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JP2019138193A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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JP2019138193A JP2018021207A JP2018021207A JP2019138193A JP 2019138193 A JP2019138193 A JP 2019138193A JP 2018021207 A JP2018021207 A JP 2018021207A JP 2018021207 A JP2018021207 A JP 2018021207A JP 2019138193 A JP2019138193 A JP 2019138193A
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大史 大八木
Hiroshi Oyagi
大史 大八木
祐介 高巣
Yusuke Takasu
祐介 高巣
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】電動過給機を備えた内燃機関において、電動過給機による電力消費を抑制しつつ、過給レスポンスを向上させる。
【解決手段】内燃機関1、1’の制御装置は、目標過給圧と実過給圧との差が第1基準値よりも大きいときには、排気エネルギーが最大になるようにアクチュエータ7c、7c’の開度を制御すると共に、電動機43、43’への供給電力を最大にし、目標過給圧と実過給圧との差が第1基準値以下であり且つ排気エネルギーが第2基準値未満であるときには、排気エネルギーが最大になるようにアクチュエータの開度を制御すると共に、実過給圧が目標過給圧に一致するように電動機への供給電力を制御し、目標過給圧と実過給圧との差が第1基準値以下であり且つ排気エネルギーが第2基準値以上であるときには、実過給圧が目標過給圧に一致するようにアクチュエータの開度を制御すると共に、電動機への電力供給を停止するように構成される。
【選択図】図3

Description

本発明は内燃機関の制御装置に関する。
従来、ターボラグを低減するために、排気駆動過給機に加えて電動過給機が設けられた内燃機関が知られている(例えば、特許文献1、2)。排気駆動過給機では、タービンによって回収された排気エネルギーによってコンプレッサが駆動される。一方、電動過給機では、電力が供給された電動機によってコンプレッサが駆動される。
また、特許文献1に記載の内燃機関では、排気駆動過給機のタービンに可変ノズルが設けられている。可変ノズルは、その開度に応じて、タービンのタービンブレードに流入する排気ガスの流速を変化させることができ、ひいてはタービンからコンプレッサに供給される排気エネルギーを調整することができる。
斯かる内燃機関では、実過給圧が目標過給圧に一致するように可変ノズルの開度を制御するフィードバック制御が実行される。しかしながら、電動過給機が駆動されているときにフィードバック制御が実行されると、排気駆動過給機のみによって目標過給圧が実現可能であっても、電動過給機への電力供給が継続される。この結果、電動過給機によって無駄に電力が消費され、内燃機関の燃費が悪化する。
そこで、特許文献1に記載の内燃機関では、電動過給機への電力供給を停止した後に排気駆動過給機によるフィードバック制御を実行する。また、排気駆動過給機によるフィードバック制御が開始されるまで、実過給圧を目標過給圧に近付けるべく、ターボ効率が最大になるように可変ノズルの開度が制御される。
特開2015−229993号公報 特開2006−242064号公報
しかしながら、コンプレッサによってなされる仕事量は、ターボ効率とタービンによって回収される仕事量との積として算出される。また、ターボ効率が低い方が、タービンによって回収される仕事量が大きくなる場合がある。
このため、ターボ効率が最大になるように可変ノズルの開度が制御されたとしても、コンプレッサによって生成される実過給圧が常に最大になるわけではない。したがって、特許文献1に記載の制御には、過給レスポンスの観点からは改善の余地がある。
そこで、上記課題に鑑みて、本発明の目的は、電動過給機を備えた内燃機関において、電動過給機による電力消費を抑制しつつ、過給レスポンスを向上させることにある。
