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JP2018522951A - 被覆製品に使用される疎水性及び非疎水性の無機粒状材料の配合物を含む組成物 - Google Patents

被覆製品に使用される疎水性及び非疎水性の無機粒状材料の配合物を含む組成物 Download PDF

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Abstract

被覆製品に使用される鉱物フィラー組成物は、第1の平均粒径及び第2の平均粒径をそれぞれ有する第1の無機粒状材料フィラー及び第2の無機粒状材料フィラーを含み得るものであり、第1の平均粒径が第2の平均粒径より大きく、第1の無機粒状材料フィラー及び第2の無機粒状材料フィラーの少なくとも一方が疎水性である。被覆製品は樹脂と鉱物フィラー組成物とを含み得る。樹脂を含む被覆製品におけるフィラーの使用量及び耐水性の少なくとも一方を改善させる方法は、第1の無機粒状材料フィラー及び第2の無機粒状材料フィラーを配合させた鉱物フィラー組成物を準備することと、配合した第1の無機粒状材料フィラー及び第2の無機粒状材料フィラーを樹脂に添加することとを含み得る。【選択図】図4

Description

[優先権の主張]
本PCT国際出願は2015年4月27日付けで出願された米国仮特許出願第62/153,447号及び2015年5月11日付けで出願された米国仮特許出願第62/159,805号(その主題の全体が引用することにより本明細書の一部をなす)の優先権の利益を主張するものである。
本明細書には、被覆製品、例えば、ビニルフローリング材(vinyl flooring)、ラグジュアリービニルフローリング材(luxury vinyl flooring)、内装壁又は天井被覆材、例えば、ジオポリマー、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂(例えば、ポリエステル、ポリアクリルアミド及び繊維ガラス材料)及びPVC材料に使用される疎水性及び非疎水性の無機粒状材料の配合物を含む組成物が開示される。
装飾用被覆材料、例えばフローリング材(例えばビニルフローリング材(例えばラグジュアリービニルフローリング材(LVF)))は、天然材料を描写又は模倣することが意図される外観を有することがある。例えば、幾つかのビニルフローリング材は、画像及びテクスチャーを有することにより天然フローリング材の見た目を模倣して美しさをアピールする(aesthetically appealing)フローリング製品をもたらすことが意図される複合フローリング材であることもある。無機粒状材料フィラーを被覆製品、例えばビニルフローリング製品に使用してもよい。かかるフィラーにとって重要とされ得る2つの特徴は、フィラーの使用量及び耐水性である。例えば、フィラーの使用量を増大させることで、被覆製品中の樹脂の量を減らして、例えばコストを削減することが望まれ得る。加えて、水は被覆製品の望ましくない膨潤及び/又は変形を引き起こすことがあるため、大抵、耐水性であることが望ましい。
それ故、被覆製品、例えばLVF中に組み込んだ場合にフィラーの使用量及び/又は耐水性の増大をもたらす改善された鉱物フィラー組成物を提供することが望まれ得る。
第1の態様によれば、被覆製品に使用される鉱物フィラー組成物は、第1の平均粒径を有する第1の無機粒状材料フィラーと第2の平均粒径を有する第2の無機粒状材料フィラーとを含み得るものであり、第1の平均粒径が第2の平均粒径より大きく、第1の無機粒状材料フィラー及び第2の無機粒状材料フィラーの少なくとも一方が疎水性である。例えば、第1の無機粒状材料フィラー及び第2の無機粒状材料フィラーの少なくとも一方は、少なくとも1つの表面処理剤で処理されるか、又は元々疎水性である。
別の態様によれば、ビニルフローリング製品に使用される鉱物フィラー組成物は、第1の平均粒径を有する第1の無機粒状材料フィラーと第2の平均粒径を有する第2の無機粒状材料フィラーとを含み得るものであり、第1の平均粒径が第2の平均粒径より大きく、第2の無機粒状材料フィラーは少なくとも1つの表面処理剤で処理される。
更なる態様によれば、被覆製品は、樹脂と、第1の平均粒径を有する第1の無機粒状材料フィラーと第2の平均粒径を有する第2の無機粒状材料フィラーとを含む鉱物フィラー組成物とを含み得るものであり、第1の平均粒径が第2の平均粒径より大きく、第1の無機粒状材料フィラー及び第2の無機粒状材料フィラーの少なくとも一方が疎水性である。
更に別の態様によれば、ビニルフローリング製品は、樹脂と、第1の平均粒径を有する第1の無機粒状材料フィラーと第2の平均粒径を有する第2の無機粒状材料フィラーとを含む鉱物フィラー組成物とを含み得るものであり、第1の平均粒径が第2の平均粒径より大きく、第2の無機粒状材料フィラーが少なくとも1つの表面処理剤で処理される。
更に別の態様によれば、樹脂を含む被覆製品におけるフィラーの使用量及び耐水性の少なくとも一方を改善させる方法は、第1の平均粒径を有する第1の無機粒状材料フィラーを準備することと、第2の平均粒径を有する第2の無機粒状材料フィラーを準備することとを含み得るものであり、第1の平均粒径が第2の平均粒径より大きく、第1の無機粒状材料フィラー及び第2の無機粒状材料フィラーの少なくとも一方が疎水性である。本方法は、第1の無機粒状材料フィラーを第2の無機粒状材料フィラーと配合することを更に含み得る。本方法はまた、配合した第1の無機粒状材料フィラー及び第2の無機粒状材料フィラーを樹脂に添加することを含み得る。
別の態様によれば、樹脂を含むビニルフローリング製品におけるフィラーの使用量及び耐水性の少なくとも一方を改善させる方法は、第1の平均粒径を有する第1の無機粒状材料フィラーを準備することと、第2の平均径を有する第2の無機粒状材料フィラーを準備することとを含み得るものであり、第1の平均粒径が第2の平均粒径より大きい。本方法は、第2の無機粒状材料フィラーを少なくとも1つの表面処理剤で処理することと、第1の無機粒状材料フィラーを、処理した第2の無機粒状材料フィラーと配合することとを更に含み得る。本方法はまた、配合した第1の無機粒状材料フィラー及び第2の無機粒状材料フィラーを樹脂に添加することを含み得る。
例示的な無機粒状材料フィラーサンプルに関する粒径分布を示す図である。 例示的な無機粒状材料フィラーサンプルに関する粒径分布を示す図である。 8つの例示的な無機粒状材料フィラーサンプルに関する粒径分布を示す図である。 図3に示した8つの例示的な無機粒状材料フィラーサンプルのASTM D−281に準拠する吸油量試験結果を示す図である。
幾つかの実施形態によれば、被覆製品に使用される鉱物フィラー組成物は、第1の平均粒径を有する第1の無機粒状材料フィラーと第2の平均粒径を有する第2の無機粒状材料フィラーとを含み得るものであり、第1の平均粒径が第2の平均粒径より大きく、第1の無機粒状材料フィラー及び第2の無機粒状材料フィラーの少なくとも一方が疎水性である。例えば、第1の無機粒状材料フィラー及び第2の無機粒状材料フィラーの少なくとも一方は、少なくとも1つの表面処理剤で処理されるか、又は元々疎水性である。
幾つかの実施形態によれば、少なくとも1つの疎水性の無機粒状材料フィラーを含む鉱物フィラー組成物は、疎水性の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べてより小さい吸油量を有し得る。例えば、少なくとも1つの疎水性の無機粒状材料フィラーを含む鉱物フィラー組成物は、疎水性の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて少なくとも1パーセント小さい吸油量、例えば、疎水性の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて少なくとも20パーセント小さい吸油量を有し得る。例えば、少なくとも1つの疎水性の無機粒状材料フィラーを含む鉱物フィラー組成物は、疎水性の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて少なくとも30パーセント小さい吸油量、例えば、疎水性の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて少なくとも40パーセント小さい吸油量を有し得る。
幾つかの実施形態によれば、第2の無機粒状材料フィラーは疎水性であり、第1の無機粒状材料フィラーと第2の無機粒状材料フィラーとの配合比は99:1〜1:99の範囲をとり得る。例えば、第1の無機粒状材料フィラーと第2の無機粒状材料フィラーとの配合比は85:15〜45:55の範囲をとることができ、75:25〜45:55の範囲をとることができ、又は例えば70:30〜60:40の範囲をとることができる。
幾つかの実施形態によれば、第1の無機粒状鉱物フィラー及び第2の無機粒状鉱物フィラーの少なくとも一方をステアリン酸で処理する。幾つかの実施形態によれば、第1の無機粒状鉱物フィラー及び第2の無機粒状鉱物フィラーの少なくとも一方を、脂肪酸、その塩、そのエステル、シリコーン油、シラン及び/又はシロキサンの少なくとも1つで処理する。
幾つかの実施形態によれば、フローリング製品、例えばラグジュアリービニルフローリング材に使用される鉱物フィラー組成物は、第1の平均粒径を有する第1の無機粒状材料フィラーと第2の平均粒径を有する第2の無機粒状材料フィラーとを含み得る。第1の平均粒径が第2の平均粒径より大きくなり得るものとし、第2の無機粒状材料フィラーを少なくとも1つの表面処理剤で処理してもよい。
