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JP2020094517A - 触媒加熱装置の制御装置 - Google Patents

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JP2020094517A
JP2020094517A JP2018231961A JP2018231961A JP2020094517A JP 2020094517 A JP2020094517 A JP 2020094517A JP 2018231961 A JP2018231961 A JP 2018231961A JP 2018231961 A JP2018231961 A JP 2018231961A JP 2020094517 A JP2020094517 A JP 2020094517A
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JP2018231961A
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岡本 毅
Takeshi Okamoto
毅 岡本
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Abstract

【課題】触媒加熱装置のヒータが過熱されることを抑制することができる触媒加熱装置の制御装置を提供する。【解決手段】触媒加熱装置20の制御装置40は、算出部41と制御部41とを有し、算出部は、エンジン2の吸気流量の値又は吸気流量と相関を有する第1パラメータの値に基づいて、ヒータ23が所定温度よりも高温に過熱されることなくヒータに供給することができる電力の値、又は、この電力と相関を有する第2パラメータの値を算出し、制御部は、ヒータに実際に供給される電力の値を算出部によって算出された電力の値以下にする制御、又は、ヒータに実際に供給される第2パラメータの値を算出部によって算出された第2パラメータの値以下にする制御を実行する。【選択図】図2

Description

本開示は触媒加熱装置の制御装置に関する。
従来、通電時に、エンジンの排気浄化用の触媒をヒータで加熱する触媒加熱装置が知られている(例えば特許文献1参照)。このような触媒加熱装置によれば、エンジンの始動時において、触媒の温度が活性温度に到達するのに要する時間の短縮を図ることができる。
特開2014−58925号公報
ところで、エンジンの吸気流量が少ない場合には、排気通路を通過する排気流量も少なくなり、この結果、排気によるヒータの冷却量も少なくなる。これに関して、従来技術の場合、ヒータへの電力供給に際して吸気流量の値を考慮していないので、吸気流量が少ない場合にヒータに過大な電力が供給されるおそれがあり、この結果、ヒータが所定温度よりも高温に過熱されるおそれがある。
本開示は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、触媒加熱装置のヒータが過熱されることを抑制することができる触媒加熱装置の制御装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本開示に係る触媒加熱装置の制御装置は、通電時に、エンジンの排気浄化用の触媒をヒータで加熱する触媒加熱装置の制御装置において、前記制御装置は算出部と制御部とを有し、前記算出部は、前記エンジンの吸気流量の値又は前記吸気流量と相関を有する第1パラメータの値に基づいて、前記ヒータが所定温度よりも高温に過熱されることなく前記ヒータに供給することができる電力の値、又は、前記電力と相関を有する第2パラメータの値を算出し、前記制御部は、前記ヒータに実際に供給される電力の値を前記算出部によって算出された前記電力の値以下にする制御、又は、前記ヒータに実際に供給される前記第2パラメータの値を前記算出部によって算出された前記第2パラメータの値以下にする制御を実行する。
本開示によれば、触媒加熱装置のヒータが過熱されることを抑制することができる。
実施形態に係るエンジンシステムの模式的構成図である。 実施形態に係る制御装置による制御処理のフローチャートの一例である。 ステップS20で用いられるマップデータのイメージを示す模式図である。
以下、図面を参照しつつ、本実施形態に係る触媒加熱装置20の制御装置40について説明する。本実施形態に係る制御装置40は触媒加熱装置20に適用された制御装置であ
る。この触媒加熱装置20は、エンジンシステム1に搭載されている。図1は、本実施形態に係るエンジンシステム1の模式的構成図である。本実施形態に係るエンジンシステム1は、乗用車、バス、トラック等の車両に搭載されて用いられる。但し、エンジンシステム1の使用用途は車両に限定されるものではなく、エンジンシステム1は例えば産業機械等に用いることもできる。
