JP2018019693A - 弾力性があるナチュラルチーズの製造方法 - Google Patents
弾力性があるナチュラルチーズの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018019693A JP2018019693A JP2017152184A JP2017152184A JP2018019693A JP 2018019693 A JP2018019693 A JP 2018019693A JP 2017152184 A JP2017152184 A JP 2017152184A JP 2017152184 A JP2017152184 A JP 2017152184A JP 2018019693 A JP2018019693 A JP 2018019693A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- milk
- cheese
- curd
- cheese curd
- elasticity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23C—DAIRY PRODUCTS, e.g. MILK, BUTTER OR CHEESE; MILK OR CHEESE SUBSTITUTES; MAKING OR TREATMENT THEREOF
- A23C19/00—Cheese; Cheese preparations; Making thereof
- A23C19/02—Making cheese curd
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Dairy Products (AREA)
Abstract
【課題】フレッシュ感およびミルク感があり、弾力性があるナチュラルチーズおよびその製造方法の提供。
【解決手段】原料乳のpHを4〜7にして凝乳させ、ホエイを排出して、チーズカードを得た後に、当該チーズカードを液状乳性食品と共に緩やかに加熱しながら、50〜100℃でチーズカードを混練する、フレッシュ感及びミルク感を向上させた、弾力性があるナチュラルチーズの製造方法。液状乳性食品が、生乳、殺菌乳、脱塩乳、脱脂乳、部分脱脂乳、脱塩脱脂乳、成分調整乳、ホエイ、濃縮乳、脱脂濃縮乳、れん乳、クリーム、乳原料由来のパーミエイト、還元乳、還元脱脂乳および還元ホエイから選択される1種以上である、ナチュラルチーズの製造方法。弾力性という独特の食感を維持しつつ、フレッシュチーズらしいフレッシュ感及びミルク感が向上した、嗜好性が高くて、弾力性があるナチュラルチーズ。
【選択図】なし
【解決手段】原料乳のpHを4〜7にして凝乳させ、ホエイを排出して、チーズカードを得た後に、当該チーズカードを液状乳性食品と共に緩やかに加熱しながら、50〜100℃でチーズカードを混練する、フレッシュ感及びミルク感を向上させた、弾力性があるナチュラルチーズの製造方法。液状乳性食品が、生乳、殺菌乳、脱塩乳、脱脂乳、部分脱脂乳、脱塩脱脂乳、成分調整乳、ホエイ、濃縮乳、脱脂濃縮乳、れん乳、クリーム、乳原料由来のパーミエイト、還元乳、還元脱脂乳および還元ホエイから選択される1種以上である、ナチュラルチーズの製造方法。弾力性という独特の食感を維持しつつ、フレッシュチーズらしいフレッシュ感及びミルク感が向上した、嗜好性が高くて、弾力性があるナチュラルチーズ。
【選択図】なし
Description
本発明は、弾力性があるナチュラルチーズの製造方法に関する。
日本の市場において、ナチュラルチーズが定着しつつある。ナチュラルチーズには、熟成の程度により、乳成分の熟成の風味を楽しめる、いわゆる熟成型ナチュラルチーズ、および新鮮な乳風味を味わえる、いわゆる非熟成型ナチュラルチーズに分類することができる。また、ナチュラルチーズには、その硬さから、特別硬質ナチュラルチーズ、硬質ナチュラルチーズ、半硬質ナチュラルチーズ、軟質ナチュラルチーズに分類することができる。このように、ナチュラルチーズには、熟成の程度(有無)や物性(食感)の違いなどにより、多くの種類が存在する。
