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JP2017112817A - 可変速交流電気機械 - Google Patents

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JP2017112817A
JP2017112817A JP2016010387A JP2016010387A JP2017112817A JP 2017112817 A JP2017112817 A JP 2017112817A JP 2016010387 A JP2016010387 A JP 2016010387A JP 2016010387 A JP2016010387 A JP 2016010387A JP 2017112817 A JP2017112817 A JP 2017112817A
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田中 正一
Shoichi Tanaka
正一 田中
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  • Windings For Motors And Generators (AREA)

Abstract

【課題】優れた低速性能をもつ可変速交流電気機械が提供される。
【解決手段】
3相電流が3相モードにおいて供給され、単相電流が単相モードにおいて供給される。単相モードはステータ極数を増加する。直列3相巻線の巻数は4レグインバータの単相モードにより増加される。ロータは永久磁石により磁化されるマグネット極の2倍のコア極をもつ。コア極の極性を反転することにより、ロータ極数は変更される。Hブリッジは界磁電流の反転によりコア極の極数を変更する。Hブリッジは電圧が異なる2つの直流電源に接続される。Hブリッジと界磁コイルは昇圧チョッパを構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は可変速交流電気機械に関し、特に極数切り替え可能な可変速交流電気機械に関する。
同期モータ及び誘導モータを含む可変速交流電気機械は優れた低速性能及び広い速度範囲の両方を必要とする。たとえば、オルタネータは優秀な低速発電性能と広い速度範囲における高い発電効率を必要とする。ステータコイルの低抵抗値のため、デルタ接続ステータコイルはY形接続ステータコイルと比べて高速発電に適している。巻数増加により、低速領域におけるステータコイルの起電力(EMF)を改善することができる。しかし、ステータコイルの銅損が巻数増加により増加してしまう。車両及び非車両機械における多くの用途において、可変速交流電気機械の低速性能の改善が要求されている。
特許文献1−3はロータ極数を3倍とすることが可能な3倍極型同期機を提案する。この3倍極型同期機はロータ極数の増加によりステータコイルのEMFを増加する。特許文献1は永久磁石同期モータを提案する。ロータはコア極及びマグネット極をもつ。2つのマグネット極の間に配置されるコア極は
磁極反転可能である。マグネット極は永久磁石により磁化されるロータ極を意味し、コア極は励磁電流により磁化されるロータ極を意味する。コア極の極性変更により、12個のロータ極は4個のロータ極となる。3相インバータにより供給される3相電流は電流切替器を通じてステータコイルの9つの相コイルに分配される。しかし、この電流切替器は製造コスト及び電力損失を増加させる。
特許文献2はロータをもつハイブリッド同期発電機を開示する。このロータは2つのコア極の間に配置される一つのマグネット極をもつ。界磁コイルが一対のコア極及び一つのマグネット極の根元部に巻かれる。界磁コイルに通電される励磁電流を反転することにより、コア極の極性が変更される。これにより、12個のロータ極は4個のロータ極に等価的に変更される。しかし、ロータコアが励磁コイル収容用のスロットを必要とするため、多数のロータ極をもつロータを実現することは困難である。その結果、ロータ極数の増加により低速発電性能を改善することは困難である。
特許文献3は永久磁石型同期発電機を提案している。この発電機は極性反転可能なソフト永久磁石極をもつ。このソフト永久磁石極は極性変更不能な2つのハード永久磁石極の間に配置される。しかし、2種類の永久磁石は製造コストを増加させる。
3倍極型同期モータの重要な問題はロータ極数が3倍となる時にステータコイルは電気角120度を電気角360度に変更しなければならないことである。言い換えれば、ロータの極数が変更される時、ステータ極数も変更されねばならない。しかし、ステータコイルの極数変更は製造コスト及び電力損失の増加を招く。誘導モータはスタータ極数の変更によりロータ極数を自動的に変更することができる。しかし、誘導モータは同期モータよりも悪い効率をもつ。
界磁電流によりステータコイルの起電力(EMF)を調整することができる界磁コイル式同期機は広い速度範囲で運転されるオルタネータ及びスタータジエネレータとして好適である。しかし、界磁電流の立ち上がりが遅れるため、界磁コイル式スタータジエネレータはエンジン始動やトルクアシストが遅延されるという問題をもつ。たとえば、ターボチャージャのターボラグはスタータジエネレータのトルクアシストにより短縮される。しかし、界磁電流の遅延により、界磁コイル式スタータジエネレータはターボラグを十分に短縮することができない。
特許文献4は2電源型スタータジエネレータを提案する。低電圧バッテリが昇圧チョッパを通じて高電圧キャパシタに接続される。高電圧キャパシタは界磁コイル式同期機を駆動するための3相インバータに接続される。界磁電流は高電圧キャパシタ及び低電圧バッテリのどちらかから界磁コイルに供給される。しかし、特許文献4はエンジン始動やトルクアシストにおいて高電圧電源を選択することにより界磁電流の遅延が短縮されるという技術思想を開示していない。
特許5605164 WO2008/148621 特開2013ー183515 特開2011−223748
本発明の一つの目的は優れた低速性能と広い速度範囲をもつ可変速交流電気機械を提供することである。本発明のもう一つの目的は界磁電流の急速な立ち上がりが可能な車両用界磁コイル式同期機を提供することである。
本発明の第1の様相によれば、3倍極型交流電気機械のステータコイルは少なくとも1個の直列3相巻線を有する。直列3相巻線は直列接続された3個の相コイルからなる。この電気機械は永久磁石同期機又は界磁コイル同期機又は誘導機により構成される。4個のレグをもつ4レグコンバータが直列3相巻線に接続される。4レグコンバータは4レグインバータ及び4レグ整流器を含む。この電気機械は単相モード及び3相モードをもつ。3相モードによれば、互いに電気角120度の位相差をもつ3つの相電流が直列3相巻線の3つの相コイルを別々に流れる。
単相モードによれば、単相電流が直列3相巻線の3つの相コイルを順番に流れる。この電気機械はステータ極数を変更するための特別の回路を必要としない。さらに、低速範囲をカバーする単相モードは優れた低速性能及びスイッチング損失の低減を実現する。さらに、低速性能の改善が可能な単相モードがステータコイルの巻数低減を実現するので、3相モードは中速範囲及び高速範囲における銅損の低減を実現する。
ステータコイルを複数の直列3相巻線で構成することができる。2つ直列3相巻線は2つの4レグインバータにより駆動されることができる。2つの直列3相巻線はステータコアの互いに異なる位置に配置されることができる。2つの直列3相巻線に互いに位相が異なる2つの単相モードを与えることにより、2相モードを実現することができる。2つの直列3相巻線に互いに位相が異なる2つの3相モードを与えることにより、6相モードを実現することができる。2つの直列3相巻線を直列接続することにより、直列6相巻線を構成することができる。直列6相巻線は7レグインバータに接続される。
ステータコイルを3つの直列3相巻線で構成することができる。3つ直列3相巻線は3つの4レグインバータにより駆動されることができる。3つの直列3相巻線はステータコアの互いに異なる位置に配置されることができる。3つの直列3相巻線が互いに異なる位相で単相モードを実行することにより、新3相モードを実現することができる。3つの直列3相巻線が互いに異なる位相で3相モードを実行することにより、9相モードを実現することができる。3つの直列3相巻線を直列接続することにより、直列9相巻線を構成することができる。直列9相巻線は10レグインバータに接続される。
3相モードにおいて2相駆動法を採用することにより、インバータのスイッチング損失を低減することができる。昇圧チョッパがインバータに昇圧DCリンク電圧を印加する。この2相駆動法によれば、4レグインバータの2つのレグが休止され、4レグインバータの他の2つのレグがスイッチングされる。昇圧チョッパは、休止された2つのレグに接続される一つの相コイルに略正弦波形の相電圧の一部を印加する。
2つのスイッチレグ及び2つのダイオードレグからなる4レグインバータを採用することにより、簡素な二電源型スタータジエネレータを構築することができる。2つのスイッチレグは高電圧電源に接続され、2つのダイオードレグは低電圧電源に接続される。
ロータ極数を変更するために、界磁コイル及び永久磁石をもつランデル型ロータコアを採用することができる。各永久磁石はランデル型ロータコアの各爪部の各中央部に固定される。永久磁石に隣接する2つのコア部の極性は界磁電流により変更される。これにより、ロータ極数が変更される。
