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JP2020118324A - 冷凍機および消毒保管庫 - Google Patents

冷凍機および消毒保管庫 Download PDF

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JP2020118324A
JP2020118324A JP2019008027A JP2019008027A JP2020118324A JP 2020118324 A JP2020118324 A JP 2020118324A JP 2019008027 A JP2019008027 A JP 2019008027A JP 2019008027 A JP2019008027 A JP 2019008027A JP 2020118324 A JP2020118324 A JP 2020118324A
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eva
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JP2019008027A
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祐輔 石川
Yusuke Ishikawa
祐輔 石川
平野 明彦
Akihiko Hirano
明彦 平野
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Hoshizaki Corp
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Hoshizaki Corp
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Abstract

【課題】庫内に熱風を循環させて食器等の保管物を乾燥消毒する消毒保管庫において、乾燥させた後に直ぐ取り出して配膳に供したい場合があるが、このとき保管物は未だ高温状態にある。そこで保管物を保管状態のままで冷却するために、外部空気を取り入れて一次冷却し、次いで圧縮機を有する冷凍機で二次冷却することが実施されている。しかし、庫内に外気を取り入れると、空気中の浮遊菌や埃により保管物が再汚染する難点がある。【解決手段】消毒保管庫10の庫内を冷却する冷却系として、消毒保管庫10の内部に配置した蒸発器EVAと、消毒保管庫10の外部に設けられ、かつ蒸発器EVAよりも上方に配置した凝縮器CDと、蒸発器EVAと凝縮器CDとをループ状に連結すると共に、内部に封入した冷媒を温度差により蒸発器EVAおよび凝縮器CDの間で循環させる冷媒循環路40とから構成することで、外気を取り入れる必要をなくした。【選択図】図1

Description

この発明は、冷凍機およびこの冷凍機を備えた消毒保管庫に関するものであって、更に詳細には、冷却効率を向上させると共に配置スペースおよび製造コストを抑え得る冷凍機と、外気を取り入れることなく密閉状態で、庫内の保管物を周囲温度にまで急速に冷却し得る消毒保管庫とに関するものである。
病院や学校その他レストラン等の厨房施設では、水による洗浄が終わり水滴の付着している食器や箸、その他ナイフやフォーク等の金属什器(以下保管物という)を庫内に収納して、消毒状態で乾燥させる消毒保管庫が好適に使用されている。すなわち消毒保管庫は、電気ヒータに代表される加熱源と、該加熱源により加熱された空気を強制的に庫内に循環させる送風ファンとを備えて、水滴の付いた保管物を熱風で高温に加熱して殺菌消毒と乾燥とを行うものである。
図4は、一般的な消毒保管庫における正面の縦断面図であって、該消毒保管庫10は、外装と内装との間にグラスウールを充填した断熱構造の断熱箱体(箱体)12の内部に、所要の庫内空間14を保持して収納部16を配設した二重構造になっている。この収納部16は、その天板18の中央部に吸込口18aが形成されている。また収納部16の内部には、複数の棚板20が上下に所定間隔離間して多段に配置され、各棚板20に食器等の保管物(図示せず)を収容したカゴ22が載置される。
