JP2018185739A - 運転支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】追従走行制御を実施可能な車両で制限速度に関する報知を行う際に、報知の実効性を向上する運転支援装置を提供する。【解決手段】運転支援装置10は、自車両を先行車両に追従して自動走行させる追従走行制御を実施可能な車両20に搭載されている。制限速度取得部102は、自車両が走行する道路の制限速度を取得する。報知速度決定部106は、制限速度に基づいて報知速度を決定する。報知部108は、自車両の走行速度が報知速度以上となった場合に報知する。報知速度決定部106は、追従走行制御の実施中は追従走行制御の非実施時よりも報知速度を低速にする。【選択図】図1
Description
本発明は、車両の運転を支援する運転支援装置に関する。
従来、ナビゲーション装置の地図データや車両周辺の画像を用いて、自車両が走行する道路の制限速度を検出し、ユーザに報知することにより運転支援を行う技術が提案されている。
例えば、下記特許文献1では、CCDカメラで撮像した車両前方の画像に基づいて画像認識部が道路標識や路面標識に表示されている制限速度を認識し、得られた制限速度を警報制御部へ出力する。警報制御部では車速と制限速度とを比較して、速度超過を判定し、速度超過の場合は警報手段を駆動させて運転者に速度超過を知らせる。
例えば、下記特許文献1では、CCDカメラで撮像した車両前方の画像に基づいて画像認識部が道路標識や路面標識に表示されている制限速度を認識し、得られた制限速度を警報制御部へ出力する。警報制御部では車速と制限速度とを比較して、速度超過を判定し、速度超過の場合は警報手段を駆動させて運転者に速度超過を知らせる。
近年、自車両を先行車両に追従して自動走行させる追従走行制御(レーダークルーズコントロールシステムなど)が実施可能な車両が普及している。追従走行制御では、先行車両と一定車間を保ちながら自車両を自動走行させるため、先行車両が加速した場合には自車両もこれに合わせて加速することになる。
上述した特許文献1の技術を追従走行制御可能な車両に適用した場合、例えば先行車両が速度超過した結果、自車両も速度超過することになった際などに報知(警報)がなされることになる。
しかしながら、追従走行制御の実施中にはユーザはアクセル操作等の運転操作を行っていないため、速度超過を報知された場合に、通常走行時(追従走行制御の非実施時)と比較して反応時間に差がでると考えられる。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、追従走行制御を実施可能な車両で制限速度に関する報知を行う際に、報知の実効性を向上させることにある。
上述した特許文献1の技術を追従走行制御可能な車両に適用した場合、例えば先行車両が速度超過した結果、自車両も速度超過することになった際などに報知(警報)がなされることになる。
しかしながら、追従走行制御の実施中にはユーザはアクセル操作等の運転操作を行っていないため、速度超過を報知された場合に、通常走行時(追従走行制御の非実施時)と比較して反応時間に差がでると考えられる。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、追従走行制御を実施可能な車両で制限速度に関する報知を行う際に、報知の実効性を向上させることにある。
上述の目的を達成するため、請求項1の発明にかかる運転支援装置は、自車両を先行車両に追従して自動走行させる追従走行制御を実施可能な車両に搭載された運転支援装置であって、前記自車両が走行する道路の制限速度を取得する制限速度取得部と、前記制限速度に基づいて報知速度を決定する報知速度決定部と、前記自車両の走行速度が前記報知速度以上となった場合に報知する報知部と、を備え、前記報知速度決定部は、前記追従走行制御の実施中は前記追従走行制御の非実施時よりも前記報知速度を低速にする、ことを特徴とする。
請求項2の発明にかかる運転支援装置は、前記自車両の加速度を検出する加速度検出部を更に備え、前記報知速度決定部は、前記加速度が大きいほど前記報知速度を低速にする、ことを特徴とする。
請求項3の発明にかかる運転支援装置は、前記先行車両と前記自車両との車間距離を検出する車間距離検出部を更に備え、前記報知速度決定部は、前記車間距離が小さいほど前記報知速度を低速にする、ことを特徴とする。
請求項4の発明にかかる運転支援装置は、前記自車両の運転者の目視方向を検出する目視方向検出部を更に備え、前記報知速度決定部は、前記目視方向が前方以外の方向である場合には、前記目視方向が前方である場合よりも前記報知速度を低速にする、ことを特徴とする。
請求項5の発明にかかる運転支援装置は、前記報知速度決定部は、前記報知速度を前記制限速度未満とする、ことを特徴とする。
請求項6の発明にかかる運転支援装置は、前記報知速度決定部は、前記制限速度未満に設定された第1の報知速度と、前記制限速度以上に設定された第2の報知速度とを決定し、前記報知部は、前記自車両の走行速度が前記第1の報知速度以上となった場合と、前記第2の報知速度以上となった場合とで報知の態様を変更する、ことを特徴とする。
請求項2の発明にかかる運転支援装置は、前記自車両の加速度を検出する加速度検出部を更に備え、前記報知速度決定部は、前記加速度が大きいほど前記報知速度を低速にする、ことを特徴とする。
請求項3の発明にかかる運転支援装置は、前記先行車両と前記自車両との車間距離を検出する車間距離検出部を更に備え、前記報知速度決定部は、前記車間距離が小さいほど前記報知速度を低速にする、ことを特徴とする。
請求項4の発明にかかる運転支援装置は、前記自車両の運転者の目視方向を検出する目視方向検出部を更に備え、前記報知速度決定部は、前記目視方向が前方以外の方向である場合には、前記目視方向が前方である場合よりも前記報知速度を低速にする、ことを特徴とする。
請求項5の発明にかかる運転支援装置は、前記報知速度決定部は、前記報知速度を前記制限速度未満とする、ことを特徴とする。