上記課題を解決するために、本発明では、第1コンプレッサ及びタービンを備えた過給機と、前記タービンから前記第1コンプレッサに供給される排気エネルギーを開度に応じて調整可能なアクチュエータと、前記第1コンプレッサ又は該第1コンプレッサとは別の第2コンプレッサを駆動可能な電動機とを備えた内燃機関を制御する、内燃機関の制御装置であって、目標過給圧と実過給圧との差が第1基準値よりも大きいときには、前記排気エネルギーが最大になるように前記アクチュエータの開度を制御すると共に、前記電動機への供給電力を最大にし、前記差が前記第1基準値以下であり且つ前記排気エネルギーが第2基準値未満であるときには、前記排気エネルギーが最大になるように前記アクチュエータの開度を制御すると共に、実過給圧が目標過給圧に一致するように前記電動機への供給電力を制御し、前記差が前記第1基準値以下であり且つ前記排気エネルギーが前記第2基準値以上であるときには、実過給圧が目標過給圧に一致するように前記アクチュエータの開度を制御すると共に、前記電動機への電力供給を停止するように構成された、内燃機関の制御装置が提供される。
本発明によれば、電動過給機を備えた内燃機関において、電動過給機による電力消費を抑制しつつ、過給レスポンスを向上させることができる。
図1は、本発明の第一実施形態に係る内燃機関の制御装置が適用される内燃機関を概略的に示す図である。 図2は、第一実施形態における過給圧制御が実行されるときの過給圧等のタイムチャートである。 図3は、第一実施形態における過給圧制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。 図4は、本発明の第二実施形態に係る内燃機関の制御装置が適用される内燃機関を概略的に示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
<第一実施形態>
最初に図1〜図3を参照して、本発明の第一実施形態について説明する。
<内燃機関全体の説明>
図1は、本実施形態に係る内燃機関の制御装置が適用される内燃機関を概略的に示す図である。内燃機関1は、圧縮自着火式内燃機関(ディーゼルエンジン)であり、車両に搭載される。内燃機関1は、複数(本実施形態では4つ)の気筒2が設けられた機関本体100と、気筒2内に燃料を噴射する電子制御式の燃料噴射弁3と、吸気マニホルド4と、排気マニホルド5と、第1コンプレッサ7a及びタービン7bを備えたターボチャージャ(過給機)7と、第2コンプレッサ40と、電動機43とを備える。
吸気マニホルド4は吸気管6を介してターボチャージャ7の第1コンプレッサ7aの出口に連結される。第1コンプレッサ7aよりも下流側の吸気管6内には、DCモータのようなスロットル弁駆動アクチュエータによって駆動されるスロットル弁9が配置される。また、スロットル弁9と第1コンプレッサ7aとの間の吸気管6周りには、吸気管6内を流れる吸入空気を冷却するインタークーラ13が配置される。
第1コンプレッサ7aの入口は吸気管6を介して第2コンプレッサ40の出口に連結される。第2コンプレッサ40の入口は吸気管6を介してエアクリーナ8に連結される。吸気マニホルド4及び吸気管6は、空気を気筒2内に導く吸気通路を形成する。
また、第2コンプレッサ40をバイパスするバイパス通路42が吸気管6に接続される。バイパス通路42の一方の端部は第1コンプレッサ7aと第2コンプレッサ40との間の吸気管6に接続され、バイパス通路42の他方の端部は第2コンプレッサ40とエアクリーナ8との間の吸気管6に接続される。バイパス通路42には電子制御式のバイパス弁41が配置される。バイパス弁41は、開いているときには空気がバイパス通路42を通過することを許可し、閉じているときには空気がバイパス通路42を通過することを禁止する。
一方、排気マニホルド5は排気管27を介してターボチャージャ7のタービン7bの入口に連結される。タービン7bの出口は、排気管27を介して、排気浄化触媒28を内蔵したケーシング29に連結される。排気マニホルド5及び排気管27は、混合気の燃焼によって生じた排気ガスを排出する排気通路を形成する。排気浄化触媒28は、例えば、排気ガス中のNOxを還元浄化する選択還元型NOx低減触媒(SCR触媒)又はNOx吸蔵還元触媒である。また、排気通路には、排気ガス中の粒子状物質(PM)を低減するために、酸化触媒、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)等が配置されてもよい。
また、内燃機関1は、排気通路を流れる排気ガスの一部をEGRガスとして吸気通路に流入させる排気ガス再循環(以下、「EGR」という)システムを備える。EGRシステムは、EGR通路14、EGRクーラ20及びEGR弁15を含む。EGR通路14は排気マニホルド5と吸気マニホルド4とを互いに接続する。EGR通路14内には電子制御式のEGR弁15が配置される。また、EGR通路14周りにはEGR通路14内を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラ20が配置される。本実施形態におけるEGRシステムはいわゆる高圧ループ方式(HPL方式)のEGRシステムである。
