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JP2019035525A - 調理容器 - Google Patents

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JP2019035525A
JP2019035525A JP2017155799A JP2017155799A JP2019035525A JP 2019035525 A JP2019035525 A JP 2019035525A JP 2017155799 A JP2017155799 A JP 2017155799A JP 2017155799 A JP2017155799 A JP 2017155799A JP 2019035525 A JP2019035525 A JP 2019035525A
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pot portion
inner pot
temperature
cooking container
outer pot
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JP2017155799A
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寛和 作田
Hirokazu Sakuta
寛和 作田
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Harman Co Ltd
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Harman Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】調理容器の底部温度を検出して、自動的に火力(加熱力)を調整することができるように構成された加熱調理器の機能を有効に活用することにより、大きな製造コストを必要とせず、使い勝手に優れた、燻製機能を有する調理容器を提供する。【解決手段】(a)温度検出体9が、内鍋部71の外側底面71b1に当接して、内鍋部の底部71bの温度が直接に検出される態様、(b)内鍋部の外側底面と外鍋部61の内側底面61b2の当接領域において、温度検出部が外鍋部の外側底面61b1に当接し、内鍋部の底部の温度が外鍋部の底部を介して間接に検出される態様、(c)熱伝導体が、内鍋部の外側底面および外鍋部の内側底面と接した状態で位置し、外鍋部の外側底面に当接した温度検出体により、内鍋部の底部の温度が熱電導体を介して間接に検出される態様のいずれかの態様で、内鍋部の底部の温度が検出されるように構成する。【選択図】図5

Description

本発明は、調理容器に関し、詳しくは、燻製調理を行うことが可能な調理容器に関する。
近年、魚などを燻製調理する機能を備えた種々の加熱調理器が提案されている。そのような加熱調理器として、特許文献1には、調理室内を加熱する下ヒーターと、燻製材と調理物を収容する燻製容器と、燻製容器の上方に蓋をする金属シートと、調理室内で発生した燻煙を除去する触媒、除煙ヒーター、除煙ファンを駆動するモーターと、調理室内の温度を検出する庫内温度検出手段と、庫内温度1検出手段の検出温度によって下ヒーター、除煙ヒーター、モーターの動作を制御する制御手段とを備えた、燻製機能を有する加熱調理器が開示されている。
この燻製機能を有する加熱調理器によれば、燻煙の出方が安定し、調理物の燻製時の色むら発生を抑えて良好な燻製調理を行うことが可能で、使用性にも優れている点で有意義である。
ところで、上記燻製機能を有する加熱調理器は、調理室内を加熱する下ヒーター、調理室内の温度を検出する庫内温度検出手段、庫内温度検出手段の検出温度によって下ヒーター、除煙ヒーター、モーターの動作を制御する制御手段などを備えているが、これに対し、近年、特に燻製調理を行うものではないものの、調理容器の底部温度を検出して、自動的に火力(加熱力)を調整する加熱調理器が普及してきている(特許文献2参照)。
特開2017−15273公報 特開2014−202381公報
特許文献1の燻製機能を有する加熱調理器は、上述のように、ヒーター、庫内温度検出手段、検出温度によってヒーターの動作を制御する制御手段、などを備えており、製造コストがかかるため、製品の価格にも反映されることになる。
そのため、燻製調理を行うことが可能で、低コストの加熱調理器や調理容器が待たれている。
そこで、例えば、上述の特許文献2に記載されている加熱調理器が備える、調理容器の底部温度を検出して、自動的に火力(加熱力)を調整する機能を有効活用することで、大きな製造コストを必要とせず、使い勝手に優れた、燻製機能を有する調理容器を実現することができるのではないかとも考えられるが、そのためには、種々の検討すべき事項や、改善の余地があり、未だ、それらの課題は解決されていないのが実情である。
本発明は、上記の課題を解決するもので、調理容器の底部温度を検出して、自動的に火力(加熱力)を調整することができるように構成された加熱調理器の機能を有効に活用することにより、構成が簡潔で、大きな製造コストを必要とせず、経済性に優れた、燻製機能を有する調理容器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の調理容器は、
温度検出体を具備するガスコンロ上に載置され、前記ガスコンロにより加熱される外鍋部であって、上部に開口を有し、内部に燻製材が収容されるように構成された外鍋部と、
燻製調理が行われる被調理物を収容する内鍋部であって、側面に燻煙を通過させるための燻煙通過口が複数形成されている内鍋部と、
前記外鍋部内の所定位置に前記内鍋部が配置された状態で、前記外鍋部の前記開口を閉塞することができるように構成された蓋体と
を備え、