前記庫内空間14は、収納部16の天板上部に画成される上部空間14aと、前記収納部16の幅方向に対向する両側板24,24の外部に画成されて上部空間14aと連通する側部空間14b,14bと、断熱箱体12内に画成されて収納部16の下方に臨む底部空間14cとで構成されている。前記底部空間14cは、両側部空間14b,14bの下端に形成された吹出口26,26を介して相互に連通している。また収納部16は、上部空間14aに前記吸込口18aを介して連通すると共に、底部空間14cに連通し、更に側板24,24に形成した複数の通孔(図示せず)を介して側部空間14b,14bと連通している。
前記上部空間14aには送風ファン28が配設されると共に、該上部空間14aには、送風ファン28に近接して加熱源である電気ヒータ30が配置してある。前記送風ファン28は、収納部16の吸込口18aから空気を上部空間14aに吸込み、該空気を電気ヒータ30に接触させる。従って送風ファン28を運転すると、収納部16側から吸込んだ空気は、電気ヒータ30に加熱されて熱風になった後、前記両側部空間14b,14bへ流入する。そして熱風は、前記側板24の通孔および吹出口26,26から収納部16の内部へ吹込まれ、収納されている保管物を加熱する。前記消毒保管庫10には、図4に示す如く、筐体天板36に開口部38が開設され、この開口部38に前記収納部16を介して外気を導入する排気ダクト32が設けられている。この排気ダクト32にはダンパ34が開閉自在に配設され、該ダンパ34によって閉成または開放される。すなわち、ダンパ34を閉じて排気ダクト32を閉成したときには、収納部16内の湿気が外部に排出されることなく食器が加熱されて該食器の消毒がなされる。また、排気ダクト32のダンパ34を開放したときには、収納部16内の湿気は庫内空間14および開口部38を介して外部に排出されつつ保管物が加熱されて該保管物の乾燥がなされる。
このように消毒保管庫は、保管物を乾燥する過程で乾燥消毒するので極めて衛生的である。ところで厨房施設等では、乾燥消毒が終了したら直ぐに保管物を取り出して、次の配膳に使いたい、という需要が存在する。しかし乾燥終了直後の保管物は高温状態であるので、この保管物に冷たい料理を盛り付ける等の配膳には適さない。また、熱い状態の保管物を運搬する際には火傷しないよう、作業者は充分注意を払わねばならない。そこで乾燥終了後に、保管物を消毒保管庫から冷蔵庫へ移し替えて冷却したり、該保管物を台車式のカートに移載した後、このカートごと冷蔵プレハブ庫へ搬入して冷却したりする作業を行っている。
しかし、前記の如く保管物を消毒保管庫から冷蔵庫へ移載したり、該保管物をカートごと冷蔵プレハブ庫へ搬入させるのは、煩雑な移し替え作業や余分な設備投資を必要とする難点がある。このため、加熱乾燥機能に加えて冷却機能を付帯させ、同一庫内で保管物の加熱乾燥をした後に、該保管物を配膳に必要な温度まで冷却する消毒保管庫が実用化されている。例えば、特開2017−113239号公報や特開2003−310527号公報に開示の冷却機能付き消毒保管庫がそれであって、何れも庫内に外部空気を取り入れて一次冷却を行った後に、冷凍機により二次冷却を行うものである。このように一次冷却を行う理由は、冷凍機の容量が大きくなる(過大負荷になる)のを避けて、設備費用が嵩むのを抑制するためである。
特開2017−113239号公報
前述のように、冷却機能付きの消毒保管庫10は外部空気を庫内へ導入して一次冷却しているが、冷却媒体が空気であるために保管物の冷却に時間を要する難点がある。また、庫内に取り入れられる外部空気は浮遊菌(雑菌)や埃その他夾雑物を含んでいるから、消毒した保管物を再汚染することになる。このため、消毒保管庫10の前記開口部38に細かいメッシュのフィルタを配置しているが、圧力損失を生じて外部空気の取込み量が減少して一次冷却の効果が低下する恐れがある。またフィルタを定期交換したり、前記開口部38に前記ダンパ34を設けたりする必要があって、製作費用や維持費用が嵩む難点も指摘される。