幾つかの実施形態によれば、第2の無機粒状材料フィラーを含む鉱物フィラー組成物は、第1の無機粒状材料フィラーを含むが第2の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて小さい吸油量を有し得る。例えば、第2の無機粒状材料フィラーを含む鉱物フィラー組成物は、疎水性の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて少なくとも1パーセント小さい吸油量、例えば、第1の無機粒状材料フィラーを含むが第2の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて少なくとも20パーセント小さい吸油量を有し得る。例えば、第2の無機粒状材料フィラーを含む鉱物フィラー組成物は、第1の無機粒状材料フィラーを含むが第2の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて少なくとも30パーセント小さい吸油量、例えば、第1の無機粒状材料フィラーを含むが第2の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて少なくとも40パーセント小さい吸油量を有し得る。
幾つかの実施形態によれば、鉱物フィラー組成物は、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜20グラムの範囲の吸油量を有し得る。例えば、鉱物フィラー組成物は、鉱物フィラー(正:filler)組成物100グラム当たり油9グラム〜19グラムの範囲の吸油量、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜18グラムの範囲の吸油量、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜17グラムの範囲の吸油量、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜16グラムの範囲の吸油量、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜15グラムの範囲の吸油量、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜14グラムの範囲の吸油量、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜13グラムの範囲の吸油量、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜12グラムの範囲の吸油量、又は鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜11グラムの範囲の吸油量を有し得る。幾つかの実施形態によれば、鉱物フィラー組成物は、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜15グラムの範囲の吸油量、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜14グラムの範囲の吸油量、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜12グラムの範囲の吸油量、又は例えば、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜11グラムの範囲の吸油量を有し得る。
幾つかの実施形態によれば、第1の無機粒状材料フィラーと第2の無機粒状材料フィラーとの配合比は99:1〜1:99の範囲をとり得る。例えば、第1の無機粒状材料フィラーと第2の無機粒状材料フィラーとの配合比は85:15〜45:55の範囲をとることができ、75:25〜45:55の範囲をとることができ、又は例えば70:30〜60:40の範囲をとることができる。
幾つかの実施形態によれば、第1の無機粒状鉱物フィラー及び第2の無機粒状鉱物フィラーの少なくとも一方が炭酸カルシウムを含んでいてもよい。例えば、第1の無機粒状鉱物フィラー及び第2の無機粒状鉱物フィラーの少なくとも一方が重質炭酸カルシウムを含んでいてもよい。幾つかの実施形態によれば、第1の無機粒状鉱物フィラー及び第2の無機粒状鉱物フィラーの少なくとも一方が沈降炭酸カルシウムを含んでいてもよい。幾つかの実施形態によれば、第1の無機粒状鉱物フィラー及び第2の無機粒状鉱物フィラーの一方が重質炭酸カルシウムを含むことができ、第1の無機粒状鉱物フィラー及び第2の無機粒状鉱物フィラーの他方が沈降炭酸カルシウムを含むことができる。
幾つかの実施形態によれば、第2の無機粒状鉱物フィラーをステアリン酸で処理する。幾つかの実施形態によれば、第2の無機粒状鉱物フィラーを、脂肪酸、その塩、そのエステル、シリコーン油、シラン及び/又はシロキサンの少なくとも1つで処理する。
幾つかの実施形態によれば、第1の無機粒状材料フィラーは、少なくとも3ミクロン、例えば、少なくとも5ミクロン、少なくとも8ミクロン、少なくとも10ミクロン、少なくとも15ミクロン、少なくとも20ミクロン、少なくとも25ミクロン、少なくとも30ミクロン、少なくとも35ミクロン、又は少なくとも40ミクロンの平均粒径を有し得る。幾つかの実施形態によれば、第2の無機粒状材料フィラーは、10ミクロン以下、例えば、8ミクロン以下、7ミクロン以下、6ミクロン以下、5ミクロン以下、4ミクロン以下、3ミクロン以下、2ミクロン以下、又は1ミクロン以下の平均粒径を有し得る。幾つかの実施形態によれば、第1の無機粒状材料フィラーは少なくとも20ミクロンの平均粒径を有することができ、第2の無機粒状材料フィラーは3ミクロン以下の平均粒径を有することができる。
幾つかの実施形態によれば、被覆製品は、樹脂と、第1の平均粒径を有する第1の無機粒状材料フィラーと第2の平均粒径を有する第2の無機粒状材料フィラーとを含む鉱物フィラー組成物とを含み得る。第1の平均粒径は第2の平均粒径よりも相対的に大きくなり得る。幾つかの実施形態によれば、第1の無機粒状材料フィラー及び第2の無機粒状材料フィラーの少なくとも一方が疎水性であり得る。幾つかの実施形態によれば、被覆製品はラグジュアリービニルフローリング製品とすることができる。
被覆製品の幾つかの実施形態によれば、少なくとも1つの疎水性の無機粒状材料フィラーを含む鉱物フィラー組成物は、疎水性の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べてより小さい吸油量を有し得る。例えば、少なくとも1つの疎水性の無機粒状材料フィラーを含む鉱物フィラー組成物は、疎水性の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて少なくとも1パーセント小さい吸油量、例えば、疎水性の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて少なくとも20パーセント小さい吸油量を有し得る。例えば、少なくとも1つの疎水性の無機粒状材料フィラーを含む鉱物フィラー組成物は、疎水性の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて少なくとも30パーセント小さい吸油量、例えば、疎水性の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて少なくとも40パーセント小さい吸油量を有し得る。
被覆製品の幾つかの実施形態によれば、第2の無機粒状材料フィラーは疎水性であり、第1の無機粒状材料フィラーと第2の無機粒状材料フィラーとの配合比は99:1〜1:99の範囲をとり得る。例えば、第1の無機粒状材料フィラーと第2の無機粒状材料フィラーとの配合比は85:15〜45:55の範囲をとることができ、75:25〜45:55の範囲をとることができ、又は例えば70:30〜60:40の範囲をとることができる。
被覆製品の幾つかの実施形態によれば、第1の無機粒状鉱物フィラー及び第2の無機粒状鉱物フィラーの少なくとも一方をステアリン酸で処理する。幾つかの実施形態によれば、第1の無機粒状鉱物フィラー及び第2の無機粒状鉱物フィラーの少なくとも一方を、脂肪酸、その塩、そのエステル、シリコーン油、シラン及び/又はシロキサンの少なくとも1つで処理する。
被覆製品の幾つかの実施形態によれば、第1の無機粒状材料フィラーは、少なくとも3ミクロン、例えば、少なくとも5ミクロン、少なくとも8ミクロン、少なくとも10ミクロン、少なくとも15ミクロン、少なくとも20ミクロン、少なくとも25ミクロン、少なくとも30ミクロン、少なくとも35ミクロン、又は少なくとも40ミクロンの平均粒径を有し得る。幾つかの実施形態によれば、第2の無機粒状材料フィラーは、10ミクロン以下、例えば、8ミクロン以下、7ミクロン以下、6ミクロン以下、5ミクロン以下、4ミクロン以下、3ミクロン以下、2ミクロン以下、又は1ミクロン以下の平均粒径を有し得る。幾つかの実施形態によれば、第1の無機粒状材料フィラーは少なくとも20ミクロンの平均粒径を有することができ、第2の無機粒状材料フィラーは3ミクロン以下の平均粒径を有することができる。
幾つかの実施形態によれば、ビニルフローリング製品は、樹脂と、第1の平均粒径を有する第1の無機粒状材料フィラーと第2の平均粒径を有する第2の無機粒状材料フィラーとを含む鉱物フィラー組成物とを含み得る。第1の平均粒径は第2の平均粒径よりも相対的に大きくなり得る。幾つかの実施形態によれば、第2の無機粒状材料フィラーを少なくとも1つの表面処理剤で処理してもよい。例えば、フローリング製品はラグジュアリービニルフローリング製品であってもよい。幾つかの実施形態によれば、ラグジュアリービニルフローリング製品は、耐引っ掻き性又は対擦り傷性を示すように構成される上層と、より激しい衝撃及び/又は損傷、例えば断裂及び裂傷から保護するように構成される透明又は半透明な被膜を含む第2の層とを備え得る。ビニルフローリング製品はまた、天然材料、例えば石又は木材を模倣するように構成される写真画像を有するデザイン層を備えていてもよい。ビニルフローリング製品はまた、ビニルフローリング製品の他の層を構造化及び支持するように構成される支持層を備えていてもよい。幾つかの実施形態によれば、支持層は、ビニルフローリング製品の全厚の約90パーセントまでの厚みを有し得る。幾つかの実施形態によれば、支持層は、第1の平均粒径を有する第1の無機粒状材料フィラーと相対的に小さい第2の平均粒径を有する第2の無機粒状材料フィラーとを含む、ビニルフローリング製品に使用される鉱物フィラー組成物を含んでいてもよい。