ナチュラルチーズのうち、モッツァレラチーズなどでは、原料乳を凝乳させ、チーズカードとホエイを分離し、ホエイを排出してから、チーズカードを温水中や水蒸気中で加熱しながら混練することにより、弾力性がある特徴的な食感が得られる。ここで、具体的に、モッツァレラチーズでは、温水を使用して、チーズカードを加熱しながら混練し、延伸機などを使用して、チーズカードを捏ね上げる方法が知られている(非特許文献1)。
また、具体的に、モッツァレラチーズでは、チーズカードに約1.5〜2.5kg/cm3の水蒸気を使用して、チーズカードを加熱しながら混練する方法が知られている(特許文献1)。さらに、チーズカードとホエイを分離し、電子レンジを使用して、チーズカードを加熱してから混練する方法が知られている(特許文献2)。
齋藤忠夫ら、「現代チーズ科学」163頁、食品資材研究会、2008年10月10日発行
本発明者らは、ナチュラルチーズの製造方法について検討する中で、非特許文献1および特許文献1で開示されている、一般的なモッツァレラチーズの製造方法では、チーズカードを温水中や水蒸気中で加熱して混練するため、チーズカードを加熱混練しているときに、チーズカードに含まれるホエイタンパク質や乳糖などの乳成分が温水中や水蒸気中に流出してしまうことに着目した。
そして、本発明者らは、モッツァレラなどの弾力性(ストレッチ性)があるナチュラルチーズでは、独特の噛み応えを得るために、レンネットなどの凝乳酵素により凝固した所定のpHのチーズカードを温水中や水蒸気中で揉むことが必須であるところ、チーズカードに弾力性を付ける代償として、チーズカードに含まれる一部の乳成分を失っており、フレッシュチーズのミルク感を損なっていると共に、フレッシュ感も損なっているとの問題を認識するに至った。
一方、ナチュラルチーズには、風味や食感が異なる様々な種類が存在する。ここで、モッツァレラなどの弾力性(ストレッチ性)があるナチュラルチーズには、独特の噛み応えの食感があり、このような性質のナチュラルチーズにおいて、フレッシュ感やミルク感などの風味を向上させることにより、新規なナチュラルチーズ(フレッシュチーズ)として、商品価値を向上できることが期待できる。すなわち、本発明の課題は、フレッシュ感およびミルク感を向上させた、弾力性があるナチュラルチーズおよびその製造方法を提供することである。
本発明者らは、前記課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、原料乳のpHを4〜7にして凝乳させ、ホエイを排出して、チーズカードを得た後に、当該チーズカードを液状乳性食品と共に緩やかに加熱しながら混練することにより、フレッシュ感およびミルク感を付与した、弾力性があるナチュラルチーズを製造できることを見出し、本発明を完成させた。
また、本発明の弾力性があるナチュラルチーズおよびその製造方法において、これまでの一般的な弾力性があるナチュラルチーズの製造方法では常識と言われてきた温水中での加熱混練をせずに、液状乳性食品と共に緩やかに加熱して混練することにより、乳成分の流出を抑制できると共に、加熱による焦げ(褐変化)も抑制できた。これにより、弾力性という独特の食感を維持しつつ、フレッシュチーズらしいフレッシュ感およびミルク感を向上させた、嗜好性が高くて、弾力性があるナチュラルチーズを汎用の装置などで連続的に製造(大量生産)できることを見出した。
したがって、本発明は、以下に関する。
[1]チーズカードを混練することを含むナチュラルチーズを製造する方法であって、チーズカードを液状乳性食品中で混練する工程を含む、前記方法。
[2]チーズカードが、原料乳をpH4〜7で凝乳させ、ホエイを排出して調製される、前記[1]に記載の方法。
[3]チーズカードが、原料乳を凝乳酵素により凝乳させ、ホエイを排出して調製される、前記[1]または[2]に記載の方法。
[4]液状乳性食品が、生乳、殺菌乳、脱塩乳、脱脂乳、部分脱脂乳、脱塩脱脂乳、成分調整乳、ホエイ、濃縮乳、脱脂濃縮乳、れん乳、クリーム、乳原料由来のパーミエイト、還元乳、還元脱脂乳および還元ホエイからなる群から選択される1種または2種以上を含む、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の方法。
