[go: up one dir, main page]

JP2019011149A - フォークリフト - Google Patents

フォークリフト Download PDF

Info

Publication number
JP2019011149A
JP2019011149A JP2017127382A JP2017127382A JP2019011149A JP 2019011149 A JP2019011149 A JP 2019011149A JP 2017127382 A JP2017127382 A JP 2017127382A JP 2017127382 A JP2017127382 A JP 2017127382A JP 2019011149 A JP2019011149 A JP 2019011149A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
armrest
forklift
steering
cargo handling
vcm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017127382A
Other languages
English (en)
Inventor
秀和 安河内
Hidekazu Yasukochi
秀和 安河内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Logisnext Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Logisnext Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Logisnext Co Ltd filed Critical Mitsubishi Logisnext Co Ltd
Priority to JP2017127382A priority Critical patent/JP2019011149A/ja
Publication of JP2019011149A publication Critical patent/JP2019011149A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】フォークリフトの安全性を保ちつつ前方視界を改善する。【解決手段】フォークリフトは、車両の運転席に設けられ、可動機構により非運転位置と運転位置との間を移動するアームレストと、前記アームレストに設けられ、舵取り操作に応じて操作信号を出力する操舵部材と、前記車両の転舵輪の転舵角を変化させる転舵装置と、前記操舵部材からの前記操作信号を前記転舵装置へ電気的に伝達し、前記転舵角を前記操作信号により変化させる制御部と、前記アームレストが前記非運転位置にあるか、または前記運転位置にあるかを検出するアームレスト検出部とを備え、前記制御部は、前記アームレスト検出部により前記アームレストが前記非運転位置にあることが検出されているときは、前記操舵部材が操作されても前記転舵装置が前記転舵角を変化しないように、前記転舵装置または前記操舵部材を制御する。【選択図】図4

