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JP2019188928A - タンク取付構造 - Google Patents

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JP2019188928A
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JP2018081850A
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真也 山崎
Shinya Yamazaki
真也 山崎
栗田 昌徳
Masanori Kurita
昌徳 栗田
吉華 陳
Chi-Hua Chen
吉華 陳
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Abstract

【課題】タンク支持部にバンドを架け渡してそれらの間にタンクを取り付けるとき、そのバンドの一端部のバンドループ部における変形を抑制する。【解決手段】本実施形態に係るタンク取付構造Sは、支持孔部32を有するタンク支持部16と、この支持孔部32に係合可能に挿入される軸部材18と、タンク支持部との間でタンクを固定するようにタンク支持部に取り付けられる帯状のバンド20とを備える。バンド20の第1端部20Aはバンド孔20hを区画形成するバンドループ部20rを備え、バンド孔に差し込まれた状態の軸部材が支持孔部に係合することでタンク支持部に係合状態にされる。そして、タンク取付構造Sは、バンドループ部の変形を抑制するようにバンド孔に配置される隙間低減部材としてのカラー部材40を備える。【選択図】図5

Description

本開示は、タンクを取り付けるためのタンク取付構造に関する。
燃料タンクの取付構造の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1のタンク取付構造では、燃料タンクをタンク支持部に載置し、その燃料タンクをタンク支持部と帯状のバンドとで挟むようにバンドを締め付けることで、燃料タンクの取付けが行われる。当該構造では、まず、タンク支持部に燃料タンクが支持された状態で、バンドの一端部をタンク支持部の挿通孔からその内部に挿入する。次に、タンク支持部の側壁部の大径孔からピン部材を挿入することで、ピン部材をタンク支持部内のバンドのループ状の一端部と係合させる。この状態で、ピン部材をタンク支持部の前述の大径孔から小径孔に位置させるようにピン部材をスライドさせる。これにより、ナット等を用いることなく、バンドの一端部をタンク支持部の側壁部間に支持させる。こうして一端部がタンク支持部に支持されたバンドとタンク支持部との間に燃料タンクを挟んだ状態で、バンドの他端部は、バンドが張った状態になるように、タンク支持部にナット等により締められる。
特開2017−35932号公報
ところで、上記特許文献1の取付構造では、ピン部材はバンドの一端部のループ状の部分(バンドループ部)に引っ掛けられ、つまり一端部の孔に差し込まれた状態に維持される。この状態で、バンドの一端部はタンク支持部に係合状態に維持される。しかし、このような孔にピン部材が差し込まれた状態において、バンドの長手方向にある程度の張力がかかった状態でバンドが取り付けられると、その孔を区画形成するバンドループ部は、例えば視認可能な程度の弾性変形した状態に維持される場合がある。このような弾性変形した状態でバンドループ部が維持されることで、そのバンドループ部にクリープ変形が生じる可能性が増す。このようなクリープ変形はバンドにおける張力低下可能性を高めるので、改善が望まれる。
そこで、本開示の技術は、タンク支持部にバンドを架け渡してそれらの間にタンクを取り付けるとき、そのバンドの一端部のバンドループ部における変形を抑制することを目的とする。
