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JP2020043230A - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】互いに撚り合わされた2本のワイヤが巻回されたコモンモードチョークコイルのようなコイル部品において、2本のワイヤの巻回状態およびツイスト状態の安定性を向上させる。【解決手段】巻芯2は、その中心軸線CAのまわりに、たとえば4つの平面、すなわち、天面7、底面8、第1側面9および第2側面10を有している。他方、巻芯2のまわりに互いに同じ方向に巻回される第1ワイヤ4および第2ワイヤ5は、ツイスト部分を有する。上記天面7、底面8、第1側面9および第2側面10の各々上に位置する複数ターンのツイスト部分は、上記天面7、底面8、第1側面9および第2側面10の互いの間に位置する稜線11〜14の各々に第1ワイヤ4および第2ワイヤ5をともに密着させた状態となっている。【選択図】図3

Description

この発明は、コイル部品に関するもので、特に、互いに撚り合わされた状態のツイスト部分を有する2本のワイヤを巻芯のまわりに巻回した構造を有するコイル部品に関するものである。
この発明にとって興味あるコイル部品として、たとえば特開2014−216525号公報(特許文献1)に記載されているコモンモードチョークコイルがある。特許文献1に記載のコモンモードチョークコイルは、撚り合わされた第1ワイヤおよび第2ワイヤを巻芯のまわりに巻回した構造を有している。特許文献1によれば、第1ワイヤおよび第2ワイヤを互いに撚り合わされた状態にすると、第1ワイヤおよび第2ワイヤ間の浮遊容量を小さくすることができるとともに、第1ワイヤにより形成されるコイルと第2ワイヤにより形成されるコイルとの結合係数の低下を抑制することができる、と記載されている。
特開2014−216525号公報
特許文献1では、第1ワイヤと第2ワイヤとが撚り合わされる回数が2以上であるとの記載がある(たとえば請求項3参照)。しかし、この記載は、きわめて曖昧である。撚り合わされる回数が2以上であるといっても、それがどのような長さまたは何ターン当たりでの撚り合わされる回数かが不明であるからである。特許文献1には、第1ワイヤと第2ワイヤとを撚り合わせ状態、すなわちツイスト状態について、上記内容を超える具体的な記載はない。
小型のコイル部品などに用いられるワイヤの場合には、その線状の中心導体の直径がたとえば0.02mm以上かつ0.080mm以下と細いため、撚り合わされる回数、すなわちツイスト数が多くなるほど、断線する可能性が高まる。そのため、実際には、ツイスト数は1ターン当たり数回程度と少なくせざるを得ない。
図11には、第1ワイヤW1および第2ワイヤW2のツイスト状態が拡大されて示されている。図11において、第1ワイヤW1と第2ワイヤW2とを明確に区別できるようにするため、第1ワイヤW1には網掛けが施され、第2ワイヤW2は白抜きで図示されている。なお、図11では、S撚りにされたツイスト方向が図示されているが、ツイスト方向は逆のZ撚りにされることも、あるいは、Z撚りとS撚りとが混在されることもある。また、図11では、第1ワイヤW1と第2ワイヤW2とが互いに密着して撚り合わされているように図示されているが、第1ワイヤW1および第2ワイヤW2の一部に隙間を有して撚り合わされていてもよい。
図11において、紙面の向こう側に巻芯の周面が存在していることが意図されている。図11に示すように、巻芯の周面の外方から巻芯の中心軸線に向かって見たときの第1ワイヤW1および第2ワイヤW2のツイスト状態において、長さLの範囲で、第1ワイヤW1および第2ワイヤW2に360度のツイストが付与されている。このとき、第1ワイヤW1および第2ワイヤW2のツイスト数は、長さLの範囲で1となる。すなわち、ツイスト数は、単位長さ当たりのツイスト数として定義されなければならない。
また、ツイストピッチは、ツイストピッチ長とも称され、第1ワイヤW1および第2ワイヤW2のツイスト状態において、第1ワイヤW1および第2ワイヤW2の特定の相対位置から次の同じ相対位置にまで最初に戻るまでの長さを言う。したがって、上述の長さLがツイストピッチということである。
また、図11において、長さLの範囲では、白抜き表示の第2ワイヤW2が網掛け表示の第1ワイヤW1より上になっている。このような状態を例にして説明すると、巻芯の周面の外方から巻芯の中心軸線に向かって見たとき、第1ワイヤW1と第2ワイヤW2とが交差する点Nが節と定義され、第1ワイヤW1と第2ワイヤW2とが最も離れる点Aが腹と定義される。
第1ワイヤおよび第2ワイヤを巻芯に巻回する場合、第1ワイヤおよび第2ワイヤを予めツイストした状態で巻芯の周面のまわりに案内しながら巻回する方法や、第1ワイヤおよび第2ワイヤにツイストを付与しつつ、第1ワイヤおよび第2ワイヤを巻芯の周面のまわりに案内しながら巻回する方法などある。
このとき、ツイスト付与動作と巻回動作との間で特別な制御を加えない限り、巻芯の周面の外方から巻芯の中心軸線に向かって見たときに現れる、第1ワイヤおよび第2ワイヤのツイスト部分における節および腹がターンごとにランダムな位置を取り、不揃いとなりやすい。特に、ツイスト部分における節が巻芯の稜線上に位置している場合には、稜線上から離れている側のワイヤが巻芯方向に引っ張られるため、ツイストの形状が乱れ、第1ワイヤおよび第2ワイヤのツイスト部分の節および腹の位置が不揃いとなりやすい。
