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JP2018177652A - 泡吐出容器に充填して用いる毛髪洗浄剤組成物 - Google Patents

泡吐出容器に充填して用いる毛髪洗浄剤組成物 Download PDF

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JP2018177652A JP2017074581A JP2017074581A JP2018177652A JP 2018177652 A JP2018177652 A JP 2018177652A JP 2017074581 A JP2017074581 A JP 2017074581A JP 2017074581 A JP2017074581 A JP 2017074581A JP 2018177652 A JP2018177652 A JP 2018177652A
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Abstract

【課題】良質な泡を吐出でき、低温時(−5℃)でも保存安定性が高く、洗髪時(皮脂存在下で)の泡量および泡質が良好であり、更に毛髪すすぎ時の滑らかさに優れる、泡吐出容器に充填して用いる毛髪洗浄剤組成物の提供。【解決手段】成分(A):アニオン性界面活性剤を含む界面活性剤、成分(B):カチオン化ポリマーおよび成分(C):ポリオキシプロピレンポリグリセリルエーテルを含み、泡吐出容器に充填して用いる毛髪洗浄剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、泡吐出容器に充填して用いる毛髪洗浄剤組成物およびそれを用いた毛髪の洗浄方法に関する。
近年、泡吐出容器に充填された洗浄剤が開発されている。泡吐出容器に充填して用いられる洗浄剤に関する技術として、特許文献1に記載のものがある。
特許文献1(特開2013−155143号公報)には、特定のアミドアミン型両性界面活性剤および特定のカチオン化セルロースを含有する泡吐出容器用頭髪洗浄剤組成物が記載されている。同文献によれば、かかる構成により、低温においても目詰まり無く、クリーミーな泡を吐出でき、かつ、髪への十分なリンスイン効果を有する泡吐出容器用頭髪洗浄剤を提供することができるとされている。
特開2013−155143号公報
ここで、一般的な泡吐出容器用頭髪洗浄剤中ではアニオン性界面活性剤とカチオン化ポリマーとを併用すると、吐出時の泡質低下や低温時(−5℃)における組成物の保存安定性の悪化が生じることがあった。また、先行文献1に示すような泡吐出容器用頭髪洗浄剤組成物では洗髪時(皮脂存在下で)の泡量および泡質が低下してしまうことがあった。
そこで、本発明は、良質な泡の吐出性や低温時(−5℃)の保存安定性といった基本性能は担保しつつ、洗髪時(皮脂存在下で)の泡量および泡質が良好であり、更に毛髪すすぎ時の滑らかさに優れる、泡吐出容器に充填して用いる毛髪洗浄剤組成物を提供することを課題とする。
本発明者の検討の結果、驚くべきことに、毛髪洗浄剤組成物中にアニオン性界面活性剤およびカチオン化ポリマーに加えて、ポリオキシプロピレンポリグリセリルエーテルを併用することで、上記課題を解決し得ることを見出した。
本発明は、以下の成分(A)〜(C)を含み、泡吐出容器に充填して用いる毛髪洗浄剤組成物を提供するものである。
(A)アニオン性界面活性剤を含む界面活性剤
(B)カチオン化ポリマー
(C)ポリオキシプロピレンポリグリセリルエーテル
また、本発明は、上記本発明における毛髪洗浄剤組成物を前記泡吐出容器から吐出して毛髪に適用し、洗い流すことを含む、毛髪の洗浄方法を提供するものである。
本発明によれば、良質な泡を吐出でき、低温時(−5℃)でも保存安定性が高く、洗髪時(皮脂存在下で)の泡量および泡質が良好であり、更に毛髪すすぎ時の滑らかさに優れる、泡吐出容器に充填して用いる毛髪洗浄剤組成物を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、具体例を挙げて説明する。なお、各成分はいずれも単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
本実施形態における毛髪洗浄剤組成物は、上述した成分(A)〜(C)を含む組成物である。また、本実施形態における毛髪洗浄剤組成物は、泡吐出容器に充填して用いるものである。以下、各成分について説明する。
(成分(A))
成分(A)は少なくとも1種のアニオン性界面活性剤を含む界面活性剤である。界面活性剤の具体例として、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。これらは単独で用いても2種類以上併用してもよい。
毛髪洗浄剤組成物中の成分(A)の界面活性剤の総含有量は、組成物の低温保存安定性(−5℃)および吐出時の泡質を向上させる観点、洗髪時の良好な泡立ち(泡量)を付与する観点ならびにすすぎ時の毛髪への滑らかさ付与の観点から、毛髪洗浄剤組成物全体に対して例えば5質量%以上であり、好ましくは6質量%以上、より好ましくは7質量%以上、さらに好ましくは8質量%以上、さらにより好ましくは9質量%以上、殊更好ましくは11質量%以上であり、また、例えば20質量%以下であり、好ましくは17質量%以下、より好ましくは15質量%以下である。
