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JP2018197661A - 磁気センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】センサ基板と外部磁性体を備えた磁気センサにおける漏洩磁束を低減する。
【解決手段】感磁素子R1,R2が形成された素子形成面20a、側面21,22及び裏面23を有するセンサ基板20と、感磁素子R1と感磁素子R2との間に設けられた第1の外部磁性体30と、側面21,22を覆う第1及び第2の部分41,42を有する第2の外部磁性体40とを備え、第2の外部磁性体40の第1及び第2の部分41,42は、素子形成面20aを超えて突出している。本発明によれば、第2の外部磁性体40の第1及び第2の部分41,42が素子形成面20aを超えて突出していることから、第1の外部磁性体30と第2の外部磁性体40との間の漏洩磁束が低減される。
【選択図】図1

Description

本発明は磁気センサに関し、特に、感磁素子が形成されたセンサ基板と外部磁性体とを備えた磁気センサに関する。
感磁素子を用いた磁気センサは、電流計や磁気エンコーダなどに広く用いられている。特許文献1に記載されているように、磁気センサには、感磁素子に磁束を集めるための外部磁性体が設けられることがある。例えば、特許文献1の図8に記載された磁気センサは、センサチップの素子形成面の中央部を覆う磁性体21と、センサチップの左側面を覆う磁性体22と、センサチップの右側面を覆う磁性体23とを有し、磁性体21と22の間、並びに、磁性体21と23の間にそれぞれ感磁素子を配置することにより、感磁素子に磁束を分配する構造が記載されている。
特許第5500785号公報
しかしながら、特許文献1に記載された磁気センサは、磁性体21と22の間のエアギャップや磁性体21と23の間のエアギャップが大きいことから、磁束の漏れが大きく、その結果、十分な検出感度が得られないという問題があった。
したがって、本発明は、センサ基板と外部磁性体を備えた磁気センサにおける漏洩磁束を低減することによって検出感度を高めることを目的とする。
本発明による磁気センサは、第1及び第2の感磁素子を含む複数の感磁素子が形成された素子形成面と、前記素子形成面とは反対側に位置する裏面と、前記素子形成面及び前記裏面と略直交し、互いに反対側に位置する第1及び第2の側面とを有するセンサ基板と、前記素子形成面上において、前記第1の感磁素子と前記第2の感磁素子との間に設けられた第1の外部磁性体と、前記第1の側面を覆う第1の部分及び前記第2の側面を覆う第2の部分を有する第2の外部磁性体と、を備え、前記第1の感磁素子は、平面視で、前記第1の外部磁性体と前記第2の外部磁性体の前記第1の部分との間に位置し、前記第2の感磁素子は、平面視で、前記第1の外部磁性体と前記第2の外部磁性体の前記第2の部分との間に位置し、前記第2の外部磁性体の前記第1及び第2の部分は、前記素子形成面を超えて突出していることを特徴とする。
本発明によれば、第2の外部磁性体の第1及び第2の部分が素子形成面を超えて突出していることから、第1の外部磁性体と第2の外部磁性体との間の磁束の漏れが低減される。これにより、磁束が感磁素子により集中することから、磁界の検出感度を高めることが可能となる。
本発明において、前記第1及び第2の部分の前記素子形成面からの突出量は、前記素子形成面に沿った前記第1の外部磁性体と前記第2の外部磁性体の前記第1及び第2の部分との距離以下であることが好ましい。これによれば、第1の外部磁性体と第2の外部磁性体との間をバイパスする磁束が低減されることから、検出感度をより高めることが可能となる。
本発明において、前記第2の外部磁性体の前記第1及び第2の部分は、前記素子形成面側から前記裏面側に向かって厚みが増大するテーパー形状を有していることが好ましい。これによれば、テーパー形状を有していない場合と比べて集磁効果が高められる。
本発明において、前記第2の外部磁性体は、前記裏面を覆う第3の部分をさらに有することが好ましい。これによれば、磁気抵抗をより低減することが可能となる。
本発明において、前記第2の外部磁性体の前記第1の部分と前記第2の部分は別部材であり、前記センサ基板の前記裏面は、前記第2の外部磁性体に覆われることなく露出していても構わない。これによれば、第2の外部磁性体を小型化することができる。
本発明において、前記第2の外部磁性体は、前記第1の部分から前記素子形成面側に折り曲げられた第1のオーバーハング部分と、前記第2の部分から前記素子形成面側に折り曲げられた第2のオーバーハング部分とをさらに有することが好ましい。これによれば、第1の外部磁性体と第2の外部磁性体との間の磁束の漏れがより低減され、磁束が感磁素子により集中する。これにより、磁界の検出感度をより高めることが可能となる。
この場合、前記第1及び第2のオーバーハング部分は、前記第1の外部磁性体に近づくにつれて幅が狭くなる形状を有していても構わないし、前記第1の外部磁性体に近づくにつれて厚みが薄くなる形状を有していても構わない。これらによれば、感磁素子を経由することなく第1の外部磁性体と第2の外部磁性体との間をバイパスする磁束が低減されることから、検出感度をより高めることが可能となる。
