JP2018041756A - 電子回路ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】回路基板を収容した状態のケース内への充填材の充填を、装置構成を大型化又は複雑化させることなく、良好に行えるようにすること。【解決手段】電子回路ユニット1は、回路基板2と、ケース3と、充填材4とを備える。回路基板2は、基板本体20の下面に実装された下側電子部品21と、基板本体20の上面に実装されていて下側電子部品21よりも発熱量が大きい上側電子部品22〜25と、コネクタ26とを有する。ケース3の上壁32と基板本体20の上面20bとの距離は、ケース3の底壁31と基板本体20の下面20aとの距離よりも大きく、且つ開口方向に向かうにしたがって大きくなるように設定されている。【選択図】図1
Description
本発明は、電子回路ユニットに関する。
特許文献1に開示された装置は、電子部品が搭載された回路基板をケース内に収容し、電子部品の周りに合成樹脂を充填することによって形成されている。具体的には、この装置は、ケースと、回路基板と、第1樹脂部と、第2樹脂部とを備える。絶縁性のケースは、少なくとも二つの収容空間を区画している。回路基板には、比較的発熱量が多い第1電子部品と、比較的発熱量が少ない第2電子部品とが搭載されている。第1電子部品は、ケースの第1収容空間内に収容されている。第2電子部品は、ケースの第2収容空間内に収容されている。比較的放熱性が大きい第1樹脂部は、第1収容空間に充填され、第1電子部品を覆う。比較的放熱性が小さい第2樹脂部は、第2収容空間に充填され、第2電子部品を覆う。
この種の装置において、回路基板を収容した状態のケース内への充填材の充填を、装置構成を大型化又は複雑化させることなく、良好に行えるようにすることが求められている。本発明は、上記課題に鑑みてなされたものである。
請求項1に記載の電子回路ユニット(1)は、
一対の主面を構成する上面(20b)及び下面(20a)を有する平板状の部材である基板本体(20)と、前記下面に実装された電子部品である下側電子部品(21)と、前記上面に実装された電子部品であって前記下側電子部品よりも発熱量が大きい上側電子部品(22,23,24,25)と、前記上面と平行な挿入方向における基端側の前記基板本体の端部である基端部(20c)にて前記上面に実装されたコネクタであって前記上面と平行で前記挿入方向と直交する幅方向における寸法が前記基板本体よりも小さく形成されたコネクタ(25)と、を有する回路基板(2)と、
前記下面と対向配置された底壁(31)と、前記上面と対向配置された上壁(32)と、前記挿入方向における先端側の前記基板本体の端部である先端部(20d)と当接するように前記底壁における前記先端側の端部と前記上壁における前記先端側の端部とを接続する奥壁(33)と、前記幅方向における前記底壁及び前記上壁の端部を接続するように設けられた一対の側壁(34)と、前記底壁、前記上壁及び一対の前記側壁における前記基端側の端縁によって形成された開口部(35)とを有し、前記底壁、前記上壁、前記奥壁及び一対の前記側壁によって囲まれた空間が前記開口部にて前記挿入方向とは反対の開口方向に開口するように形成されたケース(3)と、
前記空間内に充填された充填材(4)と、
を備え、
前記上壁と前記上面との距離は、前記底壁と前記下面との距離よりも大きく、且つ前記開口方向に向かうにしたがって大きくなるように設定され、
前記幅方向における前記コネクタが設けられていない位置にて、前記開口部が前記開口方向に開口するように構成されている。
一対の主面を構成する上面(20b)及び下面(20a)を有する平板状の部材である基板本体(20)と、前記下面に実装された電子部品である下側電子部品(21)と、前記上面に実装された電子部品であって前記下側電子部品よりも発熱量が大きい上側電子部品(22,23,24,25)と、前記上面と平行な挿入方向における基端側の前記基板本体の端部である基端部(20c)にて前記上面に実装されたコネクタであって前記上面と平行で前記挿入方向と直交する幅方向における寸法が前記基板本体よりも小さく形成されたコネクタ(25)と、を有する回路基板(2)と、
