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JP2020033702A - 集合継手 - Google Patents

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JP2020033702A JP2018158531A JP2018158531A JP2020033702A JP 2020033702 A JP2020033702 A JP 2020033702A JP 2018158531 A JP2018158531 A JP 2018158531A JP 2018158531 A JP2018158531 A JP 2018158531A JP 2020033702 A JP2020033702 A JP 2020033702A
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英治 木村
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総 齋藤
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武司 徳丸
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Abstract

【課題】偏流板による縦管からの排水の横管への飛び出し防止と、及び横管からの排水の他の横管への飛び出し防止とを両立でき、さらに横管方向への張り出し量を小さくして横管からの排水の詰まりを低減できる。
【解決手段】上部接続管11の内周面11aに沿って延在して管軸方向に対して傾斜して配置された旋回羽根4と、上部接続管11の内周面11aのうち、管中心O回りに周回する周方向で横管接続部14の開口部14a同士の間に少なくとも1つ設けられ、管軸方向に延在する縦リブ2と、を備え、縦リブ2として、旋回羽根4の下流端部4a寄りに位置する横管接続部14Aの開口部14aと、旋回羽根4との間に配置された傾斜縦リブ2Aを備え、傾斜縦リブ2Aは、管軸方向から見た平面視で傾斜縦リブ2Aの基端部2aと管中心Oとを結ぶ直線Qに対して、基端部2aから突出端部2bに向かうに従い漸次、旋回羽根4側に向けて傾斜している構成とした。
【選択図】図6

Description

本発明は、集合継手に関する。
従来、集合住宅等で使用される給排水用の配管として、各階層を上下に貫通する縦管と、各階層内部に延設された横管と、を接続する樹脂製の集合継手が設けられている。
このような集合継手では、管本体の側部に、横管に対応して横向きの横管接続部が複数設けられている。さらに、勢いのある排水流を排水させるようにした場合には、横管から横管接続部を介して管本体内に流れ込んだ排水が、管本体内で横管接続部の開口部に対向する内周面に突き当たり、その反射流が勢い余って内周面を伝いながら他方の横管接続部へと流れ込むことによって他方の横管に逆流することがあった。
そこで、横管からの排水が他の横管側に向けて飛び出すことを防止する縦リブを設けた集合継手として、例えば特許文献1に示されるように、複数の横管接続部の開口部に対して対向する面(閉口面)に少なくとも1枚の縦リブが設けられ、その縦リブは管軸方向に向けて延在するとともに、管中心に向けて突出した構成のものが知られている。
また、縦リブ同士の間に偏流板が設けられた集合継手が、特許文献2に記載されている。このように偏流板を設けることで、縦管から縦方向に流下する排水に対して効果的にブレーキをかけることができ、排水性を高めることができる。
特開2011−085015号公報 特開2006−37371号公報
