JP2020065953A - 逆浸透処理装置及び逆浸透処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】逆浸透膜を大きく劣化させることなく逆浸透膜のファウリングを抑制して、TDSが高い被処理水を安定的に逆浸透処理することができる逆浸透処理装置及び逆浸透処理方法を提供する。
【解決手段】逆浸透処理装置1は、第1被処理水を逆浸透処理して第1透過水と第1濃縮水とに分離する第1逆浸透膜ユニット10と、第1被処理水よりも全蒸発残留物が多い第2被処理水を第1濃縮水と混合して混合水とする混合部15と、混合水を逆浸透処理して第2透過水と第2濃縮水とに分離する第2逆浸透膜ユニット20とを備え、第1濃縮水配管130、又は、混合水配管210は、配管内にクロラミン又はクロラミンの前駆物質を注入するための薬注部II,IIIを有し、第2被処理水を混合部15に送る第2被処理水配管150には、クロラミン又はクロラミンの前駆物質が注入されることなく造水が行われる。
【選択図】図1
【解決手段】逆浸透処理装置1は、第1被処理水を逆浸透処理して第1透過水と第1濃縮水とに分離する第1逆浸透膜ユニット10と、第1被処理水よりも全蒸発残留物が多い第2被処理水を第1濃縮水と混合して混合水とする混合部15と、混合水を逆浸透処理して第2透過水と第2濃縮水とに分離する第2逆浸透膜ユニット20とを備え、第1濃縮水配管130、又は、混合水配管210は、配管内にクロラミン又はクロラミンの前駆物質を注入するための薬注部II,IIIを有し、第2被処理水を混合部15に送る第2被処理水配管150には、クロラミン又はクロラミンの前駆物質が注入されることなく造水が行われる。
【選択図】図1
Description
本発明は、海水等の鹹水を逆浸透により脱塩して脱塩水を造水する逆浸透処理装置及び逆浸透処理方法に関する。
鹹水を逆浸透の原理で脱塩する逆浸透処理装置が、海水の淡水化、排水の再利用、純水の製造等の種々の分野で利用されている。逆浸透処理装置としては、円筒型の逆浸透膜モジュールを備える装置が一般的に用いられている。逆浸透処理装置は、複数個の逆浸透膜モジュールが並列に連結された逆浸透膜モジュールバンクや、複数個の逆浸透膜モジュールバンクが直列に連結された逆浸透膜ユニット等で構成されている。
円筒型の逆浸透膜モジュールは、円筒形状の圧力容器の内部に、多数の逆浸透膜エレメントを収納している。一般に、逆浸透膜エレメントは、袋状の逆浸透膜が集水配管の周囲にスパイラル状に巻回された構造を有している。複数の逆浸透膜エレメントが、円筒形状の圧力容器の内部に、直列状に配列して収納されている。
円筒型の逆浸透膜モジュールによると、逆浸透膜によるクロスフロー濾過方式で逆浸透処理が行われる。逆浸透圧をかけられた被処理水が圧力容器の一端から導入されると、逆浸透膜の二次側に脱塩された水が透過し、透過水として回収される。一方、逆浸透膜の一次側に塩分が残り、塩分が濃縮された濃縮水が圧力容器の他端から排出される。
従来、海水等を逆浸透処理する処理系と、下水等を逆浸透処理する処理系と、を統合した統合型の逆浸透処理装置が知られている。統合型の逆浸透処理装置では、海水をはじめとするTDS(Total Dissolved Solid:総溶解固形分、全蒸発残留物)が高い被処理水が、TDSが低い被処理水から分離された濃縮水と混合されてから逆浸透処理されている。高濃度の塩分を含む海水等を廃物である濃縮水で希釈して、省エネルギ化や環境負荷の低減を図っている。
逆浸透膜モジュールに内蔵された逆浸透膜は、微生物の繁殖が原因で、ファウリングを生じることが知られている。配管内や逆浸透膜に微生物が付着して増殖すると、バイオフィルムが形成される。逆浸透膜にバイオフィルムが堆積すると、逆浸透膜が目詰まりを生じ、運転圧力が増大したり、膜性能が低下したりするため、逆浸透膜モジュールの洗浄、殺菌剤を添加した通水が行われている。
水処理の分野では、殺菌剤として、次亜塩素酸ナトリウムが広く使用されている。しかし、次亜塩素酸ナトリウム等の遊離塩素系薬剤は、逆浸透膜の材料として一般的なポリアミドを分解し、逆浸透膜を劣化させる。そのため、従来、配管や逆浸透膜モジュールの殺菌・洗浄には、結合塩素を有するクロラミンが多用されている。遊離塩素系薬剤を使用する場合、被処理水に注入した後、逆浸透膜に到達する以前に、還元剤で無害化している。
特許文献1には、統合型の逆浸透処理装置において、被処理水に薬剤を注入する技術が開示されている。特許文献1では、被処理水Aを半透膜処理装置Aで処理して淡水を製造すると共に、半透膜処理装置Aで処理した際に生じる濃縮水Aを被処理水Bに混合させ、その混合水を半透膜処理装置Bで処理して淡水を製造する造水方法において、被処理水Aに第1薬剤を連続的あるいは間欠的に注入し、且つ、被処理水Bに第2薬剤を連続的あるいは間欠的に注入している(請求項1参照)。第2薬剤として塩素含有液を用いると、クロラミンが生成する旨が記載されている。
クロラミンは、次亜塩素酸ナトリウム等の遊離塩素系薬剤と比較すると、殺菌力は弱いものの、安定性が高く、逆浸透膜の材料として一般的なポリアミドを分解し難い薬剤である。そのため、クロラミンを添加した被処理水を通水すると、逆浸透膜を大きく劣化させることなく、逆浸透膜モジュールや配管を殺菌・洗浄することができる。クロラミンは、逆浸透膜に到達する前に無害化する必要がないため、逆浸透処理を続けながら逆浸透膜のファウリングを予防することができる。
しかし、クロラミンは、臭化物イオンの存在下において、ブロモアミンを生成することがある。ブロモアミンはポリアミド等を分解する作用が強いため、クロラミンを添加する被処理水に高濃度の臭化物イオンが含まれていると、逆浸透膜の劣化が進行してしまう。被処理水のTDSが高く、臭化物イオンのような強酸化剤を発生させる成分が高濃度に含まれている場合であっても、逆浸透膜の膜性能を損なわず殺菌・洗浄することができる技術が求められている。
