JP2018066332A - 制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】検証用の信号を用いない制御信号に基づいて可変バルブタイミング装置のモータを駆動制御するにあたって、誤認識の発生を抑制しつつ応答性も確保できる制御装置を提供する。【解決手段】受信演算部311は、回転数算出処理において制御信号が特定する目標回転数の誤認識を抑制するための誤認識抑制処理は、目標回転数とモータの現在の回転数との差に応じて実行又は不実行を選択し、回転方向算出処理において制御信号が特定する目標回転方向の誤認識を抑制するための誤認識抑制処理は、目標回転方向とモータの現在の回転方向との関係によらず実行する。【選択図】図3
Description
本発明は、エンジンの制御装置に関する。
エンジンにおけるクランク軸位相に対するカム軸位相を連続的に制御することにより、エンジンに空気を供給する吸気バルブや排ガスを排出する排気バルブの開閉タイミングを最適化する可変バルブタイミング装置が知られている。可変バルブタイミング装置は、エンジンの適正なトルクや出力が得られるように、エンジンの回転数やアクセル開度といった運転状態に応じてカム軸位相を連続的に制御する。
可変バルブタイミング装置の一例であるバルブ開閉制御装置として、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載されているバルブ開閉制御装置は、エンジンと同期して回転する回転体と、回転体に対して正転方向又は逆転方向に相対回転することでバルブタイミング又はバルブリフトを変化させるモータと、モータを通電駆動する駆動回路と、を備えている。
駆動回路は、制御回路が生成した制御信号を受信する。駆動回路は、制御信号が周波数によって表すモータの目標回転数と、制御信号がデューティ比により表すモータの目標回転方向とに基づいて、モータを通電駆動する。制御回路と駆動回路とは、1本の信号線によって繋がれている。制御信号は、PWM信号として信号線を伝搬する。
特許文献1では、1本の信号線によって制御信号を伝搬しているため検証用の信号を用いることができず、ノイズ等による誤認識が発生しやすいという解決すべき課題がある。この誤認識への対策として、駆動回路側で、制御信号が表す指示の複数回確認が行われている。例えば、現在のモータの回転方向が逆転方向である場合に、制御信号が表す目標回転方向が正転方向であっても、その制御信号を受信した時点では回転方向の変更を行わない。次の制御信号が表す目標回転方向も正転方向であればモータの回転方向の変更を行うが、次の制御信号が表す目標回転方向が逆転方向であればモータの回転方向の変更は行わない。このように制御信号の複数回確認を行うと、バルブタイミング又はバルブリフトを変化させるタイミングの遅れが懸念される。
また、上記した誤認識への対策として、駆動回路側で、制御信号が表す指示値のなまし処理が行われている。指示値のなまし処理とは、今回の指示値S1と、前回の指示値S0とがある場合に、目標回転数を(S1+3×S0)/4のように算出し、1回当たりの指示値が与える変動を低減させるものである。このように制御信号のなまし処理を行うと、目標回転数を大きく変えたい場合は特に応答遅れが懸念される。
本開示は、検証用の信号を用いない制御信号に基づいて可変バルブタイミング装置のモータを駆動制御するにあたって、誤認識の発生を抑制しつつ応答性も確保できる制御装置を提供する。
本開示は、エンジンの制御装置であって、前記エンジン(11)のクランク軸(12)に対するカム軸(16)の回転位相であるカム軸位相を変化させることで前記カム軸によって開閉駆動される吸気バルブ及び/又は排気バルブのバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング装置(18)において前記カム軸位相を変化させるモータ(26)を制御する制御信号を受信し、前記制御信号の周波数に基づいて少なくとも前記モータの目標回転数を算出する回転数算出処理と、前記制御信号のデューティ比に基づいて少なくとも前記モータの目標回転方向を算出する回転方向算出処理と、を実行する受信演算部(311)と、前記受信演算部における前記回転数算出処理及び前記回転方向算出処理の結果に基づいて、前記モータに通電する通電部(312)と、を備える。前記受信演算部は、前記回転数算出処理において前記制御信号が特定する前記目標回転数の誤認識を抑制するための誤認識抑制処理は、前記目標回転数と前記モータの現在の回転数との差に応じて実行又は不実行を選択し、前記回転方向算出処理において前記制御信号が特定する前記目標回転方向の誤認識を抑制するための誤認識抑制処理は、前記目標回転方向と前記モータの現在の回転方向との関係によらず実行する。
本開示では、受信演算部が、目標回転数の誤認識を抑制するための誤認識抑制処理を、目標回転数とモータの現在の回転数との差に応じて実行又は不実行を選択するので、誤認識抑制処理が求められる場合に限って実行することができ、応答性と誤認識抑制とのバランスをとることができる。受信演算部は、目標回転方向の誤認識を抑制するための誤認識抑制処理を、目標回転方向とモータの現在の回転方向との関係によらず実行するので、意図しない方向へモータを回転させることを抑制できる。
本開示は、エンジンの制御装置であって、前記エンジン(11)のクランク軸(12)に対するカム軸(16)の回転位相であるカム軸位相を変化させることで前記カム軸によって開閉駆動される吸気バルブ及び/又は排気バルブのバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング装置(18)において前記カム軸位相を変化させるモータを制御する制御信号を生成する算出処理部(301)と、前記算出処理部が生成した前記制御信号を送信する制御送信部(302)と、を備える。前記算出処理部は、前回生成した制御信号によって特定される目標回転方向に対して逆の回転方向を今回特定する目標回転方向とする場合に、目標回転方向を前記逆の回転方向とし且つ前記モータの目標回転数をゼロに近づけるように前記制御信号を生成する。