請求項6の発明にかかる運転支援装置は、前記報知速度決定部は、前記制限速度未満に設定された第1の報知速度と、前記制限速度以上に設定された第2の報知速度とを決定し、前記報知部は、前記自車両の走行速度が前記第1の報知速度以上となった場合と、前記第2の報知速度以上となった場合とで報知の態様を変更する、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、自車両の走行速度が報知速度以上となった場合に報知する際に、追従走行制御の実施中は追従走行制御の非実施時(通常走行時)よりも報知速度を低速にする。これにより、追従走行制御時には通常走行時と比較して早い段階から報知を行うことになり、通常走行時と比較して減速等の対応に時間がかかる追従走行制御時に余裕をもって上記対応を行う上で有利となる。また、追従走行制御時は通常走行時と比較して、車両周辺の状況に対するユーザ(運転者)の注意が散漫になる可能性があるので、早い段階から報知を行うことにより、車両走行の安全性を向上させる上で有利となる。
請求項2の発明によれば、自車両の加速度が大きいほど報知速度を低速にするので、減速等の対応の完了までに加速が進んだ場合でも、自車両が大幅に制限速度を超過するのを防止する上で有利となる。
請求項3の発明によれば、先行車両と自車両との車間距離が小さいほど報知速度を低速にするので、先行車両の急な減速による影響を受けにくくなり、安全性を確保する上で有利となる。
請求項4の発明によれば、運転者の目視方向が前方以外の方向である場合には、目視方向が前方である場合よりも報知速度を低速にするので、運転者の注意が前方以外を向いている場合に早い段階から報知を行って、前方への注意を促す上で有利となる。
請求項5の発明によれば、報知速度を制限速度未満とするので、制限速度の超過を確実に防止する上で有利となる。
請求項6の発明によれば、制限速度の前後で2つの報知速度を設定し、各報知速度以上になった場合における報知の態様を変更するので、制限速度の大幅な超過を確実に防止する上で有利となる。
請求項2の発明によれば、自車両の加速度が大きいほど報知速度を低速にするので、減速等の対応の完了までに加速が進んだ場合でも、自車両が大幅に制限速度を超過するのを防止する上で有利となる。
請求項3の発明によれば、先行車両と自車両との車間距離が小さいほど報知速度を低速にするので、先行車両の急な減速による影響を受けにくくなり、安全性を確保する上で有利となる。
請求項4の発明によれば、運転者の目視方向が前方以外の方向である場合には、目視方向が前方である場合よりも報知速度を低速にするので、運転者の注意が前方以外を向いている場合に早い段階から報知を行って、前方への注意を促す上で有利となる。
請求項5の発明によれば、報知速度を制限速度未満とするので、制限速度の超過を確実に防止する上で有利となる。
請求項6の発明によれば、制限速度の前後で2つの報知速度を設定し、各報知速度以上になった場合における報知の態様を変更するので、制限速度の大幅な超過を確実に防止する上で有利となる。
(実施の形態1)
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる運転支援装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は、実施の形態1にかかる運転支援装置10を搭載した車両20の構成を示すブロック図である。
車両20は、ナビゲーション装置202、車輪速センサ204、車外カメラ206、レーダ208、操作部210、表示部212、スピーカ214、ECU220を備える。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる運転支援装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は、実施の形態1にかかる運転支援装置10を搭載した車両20の構成を示すブロック図である。
車両20は、ナビゲーション装置202、車輪速センサ204、車外カメラ206、レーダ208、操作部210、表示部212、スピーカ214、ECU220を備える。
ナビゲーション装置202は、車両20の現在位置を特定するためのGPS(Global Positioning System)や地図データDB、ディスプレイ、入力インターフェースなどを備え、車両20の現在位置付近の地図表示や指定された目的地点までの経路案内等を行う。
ナビゲーション装置202内の地図データDBには、各地の道路形状がノード(交差点)とリンク(交差点間の区間)として記録されている他、各道路に設定された規制(追い越し禁止など)や制限速度、車線数(幅員)等の情報が記録されている。
ナビゲーション装置202内の地図データDBには、各地の道路形状がノード(交差点)とリンク(交差点間の区間)として記録されている他、各道路に設定された規制(追い越し禁止など)や制限速度、車線数(幅員)等の情報が記録されている。
車輪速センサ204は、車両20の各車輪にそれぞれ設けられ、車輪の回転速度を検出する。車輪速センサ204の検出値の平均値を用いて、車両20の走行速度を算出することができる。
車外カメラ206は、車両20の車外前方方向に撮影方向が向くように設置され、同方向の画像を撮影する。
レーダ208は、車両20の車外前方に位置する物体との距離を検出する。車外前方に位置する物体とは、例えば先行車両や障害物など(故障等で車線上に停止している他車両、車線上に落下した積荷や落石、車線上に位置する人間や動物など)である。
操作部210は、例えばインストゥルメントパネル付近に設けられたスイッチなどであり、後述する追従走行制御部222によって実現される追従走行制御の実施の有無を切り替えるためのインターフェースである。
車外カメラ206は、車両20の車外前方方向に撮影方向が向くように設置され、同方向の画像を撮影する。
レーダ208は、車両20の車外前方に位置する物体との距離を検出する。車外前方に位置する物体とは、例えば先行車両や障害物など(故障等で車線上に停止している他車両、車線上に落下した積荷や落石、車線上に位置する人間や動物など)である。
