JP2018516890A - がん治療のためのカバジタキセルおよびその使用 - Google Patents
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Abstract
本発明は、以下の式(I):を有する化合物であって、肝障害を有する患者のがん治療において、薬剤としてのその使用のために、塩基型または水和物もしくは溶媒和物の形である場合がある化合物に関する。【化1】
Description
本発明は、肝障害を有する患者におけるがん治療のためのカバジタキセルの使用に関する。がん治療におけるカバジタキセルの効果的および安全な使用を可能にするための、肝障害の危険性を管理する方法にも関する。
カバジタキセルは、潜在的な抗新生物活性を有する天然のタキソイド、10−デアセチルバッカチンIIIの半合成誘導体である。カバジタキセルは、チューブリンに結合して安定させ、その結果、微小管脱重合および腫瘍細胞増殖を阻害する。他のタキサン化合物とは異なり、本剤は、タキサンを含む化学療法に対する感受性が良好でない、または感受性がない腫瘍モデルにおいて活性がある。さらに、カバジタキセルは、血液脳関門を通過する。
カバジタキセルは、プレドニゾンまたはプレドニゾロンと組み合わせて、ドセタキセルを含むレジメンで以前に治療されたホルモン耐性転移性前立腺がん(HRPC)の患者の治療のために開発され、Jevtana(登録商標)の商標で登録されている。推奨用量は25mg/m2であり、カバジタキセル治療の間中、毎日投与される経口プレドニゾンまたはプレドニゾロン10mgと組み合わせて、1時間の静脈内注入として3週毎に投与される。濃縮物(滅菌濃縮物)および点滴用溶液のための溶媒のバイアルで入手可能である(60mg)。
がん治療、例えば前立腺がんの治療のためのカバジタキセルの使用は、患者、特に肝障害を示す患者に致命的である可能性があるいくつかの副作用を誘発する場合があることが観察された。
2010年6月の発売日に米国で公開されたJevtanaの処方情報において、以下の警告および使用上の注意が与えられた:「JEVTANA専用の肝障害試験は行われていない。肝機能が低下した患者(総ビリルビン≧1×ULN、またはASTおよび/もしくはALT≧1.5×ULN)は、無作為化臨床試験から除外した。カバジタキセルは、肝臓で広範囲に代謝され、肝障害はカバジタキセル濃度を高める可能性がある。肝障害は、JEVTANAと同一クラスに属する他の薬物を投与された患者において、重度および致死的な合併症の危険性を高める。JEVTANAを、肝障害(総ビリルビン≧1×ULN、またはASTおよび/もしくはALT≧1.5×ULN)を有する患者に投与してはならない」。同一の文言は、製品が販売されるすべての国において、Jevtanaの処方情報に含まれる。
したがって、肝障害を示すがん患者の安全な治療を見つける必要がある。
本発明は、さまざまな程度の肝障害を有する患者のがん治療において、カバジタキセルの安全な投薬レジメン、または肝障害の程度によってカバジタキセルを使用しないという推奨を提供することによって、その要求に応じる。
本発明は、以下の式(I):
を有する化合物であって、
塩基型または水和物もしくは溶媒和物の形である場合があり、
投与される標準用量の25mg/m2のカバジタキセルが減量される、またはカバジタキセルの投与が中止されるもしくは回避される、肝障害の患者のがん治療における薬剤としての使用のための化合物に関する。
塩基型または水和物もしくは溶媒和物の形である場合があり、
投与される標準用量の25mg/m2のカバジタキセルが減量される、またはカバジタキセルの投与が中止されるもしくは回避される、肝障害の患者のがん治療における薬剤としての使用のための化合物に関する。
本発明は、治療を必要とする肝障害を有する患者におけるがん治療の方法であって、上記に定義された式(I)の化合物の低減された用量を、塩基型または水和物もしくは溶媒和物の形で前記患者へ投与することを含み、前記低減された用量は、カバジタキセルの標準用量の25mg/m2未満である、前記方法にも関する。
本発明は、がん治療を行った患者の治療において、上記に定義された式(I)の化合物の効果的および安全な使用を可能にするための、肝障害の危険性を管理する方法であって、以下の工程:
a)最初にがん患者のあらゆる肝障害を調べること;
b)何らかの肝障害が検出される場合、次いで投与される標準用量の25mg/m2のカバジタキセルは減量されるべきである、またはカバジタキセルの投与は中止もしくは回避されるべきであること;
c)場合により、肝障害の診断が除外された後の場合、式(I)の化合物を用いた治療を再開するべきであり、患者を注意深く監視するべきであること
を含む前記方法にも関する。
a)最初にがん患者のあらゆる肝障害を調べること;
b)何らかの肝障害が検出される場合、次いで投与される標準用量の25mg/m2のカバジタキセルは減量されるべきである、またはカバジタキセルの投与は中止もしくは回避されるべきであること;
c)場合により、肝障害の診断が除外された後の場合、式(I)の化合物を用いた治療を再開するべきであり、患者を注意深く監視するべきであること
を含む前記方法にも関する。
本発明は、肝障害が軽度、中程度、または重度である場合がある患者に関する。
本発明の一態様では、治療されるがんは、固形腫瘍である場合がある。別の態様では、がんは進行性、測定可能または測定不可能、非血液のがんである場合がある。別の態様では、がんは、標準治療に対して耐性である、またはそのために標準治療が存在しない、のいずれかのがんである場合がある。がんは、例えば去勢抵抗性またはホルモン耐性転移性前立腺がんである場合がある。
本発明の一態様では、式(I)の化合物はアセトン溶媒和物の形である。このアセトン溶媒和物は、5%から8%の間、好ましくは5%から7%の間の重量のアセトンを含む場合がある。
本発明の一部の態様では、カバジタキセルは、静脈内注入によって、15から25mg/m2の間の用量で投与される場合があり、抗がん剤のこの投与サイクルは、各々のカバジタキセル投与の間が3週の間隔で反復され、その間隔は、前述のカバジタキセル投与に対するトレランスによっては、1から2週長引く場合がある。
本発明の一態様では、式(I)の化合物の投与は、3週ごとに新しいサイクルとして反復される。
本発明の一態様では、軽度肝障害の患者の、減量および推奨用量は20mg/m2である。
本発明の一態様では、中程度肝障害の患者の減量および最大耐用量は、15mg/m2である。
本発明の一態様では、軽度肝障害の患者において、カバジタキセルの投与を中止しなければならない場合がある。
本発明の一態様では、重度肝障害の患者において、カバジタキセルの投与は禁忌であり、したがって回避されなければならない。
定義
本明細書において使用する場合、「患者」という用語は、ヒトおよび動物の両者を含む。一実施形態では、患者はヒトである。
本明細書において使用する場合、「患者」という用語は、ヒトおよび動物の両者を含む。一実施形態では、患者はヒトである。
本明細書において使用する場合、「肝障害」という用語は、異常な肝機能すなわち低下した肝機能である。
正常な肝機能は、総ビリルビンレベル≦正常値上限[ULN]、およびアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼレベル[AST]≦ULNであると定義される。
異常な肝機能は:
− 軽度肝障害(総ビリルビン>1から≦1.5×ULNまたはAST>1.5×ULN)、
− 中程度肝障害(総ビリルビン>1.5×から≦3.0×ULN;AST=任意)、
− 重度肝障害(総ビリルビン>3.0×〜10×ULN;AST=任意)、
である。
正常な肝機能は、総ビリルビンレベル≦正常値上限[ULN]、およびアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼレベル[AST]≦ULNであると定義される。
異常な肝機能は:
− 軽度肝障害(総ビリルビン>1から≦1.5×ULNまたはAST>1.5×ULN)、
− 中程度肝障害(総ビリルビン>1.5×から≦3.0×ULN;AST=任意)、
− 重度肝障害(総ビリルビン>3.0×〜10×ULN;AST=任意)、