ツイスト部分の節および腹の位置が不揃いとなっても、ツイスト数が比較的多い場合には、節および腹の数自体も多くなり、通常、1つの節および1つの腹が与える影響は相対的に小さくなるが、特に、前述したように、ツイスト数が少ない場合には、1つの節および1つの腹が与える影響は相対的に大きくなる。いずれにしても、ツイスト部分の節および腹の位置の不揃いは、以下のような問題を引き起こすことがある。
まず、ツイスト部分の節および腹の位置の不揃いは、第1ワイヤおよび第2ワイヤの巻回状態およびツイスト状態の安定性を阻害する。具体的には、第1ワイヤおよび第2ワイヤが巻芯から解けてしまったり、撚りに偏りができてしまったりするおそれがある。第1ワイヤおよび第2ワイヤの巻回状態およびツイスト状態の不安定性は、ツイスト部分の節および腹の位置の不揃いを助長する。
また、ツイスト部分の節および腹の位置の不揃いは、第1ワイヤと第2ワイヤとの間で、電気的なバランスを悪くする可能性を高める。より具体的に説明すると、第1ワイヤに関連して形成される浮遊容量と第2ワイヤに関連して形成される浮遊容量との間で差異が生じ得る。このような場合、第1ワイヤおよび第2ワイヤをそれぞれ通過する信号が影響を受けるインダクタンスおよびキャパシタンスが互いに同等でなくなってしまい、コモンモードチョークコイルにあっては、このことがモード変換特性を悪化させる原因となり得る。
そこで、この発明の目的は、第1ワイヤおよび第2ワイヤの巻回状態およびツイスト状態の安定性を向上させることができるコイル部品を提供しようとすることである。
この発明は、中心軸線のまわりに周面が形成され、周面は中心軸線に沿う方向に延びる少なくとも1つの平面を有し、上記平面における上記中心軸線まわりの方向である周方向での第1端部には中心軸線に沿う方向に延びる第1稜線が位置している、巻芯と、巻芯の上記中心軸線のまわりに互いに同じ方向にかつ螺旋状に複数ターン巻回され、互いに撚り合わされた状態のツイスト部分を複数ターンにわたって形成している、第1ワイヤおよび第2ワイヤと、を備える、コイル部品に向けられる。
このようなコイル部品において、上述した技術的課題を解決するため、この発明では、上記平面上に位置するツイスト部分は、ある1つのターンについて、上記第1稜線に第1ワイヤおよび第2ワイヤをともに密着させていることを特徴としている。
この発明によれば、巻芯の周面において、上記平面上に位置するツイスト部分は、第1稜線に第1ワイヤおよび第2ワイヤをともに密着させている。言い換えると、巻芯の周面の外方から巻芯の中心軸線に向かって見たとき、第1ワイヤおよび第2ワイヤのツイスト部分における腹が第1稜線に密着している。したがって、ツイスト数が少なくても、ツイスト部分における節が稜線上に位置している場合に比べて、第1ワイヤおよび第2ワイヤの巻回状態およびツイスト状態の安定性を向上させることができ、よって、コイル部品の電気的特性の安定性を向上させることができる。
また、ツイスト部分の腹が巻芯の稜線によって位置決められるので、ツイスト部分の節および腹の位置の不揃いを低減することができ、よって、第1ワイヤと第2ワイヤとの間での電気的なバランスを良好なものとすることができる。したがって、第1ワイヤに関連して形成される浮遊容量と第2ワイヤに関連して形成される浮遊容量との差異を低減でき、第1ワイヤおよび第2ワイヤをそれぞれ通過する信号が影響を受けるインダクタンスおよびキャパシタンスを互いに同等またはほぼ同等とすることができ、コモンモードチョークコイルにあっては、モード変換特性を低減させることができる。
この発明の第1の実施形態によるコイル部品1の正面図である。 図1に示したコイル部品1の底面図である。 図1に示したコイル部品1に備える第1ワイヤ4および第2ワイヤ5のツイスト状態を図1の線III-IIIに沿う断面で示した図である。 図1に示したコイル部品1に備える第1ワイヤ4および第2ワイヤ5の、巻芯2の稜線11上での配置を模式的に示す図である。 図1に示したコイル部品1における第1ワイヤ4および第2ワイヤ5のツイスト状態を、巻芯2の周面を展開した状態で模式的に示す図である。 この発明の第2の実施形態によるコイル部品に備える巻芯2aの断面図である。 この発明の第3の実施形態によるコイル部品に備える巻芯2bの断面図である。 この発明の第4の実施形態によるコイル部品に備える巻芯2cの断面図である。 この発明の第5の実施形態を説明するためのもので、図3に示した断面図の左半分を拡大した図面に相当している。 この発明の第6の実施形態を説明するためのもので、図3に示した断面図の左半分を拡大した図面に相当している。 ツイストピッチ、ツイスト数、節および腹を説明するためのもので、第1ワイヤW1および第2ワイヤW2のツイスト状態を拡大して示す図である。
図1ないし図5を参照して、この発明の第1の実施形態によるコイル部品1について説明する。図示したコイル部品1は、たとえばコモンモードチョークコイルを構成するものである。
コイル部品1は、巻芯2を有するドラム状コア3を備える。また、コイル部品1は、巻芯2のまわりに配置される第1ワイヤ4および第2ワイヤ5を備える。図1ないし図4では、第1ワイヤ4と第2ワイヤ5とを明確に区別できるようにするため、第1ワイヤ4には網掛けが施されている。
ドラム状コア3は、非導電性材料、より具体的には、アルミナのような非磁性体、Ni−Zn系フェライトのような磁性体、または樹脂などから構成される。ドラム状コア3が樹脂から構成される場合には、たとえば、金属粉、フェライト粉などの磁性粉を含有する樹脂、シリカ粉などの非磁性体粉を含有する樹脂、粉末などのフィラーを含有しない樹脂から構成される。
