JP2019195850A - 溶接システム、方法、溶接判定装置、及び学習済みモデルの構築方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、溶接の異常を精度良く判定することにある。【解決手段】コントローラは、溶接システムのためのコントローラであって、プロセッサと学習済みモデルとを備える。プロセッサは、溶接装置による溶接時に、溶接装置の所定のパラメータに関する判定データを取得し、判定データに基づいて溶接の異常を判定する。学習済みモデルは、正常な溶接でのパラメータに関する学習データにより学習済みである。プロセッサは、学習済みモデルを用いて判定データから溶接の異常を判定する。【選択図】図5
Description
本発明は、溶接システム、方法、溶接判定装置、及び学習済みモデルの構築方法に関する。
溶接ロボット等の溶接装置において、溶接中に溶接電源、或いは溶接ワイヤの送給に異常があると、溶接ワイヤが溶けない、或いは溶接部に気泡が入りこむなどの溶接不良が発生してしまう。溶接不良を発見するために、例えば、溶接後に人が溶接部を超音波などで検査することがある。しかし、そのような検査には時間がかかり、また、溶接不良を見逃す可能性がある。
そこで、特許文献1に記載の溶接システムでは、溶接電流及び溶接電圧が所定の範囲内であるかを、制御部が監視することで、溶接中の異常を検出している。
しかし、溶接電流及び溶接電圧が所定の範囲内であっても、異常が発生することがある。溶接の異常の原因として、溶接電流、溶接電圧の他に、種々の要因が有り得るためである。
そのため、溶接電流、溶接電圧のパラメータが所定の範囲内であるか否かの判定手法では、異常を精度良く判定することは容易ではなかった。
そのため、溶接電流、溶接電圧のパラメータが所定の範囲内であるか否かの判定手法では、異常を精度良く判定することは容易ではなかった。
本発明の目的は、溶接の異常を精度良く判定することにある。
第1の態様に係るコントローラは、溶接システムのためのコントローラであって、プロセッサと学習済みモデルとを備える。プロセッサは、溶接装置による溶接時に、溶接装置の所定のパラメータに関する判定データを取得し、判定データに基づいて溶接の異常を判定する。学習済みモデルは、正常な溶接でのパラメータに関する学習データにより学習済みである。プロセッサは、学習済みモデルを用いて判定データから溶接の異常を判定する。
第2の態様に係る方法は、コンピュータによって実行される方法であって、以下の処理を備える。第1の処理は、溶接装置による溶接時に、溶接装置の所定のパラメータに関する判定データを繰り返し取得することである。第2の処理は、正常な溶接でのパラメータに関する学習データにより学習した学習済みモデルを用いて、判定データから溶接の異常を判定することである。第3の処理は、判定データにおいて溶接の異常を示すデータの位置から、溶接されたワークにおける異常部分の位置を判定することである。
第3の態様に係る溶接判定装置は、コントローラを含む。コントローラは、溶接装置による溶接時に、溶接装置の所定のパラメータに関する判定データを取得し、判定データに基づいて溶接の異常を判定する。コントローラは、正常な溶接でのパラメータに関する学習データにより学習した学習済みモデルを有する。コントローラは、溶接装置による溶接中に、判定データの取得を繰り返す。コントローラは、学習済みモデルを用いて判定データから溶接の異常を判定する。コントローラは、判定データにおいて溶接の異常を示すデータの位置から、溶接されたワークにおける異常部分の位置を判別する。
本発明では、学習済みのモデルを用いることで、溶接中に取得した判定データから溶接の異常を判定することができる。そのため、溶接の異常を精度良く判定することができる。また、モデルは、正常な溶接でのパラメータを示す学習データによって学習済みである。溶接の異常には様々な態様があるため、その全ての態様を示すデータを集めてモデルを学習させることは容易ではなく、また、モデルによる判定の精度を向上させることは容易ではない。従って、正常な溶接でのパラメータを示す学習データによってモデルを学習させることで、精度良く溶接の異常を判定することができる。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。図1は、実施形態に係る溶接システム1を示す図である。溶接システム1は、ワーク(図示せず)と溶接ワイヤWとの間にアークを発生させることにより、ワークおよび溶接ワイヤWを溶融させて接合する。溶接システム100は、溶接装置1と、コントローラ5と、入力装置6とを備える。
