JP2018051450A - 医療用精製水の製造装置 - Google Patents
医療用精製水の製造装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018051450A JP2018051450A JP2016188152A JP2016188152A JP2018051450A JP 2018051450 A JP2018051450 A JP 2018051450A JP 2016188152 A JP2016188152 A JP 2016188152A JP 2016188152 A JP2016188152 A JP 2016188152A JP 2018051450 A JP2018051450 A JP 2018051450A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- line
- water tank
- circulation line
- edi
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Chemical compound O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims abstract description 597
- 239000008213 purified water Substances 0.000 title claims abstract description 78
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims abstract description 68
- 230000001954 sterilising effect Effects 0.000 claims abstract description 56
- 238000004659 sterilization and disinfection Methods 0.000 claims abstract description 54
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims abstract description 11
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 claims abstract description 10
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 70
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims description 45
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 43
- 239000012528 membrane Substances 0.000 claims description 31
- 238000000108 ultra-filtration Methods 0.000 claims description 6
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims description 5
- 238000001223 reverse osmosis Methods 0.000 claims description 5
- 238000001179 sorption measurement Methods 0.000 claims description 5
- 238000002242 deionisation method Methods 0.000 claims description 3
- 230000001172 regenerating effect Effects 0.000 claims description 2
- 238000000502 dialysis Methods 0.000 abstract description 7
- 238000000034 method Methods 0.000 description 12
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 11
- 241000894006 Bacteria Species 0.000 description 8
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 7
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 6
- 239000002826 coolant Substances 0.000 description 5
- 238000011045 prefiltration Methods 0.000 description 5
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 5
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 3
- 238000011109 contamination Methods 0.000 description 3
- 239000003673 groundwater Substances 0.000 description 3
- 239000008399 tap water Substances 0.000 description 3
- 235000020679 tap water Nutrition 0.000 description 3
- ZAMOUSCENKQFHK-UHFFFAOYSA-N Chlorine atom Chemical compound [Cl] ZAMOUSCENKQFHK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 2
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 2
- 244000052616 bacterial pathogen Species 0.000 description 2
- 229910052801 chlorine Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000000460 chlorine Substances 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 238000010612 desalination reaction Methods 0.000 description 2
- 239000002158 endotoxin Substances 0.000 description 2