図1に例示されているエンジンシステム1は、エンジン2と、吸気通路3と、排気通路4と、過給機5と、酸化触媒7と、フィルタ8と、選択還元触媒9と、アンモニアスリップ触媒10と、尿素水噴射弁11と、触媒加熱装置20と、センサ類(図1では、回転数センサ30、圧力センサ31、吸気流量センサ32、電圧センサ33、電流センサ34が例示されている)と、制御装置40と、を備えている。
エンジン2は、気筒を有するシリンダブロック、シリンダブロックの上部に配置されたシリンダヘッド、気筒内に配置されたピストン、ピストンに連結されたクランクシャフト、気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁等を備えている。本実施形態では、エンジン2として、軽油を燃料とするディーゼルエンジンを用いている。エンジン2における燃料噴射量や燃料噴射タイミング等は、制御装置40によって制御されている。吸気通路3は、エンジン2に吸入される吸気が通過する通路であり、その下流側端部がエンジン2の気筒の吸気ポートに接続している。排気通路4は、エンジン2から排出された排気が通過する通路であり、その上流側端部がエンジン2の気筒の排気ポートに接続している。
過給機5は、エンジン2に吸入される吸気を過給する装置である。具体的には、本実施形態に係る過給機5は、排気のエネルギを利用してコンプレッサ6が駆動することで吸気を過給するターボチャージャである。より具体的には、過給機5は、吸気通路3に配置されたコンプレッサ6と、排気通路4に配置されたタービン(図示せず)と、コンプレッサ6とタービンとを連結する連結軸(図示せず)とを備えている。タービンが排気のエネルギを受けて回転することで、タービンに連結されたコンプレッサ6が回転して、吸気を過給する。この過給機5は、エンジン2の要求負荷が高いほど過給圧が高くなるように作動する。なお、過給機5の種類は、上記のようなターボチャージャに限定されるものではない。過給機5として、例えば電動モータによってコンプレッサ6を駆動する電動過給機等を用いることもできる。
フィルタ8は、排気通路4における酸化触媒7よりも下流側の箇所に配置されている。フィルタ8は、排気に含まれるPM(Particulate Matter;粒子状物質)を捕集する機能を有する部材である。酸化触媒7は、排気通路4におけるフィルタ8よりも上流側の箇所に配置されている。酸化触媒7は、排気が通過可能な担持体に、白金(Pt)、パラジウム(Pd)等の貴金属触媒が担持された構成を有している。酸化触媒7は、その貴金属触媒の酸化触媒作用によって、排気中の一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO)に変化させる酸化反応を促進させる。排気温度が所定温度以上になった場合、この酸化触媒7において生成された二酸化窒素によって、フィルタ8に捕集されたPMを燃焼させて、二酸化炭素(CO)として排出させることができる。
選択還元触媒9は、排気通路4におけるフィルタ8よりも下流側の箇所に配置されている。選択還元触媒9は、尿素水の加水分解によって生成されたアンモニア(NH)を吸着し、この吸着されたアンモニアを用いて排気中のNOxを選択的に還元させる触媒である。この選択還元触媒9の具体的な種類は特に限定されるものではなく、例えばバナジウム、銅、鉄等を用いることができる。アンモニアスリップ触媒10は、排気通路4における選択還元触媒9よりも下流側の箇所に配置されており、選択還元触媒9から放出されたアンモニアを酸化させる触媒である。
なお、本実施形態に係る酸化触媒7、選択還元触媒9及びアンモニアスリップ触媒10は、「排気浄化用の触媒」の一例である。但し、排気浄化用の触媒の具体例はこれに限定されるものではなく、例えば、酸化触媒7、選択還元触媒9及びアンモニアスリップ触媒10の中から選択された一つの触媒又は二つの触媒とすることもできる。あるいは、排気浄化用の触媒は、これらの触媒以外の触媒をさらに含んでいてもよい。
尿素水噴射弁11は、配管(図示せず)を介して尿素水貯留タンク(図示せず)と接続されている。尿素水噴射弁11には、この尿素水貯留タンクに貯留された尿素水が供給される。尿素水噴射弁11は、制御装置40の指示を受けて、排気通路4におけるフィルタ8よりも下流側且つ選択還元触媒9よりも上流側の排気中に向けて尿素水を噴射する。尿素水噴射弁11から尿素水が排気中に噴射された場合、尿素水中の尿素は加水分解され、その結果、アンモニアが生成される。このアンモニアは、選択還元触媒9に吸着され、この選択還元触媒9の触媒作用の下でNOxを還元させる。この結果、窒素(N)及び水(HO)が生成される。このようにして排気中のNOxの低減が図られている。
