[go: up one dir, main page]

JP2019084012A - Icタグの取り付け方法及びicタグ内蔵金属体 - Google Patents

Icタグの取り付け方法及びicタグ内蔵金属体 Download PDF

Info

Publication number
JP2019084012A
JP2019084012A JP2017214134A JP2017214134A JP2019084012A JP 2019084012 A JP2019084012 A JP 2019084012A JP 2017214134 A JP2017214134 A JP 2017214134A JP 2017214134 A JP2017214134 A JP 2017214134A JP 2019084012 A JP2019084012 A JP 2019084012A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tag
recess
adhesive
metal body
built
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017214134A
Other languages
English (en)
Inventor
功 外門
Isao Tomon
功 外門
成富 正徳
Masanori Narutomi
正徳 成富
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Total It System Japan Cojtd
Taisei Purasu Co Ltd
Original Assignee
Total It System Japan Cojtd
Taisei Purasu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Total It System Japan Cojtd, Taisei Purasu Co Ltd filed Critical Total It System Japan Cojtd
Priority to JP2017214134A priority Critical patent/JP2019084012A/ja
Publication of JP2019084012A publication Critical patent/JP2019084012A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】低コストで接着剤によるICタグとその被装着物との結合力を飛躍的に高め、これにより被装着物が高温・腐食環境下で繰り返し使用される場合であってもICタグが被装着物から分離することを難しくするICタグの取り付け方法、及び読み取り機/書き込み機がICタグに記憶されている情報を好適に読み込み/書き込むことが出来るICタグ内蔵金属体を提供する。【解決手段】個体識別管理対象である鉗子1に対しICタグ2を収納するための凹部4を形成し、次に凹部の少なくとも底部を含む内周面にレーザー光を照射して粗面を形成する。そしてその粗面に接着剤を塗布し接着剤の下地を形成し、ICタグをその下地に載置してICタグ全体を接着剤によって被覆・封止する。粗面の窪み径は10〜100μmであり且つ深さは50〜200μmとなるように形成する。【選択図】図1

Description

本発明はICタグの取り付け方法及びICタグ内蔵金属体に関し、より詳細には、低コストで接着剤によるICタグとその被装着物との結合力を飛躍的に高め、これにより被装着物が高温・腐食環境下で繰り返し使用される場合であってもICタグが被装着物から分離することを難しくするICタグの取り付け方法、及び読み取り機/書き込み機がICタグに記憶されている情報を好適に読み込み/書き込むことが出来るICタグ内蔵金属体に関するものである。
近年、電磁波等の無線通信技術を利用した個体識別技術、いわゆるRFIDタグ(「Radio-Frequency Identification タグ」の略語であり、RFタグ、無線タグ又はICタグとも呼ばれている。以降において「ICタグ」という。)が様々な産業分野において利用されている。このICタグは、超小型の集積回路(ICチップ)がプラスチック等の非金属製の薄板(タグ)中に埋め込まれた構造を成し、電磁波(搬送波)を介してホストコンピュータ(サーバー)との間でデータのやり取りを行うように構成されている。そのため、内部に埋め込まれるICチップには、情報(データ)の読み出し/書き換えが可能な情報記憶媒体(RAM)と、データ(デジタル形式)を搬送波に変調する変調器(エンコーダー)と、その逆に受信した搬送波をデータ(デジタル形式)に変換する復調器(デコーダー)と、搬送波を送受信するアンテナと、電力を一時的に保存する蓄電器等が集積化されている。また、必要な電力は搬送波を受信する際に発生する誘導起電力を利用し、電池(バッテリー)は特に内蔵していない。