ワイヤ4および5は、図4にその断面が図示されているように、それぞれ、たとえば直径0.02mm以上かつ0.080mm以下の銅線からなる線状の中心導体4aおよび5aと、中心導体4aおよび5aを被覆する、たとえば、ポリウレタン、イミド変性ポリウレタン、ポリエステルイミドまたはポリアミドイミドのような電気絶縁性樹脂からなる被膜4bおよび5bとから構成される。
巻芯2は、中心軸線CAのまわりに形成される周面を有している。巻芯2は、図3からわかるように、その中心軸線CAに直交する面に沿う断面形状は四角形である。したがって、巻芯2の周面は、中心軸線CAに沿う方向に延びる4つの平面、すなわち、互いに対向する天面7および底面8と、これら天面7および底面8に隣接しかつ互いに対向する第1側面9および第2側面10と、を有している。
巻芯2の周方向に測定した各部分の寸法は、たとえば、第1側面9および第2側面10が約0.6mm、天面7および底面8が約1.2mm、1周が約3.6mmである。また、巻芯2の中心軸線CAの延びる方向に測定した長さ方向寸法は、たとえば約2.0mmである。
上述した天面7と第1側面9との間を第1稜線11と呼び、天面7と第2側面10との間を第2稜線12と呼ぶ。また、底面8と第1側面9との間を第3稜線13と呼び、底面8と第2側面10との間を第4稜線14と呼ぶ。これら稜線11〜14においては、図3に示すように、かどに丸みをつけるアール面取りが施されていることが好ましい。
図1および図2に示すように、ドラム状コア3は、巻芯2の中心軸線CA方向での互いに逆の第1端部、第2端部に、それぞれ連接する第1鍔部15、第2鍔部16を有している。第1鍔部15には、第1端子電極17および第3端子電極19が設けられ、第2鍔部16には、第2端子電極18および第4端子電極20が設けられる。
端子電極17〜20は、第1端子電極17および第2端子電極18について図1によく示されているように、鍔部15および16における、巻芯2の底面8と同じ方向に向く面に沿って設けられる底面電極部17a〜20aと、鍔部15および16の各々の外側端面に沿って設けられる端面電極部17b〜20bとを備えている。底面電極部17a〜20aは、たとえばAgを含む導電性ペーストの焼付けによって形成される。端面電極部17b〜20bは、底面電極部17a〜20aの形成後において、たとえば、NiCrのスパッタリング、次いでNiCuのスパッタリングを施すことによって形成される。さらに、上述の底面電極部17a〜20aおよび端面電極部17b〜20bの形成後、これら底面電極部17a〜20aおよび端面電極部17b〜20bを一連に覆うように、たとえば、Cu、NiおよびSnの各めっきが順次施される。
端子電極17〜20は、リン青銅、無酸素銅、タフピッチ銅などの金属材料からなる金属板を加工して得られた金属端子をドラム状コア3の鍔部15および16に接合することによって形成されてもよい。
第1ワイヤ4の各端部は、それぞれ、第1端子電極17および第2端子電極18に接続され、第2ワイヤ5の各端部は、それぞれ、第3端子電極19および第4端子電極20に接続される。これらの接続には、たとえば、熱圧着やレーザ溶接が適用される。
コイル部品1は、さらに、板状コア21を備えていてもよい。板状コア21はドラム状コア3に接着される。板状コア21は、ドラム状コア3と同様、たとえば、アルミナのような非磁性体、Ni−Zn系フェライトのような磁性体、または樹脂などから構成される。板状コア21が樹脂から構成される場合には、たとえば、金属粉、フェライト粉などの磁性粉を含有する樹脂、シリカ粉などの非磁性体粉を含有する樹脂、粉末などのフィラーを含有しない樹脂から構成される。ドラム状コア3および板状コア21が磁性体からなるとき、板状コア21が第1および第2の鍔部15および16間を連結するように設けられることによって、ドラム状コア3は、板状コア21と協働して、閉磁路を構成する。中心軸線CAに沿う方向を長さ方向、中心軸線CAに垂直でかつ板状コア21と鍔部15および16とが当接する方向を厚み方向、長さ方向および厚み方向のいずれにも直交する方向を幅方向と定義したとき、板状コア21は、たとえば、長さ方向寸法が約3.2mm、幅方向寸法が約2.5mm、厚み方向寸法が約0.7mmである。
第1ワイヤ4および第2ワイヤ5は、上述した端子電極17〜20に接続される端部およびその近傍を除いて、その大部分が互いに撚り合わされたツイスト状態となっている。このようなツイスト部分を有する第1ワイヤ4および第2ワイヤ5を巻芯2に巻回するにあたっては、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5にツイストを付与しながら、あるいは、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5を予めツイスト状態としておいた後、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5が巻芯2の中心軸線CAのまわりに互いに同じ方向にかつ螺旋状に複数ターン巻回される。その結果、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5は、ツイスト部分を複数ターンにわたって形成している。第1ワイヤ4および第2ワイヤ5は、前述したように、絶縁被覆されているので、互いに電気的に接続されない。