前記外鍋部内の前記所定位置に前記内鍋部が配置されたとき、前記外鍋部と前記内鍋部との間に空隙が形成されるように構成されているとともに、
(a)前記外鍋部内の前記所定位置に前記内鍋部が配置されたときに、前記温度検出体が、前記内鍋部の外側底面に当接して、前記内鍋部の底部の温度が直接に検出される態様、
(b)前記外鍋部内の前記所定位置に前記内鍋部が配置されたときに、前記内鍋部の外側底面と前記外鍋部の内側底面とが当接し、前記外鍋部の内側底面と前記内鍋部の外側底面とが当接している領域において、前記温度検出部が前記外鍋部の外側底面に当接し、前記内鍋部の底部の温度が前記外鍋部の底部を介して間接に検出される態様、
(c)前記外鍋部内の前記所定位置に前記内鍋部が配置されたときに、前記内鍋部の外側底面と前記外鍋部の内側底面との間に、熱伝導体が、前記内鍋部の外側底面および前記外鍋部の内側底面と接した状態で位置し、前記外鍋部の外側底面に当接した前記温度検出体により、前記内鍋部の底部の温度が前記熱電導体を介して間接に検出される態様、
のいずれかの態様で、前記内鍋部の底部の温度が検出されるように構成されていること
を特徴としている。
本発明において、前記(a)の態様で、前記内鍋部の底部の温度が検出されるように構成されている場合には、
前記外鍋部の底部には前記温度検出体を挿通させる温度検出体挿通口が設けられ、
前記温度検出体が前記温度検出体挿通口を経て、前記内鍋部の外側底面に当接し、かつ、
前記温度検出体挿通口の周縁には、上方に向けて堰体が立設されていること
が望ましい。
また、前記(a)の態様で、前記内鍋部の底部の温度が検出されるように構成されている場合には、
前記内鍋部の底部には、下方向に突出する突出部が設けられ、
前記外鍋部の底部には、前記内鍋部の前記突出部を露出させる突出部露出口が設けられており、かつ、
前記外鍋部の前記突出部露出口を経て前記内鍋部の前記突出部が前記温度検出体と当接し、かつ、
前記温度検出体挿通口の周縁には、上方に向けて堰体が立設されていること
が好ましい。
また、前記(b)の態様で、前記内鍋部の底部の温度が検出されるように構成されている場合には、
前記内鍋部の外側底面には、下方向に突出する突出部が設けられ、
前記内鍋部の前記突出部が、前記外鍋部の内側底面と当接し、
前記外鍋部の内側底面と前記内鍋部の外側底面とが当接している領域において、前記温度検出部が前記外鍋部の外側底面に当接するように構成されていること
面に当接するように構成されていること
が好ましい。
また、前記外鍋部の内側底面の、前記温度検出体が当接する温度検出体当接予定領域と、前記内鍋部の外側底面との間に、前記熱伝導体が配置されており、
前記外鍋部の外側底面に当接した前記温度検出体により、前記内鍋部の底部の温度が前記熱電導体を介して間接に検出されるように構成されていること
が好ましい。
また、前記外鍋部の内周面に前記内鍋部を支持する複数の支持体を設けるとともに、
前記内鍋部の外周面に前記支持体により支持される複数の被支持体を設け、
前記内鍋部の前記被支持体が、前記外鍋部の前記支持体により支持されることにより、
前記内鍋部が、前記外鍋部に対して着脱自在に前記所定位置に支持されるように構成されていること
が好ましい。
また、前記支持体が、高位置用支持体と、低位置用支持体とを備えており、
前記内鍋部を、(1)前記外鍋部の内側底面と前記内鍋部の外側底面との距離の大きい高位置と、(2)前記高位置に支持されている場合よりも、前記外鍋部の内側底面と前記内鍋部の外側底面との距離の小さい低位置のいずれかを選択して支持することができるように構成されていること
が好ましい。
また、前記内鍋部の外周面に鍔体を設け、該鍔体の下面の、前記内鍋部の外周面から径方向外側に所定距離だけ離れた位置に、前記内鍋部の周方向に沿うように位置決め用溝状部を設け、前記外鍋部の上端が前記位置決め用溝状部に嵌り込むことにより、前記外鍋部内の前記所定位置に前記内鍋部が配置されるように構成されていることが好ましい。
本発明の調理容器は、上述のように構成されているので、調理容器の底部の温度を検出して自動的に火力(加熱力)を制御することができるように構成されたガスコンロが備える機能を有効活用することで、構成が簡潔で、大きな製造コストを必要とせず、経済性に優れた、燻製機能を有する調理容器を提供することが可能になる。
なお、本発明においては、外鍋部内の所定位置に内鍋部が配置されたとき、外鍋部と内鍋部との間に空隙が形成されるように構成されているので、特に複雑な構成とすることなく燻製材を収容する領域を確保することが可能になるとともに、(a)外鍋部内の、所定位置に、内鍋部が配置されたときに、温度検出体が、内鍋部の外側底面に当接して、内鍋部の底部の温度が直接に検出される態様、(b)外鍋部内の、所定位置に、内鍋部が配置されたときに、内鍋部の外側底面と、外鍋部の内側底面とが当接し、外鍋部の内側底面と、内鍋部の外側底面とが当接している領域において、温度検出部が、外鍋部の外側底面に当接し、内鍋部の底部の温度が、外鍋部の底部を介して間接に検出される態様、(c)外鍋部内の、所定位置に、内鍋部が配置されたときに、内鍋部の外側底面と、外鍋部の内側底面との間に、熱伝導体が、内鍋部の外側底面および、外鍋部の内側底面と接した状態で位置し、外鍋部の外側底面に当接した温度検出体により、内鍋部の底部の温度が、熱電導体を介して間接に検出される態様、のいずれかの態様で、内鍋部の底部の温度が検出されるように構成されているので、構造の自由度の高い調理容器を提供することができる。
また、前記(a)の態様で、内鍋部の底部の温度が検出されるように構成されている場合において、外鍋部の底面に温度検出体を挿通させる温度検出体挿通口を設け、温度検出体を温度検出体挿通口を経て、内鍋部の底面に当接させるように構成するとともに、温度検出体挿通口の周縁に、上方に向けて堰体が立設された構成とした場合、温度検出体が温度検出体挿通口を経て内鍋部の底面に当接するので、自動温度調節機能により、内鍋部の底面の温度を制御して、燻製調理を適正に行うことが可能な調理容器を提供することが可能になる。