本開示は、エンジンの制御装置であって、前記エンジン(11)のクランク軸(12)に対するカム軸(16)の回転位相であるカム軸位相を変化させることで前記カム軸によって開閉駆動される吸気バルブ及び/又は排気バルブのバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング装置(18)において前記カム軸位相を変化させるモータを制御する制御信号を生成する算出処理部(301)と、前記算出処理部が生成した前記制御信号を送信する制御送信部(302)と、を備える。前記算出処理部は、前回生成した制御信号によって特定される目標回転方向に対して逆の回転方向を今回特定する目標回転方向とする場合に、目標回転方向を前記逆の回転方向とし且つ高周波信号となるように前記制御信号を生成する。
尚、「課題を解決するための手段」及び「特許請求の範囲」に記載した括弧内の符号は、後述する「発明を実施するための形態」との対応関係を示すものであって、「課題を解決するための手段」及び「特許請求の範囲」が、後述する「発明を実施するための形態」に限定されることを示すものではない。
本開示によれば、検証用の信号を用いない制御信号に基づいて可変バルブタイミング装置のモータを駆動制御するにあたって、誤認識の発生を抑制しつつ応答性も確保できる制御装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1に示されるように、エンジン11は、クランク軸12の回転動力がタイミングチェーン13により各スプロケット14,15に伝達されている。スプロケット14は、吸気側カム軸16と一体的に回転するように構成されているので、クランク軸12の回転動力は吸気側カム軸16に伝達される。スプロケット15は、排気側カム軸17と一体的に回転するように構成されているので、クランク軸12の回転動力は排気側カム軸17に伝達される。
吸気側カム軸16側には、モータ駆動式の可変バルブタイミング装置18が設けられている。この可変バルブタイミング装置18によって、クランク軸12に対する吸気側カム軸16の回転位相であるカム軸位相を可変することができる。本実施形態は、カム軸位相を可変することで、吸気側カム軸16によって開閉駆動される吸気バルブ(図示せず)のバルブタイミングが可変される。
本実施形態は、カム軸位相を連続的に可変することができるVCT(Variable Cam Timing)機構として構成されている。本実施形態は、カム軸位相を可変することで吸気バルブのバルブタイミングを可変する点で、VVT(Variable Valve Timing)機構として構成されている。本実施形態では吸気バルブのバルブタイミングを可変にする例を用いているが、排気バルブのバルブタイミングも可変させるようにしてもよい。
吸気側カム軸16の外周側には、所定のカム角毎にカム角信号を出力するカム角センサ19が取り付けられている。カム角センサ19は、吸気側カム軸16に取り付けられているカム軸タイミングロータ(不図示)の信号歯を検知する。カム角センサ19は、カム軸位相の検知と併せて気筒判別にも用いられるため、カム軸タイミングロータの信号歯の数は少なく、1から3つ設けられている。カム軸タイミングロータの信号歯の数が1つの場合、カム角センサ19からは、所定カム角である720degCA毎にカム角信号が出力される。カム軸タイミングロータの信号歯の数が2つの場合、カム角センサ19からは、所定カム角である360degCA毎にカム角信号が出力される。カム角センサ19から出力されるカム角信号は、ECU(Electronic Control Unit)30に入力される。
クランク軸12の外周側には、所定のクランク角毎にクランク角信号を出力するクランク角センサ20が取り付けられている。クランク角センサ20は、クランク軸12に取り付けられているクランク軸タイミングロータ(不図示)の信号歯を検知する。クランク軸タイミングロータの信号歯は、例えば10度毎に設けられているので、クランク角センサ20からは、所定クランク角である10degCA毎にクランク角信号が出力される。クランク角センサ20から出力されるクランク角信号はECU30に入力される。ECU30からEDU31に制御信号が出力される。EDU31は、可変バルブタイミング装置18に駆動信号を出力する。
続いて、図2を参照しながら、可変バルブタイミング装置18について説明する。可変バルブタイミング装置18は、位相可変機構21を有している。位相可変機構21は、アウタギヤ22と、インナギヤ23と、遊星ギヤ24と、を備えている。
アウタギヤ22は、吸気側カム軸16と同心状に配置された内歯付きのギヤである。インナギヤ23は、アウタギヤ22の内周側に同心状に配置された外歯付きのギヤである。遊星ギヤ24は、アウタギヤ22とインナギヤ23との間に配置されて両者に噛み合うギヤである。
アウタギヤ22は、クランク軸12と同期して回転するスプロケット14と一体的に回転するように設けられている。インナギヤ23は、吸気側カム軸16と一体的に回転するように設けられている。
遊星ギヤ24は、アウタギヤ22とインナギヤ23に噛み合った状態で、インナギヤ23の回りを、円軌道を描くように旋回する。遊星ギヤ24は、アウタギヤ22の回転力をインナギヤ23に伝達する役割を果たす。遊星ギヤ24は、インナギヤ23の回転速度に対する遊星ギヤ24の旋回速度である公転速度を変化させることで、アウタギヤ22に対するインナギヤ23の回転位相を調整する。
エンジン11には、遊星ギヤ24の旋回速度を可変するためのモータ26が設けられている。モータ26の回転軸27は、吸気側カム軸16、アウタギヤ22の回転軸及びインナギヤ23の回転軸と同軸となるように配置されている。回転軸27と遊星ギヤ24の支持軸25とが、回転軸27の径方向に延びる連結部材28を介して連結されている。
