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JP2019187058A - ポールチエンジモータ装置 - Google Patents

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JP2019187058A
JP2019187058A JP2018074627A JP2018074627A JP2019187058A JP 2019187058 A JP2019187058 A JP 2019187058A JP 2018074627 A JP2018074627 A JP 2018074627A JP 2018074627 A JP2018074627 A JP 2018074627A JP 2019187058 A JP2019187058 A JP 2019187058A
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Abstract

【課題】低速領域においてロータ損失の増加を回避可能なポールチエンジモータ装置を提供すること。【解決手段】ポールチエンジモータ1は低速高トルク領域において高極数をもち、高速領域において低極数をもつ。ロータは、3倍周波数のリラクタンストルクを発生するために所定数の磁気突極をもつ。ロータはさらに、基本周波数の誘導トルク及び同期トルクのどちらかを発生するための籠形導体及び永久磁石のどちらかをもつ。籠形導体及び永久磁石のどちらかは磁気突極間の溝に収容される。【選択図】図1

Description

本発明は、ポールチエンジモータ装置に関し、特に車両用のポールチエンジモータ装置に関する。本発明の装置は負トルクを発生する発電機を含む。
トラクションモータやスタータジエネレータのような車両用可変速モータは強力な低速トルク及び広い速度範囲を必要とする。モータトルクは極数に略比例する。しかし、ステータコイルの逆起電力は極数増加により増加するため、モータの速度範囲が低下する。
特許文献1は、極数倍増可能な誘導モータを提案する。2つの3相インバータにより駆動されるこの誘導モータは低速領域において倍増されたステータ極数をもつ。誘導モータのステータ極数が倍増される時、ロータ極数は自動的に倍増される。これにより、このポールチエンジモータは、速度範囲を縮小することなく低速トルクを増加することができる。
しかしながら、誘導モータのロータは二次導体の抵抗損失をもつ。一般に、ロータの冷却はステータの冷却と比べて難しいことが知られている。このため、誘導モータは、低速高トルク領域におけるロータ冷却能力によりトルク増加が制限されるという問題をもっていた。
特開2015-226425号公報
本発明の目的は、低速領域においてロータ損失の増加を回避可能なポールチエンジモータ装置を提供することである。
本発明の1つの様相によれば、ポールチエンジモータは低速高トルク領域において高極数の増極モードで運転され、高速領域において低極数の減極モードで運転される。ポールチエンジモータは、増極モードにおいてリラクタンストルクを発生し、減極モードにおいて、誘導トルク又は永久磁石同期トルク(マグネットトルク)を発生する。ロータは、このリラクタンストルクを発生するための偶数個の磁気突極をもち、誘導トルク又はマグネットトルクを発生するために籠形導体又は永久磁石をさらにもつ。籠形導体又は永久磁石は、互いに隣接する磁気突極の間に形成された溝に配置される。
すなわち、このモータ装置は要求に応じて2種類のトルクの1つを選択することができる。リラクタンストルクとして、同期リラクタンストルクが好適である。同期リラクタンストルクは、磁気突極数の増加により改善される。さらに、従来の誘導モータが強力な誘導トルクを発生する時、ロータ温度の上昇が深刻となる。リラクタンスモータは、この問題を解決する。高極数のリラクタンスモータは高速領域において高い鉄損をもつ。この問題は、高速領域における極数低減により解決される。
好適な態様において、コントローラは増極モード及び減極モードが同時に実行される混合モードをもつ。これにより、円滑なモード切替が実現される。