本開示の技術は、タンクを支持するようにベース部材に取り付けられるタンク支持部であって、支持孔部が設けられている、タンク支持部と、前記タンク支持部の前記支持孔部に係合可能に挿入される軸部材と、前記タンク支持部との間で前記タンクを固定するように前記タンク支持部に取り付けられる帯状のバンドであって、該バンドは第1端部と第2端部とを有し、前記第1端部はバンド孔を区画形成するバンドループ部を有し、前記第1端部は前記バンド孔に差し込まれた状態の前記軸部材が前記支持孔部に係合することで係合状態にされる、バンドと、前記バンドループ部の変形を抑制するように前記バンド孔に配置される隙間低減部材とを備える、タンク取付構造を提供する。
好ましくは、前記隙間低減部材は筒状部材であり、該筒状部材の貫通孔に前記軸部材が配置される。
好ましくは、前記バンド孔を区画形成する前記バンドループ部は、前記筒状部材の外周面に沿った断面円弧状部分と、前記筒状部材の前記外周面の略接線方向に沿って延びるストレート部分とを有するように、形成されている。
本開示の技術によれば、上記構成を備えるので、タンク支持部にバンドを架け渡してそれらの間にタンクを取り付けるとき、そのバンドの一端部のバンドループ部における変形を抑制することが可能になる。
本実施形態に係るタンク取付構造が適用されて、取り付けられたタンクシステム及びその周囲の斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 図2のIII−III線断面図である。 固定バンドの一端部が係合状態にされる支持ブラケットの部分の斜視図である。 固定バンドの一端部の正面図である。 固定バンドの一端部にピン部材が挿入されたところを示す図である。 ピン部材を表した図である。 支持ブラケットの支持孔部を表した図である。 支持ブラケットの支持孔部へのピン部材の係合を説明するための図である。
以下、添付図面に基づいて、本実施形態に係るタンク取付構造について説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本実施形態に係るタンク取付構造Sが適用されて、車体フレーム1に取り付けられたタンクシステム10、及び、その周囲の模式的な斜視図である。図2は、図1のII−II線断面図である。
図1における車体フレーム1は、ここではトラック等のキャブオーバ型車両の車体骨格フレームである。車体フレーム1は、車両前後方向に延びる左右一対のサイドメンバ3(図1では一方のサイドメンバ3のみを図示)と、サイドメンバ3間において車幅方向に延在する複数のクロスメンバ5とを備えている。サイドメンバ3は、断面略U字状に形成されている(図2参照)。
本実施形態では、一方のサイドメンバ3に、タンクシステム10が取り付けられている。サイドメンバ3はベース部材に相当する。なお、タンクシステム10は、左右何れのサイドメンバ3に取り付けられてもよく、いずれのサイドメンバ3に取り付けられるかについては車両に応じて設定され得る。なお、サイドメンバ以外の部材にタンクシステム10つまり燃料タンク12が取り付け固定されてもよい。
タンクシステム10は、燃料タンク12と、タンク取付部材14とを備える。タンク取付部材14に、本実施形態に係るタンク取付構造Sが適用されている。タンク取付部材14は、一対の支持ブラケット16と、支持ブラケット16毎に用いられるピン部材18と、同様に、支持ブラケット16毎に用いられる帯状の固定バンド20とを含む。支持ブラケット16はタンク支持部に相当し、ピン部材18は軸部材に相当する。なお、タンク取付部材14は、図1に示すように、支持ブラケット16、ピン部材18及び固定バンド20等の組み合わせ14A、14Bを2つ備える。一方の組み合わせ14Aは、他方の組み合わせ14Bと概ね同じ構成を備える。そこで、以下では、主として、一方の組み合わせ14Aをタンク取付部材14の代表として説明し、他方の組み合わせ14Bの説明については省略する。
まず、燃料タンク12について説明する。燃料タンク12は、略方形箱体状のタンク本体12Aと、タンク本体12Aに設けられて燃料を給油するための給油口12Bとを備えている。燃料タンク12は、タンク本体12Aの長手方向が車両前後方向となるように支持ブラケット16上に燃料タンク12を載置させ、この燃料タンク12の外面に沿って固定バンド20を架け渡して(所定張力以上の張力がかかって)張った状態に支持ブラケット16に取り付けることで、車体フレーム1に固定される。
