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JP2019059637A - カッターホイールの異物除去方法及びスクライブ装置 - Google Patents

カッターホイールの異物除去方法及びスクライブ装置 Download PDF

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Yu Nagahara
悠 長原
貴也 大下
Takaya Oshita
貴也 大下
哲平 青山
Teppei Aoyama
哲平 青山
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Abstract

【課題】ガラス基板をスクライブする際に、ガラス基板からカッターホイールに移った有機物などの異物を効率的に除去でき、ブレイクの歩留まりを向上させる。【解決手段】スクライブ装置1のホルダ12にカッターホイール2を装着して、ガラス基板9をスクライブする。併行して、処理ガスを、プラズマ生成部21においてプラズマ化して、プラズマ吹出部22から吹き出し、カッターホイール2の上端部に接触させる。【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス基板をスクライブするスクライブ装置及びスクライブ用のカッターホイールに付着した異物を除去する方法に関し、特に液晶パネル用のガラス基板のスクライブに適したスクライブ装置及び異物除去方法に関する。
例えば液晶パネルは、2枚の合わせガラスの間に液晶が封入されている。各ガラスの表面には偏光板が設けられている。
現行の製造プロセスでは、2枚のマザーガラス基板の対向すべき面にそれぞれ回路形成等の処理を施した後、貼り合わせることで、マザーセルを形成する。該マザーセルをスクライブブレイクによって複数の液晶パネルに分割し、洗浄したうえでフィルム状の偏光板を貼り付けている(特許文献1等参照)。偏光板の貼り付け面には接着剤が塗布され、かつ剥離フィルムで覆われている。剥離フィルムを剥がして、液晶パネルのガラス表面に偏光板を接着する(特許文献2等参照)。
ガラス基板のスクライブブレイクに関連して、例えば特許文献3では、ガラスカッターに付着したガラス切粉を吸引して排出することで、ガラスカッターをクリーニングしている。
特許文献4では、ガラス基板にスクライブ線(キズ)を付ける前にカッターホイールの刃部の汚れを布で拭き取ったり溶剤で溶かしたりしている。
特許文献5では、カッターホイールをゴム板に押し付けながら転動させことで、カッターホイールに付着した異物を除去している。
特開2017−142316号公報 特開2003−131211号公報 特開平2−271929号公報 特開平6−82738号公報 特開2013−184885号公報
発明者等は、液晶パネルの製造プロセスの効率化に取り組んでいるところである。その一案としてエンドカットプロセスを発案した。すなわち、マザーセルとほぼ同じ大きさのマザー偏光板を用意し、マザーセルの形成後、スクライブブレイク前に、前記マザー偏光板をマザーセルに貼り付け、その後、マザー偏光板の不要部分をレーザーカットして剥離したうえで、スクライブブレイクを行なう。そうすることによって、ライン数の激減、作業人員の削減、パーティクルの抑制、多種サイズ対応の容易化等の利点が得られる。一方、前記マザー偏光板の不要部分剥離後のマザーガラスの表面には、前記不要部分の接着剤(異物)が残留している可能性がある。このような異物が有ると、スクライブブレイクの際、カッターホイールの刃に異物が付着し、刃飛びが起きやすくなり、ブレイク時の歩留まりが低下することが考えられる。
異物除去手段として、例えば特許文献3の吸引排出手段によっては、ガラスカッターに強固に付着した異物は落としきれない。
特許文献4の布や溶剤で除去する手段においては、生産性が悪い。また、布だけの場合は、カッターホイールに強固に付着した接着剤等の汚れを除去するのは困難である。溶剤を用いる場合、溶剤が基板に付くおそれがある。
特許文献5のゴム板で異物除去する手段においては、カッターホイールに強固に付着した接着剤等の汚れを除去するのは困難である。また、生産性が悪い。
本発明は、かかる事情に鑑み、ガラス基板をスクライブする際に、ガラス基板からカッターホイールに移った有機物などの異物を効率的に除去でき、ブレイクの歩留まりを向上させることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明方法は、ガラス基板をスクライブするスクライブ装置のカッターホイールの異物除去方法であって、
処理ガスをプラズマ化して前記カッターホイールに接触させるプラズマ洗浄工程を備えたことを特徴とする。