本発明による磁気センサは、平面視で前記センサ基板の前記素子形成面と重なる第1、第2及び第3の磁性体層をさらに備え、前記第1の感磁素子は、前記第1の磁性体層と前記第2の磁性体層との間の第1のギャップによって形成される磁路上に設けられ、前記第2の感磁素子は、前記第1の磁性体層と前記第3の磁性体層との間の第2のギャップによって形成される磁路上に設けられ、前記第1の外部磁性体は、前記第1の磁性体層上に設けられていることが好ましい。これによれば、第1〜第3の磁性体層がセンサ基板の素子形成面上における磁路となることから、磁気抵抗が大幅に低減する。これにより、検出感度をよりいっそう高めることが可能となる。
この場合、前記第1のオーバーハング部分は前記第2の磁性体層の少なくとも一部を覆い、前記第2のオーバーハング部分は前記第3の磁性体層の少なくとも一部を覆うことが好ましい。これによれば、磁気抵抗をよりいっそう低減することが可能となる。
本発明において、複数の感磁素子は、いずれも磁気抵抗素子であることが好ましい。
本発明によれば、第1の外部磁性体と第2の外部磁性体との間の漏洩磁束が低減されることから、従来の磁気センサと比べ、磁界の検出感度をより高めることが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態による磁気センサ10Aの外観を示す略斜視図である。 図2は、磁気センサ10Aの略上面図である。 図3は、図2に示すA−A線に沿った略断面図である。 図4は、感磁素子R1〜R4の接続関係を説明するための回路図である。 図5は、第1の変形例による磁気センサ11Aの構造を示す略断面図である。 図6は、第2の変形例による磁気センサ12Aの構造を示す略斜視図である。 図7は、第3の変形例による磁気センサ13Aの構造を示す略斜視図である。 図8は、磁気センサ13Aの略上面図である。 図9は、第4の変形例による磁気センサ14Aの構造を示す略斜視図である。 図10は、本発明の第2の実施形態による磁気センサ10Bの外観を示す略斜視図である。 図11は、磁気センサ10Bの略上面図である。 図12は、図11に示すB−B線に沿った略断面図である。 図13は、第1の変形例による磁気センサ11Bの構造を示す略斜視図である。 図14は、第2の変形例による磁気センサ12Bの構造を示す略斜視図である。 図15は、第3の変形例による磁気センサ13Bの構造を示す略斜視図である。 図16は、本発明の第3の実施形態による磁気センサ10Cの外観を示す略斜視図である。 図17は、磁気センサ10Cの略断面図である。 図18は、第1の変形例による磁気センサ11Cの外観を示す略斜視図である。 図19は、磁気センサ11Cの略断面図である。 図20は、磁気センサ10Cにおける第1及び第2の部分41,42の突出量と集磁効果との関係を示すグラフである。 図21は、磁気センサ11Cにおける第1及び第2の部分41,42の突出量と集磁効果との関係を示すグラフである。 図22は、第2の変形例による磁気センサ12Cの構造を示す略斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態による磁気センサ10Aの外観を示す略斜視図である。また、図2は磁気センサ10Aの略上面図であり、図3は図2に示すA−A線に沿った略断面図である。
図1〜図3に示すように、本実施形態による磁気センサ10Aは、センサ基板20と、センサ基板20に付加された第1及び第2の外部磁性体30,40とを備えている。センサ基板20はチップ部品であり、その素子形成面20aには4つの感磁素子R1〜R4が形成されている。センサ基板20の作製方法としては、集合基板に多数のセンサ基板20を同時に形成し、これらを分離することによって多数個取りする方法が一般的であるが、本発明がこれに限定されるものではなく、個々のセンサ基板20を別個に作製しても構わない。
第1及び第2の外部磁性体30,40は、フェライトなど透磁率の高い軟磁性材料からなるブロックである。第1及び第2の外部磁性体30,40は、接着剤などを用いてセンサ基板20に接着されていても構わないし、センサ基板20とともに図示しない他の基板に搭載され、センサ基板20との相対的な位置関係が固定されているものであっても構わない。
センサ基板20は略直方体形状を有し、xy平面を構成する素子形成面20aには4つの感磁素子R1〜R4が形成されている。感磁素子R1〜R4は、磁束密度によって物理特性の変化する素子であれば特に限定されないが、磁界の向きに応じて電気抵抗が変化する磁気抵抗素子であることが好ましい。本実施形態においては、感磁素子R1〜R4の感度方向(固定磁化方向)は、図2及び図3の矢印Pが示す方向(x方向におけるプラス側)に全て揃えられている。素子形成面20a上には絶縁膜24が形成されており、これによって感磁素子R1〜R4が保護されている。
