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JP2020114952A - つけまつげ及び人工まつげ - Google Patents

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JP2020114952A
JP2020114952A JP2019006265A JP2019006265A JP2020114952A JP 2020114952 A JP2020114952 A JP 2020114952A JP 2019006265 A JP2019006265 A JP 2019006265A JP 2019006265 A JP2019006265 A JP 2019006265A JP 2020114952 A JP2020114952 A JP 2020114952A
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寛 大塚
Hiroshi Otsuka
寛 大塚
森 幸夫
Yukio Mori
幸夫 森
宏一 豊島
Koichi Toyoshima
宏一 豊島
武田 徹
Toru Takeda
徹 武田
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Newshotel Co Ltd
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Newshotel Co Ltd
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Abstract

【課題】洗浄により汚れが十分に除去されているかを容易に判別することができるつけまつげ及び人工まつげの提供、及び使用時に所望の色に繰り返し着色することが可能なつけまつげ及び人工まつげの提供。【解決手段】本発明のつけまつげ101は、複数のまつげ本体10と、複数のまつげ本体10の基端部10aが固定されている軸部11と、を備え、前記まつげ本体10がCIE 1976 L*a*b*色空間におけるL*の値が70以上である。まつげ本体10の380〜780nmの波長における光透過率の平均値は、40%以上であることが好ましい。【選択図】図1

Description

本発明は、つけまつげ及び人工まつげに関する。
つけまつげは、人毛や人工毛である複数のまつげ本体と、軸部とから構成され、まつげ本体の基端部が軸部に固定されている。つけまつげは、接着剤を用いて、軸部をまつげの生え際沿いに貼りつけて使用される。つけまつげをこのように装着することにより、実際のまつげと比較してまつげの長さ及び量が向上し、目元の輪郭が強調され、目元がはっきりとした印象を与えることができる。また近年では、一本のまつげとほぼ同等の形状で、長さや太さにボリュームを持たせたまつげ本体からなる、所謂まつ毛エクステンション(まつげエクステ、エクステンション用まつげともいう)と呼ばれる人工まつげが提案されている。目元の輪郭を強調するのに効果的であることから、つけまつげ及び人工まつげのまつげ本体の色は、黒色が主流である。
まつげ本体の色を黒色とする方法として、特許文献1は、まつげ本体を構成する樹脂材料として、着色された樹脂を用いた人工まつげを開示している。また特許文献1は、黒色以外、例えばダークブラウン、パープル、ブルー、及びピンク等の色に着色された材料により人工まつげを構成することを開示している。
特許第6235740号公報
つけまつげを繰り返し使用する場合、つけまつげの使用後につけまつげに付着した糊、ほこり及び皮脂等の汚れを除去することが必要であるが、まつげ本体が黒色であるつけまつげにおいては、洗浄後に汚れが十分に除去されているか判別することが困難である。汚れが十分に除去されていないつけまつげを繰り返し使用すると、目を傷めるおそれがある。
また、使用時における化粧及び服装等に応じて黒色以外のつけまつげを使用したいというニーズが少なからず存在する。しかしながら、カラーマスカラ等で黒色のつけまつげを他の色に着色することは困難であり、黒色以外のまつげ本体からなるつけまつげを用意する必要がある。
以上に鑑みて、本発明は、洗浄により汚れが十分に除去されているかを容易に判別することができるつけまつげ及び人工まつげを提供することを目的とする。もう一つの側面として、使用時に所望の色に繰り返し着色することが可能なつけまつげ及び人工まつげを提供することを目的とする。
本発明は以下の態様を有する。
[1]複数のまつげ本体と、前記複数のまつげ本体の基端部が固定されている軸部と、を備え、前記まつげ本体がCIE 1976 L*a*b*色空間におけるL*の値が70以上である、つけまつげ。
[2]前記まつげ本体の380〜780nmの波長における光透過率の平均値が40%以上である、[1]に記載のつけまつげ。
