JP2019100460A - 遊星歯車減速機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用として求められる減速比の大きさを実現しつつ、別途のブレーキ要素やかかるブレーキ要素を制御する制御装置等を設けることなく簡易な構成でセルフロック機能を効率的に発揮することができる遊星歯車減速機構を提供すること。
【解決手段】遊星歯車減速機構(1)は、ケース(10)と、入力軸(20)と一体的に回転する入力部(200)と、出力軸(30)と一体的に回転する出力部(300)と、少なくともいずれか一方が斜歯形状の第1遊星歯車部(110)及び第2遊星歯車部(120)を有し、入力部から入力される回転力を出力部へと伝達する、軸方向へ可動自在な段付遊星歯車(100)と、段付遊星歯車を回転自在に支持し、段付遊星歯車からのスラスト荷重を受圧する第1受圧部(410)を有するキャリア(400)と、第1遊星歯車部又は第2遊星歯車部と噛合し回転不能な固定ギヤ(500)と、を具備する。
【選択図】 図2
【解決手段】遊星歯車減速機構(1)は、ケース(10)と、入力軸(20)と一体的に回転する入力部(200)と、出力軸(30)と一体的に回転する出力部(300)と、少なくともいずれか一方が斜歯形状の第1遊星歯車部(110)及び第2遊星歯車部(120)を有し、入力部から入力される回転力を出力部へと伝達する、軸方向へ可動自在な段付遊星歯車(100)と、段付遊星歯車を回転自在に支持し、段付遊星歯車からのスラスト荷重を受圧する第1受圧部(410)を有するキャリア(400)と、第1遊星歯車部又は第2遊星歯車部と噛合し回転不能な固定ギヤ(500)と、を具備する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、セルフロック機能を有する遊星歯車減速機構に関する。
例えば車両用のクラッチ装置やブレーキ装置においては、クラッチペダルやブレーキペダルによる機械的操作から、主に燃費向上を目的として電気的に制御する、いわゆるバイワイヤ技術が提案されている。かかるバイワイヤ技術の実現においては、電動機等にて生成される駆動力を高減速比にて増力させ、且つ出力軸から入力軸へ回転力が伝達されることを防止する、いわゆるセルフロック機能を有する減速機構が重要な構成要素となっている。
特許文献1には、モーター、減速機、及びピストンを含み、当該減速機としてウォーム(165)とウォームホイール(170)から構成されるウォームギヤを用いた、特に車両に搭載されるクラッチ装置やブレーキ装置等の液圧システムを操作するための液圧式アクチュエータが開示されている。
特許文献2には、主に弁開閉装置に用いられる、ハイポサイクロイド(K−H−V)式の遊星歯車機構から構成される減速装置であって、入力軸側からの回転力は出力軸側に確実に伝達しつつ、出力軸側からの回転力が入力軸側に伝達されるのを阻止するようにした、いわゆるセルフロック機能を有する減速装置が開示されている。
特許文献1に記載のウォームギヤを用いた減速機においては、ウォーム(165)とウォームホイール(170)とが、ねじ歯車として噛合しており、両歯車間の接触摩擦によってセルフロック機能を発揮する一方、ねじ歯車(特に歯先)の摩耗が進行しやすいという課題がある。さらに、ウォームギヤにおいては、一般にウォームとウォームギヤ間の摩擦等によるエネルギー損失が大きく、モーターからの駆動力の伝達効率が悪いという課題がある。
また、特許文献2に記載の減速装置においては、セルフロック機能を発揮することができる一方で、ハイポサイクロイド式の遊星歯車機構であるため、特に車両用のクラッチ装置やブレーキ装置等を制御する場合等他の用途よりも比較的大きな減速比が求められる場面においては、所望の減速比を実現できないといった課題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、車両用として求められる減速比の大きさを実現しつつ、別途のブレーキ要素やかかるブレーキ要素を制御する制御装置等を設けることなく簡易な構成でセルフロック機能を効率的に発揮することができる遊星歯車減速機構を提供する。
本発明の一態様に係る遊星歯車減速機構は、ケースと、入力軸と一体的に回転する入力部と、出力軸と一体的に回転する出力部と、少なくともいずれか一方が斜歯形状である第1遊星歯車部及び第2遊星歯車部を有し、前記入力部から入力される回転力を前記出力部へと伝達する、軸方向へ可動自在な段付遊星歯車と、前記段付遊星歯車を回転自在に支持し、前記段付遊星歯車からのスラスト荷重を受圧する第1受圧部を有するキャリアと、前記第1遊星歯車部又は前記第2遊星歯車部と噛合し回転不能な固定ギヤと、を具備するものである。
この構成によれば、前記入力軸から入力される回転力を、所定の減速比を有する前記遊星歯車減速機構によって増力することができる。他方、前記出力軸から回転力が入力されると、前記段付遊星歯車は軸方向へ可動し、前記キャリアの前記第1受圧部に当接して前記スラスト荷重を前記キャリアへ伝達しつつ、前記段付遊星歯車と前記第1受圧部との間で摩擦力を発生させる。この摩擦力によって、前記出力軸からの回転力が前記入力軸へと伝達されることは防止され、いわゆるセルフロック機能を効率的に発揮する前記遊星歯車減速機構を提供することができる。
また、本発明の一態様に係る前記遊星歯車減速機構において、前記第1遊星歯車部は斜歯形状を有し、前記第2遊星歯車部は前記第1遊星歯車部のねじれ方向と同じ向き又は逆向きの斜歯形状を有することが好ましい。
この構成とすることによって、前記段付遊星歯車において、より効率的に前記スラスト荷重を発生させることで、前記第1受圧部との間で効率的に摩擦力を発生させることができる。その結果、前記遊星歯車減速機構において、より効率的にセルフロック機能を発揮させることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る前記遊星歯車減速機構において、前記キャリアは、前記スラスト荷重を受圧することで軸方向へ可動し、前記ケースは、前記キャリアから前記スラスト荷重を受圧する第2受圧部を有していてもよい。
この構成とすることによって、前記キャリアへと伝達された前記スラスト荷重を、前記ケースへと更に伝達しつつ、前記キャリアと前記第2受圧部との間でも摩擦力を発生させる。これにより、前記遊星歯車減速機構全体として発生させる摩擦力を増大させることで、セルフロック機能をさらに効率的に発揮させることができる。