Description

本発明は、フォークリフトに関する。
カウンターバランス式のフォークリフトでは、前方視界を改善することが要請されている。一方、リーチ式のフォークリフトにおいて、ステアリングハンドルに代えてバイワイヤ方式による操舵部材(以下、ミニステアリングと呼ぶ)を設けた従来例が知られている(特許文献1)。
欧州特許出願公開第2674387号明細書
カウンターバランス式のフォークリフトの前方視界を改善するためには、上記リーチ式のフォークリフトのようなミニステアリングを採用することが一策である。
しかしながら、カウンターバランス式のフォークリフトの運転席前方のステアリングハンドルを廃止し、運転席前方以外の箇所にミニステアリングを設ける場合、運転席前方にステアリングハンドルを有する場合と同等以上の安全性を担保する必要がある。
(1)本発明の第1の態様によるフォークリフトは、車両の運転席に設けられ、可動機構により非運転位置と運転位置との間を移動するアームレストと、前記アームレストに設けられ、舵取り操作に応じて操作信号を出力する操舵部材と、前記車両の転舵輪の転舵角を変化させる転舵装置と、前記操舵部材からの前記操作信号を前記転舵装置へ電気的に伝達し、前記転舵角を前記操作信号により変化させる制御部と、前記アームレストが前記非運転位置にあるかまたは前記運転位置にあるかを検出するアームレスト検出部とを備え、前記制御部は、前記アームレスト検出部により前記アームレストが前記非運転位置にあることが検出されているときは、前記操舵部材が操作されても前記転舵装置が前記転舵角を変化しないように、前記転舵装置または前記操舵部材を制御する。
(2)本発明の第2の態様によるフォークリフトは、第1の態様のフォークリフトにおいて、アームレスト検出部は、前記アームレストがオペレータの腕を支える第1位置を前記運転位置として検出し、前記第1位置と異なる第2位置を前記非運転位置として検出する。
(3)本発明の第3の態様によるフォークリフトは、第1または第2の態様のフォークリフトにおいて、前記制御部は、前記アームレスト検出部により前記アームレストが前記非運転位置にあることが検出されているときは、前記転舵装置が前記転舵角を変化しないように、前記転舵装置へ前記操作信号を伝達しない、または、前記操作信号を出力しないように前記操舵部材を制御する。
(4)本発明の第4の態様によるフォークリフトは、第1から第3の態様のフォークリフトにおいて、前記運転席にオペレータが着座しているか否かを検出する着座検出部をさらに備え、前記制御部は、前記着座検出部によりオペレータが着座していないことが検出されているときは、前記アームレスト検出部により前記アームレストが前記運転位置にあることが検出され、かつ、前記操舵部材が操作されても、前記転舵装置が前記転舵角を変化しないように、前記転舵装置へ前記操作信号を伝達しない、または、前記操作信号を出力しないように前記操舵部材を制御する。
(5)本発明の第5の態様によるフォークリフトは、第1から第4の態様のフォークリフトにおいて、荷役操作に応じて荷役操作情報を出力する荷役情報出力部と、前記荷役操作情報に基づいてフォークを駆動する荷役装置とをさらに備え、前記制御部は、前記荷役情報出力部からの前記荷役操作情報を前記荷役装置へ電気的に伝達し、前記荷役操作情報により前記フォークを駆動させるとともに、前記アームレスト検出部により前記アームレストが前記非運転位置にあることが検出されているときは、前記荷役操作が行われても前記荷役装置が前記フォークを駆動しないように、前記荷役装置または前記荷役情報出力部を制御する。
(6)本発明の第6の態様によるフォークリフトは、第5の態様のフォークリフトにおいて、前記荷役情報出力部は、リフト操作またはティルト操作に応じて前記荷役操作情報を出力する。
(7)本発明の第7の態様によるフォークリフトは、第5または第6の態様のフォークリフトにおいて、前記制御部は、前記荷役操作が行われても前記荷役装置が前記フォークを駆動しないように、前記荷役装置へ前記荷役操作情報を伝達しない、または、前記荷役操作情報を出力しないように前記荷役情報出力部を制御する。
(8)本発明の第8の態様によるフォークリフトは、第1から第7の態様のフォークリフトにおいて、走行操作に応じて走行操作情報を出力する走行情報出力部と、前記走行操作情報に基づいて前記車両の駆動輪を駆動する走行装置とをさらに備え、前記制御部は、前記制御部は、前記走行情報出力部からの前記走行操作情報を前記走行装置へ電気的に伝達し、前記走行操作情報により前記駆動輪を駆動させるとともに、前記アームレスト検出部により前記アームレストが前記非運転位置にあることが検出されているときは、前記走行操作が行われても前記走行装置が前記駆動輪を駆動しないように、前記走行装置または前記走行情報出力部を制御する。
(9)本発明の第9の態様によるフォークリフトは、第8の態様のフォークリフトにおいて、前記制御部は、前記走行操作が行われても前記走行装置が前記駆動輪を駆動しないように、前記走行装置へ前記走行操作情報を伝達しない、または、前記走行操作情報を出力しないように前記走行情報出力部を制御する。
(10)本発明の第10の態様によるフォークリフトは、第1から第9の態様のフォークリフトにおいて、前記運転席の前方に設けられ、前記運転席の方向にせり出している手すりが、前記運転席の座面よりも高い空間位置に配設されている。
(11)本発明の第11の態様によるフォークリフトは、第1から第10の態様のフォークリフトにおいて、前記アームレストは、前記車両が側方に転倒する時にオペレータの身体を支える。
(12)本発明の第12の態様によるフォークリフトは、車両の運転席に着座したオペレータの前方を除いた箇所に設けられ、舵取り操作に応じて操作信号を出力する操舵部材と、前記車両の転舵輪の転舵角を変化させる転舵装置と、前記操舵部材からの前記操作信号を前記転舵装置へ電気的に伝達し、前記転舵角を前記操作信号により変化させる制御部と、前記前方に設けられ、前記運転席の方向にせり出し、前記運転席の座面よりも高い空間位置に配設されている手すりとを備える。
(13)本発明の第13の態様によるフォークリフトは、第12の態様のフォークリフトにおいて、前記運転席に設けられ、可動機構により非運転位置と運転位置との間を可動するとともに前記操舵部材を備えるアームレストと、前記アームレストが前記非運転位置にあるかまたは前記運転位置にあるかを検出するアームレスト検出部とを備え、前記制御部は、前記アームレスト検出部により前記アームレストが前記非運転位置にあることが検出されているときは、前記操舵部材が操作されても前記転舵装置が前記転舵角を変化しないように、前記転舵装置または前記操舵部材を制御する。
(14)本発明の第14の態様によるフォークリフトは、第13の態様のフォークリフトにおいて、アームレスト検出部は、前記アームレストがオペレータの腕を支える第1位置を前記運転位置として検出し、前記第1位置と異なる第2位置を前記非運転位置として検出する。
(15)本発明の第15の態様によるフォークリフトは、第13または第14の態様のフォークリフトにおいて、前記制御部は、前記アームレスト検出部により前記アームレストが前記非運転位置にあることが検出されているときは、前記転舵装置が前記転舵角を変化しないように、前記転舵装置へ前記操作信号を伝達しない、または、前記操作信号を出力しないように前記操舵部材を制御する。
(16)本発明の第16の態様によるフォークリフトは、第13から第15の態様のフォークリフトにおいて、前記アームレストは、前記車両が側方に転倒する時にオペレータの身体を支える。
本発明によるフォークリフトによれば、前方視界を改善し、安全性を確保できる。
カウンターバランス式のフォークリフトを例示する側面図である。 運転室内の構成を説明する図である。 使用位置にあるアームレストの詳細を説明する斜視図である。 フォークリフトの要部構成を例示するブロック図である。 図5(a)は表示部の表示画面を説明する図、図5(b)は走行のインターロック状態における表示画面を例示する図、図5(c)は荷役のインターロック状態における表示画面を例示する図である。 インターロック制御に用いるフラグをセットする処理の流れを説明するフローチャートである。 インターロック施錠制御処理の流れを説明するフローチャートである。 インターロック解錠制御処理の流れを説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の一実施の形態によるフォークリフトを説明する。
<全体構成>
図1は、カウンターバランス式のフォークリフト1を例示する側面図である。図1の左側がフォークリフト1の前部であり、図1の右側がフォークリフト1の後部である。フォークリフト1は、走行用車輪2および運転室3が設けられた車両本体4と、車両本体4の前部に設けられた荷役装置5とを有する。荷役装置5は、車両本体4の前部に固定される左右一対の外マスト6と、外マスト6に支持案内されて昇降自在な左右一対の内マスト7と、内マスト7に昇降可能に配置された昇降体であるキャリッジ8と、キャリッジ8の前面側に設けられて荷物を保持する左右一対のフォーク9とを備えている。
キャリッジ8と外マスト6とに亘ってチェーン10が設けられており、チェーン10の中間部は、内マスト7の上部に設けられたガイド輪であるシーブ11に巻装されてキャリッジ8を吊持している。内マスト7は、外マスト6に固定支持されたリフトシリンダ12により昇降される。したがって、リフトシリンダ12により内マスト7が昇降されると、シーブ11の昇降により、チェーン10を介して、キャリッジ8とキャリッジ8に設けられたフォーク9とが昇降される。
なお、リフトシリンダ12およびチェーン10はともに、外マスト6の左右に配置されている。また、外マスト6と車両本体4との間には、外マスト6を前後方向に傾動させるティルトシリンダ13が設けられている。
本実施の形態によるフォークリフトは標準的な二段マストが設けられたフォークリフトであるが、本発明の実施の形態としては必ずしもそれに限られず、三段マストが設けられたフォークリフトやフルフリーマストが設けられたフォークリフトであってもよい。特にフルフリーマストが設けられたフォークリフトの場合、車両本体4の前部にキャリッジ8を上下するためのシリンダが別に設けられ、そのシリンダが前方視界をさらに阻害し得る。
車両本体4には、その後部にカウンターウェイトWが収められている。また、車両本体4の内部に、後述する電池、モータ、VCM(Vehicle Control Module)等が収められる格納部17が設けられている。
運転室3には、運転席15と、不図示のオペレータにより操作される複数の操作部材が設けられている。運転席15には、アームレスト14が備えられる。アームレスト14は、例えば後述するベース14F(図3)が運転席15のシートに固定されており、点Pを中心として回動可能に軸支されている。アームレスト14は、使用位置である実線の位置から矢印方向に回動自在に構成される。なお、実線で示すアームレスト14の位置は、運転位置とも称する。オペレータは、アームレスト14を破線で示すように跳ね上げて乗降する。跳ね上げられたアームレスト14の位置は、非使用位置または非運転位置と称する。