サイドメンバ3に燃料タンク12を取り付けるために、サイドメンバ3に支持ブラケット16が固定される。一対の支持ブラケット16は、燃料タンク12のタンク本体12Aの車両前後方向の長さよりも短い間隔で互いに対して離してサイドメンバ3に取り付けられている(図1参照)。
支持ブラケット16は、全体として略L字状に形成されている。支持ブラケット16は、燃料タンク12が載置されるつまり燃料タンク12を支持する支持部16Aを形成する。支持ブラケット16は、車体フレーム1に取り付けられた図1の状態で、上下方向に延びる縦支持部22と、車幅方向に延びる横支持部24とを備えている。横支持部24は縦支持部22の下方端から略水平方向つまり略車幅方向に延在するように設けられている。図1の取付状態の支持ブラケット16において、縦支持部22の外面22aと、横支持部24の上面24aとで主として支持部16Aが形成される。なお、図1及び図2に示すように縦支持部22が複数のボルト26等によりサイドメンバ3に固定されることで、支持ブラケット16は車体フレーム1のサイドメンバ3に固定されている。
支持ブラケット16の縦支持部22は、断面略U字状である。図3に、図2におけるIII−III線断面図を示す。なお、図3では、ピン部材18、固定バンド20及びボルト26を省略している。支持ブラケット16の縦支持部22は、外面22aを有する外側壁部22bと、外側壁部22bの両端部のそれぞれからサイドメンバ3側に延びる側壁部22c、22dとを備える。そして、側壁部22c、22dから張り出す張出部22e、22fをボルト26で留めることで、支持ブラケット16はサイドメンバ3に固定されている。なお、支持ブラケット16は、複数の部材を互いに対して溶接することで一体的な部材として構成されていてもよい。
ここで、支持ブラケット16の縦支持部22における上側端部22´近傍の斜視図を図4に示す。支持ブラケット16には、固定バンド20の一端部20Aを挿入するための挿通孔30が外側壁部22bに、その外面22aに開口するように形成されている。
また、支持ブラケット16には、ピン部材18が係合可能に挿入される支持孔部32が2つの側壁部22c、22dにわたって形成されている。つまり、支持孔部32は、支持ブラケット16の内部の中空空間の一部を含むものである。支持孔部32における側壁部22c、22dの各々における孔形状及び大きさは同じである。そして、支持孔部32における側壁部22c、22dの各々における孔は、車両前後方向において、その位置が略一致するように、形成されている。特に断らない限り、側壁部22c、22dのうち図4において手前側の側壁部22cに関して支持孔部32を以下説明する。
支持孔部32は、第1孔部32aと、第2孔部32bとを有する。第1孔部32aは少なくとも大きさ(特に幅)の点で第2孔部32bと異なる。第1孔部32aと第2孔部32bとはつながっている。第2孔部32bは、固定バンド20が張った状態で取り付けられるとき、固定バンド20の長手方向に沿う向きにおいて、第1孔部32aに対して位置付けられている。したがって、ここでは、第2孔部32bは、第1孔部32aから斜め上方かつ外側に延びる。第1孔部32aと第2孔部32bとは形状及び大きさの点で相違するが、これらについては後述する。
ここで、固定バンド20について説明する。固定バンド20は、薄い鉄鋼製のバンドとして構成されている。図5に示すように、固定バンド20の一端部(第1端部)20Aは輪状又は環状に、つまりループ状に形成されている。この一端部20Aは、折り返して溶接することで、そのような形状のバンドループ部20rを有するように形成されている。固定バンド20の幅20w(図6参照)は、支持ブラケット16の挿通孔30の幅30wよりも短い。したがって、固定バンド20の一端部20Aは、挿通孔30から支持ブラケット16内に挿入可能である。なお、固定バンド20の他端部(第2端部)20Bは、図2に示すように、ボルト及びナットで支持ブラケット16の横支持部24に取付可能又は接続可能に構成されている。