ICタグはクレジットカード、定期券、電子マネーとして単体で使用される以外に、個別識別対象の製品又は商品に取り付けられる形態でも使用されている。例えば、ICタグは再使用される医療器具であるメス、鉗子等に取り付けられ、それらの医療器具の使用形態・使用年数・使用履歴に係る情報(使用情報)を管理するための手段として使用されている。その一例として、ICタグをメス、鉗子、剪刀、ガーゼ等、内視鏡の手術器具や超音波診断装置等に取り付けて、これら手術器具等の使用情報を管理するICタグを利用した管理技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、一回限りのみ使用される医療器具、例えばディスポーザブルタイプ医療器具の再使用禁止システムにおいてもICタグは利用されている。その一例として、予め再使用禁止である旨の所定のコードが記載されたICタグを医療器具に取り付け、滅菌装置のチャンバにそのコード読み取り機を格納して、再使用禁止の医療器具が殺菌処理されて再使用されることを防止するようにした再使用禁止医療器具の管理システムが開示されている(例えば、特許文献2を参照)。この管理システムにおいて、ICタグは器具のフランジ部に貼り付けられ、或いは埋め込む形態で取り付けられている。
更に、ICタグを備えた単独の医療器具として、例えばICタグをシリンジ(注射筒)に設ける技術が開示されている(例えば、特許文献3を参照)。このシリンジにおいて、ICタグは耐熱性のポリプロピレン、環状ポリオレフィンの樹脂で構成される外筒に埋め込まれ、又は貼り付けられる形態で使用されている。ICタグの使用については、他にマニピュレータシステムに使用されている例、医療行為の手順を容易にさせるシステムに使用される例等が知られている。
他方、金属合金と炭素繊維強化プラスチック(CFRP)との更なる結合力向上を図るべく、エポキシ接着剤にカーボンナノチューブを添加することにより、カーボンナノチューブが金属合金表面に形成されたミクロンオーダーの凹凸に侵入し、これにより金属合金とCFRPとが強固に接着した部材を得ることができる、という耐食性・耐候性・耐熱性に優れた金属部材と樹脂部材との接着方法に係る発明が開示されている(例えば、特許文献4を参照)。
又、表面に化学エッチングによるミクロンオーダーの粗度があるとともに該表面が5〜500nmの不定期な周期の微細凹凸形状で覆われた形状であり、かつ、該表面が金属酸化物または金属リン酸化物の薄層である金属形状物と、射出成形で得られたエポキシ樹脂系熱硬化性樹脂組成物製の成形物と、がエポキシ系接着剤の硬化物層を間に挟んで一体化してなることを特徴とする金属合金と熱硬化性樹脂の接着複合体に係る発明が開示されている(例えば、特許文献5を参照)。
特開2008−86756号公報 特開2003−126251号公報 特開2006−271461号公報 特開2011−42030号公報 特開2012−66383号公報
以上説明したように、ICタグを利用した医療器具等の管理を行うシステムは、種々の形態で構築されている。また、上記医療器具等に対するICタグの取り付け方法としては、その多くがICタグを接着剤によって医療器具等の外表面に貼り付け、又は外表面に凹部を形成しその凹部に収納した上で接着剤によって埋め込む取り付け方法である。特に、再使用されるメス、鉗子、ピンセット等の医療器具については、所定の薬品消毒及び煮沸消毒または高温スチーム消毒が繰り返し行われるため、医療器具に取り付けられたICタグがその医療器具から容易に分離しないことが求められる。
しかし、上記従来のICタグの取り付け方法では、繰り返し行われる薬品消毒及び煮沸消毒によって接着剤によるICタグと医療器具との結合力が徐々に劣化し、終いにはICタグが医療器具から分離するおそれがある。
ところで、ICタグと医療器具との結合力を高めるために、接着剤にカーボンナノチューブを添加すること、或いはICタグを収納する凹部の内周面を化学エッチングにより上記微細凹凸形状にすることが考えられる。
しかし、接着剤にカーボンナノチューブを添加すること、或いはICタグを収納する凹部の内周面を化学エッチングにより上記微細凹凸形状にすることは製造コストが上がるという問題がある。