使用位置のアームレスト14の先端上部には、操作部材の一つであるミニステアリング14Aが設けられている。ミニステアリング14Aは、フォークリフト1の操舵用に用いられる操作部材である。
運転席15の前方(フォークリフト1の進行方向)には、セーフティバー16が設けられている。セーフティバー16は、例えばフォークリフト1が前傾した場合等に、運転室3内のオペレータが身体を支えるために握る手すりとして設けられている。セーフティバー16は、オペレータによる負荷荷重を考慮して構造上の強度計算がなされている。このため、フォークリフト1が例えば前方に転倒しそうな場合でも、オペレータを安全に支えることができる。
図2は運転室3内の構成を説明する模式図であり、運転室3内を上から見た図である。図2の上部がフォークリフト1(図1)の前方に相当する。図2において、表示部61は、フレーム部材18に設けられている。フレーム部材18は、左右のフロントピラー19L、19Rの間に運転室3の床から所定の高さまで設けられる不図示の前面パネルの上端に位置する。表示部61は、例えば液晶表示パネルによって構成され、オペレータに対する情報を視覚的に表示する。表示部61の隣には、パーキングブレーキを作動または解除するための操作部材としてパーキングブレーキスイッチ67が設けられている。フレーム部材18および表示部61は、オペレータの前方視界の妨げにならない。
運転席15の近傍には、荷役装置5を操作するための操作部材として、リフト用の操作レバー63(以降、リフトレバー63と称する)と、ティルト用の操作レバー64(以降、ティルトレバー64と称する)とが設けられている。リフトレバー63は、フォーク9を昇降させるための操作部材である。ティルトレバー64は、外マスト6(すなわちフォーク9)を傾動させるための操作部材である。
運転席15の近傍にはさらに、前後進切替え用の操作部材として前後進切替スイッチ62が設けられている。前後進切替スイッチ62は、フォークリフト1の走行方向を切り替えるための操作部材である。
上述したセーフティバー16は、表示部61の上方(図2において紙面から離れる方向)に配置される。セーフティバー16のうち一部の部位16Aは、オペレータが掴みやすいように運転席15の方向へせり出しているとともに、運転席15のシートの座面よりも高い空間位置に配設されている。運転室3内における部位16Aの空間位置は、ミニステアリング14Aを備えていない従来タイプ(運転席の前方に操舵用ステアリングハンドルが配置される)のカウンターバランス式フォークリフトにおいてステアリングハンドルが設けられている空間位置に対応する。これにより、オペレータは、本実施の形態によるフォークリフト1の転倒時に、従来タイプのカウンターバランス式フォークリフトにおいて操舵用ステアリングハンドルを掴んで身体を支える場合と同様の感覚で、セーフティバー16の部位16Aを掴むことができる。
運転室3の床面には、アクセルペダル65と、ブレーキペダル66とが設けられている。アクセルペダル65は、走行用車輪2の回転を制御するための操作部材である。走行用車輪2の回転制御は、後述する走行モータM1へ供給する電力を調整することによって行う。オペレータがアクセルペダル65に対する踏み込み量を調節することで、フォークリフト1の走行速度が制御される。ブレーキペダル66は、走行用車輪2の回転を制動するための操作部材である。オペレータがブレーキペダル66を踏み込むことで、フォークリフト1にブレーキがかかる。
なお、本実施の形態では、走行中にオペレータによるアクセルペダル65の踏み込み量が減少した場合、および/またはブレーキペダル66の踏み込み量が増加した場合に回生ブレーキがかかるように、フォークリフト1は構成されている。
オペレータによって上述した操作部材が操作されると、各操作部材に対する入力がその操作部材、または、後述するセンサ等によってそれぞれ検出され、検出された信号が後述するVCM41へ入力される。
図3は、使用位置にあるアームレスト14の詳細を説明する斜視図である。図3において、互いに直交する右手座標系を構成するXYZ軸を規定し、Z軸プラス方向がフォークリフト1(図1)の前方に相当し、X軸プラス方向がフォークリフト1の左側方に相当し、Y軸プラス方向がフォークリフト1の上方に相当する。上述したように、アームレスト14は、その一端を構成するベース14Fによって図1に示す運転席15のシートに固定されている。図3に示す点Pおよび点P’を結んでベース14Fを貫くようにX軸方向に延伸する直線はアームレスト14の回動軸に相当し、アームレスト14は、その回動軸P−P’の周りに回動可能に軸支されている。アームレスト14の軸支部分は、オペレータによる負荷荷重を考慮して構造上の強度計算がなされている。このため、本実施の形態によるフォークリフト1が例えば側方に転倒しそうな場合でも、オペレータを安全に支えることができる。
アームレスト14の先端上部には、上述したミニステアリング14Aが設けられている。ミニステアリング14Aは、従来タイプのカウンターバランス式フォークリフトで運転席の前方に配置されたステアリングハンドルと比べて小径の円板形状を有する。円板形状のミニステアリング14Aの上部には、回転自在の円形状のつまみ14Bが設けられている。本実施の形態では、オペレータがつまみ14Bを左手で持ってミニステアリング14Aに対する回転操作を行う。
ミニステアリング14Aの位置が、従来タイプのカウンターバランス式フォークリフトで運転席の前方に配置されたステアリングハンドルと比べてオペレータの手元に近づいたので、前方視界が向上するとともに、オペレータによる操作性が向上する。また、ミニステアリング14Aを小径に構成したので、操作性がさらに向上する。
ミニステアリング14Aには、不図示のエンコーダが内蔵されている。エンコーダは、ミニステアリング14Aの回転方向および回転角度を検出し、検出信号をアームレスト内の配線を介して後述するVCM41へ伝達する。
なお、検出信号をミニステアリング14AからVCM41へ無線送信によって伝達してもよい。
アームレスト14は、前後方向(すなわちZ軸方向)に伸縮自在に構成されている。オペレータは、位置調整ボタン14Eを押し込んでロックを外し、アームレスト14をZ軸方向に伸縮させる。これにより、アームレスト14の回動軸P−P’からミニステアリング14AまでのZ軸方向の長さを調節できる。オペレータは、自身の腕の長さに合わせてミニステアリング14AのZ軸方向の位置を進退調節する。
また、アームレスト14は、上下方向(すなわちY軸方向)に高さの調節が可能に構成されている。オペレータは、ベース14Fに設けられているレバー14DをY軸プラス方向に引いてロックを外し、ベース14FをY軸方向に伸縮させる。これにより、アームレスト14の回動軸P−P’の高さを調節できる。オペレータは、自身の体格に合わせてアームレスト14のY軸方向の位置を調節する。
アームレスト14の上部に設けられたアームパッド14Cは、前後方向(すなわちZ軸方向)にスライド自在に構成されている。具体的には、可動するアームパッド14Cがアームレスト14の伸縮する部分を跨ぐように設けられる。アームパッド14Cは、アームレスト14の伸縮する部分に設けられた不図示のレールに沿って跨座式モノレールのように移動する。オペレータの左腕がミニステアリング14Aを回転操作する時にZ軸方向に動くと、アームパッド14Cが左腕の動きに追従してZ軸方向に動き、オペレータのミニステアリング14Aに対する操作を楽にする。
なお、アームパッド14Cは、未使用時に図3に例示する中立位置に留まるように、不図示のスプリングによって付勢されている。
以上説明したフォークリフト1の走行、荷役、操舵の各動作の概要をそれぞれ説明する。
図4は、フォークリフト1の要部構成を例示するブロック図である。電気的な信号の伝達は実線で示し、油圧の伝達は破線で示す。電池40は、P線LpおよびN線Lnの間に、所定の電圧Vを印加する。VCM41は、CPU、ROM、およびRAMを含み、ROMに格納されたプログラムをRAMに展開して実行することにより、フォークリフト1の全体の動作を制御する。
図5(a)は、表示部61の表示画面を説明する図である。VCM41は、オペレータに対するフォークリフト1の情報を表示部61に視覚的に表示させる。図5(a)において、電池情報31は電池40の充電状態を示す。VCM41は、電池40からの信号に基づき、電池情報31を表示部61に表示させる。パーキングブレーキ情報32は、パーキングブレーキが作動中であることを示す。オペレータが上記パーキングブレーキスイッチ67を操作することによってパーキングブレーキが作動すると、VCM41は、パーキングブレーキ情報32を表示部61に表示させる。VCM41は、パーキングブレーキが解除されている場合はパーキングブレーキ情報32を消灯させる。
操舵角情報33は、転舵輪の舵角を示す。VCM41は、例えば不図示の角度センサによって検出された舵角に基づき、操舵角情報33を表示部61に表示させる。前後進情報34は、前後進切替スイッチ62の位置(前進F、中立N、後進R)を示す。VCM41は、前後進切替スイッチ62の位置を検出する位置検出センサ62Aによる検出信号に基づいて、前後進情報34を表示部61に表示させる。
また、VCM41は、オペレータによる設定操作に基づいて、その他の情報35を表示部61に表示させる。図5(a)の例では、その他の情報35として日時情報が表示されている。
図4に戻り、VCM41には、前後進切替スイッチ62の位置を検出する上記位置検出センサ62A、アクセルペダル65の踏み込み量(以降、アクセル操作量と称する)を検出するアクセルストロークセンサ65A、リフトレバー63の操作量を検出するリフト検出センサ63A、ティルトレバー64の操作量を検出するティルト検出センサ64A、および、ミニステアリング14Aからの検出信号が、電気的な信号としてそれぞれ入力される。VCM41は、各入力信号に基づき、第1の制御信号S1〜第4の制御信号S4をそれぞれ生成する。第1の制御信号S1〜第4の制御信号S4も電気的な信号である。
電力変換装置42は、VCM41により生成された第1の制御信号S1〜第4の制御信号S4に基づき、走行モータM1、リフトモータM2、ティルトモータM3、ステアリングモータM4をそれぞれ駆動する。電力変換装置42は、第1の電力変換装置43〜第4の電力変換装置46を含む。
第1の電力変換装置43は、第1の制御信号S1に基づき、直流電圧Vを3相交流信号に変換して走行モータM1に供給する。また、第2の電力変換装置44は、第2の制御信号S2に基づき、直流電圧Vを3相交流信号に変換して、荷役モータとしてのリフトモータM2に供給する。第3の電力変換装置45は、第3の制御信号S3に基づき、直流電圧Vを3相交流信号に変換して、荷役モータとしてのティルトモータM3に供給する。さらに、第4の電力変換装置46は、第4の制御信号S4に基づき、例えばチョッパ制御によりDCモータであるステアリングモータM4を駆動する。
<走行>