燃料は電子制御式の吐出量可変な燃料ポンプ19によって燃料タンク33から燃料配管34を介してコモンレール18内に供給される。コモンレール18内に供給された燃料は各燃料供給管17を介して各燃料噴射弁3に供給される。
吸気通路に配置された第1コンプレッサ7aは、軸を介して、排気通路に配置されたタービン7bに連結されている。このため、ターボチャージャ7では、タービン7bによって回収された排気エネルギーによって第1コンプレッサ7aが駆動される。具体的には、タービン7bに流入する排気ガスによってタービン7bが回転駆動され、タービン7bによって第1コンプレッサ7aが回転駆動される。この結果、第1コンプレッサ7aは、タービン7bと一体的に回転し、第1コンプレッサ7aに流入する吸入空気を過給する。
本実施形態では、タービン7bに、可変ノズル7cが設けられる。すなわち、ターボチャージャ7はいわゆる可変ノズルターボチャージャである。可変ノズル7cは複数のノズルベーンを備える。可変ノズル7cは、その開度(隣接するノズルベーン間の流路面積)に応じて、タービン7bのタービンブレードに流入する排気ガスの流速を変化させることができる。具体的には、可変ノズル7cの開度を小さくすることで、排気管27を流れる排気ガスの流速が小さいときであっても、タービンブレードに供給される排気ガスの流速を大きくすることができる。
また、タービンブレードに供給される排気ガスの流速を大きくすることによって、タービン7bの回転速度、すなわち第1コンプレッサ7aの回転速度を大きくすることができる。したがって、可変ノズル7cは、その開度に応じて、タービン7bから第1コンプレッサ7aに供給される排気エネルギーを調整することができる。
一方、吸気通路に配置された第2コンプレッサ40は、第2コンプレッサ40に連結された電動機43によって駆動される。具体的には、バッテリから電動機43に電力が供給されると、電動機43からの出力トルクによって第2コンプレッサ40が回転駆動される。この結果、第2コンプレッサ40は、第2コンプレッサ40に流入する吸入空気を過給する。第2コンプレッサ40及び電動機43はいわゆる電動コンプレッサである。
<内燃機関の制御装置>
内燃機関の制御装置(以下、単に「制御装置」と称する)は、内燃機関1を制御する電子制御装置である。本実施形態では、内燃機関1に設けられた電子制御ユニット(ECU)80が制御装置として機能する。
ECU80は、デジタルコンピュータからなり、双方向性バス81によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)82、RAM(ランダムアクセスメモリ)83、CPU(マイクロプロセッサ)84、入力ポート85及び出力ポート86を備える。ECU80には、内燃機関1に設けられた各種センサの出力が入力され、ECU80は、各種センサの出力等に基づいて、内燃機関1の各種制御を実行する。
本実施形態では、圧力センサ10、負荷センサ101及びエアフロメータ102の出力が、対応するAD変換器87を介して入力ポート85に入力される。圧力センサ10は、インタークーラ13とスロットル弁9との間の吸気管6内に配置され、第2コンプレッサ40及び第1コンプレッサ7aよりも下流側の吸気管6内を流れる吸入空気の圧力を検出する。したがって、圧力センサ10は、第2コンプレッサ40及び第1コンプレッサ7aによって過給された吸入空気の過給圧を検出する。
負荷センサ101は、アクセルペダル120の踏込み量に比例した出力電圧を発生させる。したがって、負荷センサ101は機関負荷を検出する。エアフロメータ102は、エアクリーナ8と第2コンプレッサ40との間に配置され、吸気管6内を流れる吸入空気量を検出する。さらに、入力ポート85には、クランクシャフトが例えば15°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ108が接続される。ECU80はクランク角センサ108の出力に基づいて機関回転数を算出する。
一方、出力ポート86は、対応する駆動回路88を介して、燃料噴射弁3、スロットル弁駆動アクチュエータ、可変ノズル7c、EGR弁15、燃料ポンプ19、バイパス弁41及び電動機43に接続されている。ECU80は、燃料噴射弁3の噴射時期及び噴射量、スロットル弁9の開度、可変ノズル7cの開度、EGR弁15の開度、燃料ポンプ19の吐出量、バイパス弁41の開閉及び電動機43への電力供給を制御する。
ECU80は、第1コンプレッサ7a及び第2コンプレッサ40を用いて、必要に応じて吸入空気を過給する。第1コンプレッサ7a及び第2コンプレッサ40によって実現される実過給圧と目標過給圧との差が大きいときには、実過給圧を目標過給圧まで迅速に上昇させるべく、第1コンプレッサ7a及び第2コンプレッサ40によってなされる仕事量を最大にすることが望ましい。