前記下面と対向配置された底壁(31)と、前記上面と対向配置された上壁(32)と、前記挿入方向における先端側の前記基板本体の端部である先端部(20d)と当接するように前記底壁における前記先端側の端部と前記上壁における前記先端側の端部とを接続する奥壁(33)と、前記幅方向における前記底壁及び前記上壁の端部を接続するように設けられた一対の側壁(34)と、前記底壁、前記上壁及び一対の前記側壁における前記基端側の端縁によって形成された開口部(35)とを有し、前記底壁、前記上壁、前記奥壁及び一対の前記側壁によって囲まれた空間が前記開口部にて前記挿入方向とは反対の開口方向に開口するように形成されたケース(3)と、
前記空間内に充填された充填材(4)と、
を備え、
前記上壁と前記上面との距離は、前記底壁と前記下面との距離よりも大きく、且つ前記開口方向に向かうにしたがって大きくなるように設定され、
前記幅方向における前記コネクタが設けられていない位置にて、前記開口部が前記開口方向に開口するように構成されている。
上記構成によれば、前記回路基板を前記ケース内に収容した状態で、前記上壁と前記上面との距離は、前記底壁と前記下面との距離よりも大きく、且つ前記開口方向に向かうにしたがって大きくなる。また、前記開口部は、前記幅方向における前記コネクタが設けられていない位置にて、前記開口方向に開口する。故に、前記開口部を介して、前記ケース内の前記空間に前記充填材を、良好に充填することが可能となる。即ち、上記構成によれば、前記回路基板を収容した状態の前記ケース内への前記充填材の充填を、装置構成を大型化又は複雑化させることなく、良好に行えるようにすることが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、実施形態と後述する変形例との間で互いに同一又は均等である部分については、同一符号が用いられ、技術的に矛盾なき限り、先行する実施形態における説明が後行する変形例にて適宜援用され得るものとする。
(構成)
図1を参照すると、実施形態の電子回路ユニット1は、車両に搭載された電気機器(例えばモータ等)の動作を制御する電子制御ユニットであって、回路基板2とケース3と充填材4とを備えている。
図1を参照すると、実施形態の電子回路ユニット1は、車両に搭載された電気機器(例えばモータ等)の動作を制御する電子制御ユニットであって、回路基板2とケース3と充填材4とを備えている。
回路基板2は、電子回路を構成する各種の実装部品を備えている。ケース3は、一方向(図中右方向)が開口した箱状部材であって、電気絶縁性の合成樹脂(例えばポリブチレンテレフタレート等)によって継ぎ目無く一体に形成されている。以下、ケース3が開口する方向(即ち図1における右方向)を「開口方向」と称する。また、開口方向とは反対の方向(即ち図1における左方向)を「挿入方向」と称する。また、或る部材の挿入方向における端及び端部を「先端」及び「先端部」と称し、開口方向における端及び端部を「基端」及び「基端部」と称することがある。
ケース3内には、回路基板2及び充填材4が収容されている。即ち、電子回路ユニット1は、ケース3の内部空間に、回路基板2を挿入方向に挿入した後に充填材4を充填することによって構成されている。
回路基板2は、各種の実装部品を実装するための基板本体20を備えている。基板本体20は、平板状の部材であって、互いに平行な一対の主面である下面20a及び上面20bを有している。即ち、下面20aは、上面20bの裏側に設けられている。下面20a及び上面20bは、挿入方向及び開口方向と平行な平面である。以下、回路基板2をケース3内に収容した状態における、下面20aと上面20bとの最短距離を構成する方向(即ち図中上下方向)を「高さ方向」と称する。また、高さ方向と平行な視線で電子回路ユニット1を下面20a側からではなく上面20b側から見ることを「平面視」と称する。また、下面20a及び上面20bと平行で挿入方向と直交する方向を「幅方向」と称する。即ち、幅方向は、挿入方向及び高さ方向と直交する方向である。
基板本体20は、平面視にて略矩形状に形成されていて、基板基端部20cから基板先端部20dに向かって延びるように設けられている。基板基端部20cは、挿入方向における基端側(即ち開口方向側)の、基板本体20の端部である。基板先端部20dは、挿入方向における先端側の、基板本体20の端部である。本実施形態においては、基板本体20は、挿入方向寸法の方が幅方向寸法よりも長い、平面視にて略長方形状に形成されている。