ロータ極数を変更するために、複数のコイルからなる界磁コイルを採用することができる。これらのコイルはティース式ロータコアの異なるスロットに巻かれる。複数のコイルの一部を流れる界磁電流の方向はロータ極数を変更するために反転される。複数のコイルの他の一部を流れる界磁電流の方向は反転されない。これにより、ロータ極数が変更される。界磁電流コントローラが界磁電流の方向を反転する。この界磁電流コントローラはHブリッジ及び複数のダイオードを有する。
ロータ極数を変更するために、マグネット極及びコア極をもつロータコアを採用することができる。ロータの極数変更のために、ステータ電流のd軸電流成分がコア極の極性を変更する。
本発明の第2の様相によれば、Hブリッジとダイオードとトランジスタとをもつ界磁電流コントローラが、2つのコイルからなる界磁コイルに接続される。界磁電流の方向反転により、直列モードと並列モードとのどちらかが選択可能となる。直列モードによれば、2つのコイルは直列接続される。並列モードによれば、2つのコイルは並列接続される。界磁電流の急速な立ち上がりが要求される時、並列モードが採用される。さらに、界磁電流コントローラは界磁コイル式同期機のロータ極数を変更することもできる。
本発明の第3の様相によれば、Hブリッジが界磁コイルに接続される。Hブリッジの一つのスイッチレグは低電圧電源に接続され、Hブリッジの他の一つのスイッチレグは高電圧電源に接続される。モータ動作において高電圧電源が界磁コイル式スタータジエネレータに界磁電流を供給し、発電動作において低電圧電源が界磁コイル式スタータジエネレータに界磁電流を供給する。これにより、界磁コイルのインピーダンスはモータモードにおいて低減されることもでき、ロータ極数は変更されることができる。さらに、Hブリッジ及び界磁コイルを昇圧チョッパとして利用することにより、低電圧電源から高電圧電源への送電も可能となる。
界磁電流コントローラが界磁コイルのインピーダンス値の変更及び/又はロータ極数の変更のための複数の半導体素子をもつ時、これらの半導体素子は回転軸に固定されることが好ましい。好適には、半導体素子は回転軸に嵌められたターミナルリングに内蔵される。これにより、スリップリングを減らすことができる。
図1は第1実施例を示す配線図である。図2は図1に示されるダイオードリングを示す側面図である。図3は第2実施例を示す配線図である。図4はダイオードリングを示す側面図である。図5は3相モードで駆動される分布巻3相ステータコイルの電気角0度の状態を示す模式図である。図6は3相モードで駆動される分布巻3相ステータコイルの電気角60度の状態を示す模式図である。図7は単相モードで駆動される分布巻3相ステータコイルの電気角0度の状態を示す模式図である。図8は単相モードで駆動される分布巻3相ステータコイルの電気角180度の状態を示す模式図である。図9は図5-図8に示される分布巻き3相ステータコイルの一つの巻線形式を示す模式展開図である。図10は図9に示される分布巻3相ステータコイルに接続される4レグインバータを示すブロック図である。図11は3相モードで駆動される集中巻3相ステータコイルの電気角0度の状態を示す模式図である。図12は3相モードで駆動される集中巻3相ステータコイルの電気角60度の状態を示す模式図である。図13は単相モードで駆動される集中巻3相ステータコイルの電気角0度の状態を示す模式図である。図14は単相モードで駆動される集中巻3相ステータコイルの電気角180度の状態を示す模式図である。図15は第1実施例のスタータジエネレータの制御例を示すフローチャートである。図16は第3実施例を示す配線図である。図17は第3実施例の2相モードを示すベクトル図である。図18は第3実施例の6相モードを示すベクトル図である。図19は第3実施例に採用される集中巻ステータコイルの配線例を示す模式図である。図20は2種類の直列3相巻線が分離配置されたステータコアを示す模式図である。図21は図20に示されるステータコアのティースを示す模式展開図である。図22は第4実施例に採用されるティース式ロータコアを示す模式図である。図23は第4実施例に採用される界磁電流コントローラを示す配線図である。図24は3相モードのロータ極配置を示す模式図である。図25は単相モードのロータ極配置を示す模式図である。図26は第5実施例の4レグインバータを示す配線図である。図27は3相モータモードで駆動される4レグインバータの第1の電流状態を示す配線図である。図28は3相モータモードで駆動される4レグインバータの第2の電流状態を示す配線図である。図29は3相モータモードで駆動される4レグインバータの第3の電流状態を示す配線図である。図30は3相モータモードで駆動される4レグインバータの第4の電流状態を示す配線図である。図31は3相モータモードで駆動される4レグインバータの第5の電流状態を示す配線図である。図32は3相モータモードで駆動される4レグインバータの第6の電流状態を示す配線図である。図33は単相モードで駆動される4レグインバータの第1の電流状態を示す配線図である。図34は単相モードで駆動される4レグインバータの第2の電流状態を示す配線図である。図35は第6実施例の8レグインバータを示す配線図である。図36は第7実施例の10レグインバータを示す配線図である。図37は図36に示される9個の相コイルの配置を示す模式展開図である。図38は新3相モータモードを示すベクトル図である。図39は9相モータモードを示すベクトル図である。
可変速交流電気機械に関する本発明の好適な態様が図面を参照して説明される。
第1実施例
第1実施例のオルタネータは3相モード及び単相モードをもつ界磁コイル式同期発電機により構成されている。ロータコアに巻かれた界磁コイルは3つのコイルからなる。ティース型ロータコアと呼ばれるロータコアは径方向へ突出する多数のティースをもち、各ティースは各ロータ極を構成している。一部のティースの極性変更により、単相モードのロータ極数は3相モードのロータ極数の3倍となる。
図1に示されるこのオルタネータはステータコイル1、整流器2S、Hブリッジ4、界磁コイル5、コントローラ6及びダイオードリング7をもつ。Hブリッジ4及びダイオードリング7は、コントローラ6により制御される界磁電流コントローラを構成している。直列3相巻線と呼ばれるステータコイル1は、直列接続された3個の相コイル1U、1V及び1Wからなる。相コイル1U、1V及び1Wは、3相モードにおいて互いに電気角120度離れており、単相モードにおいて互いに電気角0度離れている。ステータコイル1が巻かれたステータコアの一例が図5−図14に示されている。界磁電流が界磁コイル5に供給される時、相コイル1UはU相起電力Vuを発生し、相コイル1VはV相起電力Vvを発生し、相コイル1WはW相起電力Vwを発生する。起電力はEMFと略称される。
バッテリ9に接続される整流器2Sは4つのダイオードレグ2A−2Dからなり、4レグコンバータと呼ばれる。しかし、4レグコンバータは4つのスイッチレグからなる4レグインバータを含む。レグ2Aは直列接続された上アームダイオード21及び下アームダイオード22からなる。レグ2Bは直列接続された上アームダイオード23及び下アームダイオード24からなる。レグ2Cは直列接続された上アームダイオード25及び下アームダイオード26からなる。レグ2Dは直列接続された上アームダイオード27及び下アームダイオード28からなる。
レグ2Aの交流(AC)端子は相コイル1Uの一端に接続され、レグ2BのAC端子は相コイル1Uの他端及び相コイル1Vの一端に接続されている。レグ2CのAC端子は相コイル1Vの他端及び相コイル1Wの一端に接続され、レグ2DのAC端子は相コイル1Wの他端に接続されている。レグ2A−2Dの正の直流(DC)端子はバッテリ9の正極に接続され、レグ2A−2Dの負のDC端子はバッテリ9の負極に接続されている。
界磁電流の量及び方向を制御するためのHブリッジ4はレグ4A及び4Bからなる。レグ4Aは直列接続された上アームスイッチ45及び下アームスイッチ42からなる。レグ4Bは直列接続された上アームスイッチ41及び下アームスイッチ46からなる。スイッチ41、42、45及び46はそれぞれ、逆並列ダイオードをもつNMOSトランジスタからなる。スイッチ41及び45のドレイン電極はバッテリ9の正極に接続され、スイッチ42及び46のソース電極はバッテリ9の負極に接続されている。
3つのコイル53−55からなる界磁コイル5は、図22に示されるロータコア13に巻かれている。ダイオードリング7は4つのダイオード74−77をもつ。レグ4AのAC端子はダイオード74のアノード電極及びダイオード77のカソード電極に接続されている。ダイオード74及び76のカソード電極はコイル53の一端に接続され、コイル53の他端はダイオード75及び77のアノード電極に接続されている。レグ4BのAC端子は、ダイオード76のアノード電極及びダイオード75のカソード電極に接続されている。さらに、コイル54及び55がレグ4A及び4Bの間にて並列接続されている。
界磁電流コントローラの基本動作が説明される。界磁電流は3相モードにおいてスイッチ45からスイッチ46へ流れる。界磁電流は単相モードにおいてスイッチ41からスイッチ42へ流れる。コイル53を通じて流れている界磁電流の方向はたとえモードが変更されても一定となる。しかし、コイル54及び55を通じて流れている界磁電流の方向はモードの変更により反対となる。
図22に示されるティース式ロータコア13は、3相モードにおいて実質的に2極をもち、単相モードにおいて実質的に6極をもつ。好適には、3相モードの1ロータ極ピッチはステータコアの3ティースピッチに相当する。同様に、単相モードの1ロータ極ピッチはステータコアの1ティースピッチに相当する。言い換えれば、1ティースピッチは、3相モードの電気角60度に相当し、単相モードの電気角180度に相当する。