(アニオン性界面活性剤)
アニオン性界面活性剤は、毛髪洗浄剤組成物に用いられるものであればよく、その具体例として、アルキル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩等の硫酸塩型アニオン性界面活性剤;スルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸アルキルエステル塩、アルカンスルホン酸塩等のスルホン酸型アニオン性界面活性剤;高級脂肪酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸またはその塩等のカルボン酸型アニオン性界面活性剤が挙げられる。これらは単独で用いても2種類以上併用してもよい。
中でも、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニル硫酸塩が好ましく、中でも、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩としては、下記一般式(1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩が好ましい。
1O(CH2CH2O)aSO3M (1)
〔上記一般式(1)中、R1は炭素数8以上18以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を示し、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミンまたは塩基性アミノ酸を示し、aはエチレンオキシドの平均付加モル数であり、質量平均で0.5以上5以下の数を示す。〕
これらの中でも、すばやい泡立ちと良好な泡の感触を両立する観点から、一般式(1)中のR1が炭素数12以上14以下の直鎖のアルキル基であるものが好ましい。また、エチレンオキシド(EO)の平均付加モル数aは、0.9以上4以下であるのが好ましく、1以上3以下であるのがより好ましい。さらに、Mがアンモニウムまたはナトリウムであるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩が好ましく、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸ナトリウムがより好ましい。
また、アニオン性界面活性剤がカルボン酸型アニオン性界面活性剤を含むとき、カルボン酸型アニオン性界面活性剤は、好ましくはポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩であり、より好ましくは下記一般式(3)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテルである。
3O−(CH2−CH2O)s−CH2COOX (3)
〔上記一般式(3)中、R3は炭素数10以上18以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を示し、Xはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミンまたは塩基性アミノ酸由来のカチオンを示し、sはエチレンオキシドの平均付加モル数であり、質量平均で0.5以上15以下の数を示す。〕
これらの中でも、洗浄時の泡立ちを豊かにする観点から、一般式(3)中のR3が炭素数12以上16以下の直鎖のアルキル基であるものが好ましい。また、エチレンオキシド(EO)の平均付加モル数sは、1以上6以下であるのが好ましい。さらに、Xがアンモニウムまたはナトリウムであるポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩が好ましく、ラウレスカルボン酸アンモニウム、ラウレスカルボン酸ナトリウムがより好ましい。
また、アニオン性界面活性剤が、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩と前述のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩とを含むことも好ましい。
毛髪洗浄剤組成物中のアニオン性界面活性剤の含有量は、泡立ちをさらにより向上させる観点から、毛髪洗浄剤組成物全体に対して、好ましくは5質量%以上であり、より好ましくは6質量%以上、さらにより好ましくは7質量%以上、殊更好ましくは8質量%以上である。また、泡切れの向上およびすすぎ時の毛髪のきしみを抑制する観点から、毛髪洗浄剤組成物全体に対するアニオン性界面活性剤の含有量は、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは17質量%以下、さらに好ましくは15質量%以下、さらにより好ましくは13質量%以下、殊更好ましくは12質量%以下である。
また、毛髪洗浄剤組成物中の成分(A)の含有量に対するアニオン性界面活性剤の含有量の質量割合((アニオン性界面活性剤)/(A))は、組成物の低温保存安定性(−5℃)および吐出時の泡質を向上させる観点、洗髪時の良好な泡立ち(泡量)を付与する観点ならびにすすぎ時の毛髪への滑らかさ付与の観点から、好ましくは0.25以上であり、より好ましくは0.30以上、さらに好ましくは0.5以上であり、また、好ましくは1.0以下であり、より好ましくは0.85以下、さらに好ましくは0.75以下である。