センサ基板20の素子形成面20aには、第1の外部磁性体30が配置されている。第1の外部磁性体30は、平面視で、つまりz方向から見て、感磁素子R1,R3と感磁素子R2,R4との間に配置されており、z方向を長手方向とする直方体形状を有している。第1の外部磁性体30はz方向の磁束φを集め、これをx方向における両側にスプリットさせる役割を果たす。第1の外部磁性体30のz方向における高さについては特に限定されないが、z方向における高さをより高くすることによって、z方向の磁束の選択性を高めることができる。但し、第1の外部磁性体30をセンサ基板20に直接固定する場合、第1の外部磁性体30のz方向における高さが高すぎると、第1の外部磁性体30の支持が不安定となるおそれがあることから、安定的な支持を確保できる範囲において高くすることが好ましい。本実施形態においては、第1の外部磁性体30のy方向における幅がセンサ基板20のy方向における幅と略一致しているが、本発明がこれに限定されるものではない。
センサ基板20は、yz平面を構成する第1及び第2の側面21,22と、素子形成面20aとは反対側に位置する裏面23とを有している。第1及び第2の側面21,22は、素子形成面20aと直交する面であるが、完全に直交する必要はない。また、裏面23は素子形成面20aと平行な面であるが、完全に平行である必要はない。
センサ基板20の第1の側面21、第2の側面22及び裏面23は、第2の外部磁性体40によって覆われている。より具体的に説明すると、第2の外部磁性体40は、センサ基板20の第1の側面21を覆う第1の部分41と、センサ基板20の第2の側面22を覆う第2の部分42と、センサ基板20の裏面23を覆う第3の部分43を有しており、これらが一体化された構造を有している。第2の外部磁性体40を一体化されたブロックとすれば、第2の外部磁性体40の磁気抵抗を最小限とすることができる。尚、第2の外部磁性体40の第1の部分41、第2の部分42及び第3の部分43がセンサ基板20の第1の側面21、第2の側面22及び裏面23とそれぞれ接している必要はなく、両者間に空間が存在していても構わないし、両者間に接着剤などの他の部材が介在していても構わない。
本実施形態においては、第2の外部磁性体40のy方向における幅がセンサ基板20のy方向における幅と略一致しているが、本発明がこれに限定されるものではない。また、本実施形態においては、第2の外部磁性体40の第1及び第2の部分41,42が素子形成面20a側から裏面23側に向かってx方向における厚みが増大するテーパー形状を有している。本発明においてこの点は必須でないが、第2の外部磁性体40の第1及び第2の部分41,42をこのようなテーパー形状とすれば、テーパー形状を有していない場合と比べて集磁効果が高められる。
さらに、第2の外部磁性体40は、z方向における位置が素子形成面20aを超えるよう第1の部分41がz方向に延長され、さらにこの延長された部分から素子形成面20a側に折り曲げられた第1のオーバーハング部分OH1を有している。同様に、第2の外部磁性体40は、z方向における位置が素子形成面20aを超えるよう第2の部分42がz方向に延長され、さらにこの延長された部分から素子形成面20a側に折り曲げられた第2のオーバーハング部分OH2を有している。本実施形態においては、オーバーハング部分OH1,OH2がいずれも素子形成面20a上の絶縁膜24と接している。このため、感磁素子R1〜R4と第1及び第2のオーバーハング部分OH1,OH2とのz方向における高さの差が最小限に抑えられている。
かかる構成により、z方向から見て、感磁素子R1,R3は第1の外部磁性体30と第1のオーバーハング部分OH1との間に位置し、感磁素子R2,R4は第1の外部磁性体30と第2のオーバーハング部分OH2との間に位置する。このため、第1の外部磁性体30によって集められた磁束φは、図3に示すように左右にほぼ均等に分配された後、第1及び第2のオーバーハング部分OH1,OH2を介して第2の外部磁性体40に吸い込まれる。この時、磁束φの一部が感磁素子R1〜R4を通過するため、感磁素子R1,R3と感磁素子R2,R4には、互いに逆方向の磁束が与えられることになる。上述の通り、感磁素子R1〜R4の磁化固定方向は、矢印Pが示すxプラス方向に揃えられていることから、磁束のx方向における成分に対して感度を持つことになる。
図4は、感磁素子R1〜R4の接続関係を説明するための回路図である。
図4に示すように、本実施形態による磁気センサ10Aは、4つのボンディングパッド51〜54を有しており、ボンディングパッド51,54にはそれぞれグランド電位Gnd及び電源電位Vddが供給される。また、ボンディングパッド51,54間には、感磁素子R1,R2が直列に接続されるとともに、感磁素子R4,R3が直列に接続される。そして、感磁素子R3,R4の接続点はボンディングパッド52に接続され、感磁素子R1,R2の接続点はボンディングパッド53に接続される。このようなブリッジ接続により、ボンディングパッド53に現れる電位Vaとボンディングパッド52に現れる電位Vbを参照することにより、磁束密度に応じた感磁素子R1〜R4の電気抵抗の変化を高感度に検出することが可能となる。