また、ICタグが凹部に接着剤によって埋め込まれている場合、ICタグと読み取り機/書き込み機との間での電波(データ搬送波)を介した無線通信の品質が悪く、読み取り機/書き込み機において読み取りエラー或いは書き込みエラーが多発するという問題があった。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであり、その目的は、低コストで接着剤によるICタグとその被装着物との結合力を飛躍的に高め、これにより被装着物が高温・腐食環境下で繰り返し使用される場合であってもICタグが被装着物から分離することを難しくするICタグの取り付け方法、及び読み取り機/書き込み機がICタグに記憶されている情報を好適に読み込み/書き込むことが出来るICタグ内蔵金属体を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係るICタグ内蔵金属体は、外表面に凹部(4、4A)が形成され前記凹部(4、4A)に矩形板のICタグ(2)が埋め込まれた金属体(1)であって、前記凹部(4、4A)の底部(4a)にはレーザー照射痕である粗面が形成され、且つ前記ICタグ(2)は接着剤(3)によって全体を被覆されて前記凹部(4)に封止されていることを特徴とする。
本発明に係るICタグ内蔵金属体の第2の特徴は、前記粗面が複数の窪みを有し、該窪みの径は10〜100μmであり且つ深さは50〜200μmから成ることである。
上記構成では、凹部(4)の底部(4a)内周面に多数の窪み・空洞(粗面)が形成される。そのためICタグ(2)と金属体(1)とを結合する接着剤(3)が、これら窪み・空洞に浸透し、いわゆるアンカー効果を発揮する。これにより接着剤(3)が凹部(4)の底部(4a)内周面から剥離しにくくなる。また、ICタグ(2)は接着剤(3)によって全体を被覆されるため、接着剤(3)によるICタグ(2)と金属体(1)との結合力が飛躍的に向上し、ICタグ(2)が金属体(1)の凹部(4)内に強固に収納され、分離しにくくなる。
本発明に係るICタグ内蔵金属体の第3の特徴は、前記ICタグ(2)の4つの側面(2b、2c、2d、2e)のうちの少なくとも1面が前記凹部(4B、4C)の側部(4b)に直接に、又は背着剤(3)の層を介して間接的に接触する一方、接触していない他の側面と前記凹部(4B、4C)の側部(4b)との間には隙間(SP1、SP2、SP3)が形成されることである。
上記構成では、上記隙間(SP1、SP2、SP3)が形成されることにより、データを搬送する電波(データ搬送波)がその隙間を通って凹部底面側にも回折すると共に、その逆にICタグから凹部底面側へ伝播されたデータ搬送波がその隙間を通って空間に伝搬することが可能となる。これによりICタグにおいてデータ搬送波の送受信特性がより向上する。
上記目的を達成するための本発明に係るICタグの取り付け方法は、個体識別管理対象である金属体(1)に対しICタグ(2)を収納するための凹部(4)を形成する第一工程と、前記凹部(4)の底部(4a)を含む内周面にレーザー光(6a)を照射して粗面を形成する第二工程と、前記凹部(4)の前記底部(4a)に接着剤(3)を塗布し接着剤(3)の下地を形成する第三工程と、前記ICタグ(2)を前記接着剤(3)の前記下地に載置して前記ICタグ(2)全体を接着剤(3)によって被覆・封止する第四工程と、から成ることを特徴とする。
本発明に係るICタグの取り付け方法の第2の特徴は、前記粗面が複数の窪みを有し、該窪みの径は10〜100μmであり且つ深さは50〜200μmから成ることである。
本発明に係るICタグの取り付け方法の第3の特徴は、上記レーザー光(6a)は連続的又は断続的に照射されることである。
上記構成では、様々な寸法・材質の金属体(1)の凹部(4)内周面に粗面を形成することができるようになる。
本発明のICタグの取り付け方法によれば、低コストで接着剤によるICタグとその被装着物との結合力を飛躍的に高め、これにより被装着物が高温・腐食環境下で繰り返し使用される場合であってもICタグが被装着物から分離しにくくなる。
また、本発明のICタグ内蔵金属体によれば、高温・腐食環境下で繰り返し使用することが出来ると共に、読み取り機/書き込み機がICタグに記憶されている情報を好適に読み込み/書き込むことが出来るようになる。
本発明の第1実施形態に係るICタグの取り付け方法によってICタグが取り付けられた鉗子を示す斜視図である。 ICタグを収納する凹部の要部断面を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係るICタグの要部断面を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係るICタグの取り付け方法を示す説明図である。 第1実施形態の変形例に係るICタグを収納する凹部の要部断面を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係るICタグを収納する凹部の要部断面を示す説明図である。 本発明の第3実施形態に係るICタグを収納する凹部を示す説明図である。 本発明の第4実施形態に係るICタグを収納する凹部を示す説明図である。 本発明の第5実施形態に係るICタグを収納する凹部を示す説明図である。 本発明の第6実施形態に係るICタグを収納する凹部を示す説明図である。 本発明の第7実施形態に係るICタグを収納する凹部を示す説明図である。 本発明の第8実施形態に係るICタグを収納する凹部を示す説明図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るICタグの取り付け方法によってICタグ2が取り付けられた鉗子1を示す斜視図である。図2はICタグ2を収納する鉗子1の凹部4の要部断面を示す説明図である。図3は本発明の第1実施形態に係るICタグ2の要部断面を示す説明図である。
