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JP2020044607A - 研削盤 - Google Patents

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JP2020044607A
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郷 阿部田
Go Abeta
郷 阿部田
宏之 久保寺
Hiroyuki Kubodera
宏之 久保寺
涼 吉村
Ryo Yoshimura
涼 吉村
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

【課題】機械的な組み付け誤差の影響を抑制してワークの偏心部を高精度に研削加工することができる研削盤を提供する。【解決手段】研削盤1は、回転軸心Wcと砥石軸心Tcとの高さ方向の誤差の大きさを表すハイト誤差量hを登録するハイト誤差記憶部32を備え、プロフィール演算部34は、ハイト誤差量hに基づいて移動位置(心間距離x)を補正したプロフィールデータを演算するので、偏心部Waの加工精度を向上させることができる。また、回転軸心Wcと砥石軸心Tcとの高さ位置の一致精度が緩和されるので、研削盤1の組み付けに要する作業時間の短縮を図ることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、研削盤に関する。
従来、ワークとしてのクランクシャフトを、ジャーナル中心と一致する回転軸心回りに回転させ、回転角に応じて砥石をワークに対する切り込み方向に相対移動させて、回転軸心から偏心したクランクピンを研削する研削盤が用いられている。
この種の公知の研削盤では、ワークの回転軸心の回転角(例えば、1度毎の角度位置)における砥石の移動位置を定義するプロフィールデータを演算し、そのプロフィールデータに従って研削加工が行われる(例えば、特許文献1等参照。)。
特許第3821345号公報
上述したプロフィールデータは、ワークの回転軸心と砥石軸心とが、互いの高さ位置が一致する水平な位置関係にあることを前提として、砥石の切り込み方向における移動位置が計算されている。しかしながら、実際には研削盤の機械的な組み付け誤差が発生するため、回転軸心と砥石軸心とが高さ方向に完全に一致した水平な位置関係とはなっていない。このため、プロフィールデータに基づいて研削加工を行った場合、回転軸心と砥石軸心との高さ位置の誤差に起因して、ピン形状の加工精度すなわち真円度の低下が生じるという問題がある。
本発明は、機械的な組み付け誤差の影響を抑制してワークの偏心部を高精度に研削加工することができる研削盤を提供することを目的とする。
本発明に係る研削盤は、回転軸心から偏心した偏心部を有するワークについて前記回転軸心の回転角と砥石の移動位置とを定義するプロフィールデータを演算するプロフィール演算部と、前記プロフィールデータに従って砥石軸心回りに回転する前記砥石を前記ワークに対する切り込み方向へ相対移動させる制御を行う制御部と、を備え、前記ワークの前記偏心部を研削する。
さらに、研削盤は、前記回転軸心と前記砥石軸心との高さ方向の誤差の大きさを表すハイト誤差量を登録するハイト誤差量登録部を備え、前記プロフィール演算部は、前記ハイト誤差量に基づいて前記移動位置を補正した前記プロフィールデータを演算する。
この構成によれば、回転軸心と砥石軸心との高さ方向の誤差の大きさを表すハイト誤差量に基づいて砥石の移動位置を補正するので、偏心部の加工精度を向上させることができる。また、回転軸心と砥石軸心との高さ位置の一致精度に対する要求が緩和されるので、研削盤の組み付けに要する作業時間の短縮を図ることができる。よって、機械的な組み付け誤差の影響を抑制してワークの偏心部を高精度に研削加工することができるという効果を奏する。
第1実施形態に係る研削盤の全体構成を示す平面図である。 第1実施形態に係るCNC装置を示すブロック図である。 ワークと砥石との理想的な位置関係を示す説明図である。 ワークと砥石との実際の位置関係を示す説明図である。 ワークと砥石との位置関係とプロフィールデータの演算とを説明する説明図である。 第2実施形態に係るCNC装置を示すブロック図である。 ワークと砥石との位置関係と理論プロフィールデータ及び補正プロフィールデータの演算とを説明する説明図である。
以下、本発明を具体化した研削盤の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
(1.研削盤1の全体構成)