具体的には、感磁素子R1〜R4が全て同一の磁化固定方向を有していることから、第1の外部磁性体30からみて一方側に位置する感磁素子R1,R3の抵抗変化量と、第1の外部磁性体30からみて他方側に位置する感磁素子R2,R4の抵抗変化量との間には差が生じる。この差は、図4に示した差動ブリッジ回路によって2倍に増幅され、ボンディングパッド52,53に現れる。このため、ボンディングパッド52,53に現れる電位Va,Vbの差を検出することによって、磁束密度を測定することが可能となる。
このように、本実施形態による磁気センサ10Aは、第1の外部磁性体30を備えていることから、z方向の磁束を選択的に検出することができる。しかも、本実施形態による磁気センサ10Aは、第2の外部磁性体40が第1及び第2のオーバーハング部分OH1,OH2を有していることから、第1の外部磁性体30と第2の外部磁性体40との間の磁気抵抗が小さくなる。これにより、漏洩磁束が低減されることから、従来の磁気センサと比べて高い検出感度を得ることが可能となる。
以下、本実施形態による磁気センサ10Aのいくつかの変形例について説明する。
図5は、第1の変形例による磁気センサ11Aの構造を示す略断面図である。
図5に示す磁気センサ11Aは、第1及び第2のオーバーハング部分OH1,OH2と絶縁膜24が接しておらず、両者間にz方向のギャップが形成されている点において、第1の実施形態による磁気センサ10Aと相違する。その他の構成は第1の実施形態による磁気センサ10Aと同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図5に示す磁気センサ11Aが例示するように、本発明において、第1及び第2のオーバーハング部分OH1,OH2と絶縁膜24が接していることは必須でなく、両者間にギャップが存在していても構わない。かかる構成によれば、第2の外部磁性体40をセンサ基板20に装着しやすくなるという利点が得られる。
図6は、第2の変形例による磁気センサ12Aの構造を示す略斜視図である。
図6に示す磁気センサ12Aは、第2の外部磁性体40が第3の部分43を備えておらず、第1の部分41と第2の部分42が別部材である点において、第1の実施形態による磁気センサ10Aと相違する。さらに、第2の外部磁性体40の第1及び第2の部分41,42がテーパー形状ではなく、x方向における厚みがほぼ一定である。その他の構成は第1の実施形態による磁気センサ10Aと同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図6に示す磁気センサ12Aが例示するように、本発明において、第2の外部磁性体40が一体的であることは必須でなく、第1の部分41と第2の部分42が別部材であっても構わない。かかる構成によれば、第2の外部磁性体40の作製が容易となるだけでなく、第2の外部磁性体40をセンサ基板20により装着しやすくなり、作業効率が向上する。また、センサ基板20の裏面23は、第2の外部磁性体40に覆われることなく露出していても構わないし、第2の外部磁性体40の第1及び第2の部分41,42がテーパー形状であることも必須でない。
図7は、第3の変形例による磁気センサ13Aの構造を示す略斜視図である。また、図8は磁気センサ13Aの略上面図である。
図7及び図8に示す磁気センサ13Aは、第1の外部磁性体30に近づくにつれて、第1及び第2のオーバーハング部分OH1,OH2のy方向における幅が狭くなる形状を有している。さらに、第1及び第2のオーバーハング部分OH1,OH2のx方向における長さが拡大されており、x方向における端部が感磁素子R1〜R4の近傍に位置している。その他の構成は第1の実施形態による磁気センサ10Aと同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
第1及び第2のオーバーハング部分OH1,OH2のx方向における長さを拡大することによって感磁素子R1〜R4により近づけると、磁束をより感磁素子R1〜R4に集中させることが可能となる。その反面、第1の外部磁性体30と第2の外部磁性体40の距離が近くなるため、感磁素子R1〜R4を経由することなく第1の外部磁性体30から第2の外部磁性体40へ直接バイパスする磁束が増えるおそれがあり、このようなバイパス磁束が増えると検出感度が低下してしまう。しかしながら、本例による磁気センサ13Aは、第1の外部磁性体30に近づくにつれて、第1及び第2のオーバーハング部分OH1,OH2の幅が狭くなる形状を有していることから、バイパス磁束を低減することが可能となる。
図9は、第4の変形例による磁気センサ14Aの構造を示す略斜視図である。
図9に示す磁気センサ14Aは、第1の外部磁性体30に近づくにつれて、第1及び第2のオーバーハング部分OH1,OH2のz方向における厚みが薄くなる形状を有している点において、第3の変形例による磁気センサ13Aと相違する。その他の構成は第3の変形例による磁気センサ13Aと同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本例のように、第1の外部磁性体30に近づくにつれて、第1及び第2のオーバーハング部分OH1,OH2のz方向における厚みを薄くすれば、バイパス磁束がより低減される。これにより、検出感度をより高めることが可能となる。
