JP2018100452A - スクラップの溶解方法およびこの溶解方法を用いた金属回収方法 - Google Patents
スクラップの溶解方法およびこの溶解方法を用いた金属回収方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018100452A JP2018100452A JP2018044490A JP2018044490A JP2018100452A JP 2018100452 A JP2018100452 A JP 2018100452A JP 2018044490 A JP2018044490 A JP 2018044490A JP 2018044490 A JP2018044490 A JP 2018044490A JP 2018100452 A JP2018100452 A JP 2018100452A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal
- scrap
- leaching
- acid
- leached
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/84—Recycling of batteries or fuel cells
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
Description
(1)金属または金属酸化物のスクラップを溶解させる方法であって、
鉱酸にて酸浸出を行うに際して、浸出対象の金属のすべてよりも卑な遷移金属の化合物を添加し、前記浸出対象の金属が、前記スクラップに含有される量に対して90重量%以上、浸出液に溶解し、前記遷移金属の化合物が不溶となることを特徴とするスクラップの溶解方法。
(2)前記遷移金属の化合物の金属元素が、Fe、Ni、Co、Mnの一種であることを特徴とする(1)に記載の方法。
(3)前記スクラップがLi、Ni、Co、Mnを少なくとも二種類含むリチウムイオン二次電池用正極材であることを特徴とする(1)または(2)に記載の方法。
(4)前記スクラップが破砕されていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の方法。
(5)(1)〜(4)のいずれかに記載の方法によりスクラップを浸出液に溶解させた後、前記遷移金属の化合物を不溶物として除去し、浸出後液から金属を回収することを特徴とするスクラップからの金属の回収方法。
すなわち、本発明は、金属または金属酸化物のスクラップを溶解させる方法であって、鉱酸にて酸浸出を行うに際して、浸出対象の金属よりも卑な金属からなる遷移金属化合物を添加することを特徴とするスクラップの溶解方法である。
例えば、浸出対象の金属がLi、Ni、Coである場合、これらよりも卑であるMnが遷移金属化合物の金属元素として用いることができる。また、遷移金属化合物は、この金属元素の硫酸塩、塩酸塩、硝酸塩、酢酸塩、酸化物などが挙げられる。
酸浸出に際して、浸出液にスクラップを溶解させる際に、浸出対象の金属よりも卑な遷移金属化合物を添加することにより、浸出対象の金属が効率よく溶解する理由は明らかではないが、おそらく添加した遷移金属化合物が、対象金属からなる化合物において、酸化還元反応により対象金属と置換して、対象金属を塩の形とすることで効率よく溶解するものと考えられる。
このようにして、従来において、多量の酸を用いた酸浸出だけでは溶解が難しかった金属分を効率よく溶解することができる。これにより、酸浸出に要する酸を減らすことが可能になり、浸出時間も短縮される。
すなわち、本発明は、上述した方法によりスクラップを浸出液に溶解させた後、前記遷移金属化合物を不溶物として除去し、浸出後液から金属を回収することを特徴とするスクラップからの金属の回収方法である。
溶媒抽出法では、通常の金属抽出に用いられる抽出剤、例えばジ(2−エチルヘキシル)ホスホリックアシッド(D2EHPA)や、2−エチルヘキシル 2−エチルヘキシルホスホン酸(PC88A)などの有機リン酸型の酸性抽出剤を適宜pHを調整して有機相に各金属イオンを抽出し、任意の酸で逆抽出を行うことで、分離回収が可能である。
また、電解法では、浸出後液をそのまま電解液として用いて、カソードとアノードとを設置し、定電流にて電解を行うことで、カソードまたはアノード表面に電析させることで回収が可能である。
(実施例1)
Li、Ni、Co、Mnの酸化物からなる3元系正極材のスクラップ粉1kgを1当量分の硫酸を含有した硫酸水溶液10Lに懸濁させた。続いてその懸濁液に硫酸マンガン200gを添加した。80℃で20時間浸出した結果、正極材スクラップに含まれる各金属の含有量に対して、Liは100重量%、Niは100重量%、Coは99重量%溶解した。Mnは不溶となった。この系で特に価値の高い、NiとCoを効率よく溶解することができた。
なお、この液を通常の条件で電解採取することで、NiとCoを析出分離することが出来る。
Li、Ni、Co、Mnの酸化物からなる3元系正極材のスクラップ粉1kgを1当量分の硫酸を含有した硫酸水溶液10Lに懸濁させた。続いてその懸濁液に硫酸マンガン500gを添加した。80℃で5時間浸出した結果、正極材スクラップに含まれる各金属の含有量に対して、Liは100重量%、Niは100重量%、Coは99重量%溶解した。Mnは不溶となった。この系で特に価値の高い、NiとCoを効率よく溶解することができた。なお、この液を電解採取することで、NiとCoを析出分離することが出来る。
実施例1で、硫酸マンガンを添加しない以外は、同様に酸浸出した。80℃で20時間浸出した結果、正極材スクラップに含まれる各金属の含有量に対して、Liは100重量%、Niは60重量%、Coは60重量%溶解した。Mnは不溶となった。この系で特に価値の高い、NiとCoは全量溶解することができなかった。
実施例1で、硫酸マンガンを添加しない以外は、同様に酸浸出した。酸濃度は3当量分を加えた。80℃で20時間浸出した結果、正極材スクラップに含まれる各金属の含有量に対して、Liは100重量%、Niは80重量%、Coは80重量%溶解した。Mnは不溶となった。この系で特に価値の高い、NiとCoは全量溶解することができなかった。
図1によれば、Li、Ni、Co、Mnを含む正極材スクラップに、硫酸マンガンを添加した場合(実施例1)と、しなかった場合(比較例1)とで、Li、Ni、Coに有意な差が見られた。特に、実施例1においては、比較的速い段階で80%以上が溶解し、時間が経つと100%近くの金属が溶解するに至った。一方で、比較例1では、時間をかけたとしても実施例1にて実現された高い割合の溶解は起こらないと予測された。