図4には、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5の、稜線11上での配置が模式的に示されている。図4は、X線CT(Computed Tomography)によって、巻芯2の第1側面9に平行なカット面を第1側面9から第2側面19に向かって1μmずつずらせて順次撮影して得られた画像に基づいて作成された図面である。図4には、稜線11部分がX線CT画像内に取り込まれるほど第1側面9に極めて近いカット面IVにおいて観察された第1ワイヤ4および第2ワイヤ5の配置が模式的に示されている。
図4に示すように、第1ワイヤ4および第2ワイヤ6は、互いに隣り合うもの同士が接触しているが、第1ワイヤ4および第2ワイヤ6の各々の中心導体4aおよび5aについては、電気絶縁性樹脂からなる被膜4bおよび5bの存在のため、互いに隣り合うもの同士は接触していない。
図3および図4に示すように、巻芯2の天面7と第1側面9との間の第1稜線11、第2側面10と天面7との間の第2稜線12、第1側面9と底面8との間の第3稜線13、底面8と第2側面10との間の第4稜線14の各々上では、第1ワイヤ4および2ワイヤ5は稜線11〜14の延びる方向に並ぶ状態となっている。そして、第1稜線11、第2稜線12、第3稜線13、第4稜線14では、同じターンにおける第1ワイヤ4および第2ワイヤ5の各々が、より正確には、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5の各々の電気絶縁性被膜が、ともに各稜線に密着している。なお、密着とは、稜線上に第1ワイヤもしくは第2ワイヤが接することをいう。この状態は、後述する図5からも確認することができる。
このとき、図4に示すように、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5間の距離は一定になっていることが好ましい。これによって、第1ワイヤ4と第2ワイヤ5との間での電気的なバランスを良好なものとすることができる。また、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5の各々の外周面、すなわち、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5の各々の電気絶縁性被膜が互いに密着している場合は、当該絶縁皮膜を構成する電気絶縁性樹脂により、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5の各々の中心導体同士はより確実に一定の距離をとることができるため、電気的なバランスを良好なものとすることができる。
図5では、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5のツイスト状態が、巻芯2の周面を、第1側面9、天面7、第2側面10、底面8の順に展開した状態で模式的に示されている。図5において、第1ワイヤ4は太線で示され、第2ワイヤ5は二重線で示されている。また、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5のうち、互いの交差部分で上に位置するものが実線で、下に位置するものが破線で示されている。
図11を参照して前述したように、第1ワイヤ4と第2ワイヤ5とが360度ツイストされた状態をツイスト数1とし、その長さをツイストピッチとすると、図5における第1側面9上では、第1ワイヤ4と第2ワイヤ5とが180度撚られるため、ツイスト数は0.5であり、ツイストピッチは0.5である。また、第1側面9上では、巻芯2の周面の外方から巻芯2の中心軸線CAに向かって見たとき、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5のツイスト部分における腹は、第1側面9の周方向での互いに逆の端部に位置する稜線13および11の各々上に位置し、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5は、稜線13および11の各々の延びる方向に並び、稜線13および11の各々に密着する状態となっている。第1ワイヤ4および第2ワイヤ5のツイスト部分における節は、第1側面9の周方向での中点付近に1箇所現れる。
次に、天面7上において、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5のツイスト数は1である。第1ワイヤ4および第2ワイヤ5のツイスト部分における腹は、天面7の周方向での互いに逆の端部に位置する稜線11および12の各々上に位置し、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5は、稜線11および12の各々の延びる方向に並び、稜線11および12の各々に密着する状態となっている。第1ワイヤ4および第2ワイヤ5のツイスト部分におけるもう1つの腹が、天面7の周方向での中点付近に現れる。第1ワイヤ4および第2ワイヤ5のツイスト部分における節は、天面7の周方向の寸法のほぼ1/4となる箇所とほぼ3/4となる箇所の2箇所に現れる。
なお、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5は必ずしも上述したような形態となるとは限らず、1ターンあたりのツイスト数と巻芯の周方向における面の長さによっては、任意の面でツイスト数が0.5の倍数以外を採り得る。