[5]チーズカードの温度を50〜100℃にして、チーズカードを液状乳性食品中で混練する、前記[1]〜[4]のいずれかに記載の方法。
[6]チーズカードおよび液状乳性食品を内部加熱方式により加熱しながら混練する、前記[5]に記載の方法。
[7]内部加熱方式が、ジュール加熱方式またはマイクロウエーブ加熱方式である、前記[6]に記載の方法。
[8]ナチュラルチーズが、パスタフィラータチーズである、前記[1]〜[7]のいずれかに記載の方法。
[9]原料乳が、生乳のタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンおよびミネラルからなる群から選択される1種または2種以上の成分の濃度が調整されている、前記[1]〜[8]のいずれかに記載の方法。
[10]前記[1]〜[9]のいずれかに記載の方法で製造したナチュラルチーズ。
[1]チーズカードを混練することを含むナチュラルチーズを製造する方法であって、チーズカードを液状乳性食品中で混練する工程を含む、前記方法。
[2]チーズカードが、原料乳をpH4〜7で凝乳させ、ホエイを排出して調製される、前記[1]に記載の方法。
[3]チーズカードが、原料乳を凝乳酵素により凝乳させ、ホエイを排出して調製される、前記[1]または[2]に記載の方法。
[4]液状乳性食品が、生乳、殺菌乳、脱塩乳、脱脂乳、部分脱脂乳、脱塩脱脂乳、成分調整乳、ホエイ、濃縮乳、脱脂濃縮乳、れん乳、クリーム、乳原料由来のパーミエイト、還元乳、還元脱脂乳および還元ホエイからなる群から選択される1種または2種以上を含む、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の方法。
[5]チーズカードの温度を50〜100℃にして、チーズカードを液状乳性食品中で混練する、前記[1]〜[4]のいずれかに記載の方法。
[6]チーズカードおよび液状乳性食品を内部加熱方式により加熱しながら混練する、前記[5]に記載の方法。
[7]内部加熱方式が、ジュール加熱方式またはマイクロウエーブ加熱方式である、前記[6]に記載の方法。
[8]ナチュラルチーズが、パスタフィラータチーズである、前記[1]〜[7]のいずれかに記載の方法。
[9]原料乳が、生乳のタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンおよびミネラルからなる群から選択される1種または2種以上の成分の濃度が調整されている、前記[1]〜[8]のいずれかに記載の方法。
[10]前記[1]〜[9]のいずれかに記載の方法で製造したナチュラルチーズ。
また本発明は、次の通りの態様であってもよい。
[11]原料乳を、pH4〜7で凝乳させ、ホエイを排出してチーズカードを得た後に、当該チーズカードを液状乳性食品と共に緩やかに加熱しながらチーズカードを混練することを特徴とする、弾力性があるナチュラルチーズの製造方法。
[12]原料乳を、pH4〜7で凝乳させ、ホエイを排出してチーズカードを得た後に、当該チーズカードを液状乳性食品と共に内部加熱方式による加熱をしながらチーズカードを混練することを特徴とする、弾力性があるナチュラルチーズの製造方法。
[13]液状乳性食品が、生乳、脱脂乳、部分脱脂乳、脱塩脱脂乳、脱塩乳、成分調整乳、ホエイ、濃縮乳、脱脂濃縮乳、れん乳、クリーム、乳原料由来のパーミエイト、還元乳のいずれか1種または2種以上を含む、前記[11]または[12]に記載の弾力性があるナチュラルチーズの製造方法。
[14]内部加熱方式による加熱が、チーズカードの温度を50〜100℃に内部加熱方式による加熱することを特徴とする、前記[12]または[13]に記載の弾力性があるナチュラルチーズの製造方法。
[15]凝乳が、凝乳酵素により凝固させることを特徴とする、前記[11]〜[14]のいずれか一項に記載の弾力性があるナチュラルチーズの製造方法。
[16]内部加熱方式による加熱が、ジュール加熱またはマイクロウエーブ加熱であることを特徴とする、前記[12]〜[15]のいずれか一項に記載の弾力性があるナチュラルチーズの製造方法。