フローリング製品の幾つかの実施形態によれば、第2の無機粒状材料フィラーを含む鉱物フィラー組成物は、疎水性の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて少なくとも1パーセント小さい吸油量、例えば、第1の無機粒状材料フィラーを含むが第2の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて少なくとも20パーセント小さい吸油量を有し得る。例えば、第2の無機粒状材料フィラーを含む鉱物フィラー組成物は、第1の無機粒状材料フィラーを含むが第2の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて少なくとも30パーセント小さい吸油量、又は例えば、第1の無機粒状材料フィラーを含むが第2の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて少なくとも40パーセント小さい吸油量を有し得る。
フローリング製品の幾つかの実施形態によれば、鉱物フィラー組成物は、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜20グラムの範囲の吸油量を有し得る。例えば、鉱物フィラー組成物は、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜19グラムの範囲の吸油量、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜18グラムの範囲の吸油量、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜17グラムの範囲の吸油量、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜16グラムの範囲の吸油量、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜15グラムの範囲の吸油量、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜14グラムの範囲の吸油量、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜13グラムの範囲の吸油量、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜12グラムの範囲の吸油量、又は鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜11グラムの範囲の吸油量を有し得る。幾つかの実施形態によれば、鉱物フィラー組成物は、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜15グラムの範囲、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜14グラムの範囲、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜12グラムの範囲、又は例えば、鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜11グラムの範囲の吸油量を有し得る。
フローリング製品の幾つかの実施形態によれば、第1の無機粒状材料フィラーと第2の無機粒状材料フィラーとの配合比は99:1〜1:99の範囲をとり得る。例えば、この配合比は85:15〜45:55、75:25〜45:55、又は例えば70:30〜60:40の範囲をとることができる。
フローリング製品の幾つかの実施形態によれば、第1の無機粒状鉱物フィラー及び第2の無機粒状鉱物フィラーの少なくとも一方が炭酸カルシウムを含んでいてもよい。例えば、第1の無機粒状鉱物フィラー及び第2の無機粒状鉱物フィラーの少なくとも一方が重質炭酸カルシウムを含んでいてもよい。幾つかの実施形態によれば、第1の無機粒状鉱物フィラー及び第2の無機粒状鉱物フィラーの少なくとも一方が沈降炭酸カルシウムを含んでいてもよい。幾つかの実施形態によれば、第1の無機粒状鉱物フィラー及び第2の無機粒状鉱物フィラーの一方が重質炭酸カルシウムを含むことができ、第1の無機粒状鉱物フィラー及び第2の無機粒状鉱物フィラーの他方が沈降炭酸カルシウムを含むことができる。
フローリング製品の幾つかの実施形態によれば、第2の無機粒状鉱物フィラーをステアリン酸で処理する。幾つかの実施形態によれば、第2の無機粒状鉱物フィラーを、脂肪酸、その塩、そのエステル、シリコーン油、シラン及び/又はシロキサンの少なくとも1つで処理する。
フローリング製品の幾つかの実施形態によれば、第1の無機粒状材料フィラーは、少なくとも3ミクロン、例えば、少なくとも5ミクロン、少なくとも8ミクロン、少なくとも10ミクロン、少なくとも15ミクロン、少なくとも20ミクロン、少なくとも25ミクロン、少なくとも30ミクロン、少なくとも35ミクロン、又は少なくとも40ミクロンの平均粒径を有し得る。幾つかの実施形態によれば、第2の無機粒状材料フィラーは、10ミクロン以下、例えば、8ミクロン以下、7ミクロン以下、6ミクロン以下、5ミクロン以下、4ミクロン以下、3ミクロン以下、2ミクロン以下、又は1ミクロン以下の平均粒径を有し得る。幾つかの実施形態によれば、第1の無機粒状材料フィラーは少なくとも20ミクロンの平均粒径を有することができ、第2の無機粒状材料フィラーは3ミクロン以下の平均粒径を有することができる。
幾つかの実施形態によれば、樹脂を含む被覆製品におけるフィラーの使用量及び耐水性の少なくとも一方を改善させる方法は、第1の平均粒径を有する第1の無機粒状材料フィラーを準備することと、第2の平均粒径を有する第2の無機粒状材料フィラーを準備することとを含み得るものであり、第1の平均粒径が第2の平均粒径より大きく、第1の無機粒状材料フィラー及び第2の無機粒状材料フィラーの少なくとも一方が疎水性である。本方法は、第1の無機粒状材料フィラーを第2の無機粒状材料フィラーと配合することとを更に含んでいてもよい。本方法は、配合した第1の無機粒状材料フィラー及び第2の無機粒状材料フィラーを樹脂に添加することを更に含んでいてもよい。
幾つかの実施形態によれば、樹脂を含むビニルフローリング製品におけるフィラーの使用量及び耐水性の少なくとも一方を改善させる方法は、第1の平均粒径を有する第1の無機粒状材料フィラーを準備することと、第2の平均粒径を有する第2の無機粒状材料フィラーを準備することとを含み得るものであり、第1の平均粒径が第2の平均粒径より大きい。本方法は、第2の無機粒状材料フィラーを少なくとも1つの表面処理剤で処理することと、第1の無機粒状材料フィラーを、処理した第2の無機粒状材料フィラーと配合することとを更に含んでいてもよい。本方法は、配合した第1の無機粒状材料フィラー及び第2の無機粒状材料フィラーを樹脂に添加することを更に含んでいてもよい。
幾つかの実施形態によれば、鉱物フィラー組成物は、粒子充填を改善した結果、被覆製品、例えばビニルフローリング材における相対的により疎水性及び/又は耐水性及び/又は耐湿性の支持層をもたらすことができる。例えば、疎水性は、少なくとも1%、5%又は10%改善され得る(例えば、接触角が対応するパーセンテージだけ増大し得る)。幾つかの実施形態によれば、鉱物フィラー組成物は、被覆製品におけるフィラーの使用量を増大させる能力をもたらし得る。例えば、フィラーの使用量は少なくとも1%増大し得る。これにより、被覆製品においてポリマーの使用を相対的に少なくすることが可能となる。幾つかの実施形態によれば、鉱物フィラー組成物が相対的により小さい吸油量を有することができ、これは多くの場合、より少ないポリマーの要求量と一致し得るものであり、フィラーの使用量を増大させる能力に対応するものである。例えば、吸油量は、少なくとも1%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%又は85%低減され得る。幾つかの実施形態によれば、鉱物フィラー組成物は、被覆製品、例えばビニルフローリング製品の材料(例えばビニルフローリング製品の支持層)が薄いままでも、曲げ強度及び/又は衝撃強度、寸法安定性、熱伝導率の増大、等価剛性を改善させることができる。幾つかの実施形態によれば、被覆製品の印刷層、例えばフローリング製品の印刷層について、鉱物フィラー組成物は、被覆製品の材料が薄いままでも、曲げ強度及び/又は衝撃強度、寸法安定性、熱伝導率の増大、等価剛性を改善させることができる。例えば、曲げ強度及び/又は衝撃強度、寸法安定性及び/又は熱伝導率は少なくとも1%増大し得る。
被覆製品、例えばフローリング製品は、少なくとも1つの表面処理剤で処理された無機粒状材料フィラー(例えば鉱物)とベース材料とを含み得る。少なくとも1つの表面処理剤は、脂肪酸、その塩若しくはそのエステル、シリコーン油、シラン又はシロキサンの少なくとも1つを含んでいてもよい。少なくとも1つの表面処理剤は疎水性又は撥水性を無機粒状材料に付与するものであってもよい。
或る特定の実施形態では、被覆製品が、塗布前に水と混合するのに適した乾燥粉末の形態であってもよい。他の実施形態では、被覆製品は、ベース材料が水を含み得る「調合済(ready-mixed)」形態であってもよい。
特定の実施形態では、無機粒状材料が、炭酸カルシウム、例えば大理石又は石灰岩(例えば粉砕された方解石又は粉砕されたドロマイト)を含み得る。幾つかの実施形態では、無機粒状材料が石灰を含み得る。以降、本発明の或る特定の実施形態は、炭酸カルシウムの観点から、また炭酸カルシウムを加工及び/又は処理する態様に関して議論される傾向にあるものとし得る。本発明は、かかる実施形態に限定するように解釈されるべきものではない。例えば、炭酸カルシウムを全部又は一部において例えば滑石及び/又は石灰と置き換えることができる。