次に、第2側面10上において、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5のツイスト数は0.5である。第1ワイヤ4および第2ワイヤ5のツイスト部分における腹は、第2側面10の周方向での互いに逆の端部に位置する稜線12および14の各々上に位置し、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5は、稜線12および14の各々の延びる方向に並び、稜線12および14の各々に密着する状態となっている。第1ワイヤ4および第2ワイヤ5のツイスト部分における節は、第2側面10の周方向での中点付近に1箇所現れる。
次に、底面8上において、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5のツイスト数は1である。第1ワイヤ4および第2ワイヤ5のツイスト部分における腹は、底面8の周方向での互いに逆の端部に位置する稜線14および13の各々上に位置し、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5は、稜線14および13の各々の延びる方向に並び、稜線14および13の各々に密着する状態となっている。第1ワイヤ4および第2ワイヤ5のツイスト部分におけるもう1つの腹が、底面8の周方向での中点付近に現れる。第1ワイヤ4および第2ワイヤ5のツイスト部分における節は、底面8の周方向の寸法のほぼ1/4となる箇所とほぼ3/4となる箇所の2箇所に現れる。
以降、同様のツイストが所定回数繰り返される。
以上のように、第1稜線11、第2稜線12、第3稜線13、第4稜線14の各々に第1ワイヤ4および第2ワイヤ5がともに密着する状態となっていると、巻芯2上での第1ワイヤ4および第2ワイヤ5の巻回状態およびツイスト状態を安定化させ、よって、コイル部品1の電気的特性の安定化に寄与する。これが所定回数繰り返されることによって、さらに電気的に安定化する。
また、ツイスト部分の腹が巻芯2の稜線11〜14によって位置決められるので、ツイスト部分の節および腹の位置の不揃いを低減することができ、よって、第1ワイヤ4と第2ワイヤ5との間での電気的なバランスを良好なものとすることができる。したがって、第1ワイヤ4に関連して形成される浮遊容量と第2ワイヤ5に関連して形成される浮遊容量との差異を低減でき、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5をそれぞれ通過する信号が影響を受けるインダクタンスおよびキャパシタンスを互いに同等またはほぼ同等とすることができ、コモンモードチョークコイルにあっては、モード変換特性を低減させることができる。
また、巻芯2の周面を構成する天面7、底面8、第1側面9および第2側面10の周方向での各寸法は、それぞれ、ツイストピッチ×0.5、ツイストピッチ×1、ツイストピッチ×0.5およびツイストピッチ×1というように、「ツイストピッチ×0.5」の倍数である。さらに、巻芯2の周方向の合計寸法についても、「ツイストピッチ×0.5」の倍数である。
また、図1ないし図4からわかるように、巻芯2の周方向に測定した天面7および底面8の各寸法は、同じく巻芯2の周方向に測定した第1側面9および第2側面10の各寸法の2倍である。すなわち、巻芯2の周方向に測定した天面7および底面8の各寸法が、巻芯2の周方向に測定した第1側面9および第2側面10の各寸法の整数倍とされる。ここで、巻芯2の周方向に測定した天面7、底面8、第1側面9および第2側面10の各々の寸法といった4つの寸法のうち、第1側面9および第2側面10の各々の寸法が最も短い寸法となる。この場合、巻芯2の周方向に測定した天面7、底面8、第1側面9および第2側面10の各々の寸法は、いずれも、最も短い寸法である第1側面9および第2側面10の各々の寸法の整数倍ということになる。
このような構成によれば、ツイストピッチを固定したまま、稜線11〜14の各々に第1ワイヤ4および第2ワイヤ5が密着する状態を得ることができるので、量産性に優れたものとすることができる。
なお、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5のツイスト部分でのツイスト方向は、図示された方向とは逆の方向であってもよく、あるいは、稜線11〜14の各々を通過するときにツイスト方向を逆転させるなどして、2つのツイスト方向が混在するようにしてもよい。また、図1ないし図3では、撚り合わされた第1ワイヤ4および第2ワイヤ5同士が密着した状態で図示されているが、第1ワイヤ4と第2ワイヤ5とは、互いの間に一部隙間を形成した状態で撚り合わされていてもよい。なお、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5同士が密着していても、前述したように、ワイヤ4および5の中心導体は電気絶縁性樹脂で被覆されているので、中心導体間には一定以上の間隔が存在している。
以上説明した第1の実施形態では、たとえば、巻芯2の天面7の一方端部にある第1稜線11について言えば、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5の複数ターンにおいて、第1稜線11に第1ワイヤ4と第2ワイヤ5とが同時に接触しているため、第1稜線11に第1ワイヤ4が密着する回数と第2ワイヤ5が密着する回数とは互いにほぼ等しくなる。