<第2の実施形態>
図10は、本発明の第2の実施形態による磁気センサ10Bの外観を示す略斜視図である。また、図11は磁気センサ10Bの略上面図であり、図12は図11に示すB−B線に沿った略断面図である。
図10〜図12に示すように、本実施形態による磁気センサ10Bは、センサ基板20の素子形成面20aを覆う絶縁膜24に第1〜第3の磁性体層61〜63が形成されている点において、第1の実施形態による磁気センサ10Aと相違する。その他の構成は第1の実施形態による磁気センサ10Aと同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
第1の磁性体層61は、平面視で素子形成面20a上の略中央に位置し、そのx方向における両側に第2及び第3の磁性体層62,63が配置される。特に限定されるものではないが、磁性体層61〜63としては、樹脂材料に磁性フィラーが分散された複合磁性材料からなる膜であっても構わないし、ニッケル又はパーマロイなどの軟磁性材料からなる薄膜もしくは箔であっても構わないし、フェライトなどからなる薄膜又はバルクシートであっても構わない。
第1の磁性体層61は、中央に位置する第1の主領域M1と、第1の主領域M1からx方向に離れるに従ってy方向における幅が狭くなる第1〜第4の収束領域S1〜S4を含む。第1の主領域M1は、第1の外部磁性体30によって覆われる部分である。特に限定されるものではないが、第1の外部磁性体30のy方向における幅は、第1の主領域M1のy方向における幅よりも広く、これにより、第1の主領域M1のy方向における全幅が第1の外部磁性体30によって覆われていることが好ましい。これによれば、製造時において、第1の外部磁性体30と第1の主領域M1との相対的な位置関係にずれが生じたとしても、検出精度が大幅に低下することがない。位置ずれとしては、xy方向におけるずれの他、回転ずれも考えられる。
上述の通り、第1〜第4の収束領域S1〜S4は、第1の主領域M1からx方向に離れるに従ってy方向における幅が狭くなるテーパー形状部分であり、本実施形態では、第1及び第3の収束領域S1,S3が第1の主領域M1に対してx方向マイナス側(左側)に位置し、第2及び第4の収束領域S2,S4が第1の主領域M1に対してx方向プラス側(右側)に位置する。
ここで、第1の磁性体層61は二回対称形状を有している。このため、y方向に延在する仮想的な直線L1を対称軸として、第1の収束領域S1と第4の収束領域S4は線対称であり、且つ、第2の収束領域S2と第3の収束領域S3は線対称である。さらに、x方向に延在する仮想的な直線L2を対称軸として、第1の収束領域S1と第3の収束領域S3は線対称であり、且つ、第2の収束領域S4と第4の収束領域S4は線対称である。このような対称形状のため、第1の外部磁性体30を介して取り込まれた磁束が第1の主領域M1に入射されると、この磁束が第1〜第4の収束領域S1〜S4に対してほぼ均等に分配される。そして、分配された磁束は、テーパー形状を有する第1〜第4の収束領域S1〜S4を通過することにより、磁束密度が高められる。
一方、第2の磁性体層62は、第2の主領域M2と、第2の主領域M2からx方向(プラス側)に離れるに従ってy方向における幅が狭くなる第5及び第7の収束領域S5,S7を含む。同様に、第3の磁性体層63は、第3の主領域M3と、第3の主領域M3からx方向(マイナス側)に離れるに従ってy方向における幅が狭くなる第6及び第8の収束領域S6,S8を含む。第2の主領域M2は、センサ基板20のx方向マイナス側における端部近傍に位置し、第1のオーバーハング部分OH1に覆われている。一方、第3の主領域M3は、センサ基板20のx方向プラス側における端部近傍に位置し、第2のオーバーハング部分OH2に覆われている。本実施形態においては、第1及び第2のオーバーハング部分OH1,OH2のy方向における幅は、第2及び第3の主領域M2,M3のy方向における幅よりも広く、これにより、第2及び第3の主領域M2,M3のy方向における全幅が第1又は第2のオーバーハング部分OH1,OH2によって覆われている。
第5の収束領域S5の先端部は、第1のギャップG1を介して第1の収束領域S1の先端部と対向している。また、第7の収束領域S7の先端部は、第3のギャップG3を介して第3の収束領域S3の先端部と対向している。ここで、第5の収束領域S5と第7の収束領域S7は、x方向に延在する仮想的な直線L2を対称軸として線対称である。このような対称形状のため、第2の外部磁性体40を介して取り込まれた磁束が第1のオーバーハング部分OH1を介して第2の主領域M2に放出されると、この磁束が第5及び第7の収束領域S5,S7に対してほぼ均等に分配される。