(カチオン性界面活性剤)
カチオン性界面活性剤は、毛髪洗浄剤組成物に用いられるものであればよく、その具体例として、第3級アミン化合物またはその塩および第4級アンモニウム塩が挙げられる。より具体的には、特開2017−19748号公報に記載のカチオン性界面活性剤を用いることができる。これらは単独で用いても2種類以上併用してもよい。
毛髪洗浄剤組成物中のカチオン性界面活性剤の含有量は、すすぎ時の毛髪のきしみを抑制する観点から、毛髪洗浄剤組成物全体に対して好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.10質量%以上、さらに好ましくは0.2質量%以上、さらにより好ましくは0.3質量%以上であり、また、好ましくは2質量%以下であり、より好ましくは1.0質量%以下、さらに好ましくは0.7質量%以下である。
(ノニオン性界面活性剤)
成分(A)は、組成物の低温保存安定性(−5℃)および吐出時の泡質をさらに向上させる観点、洗髪時の良好な泡立ち(泡量)を付与する観点ならびにすすぎ時の毛髪への滑らかさ付与の観点から、好ましくはノニオン性界面活性剤を更に含む。
ノニオン性界面活性剤は、毛髪洗浄剤組成物に用いられるものであればよく、その具体例として、アルキルポリグリコシド;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリプロピレングリコールカプリリルエーテル等のポリオキシアルキレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;グリセリン脂肪酸エステル;ソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシアルキレンソルビトール脂肪酸エステル;ポリエチレングリコール脂肪酸エステル等の(ポリ)エチレングリコール脂肪酸エステル;ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等のポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル;2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、イソデシルグリセリルエーテル等のモノアルキルグリセリルエーテル;モノアルケニルグリセリルエーテル;ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸N−メチルモノエタノールアミド等の脂肪酸モノアルカノールアミド等が挙げられる。ノニオン性界面活性剤におけるアルキル基は直鎖であってもよいし分岐であってもよい。これらは単独で用いても2種類以上併用してもよい。
これらの中でも下記の一般式(2)で表される化合物を含む化合物を含むノニオン性界面活性剤が、良好な泡立ちを得る観点から好ましい。
2−O−(CH2CH2−O)n−H (2)
〔上記一般式(2)中、R2は炭素数12〜24の直鎖または分岐のアルキル基またはアルケニル基を示し、nは1〜50の数を示す。〕
これらの中でも、すばやい泡立ちと良好な泡の感触を両立する観点から、一般式(2)中のR2が炭素数12以上20以下の直鎖のアルキル基であるものが好ましい。また、エチレンオキシドの平均付加モル数nは、1以上25以下であるのが好ましい。
毛髪洗浄剤組成物中のノニオン性界面活性剤の含有量は、組成物の低温保存安定性(−5℃)および吐出時の泡質を向上させる観点、洗髪時の良好な泡立ち(泡量)を付与する観点ならびにすすぎ時の毛髪への滑らかさ付与の観点から、毛髪洗浄剤組成物全体に対して好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは1.0質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは7質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下である。
(両性界面活性剤)
両性界面活性剤は、毛髪洗浄剤組成物に用いられるものであればよく、ベタイン型界面活性剤、アミノ酸型界面活性剤、イミダゾリン型界面活性剤、アミノキサイド型界面活性剤等が挙げられる。これらは単独で用いても2種類以上併用してもよい。
このうち、ベタイン型界面活性剤の具体例として、アルキルカルボベタイン等のカルボベタイン型界面活性剤;アルキルスルホベタイン、ラウリルヒドロキシスルタイン等のアルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型界面活性剤;アルキルアミドアミン型ベタイン;アルキルイミダゾリン型ベタイン等が挙げられる。
このうち、泡質と洗い上がりの使用感の点から、両性界面活性剤は、好ましくは炭素数8〜18のアルキル基を有するアルキルアミドプロピルベタインまたはアルキルヒドロキシスルホベタインであり、より好ましくはアルキルヒドロキシスルホベタインであり、さらに好ましくはヤシ油脂肪酸ヒドロキシスルホベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ミリスチルヒドロキシスルホベタインからなる群から選択される1種以上であり、さらにより好ましくはラウリルヒドロキシスルホベタインである。
