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JP2018161981A - フロントサブフレーム構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】クロスメンバ本体の振動(低周波振動)を抑制し、剛性感の向上を図ると共に、車幅方向のアーム支持剛性を向上でき、操安性を高めることができるフロントサブフレーム構造の提供を目的とする。【解決手段】フロントサブフレームAは、左右のサスペンションアーム10の前側支持部27を有するクロスメンバ本体20を備えており、上記左右のサスペンションアーム10の前側支持部27の支持中心よりも前方かつ下方にオフセットした部位に、補強部材用の連結部28が設けられ、上記左右の連結部28間を車幅方向に直線状に連結する補強部材29が設けられたことを特徴とする。【選択図】図6

Description

この発明は、横置きエンジンで、かつ前輪駆動式の自動車におけるフロントサブフレーム構造に関する。
一般に、フロントサブフレームは、左右のサスペンションアームとしてのロアアームを支持すると共に、その上部にパワートレインを取付けるクロスメンバ本体を備えている。
パワートレインは重量物であるため、ヨー慣性モーメントの低減を考慮して可及的車両前後方向の中心に配置することが要請される一方で、前輪を支持する位置は特定されており、ロアアームのナックル支持部に対して車幅方向の略真横となる位置において上記クロスメンバ本体にロアアーム支持部を設けることが理想的である。
このため、パワートレインを配置する位置と、ロアアーム支持部とが車両前後方向にオフセットするのが常であり、車輪から横方向に伝達される振動(300Hz程度の低周波振動)がロードノイズとして車室に伝わることを抑制する目的で、左右のロアアーム支持部を車幅方向に連結する補強部材を、上記クロスメンバ本体に取付ける構造が採用されている。
特許文献1には、クロスメンバ本体に、左右のロアアーム支持部を車幅方向に連結する補強部材を設けた構成が開示されている。
しかしながら、該特許文献1に開示された従来構造においては、補強部材の車幅方向中間部がその両端部よりも若干車両前方に位置するように前後方向に屈曲形成されている関係上、補強効果および車幅方向のアーム支持剛性向上の観点で改善の余地があった。
特開2016−112976号公報
そこで、この発明は、クロスメンバ本体の振動(低周波振動)を抑制し、剛性感の向上を図ると共に、車幅方向のアーム支持剛性を向上でき、操安性を高めることができるフロントサブフレーム構造の提供を目的とする。
この発明によるフロントサブフレーム構造は、横置きエンジンで、かつ前輪駆動式の自動車におけるフロントサブフレーム構造であって、フロントサブフレームは、左右のサスペンションアームの前側支持部を有するクロスメンバ本体を備えており、上記左右のサスペンションアームの前側支持部の支持中心よりも前方かつ下方にオフセットした部位に、補強部材用の連結部が設けられ、上記左右の連結部間を車幅方向に直線状に連結する補強部材が設けられたものである。
上記構成によれば、上述の補強部材で左右の連結部間を車幅方向に直線状に連結するので、クロスメンバ本体の300Hz程度の低周波振動を抑制して、ロードノイズが車室に伝わることを抑制することができ、かつ剛性感の向上を図ることができると共に、車幅方向のアーム支持剛性を向上でき、操安性を高めることができる。
この発明の一実施態様においては、上記フロントサブフレームは、上記サスペンションアームの前側支持部と、上記補強部材用の連結部とが設けられたクロスメンバ本体と、上記クロスメンバ本体の左右前端から車両前方に延設されたサイドメンバとを備えたものである。
上記構成によれば、上述の補強部材によりサイドメンバの支持剛性をも向上させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記補強部材の後端部が後方に拡幅され、サスペンションアームの支持ブラケットに対する結合部が形成され、上記補強部材の前縁は車幅方向に延びる直線状に形成されたものである。
上記構成によれば、剛性感のさらなる向上と、低周波振動のさらなる抑制とを図ることができる。
この発明によれば、クロスメンバ本体の振動(低周波振動)を抑制し、剛性感の向上を図ると共に、車幅方向のアーム支持剛性を向上でき、操安性を高めることができる効果がある。
本発明のフロントサブフレーム構造を示す斜視図 フロントサブフレーム構造の平面図 フロントサブフレーム構造の底面図 フロントサブフレーム構造の側面図 フロントサブフレーム構造の正面図 クロスメンバ本体およびその周辺構造を示す拡大平面図 図2のB−B線断面図 サイドメンバ、クラッシュカン、前側クロスメンバおよび拡張部の関連構造を示す拡大平面図
