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JP2018109305A - ロープ固定装置及びそれを用いた昇降装置 - Google Patents

ロープ固定装置及びそれを用いた昇降装置 Download PDF

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JP2018109305A
JP2018109305A JP2017000037A JP2017000037A JP2018109305A JP 2018109305 A JP2018109305 A JP 2018109305A JP 2017000037 A JP2017000037 A JP 2017000037A JP 2017000037 A JP2017000037 A JP 2017000037A JP 2018109305 A JP2018109305 A JP 2018109305A
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長橋 辰男
Tatsuo Nagahashi
辰男 長橋
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Takano Co Ltd
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Abstract

【課題】ロープ操作により上げ下げされる昇降体の自由落下または強制落下若しくは強制上昇を完全に止めるロープ固定装置を提供する。
【解決手段】第1ガイド3と第2ガイド4との間でロープ13が通過する位置をロープの移動が拘束される領域16を通る軌跡9とロープの移動が許容される領域17を通る軌跡10とに切り替えることによりロープ13の自由移動と固定とを制御する一方、ロープ13を解放したときには第1ガイド3によって自動的にロープの移動が拘束される領域16を通る軌跡9上にガイドされてロープ13が固定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロープ固定装置及びそれを用いた昇降装置に関する。さらに詳述すると、本発明は、ロープ操作で上げ下げされる昇降体がロープを解放したときに自由落下または強制落下若しくは強制上昇する昇降機構において、ロープの固定に用いて好適なロープ固定装置及びそれを用いた昇降装置に関するものである。
ロープやコードあるいは索条等(本明細書ではこれらを総称してロープと呼ぶ)を操作して昇降体を上げ下げする昇降装置として、例えばブラインドやロールスクリーンの他にも、手動昇降ゲートやスライド式伸縮梯子、小荷物専用昇降機等、さまざまな装置が従来から存在する。このような昇降装置類においては、昇降体は絶えず重力の影響や巻取り機構などの影響を受けているので、ロープを放すと同時に昇降体が自由落下または強制落下若しくは強制上昇する虞がある。
そこで、昇降体を上げ下げする途中の任意の位置でロープの動きを拘束して固定したり、昇降動作時に不測の事態などで意思に反してロープから手が離れたり、あるいはうっかりしてロープを手放したりした場合などに、確実に作動してロープの移動即ち昇降体の落下または上昇を阻止するロープ固定装置が安全装置として望まれる。
このようなロープ固定装置としては、例えば、ブラインドにおけるスラット群を昇降操作させる操作機構において、昇降コードを引き上げてスラット群下端のボトムレールが所定の高さまで上昇した時点で該昇降コードを左右のいずれかに振り、この振り操作でローレット型のコロが固定部との間で昇降コードを挾持してその移動を停止させるコードストッパー装置が従来から知られている(特許文献1)。
また、下端のボトムレールの自重でスラット群が展開する(下方に広がる)方向に移動しようとする力を受けている昇降コードの引き操作と緩め操作の切換えだけで昇降コードの停止と停止解除ができるブラインドのコードストッパー装置が提案されている(特許文献2)。このコードストッパー装置は、挾持ローラーと固定部との間で昇降コードを挾むことによりコード緩め方向の自由移動を停止させる第1位置→コードの引き方向の自由移動を許す第2位置→コードの緩め方向の自由移動を許す第3位置→コードの引き方向の自由移動を許す第4位置→再び第1位置へと、昇降コードの引きと緩めの操作切換えだけで、内部に収容した挾持ローラの位置を循環移動させるものである。
実開平5−18169号公報 実開平6−288163号公報
しかしながら、特許文献1記載のコードストッパー装置の場合、昇降コ−ドの操作部を左または右に振る操作によってローレット型のコロを移動させて昇降コードの拘束並びに解除を切り替えるため、昇降コードの伸び縮みの影響やコロがスムーズに動かないなどの要因で切り替えが確実に実行できない場合も起こる。このため、操作コードの固定と固定解除との切換において確実性に欠ける問題がある。
また、特許文献2記載のコードストッパー装置では、コードの引きと緩めの操作切換えで、第1→第2→第3→第4→第1の順に挾持ローラーの位置を順次移動させて昇降コードの固定とその他の各種固定解除モードとの切り替えを図るので、一巡しなければ再び固定位置あるいはその他の固定解除位置に切り替えられない。このため、操作コードの固定とその他の各種固定解除モードとの切り替え操作が必ず4位置を一巡するための時間と手間がかかる問題がある。