である。
カバジタキセルの化学名は、4α−アセトキシ−2α−ベンゾイルオキシ−5β,20−エポキシ−1β−ヒドロキシ−7β,10β−ジメトキシ−9−オキソ−11−タキセン−13α−イル(2R,3S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオネートである。カバジタキセルは、(2α,5β,7β,10β,13α)−4−アセトキシ−13−({(2R,3S)−3−[(tertブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパノイル}オキシ)−1−ヒドロキシ−7,10−ジメトキシ−9−オキソ−5,20−エポキシタクス−11−エン−2−イルベンゾエートが同意語として知られている。
本化合物およびその製造方法は、WO96/30355、EP0817779B1およびUS5847170に記載され、参照によって本明細書に組み入れる。カバジタキセルは、塩基型(上記式を参照)、または水和物の形で投与される場合がある。溶媒和物、すなわち活性成分分子の結晶への結晶化溶媒の取り込みによって特徴付けられる分子錯体である場合もある(J. Pharm. Sci. 1975、64(8)、1269〜1288のこれと関連する1276頁を参照)。特に、アセトン溶媒和物である場合があり、詳細には、WO2005/028462に記載された溶媒和物である場合がある。5%から8%の間、好ましくは5%から7%の間の重量のアセトンを含むカバジタキセルアセトン溶媒和物である場合がある(%はアセトン含量/アセトン+カバジタキセル含量×100を意味する)。アセトン含量の平均値は7%であり、およそのアセトン化学量論を示し、1分子のアセトンを含む溶媒和物の化学量論については6.5%である。以下に記載された手順で、カバジタキセルのアセトン溶媒和物の製造が可能である:
精製水940mlを、20±5℃(室温)で、約2リットルのアセトン中、約92%重量で4α−アセトキシ−2α−ベンゾイルオキシ−5β,20−エポキシ−1β−ヒドロキシ−7β,10β−ジメトキシ−9−オキソ−11−タキセン−13α−イル(2R,3S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシ−3−フェニル−プロピオネート溶液207gへ添加し、続いて水20mlおよびアセトン20mlの混合物中のアセトン/水から単離された4α−アセトキシ−2α−ベンゾイルオキシ−5β,20−エポキシ−1β−ヒドロキシ−7β,10β−ジメトキシ−9−オキソ−11−タキセン−13α−イル(2R,3S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオネート2gの懸濁液を種付けする。得られた混合物を約10から22時間撹拌し、精製水1.5リットルを4から5時間にわたって添加する。この混合物を60から90分撹拌し、次いで懸濁液を減圧下で濾過する。固形物をフィルター上で、アセトン450mlおよび精製水550mlから製造した溶液で洗浄し、次いで55℃、減圧下(0.7kPa)で、4時間炉乾燥する。0.1%水および7.2%アセトン(理論的量:化学量論溶媒和物については6.5%)を含む、4α−アセトキシ−2α−ベンゾイルオキシ−5β,20−エポキシ−1β−ヒドロキシ−7β,10β−ジメトキシ−9−オキソ−11−タキセン−13α−イル(2R,3S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオネートアセトン197gが得られる。
本発明の一態様は、以下の式(I):
を有する化合物であって、
塩基型または水和物もしくは溶媒和物の形である場合があり、
投与される標準用量の25mg/m2のカバジタキセルが減量される、またはカバジタキセルの投与が中止されるもしくは回避される、肝障害の患者のがん治療における薬剤としての使用のための化合物に関する。
塩基型または水和物もしくは溶媒和物の形である場合があり、
投与される標準用量の25mg/m2のカバジタキセルが減量される、またはカバジタキセルの投与が中止されるもしくは回避される、肝障害の患者のがん治療における薬剤としての使用のための化合物に関する。
本発明は、肝障害を有する患者におけるがん治療の方法であって、上記に定義された式(I)の化合物を投与することを含み、化合物は塩基型または水和物もしくは溶媒和物である場合があり、投与される標準用量の25mg/m2のカバジタキセルが減量される、またはカバジタキセルの投与が中止されるもしくは回避される、前記方法にも関する。
本発明は、がん治療を行った患者の治療において、上記に定義された式(I)の化合物の効果的および安全な使用を可能にするための、肝障害の危険性を管理する方法であって、以下の工程:
d)最初にがん患者のあらゆる肝障害を調べること;
e)何らかの肝障害が検出される場合、次いで投与される標準用量の25mg/m2のカバジタキセルは減量されるべきである、またはカバジタキセルの投与は中止もしくは回避されるべきであること;
f)場合により、肝障害の診断が除外された後の場合、式(I)の化合物を用いた治療を再開するべきであり、患者を注意深く監視するべきであること
を含む前記方法にも関する。
d)最初にがん患者のあらゆる肝障害を調べること;
e)何らかの肝障害が検出される場合、次いで投与される標準用量の25mg/m2のカバジタキセルは減量されるべきである、またはカバジタキセルの投与は中止もしくは回避されるべきであること;
f)場合により、肝障害の診断が除外された後の場合、式(I)の化合物を用いた治療を再開するべきであり、患者を注意深く監視するべきであること
を含む前記方法にも関する。
本発明は、肝障害が軽度、中程度、または重度である場合がある患者に関する。
本発明の一態様では、治療されるがんは、固形腫瘍である場合がある。別の態様では、がんは進行性、測定可能または測定不可能、非血液のがんである場合がある。別の態様では、がんは、標準治療に対して耐性である、またはそのために標準治療が存在しない、のいずれかのがんである場合がある。がんは、例えば去勢抵抗性またはホルモン耐性転移性前立腺がんである場合がある。
本発明の一態様は、それを必要とする患者において去勢抵抗性またはホルモン耐性転移性前立腺がんを治療する方法であって、上記に定義された式(I)の化合物の低減された用量を、塩基型または水和物もしくは溶媒和物の形で前記患者へ投与することを含み、前記患者は肝障害を有し、および前記低減された用量は、カバジタキセルの標準用量の25mg/m2未満である、前記方法である。
本発明の一態様では、式(I)の化合物はアセトン溶媒和物の形である。このアセトン溶媒和物は、5%から8%の間、好ましくは5%から7%の間の重量のアセトンを含む場合がある。
本発明の一部の態様では、カバジタキセルは、静脈内注入によって、15から25mg/m2の間の用量で投与される場合があり、抗がん剤のこの投与サイクルは、各々のカバジタキセル投与の間が3週の間隔で反復され、その間隔は、前述のカバジタキセル投与に対するトレランスによっては、1から2週長引く場合がある。
本発明の一態様では、式(I)の化合物の投与は、3週ごとに新しいサイクルとして反復される。
本発明の一態様では、軽度肝障害の患者の、減量および推奨用量は20mg/m2である。
本発明の一態様では、中程度肝障害の患者の減量および最大耐用量は、15mg/m2である。
本発明の一態様では、軽度肝障害の患者において、カバジタキセルの投与を中止しなければならない場合がある。
本発明の一態様では、重度肝障害の患者において、カバジタキセルの投与は禁忌であり、したがって回避されなければならない。
カバジタキセルは、静脈内投与を介するような、非経口的に投与される場合がある。静脈内注入による投与に適したカバジタキセルの生薬型は、界面活性剤、共溶媒、グルコースまたは塩化ナトリウム、その他から選択される賦形剤の存在下でカバジタキセルが水に溶解されている。例えば、カバジタキセルの生薬型は、かん流バッグ内ですぐに再希釈できる8mlの溶液を得るために、滅菌バイアル入りのカバジタキセルのプレミックス溶液(カバジタキセル80mg+溶媒2ml+ポリソルベート80)を滅菌バイアル入りの水6mlおよびエタノール溶液で希釈することによって製造される(95%エタノールの重量で13%)。このすぐに再希釈できる溶液中のカバジタキセルの濃度は約10mg/mlである。次いで、かん流は、このすぐに再希釈できる溶液の適した量を水およびグルコース(約5%)または塩化ナトリウム(約0.9%)を含むかん流バッグへ注入することによって準備される。