[3]前記まつげ本体は、樹脂を含み、前記樹脂がポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート、ポリノルボルネン、ポリメチルメタクリレート、イソソルバイドポリカーボネート及びポリウレタンから選択される少なくとも一つを含む、[1]又は[2]に記載のつけまつげ。
[4]前記樹脂のガラス転移温度が、30〜150℃である、[3]に記載のつけまつげ。
[5]CIE 1976 L*a*b*色空間におけるL*の値が70以上であるまつげ本体を備えた人工まつげ。
[6]前記まつげ本体の380〜780nmの波長における光透過率の平均値が40%以上である、[5]に記載の人工まつげ。
[7]前記まつげ本体は、樹脂を含み、前記樹脂がポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート、ポリノルボルネン、ポリメチルメタクリレート、イソソルバイドポリカーボネート及びポリウレタンから選択される少なくとも一つを含む、[5]又は[6]に記載の人工まつげ。
[8]前記樹脂のガラス転移温度が、30〜150℃である、[7]に記載の人工まつげ。
本発明のつけまつげ及び人工まつげは、洗浄により汚れが十分に除去されているかを容易に判別することができ、使用時に所望の色に着色することが可能である。
本発明の一態様におけるつけまつげを示す模式図である。 本発明の他の態様における人工まつげを示す模式図である。
以下の用語の定義は、本明細書及び特許請求の範囲にわたって適用される。
「L*」は、JIS Z 8781−4:2013「測色−第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間」(対応国際規格ISO 11664−4:2008)に定義される明度の相関量である。
「a*」及び「b*」は、JIS Z 8781−4:2013「測色−第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間」(対応国際規格ISO 11664−4:2008)に定義される色座標である。
「380〜780nmの波長における光透過率の平均値」とは、顕微紫外可視近赤外分光光度計を用いて、380〜780nmの波長における光透過率を波長1nmごとに測定し、それらの平均値を求めることにより算出された値である。
「ガラス転移温度」とは、JIS K 7121:1987に準じ、中間点ガラス転移温度として示差走査熱量測定(DSC)法で測定した値である。
数値範囲を示す「〜」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
以下、図を参照しながら、本実施形態に係るつけまつげについて説明する。以下の複数の実施形態では、好ましい例や条件を共有してもよい。また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、数、量、位置及び形状等について変更、省略及び置換等してもよい。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてあることがある。
(つけまつげ)
図1は、本発明の一態様におけるつけまつげを示す模式図である。つけまつげ101は、複数のまつげ本体10と、軸部11とを含む。複数のまつげ本体10の基端部10aは軸部11に固定されている。
まつげ本体10は、CIE 1976 L*a*b*色空間におけるL*の値が70以上である。まつげ本体10は、CIE 1976 L*a*b*色空間におけるL*の値が、75以上であることが好ましく、85以上であることがより好ましい。L*の値が70以上であると、無色透明もしくは白色又はこれらに近い色となる。よって、つけまつげ101を洗浄したときに汚れが十分に除去されているかを容易に判別することができる。また、つけまつげ101の使用時に所望の色に着色することが可能である。
まつげ本体10のCIE 1976 L*a*b*色空間におけるa*及びb*の値は、それぞれ−30〜30であることが好ましく、−20〜20であることがより好ましく、−10〜10であることがさらに好ましい。まつげ本体10のa*の値が−30以上であると、まつげ本体10の緑味が抑えられる。まつげ本体10のa*の値が30以下であると、まつげ本体10の赤味が抑えられる。まつげ本体10のb*の値が−30以上であると、まつげ本体10の青味が抑えられる。まつげ本体10のb*の値が30以下であると、まつげ本体10の黄味が抑えられる。
まつげ本体10の380〜780nmの波長における光透過率の平均値は、40%以上であることが好ましく、50%以上であることがより好ましく、60%以上であることがさらに好ましい。380〜780nmの波長における光透過率の平均値が40%以上であると、まつげ本体10の色が透明に近づき、マスカラ等でまつげ本体10を着色する際、塗り残した部分があっても白髪に見えにくいという利点がある。
