JP2018048766A - パラレルフロー熱交換器、及び冷凍サイクル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ヘッダ集合管底部への冷凍機油の溜まりこみを解消するパラレルフロー熱交換器、及び冷凍サイクル装置を提供すること。【解決手段】 実施形態のパラレルフロー熱交換器は、一対のヘッダ集合管と、ヘッダ集合管の少なくとも一方に設けられ、内部をガス側ヘッダ集合部と液側ヘッダ集合部とに区画する仕切り板と、複数のヘッダ集合管を接続し、冷媒が流通する流体通路を備えた複数の扁平管と、隣接する扁平管相互間に設けられ熱交換空気が流通するフィンとを備えている。熱交換器が蒸発器として機能するときに、冷媒が液側ヘッダ集合部から扁平管と他方のヘッダ集合管を介して、流入するガス側ヘッダ集合部の底部に、ガス側ヘッダ集合部の冷媒の圧力より高い圧力の冷媒を導く導入部を設ける。【選択図】図5
Description
本発明の実施形態は、パラレルフロー熱交換器、及び冷凍サイクル装置に関する。
冷凍サイクル装置に用いられる、従来のパラレルフロー熱交換器は、一対のヘッダ集合管を備え、ヘッダ集合管に対して垂直方向に接続される複数の扁平管を備えている。このパラレルフロー熱交換器は内部を流れる冷媒を、外部を流れる空気と熱交換をさせる。パラレルフロー熱交換器が冷凍サイクルである空気調和機の室外機に収容されるとき、蒸発器あるいは凝縮器として機能する。また、上述した空気調和機の冷凍サイクルを構成する圧縮機には摺動を円滑にするための冷凍機油が封入されている。この冷凍機油は冷媒に混入し、圧縮機から吐出され、冷凍サイクル回路内を循環して、再び圧縮機へ戻る。しかしながら、上述した従来のパラレルフロー熱交換器では、冷媒に混入して流れる冷凍機油が熱交換器のヘッダ集合管内部に位置する、ガス側ヘッダ集合部の底部に溜まりこむ問題があった。
上記先行技術文献では、パラレルフロー熱交換器が空気調和機の除霜運転時に凝縮器として機能するとき、冷凍機油が溜まり込むのを抑制するものであるが、蒸発器として機能するときは抑制することができなかった。
本発明が解決しようとする課題は、パラレルフロー熱交換器が蒸発器として機能するときでも、ガス側ヘッダ集合部の底部への冷凍機油の溜まり込みを解消するパラレルフロー熱交換器、及び冷凍サイクル装置を提供することである。
本発明が解決しようとする課題は、パラレルフロー熱交換器が蒸発器として機能するときでも、ガス側ヘッダ集合部の底部への冷凍機油の溜まり込みを解消するパラレルフロー熱交換器、及び冷凍サイクル装置を提供することである。
上記課題を達成するために、実施形態のパラレルフロー熱交換器は、並列に配置される一対のヘッダ集合管と、前記一対のヘッダ集合管の少なくとも一方に設けられ、内部をガス側ヘッダ集合部と液側ヘッダ集合部とに区画する仕切り板と、前記一対のヘッダ集合管を接続し、冷媒が流通する流体通路を備えた複数の扁平管と、隣接する前記扁平管相互間に設けられ熱交換空気が流通するフィンとを備えたパラレルフロー熱交換器において、前記パラレルフロー熱交換器が蒸発器として機能するときに、冷媒が前記液側ヘッダ集合部から前記扁平管と他方のヘッダ集合管を介して、流入する前記ガス側ヘッダ集合部の底部に、前記ガス側ヘッダ集合部の冷媒の圧力より高い圧力の冷媒を導く導入部を設ける。
以下、発明を実施するための実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態のパラレルフロー熱交換器を図1乃至図3を参照して説明する。図1は、例えば、空気調和機に用いられる冷凍サイクル装置1Aの冷凍サイクル回路図である。
冷凍サイクル回路は圧縮機2、四方弁3、室内熱交換器4、膨張装置5、室外熱交換器6で構成されている。圧縮機2から四方弁3へ冷媒を流す冷媒配管を101とし、四方弁3と室内熱交換器4をつなぐ冷媒配管を102とし、室内熱交換器4と膨張装置5をつなぐ冷媒配管を103とし、膨張装置5と室外熱交換器6をつなぐ冷媒配管を104とし、室外熱交換器6と四方弁3をつなぐ冷媒配管を105とし、四方弁3から圧縮機2へ冷媒を流す冷媒配管を106とする。