操作部210は、例えばインストゥルメントパネル付近に設けられたスイッチなどであり、後述する追従走行制御部222によって実現される追従走行制御の実施の有無を切り替えるためのインターフェースである。
表示部212は、車両20の運転席付近に設けられ、各種情報を表示する。表示部212は、例えばインストゥルパネル内に設けられたインジケータやディスプレイ等である。
スピーカ214は、車両20の車室内、特に運転席付近に音声を出力する。
スピーカ214は、車両20の車室内、特に運転席付近に音声を出力する。
ECU220は、CPU、制御プログラムなどを格納・記憶するROM、制御プログラムの作動領域としてのRAM、各種データを書き換え可能に保持するEEPROM、周辺回路等とのインターフェースをとるインターフェース部などによって構成される。
ECU220は、上記CPUが各種プログラムを実行することにより、追従走行制御部222および運転支援装置10として機能する。
ECU220は、上記CPUが各種プログラムを実行することにより、追従走行制御部222および運転支援装置10として機能する。
追従走行制御部222は、自車両を先行車両に追従して自動走行させる追従走行制御を実施する。追従走行制御中、追従走行制御部222は、車両20の駆動機構であるエンジン(または/およびモータ)、ブレーキ、ステアリングなどを制御し、車両20(自車両)が先行車両と予め設定された車間距離を保ちながら自動走行させる。先行車両と一定の車間距離を保ちながら走行するため、一般に先行車両が加速した場合は自車両も加速し、先行車両が減速した場合は自車両も減速することになる。なお、追従走行制御時における最高速度を予め設定しておいてもよい。
追従走行制御中、ユーザ(運転者)は、ステアリングを握り、前方を確認しながら運転席に着座しているが、アクセル操作等は行わなくてもよい。
上述のように、追従走行制御部222による追従走行制御の実施の有無は、操作部210を介してユーザ(運転者)により切り替えられる。
追従走行制御中、ユーザ(運転者)は、ステアリングを握り、前方を確認しながら運転席に着座しているが、アクセル操作等は行わなくてもよい。
上述のように、追従走行制御部222による追従走行制御の実施の有無は、操作部210を介してユーザ(運転者)により切り替えられる。
運転支援装置10は、制限速度取得部102、表示制御部104、報知速度決定部106、報知部108を備える。
制限速度取得部102は、自車両が走行する道路の制限速度を取得する。
制限速度取得部102は、例えばナビゲーション装置202の地図データDBを参照して、自車両の走行道路(現在位置)の制限速度情報を読み出す。
また、制限速度取得部102は、例えば車外カメラ206で撮影した画像から従来公知の画像認識技術を用いて交通標識や道路標示を認識して、自車両が走行する道路の制限速度を取得してもよい。
制限速度取得部102は、自車両が走行する道路の制限速度を取得する。
制限速度取得部102は、例えばナビゲーション装置202の地図データDBを参照して、自車両の走行道路(現在位置)の制限速度情報を読み出す。
また、制限速度取得部102は、例えば車外カメラ206で撮影した画像から従来公知の画像認識技術を用いて交通標識や道路標示を認識して、自車両が走行する道路の制限速度を取得してもよい。
表示制御部104は、制限速度取得部102で取得した制限速度を表示部212に表示する。表示部212に制限速度を表示することにより、場所によって異なる制限速度をその都度ユーザが把握することができ、ユーザが制限速度を把握していないことに起因する幅な速度超過や極端な低速走行を防止することができる。
報知速度決定部106は、自車両が走行する道路の制限速度に基づいて報知速度を決定する。報知速度とは、後述する報知部108による報知を行う閾値速度である。
報知速度をどのような速度とするかは、ユーザまたは車両20の製造者などによって予め設定しておく。例えば、一般道路における報知速度は制限速度+(または−)V1km、高速道路における報知速度は制限速度+(または−)V2km、など、道路種別によって報知速度を変更してもよい。また、制限速度+(または−)V3%、などのように制限速度に対するパーセンテージによって報知速度を規定してもよい。なお、本明細書において、Vx(x=1〜14)は正の数であるものとする。
報知速度をどのような速度とするかは、ユーザまたは車両20の製造者などによって予め設定しておく。例えば、一般道路における報知速度は制限速度+(または−)V1km、高速道路における報知速度は制限速度+(または−)V2km、など、道路種別によって報知速度を変更してもよい。また、制限速度+(または−)V3%、などのように制限速度に対するパーセンテージによって報知速度を規定してもよい。なお、本明細書において、Vx(x=1〜14)は正の数であるものとする。
報知部108は、自車両の走行速度が報知速度以上となった場合に報知する。
報知部108は、例えば車輪速センサ204の検出値から車両20の走行速度を算出する。そして、走行速度が報知速度以上となったか否かを判断し、報知速度以上となった場合に報知する。
報知の方法としては、例えば表示部212に、制限速度を超過している、または制限速度を超過しそうである旨の表示(アイコンやメッセージなど)を表示させる。また、例えばスピーカ214から制限速度を超過している、または制限速度を超過しそうである旨のメッセージを音声出力したり、警報音を出力したりしてもよい。
報知部108は、例えば車輪速センサ204の検出値から車両20の走行速度を算出する。そして、走行速度が報知速度以上となったか否かを判断し、報知速度以上となった場合に報知する。
報知の方法としては、例えば表示部212に、制限速度を超過している、または制限速度を超過しそうである旨の表示(アイコンやメッセージなど)を表示させる。また、例えばスピーカ214から制限速度を超過している、または制限速度を超過しそうである旨のメッセージを音声出力したり、警報音を出力したりしてもよい。
ここで、報知速度決定部106は、追従走行制御の実施の有無によって報知速度を変更する。具体的には、追従走行制御の実施中は追従走行制御の非実施時(通常走行時)よりも報知速度を低速にする。