また、炭素数8〜14のアルキル基を有するアルキルアミドプロピルベタインは、好ましくはラウラミドプロピルベタインである。
毛髪洗浄剤組成物全体に対する両性界面活性剤の含有量は、泡立ちを向上させる観点およびすすぎ時の毛髪のきしみを抑制する観点から、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.2質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは4質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下である。
(成分(B))
成分(B)は、カチオン化ポリマーである。カチオン化ポリマーの具体例として、カチオン化グァーガム(例えば、ソルベイ社製のジャガーC14、ジャガーC17やジャガーExcel)、カチオン化タラガム(例えば、東邦化学社製のカチナールCTR−100)、カチオン化ローカストビーンガム(ローカストビーンヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド;例えば、東邦化学社製のカチナールCLB−100)、カチオン化フェヌグリークガム(例えば、東邦化学社製のカチナールCF−100)等のカチオン化ガラクトマンナンのほか、カチオン化キサンタンガム、カチオン化セルロース(例えばポリクオタニウム−10;例えば、花王社製のポイズC−60H、ポイズC−80M、ポイズC−150L)、カチオン化デンプン、ジアリルジメチル四級アンモニウム塩のホモポリマー(ポリクオタニウム−6;例えば、ルーブリゾール社製のマーコート100)、ジアリルジメチル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物(ポリクオタニウム−7;例えば、ルーブリゾール社製のマーコート550、マーコート740、マーコート2200)、ジアリルジメチル四級アンモニウム塩/アクリル酸共重合物(ポリクオタニウム−22;例えば、ルーブリゾール社製のマーコート280)、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール共重合体(ポリクオタニウム−52;例えば、花王社製のソフケアKG−101E、ソフケアKG−301W)、四級化ポリビニルピロリドン誘導体、ポリグリコールポリアミン縮合物、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロライド共重合体(ポリクオタニウム−4;例えば、アクゾノーベル社製のセルコートL200)、ビニルピロリドン/四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(ポリクオタニウム−11;例えば、アシュランド社製のガフカット755)、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体(例えば、アシュランド社製のコポリマー845、937、958)、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体(アシュランド社製のガフカットHS−100)、アルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミン共重合体(米国サンドス社製カルタレチン)、特開昭53−139734号公報、特開昭60−36407号公報に記載されているカチオン化ポリマー等が挙げられる。
中でも、洗髪時の良好な泡立ち(泡量)および良好な泡質を付与する観点ならびにすすぎ時の毛髪への滑らかさ付与の観点から、成分(B)が、カチオン化ガラクトマンナン、カチオン化デンプン、ポリクオタニウム−6、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−10、ポリクオタニウム−22およびポリクオタニウム−52からなる群より選択される1種以上であることが好ましい。更に、成分(B)は、カチオン化ガラクトマンナン、ポリクオタニウム−6、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−10およびポリクオタニウム−22からなる群より選択される少なくとも1種であることがより好ましい。これら成分(B)は、いずれかを単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
毛髪洗浄剤組成物全体に対する成分(B)の含有量は、洗髪時の良好な泡質を付与する観点およびすすぎ時の毛髪への滑らかさ付与の観点から、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.015質量%以上、さらに好ましくは0.03質量%以上、さらに好ましくは0.05質量%以上であり、また、吐出時の泡質を向上させる観点から、好ましくは1.0質量%以下であり、より好ましくは0.8質量%以下、さらに好ましくは0.7質量%以下、さらに好ましくは0.5質量%以下、さらに好ましくは0.30質量%以下、さらに好ましくは0.25質量%以下である。
(成分(C))
成分(C)は、ポリオキシプロピレンポリグリセリルエーテルであり、ここでは、2分子以上のグリセリンと2分子以上のプロピレンオキシドとの縮合物を示し、更には、2分子以上のグリセリンが縮合したポリグリセリンと、2分子以上のプロピレンオキシドの縮合物である。