- 238000009499 grossing Methods 0.000 description 2
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 2
- 238000005342 ion exchange Methods 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 238000002156 mixing Methods 0.000 description 2
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 2
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 2
- 239000003206 sterilizing agent Substances 0.000 description 2
- 230000001580 bacterial effect Effects 0.000 description 1
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 1
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 1
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 1
- 239000008367 deionised water Substances 0.000 description 1
- 229910021641 deionized water Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 239000000385 dialysis solution Substances 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000003779 heat-resistant material Substances 0.000 description 1
- 239000003014 ion exchange membrane Substances 0.000 description 1
- 239000003456 ion exchange resin Substances 0.000 description 1
- 229920003303 ion-exchange polymer Polymers 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 1
- 239000000243 solution Substances 0.000 description 1
- 238000003756 stirring Methods 0.000 description 1
- 239000008400 supply water Substances 0.000 description 1
- 239000008215 water for injection Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Water Treatment By Sorption (AREA)
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
Abstract
Description
これらの精製水の製造装置を使用して精製水を製造する場合においては、衛生上の観点から、装置内を殺菌処理することが重要となる。
逆浸透膜処理装置(以下「RO装置」という)(5)と、
RO装置(5)で処理された処理水(以下「RO水」という)を貯水する加熱手段(6a)を備えたRO水タンク(6)と、
RO水タンク(6)と接続された、原水による冷却手段を備えた熱交換器(8)を有しており、
原水供給源と活性炭装置(3)が原水供給ライン(11,12,13)で接続され、
活性炭装置(3)とRO装置(5)が前処理水ライン(14)で接続され、
RO装置(5)とRO水タンク(6)がRO水ライン(17)で接続され、
RO水タンク(6)のRO水出口と第1取水ライン(18)の第1端部が接続され、第1取水ライン(18)の途中部位が取水部と接続され、第1取水ライン(18)の第2端部がRO水タンク(6)のRO水入口側に接続されており、
RO水タンク(6)と熱交換器(8)が、RO水タンク(6)から熱交換器(8)への第1取水ライン(18)と一部を共有する入水ライン(21)と、熱交換器(8)からRO水タンク(6)への出水ライン(22)で接続された医療用精製水の製造装置であって、
医療用精製水の製造運転の停止時において、熱水または冷却水を循環させる循環ラインを有しており、
前記循環ラインが、第1循環ラインと第2循環ラインおよび第4a循環ラインの組み合わせからなるものであり、
第1循環ラインが、RO水タンク(6)から、入水ライン(18,21)、熱交換器(8)、出水ライン(22)を通ってRO水タンク(6)に戻る循環ラインであり、
第2循環ラインが、RO水タンク(6)から、第1取水ライン(18)、第1返送ライン(23)、原水供給ライン(13)、活性炭装置(3)、前処理水ライン(14)、RO装置(5)、RO水ライン(17)を通ってRO水タンク(6)に戻る循環ラインであり、
第4a循環ラインが、RO水タンク(6)から第1取水ライン(18)を通ってRO水タンク(6)に戻る循環ラインであり、RO水タンク(6)に近い位置の第1取水ライン(18)の一部が他の部分よりも流路が狭い隘路を有しており、さらに前記隘路を間において上流側と下流側を接続する、開閉バルブ付きのバイパス流路を有している、医療用精製水の製造装置と、それを使用した医療用精製水の製造方法を提供する。
逆浸透膜処理装置(以下「RO装置」という)(5)と、
RO装置(5)で処理された処理水(以下「RO水」という)を貯水する加熱手段(6a)を備えたRO水タンク(6)と、
RO水タンク(6)と接続された、原水による冷却手段を備えた熱交換器(8)を有しており、
原水供給源と活性炭装置(3)が原水供給ライン(11,12,13)で接続され、
活性炭装置(3)とRO装置(5)が前処理水ライン(14)で接続され、
RO装置(5)とRO水タンク(6)がRO水ライン(17)で接続され、
RO水タンク(6)と熱交換器(8)が、RO水タンク(6)から熱交換器(8)への入水ライン(21)と、熱交換器(8)からRO水タンク(6)への出水ライン(22)で接続され、
さらに電気再生式脱イオン装置(以下「EDI装置」という)(9)が設けられており、
RO水タンク(6)とEDI装置(9)が第2RO水ライン(31)で接続され、
EDI装置(9)と、EDI装置(9)で処理された処理水(以下「EDI水」という)を貯水するためのEDI水タンク(10)がEDI水ライン(32)で接続され、
EDI水タンク(10)が取水ライン(18)に接続されている、医療用精製水の製造装置であって、
