JP2018042383A - スイッチング電源装置 - Google Patents
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Abstract
Description
従来、スイッチング電源装置の出力電圧をデジタルプロセッサで制御する技術として、特許文献1が開示されている。
Vob=(VH−VL)×d+VL
となる。例えば、VH=5ボルト、VL=0ボルト、d=0.5の場合は目標電圧Vob=2.5ボルトが得られることになる。従って、スイッチング電源装置の出力電圧Voの設定の分解能は、基準パルスVrpのデューティdを設定する際の分解能によって決定される。
また、スイッチング電源装置の出力電圧を、外部から入力された電圧信号で可変する技術が、特許文献2に開示されている。
(6.144ボルト−0ボルト)/210=6ミリボルト
となる。この場合、デジタルプロセッサは、ADコンバータからのデジタル値NDGに対して、式(1)に従うようにスイッチング電源の出力電圧Voを制御することになる。
Vo=NDG×6ミリボルト (1)
ここで、デジタル値NDGは、NDG=0〜1023の整数となる。
次に、ADコンバータの量子化ゆらぎに起因する出力電圧設定の問題を説明する。一般的な逐次変換型のADコンバータを例にADコンバータの動作を以下に説明する。ADコンバータ回路内には、アナログのリファレンス電圧VADrefを出力するリファレンス電圧回路、アナログの比較電圧VADcmpを出力する比較電圧生成回路、電圧コンパレータ、および、ADコンバータ制御回路が備えられている。
VADcmp=VADRef/1024×ADdiv (2)
ADコンバータの分解能が低いことに起因して発生するスイッチング電源装置の出力リップルは、ADコンバータの分解能を高くすることで実用上の問題が出ないレベルまで低減することができる。
(第1発明:出力電圧を制御するスイッチンング電源装置)
本発明は、電力変換部と出力制御部を備えたスイッチング電源装置であって、
電力変換部は、スイッチング素子と出力平滑回路を備え、スイッチング素子のオンオフによって入力電圧を断続電圧に変換し、断続電圧を出力平滑回路で直流電圧に変換して出力電圧(Vo)を生成する回路であって、出力電圧(Vo)は出力制御部から与えられた制御用基準値(R1)によって制御され、
出力制御部は、電力変換部の出力電圧(Vo)を制御するためのコントロール電圧(VTRM)が入力され、電力変換部に対して出力電圧(Vo)を設定する制御用基準値(R1)を出力する回路であって、ADコンバータと、AD測定値積算処理部、AD測定値変動応答処理部及び設定情報生成処理部を備えた演算部とから構成されており、
ADコンバータは、コントロール電圧(VTRM)が入力されており、入力されたコントロール電圧(VTRM)からデジタル値であるAD測定値(NADmeas)を生成して演算部に出力し、
AD測定値積算処理部は、AD測定値(NADmeas)を所定の積算回数(m)だけ積算した値であるAD積算値(NADsum)を生成してAD測定値変動応答処理部へ出力し、
AD測定値変動応答処理部は、AD測定値(NADmeas)に積算回数(m)を乗じた値とAD積算値(NADsum)との差分を求め、差分が所定の変動判定値(a)以上又は超える場合は、AD演算値(NADcalc)をAD測定値(NADmeas)に積算回数(m)を乗じた値に設定して設定情報生成処理部に出力し、差分が所定の変動判定値(a)未満又は以下の場合は、AD演算値(NADcalc)をAD積算値(NADsum)に設定して設定情報生成処理部へ出力し、
設定情報生成処理部は、AD演算値(NADcalc)に基づき制御用基準値(R1)を生成して電力変換部に出力する、
ことを特徴とする。
本発明の別の形態にあっては、電力変換部と出力制御部を備えたスイッチング電源装置であって、
電力変換部は、スイッチング素子と出力平滑回路を備え、スイッチング素子のオンオフによって入力電圧を断続電圧に変換し、断続電圧を出力平滑回路で直流電圧に変換して出力電圧(Vo)及び出力電流(Io)を生成する回路であって、出力電流(Io)は出力制御部から与えられた制御用基準値(R1)によって制御され、
出力制御部は、電力変換部の出力電流(Io)を制御するためのコントロール電圧(ITRM)が入力され、電力変換部に対して出力電流(Io)を設定する制御用基準値(R1)を出力する回路であって、ADコンバータと、AD測定値積算処理部、AD測定値変動応答処理部及び設定情報生成処理部を備えた演算部とから構成されており、