図2はダイオードリング7を示す側面図である。回転軸10はモータハウジング11に回転自在に支持されている。ロータコア13に隣接するダイオードリング7は回転軸10に嵌められている。ダイオードリング7から突出する端子71−73はダイオード74−77を図略のスリップリング及び界磁コイル5に電気的に接続する。ダイオード74−77は耐熱樹脂製のダイオードリング7の内部に埋設されている。
界磁電流は、3相モードにおいてスイッチ45のデユーティ比制御により調整され、単相モードにおいてスイッチ41のデユーティ比制御により調整される。相コイル1U、1V及び1Wはそれぞれ、略正弦波形の相電圧Vu、Vv及びVwを発生する。3つの相電圧Vu、Vv及びVwの間の位相角はそれぞれ3相モードにおいて電気角120度であり、単相モードにおいて電気角0度である。言い換えれば、3つの相電圧Vu、Vv及びVwは単相モードにおいて同相となる。3相モードにおいて、レグ2A−2Dはいわゆる3相全波整流法で相電圧Vu、Vv及びVwを整流する。単相モードにおいて、レグ2A及び2Dはいわゆる単相全波整流法で相電圧Vu、Vv及びVwの和を整流する。
単相モードは3相モードと比べて3倍の極数及び3倍の巻数をもつ。したがって、オルタネータは、たとえステータコイル1の巻数が低減されても、低速領域にて十分な発電電圧を発生することができる。その結果、このオルタネータは低速発電性能を犠牲とすることなく、中速領域及び高速領域における銅損を低減することができる。
図1に示される界磁電流コントローラ及び図22に示されるティース式ロータコアの代わりに、図3に示される界磁電流コントローラ及び図4に示されるランデル式ロータコアを採用することも可能である。
第2実施例
第2実施例のスタータジエネレータが図3を参照して説明される。このスタータジエネレータはステータコイル1、インバータ2、バッテリスイッチ3、Hブリッジ4、界磁コイル5、コントローラ6及びダイオードリング7をもつ。コントローラ6はインバータ2、バッテリスイッチ3及びHブリッジ4を制御する。Hブリッジ4及びダイオードリング7は界磁電流コントローラを構成する。
このスタータジエネレータは3相モード及び単相モードをもつ界磁コイル式同期機である。第1実施例と同様のロータ極数の変更により、このスタータジエネレータは3相モード及び単相モードのどちらかを選択する。したがって、第2実施例のスタータジエネレータ及び第1実施例のオルタネータは多くの共通要素をもつ。しかし、このスタータジエネレータは第1実施例のティース式ロータコアの代わりにランデル型ロータコアを採用する。さらに、界磁電流コントローラ及びレグ2A及び2Dが変更され、バッテリスイッチ3が追加される。
直列3相巻線と呼ばれるステータコイル1は、直列接続された3個の相コイル1U、1V及び1Wからなる。相コイル1UはU相起電力Vuを発生し、相コイル1VはV相起電力Vvを発生し、相コイル1WはW相起電力Vwを発生する。
4レグインバータと呼ばれる3相のインバータ2は2つのスイッチレグ2A及び2B及び2つのダイオードレグ2B及び2Cからなる。スイッチレグ2Aは直列接続された上アームスイッチ21及び下アームスイッチ22からなる。スイッチレグ2Dは直列接続された上アームスイッチ27及び下アームスイッチ28からなる。スイッチ21、22、27及び28はそれぞれ逆並列ダイオードをもつNMOSトランジスタからなる。ダイオードレグ2Bは直列接続された上アームダイオード23及び下アームダイオード24からなる。ダイオードレグ2Cは直列接続された上アームダイオード25及び下アームダイオード26からなる。
スイッチレグ2Aの交流端子は相コイル1Uの一端に接続され、スイッチレグ2Dの交流端子は相コイル1Wの一端に接続されている。ダイオ−ドレグ2Bの交流端子は相コイル1Uの他端に接続され、ダイオードレグ2Cの交流端子は相コイル1Wの他端に接続されている。スイッチレグ2A及び2Dの正の直流端子は高電圧キャパシタ8の正極に接続される。ダイオードレグ2B及び2Cの正の直流端子はバッテリスイッチ3を通じて低電圧バッテリ9の正極に接続される。キャパシタ8及びバッテリ9の負極は接地されている。バッテリスイッチ3は逆並列ダイオードをもつNMOSトランジスタからなり、この逆並列ダイオードのアノードはバッテリ9の正極に接続されている。たとえば、バッテリ9の定格電圧は約14Vであり、キャパシタ8の最高電圧は約50Vである。
界磁電流の量及び方向をを制御するためのHブリッジ4は、図1に示されるオルタネータのHブリッジ4と同じである。界磁コイル5は互いに等しい巻数をもつ2つのコイル51及び52からなる。同じ巻方向をもつコイル51及び52は周知のランデル型ロータコアのボス部に巻かれている。ダイオードリング7はダイオード76−77及びMOSトランジスタ70をもつ。レグ4Aの交流端子に電気的に接続されるスリップリング48は、コイル51の一端、ダイオード77のカソード電極及びMOSトランジスタ70のゲート電極に接続されている。コイル51の他端は、MOSトランジスタ70のドレイン電極及びダイオード76のカソード電極に接続されている。MOSトランジスタ70のソース電極はコイル52の一端及びダイオード77のアノード電極に接続されている。レグ4Bの交流端子に接続されるスリップリング49はコイル52の他端及びダイオード76のアノード電極に接続されている。
第2実施例の界磁電流コントローラは直列モード及び並列モードをもつ。直列モードはコイル51及び52を直列接続し、並列モードはコイル51及び52を並列接続する。直列モードによれば、スイッチ41及び42がオフされ、スイッチ45及び46がオンされる。レグ4Aの交流端子の電位が上昇するため、MOSトランジスタ70は自動的にオンされる。その結果、界磁電流はバッテリ9からスイッチ45、コイル51、MOSトランジスタ70、コイル52、スイッチ46を通じて流れる。言い換えれば、コイル51及び52は直列接続される。界磁電流はスイッチ45のデユーティ比を制御することにより制御される。スイッチ45がオフされる時、コイル51及び52のフリーホィーリング電流がスイッチ42の逆並列ダイオード及びスイッチ46を通じて循環する。スイッチ45及び46がオフされる時、回生電流がスイッチ41及び42の逆並列ダイオードを通じてキャパシタ8に流れ、界磁束が速やかに減衰する。
並列モードによれば、スイッチ45及び46がオフされ、スイッチ41及び42がオンされる。レグ4Aの交流端子の電位が低下するため、MOSトランジスタ70は自動的にオフされる。界磁電流の一半がキャパシタ8からスイッチ41、コイル52、ダイオード77及びスイッチ42を通じて流れ、界磁電流の他の半分がキャパシタ8からスイッチ41、ダイオード76、コイル51及びスイッチ42を通じて流れる。スイッチ41のデユーティ比を制御することにより界磁電流が制御される。スイッチ41がオフされる時、コイル51及び52の不利ホィーリング電流がスイッチ46の逆並列ダイオード及びスイッチ42を通じて循環する。スイッチ41及び42がオフされる時、回生電流がスイッチ45及び46の逆並列ダイオードを通じてバッテリ9を充電する。コイル51及び52を流れる界磁電流の方向は、直列モードと並列モードとの切替により反対となる。
図4はランデル型ロータを示す側面図である。このロータは回転軸10に固定されたランデル型ロータコア12をもつ。界磁コイル5が軟鉄製のロータコア12のボス部に巻かれている。ロータコア12は、周方向へ等ピッチで配置された4つの爪部61−64をもつ。L字状の爪部61及び62はロータコア12のボス部の一端から径方向へ突出した後、図略のステータコアの内周面に沿って軸方向前方へ延在している。L字状の爪部63及び64はボス部の他端から径方向へ突出した後、軸方向後方へ延在している。
図略のステータコアに対面する爪部61−64の外周面部はそれぞれ凹部60を有している。各凹部60は爪部61−64の外周面部の各中央部に配置されている。永久磁石65が爪部61の凹部60に固定され、永久磁石66が爪部62の凹部60に固定されている。永久磁石65及び66の外面は磁化されてN
極をもつ。同様に、永久磁石67が爪部63の凹部60に固定され、永久磁石68が爪部64の凹部60に固定されている。永久磁石67及び68の外面は磁化されてS極をもつ。爪部61−64の外周面部はそれぞれ、凹部60を挟む2つのコア部69をもつ。結局、8個のコア部69と4個の永久磁石65−68が周方向へ等ピッチで配置されている。
直列モードによれば、バッテリ9により供給される界磁電流により、爪部61及び62の4つのコア部69はN極に磁化され、爪部63及び64の4つのコア部69はS極に磁化される。これにより、爪部61及び62のコア極69が永久磁石65及び66と同じ極性となるため、爪部61及び62はそれぞれ、N極をもつ一つのロータ極となる。同様に、爪部63及び64のコア極69は永久磁石67及び68と同じ極性となるため、爪部63及び64はそれぞれ、S極をもつ一つのロータ極となる。結局、ランデル型ロータコアは直列モードにおいて等価的に4つのロータ極をもつ。この直列モードは3相モードにおいて採用される。
並列モードによれば、キャパシタ8により供給される界磁電流により、爪部61及び62の4つのコア部69はS極に磁化され、爪部63及び64の4つのコア部69はN極に磁化される。爪部61及び62のコア極69は永久磁石65及び66と反対極性となるため、爪部61及び62はそれぞれ、2つのS極と一つのN極をもつ。同様に、爪部63及び64のコア極69は永久磁石67及び68と反対極性となるため、爪部63及び64はそれぞれ、2つのN極と一つのS極をもつ。これにより、ランデル型ロータコアは並列モードにおいて12個のロータ極をもつ。結局、界磁電流の方向を反転することにより、ロータ極数は3倍となる。この並列モードは単相モードにおいて採用される。
