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JP2018070362A - エレベータの据付方法 - Google Patents

エレベータの据付方法 Download PDF

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JP2018070362A
JP2018070362A JP2016214927A JP2016214927A JP2018070362A JP 2018070362 A JP2018070362 A JP 2018070362A JP 2016214927 A JP2016214927 A JP 2016214927A JP 2016214927 A JP2016214927 A JP 2016214927A JP 2018070362 A JP2018070362 A JP 2018070362A
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hoistway
work floor
lowermost
rail
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伊藤 雅人
Masahito Ito
雅人 伊藤
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Hitachi Building Systems Co Ltd
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Hitachi Building Systems Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B7/00Other common features of elevators
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
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    • B66B7/02Guideways; Guides
    • B66B7/023Mounting means therefor
    • B66B7/027Mounting means therefor for mounting auxiliary devices

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  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
  • Types And Forms Of Lifts (AREA)

Abstract

【課題】据付用作業床の昇降を案内するガイドレールを昇降路に取り付ける際に、固定足場を不要として、据付費用を低減することのできるエレベータの据付方法を提供する。【解決手段】エレベータの乗かごが昇降する昇降路の底部にピットベースを組み立てる工程と、ピットベース上の、乗りかごが昇降する空間を挟んで対向する所定の位置に最下部ガイドレールを立設し、ピットベースに最下部ガイドレールの下部を固定する工程と、昇降路底部を足場として、最下部ガイドレールを第1のレールブラケットで昇降路に固定する工程と、最下部ガイドレールに固定支持した状態で据付用作業床を組み上げる工程と、ピットベースを配置する工程の後であって、据付用作業床を組み上げる工程の前までに、ピットベースを昇降路底部に固定する工程と、組み上げた据付用作業床を上昇させる工程とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータの据付方法に関し、特に、エレベータのガイドレールの据付方法に関する。
従来のエレベータの据付作業では、昇降路頂部に設けた揚重機に駆動される揚重ロープを昇降路に配置された据付用作業床に固定し、揚重機を駆動することで揚重ロープを介して据付用作業床を昇降させ、据付用作業床に乗った作業者が昇降路内の機器の据付作業を行っている(特許文献1参照)。
特開2005−162416号公報
ところで、従来のエレベータの据付方法では、据付用作業床の昇降を案内するガイドレールを立設する際は、昇降路底部(床面)に固定の足場を仮設し、その固定足場を用いてガイドレールを昇降路に固定する作業が行われている。このように、昇降路内に固定足場を仮設する場合、機材の運搬、設置等に係る作業量が増大すると共に据付費用が増大してしまう問題がある。