モータ26の回転に伴って、遊星ギヤ24が支持軸25を中心に自転しながらインナギヤ23の外周の円軌道を公転する。モータ26には、モータ26の回転速度RMを検出するモータ回転速度センサ29が設けられている。モータ回転速度センサ29から出力される回転速度信号はECU30に出力される。
モータ26は、EDU31によって駆動される。EDU31には、ECU30から出力される制御信号が入力される。制御信号は、モータ26を駆動するための信号である。EDU31は、制御信号に基づいてモータ26に通電を行い、モータ26の回転方向や回転数を制御する。ECU30からEDU31への制御信号は、モータ26の目標回転数を指示してもよく、駆動力を指示してもよい。
可変バルブタイミング装置18は、バルブタイミングを遅角も進角もさせない場合、モータ26の回転速度RMを吸気側カム軸16の回転速度RCに一致させるように、モータ26を制御する。このようにモータ26を制御すると、遊星ギヤ24の公転速度が、インナギヤ23及びアウタギヤ22の回転速度に一致する。アウタギヤ22とインナギヤ23との回転位相の差が遅角も進角もされず維持されて、バルブタイミングが遅角も進角もされず維持されるようになっている。
可変バルブタイミング装置18は、バルブタイミングを進角させる場合、回転速度RMを回転速度RCよりも速くなるように、モータ26を制御する。このようにモータ26を制御すると、遊星ギヤ24の公転速度が、インナギヤ23の回転速度よりも速くなる。アウタギヤ22に対するインナギヤ23の回転位相が進角され、バルブタイミングが進角される。
可変バルブタイミング装置18は、バルブタイミングを遅角させる場合、回転速度RMを回転速度RCよりも遅くなるように、モータ26を制御する。このようにモータ26を制御すると、遊星ギヤ24の公転速度が、インナギヤ23の回転速度よりも遅くなる。アウタギヤ22に対するインナギヤ23の回転位相が遅角され、バルブタイミングが遅角される。
図1に示されるECU30は、マイクロコンピュータを主体として構成されている。ECU30は、ROMに記憶されたエンジン制御プログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じて燃料噴射弁(不図示)の燃料噴射量や点火プラグ(不図示)の点火時期を制御する。
ECU30は、制御プログラムを実行することで、吸気バルブの実バルブタイミングを目標バルブタイミングに一致させるように可変バルブタイミング装置18をフィードバック制御する。換言すれば、ECU30は、実カム軸位相を目標カム軸位相に一致させるように可変バルブタイミング装置18をフィードバック制御する。
図2に示されるEDU31は、マイクロコンピュータを主体として構成されている。EDU31は、ROMに記憶されたモータ制御プログラムを実行することで、制御信号に応じてモータ26の回転方向及び回転数を制御する。
図3に示されるように、ECU30は機能的な構成要素として、算出処理部301と、制御送信部302と、を備えている。図3に示されるように、EDU31は、機能的な構成要素として、受信演算部311と、通電部312と、を備えている。ECU30及びEDU31は、制御装置に相当する。
続いて、図4を参照しながら、EDU31の処理について説明する。ステップS101では、受信演算部311が制御信号を受信する。受信演算部311は、制御信号の周波数に基づいて、モータ26の目標回転数MRtを算出する回転数算出処理を実行する。
ステップS101に続くステップS102では、受信演算部311が、モータ26の現在の回転数MRcを取得する。受信演算部311は、回転数差分ΔMRを次式により算出する。
ΔMR=|MRt−MRc|
ΔMR=|MRt−MRc|
ステップS102に続くステップS103では、受信演算部311が、回転数差分ΔMRが回転数閾値MRth以上となったか否かを判断する。回転数差分ΔMRが回転数閾値MRth以上であると判断すると、ステップS104の処理に進む。回転数差分ΔMRが回転数閾値MRth以上でないと判断すると、ステップS105の処理に進む。
ステップS104では、受信演算部311がなまし処置を不実行とし、ステップS101で算出した目標回転数MRtをそのままモータ26の目標回転数とする。ステップS105では、受信演算部311がなまし処置を実行する。なまし処置による目標回転数MRanは、今回の目標回転数MRtと、前回の目標回転数MRt_oldとに基づいて、次式により算出する。
目標回転数MRan=(MRt+3×MRt_old)/4
目標回転数MRan=(MRt+3×MRt_old)/4
ステップS106では、通電部312が、ステップS104及びステップS105で算出した目標回転数に応じて、モータ26に通電する電圧を算出する。ステップS106に続くステップS107では、通電部312がモータ26に通電する。
尚、上記フローでは、ステップS103において、回転数差分ΔMRが回転数閾値MRth以上となったか否かを判断しているが、ノイズによる回転差分の判断間違いを回避するため、少なくとも連続2回の回転差判断の結果で次ステップを決めても良い。この例について、図5を参照しながら説明する。
ステップS501では、受信演算部311が制御信号を受信する。受信演算部311は、制御信号の周波数に基づいて、モータ26の目標回転数MRtを算出する回転数算出処理を実行する。
ステップS501に続くステップS502では、受信演算部311が、モータ26の現在の回転数MRcを取得する。受信演算部311は、回転数差分ΔMRを次式により算出する。
ΔMR=|MRt−MRc|
ΔMR=|MRt−MRc|
ステップS502に続くステップS503では、受信演算部311が、回転数差分ΔMRが回転数閾値MRth以上となることが2回連続して発生したか否かを判断する。回転数差分ΔMRが回転数閾値MRth以上となることが2回連続して発生したと判断すると、ステップS504の処理に進む。回転数差分ΔMRが回転数閾値MRth以上となることが2回連続して発生していないと判断すると、ステップS505の処理に進む。
