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JP2018119286A - スライド蝶番及びそれを備えたキャビネット - Google Patents

スライド蝶番及びそれを備えたキャビネット Download PDF

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JP2018119286A
JP2018119286A JP2017009992A JP2017009992A JP2018119286A JP 2018119286 A JP2018119286 A JP 2018119286A JP 2017009992 A JP2017009992 A JP 2017009992A JP 2017009992 A JP2017009992 A JP 2017009992A JP 2018119286 A JP2018119286 A JP 2018119286A
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芝 雅司
Masashi Shiba
雅司 芝
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Abstract

【課題】固定壁への取付強度を確保しつつ、キャビネット内への突出量を抑制可能なスライド蝶番をシンプルな構成で実現する。
【解決手段】スライド蝶番20は、キャビネットの扉12の内面側に埋設されるとともに第1フランジ部22aを介して扉12に固定されることが予定されたカップ部22と、キャビネットの側壁11a(固定壁)の内面側に取付部40を介して固定されることが予定された本体部21と、カップ部22と本体部21とをターンオーバー式に連結する一対の前後リンク23,24とを備える。取付部40は、側壁11aの木口11a1から所定距離離れた内表面にのみ開口する取付穴11a2に対し所定の深さに埋め込み固定されるカップ状の凹陥部41と、凹陥部41から外側に向かってフランジ状に突出形成されて取付穴11a2の周縁部に固定される取付座42とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、スライド蝶番(スライドヒンジ)及びそれを備えたキャビネットに関する。
この種のスライド蝶番として、例えばキャビネットの扉の内面側に埋設されるとともにフランジ部を介してその扉に固定されることが予定されたカップ部と、そのキャビネットの側壁の内面側に取付部を介して固定されることが予定された本体部と、それらカップ部と本体部とをターンオーバー式に連結する複数のリンク部材とを備えたものが知られている(下記特許文献1参照)。具体的に、下記特許文献1に記載されたスライドヒンジは、側板内に埋設された断面略U字形状のヒンジブラケットと、ヒンジブラケット内をスライド移動可能に設けられたスライド支点金具と、スライド支点金具に連結された扉開閉用の3本のリンクとを備え、スライド支点金具が側板の木口(端面)から突出するのに伴い、各リンクの相互作用により扉が側板に対して180°を超える角度まで開放されるように構成されている。この特許文献1に記載されたスライドヒンジでは、スライド支点金具がヒンジブラケットと共に側板内に収納されるので、キャビネット内部に生じるデッドスペースの減少を図ることができる。
特許第2519145号公報
しかし、上記特許文献1に記載されたスライドヒンジは、3本のリンクを用いる構成とされているので、その構成が複雑である上、3本のリンクを内部に効率良く収容し、かつ各々のリンクの動作領域を十分に確保する必要があり、スライドヒンジが大形化しやすいという問題があった。また、ヒンジブラケット収納用に側板に形成された凹部が側板の木口に開口する構成とされているので、側板自身の強度、ひいてはヒンジブラケットの取付強度の低下を招来するおそれが高いという問題もあった。
本発明の課題は、固定壁への取付強度を確保しつつ、キャビネット内への突出量を抑制可能なスライド蝶番をシンプルな構成で実現することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明のスライド蝶番は、