複数のまつげ本体10の長さは、同一でもよく、異なっていてもよいが、図1に示すように複数のまつげ本体10の長さは、異なっていることが好ましい。複数のまつげ本体10の長さが異なっていることにより、つけまつげ101を装着した際により自然な外観となる。まつげ本体10の長さは、5〜20mmであることが好ましい。まつげ本体10の長さが異なる場合、短いまつげ本体10の長さは5〜10mmであることが好ましく、長いまつげ本体10の長さがは10〜20mmであることが好ましい。
まつげ本体10の太さは、軸部11と接続している基端部10aから先端部10bに向かうにつれて細くなっていることが好ましい。まつげ本体10の基端部10aの太さは50〜300μmであることが好ましい。まつげ本体10の先端部10bの太さは1〜30μmであることが好ましい。
まつげ本体10の数は、100〜300本であることが好ましい。
まつげ本体10は、3〜10本を一つの束12とし、その基端部10aが軸部11と接続されていることが好ましい。また、隣接する束12は互いに交差するように軸部11に固定されていることが好ましい。このようにまつげ本体10を配置することにより、つけまつげ101を装着した際により自然な外観となる。まつげ本体10と軸部11とは、接着剤、融着、圧着、及び粘着剤等による接着や、軸部にまつげ本体を結びつけることにより接続される。接着剤及び粘着剤としては、特に制限はなく、従来公知のものを任意に使用することができる。
まつげ本体10は、熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂等の樹脂繊維、綿、絹及び羊毛等の天然繊維、及びレーヨン及びビスコースレーヨン等のセルロース系繊維等をいずれも使用できる。樹脂を含むことが好ましく、樹脂により構成されていることがより好ましい。樹脂としては、熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂いずれも使用することができ、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、及びポリ乳酸等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、及びポリノルボルネン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ABS樹脂、及びポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ナイロン等のポリアミド系樹脂、テフロン(登録商標)、エチレン酸ビコポリマー、ポリアクリロニトリル、ビニロン、ポリカーボネート、イソソルバイドポリカーボネート、ポリウレタン、フェノール樹脂、メラミン、不飽和ポリエステル及びエポキシ等が挙げられる。ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリノルボルネン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリメチルメタクリレート、ナイロン、テフロン、エチレン酸ビコポリマー、ポリアクリロニトリル、ビニロン、ポリカーボネート、イソソルバイドポリカーボネート、ポリウレタン、フェノール樹脂、メラミン、不飽和ポリエステル及びエポキシが好ましく、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリノルボルネン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリメチルメタクリレート、ナイロン、テフロン、エチレン酸ビコポリマー、ポリアクリロニトリル、ビニロン、ポリカーボネート、イソソルバイドポリカーボネート、及びポリウレタンがより好ましく、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート、ポリノルボルネン、ポリメチルメタクリレート、イソソルバイドポリカーボネート及びポリウレタンがさらに好ましい。具体的な樹脂材料としては、例えばイソソルバイドポリカーボネートであるDURABIO(登録商標、三菱ケミカル株式会社製)、及びポリウレタンであるSMP(ダイアリィ MP4510、ディアプレックス社製)等が挙げられる。樹脂は一種のみ用いてもよいし、複数種を組み合わせて用いてもよい。
まつげ本体10を構成する樹脂のガラス転移温度は、30〜150℃であることが好ましく、35〜100℃であることがより好ましい。ガラス転移点が30℃以上であると、繰り返し洗浄してもまつげ本体10のカールが保持される。ガラス転移点が150℃以下であると、まつげ本体10を製造する際の加工が容易である。