また、温度検出体挿通口の周縁には、上方に向け堰体が立設されているので、温度検出体挿通口から燻製材が落下することを抑制することができる。
また、(a)の態様で、内鍋部の底部の温度が検出されるように構成されている場合において、内鍋部の底面に、下方向に突出する突出部を設け、外鍋部の底面に、内鍋部の突出部を露出させる突出部露出口を設け、かつ、外鍋部の突出部露出口を経て外鍋部の底面から露出した内鍋部の突出部が温度検出体と当接するように構成した場合も、温度検出体が内鍋部の突出部に当接するので、自動温度調節機能による燻製調理を適正に行うことが可能な調理容器を提供することが可能になる。
なお、上記構成の場合において、内鍋部の突出部の下端は、突出部露出口から外鍋部の外側底面より下方にまで突出していてもよく、また、突出部露出口内における、外鍋部の外側底面と内側底面の間の領域に位置していてもよい。
また、突出部露出口の周縁には、上方に向け堰体が立設されているので、突出部露出口から燻製材が落下することを抑制することができる。
また、(b)の態様で、内鍋部の底部の温度が検出されるように構成されている場合において、内鍋部の底面に、下方向に突出する突出部を設け、内鍋部の突出部を外鍋部の底面と当接させ、外鍋部の底面と内鍋部の底面とが当接している領域において、温度検出部を外鍋部の底面に当接させるようにした場合も、温度検出体によって、内鍋部の底部の温度を、外鍋部の底部を介して検出することが可能になる。したがって、ガスコンロが備える自動温度調節機能による燻製調理を適正に行うことが可能な調理容器を提供することが可能になる。
また、外鍋部の底面の、温度検出体が当接する温度検出体当接予定領域と、内鍋部の底面との間に、熱伝導体を配置し、外鍋部の底面に当接した温度検出体により、内鍋部の底面の温度を、熱電導体を介して間接に検出するようにした場合も、温度検出体によって、内鍋部の底部の温度を、外鍋部の底部および熱伝導体を介して検出することが可能になる。したがって、ガスコンロが備える自動温度調節機能による燻製調理を適正に行うことが可能な調理容器を提供することが可能になる。
また、外鍋部の内周面に内鍋部を支持する複数の支持体を設けるとともに、内鍋部の外周面に支持体により支持される複数の被支持体を設け、内鍋部の被支持体が、外鍋部の支持体により支持されることにより、内鍋部が、外鍋部に対して着脱自在に所定位置に支持されるようにした場合、内鍋部を外鍋部から取り外して、外鍋部と内鍋部との間の清掃を容易に行うことが可能になり、使い勝手のよい調理容器を提供することが可能になる。
また、支持体が、高位置用支持体と、低位置用支持体とを備え、内鍋部を高位置と、低位置のいずれかを選択して支持することができるように構成した場合、調理の種類や燻製材の種類や燻製材の大きさに応じて外鍋部の底面と内鍋部の底面との距離を変更することが可能な使い勝手が良好な調理容器を提供することが可能になる。
また、内鍋部の外周面に鍔体を設け、該鍔体の下面の、内鍋部の外周面から径方向外側に所定距離だけ離れた位置に、内鍋部の周方向に沿うように位置決め用溝状部を設け、外鍋部の上端が位置決め用溝状部に嵌り込むことにより、外鍋部内の所定位置に内鍋部が配置されるように構成した場合、上述の鍔体を内鍋部に設けるだけで、外鍋部と内鍋部とを容易に位置決めすることが可能な調理容器を実現することができて、有意義である。
本発明の実施形態にかかる調理容器を用いて加熱調理を行うのに使用されるガスコンロの外観構成を示す図である。 本発明の実施形態にかかる調理容器を用いて加熱調理を行うのに使用されるガスコンロの構成を示す図である。 本発明の実施形態にかかる調理容器を用いて加熱調理を行うのに使用されるガスコンロの高火力バーナ用の付加機能操作・表示部の構成を示す図である。 本発明の実施形態(第1の実施例)にかかる調理容器であって、第1の実施例にかかる調理容器の平面断面図である。 本発明の第1の実施例にかかる調理容器を、該調理容器を用いて加熱調理を行うのに使用されるガスコンロの一部とともに示す側断面図である。 本発明の第2の実施例にかかる調理容器を、該調理容器を用いて加熱調理を行うのに使用されるガスコンロの一部とともに示す側断面図である。 本発明の第3の実施例にかかる調理容器を、該調理容器を用いて加熱調理を行うのに使用されるガスコンロの一部とともに示す側断面図である。 本発明の第4の実施例にかかる調理容器を、該調理容器を用いて加熱調理を行うのに使用されるガスコンロの一部とともに示す側断面図である。 本発明の第5の実施例にかかる調理容器を、該調理容器を用いて加熱調理を行うのに使用されるガスコンロの一部とともに示す側断面図である。 (a)は本発明の第6の実施例にかかる調理容器の外鍋部の平面図、(b)はその要部構成を示す図である。 本発明の第6の実施例にかかる調理容器を構成する外鍋部に内鍋部を装着した状態の平面図である。 本発明の第6の実施例にかかる調理容器を、該調理容器を用いて加熱調理を行うのに使用されるガスコンロの一部とともに示す側断面図である。 本発明の第7の実施例にかかる調理容器を示す図であって、外鍋部に内鍋部を装着する途中の状態を示す側断面図である。 本発明の第7の実施例にかかる調理容器を示す図であって、外鍋部への内鍋部の装着が完了した状態を示す側断面図である。
以下、本発明の実施形態を示して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
[実施形態]
この実施形態においては、まず、本発明の調理容器を用いて燻製調理をする場合に用いられる加熱調理器(ガスコンロ)の基本構成について説明した後、調理容器の特徴的構成、および、ガスコンロの特徴的構成について説明する。
<加熱調理器の基本構成>
この実施形態にかかるガスコンロ(この実施形態ではグリル付きガスコンロ)Aは、図1に示すように、高火力バーナ1a、1b、および小バーナ1cの3つのコンロバーナを備えており、トッププレートの上部に、高火力バーナ1a、高火力バーナ1b、および小バーナ1cに対する鍋などの被加熱物(調理容器)を受け止め、支持するための五徳51が載置されている。
