JP2020078175A - 発電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】発電効率の向上を実現する発電装置を提供すること。【解決手段】発電装置100は、磁性材料からなり、一端が振動体7に固定された磁性体フレーム2と、非磁性材料からなり、一端が磁性体フレーム2の他端に固定された非磁性体フレーム9と、非磁性体フレーム9の他端に設けられた錘8と、非磁性体フレーム9に設けられた磁歪素子3と、磁歪素子3の外側に設けられたコイル6と、磁性体フレーム2に設けられた磁石5と、を有する。【選択図】図1
Description
本開示は、振動を利用する発電において、逆磁歪素子に印加された機械エネルギーを電気エネルギーに変換する逆磁歪効果を使用する発電装置に関する。
近年、モノのインターネット(Internet of Things:以下、IoTという)は、産業分野、防犯・防災分野、社会インフラ分野、医療・福祉分野などの多くの分野での利用が想定されている。
IoTでは、機械(モノ)間において、例えば、検知された温度、湿度、加速度、画像などの情報の送受信が、無線通信網(例えば、インターネット回線等)を介して行われる。その際に重要となるコンポーネントは、センサー、電源、無線通信が一体となった無線センサーモジュールである。
現在、無線センサーモジュールの電源には、使い切りの1次電池や、充電が可能な2次電池(例えば、ボタン電池等)が使用されている。1次電池では、電池の交換が必須となる。また、2次電池では、充電のための配線や作業が必要となる。
このように電源として電池を使用する場合では、人手による定期的な交換作業または充電作業が必要となる。しかし、無線センサーモジュールが例えば壁の中へ埋め込まれている場合や狭い隙間に設置されている場合、上述した作業を行うことができない。
このような事情から、無線センサーモジュールの設置場所またはその近傍で発生するエネルギーを利用して電力を発生させ、その電力を電源に用いることが考えられる。上記エネルギーは、例えば、モーター、エンジン、または橋梁などで発生する振動エネルギー、プラントの排熱エネルギー、人体の体温の熱エネルギー、太陽・照明の環境光などである。
このようにエネルギーから発生した電力を使用すれば、エネルギー的に自立した無線センサーモジュールが実現され、長期間または半永久的にメンテナンスフリーとなる。また、この無線センサーモジュールは配線を必要としないので、すでに設置済みの機械や、鉄道や橋梁などのインフラに対しても、後付けで容易に設置できる。
上記エネルギーを利用した発電方式としては、例えば、振動発電、熱発電、光発電などが挙げられる。それらの中でも、振動発電は、振動、衝撃、または動きから電気エネルギーを取り出すことができる、極めて汎用性の高い発電方式である。
振動発電には、圧電方式、静電誘導方式、電磁誘導方式、磁歪方式などがある。圧電素子(ピエゾ素子)を使用した圧電方式では、圧電素子の脆弱性により機械的な耐久性が低いという課題がある。電磁誘導方式では、可動部があるため、小型化が難しいという課題がある。鉄系の磁歪材料を使用した磁歪方式では、磁歪素子が延性材料であるため、機械的特性や加工性に優れ、また、電気的にもインピーダンスが低いため、無線センサーモジュールへの適用に有用である。
磁歪式振動発電は、磁歪素子に応力を加えることで、逆磁歪効果により発生する磁力線を変化させ、電磁誘導の法則により、磁歪素子の周囲に巻かれたコイルに起電力を発生させることにより、機械エネルギーを電気エネルギーに変化する発電方式である。
例えば特許文献1には、振動中の運動エネルギーの損失を抑えて振動を長時間継続させることができる発電素子と、その発電素子の構造を利用するアクチュエータとが開示されている。
ここで、図4を用いて、特許文献1の発電装置について説明する。図4は、特許文献1に開示された磁歪方式を適用した発電装置の概略構成図を示す図である。
図4に示すように、発電装置1は、主な構成要素として、発電部160、フレーム110、磁石170、および錘140を備える。
発電部160は、フレーム110の自由端120が上下に振動することにより逆磁歪効果による発電を行うために設けられている。発電部160は、磁歪素子161、コイル162、磁性板163を備える。