ADコンバータは、コントロール電圧(ITRM)が入力されており、入力されたコントロール電圧(ITRM)からデジタル値であるAD測定値(NADmeas)を生成して演算部に出力し、
AD測定値積算処理部は、AD測定値(NADmeas)を所定の積算回数(m)だけ積算した値であるAD積算値(NADsum)を生成してAD測定値変動応答処理部へ出力し、
AD測定値変動応答処理部は、AD測定値(NADmeas)に積算回数(m)を乗じた値とAD積算値(NADsum)との差分を求め、差分が所定の変動判定値(a)以上又は超える場合は、AD演算値(NADcalc)をAD測定値(NADmeas)に積算回数(m)を乗じた値に設定して設定情報生成処理部に出力し、差分が所定の変動判定値(a)未満又は以下の場合は、AD演算値(NADcalc)をAD積算値(NADsum)に設定して設定情報生成処理部へ出力し、
設定情報生成処理部は、AD演算値(NADcalc)に基づき制御用基準値(R1)を生成して電力変換部に出力する、
ことを特徴とする。
電力変換部は、出力制御部からの制御用基準値(R1)が入力される制御用基準電圧発生部を備えており、
制御用基準電圧発生部は、基準パルス発生部と平滑回路で構成され、
前記基準パルス発生部は、クロック信号が入力されたカウンタ、パルス周期設定用レジスタ、デューティ設定用レジスタ、及び基準パルスを平滑回路へ出力するパルス制御部を備え、
カウンタは、クロック信号をカウントしたカウント値をパルス制御部へ出力し、
パルス制御部は、カウント値がパルス周期設定用レジスタの設定値(R2)と一致した場合にカウンタのカウント値をリセットすると同時に基準パルスを所定の電圧レベルに設定し、カウント値がデューティ設定用レジスタの設定値(R1)と一致した場合に基準パルスの電圧レベルを反転させ、所定の周期、デューティおよびデューティの分解能を持った方形波の基準パルスを出力し、
パルス周期設定用レジスタには、基準パルスのデューティの分解能が、ADコンバータの分解能と積算回数mの積を2のn乗で除算した値(nは整数)となるパルス周期制御用基準値(R2)が設定され、
デューティ設定用レジスタには出力制御部から出力された制御用基準値(R1)が設定され、
平滑回路は、パルス制御部から出力された基準パルスの平滑により制御用基準電圧を生成する。
本発明は、電力変換部と出力制御部を備えたスイッチング電源装置であって、電力変換部は、スイッチング素子と出力平滑回路を備え、スイッチング素子のオンオフによって入力電圧を断続電圧に変換し、断続電圧を出力平滑回路で直流電圧に変換して出力電圧(Vo)を生成する回路であって、出力電圧は出力制御部から与えられた制御用基準値(R1)によって制御され、出力制御部は、電力変換部の出力電圧(Vo)を制御するためのコントロール電圧(VTRM)が入力され、電力変換部に対して出力電圧(Vo)を設定する制御用基準値(R1)を出力する回路であって、ADコンバータと、AD測定値積算処理部、AD測定値変動応答処理部及び設定情報生成処理部を備えた演算部とから構成されており、ADコンバータは、コントロール電圧(VTRM)が入力されており、入力されたコントロール電圧(VTRM)からデジタル値であるAD測定値(NADmeas)を生成して演算部に出力し、AD測定値積算処理部は、AD測定値(NADmeas)を所定の積算回数(m)だけ積算した値であるAD積算値(NADsum)を生成してAD測定値変動応答処理部へ出力し、AD測定値変動応答処理部は、AD測定値(NADmeas)に積算回数(m)を乗じた値とAD積算値(NADsum)との差分を求め、差分が所定の変動判定値(a)以上又は超える場合は、AD演算値(NADcalc)をAD測定値(NADmeas)に積算回数(m)を乗じた値に設定して設定情報生成処理部に出力し、差分が所定の変動判定値(a)未満又は以下の場合は、AD演算値(NADcalc)をAD積算値(NADsum)に設定して設定情報生成処理部へ出力し、設定情報生成処理部は、AD演算値(NADcalc)に基づき制御用基準値(R1)を生成して電力変換部に出力するようにしたため次の効果が得られる。