医療用精製水の製造運転の停止時において、熱水または冷却水を循環させる循環ラインを有しており、
前記循環ラインが、第1循環ラインと第3循環ラインおよび第4b循環ラインの組み合わせからなるものであり、
第1循環ラインが、RO水タンク(6)から、入水ライン(21、31)、熱交換器(8)、出水ライン(22)を通ってRO水タンク(6)に戻る循環ラインであり、
第3循環ラインが、EDI水タンク(10)から、取水ライン(18)、ライン(23)、原水供給ライン(13)、活性炭装置(3)、前処理水ライン(14)、RO装置(5)、第1RO水ライン(17)、RO水タンク(6)、第2RO水ライン(31)、EDI装置(9)、EDI水ライン(32)を通ってEDI水タンク(10)に戻る循環ラインであり、
第4b循環ラインが、EDI水タンク(10)から第1取水ライン(18)を通ってRO水タンク(6)、第2RO水ライン(31)、EDI装置(9)、EDI水ライン(32)を経て、EDI水タンク(10)に戻る循環ラインであり、RO水タンク(6)に近い位置の第1取水ライン(18)の一部が他の部分よりも流路が狭い隘路を有しており、さらに前記隘路を間において上流側と下流側を接続する、開閉バルブ付きのバイパス流路を有している、医療用精製水の製造装置と、それを使用した医療用精製水の製造方法を提供する。
<医療用精製水の製造運転>
原水(水道水または地下水)は、第1原水ライン11によりプレフィルター1に送られ、大きめの異物がある場合には除去される。
プレフィルター1で処理した水は、第2原水ライン12により軟水化装置2に送られ、硬度成分量が低減される。
軟水化装置2で処理された水は、第3原水ライン13により活性炭による吸着装置(活性炭装置)3に送られ、原水中の塩素量などが低減される。
原水源から活性炭装置3までは、原水ポンプ61を駆動させて送水する。なお、原水の水質に応じて、プレフィルター1と軟水化装置2は設置しなくてもよい。また、人工透析用の精製水製造に用いる場合は、寒冷期に水温を上昇させるためのヒーター、もしくは熱交換器をプレフィルター1の手前に設けてもよい。
前処理水ライン14には、必要に応じて補助加熱手段としてのラインヒーター4を設置することができるが、図1に示す実施形態では、デッドスペースが生じて生菌数が増加するおそれがあること、高コストであること、取り付け場所の確保が必要であることなどから設置しない方が望ましい。
但し、RO膜モジュールは、膜素材、接着剤部材など耐熱性のものを用いた耐熱性RO膜モジュールを使用することが必要である。
RO装置5は、処理能力(処理水の製造能力)が30〜5000L/hrのものを用いることができるが、前記範囲に限定されるものではなく、精製水の供給量に応じて、適宜選択することができる。
RO水タンク6内には、主要加熱手段としてヒーター6aが設置されており、ヒーター6aによってRO水を加熱できるようになっている。
またRO水タンク6内には温度計が取り付けられ、タンク内の水温を外部から監視できるようになっている。
さらにタンク内の水温を均などにするため、必要に応じて撹拌装置を取り付けることもできる。
RO装置5で生じた濃縮水は、一部が濃縮水ライン16aから排出され、残部は濃縮水循環ポンプ64を駆動させて前処理水ライン14に返送される。
RO水タンク6の形状は特に制限されるものではないが、タンク内部への液の残留を防止して液の流れを円滑にする観点から、底部が円錐あるいは四角錐の錐状構造のものが好ましい。
第1取水ライン18には、取水ポンプ(UF装置ポンプ)63が設置されている。
第2取水ライン19は、さらにRO水タンク6に接続されており、第3取水ライン20を経て人工透析液の調製装置50で取水されなかった精製水は、RO水タンク6に返送される。
第1循環ラインは、RO水タンク6から、入水ライン21(一部が取水ライン18と共有されている)、熱交換器8、出水ライン22を通ってRO水タンク6に戻る循環ラインである。
熱交換器8は、第1原水ライン11と冷却水ライン24で接続されており、熱交換器8内に冷却媒体としての原水を供給できるようになっている。
熱交換器8は、冷却に使用した原水の排水ライン25を有している。
熱水殺菌終了後の冷却運転開始直後は熱交換水が高温となっているため、排水ライン25内に温度計を備えた貯留ポットを設け、貯留ポット内の水温が所定温度に降下するまで原水と混合して冷却した後に排水することが望ましい。
なお、排水ライン25からの排水(原水)は水道水または地下水であるため、他の用途に利用することができる。
第4a循環ラインは、RO水タンク6の底部(RO水出口)から第1取水ライン18、UF装置7、第2取水ライン19を通ってRO水タンク6のRO水入口に戻る循環ラインであり、RO水出口側(上流側)からRO水入口側(下流側)にRO水が流れる。
RO水タンク6に近い位置の第2取水ライン19の一部が他の部分よりも流路が狭い隘路78を有しており、さらに隘路78を間において上流側と下流側を接続する、開閉バルブ79付きのバイパス流路26を有している。
隘路78は、図1の実施形態では、流量調整バルブ78の流路を部分的に閉じることで隘路が形成されている。部分的に閉じるとは、圧力調整バルブ78を全開放したときの流路の断面積を100%とすると、30〜70%の部分が閉じられている(70〜30%の部分が開口されている)ことが好ましい。
その他、図2に示すようにして第2取水ライン19の一部の内径が小さくされることで隘路19aが形成されていてもよい。
図1に示す製造装置による精製水の製造運転を継続して実施したときには、定期的に精製水の製造運転を停止して殺菌および冷却運転を実施する。
RO水タンク6内のRO水がUF装置7で処理されたRO水(UF水)は、第2取水ライン19を経て、第3取水ライン20から人工透析液の調製装置50に送られる。取水されなかったUF水は、第2取水ライン19、隘路(圧力調整バルブ)78を含む第4循環ラインを通ってRO水タンク6に戻される。
第4a循環ラインはラインの全長が長いため、途中で圧力が低下して流れにくくなるおそれがある。しかし、図1の製造装置では、隘路(圧力調整バルブ)78が設けられ、RO水(UF水)の液流が加圧されることで、RO水(UF水)が流れやすくなっている。
隘路(圧力調整バルブ)78の位置は、RO水タンク6底部のRO水出口からRO水タンク6のRO水入口までのライン長をLとしたとき、0.5L〜0.99Lの範囲に配置されていることが好ましく、0.6〜0.99Lの範囲に配置されていることがより好ましい。
なお、医療用精製水の製造運転中、バイパス流路26内における液の滞留を防止するため、適当間隔で開閉バルブ79を開放して、バイパス流路26内にRO水(UF水)が通水されるようにすることが好ましい。例えば、30分間の製造運転後、5〜20秒間程度だけ開閉バルブ79を開放して、バイパス流路26内にRO水(UF水)が通水されるようにする。
精製水の製造運転を停止した状態にて、ヒーター6aによりRO水タンク6内のRO水を加熱する。