キャビネットの扉の内面側に埋設されるとともにフランジ部を介してその扉に固定されることが予定されたカップ部と、そのキャビネットの固定壁の内面側に取付部を介して固定されることが予定された本体部と、それらカップ部と本体部とをターンオーバー式に連結する一対のリンク部材とを備え、前記固定壁に対して前記扉を同方向に並ぶ開放状態と直交状に位置する閉鎖状態とに切り換え保持するためのスライド蝶番であって、
前記取付部は、前記固定壁の木口から所定距離離れた内表面にのみ開口する取付穴に対し所定の深さに埋め込み固定されるカップ状の凹陥部と、その凹陥部から外側に向かってフランジ状に突出形成されて前記取付穴の周縁部に固定される取付座とを有することを特徴とする。
また、本発明のキャビネットは、上記スライド蝶番を備え、
前記扉の内面側において、前記カップ部が埋設されるとともにそのカップ部が前記フランジ部を介して固定される一方、
前記固定壁の内面側において、前記凹陥部が前記取付穴に埋め込み固定されるとともにその取付穴の周縁部に前記取付座が固定され、さらに前記本体部が前記取付部を介して前記固定壁に固定されることを特徴とする。
なお、本発明は、以下に述べるようなスライド蝶番の取付構造として把握することも可能である。すなわち、キャビネットの固定壁に対して扉を同方向に並ぶ開放状態と直交状に位置する閉鎖状態とに切り換え保持するためのスライド蝶番の取付構造であって、
前記スライド蝶番は、前記扉の内面側に埋設されるとともにフランジ部を介してその扉に固定されたカップ部と、前記固定壁の内面側に取付部を介して固定された本体部と、それらカップ部と本体部とをターンオーバー式に連結する一対のリンク部材とを備え、
前記取付部は、前記固定壁の木口から所定距離離れた内表面にのみ開口する取付穴に対し所定の深さに埋め込み固定されるカップ状の凹陥部と、その凹陥部から外側に向かってフランジ状に突出形成されて前記取付穴の周縁部に固定される取付座とを有することを特徴とする。
このようなスライド蝶番を備えたキャビネットによれば、固定壁の木口から離れた位置で取付穴に凹陥部が埋め込み固定され、取付座によって取付穴の周縁部に固定される取付部を介してスライド蝶番の本体部が固定壁に固定される。これにより、固定壁自身の強度や取付部の取付強度の維持をシンプルな構成で実現することが可能であり、ひいては固定壁の薄型化要請にも十分に対応することができる。また、取付穴に固定される取付部を介してスライド蝶番の本体部が取り付けられるので、キャビネットの有効容積を相対的に大きくとることが可能であり、収容物の出し入れの際にスライド蝶番との接触を良好に回避することが可能である。さらに、スライド蝶番のカップ部と取付部の凹陥部をそれぞれ扉と固定壁に埋め込む構成とされているので、カップ部側及び本体部側での位置決めがいずれも容易となって、取り付け作業性も向上する。
本発明を適用したキャビネットの斜視図。 キャビネットの扉が全開状態にあるときのスライド蝶番の正面図。 図2の平面断面図。 前後リンクの回動軸同士、及びキャビネットの側壁との位置関係を示す説明図。 側壁における取付穴の位置関係を示す説明図。 キャビネットの扉が全閉状態にあるときのリンクの位置関係を示す説明図。 キャビネットの扉が開放途中にあるときのリンクの位置関係を示す説明図。 本発明の変形例に係り、図3に対応するスライド蝶番の平面断面図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1に示されるように、キャビネット10には、本発明の一実施例に係るスライド蝶番20が取り付けられている。キャビネット10は、例えば前面が開口された筐体11と、筐体11の開口を閉塞するための扉12とを備えている。扉12は、その高さ方向に所定の間隔をおいて取り付けられた2個のスライド蝶番20により、固定壁としての筐体11の側壁11aに対して回動可能に支持されている。