また、本発明の一態様に係る前記遊星歯車減速機構において、前記固定ギヤは、前記ケースに固定されることが好ましい。
前記遊星歯車減速機構がセルフロック機能を発揮するためには、前記固定ギヤが回転不能であることを保証する必要があるが、上記構成のとおり、前記固定ギヤをケースに固定することが最も設計上簡便であり、また固定ギヤを確実に回転不能なものとすることができる。
また、本発明の一態様に係る前記遊星歯車減速機構において、前記キャリアと前記第2受圧部の間には、軸方向へ可動する少なくとも1つ以上の板部材がさらに設けられることが好ましい。
この構成とすることによって、前記遊星歯車減速機構全体としてさらに大きな摩擦力を発生させることができるので、セルフロック機能をさらに効率的に発揮させることができる。
また、本発明の一態様に係る前記遊星歯車減速機構において、前記第1受圧部の端部には第1テーパ部が設けられ、前記段付遊星歯車の軸方向端部には、前記第1テーパ部に当接する第2テーパ部が設けられるようにしてもよい。
この構成とすることによって、前記段付遊星歯車と前記キャリアの前記第1受圧部との間で発生する摩擦力を増大させることで、セルフロック機能をさらに効率的に発揮させることができる。
また、本発明の一態様に係る前記遊星歯車減速機構において、前記第2受圧部の端部には第3テーパ部が設けられ、前記キャリアの端部には、前記第3テーパ部に当接する第4テーパ部が設けられるようにしてもよい。
この構成とすることによって、前記遊星歯車減速機構全体としてさらに大きな摩擦力を発生させることができるので、セルフロック機能をさらに効率的に発揮させることができる。
また、本発明の一態様に係る前記遊星歯車減速機構において、前記第1遊星歯車部及び前記第2遊星歯車部のいずれか一方と噛合するサンギヤと、他方と噛合するリングギヤと、をさらに具備し、前記サンギヤを前記入力部とし、前記リングギヤを前記出力部とすることが好ましい。
この構成とすることによって、前記入力軸から入力される回転力を減速比で増力した上で、前記出力軸から出力することができ、且つ前記出力軸から回転力が入力されても、セルフロック機能を効率的に発揮することが可能な前記遊星歯車減速機構を提供することができる。
本発明によれば、車両用として求められる減速比の大きさを実現しつつ、別途のブレーキ要素やかかるブレーキ要素を制御する制御装置等を設けることなく簡易な構成でセルフロック機能を効率的に発揮することができる遊星歯車減速機構を提供することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の様々な実施形態を説明する。なお、図面において共通した構成要件には同一の参照符号が付されている。また、或る図面に表現された構成要素が、説明の便宜上、別の図面においては省略されていることがある点に留意されたい。さらにまた、添付した図面が必ずしも正確な縮尺で記載されている訳ではないということに注意されたい。
1.遊星歯車減速機構1の構成
本発明の一実施形態に係る遊星歯車減速機構1の全体構成の概要について、図1乃至図4を参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る遊星歯車減速機構を示すスケルトン図である。図2は、本発明の一実施形態に係り、第1遊星歯車部110と第2遊星歯車部120が互いに逆向きの斜歯形状を有する遊星歯車減速機構1を模式的に示す概略断面図である。図3は、本発明の一実施形態に係り、第1遊星歯車部110のみ斜歯形状を有する遊星歯車減速機構1を模式的に示す概略断面図である。図4は、本発明の一実施形態に係り、第1遊星歯車部110と第2遊星歯車部120が互いに同方向の斜歯形状を有する遊星歯車減速機構1を模式的に示す概略断面図である。
本発明の一実施形態に係る遊星歯車減速機構1の全体構成の概要について、図1乃至図4を参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る遊星歯車減速機構を示すスケルトン図である。図2は、本発明の一実施形態に係り、第1遊星歯車部110と第2遊星歯車部120が互いに逆向きの斜歯形状を有する遊星歯車減速機構1を模式的に示す概略断面図である。図3は、本発明の一実施形態に係り、第1遊星歯車部110のみ斜歯形状を有する遊星歯車減速機構1を模式的に示す概略断面図である。図4は、本発明の一実施形態に係り、第1遊星歯車部110と第2遊星歯車部120が互いに同方向の斜歯形状を有する遊星歯車減速機構1を模式的に示す概略断面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態に係る遊星歯車減速機構1は、ケース10と、入力軸20と一体的に回転する入力部200と、出力軸30と一体的に回転する出力部300と、入力部200から入力される回転力を出力部300へと伝達する段付遊星歯車100と、段付き遊星歯車100を回転自在に支持するキャリア400と、ケース10に固定され回転不能な固定ギヤ500と、を主に具備する。ケース10は、入力軸20、出力軸30、入力部200、出力部300、段付遊星歯車100、キャリア400、及び固定ギヤ500を収容している。以下、各要素の詳細について説明する。
2.入力軸20及び入力部200
入力軸20は、例えば電動機(図示せず)のような駆動源の回転軸を兼ねており、駆動源の回転力を遊星歯車減速機構1へと伝達している。電動機は、例えばロータ(図示せず)とステータ(図示せず)からなる、一般的なものを用いることができる。
入力軸20は、例えば電動機(図示せず)のような駆動源の回転軸を兼ねており、駆動源の回転力を遊星歯車減速機構1へと伝達している。電動機は、例えばロータ(図示せず)とステータ(図示せず)からなる、一般的なものを用いることができる。
入力部200は、入力軸20と同軸上に設けられ、入力軸20と一体的に回転可能に設けられており、駆動源からの回転力が入力される。図1及び図2に示す遊星歯車減速機構1においては、外歯車のサンギヤが入力部200として用いられる。入力部200(サンギヤ)は、後述する段付遊星歯車100における外歯車の第1遊星歯車部110と噛合して、駆動源からの回転力を第1遊星歯車部110へと伝達している。なお、後述する通り、入力部200は、必ずしもサンギヤとする必要はなく、種々のバリエーションを採用することができる。