本発明の別の形態にあっては、電力変換部と出力制御部を備えたスイッチング電源装置であって、電力変換部は、スイッチング素子と出力平滑回路を備え、スイッチング素子のオンオフによって入力電圧を断続電圧に変換し、断続電圧を出力平滑回路で直流電圧に変換して出力電圧(Vo)及び出力電流(Io)を生成する回路であって、出力電流(Io)は出力制御部から与えられた制御用基準値(R1)によって制御され、出力制御部は、電力変換部の出力電流(Io)を制御するためのコントロール電圧(ITRM)が入力され、電力変換部に対して出力電流(Io)を設定する制御用基準値(R1)を出力する回路であって、ADコンバータと、AD測定値積算処理部、AD測定値変動応答処理部及び設定情報生成処理部とを備えた演算部から構成されており、ADコンバータは、コントロール電圧(ITRM)が入力されており、入力されたコントロール電圧(ITRM)からデジタル値であるAD測定値(NADmeas)を生成して演算部に出力し、AD測定値積算処理部は、AD測定値(NADmeas)を所定の積算回数(m)だけ積算した値であるAD積算値(NADsum)を生成してAD測定値変動応答処理部へ出力し、D測定値変動応答処理部は、AD測定値(NADmeas)に積算回数(m)を乗じた値とAD積算値(NADsum)との差分を求め、差分が所定の変動判定値(a)以上又は超える場合は、AD演算値(NADcalc)をAD測定値(NADmeas)に積算回数(m)を乗じた値に設定して設定情報生成処理部に出力し、差分が所定の変動判定値(a)未満又は以下の場合は、AD演算値(NADcalc)をAD積算値(NADsum)に設定して設定情報生成処理部へ出力し、設定情報生成処理部は、AD演算値(NADcalc)に基づき制御用基準値(R1)を生成して電力変換部に出力するようにしたため、次の効果が得られる。
また、電力変換部は、出力制御部からの制御用基準値(R1)が入力される制御用基準電圧発生部を備えており、制御用基準電圧発生部は、基準パルス発生部と平滑回路で構成され、基準パルス発生部は、クロック信号が入力されたカウンタ、パルス周期設定用レジスタ、デューティ設定用レジスタ、及び基準パルスを平滑回路へ出力するパルス制御部を備え、カウンタは、クロック信号をカウントしたカウント値をパルス制御部へ出力し、パルス制御部は、カウント値がパルス周期設定用レジスタの設定値(R2)と一致した場合にカウンタにカウント値をリセットすると同時に基準パルスを所定の電圧レベルに設定し、カウント値がデューティ設定用レジスタの設定値(R1)と一致した場合に基準パルスの電圧レベルを反転させ、所定の周期、デューティおよびデューティの分解能を持った方形波の基準パルスを出力し、パルス周期設定用レジスタには、基準パルスのデューティの分解能が、ADコンバータの分解能と積算回数mの積を2のn乗で除算した値(nは整数)となるパルス周期制御用基準値(R2)が設定され、デューティ設定用レジスタには出力制御部から出力された制御用基準値(R1)が設定され、平滑回路は、パルス制御部から出力された基準パルスの平滑により制御用基準電圧を生成するようにしたため、出力制御部からの制御用基準値(R1)に基づく制御用基準電圧の生成がカウンタ、パルス周期設定用レジスタ、デューティ設定用レジスタ、及びパルス制御部を備えた基準パルス生成部を構成する回路と平滑回路で行われるようになるため、次の効果が得られる。
図1は出力電圧を制御するスイッチング電源装置の実施形態を示した回路ブロック図である。
(降圧チョッパー回路)
電力変換部10は、入力端子11a,11bに対する入力電圧Vinを出力電圧Voに変換して出力端子25a,25bから負荷に出力する電源回路として降圧チョッパー回路を備えている。
電力変換部10は、出力制御部12から入力された制御用基準値R1に従うように、出力電圧Voの制御を行うものであり、このため電力変換部10に制御用基準電圧発生部28が設けられ、制御用基準電圧発生部28は入力された制御用基準値R1を制御用基準電圧VoRefに変換してフィードバック制御回路26に出力する。なお、制御用基準電圧発生部28の詳細は後の説明で明らかにする。
フィードバック制御回路26は、誤差アンプ32で構成される。誤差アンプ32には、制御用基準電圧VoRefと抵抗22,24で分圧された出力電圧Voに比例した電圧である出力検出電圧Vsensが入力される。誤差アンプ32は制御用基準電圧VoRefと出力検出電圧Vsensとの誤差に応じて変化するフィードバック信号VFBをPWM制御回路30に出力する。