以下図1及び図2を参照すると、下面20aには、複数の下側電子部品21が実装されている。一方、上面20bには、下側電子部品21よりも発熱量が大きい電子部品である上側電子部品22,23,24及び25が実装されている。上側電子部品22,23,24及び25のうち、上側電子部品22が最も挿入方向側に配置されており、上側電子部品25が最も開口方向側に配置されている。即ち、上側電子部品22,23,24及び25は、この順に開口方向に向かって位置するように実装されている。
本実施形態においては、上側電子部品22,23,24及び25のうち、上側電子部品22が最も高さが低く、上側電子部品25が最も高さが高くなるように、各上側電子部品22等が形成及び実装されている。具体的には、上側電子部品22は、基板本体20に実装された状態で、高さ(即ち上側電子部品22の高さ方向における上面20bから離隔した側の端部から上面20bまでの距離)が他の上側電子部品23等よりも低くなるように、部品形状(即ち部品自体の高さ)及び実装状態が設定されている。上側電子部品23は、上側電子部品22と同じ高さになるように、形成及び実装されている。上側電子部品24は、上側電子部品22及び23よりも僅かに高くなるように、形成及び実装されている。即ち、上側電子部品22,23,24及び25は、実装状態における上面20bからの高さが開口方向に向かうにしたがって高くなるように配置されている。
さらに、基板基端部20cにおける上面20bには、コネクタ26が実装されている。図2に示されているように、コネクタ26は、幅方向における寸法が、基板本体20よりも小さく形成されている。また、コネクタ26は、上側電子部品22,23,24及び25よりも高さが高くなるように、形成及び実装されている。コネクタ26は、下面20a及び上面20b上に設けられた図示しないプリント配線を介して、下側電子部品21並びに上側電子部品22,23,24及び25と電気的に接続されている。
ケース3は、底壁31と、上壁32と、奥壁33と、一対の側壁34とを有している。底壁31は、高さ方向と直交する主面を有する平板状の部分であって、下面20aと対向配置されている。底壁31は、基板本体20と同様に、平面視にて略長方形状に形成されている。即ち、底壁31と、上壁32と、奥壁33と、一対の側壁34とによって囲まれた、ケース3の内部空間は、幅よりも奥行きの方が長くなるように形成されている。上壁32は、開口方向に向かうにつれて基板本体20から離隔するように形成された、階段状の板状部であって、上面20bと対向配置されている。上壁32の構成の詳細については後述する。
奥壁33は、底壁31における先端部と上壁32における先端部とを接続するように、高さ方向に沿って配置されている。また、奥壁33は、基板先端部20dが当接するように設けられている。一対の側壁34は、それぞれ、幅方向における底壁31及び上壁32の端部を接続するように、高さ方向に沿って配置されている。
ケース3は、開口部35を有している。開口部35は、底壁31、上壁32及び一対の側壁34における基端によって形成されている。即ち、ケース3は、底壁31、上壁32、奥壁33及び一対の側壁34によって囲まれた内部空間が開口部35にて開口方向に開口する構成を有している。図2に示されているように、開口部35は、幅方向におけるコネクタ26が設けられていない位置にて、開口方向に開口するように形成されている。
一対の側壁34の各々には、ガイド溝36が、挿入方向に沿って一直線状に設けられている。ガイド溝36は、幅方向における基板本体20の端部を摺動可能に収容するように形成されている。具体的には、ガイド溝36の高さ方向寸法は、基板本体20の厚さ(即ち高さ方向寸法)よりも僅かに大きく設定されている。また、互いに対向する一対のガイド溝36の内壁面同士の幅方向における距離は、基板本体20の幅(即ち幅方向寸法)よりも僅かに大きく設定されている。このように、ガイド溝36は、ケース3の内部空間内への回路基板2の挿入方向に沿った挿入をガイド可能に形成されている。さらに、回路基板2における基板本体20の先端部をガイド溝36に容易に挿入できるようにするため、ガイド溝36の基端部は、導入部36aを有している。導入部36aは、高さ方向寸法が開口方向に向かうにしたがって大きくなるような「末広がり」形状に形成されている。