磁歪素子161は、磁性材料で構成される板状の部材である。磁石170からの磁力線は、フレーム110、磁歪素子161を通過する。これにより、磁気回路が形成される。
自由端120は、固定端130側のフレーム110に近づいたり、固定端130側のフレーム110から遠ざかったりするように、変形可能である。固定端130には、振動体150が固定されている。振動体150の振動は、フレーム110および錘140に伝達される。
自由端120には、錘140が取り付けられている。これにより、一旦振動を開始した錘140は、慣性力により長時間振動し続ける。その結果、フレーム110全体の振動を長時間持続させることができる。
また、固定端130には、鉛直方向の大きな衝撃力が付加される。これにより、錘140に大きな慣性力を作用させてフレーム110を振動させる。
これらの動作により、磁歪素子161に引張力または圧縮力が加わり、逆磁歪効果によりコイル162に誘導電流が発生して発電される。
しかしながら、特許文献1の構成では、磁歪素子161の直下に磁性板163が設けられているため、磁石170の磁束が磁歪素子161および磁性板163のそれぞれに分散してしまう。よって、磁歪素子161に磁束が集中しないため、発電量が低下する。
本開示の一態様の目的は、発電効率の向上を実現できる発電装置を提供することである。
本開示の一態様に係る発電装置は、磁性材料からなり、一端が振動体に固定された磁性体フレームと、非磁性材料からなり、一端が前記磁性体フレームの他端に固定された非磁性体フレームと、前記非磁性体フレームの他端に設けられた錘と、前記非磁性体フレームに設けられた磁歪素子と、前記磁歪素子の外側に設けられたコイルと、前記磁性体フレームに設けられた磁石と、を有する。
本開示の一態様に係る発電装置は、非磁性材料からなり、一端が振動体に固定された非磁性体フレームと、前記非磁性体フレームの他端に設けられた錘と、前記非磁性体フレームに設けられた磁歪素子と、前記磁歪素子の外側に設けられたコイルと、前記非磁性体フレームに設けられた磁石と、磁性材料からなり、前記非磁性体フレームに沿って前記磁歪素子から前記磁石まで設けられた磁性体箔と、を有する。
本開示によれば、発電効率の向上を実現できる。
以下、本開示の各実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において共通する構成要素については同一の符号を付し、それらの説明は適宜省略する。
(実施の形態1)
本開示の実施の形態1に係る発電装置100について説明する。
本開示の実施の形態1に係る発電装置100について説明する。
<構成>
図1および図2を用いて、本実施の形態の発電装置100の構成について説明する。図1は、本実施の形態の発電装置100の概略構成図である。図2は、図1に示した発電装置100の断面図である。
図1および図2を用いて、本実施の形態の発電装置100の構成について説明する。図1は、本実施の形態の発電装置100の概略構成図である。図2は、図1に示した発電装置100の断面図である。
図1、図2に示すように、発電装置100は、磁性体フレーム2、磁歪素子3、磁石5、コイル6、非磁性体フレーム9、固定冶具11a、固定冶具11b、固定冶具12、固定冶具13、固定冶具14、ボルト15a、ボルト15b、および錘8を備える。
磁性体フレーム2は、J字型(略U字型といってもよい)の部材である。磁性体フレーム2の一端(固定端)は、振動体7に固定されている。
磁性体フレーム2の他端は、固定治具11b、13、14およびボルト15a、15bによって、非磁性体フレーム9の一端に固定されている。すなわち、磁性体フレーム2と非磁性体フレーム9とは、接続されている。
磁性体フレーム2の上面には、磁石5が設けられている。具体的には、磁石5は、磁歪素子3の錘8側の端部に対向して磁性体フレーム2に固定されている。このように、1つの磁石5を磁性体フレーム2に設ける構成であっても、磁気回路が形成される。