前記スクライブ装置によって前記ガラス基板をスクライブしながら、前記カッターホイールに前記プラズマ化された処理ガスを吹き付けることが好ましい。
前記スクライブを行なうのに先立って、前記カッターホイールに前記プラズマ化された処理ガスを接触させることによって、前記スクライブ時に異物が前記カッターホイールに付きにくくしてもよい。
本発明装置は、ガラス基板をカッターホイールによってスクライブするスクライブ装置であって、
前記カッターホイールを回転可能に保持するホルダを含むスクライブ部と、
前記カッターホイールの異物を除去する異物除去部と、を備え、
前記異物除去部が、処理ガスをプラズマ化して前記カッターホイールに接触させるプラズマ洗浄部を含むことを特徴とする。
前記プラズマ洗浄部が、前記プラズマ化された処理ガスを吹き出すプラズマ吹出部を有し、前記プラズマ吹出部が、前記ホルダに保持されたカッターホイールにおける前記ガラス基板との当接部以外の部分に向けられていることが好ましい。
前記スクライブ装置が、前記ガラス基板における前記カッターホイールの進行方向の前方の部分に、プラズマ化された事前処理ガスを吹き付ける事前プラズマ洗浄部を、更に備えていることが好ましい。
前記カッターホイールから除去すべき異物としては、例えば接着剤などの有機物が挙げられる。
前記処理ガスは、窒素(N)及び酸素(O)を含むことが好ましい。これによって、有機系の異物を確実に除去できる。窒素に代えて、ヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)等の希ガス、その他の不活性ガスを用いてもよい。
経済性の観点からは、前記処理ガスとして空気を用いることが、より好ましい。
前記処理ガスを、大気圧近傍の放電空間においてプラズマ化することが好ましい。前記プラズマは、大気圧近傍下における大気圧プラズマであることが好ましい。
本明細書において大気圧近傍とは、1.013×10〜50.663×10Paの範囲を言い、圧力調整の容易化や装置構成の簡便化を考慮すると、1.333×10〜10.664×10Paが好ましく、9.331×10〜10.397×10Paがより好ましい。
本発明によれば、ガラス基板をスクライブする際に、ガラス基板からカッターホイールに移った有機物などの異物をプラズマ洗浄して除去できる。この結果、ブレイクの歩留まりを向上させることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るスクライブ装置の概略構成を示す正面断面図である。 図2は、前記スクライブ装置の側面図である。 図3は、前記スクライブ装置のカッターホイールの周辺部を拡大して示す正面断面図である。 図4は、本発明の第2実施形態に係るスクライブ装置の概略構成を示す側面図である。 図5は、本発明の第3実施形態に係るスクライブ装置の概略構成を示す側面図である。 図6は、本発明の第4実施形態に係るスクライブ装置の概略構成を示す側面断面図である。 図7は、本発明の第5実施形態に係るスクライブ装置の概略構成を示す側面図である。 図8は、図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1〜図3は、本発明の第1実施形態を示したものである。図3に示すように、本実施形態における処理対象のガラス基板9は、例えば液晶パネルのマザーセルである。予め、マザーセルの表面の全域にマザー偏光板7(図1において省略)が接着剤8を介して貼り付けられ、更に前記マザー偏光板7の必要部分と不要部分との境にレーザーによって切断線が入れられた後、前記不要部分が剥離されている。
図3に示すように、ガラス基板9の表面における前記不要部分が剥離された部分には、接着剤8が異物8bとして付いている可能性がある。接着剤8は、例えばポリビニルブチラール(PVB)などを含む有機物である。
図1及び図2に示すように、スクライブ装置1は、スクライブ部10と、異物除去部20と、基板支持部3を備えている。基板支持部3にガラス基板9が水平に支持されている。該ガラス基板9の上方にスクライブ部10が設けられている。
スクライブ部10は、ボディ11と、ホルダ12を含む。ボディ11の下端部にホルダ12が設けられている。ホルダ12にカッターホイール2が中心軸線まわりに回転可能に装着されている。カッターホイール2は、例えばソロバン玉形状すなわち外周部が断面三角形に尖った円盤形状になっている。尖った部分が、環状の刃部2aを構成している。カッターホイール2の中心軸線は水平に向けられている。