奥壁33には、係合部37が設けられている。係合部37は、基板先端部20dと、幅方向における全体にわたって密着しつつ係合するように構成されている。具体的には、係合部37は、下側突起部37aと、上側突起部37bと、係合溝37cとを有している。下側突起部37aは、幅方向を軸方向とする略四半円柱状の部分であって、底壁31と奥壁33との接続部に設けられている。即ち、下側突起部37aは、図1に示されているように、軸方向と直交する断面による側断面視にて、下面20aに向かって凸に形成されている。上側突起部37bは、幅方向を軸方向とする略四半円柱状の部分であって、上壁32と奥壁33との接続部に設けられている。即ち、上側突起部37bは、図1に示されているように、側断面視にて上面20bに向かって凸に形成されている。下側突起部37aと上側突起部37bとの間には、基板先端部20dを収容する係合溝37cが形成されている。係合溝37cは、開口方向に向かうにしたがって広くなるような「末広がり」形状に形成されている。なお、説明の都合上、下側突起部37aと、底壁31、上壁32及び奥壁33との間には境界線を付している。しかしながら、下側突起部37aは、底壁31、上壁32及び奥壁33と継ぎ目無く一体に形成され得る。上側突起部37bについても同様である。
図1及び図2に示されているように、ケース3内に回路基板2を挿入した状態で、ケース3内には、下部空間301及び上部空間302が形成されている。即ち、ケース3の内部空間は、基板本体20によって、下部空間301と上部空間302とに高さ方向に仕切られている。下部空間301は、基板本体20の下面20aとケース3の底壁31との間の空間であって、高さ(即ち高さ方向寸法)が一定に形成されている。上部空間302は、基板本体20の上面20bとケース3の上壁32との間の空間であって、高さが下部空間301よりも高く形成されている。即ち、上壁32と上面20bとの距離は、底壁31と下面20aとの距離よりも大きくなるように設定されている。
さらに、上部空間302は、高さが奥壁33からコネクタ26に向かうにしたがって高くなるように形成されている。即ち、上壁32と上面20bとの距離は、開口方向に向かうにしたがって大きくなるように設定されている。換言すれば、上壁32は、上側電子部品22〜25の上面20bからの高さが開口方向に向かうにしたがって高くなることに対応して、開口方向に向かうにしたがって上面20bから離隔するように形成されている。
以下、図1〜図4を参照しつつ、上述のような上部空間302を形成するための、ケース3における上壁32の具体的構成について説明する。上壁32は、先端側から基端側に向かって順に、平行部321と、傾斜部322と、平行部323と、傾斜部324と、平行部325とを有している。即ち、平行部321は、最も先端側即ち挿入方向側に配置されている。これに対し、平行部325は、最も基端側即ち開口方向側に配置されている。平行部321、323及び325は、底壁31と平行に設けられている。
平行部321は、基板本体20と平行な平板状の部分であって、上側電子部品22及び23と対向配置されている。本実施形態においては、平行部321は、挿入方向寸法が上壁32の略半分となるように形成されている。電子回路ユニット1を可及的に小型化するため、平行部321と上側電子部品22及び23との間隔(即ち平行部321と上面20bとの間隔)は、充填材4における後述の第一充填材401の充填が良好に行われ得る最小限度に設定されている。平行部323は、基板本体20と平行な平板状の部分であって、上側電子部品25と対向配置されている。平行部323は、平行部321よりも基板本体20から離隔した位置に設けられている。平行部323と上側電子部品25との間隔(即ち平行部323と上面20bとの間隔)は、平行部321と上側電子部品22及び23との間隔と同程度に設定されている。
傾斜部322は、基板本体20に対して傾斜した平板状の部分であって、平行部321と平行部323とを接続するように、平行部321と平行部323との間に設けられている。傾斜部322は、上側電子部品24と対向配置されている。平行部325は、基板本体20と平行な平板状の部分であって、コネクタ26と対向配置されている。平行部325は、平行部323よりも基板本体20から離隔した位置に設けられている。平行部325とコネクタ26との間隔(即ち平行部325と上面20bとの間隔)は、平行部323と上側電子部品25との間隔と同程度に設定されている。傾斜部324は、基板本体20に対して傾斜した平板状の部分であって、平行部323と平行部325とを接続するように、平行部323と平行部325との間に設けられている。