本実施の形態では、前後進切替スイッチ62およびアクセルペダル65に対する操作を走行操作と称する。VCM41は、前後進切替スイッチ62の位置を検出する位置検出センサ62Aからの検出信号、および、アクセル操作量を検出するアクセルストロークセンサ65Aからの検出信号に基づき、第1の制御信号S1を第1の電力変換装置43に出力する。
VCM41は、後に詳述するインターロックを解除している状態において第1の制御信号S1を第1の電力変換装置43に出力し、インターロック状態では第1の制御信号S1を出力しない。
第1の電力変換装置43は、第1の制御信号S1に応じて走行モータM1に供給する電力を制御する。走行モータM1は、差動装置23を介して駆動輪である左前輪21Lおよび右前輪21Rを駆動する。
本実施の形態において、第1の電力変換装置43、走行モータM1、差動装置23および駆動輪は、走行装置を構成する。
<荷役>
本実施の形態では、リフトレバー63およびティルトレバー64に対する操作を荷役操作と称する。VCM41は、リフトレバー63の操作量を検出するリフト検出センサ63Aからの検出信号に基づき、第2の制御信号S2を第2の電力変換装置44に出力する。
VCM41は、後に詳述するインターロックを解除している状態において第2の制御信号S2を第2の電力変換装置44に出力し、インターロック状態では第2の制御信号S2を出力しない。
第2の電力変換装置44は、第2の制御信号S2に応じてリフトモータM2に供給する電力を制御する。これにより、リフトモータM2の回転が制御される。油圧アクチュエータ51は、リフトモータM2が生成する回転運動を直線運動に変換する。油圧アクチュエータ51と連結されたリフトシリンダ12が上述した内マスト7を昇降させる。
また、VCM41は、ティルトレバー64の操作量を検出するティルト検出センサ64Aからの検出信号に基づき、第3の制御信号S3を第3の電力変換装置45に出力する。
VCM41は、リフトレバー63の場合と同様に、後に詳述するインターロックを解除している状態において第3の制御信号S3を第3の電力変換装置45に出力し、インターロック状態では第3の制御信号S3を出力しない。
第3の電力変換装置45は、第3の制御信号S3に応じてティルトモータM3に供給する電力を制御する。これにより、ティルトモータM3の回転が制御される。油圧アクチュエータ52は、ティルトモータM3が生成する回転運動を直線運動に変換する。油圧アクチュエータ52と連結されたティルトシリンダ13が上述した外マスト6を前後方向に傾動させる。
本実施の形態において、第2の電力変換装置44、リフトモータM2、油圧アクチュエータ51、リフトシリンダ12、第3の電力変換装置45、ティルトモータM3、油圧アクチュエータ52、およびティルトシリンダ13は、荷役装置5に含まれる。
<操舵>
本実施の形態では、ミニステアリング14Aに対する操作を操舵操作と称する。ミニステアリング14AからVCM41に入力される検出信号は、上述したように、ミニステアリング14Aの回転方向および回転角を示す。VCM41は、回転角に応じた第4の制御信号S4を第4の電力変換装置46に出力する。
VCM41は、後に詳述するインターロックを解除している状態において第4の制御信号S4を第4の電力変換装置46に出力し、インターロック状態では第4の制御信号S4を出力しない。
第4の電力変換装置46は、第4の制御信号に応じた電力をステアリングモータM4に供給し、その回転数を制御する。転舵輪である左右の後輪22Lおよび22Rは、例えばアッカーマンリンク機構25を介してギアボックス24と連結されている。ステアリングモータM4の回転運動が、ギアボックス24を介してアッカーマンリンク機構25に伝達されることにより、左右の後輪22Lおよび22Rが転舵する。
本実施の形態において、第4の電力変換装置46、ステアリングモータM4、ギアボックス24、アッカーマンリンク機構25および転舵輪は、転舵装置を構成する。
<インターロック>
続いて、フォークリフト1のインターロック制御について説明する。本実施の形態のVCM41は、あらかじめ定めた条件が整わない場合に、上述した走行動作、荷役動作、転舵動作を禁止するインターロック制御を行う。
VCM41は、(条件1)アームレスト14が使用位置に位置すること、(条件2)オペレータが運転席15に着座していること、(条件3)運転席15に設けられた不図示のシートベルトがロックされていること、の3条件のうちの少なくとも1つが満たされない場合にインターロックを施錠し、上述した走行動作、荷役動作、転舵動作をいずれも禁止する。換言すると、VCM41は、(条件1)、(条件2)および(条件3)の3条件が全て満たされている場合に、上述した走行動作、荷役動作、転舵動作を許可する。
なお、図4において、リミットスイッチ14Gは、例えばアームレスト14のベース14F(図3)に内蔵されており、アームレスト14が使用位置にあるか否かによって異なる信号を出力する。VCM41は、リミットスイッチ14Gからの信号により、アームレスト14が使用位置にあるか否かを判定する。
また、着座センサ15Aは、例えば運転席15のシートに内蔵された圧力センサによって構成され、オペレータの着座による圧力の有無によって異なる信号を出力する。VCM41は、着座センサ15Aからの信号により、オペレータが運転席15に着座しているか否かを判定する。
さらにまた、シートベルトセンサ15Bは、例えば運転席15に設けられた不図示のシートベルトのキャッチャに内蔵されたセンサによって構成され、シートベルトの装着の有無によって異なる信号を出力する。VCM41は、シートベルトセンサ15Bからの信号により、シートベルトが装着されているか否かを判定する。
VCM41は、上述した(条件1)、(条件2)および(条件3)の3条件のうちの少なくとも1つが満たされない状態でオペレータによって走行操作が行われた場合、上述した走行動作を禁止する。
(例1)
例えば、アームレスト14が使用位置にあり、運転席15に着座したオペレータがシートベルトを装着しないで前後進切替スイッチ62を前進Fの位置に操作した場合、VCM41は、(条件3)を満たさないことからインターロックを施錠する。
図5(b)は、走行のインターロック状態における表示部61の表示画面を例示する図である。VCM41は、インターロック状態であることをオペレータに知らせるため、表示部61に警告表示37を表示させる。警告表示37は、前後進切替スイッチ62を中立Nの位置に操作することを促すメッセージを含む例である。
VCM41は、オペレータによって(条件1)、(条件2)および(条件3)の3条件が全て満たされ、かつ、前後進切替スイッチ62が中立Nの位置に操作され、かつ、アクセルペダル65の踏み込みが検出されなくなると、インターロックを解錠し、表示部61の警告表示37を消灯させる。
なお、図5(b)において、シートベルト情報36はシートベルトが装着されていないことを示す。VCM41は、シートベルトが装着されていない場合に、シートベルト情報36を表示部61に表示させる。また、VCM41は、シートベルトが装着されている場合はシートベルト情報36を消灯させる。
また、図5(b)において、前後進情報34Aは前後進切替スイッチ62の位置が前進Fであることを示す。
(例2)
例えば、運転席15に着座したオペレータがシートベルトを装着し、アームレスト14を跳ね上げた状態(すなわち使用位置にない)で前後進切替スイッチ62を前進Fの位置に操作した場合、VCM41は、(条件1)を満たさないことからインターロックを施錠する。
VCM41は、インターロック状態であることをオペレータに知らせるため、表示部61に警告表示を表示させる。この場合の警告表示は、図5(b)の表示画面からシートベルト情報36が消灯されたものとなる。
VCM41は、オペレータによって(条件1)、(条件2)および(条件3)の3条件が全て満たされ、かつ、前後進切替スイッチ62が中立Nの位置に操作され、かつ、アクセルペダル65の踏み込みが検出されなくなると、インターロックを解錠し、表示部61の警告表示を消灯させる。
VCM41は、(条件1)、(条件2)および(条件3)の3条件のうちの少なくとも1つが満たされない状態でオペレータによって荷役操作が行われた場合、上述した荷役動作を禁止する。
(例3)
例えば、アームレスト14が使用位置にあり、オペレータがシートベルトを装着せず、運転席15に着座しないでリフトレバー63またはティルトレバー64を操作した場合、VCM41は、(条件2)、(条件3)を満たさないことからインターロックを施錠する。
図5(c)は、荷役のインターロック状態における表示部61の表示画面を例示する図である。VCM41は、インターロック状態であることをオペレータに知らせるため、表示部61に警告表示38を表示させる。警告表示38は、荷役操作を止めることを促すメッセージを含む例である。
VCM41は、オペレータによって(条件1)、(条件2)および(条件3)の3条件が全て満たされ、かつ、リフトレバー63およびティルトレバー64が中立の位置に操作されると、インターロックを解錠し、表示部61の警告表示38を消灯させる。
VCM41は、(条件1)、(条件2)および(条件3)のうちの少なくとも1つが満たされない状態でオペレータによって操舵操作が行われた場合、上述した転舵動作を禁止する。
(例4)
例えば、アームレスト14が使用位置にあり、運転席15に着座したオペレータがシートベルトを装着しないでミニステアリング14Aを操作した場合、VCM41は、(条件3)を満たさないことからインターロックを施錠する。
VCM41は、オペレータによって(条件1)、(条件2)および(条件3)の3条件が全て満たされ、かつ、ミニステアリング14Aの操作が検出されなくなると、インターロックを解錠する。
なお、本実施の形態では、操舵のインターロック状態であることをオペレータに知らせるための警告表示を行っていないが、表示部61に警告表示を表示させてもよい。
<フローチャートの説明>
-- フラグセット処理 --
図6は、インターロック制御に用いるフラグをセットする処理の流れを説明するフローチャートである。VCM41は、図6による処理を所定時間ごとに実行する。ステップS10において、VCM41は、アームレスト14が使用位置にあるか否かを判定する。VCM41は、アームレスト14が使用位置にある場合はステップS10を肯定判定してステップS20へ進み、ステップS20においてアームレストフラグを0にセットしてステップS30へ進む。VCM41は、アームレスト14が使用位置にない場合はステップS10を否定判定してステップS15へ進み、ステップS15においてアームレストフラグを1にセットしてステップS30へ進む。
ステップS30において、VCM41は、オペレータが運転席に15に着座しているか否かを判定する。VCM41は、オペレータが着座している場合はステップS30を肯定判定してステップS40へ進み、ステップS40において着座フラグを0にセットしてステップS50へ進む。VCM41は、オペレータが着座していない場合はステップS30を否定判定してステップS35へ進み、ステップS35において着座フラグを1にセットしてステップS50へ進む。