好適な態様において、増極モードは減極モードの3倍の極数をもつ。モータは増極モードにおいて単相リラクタンスモータとして運転され、減極モードにおいて3相モータとして運転される。単相モータは3相モータと比べてトルクリップル及び振動が増加する。しかし、この欠点は、ステータの磁気突極数が増極モードにおいて3倍となるために軽減される。
好適な態様において、ステータコイルは直列に接続される3つの相コイルからなる直列3相巻線からなる。インバータは4レグインバータからなる。この4レグインバータは、減極モードにおいて3相電圧を出力し、増極モードにおいて単相電圧を出力する。したがって、増極モードにおいて、インバータの2つのレグを休止することができるため、インバータ損失が低減される。
好適な態様において、増極モードは減極モードの2倍の極数をもつ。モータは減極モードにおいて6相誘導モータ又は6相永久磁石モータとして運転され、増極モードにおいて3相リラクタンスモータとして運転される。
好適な態様において、インバータと並列に接続される平滑キャパシタ装置は、互いに並列接続された2つの平滑キャパシタからなる。第2平滑キャパシタよりも優れた高周波特性をもつ第1平滑キャパシタはPWMインバータが発生する高周波電流リップルを吸収する。第1平滑キャパシタよりも高い静電容量をもつ第2平滑キャパシタは減極モードにおける相電流のリップルを吸収する。
磁気突極数の増加が可能な本発明のモータは、高価なレアアース永久磁石を使用することなく、強力な低速トルクを発生する。しかし、磁気突極数の増加は、高速領域における鉄損の増加を招く。しかし、本発明のモータは、高速領域において極数を低減することにより、この鉄損増加問題を解決することができる。さらに、最高回転数の改善が可能な本発明のロータは、高減極比の減速装置を採用することができる。したがって、低速トルクをさらに改善することができる。
図1は第1実施例のポールチエンジモータ装置を示す配線図である。 図2は12個の突極をもつロータを示す断面図である。 図3は増極モード(3倍極モード)のロータを示す断面図である。 図4は減極モードのロータを示す断面図である。 図5は減極モードにおける電流を示す配線図である。 図6は減極モードにおける電流を示す配線図である。 図7は減極モードにおける電流を示す配線図である。 図8は減極モードにおける電流を示す配線図である。 図9は減極モードにおける電流を示す配線図である。 図10は減極モードにおける電流を示す配線図である。 図11は減極モードにおける相電流を示すロータ断面図である。 図12は減極モードにおける相電流を示すロータ断面図である。 図13は増極モードにおける単相電流を示す配線図である。 図14は増極モードにおける単相電流を示す配線図である。 図15は増極モードにおける単相電流を示すロータ断面図である。 図16は増極モードにおける単相電流を示すロータ断面図である。 図17は分布巻ステータコイルの一例を示す展開図である。 図18は4レグインバータに接続された直列3相巻線を示す配線図である。 図19は第2実施例1のポールチエンジモータ装置を示す配線図である。 図20は減極モードにおける集中巻き巻線を示す展開図である。 図21は増極モードにおける集中巻き巻線を示す展開図である。 図22は減極モードにおける短節巻き例を示す展開図である。 図23は増極モードにおける短節巻き例を示す展開図である。 図24は減極モードにおけるもう1つの短節巻き例を示す展開図である。 図25は増極モードにおけるもう1つの短節巻き例を示す展開図である。 図26は第3実施例における増極モードのロータを示す断面図である。 図27は減極モードのロータを示す断面図である。 図28は混合モードを示す模式配線図である。 混合モードの基本波電流成分及び第3高調波電流成分を示すスペクトル図である。
本発明のポールチエンジモータ装置の好適な実施形態が図面を参照して説明される。
第1実施例
第1実施例のポールチエンジモータ装置が図1-図18を参照して説明される。図1は、このポールチエンジモータ装置の配線図を示す。ポールチエンジモータ1は、インバータ2に接続されたステータコイル3をもつ。ステータコイル3はコントローラ100により制御される。ステータコイル3は直列に接続された3つの相コイル1U、1V、及び1Wからなる。このステータコイル3は直列3相巻線と呼ばれる。電圧形インバータであるインバータ2は、それぞれDCリンク電圧Vdcが印加される4つのレグ3A-3Dからなる。4つのレグ3A-3Dの各出力端はステータコイル3の4つの端子に個別に接続されている。ステータコイル3の両端に接続される2つのレグ2A及び2Dは端部レグと呼ばれ、他の2つのレグ2B及び2Cは中間レグと呼ばれる。