そこで、本発明は、逆浸透膜を大きく劣化させることなく逆浸透膜のファウリングを抑制して、TDSが高い被処理水を安定的に逆浸透処理することができる逆浸透処理装置及び逆浸透処理方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明に係る逆浸透処理装置は、第1被処理水を逆浸透処理して第1透過水と第1濃縮水とに分離する第1逆浸透膜ユニットと、前記第1被処理水よりも全蒸発残留物が多い第2被処理水を前記第1濃縮水と混合して混合水とする混合部と、前記混合水を逆浸透処理して第2透過水と第2濃縮水とに分離する第2逆浸透膜ユニットと、を備え、前記第1濃縮水を前記第1逆浸透膜ユニットから前記混合部に送る第1濃縮水配管、又は、前記混合水を前記混合部から前記第2逆浸透膜ユニットに送る混合水配管は、配管内にクロラミン又はクロラミンの前駆物質を注入するための薬注部を有し、前記第2被処理水を前記混合部に送る第2被処理水配管には、クロラミン又はクロラミンの前駆物質が注入されることなく造水が行われる。
また、本発明に係る逆浸透処理方法は、第1被処理水を逆浸透処理して第1透過水と第1濃縮水とに分離し、前記第1被処理水よりも全蒸発残留物が多い第2被処理水を前記第1濃縮水と混合して混合水とし、前記混合水を逆浸透処理して第2透過水と第2濃縮水とに分離する逆浸透処理方法において、前記逆浸透処理の間に、前記第1濃縮水、又は、前記混合水に、クロラミン又はクロラミンの前駆物質を連続的又は間欠的に注入し、且つ、前記第2被処理水には、クロラミン又はクロラミンの前駆物質を注入することなく造水を行う。
本発明に係る逆浸透処理装置及び逆浸透処理方法によれば、逆浸透膜を大きく劣化させることなく逆浸透膜のファウリングを抑制して、TDSが高い被処理水を安定的に逆浸透処理することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る逆浸透処理装置及び逆浸透処理方法について説明する。なお、以下の各図において共通する構成については同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る逆浸透処理装置の構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る逆浸透処理装置1は、第1逆浸透膜ユニット10と、混合部15と、第2逆浸透膜ユニット20と、第1被処理水配管110と、第1透過水配管120と、第1濃縮水配管130と、第2被処理水配管150と、混合水配管210と、第2透過水配管220と、第2濃縮水配管230と、第1供給ポンプP1と、第1高圧ポンプP2と、第2供給ポンプP3と、第2高圧ポンプP4と、を備えている。
図1に示すように、本実施形態に係る逆浸透処理装置1は、第1逆浸透膜ユニット10と、混合部15と、第2逆浸透膜ユニット20と、第1被処理水配管110と、第1透過水配管120と、第1濃縮水配管130と、第2被処理水配管150と、混合水配管210と、第2透過水配管220と、第2濃縮水配管230と、第1供給ポンプP1と、第1高圧ポンプP2と、第2供給ポンプP3と、第2高圧ポンプP4と、を備えている。
逆浸透処理装置1は、TDSが相対的に低い低TDS水を逆浸透処理する第1処理系と、TDSが相対的に高い高TDS水を逆浸透処理する第2処理系と、が統合された統合型の逆浸透処理装置である。逆浸透処理装置1において、低TDS水が第1処理系で逆浸透処理されると濃縮水が分離され、濃縮水は高TDS水と混合される。そして、濃縮水によって希釈された高TDS水が第2処理系で逆浸透処理される。
低TDS水としては、例えば、下水、雨水、生活廃水、工業廃水、汽水(河川水、湖沼水、地下水等)等が第1処理系に導入される。また、高TDS水としては、各種の陽イオン及び陰イオンを高濃度で含む鹹水、例えば、海水、汽水、化石水等が第2処理系に導入される。これらの原水は、必要に応じて、濾過処理、凝集処理、殺菌処理、生物学的処理等の前処理を施されてから、逆浸透処理装置1に導入される。
第1逆浸透膜ユニット10、及び、第2逆浸透膜ユニット20は、それぞれ、一個又は複数個の逆浸透膜モジュールを備える。例えば、各逆浸透膜ユニットは、一個又は複数個の逆浸透膜モジュールバンクで構成することができる。また、各逆浸透膜モジュールバンクは、一個又は複数個の逆浸透膜モジュールで構成することができる。
逆浸透膜ユニットを構成する複数個の逆浸透膜モジュールバンクは、互いに直列の関係となるように配管を介して接続される。前段側の逆浸透膜モジュールバンクで分離された濃縮水は、後段側の逆浸透膜モジュールバンクで更に逆浸透処理される。逆浸透膜ユニットを処理単位として備えると、逆浸透膜モジュールの許容圧力の範囲内で、より高い回収率で脱塩水を造水することができる。
また、逆浸透膜モジュールバンクを構成する複数個の逆浸透膜モジュールは、互いに並列の関係となるように配管を介して接続される。並列に接続された複数個の逆浸透膜モジュールは、互いに同等の運転条件で逆浸透処理を行う。逆浸透膜モジュールバンクを処理単位として備えると、逆浸透膜モジュールの許容圧力の範囲内で、造水量を拡張することができる。
ここで、逆浸透膜ユニット10,20を構成する逆浸透膜モジュールの構造について説明する。
図2は、逆浸透膜モジュールの構造の一例を示す断面図である。
図2に示すように、逆浸透膜モジュールMは、圧力容器5と、逆浸透膜エレメント6と、を備えている。圧力容器5は、略円筒形状を呈する容器であり、一方の端部に導入ポート5a、他方の端部に導出ポート5bを有している。圧力容器5の内部には、逆浸透膜エレメント6が収容されている。逆浸透膜エレメント6は、逆浸透膜7を備えており、圧力容器5の内部に直列状に配置されている。