スクライブ装置1には、カッターホイール2に付着した異物8bを除去するための異物除去部20が搭載されている。異物除去部20は、プラズマ洗浄部20Aを含む。プラズマ洗浄部20Aは、プラズマ生成部21と、プラズマ吹出部22を有している。プラズマ生成部21は、例えばスクライブ部10のボディ11に組み込まれている。プラズマ生成部21は、互いに対向する一対の電極23を含む。
図示は省略するが、少なくとも1つの電極23の対向面には、固体誘電体が設けられている。これら電極23の一方は、高周波電源26に接続され、他方は電気的に接地されている。高周波電源26は、例えばパルス波状の高周波電圧を電極23に供給する。
一対の電極23間の空間25の上流端に処理ガス供給部24が連なっている。処理ガス供給部24は、処理ガスを電極間空間25に供給する。処理ガスとしては、空気が用いられている。なお、処理ガスとして、窒素と酸素の配合比を調節した混合ガスを用いてもよい。混合ガス中の酸素の体積含有率は、数ppm〜数十%の範囲で調節できる。処理ガスとして、酸素100%ガスを用いてもよい。
電極間空間25の下流端にプラズマ吹出部22が連なっている。プラズマ吹出部22は、ホルダ12の上端部に配置され、カッターホイール2へ向かって開口されている。好ましくは、プラズマ吹出部22は、カッターホイール2の上端部すなわちガラス基板9との当接部2bとは反対側の部分に向けられている。プラズマ吹出部22からカッターホイール2の上端部までの距離(ワーキングディスタンスd)は、例えばd=0.1mm〜10mm程度であり、好ましくはd=2mm〜3mm程度である。ワーキングディスタンスdは、カッターホイール2の直径と比べて十分に小さく、ひいては吹出部22からガラス基板9までの距離と比べて十分に小さい。
ホルダ12の上端部におけるプラズマ吹出部22の近くには、吸込口27が設けられている。
スクライブ装置1は、次のように動作する。
<スクライブ工程>
スクライブ部10のカッターホイール2の刃部2aをガラス基板9に押し付けながら、スクライブ部10をガラス基板9の切断予定線に沿って相対移動させる。これによって、前記切断予定線に沿ってスクライブ線が形成される。
図3に示すように、切断予定線上に異物8bが在ったときは、カッターホイール2がその異物8bの位置に達した時、該カッターホイール2におけるガラス基板9との当接部2b(図3において下端部)に異物8bが付着する。
スクライブ部10の前記相対移動に伴って、カッターホイール2が転動されることで、前記異物付着部が回転移動される。
<プラズマ洗浄工程>
スクライブと併行して、電源26から電極23へ電力を供給するとともに、ガス供給部24から処理ガスをプラズマ生成部21に導入する。前記電力供給によって、一対の電極23間に大気圧グロー放電が生成され、電極間空間25が、大気圧近傍の放電空間となる。該放電空間25にガス供給部24からの処理ガスが導入され、放電空間25内において処理ガスがプラズマ化(励起、活性化、ラジカル化、イオン化を含む)される。
なお、放電形式は、グロー放電には限定されず、アーク放電、コロナ放電などであってもよい。
プラズマ化された処理ガス(以下、適宜「プラズマガス」と称す)は、放電空間25からプラズマ吹出部22へ流れ、プラズマ吹出部22から吹き出される。該プラズマガスが、カッターホイール2の上端部(ガラス基板9との当接部2b以外の部分)に吹き付けられる。
これによって、カッターホイール2の異物付着部が上端部まで回転移動して来たとき、プラズマガスが異物8bと接触される。そして、異物8b(有機物)が、プラズマガス中の酸素プラズマ、酸素ラジカル、オゾン等によって分解されて気化される。これによって、カッターホイール2から異物8bを除去することができる。異物8bがカッターホイール2に強固に付着していたとしても、確実に分解して除去できる。
プラズマ吹出部22からカッターホイール2の上端部(異物除去反応部)までの距離dを短くすることによって、プラズマガスを、活性を保った状態で異物除去反応部に確実に到達させることができ、異物除去反応部において異物8bの除去反応を確実に起こさせることができる。
したがって、カッターホイール2を常時清浄な状態にしてガラス基板9に押し付けることができる。この結果、刃飛びが起きるのを防止でき、スクライブを良好に行なうことができる。
プラズマ吹付方式の異物除去部20によれば、スクライブの実行と併行して、かつ連続的に異物除去できる。したがって、作業効率を向上できる。
異物8bの気化ガスや使用済のプラズマガスは、吸込口27から吸い込まれて、排出される。
プラズマガスの一部が、前記吸い込みの流れからそれて、ガラス基板9へ向かって流れたとしても、プラズマ吹出部22からガラス基板9までの距離を十分に大きくしておくことで、前記ガラス基板9へ向かうガスを途中で充分に失活させることができる。したがって、ガラス基板9がプラズマによって損傷を受けるのを防止できる。