[17]弾力性があるナチュラルチーズが、パスタフィラータチーズであることを特徴とする、前記[11]〜[16]のいずれか一項に記載の弾力性があるナチュラルチーズの製造方法。
[18]原料乳が、生乳のタンパク質、脂質、炭水化物、灰分のいずれか1種または2種以上の濃度を調整することを特徴とする、前記[11]〜[17]のいずれか一項に記載の弾力性があるナチュラルチーズの製造方法。
[19]前記[11]〜[18]のいずれか一項に記載の弾力性があるナチュラルチーズの製造方法で製造した弾力性があるナチュラルチーズ。
[11]原料乳を、pH4〜7で凝乳させ、ホエイを排出してチーズカードを得た後に、当該チーズカードを液状乳性食品と共に緩やかに加熱しながらチーズカードを混練することを特徴とする、弾力性があるナチュラルチーズの製造方法。
[12]原料乳を、pH4〜7で凝乳させ、ホエイを排出してチーズカードを得た後に、当該チーズカードを液状乳性食品と共に内部加熱方式による加熱をしながらチーズカードを混練することを特徴とする、弾力性があるナチュラルチーズの製造方法。
[13]液状乳性食品が、生乳、脱脂乳、部分脱脂乳、脱塩脱脂乳、脱塩乳、成分調整乳、ホエイ、濃縮乳、脱脂濃縮乳、れん乳、クリーム、乳原料由来のパーミエイト、還元乳のいずれか1種または2種以上を含む、前記[11]または[12]に記載の弾力性があるナチュラルチーズの製造方法。
[14]内部加熱方式による加熱が、チーズカードの温度を50〜100℃に内部加熱方式による加熱することを特徴とする、前記[12]または[13]に記載の弾力性があるナチュラルチーズの製造方法。
[15]凝乳が、凝乳酵素により凝固させることを特徴とする、前記[11]〜[14]のいずれか一項に記載の弾力性があるナチュラルチーズの製造方法。
[16]内部加熱方式による加熱が、ジュール加熱またはマイクロウエーブ加熱であることを特徴とする、前記[12]〜[15]のいずれか一項に記載の弾力性があるナチュラルチーズの製造方法。
[17]弾力性があるナチュラルチーズが、パスタフィラータチーズであることを特徴とする、前記[11]〜[16]のいずれか一項に記載の弾力性があるナチュラルチーズの製造方法。
[18]原料乳が、生乳のタンパク質、脂質、炭水化物、灰分のいずれか1種または2種以上の濃度を調整することを特徴とする、前記[11]〜[17]のいずれか一項に記載の弾力性があるナチュラルチーズの製造方法。
[19]前記[11]〜[18]のいずれか一項に記載の弾力性があるナチュラルチーズの製造方法で製造した弾力性があるナチュラルチーズ。
本発明は、フレッシュ感およびミルク感を付与した、弾力性があるナチュラルチーズおよびその製造方法を提供することができる。
以下では、本発明を詳細に説明するが、本発明は、個々の態様には限定されない。
本発明の弾力性があるナチュラルチーズとは、引っ張ることで、餅の如く伸長する性質があり、噛み応えがあるナチュラルチーズのことをいい、クリームチーズよりも弾力性のあるナチュラルチーズ、例えば、パスタフィラータチーズ(モッツァレラチーズ、カチョカバロチーズ、スカモルツァチーズ、プロバローネチーズ、ストリングチーズなど)などが挙げられるが、これらに限定されない。また、本発明の弾力性があるナチュラルチーズとは、その製造中において、風味(例えば、熟成の風味など)や食感(例えば、クリーミーで、滑らかな食感など)を調節するために、弾力性がないナチュラルチーズを添加するチーズでもあり、これも含めて、本発明の弾力性があるナチュラルチーズという。なお、パスタフィラータチーズとは、その製造中において、パスタフィラータ(pasta filata)プロセスを必要とするチーズであり、パスタフィラータプロセスとは、適切なpHで、チーズカードを加熱しながら、大きな塊がなくなるまで捏ね上げて、物性が滑らかになるまで混練や展延することである。
本発明の弾力性があるナチュラルチーズは、例えば、以下の方法で製造(調製)される。すなわち、原料乳をレンネットなどの凝乳酵素などで凝固させ、乳酸菌や酸味料(乳酸など)などを添加して、pHを所定値の4〜7に調整してから、ホエイを排出して、チーズカードを得る。得られたチーズカードを液状乳性食品と共に緩やかに加熱しながらチーズカードを混練し、弾力性(ストレッチ性)を持たせる。