或る特定の実施形態では、少なくとも1つの表面処理を用いて、無機粒状材料の表面を改質させる。一実施形態において、少なくとも1つの表面処理は、少なくとも1つの表面処理剤を利用して無機粒状材料の表面を少なくとも部分的に化学修飾するものである。化学修飾としては、共有結合、イオン結合及び「弱い」分子間結合、例えばファンデルワールス相互作用が挙げられるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、少なくとも1つの表面処理は、無機粒状材料の表面を少なくとも部分的に物理修飾するものである。物理修飾としては、材料表面の粗面処理、材料表面の圧痕、又は材料表面の表面積の増大が挙げられるが、これらに限定されない。更なる実施形態では、少なくとも1つの表面処理が、無機粒状材料の表面を少なくとも部分的に化学修飾し、また少なくとも部分的に物理修飾する。更に他の実施形態では、少なくとも1つの表面処理が無機粒状材料の表面に対する任意の化学修飾又は物理修飾である。
或る特定の実施形態では、少なくとも1つの脂肪酸、その塩又はそのエステルを、C16以上の鎖長を有する1つ以上の脂肪酸、その塩又はそのエステルとすることができる。脂肪酸は例えばステアリン酸であってもよい。
幾つかの実施形態では、少なくとも1つの表面処理剤が無機粒状材料をシラン化させる。シラン化表面処理剤は少なくとも1つのシロキサンを含み得る。概して、シロキサンは、一般実験式RSiO(式中、Rはアルキル基であってもよい)に基づく、ケイ素と、酸素と、多くの場合、炭素及び水素とを含む有機又は無機化学化合物のいずれかの種類である。例示的なシロキサンとしては、ジメチルシロキサン、メチルフェニルシロキサン、メチル水素シロキサン、メチル水素ポリシロキサン、メチルトリメトキシシラン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、ジフェニルシロキサン、及びモノフェニルシロキサン単位、ジフェニルシロキサン単位、フェニルメチルシロキサン単位、ジメチルシロキサン単位、モノメチルシロキサン単位、ビニルシロキサン単位、フェニルビニルシロキサン単位、メチルビニルシロキサン単位、エチルシロキサン単位、フェニルエチルシロキサン単位、エチルメチルシロキサン単位、エチルビニルシロキサン単位若しくはジエチルシロキサン単位の任意の組合せのコポリマー、又はコポリマーの配合物が挙げられるが、これらに限定されない。
幾つかの実施形態では、シラン化表面処理剤が少なくとも1つのシランを含み得る。概して、シラン及び他の単量体ケイ素化合物は、無機材料、例えば無機粒状材料と結合する能力を有する。結合機構はシラン構造中の2つの基によって促進され得る。ここでは例えば、Si(OR)部分が無機粒状材料と相互作用する一方で、有機官能基(ビニル基、アミノ基、エポキシ基等)が他の材料と相互作用し得る。
幾つかの実施形態では、無機粒状材料に少なくとも1つの表面処理を施して、無機粒状材料を少なくとも1つのイオン性シランで表面処理する。例示的なイオン性シランとしては、3−(トリメトキシシリル)プロピル−エチレンジアミン三酢酸三ナトリウム塩及び3−(トリヒドロキシシリル)プロピルメチルホスホン酸塩が挙げられるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、無機粒状材料に少なくとも1つの非イオン性シランによる少なくとも1つの表面処理を施す。
更なる実施形態では、無機粒状材料に式(I):
(RSi(R3−X (I)
(式中、
は、無機粒状材料の表面上の任意の活性基と化学反応し得る任意の加水分解性部位であり、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アリールオキシ、アミノ、アミド、メタクリレート、メルカプト、カルボニル、ウレタン、ピロール、カルボキシ、シアノ、アミノアシル、アシルアミノ、アルキルエステル及びアリールエステルが挙げられるが、これらに限定されず、
Xは1〜3の値を有するため、無機粒状材料と少なくとも1つのシランとの間に2つ以上のシロキサン結合を形成し得るものであり、
は、処理プロセス中に無機粒状材料と実質的に反応も相互作用もしない任意の炭素含有部位であり、置換又は非置換のアルキル、アルケニル、アルカリール、アルクシクロアルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアリール、複素環、シクロアルカリール、シクロアルケニルアリール、アルクシクロアルカリール、アルクシクロアルケニルアリール及びアリールアルカリールが挙げられるが、これらに限定されず、
は、少なくとも1つの表面処理が完了すれば式(I)のケイ素原子と実質的に化学結合した状態にあり、また有効成分、例えば、限定するものではないが、水素、アルキル、アルケニル、アルカリール、アルクシクロアルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアリール、複素環、シクロアルカリール、シクロアルケニルアリール、アルクシクロアルカリール、アルクシクロアルケニルアリール、アリールアルカリール、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アリールオキシ、アミノ、アミド、メタクリレート、メルカプト、カルボニル、ウレタン、ピロール、アルキルエステル、アリールエステル、カルボキシ、スルホネート、シアノ、アミノアシル、アシルアミノ、エポキシ、ホスホネート、イソチウロニウム、チウロニウム、アルキルアミノ、第四級アンモニウム、トリアルキルアンモニウム、アルキルエポキシ、アルキル尿素、アルキルイミダゾール又はアルキルイソチウロニウムと反応又は相互作用し得る任意の有機物含有部位であり、上記アルキル、アルケニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアリール及び複素環の水素は、例えばハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ又はシアノによって任意に置換される)の少なくとも1つのシランによる少なくとも1つの表面処理を施す。
幾つかの実施形態では、ヒドロキシルを含有する多孔質表面を有する無機粒状材料に、少なくとも1つのシランによる少なくとも1つの表面処理を施すことで、無機粒状材料表面が少なくとも1つのシランと化学結合する。かかる実施形態では、無機粒状材料の表面積によって結合シランの量が制限されることがある。結果として、無機粒状材料に、無機粒状材料の表面積を増大させる少なくとも1つの物理的表面処理を施した後で、無機粒状材料を少なくとも1つのシランで処理することが好ましいと言える。
幾つかの実施形態では、当業者に既知の「湿式」又は「乾式」プロセスに従ってシラン化を促進させることができる。例えば、「湿式」プロセスは概して、少なくとも1つの溶媒(例えば有機溶媒又は水)中において無機粒状材料上に少なくとも1つのシランを反応させることを含む。幾つかの実施形態では、少なくとも1つの溶媒の代わりに又はそれに加えて熱を用いてもよい。熱及び溶媒は「湿式」プロセスに必要とされるものではないが、それらは反応速度を改善させ、その処理の一様な表面被覆率を促し得るものである。幾つかの実施形態では、「湿式」プロセスとは、典型的なシラン化処理工程中にスラリー又は液体のインライン混合を含むものであり、濾過及び乾燥が挙げられるが、これらに限定されない。
幾つかの実施形態では、「乾式」シラン化プロセスとは概して、少なくとも1つのシランを無機粒状材料と混合した後、混合物を加熱することによって、気相において少なくとも1つのシランを無機粒状材料と反応させることを含むものである。幾つかの実施形態では、「乾式」シラン化プロセスとは、少なくとも1つのシランを無機粒状材料と混合した後、混合物を加熱することによって、撹拌された液相において少なくとも1つのシランを無機粒状材料と反応させることを含むものである。また他の実施形態では、「乾式」シラン化プロセスとは、少なくとも1つのシランを無機粒状材料と混合することと、密閉容器内において高温でインキュベートして表面処理プロセスを加速させることとを含むものである。更に他の実施形態では、「乾式」シラン化プロセスは、無機粒状材料と液体シラン添加剤とを混合することを含むものであり、なお、添加されるシランの量は、反応物が固体状のまま、継続して乾燥粒状材料と同じように処理され得るくらい十分に小さいものとする。
幾つかの実施形態では、少なくとも1つのシランを、無機粒状材料と直接接触する急速に撹拌した溶媒に徐々に添加することによって、無機粒状材料に少なくとも1つのシランによる少なくとも1つの表面処理を施す。幾つかの実施形態では、気相において処理を実行して、少なくとも1つのシランの蒸気を無機粒状材料と接触及び反応させることによって、無機粒状材料に少なくとも1つのシランによる少なくとも1つの表面処理を施す。
幾つかの実施形態によれば、表面処理剤、例えばシリコーン油、シロキサン又はシランが無機粒状材料上で重合し得る。処理された無機粒状材料はその後、必要であれば解砕してもよい。
或る特定の実施形態では、無機粒状材料は、ASTM D1210によって測定した場合、約5.5以下のHegmanを有し得る。
幾つかの実施形態では、無機粒状材料は、Hunterの色彩計モデルD−25A−9又はDP 9000を用いて測定した場合、95以下の輝度を有し得る。
幾つかの実施形態では、無機粒状材料が少なくとも約0.3平方メートル/グラムのBET表面積を有し得る。例えば、無機粒状材料は、少なくとも約0.4平方メートル/グラム、少なくとも約0.5平方メートル/グラム又は少なくとも約0.6平方メートル/グラムのBET表面積を有していてもよい。
幾つかの実施形態では、無機粒状材料が、粉砕された無機粒状材料、例えば乾式粉砕処理された無機粒状材料又は湿式粉砕処理された無機粒状材料であってもよい。
