JP2018122817A - 車両用視認装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用視認装置において、収容部材の回動方向のガタを抑制する。
【解決手段】車両用ドアミラー装置10は、ミラー44が収容されるバイザ42を回動可動に支持するスタンド16と、バイザ42の回動を制限可能なクラッチプレート36を備えている。そして、クラッチプレート36は、コイルスプリング38によりバイザ42の回動方向に付勢されている。
【選択図】図3
【解決手段】車両用ドアミラー装置10は、ミラー44が収容されるバイザ42を回動可動に支持するスタンド16と、バイザ42の回動を制限可能なクラッチプレート36を備えている。そして、クラッチプレート36は、コイルスプリング38によりバイザ42の回動方向に付勢されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、車両の乗員の視認を視認手段が補助する車両用視認装置に関する。
下記特許文献1に記載の自動車用ドアミラー装置では、フロントドアから突出されたスタンド(メインシャフト)にミラーホルダが支持されている。このスタンドにはクラッチが軸方向に移動可能に支持されると共に、コイルスプリングによりクラッチがメインギア側に付勢されることで、メインギアの回転が制限されている。そして、モータからメインギアに駆動力が作用されることで、ミラーはメインギアの回りを回動する。
ここで、この自動車用ドアミラー装置においては、スタンドの軸方向に設けられた溝と、このスタンドの溝と係合するクラッチに設けられた突起との間に、組付けに必要な隙が存在する。そのため、ミラーホルダには回動方向にガタが生じていた。
本発明は、上記事実を考慮し、車両用視認装置において、収容部材の回動方向のガタを抑制することが目的である。
請求項1に記載の車両用視認装置は、車両の乗員の視認を補助する視認手段が収容される収容部材を回動可能に支持する支持体と、前記支持体に対して軸方向に移動可能に支持され、前記収容部材の回動を制限可能な制限部材と、前記制限部材を前記収容部材の回動方向に付勢する付勢手段と、備えている。
請求項2に記載の車両用視認装置は、請求項1に記載の車両用視認装置において、前記付勢手段は、前記制限部材を軸方向に付勢することで前記収容部材の回動を制限する。
請求項3に記載の車両用視認装置は、請求項1又は請求項2に記載の車両用視認装置において、前記付勢手段はコイルスプリングである。
請求項4に記載の車両用視認装置は、請求項3に記載の車両用視認装置において、前記支持体に設けられ、前記コイルスプリングの軸方向の一端側が当接される当接部材と、前記当接部材において前記コイルスプリングの長手方向の一端側を係止する係止部と、前記制限部材において前記コイルスプリングの長手方向の他端側を係止する他の係止部と、を備えている。
請求項1に記載の車両用視認装置では、視認手段が車両の乗員の視認を補助すると共に、支持体は視認手段が収容される収容部材を回動可能に支持している。また、支持体には、制限部材が軸方向に移動可能に支持されており、制限部材は収容部材の回動を制限することが可能とされている。
ここで、付勢手段は制限部材を収容部材の回動方向に付勢している。このため、支持体と制限部材との間に隙が存在する場合でも、収容部材の回動方向のガタを抑制することができる。
請求項2に記載の車両用視認装置では、付勢手段が制限部材を軸方向に付勢している。すなわち、収容部材の回動を制限するために設けた付勢手段により、収容部材の回動方向のガタも抑制することができる。
請求項3に記載の車両用視認装置では、付勢手段はコイルスプリングである。このため、コイルスプリングを径方向に弾性変形させることで、収容部材の回動方向のガタを抑制することができる。
請求項4に記載の車両用視認装置では、支持体にコイルスプリングの軸方向の一端側が当接される当接部材が設けられている。そして、当接部材においては、コイルスプリングの長手方向の一端側を係止する係止部が設けられ、制限部材においてコイルスプリングの長手方向の他端側を係止する他の係止部が設けられている。ここで、コイルスプリングにおいては、長手方向の端部を係止部と他の係止部とに同時に係止させることにより、径方向の弾性変形が生ずる。すなわち、コイルスプリングにより収容部材の回動方向のガタを抑制することができる。