PWM制御回路30は、PWMコンパレータ50と三角波発振器48から構成される。三角波発振器48は所定の周波数と振幅の三角波信号Vtriを出力する。PWMコンパレータ50には三角波信号Vtriとフィードバック信号VFBが入力され、三角波信号Vtriとフィードバック信号VFBを比較した結果に基づいてスイッチング素子14をオン、オフさせるスイッチング制御信号VGSを出力する。
出力制御部12はデジタルプロセッサにより実現される機能であり、コントロール電圧入力端子15にコントロール電圧VTRMが入力され、演算を行うことで制御用基準値R1を出力する回路であり、ADコンバータ52と演算部54から構成される。
ADコンバータ52には、コントロール電圧入力端子15からコントロール電圧VTRMが入力されており、アナログ電圧であるコントロール電圧VTRMをデジタル値であるAD測定値NADmeasに変換する動作を行う。AD測定値NADmeasは、ADコンバータ52のサンプリング周期TADで新しい値に更新され、演算部54に出力される。本実施形態のADコンバータ52は逐次変換型のADコンバータを示しており、先の従来例で説明したものと同様の動作を行う。
演算部54はデジタルプロセッサのハードウェアとなるCPUや演算用のプログラムが格納されたメモリ等で構成されるもので、AD測定値積算処理部64、AD測定値変動応答処理部66及び設定情報生成処理部68の処理機能を備える。
AD測定値積算処理部64は、ADコンバータ52がサンプリングする毎に得られたAD測定値NADmeasを所定の積算回数mだけ積算した値であるAD積算値NADsumを生成し、AD測定値変動応答処理部66に出力する。AD測定値積算処理部64によるAD測定値NADmeasの積算は、ADコンバータ52のサンプリング周期TAD毎に行われる。従って、AD積算値NADsumの更新周期は、
(ADコンバータ52のサンプリング周期TAD)×(積算回数m)
となる。
S=S+NADmeas
とし、更に、カウンタ用変数Cを1つ減算してC=C−1とする。
AD測定値変動応答処理部66は、ADコンバータ52が出力するAD測定値NADmeasとAD測定値積算処理部64が出力するAD積算値NADsumとの比較を行い、AD積算値NADsumとAD測定値NADmeasに上記の積算回数mを乗じた値の差分を求め、差分が変動判定値a以上の時にAD測定値NADmeasに変動があることを検出する。
(AD測定値NADmeas)×(積算回数m)
として求めた値をAD演算値NADcalcとして出力し、変動がないことを検出した場合は、AD積算値NADsumをそのままAD演算値NADcalcとして出力する。
(AD測定値NADmeas)×(積算回数m)
の値を代入し、ステップS15に進んでAD演算値NADcalcを設定情報生成処理部68に出力する。
設定情報生成処理部68は、AD測定値変動応答処理部66から入力されたAD演算値NADcalcを基に演算を行うことで制御用基準値R1を生成し、電力変換部10に設けられた制御用基準電圧発生部28に入力させる。
電力変換部10に設けられた制御用基準電圧発生部28は、演算部54からの制御用基準値R1とパルス周期制御用基準値R2を受けて、制御用基準電圧VoRefを発生する。本実施形態の制御用基準電圧発生部28は、基準パルス生成部36と平滑回路44で構成されている。
基準パルス生成部36は、カウンタ38、パルス制御部40、制御用基準値R1が入力されることでデューティ設定用レジスタ設定値R1が設定されるデューティ設定用レジスタ41、及びパルス幅制御用基準値R2が入力されることでパルス周期設定値R2が設定されるパルス周期設定用レジスタ42を備えている。カウンタ38は、図4(A)に示すようにクロック発生部34からのクロック信号Vckをカウントすることでカウント値NCTを出力する。図4(B)に示すように、カウント値NCTは、最初はゼロとなっており、クロック信号Vckをカウントすると1だけ増加する。
出力制御部12に設けられた設定情報生成処理部68は、基準パルス生成部36のデューティの分解能が、ADコンバータ52の分解能と積算回数mの積を2のn乗で除算した値となるように、パルス周期制御用基準値R2を設定する。
R2=(ADコンバータの分解能×積算回数m)/2n (3)
次に、図1に示したスイッチング電源装置の動作を実際の数値を代入して説明する。