さらに、これら従来のコードストッパー装置即ちロープ固定装置は、いずれも昇降コードを操作中にうっかりロープを手放したりあるいは不測の事態などで意思に反してロープから手が離れたりした場合などに、操作コードの移動即ち昇降体の自由落下または強制落下若しくは強制上昇を止めることができないという問題を有している。
かかる問題は、ブラインドに限られず、ロープの操作により上げ下げされると共に自由落下または強制落下若しくは強制上昇する全ての昇降体、例えば下から上へ持ち上げられるロールスクリーンや手動昇降ゲート、スライド式伸縮梯子、小荷物専用昇降機等においても同様である。そこで、ロープから手が離れたときに、確実に作動するロープ固定装置が安全装置として望まれる。
本発明は、かかる要望に応えるもので、ロープを離すだけで確実に作動するロープ固定装置及びそれを用いた昇降装置を提供することを目的とする。即ち、ロープ操作により上げ下げされる昇降体の自由落下または強制落下若しくは強制上昇を止めるロープ固定装置及びそれを用いた昇降装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために請求項1記載の発明は、自由落下または強制落下若しくは強制上昇する昇降体をロープの操作により上げ下げする昇降装置のロープを解放すると同時に固定するロープ固定装置において、ロープの移動が拘束される領域及びロープの移動が許容される領域を有するロープ拘束手段と、昇降体の自由落下または強制落下若しくは強制上昇によって移動するロープの移動方向がロープ拘束手段から引き出される側となる位置に配置されてロープの移動が拘束される領域を通る位置にロープを案内する第1ガイドと、昇降体の自由落下または強制落下若しくは強制上昇によって移動するロープの移動方向がロープ拘束手段に引き込まれる側となる位置に配置されてロープの移動が拘束される領域を通る位置からロープの移動が許容される領域を通る位置までの間でロープを案内する第2ガイドとを備え、第1ガイドと第2ガイドとの間でロープが通過する位置をロープの移動が拘束される領域を通る軌跡とロープの移動が許容される領域を通る軌跡とに切り替えることによりロープの自由移動と固定とを制御する一方、ロープを解放したときには第1ガイドによって自動的にロープの移動が拘束される領域を通る軌跡上にガイドされてロープが固定されるようにしている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のロープ固定装置において、第1ガイドと第2ガイドとはベース部材に取り付けられ、第1ガイドと第2ガイドとの間にロープ拘束手段が固定されて、1つの部品として構成されていることを特徴とする。
さらに、請求項3記載の発明は、請求項2記載のロープ固定装置において、第1ガイドと第2ガイドとはU形丸棒から成り、一端がベース部材に固定されると共に他端側がベース部材との間にロープが通過する隙間が設けられていることを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、自由落下または強制落下若しくは強制上昇する昇降体をロープの操作により上げ下げする昇降装置において、昇降体に係留され昇降体を上げ下げする無端状のロープと、ロープが巻掛けられる定滑車と、ロープの昇降体を上げ下げするために操作される側に設置されるロープ固定装置とを備え、ロープ固定装置は請求項1から3のいずれか1つに記載のロープ固定装置であり、第1ガイドが定滑車寄りとなる上側に配置されると共に第2ガイドが定滑車から離れる下側に配置されて操作ロープが通され、第1ガイドと第2ガイドとの間でロープが通過する位置をロープの移動が拘束される領域を通る軌跡とロープの移動が許容される領域を通る軌跡とに切り替えることによりロープの自由移動と固定とを制御する一方、ロープを解放したときには第1ガイドによって自動的にロープの移動が拘束される領域を通る軌跡上にガイドされてロープが固定されるようにしている。
さらに、請求項5記載の発明は、請求項4記載の昇降装置において、昇降装置はスクリーンを下から上へ引き上げて任意の位置で固定して遮光あるいは目隠しするロールスクリーンであって、昇降体はスクリーンを巻き取って常時巻取り方向に張力を付与する巻取りドラムからスクリーンを引き上げる可動フレームであることを特徴とする。
請求項1記載のロープ固定装置によれば、第1ガイドと第2ガイドとの間でロープの傾きを変えるだけで、ロープが通過する位置をロープの移動が拘束される領域を通る軌跡とロープの移動が許容される領域を通る軌跡とに切り替えることができるので、ロープの自由移動と固定とを任意に制御することができる。即ち、ロープの移動が許容される領域を通る位置にロープを移動させれば、昇降体の上げ下げを自由にできると共に、任意の位置でロープが通過する位置をロープの移動が拘束される領域を通る軌跡上に移すだけで容易且つ確実に即座に固定できる。さらに、操作中にうっかりロープを放したりした場合などにも、第1ガイドによってロープが通過する位置がロープの移動が拘束される領域を通る軌跡上に直ちにガイドされるので、ロープが拘束手段に食い込み固定される。
請求項2記載のロープ固定装置によれば、1つの部品として構成されているので、ロープ拘束手段に対する第1ガイドと第2ガイドとの位置関係が固定され一定に保たれるので、位置調整に起因する作動不良が起こらず、動作が確実に再現される。