そこで、本発明は、据付用作業床の昇降を案内するガイドレールを昇降路に取り付ける際に、固定足場を不要として、据付費用を低減することのできるエレベータの据付方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明のエレベータの据付方法は、エレベータの乗かごが昇降する昇降路の底部にピットベースを組み立てる工程と、ピットベース上の、乗りかごが昇降する空間を挟んで対向する所定の位置に最下部ガイドレールを立設し、ピットベースに最下部ガイドレールの下部を固定する工程と、昇降路底部を足場として、最下部ガイドレールを第1のレールブラケットで昇降路に固定する工程と、最下部ガイドレールに固定支持した状態で据付用作業床を組み上げる工程と、ピットベースを配置する工程の後であって、据付用作業床を組み上げる工程の前までに、ピットベースを昇降路底部に固定する工程と、組み上げた据付用作業床を上昇させる工程とを有する。
本発明によれば、ガイドレールを設置する際に、昇降路底部に固定足場を組み立てる必要がないため、据付費用の削減を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るエレベータの据付方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るエレベータの据付方法における最下段のガイドレールの取り付け工程及び据付用作業床の組み立て工程を終えた状態を示す図である。 図3Aは本発明の一実施形態に係るエレベータの据付方法に適用されるピットベースを一方の側から見た場合の構成図であり、図3Bは、ピットベースを上面から見た場合の構成図であり、図3Cはピットベースの他方の側から見た場合の構成図である。 本発明の一実施形態に係るエレベータの据付方法に適用されるガイドレールを概略的に示した斜視図である。 本発明の一実施形態に係るエレベータの据付方法における最下部ガイドレールの2段目レールブラケット取り付け工程を示す図である。 本発明の一実施形態に係るエレベータの据付方法における中間部のガイドレールの取り付け工程を示す図である。 本発明の一実施形態に係るエレベータの据付方法における最上部のガイドレールの取り付け工程を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係るエレベータの据付方法の一例を、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係るエレベータ1の据付方法を示すフローチャートであり、図2は、本発明の一実施形態に係るエレベータ1の据付方法において、最下部のガイドレール11の取り付け工程及び据付用作業床14の組み立て工程を終えた状態を示す昇降路2の断面図である。本実施形態は、図2に示すように、エレベータ1の昇降路2内に、ガイドレール11,12,13を順に組み立てて行く例について説明するものである。なお、以下の説明において、ガイドレール11,12,13を区別する場合には、それぞれ、最下部ガイドレール11,中間部ガイドレール12,最上部ガイドレール13と記す。
まず、本実施形態に係るエレベータ1の据付方法では、最下部ガイドレール11の取り付け作業に先立ち、トップステージ3の組立工程と、揚重機5,6の設置工程を行う(ステップS1)。図2に示すように、トップステージ3は、エレベータ1の乗りかごが昇降する昇降路2の頂部に後述のレール揚重機5及び作業床揚重機6を設置するための作業床であり、エレベータ1の最上階の乗り場から昇降路2内に延設して組み上げられた跳ね出しの足場である。トップステージ3は、作業者Xが、昇降路2頂部に、レール揚重機5及び作業床揚重機6を設置可能な程度に昇降路2内に張り出して設けられる。
作業者Xは、トップステージ3を組み立てた後、トップステージ3を足場として、昇降路2頂部にレール揚重機5及び作業床揚重機6を吊り下げ可能な吊りビーム4を設置する。そして、その吊りビーム4に、ガイドレール11,12,13を吊り上げる為のレール揚重機5と、後述する据付用作業床14を昇降させる作業床揚重機6とを設置する。レール揚重機5及び作業床揚重機6は、それぞれ、フック5a,6aによって吊りビーム4に取り付けられる。そして、レール揚重機5及び作業床揚重機6には、それぞれ揚重ロープ7,8が保持されている。
これらのレール揚重機5及び作業床揚重機6は、建屋電源から引いた動力電源ケーブル(図示を省略する)に接続されており、それぞれの揚重ロープ7,8の吊り上げ吊り下げが行われる。また、レール揚重機5の揚重ロープ7の先端には、ガイドレール保持部9が設けられている。本実施形態では、レール揚重機5及び作業床揚重機6の取り付け後は、所定のタイミングでトップステージ3は取り外される。