3.出力軸30及び出力部300
出力軸30は、入力軸20から入力された回転力が出力される箇所であって、遊星歯車減速機構1の後工程、例えば車両用のクラッチ装置やブレーキ装置、弁開閉装置等に用いられるピストン部材(図示せず、一般的なアクチュエータ等に用いられる構成要素)等と連結される。図1及び図2に示すように、回転力の伝達効率の観点から、出力軸30は入力軸20と同軸上に設けられることが好ましいが、これに限定されない。また、出力軸30の回転は、入力軸20に対して相対的に回転可能に設けられている。
出力軸30は、入力軸20から入力された回転力が出力される箇所であって、遊星歯車減速機構1の後工程、例えば車両用のクラッチ装置やブレーキ装置、弁開閉装置等に用いられるピストン部材(図示せず、一般的なアクチュエータ等に用いられる構成要素)等と連結される。図1及び図2に示すように、回転力の伝達効率の観点から、出力軸30は入力軸20と同軸上に設けられることが好ましいが、これに限定されない。また、出力軸30の回転は、入力軸20に対して相対的に回転可能に設けられている。
図1及び図2に示す遊星歯車減速機構1において、出力部300には内歯車のリングギヤが用いられ、入力軸20及び入力部200のサンギヤと同軸上に配置され、且つ入力軸20及び入力部200のサンギヤと相対回転可能に設けられる。出力部300(リングギヤ)は、後述する段付遊星歯車100における外歯車の第2遊星歯車部120と噛合して、第2遊星歯車部120から回転力が伝達される。また、出力部300は、出力軸30と一体的に回転可能に設けられている。これにより、出力部300は、第2遊星歯車部120から伝達された回転力を、前述の車両用のクラッチ装置やブレーキ装置、弁開閉装置等に用いられるピストン部材(図示せず)等へと、出力軸30を通して出力している。また、出力部300(リングギヤ)の歯数及びピッチ円径は、第2遊星歯車部120に比して大きな数値が設定されているため、第2遊星歯車部120から出力部300(リングギヤ)へと回転力が伝達される際に、かかる回転力は大幅に減速されつつ、増力されるため、遊星歯車減速機構部1全体として、大きな減速比を実現することができる。なお、後述する通り、出力部300は、必ずしもリングギヤとする必要はなく、種々のバリエーションを採用することができる。
4.段付遊星歯車100
遊星歯車減速機構1においては、少なくとも2つ以上の段付遊星歯車100が設けられる(図1及び図2においては、紙面の便宜上、1つの段付遊星歯車100のみを示している。)。段付遊星歯車100は、外歯車の第1遊星歯車部110と外歯車の第2遊星歯車部120を有する。第1遊星歯車部110は、入力部200である外歯車のサンギヤと噛合して、駆動源からの回転力が伝達され、且つかかるサンギヤとは逆方向に自転する。他方、第2遊星歯車部120は、出力部300である内歯車のリングギヤと噛合して、第1遊星歯車部110に入力された回転力を出力部300(リングギヤ)へと伝達している。第1遊星歯車部110及び第2遊星歯車部120を含む段付遊星歯車100は、後述するキャリア400における連結部405に、軸受(図示せず)を介して回転支持され、且つ回転可能に設けられている。これにより、第2遊星歯車部120は、第1遊星歯車部110と同じ方向に同回転数で自転する。
遊星歯車減速機構1においては、少なくとも2つ以上の段付遊星歯車100が設けられる(図1及び図2においては、紙面の便宜上、1つの段付遊星歯車100のみを示している。)。段付遊星歯車100は、外歯車の第1遊星歯車部110と外歯車の第2遊星歯車部120を有する。第1遊星歯車部110は、入力部200である外歯車のサンギヤと噛合して、駆動源からの回転力が伝達され、且つかかるサンギヤとは逆方向に自転する。他方、第2遊星歯車部120は、出力部300である内歯車のリングギヤと噛合して、第1遊星歯車部110に入力された回転力を出力部300(リングギヤ)へと伝達している。第1遊星歯車部110及び第2遊星歯車部120を含む段付遊星歯車100は、後述するキャリア400における連結部405に、軸受(図示せず)を介して回転支持され、且つ回転可能に設けられている。これにより、第2遊星歯車部120は、第1遊星歯車部110と同じ方向に同回転数で自転する。
さらに、第1遊星歯車部110は、後述する内歯車の固定ギヤ500とも噛合する。これにより、段付遊星歯車100(第1遊星歯車部110及び第2遊星歯車部120)は、固定ギヤ500の内周に案内されつつ、出力部200(サンギヤ)の周囲を公転しつつ自転する。
また、段付遊星歯車100は前述のとおり、キャリア400における連結部405に軸受(図示せず)を介して回転支持され、且つ回転可能に設けられている。段付遊星歯車100の軸方向の両端は、後述するとおり、スラスト荷重が発生すると軸方向へと可動することができるよう、キャリア400との間に所定のクリアランスを有して配置されている。また、遊星歯車減速機構1においては、少なくとも2つ以上の段付遊星歯車100が等間隔で維持されている。段付遊星歯車100の個数は、特に制限はないが、期待される減速比と、コスト要求等を考慮して適宜選択される。但し、例えば、車両用として、他の用途よりも比較的大きな減速比が要求されること及び遊星歯車減速機構1の偏心性を考慮すれば、少なくとも2つ以上の段付遊星歯車100を設けることが好ましい。
次に、図2乃至図4を参照しつつ、第1遊星歯車部110及び第2遊星歯車部120における歯形のバリエーションについて説明する。
図2に示す段付遊星歯車100において、第1遊星歯車部110の歯形は、所定方向にねじれを有する斜歯形状とされ、第2遊星歯車部120の歯形は、第1遊星歯車部110のねじれ方向とは逆向きのねじれを有する斜歯形状とされている。これに伴って、前述の入力部200のサンギヤ、出力部300のリングギヤ、及び後述する固定ギヤ500も、各々噛合する第1遊星歯車部110及び第2遊星歯車部120の斜歯形状に対応して、各々斜歯形状に加工されている。第1遊星歯車部110及び第2遊星歯車部120の斜歯形状のねじれ角は、互いが逆方向のねじれを有している(両者を隣接配置させると、あたかも山歯状となっている)限りにおいて、特に制限はないが、第1遊星歯車部110の歯数、第2遊星歯車部120の歯数、入力部200(サンギヤ)の歯数と斜歯のねじれ角、出力部300(リングギヤ)の歯数と斜歯のねじれ角、固定ギヤ500の歯数と斜歯のねじれ角、等を考慮して適宜選択され、例えば20度乃至30度のねじれ角を有することが好ましい。