クロスメンバ本体の振動(低周波振動)を抑制し、剛性感の向上を図ると共に、車幅方向のアーム支持剛性を向上でき、操安性を高めるという目的を、横置きエンジンで、かつ前輪駆動式の自動車におけるフロントサブフレーム構造であって、フロントサブフレームは、左右のサスペンションアームの前側支持部を有するクロスメンバ本体を備えており、上記左右のサスペンションアームの前側支持部の支持中心よりも前方かつ下方にオフセットした部位に、補強部材用の連結部が設けられ、上記左右の連結部間を車幅方向に直線状に連結する補強部材が設けられるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面はフロントサブフレーム構造を示し、図1は当該フロントサブフレーム構造の斜視図、図2は図1の平面図、図3は図1の底面図、図4は図1の左側面図、図5は図1の正面図である。
図1〜図5において、横置きエンジンで、かつ前輪駆動式の自動車のフロントサブフレーム構造において、フロントサブフレームAは、車両前部のエンジンルーム下方部に設けられるもので、このフロントサブフレームAは、左右のサスペンションアームとしての左右のロアアーム10(但し、図面では車両左側のロアアーム10のみを示す)を支持する複数部材から成るクロスメンバ本体20と、このクロスメンバ本体20の左右両側前部から車両前方に延びる左右一対のサイドメンバ30,30(詳しくは、フロントサイドメンバであり、いわゆるエクステンション)と、これら左右一対のサイドメンバ30,30の前端部を車幅方向に連結する断面略門形状の前側クロスメンバ40とを備えている。
上述のサイドメンバ30の前端部には、セットプレート41および取付けプレート42を介してサブクラッシュカン43が取付けられており、左右一対のサブクラッシュカン43,43の前端部には車幅方向に延びるバンパレインフォースメントとしてのロアバンパレインフォースメント44が設けられている。
また、上述のサイドメンバ30の前端部で、かつセットプレート41の直後部には、上下方向に延びる車体取付け部45(いわゆるピラー部)が設けられている。この車体取付け部45は上方に延びる取付け部材46を有しており、上述の車体取付け部45および取付け部材46は、サイドメンバ30を車体であるフロントサイドフレーム(図示せず)の下部に取付けるための部材である。
図6はクロスメンバ本体およびその周辺構造を示す拡大平面図、図7は図2のB−B線断面図である。
図4〜図6に示すように、上述のロアアーム10は、車幅方向外側に位置するナックル支持部11と、車幅方向内側前部に位置する車体側取付け部としての前側のロアアームブッシュ12と、車幅方向内側後部に位置する車体側取付け部としての後側のロアアームブッシュ13と、を備えている。
図1〜図4、図6に示すように、上述のクロスメンバ本体20はアッパパネル21と、前側のロアパネル22と、後側のロアパネル23と、アッパパネル21の左右両側部から車両前方に延びる延設アッパパネル24と、を備えている。
上述の延設アッパパネル24と前側のロアパネル22との両者により、アッパパネル21および後側のロアパネル23から車両前方に延びる延設部25が形成されており、上述の左右一対のサイドメンバ30,30の後端部は左右一対の延設部25,25の前端部に連結固定されたものである。
図1〜図4、図6に示すように、クロスメンバ本体20の後部左右から車幅方向外側へ突出するように、アッパパネル21と後側のロアパネル23との両者で、ロアアーム10の後側のロアアームブッシュ13を支持する後側支持部26が形成されている。
図6に示すように、上述の延設部25にはロアアーム10の前側のロアアームブッシュ12を支持するアーム支持ブラケット27を取付けており、このアーム支持ブラケット27で上述のロアアームブッシ12を支持している。
上述のアーム支持ブラケット27は、サスペンションアーム(ロアアーム10)の前側支持部を構成するもので、この前側支持部の支持中心、すなわち、アーム支持ブラケット27で支持されたロアアームブッシュ12の前後方向および車幅方向の中心よりも前方かつ下方にオフセットした部位には、補強部材用(後述するブレース用)の連結部28が設けられている。
図6、図7に左右の前側支持部の支持中心を結ぶ線を、ラインL1で示している。図6に示すように、上述の連結部28はラインL1に対して前方に位置すると共に、図7に示すように、上述の連結部28はラインL1に対して下方に位置している。
そして、左右の連結部28,28間を車幅方向に直線状に連結する補強部材としてのブレース29が設けられている。このブレース29は図5に示すように正面視でも直線状であり、かつ、図6に示すように平面視でも直線状に形成されている。また、このブレース29としてはビード(bead)を有さない板状部材が用いられ、図7に示すように、この実施例では、ボルト47およびナット48等の取付け部材を用いて、ブレース29の車幅方向両端部を上述の連結部28に締結固定し、これにより左右の連結部28,28間にブレース29が車幅方向に架設されている。