加熱前のRO水の温度は室温であるか、または20〜30℃に調節されていることが望ましく、ヒーター6aによる加熱によって70℃以上の温度(好ましくは70〜100℃程度)まで、0.1〜5℃/分、好ましくは0.5〜4℃/分で少しずつ昇温させる。
前記加熱温度は前記範囲には制限されず、使用するRO膜モジュールに応じて適宜選択および変更することができる。
第1循環ラインの循環運転と並行して、第2循環ラインの循環運転をする。
また、RO装置の加圧ポンプ62は停止しているが、濃縮水循環ポンプ64は作動させて、濃縮水ライン16bにも通水する。
第1循環ラインの循環運転によりRO水タンク6内のRO水が温度ムラなく昇温され、かつ、RO水を少しずつ加熱昇温させながら第2循環ラインに循環させることができる。
このため、最初から熱水を循環させた場合と比べると、第2循環ライン内の装置(特に活性炭や分離膜および配管継ぎ手、弁類)に対する熱的負荷を小さくすることができ、最終的には80〜90℃程度まで昇温させた熱水を循環させるため、十分な熱水殺菌も実施される。
また、第2循環ラインは流路が長く、配管や装置からの放熱により熱水温度が降下するため、必要に応じてラインヒーター4により加熱することで、殺菌媒体としての熱水の温度低下を防止するようにすることが望ましい。ラインヒーター4を設けることにより、より精密な加温速度、加熱温度の制御が容易となる。本実施形態では、ラインヒーター4に替えてバイパス流路79を設けることが好ましい。
殺菌運転は、十分な殺菌を実施し、かつ活性炭や分離膜への熱的影響を抑制するため、RO装置5内に通水される熱水の温度が80〜90℃程度になった後、少なくとも10分間循環させた後で停止することが好ましい。
第4a循環ラインの殺菌運転をするときは、バイパス流路26の開閉バルブ79を開放した状態で運転する。このようにバイパス流路26の開閉バルブ79を開放した状態で第4a循環ラインの殺菌運転をすると、バイパス流路26がない場合と比べると十分量の熱水を循環させることができるため、全長の長い第4a循環ラインであっても熱水温度の低下が小さくなるので好ましい。
なお、殺菌運転中、隘路(流量調整バルブ)78はそのままの状態にすることで、隘路(流量調整バルブ)78も殺菌することができる。
さらに、殺菌運転中に隘路(流量調整バルブ)78の開度を0〜100%の間で小刻みに変更させることで、隘路(流量調整バルブ)78の隅々まで殺菌することができる。
冷却運転は、次の手順で実施する。
熱水殺菌運転の終了後に、RO水タンク6内の加熱を停止し、次いで開閉弁73を開けて、冷却水ライン24を通して熱交換器8に冷却媒体として原水を供給する。
そして、第1循環ラインの循環運転を実施しながらRO水を冷却する。このときの冷却速度は、流量調節弁72の流量を調整することなどで調整することができる。
第1循環ラインの循環運転によりRO水タンク6内の水温は少しずつ低下され、最終的には20〜30℃程度まで低下されることになる。降温速度は、好ましくは0.1〜5℃/分、より好ましくは0.5〜4℃/分で調節する。
このとき、RO装置の加圧ポンプ62は停止しているが、濃縮水循環ポンプ64は作動させて、濃縮水ライン16bにも通水する。
このようにRO水の温度を少しずつ低下させながら第2循環ラインまたは第4a循環ライン中に循環させるため、最初から冷水(室温の水)を循環させた場合と比べると、第2循環ライン内の装置(特に活性炭や分離膜および配管継ぎ手、弁類)または第4a循環ライン内の装置の急激な温度低下に伴う収縮などの熱的影響が軽減される。また、冷却運転は、原水の装置内への直接給水・冷却を行う場合の間欠給水の開始、停止などの煩雑な操作を必要とせず、簡便かつ円滑な冷却運転が可能となる。
UF装置7を含む第4a循環ラインに対して冷却運転を実施するとき、バイパス流路26の開閉バルブ79は開けておく。UF装置7を含む第4a循環ラインの冷却運転は、第2循環ラインの冷却運転と同時に行っても、別個に行ってもよい。
なお、熱水による殺菌運転と冷却運転は、中断することなく連続して実施することが望ましい。
また、熱水殺菌の終了後に医療用精製水の製造運転を行うが、人工透析治療が終了した夜間や休日も、第1循環ライン、第2循環ライン、およびUF装置7を含む第4a循環ラインの循環運転(RO水の循環運転)を継続することが、菌の生育を防止する上で好ましい。
図3の製造装置は、さらにEDI装置9とEDI水タンク10が付加されたこと、それに伴いラインが変更されたことが図1の製造装置とは異なっている。
EDI装置9としては、例えば、特開2007−252396号公報、特開2007−237062号公報、特開平11−244853号公報、特開2001−239270号公報、特開2001−353498号公報、特開2004−74109号公報に記載のもののほか、市販のEDI装置である、EDIシステムシリーズ,商品名MOLSEP(登録商標)(ダイセン・メンブレン・システムズ(株)販売)、実施例で使用したものなどを用いることができる。
但し、イオン交換樹脂、イオン交換膜、接着剤などの部材は耐熱性のものを使用することが必要である。
RO水ライン31からの供給液量は、好ましくは50〜4500L/hrであり、
EDI処理水量(脱塩水量)は、好ましくは30〜4000L/hrであり、
濃縮水流量は、好ましくは供給液量の5%〜40%の流量であり、
印加電圧は30〜1000Vが好ましく、印加電流は0.2〜6A、印加電流密度で0.05〜4A/dm2が好ましい。
EDI水タンク10内には、必要に応じて加熱手段を設置することができる。
EDI装置10で生じた濃縮水は、濃縮水ライン33から排出される。
なお、EDI水タンク10とRO水タンク6は、開閉弁を備えた連通管34で連通されていてもよい。
第1取水ライン18には、取水ポンプ(UF装置ポンプ)63が設置されている。
第2取水ライン19は、さらにRO水タンク6に接続されており、取水されなかった精製水はRO水タンク6に返送される。
第1循環ラインは、RO水タンク6から、入水ライン21(一部は第2RO水ライン31を含む)、熱交換器8、出水ライン22を通ってRO水タンク6に戻る循環ラインである。
熱交換器8は、第1原水ライン11とライン24で接続されており、熱交換器8内に冷却媒体としての原水を供給できるようになっている。
熱交換器8は、冷却に使用した原水の排水ライン25を有している。
熱水殺菌終了後の冷却運転開始直後は熱交換水が高温となっているため排水ライン25内に温度計を備えた貯留ポットを設け、貯留ポット内の水温が所定温度に降下するまで原水と混合させて冷却した後に排水する。
なお、排水ライン25からの排水(原水)は水道水または地下水であるため、他の用途に利用することができる。
第4b循環ラインは、EDI水タンク10、第1取水ライン18、UF装置7、第2取水ライン19、RO水タンク6、第2RO水ライン31、EDI装置9、EDI水ライン32を経て、EDI水タンク10に戻る循環ラインであり、EDI水タンク10の出口側(上流側)からRO水タンク6の入口側(下流側)にEDI水(UF水)が流れる。