成分(C)中のグリセリンの重合度は、毛髪洗浄剤組成物の粘度を低下させる観点および洗髪時の良好な泡質を得る観点、すすぎ時の毛髪のきしみ感を抑制する観点から、2以上であり、好ましくは2以上10以下、より好ましくは2以上5以下、さらに好ましくは2以上3以下、さらにより好ましくは2である。
また、成分(C)におけるプロピレンオキシドの付加モル数は、洗髪時の良好な泡質の付与およびすすぎ時の髪のきしみの抑制の観点から、好ましくは3以上であり、より好ましくは5以上、さらに好ましくは7以上、さらにより好ましくは9以上であり、また、好ましくは24以下であり、より好ましくは20以下、さらに好ましくは15以下、さらにより好ましくは14以下である。同様の観点から、成分(C)におけるプロピレングリコールの付加モル数は、好ましくは3以上24以下であり、より好ましくは3以上20以下、さらに好ましくは5以上15以下、さらにより好ましくは7以上14以下、殊更好ましくは9以上14以下である。
成分(C)として用いることができる市販品の例として、日油社製のポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルであるユニルーブ DGP−700(PPG−9ジグリセリル)、ユニルーブ DGP−700F(PPG−9ジグリセリル)、ユニルーブ DGP−950(PPG−14ジグリセリル);阪本薬品工業社製のポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルであるSY−DP9(PPG−9ジグリセリル)、SY−DP14(PPG−14ポリグリセリル−2エーテル)、SY−DP14T(PPG−14ポリグリセリル−2エーテル);ならびに阪本薬品工業社製のポリオキシプロピレンポリグリセリルエーテルであるSC−P750(POP(9)ポリグリセリルエーテル)、SC−P1000(POP(14)ポリグリセリルエーテル)、SC−P1600(POP(24)ポリグリセリルエーテル)が挙げられる。これらは単独で用いても2種類以上併用してもよい。
毛髪洗浄剤組成物中の成分(C)の含有量は、成分(B)の種類ならびに含有量等を踏まえて決めることができるが、洗髪時の良好な泡立ち(泡量)および良好な泡質を付与する観点ならびにすすぎ時の毛髪への滑らかさ付与の観点から、例えば0.01質量%以上であり、好ましくは0.025質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、さらに好ましくは0.075質量%以上、さらにより好ましくは0.10質量%以上、さらにより好ましくは0.2質量%以上であり、また、例えば10質量%以下であり、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下、さらにより好ましくは2質量%以下、さらにより好ましくは1.0質量%以下、さらにより好ましくは0.75質量%以下、さらにより好ましくは0.5質量%以下、さらにより好ましくは0.3質量%以下である。
また、毛髪洗浄剤組成物中の成分(B)の含有量に対する成分(C)の含有量の質量割合((C)/(B))は、組成物の吐出時の泡質を向上させる観点、洗髪時の良好な泡立ち(泡量)を付与する観点およびすすぎ時の毛髪への滑らかさ付与の観点から、例えば0.1以上であり、好ましくは0.2以上、より好ましくは0.5以上、さらに好ましくは0.75以上、さらにより好ましくは1.0以上、さらにより好ましくは1.5以上であり、また、好ましくは20以下であり、より好ましくは15以下、さらに好ましくは12以下、さらにより好ましくは8以下、さらにより好ましくは6以下、さらにより好ましくは5以下、さらにより好ましくは4以下、さらにより好ましくは3以下である。
次に、毛髪洗浄剤組成物のpHについて説明する。
本実施形態において、毛髪洗浄剤組成物を水で20倍に希釈したときの25℃におけるpHは、毛髪洗浄剤組成物の保存安定性の観点ならびに洗髪時の泡立ちや汚れ落ち性能を向上させる観点から、上記pHは例えば7.0以下、好ましくは6.5以下、より好ましくは6以下である。また、同様の観点から、上記pHが、好ましくは2.5以上であり、より好ましくは3.0以上であり、さらに好ましくは3.5以上である。
また、本実施形態における毛髪洗浄剤組成物は好ましくは液状の組成物である。このとき、毛髪洗浄剤組成物の5℃における粘度は、前述の成分(A)、(B)、(C)の量ならびに比率、ならびに用いる泡吐出容器の構造や機構にもよるが、毛髪へ塗布しやすい泡質とする観点から、好ましくは1mPa・s以上であり、より好ましくは2mPa・s以上、さらに好ましくは3mPa・s以上であり、また、ノンガス型の泡吐出容器に充填して用いられる際の吐出性を向上させる観点から、好ましくは300mPa・s以下であり、より好ましくは250mPa・s以下、さらに好ましくは200mPa・s以下である。
ここで、毛髪洗浄剤組成物の粘度は、ブルックフィールド型粘度計(東機産業社製、TV−10)により測定される。
本実施形態における毛髪洗浄剤組成物は、前述した成分(A)〜(C)以外の成分を含んでもよい。
(成分(D))
毛髪洗浄剤組成物は、更に成分(D)としてポリプロピレングリコール(PPG)を含有し得る。成分(D)は、ここでは、3分子以上のプロピレングリコールの重合体を示す。