次に、ピットベース10の組立工程、最下部ガイドレール11の配置工程、第1のレールブラケット16(以下、最下段レールブラケット16)の固定工程を順に行う(ステップS2)。図3Aは本実施形態に係るエレベータ1の据付方法に適用されるピットベース10を一方の側から見た場合の構成図であり、図3Bは、ピットベース10を上面から見た場合の構成図であり、図3Cはピットベース10の他方の側から見た場合の構成図である。
本実施形態で用いられるピットベース10は、図3A及び図3Bに示すように、細長い梁状の部材で構成されたピットベース本体18と、そのピットベース本体18の長手方向に沿う両端面にボルト20で固定された2つのガイドレール受け部19とで構成されている。ピットベース本体18は、立設する最下部ガイドレール11の間隔を規定する部材であり、エレベータ毎に所望の長さで構成される。本実施形態では、ピットベース本体18は、図示を省略するが、短手方向に沿う断面がコ字状の部材で構成されており、長手方向の両端部には、その短手方向の両側に張り出すように形成され、ガイドレール受け部19とボルト締結する際に用いられるボルト穴が形成された張り出し部18aが設けられている。
ガイドレール受け部19は、最下部ガイドレール11が設置される水平面を有する平面部19aと、その平面部19aを挟んで上方向に延びる外側折り曲げ部19b及びピットベース本体側折り曲げ部19cを有する。ピットベース本体側折り曲げ部19cには、ピットベース本体18の張り出し部18aに設けられたボルト穴に対応する位置にボルト穴が設けられている。外側折り曲げ部19bは、後で設置される最下部ガイドレール11の底部を、レールクリップ23によって外側折り曲げ部19bに固定できる程度の高さに折り曲げられている。外側折り曲げ部19bにおいても、最下部ガイドレール11固定用のレールクリップ23に設けられたボルト穴に対応する位置にボルト穴が設けられている。
ピットベース10は、ピットベース本体18の張り出し部18aと、ガイドレール受け部19のピットベース側折り曲げ部19cとがボルト20によって締結されることによって、ピットベース本体18の長手方向の両端面にガイドレール受け部19が固定されている。そして、ピットベース10は、この状態で昇降路2内に搬入され、昇降路底部31の所定の位置に組み立てられる。
作業者は、ピットベース10を昇降路底部31に組み立てた後、最下部ガイドレール11をレール揚重機5で吊上げながらガイドレール受け部19上に立設する。最下部ガイドレール11は、レール揚重機5の揚重ロープ7の先端に設けられたガイドレール保持部9に保持され、鉛直方向に吊り上げられながら、ガイドレール受け部19の平面部19aに配置される。
図4は、本実施形態で用いられる最下部ガイドレール11の概略斜視図である。図4に示すように、本実施形態の最下部ガイドレール11は、壁側に固定する際に、後述するレールブラケット16が取り付けられるフランジ部11bと、後述する据付用作業床14や乗りかごの昇降をガイドするガイド部11cとからなる断面がT字形状の部材で構成されている。最下部ガイドレール11の上端には、フランジ部11bの背面側にボルト26で締結された継目板11aが設けられている。継目板11aには、上側に配置されるガイドレール(本実施形態では、中間部ガイドレール12)とのボルト締結のためのボルト穴25が設けられている。このような構成の最下部ガイドレール11は、継目板11aが上端にくるようにガイドレール受け部19上に設置され、かつ、最下部ガイドレール11のフランジ部11bのガイド部11cが設けられている側とは反対側の背面とガイドレール受け部19の外側折り曲げ部19bとが接するように設置される。
なお、本実施形態は、3段のガイドレール11,12,13を取り付ける例であり、ガイドレールの据付時には、最下部ガイドレール11の他、中間部(2段目)ガイドレール12と最上部(3段目)ガイドレール13とが昇降路2内に搬入されている。ガイドレール12,13についても最下部ガイドレール11と同様、断面T字形状の部材で構成されているが、中間部ガイドレール12には最下部ガイドレール11と同様の上端部に継目板12aが取り付けられており、最上部ガイドレール13には継目板は取り付けられていない。
最下部ガイドレール11をガイドレール受け部19上に立設した後、図3A及び図3Bに示すように、レールクリップ23を用いて最下部ガイドレール11の下部と、ガイドレール受け部19とを固定する。最下部ガイドレール11は、最下部ガイドレール11のフランジ部11bとガイドレール受け部19の外側折り曲げ部19bとをレールクリップ23で挟み、ボルト24で締結することでガイドレール受け部19に固定される。