図2に示すように、逆浸透膜モジュールMは、圧力容器5と、逆浸透膜エレメント6と、を備えている。圧力容器5は、略円筒形状を呈する容器であり、一方の端部に導入ポート5a、他方の端部に導出ポート5bを有している。圧力容器5の内部には、逆浸透膜エレメント6が収容されている。逆浸透膜エレメント6は、逆浸透膜7を備えており、圧力容器5の内部に直列状に配置されている。
なお、図2においては、計5個の逆浸透膜エレメント6が配置されているが、逆浸透膜エレメント6の個数は、逆浸透膜モジュールの仕様、逆浸透処理の条件等に応じて適宜の個数とすることができる。
図3は、逆浸透膜エレメントの構造の一例を示す斜視図である。
図3に示すように、逆浸透膜エレメント6は、逆浸透膜7が重ねられた膜積層体6aが集水配管8の周囲に配置された構造を有している。膜積層体6aは、袋体状の複数の逆浸透膜7と、メッシュ状のスペーサ9とが、集水配管8の周面に放射状に接合され、集水配管8の周囲にスパイラル状に巻回されて形成される。逆浸透膜7は、袋体の内部が集水配管8の透孔8aに連通する位置に接合される。逆浸透膜7は、袋体の内側と膜同士の間とにスペーサ9が介装されて外形が保たれる。
図3に示すように、逆浸透膜エレメント6は、逆浸透膜7が重ねられた膜積層体6aが集水配管8の周囲に配置された構造を有している。膜積層体6aは、袋体状の複数の逆浸透膜7と、メッシュ状のスペーサ9とが、集水配管8の周面に放射状に接合され、集水配管8の周囲にスパイラル状に巻回されて形成される。逆浸透膜7は、袋体の内部が集水配管8の透孔8aに連通する位置に接合される。逆浸透膜7は、袋体の内側と膜同士の間とにスペーサ9が介装されて外形が保たれる。
図2に示すように、逆浸透膜エレメント6は、集水配管8が圧力容器5の長手方向に沿う向きとなるように圧力容器5に収容される。各逆浸透膜エレメント6の集水配管8は、互いに直列に連結されて、末端が開いた一つの管路を形成する。集水配管8の末端は、導出ポート5bが設けられた圧力容器5の端部から外側に引き出され、透過水を回収するための配管に接続される。
逆浸透膜モジュールMには、浸透圧を超える圧力に加圧された被処理水が、導入ポート5aを通じて導入される。そして、被処理水は、圧力容器5の長手方向に沿って流れる間に、逆浸透膜7によりクロスフロー濾過方式で逆浸透処理される。逆浸透が進むと、逆浸透膜7の二次側にイオン類が除去された水が移動し、逆浸透膜7の一次側にイオン類が残る。イオン類が濃縮された一次側の濃縮水は、導出ポート5bを通じて圧力容器5から排出される。一方、イオン類が除去された二次側の透過水は、集水配管8の内部に集水されて末端から排出される。
図1に示す統合型の逆浸透処理装置1では、第1逆浸透膜ユニット10、及び、第2逆浸透膜ユニット20のそれぞれが、被処理水の水質、透過水の回収率等に応じた適切な運転条件の下で被処理水を逆浸透処理する。第1逆浸透膜ユニット10では、低TDS水である第1被処理水が、第1透過水と第1濃縮水とに分離される。また、第2逆浸透膜ユニット20では、第1濃縮水で希釈された高TDS水(第2被処理水)である混合水が、第2透過水と第2濃縮水とに分離される。
なお、第1逆浸透膜ユニット10、及び、第2逆浸透膜ユニット20のそれぞれは、互いに同じ個数の逆浸透膜モジュールバンクで構成されてもよいし、互いに異なる個数の逆浸透膜モジュールバンクで構成されてもよい。また、個々の逆浸透膜モジュールバンクは、互いに同じ個数の逆浸透膜モジュールで構成されてもよいし、互いに異なる個数の逆浸透膜モジュールで構成されてもよい。各逆浸透膜モジュールに内蔵される逆浸透膜7は、逆浸透(Reverse Osmosis:RO)膜、ナノろ過(Nanofiltration:NF)膜のいずれであってもよい。
図1に示すように、第1逆浸透膜ユニット10には、第1被処理水配管110と、第1透過水配管120と、第1濃縮水配管130と、が接続されている。第1濃縮水配管130の他端は、混合部15に接続されている。
第1被処理水配管110は、低TDS水である第1被処理水の供給元から第1逆浸透膜ユニット10まで、第1被処理水を流す配管である。第1透過水配管120は、第1逆浸透膜ユニット10から系外に向けて、第1透過水を流す配管である。第1濃縮水配管130は、第1逆浸透膜ユニット10から混合部15まで、第1濃縮水を流す配管である。
第1被処理水配管110には、第1被処理水の供給元から第1逆浸透膜ユニット10に向けて第1被処理水を移送する第1供給ポンプP1と、第1逆浸透膜ユニット10の逆浸透膜の浸透圧を超える圧力まで第1被処理水を昇圧する第1高圧ポンプP2と、が設置されている。
混合部15には、第1濃縮水配管130に加え、第2被処理水配管150と、混合水配管210と、が接続されている。混合水配管210の他端は、第2逆浸透膜ユニット20に接続されている。
第2被処理水配管150は、高TDS水である第2被処理水の供給元から混合部15まで、第2被処理水を流す配管である。なお、図1においては、混合部15が処理槽の形態とされているが、混合部15は、配管同士を連結した合流点等として設けてもよい。
第2逆浸透膜ユニット20には、混合水配管210に加え、第2透過水配管220と、第2濃縮水配管230と、が接続されている。
混合水配管210は、混合部15から第2逆浸透膜ユニット20まで、混合水を流す配管である。第2透過水配管220は、第2逆浸透膜ユニット20から系外に向けて、第2透過水を流す配管である。第2濃縮水配管230は、第2逆浸透膜ユニット20から系外に向けて、第2濃縮水を流す配管である。
混合水配管210には、混合部15から第2逆浸透膜ユニット20に向けて混合水を移送する第2供給ポンプP3と、第2逆浸透膜ユニット20の逆浸透膜の浸透圧を超える圧力まで混合水を昇圧する第2高圧ポンプP4と、が設置されている。