このため、ECU80は、目標過給圧と実過給圧との差、すなわち目標過給圧から実過給圧を減算した値が第1基準値よりも大きいときには、タービン7bから第1コンプレッサ7aに供給される排気エネルギーが最大になるように可変ノズル7cの開度を制御すると共に、電動機43への供給電力を最大にする。このことによって、第1コンプレッサ7a及び第2コンプレッサ40によってなされる仕事量を最大にすることができる。この結果、実過給圧を迅速に高めることができ、過給レスポンスを向上させることができる。
なお、本明細書において、タービン7bから第1コンプレッサ7aに供給される排気エネルギーEe(以下、単に「排気エネルギー」と称する)とは、排気ガスからタービン7bに与えられる仕事量Wtuにターボ効率ηtotを乗算した値を意味する(Ee=Wtu×ηtot)。
実過給圧が目標過給圧に近付いた後も過給が最大限実施されると、実過給圧が目標過給圧を超えてオーバーシュートするおそれがある。また、電動機43への電力供給量を増やすほど、電動機43による電力消費が増大し、内燃機関1の燃費が悪化する。このため、ECU80は、目標過給圧と実過給圧との差が第1基準値以下であり且つ排気エネルギーが第2基準値未満であるときには、排気エネルギーが最大になるように可変ノズル7cの開度を制御すると共に、実過給圧が目標過給圧に一致するように電動機43への供給電力を制御する。このことによって、実過給圧のオーバーシュートを抑制しつつ、電動機43による電力消費を抑制することができる。
また、電動機43への供給電力が最大からゼロに急激に変更されると、過給圧の変動が大きくなり、トルクショック等が発生するおそれがある。これに対して、上記の制御によれば、排気エネルギーの増加と共に、電動機43への供給電力が徐々に小さくされる。このため、過給圧の変動を抑制することができる。
実過給圧が高くなり、排気ガスからタービン7bに与えられる仕事量が増加すると、排気エネルギーが増大する。排気エネルギーが増大すると、第1コンプレッサ7aのみによって目標過給圧が実現可能となる。このため、ECU80は、目標過給圧と実過給圧との差が第1基準値以下であり且つ排気エネルギーが第2基準値以上であるときには、実過給圧が目標過給圧に一致するように可変ノズル7cの開度を制御すると共に、電動機43への電力供給を停止する。このことによって、実過給圧を目標過給圧に維持しつつ、電動機43による電力消費を抑制することができる。
<タイムチャートを用いた過給圧制御の説明>
以下、図2を参照して、本実施形態における過給圧制御について具体的に説明する。図2は、第一実施形態における過給圧制御が実行されるときの過給圧、目標過給圧と実過給圧との差、排気エネルギー、電動機43への供給電力及び可変ノズル7cの開度のタイムチャートである。過給圧のグラフでは、目標過給圧が破線によって示され、実過給圧が実線によって示されている。
図示した例では、時刻t1において、目標過給圧と実過給圧との差が第1基準値R1よりも大きい。このため、時刻t1において、電動機43への供給電力が最大にされ、排気エネルギーが最大になるように可変ノズル7cの開度が制御される。可変ノズル7cの開度は、タービンブレードに供給される排気の流速が最大になるように、閉じ側の値に設定される。
時刻t1の後、目標過給圧と実過給圧との差が、徐々に小さくなり、時刻t2において第1基準値R1に達する。このため、実過給圧が目標過給圧を超えてオーバーシュートしないように、時刻t2において電動機43への供給電力のフィードバック制御が開始される。すなわち、実過給圧が目標過給圧に一致するように、電動機43への供給電力が制御される。また、時刻t2では、排気エネルギーは第2基準値未満である。このため、可変ノズル7cの開度は、排気エネルギーが最大になる開度に維持される。
電動機43への供給電力のフィードバック制御では、排気エネルギーの増加に伴い、電動機43への供給電力が徐々に小さくされる。時刻t2の後、排気エネルギーは時刻t3において第2基準値R2に達する。この結果、第1コンプレッサ7aのみによって目標過給圧が実現可能となる。
このため、時刻t3において、電動機43への電力供給が停止され、可変ノズル7cの開度のフィードバック制御が開始される。すなわち、実過給圧が目標過給圧に一致するように、可変ノズル7cの開度が制御される。この例では、可変ノズル7cの開度は、時刻t3まで閉じ側の一定の値に維持され、時刻t3の後、徐々に大きくされる。
<過給圧制御の制御ルーチン>