Claims (5)
- 金属または金属酸化物のスクラップを溶解させる方法であって、
鉱酸にて酸浸出を行うに際して、浸出対象の金属のすべてよりも卑な遷移金属の化合物を添加し、前記浸出対象の金属が、前記スクラップに含有される量に対して90重量%以上、浸出液に溶解し、前記遷移金属の化合物が不溶となることを特徴とするスクラップの溶解方法。 - 前記遷移金属の化合物の金属元素が、Fe、Ni、Co、Mnの一種であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記スクラップがLi、Ni、Co、Mnを少なくとも二種類含むリチウムイオン二次電池用正極材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
- 前記スクラップが破砕されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法によりスクラップを浸出液に溶解させた後、前記遷移金属の化合物を不溶物として除去し、浸出後液から金属を回収することを特徴とするスクラップからの金属の回収方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018044490A JP2018100452A (ja) | 2018-03-12 | 2018-03-12 | スクラップの溶解方法およびこの溶解方法を用いた金属回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018044490A JP2018100452A (ja) | 2018-03-12 | 2018-03-12 | スクラップの溶解方法およびこの溶解方法を用いた金属回収方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014055314A Division JP6518404B2 (ja) | 2014-03-18 | 2014-03-18 | スクラップの溶解方法およびこの溶解方法を用いた金属回収方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018100452A true JP2018100452A (ja) | 2018-06-28 |
Family
ID=62715084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018044490A Pending JP2018100452A (ja) | 2018-03-12 | 2018-03-12 | スクラップの溶解方法およびこの溶解方法を用いた金属回収方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018100452A (ja) |
-
2018
- 2018-03-12 JP JP2018044490A patent/JP2018100452A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2020259139B2 (en) | Process for the recovery of metals from a Li-containing starting material | |
JP6271964B2 (ja) | リチウムイオン電池用正極材からの金属の回収方法 | |
US12000018B2 (en) | Method for separating copper from nickel and cobalt | |
KR102189661B1 (ko) | 리튬 이온 전지 스크랩의 처리 방법 | |
JP5647750B2 (ja) | 希土類元素含有合金からの希土類回収方法 | |
JP2016186118A (ja) | リチウムイオン電池リサイクル原料からの金属の回収方法 | |
JP5004106B2 (ja) | ニッケルとリチウムの分離回収方法 | |
KR102078445B1 (ko) | 철 함유 용액으로부터의 철의 제거 방법 및 유가 금속의 회수 방법 | |
JP2016191134A (ja) | リチウムイオン電池スクラップからの銅の除去方法および金属の回収方法 | |
EP3702482A1 (en) | Method for separating copper, nickel, and cobalt | |
JP6996723B1 (ja) | リチウムイオン電池からの金属回収方法 | |
JP2013112859A (ja) | 硫酸マンガンの製造方法 | |
JP2021070843A (ja) | 廃リチウムイオン電池からの銅、ニッケル、コバルトの回収方法 | |
JP6363459B2 (ja) | 金属の浸出方法及びそれを用いた金属の回収方法 | |
JP7341830B2 (ja) | リチウムイオン二次電池からのマンガンの浸出方法および金属回収方法 | |
CN110129572B (zh) | 一种利用废旧镍基高温合金制备高纯铼酸铵的方法 | |
JP6298002B2 (ja) | リチウムイオン電池スクラップの浸出方法及び、有価金属の回収方法 | |
JP2022170169A (ja) | 有価金属の回収方法 | |
JP6518404B2 (ja) | スクラップの溶解方法およびこの溶解方法を用いた金属回収方法 | |
JP6397111B2 (ja) | リチウムイオン電池スクラップの浸出方法及び、有価金属の回収方法 | |
CN112481493A (zh) | 一种从废旧动力电池三元正极材料中回收有价金属的方法 | |
JP2018100452A (ja) | スクラップの溶解方法およびこの溶解方法を用いた金属回収方法 | |
KR102211986B1 (ko) | 스크랩으로부터의 금속의 회수 방법 | |
CN105861842B (zh) | 一种从含铅物料中回收铅的方法 | |
CN101451246A (zh) | 一种废镍镉电池中的金属的回收方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180312 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190226 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20190423 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20190903 |