本発明は、上記の肝障害に関して患者を監視することに基づいている。実際に、治療されるべき患者が投与サイクルの前または間にこれらの肝障害のいずれかを経験する場合、次いでがん治療は適合されるまたは中止されなければならない。肝障害が消散する場合、がん治療は継続される。患者の状態によって、がん治療は中止される。
カバジタキセルは、治療される患者(年齢、体重、治療歴、その他)によって決まるプロトコールにしたがって反復して投与され、このことは熟練した医師によって決定される。本発明の一態様では、カバジタキセルは、各々の投与の間隔が3週の間欠的プログラムにしたがって患者へのかん流によって投与され、前述の投与に対するトレランスによっては、1から2週長引く場合がある。
本発明の一部の態様では、治療される患者は、ホルモン治療に抵抗性の(すなわち、ホルモン耐性の)前立腺がんであり、以前にドセタキセルで治療したことがある。一部の態様では、患者は、ドセタキセルによる治療の間または後に進行した前立腺がんを有する。一部の態様では、患者は以前に累積の用量が少なくとも225mg/m2のドセタキセルで治療された。特定の態様では、患者は、ホルモン治療の後、またはドセタキセル治療の間またはドセタキセル治療後の6カ月以内に自身の疾患の進行を示した。別の特定の態様では、患者は、ホルモン治療の後、またはドセタキセル治療後の3カ月以内に自身の疾患の進行を示した。
本発明一部の態様では、カバジタキセルは、去勢抵抗性またはホルモン耐性転移性前立腺がんの患者に、プレドニゾンまたはプレドニゾロンのようなコルチコイドと組み合わせて投与される。コルチコイドは、好ましくは10mgの1日用量で、経口で投与される。
一部の態様では、治療には:
・米国東海岸がん臨床試験グループ(ECOG)一般状態(PS)>2
・平均余命<3カ月
・試験の間の大きな外科手術または放射線療法の必要性
・別の活動性悪性腫瘍の兆候
・以前の化学療法、他の治験薬、生物学的療法、標的非細胞毒性療法および登録前3週以内の放射線療法
・ジルベール症候群の既知の病歴のある患者
・以前にカバジタキセルでの治療およびタキサン、ポリソルベート−80、または同一の化学構造を持つ化合物への重度の(グレード≧3)過敏症の病歴
である患者を含まない。
・米国東海岸がん臨床試験グループ(ECOG)一般状態(PS)>2
・平均余命<3カ月
・試験の間の大きな外科手術または放射線療法の必要性
・別の活動性悪性腫瘍の兆候
・以前の化学療法、他の治験薬、生物学的療法、標的非細胞毒性療法および登録前3週以内の放射線療法
・ジルベール症候群の既知の病歴のある患者
・以前にカバジタキセルでの治療およびタキサン、ポリソルベート−80、または同一の化学構造を持つ化合物への重度の(グレード≧3)過敏症の病歴
である患者を含まない。
本発明は、上記に定義された式(I)の化合物を提供する方法であって、化合物は塩基型または水和物もしくは溶媒和物の形である場合があり、前記化合物は、がん、例えば去勢抵抗性またはホルモン耐性転移性前立腺がんの患者の治療に有用であることを示す情報と共に提供され、前記患者は肝障害を発症する危険性がある、前記方法にも関する。
実施形態によれば、情報は印刷物、好ましくはラベルを含み、式(I)の化合物は、がん、例えば去勢抵抗性またはホルモン耐性転移性前立腺がんを患う患者の治療に有用であり、前記患者は肝障害を発症する危険性があることを助言する。
本発明は、上記に定義された式(I)の化合物の使用を促進する方法であって:
(a)軽度肝障害の患者のための減量および推奨用量は、20mg/m2である
(b)中程度肝障害患者のための減量および最大耐用量は、15mg/m2である
(c)軽度肝障害の患者におけるカバジタキセルの投与を中止しなければならない場合がある
(d)重度肝障害の患者におけるカバジタキセルの投与は回避されなければならない
からなる群から選択される少なくとも1つの情報を受容者に伝える工程を含む方法にも関する。
(a)軽度肝障害の患者のための減量および推奨用量は、20mg/m2である
(b)中程度肝障害患者のための減量および最大耐用量は、15mg/m2である
(c)軽度肝障害の患者におけるカバジタキセルの投与を中止しなければならない場合がある
(d)重度肝障害の患者におけるカバジタキセルの投与は回避されなければならない
からなる群から選択される少なくとも1つの情報を受容者に伝える工程を含む方法にも関する。
本発明は、上記に定義された式(I)の化合物の使用を促進する方法であって:
(a)軽度肝障害の患者(総ビリルビン>1から1.5×正常値上限(ULN)またはAST>1.5×ULN)は、カバジタキセル用量を20mg/m2へ低減されなければならない。軽度肝障害患者へのカバジタキセルの投与は、慎重に安全性を注意深く監視して行われなければならない;
(b)15mg/m2カバジタキセルの限定された効能データ、中程度肝障害患者(総ビリルビン>1.5から<3×ULN)の最大耐用量は、この集団においてこの用量を推奨するために入手可能である;
(c)カバジタキセルを重度肝障害の患者(総ビリルビン>3×ULN)へ投与してはならない
からなる群から選択される少なくとも1つの情報を受容者に伝える工程を含む方法にも関する。
(a)軽度肝障害の患者(総ビリルビン>1から1.5×正常値上限(ULN)またはAST>1.5×ULN)は、カバジタキセル用量を20mg/m2へ低減されなければならない。軽度肝障害患者へのカバジタキセルの投与は、慎重に安全性を注意深く監視して行われなければならない;
(b)15mg/m2カバジタキセルの限定された効能データ、中程度肝障害患者(総ビリルビン>1.5から<3×ULN)の最大耐用量は、この集団においてこの用量を推奨するために入手可能である;
(c)カバジタキセルを重度肝障害の患者(総ビリルビン>3×ULN)へ投与してはならない
からなる群から選択される少なくとも1つの情報を受容者に伝える工程を含む方法にも関する。
本発明は、上記に定義された式(I)の化合物の使用を促進する方法であって:
(a)軽度肝障害の患者(総ビリルビン>1から1.5×正常値上限(ULN)またはAST>1.5×ULN)は、カバジタキセル用量を20mg/m2へ低減されなければならない。軽度肝障害患者へのカバジタキセルの投与は、慎重に安全性を注意深く監視して行われなければならない;
(b)中程度肝障害の患者(総ビリルビン>1.5から≦3×ULN)において、最大耐用量(MTD)は15mg/m2である。治療が中程度肝障害患者を想定する場合、カバジタキセルの用量は15mg/m2を超えてはならない。しかし、この用量では限定された効能データが入手可能である;
(c)カバジタキセルを重度肝障害の患者(総ビリルビン>3×ULN)へ投与してはならない
からなる群から選択される少なくとも1つの情報を受容者に伝える工程を含む方法にも関する。
(a)軽度肝障害の患者(総ビリルビン>1から1.5×正常値上限(ULN)またはAST>1.5×ULN)は、カバジタキセル用量を20mg/m2へ低減されなければならない。軽度肝障害患者へのカバジタキセルの投与は、慎重に安全性を注意深く監視して行われなければならない;
(b)中程度肝障害の患者(総ビリルビン>1.5から≦3×ULN)において、最大耐用量(MTD)は15mg/m2である。治療が中程度肝障害患者を想定する場合、カバジタキセルの用量は15mg/m2を超えてはならない。しかし、この用量では限定された効能データが入手可能である;
(c)カバジタキセルを重度肝障害の患者(総ビリルビン>3×ULN)へ投与してはならない
からなる群から選択される少なくとも1つの情報を受容者に伝える工程を含む方法にも関する。
本発明は:
a)包装材料;
b)アセトン溶媒和物の形の式(I)の化合物;および
c)肝障害が起きる可能性があることを示す、包装材料内に含まれるラベルまたは添付文書
を含む製品にも関する。
a)包装材料;