非磁性体フレーム9は、平面状の部材である。上述したとおり、非磁性体フレーム9の一端は、固定治具11b、13、14およびボルト15a、15bによって、磁性体フレーム2の他端に固定されている。非磁性体フレーム9の他端は、上下に移動可能な自由端である。すなわち、非磁性体フレーム9は、片持ち梁形状であると言える。非磁性体フレーム9の他端には、錘8が固定されている。
図2に示すように、非磁性体フレーム9の上面には、磁歪素子3が設けられている。磁歪素子3は、固定冶具11a、11b、12、14、ボルト15a、ボルト15bによって非磁性体フレーム9に固定されている。すなわち、磁歪素子3と非磁性体フレーム9とは、接続されている。
図2に示すように、磁歪素子3は、コイル6に挿入されている。換言すれば、コイル6は、磁歪素子3の外側に配置され、磁歪素子3に固定されている。
なお、磁性体フレーム2の形状は、J字型に限定されず、例えば、L字型、U字型、V字型、または多段状(階段型)等であってもよい。
また、非磁性体フレーム9の形状は、平面状に限定されず、例えば、L字型、多段状(階段型)等であってもよい。
また、磁性体フレーム2と非磁性体フレーム9との接続手段、および、磁歪素子3と非磁性体フレーム9との接続手段は、固定冶具11a、11b、12、13、14、ボルト15a、15bに限定されない。例えば、固定治具を用いずに、ボルト15a、15bだけで、磁性体フレーム2と非磁性体フレーム9とを接続し、かつ、磁歪素子3と非磁性体フレーム9とを接続してもよい。または、例えば、接着剤を用いて、磁性体フレーム2と非磁性体フレーム9とを接続し、かつ、磁歪素子3と非磁性体フレーム9とを接続してもよい。
<動作>
図1および図2を用いて、本実施の形態の発電装置100の動作について説明する。
図1および図2を用いて、本実施の形態の発電装置100の動作について説明する。
例えば、振動体7が図中の上方向に振動した場合、その振動は、磁性体フレーム2に伝達される。そして、この振動は、磁性体フレーム2に設けられた磁石5、磁性体フレーム2と接続された非磁性体フレーム9、非磁性体フレーム9と接続された磁歪素子3、非磁性体フレーム9に設けられた錘8のそれぞれに伝達される。そして、錘8の慣性力により磁歪素子3は伸張し、磁歪素子3に引張応力が発生する。
また、例えば、振動体7が図中の下方向に振動した場合、その振動は、磁性体フレーム2に伝達される。そして、この振動は、磁性体フレーム2に設けられた磁石5、磁性体フレーム2と接続された非磁性体フレーム9、非磁性体フレーム9と接続された磁歪素子3、非磁性体フレーム9に設けられた錘8のそれぞれに伝達される。そして、錘8の慣性力により磁歪素子3は収縮し、磁歪素子3に圧縮応力が発生する。
このように、振動体7の上下の振動に伴って、磁歪素子3に引張応力/圧縮応力が発生する。したがって、磁歪素子3の磁化は、逆磁歪効果により増加/減少し、磁歪素子3の周囲に巻かれたコイル6を貫く磁束密度も増加/減少する。
この磁束密度の時間的変化により、コイル6に誘導電流が発生する。非磁性体フレーム9は振動体7に対して自由端である。よって、非磁性体フレーム9は振動体7からの外力の付加によって伸張/収縮の振動をするため、共振によって連続発電を行うことが可能である。
以下、図1、図2に示した発電装置100の各構成要素の詳細について説明する。
<磁性体フレーム2>
磁性体フレーム2は、図1、図2に示したとおりJ字状であり、透磁率の高い磁性材料からなる。
磁性体フレーム2は、図1、図2に示したとおりJ字状であり、透磁率の高い磁性材料からなる。
<磁歪素子3>
磁歪素子3は、板状であり、磁性材料で構成される。磁性材料としては、例えば、鉄ガリウム系の合金、鉄コバルト系の合金等を用いることができるが、これらに限定されない。
磁歪素子3は、板状であり、磁性材料で構成される。磁性材料としては、例えば、鉄ガリウム系の合金、鉄コバルト系の合金等を用いることができるが、これらに限定されない。
また、磁歪素子3は、結晶状態の材料ではなく、アモルファス状態の材料で構成されてもよい。さらに、磁歪素子3、外力を受けて伸張/収縮するため、延性を有する磁性材料で構成されることが好ましい。磁歪素子3の形状は、直方体、立方体、円柱、多角形でもよく、特に限定されない。
<コイル6>
コイル6は、磁歪素子3の周囲に空間または接着層を設けて巻かれている。コイル6は、電磁誘導の法則により磁歪素子3内を通過する磁力線の時間変化に比例して、電圧を発生させる。