溶接装置1は、溶接ロボット2と、ワイヤ送給装置3と、電源装置4と、溶接トーチ7とを含む。溶接ロボット2は、複数の軸を有する多関節型のロボットである。図2は、溶接ロボット2を示す図である。図3は、溶接システム100の構成を示す模式図である。図2に示すように、溶接ロボット2は、複数の支持部材21−26を含む。複数の支持部材21−26は、各軸11−16を中心に互いに揺動可能に取り付けられている。溶接トーチ7は、支持部材21−26によって支持されている。
図3に示すように、溶接ロボット2は、複数の駆動モータM1−M6を含む。駆動モータM1−M6は、支持部材21−26を駆動する。駆動モータM1−M6は、例えばサーボモータであり、コントローラ5からの指令信号に基づいて回転角度と回転速度が制御される。溶接ロボット2は、通信線を介してコントローラ5に接続されている。溶接ロボット2は、コントローラ5からの指令信号に基づいて駆動モータM1−M6を制御して第1〜第6軸11−16の回転角度を制御することにより、溶接トーチ7を所望の位置に移動させる。
図1に示すワイヤ送給装置3は、溶接ワイヤWを溶接トーチ7に送り込む装置である。ワイヤ送給装置3は、溶接ワイヤWがロール状に巻回された溶接コイル31から溶接ワイヤWを引き出して、溶接トーチ7に送り込む。ワイヤ送給装置3は、溶接トーチ7の先端から所定の長さの溶接ワイヤWが突出するように、溶接トーチ7に溶接ワイヤWを供給する。ワイヤ送給装置3は、コントローラ5と通信線によって接続されており、コントローラ5からの指令信号に基づいて、溶接トーチ7への溶接ワイヤWの供給速度を制御する。
電源装置4は、アーク放電を生起させるための電力をワークおよび溶接ワイヤWに供給する。電源装置4は、電気ケーブルを介して溶接トーチ7に接続されている。電源装置4は、図示しない外部電源に接続されており、外部電源からの電力を制御してワークおよび溶接ワイヤWに供給する。
電源装置4は、通信線を介して、コントローラ5と接続されている。電源装置4は、コントローラ5からの指令信号に基づいて、溶接ワイヤWとワークとの間に印可される電圧を制御する。電源装置4は、溶接ワイヤWおよびワークに流れている電流を検出する。電源装置4は、溶接ワイヤWとワークとの間に印可されている電圧を検出する。電源装置4は、検出した電流の値と電圧の値とをコントローラ5へ送信する。
コントローラ5は、ワイヤ送給装置3を制御して、ワイヤ送給装置3からの溶接ワイヤWの供給速度を制御する。コントローラ5は、電源装置4を操作して、溶接ワイヤWとワークとの間に印可される電圧を制御する。コントローラ5は、入力装置6によって入力された作業プラグラムに従って、ワイヤ送給装置3と電源装置4と溶接ロボット2とを制御することにより、ワークの溶接を行う。このとき、図4に示すように、コントローラ5は、複数の軸11−16を用いることによって溶接トーチ7の先端を溶接線WLに沿って移動させると共に、溶接トーチ7の先端を溶接線WLに対してウィービングさせる。
入力装置6は、オペレータがティーチングを行うために操作される装置である。ティーチングとは、溶接位置をコントローラ5に記憶させる作業である。例えば、図4に示すように、ティーチングによって、溶接の開始位置P1と終了位置P2と溶接線WLの軌跡とがコントローラ5に記憶される。ティーチングによって、ワークに対する溶接ロボット2の姿勢や溶接トーチ7の狙い位置が決定される。オペレータは、入力装置6を操作することによって、溶接電流、溶接電圧、溶接速度の指令値を入力する。また、オペレータは、入力装置6を操作することによって、ウィービングの振幅および周波数の指令値を入力する。コントローラ5は、入力された指令値に基づいて、ワイヤ送給装置3と電源装置4と溶接ロボット2とを制御する。
コントローラ5は、プロセッサ51と記憶装置52とを含むコンピュータによって構成される。プロセッサ51は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。記憶装置52は、記録されたプログラム及びデータなどの情報をプロセッサ51が読み取り可能なように記録する媒体を含む。記憶装置52は、上述したワイヤ送給装置3と電源装置4と溶接ロボット2とを制御するためにプロセッサ51によって実行されるコンピュータ指令を記憶している。