次に、ピン部材18を説明する。図7にピン部材18を示す。ピン部材18は、略円柱状の部材であり、軸線18Aを有する。ピン部材18は、上記支持孔部32への挿入先端となるピン先端部18bと、他端であるピン後端部18cと、それらの中間に延びるピン中間部18dと、ピン先端部18bとピン中間部18dとの間のピン係合部18eと、ピン後端部18cとピン中間部18dとの間のピン係合部18fとを有する。ピン先端部18b、ピン係合部18e、ピン中間部18d、ピン係合部18f、及び、ピン後端部18cのそれぞれは、軸線18Aを軸線として有する。ピン先端部18b及びピン中間部18dはそれぞれ、断面円形であり、支持孔部32の第1孔部32aを通過可能であるが第2孔部32bを通過できないように寸法付けされている。ピン係合部18e、18fはそれぞれ、断面円形であり、第1孔部32a及び第2孔部32bの両方を通過可能に寸法付けされている。ピン後端部18cは断面円形であり、第1孔部32a及び第2孔部32bの両方を通過できないように寸法付けされている。
ここで、図2における側壁部22cの支持孔部32の拡大図を図8に示す。支持孔部32の第1孔部32aは円形の孔部であり、内径(つまり幅)D11を有する。支持孔部32の第2孔部32bは長孔であり、第1孔部32aの断面を円形としたときの中心32cを通る線L1を定めるとき、その線L1に沿って延びるように形成されている。図8において、線L1に直交する方向での第2孔部32bの幅W12は第1孔部32aの内径D11よりも小さい。そして、ピン部材18のピン先端部18b及びピン中間部18dの外径D21(図7参照)は、第1孔部32aの内径D11よりも小さいが、第2孔部32bの幅W12よりも大きい。ピン部材18のピン係合部18e、18fの外径D22は、第2孔部32bの幅W12よりも小さい。ピン部材18のピン後端部18cの外径D23は、第1孔部32aの内径D11よりも大きい。したがって、支持孔部32の第1孔部32aにおいて、ピン部材18は、ピン先端部18b側から、支持孔部32に抜き差し可能である。しかし、ピン部材18を支持孔部32の第1孔部32aにおいて差し入れても、ピン後端部18cが支持孔部32を区画形成する部分(支持ブラケット16の一部)に当たるので、ピン部材18は支持孔部32を貫通して通り抜けることはできない。そして、ピン部材18におけるピン係合部18e、18f間の間隔、例えば図7の幅18wは、支持ブラケット16の側壁部22c、22d間の幅に対応する。したがって、ピン後端部18cが第1孔部32bの周囲の部分に当たってピン部材18が支持孔部32に挿入状態(又は差込状態)にあるとき、ピン係合部18e、18fはそれぞれ側壁部22c、22dの支持孔部32に相当する部分に位置する。この状態で、ピン部材18を第1孔部32aから第2孔部32bに向けて動かすことで、ピン部材18が支持孔部32に係合状態になることは容易に理解されよう。なお、ピン中間部18dの軸線18A方向の幅は固定バンド20の幅20wに概ね相当する(図6参照)。
上記支持ブラケット16の挿通孔30に固定バンド20の一端部20Aを差し込んだ状態で、支持ブラケット16の支持孔部32にピン部材18を差し込むことで、ピン部材18のピン中間部18dはその一端部20Aのバンドループ部20rの内部つまりバンドループ部20rにより区画形成されるバンド孔20hに位置するようになる。これにより、固定バンド20の一端部20Aにピン部材18は係合状態になる。この状態で、上で説明したように、ピン部材18を支持孔部32の第1孔部32aから第2孔部32bに動かすことで、固定バンド20の一端部20Aは支持ブラケット16の縦支持部22に係合状態になる。そして、この状態で、固定バンド20を支持ブラケット16上の燃料タンク12の外面にそって掛け渡して固定バンド20の他端部20Bを支持ブラケットの横支持部24にボルト及びナットで取り付けて当該ナットを締め付けることで、固定バンド20を張った状態で取り付けることができる。
ところで、この固定バンド20の締め付けでは、固定バンド20がある程度の力で燃料タンク12を締め付けるように固定バンド20の長手方向に沿ってそれにある程度の張力がかかる。このとき、バンドループ部20rが塑性変形して、例えばピン部材18の外面に沿った形状になればよいが、多くの場合、従来では、バンドループ部20rは、例えば視認可能な程度の弾性域内での変形が生じた状態、つまりある程度弾性変形した状態になり、その状態で維持される。このような弾性変形が生じた状態でバンドループ部20rが維持されることで、そのバンドループ部20rにクリープ変形が生じる可能性が増す。クリープ変形が生じることにより固定バンド20にかかっている張力が低下することは燃料タンク12の安定的な固定の点では好ましくない。そこで、本実施形態では、バンドループ部20rに変形が、特に弾性変形が生じるのを抑制するように、隙間低減部材としてのカラー部材40が用いられる。