インバータ2は3相モード及び単相モードをもつ。相コイル1U、1V及び1Wは、3相モードにおいて互いに電気角120度離れた逆起電力Vu、Vv及びVwを発生する。相コイル1U、1V及び1Wは単相モードにおいて互いに等しい逆起電力Vu、Vv及びVwを発生する。したがって、3相モードによれば、逆起電力Vu、Vv及びVwの和はゼロとなる。3相モードは発電モード及び低速制動モードで使用され、単相モードはエンジン始動モード、トルクアシストモード及び高速制動モードで使用される。さらに、単相モードは低速発電モードにおいて採用される。しかし、単相同期モータはトルクがゼロとなるトルク死点をもつ。この実施例によれば、所定のシリンダに噴射された燃料は、エンジン始動が指令された時に点火される。これにより、エンジンのクランクシャフトに連結されるスタータジエネレータのロータがエンジン始動初期に回転される。
単相モード及び3相モードにおけるステータの電流分布が図5−図14を参照して説明される。ステータコア100は6個のティース101を有する。隣接する2つのティースの間の周方向距離であるティースピッチは互いに等しい。図4に示されるロータコア12は単相モードにおいて12極をもつため、ステータコア100は正確には12個のティース101をもつ。言い換えれば、互いに隣接する3つのティース101はランデル型ロータコアの1つの爪部ピッチを占める。
図5及び図6は分布巻き3相ステータコイルにより形成される3相モードのステータ電流分布を示す。図5はロータの電気角が0である時点を示し、図6はロータの電気角が60度である時点を示す。相コイル1U、1V及び1Wはティース101の間に形成された6個のスロット102に分布巻きされている。U相コイル1Uは、第1スロットに収容される導体Uと、第4スロットに収容される導体−Uとからなる。V相コイル1Vは、第2スロットに収容される導体Vと、第5スロットに収容される導体−Vとからなる。W相コイル1Wは、第3スロットに収容される導体Wと、第6スロットに収容される導体−Wとからなる。U相電流がU相コイル1Uに流れ、V相電流がV相コイル1Vに流れ、W相電流がW相コイル1Wに流れている。3つの相電流の間の各位相差は3相モードにおいてそれぞれ電気角120度である。
図5において、互いに隣接する3つの導体−W、U及び−Wを個別に流れる3つの相電流は同じ方向をもち、互いに隣接する3つの導体W、−U及びVを流れる3つの相電流と反対の方向をもつ。これにより、ステータコア100は実質的に2つのステータ極をもつ。
図6において、隣接する3つの導体W、−V及びUを流れる3つの相電流は同じ方向をもち、互いに隣接する3つの導体−U、V及び−Wを個別に流れる3つの相電流と反対の方向をもつ。これにより、ステータコア100は実質的に2つのステータ極をもつ。図6のステータ磁界は図5のステータ磁界から電気角60度回転している。結局、3つの相電流の間の位相差は電気角120度であり、2つのステータ極をもつ3相回転磁界は、従来の3相巻線により形成される3相回転磁界と同じである。
図7及び図8は、分布巻き3相ステータコイルにより形成される単相モードのステータ電流分布を示す。U相電流、V相電流及びW相電流は同じ位相をもつ。したがって、奇数番目のスロットの導体を流れる相電流は、偶数番目のスロットの導体を流れる相電流と反対の方向へ流れる。
図7はロータの電気角が0である時点を示し、図8はロータの電気角が180度である時点を示す。図7において、奇数番目の導体U、V及びWを流れる相電流は還り方向へ流れ、偶数番目の導体−U、−V及び−Wを流れる相電流は往き方向へ流れる。したがって、ステータコア100は6つのステータ極をもつ。図8において、奇数番目の導体U、V及びWを流れる相電流は往き方向へ流れ、偶数番目の導体−U、−V及び−Wを流れる相電流は還り方向へ流れる。したがって、ステータコア100は6つのステータ極をもつ。結局、互いに電気角0度離れた3つの相電流は、実質的に6つのステータ極をもつ単相回転磁界を形成する。
図9は図5-図8に示される分布巻き3相ステータコイルの巻線例を示す模式展開図である。6つのコイルC1-C6はステータコア100の6つのスロットS1-S6に巻かれている。U相コイル1Uは、直列接続されたコイルC1及びC4からなる。V相コイル1Vは、直列接続されたコイルC2及びC5からなる。W相コイル1Wは、直列接続されたコイルC3及びC6からなる。図10はコイルC1-C6を駆動するための4レグコンバータ2を示す。レグ2A−2Dからなるこの4レグインバータ2は、U相電流IU、V相電流IV及びW相電流IWを供給する。
図11及び図12は、集中巻き3相ステータコイルにより形成される3相モードの電流分布を示す。図11はロータの電気角が0である時点を示し、図12はロータの電気角が60度である時点を示す。相コイル1U、1V及び1Wが6つのティース101に順番に集中巻きされている。U相コイル1Uは、第1スロットに巻かれたコイルUと、第4スロットに巻かれたコイル−Uとからなる。直列接続されたコイルU及びコイル−Uは互いに逆向きの磁界を形成する。V相コイル1Vは、第3スロットに巻かれたコイルVと、第6スロットに巻かれたコイル−Vとからなる。直列接続されたコイルV及びコイル−Vは互いに逆向きの磁界を形成する。W相コイル1Wは、第5スロットに巻かれたコイルWと、第2スロットに巻かれたコイル−Wとからなる。直列接続されたコイルW及びコイル−Wは互いに逆向きの磁界を形成する。U相電流がU相コイル1Uに流れ、V相電流がV相コイル1Vに流れ、W相電流がW相コイル1Wに流れる。3つの相電流IU、1V及び1Wの間の位相角差は3相モードにおいて電気角120度である。
図11及び図12によれば、ステータコア100は実質的に2つのステータ極をもつ。図12のステータ磁界は図11のステータ磁界に対して電気角60度シフトしている。互いに電気角120度離れた3つの相電流からなる3相電流がステータコイル1に流れる時、3相ステータ磁界は実質的に2極をもつことが理解される。この3相回転磁界は従来の3相ステータコイルにより形成される3相回転磁界と同じである。
図13及び図14は、集中巻き3相ステータコイルにより形成される単相モードの電流分布を示す。この単相モードにおいて、U相電流、V相電流及びW相電流は同じ位相をもつ。図13はロータの電気角が0である時点を示し、図14はロータの電気角が180度である時点を示す。図13によれば、奇数番目のティース101はN極となり、偶数番目のティース101はS極となる。ステータコア100は6つのステータ極をもつ。図14によれば、奇数番目のティース101はS極となり、偶数番目のティース101はN極となる。ステータコア100は6つのステータ極をもつ。単相電流が3つの相コイル1U、1V及び1Wを流れる時、ステータの磁界は6極をもつことが理解される。コントローラ6により遂行される動作モードが図3及び図15を参照して説明される。
リカバリモード
最初に、キャパシタ8の電圧がエンジン始動に十分か否かか判定される(S100)。キャパシタ電圧Vcが所定値Vthより低ければ、リカバリモードが指令される。このリカバリモードによれば、スイッチ41及び42がオフされ、スイッチ45及び46が同期してスイッチングされる(S102)。スイッチ45及び46がオンされる時に、界磁電流がバッテリ9からコイル51及びコイル52に流れる。スイッチ45及び46がオフされる時に、回生電流がスイッチ42及び41の逆並列ダイオードを通じてキャパシタ8に流れる。キャパシタ8の電圧Vcが所定値に達した時、この昇圧充電モードは終了される。
エンジン始動モード
エンジン始動が指令されたと判定されれば(S104)、エンジン始動モードが実行される(S106)。まず、エンジンの所定のシリンダに噴射された燃料が点火され、スタータジエネレータのロータが回転を開始する。さらに、並列モードが開始され、界磁電流がキャパシタ8からコイル51及び52へ流れる。コイル51及び52が並列接続され、かつ、キャパシタ8の電圧が高いため、界磁電流は非常に急速に立ち上がる。
次に、単相モードが開始され、スイッチレグ2A及び2Dがロータの回転角に応じてスイチングされる。バッテリスイッチ3はオフされている。これにより、単相電流がキャパシタ8から相コイル1U、1V及び1Wに供給される。極数及び巻数がそれぞれ3倍となるため、この単相モードはステータ電流の増加を抑止しつつエンジン始動トルクを発生する。
キャパシタ回復モード
次に、エンジン始動が完了したと判定されれば、キャパシタ回復モードが実行される(S108)。このキャパシタ回復モードによれば、単相モード及び並列モードが実行される。相コイル1U、1V及び1Wにより発電される単相発電電圧の和が2つのスイッチレグ2A及び2Dにより整流されてキャパシタ8に印加される。並列接続されたコイル51及び52に流れる界磁電流はスイッチ41のデユーティ比制御により調整される。キャパシタ8の電圧Vcが所定値Vthを超えたら、スイッチ41及び42がオフされる。バッテリスイッチ3はオフされている。
相電圧Vu、Vv及びVwの和がエンジンの低回転速度の故にキャパシタ8の所定電圧値よりも低い時、昇圧動作が実施される。この昇圧動作によれば、下アームスイッチ22及び28が同期スイッチングされる。下アームスイッチ22及び28がオンされる時に、磁気エネルギーが相コイル1U、1V及び1Wに蓄積される。下アームスイッチ22及び28のオフにより昇圧された後、相コイル1U、1V及び1Wの相電圧の和はキャパシタ8を充電する。
発電モード