上述したような従来の集合継手では、上述した特許文献2のように偏流板の下流方向側に縦リブを配置することにより、偏流板による縦方向の排水が横管に向けて飛び出すことを防ぐことができ、さらに横管から集合継手内に流入する排水が他の横管に飛び出すことを防ぐようにしている。そして、これら両者の効果を両立させてバランスよく達成するためには、管軸方向、或いは偏流板から流れる縦方向の排水方向に対して垂直方向に突出する縦リブが有効とされている。しかしながら、このような方法では縦リブが横管接続部の開口部側に張り出し、横管側の流路が狭くなり、雑物が詰まり易くなるおそれがあることから、その点で改善の余地があった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、偏流板による縦管からの排水の横管への飛び出し防止と、横管からの排水の他の横管への飛び出し防止とを両立でき、さらに横管方向への張り出し量を小さくして横管からの排水の詰まりを抑制できる集合継手を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る集合継手は、縦管を接続可能な縦管接続部、及び複数の横管のそれぞれを接続可能な横管接続部が形成された管本体と、前記管本体の内周面に沿って延在して管軸方向に対して傾斜して配置された偏流板と、前記管本体の内周面のうち、管中心回りに周回する周方向で前記横管接続部の開口部同士の間に少なくとも1つ設けられ、管軸方向に延在する縦リブと、を備え、前記縦リブとして、前記偏流板の下流端部寄りに位置する前記横管接続部の開口部と、前記偏流板との間に配置された傾斜縦リブを備え、該傾斜縦リブは、管軸方向から見た平面視で前記傾斜縦リブの基端部と前記管本体の管中心とを結ぶ直線に対して、前記基端部から突出端部に向かうに従い漸次、前記偏流板側に向けて傾斜していることを特徴としている。
本発明では、横管接続部の開口部同士の間に縦リブが設けられているので、横管から管本体内に流入する排水が他の横管接続部側に飛び出すことを防ぐことができ、その排水が他の横管へ流入することを抑えることができる。しかも、本発明では、縦管から流下して偏流板に当たった排水の排水流が傾斜縦リブによって偏流板側に跳ね返るため、偏流板の下流端部寄りに位置する横管接続部の開口部から横管への逆流の発生を抑制することができ、排水性の向上を図ることができる。
また、傾斜縦リブを偏流板側に向けて傾けることで、偏流板の下流端部寄りに位置する横管接続部の開口部の開口面積を大きく確保することができる。そのため、当該開口部から管本体内に流入される排水流の乱れを小さく抑えることができる。このように、傾斜縦リブの横管方向への張り出し量を小さくして横管からの排水の詰まりを低減できる。
また、本発明に係る集合継手は、前記傾斜縦リブは、前記直線に対して15°〜45°の傾斜角度で前記偏流板側に傾斜していることが好ましい。
このような構成とすることで、偏流板による縦管からの排水の横管への飛び出し防止と、横管からの排水の他の横管への飛び出し防止とを効果的に両立することができる。すなわち、傾斜縦リブの傾斜角度が45°よりも大きく偏流板側に傾くと、偏流板による排水流が十分に傾斜縦リブによって堰き止められずに、横管への逆流(他の横管から流入された排水の当該横管への流入)が発生してしまうおそれがある。また、傾斜角度が15°よりも小さい場合には、受け止めた水の跳ね返りが大きくなり、流れを乱してしまうおそれがあり、管内の圧力変動が大きくなるおそれがあるが、傾斜角度を上記のように15°〜45°の範囲に設定することで、このような不具合を抑制することができ、排水性を高めることができる。
また、本発明に係る集合継手は、前記縦リブの突出長さは、管軸方向から見た平面視で、前記縦リブが前記縦管接続部に接続された前記縦管の内周面より内側に張り出さないように設定されていることを特徴としてもよい。
この場合には、縦管から流下する排水が縦リブに当たることがなく、偏流板に当たった排水流のみが傾斜縦リブに向けて流すことができる。また、傾斜縦リブが傾斜角度をもって配置されているので、リブの突出寸法を大きくすることができ、効果的な排水が可能となる。
本発明の集合継手によれば、偏流板による縦管からの排水の横管への飛び出し防止と、横管からの排水の他の横管への飛び出し防止とを両立でき、さらに横管方向への張り出し量を小さくして横管からの排水の詰まりを抑制できる。
