JP2019195166A - 通過帯域幅を維持しながらのフィルタ遷移帯域における周波数温度係数の改善 - Google Patents
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Abstract
【課題】送信帯域及び受信帯域間のバンドギャップが狭くかつ通過帯域が広い遠隔通信システムにおいて、通過帯域幅を犠牲にすることなしにフィルタ遷移帯域でのTCFの改善を図る。【解決手段】電子フィルタは、圧電基板105に配置された、入力ポートと出力ポートとの間に電気的の直列接続された複数の直列腕弾性波共振器R1、R3A、R5、R7、R9と、電気的に並列接続されて第1側が当該複数の直列腕弾性波共振器それぞれの間に電気的に接続され、かつ、第2側がグランドに電気的に接続された複数の並列腕弾性波共振器R2、R4、R6、R8と、当該複数の直列腕弾性波共振器の一つ又は当該複数の並列腕弾性波共振器の一つの一方に電気的に並列接続されて周波数温度係数(TCF)が、電気的に並列接続された弾性波共振器のTCFよりも低い少なくとも一つの付加弾性波共振器R3Bとを含む。【選択図】図1A
Description
例えば携帯電話機のような情報通信デバイスの分野において、新たな通信規格での送信周波数帯域と受信周波数帯域との間のバンドギャップが狭くなる一方、利用可能な割り当て帯域幅のすべてを利用したいという要望が増えている。異なる規格で使用される周波数帯域間のバンドギャップもまた、さらに狭くなっている。例えば、ロングタームエボリューション(LTE)バンド7(別名IMT−E)において、送信チャンネルが2、500MHz〜2、570MHZの周波数を占め、受信チャンネルが2、620MHz〜2、690MHzの周波数を占める。LTEバンド7が利用する周波数帯域とWiFi帯域(2、400MHz〜2、483MHz)との間には、わずかに0.7%程度のバンドギャップしか存在しない。このような狭い間隔の周波数帯域で動作するデバイスからの信号同士の干渉を回避するべく、かかるデバイスにおいて利用されるRFフィルタによって、例えば異なる温度においてのような、異なる動作条件下でも有意に動くことのない程度に良好に画定された鋭い境界を有する周波数帯域を画定することが、益々重要になってきている。
ここに開示される一側面によれば、電子フィルタが与えられる。電子フィルタは、入力ポートと出力ポートとの間に電気的に直列接続された複数の直列腕弾性波共振器と、電気的に並列接続されて第1側が当該複数の直列腕弾性波共振器それぞれの間に電気的に接続されかつ第2側がグランドに電気的に接続された複数の並列腕弾性波共振器と、当該複数の直列アーム弾性波共振器の一つ又は当該複数の並列腕弾性波共振器の一つの一方に電気的に並列接続されて周波数温度係数(TCF)が、前記電気的に並列接続された弾性波共振器のTCFよりも低い少なくとも一つの付加弾性波共振器とを含む。
いくつかの実施形態において、少なくとも一つの付加弾性波共振器は、複数の直列腕弾性波共振器の一つに電気的に並列接続されてフィルタの通過帯域の高側エッジを上回る共振周波数を有する。
いくつかの実施形態において、少なくとも一つの付加弾性波共振器は、複数の並列腕弾性波共振器の一つに電気的に並列接続されてフィルタの通過帯域の低側エッジよりも低い共振周波数を有する。
いくつかの実施形態において、複数の直列腕弾性波共振器、複数の並列腕弾性波共振器、及び少なくとも一つの付加弾性波共振器は、バルク弾性波(BAW)共振器である。
いくつかの実施形態において、複数の直列腕弾性波共振器、複数の並列腕弾性波共振器、及び少なくとも一つの付加弾性波共振器は、圧電基板上に配置されたインターディジタルトランスデューサ(IDT)電極を有する弾性表面波(SAW)共振器である。複数の直列腕弾性波共振器、複数の並列腕弾性波共振器、及び少なくとも一つの付加弾性波共振器のIDT電極は、二酸化ケイ素(SiO2)によって覆われ、少なくとも一つの付加弾性波共振器のIDT電極は、複数の直列腕弾性波共振器のIDT電極及び複数の並列腕弾性波共振器のIDT電極よりも厚いSiO2層によって覆われる。少なくとも一つの付加弾性波共振器は、複数の直列腕弾性波共振器の第1のものに電気的に並列接続された第1付加弾性波共振器と、複数の直列腕弾性波共振器の第2のものに電気的に並列接続された第2付加弾性波共振器とを含んでよい。第1付加弾性波共振器及び第2付加弾性波共振器はそれぞれが、複数の直列腕弾性波共振器の第1のもの及び複数の直列腕弾性波共振器の第2のものよりも低いTCFを有してよい。第1付加弾性波共振器及び第2付加弾性波共振器は一方のみが、複数の直列腕弾性波共振器の第1のもの及び複数の直列腕弾性波共振器の第2のものよりも低いTCFを有してよい。
いくつかの実施形態において、少なくとも一つの付加弾性波共振器が、複数の並列腕弾性波共振器の第1のものに電気的に並列接続された第1付加弾性波共振器と、複数の並列腕弾性波共振器の第2のものに電気的に並列接続された第2付加弾性波共振器とを含む。第1付加弾性波共振器及び第2付加弾性波共振器はそれぞれが、複数の並列腕弾性波共振器の第1のもの及び複数の並列腕弾性波共振器の第2のものよりも低いTCFを有してよい。第1付加弾性波共振器及び第2付加弾性波共振器は一方のみが、複数の並列腕弾性波共振器の第1のもの及び複数の並列腕弾性波共振器の第2のものよりも低いTCFを有してよい。
いくつかの実施形態において、少なくとも一つの付加弾性波共振器は、複数の直列腕弾性波共振器の一つに電気的に並列接続され、複数の直列腕弾性波共振器の少なくとも一つの複数のIDT電極が、複数の並列腕弾性波共振器の複数のIDT電極よりも薄いSiO2層によって覆われる。
いくつかの実施形態において、少なくとも一つの付加弾性波共振器は、複数の並列腕弾性波共振器の一つに電気的に並列接続され、複数の並列腕弾性波共振器の少なくとも一つの複数のIDT電極が、複数の直列腕弾性波共振器の複数のIDT電極よりも薄いSiO2層によって覆われる。
いくつかの実施形態において、フィルタはさらに、複数の直列腕弾性波共振器のIDT電極、複数の並列腕弾性波共振器のIDT電極、及び少なくとも一つの付加弾性波共振器のIDT電極のそれぞれの上のSiO2を覆う一層の窒化シリコンを含む。