(第1の実施形態)
第1の実施形態のパラレルフロー熱交換器を図1乃至図3を参照して説明する。図1は、例えば、空気調和機に用いられる冷凍サイクル装置1Aの冷凍サイクル回路図である。
冷凍サイクル回路は圧縮機2、四方弁3、室内熱交換器4、膨張装置5、室外熱交換器6で構成されている。圧縮機2から四方弁3へ冷媒を流す冷媒配管を101とし、四方弁3と室内熱交換器4をつなぐ冷媒配管を102とし、室内熱交換器4と膨張装置5をつなぐ冷媒配管を103とし、膨張装置5と室外熱交換器6をつなぐ冷媒配管を104とし、室外熱交換器6と四方弁3をつなぐ冷媒配管を105とし、四方弁3から圧縮機2へ冷媒を流す冷媒配管を106とする。
圧縮機2、四方弁3、室外熱交換器6、膨張装置5は空気調和機の室外機に収容され、室内熱交換器4は室内機に収容される。
圧縮機2内には冷媒を圧縮するための機械部品である圧縮機構部を有している。圧縮機構部には摺動部を有する機械部品を備えており、この摺動を円滑にするための冷凍機油が封入されている。この冷凍機油は冷媒に一部混入し、冷凍サイクル回路内を移動する。
空気調和機が冷房運転を行うとき、室外熱交換器6は凝縮器として機能し、室内熱交換器4は蒸発器として機能する。図1に破線矢印で示すように、冷媒は圧縮機2、四方弁3、室外熱交換器6、膨張装置5、室内熱交換器4の順に移動する。圧縮機2で高温高圧のガスとなった冷媒が室外熱交換器6へ流れる。室外熱交換器6へ流れた冷媒は凝縮されて中温高圧の液冷媒となり、膨張装置5に運ばれる。膨張装置5では減圧されて、低温低圧の液とガス二相の冷媒となる。その後、室内熱交換器4へ送り込まれ、蒸発して低温低圧のガス冷媒となって圧縮機2へ戻るサイクルである。このとき、室外熱交換器6で外気へ放熱して凝縮し、室内熱交換器4で熱交換し冷却された空気がファンによって室内に吹き出し、室内を冷房する。
空気調和機が暖房運転を行うとき、室外熱交換器6は蒸発器として機能し、室内熱交換器4は凝縮器として機能する。図1に実線矢印で示すように、冷媒は圧縮機2、四方弁3、室内熱交換器4、膨張装置5、室外熱交換器6の順に移動する。このとき、室外熱交換器6で外気から吸熱し、室内熱交換器4では熱交換によって加熱された空気を室内に吹き出し、室内を暖房する。
室外熱交換器6は、図2及び図3に示すようにパラレルフロー熱交換器で形成されており、一対のヘッダ集合管である第一ヘッダ集合管21、及び第二ヘッダ集合管31と、ヘッダ集合管21、31に接続され、所定間隔毎に並列配置される複数の扁平管12を備えている。熱交換を行うフィン13には風下側に開口する扁平管挿入部14が設けられ、複数のフィン13の扁平管挿入部14に扁平管12を挿入して形成される。このとき、着霜の弊害を軽減するために、フィンが扁平管よりも風上側へ突き出すように設計されている。
図2に示すように、各扁平管12には複数の流体通路12aが形成されている。各流体通路12aは、扁平管12の伸長方向に延びる通路であって、各扁平管12の幅方向に並列に配設されている。各扁平管12に形成された複数の流体通路12aは、各々の一端が第一ヘッダ集合管21の内部空間24、25に連通し、各々の他端が第二ヘッダ集合管31の内部空間34、35に連通している。
第一ヘッダ集合管21内は上部の第一ガス側ヘッダ集合部21aと、下部の第一液側ヘッダ集合部21bに区画される。すなわち、第一ヘッダ集合管21の管内部には中途部に仕切り板22が設けられており、これにより上方の第一ガス側ヘッダ集合部21aと、下方の第一液側ヘッダ集合部21bとに区画されている。