スライド蝶番20は、図2及び図3に示されるように、筐体11の側壁11aの内面側に固定することが予定される本体部21と、扉12の内面側に埋設されるとともに、フランジ部としての第1フランジ部22a及び第2フランジ部22bを介して扉12に固定することが予定されるカップ部22と、本体部21とカップ部22とをターンオーバー式に連結する前リンク23及び後リンク24とを備えている。なお、以下のスライド蝶番20の説明では、スライド蝶番20がキャビネット10に取り付けられている図2に示す状態を基準としてスライド蝶番20の向きを規定することとする。具体的には、図2において図示上下方向をスライド蝶番20の上下方向とし、図示右左方向をスライド蝶番20の前後方向とし、図示表裏方向をスライド蝶番20の左右方向とする。
カップ部22は、その容器内において扉12の全閉状態で前後リンク23,24及び本体部21の前端部を収容する機能を果たす(図6参照)。第1フランジ部22aは、全体が略台形状をなし、カップ部22の開口の前端及び上下端周縁部に連続するように一体に形成され、台形の上底及び下底が上下に沿って延び出す向きに配置されている。第1フランジ部22aには、扉12に取り付けるための皿小ねじ(図示省略)用のねじ孔22a1が上下方向に所定の間隔をおいて形成されている。
第2フランジ部22bは、半円形状をなし、第1フランジ部22aにおける台形の下底及びカップ部22の後端周縁部に連続するように一体に形成され、後方へ延び出す向きに配置されている。
本体部21は、金属製の板材が断面略逆U字形状に曲げ形成されたものであり、その内側に内側部材25を収容している。内側部材25は、金属製の板材が断面略逆U字形状に曲げ形成された部位を部分的に有し、本体部21を前後及び/又は左右方向へ微小量だけ移動可能な微調整機能と、側壁11a側の取付部40に対し着脱可能な係合・係合解除機能を有する。
本体部21の側壁には、その中間部にめねじ孔21aが形成され、後端部に後方へ開口する切り欠き21bが形成されている。一方、内側部材25には、本体部21のめねじ孔21aに対応して前方へ開口する切り欠き25aが形成され、本体部21の切り欠き21bに対応してめねじ孔25bが形成されている。そして、本体部21のめねじ孔21aには、第1おねじ26が螺合し、内側部材25のめねじ孔25bには、第2おねじ27が螺合している。
第1おねじ26は、例えばプラスドライバ用の十字穴溝付きのねじ部26aと、ねじ部26aの先端に接続され、内側部材25の切り欠き25a内に挿通される小径軸部26bと、小径軸部26bの先端に接続され、内側部材25の切り欠き25aを小径軸部26b側へ通り抜け不能な大径軸部26cとを備えている。
このような構成により、プラスドライバ等の作業工具を用いて第1おねじ26を回転させると、第1おねじ26の進退に伴い、内側部材25が第2おねじ27の螺合部位を支点として僅かな量だけ回動する。このような本体部21と内側部材25との第2おねじ27の螺合部位を支点とする相対移動を利用することで、扉12を筐体11に対して左右方向へ微小量だけ移動させることができる。
第2おねじ27は、例えばプラスドライバ用の十字穴溝付きの頭部27aと、頭部27aに接続され、本体部21の切り欠き21b内に挿通されて切り欠き21bに沿ってスライド移動可能な軸部27bと、軸部27bの先端に形成され、内側部材25のめねじ孔25bに螺合するねじ部27cとを備えている。頭部27aは、本体部21の切り欠き21bをねじ部27c側へ通り抜け不能とされている。
このような構成により、第2おねじ27を締め付ける向きに回転させると、本体部21と内側部材25とが強固に一体化される。一方、第2おねじ27を緩める向きに回転させると、本体部21と内側部材25との密着強度が弱められ、本体部21と内側部材25との前後方向への相対移動が許容されるようになる。このような本体部21と内側部材25との相対移動を利用することで、扉12を筐体11に対して前後方向へ微小量だけ移動させることができる。
また、内側部材25の前端部には、側壁11a側へ突出する係合レバー25cが一体に形成されている。係合レバー25cは、鉤状のフック部25c1を有し、後述する取付部40における被係合板部43の第1係合孔43aに係合可能とされている。内側部材25の中間部には、可動部材30が組み込まれている。
