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JP2019168995A - データ構造、端末装置、データ通信方法、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

データ構造、端末装置、データ通信方法、プログラム及び記憶媒体 Download PDF

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泰裕 下野
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鉄平 浜田
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Abstract

【課題】高速道路などの分岐車線上で発生している渋滞の最後尾の情報を収集する。【解決手段】送信データは、移動体に搭載された端末装置から、情報処理装置へ送信される。そのデータ構造は、移動体が本線道路から分岐する車線上の渋滞に属していることを示す渋滞データと、移動体が渋滞の最後尾に位置していることを示す最後尾データと、を含む。この送信データは、分岐する車線に向かう移動体に渋滞の最後尾を通知するために用いられる。【選択図】図6

Description

本発明は、車両等の移動体の周辺情報を取得する技術に関する。
従来から、車両に設置されたセンサの出力に基づき地図データを更新する技術が知られている。例えば、特許文献1には、車両等の移動体に設置されたセンサの出力に基づいて部分地図の変化点を検出した場合に、当該変化点に関する変化点情報をサーバ装置に送信する運転支援装置が開示されている。また、非特許文献1には、車両側のセンサが検出したデータをクラウドサーバで収集するためのデータフォーマットに関する仕様が開示されている。
特開2016−156973号公報
here社ホームページ、Vehicle Sensor Data Cloud Ingestion Interface Specification(v2.0.2),[平成29年10月27日検索]、インターネット<URL:https://lts.cms.here.com/static-cloud-content/Company_Site/2015_06/Vehicle_Sensor_Data_Cloud_Ingestion_Interface_Specification.pdf>
自動運転車が予め設定された走行経路に従って走行する場合において、高速道路を下りる際、本線道路から分岐する車線(以下、「分岐車線」とも呼ぶ。)上に渋滞が発生していることがある。分岐車線上の渋滞は、長い場合には本線道路上にもつながっていることがあるため、出口で正しく高速道路を降りるためには、自動運転車は本線上につながっている渋滞の最後尾につく必要がある。よって、サーバ装置は、出口渋滞の最後尾の情報を収集し、自動運転車に通知する必要がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、高速道路などの分岐車線上で発生している渋滞の最後尾の情報を収集することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、移動体に搭載された端末装置から、情報処理装置へ送信される送信データのデータ構造であって、前記移動体が本線道路から分岐する車線上の渋滞に属していることを示す渋滞データと、前記移動体が前記渋滞の最後尾に位置していることを示す最後尾データと、を含み、前記分岐する車線に向かう移動体に前記渋滞の最後尾を通知するために用いられる。
請求項5に記載の発明は、移動体に搭載される端末装置であって、前記移動体が本線道路から分岐する車線上の渋滞に属していることを示す渋滞データを生成する第1生成手段と、前記移動体が前記渋滞の最後尾に位置していることを示す最後尾データを生成する第2生成手段と、前記渋滞データ及び前記最後尾データを含む送信データを情報処理装置へ送信する送信手段と、を備える。
請求項8に記載の発明は、移動体に搭載される端末装置により実行されるデータ通信方法であって、前記移動体が本線道路から分岐する車線上の渋滞に属していることを示す渋滞データを生成する第1生成工程と、前記移動体が前記渋滞の最後尾に位置していることを示す最後尾データを生成する第2生成工程と、前記渋滞データ及び前記最後尾データを含む送信データを情報処理装置へ送信する送信工程と、を備える。
請求項9に記載の発明は、コンピュータを備え、移動体に搭載される端末装置により実行されるプログラムであって、前記移動体が本線道路から分岐する車線上の渋滞に属していることを示す渋滞データを生成する第1生成手段、前記移動体が前記渋滞の最後尾に位置していることを示す最後尾データを生成する第2生成手段、前記渋滞データ及び前記最後尾データを含む送信データを情報処理装置へ送信する送信手段、として前記コンピュータを機能させる。
データ収集システムの概略構成を示すブロック図である。 端末装置の構成を示すブロック図である。 端末装置が実行する処理概要を示したブロック図である。 サーバ装置の構成を示すブロック図である。 第1実施例における分岐車線渋滞の例を示す。 第1実施例によるアップロードデータのフォーマットを示す。 第1実施例によるアップロード処理のフローチャートである。 第2実施例における分岐車線渋滞の例を示す。 第2実施例によるアップロードデータのフォーマットを示す。 第2実施例によるアップロード処理のフローチャートである。
本発明の1つの好適な実施形態は、移動体に搭載された端末装置から、情報処理装置へ送信される送信データのデータ構造であって、前記移動体が本線道路から分岐する車線上の渋滞に属していることを示す渋滞データと、前記移動体が前記渋滞の最後尾に位置していることを示す最後尾データと、を含み、前記分岐する車線に向かう移動体に前記渋滞の最後尾を通知するために用いられる。