ブレース29の上記架設構造により、図6に示すように、アッパパネル21の前縁および後側のロアパネル23の前縁と、ブレース29の後縁との間には空間部S1が形成されている。
このように、左右の連結部28,28をブレース29で車幅方向に直線状に連結することで、フロントサブフレームA、なかんずく、クロスメンバ本体20の300Hz程度の低周波振動を抑制し、剛性感の向上を図ると共に、車幅方向のロアアーム支持剛性の向上を図って、操安性を高めるよう構成したものである。
図1、図2、図3、図6に示すように、上述のブレース29の車幅方向中間部における前縁から車両前方に段差状に延びる複数のアンダカバー取付け部29a,29aを一体形成しており、図示しないアンダカバーからの捩り荷重がブレース29に入りにくく形成し、ブレース29により車幅方向の剛性を高めつつ、アンダカバー取付け部29aにてアンダカバーの取付けをも可能としたものである。
詳しくは、上述のアンダカバー取付け部29aは、図6に示すように、ブレース29に2つの稜線X1,X2を介して形成したものである。
また、図1〜図4に示すように、クロスメンバ本体20の左右前端から、具体的には、延設部25の前端から車両前方に延設されたサイドメンバ30を備えることで、上述のブレース29によりサイドメンバ30の支持剛性をも向上させるよう構成している。
ここで、上述のフロントサブフレームAは各要素20,25,30,40によりペリメータフレーム(perimeterframe)構造と成したものである。
図3、図6に示すように、ブレース29のボルト47、ナット48による締結部位の後端部は、後方に拡幅されて、アーム支持ブラケット27に対する結合部29bが形成されており、この結合部29bと、前側のロアパネル22と、アーム支持ブラケット27と、の三者がボルト、ナット等の結合部材49で締結固定される一方、上述のブレース29の前縁29cは、アンダカバー取付け部29aを除いて、車幅方向に真っ直ぐに延びる直線状に形成されている。
これにより、剛性感の向上と、低周波振動の抑制とをさらに図るよう構成したものである。
図6に示すように、ロアアーム10の前側支持部の支持中心(すなわち、アーム支持ブラケット27で支持されたロアアームブッシュ12の前後方向および車幅方向の中心)とナックル支持部11との車両前後方向の位置が略一致しており、これにより車輪支持剛性の向上を図ると共に、ブレース29の車両前後方向の位置はナックル支持部11の車両前後方向の位置に対して前方に位置しており、上述の空間部S1を形成することで、低周波振動の低減を図るよう構成している。
また、図3、図4、図5に示すように、クロスメンバ本体20の下面前縁、詳しくは、後側のロアパネル23の前縁は略水平状に形成されており、クロスメンバ本体20が正面視鞍型のサブフレームのように上下方向に湾曲していなくても、上述のブレース29により補強効果を確保すると共に、剛性向上を図るよう構成したものである。
さらに、図1、図2、図4〜図6に示すように、クロスメンバ本体20のアッパパネル21には、複数のスタビライザ取付けブラケット50を締結固定すると共に、図1、図2、図4、図5に示すように、クロスメンバ本体20の延設アッパパネル24の基部(つまり、後部)には、当該延設アッパパネル24から上方に延びるタワー部51(いわゆる「ツノ部材」)を設けている。このタワー部51はクロスメンバ本体20を図示しないフロントサイドフレーム下部に取付けるための部材である。
図8はサイドメンバ、クラッシュカン(サブクラッシュカン)、前側クロスメンバおよび拡張部の関連構造を示す拡大平面図である。
図1〜図3、図8に示すように、サイドメンバ30の前端部から車幅方向外側に突出するスモールオーバラップ衝突対策用の拡張部52が設けられている。
この拡張部52は、図8に平面図で示すように、車両平面視にて車幅方向外側の側面52aが車体後方に向かって車幅方向内側へ傾斜するように形成されている。つまり、該拡張部52はサイドメンバ30の前端部とセットプレート41の背面とに接合固定されており、該拡張部52前端の車幅方向外側への突出量はその後端の車幅方向外側への突出量に対して大となるように形成され、上記側面52aがスラント面に形成されている。
図8に示すように、上述の前側クロスメンバ40の前後方向中心部は、車体取付け部45よりも後方で、かつ、上述の拡張部52の後端52bよりも前方に配設されており、さらに、前側クロスメンバ40の車幅方向両端部が車両前方に拡幅されて、拡幅部40a,40aが形成されている。