ステップS504では、受信演算部311がなまし処置を不実行とし、ステップS501で算出した目標回転数MRtをそのままモータ26の目標回転数とする。
ステップS505では、受信演算部311が、回転数差分ΔMRが回転数閾値MRth未満となることが2回連続して発生したか否かを判断する。回転数差分ΔMRが回転数閾値MRth未満となることが2回連続して発生したと判断すると、ステップS506の処理に進む。回転数差分ΔMRが回転数閾値MRth未満となることが2回連続して発生していないと判断すると、ステップS507の処理に進む。
ステップS506では、受信演算部311がなまし処置を実行する。なまし処置による目標回転数MRanは、今回の目標回転数MRtと、前回の目標回転数MRt_oldとに基づいて、次式により算出する。
目標回転数MRan=(MRt+3×MRt_old)/4
目標回転数MRan=(MRt+3×MRt_old)/4
ステップS507では、受信演算部311が前回のなまし処置を維持する。ステップS508では、通電部312が、ステップS504、ステップS506及びステップS507で算出した目標回転数に応じて、モータ26に通電する電圧を算出する。ステップS508に続くステップS509では、通電部312がモータ26に通電する。
上記したように本実施形態では、受信演算部311は、目標回転数MRtとモータ26の現在の回転数との差である回転数差分ΔMRが回転数閾値MRth以上の場合に、目標回転数MRtに対する誤認識抑制処理を不実行とし、目標回転数MRtとモータ26の現在の回転数との差が回転数閾値MRthよりも小さい場合に、目標回転数MRtに対する誤認識抑制処理を実行する。
目標回転数MRtとモータ26の現在の回転数との差が大きい場合は、カム軸位相を大きく変えたい場合であるから、誤差を少なくするよりも迅速にカム軸位相を変化させるほうが好ましい。従って、目標回転数MRtとモータ26の現在の回転数との差である回転数差分ΔMRが回転数閾値MRth以上の場合に、目標回転数MRtに対する誤認識抑制処理を不実行とし、応答性を高めることとしている。
目標回転数MRtとモータ26の現在の回転数との差が小さい場合は、カム軸位相を大きく変えたいのではなく、カム軸位相を正確に変えたい場合であるから、誤差を極力低減することが好ましい。従って、目標回転数MRtとモータ26の現在の回転数との差が回転数閾値MRthよりも小さい場合に、目標回転数MRtに対する誤認識抑制処理を実行し、位相制御の精度を高めている。
受信演算部311は、目標回転数MRtに対する誤認識抑制処理は、制御信号の周波数から算出される目標回転数MRtの変化を抑制するなまし処理で行っている。一例として上記したように、今回の目標回転数MRtが実際に制御に用いる目標回転数MRanに与える影響度を数分の1に低減することで、制御信号にノイズが乗った場合でも不用意に制御用の目標回転数MRanが変動することを抑制できる。
上記したように本実施形態は、受信演算部311と、通電部312と、を備えている。受信演算部311は、エンジン11のクランク軸12に対する吸気側カム軸16の回転位相であるカム軸位相を変化させることで吸気側カム軸16によって開閉駆動される吸気バルブ及び/又は排気バルブのバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング装置18においてカム軸位相を変化させるモータ26を制御する制御信号を受信する。受信演算部311は、制御信号の周波数に基づいてモータ26の目標回転数を算出する回転数算出処理と、制御信号のデューティ比に基づいてモータの目標回転方向を算出する回転方向算出処理と、を実行する。通電部312は、受信演算部311における回転数算出処理及び回転方向算出処理の結果に基づいて、モータ26に通電する。
制御信号の一例を図6に示す。図6においては、1周期の制御信号のON時間とOFF時間との比である、(a/b)×100をデューティ比Dとしている。例えば、デューティ比が10%であれば正転を指示するものとし、デューティ比が90%であれば逆転を指示するものとすることができる。
受信演算部311は、回転数算出処理において制御信号が特定する目標回転数の誤認識を抑制するための誤認識抑制処理は、目標回転数とモータ26の現在の回転数との差に応じて実行又は不実行を選択する。回転方向算出処理において制御信号が特定する前記目標回転方向の誤認識を抑制するための誤認識抑制処理は、目標回転方向とモータ26の現在の回転方向との関係によらず実行する。
本実施形態では、受信演算部311が、目標回転数の誤認識を抑制するための誤認識抑制処理を、目標回転数とモータ26の現在の回転数との差に応じて実行又は不実行を選択するので、誤認識抑制処理が求められる場合に限って実行することができ、応答性と誤認識抑制とのバランスをとることができる。
受信演算部311は、目標回転方向の誤認識を抑制するための誤認識抑制処理を、目標回転方向とモータ26の現在の回転方向との関係によらず実行するので、意図しない方向へモータ26を回転させることを抑制できる。
本実施形態では更に、受信演算部311において目標回転方向の誤認識を抑制するための誤認識抑制処理が実行されることを前提に、制御信号の生成に工夫をすることで応答性の向上と誤認識の抑制とを両立させている。この点については、図7以降を参照しながら説明する。
続いて、図7を参照しながら、ECU30の処理について説明する。ステップS201では、算出処理部301が、モータ26の目標回転方向MDtを算出する回転方向算出処理と、モータ26の目標回転数MRtを算出する回転数算出処理と、を実行する。
ステップS201に続くステップS202では、算出処理部301が、メモリに保存されている前回の目標回転方向MDt_oldを取得する。算出処理部301は、前回の目標回転方向MDt_oldを取得すると、ステップS201において算出した目標回転方向MDtを前回の目標回転方向MDt_oldに上書きする。