上記の送信データは、移動体に搭載された端末装置から、情報処理装置へ送信される。そのデータ構造は、移動体が本線道路から分岐する車線上の渋滞に属していることを示す渋滞データと、移動体が渋滞の最後尾に位置していることを示す最後尾データと、を含む。この送信データは、分岐する車線に向かう移動体に渋滞の最後尾を通知するために用いられる。
上記のデータ構造の一態様は、前記本線道路から分岐する車線の位置を示す位置データを含む。この態様では、情報処理装置は、渋滞が発生している分岐車線の位置を特定することができる。好適な例では、前記本線道路から分岐する車線は、高速道路又は有料道路の出口車線であり、前記位置データは、前記高速道路又は有料道路の出口を示すデータである。
上記のデータ構造の他の一態様は、前記移動体が前記渋滞の最後尾に位置してから前記渋滞データを送信しなくなるまでの経過時間を示す経過時間データを含む。この態様では、情報処理装置は、その渋滞を通過するのに要するおよその時間を推定することができる。
本発明の他の好適な実施形態は、移動体に搭載される端末装置であって、前記移動体が本線道路から分岐する車線上の渋滞に属していることを示す渋滞データを生成する第1生成手段と、前記移動体が前記渋滞の最後尾に位置していることを示す最後尾データを生成する第2生成手段と、前記渋滞データ及び前記最後尾データを含む送信データを情報処理装置へ送信する送信手段と、を備える。
上記の端末装置は、移動体が本線道路から分岐する車線上の渋滞に属していることを示す渋滞データと、移動体が渋滞の最後尾に位置していることを示す最後尾データとを生成する。そして、端末装置は、渋滞データ及び最後尾データを含む送信データを情報処理装置へ送信する。これにより、情報処理装置は、本線道路からの分岐車線に発生している渋滞の最後尾位置を知ることができる。
上記の端末装置の一態様では、前記第2生成手段は、前記移動体の後方に向けて配置された検出装置の出力に基づいて、前記移動体が前記渋滞の最後尾に位置しているか否かを決定する。この態様では、検出装置で後方に存在する他の移動体を検出することにより、自車が最後尾に位置しているか否かを決定する。
上記の端末装置の他の一態様では、前記第2生成手段は、前記移動体の前方に位置する他の移動体から受信した車車間通信データに基づいて、前記移動体が前記渋滞の最後尾に位置しているか否かを決定する。この態様では、他の移動体との車車間通信により、自車が最後尾に位置しているか否かを決定する。
本発明の他の好適な実施形態は、移動体に搭載される端末装置により実行されるデータ通信方法であって、前記移動体が本線道路から分岐する車線上の渋滞に属していることを示す渋滞データを生成する第1生成工程と、前記移動体が前記渋滞の最後尾に位置していることを示す最後尾データを生成する第2生成工程と、前記渋滞データ及び前記最後尾データを含む送信データを情報処理装置へ送信する送信工程と、を備える。これにより、情報処理装置は、本線道路からの分岐車線に発生している渋滞の最後尾位置を知ることができる。
本発明の他の好適な実施形態は、コンピュータを備え、移動体に搭載される端末装置により実行されるプログラムであって、前記移動体が本線道路から分岐する車線上の渋滞に属していることを示す渋滞データを生成する第1生成手段、前記移動体が前記渋滞の最後尾に位置していることを示す最後尾データを生成する第2生成手段、前記渋滞データ及び前記最後尾データを含む送信データを情報処理装置へ送信する送信手段、として前記コンピュータを機能させる。このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記の端末装置を実現することができる。このプログラムは、記憶媒体に記憶して取り扱うことができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[データ収集システム]
(全体構成)
図1は、実施例に係るデータ収集システムの概略構成である。データ収集システムは、移動体である車両と共に移動する端末装置1と、各端末装置1とネットワークを介して通信を行うサーバ装置2とを備える。そして、データ収集システムは、各端末装置1から送信された情報に基づき、サーバ装置2が保有する地図やその他の情報を更新する。なお、以後において、「地図」とは、従来の経路案内用の車載機が参照するデータに加えて、ADAS(Advanced Driver Assistance System)や自動運転に用いられるデータも含むものとする。
サーバ装置2は、各車両の端末装置1と通信セッションを確立し、車両の周辺環境に関するデータ(以下、「周辺環境データ」と呼ぶ。)をサーバ装置2へ送信することを要求するリクエストDrを端末装置1へ送信する。端末装置1は、要求された周辺環境データを含むアップロードデータDuをサーバ装置2に送信する。具体的には、端末装置1は、サーバ装置2と通信セッションを確立した場合に、端末装置1が搭載された車両の属性情報等をアップロードデータDuに含めてサーバ装置2へ送信する。また、端末装置1は、カメラやライダ(LIDAR:Laser Illuminated Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging又はLiDAR:Light Detection and Ranging)などから構成されるセンサ部7の出力に基づき周辺環境データを生成し、アップロードデータDuに含めてサーバ装置2へ送信する。
サーバ装置2は、各端末装置1からアップロードデータDuを受信して記憶する。サーバ装置2は、例えば、収集したアップロードデータDuに基づき、地図データの作成基準時点からの変化部分(変化点)を検出し、検出した変化点を反映するための地図データの更新などを行う。