まず、コントロール電圧VTRMが一定値の場合について説明する。スイッチング電源装置のコントロール電圧入力端子15に印可するコントロール電圧VTRMとして、従来例と同様に4.0025ボルトが与えられているとする。
NADsum=800×(64/2)+801×(64/2)=51232
となる。
(TAD×m)=(100μsec×64回)=6400μsec
の周期でAD積算値NADsumをAD測定値変動応答処理部66に出力する。
800×64=51200、もしくは
801×64=51264
となる。
|51232−51200|=32、および、
|51232−51264=|−32|=32
となり、差分はいずれの場合も32となっている。
R1/R2=51232/65536≒0.78174
のデューティの矩形波となる基準パルスVrpを平滑回路44に出力する。
VoRef=5×0.78174≒3.9087ボルト
となる。
Vo=6.144V/5V×VoRef (4)
これらより、電力変換部10から出力電圧Vo=4.803ボルトが出力されることになる。
次に、コントロール電圧VTRMを可変させた場合について説明する。コントロール電圧VTRMを4.0025ボルトから4.5ボルトに可変させた場合を考える。このとき、ADコンバータ52は、AD測定値NADmeas=900をサンプリング周期TAD=100μsec毎にAD測定値積算処理部64およびAD測定値変動応答処理部66へ出力する。
|57600−51232|=6368
となり、変動判定値a=128よりも大きいため、AD測定値変動応答処理部66は、変動判定値以上であることを検出し、AD演算値NADcalcをAD積算値NADmeas×m=57600に設定し、これを、設定情報生成処理部68へ出力する。
図1に示したスイッチング電源装置の実施形態では、低分解能のADコンバータ52を用いた場合でも、オーバーサンプリング(AD測定値積算処理)により、量子化ゆらぎによる出力リップルの発生を抑制し、オーバーサンプリングに起因するコントロール電圧VTRMの可変に対する出力電圧Voの応答遅れをAD測定値積算処理部64とAD測定値変動応答処理部66の処理を同時に行うことで解決し、低コストのデジタルプロセッサでも、高精度の制御と高速な制御を両立することができるようになる。
(回路構成と機能)
図5は出力電流を制御するスイッチング電源装置の実施形態を示した回路ブロック図であり、コントロール電圧ITRMにより、スイッチング電源装置の出力電流Ioの設定を可能にしたことを特徴とする。
本実施形態のスイッチング電源装置によれば、低分解能のADコンバータ52を用いた場合でも、オーバーサンプリング(AD測定値積算処理)により、量子化ゆらぎによる出力電流Ioの振動の発生を抑制し、オーバーサンプリングに起因するコントロール電圧ITRMの可変に対する出力電流Ioの応答遅れをAD測定値積算処理部64とAD測定値変動応答処理部66の処理を同時に行うことで解決し、低コストのデジタルプロセッサでも、高精度の制御と高速な制御を両立することができるようになる。
本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12:出力制御部
14:スイッチング素子
15:コントロール電圧入力端子
16:ダイオード
18:インダクタ
20,46:コンデンサ
22,24,45:抵抗
26:フィードバック制御回路
28:制御用基準電圧発生部
30:PWM制御回路
32:誤差アンプ
34:クロック発生部
36:基準パルス生成部
38:カウンタ
40:パルス制御部
41:デューティ設定用レジスタ
42:パルス周期設定用レジスタ
44:平滑回路
48:三角波発振器
50:PWMコンパレータ
52:ADコンバータ
54:演算部
56:電圧コンパレータ
58:リファレンス電圧発生回路
60:比較電圧生成回路
62:ADコンバータ制御回路
64:AD測定値積算処理部
66:AD測定値変動応答処理部
68:設定情報生成処理部
70:出力電流検出器
Claims (3)
- 電力変換部と出力制御部を備えたスイッチング電源装置であって、
前記電力変換部は、スイッチング素子と出力平滑回路を備え、前記スイッチング素子のオンオフによって入力電圧を断続電圧に変換し、前記断続電圧を前記出力平滑回路で直流電圧に変換して出力電圧を生成する回路であって、前記出力電圧は前記出力制御部から与えられた制御用基準値によって制御され、