請求項3記載のロープ固定装置によれば、第1ガイドと第2ガイドとはベース部材との間にロープが通過する隙間が設けられているので、ロープを容易に後掛けすることができる。
請求項4記載の昇降装置によれば、第1ガイドと第2ガイドとの間のロープの傾きを変えてロープの移動が許容される領域を通る位置・軌跡上でロープを上下動させれば、作動不良を引き起こすこと無く、昇降体を上げ下げさせられる。そして、ロープの移動が拘束される領域を通る位置・軌跡上にロープが通過する位置を設定すれば、ロープの移動を拘束してロープを固定させることができる。そこで、昇降体を上げ下げする途中の任意の位置でロープの傾きを変えるだけで、ロープの動きを拘束して容易に固定させることができる。しかも、昇降動作時に不測の事態などで意思に反してロープから手が離れたり、あるいはうっかりしてロープを手放したりした場合などに、第1ガイドによって自動的にロープの移動が拘束される領域を通る軌跡上にロープがガイドされるので、ロープがロープ拘束手段に食い込み確実に固定され、ロープの移動即ち昇降体の自由落下または強制落下若しくは強制上昇を阻止することができる。
さらに、請求項5記載の発明によれば、下から上へ引き上げられたスクリーンを任意の位置でロープの動きを拘束して固定したり、また、ロープの位置を動かすだけで簡単に固定を解除して上げ下げ可能とすることができる。しかも、昇降動作時に不測の事態などで意思に反してロープから手が離れたり、あるいはうっかりしてロープを手放したりした場合などにも、強制落下する可動フレームの動きを第1ガイドによって自動的にロープの移動が拘束される領域を通る軌跡上にロープがガイドされるので、ロープが拘束手段に食い込み自動的に固定される。
本発明にかかるロープ固定装置の一実施形態を示す側面図である。 同ロープ固定装置の正面図である。 同ロープ固定装置の平面図である。 本発明にかかるロープ固定装置を用いた昇降装置の一実施形態として、下から上へスクリーンを引き出すロールスクリーンの例を示す斜視図である。 同ロールスクリーンのガイドフレームと定滑車とロープ固定装置との関係を示す分解斜視図である。 同ロールスクリーンの巻取りドラムのシャフトを示す斜視図である。 同ロールスクリーンの巻取りドラムとシャフトとの関係を示す斜視図である。 同ロールスクリーンの巻取りドラムのシャフトとワイヤドラムとを示す斜視図である。 同ロールスクリーンの巻取りドラムとベースフレームとを示す斜視図である。 同ロールスクリーンの巻取りドラムを収納したベースフレームの組み立て状態を示す斜視図である。 ベースキャップの斜視図である。 ベースフレームと可動フレームとを示す斜視図である。 スライドパーツとロープとを示す斜視図である。
以下、本発明の構成を図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。尚、本実施形態において、上下左右の方向性は絶対的意義を有するものではなく、ある1つの基準例えばロープの移動方向を基準に相対的に定まるものである。本発明のロープ固定装置が設置される位置において、ロープの向きに拘わらず、昇降体の自由落下または強制落下若しくは強制上昇などでロープがロープ固定装置内を移動する方向(ロープの引っ張り方向)を「上方向」、その反対方向を「下方向」と定義する。
図1〜図3に本発明のロープ固定装置の一実施形態を示す。この実施形態にかかるロープ固定装置1は、ロープ13の移動が拘束される領域(以下、ロープ移動拘束領域16と呼ぶ)及びロープ13の移動が許容される領域(以下、ロープ移動許容領域17と呼ぶ)を有するロープ拘束手段2と、ロープ拘束手段2のロープ移動拘束領域16を通る位置にロープ13を案内する第1ガイド3と、ロープ拘束手段2のロープ移動拘束領域16を通る位置からロープ移動許容領域17を通る位置までの間でロープ13を案内する第2ガイド4とを備え、ロープ13の引っ張り方向に沿って第1ガイド3、ロープ拘束手段2及び第2ガイド4の順で配置され、第1ガイド3と第2ガイド4との間のロープ拘束手段2の位置でロープ13が通過する位置をロープ移動拘束領域16を通る軌跡(以下、ロープ移動拘束軌跡9と呼ぶ)とロープ移動許容領域17を通る軌跡(以下、ロープ移動許容軌跡10と呼ぶ)とに切り替えることによりロープ13の自由移動と固定とを制御する一方、ロープ13が解放されたときには第1ガイド3によって自動的にロープ移動拘束軌跡9上にロープ13がガイドされてロープ13が固定されるように構成されている。
この実施形態にかかるロープ固定装置1において、第1ガイド3は昇降体15の自由落下または強制落下若しくは強制上昇によって移動するロープ13がロープ拘束手段2から引き出される側となる位置に配置され、第2ガイド4はロープ拘束手段2にロープ13が引き込まれる側となる位置に配置されている。即ち、本実施形態の場合、図1及び図2に示すように、ロープ拘束手段2を挟んで定滑車14寄りのロープ拘束手段2の上側に第1ガイド3が、ロープ拘束手段2の下側に第2ガイド4がそれぞれ配置されている。