鉗子1は、ユーザーが操作するためのハンドル部1aと、このハンドル部1aの動作で支軸1bを中心に回動し挟持動作を行う把持部1cとから構成されている。この鉗子1は、長さ12cm程度の短いモスキートタイプの医療用鉗子であり、使用後は所定の滅菌処理(薬品消毒及び煮沸または高温スチーム消毒)を施されながら繰り返し使用されるものである。従って、耐腐食性・耐熱性の観点から鉗子1はステンレス鋼(例えば、SUS規格の300番シリーズ)で製作されている。なお、本実施形態の鉗子1のタイプはモスキートタイプであるが、これに限定されず他のタイプ、例えばケリータイプ、コッヘルタイプ又はペアンタイプであっても良い。
鉗子1のハンドル部1aにはICタグ2を収納するための凹部4が形成されている。図2に示されるように、ICタグ2は接着剤3によって全体を被覆された形態(側部4bとの間に接着剤3の層が介在している形態)で凹部4の内部に収納されている。特に、凹部4の底部4a内周面には多数の窪み・空洞(粗面)が形成されている。接着剤3がこれらの窪み・空洞に浸透・硬化し、底部4a内周面に強固に係止することにより、接着剤3が凹部4から剥離しにくくなっている。つまり、接着剤3と凹部4内周面との剥離強度が格段に向上している。ICタグ2は接着剤3によって全体を被覆された形態であるため、ICタグ2が凹部4から分離しにくくなっている。その結果、鉗子1が上記滅菌処理を繰り返し受ける場合であっても、ICタグ2は鉗子1の内部に強固に収納されることになる。
ICタグ2は、書き換え可能な情報記録媒体(RAM)と、デジタル信号を高周波信号に変調するエンコーダと、高周波信号をデジタル信号に復元するデコーダと、高周波信号を送受信するためのアンテナ等の各デバイスが超小型・高密度に集積された電子基板を備えており、アンテナのコイルが高周波信号を受信する際に発生する誘導起電力を各デバイスの動作電力として利用している。外部の読み取り機(リーダー)は、ICタグ2から送信される高周波信号を受信してRAMに記憶されている情報を読み取り、読み取った情報を情報システムの制御部に送信する。情報システムの制御部は、読み取り機から送信される情報を基に鉗子1の使用状況を正確に把握し、正常な使用状況であるか否か等の管理を行う。
また図3に示されるように、ICタグ2は、上記電子基板20と、電子基板20のデバイス取り付け面(凹凸面)に嵌合するように予め射出成形された下ケース21と、電子基板20のハンダ面に取り付けられる耐熱シート23と、電子基板20のハンダ面を覆うように射出成形された上ケース22とを具備して構成されている。なお、下ケース21と上ケース22は同一材質から成り熱融着により一体化されている。下ケース21と上ケース22の材質は、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、ポリフェニレンスルフイド等のように、耐熱性と機械的強度を有したエンジニアリングプラスチックが良い。
耐熱シート23は、薄いシート状のものであり、比較的耐熱性の高い合成樹脂製のフィルムである。この材質は下ケース21及び上ケース22と同一、又は異種材質であっても良い。耐熱シート23は、射出される上ケース22に係る溶融樹脂の熱から電子基板20を保護するためのものである。
接着剤3は、エポキシ系接着剤、又はポリエステル樹脂等のホットメルト型接着剤を使用することができる。
図4は、本実施形態に係るICタグの取り付け方法を示す説明図である。
本実施形態に係るICタグの取り付け方法は、個体識別管理対象である鉗子1に対しICタグ2を内部に収納するための凹部4を形成する第一工程(図4(a))と、凹部4の底部4aを含む内周面にレーザー光6aを照射して粗面(レーザー照射痕)を形成する第二工程(図4(b))と、凹部4の底部4aに接着剤3を塗布(注入)して接着剤3の下地を形成する第三工程(図4(c))と、ICタグ2を接着剤3の下地に載置して全体を接着剤3よって被覆・封止する第四工程(図4(d)、図4(e))とから成る。以下、各工程について説明する。
図4(a)に示されるように、鉗子1のハンドル部1aの外表面をエンドミル5等の切削工具によって切削し、ICタグ2を収納する凹部4を形成する。凹部4の寸法は、例えば奥行き2m×幅6mm×深さ1.5mmである。エンドミル5を用いた切削加工以外に、凸部の金型(図示せず)で鉗子1のハンドル部1aの外表面を圧印するコイング加工を適用することが可能である。