b)アセトン溶媒和物の形の式(I)の化合物;および
c)肝障害が起きる可能性があることを示す、包装材料内に含まれるラベルまたは添付文書
を含む製品にも関する。
上記に定義された製品は:
(a)軽度肝障害の患者のための減量および推奨用量は、20mg/m2である
(b)中程度肝障害患者のための減量および最大耐用量は、15mg/m2である
(c)軽度肝障害の患者におけるカバジタキセルの投与を中止しなければならない場合がある
(d)重度肝障害の患者におけるカバジタキセルの投与は禁忌である
からなる群から選択される少なくとも1つの情報を示す、包装材料内に含まれるラベルまたは添付文書を含む場合がある。
(a)軽度肝障害の患者のための減量および推奨用量は、20mg/m2である
(b)中程度肝障害患者のための減量および最大耐用量は、15mg/m2である
(c)軽度肝障害の患者におけるカバジタキセルの投与を中止しなければならない場合がある
(d)重度肝障害の患者におけるカバジタキセルの投与は禁忌である
からなる群から選択される少なくとも1つの情報を示す、包装材料内に含まれるラベルまたは添付文書を含む場合がある。
上記に定義された製品は:
(a)軽度肝障害の患者(総ビリルビン>1から1.5×正常値上限(ULN)またはAST>1.5×ULN)は、カバジタキセル用量を20mg/m2へ低減されなければならない。軽度肝障害の患者へのカバジタキセルの投与は、慎重に安全性を注意深く監視して行われなければならない;
(b)15mg/m2カバジタキセルの限定された効能データ、中程度肝障害患者(総ビリルビン>1.5から<3×ULN)の最大耐用量は、この集団においてこの用量を推奨するために入手可能である;
(c)カバジタキセルを重度肝障害の患者(総ビリルビン>3×ULN)へ投与してはならない
からなる群から選択される少なくとも1つの情報を示す、包装材料内に含まれるラベルまたは添付文書を含む場合がある。
(a)軽度肝障害の患者(総ビリルビン>1から1.5×正常値上限(ULN)またはAST>1.5×ULN)は、カバジタキセル用量を20mg/m2へ低減されなければならない。軽度肝障害の患者へのカバジタキセルの投与は、慎重に安全性を注意深く監視して行われなければならない;
(b)15mg/m2カバジタキセルの限定された効能データ、中程度肝障害患者(総ビリルビン>1.5から<3×ULN)の最大耐用量は、この集団においてこの用量を推奨するために入手可能である;
(c)カバジタキセルを重度肝障害の患者(総ビリルビン>3×ULN)へ投与してはならない
からなる群から選択される少なくとも1つの情報を示す、包装材料内に含まれるラベルまたは添付文書を含む場合がある。
上記に定義された製品は:
(a)軽度肝障害の患者(総ビリルビン>1から≦1.5×正常値上限(ULN)またはAST>1.5×ULN)は、カバジタキセル用量を20mg/m2へ低減されなければならない。軽度肝障害患者へのカバジタキセルの投与は、慎重に安全性を注意深く監視して行われなければならない;
(b)中程度肝障害の患者(総ビリルビン>1.5から≦3×ULN)において、最大耐用量(MTD)は15mg/m2である。治療が中程度肝障害患者を想定する場合、カバジタキセルの用量は15mg/m2を超えてはならない。しかし、この用量では限定された効能データが入手可能である;
(c)カバジタキセルを重度肝障害の患者(総ビリルビン>3×ULN)へ投与してはならない
からなる群から選択される少なくとも1つの情報を示す、包装材料内に含まれるラベルまたは添付文書を含む場合がある。
(a)軽度肝障害の患者(総ビリルビン>1から≦1.5×正常値上限(ULN)またはAST>1.5×ULN)は、カバジタキセル用量を20mg/m2へ低減されなければならない。軽度肝障害患者へのカバジタキセルの投与は、慎重に安全性を注意深く監視して行われなければならない;
(b)中程度肝障害の患者(総ビリルビン>1.5から≦3×ULN)において、最大耐用量(MTD)は15mg/m2である。治療が中程度肝障害患者を想定する場合、カバジタキセルの用量は15mg/m2を超えてはならない。しかし、この用量では限定された効能データが入手可能である;
(c)カバジタキセルを重度肝障害の患者(総ビリルビン>3×ULN)へ投与してはならない
からなる群から選択される少なくとも1つの情報を示す、包装材料内に含まれるラベルまたは添付文書を含む場合がある。
本発明は、上記に定義された式(I)の化合物およびラベルを含むパッケージであって:
(a)軽度肝障害の患者のための減量および推奨用量は、20mg/m2である
(b)中程度肝障害の患者のための減量および最大耐用量は、15mg/m2である
(c)軽度肝障害の患者におけるカバジタキセルの投与を中止しなければならない場合がある
(d)重度肝障害の患者におけるカバジタキセルの投与は禁忌である
の1つまたはそれ以上の情報を含む前記ラベルを含む前記パッケージにも関する。
(a)軽度肝障害の患者のための減量および推奨用量は、20mg/m2である
(b)中程度肝障害の患者のための減量および最大耐用量は、15mg/m2である
(c)軽度肝障害の患者におけるカバジタキセルの投与を中止しなければならない場合がある
(d)重度肝障害の患者におけるカバジタキセルの投与は禁忌である
の1つまたはそれ以上の情報を含む前記ラベルを含む前記パッケージにも関する。
本発明は、上記に定義された式(I)の化合物およびラベルを含むパッケージであって:
(a)軽度肝障害の患者(総ビリルビン>1から1.5×正常値上限(ULN)またはAST>1.5×ULN)は、カバジタキセル用量を20mg/m2へ低減されなければならない。軽度肝障害の患者へのカバジタキセルの投与は、慎重に安全性を注意深く監視して行われなければならない;
(b)15mg/m2カバジタキセルの限定された効能データ、中程度肝障害患者(総ビリルビン>1.5から<3×ULN)の最大耐用量は、この集団においてこの用量を推奨するために入手可能である;
(c)カバジタキセルを重度肝障害の患者(総ビリルビン>3×ULN)へ投与してはならない
の1つまたはそれ以上の情報を含む前記ラベルを含む前記パッケージにも関する。
(a)軽度肝障害の患者(総ビリルビン>1から1.5×正常値上限(ULN)またはAST>1.5×ULN)は、カバジタキセル用量を20mg/m2へ低減されなければならない。軽度肝障害の患者へのカバジタキセルの投与は、慎重に安全性を注意深く監視して行われなければならない;
(b)15mg/m2カバジタキセルの限定された効能データ、中程度肝障害患者(総ビリルビン>1.5から<3×ULN)の最大耐用量は、この集団においてこの用量を推奨するために入手可能である;
(c)カバジタキセルを重度肝障害の患者(総ビリルビン>3×ULN)へ投与してはならない
の1つまたはそれ以上の情報を含む前記ラベルを含む前記パッケージにも関する。
本発明は、上記に定義された式(I)の化合物およびラベルを含むパッケージであって:
(a)軽度肝障害の患者(総ビリルビン>1から≦1.5×正常値上限(ULN)またはAST>1.5×ULN)は、カバジタキセル用量を20mg/m2へ低減されなければならない。軽度肝障害の患者へのカバジタキセルの投与は、慎重に安全性を注意深く監視して行われなければならない;
(b)中程度肝障害の患者(総ビリルビン>1.5から≦3.0×ULN)において、最大耐用量(MTD)は15mg/m2である。治療が中程度肝障害患者を想定する場合、カバジタキセルの用量は15mg/m2を超えてはならない。しかし、この用量では限定された効能データが入手可能である;
(c)カバジタキセルを重度肝障害の患者(総ビリルビン>3×ULN)へ投与してはならない
の1つまたはそれ以上の情報を含む前記ラベルを含む前記パッケージにも関する。
(a)軽度肝障害の患者(総ビリルビン>1から≦1.5×正常値上限(ULN)またはAST>1.5×ULN)は、カバジタキセル用量を20mg/m2へ低減されなければならない。軽度肝障害の患者へのカバジタキセルの投与は、慎重に安全性を注意深く監視して行われなければならない;
(b)中程度肝障害の患者(総ビリルビン>1.5から≦3.0×ULN)において、最大耐用量(MTD)は15mg/m2である。治療が中程度肝障害患者を想定する場合、カバジタキセルの用量は15mg/m2を超えてはならない。しかし、この用量では限定された効能データが入手可能である;