RO水タンク6に近い位置の第2取水ライン19の一部が他の部分よりも流路が狭い隘路(流量調整バルブ)78を有しており、さらに隘路(流量調整バルブ)78を間において上流側と下流側を接続する、開閉バルブ79付きのバイパス流路26を有している。
隘路(流量調整バルブ)78は、図3の実施形態では、流量調整バルブ78の流路を部分的に閉じることで形成されている。部分的に閉じるとは、流量調整バルブ78を開放したときの流路の断面積を100%とすると、30〜70%の部分が閉じられている(70〜30%の部分が開口されている)ことが好ましい。
その他、図2に示すようにして第2取水ライン19の一部の内径が小さくされることで隘路19aが形成されていてもよい。
図2に示す製造装置による精製水の製造運転を継続して実施したときには、定期的に精製水の製造運転を停止して殺菌および冷却運転を実施する。
RO水タンク6内のRO水がUF装置7で処理されたRO水(UF水)は、第2取水ライン19を経て、第3取水ライン20から人工透析液の調製装置50に送られる。取水されなかったRO水(UF水)は、第2取水ライン19、隘路(流量調整バルブ)78を含む第4循環ラインを通ってRO水タンク6に戻される。
第4b循環ラインはラインの全長が長いため、途中で圧力が低下して流れにくくなるおそれがある。しかし、図3の製造装置では、隘路(流量調整バルブ)78が設けられ、RO水(UF水)の液流が加圧されることで、RO水(UF水)が流れやすくなっている。
隘路(圧力調整バルブ)78の位置は、RO水タンク6底部のRO水出口からRO水タンク6のRO水入口までのライン長をLとしたとき、0.5L〜0.99Lの範囲に配置されていることが好ましく、0.6L〜0.99Lの範囲に配置されていることがより好ましい。
なお、医療用精製水の製造運転中、バイパス流路26内における液の滞留を防止するため、適当間隔で開閉バルブ79を開放して、バイパス流路26内にRO水(UF水)が通水されるようにすることが好ましい。例えば、30分間の製造運転後、5〜20秒間程度だけ開閉バルブ79を開放して、バイパス流路26内にRO水(UF水)が通水されるようにする。
精製水の製造運転を停止した状態にて、ヒーター6aによりRO水タンク6内のRO水を加熱する。
加熱前のRO水の温度は20〜30℃に調節されており、ヒーター6aによる加熱によって70℃以上の温度(好ましくは70〜100℃程度)まで、好ましくは0.1〜5℃/分、より好ましくは0.5〜4℃/分で少しずつ昇温させる。
前記加熱温度は前記範囲には制限されず、使用するRO膜モジュールやEDI装置に応じて適宜選択および変更することができる。
第1循環ラインの循環運転と並行して、第3循環ラインまたは第4a循環ラインの循環運転をする。
RO装置の加圧ポンプ62は停止しているが、濃縮水循環ポンプ64は作動させて、濃縮水ライン16bにも通水する。
さらに、EDI供給ポンプ65は通常のEDI運転時より低圧(EDI入口圧で0.1MPa)で作動させてEDI装置9に加熱RO水を供給する。
また、上記の加熱運転において、EDI水タンク10とRO水タンク6を接続する連通管34に設けられた開閉バルブを開き、両タンクの水を連通させることにより、EDI水タンク10内の加温を促進させるとともに、循環運転に伴う両タンクの水位をバランス良く、適正水位に保つこともできる。
UF装置7を含む第4b循環ラインの熱水殺菌運転は、第1循環ラインの殺菌運転と同時に行う。
第4b循環ラインの殺菌運転をするときは、バイパス流路26の開閉バルブ79を開放した状態で運転する。このようにバイパス流路26の開閉バルブ79を開放した状態で第4b循環ラインの殺菌運転をすると、バイパス流路26がない場合と比べると十分量の熱水を循環させることができるため、全長の長い第4b循環ラインであっても熱水温度の低下が小さくなるので好ましい。
なお、殺菌運転中、隘路(圧力調整バルブ)78はそのままの状態にすることで、隘路(圧力調整バルブ)78も殺菌することができる。
さらに、殺菌運転中に隘路(流量調整バルブ)78の開度を0〜100%の間で小刻みに変更させることで、隘路(流量調整バルブ)78の隅々まで殺菌することができる。
第4b循環ラインの殺菌運転をする際、RO水タンク6以降の第2RO水ライン31、EDI装置9、EDI水ライン32の熱水殺菌運転を別途実施することも可能である。
第1循環ラインの循環運転によりRO水タンク6内のRO水が温度ムラなく昇温され、かつ、RO水を少しずつ加熱昇温させながら第3循環ラインへの循環運転が実施される。
このため、最初から熱水を循環させた場合と比べると、第3循環ライン内の装置(特に活性炭や分離膜および配管継ぎ手、弁類)に対する熱的負荷を小さくすることができ、最終的には70〜90℃程度まで昇温させた熱水を循環させるため、十分な熱水殺菌も実施される。
また、第3循環ラインは流路が長く、配管や装置からの放熱により熱水温度が降下するため、必要に応じてラインヒーター4により加熱することで、殺菌媒体としての熱水の温度低下を防止するようにすることが望ましい。ラインヒーター4を設けることにより、より精密な加温速度、加熱温度の制御が容易となる。本実施形態では、ラインヒーター4に替えてバイパス流路79を設けることが好ましい。
殺菌運転は、十分な殺菌を実施し、かつ活性炭や分離膜への熱的影響を抑制するため、RO装置5内に通水される熱水の温度が70〜90℃程度になった後、熱水の温度が70〜80℃の場合は、少なくとも30分間循環させ、熱水の温度が80〜90℃の場合は、少なくとも10分間循環させた後で停止することが好ましい。
熱水殺菌運転の終了後に、RO水タンク6内の加熱を停止し、次いで開閉弁73を開けて、ライン24を通して熱交換器8に冷却媒体として原水を供給する。
そして、第1循環ラインの循環運転を実施しながらRO水を冷却する。このときの冷却速度は、流量調節弁72の流量を調整することなどで調整することができる。
第1循環ラインの循環運転によりRO水タンク6内の水温は少しずつ低下され、最終的には20〜30℃程度まで低下されることになる。降温速度は、好ましくは0.1〜5℃/分、より好ましくは0.5〜4℃/分で調節する。
このとき、RO装置の加圧ポンプ62は停止しているが、濃縮水循環ポンプ64は作動させて、濃縮水ライン16bにも通水する。
このようにRO水の温度を少しずつ低下させながら第3循環ラインまたは第4b循環ライン中に循環させるため、最初から冷水(室温の水)を循環させた場合と比べると、第3循環ライン内の装置(特に活性炭や分離膜および配管継ぎ手、弁類)の急激な温度低下に伴う収縮などの熱的影響が軽減される。また、冷却運転は、原水の装置内への直接給水・冷却を行う場合の間欠給水の開始、停止などの煩雑な操作を必要とせず、簡便かつ円滑な冷却運転が可能となる。
第4b循環ラインの冷却運転は、第3循環ラインの冷却運転と同時に行っても、別個に行ってもよい。
なお、熱水による殺菌運転と冷却運転は、中断することなく連続して実施することが望ましい。