以下、追従走行制御の実施中における報知速度を「追従時報知速度」、通常走行時における報知速度を「通常時報知速度」という。
図3は、実施の形態1における報知速度の設定例を模式的に示す説明図である。
図3Aは、追従時報知速度と通常時報知速度がいずれも制限速度を超えているパターンであり、通常時報知速度を制限速度+V4km、追従時報知速度を制限速度+V5km(<V4km)としている。この場合、追従時報知速度の方が通常時時報知速度よりも低速となる。よって、追従走行制御実施時には、制限速度超過後、通常走行時と比較して早い段階で報知が行われる。
図3Bは、追従時報知速度と通常時報知速度がいずれも制限速度未満のパターンであり、通常時報知速度を制限速度−V6km、追従時報知速度を制限速度−V7km(>V6km)としている。この場合も追従時報知速度の方が通常時時報知速度よりも低速となる。よって、追従走行制御実施時には、通常走行時と比較して、制限速度に対する余裕がより大きい段階で報知が行われる。
なお、図3Bのように、報知速度(追従時報知速度および通常時報知速度)を制限速度未満とすることによって、車両20の走行速度が制限速度を超過するのを確実に防止することができる。
図3Cでは、追従時報知速度と通常時報知速度とのうち一方を制限速度と一致させるパターンであり、通常時報知速度を制限速度と一致させ、追従時報知速度を制限速度−V8kmとしている。この場合も追従時報知速度の方が通常時時報知速度よりも低速となる。よって、追従走行制御非実施時には走行速度が制限速度以上となってから報知が行われるのに対して、追従走行制御実施時には制限速度に達していない段階から報知が行われる。
また、図示は省略するが、例えば通常時報知速度を制限速度より大きくし、追従時報知速度を制限速度以下としてもよい。
以下、追従走行制御の実施中における報知速度を「追従時報知速度」、通常走行時における報知速度を「通常時報知速度」という。
図3は、実施の形態1における報知速度の設定例を模式的に示す説明図である。
図3Aは、追従時報知速度と通常時報知速度がいずれも制限速度を超えているパターンであり、通常時報知速度を制限速度+V4km、追従時報知速度を制限速度+V5km(<V4km)としている。この場合、追従時報知速度の方が通常時時報知速度よりも低速となる。よって、追従走行制御実施時には、制限速度超過後、通常走行時と比較して早い段階で報知が行われる。
図3Bは、追従時報知速度と通常時報知速度がいずれも制限速度未満のパターンであり、通常時報知速度を制限速度−V6km、追従時報知速度を制限速度−V7km(>V6km)としている。この場合も追従時報知速度の方が通常時時報知速度よりも低速となる。よって、追従走行制御実施時には、通常走行時と比較して、制限速度に対する余裕がより大きい段階で報知が行われる。
なお、図3Bのように、報知速度(追従時報知速度および通常時報知速度)を制限速度未満とすることによって、車両20の走行速度が制限速度を超過するのを確実に防止することができる。
図3Cでは、追従時報知速度と通常時報知速度とのうち一方を制限速度と一致させるパターンであり、通常時報知速度を制限速度と一致させ、追従時報知速度を制限速度−V8kmとしている。この場合も追従時報知速度の方が通常時時報知速度よりも低速となる。よって、追従走行制御非実施時には走行速度が制限速度以上となってから報知が行われるのに対して、追従走行制御実施時には制限速度に達していない段階から報知が行われる。
また、図示は省略するが、例えば通常時報知速度を制限速度より大きくし、追従時報知速度を制限速度以下としてもよい。
このように、追従時報知速度を通常時報知速度よりも低速にするのは、追従走行制御の実施中にはユーザは実質的に運転操作を行っていないため、報知が行われた場合でも通常走行時(追従走行制御の非実施時)と比較して反応に時間がかかると考えられるためである。
通常走行制御時に報知を受けた場合、ユーザは即座にアクセル操作を緩めたり、ブレーキ操作を行うなどの対応を取ることができる。一方、追従走行制御時に報知を受けた場合、ユーザは操作部210を操作して追従走行制御を解除した上で、上記通常走行による対応を行う必要がある。車両20が加速している場合、対応までのタイムラグによって車両20の走行速度が報知後も速くなる可能性がある。
また、追従走行制御時は通常走行時と比較して、車両周辺の状況に対するユーザ(運転者)の注意が散漫になっている可能性がある。
このため、運転支援装置10は、追従時報知速度を通常時報知速度よりも低速にして、追従走行制御時には早い段階から報知を行うことにより、車両20の走行速度が制限速度を大きく超過するのを防止する。
通常走行制御時に報知を受けた場合、ユーザは即座にアクセル操作を緩めたり、ブレーキ操作を行うなどの対応を取ることができる。一方、追従走行制御時に報知を受けた場合、ユーザは操作部210を操作して追従走行制御を解除した上で、上記通常走行による対応を行う必要がある。車両20が加速している場合、対応までのタイムラグによって車両20の走行速度が報知後も速くなる可能性がある。
また、追従走行制御時は通常走行時と比較して、車両周辺の状況に対するユーザ(運転者)の注意が散漫になっている可能性がある。
このため、運転支援装置10は、追従時報知速度を通常時報知速度よりも低速にして、追従走行制御時には早い段階から報知を行うことにより、車両20の走行速度が制限速度を大きく超過するのを防止する。
図2は、実施の形態1にかかる運転支援装置10の処理手順を示すフローチャートである。
運転支援装置10は、制限速度取得部102により自車両が走行する道路の制限速度を取得する(ステップS200)。取得した制限速度は、表示制御部104により表示部212に表示する(ステップS202)。
つぎに、報知速度決定部106は、車両20が追従走行制御中か否かを判断する(ステップS204)。追従走行制御中か否かは、例えば操作部210の操作状態や追従走行制御部222からの信号などによって判断する。