コイル6は、磁歪素子3の周囲に空間または接着層を設けて巻かれている。コイル6は、電磁誘導の法則により磁歪素子3内を通過する磁力線の時間変化に比例して、電圧を発生させる。
コイル6の材質としては、例えば、銅線、アルミ線等を用いることができるが、これらに限定されない。また、コイル6の巻き数を変更することにより、電圧の大きさを調整できる。
なお、本実施の形態では、1つのコイル6を設けた場合を例示したが、コイル6は2つ以上に分割して設けられてもよい。
<磁石5>
上述したとおり、磁石5は、磁歪素子3に対向して固定される。これにより、磁気回路が形成される。
上述したとおり、磁石5は、磁歪素子3に対向して固定される。これにより、磁気回路が形成される。
磁石5としては、ネオジウム系の永久磁石を用いることができるが、これに限定されず、例えば、フェライト系、コバルト系などの磁石を用いてもよい。
<錘8>
錘8は、透磁率の低い磁性材料または非磁性材料で構成される。上述したとおり、錘8は、非磁性体フレーム9の他端(自由端)に固定されている。錘8は、複数個重ねて設けられてもよい。
錘8は、透磁率の低い磁性材料または非磁性材料で構成される。上述したとおり、錘8は、非磁性体フレーム9の他端(自由端)に固定されている。錘8は、複数個重ねて設けられてもよい。
また、錘8は、例えば、エポキシ系の接着剤を使用して固定されてもよいし、ボルトなどで機械的に固定されてもよいし、これら以外の固定方法であってもよい。
<非磁性体フレーム9>
非磁性体フレーム9は、板状であり、非磁性材料で構成される。非磁性材料としては、例えば、バネ鋼やベリリウム銅などの、バネ性を持つ材料を用いることが好ましい。これにより、低周波数で共振しやすくなり、低加速度でも振動が持続しやすくなる。なお、バネ性とは、変形しても元にもどる性質をいう。
非磁性体フレーム9は、板状であり、非磁性材料で構成される。非磁性材料としては、例えば、バネ鋼やベリリウム銅などの、バネ性を持つ材料を用いることが好ましい。これにより、低周波数で共振しやすくなり、低加速度でも振動が持続しやすくなる。なお、バネ性とは、変形しても元にもどる性質をいう。
<固定冶具11a>
固定冶具11aの材料は、特に限定されないが、磁石5の磁束を磁歪素子3に効率的に通すために、非磁性体の材料であることが好ましい。
固定冶具11aの材料は、特に限定されないが、磁石5の磁束を磁歪素子3に効率的に通すために、非磁性体の材料であることが好ましい。
<固定冶具11b>
固定冶具11bの材料は、特に限定されないが、磁石5の磁束を磁歪素子3に通し、磁歪素子3を通った磁束を磁性体フレーム2に効率的に通すために、磁性体の材料であることが好ましい。
固定冶具11bの材料は、特に限定されないが、磁石5の磁束を磁歪素子3に通し、磁歪素子3を通った磁束を磁性体フレーム2に効率的に通すために、磁性体の材料であることが好ましい。
<固定冶具12>
固定冶具12の材料は、特に限定されないが、磁石5の磁束を磁歪素子3に通し、磁歪素子3を通った磁束を磁性体フレーム2に効率的に通すために、非磁性体の材料であることが好ましい。
固定冶具12の材料は、特に限定されないが、磁石5の磁束を磁歪素子3に通し、磁歪素子3を通った磁束を磁性体フレーム2に効率的に通すために、非磁性体の材料であることが好ましい。
<固定冶具13>
固定冶具13の材料は、特に限定されないが、磁石5の磁束を磁歪素子3に通し、磁歪素子3を通った磁束を磁性体フレーム2に効率的に通すために、非磁性体の材料であることが好ましい。
固定冶具13の材料は、特に限定されないが、磁石5の磁束を磁歪素子3に通し、磁歪素子3を通った磁束を磁性体フレーム2に効率的に通すために、非磁性体の材料であることが好ましい。
<固定冶具14>
固定冶具14の材料は、特に限定されないが、磁石5の磁束を磁歪素子3に通し、磁歪素子3を通った磁束を磁性体フレーム2に効率的に通すために、非磁性体の材料であることが好ましい。
固定冶具14の材料は、特に限定されないが、磁石5の磁束を磁歪素子3に通し、磁歪素子3を通った磁束を磁性体フレーム2に効率的に通すために、非磁性体の材料であることが好ましい。