(c)カバジタキセルを重度肝障害の患者(総ビリルビン>3×ULN)へ投与してはならない
の1つまたはそれ以上の情報を含む前記ラベルを含む前記パッケージにも関する。
本発明のパッケージでは、式(I)の化合物は、アセトン溶媒和物の形である場合がある。
試験の標題:さまざまな程度の肝障害(POP6792)を有する進行性固形腫瘍の患者におけるXRP6258(カバジタキセル)の第1相安全性および薬物動態試験
目的
・さまざまな程度の肝障害を有する進行性固形腫瘍の患者に投与されたカバジタキセルの最大耐用量(MTD)および安全性を決定すること。
・さまざまな程度の肝障害を有する患者におけるカバジタキセルの薬物動態(PK)を決定すること。
・この患者集団における投与に関して処方者を導くために、薬力学(PD)安全性パラメータとPK変量を関連づけること。
目的
・さまざまな程度の肝障害を有する進行性固形腫瘍の患者に投与されたカバジタキセルの最大耐用量(MTD)および安全性を決定すること。
・さまざまな程度の肝障害を有する患者におけるカバジタキセルの薬物動態(PK)を決定すること。
・この患者集団における投与に関して処方者を導くために、薬力学(PD)安全性パラメータとPK変量を関連づけること。
評価項目および統計的方法
・一次評価項目は、サイクル1の間のDLTの発生であった。
・二次評価項目は:
− 治療下で発現した有害事象(TEAE);
− 検査所見の異常;および、
− 薬物動態のパラメータ(Cmax、Ceoi、tmax、tlast、AUClast、AUC0〜24、AUC0〜72、t1/2z、AUC、CLおよびVss)、
であった。
・肝障害の程度のカバジタキセルPKパラメータへの影響を、コホートについては固定項を用い、SAS PROC MIXEDを用いた推定一般化最小二乗法(GLS)により当てはめた線形混合効果モデル(Log[パラメータ]=コホート+誤差)にしたがって評価した。各コホート対コホート1、ならびにコホート3および4対コホート2の幾何平均比についての推定および90%信頼区間(CI)が、mg/m2での実際のカバジタキセル用量に対して標準化されたCL、CL/BSA、および曝露パラメータ(Cmax、AUC、AUClast、AUC0〜24およびAUC0〜72)について提供された。
・一次評価項目は、サイクル1の間のDLTの発生であった。
・二次評価項目は:
− 治療下で発現した有害事象(TEAE);
− 検査所見の異常;および、
− 薬物動態のパラメータ(Cmax、Ceoi、tmax、tlast、AUClast、AUC0〜24、AUC0〜72、t1/2z、AUC、CLおよびVss)、
であった。
・肝障害の程度のカバジタキセルPKパラメータへの影響を、コホートについては固定項を用い、SAS PROC MIXEDを用いた推定一般化最小二乗法(GLS)により当てはめた線形混合効果モデル(Log[パラメータ]=コホート+誤差)にしたがって評価した。各コホート対コホート1、ならびにコホート3および4対コホート2の幾何平均比についての推定および90%信頼区間(CI)が、mg/m2での実際のカバジタキセル用量に対して標準化されたCL、CL/BSA、および曝露パラメータ(Cmax、AUC、AUClast、AUC0〜24およびAUC0〜72)について提供された。
試験集団
試験に適格な年齢:18歳以上
試験に適格な性別:両性
健康なボランティアの受け入れ:否
試験に適格な年齢:18歳以上
試験に適格な性別:両性
健康なボランティアの受け入れ:否
選択基準:
・さまざまな程度の肝障害を有する進行性、測定可能または測定不可能、非血液のがんであると診断された患者。がんは、標準療法に対して耐性、またはそのために標準療法が存在しない、のいずれかでなければならない。
・さまざまな程度の肝障害を有する進行性、測定可能または測定不可能、非血液のがんであると診断された患者。がんは、標準療法に対して耐性、またはそのために標準療法が存在しない、のいずれかでなければならない。
除外基準:
・米国東海岸がん臨床試験グループ(ECOG)一般状態(PS)>2
・平均余命<3カ月
・試験の間の大きな外科手術または放射線療法の必要性
・別の活動性悪性腫瘍の兆候
・以前の化学療法、他の治験薬、生物学的療法、標的非細胞毒性療法および登録前3週以内の放射線療法
・ジルベール症候群の既知の病歴のある患者
・以前にカバジタキセルでの治療およびタキサン、ポリソルベート−80、または同一の化学構造を持つ化合物への重度の(グレード≧3)過敏症の病歴
・米国東海岸がん臨床試験グループ(ECOG)一般状態(PS)>2
・平均余命<3カ月
・試験の間の大きな外科手術または放射線療法の必要性
・別の活動性悪性腫瘍の兆候
・以前の化学療法、他の治験薬、生物学的療法、標的非細胞毒性療法および登録前3週以内の放射線療法
・ジルベール症候群の既知の病歴のある患者
・以前にカバジタキセルでの治療およびタキサン、ポリソルベート−80、または同一の化学構造を持つ化合物への重度の(グレード≧3)過敏症の病歴
試験デザイン
・試験は、さまざまな程度の肝障害を有するがん患者に3週毎に、1時間の静脈内(IV)点滴で投与されるカバジタキセルの非盲検、用量増加、多施設試験として設計された。患者は、総ビリルビンおよびアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)によってランク付けされたベースラインでの肝機能に基づいて4つのコホートに登録された:
− コホート1:正常な肝機能(総ビリルビン≦正常値上限[ULN];アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ[AST]≦ULN)、
− コホート2:軽度肝障害(総ビリルビン>1から≦1.5×ULNまたはAST
>1.5×ULN)、
− コホート3:中程度肝障害(総ビリルビン>1.5×から≦3.0×ULN;AST=任意)、
− コホート4:重度肝障害(総ビリルビン>3.0×〜10×ULN;AST=任意)。
すべての肝機能試験は、治療開始前48時間以内に完了し、治験責任医師またはその被指名人によって治療投与の前にレビューされなければならない。
・試験は、さまざまな程度の肝障害を有するがん患者に3週毎に、1時間の静脈内(IV)点滴で投与されるカバジタキセルの非盲検、用量増加、多施設試験として設計された。患者は、総ビリルビンおよびアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)によってランク付けされたベースラインでの肝機能に基づいて4つのコホートに登録された:
− コホート1:正常な肝機能(総ビリルビン≦正常値上限[ULN];アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ[AST]≦ULN)、
− コホート2:軽度肝障害(総ビリルビン>1から≦1.5×ULNまたはAST
>1.5×ULN)、
− コホート3:中程度肝障害(総ビリルビン>1.5×から≦3.0×ULN;AST=任意)、
− コホート4:重度肝障害(総ビリルビン>3.0×〜10×ULN;AST=任意)。
すべての肝機能試験は、治療開始前48時間以内に完了し、治験責任医師またはその被指名人によって治療投与の前にレビューされなければならない。
・用量レジメン:
カバジタキセルは、各3週サイクルの1日目に投与された。患者は、各コホートに特定の用量で、1時間にわたるIV点滴によって投与されたカバジタキセルを受けた。投与されたカバジタキセルの実際の量は、サイクル毎に、最大BSAの2.1m2に対する体表面積(BSA)に基づいて調整された(すなわち、2.1m2を超えるBSAの患者は、2.1m2のBSAの患者と同一量のカバジタキセルを受ける)。
カバジタキセルは、各3週サイクルの1日目に投与された。患者は、各コホートに特定の用量で、1時間にわたるIV点滴によって投与されたカバジタキセルを受けた。投与されたカバジタキセルの実際の量は、サイクル毎に、最大BSAの2.1m2に対する体表面積(BSA)に基づいて調整された(すなわち、2.1m2を超えるBSAの患者は、2.1m2のBSAの患者と同一量のカバジタキセルを受ける)。