図2は、ポールチエンジモータ1のロータ5を示す模式断面図である。ハイブリッドロータと呼ばれるロータ5はロータコア51と籠形導体52とをもつ。積層電磁鋼板からなるロータコア51は回転軸53に固定されている。12個の磁気突極54がロータコア51の外周面から径方向外側へ突出している。各磁気突極54はロータコア51の一部からなる。アルミニウム又は銅からなる籠形導体52は磁気突極51の間の溝55にダイキャスト成形法で形成されている。各磁気突極54及び各溝55は略軸方向へ延在している。
6個の籠形導体52はそれぞれ略軸方向へ延在している。籠形導体52は溝55と等しい周方向幅をもつ。籠形導体52の周方向幅は磁気突極54の周方向幅とほぼ等しい。軸方向に延在する各籠形導体52の一端部は1つのエンドリングにより短絡され、各籠形導体52の他端部はもう1つのエンドリングにより短絡されている。これら2つのエンドリング及び各籠形導体52は誘導モータの周知の籠形コイルを形成している。
ロータ5は円筒状のステータコア4の内部に回転自在に収容されている。ステータコイル3がステータコア4に極数切替可能に巻かれている。この実施例によれば、ステータコイル3の極数は3倍に変更可能である。ステータコイル3の1磁極ピッチは3倍極モードにおいて電気角180度に相当する。
コントローラ100は増極モード及び減極モードをもつ。増極モードにおいて、ステータコイル3は減極モードと比べて3倍の極数をもつ回転磁界を形成することができる。図3は増極モードを説明するためのロータ5の模式断面図であり、図4は減極モードを説明するためのロータ5の模式断面図である。図3及び図4において、ロータは6個の磁気突極54をもつ。
図3に示される増極モードにおいて、ステータコイル3が形成する回転磁界は6個のステータ極をもつ。言い換えれば、ステータコアの機械角360度は電気角1080度に相当する。言い換えれば、1つの磁気突極ピッチに相当する機械角60度は電気角180度に相当する。ステータコイル3が形成する回転磁界及びロータ5はそれぞれ同期角速度fsで回転している。したがって、モータ1は同期リラクタンスモータ(SynRM)となり、ロータ5は周知の同期リラクタンストルクを発生する。増極モードにおいて、いわゆるd軸を意味するd3軸は磁気突極54の周方向中心点を通過する。同様に、いわゆるq軸を意味するq3軸は溝55の周方向中心点を通過する。
図4に示される減極モードにおいて、ステータコイル3が形成する回転磁界は2個のステータ極をもつ。言い換えれば、ステータコアの機械角360度は電気角360度に相当する。ステータコイル3が形成する回転磁界は同期角速度fsで回転する。ロータ5は同期角速度fsと異なるロータ角速度frで回転する。モータ1が正トルクを発生する時、ロータ角速度frは同期角速度fsよりも低い。モータ1が負トルクを発生する時、ロータ角速度frは同期角速度fsよりも高い。したがって、モータ1は誘導モータ(IM)となり、ロータ5は誘導モータトルクを発生する。1つの磁気突極ピッチは電気角60度に相当する。
結局、モータ1は増極モードにおいて単相同期リラクタンスモータとなり、減極モードにおいて誘導モータとなる。増極モードは低速高トルク領域において実行され、減極モードは少なくとも高速領域において実行される。図3に示される同期リラクタンスモータのトルクは、d3軸インダクタンスL3dとq3軸インダクタンスL3qとの差に比例する。
増極モードにおいて、モータ1は同期リラクタンスモータの代わりにスイッチドリラクタンスモータとして運転されることができる。このモードはSRMモードと呼ばれる。このSRMモードによれば、モータ1は単相スイッチドリラクタンスモータとなる。このSRMモードが図1を参照して説明される。このSRMモードにおいて、1磁気突極ピッチに相当する電気角360度は、電流供給期間と電流回生期間とに分割される。たとえば、電流供給期間及び電流回生期間はそれぞれ、電気角180度とされる。