第1実施形態の研削盤1の構成について、図1を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係る研削盤1の全体構成を示す平面図である。研削盤1は、ワークWを加工するための研削盤である。ワークWは、軸状部材であって、偏心部Waを有する。偏心部Waは、ワークWの回転軸線に対して偏心した軸線を中心とした部位である。特に、偏心部Waは、円筒状外周面を有し、偏心部Waの中心軸線が、ワークの回転軸線に対して偏心している。
本実施形態においては、ワークWとして、クランクシャフトを例に挙げる。ただし、ワークWは、クランクシャフトに限られるものではない。クランクシャフトであるワークWは、偏心部Waとしてクランクピンを備える。図1においては、例えば、クランクシャフト(ワークW)は、4個のクランクピン(偏心部Wa)を備える。クランクシャフトの回転軸線は、クランクジャーナルの中心軸線に一致する。研削盤1は、ワークWを回転軸線であるC軸回りに回転しながら、偏心部Waであるクランクピンの外周面を研削加工する。
研削盤1は、砥石台トラバース型を例示する。ただし、研削盤1は、テーブルトラバース型を適用することもできる。研削盤1は、円板状の砥石17を1個だけ備える構成を例示するが、2個の砥石17を備える構成を適用することもできる。
研削盤1は、ベッド11、主軸台12、チャック13、心押台14、トラバースベース15、砥石台16、砥石17、駆動部20、及び、CNC装置30を備えて構成される。
ベッド11は、設置面上に固定されている。ベッド11の上面には、Z軸方向に延びるガイドレール11aが形成されている。ベッド11の上面には、Z軸方向に平行な方向に延びるボールねじ11b、及び、ボールねじ11bを回転駆動するZ軸送り用モータ11cが設けられている。
主軸台12は、ワークWを回転可能に支持する支持装置として機能する。主軸台12は、は、ベッド11の上面において、X軸方向の手前側且つZ軸方向の一端側(前端側)に設けられている。主軸台12は、C軸回りに回転可能な主軸センタ12a、及び、主軸センタ12aを回転駆動する主軸モータ12bを備える。主軸センタ12aは、ワークWの一端の中心を支持する。
チャック13は、主軸台12の端面に設けられており、主軸モータ12bによって回転駆動される。チャック13は、ワークWの一端の外周面を把持する。つまり、チャック13は、主軸センタ12aと共に、ワークWを回転可能に支持した状態で回転する。
心押台14は、ベッド11の上面において、主軸台12に対してZ軸方向に対向する位置、すなわち、X軸方向の手前側(図1の下側)且つZ軸方向の他端側(図1の左側)に設けられている。心押台14は、ワークWの他端の中心を支持する心押センタ14aを備える。なお、心押センタ14aは、ワークWと共に回転するように設けられてもよいし、回転せずにワークWに対して滑るように設けられてもよい。
トラバースベース15は、ガイドレール11a上にZ軸方向に移動可能に設けられる。トラバースベース15は、ボールねじ11bのナットに固定されており、Z軸送り用モータ11cの駆動によりZ軸方向に移動する。トラバースベース15の上面には、Z軸方向に直交するX軸方向に延びるガイドレール15aが形成されている。トラバースベース15の上面には、X軸方向に平行な方向に延びるボールねじ15b、及び、ボールねじ15bを回転駆動するX軸送り用モータ15cが設けられている。また、トラバースベース15は、X軸方向のボールねじ15b及びX軸送り用モータ15cによる駆動に換えて、リニアモータによる駆動としてもよい。
砥石台16は、トラバースベース15のガイドレール15a上に、ワークWに対する砥石17の切り込み方向であるX軸方向に直線移動可能に設けられる。砥石台16は、X軸送り用モータ15cの回転駆動によりX軸方向に移動する。砥石台16は、工具としての円板状の砥石17を、Z軸回りに回転可能に支持する。砥石台16は、砥石17における研削部位を露出させつつ、他の部位を被覆するカバー16aを備える。さらに、砥石台16は、砥石17を回転駆動する砥石回転用モータ16bを備える。
駆動部20は、CNC装置30からの制御指令に基づいて、上述した各モータを駆動する駆動回路であり、砥石回転用モータ駆動回路21と、X軸送り用モータ駆動回路22と、Z軸送り用モータ駆動回路23と、主軸モータ駆動回路24とを備える。
