JP2019034649A - キャンピングカー改造用キット及びこのキットを用いた改造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】自己所有車をキャンピングカーへと改造して形成される居住空間を可及的に拡大形成することを図る。【解決手段】各種の内装パネルをキット化し、各種パネルを略断面逆コ字形状のブラケットを介して車体ボディ内壁面に取付けるようにし、しかも、かかる取付けに使用するボルトの締め付け作業をキャンピングカー内の居住空間側に位置するボルト先端部側から行えるようにボルト頭部を内装パネルと車体ボディ内壁面との間のデッドスペース内に位置するように構成した。さらに、ボルト先端部にボルト締付け治具の操作が可能な治具操作手段を形成したキャンピングカー改造方法とすることにより上記課題を解決せんとするものである。【選択図】図1
Description
この発明は、既存の乗用車または商用車をキャンピングカーに改造するためのキット及びそのキットを用いたキャンピングカー改造方法に関する。
従来、既存のボックスカーと言われる箱型の乗用車または貨物を運搬する商用車の後部箱型空間を居住空間に改造しキャンピングカーとする方法が流行となっている。
これは当初よりキャンピングカー仕様で製造された車に比し自己の既存の乗用車または商用車をキャンピングカーに改造する方が安価に済み、しかも既存の自己保有の乗用車または商用車を改造するものであるため別個にキャンピングカーを入手して既存乗用車または既存商用車と併用する不経済を回避することができ、更には、自己の趣味嗜好に合致する内装のキャンピングカーへと改造が行えるメリットがある。
このように自己保有の乗用車または商用車をキャンピングカーに改造する技術は、下記特許文献に記載されている。
特許文献1では、乗用車の後方部分に設けたルーフの一部を開口して出入り口を設け、車両のルーフ全体の形状に対応させて一体に形成した樹脂台座を車両ルーフ面に装着し、当該台座上に四周側壁を備えた躯体を載置固定し、躯体内に床面を形成すると共に、この躯体にルーフ体を装着して、車両ルーフ上に寝室空間を形成することで自家用車をキャンピングカーへと改造する方法について開示している。
ところが、自己所有の乗用車または商用車をキャンピングカーに改造するに際して重要な条件の一つは既存の乗用車または商用車の後部箱型空間を可及的に広くキャンピングカー仕様の内部室内に改造することである。
しかし、既存の乗用車または商用車の後部箱型空間は車体ボディが外部湾曲に形成されているために当然内部空間の側面、天井面も湾曲する。
他方、キャンピングカーの内部空間を形成するサイドパネル、アッパーパネル等の内装パネルは垂直平坦形状が望ましいために必然的にキャンピングカー仕様の内装パネルと湾曲ボディ内壁面との間には上部から下部にかけて漸次拡大するデッドスペースが形成される。
かかるデッドスペースを幅狭に形成することによりキャンピングカーの居住空間は可及的に拡大する。しかし、このような広い居住空間を形成するためには内装パネルを車体ボディの内面に装着する際の工夫が必要となる。
例えば、内装パネルを車体ボディの内面に固定する際のボルト、ナット等の連結金具や、車体ボディの内壁面に車内居住空間を形成する垂直、平坦パネルを取付けるためのブラケット等に一定の工夫を凝らさなければならない。
すなわち、かかる工夫はキャンピングカーの内装パネル、特にサイドパネル、アッパーパネル等の内装パネルの取付けを既存乗用車または商用車の湾曲ボディ内壁面に可及的に密着させてその間の無駄なデッドスペースを最小限に形成する工夫であったり、ボルトの締め付け頭部を幅狭のデッドスペース内に位置させ、ボルト締めの組付け作業を居住空間内から容易に行えるようにする工夫等であったりする。