ここで、第1ガイド3によって規制されるロープ13の通過する最大高さはロープ拘束手段2のロープ移動拘束領域16を通る位置であり、第2ガイド4によって規制されるロープ13の通過する最大高さはロープ拘束手段2のロープ移動許容領域17を通る位置までである。即ち、第1ガイド3によってロープ拘束手段2に対してロープ移動拘束領域16を通る位置、また第2ガイド4によってロープ移動拘束領域16を通る位置からロープ移動許容領域17を通る位置までの間でロープ13を案内することができる。第1ガイド3及び第2ガイド4は、クラムクリート2に対する通過位置のうち、少なくとも高さ方向の位置を規制するものであれば足りるが、幅方向の位置を同時に規制するものであることが好ましい。この場合、第1ガイド3と第2ガイド4との間を通過するロープ13に対してクラムクリート2の傾斜溝7内を必ず通過するように規制することができるので、クラムクリート2からロープ13が離脱して拘束制御が効かなくなることを未然に防ぐことができる。第1ガイド3及び第2ガイド4のガイド幅は、少なくともロープが通過できる幅であり、好ましくはロープ直径以上でクラムクリートの楔状溝7の最大幅よりも狭く、より好ましくはロープ13が摩擦無くスムーズに通過できる最小の大きさである。本実施形態の場合、第1ガイド3及び第2ガイド4のガイド幅は、溝幅の中央値程度の幅とされているが、これに特に限定されるものではない。勿論、第1ガイド3及び第2ガイド4のロープが通過する領域の幅(ガイド幅と呼ぶ)を楔状溝7の幅よりも広めに設定しても、クラムクリート2に対するロープ13の通過位置が完全に溝の外に出ない高さに少なくとも高さ方向の位置を規制するだけでも、クラムクリート2の溝内から離脱し難くすることができる。
第1ガイド3と第2ガイド4とはベース部材5に取り付けられ、第1ガイド3と第2ガイド4との間にロープ拘束手段2が固定されて、1つの部品(ロープガイドアッシーと呼ぶ)として構成されている。本実施形態の場合、第1ガイド3は、丸棒をU形に折り曲げた部品であり、一方の軸部が他方の軸部よりも短く形成され、他方の軸部をベース部材に固定した際に、一方の軸部の端部とベース部材との間に隙間11が形成されるように設けられている。この隙間11は、例えばロープ13が通せる程度のものであり、ロープ13を側方から引き込むことで第1ガイド3を通すようにセットできる。第2ガイド4も同様であり、本実施形態の場合には同じ側に隙間11が形成されている。
ベース部材5の第1ガイド3と第2ガイド4との間には、ロープ拘束手段2が搭載され、例えばビス6などで固定されている。これにより、第1ガイド3と第2ガイド4とロープ拘束手段2とが一定の配置関係を保った状態で、任意の位置に取り付けられる。
他方、ロープ拘束手段2としては、ロープ移動拘束領域16とロープ移動許容領域17とを有し、第1ガイド3と第2ガイド4との間のロープ13の傾きを変えるだけで、ロープ13が通過する位置をロープ移動拘束領域16を通る位置とロープ移動許容領域17を通る位置とに、即ちロープ移動拘束軌跡9とロープ移動許容軌跡10とに切り替えることができるものであれば良く、例えば本実施形態の場合、クラムクリートと呼ばれるアンカーロープ止めが利用されている。以下、ロープ拘束手段を意味するものとして特にクラムクリートを示唆する場合には、クラムクリート2と呼ぶ。
このクラムクリート2は、例えば相対峙する双璧の間でV形(楔状)の溝7が形成されると共に楔状の両斜面には摩擦を上げるための1または2以上の返りとなる凸条(換言すれば溝)8がロープ13の移動方向と交差するように形成されたものであり、楔状の溝7にロープ13を嵌め込んで、摩擦でロープ13の移動を固定するものである。楔状の溝7は、溝幅が溝底部に向かう程狭くなっているので、定滑車14から垂下するロープ13が真っ直ぐ引っ張られた位置が当該溝7の底部附近となるようにクラムクリート2を設置すれば、ロープ13に張力が加わるほど溝7の奥深くに入り、止まり易くなる。つまり、溝7にロープ13を軽くかけるだけでがっちりロープ13が保持され、容易にロープ13を固定することができる。
このクラムクリート2において、ロープ移動拘束領域16は楔状溝7の斜面との間の摩擦力でロープ13の移動を阻止する領域例えば溝7の底部附近であり、またロープ移動許容領域17は楔状溝7の斜面との間に生ずる摩擦力でロープ13の移動を阻止できない領域例えば楔状溝7の溝幅が拡がった頂部附近若しくは溝7の外であり、第1ガイド3と第2ガイド4との間を通過するロープ13の傾きを変えることにより、楔状溝7の深さ方向にロープ13の通過する位置を変化させることでロープ13の移動を許容したり固定したりするようにしている。つまり、このクラムクリート2は、図示のように上向きに移動するロープを固定するように設置した状態においては、ロープ移動拘束領域16を上方向に移動するロープ13しか固定できず、ロープ13を下に引くと固定が解除される。ロープ13は、ロープ移動許容領域17例えば溝7の浅いところあるいは溝7の外に引き出さない限り、抵抗なく自由に上下動させることができない。
ロープ拘束手段2としては、本実施形態のクラムクリートに特に限られず、他のロープ拘束手段例えば径方向にロープが自由に移動させられることによって固定されたり自由にされたりするものでも良い。例えば、回転円板に放射状に溝が入れられており、クラッチ手段あるいはラチェット手段によって一方向しか回転しないロータリークリートのようなものでも適用可能である。
