JP2018127479A - 2−((5z,8z,11z,14z,17z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸を調製する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】有益な生物学的プロファイルを有する、2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸の新規な製造方法の提供。【解決手段】以下のステップからなる製造方法。a)EPA又はEPAエステルを、還元剤を用いて、対応する(5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン−1−オールに還元するステップ、b)前記アルコールを単離するステップ、c)前記アルコールを2−ブロモブタン酸と反応させて、2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸を形成するステップ、d)前記ブタン酸を単離するステップ、e)任意選択で、前記ブタン酸を精製するステップ【選択図】なし
Description
本出願は、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2013年2月28日に出願された米国仮出願第61/770,601号についての優先権を主張する。
本開示は、脂肪酸誘導体を調製する方法に関する。詳細には、本開示は、2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)
EPAおよびDHAなどの多価不飽和脂肪酸(PUFA)は、血漿脂質レベル、心血管および免疫機能、インスリン作用、神経発達、および視覚機能の調節など、正常な健康および慢性疾患に影響を及ぼす様々な生理学的なプロセスに対する影響を有する。多価不飽和脂肪酸のいくつかの誘導体はさらに、有益な生物学的プロファイルを有することも示されている。
本開示は、2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)を調製するための新たな方法を提供する。本化合物および他の類似の化合物ならびにそれらの合成は、WO2010/128401において開示されており、当該文献には、脂肪アルコールが一般に、水素化リチウムアルミニウム(LAH)または水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL−H)などの還元剤を用いた還元により、エイコサペンタエン酸(EPA)などの天然由来の脂肪酸のカルボキシルエステルから直接調製され得るとの記載がある。WO2010/128401によると、酸(3)は、脂肪アルコール(5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン−1−オール(2)がt−ブチル 2−ブロモブチレート(t−butyl 2−bromobutyrate)で置換された後、次のステップでt−ブチル基が除去されて所望の2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)が得られるという合成によって調製される。
上述の方法は、いくつかの欠点を有する。当該方法は、多量の試薬、溶媒と出発物質の両方を必要とする。さらに、例えば、魚油から調製される、出発(staring)脂肪酸エステル、とりわけ高精製EPAエステルは、かなり高価である。最適化された場合であっても、EPAエチルエステル(1)からの2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)の上述の合成は、約5kgのEPAエチルエステル(純度97%以上)から出発して、全収率
が25%に満たない。したがって、商業的見地から、全収率を高めるとともに、生じる廃棄物の量を減少させることが非常に有利であることは明らかであろう。別の重要な要素は、合成の規模を拡大する場合、最終産物の望ましい純度プロファイルを達成することである。大部分の有機反応は副生成物を生じることから、簡単に精製され得る生成物を得ることが望ましい。
が25%に満たない。したがって、商業的見地から、全収率を高めるとともに、生じる廃棄物の量を減少させることが非常に有利であることは明らかであろう。別の重要な要素は、合成の規模を拡大する場合、最終産物の望ましい純度プロファイルを達成することである。大部分の有機反応は副生成物を生じることから、簡単に精製され得る生成物を得ることが望ましい。
本明細書において提供される方法は、WO2010/128401において開示されるプロセスと比べて、試薬および溶媒の量を低減し、より少ない廃棄物を生じる。さらに、本方法は、より高い全収率で改善された純度プロファイルの2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)を生成する。
上記の一般的な説明および以下の詳細な説明の両方は、単に例示的および説明的であり、特許請求される本開示を限定するものではないことが理解されるべきである。
開示の特定の態様は、以下でより詳細に説明する。本出願において使用され、本明細書において明らかにされる用語および定義は、本開示での意味を表すことが意図されている。
単数形「a」、「an」および「the」は、文脈上、別途示されない限り、複数の参照を含む。
「約(approximately)」および「約(about)」という用語は、参照される数値または値とほぼ同じであることを意味する。本明細書で使用される場合、「約(approximately)」および「約(about)」という用語は、一般に、特定の量、頻度または値の±10%を包含すると理解されるべきである。
本開示は、式(I)のEPA誘導体から2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)を調製するためのプロセスであって、
a)還元剤を用いた還元により、式(I)
a)還元剤を用いた還元により、式(I)
のEPA誘導体を、その対応するアルコール(5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン−1−オール(2)
b)ステップa)からのアルコール(2)を単離するステップ、
c)ステップb)からの単離されたアルコール(2)を2−ブロモブタン酸(2−bromobutyric acid)と反応させて、2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)
d)ステップc)からの2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)を単離するステップ、および
e)任意選択で、2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)を精製するステップ
を含む、プロセスに関する。
上述のように、式(I)のEPA誘導体の基−C(=O)Xは、カルボン酸またはカルボキシエステルを表す。一実施形態では、−C(=O)Xは、カルボン酸であり、すなわち、式(I)の化合物はエイコサペンタエン酸(EPA)である。別の実施形態では、−C(=O)Xは、カルボキシルエステルを表す。一実施形態では、カルボキシルエステルは、メチルエステル、エチルエステルおよびプロピルエステルから選択され、すなわち、式(I)のEPA誘導体は、EPAメチルエステル、EPAエチルエステルまたはEPAプロピルエステルでもあってよい。一実施形態では、−C(=O)Xは、C1〜C3カルボキシルエステルを表す。少なくとも1つの実施形態では、式(I)のEPA誘導体は、EPAエチルエステル(1)
使用される式(I)のEPA誘導体は、99%未満の純度であってもよく、例えば、その純度が、98%未満、95%未満、90%未満、85%未満、80%未満、75%未満、70%未満、65%未満、60%未満、55%未満、50%未満、45%未満、または40%未満の純度であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、式(I)のEPA誘導体は、約98%の純度である(GCによる)。少なくとも1つの実施形態では、式(I
)のEPA誘導体は、市販されている。
)のEPA誘導体は、市販されている。
使用されるEPAエチルエステル(1)は、99%未満の純度であってもよく、例えば、その純度が、98%未満、95%未満、90%未満、85%未満、80%未満、75%未満、70%未満、65%未満、60%未満、55%未満、50%未満、45%未満、または40%未満の純度であってよい。少なくとも1つの実施形態では、EPAエチルエステルは、約98%の純度である。少なくとも1つの実施形態では、EPAエチルエステルは、約97%の純度である。少なくとも1つの実施形態では、使用されるEPAエチルエステルは、市販されている。
60%未満の純度のEPAエチルエステル(1)などの式(I)のEPA誘導体を使用し得、効率的で競争力のある精製方法が利用可能であるという条件で、高純度EPA誘導体の使用に対して、特に大規模な場合に、おそらくは費用対効果の高い効率的な代替となるものを与え得ると想定される。
