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JP2018047619A - 熱転写システム - Google Patents

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Abstract

【課題】インクが外方へ押し出されることなく、外側インクリボンを内側インクリボンに溶着させる熱転写システムを提供する。【解決手段】熱転写システムは、インクリボン13を送り出す送出部と、送出部の下流側に配置された第1加熱装置と、第1加熱装置の下流側に配置され、インク転写済のインクリボン13を巻き取る巻取部21と、巻取部21の近傍に設けられ、インク転写済のインクリボン13を支持層11側から加熱する予備加熱装置23および第2加熱装置25と、を備えている。予備加熱装置23および第2加熱装置25は、搬送方向に延びる帯状凸部を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、支持層とインク層とを有するインクリボンを用いて被転写体にインクを転写する熱転写システムに関する。
インクリボンを用いて、カードなどの被転写体に文字などの像を印刷する熱転写システムが、広く普及している。インクリボンは、帯状に延びるリボン(支持層)と、リボン上に形成され、顔料や染料等を含んだインク層と、を有している。インクリボンを用いた印刷においては、印刷されるべき所望の像に対応したパターンで、インクが被転写体に転写される。
この場合、インク転写済のインクリボンには、被転写体への転写によりインクが抜けた部分が、印刷された像に対応したパターンで存在している。このため、インク転写済のインクリボンから、印刷された像を特定することが可能である。従って、インクリボンを用いて、被転写体にID情報などの秘匿すべき情報を印刷する場合、インク転写済のインクリボンの取り扱いに注意が必要となる。
このような問題に対応するため、例えば特許文献1において、巻取部に巻き取られたインク転写済のインクリボンの内、最外周のインクリボンを、最外周のインクリボンの内側に位置するインクリボンに接着させる熱転写システムが提案されている。特許文献1に記載の熱転写システムによれば、巻取部に巻き取られたインク転写済のインクリボンを一体化させることができ、これによって、インク転写済のインクリボンから、印刷された像が特定されるのを防ぐことができる。
特開2008−49663号公報
ところで、巻取部に巻き取られたインク転写済のインクリボンの内、最外周のインクリボン(以下、外側インクリボンと言う)を、最外周のインクリボンの内側に位置するインクリボン(以下、内側インクリボンと言う)に接着させる場合、外側インクリボンの支持層を内側インクリボンの支持層に溶着させることになる。しかしながら、この場合、インク転写済の外側インクリボンのインク層が溶着される支持層間に残存して、支持層同士の溶着が妨げられることがある。この状態を防ぐためインク転写済の外側インクリボンを加熱ヘッド又は加熱ローラを用いて高温、高圧で加熱することも考えられるが、この場合は、インク層が外方へ押し出されて加熱ヘッド又は加熱ローラを汚染することがある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、インク層が外方へ押し出されたりすることなく、インク転写済の外側インクリボンの支持層を内側インクリボンの支持層に適切に溶着することができる熱転写システムを提供することを目的とする。
本発明は、支持層とインク層とを有するインクリボンを用いて被転写体にインクを転写する熱転写システムにおいて、前記インクリボンを送り出す送出部と、前記送出部の下流側に配置され、前記インクリボンの支持層側に設けられた第1加熱体を有し、前記インクリボンのインク層のインクを前記被転写体に対して所定のパターンで転写する第1加熱装置と、前記第1加熱装置の下流側に配置され、前記第1加熱装置において使用されたインク転写済のインクリボンを巻き取る巻取部と、前記巻取部の近傍に設けられ、前記インク転写済のインクリボンを支持層側から加熱する第2加熱体を有する第2加熱装置と、を備え、前記第2加熱体は、前記インクリボンの搬送方向に平行な複数の帯状凸部を有し、前記帯状凸部は、前記巻取部に巻き取られた前記インク転写済のインクリボンのうち、最外周のインク転写済のインクリボンの支持層を、前記最外周のインク転写済のインクリボンの内側に位置するインク転写済のインクリボンの支持層に溶着させることを特徴とする熱転写システムである。
本発明は、前記第2加熱装置の上流側近傍にインク転写済の前記インクリボンを支持層側から加熱して、インク層を溶融させる予備加熱体を有する予備加熱装置を備えることを特徴とする熱転写システムである。