成分(D)におけるプロピレングリコールの重合度は、洗髪時の良好な泡立ち(泡量)および良好な泡質を付与する観点ならびにすすぎ時の毛髪への滑らかさ付与の観点から、3以上であり、好ましくは5以上、さらに好ましくは7以上であり、また、好ましくは30以下であり、より好ましくは26以下、さらに好ましくは20以下、さらにより好ましくは17以下である。また、同様の観点から、プロピレングリコールの重合度は好ましくは3以上30以下であり、より好ましくは重合度が5以上26以下、さらに好ましくは重合度が7以上20以下、さらにより好ましくは重合度が7以上17以下である。
成分(D)のポリプロピレングリコールの具体例として、PPG−3、PPG−7、PPG−9、PPG−17およびPPG−61が挙げられる。これらは単独で用いても2種類以上併用してもよい。
毛髪洗浄剤組成物中の成分(D)の含有量は、成分(A)の種類および含有量等を踏まえて決めることができるが、洗髪時の良好な泡立ち(泡量)および良好な泡質を付与する観点ならびにすすぎ時の毛髪への滑らかさ付与の観点から、例えば0.01質量%以上であり、好ましくは0.025質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、さらに好ましくは0.075質量%以上、さらにより好ましくは0.10質量%以上であり、また、例えば5質量%以下であり、好ましくは4質量%以下、より好ましくは3質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下、さらにより好ましくは1質量%以下である。
本実施形態における毛髪洗浄剤組成物は、さらに水を含んでもよい。水としては、イオン交換水や蒸留水等を用いることができる。
毛髪洗浄剤組成物中の水の含有量は、例えば毛髪洗浄剤中の水以外の成分を除いた残部とすることができる。また、水の含有量は、毛髪洗浄剤組成物全体に対し、50質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましい。また95質量%以下が好ましく、92質量%以下がより好ましい。
また、本実施形態において、毛髪洗浄剤組成物は、上記成分(C)および(D)以外の多価アルコールをさらに含んでもよい。
また、本実施形態における毛髪洗浄剤組成物には、pH調整剤を配合してもよい。pH調整剤の具体例として、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、コハク酸等の有機カルボン酸が挙げられる。また、他のpH調整剤として、これら有機酸と合わせて、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、塩化アンモニウム等の塩基を用いてもよい。
また、本実施形態における毛髪洗浄剤組成物には、洗浄性能の向上、乾燥後の毛髪の仕上がりの向上等について所望の効果を得るために、さらに、油剤を含有させてもよく、油剤の具体例として、ラウリン酸等の脂肪酸、シリコーン類が挙げられる。
本実施形態の毛髪洗浄剤組成物においては、上記成分のほか、通常の毛髪洗浄剤組成物に用いられる成分を所望の効果に応じて適宜配合できる。このような任意成分としては、例えば、エタノール等の炭素数1〜6のアルコール;抗フケ剤;ビタミン剤;殺菌剤;グリチルリチン酸ジカリウム等のグリチルリチン酸およびその塩、グリチルレチン酸およびその塩等の抗炎症剤;安息香酸およびその塩等の防腐剤;キレート剤;ソルビトール、パンテノール等の保湿剤;染料、顔料等の着色剤;ユーカリの極性溶媒抽出物等のユーカリエキス、コンキオリンまたはその加水分解物、蜂蜜、ローヤルゼリー、シルクから得られる蛋白質またはその加水分解物、マメ科植物の種子から得られる蛋白含有抽出物、オタネニンジン抽出物、米胚芽抽出物、ヒバマタ抽出物、アロエ抽出物、ハス抽出物、ザクロ抽出物、ノバラ抽出物、カモミラ抽出物、カンゾウ抽出物、月桃葉抽出物、クロレラ抽出物等のエキス類;酸化チタン等のパール化剤;香料;紫外線吸収剤;酸化防止剤;シアバター;ローズ水;ヒマワリ油;オレンジ油;ユーカリ油等が挙げられる。
次に、本実施形態における毛髪洗浄剤組成物の製造方法を説明する。
本実施形態の毛髪洗浄剤組成物は、例えば、成分(A)〜(C)および適宜他の成分を所定の順序で混合することで製造される。さらに具体的には、水を含む毛髪洗浄剤組成物は、成分(A)〜(C)および適宜他の成分を所定の順序で混合して水に溶解または分散することで製造される。
具体的には、50〜100℃程度に加熱した水に、成分(A)および(B)を加え撹拌し均一にした後、冷却しながら成分(C)および適宜その他の成分を加え撹拌し均一にして、室温まで冷却することにより得ることができる。
得られた毛髪洗浄剤組成物は、泡吐出容器に充填されて、より好ましくはノンガス型の泡吐出容器に充填されて用いられる。
ノンガス型の泡吐出容器としては、空気と混合して泡として吐出できるものであればいずれのものでも用いることができるが、例えば、ポンプヘッドを押すことで、空気室のシリンダーと液体洗浄剤組成物のシリンダーが加圧されて、空気と液体洗浄剤組成物とが混合されて泡状となって吐出するポンプフォーマー容器や、押圧変形可能な容器の胴体部分を押すことで、容器が変形して吐出するスクイズフォーマー容器が挙げられ、これらの容器の毛髪洗浄剤組成物の吐出流路にメッシュ等の多孔質膜フィルターが設けられていることが好ましい。