また、端末装置1は、他の端末装置1との間で車車間通信データDvを送受信することにより、車車間通信を行う。なお、端末装置1は、車両に取り付けられた車載機又は車載機の一部であってもよく、車両の一部であってもよい。あるいは、センサ部7を接続することができれば、端末装置1はノート型PC等の可搬性のある端末機器であってもよい。
(端末装置の構成)
図2は、端末装置1の機能的構成を表すブロック図を示す。図2に示すように、端末装置1は、主に通信部11と、記憶部12と、入力部13と、制御部14と、インターフェース15と、出力部16とを有する。端末装置1内の各要素は、バスライン98を介して相互に接続されている。
通信部11は、制御部14の制御に基づき、アップロードデータDuをサーバ装置2へ送信したり、地図DB4を更新するための地図データをサーバ装置2から受信したりする。また、通信部11は、車両を制御するための信号を車両に送信する処理、車両の状態に関する信号を車両から受信する処理を行ってもよい。
記憶部12は、制御部14が実行するプログラムや、制御部14が所定の処理を実行する為に必要な情報を記憶する。本実施例では、記憶部12は、複数の地図DB4と、センサデータキャッシュ6と、車両属性情報IVとを記憶する。
地図DB4は、例えば、道路データ、施設データ、及び、道路周辺の地物データなどを含むデータベースである。道路データには、経路探索用の車線ネットワークデータ、道路形状データ、交通法規データなどが含まれる。地物データは、道路標識等の看板や停止線等の道路標示、センターライン等の道路区画線や道路沿いの構造物等の情報を含む。また、地物データは、自車位置推定に用いるための地物の高精度な点群情報などを含んでもよい。その他、地図DB4には、位置推定に必要な種々のデータが記憶されてもよい。なお、記憶部12は、データの種類(道路データ、施設データ、地物データ)ごとに分けられた複数の地図DB4を記憶してもよく、用途(案内用、自動運転用、障害検知用)等に分けられた複数の地図DB4を記憶してもよい。
センサデータキャッシュ6は、センサ部7の出力データ(いわゆる生データ)を一時的に保持するキャッシュメモリである。車両属性情報IVは、車両の種別、車両ID、車両長さ、車幅、車高などの車両サイズ、車両の燃料タイプなど、端末装置1を搭載した車両の属性に関する情報を示す。
入力部13は、ユーザが操作するためのボタン、タッチパネル、リモートコントローラ、音声入力装置等であり、例えば、経路探索のための目的地を指定する入力、自動運転のオン及びオフを指定する入力などを受け付け、生成した入力信号を制御部14へ供給する。出力部16は、例えば、制御部14の制御に基づき出力を行うディスプレイやスピーカ等である。
インターフェース15は、センサ部7の出力データを制御部14やセンサデータキャッシュ6に供給するためのインターフェース動作を行う。センサ部7は、ライダ31やカメラ32などの車両の周辺環境を認識するための複数の外界センサと、GPS受信機33、ジャイロセンサ34、ポジションセンサ35、3軸センサ36などの内界センサを含む。ライダ31は、外界に存在する物体までの距離を離散的に測定し、当該物体の表面を3次元の点群として認識し、点群データを生成する。カメラ32は、車両から撮影した画像データを生成する。ポジションセンサ35は、各外界センサの位置を検出するために設けられ、3軸センサ36は、各外界センサの姿勢を検出するために設けられている。なお、センサ部7は、図2に示した外界センサ及び内界センサ以外の任意の外界センサ及び内界センサを有してもよい。例えば、センサ部7は、外界センサとして、超音波センサ、赤外線センサ、マイクなどを含んでもよい。
制御部14は、1または複数のプラットフォーム上で所定のプログラムを実行するCPUなどを含み、端末装置1の全体を制御する。制御部14は、機能的には、位置推定部17と、オブジェクト検出部18と、アップロードデータ生成部19とを含む。図3は、端末装置1の位置推定部17、オブジェクト検出部18、及びアップロードデータ生成部19の処理概要を示したブロック図である。
位置推定部17は、センサデータキャッシュ6に保持されているセンサ部7の出力データ及び地図DB4に基づき、自車位置(車両の姿勢も含む)を推定する。位置推定部17は、種々の位置推定方法を実行可能となっている。位置推定部17は、例えば、GPS受信機33及びジャイロセンサ34等の自立測位センサの出力に基づくデッドレコニング(自律航法)による自車位置推定方法、自律航法に地図DB4の道路データなどをさらに照合する処理(マップマッチング)を行う自車位置推定方法、周囲に存在する所定のオブジェクト(ランドマーク)を基準としてライダ31やカメラ32などの外界センサの出力データと地図DB4の地物情報が示すランドマークの位置情報とに基づく自車位置推定方法などを実行する。そして、位置推定部17は、現在実行可能な位置推定方法の中から最も高い推定精度となる位置推定方法を実行し、実行した位置推定方法に基づき得られた自車位置等を示した自車位置情報を、アップロードデータ生成部19へ供給する。位置推定部17は、実行した位置推定方法を特定する情報を自車位置情報に含めてアップロードデータ生成部19へ供給する。
オブジェクト検出部18は、センサ部7が出力する点群情報、画像データ、音声データ等に基づき、所定のオブジェクトを検出する。この場合、例えば、オブジェクト検出部18は、位置推定部17が推定した自車位置に基づき、センサ部7により検出したオブジェクトに対応する地物データを地図DB4から抽出する。そして、オブジェクト検出部18は、センサ部7により検出したオブジェクトの位置及び形状等と、地図DB4から抽出した地物データが示すオブジェクトの位置及び形状等とに違いがある場合、又は、地図DB4に該当する地物データが存在しない場合などに、センサ部7により検出したオブジェクトに関する情報(「オブジェクトデータ」とも呼ぶ。)を、アップロードデータ生成部19へ供給する。