軸部11は、まつげ本体10と同様にCIE 1976 L*a*b*色空間におけるL*の値が70以上であることが好ましく、75以上であることがより好ましく、85以上であることがさらに好ましい。L*の値が70以上であることにより、軸部11が無色透明もしくは白色又はこれらに近い色となる。その結果、つけまつげ101を洗浄したときに汚れが十分に除去されているかを容易に判別することができる。
軸部11のCIE 1976 L*a*b*色空間におけるa*及びb*の値は、それぞれ−30〜30であることが好ましく、−20〜20であることがより好ましく、−10〜10であることがさらに好ましい。軸部11のa*の値が−30以上であると、軸部11の緑味が抑えられる。軸部11のa*の値が30以下であると、軸部11の赤味が抑えられる。軸部11のb*の値が−30以上であると、軸部11の青味が抑えられる。軸部11のb*の値が30以下であると、軸部11の黄味が抑えられる。
軸部11の380〜780nmの波長における光透過率の平均値は、40%以上であることが好ましく、50%以上であることがより好ましく、60%以上であることがさらに好ましい。380〜780nmの波長における光透過率の平均値が40%以上であると、軸部11の色が透明に近づき、つけまつげを瞼に装着した際に目立ちにくい。
軸部11の長さは、一般的な上瞼の輪郭の寸法であり、例えば20〜40mmである。軸部11の太さは、例えば100〜200μmである。
軸部11は、樹脂を含むことが好ましく、樹脂により構成されていることがより好ましい。樹脂としては、まつげ本体10に用いられる樹脂と同じものが挙げられる。
以上のような構成のつけまつげは、まつげ本体のCIE 1976 L*a*b*色空間におけるL*の値が70以上であることから、つけまつげを洗浄したときに汚れが十分に除去されているかを容易に判別することができる。また、つけまつげの使用時に所望の色に着色することが可能である。さらに、つけまつげを洗浄することにより、まつげ本体を無色透明もしくは白色又はそれに近い色に戻すことが可能であることから、複数色のマスカラを用いることで、一つのつけまつげをその時々に応じて異なる色のつけまつげとして使用することが可能である。
(つけまつげの製造方法)
本発明のつけまつげの製造方法の一例を以下に説明する。まず、まつげ本体を作製する。円形(または略円形)の開口部を有する金型を用いて、樹脂を含む円形形状のまつげ本体用繊維を作製し、そのまつげ本体用繊維を70〜120mmの長さに切断する。樹脂としては、まつげ本体を構成する樹脂として列挙した樹脂が用いられる。
次に、まつげ本体用繊維を束ねた状態で繊維の先端をアルカリ水溶液等の薬品に浸すことにより、繊維の一部を溶解させて、まつげ本体の先端部を作製する。次に、先端部が形成された複数のまつげ本体を先端部が揃うように平板の上に整列させる。次いで、テープ等によりまつげ本体を整列させた状態で固定し、まつげ本体の基端部が揃うよう切断する。所定の長さに揃ったまつげ本体に、所定曲率のカールを施すことによりまつげ本体を得る。得られたまつげ本体を、3〜10本が一つの束となるようまつげ本体の基端部で束ねる。束ねる方法としては、接着剤、融着、圧着、及び粘着剤による接着が挙げられる。接着剤及び粘着剤としては、特に制限はなく、従来公知のものを任意に使用することができる。
次に、軸部の両端を固定し、軸部が直線状になるように空中に張架する。次にピンセット等でまつげ本体の束を把持し、まつげ本体の基端部に接着剤を付着させる。固定された軸部に対してまつげ本体の束が、垂直から2〜3°程傾くように配置し、軸部とまつげ本体の束とを貼着させる。固定されたまつげ本体の束と隣接するように、もう一つのまつげ本体の束を軸部に対して垂直から−2〜3°程傾くように配置し、軸部とまつげ本体の束とを貼着する。このようにして、隣接するまつげ本体の束同士が交差するように軸部に固定する。さらに、軸部とまつげ本体との接点に注射器等を用いて接着剤を供給する。
接着剤を自然乾燥により硬化させ、軸部が直線状で約20mmから約40mmとなるよう切断することにより、つけまつげが完成する。
なお、上記製造方法においては、まつげ本体を、3〜10本が一つの束として軸部に固定したが、まつげ本体を一本ずつ軸部に固定してもよい。
(人工まつげ)
本発明の他の態様として、人工つけまつげが挙げられる。本明細書における人工つけまつげとは、いわゆるまつげエクステンション用の人工まつげである。図2は、本発明の他の態様における人工まつげを示す模式図である。人工まつげ102は、まつげ本体13からなる。
まつげ本体13は、CIE 1976 L*a*b*色空間におけるL*の値が70以上である。まつげ本体13は、CIE 1976 L*a*b*色空間におけるL*の値が、75以上であることが好ましく、85以上であることがより好ましい。L*の値が70以上であると、無色透明もしくは白色又はこれらに近い色となる。よって、洗顔等により人工まつげ102を洗浄したときに、汚れが十分に除去されているかを判別しやすい。また、L*の値が70以上であると、人工まつげ102を所望の色に着色することが可能である。