図1に示すように、第1被処理水配管110には、配管内に薬剤を注入するための薬注部Iを設けることができる。第1被処理水配管110の薬注部Iには、薬注装置(11,12)を設置することができる。
第1被処理水配管110の薬注部Iは、第1被処理水配管110や第1逆浸透膜ユニット10の殺菌・洗浄に用いられる。第1被処理水配管110の薬注部Iは、クロラミン又はクロラミンの前駆物質を薬注するために用いることができる。これらの薬剤は、薬剤槽11に用意され、逆浸透処理の間に、薬注ポンプ12によって連続的又は間欠的に注入される。
図1に示すように、逆浸透処理装置1においては、第1濃縮水配管130、及び、混合水配管210のうち、少なくとも一方に、配管内に薬剤を注入するための薬注部(II,III)が設けられる。第1濃縮水配管130の薬注部IIには、薬注装置(21,22)を設置することができる。また、混合水配管210の薬注部IIIには、薬注装置(31,32)を設置することができる。
第1濃縮水配管130の薬注部IIは、第1濃縮水配管130や混合部15や混合水配管210や第2逆浸透膜ユニット20の殺菌・洗浄に用いられる。また、混合水配管210の薬注部IIIは、混合水配管210や第2逆浸透膜ユニット20の殺菌・洗浄に用いられる。第1濃縮水配管130の薬注部IIや、混合水配管210の薬注部IIIは、クロラミン又はクロラミンの前駆物質を薬注するために用いられる。これらの薬剤は、薬剤槽21,31に用意され、逆浸透処理の間に、薬注ポンプ22,32によって連続的又は間欠的に注入される。
各配管に薬注するクロラミンとしては、殺菌力や安定性が高い点で、主にモノクロラミン(NH2Cl)が用いられるが、ジクロラミン(NHCl2)や、トリクロラミン(NCl3)を用いてもよい。また、各薬注部は、装置と一体化した管に薬剤を注入可能な管一体型の薬注装置を、配管同士の間に連結して設けてもよいし、配管内に薬剤を注入可能な配管注入型の薬注装置を、分岐させた配管や注入口を有する配管に接続して設けてもよい。
クロラミンは、結合塩素を有する比較的安定な塩素化合物であり、次亜塩素酸(HClO)、次亜塩素酸イオン(ClO−)等の遊離塩素を水中で緩慢に生成する性質がある。クロラミンは、次亜塩素酸ナトリウム等の遊離塩素系薬剤と比較すると、殺菌力が弱いものの、逆浸透膜の材料として一般的なポリアミド、酢酸セルロース等を分解する作用が弱い薬剤である。そのため、クロラミンによると、遊離塩素系薬剤とは異なり、逆浸透膜を大きく劣化させることなく、逆浸透膜モジュールや配管を殺菌・洗浄することができる。
クロラミンの前駆物質としては、例えば、次亜塩素酸、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、次亜塩素酸カルシウム等の次亜塩素酸類を用いることができる。また、次亜塩素酸類と共に、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム等のアンモニウム塩、アンモニア水等を用いることもできる。アンモニウム塩、アンモニア水等は、注入する配管に次亜塩素酸類とは別の薬注部を設けて、別の薬注装置を用いて注入することができる。
次亜塩素酸類は、アルカリ性の条件下、アンモニウムイオンとの反応によって、クロラミンを生成する。そのため、アンモニア濃度が高い水に次亜塩素酸類のみを薬注する方法や、次亜塩素酸類とアンモニウム塩、アンモニア水等との両方を薬注する方法によって、クロラミン自体を薬注する場合と同様に、逆浸透膜モジュールや配管を殺菌・洗浄することができる。
次に、逆浸透処理装置1を用いた造水方法(逆浸透処理方法)について説明する。
逆浸透処理装置1を用いた造水方法は、第1逆浸透膜ユニット10で、低TDS水である第1被処理水を逆浸透処理して第1透過水と第1濃縮水とに分離し、混合部15で、第1被処理水よりも全蒸発残留物が多い高TDS水である第2被処理水を第1濃縮水と混合して混合水とし、第2逆浸透膜ユニット20で、混合水を逆浸透処理して第2透過水と第2濃縮水とに分離して、第1透過水や第2透過水を脱塩水として造水するものである。
第2被処理水のTDSや、第2被処理水と第1濃縮水との混合比は、特に制限されるものではないが、通常、第2被処理水のTDSは第1被処理水の2〜3倍以上である。第1逆浸透膜ユニット10や第2逆浸透膜ユニット20の運転条件、透過水の回収率等は、原水の水質、逆浸透膜モジュールの仕様等に応じて適宜の条件とされる。逆浸透膜モジュールの運転条件、透過水の回収率等は、透過水や濃縮水の流量を不図示の流量調整弁等で調節することによって調整することができる。
逆浸透処理装置1においては、第1逆浸透膜ユニット10及び第2逆浸透膜ユニット20による逆浸透処理の間に、第1濃縮水配管130の薬注部II、及び、混合水配管210の薬注部IIIのうち、少なくとも一方に、クロラミン又はクロラミンの前駆物質が注入される。第1濃縮水、及び、混合水のうち、少なくとも一方に、クロラミン又はクロラミンの前駆物質を注入し、クロラミンを溶存した水を通水させることにより、第2逆浸透膜ユニット20の逆浸透膜モジュールや配管の殺菌・洗浄が行われる。
但し、第1逆浸透膜ユニット10及び第2逆浸透膜ユニット20による逆浸透処理の間に、第2被処理水配管150には、クロラミンや、第2逆浸透膜ユニット20の逆浸透膜でクロラミンが有効濃度となる量のクロラミンの前駆物質を、いずれも注入することなく、脱塩水の造水を行う。
一般には、第2逆浸透膜ユニット20を殺菌・洗浄する目的で第2被処理水配管150にクロラミン又はクロラミンの前駆物質を注入する場合、第2逆浸透膜ユニット20の逆浸透膜でクロラミンが有効濃度となる量を注入する必要がある。第2被処理水配管150の高TDS水(第2被処理水)に注入されたクロラミンや、クロラミンの前駆物質とアンモニアとの反応によって生成したクロラミンは、第2逆浸透膜ユニット20に到達するまでに、一部分解して殺菌力が弱まるためである。