追従走行制御中でない場合(ステップS204:No)、報知速度決定部106は、報知速度を通常時報知速度に決定する(ステップS208)。また、追従走行制御中である場合(ステップS204:Yes)、報知速度決定部106は、報知速度を通常時報知速度より低速な追従時報知速度に決定する(ステップS206)。
図3Bを例にして説明すると、報知速度決定部106は、追従走行制御中でない場合には制限速度−V6kmを報知速度として決定し、追従走行制御中には制限速度−V7km(>V6km)を報知速度として決定する。
報知部108は、車両20の走行速度を取得し(ステップS210)、走行速度が報知速度以上か否かを判断する(ステップS212)。走行速度が報知速度未満の場合は(ステップS212:No)、そのままステップS200に戻り、以降の処理をくり返す。
また、走行速度が報知速度以上の場合(ステップS212:Yes)、報知部108は、表示部212やスピーカ214を介してユーザに報知する(ステップS214)。
報知を受けたユーザは、追従走行制御中の場合には操作部210により追従走行制御を解除した後、また通常走行中には即座に、減速操作を行うことが望まれる。
運転支援装置10は、制限速度取得部102により自車両が走行する道路の制限速度を取得する(ステップS200)。取得した制限速度は、表示制御部104により表示部212に表示する(ステップS202)。
つぎに、報知速度決定部106は、車両20が追従走行制御中か否かを判断する(ステップS204)。追従走行制御中か否かは、例えば操作部210の操作状態や追従走行制御部222からの信号などによって判断する。
追従走行制御中でない場合(ステップS204:No)、報知速度決定部106は、報知速度を通常時報知速度に決定する(ステップS208)。また、追従走行制御中である場合(ステップS204:Yes)、報知速度決定部106は、報知速度を通常時報知速度より低速な追従時報知速度に決定する(ステップS206)。
図3Bを例にして説明すると、報知速度決定部106は、追従走行制御中でない場合には制限速度−V6kmを報知速度として決定し、追従走行制御中には制限速度−V7km(>V6km)を報知速度として決定する。
報知部108は、車両20の走行速度を取得し(ステップS210)、走行速度が報知速度以上か否かを判断する(ステップS212)。走行速度が報知速度未満の場合は(ステップS212:No)、そのままステップS200に戻り、以降の処理をくり返す。
また、走行速度が報知速度以上の場合(ステップS212:Yes)、報知部108は、表示部212やスピーカ214を介してユーザに報知する(ステップS214)。
報知を受けたユーザは、追従走行制御中の場合には操作部210により追従走行制御を解除した後、また通常走行中には即座に、減速操作を行うことが望まれる。
以上説明したように、実施の形態1にかかる運転支援装置10は、自車両の走行速度が報知速度以上となった場合に報知する場合において、追従走行制御の実施中は追従走行制御の非実施時(通常走行時)よりも報知速度を低速にする。これにより、追従走行制御時には通常走行時と比較して早い段階から報知を行うことになり、通常走行時と比較して減速等の対応に時間がかかる追従走行制御時に余裕をもって上記対応を行う上で有利となる。
また、追従走行制御時は通常走行時と比較して、車両周辺の状況に対するユーザ(運転者)の注意が散漫になる可能性があるので、早い段階から報知を行うことにより、車両走行の安全性を向上させる上で有利となる。
また、追従走行制御時は通常走行時と比較して、車両周辺の状況に対するユーザ(運転者)の注意が散漫になる可能性があるので、早い段階から報知を行うことにより、車両走行の安全性を向上させる上で有利となる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、追従走行制御の実施の有無によって報知速度を切り替える場合について説明した。
実施の形態2では、実施の形態1の内容に加えて、制限速度未満に設定された第1の報知速度と、制限速度以上に設定された第2の報知速度とをそれぞれ決定する場合について説明する。
なお、実施の形態2にかかる運転支援装置の構成は、実施の形態1(図1参照)と同様であるため、以下の説明では図1を援用する。
実施の形態1では、追従走行制御の実施の有無によって報知速度を切り替える場合について説明した。
実施の形態2では、実施の形態1の内容に加えて、制限速度未満に設定された第1の報知速度と、制限速度以上に設定された第2の報知速度とをそれぞれ決定する場合について説明する。
なお、実施の形態2にかかる運転支援装置の構成は、実施の形態1(図1参照)と同様であるため、以下の説明では図1を援用する。
図5は、実施の形態2における報知速度の設定例を模式的に示す説明図である。
図5Aに示すように、実施の形態2では、制限速度未満に設定された第1の報知速度と、制限速度以上に設定された第2の報知速度とを決定する。
図5Aでは、第1の報知速度を制限速度−V9km/h、第2の報知速度を制限速度+V10km/hとしている。車両20が加速している場合、まず第1の報知速度に到達し、その後制限速度、第2の報知速度の順に到達することになる。
このように報知速度が2段階に設定された場合、報知部108は、自車両の走行速度が第1の報知速度以上となった場合と、第2の報知速度以上となった場合とで報知の態様を変更する。より詳細には、自車両の走行速度が第2の報知速度以上となった場合には、第1の報知速度以上となった場合と比較して、よりユーザの注意を引く態様で報知する。
具体的には、例えば第1の報知速度以上になった際には表示部212への表示を行い、第2の報知速度以上になった際にはステアリングホイールを振動させる、などである。以下、第1の報知速度以上になった際の報知態様を「第1の態様」、第2の報知速度以上になった際の報知態様を「第2の態様」という。
図5Aに示すように、実施の形態2では、制限速度未満に設定された第1の報知速度と、制限速度以上に設定された第2の報知速度とを決定する。
図5Aでは、第1の報知速度を制限速度−V9km/h、第2の報知速度を制限速度+V10km/hとしている。車両20が加速している場合、まず第1の報知速度に到達し、その後制限速度、第2の報知速度の順に到達することになる。