<ブレイク工程>
スクライブ後、ガラス基板9をブレイク装置へ送り、スクライブ線に沿ってブレイクを行なう。これによって、ガラス基板9(マザーセル)が複数の液晶パネルに分割される。
前述した通り、スクライブ工程において、刃飛び無く、良好なスクライブ線を刻設しておくことで、ブレイクの歩留まりを向上させることができる。
ブレイクした各液晶パネルには、既に偏光板が貼られているから、その後のライン数が激減し、液晶パネルの製造効率を向上でき、更に作業人員の削減、パーティクルの抑制、多種サイズ対応の容易化等の利点を得ることができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
<第2実施形態>
図4は、本発明の第2実施形態を示したものである。
第2実施形態のスクライブ装置1Bでは、プラズマ洗浄部20Bが、スクライブ部10のボディ11の外部に設けられている。プラズマ洗浄部20Bのプラズマ生成部21からノズル状のプラズマ吹出部22Bが延び出ている。プラズマ吹出部22Bの先端部が、ホルダ12に装着されたカッターホイール2に向かって開口されている。
<第3実施形態>
図5は、本発明の第3実施形態を示したものである。第3実施形態のスクライブ装置1Cにおいては、異物除去部20が、外付け型のプラズマ洗浄部20Bに加えて、冷却手段30と、事前プラズマ洗浄部40を備えている。
外付け型のプラズマ洗浄部20Bは、複数のスポットノズル状のプラズマ吹出部22Bを有している。これら複数のプラズマ吹出部22Bが、カッターホイール2の周方向に間隔を置いて並べられている。各プラズマ吹出部22Bの開口が、カッターホイール2の刃部2aに向けられている。
図5では、プラズマ吹出部22Bの数は2つであるが、3つ以上であってもよい。
複数のプラズマ吹出部22Bは、互いに共通のプラズマ生成部21から延びていてもよい。プラズマ吹出部22Bごとにプラズマ生成部21が設けられていてもよい。
冷却手段30は、冷却ガス源31と、冷却ノズル32を含む。冷却ガスとしては、空気や窒素などが用いられている。冷却ガス源31が、エアコンプレッサーであってもよい。冷却ガス源31に冷却ノズル32が連なっている。冷却ノズル32は、カッターホイール2の刃部2aに向かって開口されている。好ましくは、冷却ノズル32は、カッターホイール2の回転方向における、プラズマ吹出部22Bの配置部分よりも下流側、かつガラス基板9との当接部2bより上流側の部分に配置されている。
スクライブ装置1Cによれば、プラズマ洗浄処理によってカッターホイール2の温度が上がったとしても、冷却ノズル32から冷却ガスを吹き出すことで、カッターホイール2を冷却できる。これによって、カッターホイール2の熱膨脹に起因するスクライブ精度低下を防止できる。
なお、カッターホイール2の熱膨脹対策としては、プラズマガスを常温にしたり、プラズマ照射を間欠的に行ったりしてもよい。
さらに、スクライブ装置1Cによれば、カッターホイール2の進行方向の前方に事前プラズマ洗浄部40が設けられている。事前プラズマ洗浄部40は、プラズマ洗浄部20Bと同様に、一対の電極43を含むプラズマ生成部41と、事前洗浄ノズル42とを有している。事前洗浄ノズル42は、ガラス基板9における、カッターホイール2より進行方向前方部分(図5において右側部)に向けられている。
一対の電極43間の放電空間45で空気等の事前処理ガスをプラズマ化することで、前処理用プラズマガスを生成する。該前処理用プラズマガス(プラズマ化された事前処理ガス)を事前洗浄ノズル42から吹き出す。これによって、該進行方向前方部分をカッターホイール2の到達前にプラズマ洗浄することができる。該進行方向前方部分に異物8bがあったときは事前に除去しておくことができる。したがって、カッターホイール2に異物8b(有機物)が付くのを抑制でき、プラズマ洗浄部20Bの負担を軽減できる。
なお、異物除去装置20として、事前プラズマ洗浄部40だけを設け、プラズマ洗浄部20Bを省略してもよい。
<第4実施形態>
図6は、本発明の第4実施形態を示したものである。第4実施形態のスクライブ装置1Dにおいては、プラズマ吹出部22Dの縁が、カッターホイール2の上側の外周部分2rに沿う凹円弧形状になっている。プラズマ生成部21の放電空間25において生成されたプラズマガスが、プラズマ吹出部22Dの全域から吹き出される。これによって、カッターホイール2の上側の外周部分2rを広い範囲にわたって一度にプラズマ洗浄することができる。
<第5実施形態>
図7及び図8は、本発明の第5実施形態に係るスクライブ装置1Eを示したものである。第5実施形態においては、プラズマ洗浄部20Eが所謂ダイレクト式になっている。すなわち、処理対象(カッターホイール2)が放電空間25Eの内部に配置されており、プラズマが処理対象に直接的に接触されるようになっている。