本発明は、前記予備加熱体が、前記インクリボンの幅方向に関し各々が前記第2加熱体の帯状凸部に対応する位置にあって、搬送方向に平行な複数の帯状凸部を有することを特徴とする熱転写システムである。
本発明は、前記予備加熱体が、インク層は溶融させるが、支持層は溶融させない温度で前記インクリボンを支持層側から加熱することを特徴とする熱転写システムである。
本発明は、前記第2加熱体および前記予備加熱体がブロック型の加熱体からなることを特徴とする熱転写システムである。
本発明によれば、インク層が外方へ押し出されることなく、インク転写済の外側インクリボンの支持層を内側インクリボンの支持層に適切に溶着させることができる。
図1は、本発明の実施の形態における熱転写システムを示す図。 図2(a)は、本発明の実施の形態において、インク転写済のインクリボンを示す図、図2(b)は、本発明の実施の形態において、インクリボンのインクが第1パターンで転写された被転写体を示す図。 図3は、図2(a)に示すインク転写済のインクリボンのIII−III線に沿った断面図。 図4は、図1の熱転写システムの巻取装置を拡大して示す図。 図5は、本発明の作用を示す図。 図6は、本発明の作用を示す図。
<本発明の実施の形態>
以下、図1乃至図6を参照して、本発明の実施の形態について説明する。はじめに図1を参照して、熱転写システム10の全体構造について説明する。
<熱転写システム>
図1に示すように、支持層(基材ともいう)11と、インク層12とを有するインクリボン13を用いて被転写体14に所定のパターンでインク12aを転写する熱転写システム10は、矢印Rで示す方向にインクリボン13を送り出す送出部16と、送出部16の下流側に配置された第1加熱装置17と、第1加熱装置17の下流側に配置され、矢印Rで示す方向にインク転写済のインクリボン13を巻き取る巻取部21と、巻取部21の近傍に設けられ、インク転写済のインクリボン13を支持層11側から加熱する第2加熱装置25と、を備えている。また巻取部21の近傍であって、第2加熱装置25の上流側に、インク転写済のインクリボン13を支持層11側から予備加熱する予備加熱装置23が設けられている。図1に示すように、インクリボン13は、複数のガイドロール15に沿って搬送される。ここで、図1に示す巻取部21と、第2加熱装置25と、予備加熱装置23により、巻取装置20が構成されている。
<支持層(基材)>
本発明において支持層(基材)は、熱転写時に熱が加えられるため、加熱された状態でも取り扱い上支障のない程度の機械的強度を有する材料であることが好ましい。このような支持層の材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等が挙げられる。また、支持層の厚さは、2μm以上、20μm以下であることが好ましく、4μm以上、10μm以下であることがより好ましい。
<インク層>
インク層としては、熱溶融用のインクまたは熱昇華用のインクを用いることができるが、高濃度で鮮鋭性に優れ、文字、線画などの2値画像の記録に適していることから、熱溶融用のインクを用いることが好ましい。以降は、熱溶融用のインク層を用いる場合について説明する。
インク層は各種着色剤、ワックス類および樹脂類などから形成することが好ましい。着色剤としては、カーボンブラック、オイルブラックなどの黒色顔料または染料、シアン、マゼンタ、イエロー顔料または染料が挙げられ、これらの着色剤からインクリボンの応用分野または使用目的などに応じて、適宜選択することができる。ワックス類としては、カルナバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、モンタンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、エステルワックス、酸化ワックス、およびフィッシャートロプシュワックス(サゾールワックス)が挙げられる。樹脂類としては、エチレン・酢酸ビニル共重合体、スチレンブタジエン共重合体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ロジン誘導体、テルペン誘導体およびスチレン系樹脂などを挙げることができる。インク層の塗布量は一般に0.5g/m2以上10g/m2以下であり、好ましくは2g/m2以上6g/m2以下である。尚、インク層としては以上の様なものに限定されることは無い。
図1に示すように、第1加熱装置17は、被転写体14を支持するプラテンロール19と、インクリボン13および被転写体14を挟んでプラテンロール19と対向するよう設けられた第1加熱体18、例えば印刷ヘッド(サーマルヘッド)と、を有している。図1に示すように、第1加熱体18は、インクリボン13の支持層11側に設けられている。この第1加熱体18により、インクリボン13がID情報などに対応する所定のパターンで加熱され、これによって、インクリボン13のインク層12のインク12aが被転写体14に対して所定のパターンで転写される。