第6の収束領域S6の先端部は、第2のギャップG2を介して第2の収束領域S2の先端部と対向している。また、第8の収束領域S8の先端部は、第4のギャップG4を介して第4の収束領域S4の先端部と対向している。ここで、第6の収束領域S6と第8の収束領域S8は、x方向に延在する仮想的な直線L2を対称軸として線対称である。このような対称形状のため、第2の外部磁性体40を介して取り込まれた磁束が第2のオーバーハング部分OH2を介して第3の主領域M3に放出されると、この磁束が第6及び第8の収束領域S6,S8に対してほぼ均等に分配される。
図11に示すように、第1〜第4のギャップG1〜G4と重なる位置には、それぞれy方向に延在する第1〜第4の感磁素子R1〜R4が配置されている。第1〜第4のギャップG1〜G4のx方向における幅は互いに同一である。第1〜第4の感磁素子R1〜R4は、第1〜第3の磁性体層61〜63とは接していない。
このように、本実施形態による磁気センサ10Bは、センサ基板20の素子形成面20a上に第1〜第3の磁性体層61〜63が設けられており、これら磁性体層61〜63によって形成される4つのギャップG1〜G4と重なる位置にそれぞれ感磁素子R1〜R4が配置されていることから、ある感磁素子に流れる電流によって生じる磁束が他の感磁素子に影響を与えることがない。これにより、従来よりも高い検出精度を得ることが可能となる。
しかも、ギャップG1〜G4を構成する8つの収束領域S1〜S8は、いずれも対応する感磁素子R1〜R4に向かって幅が狭くなるテーパー形状を有していることから、感磁素子R1〜R4に与えられる磁束の密度が高められる。さらに、第1の磁性体層61に含まれる第1の主領域M1は、4つの収束領域S1〜S4の全ての根元部分に接続される広い面積を有していることから、第1の外部磁性体30を介した磁束φの集磁効果が高く、これにより高い検出精度を得ることも可能となる。
尚、図12に示すように、感磁素子R1〜R4と磁性体層61〜63との間には絶縁膜24が介在するため、感磁素子R1〜R4と磁性体層61〜63のz方向における位置は僅かに相違する。このため、感磁素子R1〜R4は、磁性体層61〜63によって形成されるギャップに対してz方向に僅かにオフセットした位置に配置されることになるが、ギャップの存在によって形成される磁路上に位置していることから、一方の磁性体層から他方の磁性体層へ流れる磁束を受けることができる。このように、磁気抵抗効果素子を設ける位置は、2つの磁性体層によって形成されるギャップから僅かにずれていても構わない。
また、2つの磁性体層の一部が重なることによってギャップをz方向に形成しても構わない。さらには、2つの磁性体層が互いに異なる平面に形成され、且つ、互いに重なりを有していない構成とし、これによってギャップを斜め方向に形成しても構わない。つまり、2つの磁性体層によって形成されるギャップは、平面的なものであっても構わないし、立体的なものであっても構わない。また、感磁素子は、厳密にギャップ内に位置している必要はなく、ギャップの存在によって形成される磁路上に位置していれば足りる。さらに、図12に示した例では、素子形成面20aの上方に磁性体層61〜63が設けられているが、逆に、素子形成面20aの下方に磁性体層61〜63を設けても構わないし、素子形成面20aそのものに磁性体層61〜63を設けても構わない。つまり、平面視で磁性体層61〜63と素子形成面20aが重なる限り、両者の上下位置は問わない。
以下、本実施形態による磁気センサ10Bのいくつかの変形例について説明する。
図13は、第1の変形例による磁気センサ11Bの構造を示す略斜視図である。
図13に示す磁気センサ11Bは、第1及び第2のオーバーハング部分OH1,OH2のy方向における幅が第2及び第3の主領域M2,M3のy方向における幅と略一致するよう、先端部が絞られている点において、第2の実施形態による磁気センサ10Bと相違する。その他の構成は第2の実施形態による磁気センサ10Bと同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図13に示す磁気センサ11Bが例示するように、第1及び第2のオーバーハング部分OH1,OH2の先端部のy方向における幅を絞れば、上述したバイパス磁束が低減されるため、検出感度を高めることが可能となる。
図14は、第2の変形例による磁気センサ12Bの構造を示す略斜視図である。
図14に示す磁気センサ12Bは、第1の外部磁性体30に近づくにつれて、第1及び第2のオーバーハング部分OH1,OH2のz方向における厚みが薄くなる形状を有している点において、第1の変形例による磁気センサ11Bと相違する。その他の構成は第1の変形例による磁気センサ11Bと同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本例のように、第1の外部磁性体30に近づくにつれて、第1及び第2のオーバーハング部分OH1,OH2のz方向における厚みを薄くすれば、バイパス磁束がより低減されることから、検出感度をよりいっそう高めることが可能となる。
図15は、第3の変形例による磁気センサ13Bの構造を示す略斜視図である。