そして、高火力バーナ1aには、被加熱物(例えば、調理容器Bの外側底面)に接触してその温度を検出するためのサーミスタからなる温度検出体(鍋底温度センサ)9が、高火力バーナ1aの中央を貫通するように配設されている。
なお、この温度検出体(鍋底温度センサ)9を備えた高火力バーナ1aにより、炊飯、湯沸かし、揚げものなどの温調調理を行うことが可能である。
なお、すべてのコンロバーナに温度検出体(鍋底温度センサ)9を備えるように構成し、すべてのコンロバーナにより、炊飯、湯沸かし、揚げものなどの温調調理を行うように構成してもよい。
また、グリル部4は、前面部が開口した箱状に形成されたグリル庫内に、魚などの被調理物を載置するための載置部として機能する焼き網を設けて構成されている。また、グリル庫内には、1つの上側バーナ2a(図2参照)と2つの下側バーナ2b、2c(図2参照)が配設されている。
さらに、ガスコンロAの前側面には、上述のコンロバーナとグリルバーナの点火および消火、火力調節と各種の設定とを指令する手動操作部34(図1参照)が設けられている。
また、ガスコンロAの前側面には、自動復帰型の押し操作式の電源スイッチ24が設けられている。
上記手動操作部34は、コンロバーナ(高火力バーナ1a、1b、小バーナ1c)の夫々に対して各別に点火・消火や火力調節を指令するための3つの加熱状態調節部21(21a、21b、21c)、高火力バーナ1aの温調機能(湯沸かし、揚げ物、炊飯)とタイマ機能についての操作および表示を行う高火力バーナ用の付加機能操作・表示部32、グリルバーナ(上側バーナ2aと2つの下側バーナ2b、2c)の火力調節などを行うグリルバーナ操作部22、グリルバーナの作動状態の切り換えを指令するグリル用の付加機能操作・表示部33などを備えている。
なお、器具本体10の前面右上に配置された電源スイッチ24をONにして電源ランプ25が点灯した後に、上記高火力バーナ操作部21a、高火力バーナ操作部21b、および小バーナ操作部21cを押し込み操作することにより、高火力バーナ1a、高火力バーナ1b、および小バーナ1cが点火するとともに、各バーナ操作部21a、21b、21cが内部から飛び出して、火力調節を行うことができるように構成されている。
また、高火力バーナ1a、高火力バーナ1b、小バーナ1cに点火した場合には、燃焼表示ランプ23が点灯して、点火を確認することができるように構成されている。
また、各バーナ操作部21a、21b、21cを再度押し込むことにより、高火力バーナ1a、高火力バーナ1b、小バーナ1cの消火動作が実行されるとともに、各バーナ操作部21a、21b、21cが器具本体10の内部に収納されるように構成されている。
高火力バーナ1a、高火力バーナ1b、小バーナ1cの消火動作が終わった場合には、燃焼表示ランプ23が消灯して、消火を確認することができるように構成されている。さらに、グリルバーナ操作部22についても、同様に、グリルバーナ操作部22を再度押し込むことにより、消火動作が実行されるとともに、グリルバーナ操作部22が器具本体10の内部に収納されるように構成されている。
なお、このような操作部の構成は周知であるので詳細な説明は省略する。
また、図1に示すように、器具本体10の前面の、高火力バーナ1aの位置する側である左側の下部には、使用しない時には器具本体10の内部に収納され、使用時には操作・表示位置に移行するように構成された、高火力バーナ1aの温調機能(湯沸し、揚げ物、炊飯)とタイマ機能についての操作および表示を行うバーナ用の付加機能操作・表示部32が配設されている。なお、高火力バーナ1a用の付加機能操作・表示部32(図3参照)は、いわゆるカンガルーポケット機構により、使用時には前・下側に回動して操作および表示が可能な操作・表示位置に移行でき、使用しない時には、器具本体10の内部に保持できるように構成されている。
さらに、図1に示すように、器具本体10の前面の右側下部には、使用しない時には器具本体10の内部に収納され、使用時には操作・表示位置に移行できるように構成された、グリルバーナのオート調理機能(メニュー、焼き加減)とタイマ機能についての操作および表示を行うグリル用の付加機能操作・表示部33が配設されている。
なお、グリル用の付加機能操作・表示部33は、上述の高火力バーナ用の付加機能操作・表示部32と同様に、いわゆるカンガルーポケット機構により、使用時には前・下側に回動して操作および表示が可能な操作・表示位置に移行でき、使用しない時には器具本体10の内部に保持できるように構成されている。
なお、このようないわゆるカンガルーポケット機構は周知であるので詳細な説明は省略する。
また、図2に示すように、高火力バーナ1a、高火力バーナ1b、小バーナ1cの夫々には、点火作動を実行する点火装置としての点火プラグ7および着火状態を検出するための熱電対8が設けられ、グリルバーナにおけるバーナ(上側バーナ2a、下側バーナ2b、2c)の夫々にも、点火作動を実行する点火装置としての点火プラグ7および着火状態を検出するための熱電対8が設けられている。
コンロバーナおよびグリルバーナへのガス供給に関する構成は以下のとおりである。
元ガス供給路(主ガス配管)11に元ガス電磁弁12が設けられ、この元ガス供給路11から、高火力バーナ用分岐路13a、高火力バーナ用分岐路13b、小バーナ用分岐路13c、グリルバーナ用分岐路13dに分岐されている。
これらの各分岐路の夫々には、ガス量を調整して各バーナの加熱量を調整する流量制御弁(ステッピングモータにより駆動されるガス量調節弁)3と、その開度位置を検出する位置センサ19が設けられている。
加熱状態調節部21(21a、21b、21c)が器具本体10の前面から突出した燃焼状態で、加熱状態調節部21(21a、21b、21c)を指で摘んで回動操作するとこれがロータリーエンコーダ(図示せず)により検出され、制御部に入力される。