砥石回転用モータ駆動回路21は、砥石回転用モータ16bを回転駆動し、砥石17を回転させる。X軸送り用モータ駆動回路22は、X軸送り用モータ15cを回転駆動し、砥石台16を砥石17のワークWに対する切り込み方向であるX軸方向に移動させる。Z軸送り用モータ駆動回路23は、Z軸送り用モータ11cを回転駆動し、トラバースベース15をZ軸方向に移動させる。主軸モータ駆動回路24は、主軸モータ12bを回転駆動し、主軸センタ12aと共にワークWをC軸回りに回転させる。
(2.CNC装置30の構成)
次に、CNC装置30の構成について、図2を参照しつつ説明する。図2は、第1実施形態に係るCNC装置30を示すブロック図である。CNC装置30は、駆動部20へ制御指令を行うコンピュータ数値制御装置であって、図2に示すように、NCプログラム記憶部31と、ハイト誤差記憶部32と、各種データ記憶部33と、プロフィール演算部34と、制御部35とを備えて構成される。
NCプログラム記憶部31は、NCプログラムを記憶する記憶領域であって、ワークWを加工するためのNCプログラムを外部から入力して登録、すなわち記憶する。NCプログラムは、一文字のアルファベットと、それに続く数字とからなるコードを含むものであり、主軸の移動や座標系の設定などを処理するためのGコードがコードの一つとして含まれる。Gコードには、早送りを示すコードG00、加工送りを示すコードG01や、プロフィール演算を示すG106等が含まれる。
ハイト誤差記憶部32は、外部から入力されたハイト誤差を登録、すなわち記憶する記憶領域である。ここで、ハイト誤差について、図3及び図4を参照しつつ説明する。図3はワークWと砥石17との理想的な位置関係を示しており、図4はワークWと砥石17との実際の位置関係を示している。
図3に示すように、理想的な位置関係では、ワークWの回転軸心Wcと砥石17の砥石軸心Tcとは高さ位置が一致する水平な位置関係となっている。しかしながら、実際には機械的な組み付け誤差に起因して、図4に示すように、ワークWの回転軸心Wcと砥石17の砥石軸心Tcとは高さ位置に、数10μm程度のずれ生じていることが一般的である。本明細書では、回転軸心Wcと砥石軸心Tcとの高さ位置のずれをハイト誤差と称する。ハイト誤差は、個々の研削盤1の組み付け製造時に測定装置を用いて測定され、その測定値が当該研削盤固有のハイト誤差としてハイト誤差記憶部32に登録、すなわち記憶される。各種データ記憶部33は、加工制御に用いる各種のデータを記憶する記憶領域である。
プロフィール演算部34は、NCプログラムに基づき、ハイト誤差量hを用いてプロフィールデータを演算する。プロフィールデータは、ワークWの回転軸心Wcの回転角θ(例えば、1度毎の角度位置)と、各回転角に対応する砥石17の移動位置(回転軸心Wcと砥石軸心Tcとの心間距離x)とを定義する点群データである。以下、プロフィール演算部34における心間距離xの演算方法について、図5を参照しつつ説明する。図5は、ワークWと砥石17との位置関係とプロフィールデータの演算とを説明する説明図である。
偏心部中心Wacであるクランクピン軸心の回転軌跡の半径(ピンストロークの1/2)をL、砥石17の半径(直径である砥石径の1/2)をR、偏心部Waであるクランクピンの半径(直径であるピン径の1/2)をr、ハイト誤差量をh、ワークWの回転軸心Wcの回転角をθとしたとき、幾何学的に以下の関係式が成り立つ。
α=tan-1(h/x)
2=x2+h2
2+L2−2Lycos(π−θ+α)=(r+R)2
そして、上記関係式より導かれる以下の数式により、心間距離xを演算する。
A=(r+R)2−(Lsinθ)2
x=−Lcosθ+√A
このようにして、ワークWと砥石17との幾何学的関係に基づいて、回転軸心Wcの回転角θ0,θ1,θ2・・・に対する心間距離x0,x1,x2・・・を表すプロフィールデータを演算により求めることができる。
このようにして、回転軸心Wcの回転角θ0,θ1,θ2・・・に対する心間距離x0,x1,x2・・・を表すプロフィールデータが得られる。
そして、制御部35は、プロフィールデータに基づいて駆動部20の各駆動回路を制御する。すなわち、Z軸送り用モータ駆動回路23によりZ軸送り用モータ11cを回転駆動してトラバースベース15をZ軸方向に移動させ、砥石17を偏心部Waであるクランクピンに対向させる。また、主軸モータ駆動回路24により主軸モータ12bを回転駆動して主軸センタ12aと共にワークWをC軸回りに回転させる。また、ワークWの回転軸心である主軸センタ12aの回転角度に応じて、X軸送り用モータ駆動回路22によりX軸送り用モータ15cを回転駆動して砥石台16をX軸方向へ移動させる。そして、砥石回転用モータ駆動回路21により砥石回転用モータ16bを回転駆動して砥石17を回転させることにより偏心部Waであるクランクピンの研削加工が行われる。
(3.まとめ)