<ボルト15a>
ボルト15aの材料は、特に限定されないが、磁石5の磁束を効率的に磁歪素子3に通すために、非磁性体の材料であることが好ましい。
ボルト15aの材料は、特に限定されないが、磁石5の磁束を効率的に磁歪素子3に通すために、非磁性体の材料であることが好ましい。
<ボルト15b>
ボルト15bの材料は、特に限定されないが、磁石5の磁束を効率的に磁歪素子3に通すために、磁性体の材料であることが好ましい。
ボルト15bの材料は、特に限定されないが、磁石5の磁束を効率的に磁歪素子3に通すために、磁性体の材料であることが好ましい。
以上、発電装置100の各構成要素の詳細について説明した。
本実施の形態の発電装置100では、特許文献1の発電装置(図4参照)のように磁性板を備えないため、磁石5から出る磁束が磁歪素子3に集中し、磁歪素子3を通った磁束は磁性体フレーム2を通り、磁石5に戻る閉磁路が形成される。これにより、磁歪素子3に磁束を集中させることができるので、発電量の低下を防止できる。したがって、発電装置100は、発電効率(発電量)の向上を実現できる。
また、仮に非磁性体フレーム9が剛性の大きい材料で構成されているとすると、低周波数、低加速度である振動は持続しにくいため、発電量が低下する。そこで、本実施の形態の発電装置100では、非磁性体フレーム9を剛性の小さい材料(例えば、バネ鋼やベリリウム銅などの、バネ性を有する材料)で構成してもよい。これにより、低周波数、低加速度の振動であっても、衝撃1回あたりの振動が持続しやすくなり、発電効率(発電量)を向上させることができる。
(実施の形態2)
本開示の実施の形態2に係る発電装置200について説明する。
本開示の実施の形態2に係る発電装置200について説明する。
<構成>
図3を用いて、本実施の形態の発電装置200の構成について説明する。図3は、発電装置200の断面図である。図3では、図1および図2と共通する構成要素について同一の符号を付している。それらの構成要素の説明は適宜省略する。
図3を用いて、本実施の形態の発電装置200の構成について説明する。図3は、発電装置200の断面図である。図3では、図1および図2と共通する構成要素について同一の符号を付している。それらの構成要素の説明は適宜省略する。
図3に示すように、発電装置200は、磁歪素子3、磁石5、コイル6、非磁性体フレーム20、磁性体箔10、および錘8を備える。
非磁性体フレーム20は、J字型の部材である。具体的には、非磁性体フレーム20は、U字型に湾曲した湾曲部20aと、湾曲部20aから延伸した長さが第1の長さである第1延伸部20bと、湾曲部20aから延伸した長さが第1の長さよりも短い第2の長さである第2延伸部20cと、を有する。
第1延伸部20bの端部(固定端)には、振動体7が固定されている。また、第1延伸部20bには、磁石5が固定されている。
第2延伸部20cの端部(自由端)には、錘8が固定されている。また、第2延伸部20cには、磁歪素子3が固定されている。
非磁性体フレーム20は、非磁性体フレーム9と同様に、非磁性材料で構成される。非磁性材料としては、例えば、バネ鋼やベリリウム銅などの、バネ性を持つ材料を用いることが好ましい。これにより、低周波数で共振しやすくなり、低加速度でも振動が持続しやすくなる。
非磁性体フレーム20の内側の面(磁石5が設けられている側の面)には、磁性体箔10が、磁歪素子3の端部3aから磁石5の直下まで設けられている。具体的には、磁性体箔10の全面または一部が、接着剤により、非磁性体フレーム9に貼り付けられている。
磁性体箔10は、磁性材料からなる箔である。磁性材料としては、例えば鉄が挙げられるは、これに限定されない。また、磁性体箔10の厚みは、例えば、数10μmから数100μm程度が望ましい。
なお、発電装置200の動作は、上述した発電装置100の動作を同じであるので、ここでの説明は省略する。
本実施の形態の発電装置200では、磁石5から出る磁束が磁歪素子3に集中し、磁歪素子3を通った磁束は磁性体箔10を通り、磁石5に戻る閉磁路が形成される。これにより、磁歪素子3に磁束を集中させることができるので、発電量の低下を防止できる。したがって、発電装置200は、発電効率(発電量)の向上を実現できる。