制御部は、ロータリーエンコーダからの信号に応じ、ステッピングモータを駆動することによりコンロ部のガス量を制御する。
なお、炊飯モード、湯わかしモードなどの温調制御を行うときは、加熱状態調節部21(21a、21b、21c)の回動操作位置によらず、制御に適した値となるようにコンロ部のガス量が制御される。
また、流量制御弁3は、調整流量を零にする遮蔽状態にも切り換え可能に構成されている。
なお、この実施形態のガスコンロAでは、上記のようにステッピングモータにより駆動されるガス量調節弁が設けられているが、機械式にガス量制御される場合も、機械式の手動ガス量調節弁と直列にガス量制限のためのガス電磁弁を装備することにより、後述の各モード処理の実行が可能である。
ただし、機械式の手動ガス量調節弁を用いる場合は、各モード実行の前に、使用者が手動調節弁を最大ガス量位置などに調節しておくことにより確実な制御が実行される。
なお、ステッピングモータにより駆動されるガス量調節弁が設けられている場合は、各モード実行時のガス量調節位置に関わらず、制御部は、最小から最大の範囲で任意のガス量に制御することが可能であることから、各モード実行の前の使用者による最大ガス量位置などへの調節の必要はない。
そして、このガスコンロAではタイマ調理が実行可能で、図3に示す高火力バーナ1a用の付加機能操作・表示部32の、タイマ設定部41を操作して、タイマ調理用残時間を設定して高火力バーナ1aによる加熱を開始すると、高火力バーナ1aによるタイマ調理を実行する。
タイマ調理の実行中は、タイマ調理用残時間が時間の経過とともに減少して更新されるとともに、タイマ時間表示部42に表示される。そして、更新されたタイマ調理用残時間がゼロになった時点で高火力バーナ1aによる加熱を停止してタイマ調理を終了する、いわゆる減算式タイマによるタイマ調理機能を備えている。
<調理容器の特徴的構成>
次に、調理容器Bの特徴的構成について説明する。なお、ここでは、上記ガスコンロAの高火力バーナ1a上に載置されて調理に用いられる調理容器を例にとって説明する。
本発明の実施形態にかかる調理容器Bは、温度検出体9を具備する高火力バーナ1a上に載置されて加熱されることで、燻製調理を行うものである。
そして、調理容器Bは、上部に開口64を備え、内部に燻製材(図示せず)が収容される外鍋部61と、内部に被調理物50が収容される内鍋部71とを備えている。(図4、図5参照。)
また、外鍋部61は、上部の開口64を閉塞する蓋体65を備えている。
また、内鍋部71の側壁71aには、燻煙を通過させるための燻煙を通過させるための燻煙通過口63が複数形成されている。
なお、内鍋部71に収容される被調理物50は、調理物載置網75の上に載置されるように構成されている。なお、調理物載置網75の高さ位置を変えることができるように、高さ方向において位置の異なる複数の位置に支持部75aが設けられている。
また、内鍋部71が外鍋部61の内部の所定位置に配置されたとき、外鍋部61と、内鍋部71との間に、空隙81が形成されるように構成されている。詳しくは、内鍋部71が外鍋部61の内部の所定位置に配置されると、外鍋部61の側壁(内周面)61aと、内鍋部71の側壁(外周面)71aとの間に外周部空隙81aが形成されるとともに、外鍋部61の内側底面61b2と内鍋部71の外側底面71b1との間に底部空隙81bが形成されるように構成されている。
なお、桜チップなどの燻製材(図示せず)は、外鍋部61の内側底面61b2と内鍋部71の外側底面71b1との間に形成された底部空隙81bに配置される。
そして、本実施形態にかかる調理容器Bにおいては、内鍋部71の底部71bの温度が、
(a)外鍋部61内の所定位置に内鍋部71が配置されたときに、温度検出体9が、内鍋部71の外側底面71b1に当接して、内鍋部71の底部71bの温度が直接に検出される態様、
(b)外鍋部61内の所定位置に内鍋部71が配置されたときに、内鍋部71の外側底面71b1と外鍋部61の内側底面61b2とが当接し、外鍋部61の内側底面61b2と内鍋部71の外側底面71b1とが当接している領域において、温度検出部9が外鍋部61の外側底面61b1に当接し、内鍋部71の底部71bの温度が外鍋部61の底部61bを介して検出される態様、
(c)外鍋部61内の所定位置に内鍋部71が配置されたときに、内鍋部71の外側底面71b1と外鍋部61の内側底面61b2との間に、熱伝導体201が、内鍋部71の外側底面71b1および外鍋部61の内側底面61b2と接した状態で位置し、外鍋部61の外側底面61b1に当接した温度検出体9により、内鍋部71の底部71bの温度が熱電導体201を介して間接に検出される態様、
のいずれかの態様で、内鍋部71の底部71bの温度が検出されるように構成されている。
以下に、内鍋部61の外側底面61b1の温度を検出するための構成がそれぞれ異なる、第1の実施例、第2の実施例、第3の実施例、第4の実施例、および、第5の実施例について説明する。
<第1の実施例>
本発明の実施形態にかかる調理容器Bについて説明を行うにあたって、一部の構成は既に上述しているが、以下に第1の実施例にかかる調理容器B1について、さらに詳しく説明する。
第1の実施例にかかる調理容器B1においては、図4、図5に示すように、突出部などがなく、底部71bが平坦な内鍋部71が、スペーサ64を介して、外鍋部71の内部の所定位置に支持(配置)されるように構成されている。
なお、外鍋部61内の所定位置に内鍋部71が配置されたときに、内鍋部71の底部71bが、外鍋部61の底部61bから浮いた状態となるように構成されている。
一方、外鍋部61の底部61bには、温度検出体9を挿通させる温度検出体挿通口101が設けられている。
また、温度検出体挿通口101の周縁には、上方に向けて堰体102が立設されている。