ちなみに、既述の第1〜第4実施形態のプラズマ洗浄部20A,20Bは、処理対象(カッターホイール2)が放電空間25の外部に配置されており、プラズマガスが放電空間25から吹き出されて処理対象に吹き付けられる所謂リモートのプラズマ処理装置である。
図7及び図8に示すように、ダイレクト式プラズマ洗浄部20Eは、ホット電極23Eと、該電極23Eに接続された高周波電源26を備えている。電極23Eは、カッターホイール2の上側に被さるように配置されている。該電極23Eと金属製のカッターホイール2とが、上下に対向する一対の電極を構成している。すなわち、カッターホイール2が、電気的に接地されることによって、プラズマ洗浄部20Eの接地電極として提供されている。
図7に示すように、電極23Eにおけるカッターホイール2との対向部(図7において下側部)には、部分円形の凹部23rが形成されている。該凹部23rに、カッターホイール2の上側の外周部分2rが入り込んでいる。凹部23rの内面とカッターホイール2の上側外周部分2rとの間に円弧状空間25Eが形成されている。
電極23Eとカッターホイール2との間に電界が印加されることによって、円弧状空間25Eが放電空間となり、該空間25E内のガス(空気)がプラズマ化されるとともに、カッターホイール2の上側外周部分2rに接触される。これによって、カッターホイール2に付着された異物8bを除去することができる。
処理ガス供給部24(図1)から処理ガス(空気)を放電空間25Eに供給してもよい。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、第3実施形態(図5)以外の実施形態においても、冷却手段30や事前プラズマ洗浄部40を付加してもよい。
スクライブ部10によってスクライブを行なうのに先立って、カッターホイール2にプラズマガスを接触させることによって、スクライブ時に異物8bがカッターホイール2に付きにくくしてもよい。
処理対象のガラス基板は、液晶パネルのマザーセルに限られない。
異物は、接着剤に限られず、油分、その他の有機物でもよく、有機物に限られず、無機物であってもよい。異物の成分に応じて、処理ガスの組成を調整することが好ましい。
本発明は、例えば液晶パネルの製造ラインに適用できる。
1,1B〜1E スクライブ装置
2 カッターホイール
2a 刃部
2b 当接部
2r 外周上側部分
3 基板支持部
7 偏光板
8 接着剤
8b 異物
9 ガラス基板
10 スクライブ部
11 ボディ
12 ホルダ
20 異物除去部
20A 内蔵型プラズマ洗浄部
20B 外付け型プラズマ洗浄部
20E ダイレクト式プラズマ洗浄部
21 プラズマ生成部
22,22B,22D プラズマ吹出部
23,23E 電極
23r 凹部
24 処理ガス供給部
25 電極間空間(放電空間)
25E 放電空間
26 高周波電源
27 吸込口
30 冷却手段
31 冷却ガス源
32 冷却ノズル
40 事前プラズマ洗浄部
41 プラズマ生成部
42 事前洗浄ノズル
43 電極
45 放電空間

Claims (5)

  1. ガラス基板をスクライブするスクライブ装置のカッターホイールの異物除去方法であって、
    処理ガスをプラズマ化して前記カッターホイールに接触させるプラズマ洗浄工程を備えたことを特徴とするカッターホイールの異物除去方法。
  2. 前記スクライブ装置によって前記ガラス基板をスクライブしながら、前記カッターホイールに前記プラズマ化された処理ガスを吹き付けることを特徴とする請求項1に記載の異物除去方法。
  3. ガラス基板をカッターホイールによってスクライブするスクライブ装置であって、
    前記カッターホイールを回転可能に保持するホルダを含むスクライブ部と、
    前記カッターホイールの異物を除去する異物除去部と、を備え、
    前記異物除去部が、処理ガスをプラズマ化して前記カッターホイールに接触させるプラズマ洗浄部を含むことを特徴とするスクライブ装置。
  4. 前記プラズマ洗浄部が、前記プラズマ化された処理ガスを吹き出すプラズマ吹出部を有し、前記プラズマ吹出部が、前記ホルダに保持されたカッターホイールにおける前記ガラス基板との当接部以外の部分に向けられていることを特徴とする請求項3に記載のスクライブ装置。
  5. 前記ガラス基板における前記カッターホイールの進行方向の前方の部分に、プラズマ化された事前処理ガスを吹き付ける事前プラズマ洗浄部を、更に備えたことを特徴とする請求項3又は4に記載のスクライブ装置。
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