なお、オブジェクト検出部18は、センサ部7により検出したオブジェクトと地図DB4の地物情報が示すオブジェクトとに形状や位置等に違いがあるか否かに関わらず、特定のオブジェクトを検出した場合に、当該オブジェクトに関するオブジェクトデータをアップロードデータ生成部19へ供給してもよい。例えば、オブジェクト検出部18は、センサ部7の出力に基づき、道路標識の内容、形状、位置等を認識した場合、又は、車線境界(即ち区画線等)の位置、形状等を認識した場合に、これらの認識結果をオブジェクトデータとしてアップロードデータ生成部19へ供給してもよい。
アップロードデータ生成部19は、位置推定部17から供給される自車位置情報と、オブジェクト検出部18から供給されるオブジェクトデータと、センサデータキャッシュ6から供給されるセンサ部6の出力データ(いわゆる生データ)とに基づき、アップロードデータDuを生成する。そして、アップロードデータ生成部19は、生成したアップロードデータDuを、通信部11によりサーバ装置2へ送信する。例えば、アップロードデータ生成部19は、サーバ装置2との通信セッションを確立した場合に、車両属性情報IVを含むアップロードデータDuを生成し、生成したアップロードデータDuを通信部11によりサーバ装置2へ送信する。
(サーバ装置)
図4は、サーバ装置2の機能的構成を示すブロック図を示す。図4に示すように、サーバ装置2は、主に通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。サーバ装置2内の各要素は、バスライン99を介して相互に接続されている。
通信部21は、制御部23の制御に基づき、各端末装置1からアップロードデータDuを受信したり、地図DB4を更新するための地図データを各端末装置1へ送信したりする。
記憶部22は、制御部23が実行するプログラムや、制御部23が所定の処理を実行する為に必要な情報を記憶する。本実施例では、記憶部22は、配信地図DB5を記憶する。
配信地図DB5は、各端末装置1に配信するための地図データであり、各端末装置1から受信するアップロードデータDuに基づき更新が行われる。配信地図DB5は、地図DB4と同様に、道路データ、施設データ、道路周辺の地物データなど、自動運転やADASなどで使用される種々のデータを記憶している。
制御部23は、所定のプログラムを実行するCPUなどを含み、サーバ装置2の全体を制御する。本実施例では、制御部23は、通信部21によりアップロードデータDuを端末装置1から受信した場合に、アップロードデータDuに含まれる周辺環境データに基づいて配信地図DB内の地図データを更新する。
上記の構成において、車両は本発明の移動体の一例であり、センサ部7は本発明の検出装置の一例であり、サーバ装置2は本発明の情報処理装置の一例である。また、アップロードデータ生成部19は本発明の第1生成手段、第2生成手段の一例であり、通信部11は本発明の送信手段の一例である。
[分岐車線の渋滞に関するデータの収集]
以下、データ収集システムにより、分岐車線の渋滞(以下、「分岐車線渋滞」とも呼ぶ。)に関する情報(以下、「分岐車線渋滞情報」と呼ぶ。)を収集する方法について説明する。なお、分岐車線は、高速道路や有料道路の出口、PA及びSAなどの分岐車線、並びに一般道の立体交差点における分岐車線などを含む。
(第1実施例)
第1実施例は、各車両の端末装置1から1つの共通のサーバ装置2へ分岐車線渋滞情報を送信するものである。図5(A)は、分岐車線の渋滞の例を示す。高速道路や有料道路などの本線道路Rmから、出口の料金所やPA、SAなどへ向かう分岐車線Rdが分岐している。分岐車線Rdには、複数の車両Vが並び、渋滞となっている。渋滞の最後尾にいる車両Vxの端末装置1xは、自分が分岐車線渋滞の最後尾についたことを知らせるために、分岐車線渋滞情報を含むアップロードデータをサーバ装置2へ送信する。
図6は、分岐車線渋滞情報を含むアップロードデータのフォーマットを示す。このアップロードデータは、分岐車線渋滞に属している車両Vの端末装置1からサーバ装置2へ送信される。図示のように、アップロードデータは、「基本情報部」と、「特有情報部」とを含む。基本情報部は、端末装置1からサーバ装置2へのアップロードデータにおいて必要な基本的な情報を含む部分であり、「ヘッダ」、「車両メタデータ」、「車両位置」を含む。「ヘッダ」は、サーバ装置2と端末装置1との間で行われる通信で使用されるデータフォーマットのバージョンと、そのアップロードデータが送信された時刻を示すタイムスタンプとを含む。「車両メタデータ」は、その端末装置1が搭載された車両に関する情報であり、車両ID、車両サイズ、その車両に搭載されたセンサの種別などを含む。「車両位置」は、その端末装置1がアップロードデータをサーバ装置2へ送信するときの車両の位置を示す情報であり、例えば位置座標である。
アップロードデータの特有情報部は、「道路リンクID」、「分岐地点ID」、「渋滞フラグ」、「最後尾フラグ」、「経過時間」を含む。
「道路リンクID]は、車両Vが属する道路リンクのIDである。車両Vが分岐車線にいる場合、その分岐車線の道路リンクIDが用いられる。但し、分岐車線自体に道路リンクIDが付与されていない場合には、本線道路の道路リンクIDを用いてもよい。端末装置1は、車両Vの現在位置と地図DB4内の地図データから道路リンクを特定し、道路リンクIDを設定する。
「分岐地点ID」は、分岐車線が設けられている地点を示すIDである。分岐車線が高速道路や有料道路の出口へ向かう車線である場合、分岐地点IDは高速道路や有料道路のインターチェンジ(IC)を示すIDとなる。また、分岐車線が高速道路や有料道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)へ入る車線である場合、分岐地点IDはSAやPAのIDとなる。さらに、分岐車線が一般道路の立体交差点における分岐車線である場合、分岐地点IDはその立体交差点のIDとなる。端末装置1は、車両Vの現在位置と地図DB4の地図データから分岐地点を特定し、分岐地点IDを設定する。また、地図データから特定したノードIDを用いてもよい。