図1には、本発明の実施形態に係る車両用視認装置としての車両用ドアミラー装置10が車両後方から見た正面図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車幅方向外方(車両右方)を矢印OUTで示し、上方を矢印UPで示している。
本実施形態に係る車両用ドアミラー装置10は、車両のドアとしてのサイドドア(特にフロントサイドドア)の上下方向中間部かつ車両前側端に設けられて、車両外側に配置されている。
図1に示す如く、車両用ドアミラー装置10は、設置部材としてのステー12を備えており、ステー12の車幅方向内側端がサイドドア(車体側)に固定されることで、車両用ドアミラー装置10がサイドドアに設置されている。
ステー12の車幅方向外側部分の上側には、回動機構としての格納機構14(電動格納機構、リトラクタ)が支持されている。
図2〜図5にも示す如く、格納機構14には、支持体としての金属製のスタンド16が設けられている。スタンド16の下端には、略円板状の固定部16Aが設けられており、固定部16Aがステー12に固定されることで、スタンド16がステー12に固定されて、格納機構14がステー12に支持されている。固定部16Aの上側には、略円筒状の支持軸16Bが一体に設けられており、支持軸16Bの軸方向は、上下方向に配置されている。図4及び図5に示す如く、支持軸16Bの外周面には、断面略矩形状の挿入溝16Cが所定数(本実施形態では4個)形成されており、所定数の挿入溝16Cは、支持軸16Bの周方向に等間隔に配置されている。挿入溝16Cは、支持軸16Bの軸方向に延伸されており、挿入溝16Cは、上側に開放されている。
また図4に示す如く、支持軸16Bの外周面には、略J字形状の係合溝16Dが所定数(本実施形態では4個)形成されており、所定数の係合溝16Dは、支持軸16Bの周方向に等間隔に配置されている。さらに、係合溝16Dは、支持軸16Bの軸方向に沿って下方に延伸される挿入部16D1と、挿入部16D1の下端から後倒方向(図4等の矢印Aの方向)に延伸されるスライド部16D2と、スライド部16D2の後倒方向の端部から軸方向に沿って上方に延伸される位置決め部16D3と、を有している。ここで、係合溝16Dにおいて、挿入部16D1及び位置決め部16D3の支持軸16B周方向の幅は、後述する係合突起40Bの幅よりも僅かに広く、スライド部16D2の支持軸16B軸方向の幅は、後述するカムプレート40の板厚よりも僅かに広い。
支持軸16Bには、回動体18が回動可能に支持されている。
図2及び図3に示す如く、回動体18の下側部分には、回動部材としての樹脂製で容器状のケース20が設けられており、ケース20の上面は、開放されている。ケース20の下壁の車幅方向内側部分には、スタンド16の支持軸16Bが貫通かつ嵌合されており、ケース20は、支持軸16Bに回動可能に支持されている。
図3に示す如く、ケース20の上部内には、組付部材としての樹脂製のモータベース22が固定されている。モータベース22の車幅方向内側部分には、略円筒状の収容筒22Aが設けられており、収容筒22A内には、スタンド16の支持軸16Bが同軸上に収容されている。モータベース22の車幅方向外側部分には、略矩形板状の底壁22Bが設けられており、底壁22Bは、収容筒22Aの下端部と一体にされている。底壁22Bの上面には、略楕円筒状の組付筒22Cが一体に設けられており、組付筒22Cは、底壁22Bから上側に突出されている。
ケース20及びモータベース22の上側には、被覆部材としての樹脂製で容器状のカバー24が設けられており、カバー24の下面は、開放されている。カバー24の下端は、ケース20の上端部外周に固定されており、カバー24は、ケース20及びモータベース22の上側を被覆している。
回動体18内には、駆動手段としてのモータ26が設けられている。モータ26には、略楕円柱状の本体部26Aが設けられており、本体部26Aは、モータベース22の組付筒22C内に上側から組付けられて固定されている。本体部26Aからは、金属製の出力軸26B(モータシャフト)が同軸上に延出されている。出力軸26Bの軸方向は、上下方向に配置されており、出力軸26Bは、モータベース22の底壁22Bを貫通して、モータベース22の下側に延出されている。また、モータ26が駆動されて、出力軸26Bが回転されることで、格納機構14が作動される。
ケース20内には、ギア機構28が設けられている。