図15に示す磁気センサ13Bは、図6に示した磁気センサ12Aと同様、第2の外部磁性体40が第3の部分43を備えておらず、第1の部分41と第2の部分42が別部材である点において、第2の実施形態による磁気センサ10Bと相違する。さらに、第2の外部磁性体40の第1及び第2の部分41,42がテーパー形状ではなく、x方向における厚みがほぼ一定である。その他の構成は第2の実施形態による磁気センサ10Bと同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図15に示すように、第1〜第3の磁性体層61〜63を備える場合においても、第2の外部磁性体40の第1の部分41と第2の部分42が別部材であっても構わないし、第2の外部磁性体40の第1及び第2の部分41,42が直線状であっても構わない。
<第3の実施形態>
図16は、本発明の第3の実施形態による磁気センサ10Cの外観を示す略斜視図である。また、図17は磁気センサ10Cの略断面図である。
図16及び図17に示すように、本実施形態による磁気センサ10Cは、第2の外部磁性体40がオーバーハング部分OH1,OH2を有しておらず、その代わりに、第2の外部磁性体40の第1及び第2の部分41,42が素子形成面20aを超えてz方向に突出している点において、第1の実施形態による磁気センサ10Aと相違する。その他の構成は第1の実施形態による磁気センサ10Aと同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
このように、本実施形態による磁気センサ10Cは、第1及び第2の部分41,42が素子形成面20aを超えてz方向に突出していることから、第1及び第2の部分41,42のz方向における端部が素子形成面20aと同一平面を構成する場合と比べて、第1の外部磁性体30と第2の外部磁性体40との間の磁気抵抗が小さくなる。これにより、漏洩磁束が低減されることから、高い検出感度を得ることが可能となる。また、第2の外部磁性体40の形状がよりシンプルとなることから、第2の外部磁性体40の製造や実装がより容易となる。
図18は、第1の変形例による磁気センサ11Cの外観を示す略斜視図である。また、図19は磁気センサ11Cの略断面図である。
図18及び図19に示す磁気センサ11Cは、センサ基板20の素子形成面20aを覆う絶縁膜24に第1〜第3の磁性体層61〜63が形成されている点において、上述した磁気センサ10Cと相違する。その他の構成は第3の実施形態による磁気センサ10Cと同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
第1〜第3の磁性体層61〜63の材料や形状は、図11を用いて説明したとおりであり、このような磁性体層61〜63を設けることによって、第1の外部磁性体30と第2の外部磁性体40との間の磁気抵抗がよりいっそう小さくなる。これにより、漏洩磁束がよりいっそう低減されることから、さらに高い検出感度を得ることが可能となる。
図20及び図21は第1及び第2の部分41,42の突出量と集磁効果との関係を示すグラフであり、図20は磁気センサ10C(磁性体層なし)の特性を示し、図21は磁気センサ11C(磁性体層あり)の特性を示している。集磁効果については、突出量がゼロである場合(つまり、第1及び第2の部分41,42のz方向における端部が素子形成面20aと同一平面を構成する場合)を1として規格化している。また、図20及び図21のいずれにおいても、第1の外部磁性体30と第2の外部磁性体40の第1及び第2の部分41,42とのx方向における距離(素子形成面20aに沿った距離)は900μmである。
図20及び図21に示すように、第1及び第2の部分41,42の突出量がゼロである場合よりも、第1及び第2の部分41,42がある程度の突出している方が、高い集磁効果が得られることが分かる。また、図20と図21を比較すれば明らかなように、第1及び第2の部分41,42を突出させることによる集磁効果の向上は、磁性体層61〜63を有する磁気センサ11Cの方が顕著である。
但し、第1及び第2の部分41,42の突出量が大きすぎると、集磁効果がかえって低下してしまう。これは、第1及び第2の部分41,42の突出量が大きすぎると、感磁素子R1〜R4を経由することなく第1の外部磁性体30から第2の外部磁性体40へ直接バイパスする磁束が増えるからである。図20に示す例では、第1及び第2の部分41,42の突出量が、第1の外部磁性体30と第2の外部磁性体40の第1及び第2の部分41,42とのx方向における距離(900μm)を超えると、突出量がゼロである場合よりも集磁効果が低くなっていることが分かる。この点を考慮すれば、第1及び第2の部分41,42の素子形成面20aからの突出量は、第1の外部磁性体30と第2の外部磁性体40の第1及び第2の部分41,42とのx方向における距離以下に設計することが好ましいと言える。
図22は、第2の変形例による磁気センサ12Cの構造を示す略斜視図である。