図8に示すように、前側クロスメンバ40において上述の拡幅部40a,40aが存在しない場合の剛性中心をラインL2とするとき、車両前方に拡幅された拡幅部40a,40aを形成すると、その剛性中心はラインL3となり、車両前後方向で車体取付け部45における取付け部材46(スモールオーバラップ衝突時における拡張部52の回転中心)に近づく。
同図に示すように、前側クロスメンバ40の前方には熱交換器などの補機53が配設されており、上述の拡幅部40a,40aは前側クロスメンバ40の上記補機53よりも車幅方向外側部位を車両前方に拡幅することにより形成したものである。また、図8に示すように、上述の前側クロスメンバ40の後方には、横置きエンジンを備えたパワートレイン54が配設されている。
このように、前側クロスメンバ40を車体取付け部45よりも後方に配置し、その剛性中心をラインL2からラインL3に前出して回転中心(取付け部材46参照)に近づけることで、スモールオーバラップ衝突時に拡張部52によるサイドメンバ30の車幅方向内側への折り曲げが阻害されることを軽減して、衝突性能の向上と、補機53のレイアウト自由度の向上との両立を図るよう構成したものである。
すなわち、スモールオーバラップ衝突時に、バンパレインフォースメント44の車幅方向端部からセットプレート41を介して拡張部52に衝突荷重が入力されると、この衝突荷重は拡張部52を介して後方に伝達され、サイドメンバ30に荷重が伝達されると、このサイドメンバ30の荷重は車体取付け部45(特に、その車体取付け部材46)を中心に回転する方向に付勢され、サイドメンバ30を図8に仮想線αで示すように、車幅方向内側に曲げる方向に作用するので、サイドメンバ30が車幅方向内側へ折り曲がって、当該サイドメンバ30でパワートレイン54を押し、車両前部を横方向に移動させるモーメントが発生する。
この場合、前側クロスメンバが仮に回転中心(車体取付け部材46参照)から大きく後方にずれていると、この前側クロスメンバでサイドメンバ30の車幅方向内側への折り曲がりが阻害されるが、この実施例では、前側クロスメンバ40の剛性中心をラインL2からラインL3に前出ししているため、サイドメンバ30の車幅方向内側への折り曲げが前側クロスメンバ40で阻害されるのを軽減することができるものである。
また、図8に示すように、前側クロスメンバ40の前方に熱交換器などの補機53が配設され、前側クロスメンバ40の補機53よりも車幅方向外側部位が車両前方に拡幅されて拡幅部40aを形成したものであるから、より一層レイアウト性を高め、特に、熱交換器などの補機53を可及的後方に配置して、その配置コンパクト化を図ると共に、軽衝突時における荷重吸収スペースの確保をも可能としたものである。
さらに、図2、図8に示すように、左右一対のサイドメンバ30,30の前端部にはサブクラッシュカン43,43を介して車幅方向に延びるロアバンパレインフォースメント44が設けられており、上述の拡張部52の前面と、ロアバンパレインフォースメント44の後面との間で、かつ、サブクラッシュカン43の車幅方向外側には、車両前後方向の空間部S2が設けられている。これにより、ロアバンパレインフォースメント44の車幅方向端部に付勢された衝突荷重を、サブクラッシュカン43に対して略前後方向直線状に確実に伝達し、当該サブクラッシュカン43を潰し、その後、拡張部52に荷重が伝達された場合には、サイドメンバ30の折れ変形を促進し、サブクラッシュカン43による衝突荷重の吸収と、サイドメンバ30の折れ発生とを両立させるよう構成したものである。
加えて、図8に示すように、サイドメンバ30の拡張部52における後端52bから後方に離間した部位には、車幅方向内方に窪んで当該サイドメンバ30の上下方向に延びる凹状の屈曲促進部31が設けられており、この屈曲促進部31の車幅方向内側に上述のパワートレイン54が設けられている。これにより、サイドメンバ30の折れ変形時に、該サイドメンバ30を車幅方向内側に折れ変形させて、パワートレイン54と干渉させ、車両前部を横方向に移動させる横移動モーメントを発生させて、以て、車両前部を衝突物に対して逃げる方向へ横移動すべく構成したものである。
図4に示すように、上述のサイドメンバ30の前端部および拡張部52は略水平であって、サイドメンバ30は拡張部52の後端52bよりも後方部位が下方に曲がるように形成されている。上述の拡張部52を略水平に構成することで、当該拡張部52での回転モーメントの捩れを抑制するよう構成したものである。
要するに、上記実施例のフロントサブフレーム構造は、補機53を避けて前側クロスメンバ40を車体取付け部45の車体取付け部材46よりも車両後方に配設しながら、前側クロスメンバ40の剛性中心(ラインL3参照)を前出しし、当該前側クロスメンバ40でサイドメンバ30の屈曲を阻害しないように構成したものである。