電流供給期間において、レグ2Aの上アームトランジスタ及びレグ2Dの下アームトランジスタがオンされる。これにより、3つの相コイル1U、1V、及び1Wに共通の相電流が供給される。この相電流の振幅を抑制するために、レグ2Aの上アームトランジスタ及びレグ2Dの下アームトランジスタレグをPWM制御することも可能である。
次の電流回生期間において、レグ2Aの上アームトランジスタ及びレグ2Dの下アームトランジスタがオフされる。これにより、回生電流は、レグ2Aの下アームトランジスタ及びレグ2Dの上アームトランジスタに接続された2つの逆並列ダイオードを通じて流れる。その結果、相コイル1U、1V、及び1Wに蓄積された磁気エネルギーはバッテリに回生される。
この単相SRMモードによれば、ステータコア4の各磁気突極は、ほぼ径方向へ同時に吸引される。したがって、ステータコアが固定されるモータハウジングの歪みが低減される。特に、この騒音は磁気突極の数が増加される時に低減される。同様に、単相同期リラクタンスモータもこの騒音低減効果をもつ。
減極モードにおける電流I及び逆起電力Vu、Vv、及びVwの状態例が図5-図10に示される。図5は電気角60度の状態を示し、図6は電気角120度の状態を示す。図7は電気角180度の状態を示し、図8は電気角240度の状態を示す。図9は電気角300度の状態を示し、図10は電気角360度の状態を示す。インバータ2は3相正弦波電圧をステータコイル3に印加する。4レグインバータ2の端部レグ2A及び2Dは同じ正弦波相電圧を出力する。その結果、ステータコイル3は実質的にデルタ接続3相コイルとなる。ステータコイル3がステータコア4に集中巻き又は分布巻きされることができる。
図11及び図12は減極モードにおけるステータコイル3の全節巻例を示す。図11は電気角0度における6個の磁化ステータポール40を示し、図12は電気角60度における6個の磁化ステータポール40を示す。
増極モードにおける電流I及び逆起電力Vu、Vv、及びVwの状態例が図13及び図14に示される。図13は電気角0度の状態を示し、図14は電気角180度の状態を示す。4レグインバータ2の端部レグ2Aは、端部レグ2Dと反対相の単相正弦波相電圧を出力する。中間レグ2B及び2Cは休止される。これにより、4レグインバータ2は単相インバータであるHブリッジとなる。その結果、ステータコイル3は減極モードと比べて3倍の巻数及び3倍の極数をもつ単相ステータコイルとなる。ステータコイル3はステータコア4に集中巻き又は分布巻きされることができる。
図15及び図16は増極モードにおけるステータコイル3の全節巻例を示す。図15は電気角0度における6個のステータポール40の磁化極性例を示し、図16は電気角180度における6個のステータポール40の磁化極性例を示す。
図17はステータコイル3の全節巻き例を示す。図18はステータコイル3と4レグインバータ2とを示す。U相コイル1Uは、直列接続された導体C1及びC4からなる。V相コイル1Vは、直列接続された導体C2及びC5からなる。W相コイル1Wは、直列接続された導体C3及びC6からなる。スロットS1及びS4はそれぞれ、導体C1及びC4を収容する。スロットS2及びS5はそれぞれ、導体C2及びC5を収容する。スロットS3及びS6はそれぞれ、導体C3及びC6を収容する。各スロットS1-S6のそれぞれに収容される2つの導体は同じ相電流を同じ方向へ流す。
増極モードにおいて、奇数番目のスロットは偶数番目のスロットと逆向きに単相電流を流す。したがって、奇数番目のティース41Aは偶数番目のティース41Bと逆向きに磁化される。減極モードにおいて、6個のスロットS1-S6内の相電流は互いに電気角60度離れている。したがって、6個のスロットピッチが電気角360度に相当する。
この第1実施例によれば、増極モードは減極モードと比べて極数及びステータコイルの巻数を3倍化することができる。これにより、トルクが増加される。ただし、増極モードによれば、モータ1は単相同期リラクタンスモータとなるので、起動トルクがゼロとなる場合がある。モータ1はモータ始動初期において3相誘導モータとして起動トルクを発生することが好適である。