仕切り板22には、バイパス孔22aが設けられている。バイパス孔22は、室外熱交換器6が蒸発器として機能するとき、圧力の高い第一液側ヘッダ集合部21bから、圧力の低い第一ガス側ヘッダ集合部21aの底部へ冷媒を導入する導入部となるバイパス通路である。このバイパス孔22aは、第一ガス側ヘッダ集合部21aと第一液側ヘッダ集合部21b間を冷媒が移動するためのものであるが、扁平管12への冷媒供給不足が発生しない程度の穴径であり、扁平管12一本当たりの流体通路12aの総断面積をA1とし、バイパス孔22aの断面積をA2とした場合、A1>A2となるのが好ましい。これにより、第一ガス側ヘッダ集合部21aへの過剰な量の冷媒導入を防ぎ、扁平管12への冷媒供給を行うので、パラレルフロー熱交換器は能力を下げることなく運転する。第一ヘッダ集合管21内は、第一ガス側ヘッダ集合部21aに連通空間24があり、第一液側ヘッダ集合部21bに複数の部分空間25がある。第二ヘッダ集合管31内は、第二ガス側ヘッダ集合部31aに複数の部分空間34があり、第二液側ヘッダ集合部31bに複数の部分空間35がある。この部分空間35は各熱交換領域14、15において、扁平管12の流体通路12aに連通する。
仕切り板22には、バイパス孔22aが設けられている。バイパス孔22は、室外熱交換器6が蒸発器として機能するとき、圧力の高い第一液側ヘッダ集合部21bから、圧力の低い第一ガス側ヘッダ集合部21aの底部へ冷媒を導入する導入部となるバイパス通路である。このバイパス孔22aは、第一ガス側ヘッダ集合部21aと第一液側ヘッダ集合部21b間を冷媒が移動するためのものであるが、扁平管12への冷媒供給不足が発生しない程度の穴径であり、扁平管12一本当たりの流体通路12aの総断面積をA1とし、バイパス孔22aの断面積をA2とした場合、A1>A2となるのが好ましい。これにより、第一ガス側ヘッダ集合部21aへの過剰な量の冷媒導入を防ぎ、扁平管12への冷媒供給を行うので、パラレルフロー熱交換器は能力を下げることなく運転する。第一ヘッダ集合管21内は、第一ガス側ヘッダ集合部21aに連通空間24があり、第一液側ヘッダ集合部21bに複数の部分空間25がある。第二ヘッダ集合管31内は、第二ガス側ヘッダ集合部31aに複数の部分空間34があり、第二液側ヘッダ集合部31bに複数の部分空間35がある。この部分空間35は各熱交換領域14、15において、扁平管12の流体通路12aに連通する。
第一ガス側ヘッダ集合部21aの連通空間24にはガス冷媒配管23が接続されており、第一液側ヘッダ集合部21bの各空間25には膨張装置5から分流器9に接続された分流配管8が接続されている。第二ガス側ヘッダ集合部31aの各空間34と第二液側ヘッダ集合部31bの各空間35は接続用配管32によって接続されている。
空気調和機が暖房運転を行うとき、室外熱交換器6は蒸発器として機能する。圧縮機2から吐出された冷媒は前述した冷凍サイクル回路を移動して、低温低圧の液とガス二相の冷媒となって、分流配管8から第一液側ヘッダ集合部21bの各空間25に流入する。さらに、冷媒は、補助熱交換領域15、第二液側ヘッダ集合部31b、接続用配管32、第二ガス側ヘッダ集合部31a、主熱交換領域14を順に通りながら、ガス冷媒へと相変化する。このとき、冷媒に混入して流れる冷凍機油の一部が残り、第一ガス側ヘッダ集合部21aの底部に下降していく。ここで、第一ヘッダ集合管21は第一ガス側ヘッダ集合部21aと第一液側ヘッダ集合部21bとで冷媒にわずかながら圧力差を生じている。このため、第一ガス側ヘッダ集合部21aと第一液側ヘッダ集合部21bの仕切り板22にバイパス孔22aを設けることで、圧力の高い第一液側ヘッダ集合部21bから圧力の低い第一ガス側ヘッダ集合部21aへ冷媒が噴出する。第一ガス側ヘッダ集合部21aへ噴出した冷媒は、第一ガス側ヘッダ集合部21aの底部へ下降してくる冷凍機油28を上方へ飛ばし、ガス冷媒配管23から再び冷凍サイクル回路内に戻すことでガス側ヘッダ集合部21aの底部への冷凍機油28溜まりを解消することができる。冷凍機油28を冷凍サイクル内に確実に戻すために、飛ばされた冷凍機油28が届く位置にガス冷媒配管23を設置することが好ましい。
