JP2018071246A - 木造家屋の防音構造 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1、2の技術は、吸音材を、充填室や容器部材内に充填する構造であるので、吸音材と床板との密着度合いが低い。このため、上階側の部屋からの騒音が下階側の部屋へ伝達するのを阻止する、吸音材による吸音効率が低い。
更に、特許文献1、2の技術は、上階側床板の上面側での遮音対策を行っていない。
木造家屋は、複数の梁、根太、壁と、根太の上に貼られる上階側床材と、この上階側床材から下方へ所定距離離れた位置に設けられる下階側天井材と、その他の構造部材とを組み付けてなる。
下紙、多孔質繊維層、軟質板を順に積層してなる遮音下地マットを、上階側床材の上面に貼着している。
これにより、上階側の部屋で発生する騒音が、遮音下地マットの多孔質繊維層により遮音される。なお、軟質板は、多孔質繊維層が型崩れなく、合板をマット上面に貼着するためのものであり、下紙は、多孔質繊維層が型崩れなく、上階側床板上面に遮音下地マットを貼着するためのものである。
これにより、上階側の部屋で生活する居住者は、足元にフローリング材しか見えないので、見栄えが良く、居住性が確保される。また、フローリング材の上面を歩いたりしても、沈み込み等が起きない。
複数個の止め金具が上階側床材の下面に貼着され、これらの止め金具により、吸音材が、下階側天井材との間に隙間を残して、上階側床材の下面(根太部分を除く)に圧縮状態で固定される。
上階側床材の下面に、止め金具により圧縮状態で吸音材を固定しているので、吸音材と床板との密着度合いが高く、吸音材による吸音効率が高い。上階側床板上面側の遮音下地マットで遮音できなかった生活音が、上階側床板下面側の吸音材で吸音されるので、下階側天井材下の空気層への放散が防止でき、下階側の部屋へ伝達され難い。
止め金具は、複数の穴が穿設され、上階側床材の下面に接着剤により固定される板状部と、この板状部の略中央から延設する折り曲げ可能な先端錐状の棒状部と、この棒状部が挿通可能な挿通穴を中央に開けた押え板とからなる。
これにより、下階側天井材との間に隙間を残して、根太を除く上階側床材の下面に、吸音材が密着固定される。
この止め金具により、上階側床材の下面に、重量がある吸音材を裂損させることなく圧縮状態で容易に固定することができる。このため、吸音材と床板との密着度合いを高くでき、吸音材による吸音効率が高い。
上階側床材の下面に圧縮状態で固定される吸音材は、溶融したガラスを繊維化した厚さ数cm〜十数cmの1枚または2枚のグラスウールを、非圧縮時の厚さの略半分になるまで止め金具により圧縮したものである。
、厚さ数cm〜十数cmの1枚または2枚のグラスウールを、厚さが略半分になるまで圧縮した状態にしているので吸音効果に優れる。2枚のグラスウールを用いた場合は、1枚のグラスウールを用いた場合に比べ、吸音材部分の吸音効果が約1.5倍、向上する。
上階側床材と遮音下地マットとの貼着、遮音下地マットと合板との貼着、および合板と前記フローリング材との貼着は、一液ウレタン系接着剤を用いている。
このため、各貼着箇所において、強固な接着性が得られるとともに、接着部分の低温硬化性、耐水性、耐熱性が良好である。
二階建ての木造家屋Aは、公知の枠組壁工法で建てられている。
1は鉄筋コンクリート打ちした基礎である。
2は基礎1に敷かれた土台、3は梁(図示せず)と側根太4に組付けられる床根太、5は床根太3の上面に接合した床合板、6は床合板5上面に接合したフローリングである。 7、8は縦枠に接合した一階、二階の外壁であり、構造用合板(DFP)で形成されている。
9、10は一階、二階の部屋の内壁であり、石膏ボードで形成されている。なお、ドアや窓は、図示していない。