或る特定の実施形態では、被覆製品(例えばフローリング製品)が、処理された無機粒状材料と配合される未処理の無機粒状材料(例えばベース材料)を同様に含むものであってもよい。特定の実施形態では、被覆製品(例えば、支持層を備えるフローリング製品)が、粗製の未処理の無機粒状材料、例えば、滑石、石灰岩(例えば、重質炭酸カルシウム(GCC)、粉砕された方解石及び/又は粉砕されたドロマイト)、白亜、大理石と、微細処理された無機粒状材料、例えば、滑石、石灰及び/又は石灰岩(例えば、GCC、粉砕された方解石及び/又は粉砕されたドロマイト)との配合物を含んでいてもよい。他の実施形態では、未処理の無機粒状材料が、石灰、石膏、珪藻土、パーライト、湿式及び/又は焼成カオリン、アタパルジャイト、ベントナイト、モンモリロナイト、長石、珪灰石、雲母、バーミキュライト、ハロイサイト、石英並びに他の天然クレイ又は合成クレイを含んでいてもよい。幾つかの実施形態では、微細処理した粉砕された石灰岩とより粗い未処理の石灰岩とを配合させることにより、未処理の石灰岩のみに比べて、水に接触させた場合に幾らかの疎水特性及びより小さい凝結性を示すフィラー組成物がもたらされる。
幾つかの実施形態では、未処理の無機粒状材料が、粉砕された無機粒状材料、例えば乾式粉砕された無機粒状材料又は湿式粉砕された無機粒状材料であってもよい。
幾つかの実施形態では、処理された無機粒状材料と未処理の無機粒状材料とを配合したものが、約10度〜約150度の接触角範囲を有する。幾つかの実施形態によれば、配合材料が、約25度〜約125度、約50度〜約100度、又は90度〜約150度の接触角範囲を有する。
特定の理論により束縛されることを望むものではないが、処理された無機粒状材料と未処理の無機粒状材料との比率は比例するものであり、配合物中の未反応の表面処理剤の量を変動させ得ると考えられる。或る特定の実施形態では、表面処理された重質炭酸カルシウムを用いて、疎水特性を被覆製品(例えば、フローリング製品の支持層)にもたらすことができる。特定の理論により束縛されることを望むものではないが、表面処理剤、例えばステアリン酸の添加によって、処理後に最小限の「遊離酸」がもたらされ得る。ステアリン酸と石灰岩表面との反応は、ステアリン酸カルシウム又はステアリン酸マグネシウムを作ることができる。ステアリン酸の融点はおよそ157°F(69.4℃)であり、ステアリン酸カルシウムの融点はおよそ311°F(155℃)である。
幾つかの実施形態によれば、炭酸カルシウムは、室温でステアリン酸(若しくはその塩、そのエステル、又はそれらの混合物)及び混合物(例えばケーキミックス形態)の総重量に対して約0.1重量%より多い量の水と化合(例えば配合)する。混合物は、ステアリン酸の少なくとも一部が反応するのに十分(例えば、ステアリン酸の大半が炭酸カルシウムの少なくとも一部と反応するのに十分)な温度で配合され得る。例えば、混合物は、ステアリン酸の少なくとも一部が炭酸カルシウムの少なくとも一部(例えば炭酸カルシウムの表面)を被覆し得るのに十分な温度で配合され得る。
幾つかの実施形態では、ステアリン酸を溶融するのに十分高い温度で混合物を配合し得る。例えば、混合物は約149°F(65℃)〜約392°F(200℃)の範囲の温度で配合してもよい。別の実施形態では、混合物は約149°F(65℃)〜約302°F(150℃)の範囲の温度、例えば約248°F(120℃)で配合してもよい。更なる実施形態では、混合物は約149°F(65℃)〜約212°F(100℃)の範囲の温度で配合してもよい。更に他の実施形態では、混合物は約149°F(65℃)〜約194°F(90℃)の範囲の温度で配合してもよい。更なる実施形態では、混合物は約158°F(70℃)〜約194°F(90℃)の範囲の温度で配合してもよい。
或る特定の実施形態では、単層濃度未満の、単層濃度の又は単層濃度を超える量の表面処理剤を無機粒状材料、例えば炭酸カルシウムと組み合わせることができる。本明細書で使用する場合、「単層濃度」とは、無機粒子の表面上に単層を形成するのに十分な量を指す。かかる値は、当業者にとって例えば無機粒子の表面積に基づき容易に算出することができると考えられる。
幾つかの実施形態では、表面処理剤を単層濃度の略等倍以上の量で炭酸カルシウムに添加してもよい。他の実施形態では、表面処理剤を単層濃度の略等倍を超える、例えば単層濃度の2倍〜6倍の量で添加してもよい。
また、特定の理論により束縛されることを望むものではないが、フローリング製品(例えば支持層)の粗製の未処理の部分のメジアン粒径又は平均粒径は、それらが、配合するのに使用される炭酸カルシウムの特定の処理された微細部分のメジアン粒径又は平均粒径を充填する可能性に基づき選ぶことができる。より小さな粒子をより大きな粒子と配合する利点は、湿分を配合物中に吸い取ると考えられるより大きな粒子間の隙間を減らすか又は無くすことである。或る特定の実施形態では、粒子充填の実施により、組成物を介して表面の水を吸い上げる作用を阻止することができる。
或る特定の実施形態において、無機粒子は、50パーセントの炭酸カルシウム粒子が表示値以下の直径を有するサイズと定義される平均粒径(d50)値によって特性決定され得る。d50等の粒径の測定は、現在又は以後当業者に既知の任意の手段によって実行することができる。
本開示で言及される未処理の無機粒状材料の粒径、及び他の粒径特性は、Micromeritics Corporationにより供給されるSEDIGRAPH 5100計器を用いて測定することができる。所与の粒子のサイズは、懸濁液を介して沈降する球の等価直径である直径、すなわち球相当径(equivalent spherical diameter)すなわちESDで表される。
処理された無機粒状材料の粒径及び他の粒径特性は、Microtracにより供給されるMicrotrac Model X100粒径分析器によって求めることができる。Microtracの分析により、レーザー光散乱法を用いて粒子の数分布に基づき粒径が決定する。
幾つかの実施形態では、SEDIGRAPH 5100により求められる粒径は、Microtrac Model X100粒径分析器により求められるものと同じではない。この違いは、粒径を求めるために各計器によって用いられる方法が異なることに起因していると考えられる。SEDIGRAPH 5100は経時的な粒子の沈降を測定するのに対し、Microtrac Model X100粒径分析器は、特定のアルゴリズムを用いてレーザー光散乱パターンを分析するものである。
幾つかの実施形態によれば、ステアリン酸で処理された炭酸カルシウム組成物と関連する遊離ステアリン酸の量は、単層濃度に対して約20%未満とすることができる。他の実施形態によれば、ステアリン酸で処理された炭酸カルシウム組成物と関連する遊離ステアリン酸の量は、約15%未満の遊離ステアリン酸であってもよい。更なる実施形態によれば、ステアリン酸で処理された炭酸カルシウム組成物と関連する遊離ステアリン酸の量は、約10%未満の遊離ステアリン酸、約7%未満の遊離ステアリン酸、約6%未満の遊離ステアリン酸、約5%未満の遊離ステアリン酸、約4%未満の遊離ステアリン酸、約3%未満の遊離ステアリン酸、約2%未満の遊離ステアリン酸、又は約1%未満の遊離ステアリン酸であってもよい。また更なる実施形態では、ステアリン酸で処理された炭酸カルシウム組成物と関連する遊離ステアリン酸がないこともある。本明細書で使用する場合、「遊離ステアリン酸がない」とは、本明細書に記載のToF−SIMS、TGA及び/又はDSC法ではステアリン酸を検出することができないことを指す。
幾つかの実施形態によれば、処理された無機粒状材料及び未処理の無機粒状材料が同じ粒径分布(psd)を有する。微粒子のpsdは、フィラー組成物の粗製部分のpsdに近いか又は同じものであってもよい。
例示的なフィラー組成物をここに記載する。幾つかの実施形態では、d50が約2ミクロン〜約50ミクロンの範囲をとり、約0.4wt%以下のステアリン酸が存在し、微細処理部分と粗製の未処理部分との比率が1:99〜99:1の範囲をとる。微細部分は、ステアリン酸、シリコーン油、シロキサン又はシランで処理されていてもよい。ステアリン酸による処理では、未反応の(遊離)ステアリン酸(157°F)に対してより高い融点(311°F)を有するように、ステアリン酸塩を無機粒状材料上で反応させることが好ましい。
或る特定の実施形態では、処理量が、無機粒状材料の重量に対して0.01wt%〜5.0wt%、例えば0.1wt%〜2.5wt%の範囲をとる。
例えば、脂肪酸、その塩又はそのエステルは、無機粒状材料の重量に対して0.1wt%〜2.5wt%の範囲の処理量で存在し得る。脂肪酸、その塩又はそのエステルは、無機粒状材料の重量に対して0.2wt%以下、0.3wt%以下、0.4wt%以下、0.5wt%以下、0.6wt%以下、0.7wt%以下、0.8wt%以下、0.9wt%以下、1.0wt%以下、1.1wt%以下、1.2wt%以下、1.25wt%以下、1.3wt%以下、1.4wt%以下、1.5wt%以下、1.6wt%以下、1.7wt%以下、1.8wt%以下、1.9wt%以下、2.0wt%以下、2.1wt%以下、2.2wt%以下、2.3wt%以下、2.4wt%以下、又は2.5wt%以下の量で存在していてもよい。
例えば、シリコーン油、シロキサン、又はシランは、無機粒状材料の重量に対して0.01wt%〜5.0wt%の範囲の処理量で存在し得る。シリコーン油、シロキサン、又はシランは、無機粒状材料の重量に対して0.05wt%以下、0.1wt%以下、0.2wt%以下、0.3wt%以下、0.4wt%以下、0.5wt%以下、0.6wt%以下、0.7wt%以下、0.8wt%以下、0.9wt%以下、1.0wt%以下、1.1wt%以下、1.2wt%以下、1.25wt%以下、1.3wt%以下、1.4wt%以下、1.5wt%以下、1.6wt%以下、1.7wt%以下、1.8wt%以下、1.9wt%以下、2.0wt%以下、2.1wt%以下、2.2wt%以下、2.3wt%以下、2.4wt%以下、2.5wt%以下、3.0wt%以下、3.5wt%以下、4.0wt%以下、4.5wt%以下、又は5.0wt%以下の量で存在していてもよい。
或る特定の実施形態では、微細処理された無機粒状材料のd50が1ミクロン〜15ミクロンの範囲をとる。他の実施形態では、微細処理された無機粒状材料のd50が、0.5ミクロン〜75ミクロン、1ミクロン〜60ミクロン、1ミクロン〜50ミクロン、又は1ミクロン〜30ミクロンの範囲をとる。