以下、図3のフローチャートを参照して、上述した制御について詳細に説明する。図3は、第一実施形態における過給圧制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンは、ECU80によって所定の実行間隔で実行される。
最初に、ステップS101において、目標過給圧Ptaが算出される。目標過給圧Ptaは、例えば、マップ又は計算式を用いて、機関回転数及び燃料噴射弁3からの燃料噴射量に基づいて算出される。なお、目標過給圧Ptaは機関負荷等に基づいて算出されてもよい。
次いで、ステップS102において、実過給圧Pacが取得される。実過給圧Pacは圧力センサ10によって検出される。
次いで、ステップS103において、目標過給圧Ptaと実過給圧Pacとの差、すなわち、目標過給圧Ptaから実過給圧Pacを減算した値が第1基準値R1よりも大きいか否かが判定される。第1基準値R1は、実過給圧のオーバーシュート等を考慮して予め定められる。
ステップS103において目標過給圧Ptaと実過給圧Pacとの差が第1基準値R1よりも大きいと判定された場合、本制御ルーチンはステップS104に進む。ステップS104では、排気エネルギーが最大になるように可変ノズル7cの開度が制御される。次いで、ステップS105では、電動機43への供給電力が最大にされる。このとき、バイパス弁41は全閉にされる。このことによって、第2コンプレッサ40によって圧縮された空気がバイパス通路42を通って逆流することを防止することができる。ステップS105の後、本制御ルーチンは終了する。
一方、ステップS103において目標過給圧Ptaと実過給圧Pacとの差が第1基準値R1以下であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS106に進む。ステップS106では、排気エネルギーEe及び第2基準値R2が算出される。
排気エネルギーEeは、ターボ効率ηtot、排気ガスの比熱Cpg、排気ガス量G4、タービン7bの入口における排気ガス温度T4、タービン7bの入口における圧力P4、及びタービン7bの出口における圧力P6を用いて、下記式(1)によって算出される。
Ee=ηtot×Cpg・G4・T4・{1−(P4/P6-0.248}…(1)
ターボ効率ηtotは、マップ又は計算式を用いた公知の方法によって算出される。排気ガスの比熱Cpgは予め定められる。排気ガス量G4、排気ガス温度T4、圧力P4及び圧力P6は、センサによって検出される実測値、又はマップ又は計算式を用いた公知の方法によって算出される推定値である。
第2基準値R2は、マップ又は計算式を用いて、ステップS101において算出された目標過給圧Ptaに基づいて算出される。なお、第2基準値R2は予め定められた値であってもよい。
次いで、ステップS107において、排気エネルギーEeが第2基準値R2以上であるか否かが判定される。排気エネルギーEeが第2基準値R2未満であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS108に進む。
ステップS108では、排気エネルギーが最大になるように可変ノズル7cの開度が制御される。次いで、ステップS109では、電動機43への供給電力がフィードバック制御される。すなわち、実過給圧が目標過給圧に一致するように、電動機43への供給電力が制御される。このとき、バイパス弁41は全閉にされる。このことによって、第2コンプレッサ40によって圧縮された空気がバイパス通路42を通って逆流することを防止することができる。ステップS109の後、本制御ルーチンは終了する。
一方、ステップS107において排気エネルギーEeが第2基準値R2以上であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS110に進む。ステップS110では、電動機43への電力供給が停止される。このとき、バイパス弁41は全開にされる。このことによって、空気はバイパス通路42を通って下流側に流れる。このため、空気が第2コンプレッサ40を通過するときの抵抗によるポンプ損失の悪化、吸入空気量の低下等を抑制することができる。次いで、ステップS111では、可変ノズル7cの開度がフィードバック制御される。すなわち、実過給圧が目標過給圧に一致するように、可変ノズル7cの開度が制御される。ステップS111の後、本制御ルーチンは終了する。
なお、ステップS103における第1基準値R1はゼロであってもよい。すなわち、ステップS103において、目標過給圧Ptaが実過給圧Pacよりも大きいか否かが判定されてもよい。
<第二実施形態>