可動部材30は、内側部材25の内側において前後へスライド移動可能な可動部31と、可動部31を後方へ付勢する圧縮コイルばね32とを備えている。可動部31には、内側部材25の上下壁に形成された、前後に延びるガイド溝25dに沿って案内されるガイド部31aが形成されるとともに、側壁11a側へ突出する係合レバー31bが一体に形成されている。係合レバー31bは、鉤状のフック部31b1を有し、取付部40における被係合板部43の第2係合孔43bに係合可能とされている。内側部材25には、係合レバー31bに対応して、係合レバー31bのスライド移動を許容する長孔25eが形成されている。
前リンク23は、扉12寄りに配置され、後リンク24は、側壁11aの木口11a1(端面)寄りに配置されている。具体的に、前リンク23は、スライド蝶番20の本体部21の外側に露出して配置され、基端側が本体部21に回動軸23aによりその軸線周り(第1回動軸線周り)に回動可能に連結され、先端側がカップ部22に回動軸23bによりその軸線周り(第3回動軸線周り)に回動可能に連結されている。
一方、後リンク24は、本体部21の内側に収容され、基端側が本体部21に回動軸24aによりその軸線周り(第2回動軸線周り)に回動可能に連結され、先端側がカップ部22に回動軸24bによりその軸線周り(第4回動軸線周り)に回動可能に連結されている。後リンク24には、後方へ突出するばね受け部24cが形成され、例えばねじりコイルばね(図示省略)の付勢力を受けて、扉12の閉動作に必要な操作力がアシストされるようになっている。なお、回動軸23b及び回動軸24bは、別々の部材で構成してもよいし、それらの軸線間距離が近いことから、同一部材としての例えばU字形状のピンを用いる構成としてもよい。前後リンク23,24及び回動軸23a,23b,24a,24bが本発明のリンク部材に相当する。
ここで、図4に示されるように、側壁11aの内表面と回動軸24aの軸線との距離をV1とし、回動軸23a,24aの軸線間の距離をV2としたとき、以下の条件を満たすように設定されている。
V1>2×V2
このような構成により、本体部21の高さ寸法を小さく設定、すなわち側壁11aの内表面からの本体部21の突出量を抑制しつつ、前後リンク23,24を相対的に短く設定することができ、本体部21の小形化を図ることができる。これに対し、V1≦2×V2の場合には、側壁11aの内表面からの本体部21の突出量が大きくなり、前後リンク23,24が相対的に長くなりやすく、全体が大形化しやすい。
上記のような構成としても、扉12は、図6に示される全閉状態から図7に示される開放途中状態を経て図3に示される全開状態へと側壁11aと干渉することなく回動し、前後リンク23,24同士が干渉することもない。また、扉12の全閉状態において、前後リンク23,24がいずれも筐体11の内側へは突出しないので、前後リンク23,24の配置に伴ってキャビネット内部にデッドスペースが生ずることもない。
取付部40は、図3及び図5に示されるように、側壁11aの木口11a1から所定距離(L−R)だけ離れた内表面にのみ開口する取付穴11a2に対し所定の深さDに埋め込み固定されるカップ状の凹陥部41と、凹陥部41から外側に向かってフランジ状に突出形成されて取付穴11a2の周縁部に固定される取付座42と、凹陥部41内において径方向へ延び出し、所定の対向壁部に架設・固定される被係合板部43とを備えている。
取付穴11a2は、平面視にて円形状の止まり穴であり、図5に示されるように、止まり穴の半径をRとし、側壁11aの木口11a1から止まり穴の中心線Cまでの距離をLとしたとき、以下の条件を満たすように設定されている。
1.2×R≦L≦1.5×R
すなわち、取付座42が取り付けられる領域を確保した上で、凹陥部41が木口11a1から離れた位置に埋め込み固定されるようになっている。このような構成により、側壁11aの木口11a1から取付穴11a2の周縁までの距離(L−R)が充分に確保されているため、側壁11aが薄い場合でも木口11a1の強度が低下するのを良好に防止することができる。これに対し、距離Lが1.2×R未満では木口11a1の強度が低下するおそれがある一方、距離Lが1.5×R超では本体部21や前後リンク23,24が長くなって全体が大形化するおそれがある。