しかし、逆浸透処理装置1においては、第1濃縮水配管130、及び、混合水配管210のうち、少なくとも一方に、クロラミン又はクロラミンの前駆物質を注入し、第2被処理水配管150には、クロラミン及び高濃度のクロラミンの前駆物質をいずれも注入しないものとする。第2逆浸透膜ユニット20を殺菌・洗浄する目的の場合、第2被処理水配管150には、クロラミンやクロラミンの前駆物質をいずれも注入しないことがより好ましい。
図4は、比較例に係る逆浸透処理装置の構成を示す図である。
図4に示すように、従来の統合型の逆浸透処理装置(比較例に係る逆浸透処理装置)100においては、第1逆浸透膜ユニット10aに向けて低TDS水を流す配管に、薬注部αが設けられており、配管や第1逆浸透膜ユニット10aを殺菌・洗浄するために薬注装置(A1,A2)が設置されている。また、混合部15aに向けて高TDS水を流す配管に、薬注部βが設けられており、配管や第2逆浸透膜ユニット20aを殺菌・洗浄するために薬注装置(B1,B2)が設置されている。薬注部α,βは、クロラミンやクロラミンの前駆物質の注入に用いられている。
図4に示すように、従来の統合型の逆浸透処理装置(比較例に係る逆浸透処理装置)100においては、第1逆浸透膜ユニット10aに向けて低TDS水を流す配管に、薬注部αが設けられており、配管や第1逆浸透膜ユニット10aを殺菌・洗浄するために薬注装置(A1,A2)が設置されている。また、混合部15aに向けて高TDS水を流す配管に、薬注部βが設けられており、配管や第2逆浸透膜ユニット20aを殺菌・洗浄するために薬注装置(B1,B2)が設置されている。薬注部α,βは、クロラミンやクロラミンの前駆物質の注入に用いられている。
しかしながら、クロラミンやクロラミンの前駆物質を注入する水に、高濃度の臭化物イオンやヨウ化物イオンが含まれていると、これらのイオンとクロラミンとの共存下、大量の強酸化剤が生成する虞がある。例えば、クロラミンは、臭化物イオンの存在下、pHに依存してブロモアミンを生成する。ブロモアミンは、強い酸化力を示し、殺菌力を有するが、逆浸透膜の材料として一般的なポリアミド、酢酸セルロース等を分解する作用も強く、一般に使用されている逆浸透膜を劣化させる。
特に、海水等の高TDS水は、高濃度の臭化物イオンやヨウ化物イオンを含んでいる。ブロモアミン等の生成量(生成反応の反応速度)は、反応物(クロラミン、臭化物イオン等)の濃度に依存するため、濃縮水で希釈される前の高TDS水は、ブロモアミン等を生成し易い状態にある。従来の統合型の逆浸透処理装置100のように、高TDS水が流れる薬注部βに、高濃度のクロラミンやクロラミンの前駆物質を注入すると、第2逆浸透膜ユニット20aにおいてブロモアミン等の強酸化剤が高濃度になり、逆浸透膜の劣化が進行してしまう。
これに対し、本実施形態に係る逆浸透処理装置1のように、第1濃縮水配管130の薬注部II、及び、混合水配管210の薬注部IIIのうち、少なくとも一方に、クロラミン又はクロラミンの前駆物質を注入すると、第1濃縮水、及び、混合水のいずれも、臭化物イオン濃度やヨウ化物イオン濃度が低いため、ブロモアミン等の強酸化剤の生成を抑制しつつ、クロラミンによる殺菌・洗浄を行うことができる。
また、第2被処理水配管150に対して、クロラミン、及び、クロラミンの前駆物質をいずれも注入しないことにより、第2逆浸透膜ユニット20においてブロモアミン等の強酸化剤の濃度を最小限に抑制することができる。第2逆浸透膜ユニット20の殺菌・洗浄に必要な有効濃度のクロラミンは、第1濃縮水配管130の薬注部IIや、混合水配管210の薬注部IIIから供給されるため、第2逆浸透膜ユニット20の逆浸透膜の劣化を抑制しつつ殺菌・洗浄を行うことができる。
特に、第1濃縮水配管130に注入すると、混合水配管210に注入する場合と比較して、クロラミンやクロラミンの前駆物質の濃度に対する臭化物イオン・ヨウ化物イオンの濃度比が、薬注部II付近で極めて小さくなる。第1濃縮水は、希釈前の高TDS水と比較して、臭化物イオンやヨウ化物イオンが低濃度である。そのため、第1濃縮水の濃縮率が低いほど、また、高TDS水(第2被処理水)に対する第1濃縮水の混合比が大きいほど、第2逆浸透膜ユニット20におけるクロラミンの有効濃度を確保するにあたって、ブロモアミン等の強酸化剤が生成する可能性を小さくすることができる。
一方、混合水配管210に注入すると、第1濃縮水配管130に注入する場合と比較して、クロラミンが、第2逆浸透膜ユニット20に到達し易くなる。クロラミンは、第2逆浸透膜ユニット20に到達するまでに、一部が分解して殺菌力が弱まるため、第2逆浸透膜ユニット20の逆浸透膜においてクロラミンが有効濃度となる量を、上流で注入する必要がある。例えば、第1濃縮水配管130には、第1濃縮水配管130や混合部15の汚染防止を目的として、定量のクロラミンや定量のクロラミン前駆物質を注入し、第2逆浸透膜ユニット20の逆浸透膜においてクロラミンが有効濃度となる量を混合水配管210に注入することができる。混合水配管210に注入すると、混合部15のTDSや滞留時間にかかわらず、殺菌・洗浄に必要な有効濃度のクロラミンを容易に第2逆浸透膜ユニット20に到達させることができるため、薬剤コストを低減することができる。
クロラミンやクロラミンの前駆物質の薬注は、造水中に連続的に行ってもよいし、造水中に間欠的に行ってもよい。また、クロラミンやクロラミンの前駆物質の注入量は、所定時間あたり一定量を注入する定量注入に制御してもよいし、任意の測定位置におけるクロラミンの濃度に応じて可変的に制御してもよい。測定位置としては、例えば、図1に符号20aで示す第2逆浸透膜ユニット20の被処理水入口や、図1に符号20bで示す第2逆浸透膜ユニット20の濃縮水出口等が挙げられる。