なお、一階の外壁7と一階の内壁9との間、二階の外壁8と二階の内壁10との間、1階の内壁9と一階の内壁9との間、および二階の内壁10と2階の内壁10との間には隙間が形成されている。
15は一階の部屋の天井を構成する、ビニールクロス貼りの天井プラスタボード(下階側床材)であり、16は天井下地軽量鉄骨である。
多孔質繊維層36は、鉛を含有する羽毛状の多孔質繊維を層状に絡ませた厚さ数cmの板状盤である。
軟質板37は、多孔質繊維層36が型崩れなく、床合板13を遮音下地マット32の上面に貼着するための厚さ数mmの軟質樹脂板である。
下紙35は、多孔質繊維層36が型崩れなく、床合板13の上面に遮音下地マット32を貼着するための和紙である。
(1)一液ウレタン系接着剤24を板状部28の接着面に塗布した止め金具27を、床根太11を除く床合板13の下面に、縦方向6cm×横方向30cmの間隔で、複数個貼着する。なお、止め金具27を貼着する際に、余分な一液ウレタン系接着剤24は穴mから下方に排出する。
そして、押え板31を上方に押し上げて止め金具27近傍のグラスウール22を凹ませ、棒状部29をグラスウール22に貫通させる。なお、作業者が怪我をしない様に、止め金具27がグラスウール22、22を貫通する位置に×印を付けておく。また、作業者は、マスクを付け、防護用の手袋を嵌めてこの作業を行う。
これにより、床合板13との間に隙間を残して、床根太11を除く床合板13の下面に、グラスウール22、22が密着固定される。
〔ア〕床合板13の上面側・下面側での遮音対策による防音効果
床合板13(上階側床材)の上面側での遮音対策
下紙35、多孔質繊維層36、軟質板37を順に積層してなる遮音下地マット32を床合板13の上面に、一液ウレタン系接着剤38を用いて貼着しているので、上階側の部屋で発生する生活音の伝達が多孔質繊維層36により抑制され遮音される。なお、軟質板37により多孔質繊維層36が型崩れすることなく合板33を遮音下地マット32上面に貼着でき、下紙35により多孔質繊維層36が型崩れすることな床合板13に遮音下地マット32を貼着できる。
縦方向6cm×横方向30cmの間隔で、一液ウレタン系接着剤24により床合板13の下面に止め金具27を複数個、貼着しておき、グラスウール22、22を押し当てて、非圧縮時の厚さの1/2に圧縮した状態で、床合板13の下面に、グラスウール22、22を固定する構成である。
グラスウール22、22と床合板13との密着度合いが高く、グラスウール22、22による吸音効率が高い。床合板13の上面側の遮音下地マット32で遮音できなかった生活音が、床合板13の下面側のグラスウール22、22で吸音される。
このため、床合板13の上面側の遮音下地マット32で遮音できなかった生活音が、床合板13の下面側のグラスウール22、22で吸音される。
よって、二階の生活音が一階の部屋へ伝わり難く、一階の部屋において静かな居住環境が得られる。
縦方向6cm×横方向30cmの密集した間隔で、床合板13の下面に、穴m付きの板状部28、棒状部29、および押え板31からなる止め金具27を複数個、貼着する構成であるため、密度32kg/m3 、非圧縮時の厚さが10cmの重量がある二枚重ねのグラスウール22、22を、長期の年月に渡って脱落することなく、圧縮状態で固定することができる。なお、20cm一枚であると、止め金具27で圧縮させ難い。
非圧時の厚さが10cmの2枚のグラスウールを、非圧縮時の厚さの略半分になるまで止め金具27により圧縮した状態で固定している。
このため、吸音効果に優れ、1枚のグラスウールを用いた場合に比べ、吸音材部分の吸音効果が約1.5倍、向上する。