凹陥部41は、有底円筒状に形成されている。取付座42は、長方形状の前部と半円形状の後部とを一体に有し、凹陥部41の周縁部に連続するように一体に形成されている。取付座42には、側壁11aに取り付けるための例えば皿小ねじ(図示省略)用のねじ孔42aが、それぞれ前部の上下に所定の間隔をおいて2箇所、後部の中間高さ位置に1箇所形成されている。
被係合板部43は、凹陥部41の底壁から所定距離だけ離れて配置されている。被係合板部43には、上述したように、内側部材25の係合レバー25cに対応して第1係合孔43aが形成され、可動部31の係合レバー31bに対応して第2係合孔43bが形成されている。第1係合孔43aは、係合レバー25cのフック部25c1に係合し、第2係合孔43bは、係合レバー31bのフック部31b1に係合する。
次に、上記のように構成されたスライド蝶番20のキャビネット10への取り付け方法について説明する。
まず、取付部40を側壁11aに取り付ける(ねじ結合)。次に、カップ部22を第1フランジ部22a及び第2フランジ部22bを介して扉12に取り付ける(ねじ結合)。最後に、本体部21における係合レバー25cのフック部25c1を被係合板部43の第1係合孔43aと係合させた状態で、内側部材25を下方へ押し込む。このとき、可動部31における係合レバー31bのフック部31b1が第2係合孔43bの後端縁に接触しつつ側壁11a側へ進入するのに伴い、可動部31が圧縮コイルばね32の付勢力に抗して前方へ移動する。フック部31b1が第2係合孔43b内を通過すると、可動部31が圧縮コイルばね32の付勢力により後方へ移動し、フック部31b1が第2係合孔43bと係合するようになる。これにより、本体部21が内側部材25を介して取付部40に取り付けられる。側壁11aに対する扉12の位置調整は、第1おねじ26及び/又は第2おねじ27の回転操作により適宜行うことができる。
一方、本体部21が取付部40に取り付けられている状態で、可動部31を押圧し、圧縮コイルばね32の付勢力に抗して前方へ移動させれば、可動部31における係合レバー31bのフック部31b1と第2係合孔43bとの係合が解除される。その後に本体部21における係合レバー25cのフック部25c1と第1係合孔43aとの係合を解除すれば、本体部21を取付部40から取り外すことができる。
以上の説明から明らかなように、本実施例のスライド蝶番20を備えたキャビネット10によれば、側壁11aの木口11a1から離れた位置で取付穴11a2に凹陥部41が埋め込み固定され、取付座42によって取付穴11a2の周縁部に固定される取付部40を介してスライド蝶番20の本体部21が側壁11aに固定される。
これにより、側壁11a自身の強度や取付部40の取付強度の維持をシンプルな構成で実現することが可能であり、ひいては側壁11aの薄型化要請にも十分に対応することができる。また、取付穴11a2に固定される取付部40を介してスライド蝶番20の本体部21が取り付けられるので、キャビネット10の有効容積を相対的に大きくとることが可能であり、収容物の出し入れの際にスライド蝶番20との接触を良好に回避することが可能である。さらに、スライド蝶番20のカップ部22と取付部40の凹陥部41をそれぞれ扉12と側壁11aに埋め込む構成とされているので、カップ部22側及び本体部21側での位置決めがいずれも容易となって、取り付け作業性も向上する。
なお、上記実施例では、スライド蝶番20の本体部21が側壁11aに露出して配置される構成としたが、例えば図8に示されるように、本体部21を覆うカバー51を設けてもよい。この変形例によれば、収容物の出し入れの際に本体部21との接触をほぼ確実に回避することができる。
また、上記実施例のキャビネット10は、スライド蝶番20が筐体11の側壁11aに取り付けられるタイプのものであったが、本発明は、スライド蝶番20が筐体11の天井壁又は底壁に取り付けられるタイプのものについても適用可能である。
その他、本発明は、上記実施例等に記載された態様に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えた態様で実施することが可能である。
10 キャビネット
11 筐体
11a 側壁(固定壁)
11a1 木口