式(I)のEPA誘導体は、野菜、微生物および/または動物供給源に由来し得る。少なくとも1つの実施形態では、EPA誘導体はEPAであり、野菜、微生物および/または動物供給源に由来し得る。少なくとも1つの実施形態では、EPA誘導体はEPAメチルエステルであり、野菜、微生物および/または動物供給源に由来し得る。少なくとも1つの実施形態では、EPA誘導体はEPAエチルエステル(1)であり、野菜、微生物および/または動物供給源に由来し得る。少なくとも1つの実施形態では、EPA誘導体はEPAプロピルエステルであり、野菜、微生物および/または動物供給源に由来し得る。少なくとも1つの実施形態では、動物供給源は、海産油(marine oil)である。
少なくとも1つの実施形態では、海産油は魚油である。
式(I)のEPA誘導体の還元のための好適な還元剤は、以下に限定されないが、水素化リチウムアルミニウム(LAH)、DIBAL−H(iBu2AlH)およびジボラン
(B2H6)を含む。一実施形態では、式(I)のEPA誘導体は、水素化リチウムアルミニウム(LAH)を使用して還元される。少なくとも1つの実施形態では、EPAエチルエステル(1)は、水素化リチウムアルミニウム(LAH)を使用して還元される。別の実施形態では、EPAメチルエステルは、水素化リチウムアルミニウム(LAH)を使用して還元される。別の実施形態では、EPAプロピルエステルは、水素化リチウムアルミニウム(LAH)を使用して還元される。さらに別の実施形態では、EPAは、水素化リチウムアルミニウム(LAH)を使用して還元される。
(B2H6)を含む。一実施形態では、式(I)のEPA誘導体は、水素化リチウムアルミニウム(LAH)を使用して還元される。少なくとも1つの実施形態では、EPAエチルエステル(1)は、水素化リチウムアルミニウム(LAH)を使用して還元される。別の実施形態では、EPAメチルエステルは、水素化リチウムアルミニウム(LAH)を使用して還元される。別の実施形態では、EPAプロピルエステルは、水素化リチウムアルミニウム(LAH)を使用して還元される。さらに別の実施形態では、EPAは、水素化リチウムアルミニウム(LAH)を使用して還元される。
EPAエチルエステルなどの式(I)のEPA誘導体の還元に好適な溶媒は、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)、トルエン、1,4−ジオキサン、2−メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)、またはそれらの混合物を含む。少なくとも1つの実施形態では、式(I)のEPA誘導体の還元に好適な溶媒は、THF、MTBE、トルエン、またはそれらの混合物を含む。一実施形態では、EPA誘導体は、THFの存在下で還元される。少なくとも1つの実施形態では、EPAエチルエステル(1)は、THFの存在下で還元される。さらなる実施形態では、EPAエチルエステル(1)は、THFの存在下でLAHを使用して還元される。一実施形態では、トルエンなどの共溶媒が存在してもよい。少なくとも1つの実施形態では、LAHが、THF:トルエン(2.4:1)混合物中の15%のLAH溶液として提供され得る。
ステップa)による、EPAエチルエステル(1)などの式(I)のEPA誘導体の(
5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン−1−オール(2)への還元は、様々な温度条件下で行われ得る。例えば、少なくとも1つの実施形態では、EPAエチルエステル(1)は、約23℃の周囲温度で還元される。別の実施形態では、EPAエチルエステル(1)は、23℃未満の温度で還元される。少なくとも1つの実施形態では、EPAエチルエステル(1)などの式(I)のEPA誘導体の還元は、0℃から15℃までの範囲の温度で行われる。
5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン−1−オール(2)への還元は、様々な温度条件下で行われ得る。例えば、少なくとも1つの実施形態では、EPAエチルエステル(1)は、約23℃の周囲温度で還元される。別の実施形態では、EPAエチルエステル(1)は、23℃未満の温度で還元される。少なくとも1つの実施形態では、EPAエチルエステル(1)などの式(I)のEPA誘導体の還元は、0℃から15℃までの範囲の温度で行われる。
ステップa)で形成されたアルコール(2)は、任意の好適な方法により、ステップb)で単離される。少なくとも1つの実施形態では、ステップb)は、反応をクエンチさせた後の、抽出処理を含む。反応をクエンチさせるための有用な試薬は、例えば、酸(プロトン供与体)、エステル、アルデヒド、およびケトンなどの様々な水素化物受容体(酸化剤)を含む。少なくとも1つの実施形態では、反応は、酢酸エチル(EtOAc)および塩化アンモニウムを加えることによりクエンチされる。一実施形態では、塩化アンモニウムは、塩化アンモニウムの飽和水溶液として加えられる。その後、酸性溶液の添加によって水相のpHを約2に調整する。好適な酸性溶液は、例えば、HClまたはH2SO4の水溶液を含み得る。一実施形態では、酸溶液は6MのHCl水溶液である。その後、有機相をブラインで洗浄し、蒸発させる。最終的に、処理混合物のトルエン含量を、20〜30w/w%など、0〜30w/w%の間に調整する。
本方法によって作られた(5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン−1−オール(2)は、ステップb)の後、90%超、または95%超の純度など、85%超の純度で得られ得る。出発物質は、アルコール(2)に完全に変換され得、収率は、少なくとも95%など、少なくとも90%である。
本開示の方法によって作られた(5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン−1−オール(2)は、2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)を含む脂肪酸誘導体の調製のための有用な中間体である。
本明細書に開示される方法を使用してEPAエチルエステル(1)などの式(I)のEPA誘導体から調製される(5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン−1−オール(2)の使用は、2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)の費用対効果の高い効率的な合成を提供する。さらに、(5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン−1−オール(2)の2−ブロモブタン酸との直接アルキル化は、他の報告された方法よりも有利である。そのような利点は、アルキル化プロセスの制御の改善、より高い収率、より少ない化学的ステップ、より少ない廃棄物、より低コスト、および全体的により効率的なプロセスであることが含まれる。これらの利点は、とりわけ、化合物(3)の大規模な合成を行うのに有用である。さらには、本開示の方法は、塩素付加溶媒を使用しないことから、環境に有益である(V.AntonucciらOrg.Process Res.Dev.(2011)15:939〜941)。
本開示による直接アルキル化反応は、塩基の存在下で行われてもよい。少なくとも1つの実施形態では、ステップc)の直接アルキル化反応は、塩基の存在下で行われる。好適な塩基は、以下に限定されないが、NaOtBu、NaOH、NaOEtまたはNaHを含む。少なくとも1つの実施形態では、塩基は、NaOtBuまたはNaOHを含む。少なくとも1つの実施形態では、塩基はNaOtBuである。少なくとも1つの実施形態では、塩基は、MTBE中のNaOtBuの溶液である。少なくとも1つの実施形態では、塩基は、MTBE中の10〜20%のNaOtBu、例えば、MTBE中の17%のNa
OtBuなど、MTBE中の5〜30%のNaOtBuの溶液である。
OtBuなど、MTBE中の5〜30%のNaOtBuの溶液である。
直接アルキル化反応は、溶媒の存在下で行われてもよい。少なくとも1つの実施形態では、ステップc)の反応は、溶媒または溶媒の混合物の存在下で行われる。好適な溶媒は、ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、THF、トルエン、キシレン、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)、2−メチルテトラヒドロフラン(2−MeTHF)、ジエチルエーテル、ジメチルスルホキシド(DMSO)、tert−ブタノール(t−BuOH)、またはそれらの混合物を含む。
少なくとも1つの実施形態では、ステップc)で使用される溶媒は、テトラヒドロフラン(THF)、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)、トルエン、またはそれらの混合物である。少なくとも1つの実施形態では、ステップc)は、THFおよびMTBEの混合物中で行われる。少なくとも1つの実施形態では、ステップc)で使用される溶媒はTHFである。代替として、溶媒はMTBEである。