前述したように、本実施形態のパラレルフロー熱交換器から成る室外熱交換器6は、凝縮器として機能するときは、冷凍機油28を第一液側ヘッダ集合部21bへ流入させ冷凍サイクル回路内に戻すことで油28溜まりを解消することができる。蒸発器として機能するときも、第一ガス側ヘッダ集合部21aに接続されるガス冷媒配管23に流入させ冷凍サイクル回路内に戻すので、油28溜まりを解消する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について図4に基づいて説明する。第1の実施形態と同一又は類似する要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。このことは、後述する第3の実施形態から第6の実施形態についても同様とする。
第2の実施形態について図4に基づいて説明する。第1の実施形態と同一又は類似する要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。このことは、後述する第3の実施形態から第6の実施形態についても同様とする。
第2の実施形態のパラレルフロー熱交換器は、図4で示すように、第一液側ヘッダ集合部21bから第一ガス側ヘッダ集合部21aへの冷媒のバイパス通路として、連通管22bを設けた。第1の実施形態と同様に、パラレルフロー熱交換器から成る室外熱交換器6が蒸発器として機能するとき、第一ガス側ヘッダ集合部21aの底部へ流出した冷媒は、冷凍機油28を上方へ飛ばし、ガス冷媒配管23から再び冷凍サイクル回路に戻すことで第一ガス側ヘッダ集合部21aの底部への冷凍機油28溜まりを解消することができる。また、上記のようにヘッダ集合管の外部に別途、連通管22bを設けることにより、液側・ガス側ヘッダ集合管の任意の位置で冷媒を流動させることが可能となる。例えば、第一液側ヘッダ集合管21bの最上部以外の空間25と、第一ガス側ヘッダ集合管21aの下端等の油28溜まり部を接続することが可能となり、設計の自由度を増大させつつ冷凍機油28溜まりを解消することができる。さらに、パラレルフロー熱交換器のガス側・液側での熱干渉を防止するため、第一ヘッダ集合管を液側ヘッダ管とガス側ヘッダ管とに分離し、別体のヘッダ集合管として構成した場合でも、液側ヘッダ集合部の任意の位置とガス側ヘッダ集合部の油28溜まり部を連通管により接続し、ガス側ヘッダ集合部の冷凍機油28溜まりを解消する構成としてもよい。
(第3の実施形態)
次に第3の実施形態について説明する。本実施形態は図5に示すように室外熱交換器6を、第2の実施形態のパラレルフロー熱交換器の連通管22bに制御弁26を配置したパラレルフロー熱交換器として用いたものである。第2の実施形態のパラレルフロー熱交換器から成る室外熱交換器6においては、蒸発器として機能するときに、第一液側ヘッダ集合部21bから第一ガス側ヘッダ集合部21aへの冷媒の流出が常に行われている。この状態では、補助熱交換領域15及び主熱交換領域14を流れる冷媒の循環量が減少してしまい、熱交換量が減少して、冷凍サイクルとしての性能低下を招く虞がある。第3の実施形態では連通管22bに開閉可能な制御弁26を配置する。制御弁26は所定時間毎に開閉し、連通管22bからの冷媒の流出量を制御して、冷凍サイクルとしての性能の低下を抑制しつつ、第一ガス側ヘッダ集合部21a底部への冷凍機油28溜まりを防止することが可能である。