カラー部材40について、図5及び図6に基づいて説明する。カラー部材40は、筒状部材であり、特にここでは断面円形の部材として構成されている。そして、ここでは、カラー部材40は、バンドループ部20rにより区画形成されたバンド孔20hに配置されて固定されている。特にここでは、溶接によりカラー部材40は固定されている。
前述の如くバンドループ部20rに変形が、特に弾性変形が生じる原因の1つは、ピン部材18がバンド孔20hに挿入された状態での、ピン部材18周囲のバンドループ部20rとの間での隙間にある。この隙間があるために、バンドループ部20rはその隙間を埋めるように弾性変形し得る。そこで、この隙間を低減するように、より好ましくは無くすように、バンド孔20hにカラー部材40が配置される。カラー部材40の断面形状つまり外周の円形状は、固定バンド20の材質等を考慮して設計されている。そして、バンドループ部20rが、カラー部材40の外周面40cに沿った断面円弧状部分20tと、カラー部材40の外周面40cの略接線方向に沿って延びるストレート部分20s、20sとを有するように、バンドループ部20rとカラー部材40とのそれぞれは、特にバンドループ部20rは形成されている。特に、このような形状又は構成を燃料タンク12の取付状態(図1参照)においてバンド20のバンドループ部20rが有するように、バンドループ部20rは形成されている。なお、カラー部材40のバンドループ部20rへの溶接による接合は、バンドループ部20rの断面円弧状部分20tに関して行われる。
そして、そのカラー部材40のバンドループ部20rへの固定時の溶接等をし易くするように、カラー部材40の軸線40A方向の長さつまり幅40wは固定バンド20の幅20wよりも長くされている(図6参照)。ただし、ピン係合部18e、18f間の上記長さ18wよりも、カラー部材40の幅40wは短く設計されている。なお、上記挿通孔30からの固定バンド20の第1端部20Aの挿入を可能にするべく、挿通孔30の幅30wは、カラー部材40の幅40wよりも長く設計されている。しかし、カラー部材40の幅40wは、固定バンド20の幅20wよりも短くても、それと同程度の長さであってもよい。
カラー部材40は、その軸線40Aに沿って円柱状の貫通孔40b、つまり断面円形の孔40bを有する。この孔40bは、ピン部材18のピン中間部18dの外径D21よりもわずかに大きな内径を有する。
カラー部材40は、ここでは、鉄鋼製パイプを切断等することにより作製される。カラー部材40は図5から明らかなように、固定バンド20よりも肉厚な部材として形成されている。つまり、カラー部材40は固定バンド20よりも高剛性に形成されている。固定バンド20は燃料タンク12の外面に沿って作業者により弾性変形又は塑性変形可能に構成されているが、カラー部材40は、固定バンド20の締め付けに伴って少なくとも視認可能な程度の弾性変形が生じないように設計されている。なお、カラー部材40は鉄鋼材料以外の材料で作製されてもよい。
更に、本実施形態では、タンク支持部16に、ピン部材18の第1孔部32aと第2孔部32bとの間での自由な移動を妨げる(移動妨げ部としての)突起部50が設けられている。これは、第1に、固定バンド20の締め付け作業に際して、その一端部20Aがピン部材18を介して支持孔部32の第2孔部32bに係合状態にあるときに、固定バンド20の他端部20Bの取付作業を行う場合、固定バンド20が緩み、その一端部を係合状態にするピン部材18が第2孔部32bから第1孔部32aに移動することを妨げるためである。