まつげ本体13のCIE 1976 L*a*b*色空間におけるa*及びb*の値は、それぞれ−30〜30であることが好ましく、−20〜20であることがより好ましく、−10〜10であることがさらに好ましい。まつげ本体13のa*の値が−30以上であると、まつげ本体13の緑味が抑えられる。まつげ本体13のa*の値が30以下であると、まつげ本体13の赤味が抑えられる。まつげ本体13のb*の値が−30以上であると、まつげ本体13の青味が抑えられる。まつげ本体13のb*の値が30以下であると、まつげ本体13の黄味が抑えられる。
まつげ本体13の380〜780nmの波長における光透過率の平均値は、40%以上であることが好ましく、50%以上であることがより好ましく、60%以上であることがさらに好ましい。380〜780nmの波長における光透過率の平均値が40%以上であると、まつげ本体13の色が透明に近づき、マスカラ等でまつげ本体13を着色する際、塗り残した部分があっても白髪に見えにくいという利点がある。
まつげ本体13の長さは、5〜20mmであることが好ましい。まつげ本体13の太さは、基端部14から先端部15に向かうにつれて細くなっていることが好ましい。基端部14の太さは50〜300μmであることが好ましい。先端部15の太さは1〜30μmであることが好ましい。
まつげ本体13は、樹脂を含むことが好ましく、樹脂により構成されていることがより好ましい。樹脂としては、つけまつげ101のまつげ本体10に用いられる樹脂と同じものが挙げられる。
以上のような構成の人工まつげは、まつげ本体のCIE 1976 L*a*b*色空間におけるL*の値が70以上であることから、つけまつげを洗浄したときに汚れが十分に除去されているかを容易に判別することができる。また、人工まつげを所望の色に着色することが可能である。さらに、人工まつげを洗浄することにより、まつげ本体を無色透明もしくは白色又はそれに近い色に戻すことが可能であることから、複数色のマスカラを用いることで、その時々に応じて異なる色の人工まつげとして使用することが可能である。
(人工まつげの製造方法)
本発明の人工まつげの製造方法の一例を以下に説明する。円形(または略円形)の開口部を有する金型を用いて、樹脂を含む円形形状のまつげ本体用繊維を作製し、そのまつげ本体用繊維を70〜120mmの長さに切断する。樹脂としては、まつげ本体を構成する樹脂として列挙した樹脂が用いられる。
次に、まつげ本体用繊維を束ねた状態で繊維の先端をアルカリ水溶液等の薬品に浸すことにより、繊維の一部を溶解させて、まつげ本体の先端部を作製する。次に、先端部が形成された複数のまつげ本体を先端部が揃うように平板の上に整列させる。次いで、テープ等によりまつげ本体を整列させた状態で固定し、まつげ本体の基端部が揃うよう切断する。所定の長さに揃ったまつげ本体に、所定曲率のカールを施すことにより人工まつげを得る。
以下に本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<光透過率及びL*a*b*色空間におけるL*、a*及びb*の値の測定>
測定対象物(長さ10mm、太さ80μmのまつげ本体)を顕微紫外可視近赤外分光光度計(日本分光株式会社製、MSV−5200DGK)を用いて、測定方法:透過測定、測定波長:200〜2700nmの条件で測定した。
<ガラス転移温度の測定>
測定対象物10mgをアルミパンに入れ、示差走査熱量計(セイコーインスツルメンツ株式会社製、DSC−6200)の試料皿に設置し、炉内を窒素雰囲気にした。その後、室温から280℃まで10℃/minとなるよう昇温し、この温度に10分間保った後、氷冷して急冷した。その後、急冷した測定対象物を先ほどと同じ手順で示差走査熱量計の炉内に設置し、炉内を窒素雰囲気とした。10℃から280℃まで10℃/minとなるよう昇温し、ガラス転移温度を測定した。
<つけまつげの着色性の判定>
つけまつげにカラーマスカラ(黒色、茶色、ピンク、又は青色)を塗布し、目的の色に着色されたかを目視により確認した。目的の色に着色された場合を〇、つけまつげ自体の色により着色できなかった場合を×とした。
<つけまつげ洗浄後の汚れ残りの判定>
つけまつげにカラーマスカラ(黒色、茶色、ピンク、又は青色)を塗布し、60分間後に室温の水道水で洗浄し、ペーパータオルで水分を拭き取った。その後、つけまつげの汚れ残りを目視により確認した。汚れ残りの有無を判別することができ、汚れ及びカラーマスカラが残っていない状態まで洗浄することができた場合を〇、汚れ残りの有無を判別することができなかった場合を×とした。
(実施例1)