「渋滞フラグ」は、分岐車線が渋滞しているか否かを示すフラグである。渋滞フラグは、分岐車線が渋滞している場合に「1」に設定され、渋滞していない場合に「0」に設定される。端末装置1は、例えば車両Vの速度や、カメラ32による前方画像などに基づいて、分岐車線が渋滞しているか否かを判定し、渋滞フラグを設定する。
「最後尾フラグ」は、車両Vが分岐車線渋滞に属している場合に、車両Vの位置がその渋滞の最後尾であるか否かを示す。最後尾フラグは、車両Vの位置が分岐車線渋滞の最後尾である場合に「1」に設定され、最後尾でない場合に「0」に設定される。端末装置1は、カメラ32による撮影画像やライダ31による計測結果に基づいて、自車の後方に車両がいるか否か、即ち自車が最後尾であるか否かを判定することができる。
「経過時間」は、その車両が分岐車線渋滞の最後尾についてからの経過時間を示す。但し、経過時間は、その車両が分岐車線の渋滞を抜けた後は、分岐車線渋滞の最後尾についてから渋滞を抜けるまでに要した時間、または渋滞が解消されるまでの時間となる。具体的には、端末装置1は、その車両が分岐車線渋滞に属している間は、その車両が分岐車線渋滞の最後尾についてからの経過時間をカウントしていく。そして、その車両が分岐車線渋滞を抜けたとき、または渋滞が解消されたときに、時間のカウントを停止してそのときの経過時間を保存する。よって、車両が分岐車線渋滞を抜けた後は、経過時間は増加しない。
上記のアップロードデータにおいて、渋滞フラグは本発明の渋滞データの一例であり、最後尾フラグは本発明の最後尾データの一例であり、分岐地点IDは本発明の位置データの一例であり、経過時間は本発明の経過時間データの一例である。
なお、端末装置1は、カメラ32やライダ31を用いて自身が最後尾車両であるか否かを判定する他に、車車間通信により、他の端末装置1から最後尾であることを示す情報(以下、「最後尾通知データ」と呼ぶ。)を受信することができる。これについて以下に説明する。いま、図5(A)に示すように、ある時点において分岐車線渋滞の最後尾の車両Vxに端末装置1xが搭載されているとする。このとき、端末装置1xは、最後尾フラグを「1」としたアップロードデータをサーバ装置2へ送信している。これに加えて、車両Vxの端末装置1xは、車車間通信により、通信可能な所定距離の範囲内に存在する他の端末装置1に対して最後尾通知データを送信する。ここで、最後尾通知データは、時刻情報と、送信元の端末装置1xの自車位置と、その車両Vxが最後尾であることを示す情報とを含む。
その後、図5(B)に示すように、車両Vxの後方に別の車両Vyが並び、その車両Vyに端末装置1yが搭載されているとする。車両Vyの端末装置1yは、車両Vxの端末装置1xが車車間通信により送信している最後尾通知データを受信すると、自分が分岐車線渋滞の最後尾であると認識し、最後尾フラグを「1」に設定してサーバ装置2へアップロードデータを送信する。こうして、端末装置1は、他の車両の端末装置1が送信する最後尾通知データを車車間通信で受信することにより、自車が分岐車線渋滞の最後尾にいると認識することができる。
なお、こうして自車が分岐車線渋滞の最後尾にいると認識すると、車両Vyの端末装置1yは、時刻情報と、自身の自車位置と、自身が最後尾車両であることを示す情報とを含む最後尾通知データを、車車間通信により周囲の車両に送信する。端末装置1xは、車両Vyの端末装置1yから送信された最後尾通知データを車車間通信により受信し、車両Vyが新たに最後尾車両になったこと、即ち、自身は最後尾車両では無くなったことを認識する。そして、その後は、車両Vxの端末装置1xは、最後尾フラグを「0」に設定したアップロードデータをサーバ装置2へ送信する。こうして、車車間通信により、それまで最後尾であった車両から、新たに最後尾になった車両へと最後尾車両であることを示す情報を伝達することができる。
図7は、分岐車線渋滞情報を含むアップロードデータのアップロード処理を示す。この処理は、端末装置1の制御部14が予め用意されたプログラムを実行することにより行われる。また、この処理は、所定時間毎に繰り返し実行される。
まず、端末装置1は、車両が分岐地点から所定距離内に入ったか否かを判定する(ステップS10)。端末装置1は、車両の現在位置と、地図DB4内の地図データとに基づいてこの判定を行う。車両が分岐地点から所定距離内に入っていない場合(ステップS10:No)、処理は終了する。
一方、車両が分岐地点から所定距離内に入った場合(ステップS10:Yes)、端末装置1は、分岐車線が渋滞しているか否かを判定する(ステップS11)。なお、端末装置1は、例えば車両の速度や、カメラ32により撮影した前方画像などに基づいて、分岐車線が渋滞しているか否かを判定する。分岐車線が渋滞していない場合(ステップS11:No)、端末装置1は、渋滞フラグを「0」に設定し(ステップS12)、ステップS14へ進む。一方、分岐車線が渋滞している場合(ステップS11:Yes)、端末装置1は、渋滞フラグを「1」に設定する(ステップS13)。
次に、端末装置1は、自車が渋滞の最後尾にいるか否かを判定する(ステップS14)。なお、端末装置1は、前述のように、カメラ32やライダ31による後方車両の検出結果に基づいて自車が最後尾であるか否かを判定しても良く、それまで最後尾であった車両から車車間通信により最後尾通知データを受信したときに自車が最後尾であると判定しても良い。
自車の位置が渋滞の最後尾である場合(ステップS14:Yes)、端末装置1は最後尾フラグを「1」に設定する(ステップS15)。一方、自車の位置が渋滞の最後尾ではない場合(ステップS14:No)、端末装置1は、最後尾フラグを「0」に設定する(ステップS16)。なお、端末装置1は、ステップS12で渋滞フラグが「0」に設定された場合も、最後尾フラグを「0」に設定する。