必要なIV前投薬:抗ヒスタミン薬(デキスクロルフェニルアミン5mg、ジフェンヒドラミン25mgまたは他の抗ヒスタミン薬);ステロイド(デキサメタゾン8mgまたは同等のステロイド)。H2アンタゴニスト(ラニチジンまたはシメチジンを除く他のH2アンタゴニスト)を含んでいた。
これらの前投薬は、各用量のカバジタキセルの少なくとも30分より前にIV点滴によって投与された。
療法の新しいサイクルは、絶対好中球数(ANC)≧1,500/mm3、血小板数≧75,000/mm3、ヘモグロビン≧9.0g/dL、INR≦1.3、血清クレアチニン≦1.5mg/dLまたは≦1.5ULN、および非血液学的毒性(脱毛症、無力症、局所反応、および不快であるが患者に重篤な病的状態引き起こさない他の毒性を除く)がグレード≦1またはベースライングレードのいずれかに回復するまで開始しなかった。
治療サイクル間の、最大2週の治療の遅延を許可した。治療の遅延が2週を超えた場合、患者は試験治療を中止した。
患者は、受け入れられない毒性/AE、疾患進行を経験し同意を取り消すまで治療を継続し、治験責任医師は、患者がとりやめること、または試験カットオフ日のいずれか最初に起きた方を決定する。
完全なデータ収集のカットオフ日は、最後の患者がサイクル1の治療およびその後30日の経過観察を完了した時であった。しかし、カットオフ日後に患者が依然として治療を受けている場合、SAEおよび治験薬(IMP)投与は、継続して獲得され、治験依頼者へ連絡された。
・カバジタキセルの開始用量は:
− コホート1:25mg/m2、
− コホート2:20mg/m2、
− コホート3:10mg/m2、
− コホート4:10mg/m2
であった。
− コホート1:25mg/m2、
− コホート2:20mg/m2、
− コホート3:10mg/m2、
− コホート4:10mg/m2
であった。
・プロトコールに計画されたように、コホート1に用量増加はなかった。コホート2、3および4については、用量増加はサイクル1の間の用量制限毒性(DLT)に基づいていた;リアルタイムPK情報は安全性情報と共に用いられた。少なくとも2例の患者がサイクル1の間にDLTを発症する用量レベルにおいて、最大投与量(MAD)に到達したものとした。MTDは、25mg/m2の最大用量までにおいて、サイクル1の間にDLTを経験するのが最初の3例の患者の0例、または6例の患者の1例以下である最高用量であると定義された。MTDは、MADの一用量下レベルであった。
コホート3は、コホート2の少なくとも3例の患者が、用量制限毒性(DLT)が観察されることなく治療の最初のサイクルを完了した後、開始された。同様に、コホート4は、3例の患者が、DLTが起きることなくコホート3の最初のサイクルを完了した後、開始した。
コホート4の用量増加スケジュール:
コホート4の開始用量は、5または10mg/m2である可能性があり、コホート3の最初の3例の患者の安全性およびPK情報に基づいて試験委員会によって決定された。
コホート4の開始用量は、5または10mg/m2である可能性があり、コホート3の最初の3例の患者の安全性およびPK情報に基づいて試験委員会によって決定された。
用量増加基準:
各コホートについて、以下の表に記載の用量増加基準は、次の用量レベルで追加の患者を登録および治療するために、サイクル1に続く各用量レベルで適合しなければならなかった。コホート2、3および4について、安全性評価が可能であるために、各用量レベルにおいて、最初の3例の患者について、各患者の治療の間に、1週の間隔が必要であった。
各コホートについて、以下の表に記載の用量増加基準は、次の用量レベルで追加の患者を登録および治療するために、サイクル1に続く各用量レベルで適合しなければならなかった。コホート2、3および4について、安全性評価が可能であるために、各用量レベルにおいて、最初の3例の患者について、各患者の治療の間に、1週の間隔が必要であった。
用量制限毒性(DLT)および最大耐用量(MTD):
DLTが考慮されるために、臨床的有害事象(AE)または異常検査所見は、治験責任医師によって評価される際、薬物関連でなければならない。
DLTが考慮されるために、臨床的有害事象(AE)または異常検査所見は、治験責任医師によって評価される際、薬物関連でなければならない。
肝機能障害を有する患者における肝臓DLT(コホート2、3および4)は、総ビリルビンおよび直接ビリルビンならびに/またはトランスアミナーゼレベルがベースライン値の3倍の増加であると定義された。さらに、サイクル間の2週のカバジタキセルに関連した毒性による治療の遅延は、DLTが考えられた。
すべてのその他のDLTは、[国立がん研究所有害事象共通用語規準(NCI CTCAE)バージョン4.0評価尺度にしたがって]最初の治療サイクルの間、以下のように定義された:
非血液毒性グレード3または4:
・グレード3の感染が確認されていない発熱
・グレード3の効果的な最大限の制吐療法が非存在の悪心および嘔吐
・グレード3の効果的な対症療法が非存在の粘膜炎/口内炎
・グレード3の疲労
・グレード3の食欲不振
・グレード3の次の治療サイクルより前にベースラインへ戻るAST/ALTまたはビリルビンの上昇(コホート1のみ)
・グレード3の必要な前投薬が非存在の過敏性反応
・次の治療サイクルの開始時に、グレード2以下に戻る末梢性ニューロパシーグレード3を除く。
血液毒性は:
・発熱性好中球減少症:好中球減少症グレード3または4を伴う(臨床的または微生物学的に確認された感染のない原因不明の)38.5℃以上の発熱
・7日を超えて持続する好中球減少症グレード4
・血小板減少症グレード4
であると定義された。
非血液毒性グレード3または4:
・グレード3の感染が確認されていない発熱
・グレード3の効果的な最大限の制吐療法が非存在の悪心および嘔吐
・グレード3の効果的な対症療法が非存在の粘膜炎/口内炎
・グレード3の疲労
・グレード3の食欲不振
・グレード3の次の治療サイクルより前にベースラインへ戻るAST/ALTまたはビリルビンの上昇(コホート1のみ)
・グレード3の必要な前投薬が非存在の過敏性反応
・次の治療サイクルの開始時に、グレード2以下に戻る末梢性ニューロパシーグレード3を除く。
血液毒性は:
・発熱性好中球減少症:好中球減少症グレード3または4を伴う(臨床的または微生物学的に確認された感染のない原因不明の)38.5℃以上の発熱
・7日を超えて持続する好中球減少症グレード4
・血小板減少症グレード4
であると定義された。
最初のサイクルで1例のDLTが起きる場合、追加の3例の患者は、同一用量レベルに含めた。少なくとも2例の患者が最初のサイクルの間にDLTを発症する用量レベルにおいて、コホート2、3および4のMADに到達した。
治療を受けていない、またはDLT以外の理由およびMADが決定される前に、治療の最初の3週の間にとりやめた患者は、交代させた。
最大耐用量:MTDは、最初の3例の患者のうち0例、または6例の患者のうち1例が、カバジタキセルの25mg/m2の最大用量に対して、最初のサイクルの間にDLTを経験した最高用量のように定義された。MTDは、MADの一用量下であった。MADに5または10mg/m2において到達した場合(コホート3および4)、MTDを確立することができなかったため、患者は誰もさらに登録されなかった。そのような患者集団のための用量推奨はなかった。
血液のDLTに直面しない限り、造血成長因子の予防的および治療的使用は、試験治療の最初のサイクルの間、許可されなかった。
・安全性データ
バイタルサイン、病歴、身体検査、米国東海岸がん臨床試験グループ(ECOG)一般状態(PS)、心電図(ECG)、および検査室安全性試験(血液学、血液生化学検査、および尿検査を含む)は、試験薬の投与より前に、試験の間、指定された間隔で得られた。治療中に発生したAE(TEAE)を、試験の間および試験治療の終了後30日まで収集した。試験薬剤と関連すると考えられる全ての重篤な有害事象(SAE)を、をそれらがいつ起きたかにかかわらず収集した。NCI CTCAE v.4.0にしたがって有害事象をランク付けした。