本発明の実施形態による集合継手を備えた継手部の概略構成を示す正面図である。 図1に示す集合継手の分解斜視図である。 上部接続管内に旋回羽根を備えた状態の縦断面矢視図である。 図3に示す上部接続管と縦ブッシュの分解図である。 上部接続管と旋回羽根を管軸方向の上方から見た平面図である。 図2に示すA−A線断面図であって、上部接続管内の縦リブの構成を示す図である。
以下、本発明による実施形態の集合継手について、図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態による集合継手10は、例えば、建物排水用として用いられ、床スラブ3に形成された貫通孔31内に配置される継手部1に備えられている。
集合継手10は、上部接続管11(管本体)と、上部接続管11に中間管15(図2参照)を介して接続された下部接続管12と、を備えている。上部接続管11は、縦管P1に接続可能な縦管接続部13と、縦管接続部13の外周側面13aに突設されて横管P2を接続可能な横管接続部14と、を有している。上部接続管11の上端部には、縦管P1が接続される。
ここで、以下の説明において、上部接続管11における管軸方向Xに沿う縦管接続部13側を上方、下部接続管12側を下方という。また、管軸方向Xから見た平面視で、管中心Oと直交する方向を径方向といい、軸方向から見た平面視で管中心O回りに周回する方向を周方向という。
縦管接続部13の外周側面13aには、周方向に一定の間隔をあけた複数箇所(4箇所)において径方向の外側に向けて突出する突起部130が設けられている。具体的に突起部130は、周方向に90度ピッチの間隔をあけて4組配置されている。各突起部130は、周方向に沿って延びるリブが管軸方向Xに等間隔で3つ配列された状態で設けられている。
突起部130の各リブは、円周方向に同じ長さで延在し、その延長寸法は任意に設定することが可能である。後述するように、突起部130は、集合継手10を床スラブ3に固定するためのリング状の支持金具(図示省略)が挟持された状態で支持される箇所となるので、それぞれの突起部130は同一の周長となるように設定されている。突起部130は、周方向の全周にわたって間欠的に配置されている。
横管接続部14は、図2に示すように、縦管接続部13の周壁から径方向の外側に向けて延びている。本実施形態の例では横管接続部14は3つ配置されている。
3つの横管接続部14のうちの2つが管中心Oを径方向に挟む位置に各別に配置されている。残りの横管接続部14は、径方向のうち、前記2つの横管接続部14それぞれが延びる方向と、上面視で90°をなす方向に延びている。なお、横管接続部14の数量および延びる方向は、このような態様に限られず、任意に変更することができる。横管接続部14における径方向の外端部には、横管P2が各別に接続される。
上部接続管11は、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、非膨張性黒鉛を0.1〜1.0重量部の割合で含むポリ塩化ビニル系樹脂組成物をキャビティ内に射出充填されて得られる。
集合継手10には、図3及び図4に示すように、縦管P1が接続される上部接続管11の上端部に、不図示の縦パッキンを介して縦ブッシュ41が設けられ、さらに縦ブッシュ41の上端部には端部処理部材60(図1参照)が設けられている。
縦パッキンは、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)等の通常排水設備に使用されているゴム材料からなり、上端部が縦管P1の外周面に水密に密着するパッキンである。
縦ブッシュ41は、嵌合部41aと、嵌合部41aから下方に向けて延びる支持脚部42を介して取り付けられた旋回羽根4(偏流板)と、を備えている。嵌合部41aは、縦ブッシュ41の上端部より小径で上部接続管11の縦管接続部13内に嵌合する筒状をしている。縦ブッシュ41の外周面の上端部には、周方向に沿って所定長さで延在するアンダーカット成形された係合凸部41cが設けられている。