ステップS202に続くステップS203では、算出処理部301が、目標回転方向MDtと前回の目標回転方向MDt_oldとが逆であるか否かを判断する。目標回転方向MDtと前回の目標回転方向MDt_oldとが逆であると判断すると、ステップS204の処理に進む。目標回転方向MDtと前回の目標回転方向MDt_oldとが逆でないと判断すると、ステップS205の処理に進む。
ステップS204では、算出処理部301が、ステップS201で算出した目標回転方向MDtを設定する。算出処理部301は、ステップS201で算出した目標回転数MRtに関わらず目標回転数をゼロ(0rpm)に設定する。
ステップS205では、算出処理部301が、ステップS201で算出した目標回転方向MDtと、ステップS201で算出した目標回転数MRtとをそのまま設定する。
ステップS206では、算出処理部301が、ステップS204の設定結果又はステップS205の設定結果に基づいて制御信号を生成する。
算出処理部301は、ステップS204の処理の後にステップS206の処理を実行する場合には、制御信号のデューティ比が目標回転方向MDtとなり、制御信号の周波数が目標回転数ゼロと特定するように、制御信号を生成する。図8に例示されるように、制御信号の周波数が低くなるとその制御信号が指示する目標回転数も低くなり、制御信号の周波数が高くなるとその制御信号が指示する目標回転数も高くなる。
算出処理部301は、ステップS205の処理の後にステップS206の処理を実行する場合には、制御信号のデューティ比が目標回転方向MDtとなり、制御信号の周波数が目標回転数MRtとなるように、制御信号を生成する。
ステップS206に続くステップS207では、制御送信部302がEDU31に制御信号を送信する。ステップS207の処理が終了するとリターンする。
リターンした後のステップS201の処理において、リターンする前のステップS201の処理時と運転条件が変わらなければ、算出処理部301は、リターン前と同じ目標回転方向MDt及び同じ目標回転数MRtを算出する。
リターン前のステップS202の処理において、算出処理部301は、目標回転方向MDtを前回の目標回転方向MDt_oldとして上書きしている。従って、リターン後のステップS203の判断では、今回の目標回転方向MDtと前回の目標回転方向MDtとが逆でないとのものになり、ステップS205の処理に進む。
ステップS201の処理において運転条件が変わらないと仮定すると、最初に送信される制御信号は、デューティ比が目標回転方向MDtとなり、周波数が目標回転数ゼロと特定するように設定される。その後に送信される送信信号は、制御信号のデューティ比が目標回転方向MDtとなり、制御信号の周波数が目標回転数MRtとなるように設定される。
受信演算部311は、最初に、デューティ比が目標回転方向MDtとなり、周波数が目標回転数ゼロと特定されている制御信号を受信する。受信演算部311は、目標回転方向に対する誤認識抑制処理として、制御信号が特定する回転方向が少なくとも2回連続して同じ回転方向を示していると判断した場合に、モータ26の回転方向を変化させる複数回確認処理を実行している。
受信演算部311は、最初の制御信号の受信ではモータ26の回転方向を変化させないので、モータ26の回転方向を現在の回転方向とは同じであり、目標回転方向MDtとは逆の方向になるように設定する。通電部312は、モータ26の回転方向を変えずに、その回転数がゼロとなるように通電する。モータ26の回転方向は、目標回転方向MDtとは逆になっているものの、モータ26の回転数がゼロに近づくので、実際には制御目標となる回転方向及び回転数の状態に近づくことになる。
受信演算部311が次に受け取る制御信号は、デューティ比が目標回転方向MDtとなり、周波数が目標回転数MRtとなっている。受信演算部311は、モータ26の回転方向を現在の回転方向とは逆にする目標回転方向MDtの情報を2回受け取ることになるので、モータ26の回転方向が目標回転方向MDtとなるように設定する。通電部312は、モータ26の回転方向を変えて目標回転方向MDtとなり、その回転数が目標回転数MRtとなるように通電する。
図7を参照しながら説明した制御信号の生成を行うことで、算出処理部301は、モータ26の制御回転方向を目標回転方向MDtと同じとし且つモータ26の制御回転数をゼロとすることができる。算出処理部301は、その後、モータ26の制御回転方向を目標回転方向MDtと同じとし且つモータ26の制御回転数を目標回転数MRtとすることができる。このように制御信号を生成することで、EDU31側における回転方向指示の複数回確認を行いつつ、迅速且つ円滑な回転方向の反転を行うことができる。回転方向指示の誤認識は、過大な電流が流れモータが故障することを誘発するので、回転方向指示の複数回確認をキャンセルせずに、その範囲内で迅速な回転方向指示を行うことができる本実施形態は有用である。
一例として、現在のモータ26の回転方向が正回転であって回転数が3000rpmであるのに対し、目標回転方向MDtが逆回転であって目標回転数MRtが3000rpmである場合について説明する。
1回目の制御信号は、目標回転方向MDtとは逆方向である正回転を特定するデューティ比が設定され、回転数が0rpmを特定する周波数が設定されている。この制御信号を受信すると、受信演算部311は、制御回転方向を正回転のままとし、制御回転数を0rpmに設定する。通電部312は、モータ26を正回転のままで、回転数が0rpmに近づくように通電する。
2回目の制御信号は、正回転である目標回転方向MDtを特定するデューティ比が設定され、回転数が3000rpmを特定する周波数が設定されている。この制御信号を受信すると、受信演算部311は、複数回の方向確認ができるので制御回転方向を逆回転に変更し、制御回転数を3000rpmに設定する。通電部312は、モータ26を逆回転にし、回転数が逆回転方向の3000rpmに近づくように通電する。