増極モードで採用される単相動作は、減極モードで採用される3相モータと比べて、高振幅の電流リップルをもつ。しかし、図1に示されるように、2種類の平滑キャパシタ6及び7が、インバータ2に直流電源電圧を印加するための一対のDCリンク線8及び9に接続される。平滑キャパシタ6はインバータ2のPWMキャリヤ周波数を含む周波数領域にて平滑キャパシタ7よりも低い高周波インピーダンスをもつ。平滑キャパシタ7は平滑キャパシタ6よりも高い静電容量をもつ。たとえば、平滑キャパシタ6はフィルムキャパシタからなり、平滑キャパシタ7はリチウムイオンキャパシタからなる。これにより、たとえばキャリヤ周波数が15kHzであるPWMによりスイッチングされるインバータ2が発生する高周波電流成分は主として平滑キャパシタ6により平滑化される。他方、たとえば500Hz未満の単相電流により発生する低周波の電流成分は主として平滑キャパシタ7により平滑化される。
第2実施例
第2実施例のポールチエンジモータ装置が図19-図25を参照して説明される。図19は、このポールチエンジモータ装置の配線図を示す。モータ1は、コントローラ100により制御される3相インバータ2A及び2Bに接続された6相ステータコイル3Aをもつ。インバータ2Aは3つの相コイル1U、1V、及び1Wに接続されている。インバータ2Bは3つの相コイル2U、2V、及び2Wに接続されている。
この実施例によれば、ステータ極数の変更は、2つの3相インバータ2A及び2Bにより発生される相電圧の位相制御により実行される。増極モードのステータ極数は、減極モードのステータ極数の2倍に等しい。モータ1は、減極モードにおいて3相誘導モータとなり、増極モードにおいて単相同期リラクタンスモータとなる。
図20及び図21は、6つの相コイル1U-2Wがステータコア4の各ティース40に別々に集中巻きされた巻線例を示す模式展開図である。図20は減極モードを示し、図21は増極モードを示す。電気角360度は、図20において6ティースピッチに等しく、図21において3ティースピッチに等しい。インバータ2A及び2Bの相電流IU、IV、及びIWの位相が変更される時、減極モードと増極モードとの間のモード変更が実行される。
図22及び図23は、6つの相コイル1U-2Wがステータコア4の6つのスロットS1-S6に収容される短節巻き例を示す模式展開図である。図22は減極モードを示し、図23は増極モードを示す。電気角360度は、図22において6スロットピッチに等しく、図23において3スロットピッチに等しい。スロットS1-S6はティース41により分離されている。インバータ2A及び2Bの相電流IU、IV、及びIWの位相が変更される時、減極モードと増極モードとの間のモード変更が実行される。
U相コイル1Uは、電流方向が互いに反対である第1導体U及び第2導体-Uをもつ。V相コイル1Vは、電流方向が互いに反対である第1導体V及び第2導体-Vをもつ。W相コイル1Wは、電流方向が互いに反対である第1導体W及び第2導体-Wをもつ。U相コイル2Uは、電流方向が互いに反対である第1導体U及び第2導体-Uをもつ。V相コイル2Vは、電流方向が互いに反対である第1導体V及び第2導体-Vをもつ。W相コイル2Wは、電流方向が互いに反対である第1導体W及び第2導体-Wをもつ。
図24及び図25は、6つの相コイル1U-2Wがステータコア4の12個のスロットS1-S12に収容されるもう1つの短節巻き例を示す模式展開図である。図24は減極モードを示し、図25は増極モードを示す。電気角360度は、図24において12スロットピッチに等しく、図25において6スロットピッチに等しい。スロットS1-S12はティース41により分離されている。インバータ2A及び2Bの相電流IU、IV、及びIWの位相が変更される時、減極モードと増極モードとの間のモード変更が実行される。
U相コイル1Uは、電流方向が互いに反対である第1導体U及び第2導体-Uをもつ。V相コイル1Vは、電流方向が互いに反対である第1導体V及び第2導体-Vをもつ。W相コイル1Wは、電流方向が互いに反対である第1導体W及び第2導体-Wをもつ。U相コイル2Uは、電流方向が互いに反対である第1導体U及び第2導体-Uをもつ。V相コイル2Vは、電流方向が互いに反対である第1導体V及び第2導体-Vをもつ。W相コイル2Wは、電流方向が互いに反対である第1導体W及び第2導体-Wをもつ。