そして、外鍋部61内の所定位置に内鍋部71が配置されたときに、温度検出体9が、外鍋部61の温度検出体挿通口101を経て、内鍋部71の外側底面71b1に当接し、内鍋部71の底部71bの温度が温度検出体9によって直接検出されるように構成されている。
この第1の実施例にかかる調理容器B1によれば、温度検出体9が温度検出体挿通口101を経て内鍋部71の底面に直接に当接するので、内鍋部71の底部71bの温度を確実に検出して、自動温度調節機能による燻製調理を適正に行うことが可能な調理容器を実現することが可能になる。
また、温度検出体挿通口101の周縁には、上方に向け堰体102が立設されているので、温度検出体挿通口101から燻製材が落下することが抑制され、使い勝手のよい調理容器を提供することができる。
<第2の実施例>
第2の実施例にかかる調理容器B(B2)は、図6Aに示すように、内鍋部71として、底部71bに、下方向に突出した突出部171が形成された内鍋部が用いられており、スペーサ64を介して、外鍋部71の内部の所定位置に支持(配置)されるように構成されている。
また、外鍋部61の底部61bには、内鍋部71の突出部171を露出させる突出部露出口111が設けられている。
また、突出部露出口111の周縁には、上方に向けて堰体102が立設されている。
そして、外鍋部61の突出部露出口111を経て内鍋部71の突出部171が温度検出体9と直接当接し、内鍋部71の底部71bの温度が温度検出体9によって直接検出されるように構成されている。
この第2の実施例にかかる調理容器B2によれば、外鍋部61の突出部露出口111を経て内鍋部71の突出部171が温度検出体9と直接に当接するので、上述の第1の実施例の調理容器B1の場合と同様に、内鍋部71の底部71bの温度を検出して、自動温度調節機能による燻製調理を適正に行うことが可能な調理容器を実現することが可能になる。
また、突出部露出口111の周縁には、上方に向け堰体102が立設されているので、突出部露出口111から温度検出体101から燻製材が落下することが抑制され、使い勝手のよい調理容器を提供することができる。
<第3の実施例>
第3の実施例にかかる調理容器B(B3)は、図6Bに示すように、内鍋部71として、上記第2の実施例にかかる調理容器B2の場合と同様に、底部71bに、下方向に突出した突出部171が形成された内鍋部71が用いられており、スペーサ64を介して、外鍋部71の内部の所定位置に支持(配置)されるように構成されている。
一方、上記第2の実施例にかかる調理容器B2の場合とは異なり、外鍋部61の底部61bには、内鍋部71の突出部171を露出させる突出部露出口111(図6A参照)、および、堰体102(図6A参照)は形成されておらず、平坦に構成されている。
そして、外鍋部61内の所定位置に内鍋部71が配置されたときに、内鍋部71の突出部171の下端部(下面)が、外鍋部61の内側底面61b2と当接し、外鍋部61の内側底面61b2と内鍋部71の底部71b(詳しくは、突出部171の下端部)とが当接している領域において、温度検出部9が外鍋部61の外側底面61b1に当接するように構成されている。
したがって、この第3の実施例の調理容器B3の場合も、温度検出体9によって、内鍋部71の底部71bの温度を、外鍋部61の底部61bを介して、検出することが可能になる。
その結果、ガスコンロが備える自動温度調節機能による燻製調理を適正に行うことが可能な調理容器を提供することが可能になる。
また、外鍋部61の底部61bに、第1の実施例にかかる調理容器B1における温度検出体挿通口101や、第2の実施例にかかる調理容器B2における突出部露出口111のような貫通口が形成されていないので、燻製材が落下することを確実に防止することが可能で、使い勝手のよい調理容器を提供することができる。
<第4の実施例>
第4の実施例にかかる調理容器B4は、図7に示すように、内鍋部71として、上記第1の実施例にかかる調理容器B1の場合と同様に、突出部の形成されていない平坦な底部を有する内鍋部が用いられている。
また、外鍋部61も、第1の実施例にかかる調理容器B1における温度検出体挿通口101や、第2の実施例にかかる調理容器B2における突出部露出口111のような貫通口が形成されていない平坦な底部61bを有する外鍋部が用いられている。
そして、外鍋部61内の所定位置に内鍋部61が配置されたときに、スペーサとしても機能する熱伝導体201により内鍋部71の底部71bの周縁部が支持されるように構成されている。
すなわち、第4の実施例にかかる調理容器B4においては、内鍋部71の底部71bが熱伝導体201を介して、外鍋部61の底部61b上に載置された状態となるように構成されている。
このように構成された第4の実施例にかかる調理容器B4によれば、内鍋部71の底部71bの熱が熱伝導体201を経て外鍋部61の底部61bの周縁部に伝わり、その熱部61bの温度が温度検出体9により検出される。
したがって、第4の実施例にかかる調理容器B4の場合にも、熱電導体210および外鍋部61の底部61bを介して間接にではあるが、内鍋部71の底部71bの温度を確実に検出して、自動温度調節機能による燻製調理を適正に行うことが可能な調理容器を提供することができる。
また、外鍋部61の底部61bに、第1の実施例にかかる調理容器B1における温度検出体挿通口101や、第2の実施例における調理容器B2における突出部露出口111のような貫通口が形成されていないので、燻製材が落下することを確実に防止することが可能で、使い勝手のよい調理容器を提供することができる。
<第5の実施例>
第5の実施例にかかる調理容器B(B5)は、図8に示すように、内鍋部71の底部の周縁部がスペーサとしても機能する熱伝導体201(201a)により支持されているとともに、内鍋部71の底部71bの中央部も熱伝導体201(201b)により支持されている。
すなわち、内鍋部71の底部71bの周縁部が熱伝導体201(201a)により支持されているばかりでなく、内鍋部71の底部71bの中央部も熱伝導体201(201b)により支持されていて、熱伝導体201(201b)の下端と当接する外鍋部61の内側底面61b2の、真下の領域である温度検出体当接予定領域61cに、温度検出体9が当接することで、内鍋部71の底部71bの温度を検出するように構成されている。