再び図1及び図2を参照すると、充填材4は、絶縁性材料からなり、ケース3の内部空間に充填されている。具体的には、充填材4は、第一充填材401及び第二充填材402を有している。第一充填材401は、下側電子部品21を覆うように、下面20aと底壁31との間の下部空間301内に充填されている。第二充填材402は、上側電子部品22〜25を覆うように、上面20bと上壁32との間の上部空間302内に充填されている。
発熱量が大きい電子部品である上側電子部品22,23,24及び25に対応して、第二充填材402は、合成樹脂からなる充填樹脂403と、粒子状の熱伝導性フィラー404とを含有している。本実施形態においては、充填材4は、最初に上部空間302内に熱伝導性フィラー404を充填した後に、充填樹脂403を下部空間301及び上部空間302内に充填することによって形成されている。即ち、本実施形態においては、第一充填材401は、熱伝導性フィラー404を含まず、充填樹脂403のみによって構成されている。
(効果)
本実施形態においては、回路基板2をケース3内に収容した状態で、上壁32と上面20bとの距離は、底壁31と下面20aとの距離よりも大きく、且つ開口方向に向かうにしたがって大きくなる。また、開口部35は、幅方向におけるコネクタ26が設けられていない位置にて、開口方向に開口する。故に、開口部35を介して、ケース3の内部空間に充填材4を良好に充填することが可能となる。
本実施形態においては、回路基板2をケース3内に収容した状態で、上壁32と上面20bとの距離は、底壁31と下面20aとの距離よりも大きく、且つ開口方向に向かうにしたがって大きくなる。また、開口部35は、幅方向におけるコネクタ26が設けられていない位置にて、開口方向に開口する。故に、開口部35を介して、ケース3の内部空間に充填材4を良好に充填することが可能となる。
特に、上述ように、ケース3の内部空間の奥行きが幅よりも大きい場合、充填材4、特に熱伝導性フィラー404の上部空間302内への充填が、良好に行われるか否かが懸念される。この点、本実施形態の構成においては、上壁32が、上側電子部品22〜25の高さが開口方向に向かうにしたがって高くなることに対応して、開口方向に向かうにしたがって上面20bから離隔するように、階段状に形成されている。故に、ケース3の内部空間が、開口部35にて高さ方向に大きく開口し、且つ挿入方向に向かうにしたがって先細るように形成される。したがって、かかる構成によれば、充填材4、特に熱伝導性フィラー404の上部空間302内への充填が、良好に行われ得る。
本実施形態においては、一対の側壁34にガイド溝36が形成されており、各ガイド溝36の基端部には導入部36aが設けられている。また、奥壁33には、基板先端部20dと幅方向における全体にわたって密着しつつ係合する係合部37が形成されている。故に、ケース3内への回路基板2の挿入及び固定が良好に行われ得る。さらに、熱伝導性フィラー404の下部空間301内への不用意な漏出を、効果的に抑制することが可能になる。
本実施形態においては、発熱量が比較的大きい上側電子部品22等が収容され熱伝導性フィラー404が充填される上部空間302を形成する、平行部321と上面20bとの間隔は、熱伝導性フィラー404が良好に行われ得る最小限度に設定される。同様に、上部空間302を形成する、平行部323と上面20bとの間隔は、平行部321と上面20bとの間隔と同程度に設定されている。さらに、発熱量が比較的小さい下側電子部品21が収容され熱伝導性フィラー404が充填されない下部空間301を形成する、底壁31と下面20aとの間隔は、上面20bと上壁32における平行部321との間隔よりも狭く且つ挿入方向について一定に設定されている。したがって、かかる構成によれば、良好な放熱効果が、最小限の充填材4の充填量にて得られる。
さらに、上記のようなケース3は、射出成形等により容易に製造可能な、簡略な構造を有している。したがって、ケース3を製造するための金型構造が、可及的に簡略化され得る。
このように、本実施形態の構成によれば、回路基板2を収容した状態のケース3内への充填材4の充填を、装置構成を大型化又は複雑化させることなく、良好に行えるようにすることが可能となる。
(変形例)