図2(a)は、インク12aが被転写体14に所定のパターンで転写された後のインクリボン13をインク層12側から見た場合を示す図であり、図2(b)は、インクリボン13のインク層12のインク12aが所定のパターンで転写された被転写体14を示す図である。図3は、図2(a)に示すインク転写済のインクリボン13のIII−III線に沿った断面図である。図2(a)および図3に示すように、インク転写済のインクリボン13において、インク層12は、被転写体14に転写されずに残留しているインク12aと、被転写体14に印刷された所定のパターン、例えばID情報に対応するインク抜け部分12bとからなる。この場合、図2(a)に示すように、インク転写済のインクリボン13におけるインク抜け部分12bのパターンは、上述の第1加熱体18における所定のパターンに対応している。このため、インク抜け部分12bのパターンに基づいて、被転写体14に印刷された所定のパターン、例えばID情報を特定することが可能となっている。
<巻取装置>
次に図4を参照して、熱転写システム10の巻取装置20について詳細に説明する。上述のとおり、巻取装置20は、インク転写済のインクリボン13を巻き取るロール状の巻取部21と、巻取部21の近傍に設けられ、インク転写済のインクリボン13を支持層11側から加熱する第2加熱装置25と、巻取部21の近傍であって第2加熱装置25の上流側に設けられ、インク転写済のインクリボン13を支持層11側から予備加熱する予備加熱装置23と、を有している。
(巻取部)
図4に示すように、本実施の形態の巻取部21においては、インクリボン13の支持層11がインク層12よりも外側に位置するようインクリボン13が巻き取られる。なお図4に示すように、本実施の形態において、巻取部21に巻き取られているインクリボン13のうち最外周に位置するインクリボン13が外側インクリボン13Aと称され、外側インクリボン13Aよりも内側で巻取部21に巻き取られ、外側インクリボン13Aに隣接しているインクリボン13が内側インクリボン13Bと称される。
(予備加熱装置、第2加熱装置)
予備加熱装置23および第2加熱装置25は、各々予備加熱体23Aおよび第2加熱体25Aを含む。
このうち、予備加熱体23Aおよび第2加熱体25Aは、いずれもブロック型の形状を有する同一の構造をもち、いずれもその表面にインクリボン13の搬送方向に平行な複数の帯状凸部24、26を有する。本実施の形態において、第2加熱体25Aは必須の構成要素であるが、予備加熱体23Aは必ずしも設ける必要はない。
予備加熱体23Aと第2加熱体25Aは略同一構造をもつため、以下、第2加熱体25Aについて説明する。
第2加熱体25Aは巻取部21に対して離接自在となっている。そしてインクリボン13の搬送が停止した後、第2加熱体25Aはインクリボン13から離れる。
第2加熱体25Aは温度制御機能をもつセラミックヒータからなる。また上述のように第2加熱体25Aはその表面に、巻取部21に巻き取られたインクリボン13を支持層11側から加熱する、インクリボン13の搬送方向に平行な複数の帯状凸部26を有している。
この複数の帯状凸部26は、セラミックヒータからなる第2加熱体25Aの表面に形成されているが、セラミックヒータに平坦面を形成し、この平坦面にガラス繊維を接着することで帯状凸部を形成してもよい。
なお、セラミックヒータの表面に設けられた複数の帯状凸部26は、インクリボン13に対して摺動する。このため複数の帯状凸部26は低摩擦係数をもち、かつ耐摩耗性をもつ。
ところで第2加熱体25Aの帯状凸部26は、支持層11を溶融させる温度、例えば200℃〜240℃程度までインクリボン13Aを加熱するものである。そして巻取部21に巻き取られたインク転写済のインクリボン13Aの支持層11を溶融させて、内側に位置するインクリボン13Bの支持層11に溶着させる。このため第2加熱体25Aの加熱温度および各帯状凸部26の搬送方向長さは、インクリボン13Aを200℃〜240℃程度まで加熱できるよう設定されている。
これに対して予備加熱体23Aの帯状凸部24は、インク層12が溶融する100℃程度までインクリボン13Aを加熱し、インク層12を幅方向に移動させる。このため予備加熱体23Aの加熱温度および各帯状凸部24の搬送方向長さは、インクリボン13Aを100℃程度まで加熱できるよう設定されている。
なお、上述した送出部16、第1加熱装置17、巻取部21、第2加熱装置25、予備加熱装置23はいずれも制御部30により駆動制御される。
<本実施の形態の作用>