図3及び図5に示す如く、ギア機構28には、モータ26の下側において、初段ギアとしての樹脂製のウォームギア30が設けられており、ウォームギア30は、軸方向が上下方向に配置されると共に、下部がケース20の下壁に回転自在に支持されている。ウォームギア30には、上側からモータ26の出力軸26Bが同軸上に挿入されており、出力軸26Bが回転されることで、ウォームギア30が出力軸26Bと一体に回転される。
ギア機構28には、ウォームギア30の車幅方向内側において、中間ギアとしてのウォームシャフト32が設けられており、ウォームシャフト32は、軸方向が水平方向に配置されると共に、ケース20の下壁に回転自在に支持されている。ウォームシャフト32の一端側部分(車両後側部分)には、樹脂製のヘリカルギア部32Aが同軸上に設けられており、ウォームシャフト32の他端側部分(車両前側部分)には、ウォームとしての金属製のウォームギア部32Bが同軸上に設けられている。ヘリカルギア部32Aは、ウォームギア30に噛合されており、ウォームギア30が回転されることで、ヘリカルギア部32A及びウォームギア部32Bが一体に回転されて、ウォームシャフト32が回転される。
ギア機構28には、ウォームシャフト32の車幅方向内側において、回転部材(最終ギア)としての金属製のギアプレート34(ウォームホイール)が設けられている。ギアプレート34には、スタンド16の支持軸16Bが同軸上に貫通されており、ギアプレート34は、支持軸16Bに回転自在に支持されると共に、ケース20の下壁に下側から支持されている。
ギアプレート34の上面には、平面視円状の凹部34Aが同軸上に形成されており、凹部34Aは、上側に開放されている。凹部34Aの下面には、被係合部としての節度凹部34Bが所定数(本実施形態では5個)形成されており、所定数の節度凹部34Bは、ギアプレート34の周方向に等間隔に配置されている。節度凹部34Bは、断面逆台形状にされており、節度凹部34Bの両側面は、それぞれ節度凹部34Bのギアプレート34周方向外側へ向かうに従い上側へ向かう方向に傾斜されている。
図3及び図6に示す如く、ギアプレート34の上側には、制限部材としての金属製で略円筒状のクラッチプレート36が設けられている。クラッチプレート36には、スタンド16の支持軸16Bが同軸上に貫通されており、クラッチプレート36は、ギアプレート34の凹部34A内に嵌入されている。クラッチプレート36の内周面には、略矩形柱状の挿入突起36Aが所定数(本実施形態では4個)形成されており、所定数の挿入突起36Aは、クラッチプレート36の周方向に等間隔に配置されると共に、それぞれクラッチプレート36の軸方向に延伸されている。挿入突起36Aは、支持軸16Bの挿入溝16Cに挿入(支持軸16B及びクラッチプレート36の周方向において略嵌合)されており、クラッチプレート36は、支持軸16Bに対する回転が係止されると共に、支持軸16Bに対し上下方向に移動可能にされている。
クラッチプレート36の下面には、係合部としての節度凸部36Bが所定数(本実施形態では5個)形成されており、所定数の節度凸部36Bは、クラッチプレート36の周方向に等間隔に配置されている。節度凸部36Bは、断面逆台形状にされており、節度凸部36Bの両側面は、それぞれ節度凸部36Bのクラッチプレート36周方向内側へ向かうに従い下側へ向かう方向に傾斜されている。節度凸部36Bの断面形状は、ギアプレート34の節度凹部34Bの断面形状に対し、相似形状にされており、節度凸部36Bが節度凹部34Bに挿入(ギアプレート34及びクラッチプレート36の周方向において略嵌合)されることで、クラッチプレート36の下面がギアプレート34の凹部34A下面に接触(係止)されている。
クラッチプレート36の上面には、接触面36Cが形成されており、接触面36Cは、後倒方向へ向かうに従い下方へ向かう方向に傾斜されている。クラッチプレート36の上面には、接触面36Cの後倒方向側端と前倒方向(図6等の矢印Bの方向)側端との間において、他の係止部としての平面状の付勢面36Dが形成されており、付勢面36Dは、クラッチプレート36の周方向に垂直に配置されている。
クラッチプレート36の上側には、付勢手段としての金属製で螺旋棒状かつ断面円状のコイルスプリング38が設けられており、コイルスプリング38は、内部にスタンド16の支持軸16Bが同軸上に挿入されると共に、後倒方向へ向かうに従い下方へ向かう方向に延伸されている。コイルスプリング38の軸方向下端は、クラッチプレート36の接触面36Cに接触されており、コイルスプリング38の長手方向下側端面は、平面状にされて、クラッチプレート36の付勢面36Dに接触(係止)されている。一方、コイルスプリング38の軸方向上端は、後述するカムプレート40の下面に接触されており、コイルスプリング38の長手方向上側端面は、平面状にされて、後述するカムプレート40の付勢面40Cに接触(係止)されている。