上述したように、研削盤1は、回転軸心Wcと砥石軸心Tcとの高さ方向の誤差の大きさを表すハイト誤差量hを登録するハイト誤差記憶部32を備え、プロフィール演算部34は、ハイト誤差量hに基づいて移動位置(心間距離x)を補正したプロフィールデータを演算するので、偏心部Waの加工精度を向上させることができる。また、回転軸心Wcと砥石軸心Tcとの高さ位置の一致精度に対する要求が緩和されるので、研削盤1の組み付けに要する作業時間の短縮を図ることができる。よって、機械的な組み付け誤差の影響を抑制してワークWの偏心部Waを高精度に研削加工することができるという効果を奏する。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態の研削盤1について図6及び図7を参照しつつ説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。図6は、第2実施形態に係るCNC装置30を示すブロック図であり、図7はワークWと砥石17との位置関係と理論プロフィールデータ及び補正プロフィールデータの演算とを説明する説明図である。尚、第1実施形態と同一部材には同一の符号を付し、それらについての詳細な説明を省略する。
第2実施形態では、上述したハイト誤差量に加えて、試し研削したワークWを測定器で測定して得られた測定誤差データを用いてプロフィール演算を行うものである。具体的には、第2実施形態の研削盤1のCNC装置30は、図6に示すように、NCプログラム記憶部31と、ハイト誤差記憶部32と、各種データ記憶部33と、理論プロフィール演算部34と、制御部35とに加え、測定誤差記憶部36と、補正プロフィール演算部37と、を備えて構成される。
測定誤差記憶部36は、試し研削したワークWを測定器40で測定して得られた測定誤差データを記憶する記憶領域である。すなわち、ワークWの偏心部Waであるクランクピンの研削においては、上述した機械的な組み付け誤差以外に、研削部分に供給されるクーラントの動圧によっても砥石の移動量に誤差が生じ、偏心部Waであるクランクピンの真円度に影響を及ぼす場合がある。本実施形態のCNC装置30では、研削盤1で試し研削したワークWの偏心部Waであるクランクピンのピン径を測定器40で測定し、その結果得られた測定誤差データを測定誤差記憶部36に予め登録、すなわち記憶しておく。測定誤差データは、偏心部中心Wacの回転角(ピン角度)βに対するピン半径の誤差Δrのデータであって、ピン角度β0,β1,β2・・・に対する誤差r0,r1,r2・・・のデータからなる。
理論プロフィール演算部34は、NCプログラムに基づき、ハイト誤差量hを用いてプロフィールデータを演算する。理論プロフィール演算部34は、第1実施形態におけるプロフィール演算部34と同一の演算を行うものであり、詳細な説明を省略する。
補正プロフィール演算部37は、測定誤差記憶部36に記憶された測定誤差データに基づいて、理論プロフィール演算部34で演算された理論プロフィールデータを補正することにより、補正プロフィールデータを演算する。演算の概略は、誤差Δrのデータをxの補正量、すなわち、回転角θ0,θ1,θ2・・・に対する補正量Δx0,Δx1,Δx2・・・を表す測定誤差データに変換し、これを用いて理論プロフィールデータを補正して回転角θ0,θ1,θ2・・・に対する心間距離x0−Δx0,x1−Δx1,x2−Δx2・・・を表す補正プロフィールデータを作成する。
具体的には、以下の演算を行う。まず、目的の演算角度βnを以下の数式により求める。
L≧0.000001の場合、
αn=cos-1[{L2+(r+R)2−(x2+h2)}/2L(r+R)]
2=sin-1[−h/{L+(r+R)}
3=sin-1[−h/{L−(r+R)}
3>0
・・・0≦θn<K3 → βn=−αn
・・・K3≦θn<180−K2 → βn=αn
・・・180−K2≦θn≦360 → βn=360−αn
3≦0
・・・0≦θn<180−K2 → βn=αn
・・・180−K2≦θn<360+K3 → βn=360−αn
・・・360+K3≦θn≦360 → βn=360+αn
尚、L<0.000001の場合、0での除算を防止するため、以下の通りとする。
βn=tan-1{h/(r+R)}+θn
次に、以下の数式により、補正心間距離xを演算する。尚、rRevisは偏心部中心Wacの回転角(図7の回転角βに相当)、pGosaは回転角rRevisでの測定誤差(図7の誤差Δrに相当)である。
C={(r+R)−pGosa}
x=√{L2+C2−2LCcos(rRevis)−h2