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。ここでは、熱転写システム10の第1転写装置17により被転写体14にID情報が印刷され、その後、インク転写済の外側インクリボン13Aが、予備加熱装置23および第2加熱装置25により内側インクリボン13Bの支持層11に対して加熱押圧されて外側インクリボン13Aの支持層11が内側インクリボン13Bの支持層11に溶着される作用について説明する。
まずIDカード等の被転写体14を準備し、次に、制御部30は搬送機構31を駆動させて、転写体14を第1加熱装置17に向けて搬送する。一方、図1に示すように、制御部30は巻取部21を駆動させてインクリボン13を、送出部16から第1加熱装置17に向けて送り出す。このとき、インクリボン13に対して送出部16に内蔵されたブレーキ機構により張力が加わる。
被転写体14が第1加熱装置17の第1加熱体18とプラテンロール19との間に到達すると、制御部30により第1加熱装置17が駆動され、第1加熱体18がインクリボン13を、ID情報に対応する所定のパターンで加熱しながら被転写体14に対して押し付ける。これによって、インクリボン13のインク層12のインク12aが所定のパターンで被転写体14上に転写される。このことにより、被転写体14上にID情報が印刷されるとともに、インクリボン13のインク層12に、ID情報に対応したインク抜け部分12bが形成される。
第1加熱装置17を経た後のインク転写済のインクリボン13は、巻取装置20の巻取部21により巻き取られる。そして、巻取部21によってインク転写済のインクリボン13が巻き取られている状態において、制御部30により予備加熱装置23および第2加熱装置25が駆動され、予備加熱装置23により外側インクリボン13Aのインク層12が溶融し、第2加熱装置25により、外側インクリボン13Aの支持層11が溶融し、この外側インクリボン13Aの支持層11が内側インクリボン13Bの支持層11に溶着される。
以下、図5および図6を参照して、予備加熱装置23および第2加熱装置25の作用について説明する。
まず転写済のインクリボン13が巻取装置20の巻取部21により巻き取られると、図5に示すように、予備加熱装置23の予備加熱体23Aにより外側インクリボン13Aの支持層11が加熱され、インク層12が溶融する。この際、予備加熱体23Aは外側インクリボン13Aのインク層12を溶融するが、支持層11は溶融させない温度、例えば100℃程度で外側インクリボン13Aの支持層11を加熱する。
この間、制御部30は予備加熱体23Aを駆動制御して、予備加熱体23Aの加熱温度を調整する。
図5に示すように、予備加熱体23Aにより外側インクリボン13Aの支持層11を加熱した場合、予備加熱体23Aの帯状凸部24によって支持層11が加熱押圧される。このとき、インク層12が帯状凸部24により幅方向に逃がされ、外側インクリボン13Aの支持層11が、外側インクリボン13Aの内側に位置する内側インクリボン13Bの支持層11に接近する。このとき、インク層12は予備加熱体23Aの帯状凸部24間の凹部に入り込む。
なお、巻取部21によりインクリボン13が巻き取られた直後において、インクリボン13の巻数が少なくなっている。この場合、巻取部21にある程度のインクリボン13が巻き取られた状態と同様の熱伝導性をもたせるため、インクリボン13の先端と巻取部21のコア(図示せず)との間にインクリボンと同程度の熱伝導性を持ちインクリボンの先端部を構成するリーダー(図示せず)を介在させてもよい。あるいはインクリボン13の先端と巻取部21のコアとの間に、耐熱性のあるリーダーを介在させて、インクリボン13がコアに融着しないようにしてもよい。コアへのインクリボン13の融着を防止することにより、巻取部21のコアを再利用することもできる。
次に外側インクリボン13Aが予備加熱装置23から第2加熱装置25まで搬送される。図6に示すように、外側インクリボン13Aが第2加熱装置25まで達すると、第2加熱体25Aの帯状凸部26により外側インクリボン13Aの支持層11が加熱される。
この場合、第2加熱体25Aの帯状凸部26は、外側インクリボン13Aの支持層11が内側インクリボン13Bの支持層11に接近する部分に位置している。すなわち第2加熱体25Aの帯状凸部26は幅方向に関し、予備加熱体23Aの帯状凸部24に対応する位置に設置されている。
第2加熱体25Aの帯状凸部26は例えば200℃〜240℃程度まで外側インクリボン13Aの支持層11を加熱して、外側インクリボン13Aの支持層11を溶融し、外側インクリボン13Aの支持層11を内側インクリボン13Bの支持層11に溶着させる。