このように報知速度が2段階に設定された場合、報知部108は、自車両の走行速度が第1の報知速度以上となった場合と、第2の報知速度以上となった場合とで報知の態様を変更する。より詳細には、自車両の走行速度が第2の報知速度以上となった場合には、第1の報知速度以上となった場合と比較して、よりユーザの注意を引く態様で報知する。
具体的には、例えば第1の報知速度以上になった際には表示部212への表示を行い、第2の報知速度以上になった際にはステアリングホイールを振動させる、などである。以下、第1の報知速度以上になった際の報知態様を「第1の態様」、第2の報知速度以上になった際の報知態様を「第2の態様」という。
このように2種類の報知速度を設定するのは、ユーザが制限速度超過時の対応を迅速に行うことができるようにするためである。すなわち、第1の報知速度となった際の報知により、ユーザは車両20の走行速度が制限速度に近づいていることを認識する。この段階で、更なる加速を行わないようにしたり、周囲の車両の動きに注意を払い車線変更(追い越し車線から走行車線への車線変更など)を行ったりすることもできる。その後、制限速度を超過して第2の報知速度による報知が行われた場合、事前に1回目の報知を受けていたユーザは、即座に減速や追従走行制御の解除などを行うことができる。すなわち、第2の報知速度による報知のみを行う場合と比較して、報知に対する対応を迅速に行うことができる。
実際には、図5Bに示すように、追従時報知速度と通常時報知速度のそれぞれに対して、第1の報知速度および第2の報知速度を設定する。
図5Bでは、第1の追従時報知速度を制限速度−V11km、第1の通常時報知速度を制限速度−V12km(<V11km)、第2の追従時報知速度を制限速度+V13km、第2の通常時報知速度を制限速度+V14km(>V13km)としている。
すなわち、実施の形態1と同様、第1の追従時報知速度は第1の通常時報知速度よりも低速に、第2の追従時報知速度は第2の通常時報知速度よりも低速に、それぞれ設定される。
図5Bでは、第1の追従時報知速度を制限速度−V11km、第1の通常時報知速度を制限速度−V12km(<V11km)、第2の追従時報知速度を制限速度+V13km、第2の通常時報知速度を制限速度+V14km(>V13km)としている。
すなわち、実施の形態1と同様、第1の追従時報知速度は第1の通常時報知速度よりも低速に、第2の追従時報知速度は第2の通常時報知速度よりも低速に、それぞれ設定される。
図4は、実施の形態2にかかる運転支援装置10の処理手順を示すフローチャートである。
運転支援装置10は、制限速度取得部102により自車両が走行する道路の制限速度を取得する(ステップS400)。取得した制限速度は、表示制御部104により表示部212に表示する(ステップS402)。
つぎに、報知速度決定部106は、車両20が追従走行制御中か否かを判断する(ステップS404)。追従走行制御中か否かは、例えば操作部210の操作状態や追従走行制御部222からの信号などによって判断する。
追従走行制御中である場合(ステップS404:Yes)、報知速度決定部106は、第1の報知速度および第2の報知速度を、第1の追従時報知速度および第2の追従時報知速度に決定する(ステップS406)。また、追従走行制御中でない場合(ステップS404:No)、報知速度決定部106は、第1の報知速度および第2の報知速度を、第1の通常時報知速度および第2の通常時報知速度に決定する(ステップS408)。
報知部108は、車両20の走行速度を取得し(ステップS410)、走行速度が第1の報知速度以上か否かを判断する(ステップS412)。走行速度が第1の報知速度未満の場合は(ステップS412:No)、そのままステップS400に戻り、以降の処理をくり返す。
また、走行速度が第1の報知速度以上の場合(ステップS412:Yes)、報知部108は、第1の態様(表示部212への表示など)でユーザに報知する(ステップS414)。
更に、走行速度が第2の報知速度以上か否かを判断する(ステップS416)。走行速度が第2の報知速度未満の場合は(ステップS416:No)、ステップS412に戻り、以降の処理をくり返す。すなわち、第1の報知速度以上の状態が継続している場合は、第1の態様での報知を継続し、第1の報知速度未満となった場合には、第1の態様での報知を終了してステップS400に戻る。
また、走行速度が第2の報知速度以上の場合(ステップS416:Yes)、報知部108は、第2の態様(ステアリングホイールの振動など)でユーザに報知する(ステップS418)。その後、ステップS400に戻り、以降の処理をくり返す。
運転支援装置10は、制限速度取得部102により自車両が走行する道路の制限速度を取得する(ステップS400)。取得した制限速度は、表示制御部104により表示部212に表示する(ステップS402)。
つぎに、報知速度決定部106は、車両20が追従走行制御中か否かを判断する(ステップS404)。追従走行制御中か否かは、例えば操作部210の操作状態や追従走行制御部222からの信号などによって判断する。
追従走行制御中である場合(ステップS404:Yes)、報知速度決定部106は、第1の報知速度および第2の報知速度を、第1の追従時報知速度および第2の追従時報知速度に決定する(ステップS406)。また、追従走行制御中でない場合(ステップS404:No)、報知速度決定部106は、第1の報知速度および第2の報知速度を、第1の通常時報知速度および第2の通常時報知速度に決定する(ステップS408)。
報知部108は、車両20の走行速度を取得し(ステップS410)、走行速度が第1の報知速度以上か否かを判断する(ステップS412)。走行速度が第1の報知速度未満の場合は(ステップS412:No)、そのままステップS400に戻り、以降の処理をくり返す。
また、走行速度が第1の報知速度以上の場合(ステップS412:Yes)、報知部108は、第1の態様(表示部212への表示など)でユーザに報知する(ステップS414)。