尚、上記一例では、ステップS204の処理において、目標回転数をゼロとするように設定したが、モータ26の目標回転数がゼロに近づくものであれば、50rpmや100rpmという目標回転数としてもよく、目標回転数を必ずしもゼロとする必要はない。
続いて、図9を参照しながら、ECU30の処理の別例について説明する。ステップS301では、算出処理部301が、モータ26の目標回転方向MDtを算出する回転方向算出処理と、モータ26の目標回転数MRtを算出する回転数算出処理と、を実行する。
ステップS301に続くステップS302では、算出処理部301が、メモリに保存されている前回の目標回転方向MDt_oldを取得する。算出処理部301は、前回の目標回転方向MDt_oldを取得すると、ステップS301において算出した目標回転方向MDtを前回の目標回転方向MDt_oldに上書きする。
ステップS302に続くステップS303では、算出処理部301が、目標回転方向MDtと前回の目標回転方向MDt_oldとが逆であるか否かを判断する。目標回転方向MDtと前回の目標回転方向MDt_oldとが逆であると判断すると、ステップS304の処理に進む。目標回転方向MDtと前回の目標回転方向MDt_oldとが逆でないと判断すると、ステップS305の処理に進む。
ステップS304では、算出処理部301が、ステップS301で算出した目標回転方向MDtを設定する。算出処理部301は、ステップS301で算出した目標回転数MRtに関わらず、制御信号が高周波信号となるように目標回転数を設定する。例えば、10Hzの周波数で目標回転数0rpmを特定し、1kHzの周波数で目標回転数7000rpmを特定している場合には、目標回転数7000rpm且つ制御信号の周波数が1kHzとなるように設定する。
ステップS305では、算出処理部301が、ステップS301で算出した目標回転方向MDtと、ステップS301で算出した目標回転数MRtとをそのまま設定する。
ステップS306では、算出処理部301が、ステップS304の設定結果又はステップS305の設定結果に基づいて制御信号を生成する。
算出処理部301は、ステップS304の処理の後にステップS306の処理を実行する場合には、制御信号のデューティ比が目標回転方向MDtとなり、制御信号の周波数が目標回転数7000rpmと特定するように、制御信号を生成する。
算出処理部301は、ステップS305の処理の後にステップS306の処理を実行する場合には、制御信号のデューティ比が目標回転方向MDtとなり、制御信号の周波数が目標回転数MRtとなるように、制御信号を生成する。
ステップS306に続くステップS307では、制御送信部302がEDU31に制御信号を送信する。ステップS307の処理が終了するとリターンする。
リターンした後のステップS301の処理において、リターンする前のステップS301の処理時と運転条件が変わらなければ、算出処理部301は、リターン前と同じ目標回転方向MDt及び同じ目標回転数MRtを算出する。
リターン前のステップS302の処理において、算出処理部301は、目標回転方向MDtを前回の目標回転方向MDt_oldとして上書きしている。従って、リターン後のステップS203の判断では、今回の目標回転方向MDtと前回の目標回転方向MDtとが逆でないとのものになり、ステップS305の処理に進む。
ステップS301の処理において運転条件が変わらないと仮定すると、最初に送信される制御信号は、デューティ比が目標回転方向MDtとなり、周波数が目標回転数7000rpmと特定するように設定される。その後に送信される送信信号は、制御信号のデューティ比が目標回転方向MDtとなり、制御信号の周波数が目標回転数MRtとなるように設定される。
受信演算部311は、最初に、デューティ比が目標回転方向MDtとなり、周波数が目標回転数7000rpmと特定されている制御信号を受信する。受信演算部311は、目標回転方向に対する誤認識抑制処理として、制御信号が特定する回転方向が少なくとも2回連続して同じ回転方向を示していると判断した場合に、モータ26の回転方向を変化させる複数回確認処理を実行している。
受信演算部311は、最初の制御信号の受信ではモータ26の回転方向を変化させないので、モータ26の回転方向を現在の回転方向とは同じであり、目標回転方向MDtとは逆の方向になるように設定する。通電部312は、モータ26の回転方向を変えずに、その回転数が7000rpmとなるように通電する。
受信演算部311が次に受け取る制御信号は、デューティ比が目標回転方向MDtとなり、周波数が目標回転数MRtとなっている。受信演算部311は、モータ26の回転方向を現在の回転方向とは逆にする目標回転方向MDtの情報を2回受け取ることになるので、モータ26の回転方向が目標回転方向MDtとなるように設定する。通電部312は、モータ26の回転方向を変えて目標回転方向MDtとなり、その回転数が目標回転数MRtとなるように通電する。
最初の制御信号を受信した段階では、受信演算部311は、目標回転方向MDtとは逆方向にモータ26を回転させ、しかもその回転数が高回転となるように設定することになる。しかしながら、受信する制御信号は高周波であるから、次に制御信号を受け取るまでの時間間隔が極めて短くなる。そのため、実際にモータ26が高回転となることはなく、複数回確認を実行しつつ、モータ26の回転方向を変えて目標回転方向MDtとし、その回転数が目標回転数MRtとなるように通電することができる。
続いて、図10を参照しながら、ECU30の処理の別例について説明する。ステップS401では、算出処理部301が、モータ26の目標回転方向MDtを算出する回転方向算出処理と、モータ26の目標回転数MRtを算出する回転数算出処理と、を実行する。
ステップS401に続くステップS402では、算出処理部301が、メモリに保存されている前回の目標回転方向MDt_oldを取得する。算出処理部301は、前回の目標回転方向MDt_oldを取得すると、ステップS401において算出した目標回転方向MDtを前回の目標回転方向MDt_oldに上書きする。