いくつかの実施形態において、複数の直列腕弾性波共振器のIDT電極と複数の並列腕弾性波共振器のIDT電極とは、少なくとも一つの付加弾性波共振器のIDT電極よりも大きなピッチを有する。
いくつかの実施形態において、フィルタは無線周波数フィルタである。フィルタは、第5世代無線周波数回路に含まれてよい。フィルタは、電子デバイスモジュールに含まれてよい。フィルタは、送受信モジュールに含まれてよい。電子デバイスモジュールは、無線周波数デバイスモジュールとしてよい。フィルタは、電子デバイスに含まれてよい。
他側面によれば、電子フィルタを形成する方法が与えられる。方法は、入力ポートと出力ポートとの間に電気的の直列接続された複数の直列腕弾性波共振器を形成することと、電気的に並列接続されて第1側が当該複数の直列腕弾性波共振器それぞれの間に電気的に接続されかつ第2側がグランドに電気的に接続された複数の並列腕弾性波共振器を形成することと、当該複数の直列腕弾性波共振器の一つ又は当該複数の並列腕弾性波共振器の一つの一方に電気的に並列接続されて周波数温度係数(TCF)が、電気的に並列接続された弾性波共振器のTCFよりも低い少なくとも一つの付加弾性波共振器を形成することとを含む。
いくつかの実施形態において、少なくとも一つの付加弾性波共振器を形成することは、当該少なくとも一つの付加弾性波共振器を、複数の直列腕弾性波共振器の一つに電気的に並列接続することと、当該少なくとも一つの付加弾性波共振器を、フィルタの通過帯域の低側エッジよりも低い共振周波数を有するように形成することとを含む。
いくつかの実施形態において、少なくとも一つの付加弾性波共振器を形成することは、当該少なくとも一つの付加弾性波共振器を、複数の並列腕弾性波共振器の一つに電気的に並列接続することと、当該少なくとも一つの付加弾性波共振器を、フィルタの通過帯域の高側エッジを上回る共振周波数を有するように形成することとを含む。
いくつかの実施形態において、複数の直列腕弾性波共振器、複数の並列腕弾性波共振器、及び少なくとも一つの付加弾性波共振器は、圧電基板上に配置されたインターディジタルトランスデューサ(IDT)電極を有する弾性表面波(SAW)共振器であり、方法はさらに、複数の直列腕弾性波共振器、複数の並列腕弾性波共振器、及び少なくとも一つの付加弾性波共振器のIDT電極上に二酸化ケイ素膜を堆積させることを含む。
いくつかの実施形態において、少なくとも一つの付加弾性波共振器のIDT電極上に二酸化ケイ素膜を堆積させることは、少なくとも一つの付加弾性波共振器のIDT電極上に、複数の直列腕弾性波共振器、及び複数の並列腕弾性波共振器上の二酸化ケイ素膜よりも厚い二酸化ケイ素膜を形成することを含む。
いくつかの実施形態において、方法はさらに、複数の直列腕弾性波共振器上に、複数の並列腕弾性波共振器上に形成される二酸化ケイ素の膜よりも薄い二酸化ケイ素の膜を形成することを含む。
縮尺どおりに描かれることを意図しない添付図面を参照して、少なくとも一つの実施形態の様々な側面が以下に説明される。図面は、様々な側面及び実施形態を例示してそのさらなる理解を与えるべく含まれ、本明細書に組み入れられかつその一部をなすが、本発明の制限を画定するものとして意図されるわけではない。図面において、様々な図面に例示される同一又はほぼ同一のコンポーネントは、同じ番号によって代表される。明確性を目的として、すべての図面においてすべてのコンポーネントが標識されるわけではないこともあり得る。
ここに開示の側面及び実施形態は、動作温度に関して安定した鋭いエッジを有する周波数通過帯域を示すとともに低い周波数温度係数(TCF)を示す無線通信デバイス用のフィルタ構造体と、これを製造する方法とを含む。かかるフィルタにより、狭い送信周波数帯域及び受信周波数帯域間のバンドギャップが狭い通信規格のもとでも、又は他の規格周波数帯域を利用するデバイスの動作帯域との間隔が密な通信規格のもとでも、無線デバイスの動作が容易となる。ここに開示の側面及び実施形態は、送信帯域及び受信帯域間のバンドギャップが狭くかつ通過帯域が広い遠隔通信システムを実現するべく、通過帯域幅を犠牲にすることなしにフィルタ遷移帯域でのTCFの改善を示す。ここに開示の側面及び実施形態は、フィルタ通過帯域の高側エッジ及び低側エッジ双方においてTCFの改善を与える。特定の実施形態が、フィルタ通過帯域エッジのTCFをチューニングするべく誘電体コーティング厚さが選択される弾性波素子を含むラダーフィルタ構造体を含む。
ここに開示の側面及び実施形態は、例えばLiNbO3又はLiTaO3のような圧電基板上に構築されて直列共振器及び並列共振器を含むラダー構造体を示すRFフィルタを含む。共振器は、弾性表面波(SAW)共振器を含み得る。これは、例えばSiO2のような誘電膜、又は、例えばSiO2及びSi3N4のような誘電膜の組み合わせにより覆われた噛み合わされたインターディジタルトランスデューサ(IDT)電極を含む。すべての共振器上に共通誘電体厚さを有する同様のフィルタと比較して、フィルタにおける異なる共振器上の単数又は複数の誘電膜の厚さは、フィルタ通過帯域のエッジの向上したTCFを与えるべく異ならせることができる。ここに開示の側面及び実施形態は、主にSAW共振器を参照して記載されるが、ここに開示の概念は、バルク弾性波(BAW)共振器を含むRFフィルタに対しても同等に適用することができる。
第1実施形態が図1A〜1Dに例示される。図1Aのフィルタは、入力ポート(IN)と出力ポート(OUT)との間において圧電基板105上に配置された複数の弾性波共振器R1、R2、R3A、R3B、R4、R5、R6、R7、R8、R9を含む。圧電基板は、例えばLiNbO3又はLiTaO3を含んでよい。共振器R1、R3A、R5、R7及びR9は、入力ポートと出力ポートとの間に直列に接続される。共振器R2、R4、R6及びR8は、共振器R1、R3A、R5、R7及びR9とグランドとの間に並列に接続される。付加直列共振器R3Bが、共振器R3Aに並列に設けられる。共振器R3Bは、フィルタの通過帯域の低側エッジよりも低い共振周波数を有する。共振器R3Bは、フィルタにおける他の共振器よりも低いTCFを有する。