図3に示す如く、コイルスプリング38の上側には、当接部材としての略円環板状のカムプレート40(図7(A)及び(B)参照)が設けられており、カムプレート40は、スタンド16の支持軸16Bに同軸上に固定されている。図7(A)及び(B)に示す如く、カムプレート40には、円形の挿通孔40Aが設けられており、挿通孔40Aには、支持軸16Bが挿通されている。
挿通孔40Aの内周面には、略矩形状の係合突起40Bが所定数(本実施形態では4個)形成されており、所定数の係合突起40Bは、カムプレート40の周方向に等間隔に配置されている。係合突起40Bは、支持軸16Bの係合溝16Dの位置決め部16D3(図4参照)に挿入(支持軸16B及びカムプレート40の周方向において略嵌合)されており、カムプレート40は、支持軸16Bに対する回転が係止されると共に、支持軸16Bに対し上方向の移動が規制されている。
また、カムプレート40には、外周面から挿通孔40Aに向けて延び、さらに挿通孔40Aに沿って前倒方向に延びる切欠きが形成されており、この切欠きに沿って、カムプレート40は後倒方向側が下方を向くように折曲げられている(図7(A)参照)。この折曲げられた部分の先端には、係止部としての平面状の付勢面40Cが形成されており、付勢面40Cは、カムプレート40の周方向に垂直に配置されている。
図3に示す如く、カムプレート40は、コイルスプリング38を下側に押圧して軸方向において圧縮させており、コイルスプリング38の下端がクラッチプレート36の接触面36Cを下側に付勢して、コイルスプリング38がクラッチプレート36を下側に付勢している。このため、コイルスプリング38は、下側への付勢力により、クラッチプレート36をギアプレート34に係合させて、クラッチプレート36の節度凸部36Bがギアプレート34の節度凹部34Bに挿入された状態を保持している。すなわち、ギアプレート34の回転がクラッチプレート36によって制限されている。
また、カムプレート40は、コイルスプリング38の長手方向上側端面に付勢面40Cを接触させて後倒方向側に押圧することで、コイルスプリング38を弾性拡径させている。そして、コイルスプリング38の長手方向下側端面がクラッチプレート36の付勢面36Dを後倒方向側に付勢して、コイルスプリング38がクラッチプレート36を後倒方向側に付勢している。このため、コイルスプリング38は、後倒方向側への付勢力により、クラッチプレート36の挿入突起36Aの後倒方向側面をスタンド16(支持軸16B)の挿入溝16Cの後倒方向側面に当接させている。
ギアプレート34には、ウォームシャフト32のウォームギア部32Bが噛合されており、これにより、ウォームギア部32Bのギアプレート34回りの回転が係止されて、回動体18のギアプレート34に対する回動が係止されている。ウォームギア部32Bが回転される際には、ウォームギア部32Bがギアプレート34の回りを回転されることで、回動体18がウォームギア部32Bと一体にギアプレート34に対し回動される。
図1に示す如く、回動体18は、収容部材としての略直方体形容器状のバイザ42の車幅方向内側部分内に収容されており、バイザ42の車両後側面は、開放されている。バイザ42内には、車両後側面(開放部分)近傍において、視認手段としての略矩形板状のミラー44が収容されており、バイザ42は、ミラー44の全周及び車両前側面を被覆している。
バイザ42及びミラー44は、回動体18に連結されて支持されており、バイザ42及びミラー44は、回動体18と共に、サイドドアに対して車幅方向外側に突出されて、起立(展開)されている。ミラー44の鏡面44Aは、車両後側へ向けられており、これにより、ミラー44が、車両の乗員(特に運転手)の車両後側の視認を可能にして、乗員の視認を補助する。また、バイザ42及びミラー44は、回動体18と一体にスタンド16の支持軸16Bの回りを回動可能にされている。
次に、本実施形態のコイルスプリング38の組付作業について説明する。