ここで、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5の巻き始め部分および巻き終わり部分のように、第1ワイヤ4と第2ワイヤ5とが互いに離れている箇所があるため、上述した稜線11に第1ワイヤ4が密着する回数と第2ワイヤ5が密着する回数とは常に等しいとは限らない。したがって、これら回数には、たとえば2ターン分程度の差が存在することがある。
また、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5の巻き始め部分と巻き終わり部分との間でも、稜線11に第1ワイヤ4が密着する回数と第2ワイヤ5が密着する回数とは常に等しいとは限らない。
また、第1の実施形態では、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5の複数ターンのツイスト部分は、巻芯2の天面7、底面8、第1側面9および第2側面10の互いに隣接するものの間に位置する稜線11〜14のうち、互いに線対称となり、かつ互いに対向する2つの稜線、たとえば稜線11および12に第1ワイヤ4および第2ワイヤ5をともに密着させている。同様に、互いに線対称となり、かつ互いに対向する、2つの稜線12および14にも、2つの稜線14および13にも、2つの稜線13および11にも、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5をともに密着させている。
したがって、稜線11に密着する第1ワイヤ4の数と第2ワイヤ5の数とは互いに等しい。同様に、稜線12に密着する第1ワイヤ4の数と第2ワイヤ5の数とは互いに等しい。同様に、稜線14に密着する第1ワイヤ4の数と第2ワイヤ5の数とは互いに等しい。同様に、稜線13に密着する第1ワイヤ4の数と第2ワイヤ5の数とは互いに等しい。
また、互いに線対称となり、かつ互いに対向する2つの稜線11および12のうち、一方の稜線11に密着する第1ワイヤ4の数と、他方の稜線12に密着する第1ワイヤ4の数とが互いに等しい。また、一方の稜線11に密着する第2ワイヤ5の数と、他方の稜線12に密着する第2ワイヤ5の数とが互いに等しい。同様に、互いに線対称となり、かつ互いに対向する2つの稜線12および14のうち、一方の稜線12に密着する第1ワイヤ4の数と、他方の稜線14に密着する第1ワイヤ4の数とが互いに等しい。また、一方の稜線12に密着する第2ワイヤ5の数と、他方の稜線14に密着する第2ワイヤ5の数とが互いに等しい。同様に、互いに線対称となり、かつ互いに対向する2つの稜線14および13のうち、一方の稜線14に密着する第1ワイヤ4の数と、他方の稜線13に密着する第1ワイヤ4の数とが互いに等しい。また、一方の稜線14に密着する第2ワイヤ5の数と、他方の稜線13に密着する第2ワイヤ5の数とが互いに等しい。同様に、互いに線対称となり、かつ互いに対向する2つの稜線13および11のうち、一方の稜線13に密着する第1ワイヤ4の数と、他方の稜線11に密着する第1ワイヤ4の数とが互いに等しい。また、一方の稜線13に密着する第2ワイヤ5の数と、他方の稜線11に密着する第2ワイヤ5の数とが互いに等しい。
しかしながら、上述したいくつかの構成において、互いに等しいとされた第1ワイヤ4の数および第2ワイヤ5の数は、必ずしも等しくなくてもよく、たとえば2ターン分程度の差があってもよい。
また、第1の実施形態では、たとえば、巻芯2の天面7の一方端部にある第1稜線11および他方端部にある第2稜線12について言えば、天面7上に位置するツイスト部分は、第1稜線11および第2稜線12の双方に第1ワイヤ4および第2ワイヤ5をともに密着させていたが、このような状態にあるツイスト部分は、少なくとも1つのターンにおいて存在していればよい。
また、第1の実施形態では、隣り合う複数のターンについて、第1稜線11、第2稜線12、第3稜線13および第4稜線14の各々に第1ワイヤ4および第2ワイヤ5がともに密着する状態となっていた。このように、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5がともに密着する稜線の数が増えるほど、巻回状態およびツイスト状態の安定性をより向上させることができるが、隣り合う複数のターンについて、第1稜線11、第2稜線12、第3稜線13および第4稜線14のうちの1つの稜線にのみ第1ワイヤ4および第2ワイヤ5がともに密着する状態となっていてもよい。
また、上述した実施形態では、隣り合う複数のターンについて、第1稜線11、第2稜線12、第3稜線13および第4稜線14のうちの1つの稜線にのみ第1ワイヤ4および第2ワイヤ5がともに密着する状態となっていてもよいとしたが、少なくとも1つのターンについて、たとえば単に1つのターンについてのみ、第1稜線11、第2稜線12、第3稜線13および第4稜線14のうちの1つの稜線にのみ第1ワイヤ4および第2ワイヤ5がともに密着する状態となっていてもよい。
なお、第1稜線11、第2稜線12、第3稜線13および第4稜線14の少なくとも1つの稜線に第1ワイヤ4および第2ワイヤ5がともに密着する状態となっているターン数は多い方が好ましい。たとえば、巻回された第1ワイヤ4および第2ワイヤ5の5ターンのうち、4ターン以上で稜線への密着状態が実現されていると、コモンモードチョークコイルにおけるモード変換特性を安定化させることができる。また、巻回された第1ワイヤ4および第2ワイヤ5の6ターンのうち、5ターン以上で稜線への密着状態が実現されていることがより好ましい。