ステップS402に続くステップS403では、算出処理部301が、目標回転方向MDtと前回の目標回転方向MDt_oldとが逆であるか否かを判断する。目標回転方向MDtと前回の目標回転方向MDt_oldとが逆であると判断すると、ステップS404の処理に進む。目標回転方向MDtと前回の目標回転方向MDt_oldとが逆でないと判断すると、ステップS405の処理に進む。
ステップS404では、算出処理部301が、ステップS401で算出した目標回転方向MDtを設定する。算出処理部301は、ステップS401で算出した目標回転数MRtに関わらず、制御信号が高周波信号であって、モータ26への通電をカットする信号となるように設定する。例えば、10Hzの周波数で目標回転数0rpmを特定し、1kHzの周波数で目標回転数7000rpmを特定している場合であって、モータ26への通電カットは2kHzの周波数で特定している場合には、モータ26への通電カット且つ制御信号の周波数が2kHzとなるように設定する。
ステップS405では、算出処理部301が、ステップS401で算出した目標回転方向MDtと、ステップS401で算出した目標回転数MRtとをそのまま設定する。
ステップS406では、算出処理部301が、ステップS404の設定結果又はステップS405の設定結果に基づいて制御信号を生成する。
算出処理部301は、ステップS404の処理の後にステップS406の処理を実行する場合には、制御信号のデューティ比が目標回転方向MDtとなり、制御信号の周波数が通電カットを示す2kHzとなるように、制御信号を生成する。
算出処理部301は、ステップS405の処理の後にステップS406の処理を実行する場合には、制御信号のデューティ比が目標回転方向MDtとなり、制御信号の周波数が目標回転数MRtとなるように、制御信号を生成する。
ステップS406に続くステップS407では、制御送信部302がEDU31に制御信号を送信する。ステップS407の処理が終了するとリターンする。
リターンした後のステップS401の処理において、リターンする前のステップS301の処理時と運転条件が変わらなければ、算出処理部301は、リターン前と同じ目標回転方向MDt及び同じ目標回転数MRtを算出する。
リターン前のステップS402の処理において、算出処理部301は、目標回転方向MDtを前回の目標回転方向MDt_oldとして上書きしている。従って、リターン後のステップS403の判断では、今回の目標回転方向MDtと前回の目標回転方向MDtとが逆でないとのものになり、ステップS405の処理に進む。
ステップS401の処理において運転条件が変わらないと仮定すると、最初に送信される制御信号は、デューティ比が目標回転方向MDtとなり、周波数が通電カットを示す2kHzとなるように設定される。その後に送信される送信信号は、制御信号のデューティ比が目標回転方向MDtとなり、制御信号の周波数が目標回転数MRtとなるように設定される。
受信演算部311は、最初に、デューティ比が目標回転方向MDtとなり、周波数が通電カットを示している制御信号を受信する。受信演算部311は、目標回転方向に対する誤認識抑制処理として、制御信号が特定する回転方向が少なくとも2回連続して同じ回転方向を示していると判断した場合に、モータ26の回転方向を変化させる複数回確認処理を実行している。
受信演算部311は、最初の制御信号の受信ではモータ26の回転方向を変化させないので、モータ26の回転方向を現在の回転方向とは同じであり、目標回転方向MDtとは逆の方向になるように設定する。通電部312は、モータ26への通電をカットする。モータ26は、通電がカットされるので、目標回転方向MDtとは逆の方向に加速しないように制御される。
受信演算部311が次に受け取る制御信号は、デューティ比が目標回転方向MDtとなり、周波数が目標回転数MRtとなっている。受信演算部311は、モータ26の回転方向を現在の回転方向とは逆にする目標回転方向MDtの情報を2回受け取ることになるので、モータ26の回転方向が目標回転方向MDtとなるように設定する。通電部312は、モータ26の回転方向を変えて目標回転方向MDtとなり、その回転数が目標回転数MRtとなるように通電する。
最初の制御信号を受信した段階では、受信演算部311は、目標回転方向MDtに関わらずモータ26への通電をカットする。しかしながら、受信する制御信号は高周波であるから、次に制御信号を受け取るまでの時間間隔が極めて短くなる。そのため、複数回確認を実行しつつ、モータ26の回転方向を変えて目標回転方向MDtとし、その回転数が目標回転数MRtとなるように通電することができる。特に、通常の回転数指示帯域よりも高周波帯域に、通電カットの帯域が設定されている場合には、制御信号を受け取る間隔がより狭まるため、上記効果を更に発揮することができる。
上記したように本実施形態においては、算出処理部301は、前回生成した制御信号によって特定される目標回転方向に対して逆の回転方向を今回特定する目標回転方向とする場合に、目標回転方向を狙いの回転方向とは逆の回転方向とし且つ高周波信号となるように制御信号を生成する。算出処理部301は、目標回転方向を逆の回転方向とし且つ目標回転数を高回転とするように制御信号を生成する。算出処理部301は、目標回転方向を逆の回転方向とし且つモータ26への通電を遮断するように制御信号を生成する。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
11:エンジン
12:クランク軸
16:吸気側カム軸
18:可変バルブタイミング装置
311:受信演算部
312:通電部
12:クランク軸
16:吸気側カム軸
18:可変バルブタイミング装置
311:受信演算部
312:通電部
Claims (14)
- エンジンの制御装置であって、