次に第3の実施形態について説明する。本実施形態は図5に示すように室外熱交換器6を、第2の実施形態のパラレルフロー熱交換器の連通管22bに制御弁26を配置したパラレルフロー熱交換器として用いたものである。第2の実施形態のパラレルフロー熱交換器から成る室外熱交換器6においては、蒸発器として機能するときに、第一液側ヘッダ集合部21bから第一ガス側ヘッダ集合部21aへの冷媒の流出が常に行われている。この状態では、補助熱交換領域15及び主熱交換領域14を流れる冷媒の循環量が減少してしまい、熱交換量が減少して、冷凍サイクルとしての性能低下を招く虞がある。第3の実施形態では連通管22bに開閉可能な制御弁26を配置する。制御弁26は所定時間毎に開閉し、連通管22bからの冷媒の流出量を制御して、冷凍サイクルとしての性能の低下を抑制しつつ、第一ガス側ヘッダ集合部21a底部への冷凍機油28溜まりを防止することが可能である。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。図6及び図7は、第1の実施形態、第2の実施形態、第3の実施形態いずれかのパラレルフロー熱交換器から成る室外熱交換器6を含む冷凍サイクル装置1B,1Cの冷凍サイクル回路を示す図である。室外熱交換器6は蒸発器として機能しているものとする。本実施形態は、冷凍サイクル回路内に二重管構造7を有している。
次に、第4の実施形態について説明する。図6及び図7は、第1の実施形態、第2の実施形態、第3の実施形態いずれかのパラレルフロー熱交換器から成る室外熱交換器6を含む冷凍サイクル装置1B,1Cの冷凍サイクル回路を示す図である。室外熱交換器6は蒸発器として機能しているものとする。本実施形態は、冷凍サイクル回路内に二重管構造7を有している。
図6の冷凍サイクル装置1Bにおいて、二重管構造7は四方弁3と凝縮器として機能している室内熱交換器4とをつなぐ冷媒配管102と、蒸発器として機能している室外熱交換器6と四方弁3とをつなぐ冷媒配管105に設けられている。第1の実施形態、第2の実施形態、及び第3の実施形態において、蒸発器として機能している室外熱交換器6から流出される冷媒は、低温低圧の液とガス二相の冷媒となる可能性があるため、圧縮機2への液バックを発生する虞がある。そこで四方弁3から室内熱交換器4に向かう高温高圧のガス冷媒と熱交換させ、ガス冷媒に相変化することにより、単相ガス状態で圧縮機2へ戻す構成としている。
図7の冷凍サイクル装置1Cにおいて、二重管構造7は室内熱交換器4と膨張装置5とをつなぐ冷媒配管103と、室外熱交換器6と四方弁3とをつなぐ冷媒配管105に設けられている。図6の構成と同様に、二重管構造7は室外熱交換器6から流出する液とガス二相の冷媒を、室内熱交換器4から流出する中温高圧のガス冷媒と熱交換させることにより、単相ガス状態で圧縮機2へ戻す。
すなわち、単相ガス状態で圧縮機2へ戻すことにより、液バックによる圧縮機2の故障リスクを回避することができる。
(第5の実施形態)
次に第5の実施形態について説明する。図8に示すパラレルフロー熱交換器である室外熱交換器6は、第一ガス側ヘッダ集合部21aの底部の導入部に室外熱交換器6の入口側と圧縮機2の出口側の冷媒配管とつながる冷媒配管107が接続されている。また、この冷媒配管は制御弁27を備えている。
次に第5の実施形態について説明する。図8に示すパラレルフロー熱交換器である室外熱交換器6は、第一ガス側ヘッダ集合部21aの底部の導入部に室外熱交換器6の入口側と圧縮機2の出口側の冷媒配管とつながる冷媒配管107が接続されている。また、この冷媒配管は制御弁27を備えている。
図9の冷凍サイクル装置1Dにおいて、室外熱交換器6に接続された冷媒配管107は、四方弁3と凝縮器として機能する室内熱交換器4とをつなぐ冷媒配管102に接続される。冷媒配管107に備えられている制御弁27が開くと、高圧のガス冷媒がパラレルフロー熱交換器から成る室外熱交換器6の第一ガス側ヘッダ集合部21aの底部に噴出する。噴出した冷媒は第1の実施形態及び第2の実施形態と同様に第一ガス側ヘッダ集合部21aの底部に下降する冷凍機油28が溜まるのを防止することが可能となる。
図10に示す冷凍サイクル装置1Eのように、冷媒配管107は、凝縮器として機能している室内熱交換器4と膨張装置5をつなぐ冷媒配管103、または膨張装置5と蒸発器として機能している室外熱交換器6をつなぐ冷媒配管104と接続してもよい。前者においては、減圧機能を備えた開閉弁10により冷媒を低温化させてから、二重管構造7を通して熱交換させ、ガス冷媒に相変化させた冷媒を室外熱交換器6の第一ガス側ヘッダ集合部21aに噴出すると、圧縮機2への液バックを防ぐことができる。ここで、減圧機能を備えた開閉弁10は、開度調節可能なパルスモータバルブや開度調節機能のない開閉弁とキャピラリチューブとを組み合わせたもの等、種々の構成を用いてもよい。