以上説明した第1の実施形態では、巻芯2の周面は、互いに隣接した状態で周方向に配列された4つの平面、すなわち、天面7、底面8、第1側面9および第2側面10からなり、巻芯2の中心軸線CAに直交する面に沿う巻芯2の断面形状は、各辺が直線状に延びる四角形である。しかし、以下の図6ないし図8にそれぞれ示すような変形例の採用も可能である。図6および図7では、図3に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明を省略する。
図6に示した巻芯2aでは、その中心軸線CAに直交する面に沿う断面形状が六角形である。この六角形を構成する6本の辺は互いに同じ長さである。図3に示した巻芯2において用いた参照符号を用いながら、図3に示した巻芯2と異なる点について説明すると、天面7の断面形状および底面8の断面形状が、ともに外方へ張り出す屈曲形状とされている。
この実施形態によれば、図3に示した断面四角形の巻芯2と比較して、巻芯2aの断面形状の縦横比の変更に自由度を持たせることができる。たとえば、図3に示した巻芯2に比べて、高さ方向寸法をあまり変えずに、断面積を増やし、インダクタンスの向上を図ることができる。また、図3に示した断面四角形の巻芯2の周面の稜線が形成する内角は、それぞれほぼ90度であるが、図6に示した断面形状が六角形の巻芯2aの周面の稜線が形成する内角は、すべて90度を超える鈍角となっている。したがって、巻芯2aの周面の稜線が形成する角の突出度合を、図3に示した断面四角形の巻芯2に比べて、より鈍くすることができ、ワイヤへ及ぼされるダメージを低減することができる。
図7に示した巻芯2bでは、図3に示した巻芯2の断面形状に相当する断面形状が五角形である。図3に示した巻芯2において用いた参照符号を用いながら、図3に示した巻芯2と異なる点について説明すると、天面7の断面形状が、外方へ張り出す屈曲形状とされている。
この実施形態では、巻芯2bの周方向に測定した寸法について、底面8の寸法は、天面7ならびに側面9および10のいずれの寸法に対しても整数倍とはならない。しかしながら、少なくとも1つのターンにおいて、いずれかの稜線上にツイスト部分における腹を位置させることができるため、第1ワイヤおよび第2ワイヤの巻回状態およびツイスト状態の安定性を向上させることができる。なお、すべての稜線上で、第1ワイヤと第2ワイヤとが並ぶ状態を得るためには、ツイストピッチを、底面8上での巻回と、天面7ならびに側面9および10の各上での巻回とで変更する必要がある。すなわち、稜線上で第1ワイヤと第2ワイヤとが並ぶ状態を実現するには、ツイスト状態と稜線との位置関係が影響するため、ツイストピッチは巻芯の全周にわたって一定であるとは限らない。
なお、上述のような煩わしさを回避するため、巻芯2bの断面形状を正五角形にしてもよい。
図8に示した巻芯2cでは、その中心軸線のまわりに形成される周面が、中心軸線に沿う方向に延びる1つの平面22を有している。平面22の周方向での第1端部には中心軸線に沿う方向に延びる第1稜線23が位置し、平面22の周方向での上記第1端部とは逆の第2端部には中心軸線に沿う方向に延びる第2稜線24が位置している。
上述した巻芯2cに、図示しないが、第1ワイヤおよび第2ワイヤのツイスト部分が複数ターンにわたって巻回される。このとき、平面22上に位置する複数ターンのツイスト部分は、第1稜線23および第2稜線24のいずれか一方にのみ、第1ワイヤおよび第2ワイヤをともに密着させる状態としてもよい。このようにして、第1ワイヤおよび第2ワイヤの巻回状態およびツイスト状態の安定性を向上させることができる。巻回状態およびツイスト状態のより安定化のためには、第1稜線23および第2稜線24の双方上において、第1ワイヤおよび第2ワイヤを稜線23および24の各々の延びる方向に並ぶ状態で位置させることが好ましい。
図9および図10は、それぞれ、この発明の第5および第6の実施形態を説明するためのもので、図3に示した断面図の左半分を拡大した図面に相当している。図9および図10において、図3に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明を省略する。
第5および第6の実施形態は、いずれも、巻芯2の稜線の面取りの形態に特徴がある。なお、図9および図10には、第1稜線11および第3稜線13のみが図示され、第2稜線12および第4稜線14については図示されないが、第2稜線12および第4稜線14の形態は、第1稜線11および第3稜線13の形態と左右対称の関係にある。以下には、第1稜線11および第3稜線13について説明し、第2稜線12および第4稜線14についての説明を省略する。
図9を参照して、巻芯2の稜線11および13には、それぞれ、かどに逃げ25および26を設ける面取りが施される。それによって、稜線11の部分には、2つの凸部27および28が形成され、稜線13の部分には、2つの凸部29および30が形成される。ワイヤ4および5が巻芯2のまわりに巻回されるとき、ワイヤ4および5は、稜線11の部分にある凸部27および28の少なくとも一方ならびに稜線13の部分にある凸部29および30の少なくとも一方に必ず密着する。通常、ワイヤ4および5が反時計回りに巻回されるときは、ワイヤ4および5は稜線11の部分にある凸部27および稜線13の部分にある凸部29に必ず密着する傾向にあり、ワイヤ4および5が時計回りに巻回されるときは、ワイヤ4および5は稜線11の部分にある凸部28および稜線13の部分にある凸部30に必ず密着する傾向にある。
上述のように、稜線11および13に、それぞれ、逃げ25および26が設けられていても、ワイヤ4および5は、稜線11および13の各部分のどこかで必ず密着することになる。