以上のように本実施の形態によれば、予備加熱体23Aの帯状凸部24によって外側インクリボン13Aの支持層11を加熱することにより、インク層12を溶融させて帯状凸部24間の凹部に逃がすことができる。インク層12を帯状凸部24間の凹部に逃がした後、第2加熱体25Aの帯状凸部26により外側インクリボン13Aの支持層11を加熱して外側インクリボン13Aの支持層11を溶融させ、外側インクリボン13Aの支持層11と内側インクリボン13Bの支持層11とを溶着することができる。この場合、外側インクリボン13Aのインク層12を予備加熱体23Aの帯状凸部24間の凹部に逃がすことができるので、インク層12に邪魔されることなく、第2加熱体25Aの帯状凸部26により外側インクリボン13Aの支持層11を内側インクリボン13Bの支持層11に確実に溶着させることができる。また、予備加熱装置23の予備加熱体23Aは、外側インクリボン13Aのインク層12を溶融させる加熱温度で外側インクリボン13Aを加熱するので、予備加熱体23Aに過度にエネルギーを付与する必要はない。また、予備加熱装置23あるいは第2加熱装置25を過度に加熱する必要はないので、外側インクリボン13Aの加熱時に、インク層12が外方へ放出して予備加熱装置23あるいは第2加熱装置25を汚すことはない。
<本発明の変形例>
なお、上記実施の形態において、第2加熱装置25の上流側は予備加熱装置23を設置した例を示したが、これに限らず外側インクリボン13Aを第2加熱装置25のみで200℃〜240℃程度に加熱してもよい。
この場合、第2加熱装置25の第2加熱体25の帯状凸部26により外側インクリボン13Aの支持層11を加熱押圧する。この時、第2加熱体25の帯状凸部26により、外側インクリボン13Aのインク層12が溶融され、インク層12は帯状凸部26間の凹部に逃がされる。次に第2加熱体25の帯状凸部26により外側インクリボン13Aの支持層11が溶融して内側インクリボン13Bの支持層11に溶着される。
また、予備加熱体23Aおよび第2加熱体25Aとしてブロック型のセラミックヒータを用いた例を示したが、これに限らず予備加熱体23Aおよび第2加熱体25Aとして回転ヒータを用いてもよい。なお回転ヒータとしては、円柱状のものや多角柱状のものが使用できるが、その場合、予備加熱体23Aおよび第2加熱体25Aが有するインクリボンの搬送方向に平行な複数の帯状凸部は、円柱や多角柱の外周面に連続して形成されている。
10 熱転写システム
11 支持層
12 インク層
12a インク
12b インク抜け部分
13 インクリボン
13A 外側インクリボン
13B 内側インクリボン
14 被転写体
15 ガイドロール
16 送出部
17 第1加熱装置
18 第1加熱体
19 プラテンロール
20 巻取装置
21 巻取部
23 予備加熱装置
23A 予備加熱体
24 帯状凸部
25 第2加熱装置
25A 第2加熱体
26 帯状凸部
30 制御部
31 搬送機構

Claims (5)

  1. 支持層とインク層とを有するインクリボンを用いて被転写体にインクを転写する熱転写システムにおいて、
    前記インクリボンを送り出す送出部と、
    前記送出部の下流側に配置され、前記インクリボンの支持層側に設けられた第1加熱体を有し、前記インクリボンのインク層のインクを前記被転写体に対して所定のパターンで転写する第1加熱装置と、
    前記第1加熱装置の下流側に配置され、前記第1加熱装置において使用されたインク転写済のインクリボンを巻き取る巻取部と、
    前記巻取部の近傍に設けられ、前記インク転写済のインクリボンを支持層側から加熱する第2加熱体を有する第2加熱装置と、を備え、
    前記第2加熱体は、前記インクリボンの搬送方向に平行な複数の帯状凸部を有し、
    前記帯状凸部は、前記巻取部に巻き取られた前記インク転写済のインクリボンのうち、最外周のインク転写済のインクリボンの支持層を、前記最外周のインク転写済のインクリボンの内側に位置するインク転写済のインクリボンの支持層に溶着させることを特徴とする熱転写システム。
  2. 前記第2加熱装置の上流側近傍に前記最外周のインク転写済のインクリボンを支持層側から加熱して、インク層を溶融させる予備加熱体を有する予備加熱装置を備えることを特徴とする請求項1記載の熱転写システム。
  3. 前記予備加熱体は、前記インクリボンの幅方向に関し各々が前記第2加熱体の帯状凸部に対応する位置にあって搬送方向に平行な複数の帯状凸部を有することを特徴とする請求項2記載の熱転写システム。
  4. 前記予備加熱体は、インク層は溶融させるが、支持層は溶融させない温度で前記最外周のインク転写済のインクリボンを支持層側から加熱することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の熱転写システム。
  5. 前記第2加熱体および前記予備加熱体はブロック型の加熱体からなることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の熱転写システム。
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