また、熱水殺菌の終了後に医療用精製水の製造運転を行うが、人工透析治療が終了した夜間や休日も、第1循環ライン、第3循環ライン、および第4b循環ラインの循環運転(RO水および/またはEDI水の循環運転)を継続することが、菌の生育を防止する上で好ましい。
図1に示す製造装置を用いて医療用精製水の製造運転を実施した。
各装置の仕様は次の通りである。
RO装置5:RO膜モジュール;ダイセン・メンブレン・システムズ(株)製SV08−GP−DRA耐熱型
RO水タンク6:SUS316、280L
UF装置7:UF膜モジュール;ダイセン・メンブレン・システムズ(株)製FS10FC−FUST653
RO水タンク電気ヒーター6a:20kw
熱交換器8:70000kcal
RO水製造水量:1000L/hr
RO水タンクヒーター6aの加熱を開始するとともに、第1循環ラインと第2循環ラインの二つの循環ラインによる循環運転を並行して実施した。
ヒーター6aによる加温は、第2循環ラインのROモジュール5の出口の昇温速度が0.5〜2.5℃/分となるように制御しながら、20〜30℃のRO水タンク6内の水が80℃〜85℃の熱水になるまで約60分間かけて加温した。
その後、80〜85℃の熱水温度を保持しながら循環運転を30分間継続して、熱殺菌運転を実施した。
冷却運転を行うため、RO水タンクヒーター6aの加熱を停止し、次いで開閉弁73を開けて、冷却水ライン24を通して熱交換器8に冷却媒体として原水を供給した。
第1循環ラインと第2循環ラインの二つの循環ラインは、殺菌運転の場合と同様に並行して循環運転を継続した。
熱交換器8による冷却は、第2循環ラインのROモジュール5の出口の降温速度が1.0〜3.0℃/分となるように制御しながら、80〜85℃の熱水が20℃〜30℃になるまで約30分間かけて冷却した。
第4a循環ラインに対する熱水殺菌運転では、RO水タンクヒーター6aの加熱を開始するとともに、開閉バルブ74を開き、第1取水ライン18、UF装置7、第2取水ライン19、RO水タンク6からなる循環ラインに対して循環運転を行った。バイパス経路26の開閉バルブ79は全開にした。このとき、第1循環ラインの循環運転も並行して行った。
加熱運転時は、ヒーター6aにより20〜30℃のRO水タンク6内の水が80℃〜85℃になるまで、0.5〜2.5℃/分の昇温速度に制御しながら約45分間かけて加温した。
次いで、80〜85℃の熱水温度を保持しながら循環運転を30分間継続して、熱水殺菌運転を実施した。このとき、第2取水ライン19からRO水タンク6に戻った熱水の温度は約70℃(戻り流量600L/Hr)であり、温度低下が小さかった。
さらに熱交換器8に原水を供給して、冷却運転を実施した。降温速度は、1.0〜3.0℃/分となるよう制御した。
この運転期間中に定期的(一月に1回、バイパス経路26の設置後2週間目初回実施)に、ROタンク6戻り水採取口内の水をサンプリングして、生菌数を測定した。生菌数測定は、試料水200mlを採取してメンブレンフィルター法で行った。その結果を図4に示す。
その結果、バイパス流路26を設置後、2.5ヶ月以降から良好な殺菌効果を継続して維持できた。
また、配管の接続不良などによる水漏れ、RO装置、UF装置の性能低下、破損などのトラブルは全く見られなかった。
さらにラインヒーターを使用しないことで製造コストが低下される点からも好ましい。
2 軟水化装置
3 活性炭装置
5 RO装置
6 RO水タンク
7 UF装置
8 熱交換器
9 EDI装置
10 EDI水タンク
26 バイパス経路
Claims (7)
- 活性炭による吸着装置(以下「活性炭装置」という)(3)と、
逆浸透膜処理装置(以下「RO装置」という)(5)と、
RO装置(5)で処理された処理水(以下「RO水」という)を貯水する加熱手段(6a)を備えたRO水タンク(6)と、
RO水タンク(6)と接続された、原水による冷却手段を備えた熱交換器(8)を有しており、
原水供給源と活性炭装置(3)が原水供給ライン(11,12,13)で接続され、
活性炭装置(3)とRO装置(5)が前処理水ライン(14)で接続され、
RO装置(5)とRO水タンク(6)がRO水ライン(17)で接続され、
RO水タンク(6)のRO水出口と第1取水ライン(18)の第1端部が接続され、第1取水ライン(18)の途中部位が取水部と接続され、第1取水ライン(18)の第2端部がRO水タンク(6)のRO水入口側に接続されており、
RO水タンク(6)と熱交換器(8)が、RO水タンク(6)から熱交換器(8)への第1取水ライン(18)と一部を共有する入水ライン(21)と、熱交換器(8)からRO水タンク(6)への出水ライン(22)で接続された医療用精製水の製造装置であって、
医療用精製水の製造運転の停止時において、熱水または冷却水を循環させる循環ラインを有しており、
前記循環ラインが、第1循環ラインと第2循環ラインおよび第4a循環ラインの組み合わせからなるものであり、
第1循環ラインが、RO水タンク(6)から、入水ライン(18,21)、熱交換器(8)、出水ライン(22)を通ってRO水タンク(6)に戻る循環ラインであり、
第2循環ラインが、RO水タンク(6)から、第1取水ライン(18)、第1返送ライン(23)、原水供給ライン(13)、活性炭装置(3)、前処理水ライン(14)、RO装置(5)、RO水ライン(17)を通ってRO水タンク(6)に戻る循環ラインであり、
第4a循環ラインが、RO水タンク(6)から第1取水ライン(18)を通ってRO水タンク(6)に戻る循環ラインであり、RO水タンク(6)に近い位置の第1取水ライン(18)の一部が他の部分よりも流路が狭い隘路を有しており、さらに前記隘路を間において上流側と下流側を接続する、開閉バルブ付きのバイパス流路を有している、医療用精製水の製造装置。 - さらに取水ラインに限外濾過膜装置(7)が設けられており、限外濾過膜装置(7)とRO水タンク(6)が第1取水ライン(18)で接続されており、限外濾過膜装置(7)とRO水タンク(6)のRO水入口側が第2取水ライン(19)で接続されており、
RO水タンク(6)に近い位置の第2取水ライン(19)の一部が他の部分よりも流路が狭い隘路を有しており、さらに前記隘路を間において上流側と下流側を接続する、開閉バルブ付きのバイパス流路を有している、請求項1記載の医療用精製水の製造装置。 - 活性炭による吸着装置(以下「活性炭装置」という)(3)と、
逆浸透膜処理装置(以下「RO装置」という)(5)と、
RO装置(5)で処理された処理水(以下「RO水」という)を貯水する加熱手段(6a)を備えたRO水タンク(6)と、
RO水タンク(6)と接続された、原水による冷却手段を備えた熱交換器(8)を有しており、
原水供給源と活性炭装置(3)が原水供給ライン(11,12,13)で接続され、
活性炭装置(3)とRO装置(5)が前処理水ライン(14)で接続され、
RO装置(5)とRO水タンク(6)がRO水ライン(17)で接続され、
RO水タンク(6)と熱交換器(8)が、RO水タンク(6)から熱交換器(8)への入水ライン(21)と、熱交換器(8)からRO水タンク(6)への出水ライン(22)で接続され、