次に、バッテリ9の電圧が所定値未満である時、3相モードの実行によりバッテリ9が充電される(S110)。まず、直列モードが開始され、スイッチ41及び42がオフされる。バッテリスイッチ3、スイッチ45及び46がオンされる。トランジスタ70はオンされる。これにより、界磁電流がバッテリ9からコイル51及び52に直列に供給される。相コイル1U、1V及び1Wは互いに電気角120度離れた3つの相電圧Vu、Vv及びVwを発生する。インバータ2により整流された3相電圧は上アームダイオード23及び25を通じてバッテリ9に印加される。この整流された3相電圧はスイッチ45のデユーティ比の制御により調整される。
3相モードにおいてダイオード23及び25から出力される整流電圧は、U相電圧Vuの正の半波成分、W相電圧Vwの負の半波成分及びV相電圧Vvの全波整流成分の包絡線波形となる。3相モードはキャパシタ8を充電しない。なぜなら、直列接続された3つの相コイル1U、1V及び1Wの発電電圧の和がゼロとなるためである。
回転数低下により3相発電モードによるバッテリ9の充電が不能となる時、単相モードが実行される。並列モードが実行される時、スイッチ45及び46がオフされ、スイッチ42がオンされ、スイッチ41がスイッチングされる。ロータ極数が3相モードの3倍となり、かつ、ステータコイル1の巻数が3相モードの2倍となるため、単相整流電圧がダイオード23及び25を通じてバッテリ9に印加される。この単相発電モードがさらに説明される。ステータコイル1が発電する単相電圧の正の半波期間において、相コイル1U及び1Vの発電電圧の和が下アームスイッチ22の逆並列ダイオードと上アームダイオード25を通じてバッテリ9に印加される。同様に、この単相電圧の負の半波期間において、相コイル1V及び1Wの発電電圧の和が下アームスイッチ28の逆並列ダイオードと上アームダイオード23を通じてバッテリ9に印加される。
発電モードにおける永久磁石65−68の影響が説明される。永久磁石65−68はたとえ界磁電流がゼロであっても発電電圧を発生する。永久磁石による発電は界磁電流を減らす。バッテリ充電電流の調整はバッテリスイッチ3の制御により実施される。永久磁石による発電の欠点は、高速領域において界磁電流をゼロとしても、バッテリ9に印加される整流電圧がバッテリ電圧よりも高くなり過ぎるかもしれないことである。この問題を解決するために、バッテリ9の電圧が所定値を超える時にバッテリスイッチ3がオフされる。
トルクアシストモード
トルクアシストが指令されたと判定されれば(S112)、トルクアシストモードが実行される(S114)。まず、並列モードが実行され、界磁電流が急速に立ち上がる。次に、スイッチレグ2A及び2Dが単相モードでスイチングされる。これにより、ロータ回転角に応じて制御される単相電流がキャパシタ8から相コイル1U、1V及び1Wに供給される。スタータジエネレータは単相モータトルクを発生する。トルク指令値に基づいてスイッチ41及びスイッチレグ2A及び2Dを制御することにより、このモータトルクは調整される。
回生モード
車両の制動が指令されたと判定されれば(S116)、回生モードが実行される(S118)。この回生モードは高速回生モード及び低速回生モードを含む。車両速度が高ければ、高速回生モードが実行される。並列モードの実行により界磁電流が急速に立ち上がる。これにより、単相整流電圧がスイッチ21及び27の逆並列ダイオードを通じてキャパシタ8に印加される。キャパシタ8の充電電流はスイッチ41のスイッチングにより制御される。
バッテリ9の電圧が低ければ、バッテリスイッチ3がこの高速回生モードにおいてオンされる。これにより、ダイオード23及び25はバッテリ9を充電する。バッテリ9の電圧が所定値を超えたら、バッテリスイッチ3がオフされる。キャパシタ8の電圧が所定の最高電圧に達したら、並列モードが終了され、高速回生モードが終了される。
永久磁石65−68がロータコア12に固定されているため、たとえスイッチ41及び42がオフされてもステータコイル1は発電電圧を発生する。したがって、スイッチレグ2A及び2Dにより整流された単相整流電圧がキャパシタ8の最高電圧を超えるかもしれない。この過剰充電問題を防ぐために、並列モードの代わりに直列モードが採用される。これにより、直列接続された3つの相コイル1U、1V及び1Wの発電電圧の合計はゼロとなり、キャパシタ8の過剰充電は防止される。車両速度が低ければ、バッテリ9を充電するための低速回生モードが実行される。この低速回生モードによれば、ダイオード23及び25がバッテリ9を充電する。界磁電流の供給のために、直列モード及び並列モードのどちらかが採用される。
第2実施例の利点が説明される。第1に、バッテリ電圧を昇圧することによりキャパシタ8を充電することができる。界磁コイル5をリアクトルとして用いるこの昇圧充電はキャパシタ8の電圧が低い時に実行される。第2に、並列モードを採用することにより、界磁電流を急速に立ち上げることができる。なぜなら、キャパシタ8の高電圧及び界磁コイル5の低インピーダンス値を使用できるからである。第3に、単相モードが採用されるため、エンジン始動、トルクアシスト及び回生制動が強力となる。
第1の変形態様
第1の変形態様が図3を参照して説明される。トランジスタ70と2つのダイオード51及び52を回転軸に固定されるにより、界磁コイル5の2つのコイル51及び52は直列モードと並列モードとをもつことができる。界磁コイルの巻数を切替可能なこのアイデアは、極数を変更しない従来のオルタネータやスタータジエネレータに適用されることができる。これにより、従来のオルタネータやスタータジエネレータの界磁電流を急速に立ち上げることができる。したがって、オルタネータによる回生制動は急速に実行され、スタータジエネレータによるエンジン始動遅れは短縮される。
第2の変形態様
第2の変形態様が図3を参照して説明される。界磁電流の立ち上がり特性を変更するために、Hブリッジ4の一つのレグ4Aは低電圧バッテリ9に接続され、他の一つのレグ4Bは高電圧キャパシタ8に接続される。このアイデアは、一定のロータ極数及び界磁コイルの一定のインピーダンス値をもつ従来のオルタネータやスタータジエネレータにも適用されることができる。これにより、従来のオルタネータやスタータジエネレータの界磁電流を急速に立ち上げることができる。したがって、オルタネータによる回生制動は急速に実行され、スタータジエネレータによるエンジン始動遅れは短縮される。
第3の変形態様
第3の変形態様が図3を参照して説明される。Hブリッジ4及び界磁コイル5を昇圧チョッパとして動作させることにより、低電圧バッテリ9は高電圧キャパシタ8を充電することができる。このアイデアは、一定のロータ極数及び界磁コイルの一定のインピーダンス値をもつ従来のオルタネータやスタータジエネレータにも適用されることができる。
第3実施例
第3実施例のスタータジエネレータが図16−図22を参照して説明される。このスタータジエネレータは、ステータコイル1A、インバータ2X、バッテリスイッチ3、Hブリッジ4、界磁コイル5、コントローラ6及びダイオードリング7をもつ。Hブリッジ4及びダイオードリング7は界磁電流コントローラを構成する。第3実施例のスタータジエネレータは、第2実施例の単相モードの代わりに2相モードを実行し、第2実施例の3相モードの代わり6相モードを実行する。2相モードの実行は2つの単相モードの実行と均等であり、6相モードの実行は2つの3相モードの実行と均等である。したがって、2相モードは6相モードの3倍の極数をもつ。
ステータコアに巻かれたステータコイル1Aは、直列に接続された相コイル1U、1V、1W、1X、1Y及び1Zをもつ。ステータコイル1Aは直列6相巻線と呼ばれる。言い換えれば、ステータコイル1Aは、相コイル1U、1V及び1Wからなる第一の直列3相巻線と、相コイル1X、1Y及び1Zからなる第二の直列3相巻線とからなる。
7レグインバータと呼ばれるインバータ2Xは7つのレグ2A、2B、2C、2D、2E、2F及び2Gをもつ。インバータ2Xは、レグ2A−2Dからなる第一の4レグインバータと、レグ2D−2Gからなる第二の4レグインバータとからなると見なすことができる。第一、第二の4レグインバータはそれぞれ単相モード及び3相モードをもつ。第一、第二の4レグインバータがそれぞれ単相モードで駆動される時、インバータ2Xは2相モードをもつ。第一、第二のの4レグインバータがそれぞれ3相モードで駆動される時、インバータ2Xは6相モードをもつ。
4つのレグ2A−2Dは図3に示されるレグ2A−2Dと等しい。ダイオードレグ2Eの交流端子は相コイル1X及び1Yの接続点に接続され。ダイオードレグ2Fの交流端子は相コイル1Y及び1Zの接続点に接続されている。スイッチレグ2Gの交流端子は相コイル1Zの独立端に接続されている。U相電流IUがU相コイル1Uを流れ、V相電流IVがV相コイル1Vを流れ、W相電流IWがW相コイル1Wを流れる。同様に、X相電流IXがX相コイル1Xを流れ、Y相電流IYがY相コイル1Yを流れ、Z相電流IZがZ相コイル1Zを流れる。
図16に示される界磁電流コントローラは、図1に示される界磁電流コントローラと本質的に等しい。けれども、図16によれば、3つのコイル53−56は直列に接続され、コイル53を流れる電流の方向が変更され、コイル54及び55を流れる電流は変更されない。3つのコイル53−55は、図22に示されるティース式ロータコア13に巻かれている。ダイオードリング7は3つのダイオード74、76及び77からなる。レグ4Aの交流端子はダイオード74のアノード電極及びダイオード77のカソード電極に接続されている。ダイオード74及びダイオード76のカソード電極はコイル55の一端に接続されている。コイル55の他端はコイル54の一端に接続され、コイル54の他端はダイオード77のアノード電極及びコイル53の一端に接続されている。レグ4Bの交流端子はコイル53の他端及びダイオード76のアノード電極に接続されている。