このようにして、ワークWと砥石17との幾何学的関係に基づいて、回転軸心Wcの回転角θ0,θ1,θ2・・・に対する心間距離x0,x1,x2・・・を表す補正プロフィールデータを演算により求めることができる。
そして、制御部35は、補正プロフィールデータに基づいて駆動部20の各駆動回路を制御する。すなわち、Z軸送り用モータ駆動回路23によりZ軸送り用モータ11cを回転駆動してトラバースベース15をZ軸方向に移動させ、砥石17を偏心部Waであるクランクピンに対向させる。また、主軸モータ駆動回路24により主軸モータ12bを回転駆動して主軸センタ12aと共にワークWをC軸回りに回転させる。また、ワークWの回転軸心である主軸センタ12aの回転角度に応じて、X軸送り用モータ駆動回路22によりX軸送り用モータ15cを回転駆動して砥石台16をX軸方向へ移動させる。そして、砥石回転用モータ駆動回路21により砥石回転用モータ16bを回転駆動して砥石17を回転させることにより偏心部Waであるクランクピンの研削加工が行われる。
本実施形態の研削盤1によれば、ハイト誤差量hに加えて、試し研削したワークWの偏心部Waの径を測定器で測定して得られた測定誤差データを用いて、理論プロフィールデータを補正した補正プロフィールデータを演算する。よって、機械的な組み付け誤差に加えて、クーラントの動圧等に起因する砥石17の位置ずれをも補正して、偏心部Waの加工精度をより一層向上させることができるという効果を奏する。
<変形例>
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々に変更を施すことが可能である。上記実施形態では、本発明をクランクシャフトのクランクピンを研削加工する研削盤に適用した例を示したが、これには限られない。例えば、カムシャフトを研削するカム研削盤にも適用可能である。要するに、本発明は、回転軸心から偏心した偏心部を有するワークを研削する研削盤に適用することができる。
W…ワーク、Wc…回転軸心、Wa…偏心部、Wac…偏心部中心、Tc…砥石軸心、1…研削盤、17…砥石、32…ハイト誤差記憶部、34…プロフィール演算部,理論プロフィール演算部、35…制御部、36…測定誤差記憶部、37…補正プロフィール演算部。

Claims (4)

  1. 回転軸心から偏心した偏心部を有するワークについて前記回転軸心の回転角と砥石の移動位置とを定義するプロフィールデータを演算するプロフィール演算部と、前記プロフィールデータに従って砥石軸心回りに回転する前記砥石を前記ワークに対する切り込み方向へ相対移動させる制御を行う制御部と、を備え、前記ワークの前記偏心部を研削する研削盤であって、
    前記回転軸心と前記砥石軸心との高さ方向の誤差の大きさを表すハイト誤差量を記憶するハイト誤差記憶部を備え、
    前記プロフィール演算部は、前記ハイト誤差量に基づいて前記移動位置を補正した前記プロフィールデータを演算する、研削盤。
  2. 前記プロフィール演算部は、前記回転軸心と前記砥石軸心との心間距離xを下記の数式で演算する、請求項1に記載の研削盤。
    A=(r+R)2−(Lsinθ)2
    x=−Lcosθ+√A
    但し、Lは前記偏心部中心の回転軌跡の半径、Rは前記砥石の半径、rは前記偏心部の半径、θは前記回転軸心の回転角(0≦θ≦2π)、hはハイト誤差量であって前記砥石軸心が理想位置より上の場合を正の値、下の場合を負の値とする。
  3. 試し研削した前記ワークの前記偏心部を測定器で測定して得られた測定誤差データを記憶する測定誤差記憶部をさらに備え、
    前記プロフィール演算部は、前記ハイト誤差量に基づいて前記移動位置を補正した理論プロフィールデータを演算する理論プロフィール演算部と、前記測定誤差データに基づいて前記理論プロフィールデータを補正した補正プロフィールデータを演算する補正プロフィール演算部と、を備える請求項1又は2に記載の研削盤。
  4. 前記補正プロフィール演算部は、前記測定誤差データに基づいて前記回転軸心と前記砥石軸心との心間距離xを下記の数式で演算する、請求項3に記載の研削盤。
    C={(r+R)−pGosa}
    x=√{L2+C2−2LCcos(rRevis)−h2
    但し、Lは前記偏心部中心の回転軌跡の半径、Rは前記砥石の半径、rは前記偏心部の半径、rRevisは前記偏心部中心の回転角、pGosaは回転角rRevisでの測定誤差、hは前記ハイト誤差量であって前記砥石軸心が理想位置より上の場合を正の値、下の場合を負の値とする。
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