まず、ケース20が支持軸16Bに対して回動可能に支持されると共に、ギアプレート34及びクラッチプレート36が支持軸16Bに挿通される状態とする。この状態において、作業者はコイルスプリング38を支持軸16Bに挿通すると共に、コイルスプリング38の長手方向下側端面をクラッチプレート36の付勢面36Dに接触させる(図3参照)。
次に、作業者は、カムプレート40の係合突起40Bが係合溝16Dの挿入部16D1に挿入されるように、カムプレート40を支持軸16Bに挿通させる。この際、作業者は、コイルスプリング38の長手方向上側端面に対して、カムプレート40の付勢面40Cが前倒方向に位置するようにカムプレート40の周方向を調整した上で、カムプレート40を軸方向に沿って下方に移動させ、支持軸16Bに挿通させる。ここで、カムプレート40が下方に移動されることにより、コイルスプリング38は、カムプレート40とクラッチプレート36との間で軸方向において圧縮される。すなわち、作業者はコイルスプリング38の付勢力に対抗しながら、カムプレート40を軸方向に沿って下方に移動させる。
係合突起40Bが挿入部16D1の下端に当接すると、作業者は、カムプレート40を下方に押圧した状態で、スパナなどの工具を用いてカムプレート40を後倒方向へ回転させる。すると、カムプレート40は、係合突起40Bが係合溝16Dのスライド部16D2に挿入されながら、後倒方向に回転する。カムプレート40が後倒方向へ回転すると、カムプレート40の付勢面40Cがコイルスプリング38の長手方向上側端面に接触すると共に、さらに回転させると、コイルスプリング38は、径方向に弾性変形される。すなわち、作業者はコイルスプリング38の周方向への付勢力に対抗しながら、カムプレート40を周方向に沿って後倒方向に移動させる。
係合突起40Bがスライド部16D2の後倒方向側の端部に当接すると、作業者は、カムプレート40に対する下方への押圧力を開放する。すると、コイルスプリング38の軸方向への付勢力により、カムプレート40は、係合突起40Bが係合溝16Dの位置決め部16D3に挿入されながら、上方に押戻される。係合突起40Bが位置決め部16D3の上端に当接すると、カムプレート40は、支持軸16Bに対する回転が係止される。
以上の組付作業については、作業者による手作業を前提に説明したが、ロボット等により自動化を図ってもよい。
次に、本実施形態の作用を説明する。
以上の構成の車両用ドアミラー装置10では、格納機構14において、コイルスプリング38が下側への付勢力によりクラッチプレート36をギアプレート34に係合させており(クラッチプレート36の節度凸部36Bがギアプレート34の節度凹部34Bに挿入された状態を保持しており)、クラッチプレート36に対するギアプレート34の後倒方向(図5等の矢印Aの方向)及び前倒方向(図5等の矢印Bの方向)への回転が制限されている。すなわち、クラッチプレート36が、回動体18、バイザ42及びミラー44の後倒方向(後格納方向)及び前倒方向(前格納方向)への回動を制限している。
格納機構14が作動される際には、モータ26が駆動されることで、出力軸26Bが回転される。このため、ギア機構28において、ウォームギア30が出力軸26Bと一体に回転されて、ウォームシャフト32(ヘリカルギア部32A及びウォームギア部32B)が回転されることで、ウォームギア部32Bがギアプレート34の回りを回転されて、回動体18、バイザ42及びミラー44がウォームギア部32Bと一体にギアプレート34に対し回動される。
モータ26が駆動されて、出力軸26Bが一方向へ回転される際には、ウォームギア部32Bがギアプレート34の回りを後倒方向へ回転されて、回動体18、バイザ42及びミラー44が後倒方向(車両後側かつ車幅方向内側)へ回動される。これにより、回動体18、バイザ42及びミラー44が、サイドドアに対する突出を解除されて、格納(後格納)される。
その後、モータ26が駆動されて、出力軸26Bが他方向へ回転される際には、ウォームギア部32Bがギアプレート34の回りを前倒方向へ回転されて、回動体18、バイザ42及びミラー44が前倒方向(車両前側かつ車幅方向外側)へ回動される。これにより、回動体18、バイザ42及びミラー44が、サイドドアに対して突出されて、起立(復帰)される。