弾性波共振器R1、R2、R3A、R3B、R4、R5、R6、R7、R8及びR9それぞれが、SiO2膜により覆われたIDT電極を含むSAW共振器である。共振器R1、R2、R3A、R4、R5、R6、R7、R8及びR9それぞれのIDT電極は、第1厚さを有するSiO2膜により覆われる。第1厚さは、例えば、約20%〜約40%のIDT電極ピッチhSiO2/λに正規化された厚さである。図1Bに例示のように、共振器R3BのIDT電極115を覆うSiO2膜110の正規化された厚さは、他の共振器R1、R2、R3A、R4、R5、R6、R7、R8及びR9のIDT電極115を覆うSiO2膜の正規化された厚さとは異なる。共振器R3BのIDT電極を覆うSiO2膜の正規化された厚さは、他の共振器R1、R2、R3A、R4、R5、R6、R7、R8及びR9のIDT電極を覆うSiO2膜の正規化された厚さよりも、例えば、約1%〜約25%大きくなり得る。共振器R3BのIDT電極を覆うSiO2膜の正規化された厚さが、他の共振器R1、R2、R3A、R4、R5、R6、R7、R8及びR9のIDT電極を覆うSiO2膜の正規化された厚さよりも約1%〜約25%大きいと記載することにより、他の共振器R1、R2、R3A、R4、R5、R6、R7、R8及びR9のIDT電極を覆うSiO2膜の正規化された厚さhSiO2/λが、例えば20%の場合、共振器R3BのIDT電極を覆うSiO2膜の正規化された厚さhSiO2/λは、約21%〜約45%となり得る。一般に、SiO2膜厚さが厚いほど、SAW共振器における弾性波の音速は低くなる。厚いSiO2膜を補償するべく、共振器R3BのIDT電極のピッチを、共振器R3Bの共振周波数がフィルタの通過帯域の低側エッジよりも低くなるように低減することができる。
図1Aのフィルタ、及びここに開示の他のフィルタの作製方法において、フィルタの各共振器のIDT電極を覆うSiO2膜110は、最初に、各共振器を覆うように一定厚さで堆積され、次に、異なる共振器を覆う所望の異なるSiO2膜厚を与えるべく選択的にエッチングされる。
いくつかの実施形態において、図1Cに例示のようにSiO2膜110は、周波数トリミング及び環境保護を与えるべく、他の誘電体120の膜によって覆われる。誘電膜120は、例えば窒化シリコン(Si3N4)としてよい。誘電膜120は、約0.2%〜約3%の正規化された厚さhSi3N4/λを有してよい。いくつかの実施形態において、誘電膜120は、図1Cに例示のように平坦化される。他実施形態において、誘電膜120の上側表面は、SiO2膜110のステップ形状の輪郭に一致してよい。他実施形態において、誘電膜120は、SiO2膜とSi3N4膜との間に又はSi3N4膜の上方に配置された例えば酸窒化ケイ素(SiOxNy)又はSiOxNy膜及びSi3N4膜とSiOxNy膜との組み合わせのような代替材料を含み得る。理解されることだが、例えばSi3N4膜のような第2誘電膜120は、ここに開示の実施形態のいずれかのSiO2膜を覆うように配置することができる。簡潔性を目的として、この第2誘電膜120は、他の開示実施形態において例示しない。
図1Aのフィルタにおいて共振器R3BのIDT電極上に、残りの共振器上のものよりも厚いSiO2膜を設けることにより、フィルタの通過帯域の低側エッジのTCFが改善される。図1Dに例示のように、図1のフィルタにおいて共振器R3BのIDT電極上に、残りの共振器上のものよりも厚いSiO2膜を設けることにより、フィルタの通過帯域の低側エッジの、温度に伴う周波数シフトが低減される。フィルタの通過帯域の低側スカートの勾配もまた、フィルタにおいて共振器R3BのIDT電極上に、残りの共振器上のものよりも厚いSiO2膜を設けることに起因して、改善する(増加させる)ことができる。第2実施形態が図2A〜2Cに例示される。図2Aのフィルタは、入力ポート(IN)と出力ポート(OUT)との間において圧電基板105上に配置された複数の弾性波共振器R1、R2、R3、R4A、R4B、R5、R6、R7、R8及びR9を含む。圧電基板は、例えばLiNbO3又はLiTaO3を含んでよい。共振器R1、R3、R5、R7及びR9は、入力ポートと出力ポートとの間に直列に接続される。共振器R2、R4A、R6及びR8は、共振器R1、R3、R5、R7及びR9とグランドとの間に並列に接続される。付加並列共振器R4Bが、共振器R4Aに並列に設けられる。共振器R4Bは、フィルタの通過帯域の高側エッジを上回る共振周波数を有する。共振器R4Bは、フィルタにおける他の共振器よりも低いTCFを有する。
弾性波共振器R1、R2、R3、R4A、R4B、R5、R6、R7、R8及びR9それぞれが、SiO2膜により覆われたIDT電極を含むSAW共振器である。共振器R1、R2、R3、R4A、R5、R6、R7、R8及びR9それぞれのIDT電極は、第1厚さを有するSiO2膜により覆われる。第1厚さは、例えば、約20%〜約40%のIDT電極ピッチhSiO2/λに正規化された厚さである。図2Bに例示のように、共振器R4BのIDT電極115を覆うSiO2膜110の正規化された厚さは、他の共振器R1、R2、R3、R4A、R5、R6、R7、R8及びR9のIDT電極115を覆うSiO2膜の正規化された厚さとは異なる。共振器R4BのIDT電極を覆うSiO2膜の正規化された厚さは、他の共振器R1、R2、R3A、R4、R5、R6、R7、R8及びR9のIDT電極を覆うSiO2膜の正規化された厚さよりも、例えば、約1%〜約25%大きくなり得る。一般に、SiO2膜厚さが厚いほど、SAW共振器における弾性波の音速は低くなる。厚いSiO2膜を補償するべく、共振器R4BのIDT電極のピッチを、共振器R4Bの共振周波数がフィルタ通過帯域の高側エッジと直列共振器R1、R3、R5、R7及びR9の反共振周波数との間に位置特定されるように低減することができる。
図2Aのフィルタにおいて共振器R4BのIDT電極上に、残りの共振器上のものよりも厚いSiO2膜を設けることにより、フィルタの通過帯域の高側エッジのTCFが改善される。図2Cに例示のように、図2Aのフィルタにおいて共振器R4BのIDT電極上に、残りの共振器上のものよりも厚いSiO2膜を設けることにより、フィルタの通過帯域の高側エッジの、温度に伴う周波数シフトが低減される。フィルタの通過帯域の高側スカートの勾配もまた、フィルタにおいて共振器R4BのIDT電極上に、残りの共振器上のものよりも厚いSiO2膜を設けることに起因して、改善する(増加させる)ことができる。