ステップS50において、VCM41は、シートベルトが装着されているか否かを判定する。VCM41は、シートベルトが装着されている場合はステップS50を肯定判定してステップS60へ進み、ステップS60においてベルトフラグを0にセットして図6による処理を終了する。VCM41は、シートベルトが装着されていない場合はステップS50を否定判定してステップS55へ進み、ステップS55においてベルトフラグを1にセットして図6による処理を終了する。
-- インターロック施錠 --
図7は、インターロック施錠制御処理の流れを説明するフローチャートである。VCM41は、インターロックが解除されている状態で走行、荷役、操舵の操作が行われるごとに、すなわちアクセルストロークセンサ65A、位置検出センサ62A、リフト検出センサ63A、ティルト検出センサ64A、ミニステアリング14Aから検出信号が入力されるごとに、図7による処理を起動させる。ステップS110において、VCM41は、荷役操作が行われたか否かを判定する。VCM41は、リフトレバー63またはティルトレバー64が操作された場合にステップS110を肯定判定してステップS120へ進む。VCM41は、リフトレバー63もティルトレバー64も操作されていない場合には、ステップS110を否定判定してステップS210へ進む。
ステップS120において、VCM41は、図6のフラグセット処理によってアームレストフラグ、着座フラグ、およびベルトフラグのうちのいずれかが1にセットされているか否かを判定する。VCM41は、少なくとも一つのフラグが1である場合にステップS120を肯定判定してステップS130へ進み、ステップS130において荷役のインターロックを施錠するとともに、表示部61に警告表示を表示させて図7による処理を終了する。VCM41は、インターロックを解錠するまでは、電力変換装置42に対して第1の制御信号S1〜第4の制御信号S4を出力しない。これにより、インターロック状態となり、フォークリフト1は、荷役動作はもちろん、走行動作も転舵動作も禁止される。
一方、VCM41は、いずれのフラグも0である場合には、ステップS120を否定判定し、インターロックをかけることなく図7による処理を終了する。
ステップS210において、VCM41は、走行操作が行われたか否かを判定する。VCM41は、例えば、前後進切替スイッチ62の位置が前進Fまたは後進Rに切替えられ、かつ、アクセルペダル65が操作された場合にステップS210を肯定判定してステップS220へ進む。VCM41は、前後進切替スイッチ62の位置が中立N、または、アクセルペダル65が操作されていない場合に、ステップS210を否定判定してステップS310へ進む。
ステップS220において、VCM41は、図6のフラグセット処理によってアームレストフラグ、着座フラグ、およびベルトフラグのうちのいずれかが1にセットされているか否かを判定する。VCM41は、少なくとも一つのフラグが1である場合にステップS220を肯定判定してステップS230へ進み、ステップS230において走行のインターロックを施錠するとともに、表示部61に警告表示を表示させて図7による処理を終了する。VCM41は、インターロックを解錠するまでは、電力変換装置42に対して第1の制御信号S1〜第4の制御信号S4を出力しない。これにより、インターロック状態となり、フォークリフト1は、走行動作はもちろん、荷役動作も転舵動作も禁止される。
一方、VCM41は、いずれのフラグも0である場合には、ステップS220を否定判定し、インターロックをかけることなく図7による処理を終了する。
ステップS310において、VCM41は、操舵操作が行われたか否かを判定する。VCM41は、ミニステアリング14Aが操作された場合に、ステップS210を肯定判定してステップS220へ進む。VCM41は、ミニステアリング14Aが操作されていない場合には、ステップS310を否定判定し、インターロックをかけることなく図7による処理を終了する。
ステップS320において、VCM41は、図6のフラグセット処理によってアームレストフラグ、着座フラグ、およびベルトフラグのうちのいずれかが1にセットされているか否かを判定する。VCM41は、少なくとも一つのフラグが1である場合にステップS320を肯定判定してステップS330へ進み、ステップS330において操舵のインターロックを施錠して図7による処理を終了する。VCM41は、インターロックを解錠するまでは、電力変換装置42に対して第1の制御信号S1〜第4の制御信号S4を出力しない。これにより、インターロック状態となり、フォークリフト1は、転舵動作はもちろん、荷役動作も走行動作も禁止される。
一方、VCM41は、いずれのフラグも0である場合には、ステップS320を否定判定し、インターロックをかけることなく図7による処理を終了する。
-- インターロック解錠 --
図8は、インターロック解錠制御処理の流れを説明するフローチャートである。VCM41は、インターロックが施錠されている状態で走行、荷役、操舵の操作が行われるごとに、すなわちアクセルストロークセンサ65A、位置検出センサ62A、リフト検出センサ63A、ティルト検出センサ64A、ミニステアリング14Aから検出信号が入力されるごとに、図8による処理を起動させる。ステップS410において、VCM41は、図6のフラグセット処理によってアームレストフラグ、着座フラグ、およびベルトフラグの全てが0にセットされているか否かを判定する。VCM41は、全てのフラグが0である場合にステップS410を肯定判定してステップS420へ進む。VCM41は、少なくとも一つのフラグが1である場合にステップS410を否定判定し、インターロックを解錠することなく図8による処理を終了する。
ステップS420において、VCM41は、荷役のインターロックを施錠しているか否かを判定する。VCM41は、荷役のインターロックをかけた状態にある場合にステップS420を肯定判定してステップS430へ進み、荷役以外のインターロックをかけた状態にある場合にステップS420を否定判定してステップS510へ進む。
ステップS430において、VCM41は、荷役操作があるか否かを判定する。VCM41は、リフトレバー63およびティルトレバー64が戻されている場合にステップS430を否定判定してステップS440へ進む。VCM41は、リフトレバー63またはティルトレバー64が操作されている場合にはステップS430を肯定判定し、インターロックを解錠することなく図8による処理を終了する。
ステップS440において、VCM41は、荷役のインターロックを解錠するとともに、表示部61の警告表示を終了させて図8による処理を終了する。VCM41は、電力変換装置42に対して第1の制御信号S1〜第4の制御信号S4を出力する。これにより、フォークリフト1は、荷役動作はもちろん、走行動作も転舵動作も許可される。
ステップS510において、VCM41は、走行のインターロックを施錠しているか否かを判定する。VCM41は、走行のインターロックをかけた状態にある場合にステップS510を肯定判定してステップS520へ進み、走行以外のインターロックをかけた状態にある場合にステップS510を否定判定してステップS610へ進む。
ステップS520において、VCM41は、走行操作があるか否かを判定する。VCM41は、例えば、前後進切替スイッチ62の位置が中立Nに切替えられ、かつ、アクセルペダル65が戻されている場合にステップS520を否定判定してステップS530へ進む。VCM41は、前後進切替スイッチ62の位置が中立Nでない、または、アクセルペダル65が操作されている場合にはステップS520を肯定判定し、インターロックを解錠することなく図8による処理を終了する。
ステップS520において、VCM41は、走行のインターロックを解錠するとともに、表示部61の警告表示を終了させて図8による処理を終了する。VCM41は、電力変換装置42に対して第1の制御信号S1〜第4の制御信号S4を出力する。これにより、フォークリフト1は、走行動作はもちろん、荷役動作も転舵動作も許可される。
ステップS610へ進む場合は、操舵のインターロックが施錠されている場合である。VCM41は、ステップS610において、操舵操作があるか否かを判定する。VCM41は、ミニステアリング14Aが操作されていない場合に、ステップS610を否定判定してステップS620へ進む。VCM41は、ミニステアリング14Aが操作されている場合にはステップS610を肯定判定し、インターロックを解錠することなく図8による処理を終了する。
ステップS620において、VCM41は、操舵のインターロックを解錠して図8による処理を終了する。VCM41は、電力変換装置42に対して第1の制御信号S1〜第4の制御信号S4を出力する。これにより、フォークリフト1は、転舵動作はもちろん、荷役動作も走行動作も許可される。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)上述したフォークリフト1は、ステアバイワイヤ(ステアリングバイワイヤ)方式の転舵装置(第4の電力変換装置46、ステアリングモータM4、ギアボックス24、アッカーマンリンク機構25、後輪22Lおよび22R)を採用し、可動式のアームレスト14に設けたミニステアリング14Aによって操舵操作を行う。すなわち、フォークリフト1は、運転席15に設けられ、回動可能に軸支された可動機構により非運転位置と運転位置との間を移動するアームレスト14と、アームレスト14に設けられ、操舵操作に応じて操作信号を出力するミニステアリング14Aと、フォークリフト1の転舵輪の転舵角を変化させる転舵装置と、ミニステアリング14Aからの操作信号を転舵装置へ電気的に伝達し、転舵角を操作信号により変化させるVCM41と、アームレスト14が非運転位置にあるか運転位置にあるかを検出するリミットスイッチ14Gとを備える。VCM41は、リミットスイッチ14Gによりアームレスト14が非運転位置にあることが検出されているときは、ミニステアリング14Aが操作されても転舵装置が転舵角を変化しないように転舵装置を制御する。
上記のフォークリフト1によれば、運転席の前方にステアリングハンドルを有する従来タイプのカウンターバランス式フォークリフトで場合に比べて、オペレータの前方視界を向上させることができる。
また、上記のフォークリフト1によれば、例えば、オペレータがフォークリフト1のアームレスト14を跳ね上げて非運転位置にしたままミニステアリング14Aを操作した場合、転舵角を変えることができないので、安全性を高めることができる。
さらに、上記のフォークリフト1のアームレスト14に設けたミニステアリング14Aの位置は、従来タイプのカウンターバランス式フォークリフトで運転席の前方に配置されたステアリングハンドルと比べてオペレータの手元に近いので、オペレータによる操作性を高めることができる。
(2)上記のリミットスイッチ14Gは、アームレスト14がオペレータの腕を支える第1位置を運転位置として検出し、第1位置と異なる第2位置を非運転位置として検出するので、運転位置にあるか非運転位置にあるかを適切に検出できる。