或る特定の実施形態では、処理された無機粒状材料と未処理の無機粒状材料との比率が、約1:99〜約99:1、例えば、約3:97〜約97:3、5:95〜約95:5、約10:90〜約90:10、約20:80〜約80:20、約25:75〜約75:25、又は約50:50未満の範囲をとる。
幾つかの実施形態によれば、未処理の無機粒状材料のd50は、3ミクロン〜75ミクロン、例えば、10ミクロン〜75ミクロン、12ミクロン〜75ミクロン、20ミクロン〜75ミクロン、25ミクロン〜75ミクロン、30ミクロン〜75ミクロン、5ミクロン〜50ミクロン、又は10ミクロン〜50ミクロンの範囲をとる。
幾つかの実施形態では、重質炭酸カルシウムを摩砕(attrition grinding)によって調製する。本明細書で使用する場合、「摩砕」とは、粒子表面を摩損する結果、動く摩砕粒子間に粉砕及び剪断応力をもたらすプロセスを指す。摩耗は圧力、例えばガス流をかけて粒子を擦り合わせることによって果たすことができる。
幾つかの実施形態では、摩砕を自原的に実施して、炭酸カルシウム粒子を他の炭酸カルシウム粒子によってのみ粉砕する。
幾つかの実施形態では、炭酸カルシウムを炭酸カルシウム以外の粉砕媒体の添加によって粉砕する。かかる付加的な粉砕媒体としては、セラミック粒子(例えば、シリカ、アルミナ、ジルコニア及びケイ酸アルミニウム)、プラスチック粒子又はゴム粒子が挙げられ得る。
幾つかの実施形態では、炭酸カルシウムをミルにおいて粉砕する。例示的なミルとしては、米国特許第5,238,193号及び同第6,634,224号(それらの開示は引用することにより本明細書の一部をなす)に記載されるものが挙げられる。これらの特許に記載されるように、ミルは、粉砕チャンバと、炭酸カルシウムを粉砕チャンバに導入する導管と、粉砕チャンバ内で回転することにより炭酸カルシウムを撹拌するインペラとを備え得る。
幾つかの実施形態では、炭酸カルシウムが乾式粉砕され、ここでミル内の環境空気は、周囲空気である。幾つかの実施形態では、炭酸カルシウムを湿式粉砕してもよい。
幾つかの実施形態では、処理された炭酸カルシウムと未処理の炭酸カルシウムとを配合したものが、ASTM D7334−08に準拠する試験によって測定した場合に、10度〜150度、25度〜125度、50度〜100度、90度〜150度の接触角範囲を有し得る。例えば、ステアリン酸塩で処理された炭酸カルシウムは、未処理の炭酸カルシウムと12.5:87.5の比率(処理:未処理)で配合させてもよい。処理された炭酸カルシウムは、1.15wt%のステアリン酸塩で処理することができ、Microtracのレーザー光回折によって測定した場合、3.3ミクロンのd50値を有し得る。未処理の炭酸カルシウムは、SEDIGRAPH 5100によって測定した場合、22.5ミクロンのd50値を有し得る。配合組成物の接触角は、ASTM D7334−08に準拠して測定することができる。例示的な配合組成物は、相対湿度35%で93度、及び相対湿度98%で95.5度の接触角を有する。
幾つかの実施形態では、供給される炭酸カルシウム(微粉砕前)は、方解石、石灰岩、白亜、大理石、ドロマイト、又は他の類似の供給源から選ばれる炭酸カルシウム源を有し得る。重質炭酸カルシウム粒子は、任意の既知の方法、例えば、上述の従来の粉砕法及び分級法を任意に伴うもの、例えば、ジョークラッシャーによる破砕(jaw crushing)後にローラーミリング又はハンマーミリング及び空気分級又は機械的分級を行うことによって調製され得る。
重質炭酸カルシウムを空気篩又は液体サイクロンに更にかけてもよい。空気篩又は液体サイクロンは重質炭酸カルシウムを分級するとともに、20ミクロンより大きい一部の残留粒子を除去するように機能し得る。幾つかの実施形態によれば、分級を用いて、10ミクロンより大きい、30ミクロンより大きい、40ミクロンより大きい、50ミクロンより大きい、又は60ミクロンより大きい残留粒子を除去することができる。幾つかの実施形態によれば、重質炭酸カルシウムは、遠心分離機、水力分級機又はエルトリエータを用いて分級され得る。
幾つかの実施形態では、本明細書に開示される重質炭酸カルシウムは分散剤、例えばポリアクリレートを含まない。幾つかの実施形態では、重質炭酸カルシウムのフロキュレーション又はアグロメレーションを所望の程度で防止又は効果的に制限するのに十分な量で標準的な処理要件に準拠して分散剤が存在していてもよい。分散剤は、例えば最大約1重量%の量で存在していてもよい。分散剤の例としては、高分子電解質、例えばポリアクリレート、及びポリアクリレート種、特にポリアクリレート塩(例えば、任意に第II族の金属塩を伴うナトリウム及びアルミニウム)を含有するコポリマー、ヘキサメタリン酸ナトリウム、非イオン性ポリオール、ポリリン酸、縮合リン酸ナトリウム、非イオン界面活性剤、アルカノールアミン、及びこの機能のために一般に使用される他の試薬が挙げられる。
分散剤は、無機粒状材料の加工及び粉砕において一般に使用される従来の分散剤材料、例えば炭酸カルシウムから選択することができる。かかる分散剤は当業者によって認識されるだろう。分散剤は概してアニオン種を供給し得る水溶性塩であり、それは無機粒子の表面上に有効量で吸着することにより、粒子の凝集を阻止することができる。非溶媒和の塩は、アルカリ金属カチオン、例えばナトリウムを適切に含み得るものである。場合によっては水性懸濁液を弱アルカリ性とすることによって溶媒和が促され得る。好適な分散剤の例としては、水溶性縮合リン酸塩、例えば、ポリメタリン酸塩(一般的な形態はナトリウム塩:(NaPO)、例えばメタリン酸四ナトリウム若しくはいわゆる「ヘキサメタリン酸ナトリウム」(グレアム塩);ポリケイ酸の水溶性塩;高分子電解質;アクリル酸若しくはメタクリル酸のホモポリマー若しくはコポリマーの塩;及び/又は約20000未満の重量平均分子質量を適切に有するアクリル酸の他の誘導体のポリマー塩も挙げられる。ヘキサメタリン酸ナトリウム及びポリアクリル酸ナトリウムが好ましく、後者は約1500〜約10000の範囲の重量平均分子質量を適切に有するものである。
或る特定の実施形態では、重質炭酸カルシウムの製造が、粉砕助剤、例えばプロピレングリコール、又は当業者に既知の任意の粉砕助剤の使用を含む。
幾つかの実施形態によれば、重質炭酸カルシウムをベース材料と組み合わせてもよい。ベース材料は、ジオポリマー、水、ポリマー、及びそれらの組合せからなる材料の群から選択され得る。
本開示で使用される場合、「ポリマー」、「樹脂」、「高分子樹脂」という用語、及びこれらの用語の派生語は、互換的に使用することができる。
幾つかの実施形態によれば、高分子樹脂は、任意の特定の被覆製品又は他の用途に望まれる特性を提供する従来の高分子樹脂から選ばれる。
幾つかの実施形態によれば、高分子樹脂は熱可塑性ポリマーとすることができ、これには、ポリオレフィン、例えば、ポリプロピレン及びポリエチレンホモポリマー及びコポリマー(1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン及び1−ヘキサンを含むコポリマーが含まれる);ポリアミド、例えばナイロン;ポリエステル;並びに上述のポリマーのいずれかのコポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。熱可塑性ポリマーの例としては、ポリオレフィンホモポリマー又はコポリマー(例えば、低密度又は高密度ポリエチレン、線状ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン(酢酸ビニル)コポリマー及びエチレン(アクリル酸)コポリマー、ハロゲン化ポリエチレン(例えば、塩素化ポリエチレン)、ポリブテン、ポリメチルブテン、ポリイソブチレン、ポリスチレン及びポリスチレン誘導体(例えば、SB、ABS、SA及びSBSゴム)、PVC、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、PEEK、飽和ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート及び/又はポリブチレンテレフタレート)、及びポリフェニレンオキサイド、並びにこれらの化学種を含有する配合物、混合物又はコポリマーも挙げられ得る。
幾つかの実施形態によれば、高分子樹脂として等方性の半結晶性ポリマーが挙げられ得る。等方性の半結晶性ポリマーは溶融加工可能なものとすることができ、著しい分解を伴うことなく溶融相においてポリマーを繊維へと紡績することを可能にする温度範囲で溶融する。例示的な等方性の半結晶性ポリマーとしては、ポリ(アルキレンテレフタレート)、ポリ(アルキレンナフタレート)、ポリ(アリーレンスルフィド)、脂肪族及び脂肪族−芳香族ポリアミド、シクロヘキサンジメタノール及びテレフタル酸に由来のモノマー単位を含むポリエステル、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレンテレフタレート)、ポリ(エチレンナフタレート)、ポリ(フェニレンスルフィド)、並びにポリ(1,4−シクロヘキサンジメタノールテレフタレート)が挙げられ得るが、これらに限定されず、なお、1,4−シクロヘキサンジメタノールは、シス異性体及びトランス異性体、ナイロン−6及びナイロン−66の混合物であってもよい。
幾つかの実施形態によれば、高分子樹脂としては、半結晶性ポリエチレン及びポリプロピレンが挙げられるが、これらに限定されない半結晶性ポリマーのポリオレフィンが挙げられ得る。幾つかの実施形態によれば、高分子樹脂としては、高引張弾性率を有し、極めて大きい又は超高分子量ポリエチレンのゲル紡糸又は溶融紡糸によって作られる伸長鎖ポリエチレンが挙げられ得る。
幾つかの実施形態によれば、溶融状態で加工することができない等方性ポリマーも高分子樹脂として使用することができる。例えば、等方性ポリマーとしては、RAYON(商標)、酢酸セルロース、ポリベンズイミダゾール、ポリ[2,2’−(m−フェニレン)−5,5’−ビベンズイミダゾール]が挙げられ得る。幾つかの実施形態によれば、等方性ポリマーは、アセトン;Ν,Ν’−ジメチルアセトアミド;又は極性非プロトン溶媒を用いて乾式紡績することができ、溶媒としてはN−メチルピロリジノンが挙げられるが、これに限定されない。