第二実施形態における内燃機関の制御装置の構成及び制御は、以下に説明する点を除いて、基本的に第一実施形態における内燃機関の制御装置と同様である。このため、以下、本発明の第二実施形態について、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図4は、本発明の第二実施形態に係る内燃機関の制御装置が適用される内燃機関を概略的に示す図である。第二実施形態では、内燃機関1’はターボチャージャ7の代わりに電動ターボチャージャ7’を備え、電動コンプレッサ(第2コンプレッサ40及び電動機43)は内燃機関1’から省略される。電動ターボチャージャ7’は、第1コンプレッサ7a’、タービン7b’及び電動機43’を備える。
第1コンプレッサ7a’の出口は吸気管6を介して吸気マニホルド4に連結され、第1コンプレッサ7a’の入口は吸気管6を介してエアクリーナ8に連結される。タービン7b’の入口は排気管27を介して排気マニホルド5に連結され、タービン7b’の出口は、排気管27を介して、排気浄化触媒28を内蔵したケーシング29に連結される。
吸気通路に配置された第1コンプレッサ7a’は、軸を介して、排気通路に配置されたタービン7b’に連結されている。このため、電動ターボチャージャ7’では、タービン7b’によって回収された排気エネルギーによって第1コンプレッサ7a’が駆動される。第一実施形態と同様に、タービン7b’には、可変ノズル7c’が設けられる。
また、タービン7b’と第1コンプレッサ7a’とを接続する軸には、電動機43’が設けられる。電動機43’は第1コンプレッサ7a’及びタービン7b’を駆動する。具体的には、バッテリから電動機43’に電力が供給されると、電動機43’からの出力トルクによって第1コンプレッサ7a’及びタービン7b’が回転駆動される。
第二実施形態においても、電動ターボチャージャ7’を用いて、第一実施形態と同様に、図3の過給圧制御の制御ルーチンが実行される。
以上、本発明に係る好適な実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内で様々な修正及び変更を施すことができる。例えば、内燃機関1は火花点火式内燃機関(例えば、ガソリンエンジン)であってもよい。
また、排気エネルギーを調整可能なアクチュエータとして、可変ノズル7cの代わりにウエストゲートバルブが用いられてもよい。この場合、タービン7bをバイパスするバイパス通路にウエストゲートバルブが配置され、ウエストゲートバルブは、排気管27を流れる排気ガスと、バイパス通路を流れる排気ガスとの比率を変更する。ウエストゲートバルブが全閉にされると、排気エネルギーが最大になる。
また、排気エネルギーを調整可能なアクチュエータとしてウエストゲートバルブが用いられる場合、排気エネルギーEeは、ターボ効率ηtot、排気ガスの比熱Cpg、排気ガス量G4、ウエストゲートバルブを通過する排気ガスの量Gwg、タービン7bの入口における排気ガス温度T4、タービン7bの入口における圧力P4、及びタービン7bの出口における圧力P6を用いて、下記式(2)によって算出される。
Ee=ηtot×Cpg・(G4−Gwg)・T4・{1−(P4/P6-0.248}…(2)
ウエストゲートバルブを通過する排気ガスの量Gwgは、例えば、マップ又は計算式を用いて、ウエストゲートバルブの開度に基づいて算出される。この場合、マップ又は計算式は、ウエストゲートバルブの開度が大きいほど、排気ガスの量Gwgが多くなるように作成される。
1、1’ 内燃機関
7 ターボチャージャ
7’ 電動ターボチャージャ
7a、7a’ 第1コンプレッサ
7b、7b’ タービン
7c、7c’ 可変ノズル
40 第2コンプレッサ
43、43’ 電動機
80 電子制御ユニット(ECU)

Claims (1)

  1. 第1コンプレッサ及びタービンを備えた過給機と、前記タービンから前記第1コンプレッサに供給される排気エネルギーを開度に応じて調整可能なアクチュエータと、前記第1コンプレッサ又は該第1コンプレッサとは別の第2コンプレッサを駆動可能な電動機とを備えた内燃機関を制御する、内燃機関の制御装置であって、
    目標過給圧と実過給圧との差が第1基準値よりも大きいときには、前記排気エネルギーが最大になるように前記アクチュエータの開度を制御すると共に、前記電動機への供給電力を最大にし、前記差が前記第1基準値以下であり且つ前記排気エネルギーが第2基準値未満であるときには、前記排気エネルギーが最大になるように前記アクチュエータの開度を制御すると共に、実過給圧が目標過給圧に一致するように前記電動機への供給電力を制御し、前記差が前記第1基準値以下であり且つ前記排気エネルギーが前記第2基準値以上であるときには、実過給圧が目標過給圧に一致するように前記アクチュエータの開度を制御すると共に、前記電動機への電力供給を停止するように構成された、内燃機関の制御装置。
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