次に、図3に示す段付遊星歯車100においては、第1遊星歯車部110の歯形は、所定方向にねじれを有する斜歯形状とされる一方、第2遊星歯車部120の歯形は、ねじれがなく平歯形状とされている。これに伴って、前述の入力部200のサンギヤと後述する固定ギヤ500は、噛合する第1遊星歯車部110の斜歯形状に対応して、各々斜歯形状に加工されている(出力部300のリングギヤは第2遊星歯車部120に対応して平歯形状とされている)。第1遊星歯車部110の斜歯形状のねじれ角は、特に制限はないが、第1遊星歯車部110の歯数、入力部200(サンギヤ)の歯数と斜歯のねじれ角、固定ギヤ500の歯数と斜歯のねじれ角、等を考慮して適宜選択される。但し、図3に示す段付遊星歯車100において発生するスラスト荷重は、斜歯形状の第1遊星歯車部110にのみ起因して発生するため、段付遊星歯車100を軸方向へ可動させるために必要なスラスト荷重を発生させるべく、図2に示す第1遊星歯車部110に比して、第1遊星歯車部110における斜歯形状のねじれ角の値を大きく設定してもよい。逆に、スラスト荷重の発生は必要最小限に抑制しつつ、入力軸20から出力軸30へ伝達される回転力の伝達ロスを最小限に抑制するよう、ねじれ角の値を図2に示す第1遊星歯車部110に比して小さく設定してもよい。
さらに、図4に示す段付遊星歯車100においては、第1遊星歯車部110の歯形は、所定方向にねじれを有する斜歯形状とされ、第2遊星歯車部120の歯形は、第1遊星歯車部110のねじれ方向とは同じ向きのねじれを有する斜歯形状とされている。これに伴って、前述の入力部200のサンギヤ、出力部300のリングギヤ、及び固定ギヤ500も、各々噛合する第1遊星歯車部110及び第2遊星歯車部120の斜歯形状に対応して、各々斜歯形状に加工されている。第1遊星歯車部110及び第2遊星歯車部120の斜歯形状のねじれ角は、互いが同じ方向のねじれを有している限りにおいて、特に制限はないが、第1遊星歯車部110の歯数、第2遊星歯車部120の歯数、入力部200(サンギヤ)の歯数と斜歯のねじれ角、出力部300(リングギヤ)の歯数と斜歯のねじれ角、固定ギヤ500の歯数と斜歯のねじれ角、等を考慮して適宜選択され、例えば20度乃至30度のねじれ角を有することが好ましい。
なお、後述するように、図2及び図4に示す段付遊星歯車100において、第1遊星歯車部110及び第2遊星歯車部120に対して、軸方向と直行する方向(軸直行方向)に荷重がかかると、第1遊星歯車部110及び第2遊星歯車部120の両方が斜歯形状を有していることに起因して、段付遊星歯車100に軸方向へのスラスト荷重が発生する。同様に、図3に示す段付遊星歯車100においては、第1遊星歯車部110が斜歯形状を有していることに起因して、段付遊星歯車100に軸方向へのスラスト荷重が発生する。このようにスラスト荷重が発生する特定の場合において、段付遊星歯車100は、軸方向へ可動することができるよう設計されている。具体的には、段付遊星歯車100(第1遊星歯車部110及び第2遊星歯車部120)を回転可能に支持する前述の軸受(図示せず)が、連結部405上を軸方向に移動可能なように形成されている。
5.キャリア400
図1及び図2に示すように、キャリア400は、連結部405を介して段付遊星歯車100を回転自在に支持して、少なくとも2つ以上の段付遊星歯車100を等間隔に維持しつつ、段付遊星歯車100の公転と一体的に回転可能に設けられている。また、キャリア400には、軸方向に延在する連結部405が設けられており、段付遊星歯車100の軸方向の両端と所定のクリアランスを介して配されるキャリア400を一体化させている。また、連結部405上には、軸受(図示せず)が設けられており、かかる軸受を介して段付遊星歯車100が回転支持されている。なお、図2に示すように、キャリア400は、軸受(図示せず)を介して安定した軸回転を担保し、高精度な遊星歯車減速機構1を実現すべく、ケース10によって支持されてもよいし、コスト面の観点から、入力部200(サンギヤ)又は出力部300(リングギヤ)に支持されてもよい。
図1及び図2に示すように、キャリア400は、連結部405を介して段付遊星歯車100を回転自在に支持して、少なくとも2つ以上の段付遊星歯車100を等間隔に維持しつつ、段付遊星歯車100の公転と一体的に回転可能に設けられている。また、キャリア400には、軸方向に延在する連結部405が設けられており、段付遊星歯車100の軸方向の両端と所定のクリアランスを介して配されるキャリア400を一体化させている。また、連結部405上には、軸受(図示せず)が設けられており、かかる軸受を介して段付遊星歯車100が回転支持されている。なお、図2に示すように、キャリア400は、軸受(図示せず)を介して安定した軸回転を担保し、高精度な遊星歯車減速機構1を実現すべく、ケース10によって支持されてもよいし、コスト面の観点から、入力部200(サンギヤ)又は出力部300(リングギヤ)に支持されてもよい。
なお、前述した通り、段付遊星歯車100は、スラスト荷重が発生する特定の場合において、軸方向へ可動するよう設計されているため、段付遊星歯車100が軸方向へ可動して最終的にキャリア400に当接すると、かかるスラスト荷重を段付遊星歯車100から受圧する第1受圧部410が、キャリア400には設けられている。これにより、かかるスラスト荷重をキャリア400へと伝達することができることに加え、段付遊星歯車100が第1受圧部410に当接することで摩擦力が発生し、後述するセルフロック機能を発現させることができる。
また、キャリア400は、段付遊星歯車100からスラスト荷重を受圧すると、軸方向に可動するようにして、ケース10に設けられる第2受圧部11に当接するようにしておくことが好ましい。これにより、キャリア400へと伝達されたスラスト荷重を、ケース10へと更に伝達しつつ、キャリア400と第2受圧部11との間でも摩擦力を発生させて、遊星歯車減速機構1全体として発生させる摩擦力を増大させることで、後述のセルフロック機能をさらに効率的に発揮させることができる。具体的な構成としては、例えば、キャリア400がケース10に軸受(図示せず)を介して回転支持される場合、かかる軸受がケース10上を軸方向に移動可能に形成されていればよい。
6.固定ギヤ500