ここで、上述の拡張部52の後端52bが図8に仮想線βで示すように、屈曲促進部31まで後方に延設された場合には、サイドメンバ30屈曲時の車幅方向内側への回転モーメント成分が小さくなって好ましくないので、この実施例では、拡張部52の後端52bを屈曲促進部31から前方に離間させている。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、上記実施例のフロントサブフレーム構造は、横置きエンジンで、かつ前輪駆動式の自動車におけるフロントサブフレーム構造であって、フロントサブフレームAは、左右のサスペンションアーム(ロアアーム10参照)の前側支持部(アーム支持ブラケット27参照)を有するクロスメンバ本体20を備えており、上記左右のサスペンションアーム(ロアアーム10)の前側支持部(アーム支持ブラケット27)の支持中心よりも前方かつ下方にオフセットした部位に、補強部材用の連結部28が設けられ、上記左右の連結部28間を車幅方向に直線状に連結する補強部材(ブレース29参照)が設けられたものである(図1、図6参照)。
この構成によれば、上述の補強部材(ブレース29)で左右の連結部28,28間を車幅方向に直線状に連結するので、クロスメンバ本体20の300Hz程度の低周波振動を抑制して、ロードノイズが車室に伝わることを抑制することができ、かつ剛性感の向上を図ることができると共に、車幅方向のアーム支持剛性を向上でき、操安性を高めることができる。
また、この発明の一実施形態においては、上記フロントサブフレームAは、上記サスペンションアーム(ロアアーム10)の前側支持部(アーム支持ブラケット27)と、上記補強部材用の連結部28とが設けられたクロスメンバ本体20と、上記クロスメンバ本体20の左右前端から車両前方に延設されたサイドメンバ30とを備えたものである(図1、図6参照)。
この構成によれば、上述の補強部材(ブレース29)によりサイドメンバ30の支持剛性をも向上させることができる。
さらに、この発明の一実施形態においては、上記補強部材(ブレース29)の後端部が後方に拡幅され、サスペンションアーム(ロアアーム10)の支持ブラケット(アーム支持ブラケット27)に対する結合部29bが形成され、上記補強部材(ブレース29)の前縁29cは車幅方向に延びる直線状に形成されたものである(図3、図6参照)。
この構成によれば、剛性感のさらなる向上と、低周波振動のさらなる抑制とを図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のサスペンションアームは、実施例のロアアーム10に対応し、
以下同様に、
前側支持部は、アーム支持ブラケット27に対応し、
補強部材は、ブレース29に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、クロスメンバ本体20は図4で示したように、アッパパネル21と延設アッパパネル24と、前側のロアパネル22と、後側のロアパネル23とに4分割したが、アッパパネル21と延設アッパパネル24とを一体形成した上側パネルと、前後のロアパネル22,23を一体形成した下側パネルとの2分割構造にて構成してもよい。
以上説明したように、本発明は、横置きエンジンで、かつ前輪駆動式の自動車におけるフロントサブフレーム構造について有用である。
A…フロントサブフレーム
10…ロアアーム(サスペンションアーム)
20…クロスメンバ本体
27…アーム支持ブラケット(前側支持部)
28…連結部
29…ブレース(補強部材)
29b…結合部
30…サイドメンバ

Claims (3)

  1. 横置きエンジンで、かつ前輪駆動式の自動車におけるフロントサブフレーム構造であって、
    フロントサブフレームは、左右のサスペンションアームの前側支持部を有するクロスメンバ本体を備えており、
    上記左右のサスペンションアームの前側支持部の支持中心よりも前方かつ下方にオフセットした部位に、補強部材用の連結部が設けられ、
    上記左右の連結部間を車幅方向に直線状に連結する補強部材が設けられたことを特徴とする
    フロントサブフレーム構造。
  2. 上記フロントサブフレームは、上記サスペンションアームの前側支持部と、上記補強部材用の連結部とが設けられたクロスメンバ本体と、
    上記クロスメンバ本体の左右前端から車両前方に延設されたサイドメンバとを備えた
    請求項1に記載のフロントサブフレーム構造。
  3. 上記補強部材の後端部が後方に拡幅され、サスペンションアームの支持ブラケットに対する結合部が形成され、
    上記補強部材の前縁は車幅方向に延びる直線状に形成された
    請求項1または2に記載のフロントサブフレーム構造。
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