この発明では、各種の内装パネルをキット化し、各種パネルを断面略逆コ字形状のブラケットを介して車体ボディ内壁面に取付けるようにし、しかも、かかる取付けに使用するボルトの締め付け作業をキャンピングカー内の居住空間側に位置するボルト先端部側から行えるキット構造とした。すなわち、ボルト頭部を内装パネルである左右側サイドパネルと車体ボディ内壁面との間のデッドスペース内に位置させ、ボルト先端部にボルト締付け治具操作可能な治具操作手段を形成したことにより、ブラケットを有した内装パネルを容易に、かつ、車体ボディとの間のデッドスペースを可及的に小さくしたキャンピングカー改造方法とすることにより上記課題を解決せんとするものである。
本発明は、平板で、かつ予め車体ボディ内壁面とキャンピングカー居住空間に対応する外形形状とした左右側サイドパネル、フロアーパネル等の内装パネルと、各パネルを一組のキット化すると共に、キット化された内装パネルの左右側サイドパネルを車体ボディ内壁面に取り付けるために設けた略断面逆コ字形状のブラケットと、ブラケットの取付け位置に対応する左右側サイドパネルの所定個所に埋設した長手状ナットと、左右側サイドパネルをブラケットに取付け固定するために長手状ナットと螺着するボルトと、ボルトの先端部に設けたボルト締付け治具操作可能な治具操作手段と、より構成し、ボルトの頭部は左右側サイドパネルと車体ボディ内壁面との間に形成されるデッドスペースに位置すると共に、ボルトの有効全長はボルト先端部が螺着時に長手状ナットから突出しない長さに形成したことを特徴とするキャンピングカー改造用キット具を提供せんとするものである。
また、本発明の選択的な態様の1つにおいて、左右側サイドパネル、フロアーパネル等の内装パネルを、平板で、かつ予め車体ボディ内壁面とキャンピングカー居住空間に対応する外形形状とし、かつ各パネルを一組のキット化すると共に、キット化された内装パネルの左右側サイドパネルは略断面逆コ字形状のブラケットを介して車体ボディ内壁面に取付け、しかも、ブラケットの取付け位置に対応する左右側サイドパネルの所定個所には長手状ナットを埋設し、左右側サイドパネルをブラケットに取付け固定するために長手状ナットと螺着するボルトは頭部が左右側サイドパネルと車体ボディ内壁面との間に形成されるデッドスペースに位置すると共に、ボルトの先端部にはボルト締付け治具操作が可能な治具操作手段を形成し、ボルトの有効全長はボルト先端部が螺着時に長手状ナットから突出しない長さに形成したことを特徴とするキャンピングカー改造用キット具を用いたキャンピングカーの改造方法を提供せんとするものである。
この発明によれば、内装パネルと、ブラケットと、長手状ナットと、ボルトとより構成し、しかもボルトの頭部は内装パネルである左右側サイドパネルと車体ボディ内壁面との間に形成されるデッドスペースに位置すると共に、ボルト先端部が螺着時に長手状ナットから突出しない長さに形成したことにより、またこれらのキット部材により組み立てることによりキャンピングカーに改造したことにより既存の改造する乗用車のメーカーや車体内部空間の形状がほぼ均一である限りキット化された内装パネルがそのまま各種既存車に適用されることになり、内装パネルの製造コストが安価となり、また改造時の装着作業も均一化されるため容易に簡単に行え、改造コストの低減化に貢献することができる効果がある。
しかも、内装パネルの張設作業に際しては、ブラケットの取付け位置に対応する左右側サイドパネルの所定個所には長手状ナットを埋設し、左右側サイドパネルをブラケットに取付け固定するために長手状ナットを螺着するボルトは頭部が左右側サイドパネルと車体ボディ内壁面との間に露出することになり、ブラケットへの螺着時のボルト締付け強度や螺合部材としてのナットの内装パネル埋設構造に適した構造とすることができる効果があり、同時にボルトの先端部にはボルト締付け治具操作が可能な治具操作手段を形成し、ボルトの有効全長はボルト先端部が螺着時に長手状ナットから突出しない長さに形成したことにより、ボルトの締め付け作業が車体内部空間側から行えることになり、一方ボルト頭部は居住空間となる車体内部空間側に突出露見することがないため居住空間内での生活に支障となる改造部材の突出状態を解消することができ居住空間最大限に有効に使用することができる効果がある。
[実施形態]