図22に示す磁気センサ12Cは、図6に示した磁気センサ12Aと同様、第2の外部磁性体40が第3の部分43を備えておらず、第1の部分41と第2の部分42が別部材である点において、第3の実施形態による磁気センサ10Cと相違する。さらに、第2の外部磁性体40の第1及び第2の部分41,42がテーパー形状ではなく、x方向における厚みがほぼ一定である。その他の構成は第3の実施形態による磁気センサ10Cと同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図22に示すように、第2の外部磁性体40がオーバーハング部分OH1,OH2を有していない場合においても、第2の外部磁性体40の第1の部分41と第2の部分42が別部材であっても構わないし、第2の外部磁性体40の第1及び第2の部分41,42が直線状であっても構わない。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
10A〜14A,10B〜13B,10C〜12C 磁気センサ
20 センサ基板
20a 素子形成面
21 第1の側面
22 第2の側面
23 裏面
24 絶縁膜
30 第1の外部磁性体
40 第2の外部磁性体
41 第1の部分
42 第2の部分
43 第3の部分
51〜54 ボンディングパッド
61 第1の磁性体層
62 第2の磁性体層
63 第3の磁性体層
G1〜G4 ギャップ
M1〜M3 主領域
OH1 第1のオーバーハング部分
OH2 第2のオーバーハング部分
R1〜R4 感磁素子
S1〜S8 収束領域
φ 磁束

Claims (10)

  1. 第1及び第2の感磁素子を含む複数の感磁素子が形成された素子形成面と、前記素子形成面とは反対側に位置する裏面と、前記素子形成面及び前記裏面と略直交し、互いに反対側に位置する第1及び第2の側面とを有するセンサ基板と、
    前記素子形成面上において、前記第1の感磁素子と前記第2の感磁素子との間に設けられた第1の外部磁性体と、
    前記第1の側面を覆う第1の部分及び前記第2の側面を覆う第2の部分を有する第2の外部磁性体と、を備え、
    前記第1の感磁素子は、平面視で、前記第1の外部磁性体と前記第2の外部磁性体の前記第1の部分との間に位置し、
    前記第2の感磁素子は、平面視で、前記第1の外部磁性体と前記第2の外部磁性体の前記第2の部分との間に位置し、
    前記第2の外部磁性体の前記第1及び第2の部分は、前記素子形成面を超えて突出していることを特徴とする磁気センサ。
  2. 前記第1及び第2の部分の前記素子形成面からの突出量は、前記素子形成面に沿った前記第1の外部磁性体と前記第2の外部磁性体の前記第1及び第2の部分との距離以下であることを特徴とする請求項1に記載の磁気センサ。
  3. 前記第2の外部磁性体の前記第1及び第2の部分は、前記素子形成面側から前記裏面側に向かって厚みが増大するテーパー形状を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気センサ。
  4. 前記第2の外部磁性体は、前記裏面を覆う第3の部分をさらに有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の磁気センサ。
  5. 前記第2の外部磁性体の前記第1の部分と前記第2の部分は別部材であり、前記センサ基板の前記裏面は、前記第2の外部磁性体に覆われることなく露出していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の磁気センサ。
  6. 前記第2の外部磁性体は、前記第1の部分から前記素子形成面側に折り曲げられた第1のオーバーハング部分と、前記第2の部分から前記素子形成面側に折り曲げられた第2のオーバーハング部分とをさらに有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の磁気センサ。
  7. 前記第1及び第2のオーバーハング部分は、前記第1の外部磁性体に近づくにつれて幅が狭くなる形状を有していることを特徴とする請求項6に記載の磁気センサ。
  8. 前記第1及び第2のオーバーハング部分は、前記第1の外部磁性体に近づくにつれて厚みが薄くなる形状を有していることを特徴とする請求項6又は7に記載の磁気センサ。
  9. 平面視で前記センサ基板の前記素子形成面と重なる第1、第2及び第3の磁性体層をさらに備え、
    前記第1の感磁素子は、前記第1の磁性体層と前記第2の磁性体層との間の第1のギャップによって形成される磁路上に設けられ、
    前記第2の感磁素子は、前記第1の磁性体層と前記第3の磁性体層との間の第2のギャップによって形成される磁路上に設けられ、
    前記第1の外部磁性体は、前記第1の磁性体層上に設けられていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載の磁気センサ。
  10. 前記第1のオーバーハング部分は前記第2の磁性体層の少なくとも一部を覆い、前記第2のオーバーハング部分は前記第3の磁性体層の少なくとも一部を覆うことを特徴とする請求項9に記載の磁気センサ。
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