以上のように構成されたロープ固定装置1と操作ロープ13が巻掛けられる定滑車14との位置関係は、例えば、定滑車14から垂下される操作ロープ13が図2の正面視並びに図3の平面視において、第1ガイド3と第2ガイド4とロープ拘束手段2との中心を通過し、尚且つ図1の側面視では第1ガイド3の半円形状のガイド部12の内側の中心を通過してロープ拘束手段2の溝7の底部附近を通過すると共に第2ガイド4の半円形状のガイド部12から離れた位置を通過するように配置されている。したがって、第2ガイド4を通過したロープ13を第2ガイド4のガイド部12に向けてロープ拘束手段2から離れる方向に引っ張ることで、第1ガイド3と第2ガイド4との間即ちロープ拘束手段2を通過する位置でのロープ13の傾き即ち経路を変更して、ロープ13が通過する位置をロープ移動許容軌跡10に切り替えることを可能としている。このとき、どれだけロープ13を第2ガイド4のガイド部12に向けて引っ張っても、第2ガイド4のガイド部12に当接することで、第1ガイド3と第2ガイド4との間即ちロープ拘束手段2を通過する位置でのロープ13の傾きが規制される。
依って、以上のように構成されたロープ固定装置1によれば、昇降体15を上げ下げする場合には、第2ガイド4を通過したロープ13を第2ガイド4のガイド部12に向けてクラムクリート2から離れる方向に引っ張りながら引き下ろせば、ロープ13がロープ移動許容軌跡10を通るため、クラムクリート2との摩擦の影響をほとんど受けずに自由に上げ下げできる。しかも、本実施形態の場合、ロープ13は、クラムクリート2の前後で第1ガイド3と第2ガイド4とでクラムクリート2に対する通過位置が高さ方向並びに幅方向の双方において規制されるため、クラムクリート2から離脱して制御が効かなくなるようなことを防ぐことができる。そして、昇降体15を任意の位置で固定したい場合には、ロープ13をロープ拘束手段2に向けて引っ張り、ロープ拘束手段2の溝7に軽く押し込めるだけでロープ拘束手段2にがっちりロープ13が保持され、固定される。
他方、ロープ固定装置1を通過する部分のロープとは逆向きの力がかかる、定滑車14の反対側に垂下されるロープ13に対しては、ロープ13を下に引っ張るような荷重例えば昇降体15の自重が常時付加されている。したがって、ロープ13から手が離されると、昇降体15の落下開始と同時にロープ13が第1ガイド3に沿って引っ張られるため、ロープ13がクラムクリート2の楔状の溝7の底部側へ引き込まれて固定される。この動きは、ロープ13が自重によって定滑車14の引き出し位置直下に戻る動きと相俟って相互作用により瞬時に起こる。しかも、ロープ13の自重で定滑車14から垂下するロープ13が楔状の溝7に入る場合に比べて確実性に優れる。また、昇降体15の落下開始直前の昇降操作時には、ロープ13は第1ガイド3と第2ガイド4との規制によりクラムクリート2の溝7に沿ってロープ移動許容領域17附近を通過していることから、溝7からロープ13が外れることがない。
上述のロープ固定装置1は、自由落下または強制落下若しくは強制上昇する昇降体15をロープ13の操作により上げ下げする昇降装置において、昇降体15の上げ下げにおける任意の位置でのロープ13の固定のみならず、ロープ13が意図せずに手から離れた場合に即座にロープ13を固定する安全装置としても好適である。例えば、図2に示すように、昇降体15に係留され昇降体15を上げ下げする無端状のロープ13と、ロープ13が巻掛けられる定滑車14と、ロープ13の昇降体15を上げ下げするために操作される側に設置されるロープ固定装置1とを備え、第1ガイド3が定滑車14寄りとなる上側に配置されると共に第2ガイド4が定滑車14から離れる下側に配置されて操作ロープ13が通されれば、第1ガイド3と第2ガイド4との間でロープ13が通過する位置をロープ移動拘束軌跡9とロープ移動許容軌跡10とに切り替えることによりロープ13の自由移動と固定とを制御する一方、ロープ13を解放したときには第1ガイドによって自動的にロープ移動拘束軌跡9上にガイドされてロープ13が固定されるようにできる。
例えば、図4から図13に本発明にかかるロープ固定装置1を適用した昇降装置の一例として、下から上へスクリーンを引き出して遮光あるいは目隠しする昇降式スクリーンとして構成した例を示す。この実施形態にかかる昇降式スクリーン20は、下側に配置された巻取りドラムを含むスクリーン巻取り機構21と、上側に配置されたスクリーン23の上げ下げを操作する巻上げ操作機構22とを備え、例えば住宅の窓の外などに設置される。
スクリーン巻取り機構21は、例えば図8〜図10に示すように、スクリーン23を緩み無く巻いた巻取りドラム24と、該巻取りドラム24を回転自在に支持するシャフト25と、該シャフト25と巻取りドラム24との間に介在されて巻取りドラム24の回転によってばね力が蓄えるトーションコイルばね26と、スクリーン23の引き出し側端部の引き出し用バー27を係合させた可動フレーム15と、この可動フレーム15を平行移動(上下動)させるためのワイヤー28を巻き取るワイヤードラム29及び筐体30とから成る。他方、操作機構22は、図4に示すように、可動フレーム(昇降体)15に係留される操作用のロープ13と、定滑車14とで構成されている。
巻取りドラム24は例えば円筒形状を成しており、中心にはドラムシャフト25が貫通している。巻取りドラム24とドラムシャフト25との間には軸受け並びにトーションコイルばね26が設けられており、巻取りドラム24はドラムシャフト25に対して回転自在に支持されている。