触媒加熱装置20は、電源21と、電力調整器22と、ヒータ23と、配線24とを備えている。電源21、電力調整器22及びヒータ23は、配線24によって電気的に接続されている。電源21は、ヒータ23用の電源である。本実施形態においては、電源21の一例としてバッテリを用いている。
電力調整器22は、制御装置40の指示を受けて、電源21からヒータ23への電力供給の停止及び実行を切り替えるとともに、ヒータ23に供給される電力の値を変更することができる装置である。電力調整器22は、ヒータ23に供給される電力の値を変更するにあたり、例えばヒータ23に供給される電圧の値及び/又は電流の値を変更することで電力の値を変更することができる。制御装置40は、電力調整器22を制御することで、ヒータ23の動作(具体的には、ヒータ23による加熱の開始、加熱の停止、及び、ヒータ23の加熱度合い)を制御することができる。なお、このような電力調整器22としては、公知の電力調整器を適用できるものであるので、電力調整器22の構成の詳細な説明は省略する。
ヒータ23は、通電時に(すなわち、通電された場合に)、排気浄化用の触媒を加熱する装置である。具体的には、本実施形態に係るヒータ23は、排気通路4における酸化触媒7よりも上流側の箇所に配置されている。また、ヒータ23は、電源21から電力が供給されることで電気がヒータ23に流れた場合に(すなわち通電時に)発熱する導電性の抵抗体によって構成されている。このようにヒータ23が発熱することで、ヒータ23からの輻射熱及び/又はヒータ23によって加熱された排気の熱によって、酸化触媒7が加熱される。また、ヒータ23によって加熱された排気の熱によって、選択還元触媒9及びアンモニアスリップ触媒10も加熱される。
なお、ヒータ23の配置箇所はヒータ23によって排気浄化用の触媒を加熱できる箇所であればよく、図1に例示する箇所に限定されるものではない。他の例を挙げると、ヒータ23は、ヒータ23を構成する導電性抵抗体の周囲が酸化触媒7によって被覆されるように、排気通路4に配置されていてもよい。
あるいは、仮にヒータ23によって加熱される「排気浄化用の触媒」が酸化触媒7を含まずに、選択還元触媒9及びアンモニアスリップ触媒10を含む場合には、ヒータ23は、排気通路4における酸化触媒7よりも下流側且つ選択還元触媒9よりも上流側の箇所に配置されていてもよく、あるいは、ヒータ23を構成する導電性抵抗体の周囲が選択還元触媒9によって被覆されるように配置されていてもよい。
回転数センサ30、圧力センサ31、吸気流量センサ32、電圧センサ33及び電流センサ34は、制御装置40と電気的に接続されている。回転数センサ30は、エンジン2の回転数(rpm)を検出する。圧力センサ31は、過給圧(Pa)を検出する。吸気流量センサ32は、エンジン2の吸気流量(mm/s)を検出する。電圧センサ33は、ヒータ23に供給される電圧(V)を検出する。電流センサ34は、ヒータ23に供給される電流(A)を検出する。これらのセンサは、検出した値を制御装置40に伝える。なお、本実施形態に係る制御装置40は、ヒータ23に供給される電圧と電流とに基づいてヒータ23に供給される電力(W)を算出することで、この電力を取得する。
制御装置40は、プロセッサとしての機能を有するCPU(Central Processing Unit)41と、CPU41の動作に用いられるデータやプログラム等を記憶する記憶部42と、を有するマイクロコンピュータを備えている。なお、記憶部42は、具体的には、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶媒体によって構成されている。
本実施形態に係る制御装置40は、エンジン2、尿素水噴射弁11及び触媒加熱装置20の動作を制御する。すなわち、本実施形態においては、エンジンシステム1の動作を統合的に制御する制御装置40が「触媒加熱装置20の制御装置」としての機能を有している。但し、この触媒加熱装置20の制御装置は、エンジン2や尿素水噴射弁11を制御する制御装置とは別に設けられた、触媒加熱装置20専用の制御装置であってもよい。
続いて、制御装置40による触媒加熱装置20の制御について説明する。まず、本実施形態に係る制御装置40は、エンジン2の始動時において、排気浄化用の触媒の暖機が完了するまでの間、ヒータ23による触媒の加熱を行わせる。このように、エンジン2の始動時にヒータ23によって触媒が加熱されることで、触媒の温度が活性温度に到達する時間の短縮を図ることができる。すなわち、触媒の暖機の早期完了を図ることができる。
また、本実施形態に係る制御装置40は、ヒータ23が所定温度よりも高温に過熱されることを抑制するために、以下に説明する制御処理を実行する。図2は、制御装置40による制御処理のフローチャートの一例である。図2のフローチャートの各ステップは、制御装置40の具体的にはCPU41が記憶部42に記憶されたプログラムに基づいて実行する。また、制御装置40は、エンジン2の始動時(スタートスイッチがONにされたとき)に、図2のフローチャートを最初にスタートする。