界磁電流コントローラは直列モード及び並列モードをもつ。直列モードによれば、スイッチ41及び42がオフされ、スイッチ45及び46がオンされる。界磁電流はダイオード74、コイル55、54及び53を順番に流れる。並列モードによれば、スイッチ45及び46がオフされ、スイッチ41及び42がオンされる。界磁電流の一部がコイル53及びダイオード77を通じて流れ、界磁電流の残りがダイオード76、コイル55、コイル54及びダイオード77の順に流れる。結局、モード変更により、コイル55及び54を流れる界磁電流の方向は不変であり、コイル53を流れる界磁電流の方向は切り替えられる。並列モードによれば、キャパシタ8が界磁コイル5に高電圧を印加し、かつ、界磁コイル5のインピーダンス値が減少されるために、界磁電流が急速に立ち上がる。
6相モードは直列モードにより実行され、2相モードは並列モードにより実行される。これにより、図22に示されるロータコア13は、6相モードにおいて実質的に2極をもち、2相モードにおいて実質的に6極をもつ。コイル55及び54の巻数は等しくされる。コイル53−55の巻数比は実験結果に基づいて設定される。結局、図16に示される界磁コイル5及びダイオードリング7はロータ極数及び界磁コイル5の巻数の両方を変更することが理解される。図16に示される界磁電流コントローラ及び図22に示されるティース式ロータコアの代わりに、図3に示される界磁電流コントローラ及び図4に示されるランデル型ロータコアを採用することも可能である。
図17は2相モードにおける6つの相電流のベクトルを示す。この相モードによれば、3つのスイッチレグ2A、2D及び2Gが使用される。ロータの極数が3倍となるため、3つの相コイル1U、1V及び1Wに生じる第一の逆起電力は同相となり、3つの相コイル1X、1Y及び1Zに生じる第二の逆起電力は同相となる。さらに、第一の逆起電力と第二の逆起電力との間の位相差は電気角90度となる。
この2相モードは、エンジン始動モード、トルクアシストモード及び高速回生モードにおいて使用される。スイッチレグ2A及び2Dを制御することにより、3つの相コイル1U、1V及び1Wに流れる第一の相電流I1(=IU=IV=IW)が制御される。同様に、スイッチレグ2D及び2Gを制御することにより、3つの相コイル1X、1Y及び1Zに流れる第二の相電流I2(=IX=IY=IZ)が制御される。スイッチレグ2Dは電流差(I1−I2)を供給するために制御される。スイッチレグ2A、2D及び2Gを制御することにより、2つの相電流I1及びI2の間の位相差は電気角90度に維持される。これにより、スタータジエネレータはエンジン始動トルクを発生可能な2相同期モータとなる。なお、図16に示される7レグインバータ2Xの代わりに、2つの4レグインバータを用いることも可能である。
図18は6相モードにおける6つの相電流のベクトルを示す。この6相モードによれば、第一の3相電流の3つの相電流IU、IV及びIWの間の位相差は電気角120度であり、第二の3相電流の3つの相電流IX、IY及びIZの間の位相差も電気角120度である。さらに、第一の3相電流の一つの相電流と第二の3相電流の一つの相電流との間の位相差は電気角30度である。この6相モードは、発電モード及び低速回生モードにおいて使用される。上アームダイオード23、25、29及び31が発電電流をバッテリスイッチ3を通じてバッテリ9に供給する。これにより、バッテリ9に供給される発電電流のリップルは6相モードにおいて低減される。
図19は、6つの相コイル1U−1Zからなるステータコイル1Aの一つの配置例を示す。ステータコア100Aは6相モードの電気角360度の範囲に12個のティース102をもち、2相モードの電気角360度の範囲に4個のティース102をもつ。したがって、1ティースピッチは2相モードの電気角90度に相当し、6相モードの電気角30度に相当する。ステータコイル1Aはステータコア100Aに巻かれている。
U相コイル1Uは、直列接続されたコイルU及びコイル−Uからなる。コイルU及び−Uは反対向きの磁界を形成する。V相コイル1Vは、直列接続されたコイルV及びコイル−Vからなる。コイルV及び−Vは反対向きの磁界を形成する。W相コイル1Wは、直列接続されたコイルW及びコイル−Wからなる。コイルW及び−Wは反対向きの磁界を形成する。X相コイル1Xは、直列接続されたコイルX及びコイル−Xからなる。コイルX及びコイル−Xは反対向きの磁界を形成する。Y相コイル1Yは、直列接続されたコイルY及びコイル−Yからなる。コイルY及び−Yは反対向きの磁界を形成する。Z相コイル1Zは、直列接続されたコイルZ及びコイル−Zからなる。コイルZ及び−Zは反対向きの磁界を形成する。
図20は、6つの相コイル1U−1Zからなるステータコイル1Aのもう一つの配置例を示す。ステータコイル1Aはステータコア100Bに巻かれている。ステータコイル1Aは、相コイル1U、1V及び1Wからなる第一の3相コイルと、相コイル1X、1Y及び1Zからなる第二の3相コイルからなる。第一の3相コイルと第二の3相コイルはステータコアの互いに異なる領域に配置されている。言い換えれば、第一の3相コイルはステータコア100Bに別々に巻かれている。
ステータコア100Bは、それぞれ円弧形状をもつ4つのコア部201−204からなる。コア部201−204はそれぞれ、略90度の各領域を占める。相コイル1U、1V及び1Wからなる第一の3相コイルはコア部201及び202に巻かれる。相コイル1X、1Y及び1Zからなる第二の3相コイルはコア部203及び204に巻かれる。第一の3相コイル及び第二の3相コイルは、第1実施例と同様に巻かれる。
図21はステータコア100Bのティース102の配置例を示す。コア部201及び202のティース102は、コア部203及び204のティース102に比べて半スロットピッチ0.5Psだけシフトしている。したがって、コア部201及び202に巻かれる相コイル1U、1V及び1Wは、コア部203及び204に巻かれる相コイル1X、1Y及び1Zに対して半スロットピッチだけシフトしている。半スロットピッチ0.5Psは、図17に示される2相モードにおける電気角90度に相当する。結局、第一の3相コイルに流す第一の単相電流と、第二の3相コイルに流す第二の単相電流との間の電気角が90度である時、ステータコイル1Aは2相モードで駆動される。第一の3相コイルが巻かれるコア部201及び202が互いに180度離れ、第二の3相コイルが巻かれるコア部203及び204が互いに180度離れているため、ステータコア100Bの振動が低減される。隣接する2つのコア部の間の境界部において、2つの3相コイルは重なり合うことができる。
結局、2相モードは互いに所定の位相差をもつ2つの単相モードからなり、6相モードは互いに位相差をもつ2つの3相モードからなることがわかる。2相/6相切替可能なスタータジエネレータは第2実施例のスタータジエネレータと本質的に同じ利点をもつ。
図22はティース式ロータコア13に巻かれた界磁コイル5を示す。ロータコア13は積層電磁鋼板で製造され、回転軸10に固定されている。ロータコア13は等間隔で配置された6つのティース131−136をもつ。界磁コイル5Aを収容するための6つのスロット141−146がティース131−136を分離している。界磁コイル5は3つのコイル53−55からなる。コイル53はスロット145及び146に巻かれ、コイル54はスロット141及び142に巻かれ、コイル55はスロット143及び144に巻かれている。
第1実施例によれば、コイル53を流れる界磁電流はティース133及び134をN極に磁化し、ティース135及び136をS極に磁化する。コイル54及び55を流れる界磁電流は電流方向の変更により、ティース131及び132の極性を変更する。同様に、第3実施例によれば、コイル54及び55を流れる界磁電流はティース131をN極に磁化し、ティース132をS極に磁化する。コイル53を流れる界磁電流は電流方向の変更により、ティース133−136の極性を変更する。
コイル53−55の一部を流れる界磁電流を反転することにより、ティース131−136の一部の極性が変更されることが理解される。その結果、ロータコア13は2極又は6極をもつ。コイル54及び55の位置にコイル53を配置し、コイル53の位置にコイル54及び55を配置することも可能である。図23は図22に示される界磁コイル53−55に供給される界磁電流を制御するもう一つの界磁電流コントローラを示す。
第4実施例
図24及び図25は永久磁石のみをもつ極数変更ロータを示す。界磁コイル無しのこのロータは回転軸10に固定された積層鋼板製のティース式ロータコア14をもつ。ロータコア14は周方向において等間隔に配置された磁気突極であるティース131−136をもつ。永久磁石52及び55はロータコア14のティース131及び132内に埋め込まれている。ティース133−136はコア極と呼ばれ、ティース131及び132はマグネット極と呼ばれる。マグネット極131の下に埋め込まれた永久磁石55はマグネット極131の外表面にN極を与える。マグネット極132の下に埋め込まれた永久磁石52はマグネット極132の外表面にS極を与える。
フラックスバリアである溝部145が隣接する2つのコア極133及び135の間に形成され、フラックスバリアである溝部146が隣接する2つのコア極134及び136の間に形成されている。フラックスバリア141がマグネット極131とコア極133の間に形成され、フラックスバリア142がマグネット極131とコア極134の間に形成されている。フラックスバリア143がマグネット極132とコア極135の間に形成され、フラックスバリア144がマグネット極132とコア極136の間に形成されている。