本発明の原料乳とは、未殺菌の生乳のことをいい、牛乳、羊乳、水牛乳、山羊乳などの獣乳であればよい。そして、本発明の原料乳では、その組成を調整することができる。例えば、クリームセパレーターなどを用いて、未殺菌の生乳から脱脂乳およびクリームを分離し、これら脱脂乳およびクリームを様々な混合比率で配合して、乳脂肪の含量を調整することができる。また、公知の分離膜などを用いて、ミネラル、ビタミン、乳糖、乳タンパク質、乳脂肪などを分離し、これらの成分を混合比率で配合して、これらの成分の含量を調整することもできる。とくに、フレッシュ感およびミルク感を付与する場合には、これらの付与につながるよう、生乳のタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンおよびミネラルからなる群から選択される1種または2種以上の濃度を所定の値に調整することもできる。例えば、ミルク感を高めるためには、原料乳中の乳タンパク質、脂質(乳脂肪)、炭水化物(乳糖)の濃度を高めることができる。また、フレッシュ感を高めるためには、原料乳の濃度を調整する際に、加熱臭などを発生させないよう、冷蔵状態などで十分に冷却された状態で前記の方法などで調整すること、および/または凍結濃縮された乳原料を添加して調整することなどができる。
本発明の原料乳は、前記の通り、その乳脂肪の含量を調整することができる。原料乳中の乳脂肪分の含量は、全固形分中の乳脂肪分の割合で表すことができる。例えば、全固形分中の乳脂肪分の割合が低ければ、いわゆる低脂肪タイプのナチュラルチーズとなり、全固形分中の乳脂肪分の割合が高ければ、いわゆる高脂肪タイプのナチュラルチーズとなる。本発明の原料乳の全固形分中の乳脂肪分の割合は特に制限はないが、例えば、0〜80重量%、0〜70重量%、0.5〜65重量%、0.5〜60重量%、1〜55重量%、2〜55重量%、5〜55重量%、10〜55重量%、15〜55重量%、20〜55重量%、25〜55重量%、30〜55重量%、35〜55重量%である。このとき、好ましくは、20〜50重量%であり、さらに好ましくは、25〜45重量%であり、最も好ましくは、30〜40重量%である。
本発明の原料乳は、前記の通り、その乳タンパク質の含量を調整することができる。原料乳中の乳タンパク質の含量は、例えば、1〜10重量%、1.5〜9重量%、1.75〜8重量%、2〜7重量%、2.25〜6重量%、2.5〜5.5重量%、2.75〜5重量%、3〜4.5重量%、3.5〜4.5重量%である。このとき、好ましくは、1.5〜9重量%、より好ましくは、2〜7重量%、さらに好ましくは、2.5〜5.5重量%、さらに好ましくは、3〜4.5重量%、さらに好ましくは、3.5〜4.5重量%である。
本発明において、原料乳を凝乳する方法では、公知の方法を使用することができる。例えば、原料乳にレンネットなどの凝乳酵素を添加(配合)する方法、原料乳のpHを調整してから加熱する方法などを使用することができる。
本発明において、乳酸菌による発酵、および/または酸の添加により、原料乳を凝乳するpHを調整することができる。ここで、本発明の乳酸菌では、ナチュラルチーズで使用することができる乳酸菌であればよく、その属および種は任意であり、例えば、ラクチス菌、クレモリス菌、ブルガリア菌、サーモフィラス菌などの公知の乳酸菌を挙げることができる。酸による添加の場合、乳酸、酢酸、クエン酸、リン酸などの、食品および/または食品添加物で使用している公知の酸を原料乳に直接添加することもできる。本発明において、凝乳されたチーズカードでは、例えば、pHが4〜7、pHが4.2〜6.8、pHが4.4〜6.7、pHが4.6〜6.4、pHが4.8〜6.2、pHが5〜6、pHが5.0〜5.6、pHが5.2〜5.8、pHが5.4〜5.6である。このとき、好ましくは、pHが4〜7、より好ましくは、pHが4.4〜6.7、さらに好ましくは、pHが4.8〜6.2、さらに好ましくは、pHが5〜6である。
本発明において、チーズカードを液状乳性食品と共に緩やかに加熱しながら混練することにより、フレッシュ感およびミルク感を付与した、弾力性があるナチュラルチーズを調製することができる。