ステップc)の直接アルキル化反応は、いくつかの方法で行われてもよい。少なくとも1つの実施形態では、THFなどの溶媒、アルコール(2)および2−ブロモブタン酸を反応容器内に同時に充填する。別の実施形態では、(5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン−1−オール(2)は、例えば、溶媒の溶液または溶媒中に存在していてもよい。塩基は、当該溶液に直接加えられてもよい。代替として、塩基は、同じまたは異なる溶媒中の溶液として、(2)の溶液に加えられてもよい。同様に、2−ブロモブタン酸は、そのまま、すなわち溶媒なしで、加えられてもよく、代替として、溶媒または溶媒の混合物の溶液の形で反応容器内に加えられてもよい。少なくとも1つの実施形態では、塩基は、溶媒または溶媒混合物に加えられ、ステップc)の反応に溶液または懸濁液として加えられる。
2−ブロモブタン酸は、1回または複数回に分けて、ステップc)の反応に加えられてもよい。例えば、2−ブロモブタン酸は、1回、2回、3回、4回、5回以上に分けて反応に加えられてもよい。少なくとも1つの実施形態では、2−ブロモブタン酸は、2回以上に分けて加えられる。少なくとも1つの実施形態では、2−ブロモブタン酸は、反応混合物に連続して加えられてもよい。少なくとも1つの実施形態では、2−ブロモブタン酸は、バッチ式と連続的な添加との組合せで反応混合物に加えられてもよい。
塩基も同様に、ステップc)の反応に1回または複数回に分けて加えられてもよい。例えば、MTBE中のNaOtBuの溶液は、1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回以上に分けて反応に加えられてもよい。少なくとも1つの実施形態では、MTBE中のNaOtBuの溶液は、ステップc)の反応に3回以上に分けて加えられてもよい。少なくとも1つの実施形態では、MTBE中のNaOtBuの溶液は、ステップc)の反応に連続して加えられてもよい。少なくとも1つの実施形態では、MTBE中のNaOtBuの溶液は、ステップc)の反応にバッチ式と連続的な添加との組合せで加えられてもよい。別の実施形態では、NaOtBuは、ステップc)の反応に固体の形態で加えられてもよい。
少なくとも1つの実施形態では、複数回の添加は、約30から60分の時間にわたって行われる。一実施形態では、複数回の添加は、約30分の時間にわたって行われる。一実施形態では、複数回の添加は、約60分の時間にわたって行われる。少なくとも1つの実施形態では、複数回の添加は、添加と添加との間に約30分をおいて行われる。少なくとも1つの実施形態では、複数回の添加は、添加と添加との間に60分など、少なくとも30分をおいて行われる。複数回を徐々に添加していくことで、アルキル化プロセスの制御を改善させることが可能となり、その結果、不純物の量をより少なくすることができる。
ステップc)の直接アルキル化反応は、様々な温度条件の下で行われてもよい。例えば、少なくとも1つの実施形態では、ステップc)の直接アルキル化反応は、約23℃の周囲温度で行われる。別の実施形態では、ステップc)の直接アルキル化反応は、23℃未満の温度で行われる。少なくとも1つの実施形態では、ステップc)の直接アルキル化反応は5℃から10℃など、5℃から15℃の範囲の温度で行われる。
ステップd)の単離は、様々な方法によって行われてもよい。少なくとも1つの実施形態では、ステップd)は、バッチ式または連続的のいずれかの水性抽出(すなわち、向流抽出(CCE)または向流クロマトグラフィー(CCC)(HPCCCおよびHSCCCを含む))を含む。少なくとも1つの実施形態では、反応は、生成物の抱合、シス/トランス異性化、またはその両方を避けるために、ステップc)の反応混合物に水分含量の低い酸を添加することによってクエンチされている。一実施形態では、酸はギ酸である。一実施形態では、酸添加中の温度は、約5℃から10℃である。その後、水をステップc)の反応混合物に加える。一実施形態では、水添加中の温度は約5℃から10℃である。その後、pHをpH2.5未満に調整する。一実施形態では、pHは、約2〜2.5に調整される。一実施形態では、pHは、1:1の濃HCIと水との混合物によって調整される。相が分離され、好適な有機溶媒を用いて1回または複数回にわたって水相を抽出する。適切な溶媒は、MTBE、トルエン、ヘプタン、ペンタン、2−メチルテトラヒドロフラン、メチルシクロヘキサン、またはそれらの混合物であってもよい。一実施形態では、溶媒はMTBEである。少なくとも1つの実施形態では、混合された有機相は、水で1回または複数回にわたって洗浄される。少なくとも1つの実施形態では、混合された有機相は、水で少なくとも1回、好ましくは3回にわたって洗浄される。その後、有機相は、硫酸ナトリウムを用いて乾燥させ、セライトなどの珪藻土を通じてろ過してもよく、その後、溶媒を蒸発させて、粗製の2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)を得る。
一実施形態(ステップd1)によると、粗製の2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)はさらに、2−メチルテトラヒドロフラン、MTBE、トルエン、ヘプタン、ペンタン、メチルシクロヘキサン、またはそれらの混合物などの好適な有機溶媒中に溶解され得る。一実施形態では、残留物は、2−メチルテトラヒドロフラン中に溶解する。溶解された残留物は、NaHCO3(aq)およびNaCl(aq)の飽和溶液を用いて1回または複数
回にわたって順次洗浄する。水および2−メチルテトラヒドロフランを当該有機相に加えて、相を分離する前に生成物を水相に移動させるために、pHをpH12〜13など、8より上に調整する。一実施形態では、pHは、50%のNaOH水溶液を加えることで調整する。水相を、2−メチルテトラヒドロフラン、MTBE、トルエン、ヘプタン、ペンタン、メチルシクロヘキサン、またはそれらの混合物などの好適な有機溶媒を用いて洗浄する。一実施形態では、水相は、2−メチルテトラヒドロフランを用いて洗浄する。水相は、例えばチャコールおよびセライトの使用によって清澄化され、pHは酸、例えばHCl(aq)を用いて、約2〜2.5に調整される。一実施形態では、pHは、濃HClによって調整される。生成物を有機溶媒中に抽出し、水で洗浄する。一実施形態では、有機溶媒は、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)である。溶媒を蒸発させる。残留物はさらに、有機溶媒に溶解されてもよい。一実施形態では、溶媒はペンタンである。溶解された生成物は、シリカを用いてさらに清澄化してもよい。安定剤(例えば、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)または3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシトルエン(BHT))を、真空での蒸発前に生成物に加えてもよい。一実施形態では、安定剤はBHAである。最終生成物は、光および湿気から保護された不活性雰囲気の下で保たれなければならない。
回にわたって順次洗浄する。水および2−メチルテトラヒドロフランを当該有機相に加えて、相を分離する前に生成物を水相に移動させるために、pHをpH12〜13など、8より上に調整する。一実施形態では、pHは、50%のNaOH水溶液を加えることで調整する。水相を、2−メチルテトラヒドロフラン、MTBE、トルエン、ヘプタン、ペンタン、メチルシクロヘキサン、またはそれらの混合物などの好適な有機溶媒を用いて洗浄する。一実施形態では、水相は、2−メチルテトラヒドロフランを用いて洗浄する。水相は、例えばチャコールおよびセライトの使用によって清澄化され、pHは酸、例えばHCl(aq)を用いて、約2〜2.5に調整される。一実施形態では、pHは、濃HClによって調整される。生成物を有機溶媒中に抽出し、水で洗浄する。一実施形態では、有機溶媒は、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)である。溶媒を蒸発させる。残留物はさらに、有機溶媒に溶解されてもよい。一実施形態では、溶媒はペンタンである。溶解された生成物は、シリカを用いてさらに清澄化してもよい。安定剤(例えば、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)または3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシトルエン(BHT))を、真空での蒸発前に生成物に加えてもよい。一実施形態では、安定剤はBHAである。最終生成物は、光および湿気から保護された不活性雰囲気の下で保たれなければならない。