前記出力制御部は、前記電力変換部の前記出力電圧を制御するためのコントロール電圧が入力され、前記電力変換部に対して前記出力電圧を設定する制御用基準値を出力する回路であって、ADコンバータと、AD測定値積算処理部、AD測定値変動応答処理部及び設定情報生成処理部を備えた演算部とから構成されており、
前記ADコンバータは、前記コントロール電圧が入力されており、入力された前記コントロール電圧からデジタル値であるAD測定値を生成して前記演算部に出力し、
前記AD測定値積算処理部は、前記AD測定値を所定の積算回数だけ積算した値であるAD積算値を生成して前記AD測定値変動応答処理部へ出力し、
前記AD測定値変動応答処理部は、前記AD測定値に前記積算回数を乗じた値と前記AD積算値との差分を求め、前記差分が所定の変動判定値以上又は超える場合は、AD演算値を前記AD測定値に前記積算回数を乗じた値に設定して前記設定情報生成処理部に出力し、前記差分が所定の変動判定値未満又は以下の場合は、前記AD演算値に前記AD積算値を設定して前記設定情報生成処理部へ出力し、
前記設定情報生成処理部は、前記AD演算値に基づき前記制御用基準値を生成して前記電力変換部に出力する、
ことを特徴とするスイッチング電源装置。
- 電力変換部と出力制御部を備えたスイッチング電源装置であって、
前記電力変換部は、スイッチング素子と出力平滑回路を備え、前記スイッチング素子のオンオフによって入力電圧を断続電圧に変換し、前記断続電圧を前記出力平滑回路で直流電圧に変換して出力電圧及び出力電流を生成する回路であって、前記出力電流は前記出力制御部から与えられた制御用基準値によって制御され、
前記出力制御部は、前記電力変換部の前記出力電流を制御するためのコントロール電圧が入力され、前記電力変換部に対して前記出力電流を設定する制御用基準値を出力する回路であって、ADコンバータと、AD測定値積算処理部、AD測定値変動応答処理部及び設定情報生成処理部を備えた演算部とから構成されており、
前記ADコンバータは、前記コントロール電圧が入力されており、入力された前記コントロール電圧からデジタル値であるAD測定値を生成して前記演算部に出力し、
前記AD測定値積算処理部は、前記AD測定値を所定の積算回数だけ積算した値であるAD積算値を生成して前記AD測定値変動応答処理部へ出力し、
前記AD測定値変動応答処理部は、前記AD測定値に前記積算回数を乗じた値と前記AD積算値との差分を求め、前記差分が所定の変動判定値以上又は超える場合は、AD演算値を前記AD測定値に前記積算回数を乗じた値に設定して前記設定情報生成処理部に出力し、前記差分が所定の変動判定値未満又は以下の場合は、前記AD演算値に前記AD積算値を設定して前記設定情報生成処理部へ出力し、
前記設定情報生成処理部は、前記AD演算値に基づき前記制御用基準値を生成して前記電力変換部に出力する、
ことを特徴とするスイッチング電源装置。
- 請求項1又は2記載のスイッチング電源装置に於いて、
前記電力変換部は、前記出力制御部からの前記制御用基準値が入力される制御用基準電圧発生部を備えており、
前記制御用基準電圧発生部は、基準パルス生成部と平滑回路で構成され、
前記基準パルス生成部は、クロック信号が入力されたカウンタ、パルス周期設定用レジスタ、デューティ設定用レジスタ、及び基準パルスを前記平滑回路へ出力するパルス制御部を備え、
前記カウンタは、前記クロック信号をカウントしたカウント値を前記パルス制御部へ出力し、
前記パルス制御部は、前記カウント値が前記パルス周期設定用レジスタの設定値と一致した場合に前記カウンタのカウント値をリセットすると同時に基準パルスを所定の電圧レベルに設定し、前記カウント値が前記デューティ設定用レジスタの設定値と一致した場合に前記基準パルスの電圧レベルを反転させ、所定の周期、デューティおよびデューティの分解能を持った方形波の基準パルスを出力し、
前記パルス周期設定用レジスタには、前記基準パルスのデューティの分解能が、前記ADコンバータの分解能と積算回数mの積を2のn乗で除算した値(nは整数)となるパルス周期制御用基準値が設定され、
前記デューティ設定用レジスタには、前記出力制御部から出力された制御用基準値が設定され、
前記平滑回路は、前記パルス制御部から出力された前記基準パルスの平滑により前記制御用基準電圧を生成することを特徴とするスイッチング電源装置。
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