次に、端末装置1は、上記のように設定された渋滞フラグ及び最後尾フラグを含むアップロードデータを生成し(ステップS17)、そのアップロードデータをサーバ装置2へ送信する(ステップS18)。そして、アップロード処理は終了する。
なお、上記のアップロード処理では、分岐車線が渋滞していない場合(ステップS11:No)、端末装置1は、渋滞フラグを「0」に設定してアップロードデータをサーバ装置2へ送信している。その代わりに、分岐車線が渋滞していない場合には、端末装置1はアップロードデータをサーバ装置2へ送信しないこととしてもよい。
サーバ装置2は、アップロードデータを受信することにより、分岐車線の渋滞状況を知ることができる。具体的には、アップロードデータの道路リンクID及び分岐地点IDにより、サーバ装置2は、対象となる道路とその分岐地点(出口、SA、PAなど)を特定することができる。また、渋滞フラグにより、サーバ装置2は、その分岐車線が渋滞しているか否かを知ることができる。さらに、車両から順次送信されるアップロードデータ中の渋滞フラグが「1」から「0」に変化した場合には、サーバ装置2は、その分岐地点における渋滞が解消したと推定することができる。
また、最後尾フラグと車両位置により、サーバ装置2は、その分岐車線に発生している渋滞の最後尾の位置を知ることができる。よって、サーバ装置2は、渋滞の最後尾の位置を、その分岐車線を今後通過することを予定している他の車両に通知することができる。これにより、その後にその分岐車線を通過する予定の車両が誤って渋滞を通り越してしまうことを防止できる。さらには、経過時間により、サーバ装置2はその渋滞を抜けるのに必要な大体の所要時間を知り、その後にその分岐車線を通過する予定の他の車両に通知することもできる。
(第2実施例)
第2実施例は、複数のサーバ装置2があり、各車両の端末装置1はそれぞれ決められたサーバ装置2へ分岐車線渋滞情報を送信するものである。車両は複数の自動車メーカーにより生産されるので、自動車メーカー毎にクラウドシステムが構築され、サーバ装置2が用意される場合がある。この場合、各車両の端末装置1は、それぞれ自車の自動車メーカーが運営するサーバ装置2と通信することになる。第2実施例は、このような場合に、クラウドシステム毎に分岐車線渋滞情報をサーバ装置2へ収集するものである。
いま、第1実施例と同様に、アップロードデータに「最後尾フラグ」を含めてサーバ装置2に送信する場合を考える。A社とB社の2つの自動車メーカーがあり、それぞれが独立してクラウドシステムを構築しているものとする。なお、基本的にクラウドシステム間の通信はできないものとする。以下、自動車メーカーA社のクラウドシステムを「クラウドA」と呼び、そのサーバ装置2を「サーバ装置2a」と呼び、自動車メーカーA社の車両を「車両Va」と呼び、その車両Vaに搭載されている端末装置を「端末装置1a」と呼ぶ。また、自動車メーカーA社の複数の車両Vaの集合を「グループA」と呼ぶ。同様に、自動車メーカーB社のクラウドシステムを「クラウドB」と呼び、そのサーバ装置2を「サーバ装置2b」と呼び、自動車メーカーB社の車両を「車両Vb」と呼び、その車両Vbに搭載されている端末装置を「端末装置1b」と呼ぶ。また、自動車メーカーB社の複数の車両Vbの集合を「グループB」と呼ぶ。
図8(A)は、分岐車線Rdが渋滞し、複数の車両が並んでいる状態を示す。各車両は、基本的に第1実施例と同様に分岐車線渋滞情報を含むアップロードデータをサーバ装置2へ送信する。但し、第2実施例では、自動車メーカー毎にクラウドシステムが構築されているため、クラウドシステム毎に最後尾の車両に関するデータをサーバ装置2へ送信する必要がある。
いま、図8(A)に示すように、分岐車線Rdには、渋滞の先頭側から、車両Vb、車両Vb、車両Va、車両Vb、車両Vaが並んでいる。この場合、分岐車線渋滞の最後尾にいる車両Vaの端末装置1aは、自分が最後尾であることを示す情報をクラウドAのサーバ装置2aに送信している。よって、クラウドAのサーバ装置2aは、車両Vaが分岐車線渋滞の最後尾にいると認識している。
ここで、図8(B)に示すように、車両Vaの後ろに、別の車両Vbが来たとする。この場合、車両Vbの端末装置1bは、自分が最後尾であることを示す情報をクラウドBのサーバ装置2bに送信する。そして、クラウドBのサーバ装置2bは、車両Vbが分岐車線渋滞の最後尾にいると認識する。
この場合、車両Vbが最後尾の車両になったことにより、車両Vaは最後尾の車両ではなくなるので、車両Vaは、自分が最後尾ではなくなったことを示す情報をクラウドAのサーバ装置2aに送信することになるが、そうするとクラウドAの世界では、分岐車線渋滞の最後尾の車両がいなくなってしまう。なお、クラウドBの端末装置1bはクラウドAのサーバ装置2aとは通信できないため、クラウドAのサーバ装置2aは、車両Vbが最後尾であることを示す情報を端末装置1bから受信することはない。よって、クラウドAのサーバ装置2aは、どの車両が分岐車線渋滞の最後尾にいるかがわからなくなる。
そこで、第2実施例では、各端末装置1からサーバ装置2へ送信されるアップロードデータに、自分の属するグループにおける最後尾の車両であることを示すフラグ(以下、「グループ最後尾フラグ」と呼ぶ。)を含める。さらに、アップロードデータに、自車の後方に後続車があるか否かを示すフラグ(以下、「後続車フラグ」と呼ぶ。)を含める。
図9は、第2実施例によるアップロードデータのフォーマットを示す。このアップロードデータは、車両Vの端末装置1からサーバ装置2へ送信される。図示のように、アップロードデータは、「基本情報部」と、「特有情報部」とを含む。基本情報部は、端末装置1からサーバ装置2へのアップロードデータにおいて必要な基本的な情報を含む部分であり、「ヘッダ」、「車両メタデータ」、「車両位置」を含む。ここで、「ヘッダ」、「車両メタデータ」、「車両位置」は、第1実施例と同様であるので説明を省略する。