また、従来の冷凍機における冷凍系は、圧縮機と凝縮器と冷媒膨張手段と蒸発器とから構成されているが、その他に圧縮機を使用しないで、凝縮器と蒸発器との位置的な高低差並びに該凝縮器での温度差を利用して冷媒を循環させるループ型サーモサイホン方式の冷凍機が存在する。そして、これら2つの異なる冷凍機を物品保管庫に併設して、求められる冷凍状態に応じて何れかの冷凍機を使い分けることが提案されている。しかし、この2つの冷凍機を併用するときは、凝縮器および蒸発器が夫々に必要になって配置スペースが大きくなり、また製造コストが嵩む難点がある。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため請求項1に記載の発明は、
物品の保管庫の内部に配置した蒸発器と、前記保管庫の外部に設けられ、かつ前記蒸発器よりも上方に配置した凝縮器と、前記蒸発器と前記凝縮器とをループ状に連結すると共に、内部に封入した冷媒を温度差により該蒸発器および該凝縮器の間で循環させる冷媒循環路とからなる第1冷却系と、
前記第1冷却系とは別に、前記蒸発器および凝縮器を共用すると共に、圧縮機により冷媒を該蒸発器および該凝縮器に循環させる第2冷却系とを設けたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、ループ型サーモサイホン方式の第1冷却系と圧縮機を有する第2冷却系とを組み合わせることで、冷却に要する時間を短縮できるようになった(冷凍機単独では対応できない高負荷冷却をサーモサイホンで行うことで冷却が早い)。またサーモサイホン方式の第1冷却系と冷凍機を備える第2冷却系とに使用する凝縮器および蒸発器を共用したために、材料費を抑えることができると共に配置スペースをとらなくなる。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため請求項2に記載の発明は、
加熱源と送風ファンとを備え、熱風を庫内に循環させて保管物を消毒保管する消毒保管庫において、
前記消毒保管庫の内部に配置した蒸発器と、前記消毒保管庫の外部に設けられ、かつ前記蒸発器よりも上方に配置した凝縮器と、前記蒸発器と前記凝縮器とをループ状に連結すると共に、内部に封入した冷媒を温度差により該蒸発器および該凝縮器の間で循環させる冷媒循環路とからなる第1冷却系と、
前記第1冷却系とは別に、前記蒸発器および凝縮器を共用すると共に、圧縮機により冷媒を該蒸発器および該凝縮器に循環させる第2冷却系とを設けたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、ループ型サーモサイホン方式の第1冷却系と圧縮機を有する第2冷却系とを組み合わせることで、冷却に要する時間を短縮できるようになった(冷凍機単独では対応できない高負荷冷却をサーモサイホンで行うことで冷却が早い)。またサーモサイホン方式の第1冷却系と冷凍機を備える第2冷却系とに使用する凝縮器および蒸発器を共用したために、材料費を抑えることができると共に配置スペースをとらなくなる。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため請求項3に記載の発明は、
加熱源と送風ファンとを備え、熱風を庫内に循環させて保管物を消毒保管する消毒保管庫において、
前記消毒保管庫の内部に配置した蒸発器と、前記消毒保管庫の外部に設けられ、かつ前記蒸発器よりも上方に配置した凝縮器と、前記蒸発器と前記凝縮器とをループ状に連結すると共に、内部に封入した冷媒を温度差により該蒸発器および該凝縮器の間で循環させる冷媒循環路とからなる冷却系が設けられ、この冷却系により前記庫内を冷却するようにしたことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、冷却運転に切り替った際に、一次冷却のため外気を庫内へ取り入れる必要がないので、食器等の保管物が空中の雑菌や微細な埃により再汚染されることがなく、該保管物を消毒状態のまま衛生的に保管し得る利点がある。また、ループ型サーモサイホン方式は、消毒・乾燥後の庫内温度が高いほど、蒸発器と凝縮器との間を循環する冷媒の速度が高くなる(熱運搬効率が良い)ので、外気を取り込んで一次冷却する在来方式に比べて冷却時間を短縮することができる。