この発明の要旨は、内装パネル40と、ブラケット60と、長手状ナット61と、ボルト62と、より構成し、しかもボルト62の頭部は内装パネル40である左右側サイドパネル10と車体ボディ内壁面50との間に形成されるデッドスペース70に位置すると共に、ボルト62の先端部が螺着時に長手状ナット61から突出しない長さに形成し、また内装パネル40を、平板で、かつ予め車体ボディ内壁面50とキャンピングカー居住空間Rに対応する外形形状とし、かつ各パネル10,20,30を一組のキット化とすると共に、キット化された内装パネル40の左右側サイドパネル10は略断面逆コ字形状のブラケット60を介して車体ボディ内壁面50に取付けたこと、及びブラケット60の取付け位置に対応する左右側サイドパネル10の所定個所には長手状ナット61を埋設し、左右側サイドパネル10をブラケット60に取付け固定するために長手状ナット61を螺着するボルト62は頭部が左右側サイドパネル10と車体ボディ内壁面50との間に形成されるデッドスペース70に位置するように構成したこと、並びにボルト62の先端部にはボルト62締付け治具操作が可能な治具操作手段を形成し、ボルト62の有効全長はボルト62先端部が螺着時に長手状ナット61から突出しない長さに形成したことに特徴を有する。
この発明の要旨は、内装パネル40と、ブラケット60と、長手状ナット61と、ボルト62と、より構成し、しかもボルト62の頭部は内装パネル40である左右側サイドパネル10と車体ボディ内壁面50との間に形成されるデッドスペース70に位置すると共に、ボルト62の先端部が螺着時に長手状ナット61から突出しない長さに形成し、また内装パネル40を、平板で、かつ予め車体ボディ内壁面50とキャンピングカー居住空間Rに対応する外形形状とし、かつ各パネル10,20,30を一組のキット化とすると共に、キット化された内装パネル40の左右側サイドパネル10は略断面逆コ字形状のブラケット60を介して車体ボディ内壁面50に取付けたこと、及びブラケット60の取付け位置に対応する左右側サイドパネル10の所定個所には長手状ナット61を埋設し、左右側サイドパネル10をブラケット60に取付け固定するために長手状ナット61を螺着するボルト62は頭部が左右側サイドパネル10と車体ボディ内壁面50との間に形成されるデッドスペース70に位置するように構成したこと、並びにボルト62の先端部にはボルト62締付け治具操作が可能な治具操作手段を形成し、ボルト62の有効全長はボルト62先端部が螺着時に長手状ナット61から突出しない長さに形成したことに特徴を有する。
この発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。なお、本発明では既存の乗用車または商用車に適用される改造ではあるが、本実施例では商用車を用いて説明する。
図1に示すのは、本発明のキャンピングカー改造方法により改造した改造キャンピングカーの内部のパネルを組み合わせたキット図である。
すなわち、既存の乗用車の車体ボディ内壁面50にキャンピングカーの居住空間Rを形成するパネルを張設することを示している。
張設する内装パネル40としては、左右側サイドパネル10、アッパーパネル20、フロアーパネル30等の内装パネル40がある。これらの各種内装パネル40はそれぞれ張設する車体ボディ内壁面50とキャンピングカー居住空間Rに対応する外形に形成されていると共に、各パネル10,20,30を一組のキット化としている。
すなわち、改造する既存商用車の車種や車体ボディ51等に対応させて各種内装パネルはキット化している。従って、一台分の内装パネルを一組として組み合わせて市場に改造流通させてそのまま改造に使用することができるように構成している。
具体的には、キット化される内装パネルは、主に車体ボディ51の左右両側内壁面に張設する左右側サイドパネル10、車体ボディ51の天井面に張設するアッパーパネル20、車体ボディ51の床面に張設するフロアーパネル30等から構成されている。
左右側サイドパネル10は、図2に示すようにブラケット60及び略くの字形状の天井ブラケット64を介して車体ボディ51の窓部を除いた内側壁面に取付けられるように上部パネル11と下部パネル12からなり、上部パネル11は、略方形状で略中央部に車体ボディ51の窓部に対応する開口窓部18、或いは物入れ用の凹部等を形成し、下縁部には下部パネル12と嵌合連結するための嵌合凹凸部13を形成している。