記憶装置52は、RAM(Random Access Memory)、或いはROM(Read Only Memory)などのシステムメモリと、補助記憶装置52とを含む。補助記憶装置52は、例えばハードディスク等の磁気的記録媒体、CD、DVD等の光学的記録媒体、或いは、フラッシュメモリ等の半導体メモリであってもよい。記憶装置52は、コントローラ5に内蔵されてもよい。記憶装置52は、コントローラ5に着脱可能に接続される外部記録媒体を含んでもよい。
コントローラ5は、溶接中に溶接の異常を判定する溶接判定装置として機能する。コントローラ5は、溶接装置1による溶接時に、判定データを取得する。判定データは、溶接装置1に関する所定のパラメータを示す。コントローラ5は、判定データに基づいて溶接の異常を判定する。以下、溶接の異常を判定するためのコントローラ5の構成について説明する。
図5は、コントローラ5の構成の一部を示す図である。図5に示すように、コントローラ5は、学習済みのモデル53と異常判定モジュール54とを含む。モデル53と異常判定モジュール54とは、コントローラ5に実装されている。モデル53と異常判定モジュール54とは、コンピュータの記憶装置52に保存されていてもよい。
本実施形態において、モジュール及びモデルは、ハードウェア、ハードウェア上で実行可能なソフトウェア、ファームウェア、或いはそれらの組合せに実装されていてもよい。モジュール及びモデルは、プロセッサ51によって実行されるプログラム、アルゴリズム、及びデータを含んでもよい。モジュール及びモデルの機能は、単一のモジュールによって実行されてもよく、或いは複数のモジュールに分散して実行されてもよい。
モデル53は、溶接の異常を判定するための人工知能モデルである。モデル53は、図6に示すニューラルネットワーク55を含む。本実施形態におけるモデル53は、オートエンコーダを含む。図6に示すように、ニューラルネットワーク55は、入力層56、中間層57(隠れ層)、及び出力層58を含む。各層56,57,58は、1又は複数のニューロンを備えている。
互いに隣接する層のニューロン同士は結合されており、各結合には重み(結合荷重)が設定されている。ニューロンの結合数は、適宜設定されてよい。各ニューロンには閾値が設定されており、各ニューロンへの入力値と重みとの積の和が閾値を超えているか否かによって各ニューロンの出力値が決定される。
入力層56のニューロンの数は、判定データの数に応じて設定される。中間層57のニューロンの数は、入力層56のニューロンの数よりも少なく、適宜設定することができる。出力層58の数は、入力層56のニューロンの数と同じである。
オートエンコーダは、入力層56に入力されたデータを、中間層57で圧縮し、圧縮されたデータを復元して出力層58から出力する。圧縮と復元の方法は、学習データによる学習を繰り返すことによって生成される。学習データによって学習済みのオートエンコーダに、学習データと類似したデータが入力されると、復元が適切に行われる。すなわち、オートエンコーダは、入力層56に入力されたデータと近似するデータを出力層58から出力する。一方、学習データと異なるデータが入力されると、復元は適切に行われない。そのため、オートエンコーダは、入力層56に入力されたデータと大きく異なるデータを出力層58から出力する。
本実施形態では、入力層56には、溶接装置1に関する所定のパラメータを示す判定データが入力される。判定データについては後述する。モデル53は、正常な溶接でのパラメータを示す学習データにより学習済みである。モデル53は、判定データが正常な溶接での学習データと近似しているときには、判定データが入力されると、判定データを精度良く再現した出力データを出力するように学習済みである。
なお、学習によって得られたモデル53の学習済みパラメータは、記憶装置52に記憶されている。学習済みパラメータは、例えば、ニューラルネットワーク55の層数、各層におけるニューロンの個数、ニューロン同士の結合関係、各ニューロン間の結合の重み、及び各ニューロンの閾値を含む。
図7は、溶接の異常を判定するためにコントローラ5(プロセッサ51)によって実行される処理を示すフローチャートである。図7に示すように、ステップS101では、コントローラ5は、判定データD1を取得する。コントローラ5は、溶接の実行中に、判定データD1をリアルタイムに取得する。コントローラ5は、判定データD1を所定時間ごとに取得する。コントローラ5は、判定データD1を記憶装置52に保存する。
判定データD1は、溶接電流の指令値、溶接電圧の指令値、溶接装置1での実行溶接電流、実行溶接電圧、溶接ワイヤWの送給負荷、溶接トーチ7の位置、溶接トーチ7の角度、溶接速度、溶接線からの位置ズレ、及びウィービングの振幅の指令値を含む。実行溶接電流及び実行溶接電圧は、所定時間での平均、及び/又は、偏差で示されてもよい。溶接ワイヤWの送給負荷は、ワイヤ送給装置3への供給電圧で示されてもよい。