図1及び図2に示すように、固定ギヤ500として内歯車の固定リングギヤを用いることができる。固定ギヤ500は、入力軸20及び入力部200(サンギヤ)と同心円状に設けられ、且つ第1遊星歯車部110と噛合して、段付遊星歯車100(第1遊星歯車部110及び第2遊星歯車部120)の公転を、その内周において案内している。固定ギヤ500は、回転することができないよう、例えば図1及び図2に示すように、ケース10に固定される。なお、固定ギヤ500を遊星歯車減速機構1に設けることで、後述するセルフロック機能を発揮させることができる。なお、固定ギヤ500は、図2に示すような固定リングギヤを用いてもよいが、これに限定されず、後述する通り、種々のバリエーションを採用することができる。また、固定ギヤ500の歯形は、前述した通り、噛合する第1遊星歯車部110の斜歯形状に対応するように、所定のねじれ角を有する斜歯形状に加工されている。
図1及び図2に示すように、固定ギヤ500として内歯車の固定リングギヤを用いることができる。固定ギヤ500は、入力軸20及び入力部200(サンギヤ)と同心円状に設けられ、且つ第1遊星歯車部110と噛合して、段付遊星歯車100(第1遊星歯車部110及び第2遊星歯車部120)の公転を、その内周において案内している。固定ギヤ500は、回転することができないよう、例えば図1及び図2に示すように、ケース10に固定される。なお、固定ギヤ500を遊星歯車減速機構1に設けることで、後述するセルフロック機能を発揮させることができる。なお、固定ギヤ500は、図2に示すような固定リングギヤを用いてもよいが、これに限定されず、後述する通り、種々のバリエーションを採用することができる。また、固定ギヤ500の歯形は、前述した通り、噛合する第1遊星歯車部110の斜歯形状に対応するように、所定のねじれ角を有する斜歯形状に加工されている。
7.遊星歯車減速機構1におけるセルフロック機能
次に、図5乃至図13を参照しつつ、遊星歯車減速機構1が有するセルフロック機能について説明する。図5は、入力軸20から回転力が入力された場合における、本発明の一実施形態に係る遊星歯車減速機構1を模式的に示す概略断面図である。図6乃至図8は、出力軸30から回転力が入力された場合における、本発明の一実施形態に係る遊星歯車減速機構1を模式的に示す概略断面図である。図9は、入力軸20から回転力が入力された場合における、本発明の一実施形態に段付遊星歯車100、固定ギヤ500、及び出力軸30となるギヤを模式的に示す上面図である。図10乃至図13は、出力軸30から回転力が入力された場合における、本発明の一実施形態に段付遊星歯車100、固定ギヤ500、及び出力軸30となるギヤを模式的に示す上面図である。なお、図5乃至図13に示す段付遊星歯車100は、図2を参照しつつ説明した、所定方向にねじれを有する斜歯形状の第1遊星歯車部110と、第1遊星歯車部110のねじれ方向とは逆向きのねじれを有する斜歯形状の第2遊星歯車部120から構成されるものを一例としている。
次に、図5乃至図13を参照しつつ、遊星歯車減速機構1が有するセルフロック機能について説明する。図5は、入力軸20から回転力が入力された場合における、本発明の一実施形態に係る遊星歯車減速機構1を模式的に示す概略断面図である。図6乃至図8は、出力軸30から回転力が入力された場合における、本発明の一実施形態に係る遊星歯車減速機構1を模式的に示す概略断面図である。図9は、入力軸20から回転力が入力された場合における、本発明の一実施形態に段付遊星歯車100、固定ギヤ500、及び出力軸30となるギヤを模式的に示す上面図である。図10乃至図13は、出力軸30から回転力が入力された場合における、本発明の一実施形態に段付遊星歯車100、固定ギヤ500、及び出力軸30となるギヤを模式的に示す上面図である。なお、図5乃至図13に示す段付遊星歯車100は、図2を参照しつつ説明した、所定方向にねじれを有する斜歯形状の第1遊星歯車部110と、第1遊星歯車部110のねじれ方向とは逆向きのねじれを有する斜歯形状の第2遊星歯車部120から構成されるものを一例としている。
まず、遊星歯車減速機構1のセルフロック機能を説明する前に、入力軸20から回転力が入力される場合の遊星歯車減速機構1の動作について、図5及び図9を参照しつつ説明する。
図5に示すように、まず入力軸20及び入力部200に、所定の回転方向(例えば、図5においては、時計回りの回転方向)において回転力が入力されると、段付遊星歯車100における第1遊星歯車部110及び第2遊星歯車部120は、入力軸20及び入力部200とは反対の回転方向(図5においては、反時計回りの回転方向)に回転する。そうすると、第1遊星歯車部110と固定ギヤ500との噛合面、及び第2遊星歯車部120と出力部300(リングギヤ)との噛合面において、かかる回転力に基づいて、軸直行方向(図5においては、紙面奥方向から紙面手前方向)への荷重がかかることとなる。ここで、図5に示す通り、また前述した通り、第1遊星歯車部110及び第2遊星歯車部120の歯形は、互いに逆向きの斜歯形状を有しているため、第1遊星歯車部110と固定ギヤ500との噛合面と、第2遊星歯車部120と出力部300(リングギヤ)との噛合面において、図5に示すように、互いに逆の軸方向へのスラスト荷重が発生することとなる。
ここで、第1遊星歯車部110と固定ギヤ500との噛合面、及び第2遊星歯車部120と出力部300(リングギヤ)との噛合面におけるスラスト荷重の発生について、図9を参照して、詳細を説明する。図9において、斜歯500a及び斜歯500bは固定ギヤ500における一つの斜歯を示し、斜歯110xは第1遊星歯車部110における一つの斜歯を示し、斜歯120xは第2遊星歯車部120における一つの斜歯を示し、斜歯300a及び斜歯300bは出力部300(リングギヤ)における一つの斜歯を示している。つまり、第1遊星歯車部110における一つの斜歯110xは、斜歯500a及び500bの間で固定ギヤ500と噛合し、第2遊星歯車部120における一つの斜歯120xは、出斜歯300a及び斜歯300bの間で出力部300(リングギヤ)と噛合している。この状況において、入力部200からの回転力に基づき、段付遊星歯車100に軸直行方向(図9において、紙面下から紙面上に向かう方向であって矢印の方向)への荷重がかかると、固定ギヤ500の斜歯500bからの反力及び斜歯300bからの反力が、斜歯110x(斜歯500b)及び斜歯120x(斜歯300b)のねじれ角によって各々分力されて、互いに逆の軸方向へのスラスト荷重Fa及びスラスト荷重Fbが発生する。