旋回羽根4は、図1に示すように、縦管P1からの排水を効率よく上部接続管11、下部接続管12、及びさらにその下に接続される縦管P1へ流下させるために設けられている。旋回羽根4は、図3、図5及び図6に示すように、縦ブッシュ41が上部接続管11に嵌合された状態で、上部接続管11の内周面11aに沿って延在して管軸方向Xに対して傾斜している。
端部処理部材60は、図1に示すように、図3に示す縦ブッシュ41の上部に対して係合凸部41cに係合することで外嵌され、内側に縦管P1を挿通可能な貫通穴が形成されたリング状の部材である。
そして、縦ブッシュ41、縦パッキン、及び端部処理部材60は、予め組み立てて一体化したのち、縦ブッシュ41の嵌合部41aを上部接続管11の縦管接続部13に嵌合接着することができる。
また、縦ブッシュ41、及び端部処理部材60は、いずれもポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、非膨張性黒鉛を0.1〜1.0重量部の割合で含むポリ塩化ビニル系樹脂組成物を射出成形して得られる。
上部接続管11には、図6に示すように、内周面11aのうち、周方向で3つの横管接続部14のそれぞれの開口部14a同士の間に少なくとも1つ設けられ、管軸方向Xに延在する複数(ここでは4つ)の縦リブ2が設けられている。具体的には、平面視で横管P2の管軸方向が直交する横管接続部14、14同士の間には1つの縦リブ2が設けられ、管中心Oを挟んで対向する位置に配置される横管接続部14、14同士の間には、後述する傾斜縦リブ2Aを含む2つの縦リブ2が配置されている。
縦リブ2は、それぞれ基端部2aが横管接続部14の開口部14aに接続されている。
そのため、4つの縦リブ2は、上部接続管11の内周面11aを平面視で略四等分するように配置されている。
縦リブ2は、横管P2から上部接続管11内へ勢いよく流れ込んだ排水の排水流が、上部接続管11内で対向する内周面11aに突き当たった後、その反射流が縦リブ2にぶつかるように構成されている。
縦リブ2として、旋回羽根4の下流端部4a寄りに位置する横管接続部14Aの開口部14aと、旋回羽根4との間の位置には、傾斜縦リブ2Aが配置されている。傾斜縦リブ2Aは、管軸方向Xから見た平面視で傾斜縦リブ2Aの基端部2aと管中心Oとを結ぶ直線Qに対して、基端部2aから突出端部2bに向かうに従い漸次、旋回羽根4側(周方向で横管接続部14Aの開口部14aから離れる側)に向けて15°〜45°の傾斜角度θで傾斜している。
これら傾斜縦リブ2Aを含む縦リブ2の突出長さは、管軸方向Xから見た平面視で、縦リブ2が縦管接続部13に接続された縦管P1の内周面Pa(図6に示す二点鎖線)より内側に張り出さないように設定されている。ここで、図3に示す縦ブッシュ41の貫通孔41dの位置が縦管P1の図6に示す内周面Paに一致している。
また、傾斜縦リブ2Aの管軸方向X(高さ方向)に沿う長さ寸法は、横管接続部14Aの開口部14aの内径寸法よりも大きく設定されている。
なお、傾斜縦リブ2Aの傾斜角度θが45°よりも大きく旋回羽根4側に傾くと、旋回羽根4によって旋回された旋回流が十分に傾斜縦リブ2Aによって堰き止められずに、横管P2への逆流が発生してしまうおそれがある。また、前記傾斜角度θが15°よりも小さい場合には、受け止めた水の跳ね返りが大きくなり、上部接続管11内の水の流れを乱してしまうおそれがあり、管内の圧力変動が大きくなってしまうおそれがある。
また、傾斜縦リブ2A以外の縦リブ2Bは、いずれも上部接続管11の内周面11aから管中心O方向(正確な管中心でなくてもよい)へ向けて突出している。
図1に示すように、上部接続管11の下端部の内側には、下部旋回羽根19を備えた中間管15が接続されている。中間管15の外径は、上部接続管11における縦管接続部13の外径よりも小さくなっている。中間管15の周壁が、縦管接続部13の下端部の内側に嵌合されている。
中間管15は、ポリ塩化ビニル系樹脂で構成され、ポリ塩化ビニル系樹脂と熱膨張性黒鉛とを含有する樹脂組成物を含有するものが好ましい。すなわち、中間管15は、樹脂組成物を成形することによって作製される。通常、中間管15は、樹脂組成物を押出成形することによって作製される。