更に、走行速度が第2の報知速度以上か否かを判断する(ステップS416)。走行速度が第2の報知速度未満の場合は(ステップS416:No)、ステップS412に戻り、以降の処理をくり返す。すなわち、第1の報知速度以上の状態が継続している場合は、第1の態様での報知を継続し、第1の報知速度未満となった場合には、第1の態様での報知を終了してステップS400に戻る。
また、走行速度が第2の報知速度以上の場合(ステップS416:Yes)、報知部108は、第2の態様(ステアリングホイールの振動など)でユーザに報知する(ステップS418)。その後、ステップS400に戻り、以降の処理をくり返す。
以上説明したように、実施の形態2にかかる運転支援装置10は、制限速度の前後で2つの報知速度を設定し、各報知速度以上になった場合における報知の態様を変更するので、制限速度の大幅な超過を確実に防止する上で有利となる。
(実施の形態3)
実施の形態3では、追従走行制御の実施の有無に加えて、付加的な情報により報知速度を変更する場合について説明する。
図6は、実施の形態3にかかる運転支援装置10を搭載した車両20の構成を示すブロック図である。
図6に示す構成では、図1に示す実施の形態1にかかる運転支援装置10の構成に加えて、加速度検出部110、車間距離検出部112、目視方向検出部114を備えている。なお、加速度検出部110、車間距離検出部112、目視方向検出部114の全てを備えるのではなく、これらの構成部の少なくとも1つを備えるようにしてもよい。
実施の形態3では、追従走行制御の実施の有無に加えて、付加的な情報により報知速度を変更する場合について説明する。
図6は、実施の形態3にかかる運転支援装置10を搭載した車両20の構成を示すブロック図である。
図6に示す構成では、図1に示す実施の形態1にかかる運転支援装置10の構成に加えて、加速度検出部110、車間距離検出部112、目視方向検出部114を備えている。なお、加速度検出部110、車間距離検出部112、目視方向検出部114の全てを備えるのではなく、これらの構成部の少なくとも1つを備えるようにしてもよい。
加速度検出部110は、自車両の加速度を検出する。加速度検出部110は、例えば自車両の走行速度の時間変化率を算出することによって、自車両の加速度を検出する。
加速度検出部110によって自車両の加速度を得られた場合、報知速度決定部106は、自車両の加速度が大きいほど報知速度(追従時報知速度および通常時報知速度)を低速にする。
これは、自車両の加速度が大きい場合には、加速度が小さい場合と比較して短時間で速度が大きくなるためである。例えば、初速度40km/h、加速度2km/h/sで走行する車両が速度50km/hまで加速するまでの所要時間は5秒であるのに対して、初速度40km/h、加速度5km/h/sで走行する車両が速度50km/hまで加速するまでの所要時間は2秒である。すなわち、加速度が大きい場合には、運転支援装置10で報知を行った後、ユーザが減速等の対応を完了する間に加速が進む割合が大きい。
自車両の加速度が大きいほど報知速度を低速することによって、減速対応完了までの間の加速量を織り込むことができ、自車両が大幅に制限速度を超過するのを防止することができる。
加速度検出部110によって自車両の加速度を得られた場合、報知速度決定部106は、自車両の加速度が大きいほど報知速度(追従時報知速度および通常時報知速度)を低速にする。
これは、自車両の加速度が大きい場合には、加速度が小さい場合と比較して短時間で速度が大きくなるためである。例えば、初速度40km/h、加速度2km/h/sで走行する車両が速度50km/hまで加速するまでの所要時間は5秒であるのに対して、初速度40km/h、加速度5km/h/sで走行する車両が速度50km/hまで加速するまでの所要時間は2秒である。すなわち、加速度が大きい場合には、運転支援装置10で報知を行った後、ユーザが減速等の対応を完了する間に加速が進む割合が大きい。
自車両の加速度が大きいほど報知速度を低速することによって、減速対応完了までの間の加速量を織り込むことができ、自車両が大幅に制限速度を超過するのを防止することができる。
車間距離検出部112は、先行車両と自車両との車間距離を検出する。車間距離検出部112は、例えばレーダ208によって検出される先行車両との距離や、車外カメラ206の撮影画像から推定される先行車両との距離に基づいて、先行車両と自車両との車間距離を検出する。
車間距離検出部112によって先行車両と自車両との車間距離が得られた場合、報知速度決定部106は、車間距離が小さいほど報知速度を低速にする。
これは、先行車両と自車両との車間距離が小さい場合には、先行車両が急に減速した際に衝突等の可能性が高くなるためである。特に高速走行時は、低速走行時と比較して、減速した先行車両まで到達する時間が短くなる。車間距離が小さいほど報知速度を低速し、それ以上の加速を行わせないことによって、先行車両の急な減速による影響を受けにくくすることができる。
車間距離検出部112によって先行車両と自車両との車間距離が得られた場合、報知速度決定部106は、車間距離が小さいほど報知速度を低速にする。
これは、先行車両と自車両との車間距離が小さい場合には、先行車両が急に減速した際に衝突等の可能性が高くなるためである。特に高速走行時は、低速走行時と比較して、減速した先行車両まで到達する時間が短くなる。車間距離が小さいほど報知速度を低速し、それ以上の加速を行わせないことによって、先行車両の急な減速による影響を受けにくくすることができる。
目視方向検出部114は、自車両の運転者(ユーザ)の目視方向を検出する。目視方向検出部114は、例えば車両20内の運転席付近を撮影する車内カメラ224(図6参照)の画像から運転者の目視方向を検出する。
目視方向検出部114によって自車両の運転者の目視方向を得られた場合、報知速度決定部106は、目視方向が前方以外の方向である場合には、目視方向が前方である場合よりも報知速度を低速にする。