下部パネル12は、略方形状で略中央部に車体ボディ51の側壁に設けられた物置部に対応した取り出し口16を形成し、上縁部には上部パネル11の嵌合凹凸部13と嵌着連結するための嵌合凹凸部14を形成している。更には、下部パネル12の下縁部には後述するフロアーパネル30の嵌合孔31に嵌着するための嵌合突部15を形成している。
アッパーパネル20は、図2及び図6に示すように略L字形状の支持ブラケット65を介して上部パネル11の上縁部に取付けられるように構成されており、水平面の天井ボード21とその前縁部と後縁部に立ち上げた前後化粧ボード22よりなり、しかも、前後化粧ボード22の上縁部は車体ボディの湾曲天井面に対応する湾曲形状に構成されている。
フロアーパネル30は、図2及び図6に示すように車体フロアー52の形状に対応するように加工されており、左右の側縁部は車体ボディ側面に対応する凹凸形状に形成されている。また、フロアーパネル30の両側部には左右側サイドパネル10の下部パネル12下縁部に形成された嵌合突部15に嵌着するための嵌合孔31が穿設されている。
なお、上記の左右側サイドパネル10、アッパーパネル20、フロアーパネル30等の内装パネル40は車体ボディ51の内面の形状に相応する個所に張設されるものであるが、車体ボディ51には運転席後方の左右両外側面には乗降用の引きドア53が設けられており、また、車体ボディ51内の運転席後部には同乗者用のシート54が配設されている。従って、左右側サイドパネル10は車体ボディ51の乗降用引きドア53を回避したその後方の居住空間Rにおいて張設される。また、図3〜図6に示すようにフロアーパネル30は運転席後部の同乗者シート54を折畳み、車体ボディ51のフロアーと同一水平面にして乗降用の引きドア53位置対応のフロアーを含めてこの全フロアーに敷設される。アッパーパネル20は運転席天井部の後方から車体ボディ51の天井部後端までを被覆するように張設される。
以上のように本発明の実施例においては、車体ボディ51内に左右側サイドパネル10、アッパーパネル20、フロアーパネル30等の内装パネル40が張設されて既存の乗用車内部がキャンピングカー仕様に改造されるものである。
次にかかる内装パネル40を車体ボディ51に張設固定するための連結手段について説明する。
特に、車体ボディ51と内装パネル40の間に形成されるデッドスペース70を可及的に幅狭に形成して内装パネル40、すなわち、左右側サイドパネル10によるキャンピングカー居住空間Rを可及的に広く形成するための技術と共に、かかる制約状況のもとで内装パネル40と車体ボディ51のブラケット60とをボルト62により緊締連結する際にブラケット60が位置する幅狭のデッドスペース70側からボルト62の締め込み操作を行うことなくボルト62による緊締連結が行える特殊ボルト構造等について説明する。
車体ボディ51の所定位置には図7及び図8(a),(b)に示すように所定の手段、例えばボルト62により内装パネル40を連結するためのブラケット60が突設されている。このブラケット60に対応する肉厚の内装パネル40の位置には長手状ナット61を埋設している。
左右側サイドパネル10をブラケット60に取付け固定するためには長手状ナット61と螺着するボルト62の頭部が左右側サイドパネル10と車体ボディ内壁面50との間のデッドスペース70内に位置してボルト62頭部がブラケット60と緊密に当接しながら長手状ナット61を介して内装パネル40が確実にブラケット60に連結されるように構成している。
このようにボルト頭部がデッドスペース70内に位置してブラケット60と緊密に当接しながら長手状ナット61を介して内装パネルが確実にブラケット60に連結されるように構成するために次のような長手状ナット61を構成使用する。
すなわち、図8(a),(b)に示すように、ボルト頭部と反対側の先端部端面にはボルト締付け治具操作が可能な治具操作手段Mを形成し、ボルト62の有効全長はボルト62の先端部が螺着時に長手状ナット61から突出しない長さに形成している。