第3実施形態が図3に例示される。図3のフィルタは、入力ポート(IN)と出力ポート(OUT)との間において圧電基板105上に配置された複数の弾性波共振器R1、R2、R3A、R3B、R4、R5A、R5B、R6、R7、R8、R9を含む。圧電基板は、例えばLiNbO3又はLiTaO3を含んでよい。共振器R1、R3A、R5A、R7及びR9は、入力ポートと出力ポートとの間に直列に接続される。共振器R2、R4、R6及びR8は、共振器R1、R3A、R5A、R7及びR9とグランドとの間に並列に接続される。2つの付加直列共振器R3B及びR5Bが、共振器R3A及びR5Aそれぞれに並列に設けられる。共振器R3B及びR5Bは、フィルタの通過帯域の低側エッジよりも低い共振周波数を有する。共振器R3B及びR5Bは、フィルタにおける他の共振器よりも低いTCFを有する。
弾性波共振器R1、R2、R3A、R3B、R4、R5A、R5B、R6、R7、R8及びR9それぞれが、SiO2膜により覆われたIDT電極を含むSAW共振器である。共振器R1、R2、R3A、R4、R5A、R6、R7、R8及びR9それぞれのIDT電極は、第1厚さを有するSiO2膜により覆われる。第1厚さは、例えば、約20%〜約40%のIDT電極ピッチhSiO2/λに正規化された厚さである。共振器R3B及びR5BのIDT電極を覆うSiO2膜の正規化された厚さは、他の共振器R1、R2、R3A、R4、R5A、R6、R7、R8及びR9のIDT電極を覆うSiO2膜の正規化された厚さとは異なる。共振器R3B及びR5BのIDT電極を覆うSiO2膜の正規化された厚さは、他の共振器R1、R2、R3A、R4、R5A、R6、R7、R8及びR9のIDT電極を覆うSiO2膜の正規化された厚さよりも、例えば、約1%〜約25%大きくなり得る。一般に、SiO2膜厚さが厚いほど、SAW共振器における弾性波の音速は低くなる。厚いSiO2膜を補償するべく、共振器R3B及びR5BのIDT電極のピッチを、共振器R3B及びR5Bの共振周波数がフィルタの通過帯域の低側エッジよりも低くなるように低減することができる。
図3のフィルタにおいて共振器R3B及びR5BのIDT電極上に、残りの共振器上のものよりも厚いSiO2膜を設けることにより、フィルタの通過帯域の低側エッジのTCFが改善される。図3のフィルタにおいて共振器R3B及びR5BのIDT電極上に、残りの共振器上のものよりも厚いSiO2膜を設けることにより、フィルタの通過帯域の低側エッジの、温度に伴う周波数シフトが低減される。
第4実施形態が図4に例示される。この実施形態は、図3のものと同様であるが、共振器R1、R2、R3A、R4、R5A、R5B、R6、R7、R8及びR9それぞれのSiO2膜厚さが同じである点が異なる。共振器R3BのSiO2膜厚は、他の共振器R1、R2、R3A、R4、R5A、R5B、R6、R7、R8及びR9のIDT電極を覆うSiO2膜の正規化された厚さよりも、例えば、約1%〜約25%大きくなり得る。共振器R3Bは、フィルタの通過帯域の低側エッジよりも低い共振周波数を有する。共振器R3Bは、フィルタにおける他の共振器よりも低いTCFを有する。共振器R5BのIDT電極ピッチは、並列共振器R2、R4、R6及びR8のものと同様としてよい。共振器R3BのIDT電極ピッチは、共振器R3Bがフィルタの通過帯域の低側エッジよりも低い共振周波数を有するように、並列共振器R2、R4、R6及びR8のものと比べて低減することができる。
図4のフィルタにおいて共振器R3BのIDT電極上に、残りの共振器上のものよりも厚いSiO2膜を設けることにより、フィルタの通過帯域の低側エッジのTCFが改善される。図4のフィルタにおいて共振器R3BのIDT電極上に、残りの共振器上のものよりも厚いSiO2膜を設けることにより、フィルタの通過帯域の低側エッジの、温度に伴う周波数シフトが低減される。さらに、図4の実施形態において、並列腕共振器と、直列腕共振器に並列に付加された大きなSiO2厚さを有する共振器R3BとのTCFの差異に起因して生じる高温でのフライバックを低減することができる。「フライバック」とは、この用語がここに使用されているとおり、帯域外阻止レベルの隆起若しくはスパイク又は上昇を言及する。このレベルは典型的に、周波数の通過帯域から離れるように上昇(悪化)する。
第5実施形態が図5A及び図5Bに例示される。この実施形態は、図3に例示される実施形態と同様であるが、図5Bに例示されるように、直列腕共振器R3A及びR5Aそれぞれに対して並列に付加された共振器R3B及びR5BのIDT電極115Aの線幅が、互いに実質同一となり得る他の共振器のIDT電極115の線幅と比べて低減されている。共振器R3B及びR5BのIDT電極115Aの線幅は、フィルタを形成するすべての共振器の中で最小である。共振器R3B及びR5BのIDT電極115Aの低減された線幅により共振器R3B及びR5BのTCFが低減され得るので、これらの共振器のSiO2膜厚が増加する程度を、他の共振器と比べて減らして、図3に例示される実施形態と同等の性能を達成することができる。共振器R3B及びR5BのIDT電極を覆うSiO2膜の厚さは、共振器R3B及びR5BのIDT電極を、フィルタにおける他の共振器のIDT電極と比べてどの程度薄くするかに応じて、フィルタにおける他の共振器のIDT電極を覆うSiO2膜の厚さよりも約0%(差異なし)〜約25%大きくすることができる。図5A及び図5Bの実施形態において直列腕共振器R3A及びR5Aに並列に付加された共振器R3B及びR5Bに対してIDT電極線幅を低減することは、図1A〜1D、図3及び図4に例示される実施形態に対しても適用可能である。他実施形態において、共振器R3B及びR5Bの一方のみの、例えば共振器R3Bのみの、IDT電極の線幅が、互いに実質同一となり得る他の共振器のIDT電極115の線幅と比べて低減される。
第6実施形態が図6A及び図6Bに例示される。この実施形態は、図1A〜1D、図3、図4、又は図5A及び図5Bに例示される実施形態の特徴のいずれかを含み得る。付加的に、直列共振器R1、R3A、R5A、R7及びR9のSiO2膜110Aの厚さが、残りの共振器のSiO2膜の厚さと比べて低減される。直列腕共振器R3A及びR5Aに並列に付加された共振器R3B及びR5Bは、最も厚いSiO2膜110Cを有し、並列共振器R2、R4、R6及びR8は、中程度のSiO2膜110B厚さを有し、直列共振器R1、R3A、R5A、R7及びR9は、並列共振器R2、R4、R6及びR8のものと比べて例えば約5%〜約50%だけ低減されたSiO2膜110A厚さを有してよい。図6A及び図6Bに例示される実施形態は、フィルタの通過帯域の低側エッジの温度に伴う周波数シフトを低減する点で、図1A〜1D、図3、図4、又は図5A及び図5Bに例示される実施形態と同様の利益を与えるとともに、付加的に広い通過帯域を与えることができる。例えば、図7Aに例示されるフィルタにおいて、直列腕共振器RB1、RB3、RB5のIDT電極を覆うSiO2膜の厚さは、並列共振器RB2、RB4、RB6、RB8、及び付加直列腕共振器RB7のIDT電極を覆うSiO2膜の厚さと比べて低減されていた。図7Aのフィルタの通過帯域は、図7Bに例示されるように増加した。図7Bは、図7Aのものと同様であるがすべての共振器が同様のSiO2膜の厚さを有するフィルタの通過帯域の曲線と、図7Aの修正されたフィルタの通過帯域の曲線とを含む。なお、図6Aにより示される様々な実施形態においては共振器R3Bの線幅を、いくつかの例においてはR3B及びR5B双方の線幅を、図5Bを参照して記載されるように低減することができる。
第8実施形態が図8に例示される。図8のフィルタは、入力ポート(IN)と出力ポート(OUT)との間において圧電基板105上に配置された複数の弾性波共振器R1、R2、R3、R4A、R4B、R5、R6A、R6B、R7、R8及びR9を含む。圧電基板は、例えばLiNbO3又はLiTaO3を含んでよい。共振器R1、R3、R5、R7及びR9は、入力ポートと出力ポートとの間に直列に接続される。共振器R2、R4A、R6A及びR8は、共振器R1、R3、R5、R7及びR9とグランドとの間に並列に接続される。付加並列共振器R4B及びR6Bが、共振器R4A及びR6Aそれぞれに並列に設けられる。共振器R4B及びR6Bは、フィルタ通過帯域の高側エッジを上回りかつ直列共振器R1、R3、R5、R7及びR9の反共振周波数を下回る共振周波数を有する。共振器R4B及びR6Bは、フィルタにおける他の共振器よりも低いTCFを有する。
弾性波共振器R1、R2、R3、R4A、R4B、R5、R6A、R6B、R7、R8及びR9それぞれが、SiO2膜により覆われたIDT電極を含むSAW共振器である。共振器R1、R2、R3、R4A、R5、R6A、R7、R8及びR9それぞれのIDT電極は、第1厚さを有するSiO2膜により覆われる。第1厚さは、例えば、約20%〜約40%のIDT電極ピッチhSiO2/λに正規化された厚さである。共振器R4B及びR6BのIDT電極を覆うSiO2膜の正規化された厚さは、他の共振器R1、R2、R3、R4A、R5、R6A、R7、R8及びR9のIDT電極を覆うSiO2膜の正規化された厚さとは異なる。共振器R4B及びR6BのIDT電極を覆うSiO2膜の正規化された厚さは、他の共振器R1、R2、R3、R4A、R5、R6A、R7、R8及びR9のIDT電極を覆うSiO2膜の正規化された厚さよりも、例えば、約1%〜約25%大きくなり得る。一般に、SiO2膜厚さが厚いほど、SAW共振器における弾性波の音速は低くなる。厚いSiO2膜を補償するべく、共振器R4B及びR6BのIDT電極のピッチを、共振器R4B及びR6Bの共振周波数がフィルタの通過帯域の高側エッジを上回るように低減することができる。
図8のフィルタにおいて共振器R4B及びR6BのIDT電極上に、残りの共振器上のものよりも厚いSiO2膜を設けることにより、フィルタの通過帯域の高側エッジのTCFが改善される。図8のフィルタにおいて共振器R4B及びR6BのIDT電極上に、残りの共振器上のものよりも厚いSiO2膜を設けることにより、フィルタの通過帯域の高側エッジの、温度に伴う周波数シフトが低減される。
第9実施形態が図9に例示される。この実施形態は、図8のものと同様であるが、共振器R1、R2、R3、R4A、R5、R6A、R6B、R7、R8及びR9それぞれのSiO2膜厚さが同じである点が異なる。共振器R4BのSiO2膜厚は、他の共振器R1、R2、R3、R4A、R5、R6A、R6B、R7、R8及びR9のIDT電極を覆うSiO2膜の正規化された厚さよりも、例えば、約1%〜約25%大きくなり得る。共振器R4Bは、直列腕共振器R1、R3、R5、R7及びR9の共振周波数と同様の共振周波数を有する。共振器R4Bは、フィルタにおける他の共振器よりも低いTCFを有する。共振器R6BのIDT電極ピッチは、直列腕共振器R1、R3、R5、R7及びR9のものと同様としてよい。共振器R4BのIDT電極ピッチは、直列腕共振器R1、R3、R5、R7及びR9のものと比べて減少し得る。その結果、共振器R4Bは、フィルタ通過帯域の高側エッジを上回りかつ直列腕共振器R1、R3、R5、R7及びR9の反共振周波数を下回る共振周波数を有する。
図9のフィルタにおいて共振器R4BのIDT電極上に、残りの共振器上のものよりも厚いSiO2膜を設けることにより、フィルタの通過帯域の高側エッジのTCFが改善される。図9のフィルタにおいて共振器R3BのIDT電極上に、残りの共振器上のものよりも厚いSiO2膜を設けることにより、フィルタの通過帯域の高側エッジの、温度に伴う周波数シフトが低減される。さらに、図9の実施形態において、直列腕共振器と、並列腕共振器R4Aに並列に付加された大きなSiO2厚さを有する共振器R4BとのTCFの差異に起因して生じる低温でのフライバックを低減することができる。
第10実施形態が図10A及び図10Bに例示される。この実施形態は、図8に例示される実施形態と同様であるが、図10Bに例示されるように、並列腕共振器R4A及びR6Aそれぞれに対して並列に付加された共振器R4B及びR6BのIDT電極115Bの線幅が、互いに実質同一となり得る他の共振器のIDT電極115の線幅と比べて低減されている。共振器R4B及びR4BのIDT電極115Bの線幅は、フィルタを形成するすべての共振器の中で最小である。共振器R4B及びR6BのIDT電極115Bの低減された線幅により共振器R4B及びR6BのTCFが低減され得るので、これらの共振器のSiO2膜厚が増加する程度を、他の共振器と比べて減らして、図8に例示される実施形態と同等の性能を達成することができる。共振器R4B及びR6BのIDT電極を覆うSiO2膜の厚さは、共振器R4B及びR6BのIDT電極を、フィルタにおける他の共振器のIDT電極と比べてどの程度薄くするかに応じて、フィルタにおける他の共振器のIDT電極を覆うSiO2膜の厚さよりも約0%(差異なし)〜約25%大きくすることができる。図10A及び図10Bの実施形態において並列腕共振器R4A及びR6Aに並列に付加された共振器R4B及びR6Bに対してIDT電極線幅を低減することは、図2A〜2C、図8及び図9に例示される実施形態に対しても適用可能である。
第11実施形態が図11A及び図11Bに例示される。この実施形態は、図2A〜2C、図8、図9、又は図10A及び図10Bに例示される実施形態の特徴のいずれかを含み得る。付加的に、並列共振器R2、R4A、R6A及びR8のSiO2膜110Dの厚さは、直列腕共振器R1、R3、R5、R7及びR9並びに並列腕共振器R6BのSiO2膜の厚さと比べて低減される。並列腕共振器R4Aに並列に付加された共振器R4Bが最も厚いSiO2膜110Fを有し、直列腕共振器R1、R3、R5、R7及びR9と並列腕共振器R6Bとが中程度のSiO2膜110Eの厚さを有し、並列共振器R2、R4A、R6A及びR8が、直列腕共振器R1、R3、R5、R7及びR9並びに並列腕共振器R6Bと比べて、例えば約5%〜約50%だけ低減されたSiO2膜110D厚さを有し得る。図11A及び図11Bに例示される実施形態は、フィルタの通過帯域の高側エッジの温度に伴う周波数シフトを低減する点で、図2A〜2C、図8、図9、又は図10A及び図10Bに例示される実施形態と同様の利益を与えるとともに、付加的に広い通過帯域を与えることができる。
上で参照された実施形態のいずれかに例示されたフィルタは、広範囲の電子デバイスにおいて使用することができる。図12を参照すると、例えば無線通信デバイス(例えば携帯電話機)のような電子デバイスにおいて使用できるフロントエンドモジュール200の一例のブロック図が例示される。フロントエンドモジュール200は、共通ノード212、入力ノード214及び出力ノード216を有するアンテナデュプレクサ210を含む。
アンテナ310は共通ノード212に接続される。フロントエンドモジュール200はさらに、デュプレクサ210の入力ノード214に接続された送信器回路232と、デュプレクサ210の出力ノード216に接続された受信器回路234とを含む。送信器回路232は、アンテナ310を介した送信のための信号を生成し、受信器回路234は、アンテナ310を介して信号を受信し、受信した信号を処理することができる。いくつかの実施形態において、受信器回路及び送信器回路は、図12に示されるように別個のコンポーネントとして実装されるが、他実施形態においてはこれらのコンポーネントは、共通送受信器回路又はモジュールに一体化され得る。当業者にわかることだが、フロントエンドモジュール200は、図12に例示されない他のコンポーネント(スイッチ、電磁結合器、増幅器、プロセッサ等を含むがこれらに限られない)を含んでよい。
アンテナ310は共通ノード212に接続される。フロントエンドモジュール200はさらに、デュプレクサ210の入力ノード214に接続された送信器回路232と、デュプレクサ210の出力ノード216に接続された受信器回路234とを含む。送信器回路232は、アンテナ310を介した送信のための信号を生成し、受信器回路234は、アンテナ310を介して信号を受信し、受信した信号を処理することができる。いくつかの実施形態において、受信器回路及び送信器回路は、図12に示されるように別個のコンポーネントとして実装されるが、他実施形態においてはこれらのコンポーネントは、共通送受信器回路又はモジュールに一体化され得る。当業者にわかることだが、フロントエンドモジュール200は、図12に例示されない他のコンポーネント(スイッチ、電磁結合器、増幅器、プロセッサ等を含むがこれらに限られない)を含んでよい。
アンテナデュプレクサ210は、入力ノード214と共通ノード212との間に接続された一つ以上の送信フィルタ222と、共通ノード212と出力ノード216との間に接続された一つ以上の受信フィルタ224とを含み得る。送信フィルタの通過帯域は、受信フィルタの通過帯域と異なる。送信フィルタ222及び受信フィルタ224はそれぞれが、ここに開示の一実施形態のフィルタを含み得る。インダクタ又は他の整合コンポーネント240を、共通ノード212に接続してよい。
所定の例において、送信フィルタ222又は受信フィルタ224において使用される弾性波素子は、単数の圧電基板上に配置される。この構造により、各フィルタの周波数応答時の温度変化の効果が低減され、特に、温度変化に起因する通過特性又は減衰特性の劣化が低減される。これは、各弾性波素子が、環境温度の変化に応答して同様に変化するからである。加えて、この配列により、送信フィルタ222又は受信フィルタ224が小さなサイズとなることが許容される。
図13は、図12に示されるアンテナデュプレクサ210を含む無線デバイス300の一例のブロック図である。無線デバイス300は、セルラー電話機、スマートフォン、タブレット、モデム、通信ネットワーク、又は音声若しくはデータ通信用に構成された任意の他の携帯若しくは非携帯デバイス構成としてよい。無線デバイス300は、アンテナ310から信号を受信及び送信することができる。無線デバイスは、図12を参照して上述されたものと同様のフロントエンドモジュール200’の一実施形態を含む。フロントエンドモジュール200’は、上述したデュプレクサ210を含む。図13に示される例において、フロントエンドモジュール200’はさらに、アンテナスイッチ250を含む。これは、例えば送信モード及び受信モードのような、異なる周波数帯域又はモード間の切り替えをするべく構成することができる。図13に例示される例において、アンテナスイッチ250は、デュプレクサ210とアンテナ310との間に位置決めされるが、他例においてデュプレクサ210は、アンテナスイッチ250とアンテナ310との間に位置決めしてもよい。他例において、アンテナスイッチ250とデュプレクサ210とは一体化して単数のコンポーネントにすることができる。
フロントエンドモジュール200’は、送信のために信号を生成して受信した信号を処理するべく構成された送受信器230を含む。送受信器230は、図12の例に示されるように、デュプレクサ210の入力ノード214に接続され得る送信器回路232と、デュプレクサ210の出力ノード216に接続され得る受信器回路234とを含み得る。
送信器回路232による送信のために生成された信号は、送受信器230からの生成信号を増幅する電力増幅器(PA)モジュール260によって受信される。電力増幅器モジュール260は、一つ以上の電力増幅器を含み得る。電力増幅器モジュール260は、多様なRF又は他の周波数帯域の送信信号を増幅するべく使用することができる。例えば、電力増幅器モジュール260は、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)信号又は任意の他の適切なパルス信号の送信に役立つように電力増幅器の出力をパルスにするべく使用されるイネーブル信号を受信することができる。電力増幅器モジュール260は、例えばGSM(Global System for Mobile)(登録商標)信号、CDMA(code division multiple access)信号、W−CDMA信号、ロングタームエボリューション(LTE)信号、又はEDGE信号を含む様々なタイプの信号のいずれかを増幅するべく構成することができる。所定の実施形態において、電力増幅器モジュール260及びスイッチ等を含む関連コンポーネントは、例えば高電子移動度トランジスタ(pHEMT)又は絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(BiFET)を使用するヒ化ガリウム(GaAs)基板上に作製し、又は相補型金属酸化物半導体(CMOS)電界効果トランジスタを使用するシリコン基板上に作製することができる。
依然として図13を参照すると、フロントエンドモジュール200’はさらに、低雑音増幅器モジュール270を含み得る。これは、アンテナ310からの受信信号を増幅してその増幅信号を、送受信器230の受信器回路234に与える。
図13の無線デバイス300はさらに、送受信器230に接続されて無線デバイス300の動作のために電力を管理する電力管理サブシステム320を含む。電力管理システム320はまた、無線デバイス300のベース帯域サブシステム330及び様々な他のコンポーネントの動作を制御することもできる。電力管理システム320は、無線デバイス300の様々なコンポーネントのために電力を供給する電池(図示せず)を含み、又はこれに接続され得る。電力管理システム320はさらに、例えば信号の送信を制御することができる一つ以上のプロセッサ又は制御器を含み得る。一実施形態において、ベース帯域サブシステム330は、ユーザに与えられ又はユーザから受け取る音声及び/又はデータの様々な入力及び出力を容易にするユーザインタフェイス340に接続される。ベース帯域サブシステム330はまた、無線デバイスの動作を容易にし及び/又はユーザのための情報記憶を与えるデータ及び/又は命令を記憶するように構成されたメモリ350に接続することもできる。
SAW共振器を含むここに開示のデバイスは、3GHz以上の周波数、例えば800MHz〜2.5GHzの周波数で動作し得る。BAW共振器を含むここに開示のデバイスは、5GHz以上の周波数で動作し、例えば、1mmから10mmの範囲にある波長を有する周波数で動作し得る。ここに開示のフィルタ、モジュール及びデバイスは、第5世代(5G)のデバイス又は回路において利用することができる。
少なくとも一つの実施形態のいくつかの側面が上述されたが、当業者には様々な変形例、修正例及び改善例が容易に想到されることがわかる。そのような変形例、修正例及び改善例は、本開示の一部であることが意図され、さらに本発明の範囲内に存在することが意図される。なお、ここに開示の方法及び装置は、アプリケーションにおいて、上記説明に記載され又は添付図面に例示された構造の詳細及びコンポーネントの配列に限られない。方法及び装置は、他の実施形態に実装すること、及び様々な態様で実施又は実装することができる。特定の実施形態の例が、例示目的のみでここに与えられ、限定となることは意図されない。ここに開示のいずれかの実施形態の一つ以上の特徴を、任意の他の実施形態のいずれか一つ以上の特徴に対して付加又は置換することができる。また、ここで使用される表現及び用語は、説明を目的とし、限定としてみなすべきではない。ここでの「含む」、「備える」、「有する」、「包含する」及びこれらのバリエーションの使用は、その後に列挙される項目及びその均等物並びに追加の項目を包囲することを意味する。「又は」及び「若しくは」への言及は、「又は」及び「若しくは」を使用して記載されるいずれの用語も、記載される項目の単数、一つを超えるもの、及びすべてのいずれも示し得るように、包括的に解釈され得る。前、後、左右、頂底、上下、及び垂直水平への言及はいずれも、記載の便宜を意図しており、本システム及び方法又はこれらのコンポーネントをいずれか一つの位置的又は空間的配向に限定することを意図しない。したがって、上記の説明及び図面は単なる例示にすぎない。
Claims (28)
- 電子フィルタであって、
入力ポートと出力ポートとの間に電気的に直列接続された複数の直列腕弾性波共振器と、
電気的に並列接続されて第1側が前記複数の直列腕弾性波共振器それぞれの間に電気的に接続されかつ第2側がグランドに電気的に接続された複数の並列腕弾性波共振器と、
前記複数の直列腕弾性波共振器の一つ又は前記複数の並列腕弾性波共振器の一つの一方に電気的に並列接続されて周波数温度係数(TCF)が、前記電気的に並列接続された弾性波共振器のTCFよりも低い少なくとも一つの付加弾性波共振器と
を含むフィルタ。 - 前記少なくとも一つの付加弾性波共振器は、前記複数の直列腕弾性波共振器の一つに電気的に並列接続されて前記フィルタの通過帯域の高側エッジを上回る共振周波数を有する請求項1のフィルタ。
- 前記少なくとも一つの付加弾性波共振器は、前記複数の並列腕弾性波共振器の一つに電気的に並列接続されて前記フィルタの通過帯域の低側エッジよりも低い共振周波数を有する請求項1のフィルタ。
- 前記複数の直列腕弾性波共振器、前記複数の並列腕弾性波共振器、及び前記少なくとも一つの付加弾性波共振器は、バルク弾性波(BAW)共振器である請求項1〜3のいずれか一項のフィルタ。
- 前記複数の直列腕弾性波共振器、前記複数の並列腕弾性波共振器、及び前記少なくとも一つの付加弾性波共振器は、圧電基板上に配置されたインターディジタルトランスデューサ(IDT)電極を有する弾性表面波(SAW)共振器である請求項1〜3のいずれか一項のフィルタ。
- 前記複数の直列腕弾性波共振器、前記複数の並列腕弾性波共振器、及び前記少なくとも一つの付加弾性波共振器のIDT電極は、二酸化ケイ素(SiO2)によって覆われ、前記少なくとも一つの付加弾性波共振器のIDT電極は、前記複数の直列腕弾性波共振器のIDT電極及び前記複数の並列腕弾性波共振器のIDT電極よりも厚いSiO2層によって覆われる請求項5のフィルタ。
- 前記少なくとも一つの付加弾性波共振器は、
前記複数の直列腕弾性波共振器の第1のものに電気的に並列接続された第1付加弾性波共振器と、
前記複数の直列腕弾性波共振器の第2のものに電気的に並列接続された第2付加弾性波共振器と
を含む請求項6のフィルタ。 - 前記第1付加弾性波共振器及び前記第2付加弾性波共振器はそれぞれが、前記複数の直列腕弾性波共振器の第1のもの及び前記複数の直列腕弾性波共振器の第2のものよりも低いTCFを有する請求項7のフィルタ。
- 前記第1付加弾性波共振器及び前記第2付加弾性波共振器の一方のみが、前記複数の直列腕弾性波共振器の第1のもの及び前記複数の直列腕弾性波共振器の第2のものよりも低いTCFを有する請求項7のフィルタ。
- 前記少なくとも一つの付加弾性波共振器は、
前記複数の並列腕弾性波共振器の第1のものに電気的に並列接続された第1付加弾性波共振器と、
前記複数の並列腕弾性波共振器の第2のものに電気的に並列接続された第2付加弾性波共振器と
を含む請求項6のフィルタ。 - 前記第1付加弾性波共振器及び前記第2付加弾性波共振器はそれぞれが、前記複数の並列腕弾性波共振器の第1のもの及び前記複数の並列腕弾性波共振器の第2のものよりも低いTCFを有する請求項10のフィルタ。
- 前記第1付加弾性波共振器及び前記第2付加弾性波共振器の一方のみが、前記複数の並列腕弾性波共振器の第1のもの及び前記複数の並列腕弾性波共振器の第2のものよりも低いTCFを有する請求項10のフィルタ。
- 前記少なくとも一つの付加弾性波共振器は、前記複数の直列腕弾性波共振器の一つに電気的に並列接続され、前記複数の直列腕弾性波共振器の少なくとも一つの複数のIDT電極が、前記複数の並列腕弾性波共振器の複数のIDT電極よりも薄いSiO2層によって覆われる請求項6のフィルタ。
- 前記少なくとも一つの付加弾性波共振器は、前記複数の並列腕弾性波共振器の一つに電気的に並列接続され、前記複数の並列腕弾性波共振器の少なくとも一つの複数のIDT電極が、前記複数の直列腕弾性波共振器の複数のIDT電極よりも薄いSiO2層によって覆われる請求項6のフィルタ。
- 前記複数の直列腕弾性波共振器のIDT電極、前記複数の並列腕弾性波共振器のIDT電極、及び前記少なくとも一つの付加弾性波共振器のIDT電極のそれぞれの上のSiO2を覆う一層の窒化シリコンをさらに含む請求項6のフィルタ。
- 前記複数の直列腕弾性波共振器のIDT電極及び前記複数の並列腕弾性波共振器のIDT電極は、前記少なくとも一つの付加弾性波共振器のIDT電極よりも大きなピッチを有する請求項5のフィルタ。
- 前記フィルタは無線周波数フィルタである請求項1〜16のいずれか一項のフィルタ。
- 第5世代無線周波数回路に含まれる請求項1から17のいずれか一項のフィルタ。
- 電子デバイスモジュールに含まれる請求項1〜18のいずれか一項のフィルタ。
- 送受信モジュールに含まれる請求項19のフィルタ。
- 前記電子デバイスモジュールは無線周波数デバイスモジュールである請求項19のフィルタ。
- 電子デバイスに含まれる請求項21のフィルタ。
- 電子フィルタを形成する方法であって、
入力ポートと出力ポートとの間に電気的に直列接続された複数の直列腕弾性波共振器を形成することと、
電気的に並列接続されて第1側が前記複数の直列腕弾性波共振器それぞれの間に電気的に接続されかつ第2側がグランドに電気的に接続された複数の並列腕弾性波共振器を形成することと、
前記複数の直列腕弾性波共振器の一つ又は前記複数の並列腕弾性波共振器の一つの一方に電気的に並列接続されて周波数温度係数(TCF)が、前記電気的に並列接続された弾性波共振器のTCFよりも低い少なくとも一つの付加弾性波共振器を形成することと
を含む方法。 - 前記少なくとも一つの付加弾性波共振器を形成することは、
前記少なくとも一つの付加弾性波共振器を、前記複数の直列腕弾性波共振器の一つに電気的に並列接続することと、
前記少なくとも一つの付加弾性波共振器を、前記フィルタの通過帯域の低側エッジよりも低い共振周波数を有するように形成することと
を含む請求項23の方法。 - 前記少なくとも一つの付加弾性波共振器を形成することは、
前記少なくとも一つの付加弾性波共振器を、前記複数の並列腕弾性波共振器の一つに電気的に並列接続することと、
前記少なくとも一つの付加弾性波共振器を、前記フィルタの通過帯域の高側エッジを上回る共振周波数を有するように形成することと
を含む請求項23の方法。 - 前記複数の直列腕弾性波共振器、前記複数の並列腕弾性波共振器、及び前記少なくとも一つの付加弾性波共振器は、圧電基板上に配置されたインターディジタルトランスデューサ(IDT)電極を有する弾性表面波(SAW)共振器であり、
前記方法はさらに、前記複数の直列腕弾性波共振器、前記複数の並列腕弾性波共振器、及び前記少なくとも一つの付加弾性波共振器のそれぞれのIDT電極上に二酸化ケイ素膜を堆積させることを含む請求項23の方法。 - 前記少なくとも一つの付加弾性波共振器のIDT電極上に二酸化ケイ素膜を堆積させることは、前記少なくとも一つの付加弾性波共振器のIDT電極上に、前記複数の直列腕弾性波共振器及び前記複数の並列腕弾性波共振器上の二酸化ケイ素膜よりも厚い二酸化ケイ素膜を形成することを含む請求項26の方法。
- 前記複数の直列腕弾性波共振器上に、前記複数の並列腕弾性波共振器上に形成される二酸化ケイ素の膜よりも薄い二酸化ケイ素の膜を形成することをさらに含む請求項27の方法。
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