また、本実施の形態の発電装置200では、非磁性体フレーム20を剛性の小さい材料(例えば、バネ鋼やベリリウム銅などの、バネ性を有する材料)で構成してもよい。これにより、低周波数、低加速度の振動であっても、衝撃1回あたりの振動が持続しやすくなり、発電効率(発電量)を向上させることができる。
なお、本開示は、上記実施の形態1、2の説明に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
本開示の発電装置は、発電効率を向上することが可能であり、産業分野、防犯・防災分野、社会インフラ分野、医療・福祉分野などで多くの利用シーンが想定されているIoTにおいて、キーコンポーネントである無線センサーモジュールへの適用に対して特に有用である。
1、100、200 発電装置
2 磁性体フレーム
3、161 磁歪素子
5、170 磁石
6、162 コイル
7、150 振動体
8、140 錘
9、20 非磁性体フレーム
10 磁性体箔
11a、11b、12、13、14 固定治具
15a、15b ボルト
20a 湾曲部
20b 第1延伸部
20c 第2延伸部
110 フレーム
120 自由端
130 固定端
160 発電部
163 磁性板
2 磁性体フレーム
3、161 磁歪素子
5、170 磁石
6、162 コイル
7、150 振動体
8、140 錘
9、20 非磁性体フレーム
10 磁性体箔
11a、11b、12、13、14 固定治具
15a、15b ボルト
20a 湾曲部
20b 第1延伸部
20c 第2延伸部
110 フレーム
120 自由端
130 固定端
160 発電部
163 磁性板
Claims (4)
- 磁性材料からなり、一端が振動体に固定された磁性体フレームと、
非磁性材料からなり、一端が前記磁性体フレームの他端に固定された非磁性体フレームと、
前記非磁性体フレームの他端に設けられた錘と、
前記非磁性体フレームに設けられた磁歪素子と、
前記磁歪素子の外側に設けられたコイルと、
前記磁性体フレームに設けられた磁石と、を有する、
発電装置。 - 非磁性材料からなり、一端が振動体に固定された非磁性体フレームと、
前記非磁性体フレームの他端に設けられた錘と、
前記非磁性体フレームに設けられた磁歪素子と、
前記磁歪素子の外側に設けられたコイルと、
前記非磁性体フレームに設けられた磁石と、
磁性材料からなり、前記非磁性体フレームに沿って前記磁歪素子から前記磁石まで設けられた磁性体箔と、を有する、
発電装置。 - 前記非磁性体フレームは、
U字型に湾曲した湾曲部と、
前記湾曲部から延伸した長さが第1の長さである第1延伸部と、
前記湾曲部から延伸した長さが前記第1の長さよりも短い第2の長さである第2延伸部と、を有し、
前記第1延伸部の端部は、前記振動体に固定され、
前記第2延伸部の端部には、前記錘が固定され、
前記第1延伸部には、前記磁石が固定され、
前記第2延伸部には、前記磁歪素子が固定されている、
請求項2に記載の発電装置。 - 前記非磁性材料は、バネ性を有する材料である、
請求項1から3のいずれか1項に記載の発電装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022079346A (ja) * | 2020-11-16 | 2022-05-26 | 株式会社ニフコ | 動物捕獲装置 |
JP2022169243A (ja) * | 2021-04-27 | 2022-11-09 | 前田道路株式会社 | 発電システム、及び、アスファルトプラント |
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2018
- 2018-11-07 JP JP2018210011A patent/JP2020078175A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2022079346A (ja) * | 2020-11-16 | 2022-05-26 | 株式会社ニフコ | 動物捕獲装置 |
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