次に、図2に示すように、作業者Xは昇降路底部31を足場として、最下部ガイドレール11を最下段レールブラケット16で昇降路2の内壁に固定する。最下段レールブラケット16は、昇降路2の壁面や建屋の梁などに設置されているファスナ(図示を省略する)に、例えばボルト等で固定される。最下段レールブラケット16の位置は、エレベータの仕様や、ガイドレールの仕様によって異なるが、作業者が昇降路底部31を足場として取り付けられる位置であればよく、例えば、昇降路底部31から800mm程度の高さに取り付けられる。
次に、ピットベース10の固定工程(ステップS3)を行う。ピットベース10の昇降路底部31に対する固定は、図3A、図3B及び図3Cに示すように、ガイドレール受け部19をレールクリップ21とアンカーボルト22で昇降路底部31に固定することで行われる。本実施形態では、図3Bに示すように、ピットベース10は、1つのガイドレール受け部19に対して、最下部ガイドレール11を挟む2箇所で昇降路底部31に固定される。ガイドレール受け部19を昇降路底部31に固定するためのレールクリップ21は、ガイドレール受け部19の平面部19aから昇降路底部31に延在する部材で構成されている。そして、レールクリップ21でガイドレール受け部19の平面部19aを挟み、このレールクリップ23をアンカーボルト22で昇降路底部31に固定することで、ガイドレール受け部19が昇降路底部31に固定されると共に、ピットベース10が昇降路底部31に固定される。
最下部ガイドレール11を挟んで設けられる2つのアンカーボルト22の幅は、最下部ガイドレール11のフランジ部11bの幅よりも大きければよく、後述する据付用作業床14の昇降に伴うモーメント荷重を支持できる程度にガイドレール受け部19に固定できる幅であればよい。また、アンカーボルト22の深さや、材質等も、エレベータの仕様によって種々選択されるものである。アンカーボルト22としては、耐水性を有するものを用いることが好ましい。耐水性を有するアンカーボルト22としては、例えばケミカルアンカー等が挙げられる。耐水性を有するアンカーボルト22を用いることによって、昇降路底部31の床から地下水等が溢れ出ることを防止することができる。
ガイドレール受け部19がアンカーボルト22によって昇降路底部31に固定されることにより、ピットベース10の長手方向の両端部が昇降路底部31に固定される。ここまでの工程により、最下部ガイドレール11は、アンカーボルト22及び最下段レールブラケット16により、昇降路2内に固定されている。
次に、据付用作業床14の組み立て工程(ステップS4)を行う。作業者Xは、昇降路底部31を足場として、最下部ガイドレール11の中間位置であって、最下部乗り場よりも上方位置に、据付用作業床14のストッパーとなる作業床受け雇15を設置する。作業床受け雇15は、据付用作業床14を支持固定可能な部材(例えばアングル)で構成されており、図示を省略するが、最下部ガイドレール11にボルト締結される。
そして、作業床受け雇15を設置した後、この作業床受け雇15に支持させながら、最下部ガイドレール11に係合するように据付用作業床14の組み立てを行う。本実施形態の据付用作業床14は、作業者Xの足場となるかご床14a、作業者Xの安全性を確保するための手すり14b、及び、かご床14aの上面側の作業者Xが乗車するスペースよりも上部側に設けられた防護天井14cを有する。
本実施形態では、作業床受け雇15が最下部乗り場よりも上方位置に取り付けられているため、据付用作業床14も最下部乗り場よりも上方位置に組み上げられる。これにより、作業者Xは、据付用作業床14に乗ることもでき、かつ、最下部乗り場と据付用作業床14との隙間から昇降路底部31に入ることもできる。これにより、作業性が向上する。
据付用作業床14を組み上げた後、図2に示すように、据付用作業床14と作業床揚重機6によって駆動される揚重ロープ8とを連結する。これにより、据付用作業床14は、昇降路2を最下部ガイドレール11に案内されながら昇降可能になる。また、据付用作業床14を組み立て、作業床揚重機6の揚重ロープ7に連結した後は、作業床受け雇15は取り外してよい。
次に、据付用作業床14の上昇工程と第2のレールブラケット27(以下、2段目レールブラケット27)の取り付け工程を順に行う(ステップS5)。図5は、本発明の一実施形態に係るエレベータ1の据付方法における最下部ガイドレール11の2段目レールブラケット27の取り付け工程を示す図である。据付用作業床14の昇降工程では、作業床揚重機6を駆動して揚重ロープ8を上昇させることにより据付用作業床14を上昇させる。このとき、据付用作業床14に乗車した作業車Xが、最下部ガイドレール11の2段目レールブラケット27を取り付ける位置に届く位置まで据付用作業床14を上昇させる。そして、所望の位置に据付用作業床14を上昇させたら、作業者Xは、据付用作業床14を足場として、2段目レールブラケット27で最下部ガイドレール11の上部を昇降路2の内壁に固定する作業を行う。本実施形態では、2段目レールブラケット27は、最下部ガイドレール11の中心よりも上方に取り付けられる。