ポリブチレンテレフタレート(三菱エンジニアリングプラスチック社製、ノバデュラン、以下PBT1と記載することがある)からなる先端部が尖ったまつげ本体250本を、ポリブチレンテレフタレート(三菱エンジニアリングプラスチック社製、ノバデュラン)からなる黒色の軸に接着剤を用いて固定し、つけまつげを得た。
(実施例2〜4)
軸の色を着色せずに透明のままとした以外は実施例1と同じ方法により、つけまつげを得た(実施例2)。次に、つけまつげ本体として、基端部から先端部まで同じ太さのものを使用した以外は実施例2と同じ方法により、つけまつげを得た(実施例3)。また、つけまつげ本体の材料を、イソソルバイドポリカーボネート(三菱ケミカル株式会社製、DURABIO)とした以外は実施例3と同じ方法により、つけまつげを得た(実施例4)。
(比較例1)
つけまつげ本体が黒色のポリブチレンテレフタレート(PBT2と記載することがある)であるつけまつげ(大創産業社製、アイラッシュ ニューエアリー D07)を用いた。つけまつげ本体の太さは、付け根から先端まで同じ太さであった。
実施例1〜4及び比較例1のつけまつげのまつげ本体の380〜780nmの波長における光透過率の平均値、L*a*b*色空間におけるL*値、a*値、b*値、及びガラス転移温度について測定した。また、実施例1〜4及び比較例1のつけまつげについて洗浄後の汚れ残りの判定及びつけまつげの着色性の判定を行った。その結果を表1に示す。
Figure 2020114952
表1に示す通り、実施例1〜4のつけまつげは、380〜780nmの波長における光透過率の平均値が54〜70%であり、L*a*b*色空間におけるL*値は、77.65〜87.32だった。a*値は、−0.33〜0.39であり、b*値は、0.99〜2.86だった。カラーマスカラによるつけまつげの着色性については、つけまつげを黒色、茶色、ピンク、及び青色の全ての色に着色することが可能であった。カラーマスカラを塗布したつけまつげを水道水で洗浄することにより、カラーマスカラを除去し、もとの透明な状態に戻すことができた。また、つけまつげの洗浄後の汚れ残りの有無を判定することが可能であり、洗浄後のつけまつげを清浄な状態とすることが可能であった。さらに、軸の色が透明である実施例2〜4のつけまつげは、軸の色が黒色である実施例1のつけまつげと比較して、軸に付着した汚れ残りの有無の判定が容易であった。
以上より、実施例1〜4のつけまつげは、繰り返しつけまつげを使用しても目を傷める可能性が低く、使用状況に応じて所望の色へ着色することが可能であることが分かった。
一方で、比較例1のつけまつげは、380〜780nmの波長における光透過率の平均値が0%であり、L*a*b*色空間におけるL*値は、1.03だった。カラーマスカラによるつけまつげの着色性については、茶色、ピンク、及び青色に着色した場合でも、まつげ本体の色は黒色から変化しなかった。また、まつげ本体が黒色であることからつけまつげの洗浄後の汚れ残りを判定できなかった。
10,13・・・まつげ本体、10a,14・・・基端部、10b,15・・・先端部、11・・・軸部、12・・・束、101・・・つけまつげ、102・・・人工まつげ。

Claims (8)

  1. 複数のまつげ本体と、
    前記複数のまつげ本体の基端部が固定されている軸部と、を備え、
    前記まつげ本体がCIE 1976 L*a*b*色空間におけるL*の値が70以上である、つけまつげ。
  2. 前記まつげ本体の380〜780nmの波長における光透過率の平均値が40%以上である、請求項1に記載のつけまつげ。
  3. 前記まつげ本体は、樹脂を含み、前記樹脂がポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート、ポリノルボルネン、ポリメチルメタクリレート、イソソルバイドポリカーボネート及びポリウレタンから選択される少なくとも一つを含む、請求項1又は2に記載のつけまつげ。
  4. 前記樹脂のガラス転移温度が、30〜150℃である、請求項3に記載のつけまつげ。
  5. CIE 1976 L*a*b*色空間におけるL*の値が70以上であるまつげ本体を備えた人工まつげ。
  6. 前記まつげ本体の380〜780nmの波長における光透過率の平均値が40%以上である、請求項5に記載の人工まつげ。
  7. 前記まつげ本体は、樹脂を含み、前記樹脂がポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート、ポリノルボルネン、ポリメチルメタクリレート、イソソルバイドポリカーボネート及びポリウレタンから選択される少なくとも一つである、請求項5又は6に記載の人工まつげ。
  8. 前記樹脂のガラス転移温度が、30〜150℃である、請求項7に記載の人工まつげ。
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