代替として、一実施形態(ステップd2)によると、粗製の2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)はCCEによって精製される。有機相は、CCEにとって好適な溶媒または溶媒混合物である(例えば、MTBE、トルエン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、酢酸エチル、メチルシクロヘキサン、2−メチルテトラヒドロフランもしくはトルエン、またはそれらの混合物)。有機相は、酸(例えば、ギ酸、酢酸またはトリフルオロ酢酸(TFA))または塩基(例えば、トリエチルアミン)を含有してもよい。一実施形態では、残留物がペンタン中に溶解しており、例えば、10w/w%のペンタン中の溶液など、5〜50w/w%のペンタン中の溶液となっている。水相は、水、または、例えばアルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール)、アセトニトリル(asentonitorile)またはアセトンの水溶液である。水相は、酸(例えば、ギ酸、酢酸またはTFA)または塩基(例えば、トリエチルアミン)を含有し得る。一実施形態では、水溶液は、67%のメタノール水溶液など、メタノールのものである。相は、適切な流量でCCE装置に投入される。CCEは、2−ブロモブタン酸およびクロトン酸などの不純物のレベルがICHガイドライン(新有効成分含有医薬品のうち製剤の不純物に関するガイドラインICH Topic Q3B(R2))に適合するまで、継続される/繰り返される。該当する場合には、適切な割合がプールされ、次いで真空中で濃縮される。残留物はさらに、好適な有機溶媒(例えば、2−メチルテトラヒドロフラン、MTBE、トルエン、ヘプタン、ペンタン、またはメチルシクロヘキサン)中に溶解されてもよい。一実施形態では、残留物は、2−メチルテトラヒドロフラン中に溶解される。水、または、例えばアルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール)、アセトニトリル(asentonitorile)またはアセトンの水溶液が有機相に加えられる。一実施形態では、溶液は水であり、相を分離する前に生成物を水相に移動させるために、pHをpH12〜13など、8より上に調整する。一実施形態では、pHは、50%のNaOH水溶液を加えることで調整する。水相を、好適な有機溶媒(例えば、2−メチルテトラヒドロフラン、MTBE、トルエン、ヘプタン、ペンタン、メチルシクロヘキサン、またはそれらの混合物)を用いて洗浄する。一実施形態では、水相は、2−メチルテトラヒドロフランを用いて洗浄する。水相は、チャコールおよびセライトの使用により清澄化してもよく、pHは酸、例えばHCl(aq)を用いて、約2〜2.5など、2.5未満に調整される。一実施形態では、pHは、濃HClによって調整される。生成物を好適な有機溶媒(2−メチルテトラヒドロフラン、MTBE、トルエン、ヘプタン、ペンタン、メチルシクロヘキサン、またはそれらの混合物)中に抽出し、水で洗浄する。一実施形態では、有機溶媒はMTBEである。溶媒を真空中で蒸発させる。残留物は、好適な有機溶媒(例えば、2−メチルテトラヒドロフラン、MTBE、トルエン、ヘプタン、ペンタン、メチルシクロヘキサン、またはそれらの混合物)中に溶解している可能性がある。一実施形態では、溶媒はペンタンである。溶解された生成物は、シリカを用いてさらに清澄化され得る。安定剤(例えば、BHAまたはBHT)を、真空での蒸発前に生成物に加えてもよい。一実施形態では、安定剤はBHAである。最終生成物は、光および湿気から保護された不活性雰囲気の下で保たれなければならない。
代替的に、一実施形態(ステップd3)によると、粗製の2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)はCCEによって精製される。有機相は、CCEにとって好適な溶媒または溶媒混合物である(例えば、MTBE、トルエン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、酢酸エチル、メチルシクロヘキサン、2−メチルテトラヒドロフランもしくはトルエン、またはそれらの混合物)。有機相は、酸(例えば、ギ酸、酢酸またはトリフルオロ酢酸(TFA))または塩基(例えば、トリエチルアミン)を含有してもよい。一実施形態では、残留物がペンタン中に溶解しており、例えば、10w/w%のペンタン中の溶液など、5〜50w/w%のペンタン中の溶液となっている。水相は、水、または、例えばアルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール)、アセトニトリル(ase
ntonitorile)またはアセトンの水溶液である。水相は、酸(例えば、ギ酸、酢酸またはTFA)または塩基(例えば、トリエチルアミン)を含有し得る。一実施形態では、水溶液は、67%のメタノール水溶液など、メタノールのものである。相は、適切な流量でCCE装置に投入される。CCEは、2−ブロモブタン酸およびクロトン酸などの不純物のレベルがICHガイドライン(新有効成分含有医薬品のうち製剤の不純物に関するガイドラインICH Topic Q3B(R2))に適合するまで、継続される/繰り返される。該当する場合には、適切な割合がプールされ、次いで真空中で濃縮される。残留物はさらに、好適な有機溶媒(例えば、2−メチルテトラヒドロフラン、MTBE、トルエン、ヘプタン、ペンタン、またはメチルシクロヘキサン、またはそれらの混合物)中に溶解されてもよい。一実施形態では、残留物は、ペンタン中に溶解される。(CCEを通じて2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)のキャリアとして使用される溶媒/溶出剤がペンタンである場合、濃縮またはペンタンの添加のいずれかによってのみ、その量を適切なレベルまで調整し得る。)ペンタン溶液に加えられるのは、好適な共溶媒(例えば、2−メチルテトラヒドロフラン、MTBE、トルエン、ヘプタンまたはメチルシクロヘキサン)である。一実施形態では、溶媒はMTBEである。次いで、この溶液に加えられるのは、水、または、例えばアルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール)、アセトニトリル(asentonitorile)またはアセトンの水溶液である。一実施形態では、溶液にメタノールおよび水が加えられ、次いで、相を分離する前に生成物を水相に移動させるために、pHをpH12〜13など、8より上に調整する。一実施形態では、pHは、NaOHなどの塩基によって調整される。一実施形態では、40%のNaOH水溶液が加えられる。水相を好適な有機溶媒(例えば、2−メチルテトラヒドロフラン、MTBE、トルエン、ヘプタン、ペンタン、メチルシクロヘキサン、またはそれらの混合物)で洗浄する。一実施形態では、水相をMTBEで洗浄する。水相は、チャコールおよびセライトの使用により清澄化してもよい。次いで、水相に、好適な有機溶媒(例えば、MTBE、トルエン、ヘプタン、ペンタン、2−メチルテトラヒドロフラン、またはメチルシクロヘキサン)を加える。一実施形態では、溶媒はペンタンである。pHは、2.5未満に調整される。一実施形態では、pHは、HCl(aq)を用いて約2〜2.5に調整される。一実施形態では、pHは、1:1の濃HClと水との混合物によって調整される。相は、かき混ぜられ分離される。水相は、上述の有機溶媒を用いて1回または複数回にわたって抽出してもよい。プールした有機溶媒を、水および/またはブラインで洗浄してもよい。溶媒を蒸発させる。残留物はさらに、適切な有機溶媒中に溶解されうる。一実施形態では、溶媒はペンタンである。溶解した生成物は、シリカを用いてさらに清澄化され得る。安定剤(例えば、BHAまたはBHT)を、真空での蒸発前に生成物に加えてもよい。一実施形態では、安定剤はBHAである。最終生成物は、光および湿気から保護された不活性雰囲気の下で保たれなければならない。
ntonitorile)またはアセトンの水溶液である。水相は、酸(例えば、ギ酸、酢酸またはTFA)または塩基(例えば、トリエチルアミン)を含有し得る。一実施形態では、水溶液は、67%のメタノール水溶液など、メタノールのものである。相は、適切な流量でCCE装置に投入される。CCEは、2−ブロモブタン酸およびクロトン酸などの不純物のレベルがICHガイドライン(新有効成分含有医薬品のうち製剤の不純物に関するガイドラインICH Topic Q3B(R2))に適合するまで、継続される/繰り返される。該当する場合には、適切な割合がプールされ、次いで真空中で濃縮される。残留物はさらに、好適な有機溶媒(例えば、2−メチルテトラヒドロフラン、MTBE、トルエン、ヘプタン、ペンタン、またはメチルシクロヘキサン、またはそれらの混合物)中に溶解されてもよい。一実施形態では、残留物は、ペンタン中に溶解される。(CCEを通じて2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)のキャリアとして使用される溶媒/溶出剤がペンタンである場合、濃縮またはペンタンの添加のいずれかによってのみ、その量を適切なレベルまで調整し得る。)ペンタン溶液に加えられるのは、好適な共溶媒(例えば、2−メチルテトラヒドロフラン、MTBE、トルエン、ヘプタンまたはメチルシクロヘキサン)である。一実施形態では、溶媒はMTBEである。次いで、この溶液に加えられるのは、水、または、例えばアルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール)、アセトニトリル(asentonitorile)またはアセトンの水溶液である。一実施形態では、溶液にメタノールおよび水が加えられ、次いで、相を分離する前に生成物を水相に移動させるために、pHをpH12〜13など、8より上に調整する。一実施形態では、pHは、NaOHなどの塩基によって調整される。一実施形態では、40%のNaOH水溶液が加えられる。水相を好適な有機溶媒(例えば、2−メチルテトラヒドロフラン、MTBE、トルエン、ヘプタン、ペンタン、メチルシクロヘキサン、またはそれらの混合物)で洗浄する。一実施形態では、水相をMTBEで洗浄する。水相は、チャコールおよびセライトの使用により清澄化してもよい。次いで、水相に、好適な有機溶媒(例えば、MTBE、トルエン、ヘプタン、ペンタン、2−メチルテトラヒドロフラン、またはメチルシクロヘキサン)を加える。一実施形態では、溶媒はペンタンである。pHは、2.5未満に調整される。一実施形態では、pHは、HCl(aq)を用いて約2〜2.5に調整される。一実施形態では、pHは、1:1の濃HClと水との混合物によって調整される。相は、かき混ぜられ分離される。水相は、上述の有機溶媒を用いて1回または複数回にわたって抽出してもよい。プールした有機溶媒を、水および/またはブラインで洗浄してもよい。溶媒を蒸発させる。残留物はさらに、適切な有機溶媒中に溶解されうる。一実施形態では、溶媒はペンタンである。溶解した生成物は、シリカを用いてさらに清澄化され得る。安定剤(例えば、BHAまたはBHT)を、真空での蒸発前に生成物に加えてもよい。一実施形態では、安定剤はBHAである。最終生成物は、光および湿気から保護された不活性雰囲気の下で保たれなければならない。