次に、図10を参照して、巻芯2の稜線11および13には、それぞれ、かどに斜面31および32をつける面取りが施される。それによって、稜線11の部分には、2つの凸部33および34が形成され、稜線13の部分には、2つの凸部35および36が形成される。ワイヤ4および5が巻芯2のまわりに巻回されるとき、ワイヤ4および5は、稜線11の部分にある凸部33および34の少なくとも一方ならびに稜線13の部分にある凸部35および36の少なくとも一方に必ず密着する。通常、ワイヤ4および5が反時計回りに巻回されるときは、ワイヤ4および5は稜線11の部分にある凸部33および稜線13の部分にある凸部35に必ず密着する傾向にあり、ワイヤ4および5が時計回りに巻回されるときは、ワイヤ4および5は稜線11の部分にある凸部34および稜線13の部分にある凸部36に必ず密着する傾向にある。
上述のように、図10に示した実施形態の場合、稜線11および13に、それぞれ、斜面31および32が設けられていても、図9に示した実施形態の場合と同様、ワイヤ4および5は、稜線11および13の各部分のどこかで必ず密着することになる。
以上、この発明を図示したいくつかの実施形態に関連して説明したが、この発明の範囲内において、その他種々の変形例が可能である。
たとえば、図1ないし図5では、第1ワイヤ4および第2ワイヤ5のツイスト部分が巻芯2上で1層巻きにされたが、2層以上をなして巻回されてもよい。2層以上をなして巻回される場合には、少なくとも巻芯2に接する第1層について、前述した条件を満たしていればよい。
また、上述した実施形態は、コモンモードチョークコイルを構成するコイル部品に関するものであったが、その他トランス、バラン等を構成するコイル部品であっても、この発明を適用することができる。また、上述した実施形態は、第1ワイヤおよび第2ワイヤというように2本のワイヤを撚り合わせていたが、ワイヤの本数は3本以上であってもよい。
また、上述した各実施形態は、例示的なものであり、異なる実施形態間において、構成の部分的な置換または組み合わせが可能である。
1 コイル部品
2,2a,2b,2c 巻芯
4 第1ワイヤ
5 第2ワイヤ
7 天面(平面)
8 底面(平面)
9 第1側面(平面)
10 第2側面(平面)
11〜14,23,24 稜線
22 平面
CA 中心軸線

Claims (11)

  1. 中心軸線のまわりに周面が形成され、前記周面は前記中心軸線に沿う方向に延びる少なくとも1つの平面を有し、前記平面における前記中心軸線まわりの方向である周方向での第1端部には前記中心軸線に沿う方向に延びる第1稜線が位置している、巻芯と、
    前記巻芯の前記中心軸線のまわりに互いに同じ方向にかつ螺旋状に複数ターン巻回され、互いに撚り合わされた状態のツイスト部分を複数ターンにわたって形成している、第1ワイヤおよび第2ワイヤと、
    を備え、
    前記平面上に位置する前記ツイスト部分は、ある1つのターンについて、前記第1稜線に前記第1ワイヤおよび前記第2ワイヤをともに密着させている、
    コイル部品。
  2. 前記平面上に位置する前記ツイスト部分は、隣り合う複数のターンについて、前記第1稜線に前記第1ワイヤおよび前記第2ワイヤをともに密着させている、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記第1稜線に前記第1ワイヤが密着する回数と前記第2ワイヤが密着する回数とは互いにほぼ等しい、請求項2に記載のコイル部品。
  4. 前記巻芯において、前記平面の周方向での前記第1端部とは逆の第2端部には前記中心軸線に沿う方向に延びる第2稜線が位置していて、前記平面上に位置する前記ツイスト部分は、ある1つのターンについて、前記第1稜線および前記第2稜線の双方に前記第1ワイヤおよび前記第2ワイヤをともに密着させている、請求項1ないし3のいずれかに記載のコイル部品。
  5. 前記平面上に位置する前記ツイスト部分は、隣り合う複数のターンについて、前記第1稜線および前記第2稜線の双方に前記第1ワイヤおよび前記第2ワイヤをともに密着させている、請求項4に記載のコイル部品。
  6. 前記第1稜線に密着する前記第1ワイヤの数と前記第2ワイヤの数とが互いにほぼ等しく、前記第2稜線に密着する前記第1ワイヤの数と前記第2ワイヤの数とが互いにほぼ等しい、請求項5に記載のコイル部品。
  7. 前記第1稜線に密着する前記第1ワイヤの数と前記第2稜線に密着する前記第1ワイヤの数とが互いにほぼ等しく、前記第1稜線に密着する前記第2ワイヤの数と前記第2稜線に密着する前記第2ワイヤの数とが互いにほぼ等しい、請求項4ないし6のいずれかに記載のコイル部品。
  8. 前記巻芯の前記周面は、互いに隣接した状態で周方向に配列された少なくとも4つの平面からなる、請求項1ないし7のいずれかに記載のコイル部品。
  9. 前記巻芯の前記周面は、互いに隣接した状態で周方向に配列された6つの平面からなる、請求項8に記載のコイル部品。
  10. 前記巻芯の周方向に測定した各前記平面の寸法は、各前記平面の寸法のうち最も短い寸法の整数倍である、請求項8または9に記載のコイル部品。
  11. 前記ツイスト部分は、前記巻芯に対する巻き始め部分と巻き終わり部分とを除く部分において、前記第1ワイヤおよび前記第2ワイヤが前記稜線にともに密着している、請求項1ないし10のいずれかに記載のコイル部品。
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