また、中間管15は、中間管15の全体が樹脂組成物からなる単層構造でもよいし、複数の層からなる複層構造でもよい。複層構造の場合、いずれかの層が樹脂組成物から形成されていればよい。例えば、中間管15が、表層と中間層と内層とからなる3層構造である場合には、中間層が樹脂組成物から形成されたものが挙げられ、表層、中間層、内層は吸熱剤を含有していてもよい。
なお、中間管15が熱膨張性黒鉛を含有しない場合には、熱膨張性黒鉛を含有するシート状の耐火材を中間管15の外面または中間管15を覆う遮音材の外面に巻きつけ、耐火材をスラブ貫通部に埋設するようにしてもよい。
中間層が熱膨張性黒鉛を含有する場合、中間層は黒色を呈する。そのため、表層と内層は黒色以外の着色剤を含有させ、中間層と区別可能にしておくことが好ましい。
表層および内層の厚みとしては、それぞれ0.3mm以上3.0mm以下であることが好ましく、0.6mm以上1.5mm以下が好ましい。被覆層の厚みが0.3mm以上であれば、管としての機械的強度を充分に確保でき、3.0mm以下であれば、耐火性の低下を抑制できる。
また、中間管15は、JIS K6741に記載の性能を満たすものであることが好ましい。
下部接続管12は、上方よりも下方が縮径された管状をなしている。下部接続管12は、上端部に位置し、上述した中間管15の下方に接続される接続管部16と、接続管部16の下方に接続されるとともに、下方に向かうに従い漸次、縮径する傾斜管部17と、傾斜管部17の下端部に接続されるとともに、縦管P1が接続される下側管部18と、を備えている。接続管部16、傾斜管部17、および下側管部18は、例えば合成樹脂材料の射出成形により一体に形成されている。
接続管部16の内径は、中間管15の外径よりも大きくなっている。中間管15の周壁が、接続管部16の内側に嵌合されている。傾斜管部17の上端部における外径は、接続管部16の外径よりも小さくなっている。傾斜管部17の下端部における外径は、傾斜管部17の上端部の外径よりも小さくなっている。傾斜管部17の管中心O方向の大きさは、接続管部16の管中心O方向の大きさよりも大きくなっている。
下側管部18の外径は、接続管部16の外径よりも小さく、かつ傾斜管部17における下端部の外径よりも大きくなっている。下側管部18の内径は、接続管部16の内径よりも小さくなっている。下側管部18の内側に、縦管P1が下方から嵌合されることにより、縦管P1が下部接続管12に接続される。
なお、上部接続管11および下部接続管12を透明にしてもよい。これにより、上部接続管11、中間管および下部接続管12の接続状態を外部から視認することができる。また、上部接続管11および下部接続管12に、非熱膨張黒鉛や水酸化マグネシウムなどの難燃剤を配合しても良い。
集合継手10の下部は、図1に示すように、建築構造物の床スラブ3に形成される貫通孔31に挿通されている。
また、集合継手10のうち、少なくとも床スラブ3内に埋設された部分は、熱膨張管とされている。図示の例では、下部接続管12の接続管部16が熱膨張管とされている。
熱膨張管は、例えば床スラブ3の階下で火災が発生する等して加熱されることで、膨張して拡径する。このようにして、火災により発生した炎や熱が、床スラブ3の上の階に伝わることなく、遮断される。
ここで、床スラブ3への配管構造からの振動の伝達について説明する。
集合継手10の内部に排水が流下すると、排水が集合継手10の内面に衝突することで集合継手10が振動する。この振動が集合継手10の外周面から貫通孔31の内周面を介して床スラブ3に伝達されることがある。
ここで一般に、床スラブ3の貫通孔31から内周面に伝達された振動は、床スラブ3の上面3aおよび下面3bにおいて顕著に伝達される。振動のエネルギーが表面に偏ることで、減衰が小さく振幅が大きくなるためである。
このように本実施形態では、集合継手10が床スラブ3に形成された貫通孔31内に挿入され、集合継手10の下部が、床スラブ3内に埋設されている。そして、集合継手10が、床スラブ3の上面3aと下面3bとの間に配置されている。