まず、ステップS10において制御装置40は、エンジン2の運転中において、エンジン2の吸気流量の値(実際の吸気流量の値)を取得する。具体的には、本実施形態に係る制御装置40は、エンジン2の運転中において吸気流量センサ32の検出値を取得することで、エンジン2の吸気流量を取得する。
なお、吸気流量の取得手法は、上記のような吸気流量センサ32の検出値を取得する手法に限定されるものではない。他の例を挙げると、制御装置40は、エンジン2の回転数(エンジン回転数)や過給圧等に基づいて吸気流量を取得することもできる。
例えばエンジン回転数に基づいて吸気流量を取得する場合には、まず、エンジン回転数と吸気流量とを関連付けて規定したマップデータを、予め実験、シミュレーション等によって求めておき、記憶部42に記憶させておく。このマップデータにおいて、吸気流量の値はエンジン回転数が高くなるほど大きくなるように規定されている。制御装置40は、回転数センサ30の検出値に基づいてエンジン回転数を取得し、この取得されたエンジン回転数と記憶部42のマップデータとを用いて吸気流量を算出する。例えば過給圧に基づいて吸気流量を取得する場合には、過給圧と吸気流量とを関連付けて規定したマップデータを、予め実験、シミュレーション等によって求めておき、記憶部42に記憶させておく。このマップデータにおいて、吸気流量の値は、過給圧が高くなるほど大きくなるように規定されている。制御装置40は、圧力センサ31の検出値に基づいて過給圧を取得し、この取得された過給圧と記憶部42のマップデータとを用いて吸気流量を算出する。
ステップS10の次に制御装置40は、ステップS10で取得された吸気流量の値に基づいて、ヒータ23が所定温度よりも高温に過熱されることなくヒータ23に供給することができる電力(W)の値を算出する(ステップS20)。すなわち、このステップS20で算出される電力の値は、エンジン2の吸気流量がステップS10で取得された値である場合に、ヒータ23が所定温度よりも高温に過熱されないような電力の最大値(ヒータ23の温度が所定温度以下に収まるような電力の最大値)を意味している。なお、本実施形態では、この所定温度の一例として、ヒータ23に溶損(熱による損傷)が生じる温度を用いている。
具体的には、本実施形態に係る制御装置40は、以下に説明するようなマップデータを参照することで、ステップS20に係る電力の値を算出している。図3は、ステップS20で用いられるマップデータのイメージを示す模式図である。図3の横軸は吸気流量の値(mm/s)を示し、縦軸は電力の値(W)を示している。この図3のマップデータは、吸気流量と、ヒータ23が所定温度よりも高温に過熱されることなくヒータ23に供給することができる電力(具体的には電力の最大値)と、を関連付けて規定したマップデータとなっている。このマップデータにおいて、吸気流量の値が大きくなるほど電力の値は大きくなっている。このマップデータは、予め実験、シミュレーション等を行うことで求めておき、記憶部42に記憶させておく(すなわち、予め設定しておく)。
制御装置40は、ステップS10で取得された吸気流量の値に対応する電力の値を図3のマップデータから抽出し、この抽出された電力の値をステップS20に係る電力の値として算出する。具体例を挙げると、例えば、ステップS10取得された吸気流量の値が「a1」の場合、制御装置40は、ステップS20の電力の値として「b1」を算出する。
図2を再び参照して、ステップS20の後に制御装置40は、ヒータ23に実際に供給される電力の値を、ステップS20で算出された電力の値以下にする制御(以下、ヒータ制御と称する)を実行する(ステップS30)。具体的には、本実施形態に係る制御装置40は、電力調整器22を制御して、ヒータ23に実際に供給される電力の値を、ステップS20で算出された電力の値以下の値に制御する。このステップS30に係るヒータ制御が実行されることで、ヒータ23に実際に供給される電力の最大値は、ステップS20で算出された電力の値以下になる。ステップS30に係るヒータ制御の実行後に、制御装置40はフローチャートの実行を終了する。
なお、本実施形態において、ステップS10を実行する制御装置40のCPU41は、エンジン2の吸気流量の値を取得する「取得部」としての機能を有する部材の一例である。ステップS20を実行する制御装置40のCPU41は、エンジン2の吸気流量の値に基づいてヒータ23が所定温度よりも高温に過熱されることなくヒータ23に供給することができる電力の値を算出する「算出部」としての機能を有する部材の一例である。ステップS30を実行する制御装置40のCPU41は、ヒータ23に実際に供給される電力の値を、算出部によって算出された電力の値以下にする制御を実行する「制御部」としての機能を有する部材の一例である。