また、バイザ42及びミラー44の少なくとも一方に後倒方向及び前倒方向の一方への高荷重の外力が作用される際には、回動体18のウォームギア部32Bからギアプレート34に後倒方向及び前倒方向の一方への高荷重の回転力が入力される。このため、コイルスプリング38の下側への付勢力に抗して、クラッチプレート36がギアプレート34に対し上側に移動されつつ、クラッチプレート36のギアプレート34への係合が解除される(節度凸部36Bの節度凹部34Bへの挿入が解除される)。すなわち、節度凸部36Bの下側にギアプレート34の凹部34A下面が配置されることで、クラッチプレート36に対するギアプレート34の後倒方向及び前倒方向の一方への回転が許容されて、回動体18、バイザ42及びミラー44の後倒方向及び前倒方向の一方への回動が許容される。
その後、バイザ42及びミラー44の少なくとも一方に後倒方向又は前倒方向への外力が作用される際、又は、モータ26が駆動されてウォームギア部32Bが回転される際には、ウォームギア部32Bからギアプレート34に後倒方向又は前倒方向への回転力が入力される。このため、クラッチプレート36に対しギアプレート34が後倒方向又は前倒方向に回転されて、コイルスプリング38が下側への付勢力によりクラッチプレート36を下側に移動させつつギアプレート34に係合させる(節度凸部36Bを節度凹部34Bに挿入させる)。これにより、クラッチプレート36に対するギアプレート34の後倒方向及び前倒方向への回転が再び制限されて、回動体18、バイザ42及びミラー44の後倒方向及び前倒方向への回動が制限される。
ところで、コイルスプリング38が、クラッチプレート36を回動体18、バイザ42及びミラー44の回動方向(後倒方向)側に付勢して、クラッチプレート36の挿入突起36Aの後倒方向側面を支持軸16Bの挿入溝16Cの後倒方向側面に当接させている。このため、挿入突起36Aと挿入溝16Cとの間に組付けに必要なクラッチプレート36方向における隙が存在する場合でも、支持軸16Bに対してクラッチプレート36が周方向にぶれることを抑制できる。また、クラッチプレート36及びギアプレート34では、断面逆台形状の節度凸部36Bが断面逆台形状の節度凹部34Bに挿入されることで、略嵌合されている。したがって、支持軸16Bに対してギアプレート34が周方向にぶれることを抑制でき、ギアプレート34に噛合されるウォームギア部32Bが支持軸16Bに対して周方向にぶれることを抑制できる。以上、本実施形態によれば、回動体18、バイザ42及びミラー44の回動方向(後倒方向(後格納方向)及び前倒方向(前格納方向))へのガタが抑制される。
また、本実施形態では、モータ26が駆動される際にコイルスプリング38に前倒方向への回転力が入力されても、コイルスプリング38が前倒方向に弾性変形(捩れ変形)されることを抑制できる。これにより、その後、モータ26の駆動が停止された際にコイルスプリング38に対する前倒方向への回転力の入力が解除されても、コイルスプリング38が後倒方向に弾性復元されることを抑制できる。したがって、コイルスプリング38が後倒方向に弾性復元されることによるクラッチプレート36(挿入突起36A)とスタンド16(挿入溝16C)との金属当接音、クラッチプレート36(節度凸部36B)とギアプレート34(節度凹部34B)との金属当接音、及び、ギアプレート34(節度凹部34B)とウォームシャフト32(ウォームギア部32B)との金属当接音が発生することを抑制できる。しかも、モータ26が駆動される際にコイルスプリング38が前倒方向に弾性変形されることを抑制するために、コイルスプリング38とクラッチプレート36及びプッシュナット40との間に潤滑剤(グリース)を塗布する必要をなくすことができ、コストを低減できる。
また、本実施形態のコイルスプリング38は、回動体18、バイザ42及びミラー44の回動を制限するためのクラッチプレート36の付勢に用いられている。つまり、本実施形態によれば、クラッチプレート36を軸方向に付勢するために設けられたコイルスプリング38をクラッチプレート36の回動方向のガタの抑制に使用することができる。つまり、部品点数を少なくすることができる。
さらに、本実施形態では、コイルスプリング38の長手方向上側端面がカムプレート40の付勢面40Cに接触され、長手方向下側端面がクラッチプレート36の付勢面36Dに接触されている。すなわち、コイルスプリング38は長手方向の端部が同時に係止されることにより、径方向に弾性変形が生ずる。これにより、コイルスプリング38は長手方向下側端面からクラッチプレート36に対し後倒方向側への付勢力を作用させている。したがって、本実施形態によれば、コイルスプリング38がクラッチプレート36に対し後倒方向側への付勢力を効果的に作用させることができる。