シャフト25には、図6に示すように、トーションコイルばね26の一端をシャフト25に固定するための固定用パーツ34と、シャフト25に対して回転自在であって巻取りドラム24と一体的に回転するトーションコイルばね他端固定用パーツ35と、トーションコイルばね他端固定用パーツ35のシャフトからの抜けを防ぐためのストッパとして機能するシャフトパーツ36とを有する。固定用パーツ34とシャフトパーツ36とは、シャフト25に対してビスによって固定され、シャフト25と一体化されている。他方、トーションコイルばね他端固定用パーツ35は、巻取りドラム24の内周面に形成された溝と嵌合する凸部を有し、該凸部を巻取りドラム24内周面の溝に嵌合させることによって周方向には係合され軸方向には移動可能に取り付けられている。トーションコイルばね26には予荷重が掛けられており、スクリーン23及びワイヤー28に対して常時張力が与えられている。
尚、巻取りドラム24の両端は、図7に示すように、巻取りドラム支持用パーツ37を介してシャフト25の両端に回転自在に支持されている。巻取りドラム支持用パーツ37は、巻取りドラム24の内周面と嵌合する凹凸を外周面に有し、内周面側がシャフト25を回転自在に支持する円形に加工された筒状部材である。また、図8に示すように、ドラムシャフト25は巻取りドラム24よりも長尺であり、巻取りドラム24から突出した両端部にはワイヤードラム29がそれぞれ取り付けられている。巻取りドラム支持用パーツ37から外に突出するシャフトの両端は角軸39とされており、ワイヤードラム29の角孔53と嵌合して回転不能に連結され、ワイヤードラム29とドラムシャフト25とが一体となって回転するように設けられている。
引き出し用バー27は、例えば底壁にスリット40が設けられた矩形断面の可動フレーム15に差し込まれ、可動フレーム15に引っ掛けられるように収納されている(図12参照)。そして、可動フレーム15の底部のスリット40からスクリーン23が引き出されている。この可動フレーム15の両端開口部41には、図12に示すように、左右にスライドパーツ31が嵌め込まれ、ガイドフレーム32のスリット49内を上下方向に摺動可能に設けられている。本実施形態では少なくとも一方のスライドパーツ31にロープ13が係留され、昇降用ロープ13を上げ下げすることで可動フレーム15をガイドフレーム32に沿って昇降させ、スクリーン23を巻取りドラム24から引き出したり巻取りドラム24に巻き取らせるように設けられている。ロープ13のスライドパーツ31への係留は、例えば図13に示すように、ボス部31bに設けられた係留ピン31cに括り付けるようにして行われる。尚、スライドパーツ31は、ガイドフレーム32のスリット49に嵌合されるT形の摺動部31aと、可動フレーム15の開口部41に嵌合されるボス部31bとを有し、可動フレームに開口部41にボス部31bを嵌合させた状態でビス止めされて可動フレーム15に固定されている。
可動フレーム(昇降体)15は両端に備えられたスライドパーツ31を筐体30の上面に立設された左右一対のガイドフレーム32のスリット49に嵌合させて鉛直方向に昇降可能に保持されると共に、可動フレーム15に通されてシャフト25の両端に備えられるワイヤードラム29に両端が巻き取られたワイヤー28をガイドフレーム32の頂部のワイヤープーリ33にそれぞれ巻掛けて無端の平行移動機構が構成されている。これによって、可動フレーム15の昇降動作に伴ってワイヤー28が左右のワイヤードラム29から等しく繰り出されあるいは巻き取られるので、可動フレーム15・昇降体は平行移動・昇降動作する。
筐体30の両端の開口は、ベースキャップ38で塞がれている。このベースキャップ38には、図11に示すように、ドラムシャフト25に固定されているワイヤードラム29の中央の孔に嵌合するドラムプーリー52が中央にビス止めされ、該ドラムプーリ及びワイヤードラム29を介してシャフト25が回転自在に支持されている。さらに、このベースキャップ38には例えばL形の鉄板から成る壁取り付け金具45が取り付けられている。他方、ガイドフレーム32の上端側にも同様に壁取り付け金具44が取り付けられている。そして、上下の壁取り付け金具44,45を建物躯体の例えば外壁などに固定することによって、昇降式スクリーン20を住宅の窓の外に設置するようにしている。
図4に示すように、左右一対のガイドフレーム32は、例えば一側にスリット49を有する矩形状のパイプであり、スクリーン23の幅よりも若干広めの間隔をあけて筐体30の上壁部42に平行に配置され、その下端が筐体30の上壁部42にビス止めされたアングル材43にビス止めされることで筐体30の上に起立状態にして固定されている。このガイドフレーム32は、上端側が壁取り付け金具44を介して建物躯体の壁面に固定される。また、ガイドフレーム32と壁取り付け金具44とはボルトで固定されている。これによって、上下の壁取り付け金具44,45によって組み立てられた状態で図示していない建物躯体の壁に据え付けられる。尚、ガイドフレーム32の頂部はサイドキャップ48で塞がれて雨水や塵埃等の侵入が防がれる。