その他の構成は第4の実施例の調理容器B4の場合と同様である。
この第5の実施例にかかる調理容器B5の場合、熱伝導体201の下端部が当接する、外鍋部61の内側底面61b2の真下の外側底面61b1(温度検出体当接予定領域61c)に温度検出体9が当接することで、内鍋部71の底部71bの温度を検出するように構成されているので、第4の実施例にかかる調理容器B4の場合よりも、内鍋部71の底部71bの温度を精度よく検出することが可能になる。
次に、外鍋部61の内部の所定位置に内鍋部71を保持するための構成に特徴を有する第6の実施例、および、第7の実施例にかかる調理容器B(B6、B7)について説明する。
<第6の実施例>
図9(a)、(b)、図10、および図11は、本発明の第6の実施例にかかる調理器本体B(B6)の要部構成を示す図である。
なお、この第6の実施例にかかる調理容器B6においては、内鍋部71の底部71bの温度を検出するための構成として、第1の実施例の場合と同様の構成を採用していることから、詳しい説明は省略する。
第6の実施例にかかる調理器本体B6は、図9(a)、(b)、図10、および図11に示すように、外鍋部61の側壁(内周面)61aに内鍋部71を支持する支持体、すなわち、高位置支持用の支持体66aおよび低位置支持用の支持体66bが、周方向に交互に複数個(第6の実施例ではそれぞれ4個で合計8個)配設されており、また、内鍋部71の側壁(外周面)71aには、径方向の外側に突出するように配設された複数(第6の実施例では周方向に4個)の被支持体76が配設されている。詳しくは、第6の実施例にかかる調理容器B6では、調理容器B6を構成する外鍋部61の上端から高位置支持用の支持体66aの水平部上面までの距離H1が、外鍋部61の上端から低位置支持用の支持体66bの水平部上面までの距離H2よりも小さくなるように構成されている。
そして、内鍋部71の被支持体76が、外鍋部61の側壁(内周面)61aに配設された高位置支持用の支持体66a、あるいは低位置支持用の支持体66bによって懸架されることにより、内鍋部71が、外鍋部61に対して着脱自在に、かつ、所定位置、詳しくは、高さ方向の位置および径方向の位置が所定位置に保たれるように構成されている。
なお、図10および図11では、内鍋部71が備える被支持体76が、外鍋部61が備える高位置支持用の支持体66aによって懸架され、内鍋部71が外鍋部61における高位置に支持されている状態を示している。
この第6の実施例にかかる調理容器B6においては、上述のように、内鍋部71が備える被支持体76が、高位置支持用の支持体66a、あるいは低位置支持用の支持体66bに懸架されて所定高さ位置に支持され、かつ、内鍋部71が外鍋部61に対して着脱自在に支持されるように構成されている。
したがって、内鍋部71を外鍋部61から取り外して、外鍋部61と内鍋部71との間の、燻煙成分などの付着しやすい空隙81(81a、81b)の内面の清掃を容易に行うことが可能になる。
また、調理の種類や燻製材の種類や大きさなどに応じて外鍋部61の内側底面61b2と内鍋部71の外側底面71b1との距離を変更することができるので使い勝手を向上させることが可能になる。
<第7の実施例>
図12は、本発明の第7の実施例にかかる調理容器B(B7)を示す図であって、外鍋部61に内鍋部71を装着する途中の状態を示す側断面図、図13は、外鍋部61への内鍋部71の装着を完了した状態を示す側断面図である。
なお、この第7の実施例にかかる調理容器B7においても、内鍋部71の底部71bの温度を検出するための構成として、第1の実施例の場合と同様の構成を採用していることから、詳しい説明は省略する。
この第7の実施例にかかる調理容器B7は、図12、図13に示すように、内鍋部71の上端に鍔体78を設け、この鍔体78の下面の、内鍋部71の外周面から径方向外側に所定距離だけ離れた位置に、内鍋部の周方向に沿うように位置決め用溝状部79を設け、外鍋部61の上端が、この位置決め用溝状部79に嵌り込むことにより、外鍋部61内の所定位置に内鍋部71が配置されるように構成されている。
この第7の実施例の調理容器B7の場合、位置決め用溝状部79が形成された鍔体78を内鍋部71に設けるだけで、外鍋部61と内鍋部71との位置決めを容易かつ確実に行うことが可能になり、使い勝手のよい調理容器を提供することが可能になる。
なお、この第7実施形態の調理容器B7においては、上述の空隙81bに載置された燻製材から発生した燻煙が、空隙81から外部に漏出することを抑制する観点から、鍔体78を内鍋部71の上端の全周に連続して配設するように構成することが好ましい。
発明は、上記実施形態および実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内において種々の変形を加えることが可能である。
1a、1b 高火力バーナ
1c 小バーナ
2a 上側バーナ(グリルバーナ)
2b、2c 下側バーナ(グリルバーナ)
3 流量制御弁
4 グリル部
7 点火プラグ
8 熱電対
9 温度検出体(鍋底温度センサ)
10 器具本体
11 元ガス供給路(主ガス配管)
12 元ガス電磁弁
13a、13b 高火力バーナ用分岐路
13c 小バーナ用分岐路
13d グリルバーナ用分岐路
19 位置センサ
21 加熱状態調節部
21a、21b 高火力バーナ操作部
21c 小バーナ操作部
22 グリルバーナ操作部
23 燃焼表示ランプ
24 電源スイッチ
25 電源ランプ
32 バーナ用の付加機能操作・表示部
33 グリル用の付加機能操作・表示部
34 手動操作部
41 タイマ設定部
42 タイマ時間表示部
50 被調理物
51 五徳
53 熱伝導体
62 温度検出体挿通口
61 外鍋部
61a 外鍋部の側壁
61b 外鍋部の底部(底壁)