かかる形状のボルト62は頭部がデッドスペース70に位置しながらも先端部は居住空間Rの内装パネル40の表面側に突出しない状態で長手状ナット61に螺入し、しかも該ナット61の端面側から治具操作手段Mを介してボルト先端部側からボルト締付け操作が可能となる。なお、ボルト62の先端部端面にはプラス溝を形成し、治具操作手段Mとしてはプラス溝用ドライバーやL字形状の六角レンチ等を用いる。
なお、左右側サイドパネル10を装着する際に車体ボディ51との間に介在するブラケット60は、図8(a),(b)に示すように板金による下方開口の断面略逆コ字状に形成されており、その両側板には車体ボディ51と連結するためのボディ用ボルト孔63と左右側サイドパネル10を連結するためのボルト孔63とが穿設されている。
また、車体ボディ51の後部ドアは上縁部を枢支した跳ね上げ式に構成しているために車体ボディ51の後方開口部にはドアと密着当接する周端面エッジ55が形成されている。従って、後部ドアの周端面エッジ55と左右側サイドパネル10の後端縁の間に形成されるデッドスペース70の後端開口部が露出することになるためこの露出開口部を被覆するためのカバー用として端面パネル17が左右側サイドパネル10の後端縁に連続して略直角に延設される。
この発明の実施例は上記のように構成されており、既存の乗用車または商用車をキャンピングカーに改造するに際しては次のような手順で改造工程が実施され、本説明では商用車で説明する。
すなわち、まず、既存の商用車の車種や車内の容積等を勘案して既存の商用車に適合するキット化された一組の内装パネル40のキットを選択する。
次いで、左右側サイドパネル10を車体ボディ51の内壁面に装着する作業として車体ボディ51の内壁面の所要位置に略断面逆コ字形状のブラケット60を連設固定する。
ブラケット60の規格は車体ボディ51の湾曲態様や湾曲位置に応じて異なり、湾曲形の最大個所では略断面逆コ字形状のブラケット60の幅員も最大となる。
このように車体ボディ51或いは車体インナーパネル等の車体内壁面の湾曲形状をブラケット60の幅員とそれに連設する左右側サイドパネル10によって補正して最小のデッドスペース70を保持しながら居住空間Rに垂直な壁体をサイドパネルとして形成できるように構成している。
左右側サイドパネル10にはブラケット60のボルト孔63に対応する位置に予め長手状ナット61が埋設されており、ブラケット60の位置する所定個所に左右側サイドパネル10を当接してブラケット60の内側、すなわち、内装パネル40と車体ボディ51との間のデッドスペース70側からボルト62を長手状ナット61に螺着する。
この際にボルト62の頭部はブラケット60内、すなわち、デッドスペース70内に位置し、先端部端面は長手状ナット61内に螺合して突出しない。
かかる状態で内装パネル40の居住空間R側、すなわち、左右側サイドパネル10の表面側から長手状ナット61の開口内にボルト62の締付け操作が可能な工具を挿入しボルト62の締付け操作を行う。
具体的には、ボルト62の先端部端面にはプラス溝を形成し、治具操作手段Mはプラスドライバを使用することにより内装パネルの居住空間R側からボルト62の締付け操作が可能となる。
なお、ボルト62の有効全長はボルト62の先端部が螺着時に長手状ナット61から突出しない長さに形成しているために居住空間R内、すなわち、内装パネル40の表面側にはボルト62の先端部が全く突出せず平坦なパネル表面を現出することができ、居住空間R内において可及的に突出物等の居住空間Rへの干渉物を排除することができる。
また、アッパーパネル20は同様に天井ブラケット64を介して運転席後部から商用車の後方開口部までの天井を水平面でカバーするように取付ける。この際も商用車の天井面は湾曲しているために可及的にかかる湾曲天井面に沿ったアッパーパネル20を形成することはキット化した本発明の趣旨にそぐわないためにいかなる湾曲の天井面を有する商用車であっても画一的に外形が適合する形状のパネル形態、すなわち、水平な天井ボード21を主たる構成としている。しかも、天井ボード21の前後端縁部には商用車の湾曲天井面に対応する上縁部湾曲の前後化粧ボード22を立設し、アッパーパネル20と商用車天井部との間に形成されたデッドスペース70の前後開口部を閉塞している。このように居住空間R内にいて運転席後部から商用車の後方開口部に至るまでに形成されるかまぼこ型のドーム天井空間は前後で完全に閉塞される。