ベースフレームは、筐体30と、該筐体30の両側の開口47を塞ぐベースキャップ38とで構成されている。筐体30は、折り曲げ加工で形成された箱形を成し、上壁部42の一部が閉じられずに側壁部54に沿って一定の幅のスリット(スクリーンを引き出すための開口部)46が形成されている。そして、上壁部42には、ガイドフレーム32を固定するためのアングル材43がビス止めによって固定されている。ベースキャップ38と筐体30とは、嵌合された状態で側方からビス止めすることで一体化されている。上壁部42は、一方の側壁を折り曲げて形成されており、他方の側壁を折り曲げて成る縁部との間に一定の隙間46を形成するように設けられている。
いずれか一方のガイドフレーム32の内側の壁面(左右のガイドフレーム32の互いに相対向する壁面)には、図4及び図5に示されるように、定滑車14とロープ固定装置1が備えられている。定滑車14は、ガイドフレーム32の内側の壁面に固定される段付きシャフト50に嵌め込まれビス51で抜け防止が図られることで、回転自在に支持されている。段付きシャフト50は、ワイヤー28を巻き掛けるワイヤープーリー33をガイドフレーム32の内側の空間に収容して、ねじ軸部をガイドフレーム32の側壁を貫通させて段付きシャフト50にねじ込むことでガイドフレーム32の側壁に固定されている。尚、ワイヤープーリー33は回転自在に取り付けられている。
以上のように構成された昇降式スクリーン20によれば、可動フレーム(昇降体)15を上げ下げする場合には、ロープ13が第2ガイド4に当たるまで左側(手前側)に引き寄せて操作すれば、ロープ13が移動する位置がクラムクリート2のロープ拘束領域9から外れた位置即ちロープ移動許容軌跡10を採るため、フリー状態で上げ下げできる。巻取りドラム24を回転させる可動フレーム15の昇降は、トーションコイルばね26を介してドラムシャフト25に伝達されて左右のワイヤードラム29に伝えられ、ワイヤー28を同量ずつ巻取らせまたは送り出させる。したがって、引き出し用バー27ひいては可動フレーム15を真っ直ぐに平行移動・昇降させる。可動フレーム15の上昇に伴うスクリーン23の引き出しによる巻取りドラム24の回転はトーションコイルばね26を介してドラムシャフト25に伝えられ、当該ドラムシャフト25の両端のワイヤードラム29を回転させる。これによって、可動フレーム15が上昇しながらスクリーン23を引き出すと同時に両端の巻取りドラム24がワイヤー28を同時に巻取り、可動フレーム15を平行移動・上昇させる。そして、任意の位置・高さでロープ13を真っ直ぐ垂れ下がる位置に戻すと、ロープ移動拘束軌跡9を採るため、ロープ13がロープ拘束手段2の溝7に食い込み、ロープ13を固定する。また、昇降体15が引き上げられている途中において、うっかりロープ13から手が離れると、昇降体15の自由落下または強制落下若しくは強制上昇と同時にロープ13が第1ガイド3に沿って引っ張られるため、ロープ13がクラムクリート2内に引き込まれながら巻き取られる。したがって、手からロープ13が離れると同時に、ロープ13はクラムクリート2の楔状の溝7に引き込まれて、溝底部寄りのロープ拘束領域9を通過するロープ移動拘束軌跡10を採るため固定される。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の実施形態においては、ロープ拘束手段2としてクラムクリートを用いた例を挙げて説明したが、これに特に限られるものではなく、他のロープ拘束手段例えばロータリークリートのようなものでも適用可能である。ロープ拘束手段2は、ロープ13が通過する位置がロープ移動拘束領域16を通過するロープ移動拘束軌跡9とロープ移動許容領域17を通過するロープ移動許容軌跡10とに第1ガイド3と第2ガイド4との間のロープの傾きを変えるだけの簡単な操作で切り替え可能なものであれば良く、例えば径方向にロープ13が自由に移動させられることによって固定されたり自由にされたりするものでも良い。
また、上述の昇降装置の一例である本実施形態の昇降式スクリーン20は、主に住宅の窓の外に設置する例を挙げて説明されているが、設置場所としては屋外に限られず、例えば窓の内側等に設置しても良い。
また、上述の実施形態では、昇降体の自由落下及び強制落下に伴ってロープが下から上へ移動する部分で固定と解放とを制御するロープ固定装置並びにそれを利用した昇降装置に適用した例を挙げて本発明を主に説明したが、これに特に限られるものではなく、昇降体の自由落下または強制落下若しくは強制上昇に伴って上から下へ移動する部分でロープの固定と解放とを制御するロープ固定装置として構成しても良い。例えば、吹き抜けに設けられた窓に装備されるスクリーンのように、定滑車を下側へ追加することで操作方向を変えてロープを上階から引き上げることでスクリーン・昇降体を上げさせる場合には、昇降体の自由落下及び強制落下に伴ってロープが上から下へ移動する部分にロープ固定装置を設置して、上から下へ移動するロープの固定と解放とを制御するように構成しても良い。さらには、本発明のロープ固定装置は、昇降体の自由落下及び強制落下に伴って移動するロープを固定するだけではなく、昇降体の強制上昇に伴って下から上へまたは上から下へ移動するロープを固定するように構成しても良い。即ち、巻取り手段・巻き上げ手段などの駆動設備を上方に設置する昇降装置、例えば一般的な上部巻き取り式のスクリーンの場合、不測の事態などで意思に反してロープから手が離れたり、あるいはロープ切断などの場合には、昇降体(スクリーン並びにウェイトバー)が巻取り手段によって強制的に上部へと巻き上げられ(強制上昇)、上部巻取り設備に衝突して大きな衝撃を与えることがある。これを本発明のロープ固定装置を組み入れることで防ぐことができる。