止め金具27と床合板13との接着、床合板13と遮音下地マット32との接着、遮音下地マット32と合板33との接着、および合板33とフローリング材34との接着は、一液ウレタン系接着剤24、38、41、40を用いている。
このため、各貼着箇所において、強固な接着性が得られるとともに、低温硬化性、耐水性、耐熱性が良好である。
a.木造軸組工法を用いた木造住宅に適用しても良い。
b.三階建ての木造家屋の場合には、二階側床材の上・下面以外に、三階側床材の上・下面にも施工する構成が好ましい。
c.グラスウール22、22の厚さは、厚い程、防音効果が高いが、コスト、重量、防音効果から鑑み、5cm〜19cm(非圧縮時の一枚の厚さ)が好適である。
m 穴
3 床根太
4、12 側根太(その他の構造部材)
11 床根太(その他の構造部材)
13 床合板(上階側床材)
14 複合材
15 天井プラスタボード(下階側天井材)
27 止め金具
28 板状部
29 棒状部
22 グラスウール(吸音材)
24、38、40、41 一液ウレタン系接着剤
30 挿通穴
31 押え板
32 遮音下地マット
33 合板
34 フローリング材
35 下紙
36 多孔質繊維層
37 軟質板
特許文献1、2の技術は、吸音材を、充填室や容器部材内に充填する構造であるので、吸音材と床板との密着度合いが低い。このため、上階側の部屋からの騒音が下階側の部屋へ伝達するのを阻止する、吸音材による吸音効率が低い。
更に、特許文献1、2の技術は、上階側床板の上面側での遮音対策を行っていない。
木造家屋は、複数の梁、根太、壁と、根太の上に貼られる上階側床材と、この上階側床材から下方へ所定距離離れた位置に設けられる下階側天井材と、その他の構造部材とを組み付けてなる。
型崩れ防止用の下紙、鉛を含有する羽毛状繊維を層状に絡ませてなる多孔質繊維層、および型崩れ防止用の軟質板を順に積層してなる遮音下地マットの下紙を、一液ウレタン系接着剤により上階側床材の上面に接着している。
これにより、上階側の部屋で発生する騒音が、遮音下地マットの鉛を含有する羽毛状繊維を層状に絡ませてなる多孔質繊維層により遮音される。
なお、型崩れ防止用の軟質板は、多孔質繊維層が型崩れなく、合板をマット上面に貼着するためのものであり、下紙は、多孔質繊維層が型崩れなく、上階側床板上面に遮音下地マットを貼着するためのものである。
これにより、上階側の部屋で生活する居住者は、足元にフローリング材しか見えないので、見栄えが良く、居住性が確保される。また、フローリング材の上面を歩いたりしても、沈み込み等が起きない。
1枚または2枚の圧縮したグラスウールを、下階側天井材との間に隙間を残して、上階側床材の下面に貼着した複数個の止め金具により、根太を除く上階側床材の下面(根太部分を除く)に吸音材を固定している。
1枚の厚さが5cm〜19cmで、密度が24kg/m 3 〜50kg/m 3 の1枚または2枚のグラスウールを、非圧縮時の厚さの略半分になるまで圧縮された状態にして使っているので吸音効果に優れる。2枚のグラスウールを用いた場合は、1枚のグラスウールを用いた場合に比べ、吸音材部分の吸音効果が約1.5倍、向上する。なお、1枚の厚さが5cm〜19cmで、密度が24kg/m 3 〜50kg/m 3 の数値限定は、コスト、重量、防音効果から鑑みている。
上階側床板上面側の遮音下地マットで遮音できなかった生活音が、上階側床板下面側の吸音材で吸音されるので、下階側天井材下の空気層への放散が防止でき、下階側の部屋へ伝達され難い。
上階側床材と遮音下地マットとの貼着、遮音下地マットと合板との貼着、およびベニア合板とフローリング材との貼着は、一液ウレタン系接着剤を用いている。
このため、各貼着箇所において、強固な接着性が得られるとともに、接着部分の低温硬化性、耐水性、耐熱性が良好である。