本発明において、チーズカードを緩やかに加熱する方法では、極度の焦げ臭、および/または褐変化を防ぐ方法であれば、その方法や条件は特に制限されない。チーズカードを緩やかに加熱する方法として、例えば、内部加熱方式(ジュール加熱方式、マイクロウエーブ加熱方式)、高温でない温水をジャケットなどに通水しながら加熱する間接加熱方式などがある。例えば、ジュール加熱方式を用いて、チーズカードを液状乳性食品と共に加熱して混練する場合、チーズカードに電気を通電することにより、迅速で均一に加熱することができ、フレッシュ感およびミルク感を向上させた、弾力性があるナチュラルチーズを調製することができる。ここでいう、ジュール加熱方式とは、通電加熱、オーミックヒーティングなどとも称されているが、対象物に電気を通電して加熱する方法であれば、加熱方式の名称に関係なく、本発明でいう内部加熱方式に該当することは言うまでもない。また、例えば、マイクロウエーブ加熱方式を用いて、チーズカードを液状乳性食品と共に加熱して混練する場合にも、同様にして、フレッシュ感およびミルク感を向上させた、弾力性があるナチュラルチーズを調製することができる。ここでいう、マイクロウエーブ加熱方式とは、電磁加熱、電子レンジ加熱などとも称されているが、対象物にマイクロ波を当てて対象物質を加熱する方法であれば、加熱方式の名称に関係なく、本発明でいう内部加熱方式に該当することは言うまでもない。
本発明において、チーズカードを加熱して混練する方法では、極度の焦げ臭、および/または褐変化を防ぐ方法であれば、その温度は特に制限されない。本発明において、チーズカードを加熱混練する温度は、チーズカードの温度として、20℃、25℃、30℃、35℃、40℃、45℃、50℃、55℃および57℃のいずれか1つを下限値とし、100℃、95℃、90℃、85℃、80℃、75℃、70℃、65℃、63℃および60℃のいずれか1つを上限値とする温度範囲であればよく、例えば、30〜100℃、35〜90℃、40〜80℃、45〜70℃、50〜65℃、55〜65℃である。好ましくは、45℃〜65℃であり、さらに好ましくは、50〜63℃であり、さらに好ましくは、57〜63℃である。
本発明において、チーズカードおよび液状乳性食品では、これらを混練することにより、弾力性がある食感となり、本発明でいう弾力性があるナチュラルチーズになる。例えば、ジュール加熱方式を用いて、チーズカードを液状乳性食品と共に加熱して混練する場合、過度な加熱とならないよう、その通電量(電力、電圧など)は適宜調節することができる。また、例えば、マイクロウエーブ加熱方式を用いて、チーズカードを液状乳性食品と共に加熱して混練する場合にも、同様にして、過度な加熱とならないよう、その出力などは適宜調節することができる。
本発明において、液状乳性食品とは、乳成分の含まれている液状の食品、すなわち、乳原料の含まれている液状の食品であれば、特に制限はない。例えば、生乳、脱脂乳、部分脱脂乳、脱塩脱脂乳、成分調整乳、ホエイ、濃縮乳、脱脂濃縮乳、れん乳、クリーム、乳原料由来のパーミエイト、還元乳、還元脱脂乳、還元ホエイなどがあるが、これに限られない。これらは1種類または2種類以上を組み合わせて用いることができる。また、加工された原料(粉乳、バター、濃縮乳、れん乳、乳糖、乳清ミネラルなど)を改めて還元して液状化した還元乳も使用することができる。例えば、ナチュラルチーズの製造で排出されたホエイを液状乳性食品として、チーズカードと共に加熱し、混練することは、原料乳からの収率の低下を抑制する点で有効である。
本発明において、風味(例えば、熟成の風味など)や食感(例えば、クリーミーで、滑らかな食感など)を調節するために、弾力性がないナチュラルチーズ(弾力性がないナチュラルチーズを製造するためのチーズカードを含む)を添加(配合)することができる。例えば、チーズカード(弾力性があるナチュラルチーズを製造するためのチーズカード)などを混練する前に、弾力性がないナチュラルチーズを添加して、チーズカードなどと共に混練する方法、チーズカードなどを混練した後に、弾力性がないナチュラルチーズを添加する方法などがある。