前記エンジン(11)のクランク軸(12)に対するカム軸(16)の回転位相であるカム軸位相を変化させることで前記カム軸によって開閉駆動される吸気バルブ及び/又は排気バルブのバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング装置(18)において前記カム軸位相を変化させるモータ(26)を制御する制御信号を受信し、前記制御信号の周波数に基づいて少なくとも前記モータの目標回転数を算出する回転数算出処理と、前記制御信号のデューティ比に基づいて少なくとも前記モータの目標回転方向を算出する回転方向算出処理と、を実行する受信演算部(311)と、
前記受信演算部における前記回転数算出処理及び前記回転方向算出処理の結果に基づいて、前記モータに通電する通電部(312)と、を備え、
前記受信演算部は、
前記回転数算出処理において前記制御信号が特定する前記目標回転数の誤認識を抑制するための誤認識抑制処理は、前記目標回転数と前記モータの現在の回転数との差に応じて実行又は不実行を選択し、
前記回転方向算出処理において前記制御信号が特定する前記目標回転方向の誤認識を抑制するための誤認識抑制処理は、前記目標回転方向と前記モータの現在の回転方向との関係によらず実行する、制御装置。 - 請求項1に記載の制御装置であって、
前記受信演算部は、
前記目標回転数と前記モータの現在の回転数との差が回転数閾値以上の場合に、前記目標回転数に対する誤認識抑制処理を不実行とし、
前記目標回転数と前記モータの現在の回転数との差が回転数閾値よりも小さい場合に、前記目標回転数に対する誤認識抑制処理を実行する、制御装置。 - 請求項1又は2に記載の制御装置であって、
前記受信演算部は、前記目標回転数に対する誤認識抑制処理は、前記制御信号の周波数から算出される前記目標回転数の変化を抑制するなまし処理で行うものとする、制御装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の制御装置であって、
前記受信演算部は、前記目標回転方向に対する誤認識抑制処理は、前記制御信号が特定する回転方向が少なくとも2回連続して同じ回転方向を示していると判断した場合に、前記モータの回転方向を変化させる複数回確認処理で行うものとする、制御装置。 - 請求項4に記載の制御装置であって、更に、
前記制御信号を生成する算出処理部(301)と、
前記算出処理部が生成した前記制御信号を送信する制御送信部(302)と、を備え、
前記算出処理部は、
前回生成した制御信号によって特定される目標回転方向に対して逆の回転方向を今回特定する指示回転方向とする場合に、
目標回転方向を前記逆の回転方向とし且つ前記モータの目標回転数をゼロに近づけるように前記制御信号を生成する、制御装置。 - 請求項5に記載の制御装置であって、
前記算出処理部は、目標回転方向を前記逆の回転方向とし且つ目標回転数をゼロとするように前記制御信号を生成する、制御装置。 - 請求項4に記載の制御装置であって、更に、
前記制御信号を生成する算出処理部と、
前記算出処理部が生成した前記制御信号を送信する制御送信部と、を備え、
前記算出処理部は、
前回生成した制御信号によって特定される目標回転方向に対して逆の回転方向を今回特定する目標回転方向とする場合に、
目標回転方向を前記逆の回転方向とし且つ高周波信号となるように前記制御信号を生成する、制御装置。 - 請求項7に記載の制御装置であって、
前記算出処理部は、目標回転方向を前記逆の回転方向とし且つ目標回転数を高回転とするように前記制御信号を生成する、制御装置。 - 請求項7に記載の制御装置であって、
前記算出処理部は、目標回転方向を前記逆の回転方向とし且つ前記モータへの通電を遮断するように前記制御信号を生成する、制御装置。 - エンジンの制御装置であって、
前記エンジン(11)のクランク軸(12)に対するカム軸(16)の回転位相であるカム軸位相を変化させることで前記カム軸によって開閉駆動される吸気バルブ及び/又は排気バルブのバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング装置(18)において前記カム軸位相を変化させるモータを制御する制御信号を生成する算出処理部(301)と、
前記算出処理部が生成した前記制御信号を送信する制御送信部(302)と、を備え、
前記算出処理部は、
前回生成した制御信号によって特定される目標回転方向に対して逆の回転方向を今回特定する目標回転方向とする場合に、
目標回転方向を前記逆の回転方向とし且つ前記モータの目標回転数をゼロに近づけるように前記制御信号を生成する、制御装置。 - 請求項10に記載の制御装置であって、
前記算出処理部は、目標回転方向を前記逆の回転方向とし且つ目標回転数をゼロとするように前記制御信号を生成する、制御装置。 - エンジンの制御装置であって、
前記エンジン(11)のクランク軸(12)に対するカム軸(16)の回転位相であるカム軸位相を変化させることで前記カム軸によって開閉駆動される吸気バルブ及び/又は排気バルブのバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング装置(18)において前記カム軸位相を変化させるモータを制御する制御信号を生成する算出処理部(301)と、
前記算出処理部が生成した前記制御信号を送信する制御送信部(302)と、を備え、
前記算出処理部は、
前回生成した制御信号によって特定される目標回転方向に対して逆の回転方向を今回特定する目標回転方向とする場合に、
目標回転方向を前記逆の回転方向とし且つ高周波信号となるように前記制御信号を生成する、制御装置。 - 請求項12に記載の制御装置であって、
前記算出処理部は、目標回転方向を前記逆の回転方向とし且つ目標回転数を高回転とするように前記制御信号を生成する、制御装置。 - 請求項12に記載の制御装置であって、
前記算出処理部は、目標回転方向を前記逆の回転方向とし且つ前記モータへの通電を遮断するように前記制御信号を生成する、制御装置。
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-
2016
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