クロラミンの濃度は、例えば、遊離塩素濃度と全塩素濃度を測定して結合塩素濃度を求める残留塩素センサ、酸化還元電位(Oxidation Reduction Potential:ORP)センサ、ジエチルパラフェニレンジアミン(DPD)法を利用する比色式センサ等によって測定することができる。これらのセンサは、例えば、図1に符号20aで示す第2逆浸透膜ユニット20の被処理水入口や、図1に符号20bで示す第2逆浸透膜ユニット20の濃縮水出口等に設置することができる。
クロラミンやクロラミンの前駆物質の注入量は、第2逆浸透膜ユニット20の被処理水入口におけるクロラミンの濃度、又は、第2逆浸透膜ユニット20の濃縮水出口におけるクロラミンの濃度が所定範囲に維持されるように制御することが好ましい。例えば、これらの各位置において、クロラミンの濃度が結合塩素濃度として0.05〜10mg/L程度に維持される注入量とすることができる。
第2逆浸透膜ユニット20の被処理水入口における濃度を維持すると、殺菌・洗浄に必要な有効濃度のクロラミンを確保しつつ、過剰なクロラミンが第2逆浸透膜ユニット20に流入するのを防ぐことができる。第2逆浸透膜ユニット20に到達するクロラミンの濃度を適切に制御することができるため、クロラミンによる逆浸透膜の劣化を最小限に抑制することができる。
一方、第2逆浸透膜ユニット20の濃縮水出口における濃度を維持すると、殺菌・洗浄に必要な有効濃度のクロラミンを第2逆浸透膜ユニット20の全体で確保することができる。第2逆浸透膜ユニット20に流入したクロラミンが、第2逆浸透膜ユニット20の途中で殺菌力を喪失するのを防ぐことができるため、第2逆浸透膜ユニット20の下流側も十分に殺菌・洗浄することができる。
逆浸透処理装置1において、クロラミンやクロラミンの前駆物質を注入するための薬注部は、第1濃縮水配管130、及び、混合水配管210のうち、少なくとも一方に設けることができるが、図1に示すように、第1濃縮水配管130及び混合水配管210の両方に設けることが好ましい。これらの薬注部(II,III)には、互いに独立した注入量で、クロラミン又はクロラミンの前駆物質を注入することができる。
クロラミンやクロラミンの前駆物質の注入量は、第1濃縮水配管130の薬注部IIにおいて、第2逆浸透膜ユニット20の被処理水入口、又は、第2逆浸透膜ユニット20の濃縮水出口におけるクロラミンの濃度が所定範囲に維持されるように制御してもよい。このような制御によると、第1濃縮水配管130から第2逆浸透膜ユニット20までを、十分なクロラミンを溶存した水の通水によって確実に殺菌・洗浄することができる。
また、クロラミンやクロラミンの前駆物質の注入量は、第1濃縮水配管130の薬注部IIにおいて、所定時間あたり一定量を注入する定量注入に制御し、且つ、混合水配管210の薬注部IIIにおいて、第2逆浸透膜ユニット20の被処理水入口、又は、第2逆浸透膜ユニット20の濃縮水出口におけるクロラミンの濃度が所定範囲に維持されるように制御してもよい。このような制御によると、第1濃縮水のクロラミンが、混合部15における高TDS水との混合で殺菌力を低下したとしても、第2逆浸透膜ユニット20の逆浸透膜においてクロラミンの有効濃度を維持することができるので、第1濃縮水配管130や混合部15の汚染を防止しつつ第2逆浸透膜ユニット20を殺菌・洗浄するにあたり、総注入量を抑制することができる。
以上の本実施形態に係る逆浸透処理装置及び逆浸透処理方法によると、第1濃縮水配管を流れる第1濃縮水、及び、混合水配管を流れる混合水のうち、少なくとも一方に、クロラミン又はクロラミンの前駆物質が注入され、TDSが高い第2被処理水には、クロラミン及び高濃度のクロラミンの前駆物質が注入されないため、ブロモアミン等の強酸化剤による逆浸透膜の劣化を避けつつ、第2逆浸透膜ユニットの逆浸透膜モジュールや配管の殺菌・洗浄を継続することができる。薬注された被処理水の通水によって、配管や圧力容器内にバイオフィルムが形成され難くなるため、逆浸透膜のファウリングが発生し難くなり、安定した運転圧力や回収率で長期間にわたって逆浸透処理を続けることが可能になる。よって、逆浸透膜を大きく劣化させることなく逆浸透膜のファウリングを抑制して、TDSが高い被処理水を安定的に逆浸透処理することができる統合型の逆浸透処理を提供することができる。
次に、本発明の変形例に係る逆浸透処理装置及び逆浸透処理方法について説明する。前記の逆浸透処理装置1は、高TDS水である第2被処理水を流す第2被処理水配管150を個別に殺菌・洗浄する装置構成とし、造水中に第2被処理水配管150の殺菌・洗浄を行うこともできる。
図5は、本発明の変形例に係る逆浸透処理装置の構成を示す図である。
図5に示すように、変形例に係る逆浸透処理装置2は、前記の逆浸透処理装置1と同様に、第1逆浸透膜ユニット10と、混合部15と、第2逆浸透膜ユニット20と、第1被処理水配管110と、第1透過水配管120と、第1濃縮水配管130と、第2被処理水配管150と、混合水配管210と、第2透過水配管220と、第2濃縮水配管230と、第1供給ポンプP1と、第1高圧ポンプP2と、第2供給ポンプP3と、第2高圧ポンプP4と、を備えている。
図5に示すように、変形例に係る逆浸透処理装置2は、前記の逆浸透処理装置1と同様に、第1逆浸透膜ユニット10と、混合部15と、第2逆浸透膜ユニット20と、第1被処理水配管110と、第1透過水配管120と、第1濃縮水配管130と、第2被処理水配管150と、混合水配管210と、第2透過水配管220と、第2濃縮水配管230と、第1供給ポンプP1と、第1高圧ポンプP2と、第2供給ポンプP3と、第2高圧ポンプP4と、を備えている。
変形例に係る逆浸透処理装置2が、前記の逆浸透処理装置1と異なる点は、第1濃縮水配管130、及び、混合水配管210のうち、少なくとも一方に加え、第2被処理水配管150にも、別の薬剤を薬注するための薬注部IVが設けられている点である。また、混合水配管210には、薬注部IIIに加え、別の薬剤を薬注するための薬注部Vが設けられている。