さらに電気再生式脱イオン装置(以下「EDI装置」という)(9)が設けられており、
RO水タンク(6)とEDI装置(9)が第2RO水ライン(31)で接続され、
EDI装置(9)と、EDI装置(9)で処理された処理水(以下「EDI水」という)を貯水するためのEDI水タンク(10)がEDI水ライン(32)で接続され、
EDI水タンク(10)が取水ライン(18)に接続されている、医療用精製水の製造装置であって、
医療用精製水の製造運転の停止時において、熱水または冷却水を循環させる循環ラインを有しており、
前記循環ラインが、第1循環ラインと第3循環ラインおよび第4b循環ラインの組み合わせからなるものであり、
第1循環ラインが、RO水タンク(6)から、入水ライン(21、31)、熱交換器(8)、出水ライン(22)を通ってRO水タンク(6)に戻る循環ラインであり、
第3循環ラインが、EDI水タンク(10)から、取水ライン(18)、第1返送ライン(23)、原水供給ライン(13)、活性炭装置(3)、前処理水ライン(14)、RO装置(5)、第1RO水ライン(17)、RO水タンク(6)、第2RO水ライン(31)、EDI装置(9)、EDI水ライン(32)を通ってEDI水タンク(10)に戻る循環ラインであり、
第4b循環ラインが、EDI水タンク(10)から第1取水ライン(18)を通ってRO水タンク(6)、第2RO水ライン(31)、EDI装置(9)、EDI水ライン(32)を経て、EDI水タンク(10)に戻る循環ラインであり、RO水タンク(6)に近い位置の第1取水ライン(18)の一部が他の部分よりも流路が狭い隘路を有しており、さらに前記隘路を間において上流側と下流側を接続する、開閉バルブ付きのバイパス流路を有している、医療用精製水の製造装置。 - さらに取水ラインに限外濾過膜装置(7)が設けられており、限外濾過膜装置(7)とEDI水タンク(10)が第1取水ライン(18)で接続されており、限外濾過膜装置(7)とRO水タンク(6)のRO水入口側が第2取水ライン(19)で接続されており、
RO水タンク(6)に近い位置の第2取水ライン(19)の一部が他の部分よりも流路が狭い隘路を有しており、さらに前記隘路を間において上流側と下流側を接続する、開閉バルブ付きのバイパス流路を有している、請求項3記載の医療用精製水の製造装置。 - 前記隘路が、圧力調整バルブの開口状態を調整することにより流路が狭められた部分であり、RO水タンク(6)のRO水の出口またはEDI水タンク(10)のRO水の出口からRO水タンク(6)のRO水の入口までのライン長をLとしたとき、0.5L〜0.99Lの範囲に配置されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医療用精製水の製造装置。
- 請求項1記載の医療用精製水の製造装置による医療用精製水の製造方法であって、
医療用精製水の製造方法が、医療用精製水の製造運転と、医療用精製水の製造運転を停止した状態で殺菌と冷却のための運転をすることを含んでおり、
前記医療用精製水の製造運転が、前記バイパス流路の開閉バルブを閉じた状態で実施されるものであり、
前記殺菌運転が、
加熱手段によりRO水タンク内のRO水を加熱して0.1〜5℃/分で温度を上げながら第1循環ラインに循環させる運転と、
第1循環ラインに循環させる運転と並行して前記RO水を第2循環ラインまたは第4a循環ラインに循環させる運転を含んでおり、
前記第4a循環ラインに循環させるときは、前記バイパス流路の開閉バルブを開けて前記バイパス流路を通して前記加熱したRO水を流すものであり、
前記冷却運転が、
前記加熱手段による加熱を停止した後、前記RO水を第1循環ラインに循環させながら0.1〜5℃/分で温度を下げる運転と、
第1循環ラインに循環させる運転と並行して前記RO水を第2循環ラインまたは第4a循環ラインに循環させる運転を含んでいる、医療用精製水の製造装置による医療用精製水の製造方法。 - 請求項3記載の医療用精製水の製造装置による医療用精製水の製造方法であって、
医療用精製水の製造方法が、医療用精製水の製造運転と、医療用精製水の製造運転を停止した状態で殺菌と冷却のための運転をすることを含んでおり、
前記医療用精製水の製造運転が、前記バイパス流路の開閉バルブを閉じた状態で実施されるものであり、
前記殺菌運転が、
加熱手段によりRO水タンク内のRO水を加熱して0.1〜5℃/分で温度を上げながら、前記RO水を第1循環ラインに循環させる運転と、
第1循環ラインに循環させる運転と並行して前記RO水を第3循環ラインまたは第4b循環ラインに循環させる運転を含んでおり、
前記第4b循環ラインに循環させるときは、前記バイパス流路の開閉バルブを開けて前記バイパス流路を通して前記加熱したRO水を流すものであり、
前記冷却運転が、
前記加熱手段による加熱を停止した後、前記RO水を第1循環ラインに循環させながら0.1〜5℃/分で温度を下げる運転と、
第1循環ラインに循環させる運転と並行して第3循環ラインまたは第4b循環ラインに循環させる運転を含んでいる、医療用精製水の製造装置による医療用精製水の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016188152A JP6953070B2 (ja) | 2016-09-27 | 2016-09-27 | 医療用精製水の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016188152A JP6953070B2 (ja) | 2016-09-27 | 2016-09-27 | 医療用精製水の製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018051450A true JP2018051450A (ja) | 2018-04-05 |
JP6953070B2 JP6953070B2 (ja) | 2021-10-27 |
Family
ID=61834628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016188152A Active JP6953070B2 (ja) | 2016-09-27 | 2016-09-27 | 医療用精製水の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6953070B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111704306A (zh) * | 2020-07-29 | 2020-09-25 | 凯贤制药设备(南京)有限公司 | 一种纯化水与超滤水集成系统 |
WO2021079584A1 (ja) * | 2019-10-24 | 2021-04-29 | オルガノ株式会社 | 水処理システム及び超純水製造システム並びに水処理方法 |