代替として、一実施形態(ステップd4)によると、粗製の2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)はCCCによって精製される。有機相は、CCCにとって好適な溶媒または溶媒混合物である(例えば、MTBE、トルエン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、酢酸エチル、メチルシクロヘキサン、2−メチルテトラヒドロフランもしくはトルエン、またはそれらの混合物)。有機相は、酸(例えば、ギ酸、酢酸またはTFA)または塩基(例えば、トリエチルアミン)を含有してもよい。一実施形態では、有機溶媒は、0.1%の酢酸を含有するヘキサンである。水相は、水、または、例えばアルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール)、アセトニトリル(asentonitorile)またはアセトンの水溶液である。水相は、酸(例えば、ギ酸、酢酸またはTFA)または塩基(例えば、トリエチルアミン)を含有し得る。一実施形態では、水性溶媒は、0.1%の酢酸を含有する水分15%のメタノールなど、0.1%の酢酸を含有するメタノール水溶液である。CCCは、逆相モード、順相モードのいずれか、または二重
モード(dual−mode)で、適切な流量で操作してもよい。所望の純度の2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)が得られるまで、すなわち、適切なレベルの不純物に到達するまで、精製が継続される/繰り返される。溶解された生成物は、プロセス中にチャコールおよび/またはシリカを用いて清澄化され得る。安定剤(例えば、BHTまたはBHA)を、真空での蒸発前に生成物に加えてもよい。一実施形態では、安定剤はBHAである。最終生成物は、光および湿気から保護された不活性雰囲気の下で保たれなければならない。
モード(dual−mode)で、適切な流量で操作してもよい。所望の純度の2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)が得られるまで、すなわち、適切なレベルの不純物に到達するまで、精製が継続される/繰り返される。溶解された生成物は、プロセス中にチャコールおよび/またはシリカを用いて清澄化され得る。安定剤(例えば、BHTまたはBHA)を、真空での蒸発前に生成物に加えてもよい。一実施形態では、安定剤はBHAである。最終生成物は、光および湿気から保護された不活性雰囲気の下で保たれなければならない。
代替として、一実施形態(ステップd5)によると、粗製の2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)は、上述したようなCCEとCCCとを組み合わせることによって精製される。不純物のレベルが、2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)についての原薬に関する規格に適合するまで、精製が継続される。溶解された生成物は、プロセス中にチャコールおよび/またはシリカを用いて清澄化され得る。安定剤(例えば、BHTまたはBHA)を、真空での蒸発前に生成物に加えてもよい。一実施形態では、安定剤はBHAである。最終生成物は、光および湿気から保護された不活性雰囲気の下で保たれなければならない。
代替として、一実施形態(ステップd6)によると、粗製の2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)は、上述したようなバッチ式の抽出とCCCとを組み合わせることによって精製される。不純物のレベルが、2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)について原薬に関する規格に適合するまで、精製が継続される。溶解された生成物は、プロセス中にチャコールおよび/またはシリカを用いて清澄化され得る。安定剤(例えば、BHTまたはBHA)を、真空での蒸発前に生成物に加えてもよい。一実施形態では、安定剤はBHAである。最終生成物は、光および湿気から保護された不活性雰囲気の下で保たれなければならない。
ステップe)の2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)のさらなる精製のための好適な技法は、当業者に既知の方法による、クロマトグラフィー(例えば、フラッシュクロマトグラフィー、HPLC、超臨界流体、疑似移動床式(SMB)、マルチカラム向流溶媒勾配精製(MCSGP)、および高性能向流クロマトグラフィー(HPCCC)の使用によって)または蒸留を含む。
ステップe)の2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)のキラル分割のための好適な技法は、当業者に既知の方法による、キラル分割剤およびカラムクロマトグラフィー(例えば、フラッシュクロマトグラフィー、HPLC、超臨界流体、疑似移動床式(SMB)、マルチカラム向流溶媒勾配精製(MCSGP)、および高速向流クロマトグラフィー(HPCCC)の使用によって)または蒸留、あるいはキラルカラムクロマトグラフィーによる分割を含む。キラル分割剤を使用する2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)のキラル分割の一例は、WO2012/059818の実施例3〜5に記載されている。
PUFAは非常に不飽和であることから、これらの酸素への曝露は制御する必要がある。したがって、少なくとも1つの実施形態では、本開示のステップa)〜e)は、酸素への曝露を最小限にするように行われる。少なくとも1つの実施形態では、ステップa)〜
e)は、窒素またはアルゴンガスなどの不活性雰囲気中で行われる。
e)は、窒素またはアルゴンガスなどの不活性雰囲気中で行われる。
少なくとも1つの実施形態では、2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)が、EPAエチルエステル(1)から出発して、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%または少なくとも80%など、少なくとも50%の全収率で得られる。
少なくとも1つの実施形態では、2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)が、少なくとも95%の純度など、少なくとも97%の純度など、または少なくとも99%の純度など、少なくとも90%の純度で得られる。
反応ステップは、大規模で行われてもよい。少なくとも1つの実施形態では、「大規模」とは、少なくとも5kg、少なくとも8kg、少なくとも10kg、少なくとも25kg、少なくとも50kg、少なくとも100kg、少なくとも250kg、または少なくとも500kgの使用など、少なくとも1kgの出発物質、中間体、または試薬の使用を指す。
実施例
本明細書において使用される略語は、以下の化合物、試薬および置換基を表す:ナトリウムtert−ブトキシド(NaOtBuまたはtBuONa);水酸化ナトリウム(NaOH);テトラヒドロフラン(THF);メチルtert−ブチルエーテル(MTBE);脱イオン水(DI水);ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA);水素化リチウムアルミニウム(LAH)。本明細書において使用される他の略語は:水の(aqueous)(aq.)、当量(equivalents)(eq.)である。略語が定義されていない場合、当該略語は、その一般的に受け入れられている意味を有する。