バイタルサイン、病歴、身体検査、米国東海岸がん臨床試験グループ(ECOG)一般状態(PS)、心電図(ECG)、および検査室安全性試験(血液学、血液生化学検査、および尿検査を含む)は、試験薬の投与より前に、試験の間、指定された間隔で得られた。治療中に発生したAE(TEAE)を、試験の間および試験治療の終了後30日まで収集した。試験薬剤と関連すると考えられる全ての重篤な有害事象(SAE)を、をそれらがいつ起きたかにかかわらず収集した。NCI CTCAE v.4.0にしたがって有害事象をランク付けした。
しかし、患者がカットオフ日後も治療を受けている場合、SAEおよびIMP投与が継続された。
・カバジタキセル(総量)血漿濃度の定量用血液サンプルは、サイクル1の以下の時点ですべての患者から収集されなければならなかった:点滴の開始直前、点滴終了5分(min)前、次いで点滴終了後5min、15min、30min、1時間(h)、2h、3h、5h、7hおよび10h、および次いで点滴開始後24h(2日目)、48h(3日目)、72h(4日目)、96h(5日目)、168h(8日目)および216h(10日目)。血漿中の総カバジタキセル濃度を、検証された液体クロマトグラフィタンデム質量分析法(LC−MS/MS)を用いて、1ng/mLの定量下限(LLOQ)で決定した。
リアルタイムPK情報は、安全性情報とともに、コホート3および4の次の用量レベルならびにコホート4の開始用量において用量選択の情報を与えるために用いられた。
結果
・合計43例の患者が登録され、カバジタキセルで治療された。6例の患者がコホート1で治療された(25mg/m2)。コホート2のMTDは20mg/m2であり、合計12例の患者がこの用量レベルで治療された。コホート3のMTDは15mg/m2であり、合計7例の患者がこの用量レベルで治療された。コホート4は、合計7例の患者が治療された後、FDAと合意して早く終了した;MADおよびMTDは決定されなかった。安全性集団は全43例の登録された患者を含み、38例の患者は、DLT評価が可能であり、およびPK集団は38例の患者を含んでいた。
・合計43例の患者が登録され、カバジタキセルで治療された。6例の患者がコホート1で治療された(25mg/m2)。コホート2のMTDは20mg/m2であり、合計12例の患者がこの用量レベルで治療された。コホート3のMTDは15mg/m2であり、合計7例の患者がこの用量レベルで治療された。コホート4は、合計7例の患者が治療された後、FDAと合意して早く終了した;MADおよびMTDは決定されなかった。安全性集団は全43例の登録された患者を含み、38例の患者は、DLT評価が可能であり、およびPK集団は38例の患者を含んでいた。
・コホート2の20mg/m2の1例の患者を除いて、すべての患者はカットオフ日までに試験治療を中止した。試験治療の中止の最も多い原因は、全体的な疾患進行(28/43例の患者[65.1%])ならびにコホート2および3のMTD(それぞれ、8/12例の患者[66.7%]および4/7例の患者[57.1%])であった。
・安全性集団の大部分の患者は、コーカサス人/白人であった(34/43例の患者[79.1%])。男性患者および女性患者は、およそ等しく表された。年齢の中央値は60.0歳(範囲:18:79)であった。ECOG一般状態は、大部分の患者(35/43例の患者[81.4%])において1であった。最も多い原発腫瘍部位は結腸および肝臓(各々8/43例の患者[18.6%])であった。試験の登録時の疾患ステージは、大部分の患者(39/43例の患者[90.7%])において転移性であった。事前の抗がん療法は、以下のように施された:すべての患者において薬物療法、20/43例の患者(46.5%)において放射線療法、および15/43例の患者(34.9%)において手術。
・コホート1、MTDでのコホート2およびMTDでのコホート3における、患者1人あたりに投与された試験治療サイクルの中央値[範囲]数値は、それぞれ3.0[1:4]、2.0[1:31]および2.0[1:3]であった。相対用量強度(RDI)の中央値[範囲]は、それぞれ0.991[0.63:1.01]、0.971[0.84:1.02]および0.895[0.72:1.01]であった。コホート1、2(MTDで)および3(MTDで)において、低減された用量のカバジタキセルを少なくとも1サイクル投与された患者数[%]は、それぞれ.2/6[33.3%]、3/12[25.0%]および3/7[42.9%]であった。
・コホート1において、DLTがサイクル1の3/4例のDLT−評価可能な患者(75.0%)において報告された;これらは、グレード4の発熱性好中球減少症(1例の患者)、グレード4の好中球減少症(1例の患者)、グレード4の心房細動およびグレード4の低血圧(1例の患者)であった。コホート2におけるMTDは20mg/m2であった;MADは25mg/m2であった。MTDで、3/11例のDLT−評価可能な患者(27.3%)は、サイクル1の間、DLTを経験した(グレード4のカンジダ属敗血症、グレード4の発熱性好中球減少症および1例の患者におけるグレード4の血小板数減少、グレード4の発熱性好中球減少症および1例の患者におけるグレード3の下痢、および、1例の患者におけるグレード4の好中球減少症)。コホート3におけるMTDは15mg/m2であった;MADは20mg/m2であった。MTDで、1/6例のDLT−評価可能な患者(16.7%)は、サイクル1の間、DLTを経験した(グレード3の肝性脳症)。
・AE(グレード3の脱水、グレード4の敗血性ショック、グレード4の腫瘍崩壊症候群およびグレード3の尿路感染症のDLTを含む)および疾患進行による20mg/m2の用量レベルで治療した最初の患者の死亡に続くこのコホートの早期の中止によって、コホート4におけるMTDおよびMADは決定されなかった。評価された低い用量レベル(10および15mg/m2)で、サイクル1の間、6例の評価可能な患者のうち、誰もDLTを経験しなかった。
・最も多い非血液試験薬関連のTEAEは、コホート1における疲労(5/6例の患者[83.3%])、ならびにMTDでのコホート2およびMTDでのコホート3における下痢(それぞれ、5/12例の患者[41.7%]および3/7例の患者[42.9%])であった。試験薬関連の発熱性好中球減少症は、コホート1における1/6例の患者(16.7%)、MTDでのコホート2における3/12例の患者(25.0%)、およびMTDでのコホート3における1/7例の患者(14.3%)で報告された。コホート4において発熱性好中球減少症を経験した患者はいなかった。
・コホート1、MTDでのコホート2、およびMTDでのコホート3において、カバジタキセル用量低下の原因となるTEAE(それぞれ、2/6例の患者[33.3%]、2/12例の患者[11.1%]および2/7例の患者[16.7%])は、好中球減少症(グレード≧3)および/または発熱性好中球減少症(グレード≧3)であった。永久的な試験治療の中止の原因となるTEAEは、全てのコホート/用量レベルにおいて1例を超える患者では報告されなかった。
・コホート1、MTDでのコホート2、およびMTDでのコホート3における最も多いグレード3以上の治療中の血液学検査所見の異常は、好中球数の減少および白血球数の減少であった(それぞれ、各々5/6例の患者[83.3%]、各々9/12例の患者[75.0%]、および各々4/7例の患者[57.1%])。
・全てのコホート/用量レベルにおいて1例以上の患者で報告された試験薬関連の重篤なTEAEは、好中球減少症(グレード≧3)(コホート1において2/6例の患者[33.3%]およびコホート2/25mg/m2において2/6例の患者[33.3%])および発熱性好中球減少症(MTDでのコホート2において3/12例の患者[25.0%])であった。23例の患者(53.5%)はカットオフ日までに死亡した;最も多い死因は疾患進行であった(21/43例の患者[48.8%])。コホート2/20mg/m2における1例の患者は、試験薬と関連したグレード4カンジダ属敗血症によって死亡した。コホート4/20mg/m2における1例の患者は、ショック、急性腎不全、腫瘍崩壊症候群(すべて試験薬と関連する)、急性呼吸不全(試験薬と関連しない)、および疾患進行の組合せによって死亡した。