JP2023041226A (ja) * | 2021-09-13 | 2023-03-24 | 三浦工業株式会社 | 水処理システム |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06277664A (ja) * | 1993-01-29 | 1994-10-04 | Daicel Chem Ind Ltd | 表流水の膜浄化方法およびそのための装置 |
JP2004122000A (ja) * | 2002-10-02 | 2004-04-22 | Aquavend Japan Inc | 飲料水の製造販売装置 |
JP2010187721A (ja) * | 2009-02-16 | 2010-09-02 | Daicen Membrane Systems Ltd | 人工透析用水の供給装置 |
JP5923027B2 (ja) * | 2012-11-01 | 2016-05-24 | ダイセン・メンブレン・システムズ株式会社 | 医療用精製水の製造装置とその運転方法 |
-
2016
- 2016-09-27 JP JP2016188152A patent/JP6953070B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06277664A (ja) * | 1993-01-29 | 1994-10-04 | Daicel Chem Ind Ltd | 表流水の膜浄化方法およびそのための装置 |
JP2004122000A (ja) * | 2002-10-02 | 2004-04-22 | Aquavend Japan Inc | 飲料水の製造販売装置 |
JP2010187721A (ja) * | 2009-02-16 | 2010-09-02 | Daicen Membrane Systems Ltd | 人工透析用水の供給装置 |
JP5923027B2 (ja) * | 2012-11-01 | 2016-05-24 | ダイセン・メンブレン・システムズ株式会社 | 医療用精製水の製造装置とその運転方法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021079584A1 (ja) * | 2019-10-24 | 2021-04-29 | オルガノ株式会社 | 水処理システム及び超純水製造システム並びに水処理方法 |
JP2021065843A (ja) * | 2019-10-24 | 2021-04-30 | オルガノ株式会社 | 水処理システム及び超純水製造システム並びに水処理方法 |
CN111704306A (zh) * | 2020-07-29 | 2020-09-25 | 凯贤制药设备(南京)有限公司 | 一种纯化水与超滤水集成系统 |
JP2023041226A (ja) * | 2021-09-13 | 2023-03-24 | 三浦工業株式会社 | 水処理システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6953070B2 (ja) | 2021-10-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5923027B2 (ja) | 医療用精製水の製造装置とその運転方法 | |
JP5923030B2 (ja) | 医療用精製水の製造装置とその運転方法 | |
JP4990710B2 (ja) | 医療用精製水製造装置及びナノ濾過膜の熱水消毒方法 | |
US20090134080A1 (en) | Purified Water Production and Distribution System | |
JP6056476B2 (ja) | 純水製造システム | |
JP7693049B2 (ja) | 医薬用水製造システムの殺菌方法および医薬用水の製造方法 | |
JP2011147880A (ja) | 医薬用精製水の製造方法、及び医薬品用精製水の製造装置 | |
JP6953070B2 (ja) | 医療用精製水の製造装置 | |
JP4475925B2 (ja) | 脱塩処理装置および脱塩処理方法 | |
JP5572563B2 (ja) | ナノ濾過膜の熱水消毒方法 | |
KR101446127B1 (ko) | 수처리장치 | |
CN117582824B (zh) | 一种净水设备热消毒方法以及净水设备热消毒系统 | |
CN106419561A (zh) | 一种恒温节能集中式直饮水供给系统 | |
CN216584451U (zh) | 一种凉开水直饮供水处理系统 | |
KR101967799B1 (ko) | 수처리장치 및 수처리방법 | |
JP3228053B2 (ja) | 純水製造装置 | |
AU2006303866B2 (en) | Purified water production and distribution system | |
JP2023031982A (ja) | 水処理システム | |
JP4552483B2 (ja) | 水処理ユニットの熱水通水処理方法および純水製造装置の組立方法 | |
KR101459001B1 (ko) | 수처리장치 및 수처리방법 | |
CN221876841U (zh) | 一种膜热消毒的制水设备 | |
KR101982804B1 (ko) | 수처리장치 및 수처리방법 | |
CN105948298A (zh) | 净水机系统 | |
CN210419583U (zh) | 台式净水机 | |
JP4271640B2 (ja) | 水処理装置及び該水処理装置における処理水の循環運転方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161003 |
|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20190819 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200422 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200929 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201029 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210406 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210531 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210928 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210928 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6953070 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |