JP2019194160A - 有機ケイ素化合物およびそれを含有する組成物 - Google Patents
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また、一液湿気硬化型の組成物にするために、アミノ基がメチルイソブチルケトン等のカルボニル化合物との反応により保護されたケチミン構造を有する有機ケイ素化合物が利用されている。
このため、ケチミン構造を有する有機ケイ素化合物の保存安定性の改善が求められている。
1. 下記式(1)で表されることを特徴とする有機ケイ素化合物、
2. 前記R6が、水素原子である1の有機ケイ素化合物、
3. ウレタンプレポリマー100質量部に対し、1または2の有機ケイ素化合物を0.01〜10質量部含有する組成物、
4. エポキシ化合物100質量部に対し、1または2の有機ケイ素化合物を0.01〜10質量部含有する組成物、
5. 3または4の組成物の硬化物
を提供する。
また、本発明の組成物で表面処理した改質樹脂は、ガラスをはじめ、種々無機材料との密着性に優れる。
本発明に係る有機ケイ素化合物は、(i)加水分解性シリル基および(ii)α炭素−β炭素間に二重結合を持つケチミン構造を有するものであり、具体的には下記式(1)で表されるケチミン構造を有する有機ケイ素化合物が挙げられる。
炭素数6〜10のアリール基の具体例としては、フェニル、α−ナフチル、β−ナフチル基等が挙げられる。
これらの中でも、R1およびR2としては、直鎖のアルキル基が好ましく、メチル基、エチル基がより好ましい。
また、R3、R4、R5、R6としては、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基が好ましく、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基がより好ましく、さらに、R3、R4、R5、R6の炭素数の合計が5以下であることが好ましい。
mは1〜12の整数を表すが、2または3が好ましく、3がより好ましい。
この点、本発明の式(1)で表される有機ケイ素化合物は、イミン−エナミン互変異性が起きない構造のため、イソシアネート化合物やエポキシ化合物と混合しても反応は進行せず、保存安定性が良好となる。
すなわち、本発明の有機ケイ素化合物が有する加水分解性シリル基(Si−OR基)が、空気中の水分により加水分解されシラノール基(Si−OH基)となり、ガラス等が有するOH基と反応し、Si−O−Si結合が形成され、高い接着性が付与されるとともに、ケチミン構造が空気中の水分により脱保護されて生成したアミノ基(−NH2基)とウレタンプレポリマー中のNCO基が反応し、尿素結合が形成され、高い接着性が付与される。
その反応条件としては、例えばNCO/OH当量比2.0〜15.0の割合、より好ましくは2.0〜8.0の割合にて、窒素またはドライエアー気流中で70〜100℃で数時間反応させる条件が挙げられる。得られたNCO含有プレポリマーのNCO含有量としては、5〜25質量%の範囲が好ましい。
ポリオール化合物の具体例としては、ポリプロピレンエーテルジオール、ポリエチレンエーテルジオール、ポリプロピレンエーテルトリオール、ポリテトラメチレングリコール、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシプロピレントリオール、ポリオキシブチレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)、ポリマーポリオール、ポリ(エチレンアジペート)、ポリ(ジエチレンアジペート)、ポリ(プロピレンアジペート)、ポリ(テトラメチレンアジペート)、ポリ(ヘキサメチレンアジペート)、ポリ(ネオペンチレンアジペート)、ポリ−ε−カプロラクトン、ポリ(ヘキサメチレンカーボネート)等や、ヒマシ油等の天然系のポリオール化合物などが挙げられる。
すなわち、本発明の有機ケイ素化合物の加水分解性シリル基(Si−OR基)が空気中の水分により加水分解されシラノール基(Si−OH基)となり、ガラス等が有するOH基と反応し、Si−O−Si結合が形成され、高い接着性が付与されるとともに、ケチミン構造が空気中の水分により脱保護されて生成したアミノ基(−NH2基)とエポキシ化合物の中のエポキシ基が反応して、高い接着性が発揮される。
その具体例としては、ビスフェノールA型、臭素化ビスフェノールA型、水添ビスフェノールA型、ビスフェノールF型、ビスフェノールS型、ビスフェノールAF型、ビフェニル型、ナフタレン型、フルオレン型、ノボラック型、フェノールノボラック型、オルソクレゾールノボラック型、トリス(ヒドロキシフェニル)メタン型、テトラフェニロールエタン型等のグリシジルエーテル型エポキシ樹脂が挙げられる。
その他、エピクロルヒドリンと、フタル酸誘導体や脂肪酸等のカルボン酸との縮合によって得られるグリシジルエステル型エポキシ樹脂;エピクロルヒドリンと、アミン類、シアヌル酸類またはヒダントイン類との反応で得られるグリシジルアミン型エポキシ樹脂;さらには様々な方法で変性したエポキシ樹脂などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
なお、上記各エポキシ樹脂は、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ビスフェノールA型、ビスフェノールF型のエポキシ樹脂は市販品としても入手することができ、ビスフェノールA型エポキシ樹脂の市販品としては、三菱ケミカル(株)製のjER828、ダウ・ケミカル社製のDER331等が挙げられ、ビスフェノールF型エポキシ樹脂の市販品としては、三菱ケミカル(株)製のjER807、jER1750等が挙げられる。
これらの充填剤は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。その配合量は、本発明の組成物100質量部に対し、0.1〜100質量部が好ましく、1〜70質量部がより好ましい。
これらのカーボンブラックおよび炭酸カルシウムとしては、特に限定されず、通常市販されているものを用いることができる。例えば、カーボンブラックは、米国材料試験協会規格における、N110、N220、N330、N550、N770、およびこれらの混合物等が挙げられ、炭酸カルシウムは、重質炭酸カルシウム、沈降性炭酸カルシウム等が挙げられる。
その具体例としては、オクタン酸錫、オクチル酸錫、ブタン酸錫、ナフテン酸錫、カプリル酸錫、オレイン酸錫、ラウリン酸錫等の2価の有機錫化合物;ジブチル錫ジオクトエート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジマレエート、ジブチル錫ジステアレート、ジブチル錫ジオレエート、ジブチル錫ベンゾエート、ジオクチル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジバーサテート、ジフェニル錫ジアセテート、ジブチル錫ジメトキシド、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ビス(トリエトキシシリケート)、ジブチル錫オキサイドとフタル酸エステルとの反応物等の4価の有機錫化合物;オクチル酸ビスマス等の金属触媒;ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、ドデシルアミン、オレイルアミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン等の第一級アミン;ジブチルアミン等の第二級アミン;ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、グアニジン、ジフェニルグアニジン、キシリレンジアミン等のポリアミン;トリエチレンジアミンおよびその誘導体、2−メチルトリエチレンジアミン、モルホリン、N−メチルモルホリン、2−エチル−4−メチルイミダゾール、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の環状アミン;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミノアルコール化合物;2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール等のアミノフェノール化合物などのアミン化合物およびそのカルボン酸塩;ベンジルトリエチルアンモニウムアセタート等の第四級アンモニウム塩;過剰のポリアミンと多塩基酸とから得られる低分子量アミド樹脂;過剰のポリアミンとエポキシ化合物との反応生成物などが挙げられる。これらの触媒は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
その配合量は、本発明の組成物100質量部に対して0.01〜5質量部が好ましく、0.1〜2質量部がより好ましい。
これらの中でも、微量で大きな触媒能を有するという観点から、錫系触媒(2価または4価の有機錫化合物)、アミン系触媒が好ましい。
その具体例としては、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、テトラエチレンペンタアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、ヘキサメチレンジアミン、メチルペンタメチレンジアミン、トリメチルヘキサメチレンジアミン、グアニジン、オレイルアミン等の脂肪族アミン類;メンセンジアミン、イソホロンジアミン、ノルボルナンジアミン、ピペリジン、N,N’−ジメチルピペラジン、N−アミノエチルピペラジン、1,2−ジアミノシクロヘキサン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ポリシクロヘキシルポリアミン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセン−7(DBU)等の脂環族アミン類;3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン(ATU)、モルホリン、N−メチルモルホリン、ポリオキシプロピレンジアミン、ポリオキシプロピレントリアミン、ポリオキシエチレンジアミン等のエーテル結合を有するアミン類;ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の水酸基含有アミン類;γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−(2−(2−アミノエチル)アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(6−アミノヘキシル)アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(N−エチルアミノ)−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、2−アミノエチルアミノメチルトリメトキシシラン、N−シクロヘキシルアミノメチルトリエトキシシラン、N−シクロヘキシルアミノメチルジエトキシメチルシラン、γ−ウレイドプロピルトリメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニルアミノメチルトリメトキシシラン、N−ベンジル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−ビニルベンジル−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(3−トリエトキシシリルプロピル)−4,5−ジヒドロイミダゾール、N−シクロヘキシルアミノメチルトリエトキシシラン、N−シクロヘキシルアミノメチルジエトキシメチルシラン、N−フェニルアミノメチルトリメトキシシラン、(2−アミノエチル)アミノメチルトリメトキシシラン、N,N’−ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]エチレンジアミン等のアミノシラン類;N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパンアミン等のケチミン型シラン類;テトラヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、無水メチルナジック酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、ドデシル無水コハク酸等の酸無水物類;ダイマー酸にジエチレントリアミンやトリエチレンテトラミン等のポリアミンを反応させて得られるポリアミド、ダイマー酸以外のポリカルボン酸を使ったポリアミド等のポリアミドアミン類;2−エチル−4−メチルイミダゾール等のイミダゾール類;ジシアンジアミド;上記アミン類にエポキシ化合物を反応させて得られるエポキシ変性アミン、上記アミン類にホルマリン、フェノール類を反応させて得られるマンニッヒ変性アミン、マイケル付加変性アミン、ケチミンといった変性アミン類等が挙げられる。これらの硬化剤は、単独で用いても、2種以上併用してもよい。
その配合量は、本発明の組成物100質量部に対し、1〜100質量部が好ましく、5〜50質量部がより好ましい。
なお、下記において、粘度はJIS Z 8803に基づいて測定した。また、ガスクロマトグラフィーによる分析は下記の条件で行った。
ガスクロマトグラフィー分析
GC装置:アジレント・テクノロジー(株)製 HP7890B
検出器:熱伝導度型検出器(TCD)
カラム:DB−5 (長さ30m×内径0.530mm×膜厚1.50μm)
カラム温度:100℃→昇温15℃/分→300℃(10分保持)
測定時間 計23.3分
注入口温度:250℃
検出器温度:300℃
キャリアガス:He
キャリアガス流量:3.0mL/min
[合成例1]
数平均分子量5000のポリプロピレンエーテルトリオール600g(G−5000、商品名「EXCENOL5030」、旭硝子(株)製)と、数平均分子量2000のポリプロピレンエーテルジオール300g(D−2000、商品名「EXCENOL2020」、旭硝子(株)製)とをフラスコに投入して、100〜130℃に加熱し、脱気しながら撹拌して水分率が0.01%以下になるまで脱水した。
その後、90℃まで冷却し、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI、商品名「スミジュール44S」、住友バイエルジャパン(株)製)を、NCO基/OH基の当量比(NCOmol/OHmol)が1.70となる量で添加した後、約24時間、窒素雰囲気下で反応を進め、ウレタンプレポリマーを作製した。
[実施例1]
撹拌機、還流冷却器、滴下ロートおよび温度計を備えた2Lセパラブルフラスコに、2−エチル−2−ヘキセナール425g(3.37モル)、トルエン700gを納め、3−トリエトキシシリルプロピルアミン186g(0.84モル)を内温120〜125℃で1時間かけて滴下した。その後、130℃で4時間撹拌し、ガスクロマトグラフィーで分析した結果、2−エチル−2−ヘキセナールのピークが消滅していた。滴下中、熟成中は、生成する水をトルエンと共に還流させることによって抜き出した。得られた溶液を9mmHg、170℃の条件下で蒸留精製し、淡黄色透明液体145gを得た。1H−NMRにより、上記式(6)で表される有機ケイ素化合物であることを確認した。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロートおよび温度計を備えた2Lセパラブルフラスコに、2−ヘキセナール331g(3.37モル)、トルエン670gを納め、3−トリエトキシシリルプロピルアミン186g(0.84モル)を内温120〜125℃で1時間かけて滴下した。その後、130℃で4時間撹拌し、ガスクロマトグラフィーで分析した結果、2−ヘキセナールのピークが消滅していた。滴下中、熟成中は、生成する水をトルエンと共に還流させることによって抜き出した。得られた溶液を9mmHg、164℃の条件下で蒸留精製し、淡黄色透明液体135gを得た。1H−NMRにより、上記式(7)で表される有機ケイ素化合物であることを確認した。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロートおよび温度計を備えた2Lセパラブルフラスコに、3−メチル−2−ブテナール283g(3.37モル)、トルエン650gを納め、3−トリエトキシシリルプロピルアミン186g(0.84モル)を内温120〜125℃で1時間かけて滴下した。その後、130℃で4時間撹拌し、ガスクロマトグラフィーで分析した結果、3−メチル−2−ブテナールのピークが消滅していた。滴下中、熟成中は、生成する水をトルエンと共に還流させることによって抜き出した。得られた溶液を9mmHg、160℃の条件下で蒸留精製し、淡黄色透明液体132gを得た。1H−NMRにより、上記式(8)で表される有機ケイ素化合物であることを確認した。
[実施例4〜9,比較例1,2]
下記表1に示すように各成分を混合し、組成物を調製した。25℃の恒温で保存した際の粘度変化を表1に併せて示す。
エポキシ化合物:jER828(三菱ケミカル(株)製)
有機ケイ素化合物(11):3−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミン(KBE−9103、信越化学工業(株)製)
[実施例10〜18、比較例3,4]
下記表2に示すように各成分を混合してウレタン組成物を調製した。
調製した各組成物を、被着体であるガラス板(50mm×50mm×5mm厚)上に塗布した後、120℃で10分間の条件で加熱乾燥させ、被着体上に接着剤層が形成された複合材料を作製した。
また、同様の条件で調製した各組成物を、陽極酸化アルミニウム板(50mm×50mm×3mm厚)、アクリル樹脂板(50mm×50mm×3mm厚)およびポリエステル板(50mm×50mm×3mm厚)上にそれぞれ塗布して乾燥させ、被着体上に接着剤層が形成された複合材料を作製した。
得られた各複合材料について、以下の方法により密着性を測定した。その結果を表2に併せて示す。
[密着性]
作製した各複合材料を23℃、55%RHの条件下で3日間放置して養生した後、接着剤層をナイフでカットし、カット部を手で引き剥がす手剥離試験を行い、被着体と接着剤層との界面の状態を目視で観察した。
下記表3に示すように各成分を混合してエポキシ組成物を調製した。
得られた組成物について、下記の手法にて密着性およびせん断強度を測定・評価した。
[密着性]
各組成物を、被着体であるガラス板(150mm×50mm×5mm厚)に塗布し、23℃、55%RHの条件下で5日間放置して硬化させてテストピースを作製した。得られたテストピースについて、下記方法により密着性を評価した。
碁盤目剥離試験:JIS K 5400に準拠して行った。
耐水試験後密着性:テストピースを室温で水に24時間含浸した後、碁盤目剥離試験を行った。
煮沸試験後密着性:テストピースを100℃の熱湯に2時間含浸した後、碁盤目剥離試験を行った。
[せん断強度]
2枚のSUS基板(ケーディーエス(株)製、幅25mm)の端部が10mm重なるようにし、その間に得られた組成物を0.01mm厚で挟み込むようにして、室温で5日間静置し硬化させた。これにより、エポキシ樹脂組成物により接着(接着面積25mm×10mm=250mm2)された2枚のSUS基板からなるテストピースを作製した。
このテストピースのそれぞれの端部を反対方向に、引張試験機((株)島津製作所製、オートグラフ)を用いて引張速度50mm/分で引張り、単位面積あたりの接着強度(MPa)を求めた。表3のせん断強度(相対比)はそれぞれの測定値を比較例5の値で割ったものである。
触媒:H3(湿気硬化型エポキシ硬化剤、三菱ケミカル(株)製)
有機ケイ素化合物(13):3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(KBM−403、信越化学工業(株)製)
Claims (5)
- 前記R6が、水素原子である請求項1記載の有機ケイ素化合物。
- ウレタンプレポリマー100質量部に対し、請求項1または2記載の有機ケイ素化合物を0.01〜10質量部含有する組成物。
- エポキシ化合物100質量部に対し、請求項1または2記載の有機ケイ素化合物を0.01〜10質量部含有する組成物。
- 請求項3または4記載の組成物の硬化物。
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