図24は3相モード又は6相モードにおけるロータ極の一つの配置を示す。ステータ電流のd軸電流成分により、コア極133及び134はN極となり、マグネット極131のN極はさらに強化される。同様に、コア極135及び136はS極となり、マグネット極132のS極はさらに強化される。結局、このロータは実質的に2極となる。d軸は2つのマグネット極131及び132の中心を通過する。q軸は2つの溝部145及び146の中心を通過する。結局、一つのd軸と一つのq軸とをもつこのロータは2極をもつことができる。
図25は単相モード又は2相モードにおけるロータ極のもう一つの配置を示す。単相モード又は2相モードの電気角360度は3相モード又は6相モードの電気角120度に相当する。したがって、単相モード又は2相モードのステータ電流は、従来のd軸電流成分に相当するd3軸電流成分と、従来のq軸電流成分に相当するq3軸電流成分とにより構成される。d3軸電流成分により、コア極133及び134はS極となり、コア極135及び136はN極となる。d3軸はコア極133−136及びマグネット極131-132の中心を通過する。q3軸は溝部145−146の中心及びフラックスバリア141−144の中心を通過する。結局、3つのd3軸と3つのq3軸とをもつこのロータは6極をもつことができる。
第5実施例
図26に示される第5実施例によれば、昇圧チョッパ80により昇圧されたDCリンク電圧が4レグインバータ2Yに印加される。この実施例はトラクションモータの駆動に好適である。昇圧チョッパ80は、リアクトル81、下アームスイッチ82及び上アームスイッチ83からなる。バッテリ9の正極はリアクトル81を通じて下アームスイッチ82のドレイン電極及び上アームスイッチ83のソース電極に接続されている。下アームスイッチ82のソース電極は接地され、上アームダイオード83のドレイン電極は4レグインバータ2Yの正の直流端子に接続されている。昇圧チョッパ80はバッテリ電圧を昇圧し、昇圧電圧を4レグインバータ2Yに印加する。4レグインバータ2Yは、図1に示される4レグコンバータ2Sの8つのダイオードを、逆並列ダイオードをもつ8つのMOSトランジスタをもつ。これにより、この4レグインバータ2Yは、3相モード及び単相モードによりモータ動作を行うことができる。
図26に示される4レグインバータ2Yにより実行される3相モータモードが図27−図32を参照して具体的に説明される。U相コイルUは逆起電力Vuを発生し、V相コイルVは逆起電力Vvを発生し、W相コイルWは逆起電力Vwを発生する。電流Iが4レグインバータ2Yを流れる。図27は逆起電力Vuが最も高い電気角240度での状態を示し、図28は逆起電力Vvが最も低い電気角300度での状態を示す。言い換えれば、逆起電力Vvは電気角300度にて負方向に最も大きい。図29は逆起電力Vwが最も高い電気角0度での状態を示し、図30は逆起電力Vuが最も低い電気角60度での状態を示す。図31は逆起電力Vvが最も高い電気角120度での状態を示し、図32は逆起電力Vwが最も低い電気角180度での状態を示す。スイッチレグ2A−2Dが逆起電力Vu、Vv及びVwと反対方向へ3相電流を供給する時、3相モードのモータトルクが発生する。
スイッチレグ2AはU相コイル1UにU相電流を供給し、レグ2DはW相コイル1WにW相電流を供給する。その結果、直列接続された相コイル1U、1V及び1Wからなる直列3相巻線は従来のデルタ接続3相巻線に等しい。
図26に示される4レグインバータ2Yはエンジン始動期間の初期に3相モードを実行することによりロータの回転を開始することができる。ロータが回転開始後に単相モータモードが開始される。これにより、たとえ単相同期モータがトルク死点をもつとしても、このモータは単相モータの強力なトルクで回転することができる。
スイッチレグ2A及び2Dを高電圧キャパシタ8に接続し、スイッチレグ2B及び2Cを低電圧バッテリ9に接続することも可能である。これにより、エンジン始動初期に実行される3相モータモードにおいて、低電圧バッテリ9からレグ2B及び2Cに電流を供給することができる。ロータの回転開始直後に単相モータモードが実行されるため、低電圧バッテリ9の放電期間は非常に短くなる。
図33及び図34は単相モータモードを示す。逆起電力Vu、Vv及びVwは等しくなる。図33は電気角0度における単相電流Iを示す。単相電流Iはスイッチレグ2Aから3つの相コイル1U、1V及び1Wを通じてスイッチレグ2Dへ流れる。図34は電気角180度における単相電流Iを示す。単相電流Iはスイッチレグ2Dから3つの相コイル1W、1V及び1Uを通じてスイッチレグ2Aへ流れる。これにより、モータトルクが発生する。
2相駆動法
4レグインバータ2Yにより採用される2相駆動法が図26−図32を参照して説明される。4レグインバータ2Yは3相モードが実行される時にこの2相駆動法を採用する。3相モードにおいて、電気角360度に相当する1周期は、それぞれ電気角60度に相当する6つの位相期間からなる。この2相駆動法において、非スイッチレグと呼ばれる2つのレグはスイッチングされない。スイッチレグと呼ばれる他の2つのレグは所定周波数でスイチングされる。位相期間が切り替えられる時、スイッチレグは変更される。昇圧チョッパ80は2つの非スイッチレグの間の相コイルに要求相電圧を印加する。
図27は、U相逆起電力Vuが正方向に最も大きい第1位相期間を示す。上アームスイッチ23及び下アームスイッチ22が第1位相期間にオンされている。昇圧チョッパ80は、4レグインバータ2Yに要求されたU相電圧を印加する。これにより、要求されたU相電圧が2つのスイッチ23及び22を通じてU相コイル1Uに印加される。スイッチレグ2C及び2Dをスイッチングすることにより、要求されたV相電流がV相コイル1Vに供給され、要求されたW相電流IwがW相コイル1Wに供給される。
図28はV相逆起電力Vuが負方向に最も大きい第2位相期間を示す。上アームスイッチ23及び下アームスイッチ26が第2位相期間にオンされている。昇圧チョッパ80は、要求されるV相電圧を4レグインバータ2Yに印加する。これにより、要求されたV相電圧が2つのスイッチ23及び26を通じてV相コイル1Vに印加される。スイッチレグ2A及び2Dをスイッチングすることにより、要求されたU相電流がU相コイル1Uに供給され、要求されたW相電流がW相コイル1Wに供給される。
図29は、W相逆起電力Vwが正方向に最も大きい第3位相期間を示す。上アームスイッチ27及び下アームスイッチ26が第3位相期間にオンされている。昇圧チョッパ80は、要求されるW相電圧を4レグインバータ2Yに印加する。これにより、要求されたW相電圧が2つのスイッチ27及び26を通じてW相コイル1Wに印加される。スイッチレグ2A及び2Bをスイッチングすることにより、要求されたU相電流がU相コイル1Uに供給され、要求されたV相電流IvがV相コイル1Vに供給される。
図30は、U相逆起電力Vuが負方向に最も大きい第4位相期間を示す。上アームスイッチ21及び下アームスイッチ24が第4位相期間にオンされている。昇圧チョッパ80は、要求されるU相電圧を4レグインバータ2Yに印加する。これにより、要求されたU相電圧がスイッチ21及び24を通じてU相コイル1Uに印加される。スイッチレグ2C及び2Dをスイッチングすることにより、要求されたV相電流がV相コイル1Vに供給され、要求されたW相電流がW相コイル1Wに供給される。
図31は、V相逆起電力Vvが正方向に最も大きい第5位相期間を示す。上アームスイッチ25及び下アームスイッチ24が第5位相期間にオンされている。昇圧チョッパ80は、要求されるV相電圧を4レグインバータ2Yに印加する。これにより、要求されるV相電圧がスイッチ25及び24を通じてV相コイル1Vに印加される。スイッチレグ2A及び2Dをスイッチングすることにより、要求されたU相電流がU相コイル1Uに供給され、要求されたW相電流がW相コイル1Wに供給される。
図32は、W相逆起電力Vwが負方向に最も大きい第6位相期間を示す。上アームスイッチ25及び下アームスイッチ28が第6位相期間にオンされている。昇圧チョッパ80は、要求されるW相電圧を4レグインバータ2Yに印加する。これにより、要求されたW相電圧がスイッチ25及び28を通じてW相コイル1Wに印加される。スイッチレグ2A及び2Bをスイッチングすることにより、要求されたU相電流がU相コイル1Uに供給され、要求されたV相電流がV相コイル1Vに供給される。
昇圧チョッパ80は電気角60度から電気角120度までの領域の正弦波電圧波形を各位相期間ごとに4レグインバータ2Yへ印加する。この正弦波電圧は電気角90度で最大値となる。4レグインバータ2Yのスイッチング損失は半分となる。この2相駆動法は中速領域又は高速領域において好適である。
第6実施例
2つの直列3相巻線を駆動する8レグインバータが図35を参照して説明される。トラクションモータの駆動に好適なこの第6実施例によれば、8レグインバータ2Zは2つの4レグインバータ2Z1及び2Z2からなる。昇圧チョッパ80A及び80Bを別々にもつ4レグインバータ2Z1及び2Z2はそれぞれ、4レグインバータ2Yと等しい。昇圧チョッパ80Aは4レグインバータ2Z1に第一のDCリンク電圧を印加し、昇圧チョッパ80Bは4レグインバータ2Z2に第二のDCリンク電圧を印加する。