溶接トーチ7の位置は、溶接トーチ7の先端の3次元座標で示されてもよい。溶接トーチ7の角度は、ワークに対するトーチの3次元的な角度で示されてもよい。溶接速度は、溶接トーチ7の移動速度で示されてもよい。溶接線からの位置ズレは、溶接トーチ7の先端が溶接線からズレた距離で示されてもよい。溶接線からの位置ズレは、アークセンサによって検出されてもよい。
コントローラ5は、溶接装置1による溶接中に、判定データD1を検出して、記憶装置52に保存する。コントローラ5は、溶接装置1による溶接中に、判定データD1の検出を繰り返して、判定データD1を蓄積する。
ステップS102では、コントローラ5は、出力データD2を取得する。コントローラ5は、学習済みのモデル53を用いて、判定データD1から出力データD2を取得する。コントローラ5は、判定データD1をモデル53に入力する。モデル53は、判定データD1を圧縮し、再現した出力データD2を出力する。
なお、モデル53は、正常な溶接を示す学習データによって学習済みである。学習データは、判定データと同様のパラメータ、すなわち溶接電流の指令値、溶接電圧の指令値、溶接装置1での実行溶接電流、実行溶接電圧、溶接ワイヤWの送給負荷、溶接トーチ7の位置、溶接トーチ7の角度、溶接速度、溶接線からの位置ズレ、及びウィービングの振幅の指令値を含む。学習データは、各パラメータについて正常な溶接における複数の値を含む。
ステップS103では、コントローラ5は、溶接の異常を判定する。コントローラ5は、出力データD2と判定データD1との差に基づいて溶接の異常を判定する。例えば、コントローラ5は、出力データD2と判定データD1との差が所定の閾値以上であるときに、溶接に異常ありと判定する。コントローラ5は、出力データD2と判定データD1との差が閾値より小さいときには、溶接は正常と判定する。出力データD2と判定データD1との差は、各入力値と各出力値との差の平均、分散、或いは偏差で示されてもよい。
コントローラ5は、溶接装置1による溶接中に、判定データの取得と、モデル53による溶接の異常の判定とをリアルタイムに繰り返し行う。コントローラ5は、所定時間内に蓄積した判定データD1から溶接の異常を判定する。例えば、コントローラ5は、判定時点から所定時間前までの間に蓄積した判定データD1から溶接の異常を判定する。所定時間は、溶接の異常に影響があり得る範囲で設定される。
ステップS104では、コントローラ5は、管理データを記憶装置52に保存する。管理データは、溶接の正常と異常との判定結果を示す。図8は、管理データの一例を示す図である。図8において、横軸は溶接時間を示している。溶接時間は、溶接の開始からの経過時間である。縦軸は、溶接電流を示している。管理データは、判定データD1の検出と判定とを行ったときの溶接時間と、その判定結果とを含む。図8において、白丸A1は判定結果が正常であることを示しており、黒丸B1は判定結果が異常であることを示している。なお、図8においては、複数の白丸A1及び複数の黒丸B1の一部のみに符号を付している。コントローラ5は、異常を示すデータが検出された溶接時間から、ワークにおける溶接の異常の発生箇所を判断することができる。
以上説明した本実施形態に係る溶接システム100では、学習済みのモデル53を用いることで、溶接中に取得した判定データD1から溶接の異常を判定することができる。そのため、溶接中に異常の発生を精度良く判定することができる。
また、モデル53は、正常な溶接でのパラメータを示す学習データによって学習済みである。溶接の異常には様々な態様があるため、その全ての態様を示すデータを集めてモデル53を学習させることは容易ではなく、また、モデル53による判定の精度を向上させることは容易ではない。従って、正常な溶接でのパラメータを示す学習データによってモデル53を学習させることで、容易且つ精度良く溶接の異常を判定することができる。
コントローラ5は、溶接装置1による溶接中に、モデル53による溶接の異常の判定をリアルタイムに行う。そのため、溶接の品質検査を溶接を実行しながら自動的に行うことができる。
コントローラ5は、所定時間内に蓄積した判定データD1から溶接の異常を判定する。溶接の異常は、パラメータの時系列的な変化にも関係がある。従って、所定時間内に蓄積した判定データD1を判定に用いることで、さらに精度良く、溶接の異常を判定することができる。