次に、図4(b)に示されるように、凹部4の底部4aを含む内周面にレーザー光6aを照射することによって、多数の窪み・空洞(粗面)が形成された面粗さ状態にする。窪みの径は例えば10〜100μmであり、深さは50〜200μmである。
なお、本実施形態に係るレーザー照射範囲は、凹部4の底部4aであるが、図5に示されるように底部4aと側部4bの双方であっても良い。
また、レーザー光6aとしては、例えば、YVO4レーザー、ファイバーレーザー(好ましくはシングルモードファイバーレーザー)、エキシマレーザー、炭酸ガスレーザー、紫外線レーザー、YAGレーザー、半導体レーザー、ガラスレーザー、ルビーレーザー、He−Neレーザー、窒素レーザー、キレートレーザー、色素レーザーを使用することが可能である。また、レーザー光6aの照射モードとしては連続照射モード又はパルス照射モードを使用することが可能である。
次に、図4(c)に示されるように、レーザー光6aが照射された凹部4の底部4aに対し、ノズル7を使用して接着剤3を塗布(注入)して接着剤3の下地を形成する。
次に、図4(d)に示されるように、接着剤3の下地にICタグ2を載置する。
次に、図4(e)に示されるように、更にノズル7を介して接着剤3を注入してICタグ2の全体を接着剤3で被覆・封止する。接着剤3は凹部4の底部4aに形成された窪み・空洞に浸透・硬化し、凹部4の内周面に強固に接着していることが分かる。従って、ICタグ2は接着剤3によって鉗子1の凹部4内部に強固に収納されることになる。
以上の通り、本発明のICタグの取り付け方法によれば、低コストで接着剤3によるICタグ2と鉗子1(被装着物)との結合力を飛躍的に高め、これによりICタグ2が取り付けられた鉗子1(被装着物)が、薬品消毒・煮沸消毒等の滅菌処理を繰り返し受ける場合であってもICタグ2が鉗子1(被装着物)から分離しにくくなる。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係るICタグ2を収納する凹部4Aの要部断面を示す説明図である。この第2実施形態の凹部4Aは、その側部4bが径方向外側に傾斜したテーパー面を成すように構成されている。ICタグ2と凹部4Aの側部4bとの隙間Lが拡大することにより、電波(データ搬送波)がその隙間Lを通ってICタグ2の底面2a側に回折すると共に、その逆にICタグ2から凹部底面4a側へ伝播されたデータ搬送波がその隙間Lを通って空間に伝搬することが可能となる。これによりICタグ2においてデータ搬送波の送受信特性が向上する。その結果、リーダー/ライター(図示せず)がICタグ2に記憶されている情報を正確に読み取ることが出来ると共にICタグ2に所望のデータを書き込むことが出来るようになる。
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態に係るICタグ2を収納する凹部4Bを示す説明図である。図7(a)は凹部4Bの正面図であり、図7(b)は凹部4Bの底面図である。この第3実施形態の凹部4Bは、長手方向に直交する側部4bの両側が開放している。また、ICタグ2が2面、すなわち底面2aと側面2bにおいて凹部4Bの底部4aと側部4bにそれぞれ直接に、又は接着剤3の層を介して間接的に接している。
その結果、ICタグ2の他の側面2c,2d,2eと、凹部4Bとの間に隙間SP1,SP2,SP3がそれぞれ形成されている。隙間SP1,SP2,SP3が形成されることにより、上記凹部4Aと同様に、電波(データ搬送波)がその隙間SP1,SP2,SP3を通ってICタグ2の底面2a側に回折すると共に、その逆にICタグ2から凹部底面4a側へ伝播されたデータ搬送波がその隙間SP1,SP2,SP3を通って空間に伝搬することが可能となる。これによりICタグ2においてデータ搬送波の送受信特性が向上する。その結果、リーダー/ライター(図示せず)がICタグ2に記憶されている情報を正確に読み取ることが出来ると共にICタグ2に所望のデータを書き込むことが出来るようになる。
(第4実施形態)
図8は、本発明の第4実施形態に係るICタグ2を収納する凹部4Cを示す説明図である。図8(a)は凹部4Cの正面図であり、図8(b)は凹部4Cの底面図である。この第4実施形態の凹部4Cは、長手方向に直交する側部4bの両側が開放している。また、ICタグ2が3面、すなわち底面2a、側面2b及び側面2dにおいて凹部4Cの底部4aと側部4bにそれぞれ直接に、又は接着剤3の層を介して間接的に接している。
その結果、ICタグ2の他の側面2c,2eと、凹部4Cとの間に隙間SP1,SP3がそれぞれ形成されている。隙間SP1,SP3が形成されることにより、上記凹部4Aと同様に、電波(データ搬送波)がその隙間SP1,SP3を通ってICタグ2の底面2a側に回折すると共に、その逆にICタグ2から凹部底面4a側へ伝播されたデータ搬送波がその隙間SP1,SP3を通って空間に伝搬することが可能となる。これによりICタグ2においてデータ搬送波の送受信特性が向上する。その結果、リーダー/ライター(図示せず)がICタグ2に記憶されている情報を正確に読み取ることが出来ると共にICタグ2に所望のデータを書き込むことが出来るようになる。