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態に対しては適宜変更が可能である。以下、代表的な変形例について説明する。以下の変形例の説明においては、上記実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態に対しては適宜変更が可能である。以下、代表的な変形例について説明する。以下の変形例の説明においては、上記実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本発明は、上記実施形態にて示された具体的な装置構成に限定されない。即ち、例えば、上側電子部品22〜25のうち最も高さが高く且つ開口方向側に配置された上側電子部品25と、上側電子部品25よりもさらに開口方向側に配置されたコネクタ26とは、同じ高さとなるように、形成及び実装され得る。この場合、平行部323と平行部325とは同一平面状に配置され、傾斜部324は設けられない。
上側電子部品22〜25のうちの一部は、下側電子部品21と同等の発熱量であってもよい。その他、電子部品の実装数、コネクタ26の幅寸法等の、回路基板2の細部については、適宜変更可能である。
下側電子部品21の特性(即ち例えば発熱量及び/又は部品寸法)に応じて、熱伝導性フィラー404は、下部空間301にも充填され得る。
平行部321と傾斜部322との接続箇所は、同箇所に平面視にて稜線が生じないように、曲面状に形成されてもよい。傾斜部322と平行部323との接続箇所、平行部323と傾斜部324との接続箇所、及び傾斜部324と平行部325との接続箇所についても同様である。
熱伝導性フィラー404の特性(即ち例えば粒子形状、粒子寸法、材質、等)に応じて、熱伝導性フィラー404は、予め充填樹脂403に分散されてからケース3内に充填され得る。
「上側」「下側」等の上下の概念は、実施形態の説明上、便宜的に用いたものである。したがって、例えば、電子回路ユニット1は、挿入方向又は幅方向が、車両への搭載時に、重力作用方向に対して平行又は傾斜した方向となり得る。
上記説明において、互いに継目無く一体に形成されていた複数の構成要素は、互いに別体の部材を貼り合わせることによって形成されてもよい。同様に、互いに別体の部材を貼り合わせることによって形成されていた複数の構成要素は、互いに継目無く一体に形成されてもよい。
上記説明において、互いに同一の材料によって形成されていた複数の構成要素は、互いに異なる材料によって形成されてもよい。同様に、互いに異なる材料によって形成されていた複数の構成要素は、互いに同一の材料によって形成されてもよい。
変形例も、上記の例示に限定されない。また、複数の変形例が、互いに組み合わされ得る。更に、上記実施形態の全部又は一部と、変形例の全部又は一部とが、互いに組み合わされ得る。
1 電子回路ユニット
2 回路基板
20 基板本体
21 下側電子部品
22〜25 上側電子部品
26 コネクタ
3 ケース
31 底壁
32 上壁
35 開口部
4 充填材
2 回路基板
20 基板本体
21 下側電子部品
22〜25 上側電子部品
26 コネクタ
3 ケース
31 底壁
32 上壁
35 開口部
4 充填材
Claims (6)
- 電子回路ユニット(1)であって、
一対の主面を構成する上面(20b)及び下面(20a)を有する平板状の部材である基板本体(20)と、前記下面に実装された電子部品である下側電子部品(21)と、前記上面に実装された電子部品であって前記下側電子部品よりも発熱量が大きい上側電子部品(22,23,24,25)と、前記上面と平行な挿入方向における基端側の前記基板本体の端部である基端部(20c)にて前記上面に実装されたコネクタであって前記上面と平行で前記挿入方向と直交する幅方向における寸法が前記基板本体よりも小さく形成されたコネクタ(25)と、を有する回路基板(2)と、
前記下面と対向配置された底壁(31)と、前記上面と対向配置された上壁(32)と、前記挿入方向における先端側の前記基板本体の端部である先端部(20d)と当接するように前記底壁における前記先端側の端部と前記上壁における前記先端側の端部とを接続する奥壁(33)と、前記幅方向における前記底壁及び前記上壁の端部を接続するように設けられた一対の側壁(34)と、前記底壁、前記上壁及び一対の前記側壁における前記基端側の端縁によって形成された開口部(35)とを有し、前記底壁、前記上壁、前記奥壁及び一対の前記側壁によって囲まれた空間が前記開口部にて前記挿入方向とは反対の開口方向に開口するように形成されたケース(3)と、
前記空間内に充填された充填材(4)と、
を備え、
前記上壁と前記上面との距離は、前記底壁と前記下面との距離よりも大きく、且つ前記開口方向に向かうにしたがって大きくなるように設定され、