これも各種の形状と居住空間Rを有する既存の商用車の型式に応じて画一的な垂直および水平パネルによりキャンピングカーの居住空間Rを最大限の居住許容空間に形成する各内装パネルキット化に基づく効果である。
また、フロアーパネル30については、アッパーパネル20の前後の長さに対応する長さで運転席後部から商用車の後方開口部に至るまでを敷設する。
フロアーパネル30については特にブラケット60を使用することなく左右側サイドパネル10の下部パネル12の下縁部に形成した嵌合突部15とフロアーパネル30に形成した嵌合孔31との嵌着により強固に敷設固定される。
なお、図3〜図6に示すように運転席後部では同乗者のシート54を折畳み、商用車のフロアーと面一の水平面を形成するように構成する。そして、この折畳んだシート54からフロアー後端に至るまでの居住空間Rにフロアーパネル30を敷設することによりキャンピングカーの居住空間Rが完成する。
最後に、上述した各実施の形態の説明は本発明の一例であり、本発明は上述の実施の形態に限定されることはない。このため、上述した各実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
M 治具操作手段
R 居住空間
10 左右側サイドパネル
11 上部パネル
12 下部パネル
13 嵌合凹凸部
14 嵌合凹凸部
15 嵌合突部
16 取り出し口
17 端面パネル
20 アッパーパネル
21 水平面の天井ボード
22 前後化粧ボード
30 フロアーパネル
31 嵌合孔
40 内装パネル
50 ボディ内壁面
51 車体ボディ
52 車体フロアー
53 引きドア
54 シート
55 周端面エッジ
60 ブラケット
61 長手状ナット
62 ボルト
63 ボルト孔
64 天井ブラケット
65 支持ブラケット
70 デッドスペース
R 居住空間
10 左右側サイドパネル
11 上部パネル
12 下部パネル
13 嵌合凹凸部
14 嵌合凹凸部
15 嵌合突部
16 取り出し口
17 端面パネル
20 アッパーパネル
21 水平面の天井ボード
22 前後化粧ボード
30 フロアーパネル
31 嵌合孔
40 内装パネル
50 ボディ内壁面
51 車体ボディ
52 車体フロアー
53 引きドア
54 シート
55 周端面エッジ
60 ブラケット
61 長手状ナット
62 ボルト
63 ボルト孔
64 天井ブラケット
65 支持ブラケット
70 デッドスペース
Claims (2)
- 内装パネルと、
ブラケットと、
長手状ナットと、
ボルトと、
より構成し、しかもボルトの頭部は内装パネルである左右側サイドパネルと車体ボディ内壁面との間に形成されるデッドスペースに位置すると共に、
ボルトの先端部が螺着時に長手状ナットから突出しない長さに形成したことを特徴とするキャンピングカー改造用キット具。 - 左右側サイドパネル、フロアーパネル等の内装パネルを、平板で、かつ予め車体ボディ内壁面とキャンピングカー居住空間に対応する外形形状とし、かつ各パネルを一組のキット化すると共に、キット化された内装パネルの左右側サイドパネルは断面略逆コ字形状のブラケットを介して車体ボディ内壁面に取付け、しかも、ブラケットの取付け位置に対応する左右側サイドパネルの所定個所には長手状ナットを埋設し、左右側サイドパネルをブラケットに取付け固定するために長手状ナットを螺着するボルトは頭部が左右側サイドパネルと車体ボディ内壁面との間に形成されるデッドスペースに位置すると共に、ボルトの先端部にはボルト締付け治具操作が可能な治具操作手段を形成し、ボルトの有効全長はボルト先端部が螺着時に長手状ナットから突出しない長さに形成したキャンピングカー改造用キット具を用いたキャンピングカーの改造方法。
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