第1実施例及び第2実施例のポールチエンジモータ装置は、内燃機関始動用の発電電動機として使用されることができる。増極された同期リラクタンスモータはエンジン始動トルクを発生する。減極された誘導モータは3相電圧を発電する。整流された3相発電電圧はバッテリを充電する。このポールチエンジモータは回生制動動作及びトルクアシスト動作を実行できる。
第1実施例及び第2実施例のポールチエンジモータ装置は、電気自動車のトラクションモータとして使用されることができる。増極された同期リラクタンスモータは低速高トルク領域にて運転される。減極された誘導モータは少なくとも高速領域で運転される。トルクリップルを低減するために、運転位相が互いに異なる複数のステータ/ロータペアをタンデム駆動することも可能である。
増極モードにおいて採用される単相同期リラクタンスモータは、2つの端部レグ2A及び2BからなるHブリッジにより駆動される。このHブリッジにより駆動される単相同期リラクタンスモータは、3相インバータにより駆動される従来の3相同期リラクタンスモータと比べて2倍の電圧利用率をもつ。したがって、本発明の単相同期リラクタンスモータの運転速度範囲を拡大することができる。
第3実施例
第3実施例のポールチエンジモータ装置が図26及び図27を参照して説明される。図26は増極モードにおけるロータ5を示し、図27は減極モードにおけるロータ5を示す。ロータ5は、図3及び図4に示される6個の籠形導体52の代わりに3個の永久磁石56及び3個の永久磁石57をもつ。フエライト磁石からなる永久磁石56及び57はそれぞれ、ロータコア51の溝55に固定されている。磁気突極54を介して互いに隣接する3個の永久磁石56はN極をもつ。磁気突極54を介して互いに隣接する他の3個の永久磁石57はS極をもつ。結局、ロータコア51は6個の磁気突極及び6個の永久磁石をもつ。
図26に示される増極モードは、図3に示される第1実施例の増極モードと本質的に同じである。モータ1は、従来のd軸に相当するd3軸のインダクタンス値Ldと、従来のq軸に相当するq3軸のインダクタンス値Lqとの差に基づいて、単相同期リラクタンストルクを発生する。
図27に示される減極モードにおいて、モータ1は3相永久磁石同期モータ(PMSM)となる。d軸電流Idを制御することにより、3つのN極永久磁石56の間の2つの磁気突極54はN極に磁化される。3つのS極永久磁石57の間の2つの磁気突極54はS極に磁化される。これにより、ロータ5は2極の永久磁石ロータとなり、モータ1は3相磁石トルクを発生する。
図28は、増極モード及び減極モードを同時に実行する混合モードを示す模式配線図である。モータ1は、増極モード及び減極モードの両方において同期モータとして運転される。この混合モードによれば、インバータ2は、モータ1に基本周波数f1の3相電流I1と3倍周波数f3の単相電流I3とを同時に供給する。この混合モードは、増極モードと減極モードとの切替時に採用されることが好適である。図29は、3相電流I1及び単相電流I3を示すスペクトル図である。
3相電流I1はd軸電流成分Id及びq軸電流成分Iqからなる。単相電流I3はd3軸電流成分I3d及びq3軸電流成分I3qからなる。3相電流I1は図27に示される減極モードにより3相同期トルクを発生し、単相電流I3は図26に示される増極モードにより単相同期トルクを発生する。単相電流I3は3相電流I1の第3高調波成分からなることができる。合成電流(I1+I3)は略台形波波形をもつ。
本発明のポールチエンジモータは、電気自動車のトラクションモータ及び内燃機関始動用の発電電動機に好適である。さらに、本発明は、洗濯機、ロボットモータ、及び工作機械用モータに好適である。
第4実施例
第4実施例のポールチエンジモータ装置が説明される。このモータ装置は、インバータ2の代わりに3相変圧器を使用する。この3相変圧器は、星形接続されたU相二次コイル、V相二次コイル、及びW相二次コイルをもつ。U相二次コイル、V相二次コイル、及びW相二次コイルの各一端は中性点に接続される。U相二次コイルはU相電圧Vuを発生し、V相二次コイルはV相電圧Vvを発生し、W相二次コイルはW相電圧Vwを発生する。この3相変圧器は、減極モードにおいて、直列3相巻線からなるステータコイル3に3相電圧を印加する。さらに、この3相変圧器は、増極モードにおいて直列3相巻線の両端にU相電圧Vuを印加する。
言い換えれば、中性点は、増極モードにおいて第1のマグネットコンタクタを通じて直列3相巻線の一端に接続される。変圧器のU相端子は第2のマグネットコンタクタを通じて直列3相巻線の他端に接続される。減極モードにおいて、変圧器のV相端子及びW相端子は、第3及び第4のマグネットコンタクタを個別に通じて直列3相巻線の2つの中間端子に接続される。したがって、増極モードにおいて、第1及び第2のマグネットコンタクタはオンされ、第3及び第4のマグネットコンタクタはオフされる。減極モードにおいて、第1のマグネットコンタクタはオフされ、第2、第3及び第4のマグネットコンタクタはオンされる。

Claims (11)

  1. モータと、前記モータを駆動するインバータと、前記インバータを制御するコントローラとを備え、前記コントローラは、前記モータのステータ極数を増加させる増極モードと、前記ステータ極数を減少させる減極モードとをもつポールチエンジモータ装置において、
    前記モータは、所定数の磁気突極の間に配置されたフラックスバリアに収容される籠形導体及び永久磁石のどちらかを有するロータを有し、
    前記コントローラは、前記増極モードにおいて前記モータをリラクタンスモータとして運転し、かつ、前記減極モードにおいて誘導モータ及び永久磁石同期モータのどちらかとして運転することを特徴とするポールチエンジモータ装置。
  2. 前記コントローラは、前記モータの低速高トルク領域において前記増極モードを実行し、かつ、前記モータの少なくとも高速領域において前記減極モードを実行する請求項1記載のポールチエンジモータ装置。
  3. 前記フラックスバリアは、前記磁気突極の間に形成された溝からなる請求項1記載のポールチエンジモータ装置。
  4. 前記モータは、前記溝に収容される前記籠形導体を有し、
    前記コントローラは、前記減極モードにおいて前記モータを誘導回転電機として運転する請求項3記載のポールチエンジモータ装置。
  5. 前記モータは、前記溝に収容される前記永久磁石を有し、
    前記コントローラは、前記減極モードにおいて前記モータを永久磁石同期モータとして運転する請求項3記載のポールチエンジモータ装置。
  6. 前記コントローラは、前記増極モード及び前記減極モードを同時に実行する混合モードをもつ請求項1記載のポールチエンジモータ装置。
  7. 前記インバータは、前記減極モードにおいて基本周波数の3相電圧を前記モータに印加し、前記増極モードにおいて前記基本周波数の3倍に等しい3倍周波数の単相電圧を前記モータに印加する請求項1記載のポールチエンジモータ装置。
  8. 前記モータは、直列に接続される3つの相コイルからなるステータコイルを有し、
    前記インバータは、前記ステータコイルに3相電圧及び単相電圧を印加する4つのレグを有する請求項7記載のポールチエンジモータ装置。
  9. 前記インバータは、前記減極モードにおいて基本周波数の6相電圧を前記モータに印加し、前記増極モードにおいて前記基本周波数の2倍に等しい2倍周波数の3相電圧を前記モータに印加する請求項1記載のポールチエンジモータ装置。
  10. 前記インバータは、2つの3相インバータをからなる請求項9記載のポールチエンジモータ装置。
  11. 前記インバータは、第1の平滑キャパシタと並列に接続され、かつ、さらに第2の平滑キャパシタと並列に接続され、
    前記第1の平滑キャパシタは、前記インバータのPWMキャリヤ周波数を含む帯域にて前記第2の平滑キャパシタよりも低いインピーダンスをもつ高周波キャパシタからなり、
    前記第2の平滑キャパシタは、前記第1の平滑キャパシタよりも高い静電容量をもつ請求項1記載のポールチエンジモータ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024150444A1 (ja) * 2023-01-14 2024-07-18 正一 田中 スイッチドリラクタンスモータ装置

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