(第5実施形態)
図9は、本発明の第5実施形態に係るICタグ2を収納する凹部4Dを示す説明図である。図9(a)は凹部4Dの正面図であり、図9(b)は凹部4Dの底面図である。この第5実施形態の凹部4Dは、長手方向に直交する側部4bの一方の側が開放している。また、ICタグ2が3面、すなわち底面2a、側面2b及び側面2cにおいて凹部4Dの底部4aと側部4bにそれぞれ直接に、又は接着剤3の層を介して間接的に接している。
その結果、ICタグ2の他の側面2d,2eと、凹部4Dとの間に隙間SP2,SP3がそれぞれ形成されている。隙間SP2,SP3が形成されることにより、上記凹部4Aと同様に、電波(データ搬送波)がその隙間SP2,SP3を通ってICタグ2の底面2a側に回折すると共に、その逆にICタグ2から凹部底面4a側へ伝播されたデータ搬送波がその隙間SP2,SP3を通って空間に伝搬することが可能となる。これによりICタグ2においてデータ搬送波の送受信特性が向上する。その結果、リーダー/ライター(図示せず)がICタグ2に記憶されている情報を正確に読み取ることが出来ると共にICタグ2に所望のデータを書き込むことが出来るようになる。
(第6実施形態)
図10は、本発明の第6実施形態に係るICタグ2を収納する凹部4Eを示す説明図である。図10(a)は凹部4Eの正面図であり、図10(b)は凹部4Eの底面図である。この第6実施形態の凹部4Eは、長手方向に直交する側部4bの一方の側が開放している。また、ICタグ2が4面、すなわち底面2a、側面2b、側面2c及び側面2dにおいて凹部4Eの底部4aと側部4bにそれぞれ直接に、又は接着剤3の層を介して間接的に接している。
その結果、ICタグ2の他の側面2eと、凹部4Eとの間に隙間SP3が形成されている。隙間SP3が形成されることにより、上記凹部4Aと同様に、電波(データ搬送波)がその隙間SP3を通ってICタグ2の底面2a側に回折すると共に、その逆にICタグ2から凹部底面4a側へ伝播されたデータ搬送波がその隙間SP3を通って空間に伝搬することが可能となる。これによりICタグ2においてデータ搬送波の送受信特性が向上する。その結果、リーダー/ライター(図示せず)がICタグ2に記憶されている情報を正確に読み取ることが出来ると共にICタグ2に所望のデータを書き込むことが出来るようになる。
(第7実施形態)
図11は、本発明の第7実施形態に係るICタグ2を収納する凹部4Fを示す説明図である。図11(a)は凹部4Fの正面図であり、図11(b)は凹部4Fの底面図である。この第7実施形態の凹部4Fは、側部4bが閉じた形態である。また、ICタグ2が4面、すなわち底面2a、側面2b、側面2c及び側面2eにおいて凹部4Fの底部4aと側部4bにそれぞれ直接に、又は接着剤3の層を介して間接的に接している。
その結果、ICタグ2の他の側面2dと、凹部4Fとの間に隙間SP2が形成されている。隙間SP2が形成されることにより、上記凹部4Aと同様に、電波(データ搬送波)がその隙間SP2を通ってICタグ2の底面2a側に回折すると共に、その逆にICタグ2から凹部底面4a側へ伝播されたデータ搬送波がその隙間SP2を通って空間に伝搬することが可能となる。これによりICタグ2においてデータ搬送波の送受信特性が向上する。その結果、リーダー/ライター(図示せず)がICタグ2に記憶されている情報を正確に読み取ることが出来ると共にICタグ2に所望のデータを書き込むことが出来るようになる。
(第8実施形態)
また、図12に示されるように、上記第1実施形態において、ICタグ2は底面2aと、4つの側面2b,2c,2d,2eのうちの少なくとも1面が凹部4の側部4bに直接に、又は接着剤3の層を介して間接的に接していても良い。
また、上記第3から第6実施形態において、凹部の側部4bが上記第2実施形態のように径方向外側に傾斜したテーパー面を成すように形成されていても良い。
1 鉗子
1a 指部
1b 支軸
1c 把持部
2 ICタグ
20 電子基板
21 下ケース
22 上ケース
23 耐熱シート
3 接着剤
4 凹部
4a 底部
4b 側部
5 エンドミル
6 レーザー発振器
6a レーザー光
7 ノズル

Claims (6)

  1. 外表面に凹部(4、4A)が形成され前記凹部(4、4A)に矩形板のICタグ(2)が埋め込まれた金属体(1)であって、
    前記凹部(4、4A)の底部(4a)にはレーザー照射痕である粗面が形成され、且つ前記ICタグ(2)は接着剤(3)によって全体を被覆されて前記凹部(4)に封止されていることを特徴とするICタグ内蔵金属体。
  2. 請求項1に記載のICタグ内蔵金属体において、前記粗面は複数の窪みを有し、該窪みの径は10〜100μmであり且つ深さは50〜200μmから成ることを特徴とするICタグ内蔵金属体。