ノンガス型の泡吐出容器の具体例として、吉野工業所社製、大和製罐社製のフォーマー容器が挙げられる。また、特開平7−315463号公報、特開平8−230961号公報、特開2005−193972号公報等に記載された泡吐出容器を使用することもできる。
また、本実施形態における毛髪洗浄剤組成物を用いた毛髪の洗浄方法は、例えば、毛髪洗浄剤組成物を毛髪に適用し、洗い流すことを含む。また、本実施形態における毛髪洗浄剤組成物を用いた毛髪の洗浄方法は、好ましくは、毛髪洗浄剤組成物を泡吐出容器から吐出して毛髪に適用し、洗い流すことを含み、より好ましくは、泡吐出容器からから吐出した毛髪洗浄剤組成物を毛髪に適用し、適用した毛髪洗浄剤組成物を泡立てた後、洗い流すことを含む。毛髪洗浄剤組成物を泡状にして毛髪に塗布することにより、塗布時に毛髪全体に広げやすく、毛髪になじませ易くすることができる。
本実施形態における毛髪洗浄剤組成物では、特定の成分(A)〜(C)が組み合わせて用いられているため、良質な泡を吐出でき、低温時の保存安定性に優れるとともに、洗髪時(皮脂存在下で)の泡量および泡質が良好であり、更に毛髪すすぎ時に優れた滑らかさを得ることができる。
さらに具体的には、泡の吐出性に優れ、寒冷地域の冬場浴室の環境として想定される−5℃程度の低温下においても保存安定性が高い毛髪洗浄剤組成物を得ることができる。また、吐出した泡の外観に優れる毛髪洗浄剤組成物が得られ、例えば吐出した泡をきめ細かく一様に均質なものとすることができる。
また、本実施形態における毛髪洗浄剤組成物は、上述した良質の泡の吐出性や低温時(−5℃)の保存安定性といった基本性能を担保しつつ、容器から吐出した泡の頭髪上での泡立ちに優れた毛髪洗浄剤組成物を得ることができるため、例えば、洗髪時に使用者が好ましい清浄感や、皮脂汚れの洗浄効果に優れるという実感を得ることも可能となる。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
(実施例1〜11、比較例1〜2)
表1に示す組成の毛髪洗浄剤組成物を調製し、以下の方法に従って評価した。評価方法および評価基準を以下に示す。
(ポンプフォーマーから吐出の際の泡質:5℃)
得られた各例の毛髪洗浄剤組成物を、ポンプヘッドを押すことで泡を吐出するポンプフォーマー容器(吉野工業所社製、泡吐出流路に設けた多孔質膜フィルターのメッシュサイズ;#200、メッシュ枚数;2枚、1プッシュあたりの液吐出量;約1g、1プッシュあたりの空気吐出量(泡吐出量);約13cm3、容器の容積;約300mL)に約100mL充填・密閉し、5℃の定温恒温室にて24時間以上静置した。その後、該容器を水平な台上に置き、ポンプヘッドを鉛直に最後まで押し下げて泡を吐出する操作を行った。該操作により吐出した4プッシュ分の泡の状態を、専門パネラー1名にて以下の3段階の基準で目視評価した。
A:泡のキメが揃っている
B:概ね泡のキメが揃っている
C:泡のキメが揃っていない
評価結果を表1中、「吐出時の泡質」の項に示す。
(低温(−5℃)の保存安定性)
得られた各例の毛髪洗浄剤組成物を、110mLガラス瓶に約100mL充填・密閉し、−5℃の定温恒温室にて3日間静置し、外観を目視にて観察した。
A:透明
B:白濁
C:析出、分離または沈殿が認められる
(モデル皮脂存在下での洗髪時の泡立ち)
長さ30cm、幅6cm、重さ20gの日本人女性毛髪束を40℃の温水で充分にすすいだ後、0.02gのモデル皮脂(組成については後述する。)を毛髪束上に塗布し、1.0gの毛髪洗浄剤組成物を上記泡吐出容器より吐出して毛髪に均一に塗布し、約30秒間、毛髪同士を軽く擦り合せるように泡立てた。その際の泡立ちの良さ(泡量)を、専門パネラー1名にて以下の5段階基準で官能評価した。
5:とても泡立ちが良い
4:泡立ちが良い
3:やや泡立ちが良い
2:やや泡立ちが悪い
1:泡立ちが悪い
<モデル皮脂組成>
成分 配合
パルミチン酸 36.8質量部
オレイン酸 18.8質量部
スクアレン 8 質量部
ミリスチン酸ミリスチル 14 質量部
綿実油 7.2質量部
コレステロール 12 質量部
コレステロールエステル 4 質量部
合計 100.8質量部
(モデル皮脂存在下での洗髪時の泡質)
長さ30cm、幅6cm、重さ20gの日本人女性毛髪束を40℃の温水で充分にすすいだ後、0.02gの上記モデル皮脂を毛髪束上に塗布し、1.0gの毛髪洗浄剤組成物を上記泡吐出容器より吐出して塗布し、約30秒間、毛髪同士を軽く擦り合せるように泡立てた。その際の泡質を専門パネラー1名にて、以下の5段階基準で官能評価した。
5:きめ細かくとても良質である
4:きめ細かく良質である
3:ややきめ細かくやや良質である
2:やや粗くあまり良質でない
1:粗く良質でない
(すすぎ時の毛髪の滑らかさ)
長さ30cm、幅6cm、重さ20gの日本人女性毛髪束を40℃の温水で充分にすすいだ後、1.0gの毛髪洗浄剤組成物を上記泡吐出容器より吐出して塗布し、約30秒間、毛髪同士を軽く擦り合せるように泡立てた。その後、40℃の温水ですすぎながら、すすぎ時の毛髪の滑らかさを、専門パネラー1名にて以下の5段階基準で官能評価した。
5:滑らかさがとても良好である
4:やや滑らかさが良好である
3:滑らかさがやや良好である
2:滑らかさがあまり良好でない
1:滑らかさが良好でない
Figure 2018177652