請求項4に記載の発明では、前記蒸発器の下方にドレンパンを配置すると共に、該ドレンパンに排水管を連通接続し、該蒸発器に凝縮して滴下する結露水をドレンパンおよび排水管を介して庫外へ排出することを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、ループ型サーモサイホン方式を採用した際に、水蒸気が蒸発器に凝縮して結露し滴下するが、滴下した水滴はドレンパンを介して庫外へ排出される。このため、水蒸気を排出するための排気ダクトやダンパを不要になし得る。また、水蒸気が庫外へ逃出することがないので、消毒保管庫を設置した個所の天井等に結露を生ずることがなく、設置場所に制約を受けない。また、水蒸気が庫外へ逃出しないために周囲の温度や湿度を上げることがなく、設置環境を良好に保ち得る。
冷却運転に切り替えた際に、一次冷却のため外気を庫内へ取り入れる必要がないので、食器等の保管物が空中の雑菌や微細な埃により再汚染されることがなく、保管物を消毒状態のまま衛生的に保管し得る。また、ループ型サーモサイホン方式は、消毒・乾燥後の庫内温度が高いほど蒸発器と凝縮器との間を循環する冷媒の速度が大きくなるから、外気を取り込んで一次冷却する在来の方式に比べて冷却時間を短縮することができる。また、第1冷却系と第2冷却系とを備える冷凍機では、2つの冷却系において凝縮器と蒸発器とを共用できるので配置スペースが小さくなり、製造コストを抑えることができる。
本発明に係る消毒保管庫の上半部を示す概略構造図である。 図1に示す消毒保管庫に関して、圧縮機を有する第2冷却系を併設した構造の概略構造図であって、ループ型サーモサイホン方式の第1冷却系を運転すると共に、圧縮機を有する第2冷却系は停止した状態を示している。 図2に示す消毒保管庫の概略構造図であって、ループ型サーモサイホン方式の第1冷却系を停止すると共に、圧縮機を有する第2冷却系を運転している状態を示している。 従来の消毒保管庫の正面縦断面図である。 フードスライサーの円盤刃を収納する保管庫の概略図である。 図5に示す保管庫に使用する棚受けの改変例を示す斜視図である。 図6に示した棚受けを使用して円盤刃を保持している状態を示す概略斜視図である。
次に、本発明に係る冷凍機および消毒保管庫の好適な実施例について、図面を参照しながら説明する。なお実施例の消毒保管庫は、前述した冷却機能付きの消毒保管庫であるが、外部空気を庫内に取り入れなくても、保管物を効率的に冷却し得るようになっている。すなわち本発明の消毒保管庫は、外部空気で一次冷却する必要のないループ型サーモサイホン方式の冷凍機を備えたものである。また、第1冷却系と第2冷却系とを備えた冷凍機は、前記消毒保管庫の構成に関して説明する。
図1は、実施例に係る消毒保管庫10の上部構造を概略的に示すものであって、該消毒保管庫10の庫内上方における筐体天板36の下面に、後述するループ型サーモサイホン方式の冷却系(第1冷却系ともいう)の一部をなす蒸発器EVAが配設されている。また、消毒保管庫10の外側で前記筐体天板36の上部に、同じく第1冷却系の一部をなす凝縮器CDが配設されている。そして前記蒸発器EVAと凝縮器CDとは冷媒循環路40でループ状に連通接続され、該冷媒循環路40に封入した冷媒を位置の高低差と温度差とにより該蒸発器EVAと凝縮器CDとの間で循環させるようになっている。なお、前記凝縮器CDの冷媒出口側と蒸発器EVAの冷媒入口側とを連結する冷媒循環路40に、開閉弁V1(第1開閉弁ともいう)が介装されて、凝縮器CDから蒸発器EVAへ向かう冷媒の遮断・連通を制御し得るようになっている。