さらに、本発明にかかるロープ固定装置はロープを操作して上げ下げされると共に自由落下または強制落下若しくは強制上昇するあらゆる昇降体に適用できるものであり、例えば上述した屋外の昇降式スクリーン20に限られず、室内用のロールスクリーンや、ブラインド、手動昇降ゲート、スライド式伸縮梯子、小荷物専用昇降機等の様々な各種昇降装置類にも適用可能である。例えば、設置式の大型パラソルなどの場合、ワイヤをウィンチで引き下げてパラソルを開いているが、ワイヤーが切れた場合にパラソルが一気に閉じるのを避けるための安全装置としても使える。さらに、本発明は手動式の昇降装置に限られず、ロープで駆動している電動式の昇降装置などにも適用でき、例えばロープが切れた場合の安全装置として好適である。
また、上述の実施形態においては、索条物としてロープの例を挙げて説明したが、これに特に限られるものではなく、コードや紐などの他の索条物に適用可能であることは言うまでもない。
1 ロープ固定装置
2 ロープ拘束手段
3 第1ガイド
4 第2ガイド
5 ベース部材
7 V形(楔状)溝
9 ロープ移動拘束軌跡
10 ロープ移動許容軌跡
11 隙間
13 ロープ
14 定滑車
15 昇降体(可動フレーム)
16 ロープ拘束領域
17 ロープ移動許容領域
20 昇降式スクリーン
21 スクリーン巻取り機構
22 操作機構
23 スクリーン

Claims (5)

  1. 自由落下または強制落下若しくは強制上昇する昇降体をロープの操作により上げ下げする昇降装置の前記ロープを解放すると同時に固定するロープ固定装置において、
    前記ロープの移動が拘束される領域及び前記ロープの移動が許容される領域を有するロープ拘束手段と、
    前記昇降体の自由落下または強制落下若しくは強制上昇によって移動する前記ロープの移動方向が前記ロープ拘束手段から引き出される側となる位置に配置されて前記ロープの移動が拘束される領域を通る位置に前記ロープを案内する第1ガイドと、
    前記昇降体の自由落下または強制落下若しくは強制上昇によって移動する前記ロープの移動方向が前記ロープ拘束手段に引き込まれる側となる位置に配置されて前記ロープの移動が拘束される領域を通る位置から前記ロープの移動が許容される領域を通る位置までの間で前記ロープを案内する第2ガイドとを備え、
    前記第1ガイドと前記第2ガイドとの間で前記ロープが通過する位置を前記ロープの移動が拘束される領域を通る軌跡と前記ロープの移動が許容される領域を通る軌跡とに切り替えることにより前記ロープの自由移動と固定とを制御する一方、前記ロープを解放したときには前記第1ガイドによって自動的に前記ロープの移動が拘束される領域を通る軌跡上にガイドされて前記ロープが固定されること
    を特徴とするロープ固定装置。
  2. 前記第1ガイドと前記第2ガイドとはベース部材に取り付けられ、前記第1ガイドと第2ガイドとの間に前記ロープ拘束手段が固定されて、1つの部品として構成されていることを特徴とする請求項1記載のロープ固定装置。
  3. 前記第1ガイドと前記第2ガイドとはU形丸棒から成り、一端が前記ベース部材に固定されると共に他端側が前記ベース部材との間に前記ロープが通過する隙間が設けられていることを特徴とする請求項2記載のロープ固定装置。
  4. 自由落下または強制落下若しくは強制上昇する昇降体をロープの操作により上げ下げする昇降装置において、
    前記昇降体に係留され前記昇降体を上げ下げする無端状のロープと、
    前記ロープが巻掛けられる定滑車と、
    前記ロープの前記昇降体を上げ下げするために操作される側に設置されるロープ固定装置とを備え、
    前記ロープ固定装置は請求項1から3のいずれか1つに記載のロープ固定装置であり、前記第1ガイドが前記定滑車寄りとなる上側に配置されると共に前記第2ガイドが前記定滑車から離れる下側に配置されて前記操作ロープが通され、
    前記第1ガイドと前記第2ガイドとの間で前記ロープが通過する位置を前記ロープの移動が拘束される領域を通る軌跡と前記ロープの移動が許容される領域を通る軌跡とに切り替えることにより前記ロープの自由移動と固定とを制御する一方、前記ロープを解放したときには前記第1ガイドによって自動的に前記ロープの移動が拘束される位置を通る軌跡上にガイドされて前記ロープが固定されること
    を特徴とする昇降装置。
  5. 前記昇降装置はスクリーンを下から上へ引き上げて任意の位置で固定して遮光あるいは目隠しするロールスクリーンであって、前記昇降体は前記スクリーンを巻き取って常時巻取り方向に張力を付与する巻取りドラムから前記スクリーンを引き上げる可動フレームであることを特徴とする請求項4記載の昇降装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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TWI803160B (zh) * 2022-01-20 2023-05-21 清展科技股份有限公司 捲軸屏幕裝置及其連接裝置

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