本明細書において使用される略語は、以下の化合物、試薬および置換基を表す:ナトリウムtert−ブトキシド(NaOtBuまたはtBuONa);水酸化ナトリウム(NaOH);テトラヒドロフラン(THF);メチルtert−ブチルエーテル(MTBE);脱イオン水(DI水);ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA);水素化リチウムアルミニウム(LAH)。本明細書において使用される他の略語は:水の(aqueous)(aq.)、当量(equivalents)(eq.)である。略語が定義されていない場合、当該略語は、その一般的に受け入れられている意味を有する。
ここで、開示が以下の非限定例によってさらに説明され、適宜、当該分野の化学者にとって既知の標準的な技法、および、これらの実施例に記載されているものに類似の技法が使用されてもよい。別途記載されていない限り、生成物の取扱いおよび保管など、すべての反応は、窒素雰囲気の下で行った;すべての反応は周囲温度で、通常は18〜25℃の範囲で、無水状態の下で少なくとも98%の純度を有する溶媒を用いて行った;収率は例示のためにのみ与えられ、必ずしも実現可能な最大値ではない。
(5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン−1−オール(2)の調製
酢酸エチル(6.4kg)を、5〜15℃で30〜45分の時間をかけて加えて、反応混合物を0〜15℃で約30〜40分間撹拌した。その後、塩化アンモニウムの飽和水溶液108kgを加え、さらに水(160kg)を加えて、6M HCl水溶液を用いてpHを約2に調整した。相を分離し、有機相をブライン(190kg)で洗浄した。有機相を蒸発させて、トルエン含量を約22w/w%に調整した。表題化合物(2)の純度は、少なくとも95%(HPLC)であると判定された。
2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)の調製
いて3回洗浄し、次いでNaCl飽和水溶液(27.5kg)を用いて洗浄した。任意選択で、残存する2−ブロモブタン酸および/またはクロトン酸を除去するために、洗浄手順を繰り返す。2−MeTHF(282kg)およびDI水(285kg)を粗生成物に加え、生成物を水相に移動させるために、50%のNaOH水溶液を用いてpHを12〜13に調整した。混合物を30分間撹拌し、その後、相を、少なくとも30分間分離させた。相が分離され、2−MeTHF(280kg)を水相に加え、混合物を30分間撹拌した。再び、相を少なくとも30分間分離させ、相が分離された。水相をセライト(2.2kg)とチャコール(1kg)とを用いて清澄化し、固形物をろ過し、20%NaOH水溶液12kgを用いて洗浄した。濃HCl(aq.)を用いてpHを2〜2.5に調整
し、得られた混合物を、MTBE(3×22kg)を用いて抽出した。合わせた有機相を、DI水(30kg)を用いて洗浄し、有機相をシリカ(9.4kg)を用いて清澄化し、固形物をろ過し、MTBE(20kg)を用いて洗浄した。有機相を薄膜蒸発器に2回かけることにより濃縮させた。残留物をペンタン(54kg)中に溶解させ、シリカ(0.8kg)を使用して2回清澄化してその度にろ過し、ペンタン(7kg)を用いて洗浄した。BHA安定剤(0.03%)を加えた。混合物を0.5□mフィルターでろ過し、真空中で溶媒を蒸発させて、2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)を得た。EPAエチルエステル(1)から出発する全収率は約53%であった。純度は、HPLCにより96.9%であると判定された。
2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)の調製
し、次いでNaCl飽和水溶液(70kg)を用いて洗浄した。任意選択で、残存する2−ブロモブタン酸および/またはクロトン酸を除去するために、洗浄手順を繰り返す。2−MeTHF(710kg)およびDI水(710kg)を粗生成物(粗製物B)に加え、生成物を水相に移動させるために、50%のNaOH水溶液を用いてpHを12〜13に調整した。混合物を30分間撹拌し、その後、相を分離させた。相が分離され、2−M
eTHF(700kg)を水相に加え、混合物を30分間撹拌した。再び、相を分離させ、相が分離された。水相をチャコール(2.5kg)とセライト(5.5kg)とを用いて清澄化し、固形物をろ過し、20%NaOH水溶液30kgを用いて洗浄した。合わせた水相をセライト(5.5kg)を用いて清澄化し、固形物をろ過し、20%NaOH水溶液30kgを用いて洗浄した。濃HCl(aq.)を用いてpHを2〜2.5に調整し、得られた混合物を、MTBE(3×55kg)を用いて抽出した。合わせた有機相を、DI水(74kg)を用いて洗浄した。有機相を薄膜蒸発器に2回かけることにより濃縮させた。残留物をペンタン(135kg)中に溶解させ、シリカ(2kg)を使用して2回清澄化してその度にろ過し、ペンタン(17.5kg)を用いて洗浄した。BHA安定剤(0.03%)を加えた。混合物を0.5□mフィルターでろ過し、真空中で溶媒を蒸発させて、2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)を得た。EPAエチルエステル(1)から出発する全収率は約65%であった。純度は、HPLCにより96%であると判定された。
CCEを使用する粗製の2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)の精製
充填式カラム型抽出器;内径:40mm、長さ:520mm、充填物(filling):1/8’’ディクソンリング(Dixon−rings)(ステンレス鋼)を使用して精製を行った。10w/w%の粗PRB−01022(実施例3の粗製物Aに相当)のペンタン中の溶液を流量20mL/分で抽出器の底部に導入し、67%メタノール水溶液もまた、流量20mL/分で抽出器の頂部に導入した。Milton−Roy LMI投入(dosing)ポンプを使用して溶液を拡散させた。最初の操作の後、ペンタン溶液中のクロトン酸のレベルは0.0118w/w%未満であり、2−ブロモブタン酸のレベルは0.49w/w%であった。上述の手順を繰り返すことでペンタン相をさらに精製した。第2の操作の後、ペンタン溶液中のクロトン酸のレベルは0.0002w/w%(2ppm)であり、2−ブロモブタン酸のレベルは0.015w/w%(150ppm)であった。クロトン酸および2−ブロモブタン酸のレベルをさらに低減させるために、手順を繰り返すことができる。
充填式カラム型抽出器;内径:40mm、長さ:520mm、充填物(filling):1/8’’ディクソンリング(Dixon−rings)(ステンレス鋼)を使用して精製を行った。10w/w%の粗PRB−01022(実施例3の粗製物Aに相当)のペンタン中の溶液を流量20mL/分で抽出器の底部に導入し、67%メタノール水溶液もまた、流量20mL/分で抽出器の頂部に導入した。Milton−Roy LMI投入(dosing)ポンプを使用して溶液を拡散させた。最初の操作の後、ペンタン溶液中のクロトン酸のレベルは0.0118w/w%未満であり、2−ブロモブタン酸のレベルは0.49w/w%であった。上述の手順を繰り返すことでペンタン相をさらに精製した。第2の操作の後、ペンタン溶液中のクロトン酸のレベルは0.0002w/w%(2ppm)であり、2−ブロモブタン酸のレベルは0.015w/w%(150ppm)であった。クロトン酸および2−ブロモブタン酸のレベルをさらに低減させるために、手順を繰り返すことができる。
バッチ式の抽出法を使用する粗製の2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)の代替的な精製
粗製の2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)(50g、実施例3の粗製物Bに相当)をペンタン(240mL)中に溶解させ、次いでMTBE(680ml)、MeOH(200ml)およびDI水(400ml)を加えた。40%NaOH(aq.18mL)を用いてpHを12〜13に設定。相を定着させる前に、混合物を30分間かき混ぜた。相を分離し、水相を2回、MTBE(2×820mL)で洗浄した。その後、水相にペンタン(200ml)を加えて、得られた混合物を1:1の濃HClと水との混合物(30ml)を用いてpH2へと酸性化した。混合物をかき混ぜ、その後定着させた。相を分離し、有機相を真空中で濃縮し、43gの生成物(HPLC純度95.63%)を得た。
粗製の2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)(50g、実施例3の粗製物Bに相当)をペンタン(240mL)中に溶解させ、次いでMTBE(680ml)、MeOH(200ml)およびDI水(400ml)を加えた。40%NaOH(aq.18mL)を用いてpHを12〜13に設定。相を定着させる前に、混合物を30分間かき混ぜた。相を分離し、水相を2回、MTBE(2×820mL)で洗浄した。その後、水相にペンタン(200ml)を加えて、得られた混合物を1:1の濃HClと水との混合物(30ml)を用いてpH2へと酸性化した。混合物をかき混ぜ、その後定着させた。相を分離し、有機相を真空中で濃縮し、43gの生成物(HPLC純度95.63%)を得た。