アップロードデータの特有情報部は、「道路リンクID」、「分岐地点ID」、「渋滞フラグ」、「グループ最後尾フラグ」、「後続車フラグ」、「経過時間」を含む。ここで、「道路リンクID]、「分岐地点ID]、「渋滞フラグ」、「経過時間」は第1実施例と同様であるので説明を省略する。
「グループ最後尾フラグ」は、分岐車線渋滞において、その車両の位置が、同一グループの車両のうちで最後尾の位置であるか否かを示す。グループ最後尾フラグは、車両がグループ内の最後尾である場合に「1」に設定され、グループ内の最後尾ではない場合に「0」に設定される。例えば図8(A)の例では、車両VaはグループAに属するが、グループA内の最後尾の車両ではないので、端末装置1aはグループ最後尾フラグを「0」に設定する。一方、車両VaはグループA内の最後尾の車両であるので、端末装置1aはグループ最後尾フラグを「1」に設定する。端末装置1は、自車の後方に他の車両がいない場合には、カメラ32による撮影画像やライダ31による計測結果に基づいて自車が最後尾であると認識することができる。
「後続車フラグ」は、自車の後方に後続車がいるか否かを示す。後続車フラグは、後続車ありの場合は「1」に設定され、後続車なしの場合は「0」に設定される。例えば図8(A)における車両Vaには後続車がないので、端末装置1aは後続車フラグを「0」に設定する。一方、図8(B)における車両Vaには後続車があるので、端末装置1aは後続車フラグを「1」に設定する。
次に、グループ内の最後尾車両であること示す情報を、車車間通信で、同一グループの後方の車両に転送する方法について説明する。なお、車車間通信は、同一グループの車両の端末装置間でのみ行えるものとする。例えば、図8(A)の状態では、車両VbはグループBの最後尾の車両であるため、端末装置1bはグループ最後尾フラグが「1」であるアップロードデータをサーバ装置2bへ送信している。これに加えて、車両Vbの端末装置1bは、同一グループであるグループBの周囲の車両に対して、車車間通信により、最後尾gを送信する。この最後尾通知データは、時刻情報と、自車位置と、自分がグループ内の最後尾であることを示す情報とを含む。
この状況で、図8(B)に示すように、車両Vbが分岐車線渋滞の最後尾に来ると、車両Vbの端末装置1bは、車両Vbの端末装置1bから送信された最後尾通知データを受信する。そして、端末装置1bは、受信した最後尾通知データに含まれる車両Vbの自車位置が自分よりも前方である場合には、自分がグループ内の最後尾の車両になったと判定し、アップロードデータに含めるグループ最後尾フラグを「1」に設定する。これに加えて、端末装置1bは、車車間通信により、最後尾通知データを周囲の同一グループの車両に送信する。この最後尾通知データは、時刻情報と、自車位置と、自分がグループ内の最後尾であることを示す情報とを含む。車両Vbの端末装置1bは、車両Vbの端末装置1bが送信した最後尾通知データを受信し、それに含まれる自車位置が自分より後方である場合に、自分より後方に同じグループBの車両が到着し、自分はグループBの最後尾車両では無くなったと判定し、その後にサーバ装置2bへ送信するアップロードデータのグループ最後尾フラグを「0」に設定するとともに、車車間通信による最後尾通知データの送信を終了する。こうして、グループ内の最後尾の車両であることを示す情報が、後方の同一グループの車両に転送されていく。
図10は、分岐車線渋滞情報を含むアップロードデータのアップロード処理を示す。この処理は、端末装置1の制御部14が予め用意されたプログラムを実行することにより行われる。また、この処理は、所定時間毎に繰り返し実行される。
まず、端末装置1は、車両が分岐地点から所定距離内に入ったか否かを判定する(ステップS20)。端末装置1は、車両の現在位置と、地図DB4内の地図データとに基づいてこの判定を行う。車両が分岐地点から所定距離内に入っていない場合(ステップS20:No)、処理は終了する。
一方、車両が分岐地点から所定距離内に入った場合(ステップS20:Yes)、端末装置1は、分岐車線が渋滞しているか否かを判定する(ステップS21)。なお、端末装置1は、例えば車両の速度や、カメラ32により撮影した前方画像などに基づいて、分岐車線が渋滞しているか否かを判定する。分岐車線が渋滞していない場合(ステップS21:No)、端末装置1は、渋滞フラグを「0」に設定し(ステップS22)、ステップS24へ進む。一方、分岐車線が渋滞している場合(ステップS21:Yes)、端末装置1は、渋滞フラグを「1」に設定する(ステップS23)。
次に、端末装置1は、分岐車線渋滞において、自車がグループ内の最後尾であるか否かを判定する(ステップS24)。なお、端末装置1は、前述のように、それまでグループ内の最後尾であった車両から車車間通信により最後尾通知データを受信したときに自車がグループ内の最後尾であると判定する。
車両がグループ内の最後尾である場合(ステップS24:Yes)、端末装置1はグループ最後尾フラグを「1」に設定する(ステップS25)。一方、自車がグループ内の最後尾ではない場合(ステップS24:No)、端末装置1は、グループ最後尾フラグを「0」に設定する(ステップS26)。なお、端末装置1は、ステップS22で渋滞フラグを「0」に設定した場合も、グループ最後尾フラグを「0」に設定する。
次に、端末装置1は、自車の後方に後続車があるか否かを判定する(ステップS27)。後続車がある場合(ステップS27:Yes)、端末装置1は後続車フラグを「1」に設定する(ステップS28)。一方、後続車がない場合(ステップS27:No)、端末装置1は後続車フラグを「0」に設定する(ステップS29)。