次に、学習済みのモデル53の構築方法について説明する。図9は、モデル53の学習を行う学習システム200を示す図である。学習システム200は、プロセッサと記憶装置とを含むコンピュータによって構成される。学習システム200は、単一のコンピュータによって構成されてもよく、或いは複数のコンピュータによって構成されてもよい。
図9に示すように、学習システム200は、学習データ生成モジュール211と学習モジュール212とを含む。学習データ生成モジュール211は、学習データD3を生成する。学習データ生成モジュール211は、溶接装置1による溶接時に、上述した複数のパラメータのデータを学習データD3として取得する。学習データD3は、溶接装置1による正常な溶接時のデータである。
学習モジュール212は、学習データD22を用いて、モデル53の学習を行い、モデル53のパラメータを最適化する。学習システム200は、最適化されたパラメータを学習済みパラメータD4として取得する。これにより、学習済みのモデル53が構築される。 以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
コントローラ5の構成が変更されてもよい。溶接の異常の判定は、溶接装置1の制御を行うコントローラ5とは別のコンピュータによって実行されてもよい。溶接の異常の判定の処理は、複数のコンピュータに分散して実行されてもよい。
コントローラ5は、複数のプロセッサを含んでもよい。上述した処理の少なくとも一部は、CPUに限らず、GPU(Graphics Processing Unit)などの他のプロセッサによって実行されてもよい。上述した処理は、複数のプロセッサに分散して実行されてもよい。
上述した処理の一部が省略、或いは変更されてもよい。例えば、管理データを保存する処理が省略されてもよい。例えば、溶接の異常が所定回数連続して発生したときに、コントローラ5が溶接装置1を停止させる処理が追加されてもよい。
学習データ及び判定データD1に含まれるパラメータは、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。上記の実施形態のパラメータの一部が省略されてもよい。例えば、コントローラ5において複数の溶接線が設定されている場合には、判定データD1は、溶接線の識別番号をさらに含んでもよい。学習データD3及び判定データD1に含まれるパラメータは、上述した実施形態のパラメータのうち少なくとも2つ以上を含むことが好ましい。
或いは、図10は、他の実施形態に係る溶接システム200を示す図である。溶接システム200は、複数の溶接ロボット2a,2b,2cを含む。この場合、判定データD1は、上述したパラメータに加えて、溶接ロボット2a,2b,2cのそれぞれに付された識別番号をさらに含んでもよい。
上記実施形態では、モデル53はオートエンコーダを含む。しかし、モデル53は、オートエンコーダに限らず、例えばクラスタリングなど、機械学習を用いて正常なデータと異常なデータとを識別できるモデルあってもよい。
上述したモデル53は、上述した学習データを用いて機械学習により学習したモデルに限らず、当該学習したモデルを利用して生成されたモデルであってもよい。例えば、モデル53は、学習済みモデルに新たなデータを用いて更に学習させることで、パラメータを変化させ、精度をさらに高めた別の学習済みモデル(派生モデル)であってもよい。或いは、モデル53は、学習済みモデルにデータの入出力を繰り返すことで得られる結果を基に学習させた別の学習済みモデル(蒸留モデル)であってもよい。
本発明によれば、溶接の異常を精度良く判定することができる。
1 溶接装置
2 溶接ロボット
3 ワイヤ送給装置
5 コントローラ
7 溶接トーチ
100 溶接システム
2 溶接ロボット
3 ワイヤ送給装置
5 コントローラ
7 溶接トーチ
100 溶接システム
Claims (9)
- 溶接装置のためのコントローラであって、
前記溶接装置による溶接時に、前記溶接装置の所定のパラメータに関する判定データを取得し、前記判定データに基づいて溶接の異常を判定するプロセッサと、
正常な溶接での前記パラメータに関する学習データにより学習した学習済みモデルと、を備え、
前記プロセッサは、前記学習済みモデルを用いて前記判定データから前記溶接の異常を判定する、
コントローラ。
- 前記プロセッサは、前記溶接装置による溶接中に、前記学習済みモデルによる前記溶接の異常の判定をリアルタイムに行う、
請求項1に記載のコントローラ。
- 前記プロセッサは、