特に追従走行制御時には、運転者は直接運転操作を行っていないため、前方以外を向いている可能性が通常走行時よりも高い。このような状態で報知を行った場合、前方を向いている場合と比較して、減速などの対応までにかかる時間が長くなる可能性がある。このため、運転者の目視方向が前方以外の方向である場合には、早い段階から報知を行って、前方への注意を促すようにしている。
目視方向検出部114によって自車両の運転者の目視方向を得られた場合、報知速度決定部106は、目視方向が前方以外の方向である場合には、目視方向が前方である場合よりも報知速度を低速にする。
特に追従走行制御時には、運転者は直接運転操作を行っていないため、前方以外を向いている可能性が通常走行時よりも高い。このような状態で報知を行った場合、前方を向いている場合と比較して、減速などの対応までにかかる時間が長くなる可能性がある。このため、運転者の目視方向が前方以外の方向である場合には、早い段階から報知を行って、前方への注意を促すようにしている。
以上説明したように、実施の形態3にかかる運転支援装置10は、車両20の加速度や車間距離、運転者の目視方向などの付加的な情報により報知速度を変更するので、報知の実効性をより向上させる上で有利となる。
10 運転支援装置
102 制限速度取得部
104 表示制御部
106 報知速度決定部
108 報知部
110 加速度検出部
112 車間距離検出部
114 目視方向検出部
20 車両
202 ナビゲーション装置
204 車輪速センサ
206 車外カメラ
208 レーダ
210 操作部
212 表示部
214 スピーカ
220 ECU
222 追従走行制御部
224 車内カメラ
DB 地図データ
102 制限速度取得部
104 表示制御部
106 報知速度決定部
108 報知部
110 加速度検出部
112 車間距離検出部
114 目視方向検出部
20 車両
202 ナビゲーション装置
204 車輪速センサ
206 車外カメラ
208 レーダ
210 操作部
212 表示部
214 スピーカ
220 ECU
222 追従走行制御部
224 車内カメラ
DB 地図データ
Claims (6)
- 自車両を先行車両に追従して自動走行させる追従走行制御を実施可能な車両に搭載された運転支援装置であって、
前記自車両が走行する道路の制限速度を取得する制限速度取得部と、
前記制限速度に基づいて報知速度を決定する報知速度決定部と、
前記自車両の走行速度が前記報知速度以上となった場合に報知する報知部と、を備え、
前記報知速度決定部は、前記追従走行制御の実施中は前記追従走行制御の非実施時よりも前記報知速度を低速にする、
ことを特徴とする運転支援装置。 - 前記自車両の加速度を検出する加速度検出部を更に備え、
前記報知速度決定部は、前記加速度が大きいほど前記報知速度を低速にする、
ことを特徴とする請求項1記載の運転支援装置。 - 前記先行車両と前記自車両との車間距離を検出する車間距離検出部を更に備え、
前記報知速度決定部は、前記車間距離が小さいほど前記報知速度を低速にする、
ことを特徴とする請求項1または2記載の運転支援装置。 - 前記自車両の運転者の目視方向を検出する目視方向検出部を更に備え、
前記報知速度決定部は、前記目視方向が前方以外の方向である場合には、前記目視方向が前方である場合よりも前記報知速度を低速にする、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の運転支援装置。 - 前記報知速度決定部は、前記報知速度を前記制限速度未満とする、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の運転支援装置。 - 前記報知速度決定部は、前記制限速度未満に設定された第1の報知速度と、前記制限速度以上に設定された第2の報知速度とを決定し、
前記報知部は、前記自車両の走行速度が前記第1の報知速度以上となった場合と、前記第2の報知速度以上となった場合とで報知の態様を変更する、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の運転支援装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017088475A JP2018185739A (ja) | 2017-04-27 | 2017-04-27 | 運転支援装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2017088475A JP2018185739A (ja) | 2017-04-27 | 2017-04-27 | 運転支援装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018185739A true JP2018185739A (ja) | 2018-11-22 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017088475A Pending JP2018185739A (ja) | 2017-04-27 | 2017-04-27 | 運転支援装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018185739A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2023084657A1 (ja) * | 2021-11-10 | 2023-05-19 | ||
JP7604430B2 (ja) | 2022-09-22 | 2024-12-23 | いすゞ自動車株式会社 | 電子機器、車両、報知制御方法及びプログラム |
-
2017
- 2017-04-27 JP JP2017088475A patent/JP2018185739A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2023084657A1 (ja) * | 2021-11-10 | 2023-05-19 | ||
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