以上説明した少なくとも一つの実施形態のパラレルフロー熱交換器、及び冷凍サイクル装置によれば、圧力高低差を利用した冷媒の流動から、冷凍機油28を冷凍サイクル回路に戻すことにより、冷凍機油28がパラレルフロー熱交換器内に溜まることを解消することが可能となる。
なお、本実施形態のパラレルフロー熱交換器は、空気調和機の室内熱交換器にも適用することができる。
なお、本実施形態のパラレルフロー熱交換器は、空気調和機の室内熱交換器にも適用することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2…圧縮機、4…室内熱交換器、5…膨張装置、6…室外熱交換器、12…扁平管、12a…流体通路、13…フィン、21a…第一ガス側ヘッダ集合部、21b…第一液側ヘッダ集合部、22…仕切り板、22a…バイパス孔、22b…連通管、26…制御弁、31a…第二ガス側ヘッダ集合部、31b…第二液側ヘッダ集合部
Claims (7)
- 並列に配置される一対のヘッダ集合管と、前記一対のヘッダ集合管の少なくとも一方に設けられ、内部をガス側ヘッダ集合部と液側ヘッダ集合部とに区画する仕切り板と、前記一対のヘッダ集合管を接続し、冷媒が流通する流体通路を備えた複数の扁平管と、隣接する前記扁平管相互間に設けられ熱交換空気が流通するフィンとを備えたパラレルフロー熱交換器において、前記パラレルフロー熱交換器が蒸発器として機能するときに、冷媒が前記液側ヘッダ集合部から前記扁平管と他方のヘッダ集合管を介して、流入する前記ガス側ヘッダ集合部の底部に、前記ガス側ヘッダ集合部の冷媒の圧力より高い圧力の冷媒を導く導入部が設けられたことを特徴とするパラレルフロー熱交換器。
- 前記導入部は、前記ガス側ヘッダ集合部の底部と、前記液側ヘッダ集合部とを連通するバイパス通路であること特徴とする請求項1に記載のパラレルフロー熱交換器。
- 前記バイパス通路は、前記仕切り板に設けられ、前記ガス側ヘッダ集合部と前記液側ヘッダ集合部とを連通するバイパス孔であることを特徴とする請求項2に記載のパラレルフロー熱交換器。
- 前記バイパス通路は、前記ガス側ヘッダ集合部の底部と前記液側ヘッダ集合部とを連通する連通管であることを特徴とする請求項2に記載のパラレルフロー熱交換器。
- 前記連通管に、開閉可能な制御弁を配置したことを特徴とする請求項4に記載のパラレルフロー熱交換器。
- 圧縮機と、膨張装置と、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のパラレルフロー熱交換器を備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
- 圧縮機と、膨張装置と、請求項1に記載のパラレルフロー熱交換器と、冷媒配管とを備え、前記パラレルフロー熱交換器が蒸発器として機能するときの前記パラレルフロー熱交換器の入口側と前記圧縮機間の冷媒配管と、前記パラレルフロー熱交換器の導入部とを連通するバイパス回路を設けたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
Priority Applications (1)
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JP2016183920A JP2018048766A (ja) | 2016-09-21 | 2016-09-21 | パラレルフロー熱交換器、及び冷凍サイクル装置 |
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