前記溶接装置による溶接中に、前記判定データの検出を繰り返して、前記判定データを蓄積し、
前記判定データにおいて前記溶接の異常を示すデータの位置から、溶接されたワークにおける異常部分の位置を判定する、
請求項1又は2に記載のコントローラ。
- 前記プロセッサは、
前記溶接装置による溶接中に、前記判定データの検出を繰り返して、前記判定データを蓄積し、
所定時間内に蓄積した前記判定データから前記溶接の異常を判定する、
請求項1から3のいずれかに記載のコントローラ。
- 前記プロセッサは、
前記判定データを前記学習済みモデルに入力することで出力データを取得し、前記出力データと前記判定データとの差に基づいて前記溶接の異常を判定する、
請求項1から4のいずれかに記載のコントローラ。
- 前記学習済みモデルは、オートエンコーダを含み、
前記プロセッサは、
前記判定データを前記学習済みモデルに入力することで、前記判定データを再現した出力データを取得し、前記出力データと前記判定データとの差に基づいて前記溶接の異常を判定する、
請求項1から5のいずれかに記載のコントローラ。
- コンピュータによって実行される方法であって、
溶接装置による溶接時に、前記溶接装置の所定のパラメータに関する判定データを繰り返し取得することと、
正常な溶接での前記パラメータに関する学習データにより学習した学習済みモデルを用いて、前記判定データから溶接の異常を判定することと、
前記判定データにおいて前記溶接の異常を示すデータの位置から、溶接されたワークにおける異常部分の位置を判定すること、
を備える方法。
- 前記溶接装置は、複数の溶接ロボットを含み、
前記判定データは、前記複数の溶接ロボットのそれぞれに付された識別番号を含む、
請求項7に記載の方法。
- 溶接装置による溶接時に、前記溶接装置の所定のパラメータに関する判定データを取得し、前記判定データに基づいて溶接の異常を判定するコントローラを備え、
前記コントローラは、
正常な溶接での前記パラメータに関する学習データにより学習した学習済みモデルを有し、
前記溶接装置による溶接中に、前記判定データの取得を繰り返し、
前記モデルを用いて前記判定データから前記溶接の異常を判定し、
前記判定データにおいて前記溶接の異常を示すデータの位置から、溶接されたワークにおける異常部分の位置を判別する、
溶接判定装置。
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JP2019151872A Pending JP2019195850A (ja) | 2019-08-22 | 2019-08-22 | 溶接システム、方法、溶接判定装置、及び学習済みモデルの構築方法 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023139646A1 (ja) * | 2022-01-18 | 2023-07-27 | 株式会社大島造船所 | 学習装置及び学習方法 |
WO2023248513A1 (ja) * | 2022-06-24 | 2023-12-28 | 三菱重工業株式会社 | 溶接支援装置、溶接支援方法、およびプログラム |
EP4450213A1 (en) * | 2023-04-20 | 2024-10-23 | Hyundai Mobis Co., Ltd. | System and method for checking quality of laser welding |
JP7599389B2 (ja) | 2021-08-24 | 2024-12-13 | 三菱重工業株式会社 | 溶接支援方法、溶接支援システム及びプログラム |
WO2025013401A1 (ja) * | 2023-07-10 | 2025-01-16 | 株式会社神戸製鋼所 | 積層造形の異常検知方法、積層造形の異常検知装置及びプログラム |
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2019
- 2019-08-22 JP JP2019151872A patent/JP2019195850A/ja active Pending
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JP7599389B2 (ja) | 2021-08-24 | 2024-12-13 | 三菱重工業株式会社 | 溶接支援方法、溶接支援システム及びプログラム |
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