表1中の各例で用いた成分の詳細を以下に示す。
*1 ポリクオタニウム−10:ポイズC−80M(花王社製)
*2 カチオン化グァーガム:Jaguar Excel(ソルベイ社製)
*3 ポリクオタニウム−7:Merquat−740(ルーブリゾール社製)
*4 PPG−9ジグリセリル:SY−DP9(阪本薬品工業社製)
*5 PPG−7:アデカカーポール DL−30(ADEKA社製)
表1より、各実施例で得られた毛髪洗浄剤組成物は、ポンプフォーマーから吐出した際の泡質および低温下(−5℃)での保存安定性について好ましいものであった。そして、各実施例で得られた毛髪洗浄剤組成物は、洗髪時の泡量および泡質、ならびに、すすぎ時の毛髪の滑らかさの各効果のバランスの点で、各比較例のものよりも優れていた。
(処方例1〜7)
毛髪洗浄剤組成物の処方例を表2に示す。
Figure 2018177652
表2中の各例で用いた成分のうち、表1について前述した成分以外の成分の詳細を以下に示す。
*6 PPG−14ジグリセリル:SY−DP14(阪本薬品工業社製)

Claims (12)

  1. 以下の成分(A)〜(C)を含み、泡吐出容器に充填して用いる毛髪洗浄剤組成物。
    (A)アニオン性界面活性剤を含む界面活性剤
    (B)カチオン化ポリマー
    (C)ポリオキシプロピレンポリグリセリルエーテル
  2. 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(A)の含有量が、当該毛髪洗浄剤組成物全体に対して5質量%以上20質量%以下である、請求項1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  3. 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(B)の含有量が、当該毛髪洗浄剤組成物全体に対して0.01質量%以上1.0質量%以下である、請求項1または2に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  4. 前記成分(B)が、カチオン化ガラクトマンナン、カチオン化デンプン、ポリクオタニウム−6、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−10、ポリクオタニウム−22およびポリクオタニウム−52からなる群より選択される1種以上である、請求項1乃至3いずれか一項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  5. 前記成分(B)が、カチオン化ガラクトマンナン、ポリクオタニウム−6、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−10およびポリクオタニウム−22からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項4に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  6. 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(C)の含有量が、当該毛髪洗浄剤組成物全体に対して0.01質量%以上10質量%以下である、請求項1乃至5いずれか一項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  7. 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(B)の含有量に対する前記成分(C)の含有量の質量割合((C)/(B))が、0.1以上20以下である、請求項1乃至6いずれか一項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  8. 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(A)の含有量に対するアニオン性界面活性剤の含有量の質量割合((アニオン性界面活性剤)/(A))が、0.25以上1.0以下である、請求項1乃至7いずれか一項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  9. 前記成分(A)が更にノニオン性界面活性剤を含む、請求項1乃至8いずれか一項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  10. 前記ノニオン性界面活性剤が下記一般式(2)で表される化合物を含む、請求項9に記載の毛髪洗浄剤組成物。
    2−O−(CH2CH2−O)n−H (2)
    〔上記一般式(2)中、R2は炭素数12〜24の直鎖または分岐のアルキル基またはアルケニル基を示し、nは1〜50の数を示す。〕
  11. 更に成分(D)としてポリプロピレングリコールを含む、請求項1乃至10いずれか一項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  12. 請求項1〜11いずれか一項に記載の毛髪洗浄剤組成物を泡吐出容器から吐出して毛髪に適用し、洗い流すことを含む、毛髪の洗浄方法。
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