(3)上記フォークリフト1のVCM41は、リミットスイッチ14Gによりアームレスト14が非運転位置にあることが検出されているときは、転舵装置が転舵角を変化しないように、転舵装置へ第4の制御信号S4を出力しない、すなわち、ミニステアリング14Aからの操作信号を転舵装置へ伝達しないようにした。これにより、適切に操舵を禁止することができる。
(4)上記フォークリフト1は、運転席15にオペレータが着座しているか否かを検出する着座センサ15Aをさらに備え、VCM41は、着座センサ15Aによりオペレータが着座していないことが検出されているときは、リミットスイッチ14Gによりアームレスト14が運転位置にあることが検出され、かつ、ミニステアリング14Aが操作されても、転舵装置が転舵角を変化しないように、ミニステアリング14Aからの操作信号を転舵装置へ伝達しないようにした。これにより、例えば、オペレータがフォークリフト1の車外からミニステアリング14Aを操作した場合に転舵角を変えることができないので、安全性を高めることができる。
(5)上記フォークリフト1は、荷役操作に応じて荷役操作情報を出力するリフト検出センサ63Aおよびティルト検出センサ64Aと、荷役操作情報に基づいてフォーク9を駆動する荷役装置5とをさらに備える。VCM41は、リフト検出センサ63Aおよびティルト検出センサ64Aからの荷役操作情報を荷役装置5へ電気的に伝達し、荷役操作情報によりフォーク9を駆動させるとともに、リミットスイッチ14Gによりアームレスト14が非運転位置にあることが検出されているときは、荷役操作が行われても荷役装置5がフォーク9を駆動しないように荷役装置5を制御する。
これにより、例えばオペレータがフォークリフト1のアームレスト14を跳ね上げて非運転位置にしたまま荷役操作をした場合にフォーク9を駆動することができないので、安全性を高めることができる。
(6)上記フォークリフト1のリフト検出センサ63Aおよびティルト検出センサ64Aは、リフト操作またはティルト操作に応じて荷役操作情報を出力するので、適切に荷役操作を検出することができる。
(7)上記フォークリフト1のVCM41は、荷役操作が行われても荷役装置5がフォーク9を駆動しないように、荷役装置5へ荷役操作情報を伝達しないので、適切に荷役動作を禁止することができる。
(8)上記フォークリフト1は、走行操作に応じて走行操作情報を出力するアクセルストロークセンサ65Aおよび位置検出センサ62Aと、走行操作情報に基づいてフォークリフト1の駆動輪を駆動する走行装置(第1の電力変換装置43、走行モータM1、差動装置23および駆動輪)とをさらに備え、VCM41は、アクセルストロークセンサ65Aおよび位置検出センサ62Aからの走行操作情報を走行装置へ電気的に伝達し、走行操作情報により駆動輪を駆動させるとともに、リミットスイッチ14Gによりアームレスト14が非運転位置にあることが検出されているときは、走行操作が行われても走行装置が駆動輪を駆動しないように、走行装置を制御する。
これにより、例えばオペレータがフォークリフト1のアームレスト14を跳ね上げて非運転位置にしたまま走行操作をした場合にフォークリフト1を走行させることができないので、安全性を高めることができる。
(9)上記フォークリフト1のVCM41は、走行操作が行われても走行装置が駆動輪を駆動しないように、走行装置へ走行操作情報を伝達しないので、適切に走行動作を禁止することができる。
なお、非駆動時に回生ブレーキがかかるように構成する場合には、走行中にアームレスト14が非運転位置に跳ね上げられると、フォークリフト1を適切に減速、停止させることができる。
(10)上記フォークリフト1は、運転席15の前方に設けられ、運転席15の方向にせり出しているセーフティバー16が、運転席15の座面よりも高い空間位置に配設されるようにした。これにより、従来のカウンターバランス型フォークリフトでステアリングハンドルが配置されていた空間位置にセーフティバー16が存在するため、例えばフォークリフト1が転倒する際、オペレータは、セーフティバー16を掴んで自身の体を確保することできる。
(11)上記フォークリフト1の運転席15のアームレスト14は、フォークリフト1が側方に転倒する時にオペレータの身体を支えうるようにした。これにより、フォークリフト1が側方に転倒する際、確実にオペレータの身体を支えることできる。
(12)上述したフォークリフト1は、ステアバイワイヤ方式の転舵装置(第4の電力変換装置46、ステアリングモータM4、ギアボックス24、アッカーマンリンク機構25、後輪22Lおよび22R)を採用し、例えば、運転席15に着座したオペレータの前方と異なる左側方に設けたミニステアリング14Aによって操舵操作を行うようにし、運転席15の前方にはセーフティバー16を設けた。すなわち、フォークリフト1は、運転席15に着座したオペレータの前方を除いた箇所に設けられ、操舵操作に応じて操作信号を出力するミニステアリング14Aと、フォークリフト1の転舵輪の転舵角を変化させる転舵装置と、ミニステアリング14Aからの操作信号を転舵装置へ電気的に伝達し、転舵角を操作信号により変化させるVCM41と、上記前方に設けられ、運転席15の方向にせり出し、運転席15の座面よりも高い空間位置に配設されているセーフティバー16とを備える。
上記実施の形態のフォークリフト1は、運転席15の前方にステアリングハンドルを有する場合に比べて、オペレータの前方視界が向上する。
一方で、運転席15の前方にステアリングハンドルが存在しないため、フォークリフト1が前方に転倒する際、オペレータは、ステアリングハンドルを掴んで自身の体を支えることできない。しかしながら、運転席15の前方にセーフティバー16を設けたことにより、オペレータがセーフティバー16を掴んで自身の体を支えることができ、安全性を高めることができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
上記実施の形態の説明では、(条件1)アームレスト14が使用位置に位置すること、(条件2)オペレータが運転席15に着座していること、(条件3)運転席15に設けられた不図示のシートベルトがロックされていること、の3条件が全て満たされている場合に上述した走行動作、荷役動作、および転舵動作をいずれも許可し、上記3条件のうちの少なくとも1つが満たされない場合にインターロックをかけて、走行動作、荷役動作、および転舵動作をいずれも禁止する例を説明した。インターロックにより禁止する動作は、走行、荷役、および転舵のうちの一部の動作に限定してもよい。
(変形例2)
また、(条件1)アームレスト14が使用位置に位置すること、(条件2)オペレータが運転席15に着座していること、(条件3)運転席15に設けられた不図示のシートベルトがロックされていること、の3条件のうちの一部の条件、例えば、(条件1)と(条件2)の2条件が全て満たされている場合に上述した走行動作、荷役動作、転舵動作を許可し、上記2条件のうちの少なくとも1つが満たされない場合にインターロックをかけるようにしてもよい。このように、インターロックをかけるか否かの判定に用いる条件は、例えばフォークリフト1の使用状況によって変更可能に構成してもよい。
なお、インターロックをかけるか否かの判定に用いる条件は、上記3条件から減じるだけでなく、上記3条件の他に新たな条件を加えて、4条件や5条件へ増やしてもよい。
(変形例3)
上述した実施の形態では、条件が満たされない状態での走行操作をきっかけにインターロックをかける走行のインターロックと、条件が満たされない状態での荷役操作をきっかけにインターロックをかける荷役のインターロックと、条件が満たされない状態での操舵操作をきっかけにインターロックをかける転舵のインターロックとを区別してインターロックをかける例を説明した。この代わりに、どの操作がきっかけとなったかを区別しないでインターロックをかけてもよい。変形例3において、VCM41は、条件が満たされない状態で、走行操作、荷役操作、または操舵操作のいずれかをきっかけに、インターロックをかける。VCM41は、インターロックをかけている間は、上述した走行動作、荷役動作、および転舵動作をいずれも禁止する。
(変形例4)
上述した実施の形態では、VCM41が、インターロックを解除している状態で走行操作が行われた場合に第1の制御信号S1を第1の電力変換装置43に出力し、インターロック状態では走行操作が行われても第1の制御信号S1を出力しない例を説明した。
この代わりに、インターロック状態では走行操作が行われてもアクセルストロークセンサ65Aおよび位置検出センサ62Aが走行操作情報の検出信号を出力しないように、VCM41がアクセルストロークセンサ65Aおよび位置検出センサ62Aを制御してもよい。
同様に、インターロック状態では荷役操作が行われてもリフト検出センサ63Aおよびティルト検出センサ64Aが荷役操作情報の検出信号を出力しないように、VCM41がリフト検出センサ63Aおよびティルト検出センサ64Aを制御してもよい。
さらにまた、インターロック状態では操舵操作が行われてもミニステアリング14Aが操作信号を出力しないように、VCM41がミニステアリング14Aを制御してもよい。
(変形例5)
上述した説明では、ステアバイワイヤ式の転舵装置として、フル電動式を例示したが、油圧シリンダを用いた構成を採用してもよい。変形例5において、例えば、第4の電力変換装置46は、第4の制御信号に応じた電力を不図示のステア用電動モータに供給し、その回転数を制御する。ステア用電動モータによる回転運動は、不図示の油圧アクチュエータによって直線運動に変換する。そして、転舵輪である左右の後輪22Lおよび22Rを、油圧アクチュエータと連結された油圧シリンダによって転舵させる。
(変形例6)
上述した説明では、転舵輪を左右2輪で構成した4輪構成のフォークリフト1を例示したが、転舵輪を1輪で構成した3輪構成のフォークリフトとしてもよい。
(変形例7)
また、上述したフォークリフト1は、走行動作、荷役動作の動力源としてモータを用いる構成を例示したが、走行動作や荷役動作の動力源としてエンジンを用いる構成であってもよい。
(変形例8)
上述した説明では、フォークリフト1を例示して説明したが、ステアバイワイヤ式の産業車両であれば、フォークリフトに限らなくてもよい。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。実施形態および変形例で示された各構成を組み合わせて用いる態様も本発明の範囲内に含まれる。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1…フォークリフト
2…走行用車輪
3…運転室
5、(第2の電力変換装置44、リフトモータM2、油圧アクチュエータ51、リフトシリンダ12、第3の電力変換装置45、ティルトモータM3、油圧アクチュエータ52、およびティルトシリンダ13)…荷役装置
14…アームレスト
14A…ミニステアリング
14G…リミットスイッチ
15…運転席
15A…着座センサ
16…セーフティバー
41…VCM
(第1の電力変換装置43、走行モータM1、差動装置23、前輪21Lおよび21R)…走行装置
(第4の電力変換装置46、ステアリングモータM4、ギアボックス24、アッカーマンリンク機構25、後輪22Lおよび22R)…転舵装置