前記蒸発器EVAと凝縮器CDとを冷媒循環路40で連通した冷凍機(第1冷却系)を、一般にループ型サーモサイホン方式という。このループ型サーモサイホン方式は、前記冷媒循環路40に封入した冷媒を、凝縮器CDと蒸発器EVAとの高低差および温度差で循環させて蒸発器EVAにより庫内を冷却するものであって、冷媒を強制循環させるための圧縮機を必要としない静的クローズドループになっている。すなわち、消毒保管庫10の加熱運転を行うと、加熱源である電気ヒータ30と送風ファン28とにより熱風が庫内を循環する。このため、加熱運転を終了した直後の庫内は予熱で充分高温(例えば80℃)になっており、前記高温環境に晒された庫内上方の蒸発器EVAもかなり温度が高くなっている。そこで、加熱運転から冷却運転に切り替って前記開閉弁V1が開放すると、冷媒循環路40に封入した冷媒は高低差により凝縮器CDから蒸発器EVAに流入する。このとき蒸発器EVAの温度は高くなっているので、該蒸発器EVAを通過する冷媒は高い効率で気化し、蒸発器EVAによる冷却機能を発揮して保管物の冷却を行う。蒸発器EVAを出て軽くなった気化冷媒は冷媒循環路40を上昇して凝縮器CDに帰還し、ここで凝縮され液化した冷媒は再び蒸発器EVAに戻るサイクルを反復する。この冷媒循環サイクルが所謂ループ型のサーモサイホンであって、庫内温度が高いほど庫外温度との温度差が付いて熱輸送能力が向上し、急速に庫内を冷却することができる。このように実施例の消毒保管庫10は、その冷却系(第1冷却系)として前記ループ型サーモサイホン方式を採用したので、外気を庫内に取り入れて一次冷却する必要がない。従って、庫内を密閉したまま冷却できるため、空気中の浮遊菌や埃が侵入せず、保管物を衛生的に保管することができる。
(変形例)
図1の消毒保管庫10には、その変形例として符号42で示すドレンパンと符号44で示す排水管とが配設されている。すなわち消毒保管庫では、水による洗浄が済んで濡れた状態の保管物を加熱乾燥させるため、加熱運転中に水滴が蒸発して多量の水蒸気が発生する。この高温の水蒸気は熱伝達性が良いので、保管物の高温殺菌による消毒が併せて行われる。前記消毒を終えた水蒸気は不要であるので、図4に示す消毒保管庫10の上面に設けた前記ダンパ34を開放して、筐体天板36に開設した開口部38から該水蒸気を外部へ排出する。すなわち、保管物に付着した水分が気化して水蒸気になると、体積膨張により庫内の圧力(内圧)が上昇するため、水蒸気は庫内の空気と共に自然に前記開口部38から排出される。しかし前記開口部38は、前記ダンパ34が存在するとはいえ、外部に連通しているから、消毒後の庫内を引き続き衛生的に保つためには、該開口部38を設けないのが望ましい。
図1に示す変形例は、前記開口部38およびダンパ34を設けることなく、水蒸気を外部へ排出する代替手段を提案したものである。すなわち、消毒保管庫10が冷却運転に入ると前記開閉弁V1が開放して、凝縮器CDからの冷媒を自重により前記蒸発器EVAへ流入させて庫内冷却を行う。蒸発器EVAの表面は庫内温度よりかなり低いために、水蒸気は該蒸発器EVAの表面に凝縮して結露し、自重により次々と滴下する。そこで、前記蒸発器EVAの下方に受け皿としてのドレンパン42を配置すると共に、該ドレンパン42の底面に排水管44を連通接続するようにした。
これにより、蒸発器EVAに結露して滴下する水滴は前記ドレンパン42に回収され、該ドレンパン42に回収された水は前記排水管44を介して外部へ排出される。なお、前記ドレンパン42は排水管44を介して外部に連通しているが、該排水管44の開口面積は小さく、しかも庫内は水蒸気により内圧が高まっているから、外気が侵入する懸念は殆どない。この構造によれば、外気侵入による保管物の再汚染がなく、しかも前記排気口や排気ダンパを要しないために、製造コストを抑制し得る利点がある。
(別実施例について)
図1に関して説明したループ型サーモサイホン方式の第1冷却系を採用した冷凍機は、小型でありながら熱輸送能力が高く、しかも圧縮機を要しないという利点がある。また、蒸発器EVAの周囲温度と凝縮器CDの周囲温度との温度差が大きいほど熱輸送能力は向上するので、庫内が高温になっている温度域から徐々に冷却するのに本発明は大きな威力を発揮する。しかし、庫内を高温域から冷温域まで長い時間をかけることなく冷却させたい場合(急速冷却)は、ループ型サーモサイホン方式の冷却系だけでは対処しきれないこともある。