止め金具は、複数の穴が穿設され、上階側床材の下面に一液ウレタン系接着剤により固定される板状部と、この板状部の略中央から延設する折り曲げ可能な先端錐状の棒状部と、この棒状部が挿通可能な挿通穴を中央に開けた押え板とからなる。
これにより、下階側天井材との間に隙間を残して、根太を除く上階側床材の下面に、吸音材が密着固定される。
二階建ての木造家屋Aは、公知の枠組壁工法で建てられている。
1は鉄筋コンクリート打ちした基礎である。
2は基礎1に敷かれた土台、3は梁(図示せず)と側根太4に組付けられる床根太、5は床根太3の上面に接合した床合板、6は床合板5上面に接合したフローリングである。 7、8は縦枠に接合した一階、二階の外壁であり、構造用合板(DFP)で形成されている。
9、10は一階、二階の部屋の内壁であり、石膏ボードで形成されている。なお、ドアや窓は、図示していない。
なお、一階の外壁7と一階の内壁9との間、二階の外壁8と二階の内壁10との間、1階の内壁9と一階の内壁9との間、および二階の内壁10と2階の内壁10との間には隙間が形成されている。
15は一階の部屋の天井を構成する、ビニールクロス貼りの天井プラスタボード(下階側床材)であり、16は天井下地軽量鉄骨である。
多孔質繊維層36は、鉛を含有する羽毛状の多孔質繊維を層状に絡ませた厚さ数cmの板状盤である。
軟質板37は、多孔質繊維層36が型崩れなく、床合板13を遮音下地マット32の上面に貼着するための厚さ数mmの軟質樹脂板である。
下紙35は、多孔質繊維層36が型崩れなく、床合板13の上面に遮音下地マット32を貼着するための和紙である。
(1)一液ウレタン系接着剤24を板状部28の接着面に塗布した止め金具27を、床根太11を除く床合板13の下面に、縦方向6cm×横方向30cmの間隔で、複数個貼着する。なお、止め金具27を貼着する際に、余分な一液ウレタン系接着剤24は穴mから下方に排出する。
そして、押え板31を上方に押し上げて止め金具27近傍のグラスウール22を凹ませ、棒状部29をグラスウール22に貫通させる。なお、作業者が怪我をしない様に、止め金具27がグラスウール22、22を貫通する位置に×印を付けておく。また、作業者は、マスクを付け、防護用の手袋を嵌めてこの作業を行う。
これにより、床合板13との間に隙間を残して、床根太11を除く床合板13の下面に、グラスウール22、22が密着固定される。
〔ア〕床合板13の上面側・下面側での遮音対策による防音効果
床合板13(上階側床材)の上面側での遮音対策
下紙35、多孔質繊維層36、軟質板37を順に積層してなる遮音下地マット32を床合板13の上面に、一液ウレタン系接着剤38を用いて貼着しているので、上階側の部屋で発生する生活音の伝達が多孔質繊維層36により抑制され遮音される。なお、軟質板37により多孔質繊維層36が型崩れすることなく合板33を遮音下地マット32上面に貼着でき、下紙35により多孔質繊維層36が型崩れすることな床合板13に遮音下地マット32を貼着できる。
縦方向6cm×横方向30cmの間隔で、一液ウレタン系接着剤24により床合板13の下面に止め金具27を複数個、貼着しておき、グラスウール22、22を押し当てて、全体が非圧縮時の厚さの1/2に圧縮された状態で、床合板13の下面に、グラスウール22、22を固定する構成である。
グラスウール22、22と床合板13との密着度合いが高く、グラスウール22、22による吸音効率が高い。床合板13の上面側の遮音下地マット32で遮音できなかった生活音が、床合板13の下面側のグラスウール22、22で吸音される。
このため、床合板13の上面側の遮音下地マット32で遮音できなかった生活音が、床合板13の下面側のグラスウール22、22で吸音される。
よって、二階の生活音が一階の部屋へ伝わり難く、一階の部屋において静かな居住環境が得られる。