また、集合継手10のうち、床スラブ3内に埋設された部分が熱膨張管であるため、仮に床スラブ3の階下で火災等による温度上昇があった場合に、熱膨張管が膨張することで、床スラブ3の上層階に階下からの熱が伝わるのを防ぐことができる。
次に、上述した継手部1を施工する方法について、図面を用いて説明する。
先ず、図1に示すように、継手部1の集合継手10は、多層階建築物の排水立管路の各階の横枝管合流部に用いられ、以下のように施工される。
すなわち、中間管15と上部接続管11の嵌合接続部を含む部分を床スラブ3の貫通孔31に臨ませた状態で設置し、下側の階の縦管P1(例えば、市販品である積水化学工業社製のエスロン(登録商標)耐火VPパイプが使用できる)を下部接続管12の下側管部18に嵌合させて接着する。また、縦ブッシュ41と端部処理部材60を介して上側の階の縦管P1の下端部を不図示の縦パッキンに嵌合させる。
次に、床スラブ3の貫通孔31にモルタルを充填し、中間管15と上部接続管11の嵌合接続部を含む部分をモルタル内に埋設する。
続いて、横管P2の端部を横管接続部14に挿入して横管P2を接続する。
さらに、縦ブッシュ41の内側に縦パッキンを配置し、縦ブッシュ41の係合凸部41cに端部処理部材60を係合させて装着する。このとき、上部接続管11の内周面11aには、図3及び図5に示すように、傾斜縦リブ2Aを含む4つの縦リブ2と、縦ブッシュ41に設けられている旋回羽根4が上述した所定の位置に配置された状態で設置される。
さらに、縦管接続部13の上部に縦管P1を挿入して接続する。この縦管P1は、端部処理部材60の貫通穴に挿通され、縦ブッシュ41の内側に係合されている筒状の縦パッキンに液密に保持される。
このような施工手順によって集合継手10を用いた継手部1が施工される。
次に、上述した構成の集合継手の作用について、図面を用いて詳細に説明する。
本実施形態では、図3、図5及び図6に示すように、横管接続部14の開口部14a同士の間に縦リブ2が設けられているので、横管P2から上部接続管11内に流入する排水が他の横管接続部14の開口部14a側に飛び出すことを防ぐことができ、その排水が他の横管P2へ流入することを抑えることができる。
しかも、本実施形態では、縦管P1から流下して旋回羽根4に当たった排水Wの排水流が傾斜縦リブ2Aによって旋回羽根4側に跳ね返るため(図3、図5及び図6に示す排水Wの矢印の向きは排水流を示している)、旋回羽根4の下流端部4a寄りに位置する横管接続部14の開口部14aから横管P2への逆流の発生を抑制することができ、排水性の向上を図ることができる。
本実施形態では、傾斜縦リブ2Aを旋回羽根4側に向けて傾けることで、旋回羽根4の下流端部4a寄りに位置する横管接続部14の開口部14aの開口面積を大きく確保することができる。そのため、当該開口部14aから上部接続管11内に流入される排水流の乱れを小さく抑えることができる。このように本実施形態では、傾斜縦リブ2Aの横管方向への張り出し量を小さくして横管P2からの排水の詰まりを低減できる。
また、本実施形態では、傾斜縦リブ2Aが15°〜45°の傾斜角度θで旋回羽根4側に傾斜しているので、旋回羽根4による縦管P1からの排水の横管P2への飛び出し防止と、横管P2からの排水の他の横管P2への飛び出し防止とを効果的に両立することができる。
すなわち、傾斜縦リブ2Aの傾斜角度θが45°よりも大きく旋回羽根4側に傾くと、旋回羽根4による排水流が十分に傾斜縦リブ2Aによって堰き止められずに、横管P2への逆流(他の横管から流入された排水の当該横管への流入)が発生してしまうおそれがある。また、傾斜角度が15°よりも小さい場合には、受け止めた水の跳ね返りが大きくなり、流れを乱してしまうおそれがあり、管内の圧力変動が大きくなるおそれがあるが、傾斜角度θを上記のように15°〜45°の範囲に設定することで、このような不具合を抑制することができ、排水性を高めることができる。
また、本実施形態では、縦管P1から流下する排水が縦リブ2に当たることがなく、旋回羽根4に当たった排水流のみが傾斜縦リブ2Aに向けて流すことができる。また、傾斜縦リブ2Aが傾斜角度θをもって配置されているので、リブの突出寸法を大きくすることができ、効果的な排水が可能となる。