図3及び図4に示すように、支持ブラケット16内に移動制限部材52が設けられている。移動制限部材52は略L字状の部材として形成されている。移動制限部材52は、図3に示すように、側壁部22c、22d間に、外側壁部22bから所定距離離れて設けられている。ここでは、移動制限部材52は溶接により支持ブラケット16に固定され、支持ブラケット16の一部をなす。特に、移動制限部材52は、この固定状態で、外側壁部22bに対向する縦壁部52aと、縦壁部52aの下端部から延出する下側壁部52bとを備える。そして、支持ブラケット16に固定された下側壁部52bにおける縦壁部52aと反対側の端部から縦壁部52aに対向するように上記突起部50が延出する。突起部50は、支持ブラケット16に溶接されておらず、支持ブラケット16内で弾性変形可能である。突起部50は、2つの突起部50a、50bからなる。移動制限部材52にピン部材18を配置したとき、これら突起部50a、50bからなる突起部50は、ピン係合部18e、18fのそれぞれに対応する位置に延在するように形成されている。
そして、移動制限部材52の縦壁部52a及び下側壁部52bは、支持ブラケット16の挿通孔30からその内部に挿入された固定バンド20の一端部20Aが支持孔部32近傍に位置付けられるように、例えば支持孔部32に対応する位置を大幅に超えた支持ブラケット16内の位置に位置することを防ぐように設けられている。したがって、移動制限部材52の縦壁部52a及び下側壁部52bは固定バンド20の一端部20Aをタンク支持部16の支持孔部32近傍に位置付けるための移動制限部として機能する。挿通孔30からタンク支持部16内に挿入された固定バンド20の一端部20Aは、支持ブラケット16内で移動制限部材52の縦壁部52a及び下側壁部52bに突き当たることで、支持孔部32近傍に、特に、支持孔部32に挿入されるピン部材18が係合し易い位置に位置付けられる。
ここで、図9に基づいて、固定バンド20の一端部20Aの支持ブラケット16の縦支持部22への係合作業を説明する。カラー部材40が固定された固定バンド20の一端部20Aが支持ブラケット16の挿通孔30からその内部に入れられ、移動制限部材52の縦壁部52a及び下側壁部52bに突き当たっている状態で、ピン部材18が支持孔部32に挿入される。これにより、前述の如くピン部材18は固定バンド20の一端部20Aに係合状態になる。この状態が図9(a)の状態に対応する。図9は、支持ブラケット16の側壁部22cの外側からの、支持孔部32周囲の断面模式図である。
図9(a)の状態では、ピン部材18は支持孔部32の第1孔部32aに位置している。この状態から固定バンド20をその一端部20A側からその他端側20Bに向けて引っ張ることで、又は、ピン部材18を第1孔部32aから第2孔部32bに動かすことで、ピン部材18は、第1孔部32aから第2孔部32b側へ動くようになる。このとき、図8及び図9(a)に示すように、弾性変形可能に構成されている突起部50(図9では突起部50aを図示)は、支持孔部32における第1孔部32aと第2孔部32bとの間でのピン部材18の移動経路に突き出るように構成されている。つまり、突起部50は、第1孔部32aと第2孔部32bとの間でのピン部材18の自由な移動を妨げる妨げ状態にある。この状態で、ピン部材18を介して第1孔部32aから第2孔部32b側への所定の力つまり突起部50が弾性変形するのに足りる力が突起部50に作用すると、突起部50は、図9(b)の状態から図9(c)の状態に、つまり弾性変形してその移動経路から退避した退避状態になる。これにより、図9(d)に示すように、ピン部材18は支持孔部32の第2孔部32bに位置するようになる。このとき、突起部50はその弾性力で元の位置に戻っているつまり妨げ状態になっているので、仮に、図9(e)に示すように固定バンド20が緩んでピン部材18が第2孔部32bにおいて第1孔部32a側に移動してもピン部材18は第2孔部32b外に移動することは抑制される。なお、突起部50は図9等から明らかなようにL字状に曲がっている。それ故、第2孔部32bにあるピン部材18から突起部50にある程度の力(第2の所定の力)が作用すると、突起部50は弾性変形して妨げ状態から退避状態になり、よって、ピン部材18は第1孔部32aに移動可能になる。
こうして、固定バンド20の一端部20Aがピン部材18を介して支持ブラケット16の縦支持部22に安定的に固定されている状態で、固定バンド20の他端部20Bは支持ブラケット16の横支持部24にボルト及びナットを用いてしっかりと固定される。これにより、固定バンド20はある程度の張力がかかった状態にされる。