幾つかの実施形態によれば、高分子樹脂として液晶ポリマー(LCP)が挙げられ得る。LCPは概して、高い引張強度及び/又は弾性率を有する繊維を製造することができる。幾つかの実施形態によれば、LCPは溶融状態で加工することができる(すなわちサーモトロピック)。幾つかの実施形態によれば、溶液中で液晶挙動を示すLCPを硬質フィラーと配合した後、湿式紡績又は乾式紡績を行うことでモノフィラメント繊維を得ることができる。幾つかの実施形態によれば、液晶ポリマーとしては、極性非プロトン溶媒(N−メチルピロリジノンが挙げられるが、これに限定されない)中に溶解し、またモノフィラメント繊維に紡績され得る任意の芳香族ポリアミドが挙げられ得る。幾つかの実施形態によれば、p−フェニレンジアミン及びテレフタル酸から作られる芳香族ポリアミド(KEVLAR(商標)の商標で販売されるポリマーが挙げられるが、これらに限定されない)を充填して、湿式紡績を行うことでモノフィラメント繊維を得ることができる。幾つかの実施形態によれば、液晶ポリマーは、所与の条件又は条件セットの一部又は全ての下で液晶でなくても、依然として高弾性繊維を得ることができる。幾つかの実施形態によれば、液晶ポリマーは、或る濃度及び幾つかの溶媒においてはリオトロピック液晶相を示すが、他の濃度及び/又は他の溶媒においては等方性溶液を示すことがある。
幾つかの実施形態によれば、液晶ポリマー(LCP)としてサーモトロピックLCPが挙げられ得る。例示的なサーモトロピックLCPとしては、芳香族ポリエステル、脂肪族−芳香族ポリエステル、芳香族ポリ(エステルアミド)、脂肪族−芳香族ポリ(エステルアミド)、芳香族ポリ(エステルイミド)、芳香族ポリ(エステルカーボネート)、芳香族ポリアミド、脂肪族−芳香族ポリアミド及びポリ(アゾメチン)が挙げられるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態によれば、サーモトロピックLCPは、約360℃未満の温度で液晶溶融相を形成し、またテレフタル酸、イソフタル酸、1,4−ヒドロキノン、レゾルシノール、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、4,4’−ビフェニルジカルボン酸、4−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ジヒドロキシナフタレン、4−アミノフェノール及び4−アミノ安息香酸からなる基に由来の1つ以上のモノマー単位を含む芳香族ポリエステル及びポリ(エステルアミド)である。幾つかの実施形態によれば、芳香族基は、重合条件下で反応しない置換基、例えば炭素数1〜4の低級アルキル基、芳香族基、F、Cl、Br及びIを含んでいてもよい。
幾つかの実施形態によれば、LCPは、4−ヒドロキシ安息香酸及び6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸に由来のモノマー繰返単位をモルベースで約15:85〜約85:15の範囲、例えば、モルベースで約27:73〜約73:27、又はモルベースで約40:60〜約60:40の範囲で有していてもよい。
更なる高分子樹脂、例えば国際公開第2009/094321号に記載されるものも使用することができる。
或る特定の実施形態では、ジオポリマー材料が、ケイ酸カルシウム、ケイ素−酸化物(−Si−O−Si−O−)、ケイ素−アルミン酸塩(−Si−O−Al−O−)、鉄−ケイ素−アルミン酸塩(−Fe−O−Si−O−Al−O−)若しくはアルミニウム−リン酸塩、又はそれらの混合物を含み得る。
図1は、例示的な第1の無機粒状材料フィラー(重質炭酸カルシウム)、第2の表面処理された無機粒状鉱物フィラー(重質炭酸カルシウム)、及び第1の無機粒状材料フィラーと第2の無機粒状材料フィラーとの5つの配合物に関する粒径分布を示すものである。線Aは約20ミクロンのメジアン粒径を有する例示的な第1の無機粒状材料フィラーの粒径分布を表す。線Gは約3ミクロンのメジアン粒径を有する例示的な第2の無機粒状材料フィラーの粒径分布を表す。例示的な第2の無機粒状材料はステアリン酸で処理した。線B〜線Fは、下記の各々の第2の無機粒状材料フィラー量を有する第1の無機粒状材料フィラーと第2の無機粒状材料フィラーとの例示的な配合物の各々の粒径分布を表す:線B−12.5%;線C−25%;線D−37.5%;線E−50%;及び線F−62.5%。
図2は、例示的な第1の無機粒状材料フィラー(重質炭酸カルシウム)、第2の表面処理された無機粒状鉱物フィラー(重質炭酸カルシウム)、及び第1の無機粒状材料フィラーと第2の無機粒状材料フィラーとの5つの配合物に関する粒径分布を示すものである。線Aは約20ミクロンのメジアン粒径を有する例示的な第1の無機粒状材料フィラーの粒径分布を表す。線Gは約3ミクロンのメジアン粒径を有する例示的な第2の無機粒状材料フィラーの粒径分布を表す。例示的な第2の無機粒状材料はステアリン酸で処理した。線B〜線Fは、下記の各々の第2の無機粒状材料フィラー量を有する第1の無機粒状材料フィラーと第2の無機粒状材料フィラーとの例示的な配合物の各々の粒径分布を表す:線B−10%;線C−20%;線D−30%;線E−40%;及び線F−50%。
8つの例示的な無機粒状材料フィラーサンプルを調製し、吸油量について試験した。以下の表1は、8つのサンプルの含有率及びサンプルそれぞれに関する対応する吸油量(対応するサンプル100グラムを湿潤させるのに必要な油のグラム数)を示すものである。図3は、例示的な第1の無機粒状材料フィラー(100%)、例示的な第2の表面処理された無機粒状鉱物フィラー(100%)、及び第1の無機粒状材料フィラーと第2の無機粒状材料フィラーとの6つの配合物を含む8つのサンプルに関する粒径分布を示すものである。線Aは約20ミクロンのメジアン粒径を有する例示的な第1の無機粒状材料フィラー(重質炭酸カルシウム)の粒径分布を表す。線Aの例示的な第1の無機粒状材料フィラーは未処理のものである。線Hは約3ミクロンのメジアン粒径を有する例示的な第2の無機粒状材料フィラー(重質炭酸カルシウム)の粒径分布を表す。例示的な第2の無機粒状材料はステアリン酸で表面処理した。線B〜線Gは、第1の無機粒状材料フィラー及び第2の無機粒状材料フィラーを第1の無機粒状材料フィラーと第2の無機粒状材料フィラーとの下記比率で配合した例示的な配合物の各々の粒径分布を表す:線B−90:10;線C−80:20;線D−70:30;線E−65:35;線F−60:40;及び線G−50:50。
図3に示される実施例A〜実施例HをASTM D−281に準拠して吸油量について試験した。ASTM−281に準拠する吸油量についての試験は、被験材料100グラムを湿潤させるのに必要とされる油のグラム数を求めるものである。フィラー材料の吸油量は、フィラー材料の樹脂要求量と直接相互関係にあると考えられる。このため、フィラー材料に特有の吸油量が小さければ、フィラー材料の樹脂要求量も同様に少ないと予想される。より少ない樹脂要求量を有するフィラー材料が、より多くの樹脂要求量を有するフィラー材料よりも好ましいとされ得る。なぜなら、フィラー材料の樹脂要求量が少なければ、フィラー材料とポリマーとを含む組成物が、ポリマーと比べてより大きなパーセンテージのフィラー材料を含み得るからである。このため、より少ない樹脂要求量を有するフィラー材料を含む組成物が、組成のより大きなパーセンテージを構成する一方で、他の所望材料の特徴、例えば耐水性及び寸法完全性を依然として維持することにより、場合によってはフィラー材料を含む組成物、例えば、ビニルフローリング材(例えばラグジュアリービニルフローリング材)等の被覆製品のコストを削減し得る。同様に又は代替的に、フィラー材料を含む組成物によって、曲げ強度及び/又は衝撃強度、寸法安定性、熱伝導率の増大、及び/又は等価剛性を改善させ、被覆製品の材料をより薄くすることができる。
表1及び8つのサンプルの吸油量試験結果の棒グラフである図4に示されるように、サンプルD〜サンプルFが、湿潤サンプル100グラム当たり油10グラムと最も小さい吸油量を有する。このため、70:30〜60:40の範囲の第1の無機粒状材料フィラーと第2の無機粒状材料フィラーとの配合比を有するサンプルが、最も小さい吸油量を有する。サンプルC及びサンプルGは、湿潤サンプル100グラム当たり油12グラムと次に小さい吸油量を有し、80:20〜50:50の比率範囲を有する。サンプルBは、湿潤サンプル100グラム当たり油14グラムと次に小さい吸油量を有し、サンプル配合比は90:10である。第2の無機粒状材料(3ミクロン、ステアリン酸で処理したGCC)を100%含有するサンプルHは、湿潤サンプル100グラム当たり油16グラムと次に小さい吸油量を有し、第1の無機粒状材料フィラー(20ミクロンの未処理のGCC)を100%含有しかつ湿潤サンプル100グラム当たり油17グラムの吸油量を有するサンプルAよりも僅かに小さい。
これらの結果に基づき、未処理の20ミクロンのGCCであるサンプルAと比べて、サンプルD〜サンプルFは吸油量の約40%の低減を示す。サンプルC及びサンプルGは吸油量の約30%の低減を示し、サンプルBは僅か20%未満の低減を示し、サンプルHは吸油量のほんの僅かな低減を示す。
本発明の他の実施形態は、本明細書の考察及び本明細書に開示される実施形態の実施から当業者に明らかとなる。本明細書及び実施例は単なる例示とみなされることが意図されるものであり、本発明の真の範囲及び趣旨は添付の特許請求の範囲により示される。

Claims (46)

  1. 第1の平均粒径を有する第1の無機粒状材料フィラーと、
    第2の平均粒径を有する第2の無機粒状材料フィラーと、
    を含み、
    前記第1の平均粒径が前記第2の平均粒径より大きく、
    前記第1の無機粒状材料フィラー及び前記第2の無機粒状材料フィラーの少なくとも一方が疎水性である、被覆製品に使用される鉱物フィラー組成物。