Claims (11)

  1. 車両の運転席に設けられ、可動機構により非運転位置と運転位置との間を移動するアームレストと、
    前記アームレストに設けられ、舵取り操作に応じて操作信号を出力する操舵部材と、
    前記車両の転舵輪の転舵角を変化させる転舵装置と、
    前記操舵部材からの前記操作信号を前記転舵装置へ電気的に伝達し、前記転舵角を前記操作信号により変化させる制御部と、
    前記アームレストが前記非運転位置にあるかまたは前記運転位置にあるかを検出するアームレスト検出部とを備え、
    前記制御部は、前記アームレスト検出部により前記アームレストが前記非運転位置にあることが検出されているときは、前記操舵部材が操作されても前記転舵装置が前記転舵角を変化しないように、前記転舵装置または前記操舵部材を制御するフォークリフト。
  2. 請求項1に記載のフォークリフトにおいて、
    アームレスト検出部は、前記アームレストがオペレータの腕を支える第1位置を前記運転位置として検出し、前記第1位置と異なる第2位置を前記非運転位置として検出するフォークリフト。
  3. 請求項1または2に記載のフォークリフトにおいて、
    前記制御部は、前記アームレスト検出部により前記アームレストが前記非運転位置にあることが検出されているときは、前記転舵装置が前記転舵角を変化しないように、前記転舵装置へ前記操作信号を伝達しない、または、前記操作信号を出力しないように前記操舵部材を制御するフォークリフト。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のフォークリフトにおいて、
    前記運転席にオペレータが着座しているか否かを検出する着座検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記着座検出部によりオペレータが着座していないことが検出されているときは、前記アームレスト検出部により前記アームレストが前記運転位置にあることが検出され、かつ、前記操舵部材が操作されても、前記転舵装置が前記転舵角を変化しないように、前記転舵装置へ前記操作信号を伝達しない、または、前記操作信号を出力しないように前記操舵部材を制御するフォークリフト。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のフォークリフトにおいて、
    荷役操作に応じて荷役操作情報を出力する荷役情報出力部と、
    前記荷役操作情報に基づいてフォークを駆動する荷役装置とをさらに備え、
    前記制御部は、前記荷役情報出力部からの前記荷役操作情報を前記荷役装置へ電気的に伝達し、前記荷役操作情報により前記フォークを駆動させるとともに、前記アームレスト検出部により前記アームレストが前記非運転位置にあることが検出されているときは、前記荷役操作が行われても前記荷役装置が前記フォークを駆動しないように、前記荷役装置または前記荷役情報出力部を制御するフォークリフト。
  6. 請求項5に記載のフォークリフトにおいて、
    前記荷役情報出力部は、リフト操作またはティルト操作に応じて前記荷役操作情報を出力するフォークリフト。
  7. 請求項5または6に記載のフォークリフトにおいて、
    前記制御部は、前記荷役操作が行われても前記荷役装置が前記フォークを駆動しないように、前記荷役装置へ前記荷役操作情報を伝達しない、または、前記荷役操作情報を出力しないように前記荷役情報出力部を制御するフォークリフト。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載のフォークリフトにおいて、
    走行操作に応じて走行操作情報を出力する走行情報出力部と、
    前記走行操作情報に基づいて前記車両の駆動輪を駆動する走行装置とをさらに備え、
    前記制御部は、前記走行情報出力部からの前記走行操作情報を前記走行装置へ電気的に伝達し、前記走行操作情報により前記駆動輪を駆動させるとともに、前記アームレスト検出部により前記アームレストが前記非運転位置にあることが検出されているときは、前記走行操作が行われても前記走行装置が前記駆動輪を駆動しないように、前記走行装置または前記走行情報出力部を制御するフォークリフト。
  9. 請求項8に記載のフォークリフトにおいて、
    前記制御部は、前記走行操作が行われても前記走行装置が前記駆動輪を駆動しないように、前記走行装置へ前記走行操作情報を伝達しない、または、前記走行操作情報を出力しないように前記走行情報出力部を制御するフォークリフト。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載のフォークリフトにおいて、
    前記運転席の前方に設けられ、前記運転席の方向にせり出している手すりが、前記運転席の座面よりも高い空間位置に配設されているフォークリフト。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載のフォークリフトにおいて、
    前記アームレストは、前記車両が側方に転倒する時にオペレータの身体を支えるフォークリフト。
JP2017127382A 2017-06-29 2017-06-29 フォークリフト Pending JP2019011149A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017127382A JP2019011149A (ja) 2017-06-29 2017-06-29 フォークリフト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017127382A JP2019011149A (ja) 2017-06-29 2017-06-29 フォークリフト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019011149A true JP2019011149A (ja) 2019-01-24