図5に示すように、逆浸透処理装置2には、前記の逆浸透処理装置1と同様に、第1濃縮水配管130、及び、混合水配管210のうち、少なくとも一方に、配管内に薬剤を注入するための薬注部(II,III)が設けられる。第1濃縮水配管130の薬注部IIには、薬注装置(21,22)を設置することができる。また、混合水配管210の薬注部IIIには、薬注装置(31,32)を設置することができる。
また、第2被処理水配管150には、例えば、海水等の高TDS水(第2被処理水)を前処理する不図示の濾過装置等の直後に、薬注部IVが設けられる。第2被処理水配管150の薬注部IVには、薬注装置(41,42)を設置することができる。また、混合水配管210には、例えば、第2供給ポンプP3の下流、且つ、第2高圧ポンプP4の上流に、薬注部Vが設けられる。混合水配管210の薬注部Vには、薬注装置(51,52)を設置することができる。なお、薬注部Vは、第2被処理水配管150や、混合部15に設けてもよい。
第2被処理水配管150の薬注部IVは、第2被処理水配管150や混合部15や混合水配管210や第2逆浸透膜ユニット20の殺菌・洗浄に用いられる。第2被処理水配管150の薬注部IVは、次亜塩素酸、次亜塩素酸ナトリウム等の遊離塩素系薬剤を注入するために用いられる。遊離塩素系薬剤は、薬剤槽41に用意され、逆浸透処理の間、且つ、第2被処理水配管150の洗浄時に、薬注ポンプ42によって間欠的に注入される。
混合水配管210等に設けられる薬注部Vは、遊離塩素を無害化する還元剤を薬注するために用いられる。還元剤としては、例えば、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム等の各種の化合物を用いることができる。還元剤は、薬剤槽51に用意され、第2被処理水配管150に遊離塩素系薬剤が注入される間に、薬注ポンプ42によって連続的又は間欠的に注入される。
逆浸透処理装置2においては、前記の逆浸透処理装置1と同様に、第1逆浸透膜ユニット10及び第2逆浸透膜ユニット20による逆浸透処理の間に、第1濃縮水配管130の薬注部II、及び、混合水配管210の薬注部IIIのうち、少なくとも一方に、クロラミン又はクロラミンの前駆物質が注入される。
逆浸透処理装置2においては、第1逆浸透膜ユニット10及び第2逆浸透膜ユニット20による逆浸透処理の間に、第2被処理水配管150を殺菌・洗浄するために、第2被処理水配管150の薬注部IVに遊離塩素系薬剤を注入することができる。通常、第2被処理水配管150は、クロラミンが注入されないため、配管内で微生物が繁殖する虞がある。しかし、第2被処理水配管150に遊離塩素系薬剤を注入すると、第2被処理水配管150自体を殺菌・洗浄することができるため、下流における微生物の繁殖も予防することができる。
遊離塩素系薬剤の注入量は、例えば、混合部15の入口や、混合部15の出口における遊離塩素の濃度が所定範囲に維持されるように制御することができる。遊離塩素系薬剤は、殺菌力が高いため、間欠的に注入することによって、第2被処理水配管150の殺菌・洗浄に必要な有効濃度を確保することができる。
逆浸透処理装置2においては、第2被処理水配管150に遊離塩素系薬剤が注入される間に、第2被処理水配管150、混合部15、及び、混合水配管210のうちの少なくとも一以上に還元剤を注入することが好ましい。還元剤を注入すると、遊離塩素系薬剤が第2被処理水配管150に注入されたとき、第2逆浸透膜ユニット20よりも上流で遊離塩素を無害化することができる。そのため、第2逆浸透膜ユニット20の逆浸透膜を大きく劣化させることなく、第2被処理水配管150の殺菌・洗浄を行うことができる。
逆浸透処理装置2においては、第2被処理水配管150、混合部15、混合水配管210の少なくとも一つに還元剤が注入される間に、第1濃縮水配管130、又は、混合水配管210、又は、第1濃縮水配管130と混合水配管210の両方において、クロラミン及びクロラミンの前駆物質の注入が停止されることが好ましい。クロラミンやクロラミンの前駆物質は、還元剤によって分解されて殺菌力を失う。クロラミンやクロラミンの前駆物質の注入を停止すると、配管内のクロラミンが還元剤によって分解されなくなるため、クロラミンやクロラミンの前駆物質が無駄打ちにならなくて済み、薬剤コストが低減される。
但し、第2逆浸透膜ユニット20の保護を目的とするクロラミンの注入は、混合水配管210中に還元剤がある場合、無効化されるため、還元剤が注入される間に、薬注を停止することが望ましい一方で、第1濃縮水配管130の保護を目的として第1濃縮水配管130に注入するクロラミンについては、薬注を継続しても構わない。
以上の変形例に係る逆浸透処理装置及び逆浸透処理方法によると、第1濃縮水配管を流れる第1濃縮水、及び、混合水配管を流れる混合水のうち、少なくとも一方に、クロラミン又はクロラミンの前駆物質が注入されるため、逆浸透膜を大きく劣化させることなく、第2逆浸透膜ユニットの逆浸透膜モジュールの殺菌・洗浄を行うことができる。また、高TDS水である第2被処理水を流す第2被処理水配管が個別に殺菌・洗浄されるため、第2被処理水配管にバイオフィルムが形成され難くなり、希釈前の高TDSの水質に起因する第2逆浸透膜ユニットの逆浸透膜のファウリングが、より発生し難くなる。よって、逆浸透膜を大きく劣化させることなく逆浸透膜のファウリングを抑制して、TDSが高い被処理水を安定的に逆浸透処理することができる統合型の逆浸透処理を提供することができる。