この場合においては、互いのスラスト荷重(スラスト荷重Fa及びスラスト荷重Fb)が相殺する形となって、結果として段付遊星歯車100が軸方向へ可動することはなく、段付遊星歯車100の回転も保証される。なお、この場合において、スラスト荷重Fa及びスラスト荷重Fbの大きさを略同一にして相殺させることができるよう、予め第1遊星歯車部110及び第2遊星歯車部120の歯数やねじれ角を適宜設定しておく必要がある。また、スラスト荷重Fa及びスラスト荷重Fbを相殺させることで、回転力の伝達ロスを軽減でき、遊星歯車減速機構1として高効率の動力伝達機能を発現させることができる。
なお、図5及び図9において、入力軸20及び入力部200に、所定の回転方向(例えば、図5においては、時計回りの回転方向)において回転力が入力されると、段付遊星歯車100における第1遊星歯車部110及び第2遊星歯車部120は、入力軸20及び入力部200とは反対の回転方向(図5においては、反時計回りの回転方向)に回転し、出力軸30及び出力部300は、入力軸20及び入力部200とは同じ回転方向(図5においては、時計回りの回転方向)に回転して回転力を出力することとなる。
次に、出力軸30から回転力が入力される場合において、遊星歯車減速機構1がセルフロック機能を発現させる動作の詳細について、図6乃至図8及び図10乃至図13を参照しつつ説明する。
図6に示すように、まず出力軸30及び出力部300に、所定の回転方向(例えば、図6においては、反時計回りの回転方向)において回転力が入力されると、段付遊星歯車100における第1遊星歯車部110及び第2遊星歯車部120は、出力軸30及び出力部300と同じ回転方向(図6においては、反時計回りの回転方向)に回転する。そうすると、第1遊星歯車部110と固定ギヤ500との噛合面、及び第2遊星歯車部120と出力部300(リングギヤ)との噛合面において、かかる回転力に基づいて、軸直行方向(図6においては、紙面奥方向から紙面手前方向)への荷重がかかることとなる。ここで、図6に示す通り、また前述した通り、第1遊星歯車部110及び第2遊星歯車部120の歯形は、互いに逆向きの斜歯形状を有しているため、第1遊星歯車部110と固定ギヤ500との噛合面と、第2遊星歯車部120と出力部300(リングギヤ)との噛合面において、互いに同じ軸方向へのスラスト荷重が発生することとなる。
このように、第1遊星歯車部110と固定ギヤ500との噛合面と、第2遊星歯車部120と出力部300(リングギヤ)との噛合面において、互いに同じ軸方向へのスラスト荷重が発生すると、段付遊星歯車100は、連結部405に沿って、その軸方向の両端とキャリア400との間に形成されるクリアランスを埋めるように軸方向へ移動して(図6においては、紙面左方向へと移動し、図7の状態へと遷移する)、キャリア400における第1受圧部410に当接する。これにより、かかるスラスト荷重はキャリア400へと伝達されつつ、段付遊星歯車100と第1受圧部410との間で摩擦力が発生する。この結果、この摩擦力が、段付遊星歯車100の回転(図6及び図7においては、反時計回りの回転方向)を規制することとなり、段付遊星歯車100はセルフロックされる。
なお、前述の通り、段付遊星歯車100からスラスト荷重を受圧すると、段付遊星歯車100の軸方向への可動と連動して、キャリア400が軸方向に可動するようにしておくと(図7においては、キャリア400が紙面左方向へと移動するようにしておくと)、キャリア400はケース10に設けられる第2受圧部11に当接する(図7の状態から図8の状態へと遷移する)。これにより、キャリア400へと伝達されたスラスト荷重を、ケース10へと更に伝達しつつ、キャリア400と第2受圧部11との間でも摩擦力を発生させて、遊星歯車減速機構1全体として発生させる摩擦力を増大させることができる。この結果、遊星歯車減速機構1全体としてのセルフロック機能をさらに効率的に発揮させることができる。
ここで、出力軸30から回転力が入力される場合において、第1遊星歯車部110と固定ギヤ500との噛合面、及び第2遊星歯車部120と出力部300(リングギヤ)との噛合面におけるスラスト荷重の発生について、図10乃至図13を参照して、さらに詳細を説明する。図10において、斜歯500a並びに斜歯500b、斜歯110x、斜歯120x、及び斜歯300a並びに斜歯300bについては、前述の図9において説明した通りの各斜歯である。この状況において、出力部300からの回転力に基づき、軸直行方向(図10において、紙面上から紙面下に向かう方向であって矢印の方向)への荷重が、斜歯300bを介して斜歯120xに伝達されると、段付遊星歯車100全体が当該荷重に押されて、斜歯500bと斜歯500aの間のクリアランス分、つまり斜歯110xが斜歯500bと当接する状態から斜歯500aと当接状態にまで移動する。この際、斜歯300a及び斜歯300bと斜歯120xも同様に且つ一体的に移動する(図10においては、紙面下方向へ移動し、図11の状態を経由して、図12の状態へと遷移する)。そうすると、固定ギヤ500の斜歯500aからの反力及び斜歯300bから入力される前述の軸直行方向の荷重が、斜歯110x(斜歯500b)及び斜歯120x(斜歯300b)のねじれ角によって各々分力されて、互いに同じ軸方向へのスラスト荷重Fc及びスラスト荷重Fdが発生する。このスラスト荷重Fc及びスラスト荷重Fdによって、段付遊星歯車100は、斜歯500aの斜歯形状にガイドされて、斜歯110xが固定ギヤ500の壁部505に向かって軸方向へと移動することとなる(図12においては、紙面左下方向へ移動し、図12の状態から図13の状態へと遷移する。なお、図13においては便宜上、斜歯110xが壁部505に当接している。)。このように、段付遊星歯車100が軸方向へ移動することによって、段付遊星歯車100は、キャリア400における第1受圧部410に当接することができる。なお、壁部505と斜歯110xとの初期クリアランスを適宜設定することにより、段付遊星歯車100の軸方向への総移動距離を調整することができる。
ところで、前述のセルフロック機能は、互いに逆向きのねじれ方向斜歯形状の第1遊星歯車部110と第2遊星歯車部120を構成要素とする、図2に示すような段付遊星歯車100を用いる場合を例に説明した。