12 扉
20 スライド蝶番
21 本体部
22 カップ部
22a 第1フランジ部(フランジ部)
22b 第2フランジ部(フランジ部)
23 前リンク(リンク部材)
23a,23b 回動軸(リンク部材)
24 後リンク(リンク部材)
24a,24b 回動軸(リンク部材)
25 内側部材
30 可動部材
40 取付部
41 凹陥部
42 取付座
43 被係合板部
上記課題を解決するために、本発明のスライド蝶番は、
キャビネットの扉の内面側に埋設されるとともにフランジ部を介してその扉に固定されることが予定されたカップ部と、そのキャビネットの固定壁の内面側に取付部を介して固定されることが予定された本体部と、それらカップ部と本体部とをターンオーバー式に連結する一対のリンク部材とを備え、前記固定壁に対して前記扉を同方向に並ぶ開放状態と直交状に位置する閉鎖状態とに切り換え保持するためのスライド蝶番であって、
前記取付部は、前記固定壁の木口から所定距離離れた内表面にのみ開口する取付穴に対し所定の深さに埋め込み固定されるカップ状の凹陥部と、その凹陥部から外側に向かってフランジ状に突出形成されて前記取付穴の周縁部に固定される取付座とを有し、
前記本体部がカバーにより覆われることを特徴とする。
また、本発明のキャビネットは、上記スライド蝶番を備え、
前記扉の内面側において、前記カップ部が埋設されるとともにそのカップ部が前記フランジ部を介して固定される一方、
前記固定壁の内面側において、前記凹陥部が前記取付穴に埋め込み固定されるとともにその取付穴の周縁部に前記取付座が固定され、さらに前記本体部が前記取付部を介して前記固定壁に固定されることを特徴とする。
なお、本発明は、以下に述べるようなスライド蝶番の取付構造として把握することも可能である。すなわち、キャビネットの固定壁に対して扉を同方向に並ぶ開放状態と直交状に位置する閉鎖状態とに切り換え保持するためのスライド蝶番の取付構造であって、
前記スライド蝶番は、前記扉の内面側に埋設されるとともにフランジ部を介してその扉に固定されたカップ部と、前記固定壁の内面側に取付部を介して固定された本体部と、それらカップ部と本体部とをターンオーバー式に連結する一対のリンク部材とを備え、
前記取付部は、前記固定壁の木口から所定距離離れた内表面にのみ開口する取付穴に対し所定の深さに埋め込み固定されるカップ状の凹陥部と、その凹陥部から外側に向かってフランジ状に突出形成されて前記取付穴の周縁部に固定される取付座とを有することを特徴とする。

Claims (3)

  1. キャビネットの扉の内面側に埋設されるとともにフランジ部を介してその扉に固定されることが予定されたカップ部と、そのキャビネットの固定壁の内面側に取付部を介して固定されることが予定された本体部と、それらカップ部と本体部とをターンオーバー式に連結する一対のリンク部材とを備え、前記固定壁に対して前記扉を同方向に並ぶ開放状態と直交状に位置する閉鎖状態とに切り換え保持するためのスライド蝶番であって、
    前記取付部は、前記固定壁の木口から所定距離離れた内表面にのみ開口する取付穴に対し所定の深さに埋め込み固定されるカップ状の凹陥部と、その凹陥部から外側に向かってフランジ状に突出形成されて前記取付穴の周縁部に固定される取付座とを有することを特徴とするスライド蝶番。
  2. 前記凹陥部は有底円筒状に形成され、前記固定壁の内表面において半径Rの円形状に開口する前記取付穴に埋め込み固定されたとき、前記凹陥部の中心線が前記固定壁の木口から離間する距離Lは、
    1.2×R≦L≦1.5×R
    となるように設定されている請求項1に記載のスライド蝶番。
  3. 請求項1又は2に記載のスライド蝶番を備え、
    前記扉の内面側において、前記カップ部が埋設されるとともにそのカップ部が前記フランジ部を介して固定される一方、
    前記固定壁の内面側において、前記凹陥部が前記取付穴に埋め込み固定されるとともにその取付穴の周縁部に前記取付座が固定され、さらに前記本体部が前記取付部を介して前記固定壁に固定されることを特徴とするキャビネット。
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