CCCを使用する粗製の2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)の精製
粗製の2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)(300mg、実施例3の濃縮粗製物Bに相当)(HPLCにより60%の純度)を、62%純(GC)EPAエチルエステルを出
発物質として調製した。粗生成物を、逆相モードで(すなわち、水相が移動相である)溶媒系としてヘキサン:メタノール:水(20:17:3)+0.1%酢酸を使用して、アイソクラティックCCCを操作して精製した。適切な割合をプールして、96%の純度で生成物を得た。
粗製の2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)(300mg、実施例3の濃縮粗製物Bに相当)(HPLCにより60%の純度)を、62%純(GC)EPAエチルエステルを出
発物質として調製した。粗生成物を、逆相モードで(すなわち、水相が移動相である)溶媒系としてヘキサン:メタノール:水(20:17:3)+0.1%酢酸を使用して、アイソクラティックCCCを操作して精製した。適切な割合をプールして、96%の純度で生成物を得た。
Claims (96)
- 式(I)のEPA誘導体から2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)を調製するための方法であって、
a)還元剤を用いた還元により、式(I)
のEPA誘導体を、
その対応するアルコール(5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン−1−オール(2)
b)ステップa)からのアルコール(2)を単離するステップ、
c)ステップb)からの単離されたアルコール(2)を2−ブロモブタン酸と反応させて、2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)
d)ステップc)からの2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)を単離するステップ、および
e)任意選択で、2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)を精製するステップ
を含む、方法。 - 基−C(=O)Xがカルボン酸であり、式(I)の化合物がエイコサペンタエン酸(EPA)である、請求項1に記載の方法。
- 式(I)中の基−C(=O)Xがカルボキシルエステルである、請求項1に記載の方法。
- エステルが、メチルエステル、エチルエステルおよびプロピルエステルから選択される、請求項3に記載の方法。
- 式(I)のEPA誘導体が、EPAエチルエステル(1)
- 式(I)のEPA誘導体が99%未満の純度である、請求項1に記載の方法。
- 式(I)のEPA誘導体が約98%の純度である、請求項6に記載の方法。
- EPAが99%未満の純度である、請求項2に記載の方法。
- EPAが約98%の純度である、請求項8に記載の方法。
- EPAメチルエステル、EPAエチルエステルまたはEPAプロピルエステルが99%未満の純度である、請求項4に記載の方法。
- EPAメチルエステル、EPAエチルエステルまたはEPAプロピルエステルが約98%の純度である、請求項10に記載の方法。
- EPAエチルエステル(1)が99%未満の純度である、請求項5に記載の方法。
- EPAエチルエステル(1)が約97%または約98%の純度である、請求項12に記載の方法。
- 還元剤が、水素化リチウムアルミニウム(LAH)、DIBAL−H(iBu2AlH
)およびジボラン(B2H6)から選択される、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。 - 還元剤が水素化リチウムアルミニウム(LAH)である、請求項14に記載の方法。
- ステップa)の反応が、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、トルエン、1,4−ジオキサン、2−メチルテトラヒドロフラン、またはそれらの混合物の存在下で行われる、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
- ステップa)の反応が、テトラヒドロフラン、メチルtert−ブチルエーテル、トルエン、またはそれらの混合物の存在下で行われる、請求項16に記載の方法。
- ステップa)の反応が、テトラヒドロフランの存在下で行われる、請求項17に記載の方法。
- LAHが、THF:トルエン(2.4:1)混合物中の15%のLAH溶液として提供され得る、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
- ステップa)の反応が、約23℃の温度で行われる、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
- ステップa)の反応が、23℃未満の温度で行われる、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
- ステップa)の反応が、0℃から15℃までの範囲の温度で行われる、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
- ステップa)の反応が、0℃から15℃までの範囲の温度で、テトラヒドロフラン中のLAHの存在下で、約98%の純度を有する式(I)のEPA誘導体を還元することを含む、請求項1に記載の方法。
- ステップa)の反応が、0℃から15℃までの範囲の温度で、テトラヒドロフラン中のLAHの存在下で、約97%または約98%の純度を有するEPAエチルエステル(1)を還元することを含む、請求項1または23のいずれか一項に記載の方法。
- ステップa)の反応が、酢酸エチルおよび塩化アンモニウムを加えることにより反応をクエンチすることをさらに含む、請求項1から24のいずれか一項に記載の方法。
- 塩化アンモニウムが、塩化アンモニウムの飽和水溶液として加えられる、請求項25に記載の方法。
- ステップb)において(5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン−1−オール(2)を単離することが、抽出処理を含む、請求項1から25のいずれか一項に記載の方法。
- ステップb)において(5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン−1−オール(2)を単離することが、水を加えること、および酸性溶液の添加によって水相のpHを約2に調整することを含む、請求項27に記載の方法。
- 酸性溶液が、HClの水溶液を含む、請求項28に記載の方法。
- ステップb)において(5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン−1−オール(2)を単離することが、有機相をブラインで洗浄すること、相を分離すること、および有機溶媒を蒸発させることをさらに含む、請求項28に記載の方法。
- (5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン−1−オール(2)が、ステップb)の後、85%超の純度で得られる、請求項1から30のいずれか一項に記載の方法。
- (5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン−1−オール(2)が、90%超の純度で得られる、請求項1から30のいずれか一項に記載の方法。
- (5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン−1−オール(2)が、95%超の純度で得られる、請求項1から30のいずれか一項に記載の方法。
- (5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペン
タエン−1−オール(2)が、少なくとも90%の収率で得られる、請求項1から30のいずれか一項に記載の方法。 - (5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン−1−オール(2)が、少なくとも95%の収率で得られる、請求項1から30のいずれか一項に記載の方法。
- ステップc)の反応が、塩基の存在下で行われる、請求項1から35のいずれか一項に記載の方法。
- 塩基が、NaOH、NaOEt、NaH、およびNaOtBuから選択される、請求項36に記載の方法。
- 塩基が、NaOHおよびNaOtBuから選択される、請求項37に記載の方法。
- 塩基がNaOtBuである、請求項37または38に記載の方法。
- ステップc)の反応が、溶媒の存在下で行われる、請求項1から39のいずれか一項に記載の方法。
- 溶媒が、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、N−メチル−2−ピロリドン、トルエン、キシレン、メチルtert−ブチルエーテル、2−メチルテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメチルスルホキシド、tert−ブタノール、およびそれらの混合物から選択される、請求項40に記載の方法。