  3. 請求項1又は2に記載のICタグ内蔵金属体において、前記ICタグ(2)の4つの側面(2b、2c、2d、2e)のうちの少なくとも1面が前記凹部(4B、4C)の側部(4b)に直接に、又は背着剤(3)の層を介して間接的に接触する一方、接触していない他の側面と前記凹部(4B、4C)の側部(4b)との間には隙間(SP1、SP2、SP3)が形成されることを特徴とするICタグ内蔵金属体。
  4. 個体識別管理対象である金属体(1)に対しICタグ(2)を収納するための凹部(4、4A)又は溝部を形成する第一工程と、
    前記凹部(4、4A)の少なくとも底部(4a)を含む内周面にレーザー光(6a)を照射して粗面を形成する第二工程と、
    前記底部(4a)の前記粗面に接着剤(3)を塗布し接着剤(3)の下地を形成する第三工程と、
    前記ICタグ(2)を前記接着剤(3)の前記下地に載置して前記ICタグ(2)全体を接着剤(3)によって被覆・封止する第四工程と、
    から成ることを特徴とするICタグの取り付け方法。
  5. 請求項4に記載のICタグ取り付け方法において、前記粗面は複数の窪みを有し、該窪みの径は10〜100μmであり且つ深さは50〜200μmであることを特徴とするICタグ取り付け方法。
  6. 請求項4又は5に記載のICタグの取り付け方法において、前記レーザー光(6a)は連続的又は断続的に照射されることを特徴とするICタグの取り付け方法。
JP2017214134A 2017-11-06 2017-11-06 Icタグの取り付け方法及びicタグ内蔵金属体 Pending JP2019084012A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017214134A JP2019084012A (ja) 2017-11-06 2017-11-06 Icタグの取り付け方法及びicタグ内蔵金属体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017214134A JP2019084012A (ja) 2017-11-06 2017-11-06 Icタグの取り付け方法及びicタグ内蔵金属体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019084012A true JP2019084012A (ja) 2019-06-06

Family

ID=66761522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017214134A Pending JP2019084012A (ja) 2017-11-06 2017-11-06 Icタグの取り付け方法及びicタグ内蔵金属体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019084012A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112930151A (zh) * 2019-09-05 2021-06-08 株式会社村田制作所 带有无线ic标签的医疗用金属制器具
CN114662633A (zh) * 2020-12-23 2022-06-24 理想科学工业株式会社 带标签的产品以及通信标签的固定方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007012829A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Sanyo Electric Co Ltd 回路装置
US20070244470A1 (en) * 2006-04-17 2007-10-18 Sdgi Holdings, Inc. Method and apparatus for embedding a transmitter into a tool, and a system for monitoring the tool
WO2014017530A1 (ja) * 2012-07-24 2014-01-30 株式会社日本インフォメーションシステム Icタグを固着した医療器具とその固着方法
US20140144993A1 (en) * 2011-07-08 2014-05-29 Biosmart Corporation Metal card and manufacturing method thereof
JP2015192863A (ja) * 2014-03-18 2015-11-05 株式会社リコー Icチップ付き医療器具及び医療器具管理システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007012829A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Sanyo Electric Co Ltd 回路装置