他方、図3に示すような、第1遊星歯車部110のみが斜歯形状を有する段付遊星歯車100を用いる場合においては、入力軸20、入力部200、第1遊星歯車部110、第2遊星歯車部120、出力軸30、及び出力部300の構成や回転方向、第1遊星歯車部110と固定ギヤ500との噛合面で発生するスラスト荷重の発生要因や荷重方向は、図2に示すような段付遊星歯車100を用いる場合と同じである。しかしながら、第2遊星歯車部120と出力部300(リングギヤ)との噛合面においてはスラスト荷重(スラスト荷重Fb)が発生しない点で異なる。したがって、図3に示すような段付遊星歯車100を用いる場合においては、図9を参照しつつ説明したような、入力軸20から回転力が入力される場合における、スラスト荷重の相殺が発生しない。したがって、入力軸20から出力軸30への回転力の伝達効率の観点からすれば、図2に示す段付遊星歯車100を用いる方がより好ましい。
また、図4に示すような、互いに同じ向きのねじれ方向を構成する斜歯形状の第1遊星歯車部110と第2遊星歯車部120を構成要素とする段付遊星歯車100を用いる場合においては、入力軸20から回転力が入力される場合に、第1遊星歯車部110と固定ギヤ500との噛合面で発生するスラスト荷重Faと、第2遊星歯車部120と出力部300(リングギヤ)との噛合面で発生するスラスト荷重Fbとを相殺させるべく、予め第1遊星歯車部110及び第2遊星歯車部120の歯数やねじれ角、固定ギヤ500及び出力部300の歯数やねじれ角を適宜設定して、出力部300(出力軸30)が入力部200(入力軸20)と反対方向に回転するよう調整しておく必要がある。具体的には、例えば固定ギヤ500の歯数を出力部300(リングギヤ)の歯数よりも小さくなるように調整する。これにより、出力軸30から回転力が入力される場合において、前述で説明した各構成要素の動作と同様にして、遊星歯車減速機構1のセルフロック機能を発現することができる。
8.変形例
次に、本発明の一実施形態の遊星歯車減速機構1の変形例について、以下のとおり説明する。なお、以下説明する各変形例は、図1乃至図13を参照しつつ説明した遊星歯車減速機構1と、その構成の殆どが共通するため、当該共通する構成についての詳細な説明は省略する。
次に、本発明の一実施形態の遊星歯車減速機構1の変形例について、以下のとおり説明する。なお、以下説明する各変形例は、図1乃至図13を参照しつつ説明した遊星歯車減速機構1と、その構成の殆どが共通するため、当該共通する構成についての詳細な説明は省略する。
8−1.変形例1
図14を参照しつつ、遊星歯車減速機構1の変形例1について説明する。図14は、板部材(600a及び600b)が設けられる本発明の一実施形態に係る遊星歯車減速機構1を模式的に示す概略断面図である。
図14を参照しつつ、遊星歯車減速機構1の変形例1について説明する。図14は、板部材(600a及び600b)が設けられる本発明の一実施形態に係る遊星歯車減速機構1を模式的に示す概略断面図である。
図14に示すように、変形例1に係る遊星歯車減速機構1においては、キャリア400とケース10における第2受圧部11との間に、板部材600a及び板部材600bが設けられている。板部材600aはケース10に、板部材600bはキャリア400に、それぞれ支持され、且つ軸方向へ可動するように設けられる。より具体的には、板部材600aにおいて、その外周端部がケース10に設けられるガイド部601内に嵌装され、板部材600aに軸方向の荷重がかかると、板部材600aがガイド部601に案内されて軸方向へ可動するように構成される。他方、板部材600bにおいては、その内周端部がキャリア400に設けられる溝部602内に嵌装されて、キャリア400と一体的に軸方向へ可動するように構成される。
上記変形例1の構成とすることにより、キャリア400が軸方向へ可動する場合においては、段付遊星歯車100とキャリア400における第1受圧部410との間に加えて、キャリア400と板部材600aとの間、板部材600aと板部材600bとの間、及び板部材600bと第2受圧部11との間において摩擦力を発生させることができるため、前記遊星歯車減速機構全体として大きな摩擦力を発生させて、セルフロック機能をさらに効率的に発揮させることができる。
なお、図14においては、便宜上2つの板部材600a及び600bが設けられているが、その数は特に制限はなく、板部材600a又は板部材600bのいずれか一方のみを用いても良いし、さらに追加の板部材を設けて、3枚以上としてもよい。
8−2.変形例2
次に、図15を参照しつつ、遊星歯車減速機構1の変形例2について説明する。図15は、第1テーパ部から第4テーパ部(第1テーパ部411、第2テーパ部101、第3テーパ部12、及び第4テーパ部412)が設けられる本発明の一実施形態に係る遊星歯車減速機構1を模式的に示す概略断面図である。
次に、図15を参照しつつ、遊星歯車減速機構1の変形例2について説明する。図15は、第1テーパ部から第4テーパ部(第1テーパ部411、第2テーパ部101、第3テーパ部12、及び第4テーパ部412)が設けられる本発明の一実施形態に係る遊星歯車減速機構1を模式的に示す概略断面図である。
図15に示すように、変形例2に係る遊星歯車減速機構1においては、キャリア400における第1受圧部410の端部が加工されて、第1テーパ部411が形成されている。また、これに対応するように、段付遊星歯車100の軸方向端部(両端部)も加工されて、第2テーパ部101が形成されている。このように、第1テーパ部411及び第2テーパ部101を設けることにより、段付遊星歯車100とキャリア400の第1受圧部410の当接面積を増大させることができ、且つ段付遊星歯車100と第1受圧部410との間で多方向の摩擦力を発生させることができる。この結果、段付遊星歯車100と第1受圧部410との間で発生する全体の摩擦力を増大させることで、セルフロック機能をさらに効率的に発揮させることができる。
また、図15に示すように、遊星歯車減速機構1においては、ケース10における第2受圧部11の端部を加工して形成される第3テーパ部12と、第3テーパ部12に対応するようにキャリア400における第1受圧部410と反対側の面の端部を加工して形成される第4テーパ部412を、さらに設けてもよい。これにより、キャリア400が軸方向へ可動する場合においては、キャリア400と第2受圧部11との間で多方向の摩擦力を発生させることができるため、遊星歯車減速機構1全体として発生させる全体の摩擦力を増大させて、セルフロック機能をさらに効率的に発揮させることができる。