本実施形態では、据付用作業床14を上昇させる前の工程において、最下部ガイドレール11は、昇降路底部31に固定されたガイドレール受け部19に固定されると共に、最下段レールブラケット16で昇降路2の内壁に固定されている。したがって、据付用作業床14を上昇させる段階では、最下部ガイドレール11は、2点で昇降路に固定されている。これにより、据付用作業床14を最下部ガイドレール11に案内させて上昇させるときに、最下部ガイドレール11に作用するモーメント荷重を、ガイドレール受け部19と最下段レールブラケット16とで支持することが可能である。これにより、安全に据付用作業床14を最下部ガイドレール11に案内させて昇降させることができる。
次に、中間部ガイドレール12の取り付け工程を行う(ステップS6)。図6は、本実施形態に係るエレベータ1の据付方法における中間部ガイドレール12の取り付け工程を示す図である。中間部ガイドレール12の取り付けは、必要に応じて据付用作業床14を上昇させて行う。まず、最下部ガイドレール11の上端に取り付けられた継目板11aに、据付用作業床14に乗車している作業者Xが届く位置まで据付用作業床14を上昇させる。次に、レール揚重機5を駆動してレール揚重機5の揚重ロープ7に中間部ガイドレール12を保持させて吊り上げ、最下部ガイドレール11の上端側に中間部ガイドレール12を配置する。その状態で、作業者Xは、据付用作業床14を足場として中間部ガイドレール12の継目板12aが固定されていない側の下端と、最下部ガイドレール11の継目板11aとをボルト締結する。
次に、中間部ガイドレール12のレールブラケット取り付け位置に作業者Xが届く位置まで再度据付用作業床14を上昇させる。そして、作業者Xは、据付用作業床14を足場として、中間部ガイドレール12をレールブラケット28により昇降路2の内壁に固定する。本実施形態では、中間部ガイドレール12は1つのレールブラケット28で固定される例としており、例えば、中間部ガイドレール12の中心部にレールブラケット28が取り付けられる。
次に、最上部ガイドレール13の取り付け工程を行う(ステップS7)。図7は、本実施形態に係るエレベータ1の据付方法における最上部ガイドレール13の取り付け工程を示す図である。最上部ガイドレール13の取り付け時においても、中間部ガイドレール12の取り付け時と同様、必要に応じて据付用作業床14を上昇させて行う。まず、中間部ガイドレール12の上端に取り付けられた継目板12aに、据付用作業床14に乗車している作業者Xが届く位置まで据付用作業床14を上昇させる。次に、レール揚重機5を駆動してレール揚重機5の揚重ロープ7に最上部ガイドレール13を保持させて吊り上げ、中間部ガイドレール12の上端側に最上部ガイドレール13を配置する。その状態で、作業者Xは、据付用作業床14を足場として最上部ガイドレール13の下端と、中間部ガイドレール12の継目板12aとをボルト締結する。
次に、最上部ガイドレール13のレールブラケット取り付け位置に作業者Xが届く位置まで再度据付用作業床14を上昇させる。そして、作業者Xは、据付用作業床14を足場として、最上部ガイドレール13をレールブラケット29,30により昇降路2の内壁に固定する。本実施形態では、最上部ガイドレール13は2つのレールブラケット29,30で固定される例としており、例えば、最上部ガイドレール13の中心部と上部側との2箇所にレールブラケット29,30がそれぞれ取り付けられる。そして、ここまでの工程により、エレベータ1のガイドレール11,12,13が昇降路2に固定される。
以降は、昇降路2内の機器の取り付けや、乗りかごの取り付け、エレベータ1のドアの取り付けなど、通常の手順にしたがってエレベータ1を据え付けていく。なお、本実施形態では、図3Cに示すように、ガイドレール受け部19を昇降路底部31に固定するためのアンカーボルト22の頭部が昇降路底部31の床面に露出した状態となるが、メンテナンス作業の安全性確保のため、ガイドレール11,12,13の設置後は、そのアンカーボルト22の頭部を切断処理するのが好ましい。