・コホート3/10mg/m2における患者は、平均CL/BSA(517L/h/m2)の異常なPK挙動があり、他のコホート3の患者より約20倍高かった(15および20mg/m2:30.5L/h/m2)。これらの患者は、肝障害のカバジタキセルPKへの影響の統計分析から除外された。
・コホート1におけるCL/BSA推定(13.4L/h/m2;90%CI:8.6〜20.8)は、集団PK分析によって決定された代表的なカバジタキセルクリアランスの非常に低い範囲にあった(POH0124)(26.4L/h/m2、CV=38.8%、n=170)。コホート1における、これらのCL/BSAの低い値のために、このことがコホート1との比較によるカバジタキセルPKへの肝障害の影響の評価が実現困難になった。
・コホート2におけるCL/BSA推定(23.5L/h/m2;90%CI:17.6〜31.4)は、過去の研究(POH0124)において一般的に観察された範囲にあり、このことは軽度肝障害がカバジタキセルPKパラメータに影響を及ぼさないことを示唆した。一方、コホート2とコホート1の比較は、コホート2のCL/BSAが75%高まったことを示し(比=1.75;90%CI:1.04−2.96)、このことは、コホート1の正常なCL/BSA値より低いことによる可能性が高い。
・コホート3および4のコホート2との比較は、コホート3のCL/BSAが19%高まったことを示し(比=1.19;90%CI:0.74〜1.91)、一方コホート4においてCL/BSAが23%減少したことが観察された(比=0.77;90%CI:0.39〜1.53)。AUCパラメータについては、反対の傾向が観察された;AUClast/用量へは最大の影響が観察され、このことは、コホート3においては14%減少(比=0.86;90%CI:0.50〜1.46)、およびコホート4においては17%増加(比=1.17;90%CI:0.63〜2.14)を示した。
・異常なPKプロファイルを有する患者の除外後に実行された感受性分析は、コホート3においてはCL/BSAの6%減少(比=0.94;90%CI:0.64〜1.38)およびコホート4においてはCL/BSAの39%減少(比=0.61;90%CI:0.36〜1.05)、の一貫性のある結果を提供した。
結論
・軽度肝障害(総ビリルビン>1から≦1.5×ULNまたはAST>1.5×ULN)の進行性固形腫瘍患者における、3週毎の1時間のIV点滴として投与されたカバジタキセルのMTDは、20mg/m2であった。中程度肝障害(総ビリルビン>1.5×から≦3.0×ULN、AST=任意)の患者におけるMTDは、15mg/m2であった。
・軽度肝障害(総ビリルビン>1から≦1.5×ULNまたはAST>1.5×ULN)の進行性固形腫瘍患者における、3週毎の1時間のIV点滴として投与されたカバジタキセルのMTDは、20mg/m2であった。中程度肝障害(総ビリルビン>1.5×から≦3.0×ULN、AST=任意)の患者におけるMTDは、15mg/m2であった。
・AE(DLTを含む)および疾患進行による20mg/m2用量レベルで治療した最初の患者の死亡に続くこのコホートの早期の中止によって、重度肝障害(総ビリルビン>3.0×〜10×ULN;AST=任意)の患者におけるMTDは決定されなかった。評価された低い用量レベル(10および15mg/m2)で、サイクル1の間、6例の評価可能な患者のうち、誰もDLTを経験しなかった。
・軽度または中程度肝障害の患者における、MTDでのカバジタキセルの安全性プロファイルは、正常な肝機能の患者において25mg/m2で観察されたものと一般に類似していた。全体的に見て、POP6792におけるカバジタキセルの安全性プロファイルは、カバジタキセルの既知の安全性プロファイルと一致した;新しい安全性の問題は特定されなかった。
・カバジタキセルCL/BSA推定は、正常な肝機能の患者においては13.4L/h/m2であり、軽度、中程度または重度肝障害の患者においては、それぞれ23.5、27.9および18.1L/h/m2であった。正常な肝機能の患者におけるCL/BSAは、POH0124の過去の患者データベース分析から決定された代表的なCL/BSAの非常に低い範囲にあった(26.4L/h/m2、CV=38.8%、n=170)。したがって、軽度または中程度肝障害が、カバジタキセルクリアランスにおいて大幅な低下になるという証拠はない。
Claims (20)
- 肝障害が軽度、中程度、または重度である、請求項1に記載の使用のための化合物。
- 治療されるがんが固形腫瘍である、請求項1または2に記載の使用のための化合物。
- 治療されるがんが去勢抵抗性またはホルモン耐性転移性前立腺がんである、請求項3に記載の使用のための化合物。
- 式(I)の化合物がアセトン溶媒和物の形である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
- 化合物が15から25mg/m2の間の用量で静脈内注入によって投与される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
- 化合物が20mg/m2の用量で投与される、軽度肝障害の患者における請求項1〜6のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
- 化合物が15mg/m2の用量で投与される、中程度肝障害の患者における請求項1〜6のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
- 化合物の投与が中止される、中程度肝障害の患者における請求項1〜6のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
- 化合物の投与が禁忌である、重度肝障害の患者における請求項1〜6のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
- 製品であって:
a)包装材料;
b)アセトン溶媒和物の形の式(I)の化合物;および
c)包装材料内に含まれるラベルまたは添付文書であって:
(1)軽度肝障害の患者のための減量および推奨用量は、20mg/m2である
(2)中程度肝障害患者のための減量および最大耐用量は、15mg/m2である
(3)軽度肝障害の患者におけるカバジタキセルの投与を中止しなければならない場合がある
(4)重度肝障害の患者におけるカバジタキセルの投与は禁忌である
からなる群から選択される少なくとも1つの情報を示す前記ラベルまたは添付文書
を含む前記製品。 - 請求項1に記載の式(I)の化合物およびラベルを含むパッケージであって、前記ラベルが、
a)軽度肝障害の患者のための減量および推奨用量は、20mg/m2である
b)中程度肝障害患者のための減量および最大耐用量は、15mg/m2である
c)軽度肝障害の患者におけるカバジタキセルの投与を中止しなければならない場合がある
d)重度肝障害の患者におけるカバジタキセルの投与は禁忌である
の1つまたはそれ以上の情報を含む、前記パッケージ。 - それを必要とする患者におけるがん治療の方法であって、低減された用量のカバジタキセルを塩基型またはその水和物もしくは溶媒和物で前記患者へ投与することを含み、前記患者は、肝障害を有し、および前記低減された用量は、カバジタキセルの標準用量の25mg/m2未満である、前記方法。
- 肝障害が軽度、中程度または重度である、請求項13に記載の方法。
- 治療されるがんが固形腫瘍である、請求項13または請求項14に記載の方法。
- 治療されるがんが去勢抵抗性またはホルモン耐性転移性前立腺がんである、請求項15に記載の方法。
- 化合物がコルチコイドと組み合わせて投与される、請求項16に記載の方法。
- 式(I)の化合物がアセトン溶媒和物の形である、請求項13〜17のいずれか1項に記載の方法。
- 化合物が15から20mg/m2の間の用量で静脈内注入によって投与される、請求項13〜18のいずれか1項に記載の方法。
- 化合物が15mg/m2の用量で投与され、および患者が中程度肝障害を有する、請求項13〜19のいずれか1項に記載の方法。
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