61b1 外鍋部の外側底面
61b2 外鍋部の内側底面
61c 温度検出体当接予定領域
63 燻煙通過口
64 スペーサ
66a 高位置支持用の支持体
66b 低位置支持用の支持体
71 内鍋部
71a 内鍋部の側壁
71b 内鍋部の底部(底壁)
71b1 内鍋部の外側底面
75a 支持部
76 被支持体
78 鍔体
79 位置決め用溝状部
81 空隙
81a 外周部空隙
81b 底部空隙
101 温度検出体挿通口
111 突出部露出口
171 内鍋部の突出部
201(201a、201b) 熱伝導体
A ガスコンロ
B(B1、B2、B3、B4、B5、B6、B7) 調理容器

Claims (8)

  1. 温度検出体を具備するガスコンロ上に載置され、前記ガスコンロにより加熱される外鍋部であって、上部に開口を有し、内部に燻製材が収容されるように構成された外鍋部と、
    燻製調理が行われる被調理物を収容する内鍋部であって、側面に燻煙を通過させるための燻煙通過口が複数形成されている内鍋部と、
    前記外鍋部内の所定位置に前記内鍋部が配置された状態で、前記外鍋部の前記開口を閉塞することができるように構成された蓋体と
    を備え、
    前記外鍋部内の前記所定位置に前記内鍋部が配置されたとき、前記外鍋部と前記内鍋部との間に空隙が形成されるように構成されているとともに、
    (a)前記外鍋部内の前記所定位置に前記内鍋部が配置されたときに、前記温度検出体が、前記内鍋部の外側底面に当接して、前記内鍋部の底部の温度が直接に検出される態様、
    (b)前記外鍋部内の前記所定位置に前記内鍋部が配置されたときに、前記内鍋部の外側底面と前記外鍋部の内側底面とが当接し、前記外鍋部の内側底面と前記内鍋部の外側底面とが当接している領域において、前記温度検出部が前記外鍋部の外側底面に当接し、前記内鍋部の底部の温度が前記外鍋部の底部を介して間接に検出される態様、
    (c)前記外鍋部内の前記所定位置に前記内鍋部が配置されたときに、前記内鍋部の外側底面と前記外鍋部の内側底面との間に、熱伝導体が、前記内鍋部の外側底面および前記外鍋部の内側底面と接した状態で位置し、前記外鍋部の外側底面に当接した前記温度検出体により、前記内鍋部の底部の温度が前記熱電導体を介して間接に検出される態様、
    のいずれかの態様で、前記内鍋部の底部の温度が検出されるように構成されていること
    を特徴とする調理容器。
  2. 前記(a)の態様で、前記内鍋部の底部の温度が検出されるように構成されており、
    前記外鍋部の底部には前記温度検出体を挿通させる温度検出体挿通口が設けられ、
    前記温度検出体が前記温度検出体挿通口を経て、前記内鍋部の外側底面に当接し、かつ、
    前記温度検出体挿通口の周縁には、上方に向けて堰体が立設されていること
    を特徴とする請求項1記載の調理容器。
  3. 前記(a)の態様で、前記内鍋部の底部の温度が検出されるように構成されており、
    前記内鍋部の底部には、下方向に突出する突出部が設けられ、
    前記外鍋部の底部には、前記内鍋部の前記突出部を露出させる突出部露出口が設けられており、かつ、
    前記外鍋部の前記突出部露出口を経て前記内鍋部の前記突出部が前記温度検出体と当接し、かつ、
    前記温度検出体挿通口の周縁には、上方に向けて堰体が立設されていること
    を特徴とする請求項1記載の調理容器。
  4. 前記(b)の態様で、前記内鍋部の底部の温度が検出されるように構成されており、
    前記内鍋部の外側底面には、下方向に突出する突出部が設けられ、
    前記内鍋部の前記突出部が、前記外鍋部の内側底面と当接し、
    前記外鍋部の内側底面と前記内鍋部の外側底面とが当接している領域において、前記温度検出部が前記外鍋部の外側底面に当接するように構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の調理容器。
  5. 前記外鍋部の内側底面の、前記温度検出体が当接する温度検出体当接予定領域と、前記内鍋部の外側底面との間に、前記熱伝導体が配置されており、
    前記外鍋部の外側底面に当接した前記温度検出体により、前記内鍋部の底部の温度が前記熱電導体を介して間接に検出されるように構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の調理容器。
  6. 前記外鍋部の内周面に前記内鍋部を支持する複数の支持体を設けるとともに、
    前記内鍋部の外周面に前記支持体により支持される複数の被支持体を設け、
    前記内鍋部の前記被支持体が、前記外鍋部の前記支持体により支持されることにより、
    前記内鍋部が、前記外鍋部に対して着脱自在に前記所定位置に支持されるように構成されていること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の調理容器。
  7. 前記支持体が、高位置用支持体と、低位置用支持体とを備えており、
    前記内鍋部を、(1)前記外鍋部の内側底面と前記内鍋部の外側底面との距離の大きい高位置と、(2)前記高位置に支持されている場合よりも、前記外鍋部の内側底面と前記内鍋部の外側底面との距離の小さい低位置のいずれかを選択して支持することができるように構成されていること
    を特徴とする請求項6記載の調理容器。
  8. 前記内鍋部の外周面に鍔体を設け、該鍔体の下面の、前記内鍋部の外周面から径方向外側に所定距離だけ離れた位置に、前記内鍋部の周方向に沿うように位置決め用溝状部を設け、前記外鍋部の上端が前記位置決め用溝状部に嵌り込むことにより、前記外鍋部内の前記所定位置に前記内鍋部が配置されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の調理容器。
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