このとき、上で述べたように、固定バンド20のバンドループ部20r内にはカラー部材40が配置されている。そして、そのカラー部材40によりピン部材18の周囲の隙間は低減されている。したがって、バンドループ部20rの変形、特に弾性変形は、カラー部材40を設けない場合に比べて、抑制される。更に、バンドループ部20rは、カラー部材40の外周面40cに概ね面接触する上記断面円弧状部分20tと、上記ストレート部分20s、20sとを有するように、形成されている。したがって、バンドループ部20rのストレート部分20s、20sではその長手方向に沿って張力が主としてかかるので、ストレート部分20s、20sでの変形、特に視認可能な程度の弾性変形は概ね生じない。また、断面円弧状部分20tがカラー部材40の外周面40cに沿うようにカラー部材40が接合されているので、断面円弧状部分20tでも上記したような弾性変形は概ね生じない。したがって、バンド20の一端部20Aの、つまりバンドループ部20rの変形、特に弾性変形はこの点からも抑制される。以上述べたように、本実施形態のタンク取付構造Sが適用されたタンク取付部材14を用いることで、支持ブラケット16にバンド20を架け渡してそれらの間に燃料タンク12を取り付けるとき、そのバンド20の一端部20Aのバンドループ部20rに変形、特に弾性変形が生じることを抑制することが可能になる。
なお、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記実施形態では、タンク取付構造Sが適用されて取り付けられるタンクは燃料タンクであったが、燃料タンク以外のタンクの取付けに本開示の技術が適用されてもよい。
上記実施形態では、隙間低減部材としてカラー部材40が用いられた。しかし、隙間低減部材は、カラー部材に限定されない。ピン部材とバンドループ部との隙間を低減する、より好ましくは無くすように機能する種々の部材等が、隙間低減部材として用いられてもよい。また、カラー部材はバンドループ部に固定されるとよいが、固定されなくてもよい。更に、カラー部材がバンドループ部に固定されるとき、それは溶接以外の固定手段で行われてもよい。
上記実施形態では、突起部50は、ピン部材18のピン係合部18e、18fに対応付けられたが、ピン先端部18b、ピン後端部18c及びピン中間部18dのいずれと関係づけられてもよい。また、突起部50は1つの突起部のみから構成されてもよい。もちろん、突起部50は3つ以上設けられてもよい。
10 タンクシステム
16 支持ブラケット(タンク支持部)
18 ピン部材(軸部材)
20 固定バンド
20A 一端部(第1端部)
20B 他端部(第2端部)
20h バンド孔
20r バンドループ部
20s ストレート部分
20t 断面円弧状部分
32 支持孔部
40 カラー部材(隙間低減部材)
50 突起部(移動妨げ部)
52 移動制限部材

Claims (3)

  1. タンクを支持するようにベース部材に取り付けられるタンク支持部であって、支持孔部が設けられている、タンク支持部と、
    前記タンク支持部の前記支持孔部に係合可能に挿入される軸部材と、
    前記タンク支持部との間で前記タンクを固定するように前記タンク支持部に取り付けられる帯状のバンドであって、該バンドは第1端部と第2端部とを有し、前記第1端部はバンド孔を区画形成するバンドループ部を有し、前記第1端部は前記バンド孔に差し込まれた状態の前記軸部材が前記支持孔部に係合することで係合状態にされる、バンドと、
    前記バンドループ部の変形を抑制するように前記バンド孔に配置される隙間低減部材と
    を備える、タンク取付構造。
  2. 前記隙間低減部材は筒状部材であり、該筒状部材の貫通孔に前記軸部材が配置される、
    請求項1に記載のタンク取付構造。
  3. 前記バンド孔を区画形成する前記バンドループ部は、前記筒状部材の外周面に沿った断面円弧状部分と、前記筒状部材の前記外周面の略接線方向に沿って延びるストレート部分とを有するように、形成されている、
    請求項2に記載のタンク取付構造。
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