- 溶媒が、テトラヒドロフラン、メチルtert−ブチルエーテル、トルエン、およびそれらの混合物から選択される、請求項41に記載の方法。
- 溶媒が、テトラヒドロフランとメチルtert−ブチルエーテルとの混合物である、請求項42に記載の方法。
- ステップc)の反応の少なくとも一部が23℃で行われる、請求項1から43のいずれか一項に記載の方法。
- ステップc)の反応の少なくとも一部が23℃未満で行われる、請求項1から43のいずれか一項に記載の方法。
- ステップc)の反応の少なくとも一部が、約5℃から15℃または約5℃から10℃で行われる、請求項1から43のいずれか一項に記載の方法。
- 2−ブロモブタン酸が、ステップc)において1回または複数回に分けて反応混合物に加えられる、請求項1から46のいずれか一項に記載の方法。
- 2−ブロモブタン酸が、ステップc)において2回以上に分けて反応混合物に加えられる、請求項1から47のいずれか一項に記載の方法。
- 2−ブロモブタン酸が、ステップc)において反応混合物に連続して加えられる、請求項1から46のいずれか一項に記載の方法。
- 2−ブロモブタン酸が、ステップc)においてバッチ式と連続的な添加との組合せで反
応混合物に加えられる、請求項1から46のいずれか一項に記載の方法。 - NaOtBuが、MTBE中の溶液として反応混合物に加えられる、請求項39に記載の方法。
- NaOtBuが、固体の形態で反応混合物に加えられる、請求項39に記載の方法。
- NaOtBu/MTBE溶液が、1回または複数回に分けて反応混合物に加えられる、請求項51に記載の方法。
- NaOtBu/MTBE溶液が、3回以上に分けて反応混合物に加えられる、請求項53に記載の方法。
- NaOtBu/MTBE溶液が、反応混合物に連続して加えられる、請求項50に記載の方法。
- NaOtBu/MTBE溶液が、バッチ式と連続的な添加との組合せで反応混合物に加えられる、請求項39に記載の方法。
- 複数回の添加が、約30分から約60分の時間をかけて行われる、請求項47、48、53または54に記載の方法。
- 複数回の添加が約30分の時間をかけて行われる、請求項47、48、53または54に記載の方法。
- 複数回の添加が、添加と添加の間に約60分をおいて行われる、請求項47、48、53または54のいずれか一項に記載の方法。
- ステップd)が水性抽出を含む、請求項1から59のいずれか一項に記載の方法。
- 抽出がバッチ式である、請求項60に記載の方法。
- 抽出が連続的である、請求項60に記載の方法。
- 抽出が、向流抽出(CCE)、向流クロマトグラフィー(CCC)またはそれらの混合である、請求項60に記載の方法。
- 向流クロマトグラフィー(CCC)が、高性能向流クロマトグラフィー(HPCCC)または高速向流クロマトグラフィー(HSCCC)を含む、請求項60に記載の方法。
- 式(I)のEPA誘導体が、野菜、微生物および/または動物供給源に由来する、請求項1から64のいずれか一項に記載の方法。
- 動物供給源が海産油である、請求項65に記載の方法。
- 海産油が魚油である、請求項66に記載の方法。
- ステップa)〜e)が、酸素への曝露を最小限にするように行われる、請求項1から67のいずれか一項に記載の方法。
- ステップa)〜e)が不活性雰囲気中で行われる、請求項68に記載の方法。
- 不活性雰囲気が窒素またはアルゴンガスである、請求項69に記載の方法。
- 2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)が、少なくとも55%の全収率で得られる、請求項1から70のいずれか一項に記載の方法。
- 2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)が、少なくとも60%の全収率で得られる、請求項1から70のいずれか一項に記載の方法。
- 2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)が、少なくとも65%の全収率で得られる、請求項1から70のいずれか一項に記載の方法。
- 2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)が、少なくとも90%の純度で得られる、請求項1から70のいずれか一項に記載の方法。
- 2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)が、少なくとも95%の純度で得られる、請求項1から70のいずれか一項に記載の方法。
- 2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)が、少なくとも97%の純度で得られる、請求項1から70のいずれか一項に記載の方法。
- a)約97または約98%の純度を有するEPAエチルエステル(1)
b)酢酸エチルおよび塩化アンモニウムを加えることにより反応をクエンチさせた後、抽出処理によりステップa)からのアルコール(2)を単離するステップ、
c)少なくとも部分的に、NaOtBuの存在下で、テトラヒドロフランとメチルtert−ブチルエーテルとの混合物中で、5℃から15℃の温度で、ステップb)からの単離されたアルコール(2)を2−ブロモブタン酸と反応させて、2−((5Z,8Z,1
1Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)
d)水性抽出により、ステップc)からの2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)を単離するステップ、および
e)任意選択で、2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)を精製するステップ
を含む、EPAエチルエステル(1)から2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)を調製するための、請求項1に記載の方法。 - ステップb)の抽出処理が、クエンチされた反応混合物に水を加えること、HClの水溶液の添加により水相のpHを約2に調整すること、ならびに、有機相をブラインでさらに洗浄すること、相を分離すること、および有機相の有機溶媒を蒸発させることを含む、請求項77に記載の方法。
- ステップc)の反応が、トルエンの存在下で行われる、請求項77に記載の方法。
- 2−ブロモブタン酸が、ステップc)において2回以上に分けて反応混合物に加えられる、請求項77に記載の方法。
- 2−ブロモブタン酸が、ステップc)において反応混合物に連続して加えられる、請求項77に記載の方法。
- 2−ブロモブタン酸が、ステップc)においてバッチ式と連続的な添加との組合せで反応混合物に加えられる、請求項77に記載の方法。
- NaOtBuが、MTBE中の溶液として3回以上に分けてステップc)において反応混合物に加えられる、請求項77に記載の方法。
- NaOtBuが、MTBE中の溶液としてステップc)において反応混合物に連続して加えられる、請求項77に記載の方法。
- NaOtBuが、MTBE中の溶液としてバッチ式と連続的な添加との組合せで加えられる、請求項77に記載の方法。
- 複数回の添加が、約30分から約60分の時間をかけて、かつ、添加と添加の間に約60分をおいて行われる、請求項80または84に記載の方法。
- EPAエチルエステル(1)が、野菜、微生物および/または動物供給源に由来する、請求項77に記載の方法。
- 動物供給源が海産油である、請求項88に記載の方法。
- 海産油が魚油である、請求項89に記載の方法。
- (5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン−1−オール(2)が、ステップb)の後、85%超の純度で、例えば、90%超の純度で、例えば、95%超の純度で得られる、請求項77または78に記載の方法。
- (5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン−1−オール(2)が、少なくとも90%の収率で、例えば、少なくとも95%の収率で得られる、請求項77または78に記載の方法。
- 2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)が、少なくとも55%の全収率で、例えば、少なくとも60%の全収率で、例えば、少なくとも65%の全収率で得られる、請求項77から92のいずれか一項に記載の方法。
- 2−((5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエニルオキシ)ブタン酸(3)が、少なくとも90%の純度で、例えば、少なくとも95%の純度で、例えば、少なくとも97%の純度で得られる、請求項77から92のいずれか一項に記載の方法。
- ステップa)〜e)が、酸素への曝露を最小限にするように行われる、請求項77から90のいずれか一項に記載の方法。
- ステップa)〜e)が不活性雰囲気中で行われる、請求項95に記載の方法。
- 不活性雰囲気が窒素またはアルゴンガスである、請求項96に記載の方法。
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