このように、本実施形態による集合継手では、旋回羽根4による縦管P1からの排水の横管P2への飛び出し防止と、横管P2からの排水の他の横管P2への飛び出し防止とを両立でき、さらに横管方向への張り出し量を小さくして横管P2からの排水の詰まりを抑制できる。
以上、本発明による集合継手の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した実施形態では、傾斜縦リブ2Aの傾斜角度θを傾斜縦リブ2Aの基端部2aと管中心Oとを結ぶ直線Qから旋回羽根4側に15°〜45°としているが、このような傾斜角度θであることに限定されることはない。上記傾斜角度θは、例えば0°以上15°未満であってもよいし、45°を超える角度であってもかまわない。要は、傾斜縦リブ2Aが前記直線Qに対して、基端部2aから突出端部2bに向かうに従い漸次、旋回羽根4側に向けて傾斜していればよいのである。
また、本実施形態では、縦リブ2の突出長さが管軸方向Xから見た平面視で、縦リブ2が縦管接続部13に接続された縦管P1の内周面Paより内側に張り出さないように設定されているが、これに限定されることはない。
さらに、旋回羽根4(偏流板)の下流端部4a側に位置する傾斜縦リブ2A以外の縦リブ2(上述した実施形態の符号2Bの縦リブ)は、上述した実施形態で示した形状、寸法、取付け位置、数量等の構成に限定されることはなく設置することが可能である。
また、本実施形態の旋回羽根4は、縦ブッシュ41に対して支持脚部42を介して取り付けられているが、このような構成に限定されることはなく、上部接続管11内において、内周面11aに沿って延在して管軸方向Xに対して傾斜して配置され、縦管P1からの排水が当たるような構成であれば、偏流板の形状、位置、傾斜角度等の構成は適宜変更することが可能である。
また、集合継手10には遮音対策として遮音カバーを設けるようにしてもよい。
また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 継手部
2 縦リブ
2A 傾斜縦リブ
2a 基端部
2b 突出端部
3 床スラブ
4 旋回羽根(偏流板)
4a 下流端部
10 集合継手
11 上部接続管(管本体)
12 下部接続管
13 縦管接続部
14 横管接続部
14a 開口部
41 縦ブッシュ
60 端部処理部材
P1 縦管
P2 横管
O 管中心
X 管軸方向
Q 傾斜縦リブの基端部と管中心とを結ぶ直線
θ 傾斜角度

Claims (3)

  1. 縦管を接続可能な縦管接続部、及び複数の横管のそれぞれを接続可能な横管接続部が形成された管本体と、
    前記管本体の内周面に沿って延在して管軸方向に対して傾斜して配置された偏流板と、
    前記管本体の内周面のうち、管中心回りに周回する周方向で前記横管接続部の開口部同士の間に少なくとも1つ設けられ、管軸方向に延在する縦リブと、
    を備え、
    前記縦リブとして、前記偏流板の下流端部寄りに位置する前記横管接続部の開口部と、前記偏流板との間に配置された傾斜縦リブを備え、
    該傾斜縦リブは、管軸方向から見た平面視で前記傾斜縦リブの基端部と前記管本体の管中心とを結ぶ直線に対して、前記基端部から突出端部に向かうに従い漸次、前記偏流板側に向けて傾斜していることを特徴とする集合継手。
  2. 前記傾斜縦リブは、前記直線に対して15°〜45°の傾斜角度で前記偏流板側に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の集合継手。
  3. 前記縦リブの突出長さは、管軸方向から見た平面視で、前記縦リブが前記縦管接続部に接続された前記縦管の内周面より内側に張り出さないように設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の集合継手。
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