  2. 前記少なくとも1つの疎水性の無機粒状材料フィラーを含む鉱物フィラー組成物が、疎水性の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べてより小さい吸油量を有する、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記少なくとも1つの疎水性の無機粒状材料フィラーを含む鉱物フィラー組成物が、疎水性の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて少なくとも20パーセント小さい吸油量を有する、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記少なくとも1つの疎水性の無機粒状材料フィラーを含む鉱物フィラー組成物が、疎水性の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて少なくとも30パーセント小さい吸油量を有する、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記少なくとも1つの疎水性の無機粒状材料フィラーを含む鉱物フィラー組成物が、疎水性の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて少なくとも40パーセント小さい吸油量を有する、請求項1に記載の組成物。
  6. 前記鉱物フィラー組成物が、該鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜16グラムの範囲の吸油量を有する、請求項1に記載の組成物。
  7. 前記鉱物フィラー組成物が、該鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜15グラムの範囲の吸油量を有する、請求項1に記載の組成物。
  8. 前記鉱物フィラー組成物が、該鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜14グラムの範囲の吸油量を有する、請求項1に記載の組成物。
  9. 前記鉱物フィラー組成物が、該鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜12グラムの範囲の吸油量を有する、請求項1に記載の組成物。
  10. 前記鉱物フィラー組成物が、該鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜11グラムの範囲の吸油量を有する、請求項1に記載の組成物。
  11. 前記第2の無機粒状材料フィラーが疎水性であり、前記第1の無機粒状材料フィラーと前記第2の無機粒状材料フィラーとの配合比が95:5〜1:99の範囲をとる、請求項1に記載の組成物。
  12. 前記第2の無機粒状材料フィラーが疎水性であり、前記第1の無機粒状材料フィラーと前記第2の無機粒状材料フィラーとの配合比が85:15〜45:55の範囲をとる、請求項1に記載の組成物。
  13. 前記第2の無機粒状材料フィラーが疎水性であり、前記第1の無機粒状材料フィラーと前記第2の無機粒状材料フィラーとの配合比が75:25〜45:55の範囲をとる、請求項1に記載の組成物。
  14. 前記第2の無機粒状材料フィラーが疎水性であり、前記第1の無機粒状材料フィラーと前記第2の無機粒状材料フィラーとの配合比が70:30〜60:40の範囲をとる、請求項1に記載の組成物。
  15. 前記第1の無機粒状鉱物フィラー及び前記第2の無機粒状鉱物フィラーの少なくとも一方が炭酸カルシウムを含む、請求項1に記載の組成物。
  16. 前記第1の無機粒状鉱物フィラー及び前記第2の無機粒状鉱物フィラーの少なくとも一方が重質炭酸カルシウムを含む、請求項1に記載の組成物。
  17. 前記第1の無機粒状鉱物フィラー及び前記第2の無機粒状鉱物フィラーの少なくとも一方がステアリン酸で処理される、請求項1に記載の組成物。
  18. 前記第1の無機粒状鉱物フィラーの平均粒径が少なくとも10ミクロンである、請求項1に記載の組成物。
  19. 前記第1の無機粒状鉱物フィラーの平均粒径が少なくとも20ミクロンである、請求項1に記載の組成物。
  20. 前記第1の無機粒状鉱物フィラーの平均粒径が少なくとも30ミクロンである、請求項1に記載の組成物。
  21. 前記第2の無機粒状鉱物の平均粒径が10ミクロン以下である、請求項1に記載の組成物。
  22. 前記第2の無機粒状鉱物フィラーの平均粒径が5ミクロン以下である、請求項1に記載の組成物。
  23. 前記第2の無機粒状鉱物フィラーの平均粒径が3ミクロン以下である、請求項1に記載の組成物。
  24. 樹脂と、
    第1の平均粒径を有する第1の無機粒状材料フィラーと、
    第2の平均粒径を有する第2の無機粒状材料フィラーと、
    を含む、鉱物フィラー組成物と、
    を含み、
    前記第1の平均粒径が前記第2の平均粒径より大きく、
    前記第1の無機粒状材料フィラー及び前記第2の無機粒状材料フィラーの少なくとも一方が疎水性である、被覆製品。
  25. 前記疎水性の無機粒状材料フィラーを含む鉱物フィラー組成物が、疎水性の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて少なくとも20パーセント小さい吸油量を有する、請求項24に記載の被覆製品。
  26. 前記疎水性の無機粒状材料フィラーを含む鉱物フィラー組成物が、疎水性の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて少なくとも30パーセント小さい吸油量を有する、請求項24に記載の被覆製品。
  27. 前記疎水性の無機粒状材料フィラーを含む鉱物フィラー組成物が、疎水性の無機粒状材料フィラーを含まない鉱物フィラー組成物に比べて少なくとも40パーセント小さい吸油量を有する、請求項24に記載の被覆製品。
  28. 前記組成物が、該鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜16グラムの範囲の吸油量を有する、請求項24に記載の被覆製品。
  29. 前記組成物が、該鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜15グラムの範囲の吸油量を有する、請求項24に記載の被覆製品。
  30. 前記組成物が、該鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜14グラムの範囲の吸油量を有する、請求項24に記載の被覆製品。
  31. 前記組成物が、該鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜12グラムの範囲の吸油量を有する、請求項24に記載の被覆製品。
  32. 前記組成物が、該鉱物フィラー組成物100グラム当たり油9グラム〜11グラムの範囲の吸油量を有する、請求項24に記載の被覆製品。
  33. 前記第2の無機粒状材料フィラーが疎水性であり、前記第1の無機粒状材料フィラーと前記第2の無機粒状材料フィラーとの配合比が95:5〜1:99の範囲をとる、請求項24に記載の被覆製品。
  34. 前記第2の無機粒状材料フィラーが疎水性であり、前記第1の無機粒状材料フィラーと前記第2の無機粒状材料フィラーとの配合比が85:15〜45:55の範囲をとる、請求項24に記載の被覆製品。
  35. 前記第2の無機粒状材料フィラーが疎水性であり、前記第1の無機粒状材料フィラーと前記第2の無機粒状材料フィラーとの配合比が75:25〜45:55の範囲をとる、請求項24に記載の被覆製品。
  36. 前記第2の無機粒状材料フィラーが疎水性であり、前記第1の無機粒状材料フィラーと前記第2の無機粒状材料フィラーとの配合比が70:30〜60:40の範囲をとる、請求項24に記載の被覆製品。
  37. 前記第1の無機粒状鉱物フィラー及び前記第2の無機粒状鉱物フィラーの少なくとも一方が炭酸カルシウムを含む、請求項24に記載の被覆製品。
  38. 前記第1の無機粒状鉱物フィラー及び前記第2の無機粒状鉱物フィラーの少なくとも一方が重質炭酸カルシウムを含む、請求項24に記載の被覆製品。
  39. 前記第1の無機粒状鉱物フィラー及び前記第2の無機粒状鉱物フィラーの少なくとも一方がステアリン酸で処理される、請求項24に記載の被覆製品。
  40. 前記第1の無機粒状鉱物フィラーの平均粒径が少なくとも10ミクロンである、請求項24に記載の被覆製品。
  41. 前記第1の無機粒状鉱物フィラーの平均粒径が少なくとも20ミクロンである、請求項24に記載の被覆製品。
  42. 前記第1の無機粒状鉱物フィラーの平均粒径が少なくとも30ミクロンである、請求項24に記載の被覆製品。
  43. 前記第2の無機粒状鉱物の平均粒径が10ミクロン以下である、請求項24に記載の被覆製品。
  44. 前記第2の無機粒状鉱物フィラーの平均粒径が5ミクロン以下である、請求項24に記載の被覆製品。
  45. 前記第2の無機粒状鉱物フィラーの平均粒径が3ミクロン以下である、請求項24に記載の被覆製品。
  46. 樹脂を含む被覆製品におけるフィラーの使用量及び耐水性の少なくとも一方を改善させる方法であって、
    第1の平均粒径を有する第1の無機粒状材料フィラーを準備することと、
    第2の平均粒径を有する第2の無機粒状材料フィラーを準備することと、
    なお、前記第1の平均粒径が前記第2の平均粒径より大きく、第1の無機粒状材料フィラー及び第2の無機粒状材料フィラーの少なくとも一方が疎水性である、
    前記第1の無機粒状材料フィラーを前記第2の無機粒状材料フィラーと配合することと、
    前記配合した第1の無機粒状材料フィラー及び第2の無機粒状材料フィラーを前記樹脂に添加することと、
    を含む、方法。
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