Family

ID=65226662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017127382A Pending JP2019011149A (ja) 2017-06-29 2017-06-29 フォークリフト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019011149A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101983658B1 (ko) * 2019-03-21 2019-09-03 김남현 차량용 브레이크 안전장치
JP2023131407A (ja) * 2022-03-09 2023-09-22 株式会社豊田自動織機 産業車両

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60130140U (ja) * 1984-02-10 1985-08-31 株式会社小松製作所 建設車両のダツシユボ−ド
JPH09215116A (ja) * 1996-02-05 1997-08-15 Toyota Autom Loom Works Ltd 電動車両の走行制御装置
JPH10252100A (ja) * 1997-03-13 1998-09-22 Kawasaki Heavy Ind Ltd 建設車両の操作用ジョイスティック装置
JPH10310388A (ja) * 1997-05-12 1998-11-24 Toyota Autom Loom Works Ltd ヘッドガードに梯子を備えた荷役運搬車
JP2000118275A (ja) * 1998-10-16 2000-04-25 Toyota Autom Loom Works Ltd 車両用シート
JP2002087776A (ja) * 2000-09-13 2002-03-27 Nippon Yusoki Co Ltd ピッキングフォークリフト
JP2004269067A (ja) * 2003-03-05 2004-09-30 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd 建設機械の操作レバーロック作動装置
JP2006321603A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Nissan Motor Co Ltd 車両の安全装置
JP2007244320A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Yanmar Co Ltd 乗用型農作業車両
JP2010505676A (ja) * 2006-09-19 2010-02-25 ディーア・アンド・カンパニー 操縦桿非作動化
JP2013204376A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Yanmar Co Ltd 作業車

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60130140U (ja) * 1984-02-10 1985-08-31 株式会社小松製作所 建設車両のダツシユボ−ド
JPH09215116A (ja) * 1996-02-05 1997-08-15 Toyota Autom Loom Works Ltd 電動車両の走行制御装置
JPH10252100A (ja) * 1997-03-13 1998-09-22 Kawasaki Heavy Ind Ltd 建設車両の操作用ジョイスティック装置
JPH10310388A (ja) * 1997-05-12 1998-11-24 Toyota Autom Loom Works Ltd ヘッドガードに梯子を備えた荷役運搬車
JP2000118275A (ja) * 1998-10-16 2000-04-25 Toyota Autom Loom Works Ltd 車両用シート
JP2002087776A (ja) * 2000-09-13 2002-03-27 Nippon Yusoki Co Ltd ピッキングフォークリフト
JP2004269067A (ja) * 2003-03-05 2004-09-30 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd 建設機械の操作レバーロック作動装置
JP2006321603A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Nissan Motor Co Ltd 車両の安全装置
JP2007244320A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Yanmar Co Ltd 乗用型農作業車両
JP2010505676A (ja) * 2006-09-19 2010-02-25 ディーア・アンド・カンパニー 操縦桿非作動化
JP2013204376A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Yanmar Co Ltd 作業車

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101983658B1 (ko) * 2019-03-21 2019-09-03 김남현 차량용 브레이크 안전장치
JP2023131407A (ja) * 2022-03-09 2023-09-22 株式会社豊田自動織機 産業車両
JP7697390B2 (ja) 2022-03-09 2025-06-24 株式会社豊田自動織機 産業車両

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2020136830A1 (ja) フォークリフト
EP1950171B1 (en) Travel control apparatus for industrial vehicle
JP6657423B2 (ja) 産業ビークル用の制御ボックス兼操作者インターフェース
JP2009263095A (ja) 荷役作業用車輌における表示装置
AU2004203543A1 (en) Material handling vehicle with ergonomic dual control handle system
JP5392550B2 (ja) 車両用操舵装置
JP6891787B2 (ja) 有人運転無人運転兼用型の産業車両
JP6214017B1 (ja) 立ち乗り式の荷役車両
JP2019011149A (ja) フォークリフト
JP2008195519A (ja) 産業車両の走行制御装置
JP5873909B1 (ja) 荷役車両
JP2010132380A (ja) 車両用操舵装置
JP5963633B2 (ja) 作業車
JP2004244144A (ja) フォークリフトのパレットロック装置
JP6940251B1 (ja) フォークリフト
JP6417955B2 (ja) 産業車両
JP4560342B2 (ja) 高所作業車の安全装置
JP2003267691A (ja) フォークリフト
JP5354264B2 (ja) 車両用操舵装置
JP2014185005A (ja) 荷役車両
JP3627981B2 (ja) 荷役車両
JP5273684B2 (ja) 電動車の走行制御装置、および電動車
JP3948704B2 (ja) 荷役車輌
JP2006143425A (ja) フォークリフト
JP5979687B1 (ja) 操舵制御装置、電動車および操舵制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180126

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20180126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180508

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200617

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20210408

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210506

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210623

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210706

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210715

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211110

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220510