以上、本発明について説明したが、本発明は、前記の実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、本発明は、必ずしも前記の実施形態や変形例が備える全ての構成を備えるものに限定されない。実施形態や変形例の構成の一部を他の構成に置き換えたり、実施形態や変形例の構成の一部を他の形態に追加したり、実施形態や変形例の構成の一部を省略したりすることができる。
例えば、前記の逆浸透処理装置1,2において、第1濃縮水配管130、及び、混合水配管210の両方に薬注部が設けられており、両方に薬注装置が設置されているが、いずれか一方のみに薬注部を設けてクロラミンやクロラミンの前駆物質を注入してもよい。このような場合、クロラミンやクロラミンの前駆物質を注入しない配管には、薬注部や薬注装置を設けなくてもよい。
また、前記の逆浸透処理装置1,2において、逆浸透膜モジュールの具体例として、図2及び図3に示す形態が挙げられているが、逆浸透処理装置が備える逆浸透膜は、例えば、スパイラル型、チューブラ型、中空糸型等の適宜のモジュールとして備えることができる。薬注装置としては、薬注槽、薬注ポンプ等に加え、pH調整機構、pHセンサ等の機器を備える適宜の装置を用いることができる。
また、図1及び図5において、第1被処理水配管110の薬注部I、第1濃縮水配管130の薬注部II、混合水配管210の薬注部III、第2被処理水配管150の薬注部IV、及び、混合水配管210の薬注部Vは、配管上の所定位置に設けられているが、これらの薬注部は、殺菌・洗浄に適した配管上の任意の位置に設けることができる。
1 逆浸透処理装置
2 逆浸透処理装置
5 圧力容器
5a 導入ポート
5b 導出ポート
6 逆浸透膜エレメント
6a 膜積層体
7 逆浸透膜
8 集水配管
8a 透孔
9 スペーサ
10 第1逆浸透膜ユニット
15 混合部
20 第2逆浸透膜ユニット
110 第1被処理水配管
120 第1透過水配管
130 第1濃縮水配管
150 第2被処理水配管
210 混合水配管
220 第2透過水配管
230 第2濃縮水配管
P1 第1供給ポンプ
P2 第1高圧ポンプ
P3 第2供給ポンプ
P4 第2高圧ポンプ
I 薬注部
II 薬注部
III 薬注部
IV 薬注部
V 薬注部
2 逆浸透処理装置
5 圧力容器
5a 導入ポート
5b 導出ポート
6 逆浸透膜エレメント
6a 膜積層体
7 逆浸透膜
8 集水配管
8a 透孔
9 スペーサ
10 第1逆浸透膜ユニット
15 混合部
20 第2逆浸透膜ユニット
110 第1被処理水配管
120 第1透過水配管
130 第1濃縮水配管
150 第2被処理水配管
210 混合水配管
220 第2透過水配管
230 第2濃縮水配管
P1 第1供給ポンプ
P2 第1高圧ポンプ
P3 第2供給ポンプ
P4 第2高圧ポンプ
I 薬注部
II 薬注部
III 薬注部
IV 薬注部
V 薬注部
Claims (10)
- 第1被処理水を逆浸透処理して第1透過水と第1濃縮水とに分離する第1逆浸透膜ユニットと、
前記第1被処理水よりも全蒸発残留物が多い第2被処理水を前記第1濃縮水と混合して混合水とする混合部と、
前記混合水を逆浸透処理して第2透過水と第2濃縮水とに分離する第2逆浸透膜ユニットと、を備え、
前記第1濃縮水を前記第1逆浸透膜ユニットから前記混合部に送る第1濃縮水配管、又は、前記混合水を前記混合部から前記第2逆浸透膜ユニットに送る混合水配管は、配管内にクロラミン又はクロラミンの前駆物質を注入するための薬注部を有し、
前記第2被処理水を前記混合部に送る第2被処理水配管には、クロラミン又はクロラミンの前駆物質が注入されることなく造水が行われる逆浸透処理装置。 - 請求項1に記載の逆浸透処理装置であって、
前記第2逆浸透膜ユニットの被処理水入口におけるクロラミンの濃度が所定範囲に維持される逆浸透処理装置。 - 請求項1に記載の逆浸透処理装置であって、
前記第2逆浸透膜ユニットの濃縮水出口におけるクロラミンの濃度が所定範囲に維持される逆浸透処理装置。 - 請求項1に記載の逆浸透処理装置であって、
前記第2被処理水配管の洗浄時に、前記第2被処理水配管に遊離塩素系薬剤が注入される逆浸透処理装置。 - 請求項4に記載の逆浸透処理装置であって、
前記第2被処理水配管の洗浄時に、前記第2被処理水配管、前記混合部、及び、前記混合水配管のうちの少なくとも一以上に還元剤が注入される逆浸透処理装置。 - 請求項5に記載の逆浸透処理装置であって、
前記還元剤が注入される間に、前記第1濃縮水配管、前記混合水配管、又は、前記第1濃縮水配管と前記混合水配管の両方において、クロラミン及びクロラミンの前駆物質の注入が停止される逆浸透処理装置。 - 請求項1に記載の逆浸透処理装置であって、
前記第1濃縮水配管、及び、前記混合水配管に、クロラミン又はクロラミンの前駆物質が連続的又は間欠的に注入される逆浸透処理装置。 - 請求項7に記載の逆浸透処理装置であって、
前記第1濃縮水配管における注入量は、前記第2逆浸透膜ユニットの被処理水入口又は濃縮水出口におけるクロラミンの濃度が所定範囲に維持されるように制御される逆浸透処理装置。 - 請求項7に記載の逆浸透処理装置であって、
前記第1濃縮水配管における注入量は、一定に制御され、前記混合水配管における注入量は、前記第2逆浸透膜ユニットの被処理水入口又は濃縮水出口におけるクロラミンの濃度が所定範囲に維持されるように制御される逆浸透処理装置。 - 第1被処理水を逆浸透処理して第1透過水と第1濃縮水とに分離し、
前記第1被処理水よりも全蒸発残留物が多い第2被処理水を前記第1濃縮水と混合して混合水とし、
前記混合水を逆浸透処理して第2透過水と第2濃縮水とに分離する逆浸透処理方法において、
前記第1濃縮水、又は、前記混合水に、クロラミン又はクロラミンの前駆物質を連続的又は間欠的に注入し、且つ、前記第2被処理水には、クロラミン又はクロラミンの前駆物質を注入することなく造水を行う逆浸透処理方法。
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