このような場合には、ループ型サーモサイホン方式の第1冷却系で庫内を一次冷却した後に、圧縮機を使用した第2冷却系で二次冷却する方が効率的である。しかし、ループ型サーモサイホン方式の第1冷却系と圧縮機を使用した第2冷却系との夫々に、独立した凝縮器CDおよび蒸発器EVAを個別に設けることは極めて不経済である。また、2つの独立した冷却系を併設すると必然的に配置スペースが大きくなり、消毒保管庫10を設置する場所を選ぶ必要がある。
そこで本発明は、消毒保管庫10にループ型サーモサイホン方式の第1冷却系と圧縮機を使用した第2冷却系とを併用する際に、図2および図3に示す如く、凝縮器CD、蒸発器EVAおよび一部の冷媒循環用の管路を2つの冷却系に共用し、弁体の切り替えで何れかの冷却系を選択し得るようにしたものである。すなわち、庫内が高温域のときはループ型サーモサイホン方式の第1冷却系により一次冷却し、庫内温度がある程度まで下がったら圧縮機を使用した第2冷却系で二次冷却することで、全体として急速冷却を達成し得る。例えば、80℃から50℃まではループ型サーモサイホン方式の第1冷却系を使用し、50℃から10℃までは圧縮機を有する第2冷却系を使用するようにして、1つの冷却回路で機能を使い分けるものである。
次に、第1冷却系と第2冷却系とを切り替える具体例を説明する。図2は、2つの冷却系を1つの冷却回路に集約したもので、ループ型サーモサイホン方式の第1冷却系を運転する一方で、圧縮機使用の第2冷却系は停止させた場合を示している。すなわち図2および図3において、前述したループ型サーモサイホン方式の第1冷却系とは別に、圧縮機CMを使用する第2冷却系が1つの冷却回路に併設されている。そして第1冷却系および第2冷却系は、前記凝縮器CDと蒸発器EVAの双方を共用している。ここで、ループ型サーモサイホン方式の第1冷却系は図1に関して説明した通りであるが、第2冷却系は筐体天板36の上部に圧縮機CMを備えている。
例えば凝縮器CDの冷媒出口は、第1冷却系の冷媒循環路40に連通接続していると共に、これとは別に第2冷却系の冷媒循環路46に連通接続している。この冷媒出口側の冷媒循環路46は、第2開閉弁V2および膨張弁EVを介して前記蒸発器EVAの冷媒流入側に連通接続している。また、蒸発器EVAの冷媒流出側は、第1冷却系の冷媒循環路40に接続すると共に、第2冷却系の冷媒循環路46にも接続している。そして冷媒流出側の前記冷媒循環路46は、第3開閉弁V3を介して前記圧縮機CMに連通接続し、該圧縮機CMの冷媒流出側は凝縮器CDの冷媒流入側に連通接続している。
このような構成において、図2はループ型サーモサイホン方式の第1冷却系における第1開閉弁V1を開放することで、冷媒を高低差に伴う自重により落下させ冷媒循環路40を介して前記蒸発器EVAへ供給し、第1冷却系による庫内冷却を行っている。このとき、第2冷却系における前記第2開閉弁V2および第3開閉弁V3は何れも閉じているので、冷媒循環路46での冷媒循環は停止している。
図3に示す冷却回路では、第1冷却系の第1開閉弁V1を閉じて冷媒供給を停止している。また、第2冷却系の圧縮機CMを起動すると共に第2開閉弁V2および第3開閉弁V3を開放し、更に前記膨張弁EVを開放することで、前記蒸発器EVAに冷媒を供給している。すなわち第1冷却系は停止し、第2冷却系が運転されて庫内冷却を行っている。
このように図2および図3に示す消毒保管庫10によれば、ループ型サーモサイホン方式の第1冷却系と圧縮機を有する第2冷却系とを併設することで、加熱運転が終了した後に庫内の保管物を冷却する時間を短縮できる。すなわち、第2冷却系だけでは対応困難な高負荷冷却を第1冷却系で行えるために急速に冷却することが可能になった。しかも、ループ型サーモサイホン方式の第1冷却系と圧縮機を有する第2冷却系とで凝縮器CD、蒸発器EVAおよび一部の冷媒循環用配管を共用できるために、製作コストを低減し得ると共に、2系統の冷凍機を併設しても装置の小型化を図ることができる。
(棚構造について)
消毒保管庫における保管物は、前述したように一般的に食器や箸その他スプーン等の金属什器であるが、用途によってはフードスライサーの円盤刃を消毒して保管することもある。この円盤刃を消毒保管庫や、乾燥消毒機能のない専用の保管庫で保管するには、図5に示すように、保管庫52の対向する両内壁に所要間隔で多段に設けた一対の断面L字型の棚受け48,48により、該円盤刃50を両側から支持するようになっている。