以上説明したような本実施形態によれば、ステップS20において、ステップS10で取得された吸気流量の値に基づいてヒータ23が所定温度よりも過熱されることなくヒータ23に供給することができる電力の値を算出し、ステップS30において、ヒータ23
に実際に供給される電力の値をステップS20で算出された電力の値以下にすることができるので、ヒータ23が過熱されることを抑制することができる。この結果、ヒータ23に溶損が生じることを抑制することができる。
(上記実施形態の変形例1)
上述した実施形態に係るステップS10において、制御装置40は、エンジン2の吸気流量の値を取得する代わりに、エンジン2の吸気流量と相関を有する第1パラメータの値を取得してもよい。この第1パラメータとしては、例えば、エンジン2の排気流量(mm/s)、又は、前述したエンジン回転数(rpm)若しくは過給圧(Pa)等を用いることができる。なお、排気流量、エンジン回転数及び過給圧の値は、吸気流量の値が大きくなるほど大きくなるため、これらの値は吸気流量の値と正の相関を有している。本変形例では、この第1パラメータの具体例として、排気流量を用いることとする。
具体的には、この場合、制御装置40は、前述した手法によって取得した吸気流量の値に、エンジン2に供給される燃料噴射量(mm/s)を加算した値を、排気流量の値として取得することができる。あるいは、エンジンシステム1が例えば排気流量を検出する排気流量センサを排気通路4に備えている場合には、制御装置40は、この排気流量センサの検出値に基づいて排気流量を取得することもできる。この排気流量センサの排気通路4における配置箇所は、特に限定されるものではなく、排気通路4におけるヒータ23よりも上流側であってもよく、下流側であってもよい。
また、この場合、制御装置40は、ステップS20において、ステップS10で取得された排気流量の値(第1パラメータの値)に基づいて、ヒータ23が所定温度よりも高温に過熱されることなくヒータ23に供給される電力の値を算出する。具体的には、制御装置40は、排気流量(第1パラメータ)と、ヒータ23が所定温度よりも高温に過熱されることなくヒータ23に供給することができる電力と、を関連付けて規定したマップデータを用いて、ヒータ23に供給される電力の値を算出することができる。なお、このマップデータは、図3のマップデータの横軸が排気流量の値に変更されたマップデータとなっている。
本変形例においても、ステップS20において、ステップS10で取得された第1パラメータの値に基づいてヒータ23が所定温度よりも高温に過熱されることなくヒータ23に供給することができる電力の値を算出し、ステップS30において、ヒータ23に実際に供給される電力の値をステップS20で算出された電力の値以下にすることができるので、ヒータ23が過熱されることを抑制することができる。この結果、ヒータ23に溶損が生じることを抑制することができる。
(上記実施形態の変形例2)
また、上述した実施形態に係るステップS20において、制御装置40は、電力の値を算出する代わりに、この電力と相関を有する第2パラメータの値を算出してもよい。この第2パラメータとしては、例えば、ヒータ23に供給される電圧(ヒータ23に印加される電圧)、又は、ヒータ23に供給される電流等を用いることができる。なお、電圧の値及び電流の値は、電力の値が大きくなるほど大きくなるため、電圧の値及び電流の値は電力の値と正の相関を有している。
例えば、第2パラメータとして電圧を用いる場合、制御装置40は、ステップS20において、吸気流量と、ヒータ23が所定温度よりも高温に過熱されることなくヒータ23に供給することができる電圧と、を関連付けて規定したマップデータ(これは、図3の縦軸が電圧の値に変更されたマップデータである)を用いて、ヒータ23に供給される電圧の値を算出することができる。このマップデータは、吸気流量の値(横軸)が大きくなる
ほど電圧の値(縦軸)が大きくなるように規定されている。このように算出される電圧の値は、ヒータ23が所定温度よりも高温に過熱されることなくヒータ23に供給することができる電圧の値(電圧の最大値)を意味している。そして、制御装置40は、ステップS30において、ヒータ23に実際に供給される電圧の値を、ステップS30で算出された電圧の値以下にする制御を実行する。具体的には、制御装置40は、電力調整器22を制御することで、ヒータ23に実際に供給される電圧の値をステップS30で算出された電圧の値以下にする。