8−3.変形例3乃至変形例11
次に、図16A乃至図16Iを参照しつつ、遊星歯車減速機構1の変形例3乃至変形例11について説明する。図16A乃至図16Iは、本発明の一実施形態に係る遊星歯車減速機構1の変形例(変形例3乃至変形例11)を示すスケルトン図である。
次に、図16A乃至図16Iを参照しつつ、遊星歯車減速機構1の変形例3乃至変形例11について説明する。図16A乃至図16Iは、本発明の一実施形態に係る遊星歯車減速機構1の変形例(変形例3乃至変形例11)を示すスケルトン図である。
図1乃至図13を参照しつつ説明した一実施形態の遊星歯車減速機構1においては、入力部200をサンギヤとし、出力部300をリングギヤ、固定ギヤ500を固定リングギヤとした場合について説明したが、前述した通り、入力部200、出力部300、及び固定ギヤ500は、種々のバリエーションを採用することができるため、以下各バリエーションについて説明する。
図16Aは、入力部200をサンギヤ、出力部300をサンギヤ、固定ギヤ500を固定リングギヤ、とした場合である(変形例3)。
図16Bは、入力部200をリングギヤ、出力部300をリングギヤ、固定ギヤ500を固定サンギヤ、とした場合である(変形例4)。
図16Cは、入力部200をリングギヤ、出力部300をサンギヤ、固定ギヤ500を固定サンギヤ、とした場合である(変形例5)。
図16Dは、入力部200をキャリア400、出力部300をリングギヤ、固定ギヤ500を固定リングギヤ、とした場合である(変形例6)。
図16Eは、入力部200をキャリア400、出力部300をサンギヤ、固定ギヤ500を固定サンギヤ、とした場合である(変形例7)。
図16Fは、入力部200をサンギヤ、出力部300をリングギヤ、固定ギヤ500を固定サンギヤ、とした場合である(変形例8)。
図16Gは、入力部200をリングギヤ、出力部300をサンギヤ、固定ギヤ500を固定リングギヤ、とした場合である(変形例9)。
図16Hは、入力部200をキャリア400、出力部300をリングギヤ、固定ギヤ500を固定サンギヤ、とした場合である(変形例10)。
図16Iは、入力部200をキャリア400、出力部300をサンギヤ、固定ギヤ500を固定リングギヤ、とした場合である(変形例11)。これら変形例3乃至11において、高減速比の観点からは、変形例4、変形例6、及び変形例9が好ましく、回転力の伝達効率の観点からは、変形例3、変形例5、変形例7、変形例8、変形例10、及び変形例11が好ましい。さらに、変形例3や変形例8等サンギヤを用いる3Kタイプは、低慣性なギヤを構成することができるため、高応答の観点からは好ましく使用されうる。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数等は適宜変更して実施することができる。遊星歯車減速機構1の各部の配置や構成等は、上記実施形態には限定されない。
1 遊星歯車減速機構
10 ケース
11 第2受圧部
12 第3テーパ部
20 入力軸
30 出力軸
100 段付遊星歯車
101 第2テーパ部
110 第1遊星歯車部
120 第2遊星歯車部
200 入力部
300 出力部
400 キャリア
410 第1受圧部
411 第1テーパ部
412 第4テーパ部
500 固定ギヤ
600a、600b 板部材
10 ケース
11 第2受圧部
12 第3テーパ部
20 入力軸
30 出力軸
100 段付遊星歯車
101 第2テーパ部
110 第1遊星歯車部
120 第2遊星歯車部
200 入力部
300 出力部
400 キャリア
410 第1受圧部
411 第1テーパ部
412 第4テーパ部
500 固定ギヤ
600a、600b 板部材
Claims (8)
- ケースと、
入力軸と一体的に回転する入力部と、
出力軸と一体的に回転する出力部と、
少なくともいずれか一方が斜歯形状である第1遊星歯車部及び第2遊星歯車部を有し、前記入力部から入力される回転力を前記出力部へと伝達する、軸方向へ可動自在な段付遊星歯車と、
前記段付遊星歯車を回転自在に支持し、前記段付遊星歯車からのスラスト荷重を受圧する第1受圧部を有するキャリアと、
前記第1遊星歯車部又は前記第2遊星歯車部と噛合し回転不能な固定ギヤと、
を具備する遊星歯車減速機構。 - 前記第1遊星歯車部は斜歯形状を有し、前記第2遊星歯車部は前記第1遊星歯車部のねじれ方向と同じ向き又は逆向きの斜歯形状を有する、請求項1に記載の遊星歯車減速機構。
- 前記キャリアは、前記スラスト荷重を受圧することで軸方向へ可動し、
前記ケースは、前記キャリアから前記スラスト荷重を受圧する第2受圧部を有する、請求項1又は2に記載の遊星歯車減速機構。 - 前記固定ギヤは、前記ケースに固定される、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の遊星歯車減速機構。
- 前記キャリアと前記第2受圧部の間には、軸方向へ可動する少なくとも1つ以上の板部材がさらに設けられる、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の遊星歯車減速機構。
- 前記第1受圧部の端部には第1テーパ部が設けられ、
前記段付遊星歯車の軸方向端部には、前記第1テーパ部に当接する第2テーパ部が設けられる、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の遊星歯車減速機構。 - 前記第2受圧部の端部には第3テーパ部が設けられ、
前記キャリアの端部には、前記第3テーパ部に当接する第4テーパ部が設けられる、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の遊星歯車減速機構。 - 前記第1遊星歯車部及び前記第2遊星歯車部のいずれか一方と噛合するサンギヤと、他方と噛合するリングギヤと、をさらに具備し、前記サンギヤを前記入力部とし、前記リングギヤを前記出力部とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の遊星歯車減速機構。
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