US20070244470A1 (en) * 2006-04-17 2007-10-18 Sdgi Holdings, Inc. Method and apparatus for embedding a transmitter into a tool, and a system for monitoring the tool
US20140144993A1 (en) * 2011-07-08 2014-05-29 Biosmart Corporation Metal card and manufacturing method thereof
WO2014017530A1 (ja) * 2012-07-24 2014-01-30 株式会社日本インフォメーションシステム Icタグを固着した医療器具とその固着方法
JP2015192863A (ja) * 2014-03-18 2015-11-05 株式会社リコー Icチップ付き医療器具及び医療器具管理システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112930151A (zh) * 2019-09-05 2021-06-08 株式会社村田制作所 带有无线ic标签的医疗用金属制器具
CN114662633A (zh) * 2020-12-23 2022-06-24 理想科学工业株式会社 带标签的产品以及通信标签的固定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019185494A (ja) Icタグの取り付け方法及びicタグ内蔵金属体
JP4870989B2 (ja) 作業用具及び作業用具のデータ記録装置
CN102460484B (zh) 微型射频识别标签
WO2014017530A1 (ja) Icタグを固着した医療器具とその固着方法
US9592101B2 (en) Radio frequency identification capsule (RFID)
US20060244597A1 (en) Surgical instrument tray RFID tag
US20070284428A1 (en) An insertable form factor for an instrument tray
JP2019084012A (ja) Icタグの取り付け方法及びicタグ内蔵金属体
US20160148027A1 (en) Medical Device Identification System
JP2023532685A (ja) トランスポンダ設置モジュールを有する医療機器及び医療用トランスポンダ通信システム
JP2016518212A (ja) 医療用または歯科用の器具とその製造方法
JP2007215957A (ja) 医療用機器或いは医療用材料の包装容器
JPH1026934A (ja) 電子タグ及びその製造方法
JP2007192708A (ja) Icタグの貼付構造
JP4747294B2 (ja) Rfidタグ
JP4227869B2 (ja) スライドガラス
JP4849975B2 (ja) 試料収納容器
JP4080845B2 (ja) 非接触型情報記録媒体及びその製造方法
US8293045B2 (en) Method to integrate an RFID component in a prosthesis or implant substitute or in a surgical instrument in polymer or plastic
WO2008062387A2 (en) Marker and marking system for objects
JP5035041B2 (ja) 脆弱ラベル及び脆弱ラベルの使用方法
JP2020118908A (ja) Rfidラベル
JPH08123926A (ja) 情報記憶担体及びその製造方法
JP4810909B2 (ja) Icタグの貼付構造
JP4690640B2 (ja) データキャリアのセキュリティを確保する方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201105

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20201105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20201105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220614

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20221206