例えば、第2パラメータとして電流を用いる場合、制御装置40は、ステップS20において、吸気流量と、ヒータ23が所定温度よりも高温に過熱されることなくヒータ23に供給することができる電流と、を関連付けて規定したマップデータ(これは、図3の縦軸が電流の値に変更されたマップデータである)を用いて、ヒータ23に供給される電流の値を算出することができる。このマップデータは、吸気流量の値(横軸)が大きくなるほど、電流の値(縦軸)が大きくなるように規定されている。このように算出される電流の値は、ヒータ23が所定温度よりも高温に過熱されることなくヒータ23に供給することができる電流の値(電流の最大値)を意味している。そして、制御装置40は、ステップS30において、ヒータ23に実際に供給される電流の値を、ステップS30で算出された電流の値以下にする制御を実行する。具体的には、制御装置40は、電力調整器22を制御することで、ヒータ23に実際に供給される電流の値をステップS30で算出された電流の値以下にする。
本変形例においても、ステップS20において、ステップS10で取得された吸気流量の値に基づいてヒータ23が所定温度よりも高温に過熱されることなくヒータ23に供給することができる第2パラメータの値を算出し、ステップS30において、ヒータ23に実際に供給される第2パラメータの値をステップS20で算出された第2パラメータの値以下にすることができるので、ヒータ23が過熱されることを抑制することができる。この結果、ヒータ23に溶損が生じることを抑制することができる。
(上記実施形態の変形例3)
また、上述した実施形態において、制御装置40は、ステップS10において第1パラメータの値(例えば排気流量の値)を取得し、ステップS20において、第1パラメータの値に基づいて第2パラメータの値(例えば電圧の値又は電流の値)を算出することもできる。具体的には、この場合、ステップS20において制御装置40は、第1パラメータと、ヒータ23が所定温度よりも高温に過熱されることなくヒータ23に供給することができる第2パラメータと、を関連付けて規定したマップデータ(これは、図3の横軸が第1パラメータの値に変更され、縦軸が第2パラメータの値に変更されたマップデータである)を用いて、第2パラメータの値を算出することができる。このマップデータにおいても、第2パラメータの値が大きくなるほど、第1パラメータの値が大きくなるように規定されている。そして、制御装置40は、ステップS30において、ヒータ23に実際に供給される第2パラメータの値を、ステップS30で算出された第2パラメータの値以下にする制御を実行する。
本変形例においても、ステップS20において、第1パラメータの値に基づいてヒータ23が所定温度よりも高温に過熱されることなくヒータ23に供給することができる第2パラメータの値を算出し、ステップS30において、ヒータ23に実際に供給される第2パラメータの値をステップS20で算出された第2パラメータの値以下にすることができるので、ヒータ23が過熱されることを抑制することができる。この結果、ヒータ23に溶損が生じることを抑制することができる。
なお、以上説明した実施形態及び変形例は例に過ぎず、本開示に係る発明は特許請求の
範囲の記載の範囲内においてさらなる種々の変形・変更が可能である。
1 エンジンシステム
2 エンジン
3 吸気通路
4 排気通路
7 酸化触媒(排気浄化用の触媒)
9 選択還元触媒(排気浄化用の触媒)
10 アンモニアスリップ触媒(排気浄化用の触媒)
20 触媒加熱装置
21 電源
22 電力調整器
23 ヒータ
24 配線
40 制御装置
41 CPU(算出部、制御部)

Claims (3)

  1. 通電時に、エンジンの排気浄化用の触媒をヒータで加熱する触媒加熱装置の制御装置において、
    前記制御装置は算出部と制御部とを有し、
    前記算出部は、前記エンジンの吸気流量の値又は前記吸気流量と相関を有する第1パラメータの値に基づいて、前記ヒータが所定温度よりも高温に過熱されることなく前記ヒータに供給することができる電力の値、又は、前記電力と相関を有する第2パラメータの値を算出し、
    前記制御部は、前記ヒータに実際に供給される電力の値を前記算出部によって算出された前記電力の値以下にする制御、又は、前記ヒータに実際に供給される前記第2パラメータの値を前記算出部によって算出された前記第2パラメータの値以下にする制御を実行する触媒加熱装置の制御装置。
  2. 前記第1パラメータは、前記エンジンの排気流量である請求項1記載の触媒加熱装置の制御装置。
  3. 前記第2パラメータは、前記ヒータに供給される電圧又は電流である請求項1又は2に記載の触媒加熱装置の制御装置。
JP2018231961A 2018-12-11 2018-12-11 触媒加熱装置の制御装置 Pending JP2020094517A (ja)

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