しかも、本実施形態によれば、コイルスプリング38の長手方向の端部をカムプレート40又はクラッチプレート36に対して周方向に係止するために、コイルスプリング38の長手方向の端部を曲げ加工する必要がないため、製造コストを低減できる。
なお、本実施形態のコイルスプリング38は、軸方向の両端面が切削されておらず、コイルスプリング38の長手方向の端部は円断面とされるが、これに限らない。例えば、コイルスプリング38の軸方向の両端面を切削加工することにより、コイルスプリング38において軸方向に垂直な面を設けてもよい。この場合であっても、コイルスプリング38の長手方向の端部に係止可能な面が形成されていれば、クラッチプレート36を回動方向に付勢することができる。
なお、本実施形態の格納機構14は、電動格納機構であったが、これに限らず、手動格納機構であってもよい。
また、本実施形態では、コイルスプリング38がクラッチプレート36を後倒方向側に付勢した。しかしながら、コイルスプリング38がクラッチプレート36を前倒方向側に付勢してもよい。
さらに、本実施形態では、コイルスプリング38がクラッチプレート36を後倒方向側に付勢した。しかしながら、コイルスプリング38以外の付勢手段がクラッチプレート36を後倒方向側又は前倒方向側に付勢してもよい。
また、上記実施形態では、本発明の車両用視認装置を車両用ドアミラー装置10にした。しかしながら、本発明の車両用視認装置を他の車両用ミラー装置(車両外部の他の車両用アウタミラー装置(例えば車両用フェンダミラー装置)又は車両内部の車両用インナミラー装置)や車両用カメラ装置(撮像することで乗員の視認を補助するもの)等にしてもよい。
(変形例)
図8(A)及び(B)に本実施形態の変形例のカムプレート40を示す。
図8(A)及び(B)に本実施形態の変形例のカムプレート40を示す。
変形例のカムプレート40は、図8(A)及び(B)に示す如く、略円環板状であって、円形の挿通孔40Aが設けられている。この挿通孔40Aには、支持軸16Bが挿通されている。本実施形態と同様に、挿通孔40Aの内周面には、略矩形状の係合突起40Bが所定数(本実施形態では4個)形成されており、所定数の係合突起40Bは、カムプレート40の周方向に等間隔に配置されている。
一方、カムプレート40の下面(図8(A)における上側の面)には、係止部としての略円柱状の突起部40Dが形成されており、突起部40Dの軸方向は、カムプレート40の周方向に垂直に配置されている。そして、変形例では、突起部40Dがコイルスプリング38の長手方向上側端面と接触することで、コイルスプリング38はクラッチプレート36を後倒方向側に付勢する。
以上の変形例のカムプレート40についても、本実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
10 車両用ドアミラー装置(車両用視認装置)
16 スタンド(支持体)
36 クラッチプレート(制限部材)
36D 付勢面(他の係止部)
38 コイルスプリング(付勢手段)
40 カムプレート(当接部材)
40C 付勢面(係止部)
40D 突起部(係止部)
42 バイザ(収容部材)
44 ミラー(視認手段)
16 スタンド(支持体)
36 クラッチプレート(制限部材)
36D 付勢面(他の係止部)
38 コイルスプリング(付勢手段)
40 カムプレート(当接部材)
40C 付勢面(係止部)
40D 突起部(係止部)
42 バイザ(収容部材)
44 ミラー(視認手段)
Claims (4)
- 車両の乗員の視認を補助する視認手段が収容される収容部材を回動可能に支持する支持体と、
前記支持体に対して軸方向に移動可能に支持され、前記収容部材の回動を制限可能な制限部材と、
前記制限部材を前記収容部材の回動方向に付勢する付勢手段と、
を備えた車両用視認装置。 - 前記付勢手段は、前記制限部材を軸方向に付勢することで前記収容部材の回動を制限する請求項1に記載の車両用視認装置。
- 前記付勢手段はコイルスプリングである請求項1又は請求項2に記載の車両用視認装置。
- 前記支持体に設けられ、前記コイルスプリングの軸方向の一端側が当接される当接部材と、
前記当接部材において前記コイルスプリングの長手方向の一端側を係止する係止部と、
前記制限部材において前記コイルスプリングの長手方向の他端側を係止する他の係止部と、
を備えた請求項3に記載の車両用視認装置。
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