前記幅方向における前記コネクタが設けられていない位置にて、前記開口部が前記開口方向に開口するように構成された、電子回路ユニット。 - 前記回路基板には、複数の前記上側電子部品が、前記上面からの前記上側電子部品の高さが前記開口方向に向かうにしたがって高くなるように配置されつつ実装され、
前記上壁は、複数の前記上側電子部品の前記上面からの高さが前記開口方向に向かうにしたがって高くなることに対応して、前記開口方向に向かうにしたがって前記上面から離隔するように形成された、板状の部分である、請求項1に記載の電子回路ユニット。 - 前記上壁は、
前記基板本体と平行な平板状の部分であって、最も前記挿入方向側に位置する前記上側電子部品である第一上側電子部品(22)と対向配置された第一平行部(321)と、
前記基板本体と平行な平板状の部分であって、前記第一上側電子部品よりも前記開口方向側且つ前記コネクタよりも前記挿入方向側に位置する第二上側電子部品(25)と対向配置された第二平行部(323)と、
前記基板本体に対して傾斜した平板状の部分であって、前記第一平行部と前記第二平行部との間に設けられた傾斜部(322)と、
を有する、請求項2に記載の電子回路ユニット。 - 前記側壁は、前記幅方向における前記基板本体の端部を収容することで前記回路基板の前記挿入方向に沿った前記空間内への挿入をガイドするように形成されたガイド溝(36)を有する、請求項1〜3のいずれか1つに記載の電子回路ユニット。
- 前記奥壁は、前記基板本体の前記先端部と係合する係合部(37)を有する、請求項1〜4のいずれか1つに記載の電子回路ユニット。
- 前記充填材は、前記下側電子部品を覆うように前記下面と前記底壁との間に設けられた第一充填材(401)と、前記上側電子部品を覆うように前記上面と前記上壁との間に設けられた第二充填材(402)とを有し、前記第二充填材は、合成樹脂(403)と、粒子状の熱伝導性フィラー(404)とを含む、請求項1〜5のいずれか1つに記載の電子回路ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016172736A JP2018041756A (ja) | 2016-09-05 | 2016-09-05 | 電子回路ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016172736A JP2018041756A (ja) | 2016-09-05 | 2016-09-05 | 電子回路ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018041756A true JP2018041756A (ja) | 2018-03-15 |
Family
ID=61626359
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016172736A Pending JP2018041756A (ja) | 2016-09-05 | 2016-09-05 | 電子回路ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018041756A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115053639A (zh) * | 2020-02-07 | 2022-09-13 | 北极星工业有限公司 | 用于车辆显示器的电子组件 |
-
2016
- 2016-09-05 JP JP2016172736A patent/JP2018041756A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115053639A (zh) * | 2020-02-07 | 2022-09-13 | 北极星工业有限公司 | 用于车辆显示器的电子组件 |
CN115053639B (zh) * | 2020-02-07 | 2023-05-30 | 北极星工业有限公司 | 用于车辆显示器的电子组件 |
US12041732B2 (en) | 2020-02-07 | 2024-07-16 | Polaris Industries Inc. | Electronic assembly for a vehicle display |
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