3つの相コイル1U、1V及び1Wに接続される4レグインバータ2Z1は4つのスイッチレグ2A1、2B1、2C1及び2D1からなる。3つの相コイル1X、1Y及び1Zに接続される4レグインバータ2Z2は4つのスイッチレグ2A2、2B2、2C2及び2D2からなる。4レグインバータ2Z1及び2Z2はそれぞれ、図26に示される4レグインバータ2Yと同じ動作を行う。ただし、4レグインバータ2Z1及び2Z2の出力電圧の間の位相差は2相モードにおいて電気角90度である。同様に、4レグインバータ2Z1の一つの相電圧は4レグインバータ2Z2の一つの相電圧に対して6相モードにおいて電気角30度の位相差をもつ。これにより、8レグインバータ2Zは、図16に示される7レグインバータ2Xと実質的に同じ動作を行うことができる。
6相モードによれば、2つの4レグインバータ2Z1及び2Z2は図26で説明された2相駆動法で運転することができる。この駆動法は4相駆動法と呼ばれる。この4相駆動法によれば、全レグの半分がスイッチされないため、8レグインバータ2Zのスイッチング損失を半減することができる。
第7実施例
大型車両のトラクションモータの駆動に好適な10レグインバータが図36を参照して説明される。図36は、直列接続された9個の相コイルC1−C9からなるステータコイル1Bに接続される10レグインバータ2Tを示す。10レグインバータ2Tは10個のスイッチレグ2A−2Jからなる。ステータコイル1Bは3つの直列3相巻線からなる。第一の直列3相巻線は、直列接続された相コイルC1−C3からなる。第二の直列3相巻線は、直列接続された相コイルC4−C6からなる。第三の直列3相巻線は、直列接続された相コイルC7−C9からなる。これら3つの直列3相巻線は直列接続されている。
10レグインバータ2Tは3つの4レグインバータからなる。第一の4レグインバータはレグ2A−2Dからなる。第二の4レグインバータはレグ2D−Gからなる。第三の4レグインバータはレグ2G−2Jからなる。第一の4レグインバータは第一の直列3相巻線に接続され、第二の4レグインバータは第二の直列3相巻線に接続され、第三の4レグインバータは第三の直列3相巻線に接続されている。相電流I1が相コイルC1に流れ、相電流I2が相コイルC2に流れ、相電流I3が相コイルC3に流れている。相電流I4が相コイルC4に流れ、相電流I5が相コイルC5に流れ、相電流I6が相コイルC6に流れている。相電流I7が相コイルC7に流れ、相電流I8が相コイルC8に流れ、相電流I9が相コイルC9に流れている。
図37はステータコア100Cの9個のティース102に個別に集中巻された相コイルC1−C9を示す模式展開図である。第一、第二及び第三の4レグインバータがそれぞれ単相モータモードで駆動される時、このモータは新3相モータモードで駆動される。3つの4レグインバータから供給される3つの単相電流の間の電気角は120度である。図38は新3相モードにおける9つの相電流I1−I9のベクトルを示す。
3つの4レグインバータがそれぞれ3相モータモードで駆動される時、このモータは9相モータモードで駆動される。図39は9相モータモードにおける9つの相電流I1−I9のベクトルを示す。この9相モータモードによれば、相電流I3とI4との間の位相差が電気角30度であるため、レグ2Dの電流を低減することができる。同様に、相電流I6とI7との間の位相差が電気角30度であるため、レグ2Gの電流を低減することができる。第7実施例によれば、誘導モータを円滑に駆動することができる。

Claims (24)

  1. ロータ極数を変更可能なロータ、
    直列に接続された3つの相コイルからなる直列3相巻線を少なくとも一つ有するステータコイル、
    前記直列3相巻線に接続される4つのレグからなる4レグコンバータを少なくとも一つ有するコンバータ、及び、
    前記直列3相巻線に3相電流が流れる3相モードと、前記直列3相巻線に単相電流が流れる単相モードとを切り替えるコントローラをを備えることを特徴とする可変速交流電気機械。
  2. 前記4レグコンバータは、直列接続された上アームスイッチ及び下アームスイッチによりそれぞれ構成される4つのスイッチレグからなる請求項1記載の可変速交流回転電機。
  3. 前記4レグコンバータは、昇圧チョッパを通じて直流電源に接続され、
    前記コントローラは、前記直列3相巻線に3相交流電圧を印加するために、最大振幅の逆起電力を発生する前記相コイルの両端に接続される2つの前記スイッチレグのスイッチングを停止し、他の2つの前記スイッチレグをスイッチングする請求項2記載の可変速交流回転電機。
  4. 前記4レグコンバータは、直列接続された上アームダイオード及び下アームダイオードによりそれぞれ構成される4つのダイオードレグからなる請求項1記載の可変速交流回転電機。
  5. 前記4レグコンバータは、直列接続された上アームスイッチ及び下アームスイッチによりそれぞれ構成される2つのスイッチレグと、直列接続された上アームダイオード及び下アームダイオードにより構成される2つのダイオードレグとからなる請求項1記載の可変速交流回転電機。
  6. 前記スイッチレグは高電圧直流電源に接続され、前記ダイオ−ドレグは低電圧電源に接続される請求項5記載の可変速交流回転電機。
  7. 前記ダイオ−ドレグは、前記コンバータから前記低電圧電源への充電を阻止可能なバッテリスイッチを介して前記低電圧電源に接続される請求項6記載の可変速交流回転電機。
  8. 前記コントローラは、2つの前記直列3相巻線に6相電流を供給するための6相モードと、前記2つの直列3相巻線に2相電流を供給するための2相モードとを有する請求項1記載の可変速交流回転電機。
  9. 前記2つの直列3相巻線は直列に接続され、
    前記コンバータは、7つのレグからなる7レグインバータにより構成される請求項8記載の可変速交流回転電機。
  10. 前記コンバータは、前記2つの直列3相巻線に個別に接続される前記2つの4レグインバータからなる請求項8記載の可変速交流回転電機。
  11. 前記2つの直列3相巻線は、ステータコアの互いに異なる領域に巻かれる請求項8記載の可変速交流回転電機。
  12. 前記コントローラは、3つの前記直列3相巻線に9相電流を供給するための9相モードと、前記3つの直列3相巻線に3相電流を供給するための新3相モードとを有する請求項1記載の可変速交流回転電機。
  13. 前記3つの直列3相巻線は直列に接続され、
    前記コンバータは、10個のレグからなる10レグインバータにより構成される請求項12記載の可変速交流回転電機。
  14. 前記コンバータは、前記3つの直列3相巻線に個別に接続された3つの4レグインバータを有する請求項12記載の可変速交流回転電機。
  15. 前記コントローラは、前記ロータのロータコアに巻かれた界磁コイルに供給される界磁電流の方向を変更することにより、前記ロータ極数を変更する請求項1記載の可変速交流回転電機。
  16. 前記ロータコアは、N極の永久磁石が固定された奇数番目の爪部と、S極の永久磁石が固定された偶数番目の爪部とを有するランデル型ロータコアからなり、
    前記爪部は、前記永久磁石により形成される一つのマグネット極と、前記マグネット極の両側のコア部によりそれぞれ形成される2つのコア極とを有し、
    前記コントローラは、前記界磁電流の方向変更により前記2つのコア極の極性を反転させる請求項15記載の可変速交流回転電機。
  17. 前記界磁コイルは、界磁電流の方向を変更可能な方向変更コイルと、界磁電流の方向を変更不能な方向固定コイルとからなり、
    前記方向変更コイル及び前記方向固定コイルは、前記ロータコアの異なるスロットに収容される請求項15記載の可変速交流回転電機。
  18. 前記界磁コイルは少なくとも2つのコイルからなり、前記コントローラは、前記界磁電流の方向を変更することにより、前記少なくとも2つのコイルの並列接続状態と直列接続状態とのどちらかを選択する請求項15記載の可変速交流回転電機。
  19. 前記コントローラは、前記複数のコイルを直列接続するためのトランジスタと、前記複数のコイルを並列接続するための2つのダイオードとを有する請求項18記載の可変速交流回転電機。
  20. 前記トランジスタ及び前記2つのダイオードは、前記ロータの回転軸に固定される請求項19記載の可変速交流回転電機。
  21. 前記界磁コイルの一端は、前記界磁電流の方向を変更するためのHブリッジの第1レグを通じて低電圧電源に接続され、
    前記界磁コイルの他端は、前記Hブリッジの第2レグを通じて高電圧電源に接続される請求項15記載の可変速交流電気機械。
  22. 前記コントローラは、前記Hブリッジ及び前記界磁コイルを昇圧チョッパとして動作させることにより、前記低電圧電源から前記高電圧電源への昇圧送電を実行する請求項21記載の可変速交流回転電機。
  23. ロータコアに巻かれた界磁コイルと、前記界磁コイルに供給する界磁電流を制御する界磁電流コントローラとを備える可変速交流電気機械において、
    前記界磁電流コントローラは、前記界磁コイルを構成する2つのコイルを直列に接続するためのトランジスタと、前記2つのコイルを並列に接続するための2つのダイオードと、界磁電流の方向を変更するHブリッジとを有し、
    前記トランジスタの制御電極は前記Hブリッジの一つのレグの交流端子に接続されることを特徴とする可変速交流回転電機。
  24. ロータコアに巻かれた界磁コイルと、前記界磁コイルに供給する界磁電流を制御する界磁電流コントローラとを備える可変速交流電気機械において、
    前記界磁電流コントローラは、前記界磁コイルの一端を低電圧電源に接続する第1レグと、前記界磁コイルの他端を高電圧電源に接続する第2レグとからなるHブリッジを有することを特徴とする可変速交流電気機械。
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