縦方向6cm×横方向30cmの密集した間隔で、床合板13の下面に、穴m付きの板状部28、棒状部29、および押え板31からなる止め金具27を複数個、貼着する構成であるため、密度32kg/m3 、非圧縮時の厚さが10cmの重量がある二枚重ねのグラスウール22、22を、長期の年月に渡って脱落することなく、圧縮状態で固定することができる。なお、20cm一枚であると、止め金具27で圧縮させ難い。
非圧時の厚さが10cmの2枚のグラスウールを、全体が非圧縮時の厚さの略半分になる状態に圧縮して、止め金具27により固定している。
このため、吸音効果に優れ、1枚のグラスウールを用いた場合に比べ、吸音材部分の吸音効果が約1.5倍、向上する。
止め金具27と床合板13との接着、床合板13と遮音下地マット32との接着、遮音下地マット32と合板33との接着、および合板33とフローリング材34との接着は、一液ウレタン系接着剤24、38、41、40を用いている。
このため、各貼着箇所において、強固な接着性が得られるとともに、低温硬化性、耐水性、耐熱性が良好である。
a.木造軸組工法を用いた木造住宅に適用しても良い。
b.三階建ての木造家屋の場合には、二階側床材の上・下面以外に、三階側床材の上・下面にも施工する構成が好ましい。
c.グラスウール22、22の厚さは、厚い程、防音効果が高いが、コスト、重量、防音効果から鑑み、5cm〜19cm(非圧縮時の一枚の厚さ)が好適である。
m 穴
3 床根太
4、12 側根太(その他の構造部材)
11 床根太(その他の構造部材)
13 床合板(上階側床材)
14 複合材
15 天井プラスタボード(下階側天井材)
27 止め金具
28 板状部
29 棒状部
22 グラスウール(吸音材)
24、38、40、41 一液ウレタン系接着剤
30 挿通穴
31 押え板
32 遮音下地マット
33 合板
34 フローリング材
35 下紙
36 多孔質繊維層
37 軟質板
Claims (4)
- 複数の梁、根太、壁と、
前記根太の上に張られる上階側床材と、
該上階側床材から下方へ所定距離離れた位置に設けられる下階側天井材と、
その他の構造部材とを組み付けた木造家屋の防音構造であって、
前記上階側床材の下面に複数個、貼着される止め金具と、
前記下階側天井材との間に隙間を残して、前記根太を除く上階側床材の下面に前記止め金具により圧縮状態で固定される吸音材と、
下紙、多孔質繊維層、軟質板を順に積層してなり、前記上階側床材の上面に貼着される遮音下地マットと、
該遮音下地マットの上面に貼着される合板と、
釘と接着剤とにより前記合板の上面に貼着されるフローリング材とを備えることを特徴とする木造家屋の防音構造。 - 前記止め金具は、複数の穴が穿設され、前記上階側床材の下面に接着剤により固定される板状部と、この板状部の略中央から延設する折り曲げ可能な先端錐状の棒状部と、この棒状部が挿通可能な挿通穴を中央に開けた押え板とからなることを特徴とする請求項1に記載の木造家屋の防音構造。
- 前記上階側床材の下面に圧縮状態で固定される前記吸音材は、溶融したガラスを繊維化した厚さ数cm〜十数cmの1枚または2枚のグラスウールを、非圧縮時の厚さの略半分になるまで前記止め金具により圧縮したものであることを特徴とする請求項2に記載の木造家屋の防音構造。
- 前記上階側床材と前記遮音下地マットとの貼着、前記遮音下地マットと前記合板との貼着、および前記合板と前記フローリング材との貼着は、一液ウレタン系接着剤を用いることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の木造家屋の防音構造。
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