次に、端末装置1は、上記のように設定された渋滞フラグ、グループ最後尾フラグ及び後続車フラグを含むアップロードデータを生成し(ステップS30)、そのアップロードデータをサーバ装置2へ送信する(ステップS31)。そして、アップロード処理は終了する。
なお、上記のアップロード処理では、分岐車線が渋滞していない場合(ステップS11:No)、端末装置1は、渋滞フラグを「0」に設定してアップロードデータをサーバ装置2へ送信している。その代わりに、分岐車線が渋滞していない場合には、端末装置1はアップロードデータをサーバ装置2へ送信しないこととしてもよい。
こうして、サーバ装置2は、アップロードデータを受信することにより、分岐車線の渋滞状況を知ることができる。具体的には、サーバ装置2は、グループ最後尾フラグにより、自己のグループの車両のうち最後尾にいる車両を特定し、その位置を知ることができる。また、サーバ装置2は、グループ最後尾フラグと後続車フラグとの組み合わせにより、自己のグループの最後尾の車両が、他のグループを含めた全車両の最後尾であるか否かを判定することができる。即ち、サーバ装置2は、自己のグループのある車両から、グループ最後尾フラグ「1」、後続車フラグ「1」を含むアップロードデータを受信した場合、サーバ装置2は、その車両が自己のグループ内では最後尾であるが、他のグループを含めた全車両の最後尾ではないと認識する。これに対し、サーバ装置2は、自己のグループのある車両から、グループ最後尾フラグ「1」、後続車フラグ「0」を含むアップロードデータを受信した場合、その車両が他のグループを含めた全車両の最後尾であると認識する。
なお、図9に示すアップロードデータのフォーマットでは、特有情報部に「後続車フラグ」を含めているが、その代わりに、「全体最後尾フラグ」を含めることとしてもよい。この場合、「全体最後尾フラグ」は、グループを問わず、分岐車線渋滞に属している全車両の最後尾であることを示すものとする。即ち、全体最後尾フラグは、車両が分岐車線渋滞に属する全車両の最後尾である場合に「1」に設定され、全車両の最後尾ではない場合に「0」に設定される。これにより、サーバ装置2は、アップロードデータに含まれる「グループ最後尾フラグ」を見ることにより、自己のグループに属する車両における最後尾車両を知ることができ、「全体最後尾フラグ」を見ることにより全車両における最後尾車両を知ることができる。
同じ出口渋滞に存在する同一グループ車両間の車車間通信が、距離が離れているなどの理由により成立できなかった場合、複数の車両から、同じ出口渋滞についての最後尾フラグがサーバ装置2へ送信される可能性がある。その場合には、サーバ装置2は、ヘッダのタイムスタンプ情報や車両位置情報を参照し、最も後方に位置すると考えられる車両をグループ内での最後尾の車両と認識すればよい。
1 端末装置
2 サーバ装置
4 地図DB
5 配信地図DB
6 センサデータキャッシュ
7 センサ部
14、23 制御部

Claims (10)

  1. 移動体に搭載された端末装置から、情報処理装置へ送信される送信データのデータ構造であって、
    前記移動体が本線道路から分岐する車線上の渋滞に属していることを示す渋滞データと、
    前記移動体が前記渋滞の最後尾に位置していることを示す最後尾データと、
    を含み、
    前記分岐する車線に向かう移動体に前記渋滞の最後尾を通知するために用いられるデータ構造。
  2. 前記本線道路から分岐する車線の位置を示す位置データを含む請求項1に記載のデータ構造。
  3. 前記本線道路から分岐する車線は、高速道路又は有料道路の出口車線であり、
    前記位置データは、前記高速道路又は有料道路の出口を示すデータである請求項2に記載のデータ構造。
  4. 前記移動体が前記渋滞の最後尾に位置してから前記渋滞データを送信しなくなるまでの経過時間を示す経過時間データを含む請求項1乃至3のいずれか一項に記載のデータ構造。
  5. 移動体に搭載される端末装置であって、
    前記移動体が本線道路から分岐する車線上の渋滞に属していることを示す渋滞データを生成する第1生成手段と、
    前記移動体が前記渋滞の最後尾に位置していることを示す最後尾データを生成する第2生成手段と、
    前記渋滞データ及び前記最後尾データを含む送信データを情報処理装置へ送信する送信手段と、
    を備える端末装置。
  6. 前記第2生成手段は、前記移動体の後方に向けて配置された検出装置の出力に基づいて、前記移動体が前記渋滞の最後尾に位置しているか否かを決定する請求項5に記載の端末装置。
  7. 前記第2生成手段は、前記移動体の前方に位置する他の移動体から受信した車車間通信データに基づいて、前記移動体が前記渋滞の最後尾に位置しているか否かを決定する請求項5に記載の端末装置。
  8. 移動体に搭載される端末装置により実行されるデータ通信方法であって、
    前記移動体が本線道路から分岐する車線上の渋滞に属していることを示す渋滞データを生成する第1生成工程と、
    前記移動体が前記渋滞の最後尾に位置していることを示す最後尾データを生成する第2生成工程と、
    前記渋滞データ及び前記最後尾データを含む送信データを情報処理装置へ送信する送信工程と、
    を備えるデータ通信方法。
  9. コンピュータを備え、移動体に搭載される端末装置により実行されるプログラムであって、
    前記移動体が本線道路から分岐する車線上の渋滞に属していることを示す渋滞データを生成する第1生成手段、
    前記移動体が前記渋滞の最後尾に位置していることを示す最後尾データを生成する第2生成手段、
    前記渋滞データ及び前記最後尾データを含む送信データを情報処理装置へ送信する送信手段、
    として前記コンピュータを機能させるプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを記憶した記憶媒体。
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