以上のように、本実施形態のエレベータ1の据付方法では、ガイドレール11,12,13の据付作業時において、ガイドレール受け部19(ピットベース10)が昇降路底部31に固定され、そのガイドレール受け部19に最下部ガイドレール11が固定される。このため、最下部ガイドレール11に最下段レールブラケット16を取り付けた後、据付用作業床14を上昇させるときに、最下部ガイドレール11に作用するモーメント荷重をガイドレール受け部19(ピットベース10)と最下段のレールブラケット16とで受けることができる。これにより、作業者Xは、据付用作業床14を足場として2段目レールブラケット27を最下部ガイドレール11の上部に取り付けることができる。
従来のエレベータの据付方法では、ピットベース10は昇降路底部31には固定されていない。したがって、従来は、最下部ガイドレール11を最下段レールブラケット16と2段目レールブラケット27とで固定するまでは、最下部ガイドレール11は据付用作業床14の昇降時に生じるモーメント荷重に耐えることはできない。すなわち、従来のように、ガイドレール受け部19が昇降路底部31に固定されていない場合に、2段目レールブラケット27の取り付けのために据付用作業床14を昇降させようとすると、そのときに発生するモーメント荷重により、最下部ガイドレール11とピットベース10がずれるおそれがある。このため、従来は、2段目レールブラケット27は、昇降路底部31に組み上げた足場を用いて作業されていた。
これに対して、本実施形態では、2段目レールブラケット27を取り付ける為に据付用作業床14を上昇させることができるので、据付用作業床14を足場として2段目レールブラケット27を取り付けることができるため、昇降路底部31に固定足場を組み上げる必要がない。また、最下段レールブラケット16の取り付け及び据付用作業床14の組み立ても、作業者Xが昇降路底部31を足場として作業できる範囲にあるため、ガイドレール据付工程全体を通して、昇降路底部31に仮設材で固定足場を組み上げる必要がない。したがって、昇降路底部31に固定足場を組むための仮設材を搬入したり、固定足場を組み上げたりする手間や据付作業費を削減することができる。
本実施形態では、昇降路底部31から800mmの位置に最下段レールブラケット16を設ける例としたが、これに限られるものではない。本実施形態では、据付用作業床14の昇降時に発生する荷重モーメントに耐え得るように、最下部ガイドレール11が最下段レールブラケット16とガイドレール受け部19とによって固定されれば良い。したがって、最下段レールブラケット16の高さは、昇降路底部31を足場として取り付けられる範囲内において、最下部ガイドレール11の太さや長さ、固定するために用いられるボルトの数など様々な要因から決定することができる。
なお、本実施形態では、ガイドレール11,12,13を設置した後は、ガイドレール受け部19を昇降路底部31に固定するためのアンカーボルト22の頭部を切断するのが好ましいとしたが、アンカーボルト22を取り外してもよい。すなわち、ガイドレール11,12,13を設置した後では、ガイドレール受け部19の昇降路底部31への固定は、ガイドレール11,12,13の自重で成されるため、アンカーボルト22は取り外してもよい。
また、本実施形態では、ピットベース10をピットベース本体18とガイドレール受け部19とで構成する例としたが、ピットベース本体18がガイドレール受け部19を兼ねる構成であってもよく、ピットベース10をガイドレール受け部19のみで構成する例であってもよい。本実施形態のように、ピットベース本体18がガイドレール受け部19に固定されていることにより、最下段レールブラケット16を取り付けた後の据付用作業床14の上昇時にかかるモーメント荷重を支持する力をより安定させることができる。なお、ピットベース本体18の上面には、通常、据付用作業床14や乗りかごが昇降路2の最下部まで落下したときの衝撃を緩和させるための緩衝器が配置される。
また、本実施形態では、最下部ガイドレール11が最下段レールブラケット16と2段目レールブラケット27の2つのレールブラケットで昇降路2に固定される例としたが、エレベータの仕様によっては、最下部ガイドレール11が1つのレールブラケットで固定される場合もある。この場合には、2段目のレールブラケット27は、2段目のガイドレール(本実施形態では中間部ガイドレール12)を昇降路2に固定するためのレールブラケットとなる。このように、最下部ガイドレール11が1つのレールブラケットで固定される場合においても、図1のステップS4までは本実施形態と同様にし、ステップS5において、据付用作業床上昇工程の後、2段目のガイドレール12を最下部ガイドレール11に取り付けた後に、2段目レールブラケット27取り付け工程を行う。