しかし、保管庫52の庫内横幅が特定の円盤刃50の直径寸法に相応したものであれば、前記棚受け48,48の幅方向の間隔は小さくて済み、該円盤刃50が載置される位置に大きなずれを生じない。しかしながら、円盤刃50は、その用途に応じて直径が異なり得るので、直径寸法の異なる種々の円盤刃50に対応した横幅寸法の保管庫52を個別に準備しておくことは、不経済であって現実的でない。
そこで左右で一対になる前記棚受け48,48の少なくとも一方だけを、図6に示すように、横幅Lを大きくすることで、ある程度寸法差がある各種円盤刃50であっても載置保持できるようにした。すなわち図7に示すように、例えば左側の棚受け48の横幅よりも右側の棚受け48の横幅L1を大きく設定することで、円盤刃50を両棚受け48,48に載置した際に自然に中央に収まって安定する。また棚受け48の横幅を大きくすることで強度が向上すると共に、板厚を薄く抑えることができる。更に、円盤刃50を両棚受け48,48に載置した際に中央付近に収納されるため、整頓状態になって見映えが良い。なお、円盤刃50の直径が比較的小さい場合は、図7の左側に位置する棚受け48の横幅L2も大きく設定することで、該円盤刃50の載置位置は中央へ誘導され一層好ましい。
10 消毒保管庫(保管庫),28 送風ファン,30 加熱源,40 冷媒循環路,
42 ドレンパン,44 排水管,CD 凝縮器,CM 圧縮機,EVA 蒸発器

Claims (4)

  1. 物品の保管庫(10)の内部に配置した蒸発器(EVA)と、前記保管庫(10)の外部に設けられ、かつ前記蒸発器(EVA)よりも上方に配置した凝縮器(CD)と、前記蒸発器(EVA)と前記凝縮器(CD)とをループ状に連結すると共に、内部に封入した冷媒を温度差により該蒸発器(EVA)および該凝縮器(CD)の間で循環させる冷媒循環路(40)とからなる第1冷却系と、
    前記第1冷却系とは別に、前記蒸発器(EVA)および凝縮器(CD)を共用すると共に、圧縮機(CM)により冷媒を該蒸発器(EVA)および該凝縮器(CD)に循環させる第2冷却系とを設けた
    ことを特徴とする冷凍機。
  2. 加熱源(30)と送風ファン(28)とを備え、熱風を庫内に循環させて保管物を消毒保管する消毒保管庫(10)において、
    前記消毒保管庫(10)の内部に配置した蒸発器(EVA)と、前記消毒保管庫(10)の外部に設けられ、かつ前記蒸発器(EVA)よりも上方に配置した凝縮器(CD)と、前記蒸発器(EVA)と前記凝縮器(CD)とをループ状に連結すると共に、内部に封入した冷媒を温度差により該蒸発器(EVA)および該凝縮器(CD)の間で循環させる冷媒循環路(40)とからなる第1冷却系と、
    前記第1冷却系とは別に、前記蒸発器(EVA)および凝縮器(CD)を共用すると共に、圧縮機(CM)により冷媒を該蒸発器(EVA)および該凝縮器(CD)に循環させる第2冷却系とを設けた
    ことを特徴とする消毒保管庫。
  3. 加熱源(30)と送風ファン(28)とを備え、熱風を庫内に循環させて保管物を消毒保管する消毒保管庫(10)において、
    前記消毒保管庫(10)の内部に配置した蒸発器(EVA)と、前記消毒保管庫(10)の外部に設けられ、かつ前記蒸発器(EVA)よりも上方に配置した凝縮器(CD)と、前記蒸発器(EVA)と前記凝縮器(CD)とをループ状に連結すると共に、内部に封入した冷媒を温度差により該蒸発器(EVA)および該凝縮器(CD)の間で循環させる冷媒循環路(40)とからなる冷却系が設けられ、この冷却系により前記庫内を冷却するようにした
    ことを特徴とする消毒保管庫。
  4. 前記蒸発器(EVA)の下方にドレンパン(42)を配置すると共に、該ドレンパン(42)に排水管(44)を連通接続し、該蒸発器(EVA)に凝縮して滴下する結露水をドレンパン(42)および排水管(44)を介して庫外へ排出する請求項2または3記載の消毒保管庫。
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