そして、この場合においても、2段目レールブラケット27を取り付ける前に据付用作業床14を上昇させることができるので、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、ピットベース10の昇降路底部31への固定は、最下段レールブラケット16を取り付ける工程(ステップS2)の後であって、据付用作業床14を組み立てる工程(ステップS4)の前に行われていた。しかしながら、ピットベース10の昇降路底部31への固定は、据付用作業床14を組み立てる前の段階であれば、いずれの段階であってもよい。例えば、ピットベース10を昇降路底部31に配置した後であって、最下部ガイドレール11を配置する前であってもよく、最下部ガイドレール11を配置した後であって、最下段レールブラケット16を取り付ける前であってもよい。据付用作業床14を組み立てる前の工程でピットベース10が昇降路底部31に固定されることで、据付用作業床14の組み立て時にかかる荷重モーメントや、据付用作業床14の昇降時に係る荷重モーメントを支持することができる。
なお、本実施形態のように、最下段レールブラケット16で最下部ガイドレール11を固定した後に、ピットベース10をアンカーボルト22で昇降路底部31に固定することで、最下部ガイドレール11を立設した後においても、ピットベース10を微調整することができる。
また、本実施形態では、ピットベース10の固定は、ガイドレール受け部19を、最下部ガイドレール11を挟む2箇所にアンカーボルト22を打ち込むことで行われていたが、アンカーボルト22の数やアンカーボルト22間の幅は、種々の変更が可能である。
また、本実施形態では、ガイドレールを取り付けた後の工程で乗りかごの据付などが行われるが、据付用作業床14をそのまま乗りかごの床として用いてもよい。さらに、本実施形態では、レール揚重機5及び作業床揚重機6は、レールや作業床を揚重できる程度の簡易的な揚重機を用いてもよく、実際のエレベータの乗りかごの昇降に用いられる巻乗機を用いてもよい。
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は上述の実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。例えば、上述した実施形態例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成について他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…エレベータ、2…昇降路、3…トップステージ、4…吊りビーム、5…レール揚重機、6…作業床揚重機、10…ピットベース、11…最下部ガイドレール、12…中間部ガイドレール、13…最上部ガイドレール、14…据付用作業床、16…最下段レールブラケット、18…ピットベース本体、19…ガイドレール受け部、21…レールクリップ、22…アンカーボルト、27…2段目レールブラケット、31…昇降路底部

Claims (4)

  1. エレベータの乗かごが昇降する昇降路の底部にピットベースを組み立てる工程と、
    前記ピットベース上の、乗りかごが昇降する空間を挟んで対向する所定の位置に最下部ガイドレールを立設し、前記ピットベースに前記最下部ガイドレールの下部を固定する工程と、
    昇降路の底部を足場として、前記最下部ガイドレールを第1のレールブラケットで昇降路に固定する工程と、
    前記最下部ガイドレールに固定支持した状態で据付用作業床を組み上げる工程と、
    前記ピットベースを配置する工程の後であって、前記据付用作業床を組み上げる工程の前までに、前記ピットベースを昇降路の底部に固定する工程と、
    組み上げた前記据付用作業床を上昇させる工程と、
    を有するエレベータの据付方法。
  2. 前記据付用作業床を上昇させた後、前記据付用作業床を足場として、前記第1のレールブラケットよりも上方において、第2のレールブラケットで前記最下部ガイドレール又は前記最下部ガイドレールの上方に立設される2段目のガイドレールを昇降路に固定する工程
    を有する請求項1に記載のエレベータの据付方法。
  3. 前記ピットベースを昇降路の底部に固定する工程は、前記最下部のガイドレールを前記第1のレールブラケットで昇降路に固定する工程の後であって、前記据付用作業床を組み上げる工程の前に行う
    請求項1又は2に記載のエレベータの据付方法。
  4. 前記ピットベースを昇降路の底部に固定する工程は、前記ピットベースに前記最下部ガイドレールの下部を固定する工程の後であって、前記最下部のガイドレールを前記第1のレールブラケットで固定する工程の前に行う
    請求項1又は2に記載のエレベータの据付方法。


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