本発明の弾力性があるナチュラルチーズでは、前記の混練後に、塩分を調整することができる。このとき、塩分の調整方法として、例えば、混練後の弾力性があるナチュラルチーズに食塩などを添加して加塩する方法、前記の液状乳性食品に加塩して混練すると同時に加塩する方法、混練後の弾力性があるナチュラルチーズを塩水に浸漬する方法などがあるが、どの工程においても塩分を調整することができる。
本発明の弾力性があるナチュラルチーズでは、例えば、水モッツァレラのように、公知の保存液に浸漬した状態で保存をしてもよい。このとき、その保存性が確保できれば、その保存液は特に制限されない。なお、公知の保存液として、塩化ナトリウム、塩化カルシウムなどを添加した水(塩水)が代表的であるが、その他の原料も添加することができる。
本発明の弾力性があるナチュラルチーズでは、従来のモッツァレラチーズと比べて、フレッシュ感およびミルク感が向上しているため、そのまま食することができる。また、本発明の弾力性があるナチュラルチーズでは、従来のモッツァレラチーズと比べて、様々な料理やデザートなどの素材として加工したときに、その料理やデザートにもフレッシュ感およびミルク感を付与することができる。したがって、本発明の弾力性があるナチュラルチーズでは、その後の加工などは特に制限されない。
本発明の弾力性があるナチュラルチーズには、本発明の効果が損なわれない限り、その製造工程において、本発明で規定していない新たな工程を任意に付加することができる。
本発明の弾力性があるナチュラルチーズには、本発明の効果が損なわれない限り、本発明で規定していない食品原料および/または食品添加物を任意に添加することができる。
実施例
以下では、実施例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、これにより限定されない。
以下では、実施例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、これにより限定されない。
[実施例1]
一般的なナチュラルチーズの製造方法に準じて、殺菌して33℃まで冷却した原料乳に乳酸(10%乳酸)を添加してpH5.5まで調整し、その後に調整した原料乳にレンネット(RENCO社製(ニュージーランド))を46ppmとなるよう添加した。レンネットを添加した原料乳を40分間静置してチーズカードを形成させ、チーズカードを7mmの立方体にカッティングしてから再び30分間の静置をした。その後、ホエイを排出し、チーズカードを得た。得られたチーズカードを、排出したホエイと共に、電極リングと絶縁パイプを備えたジュール加熱装置で、電極リング間に電圧を200〜400Vの範囲で印加しながら、チーズカードの温度を33℃から57℃まで昇温させ、一般的なモッツァレラチーズの製法で採用されている混練処理をし、モッツァレラチーズを調製した。混練したモッツァレラチーズに、塩分濃度が0.6重量%となるように乾塩を混ぜ込み、丸型に成形した。成形されたモッツァレラチーズを、チーズ重量あたり当量の0.5重量%塩化ナトリウムの保存液に入れ、冷蔵保存した。得られたモッツァレラチーズの外観は良好であった。
一般的なナチュラルチーズの製造方法に準じて、殺菌して33℃まで冷却した原料乳に乳酸(10%乳酸)を添加してpH5.5まで調整し、その後に調整した原料乳にレンネット(RENCO社製(ニュージーランド))を46ppmとなるよう添加した。レンネットを添加した原料乳を40分間静置してチーズカードを形成させ、チーズカードを7mmの立方体にカッティングしてから再び30分間の静置をした。その後、ホエイを排出し、チーズカードを得た。得られたチーズカードを、排出したホエイと共に、電極リングと絶縁パイプを備えたジュール加熱装置で、電極リング間に電圧を200〜400Vの範囲で印加しながら、チーズカードの温度を33℃から57℃まで昇温させ、一般的なモッツァレラチーズの製法で採用されている混練処理をし、モッツァレラチーズを調製した。混練したモッツァレラチーズに、塩分濃度が0.6重量%となるように乾塩を混ぜ込み、丸型に成形した。成形されたモッツァレラチーズを、チーズ重量あたり当量の0.5重量%塩化ナトリウムの保存液に入れ、冷蔵保存した。得られたモッツァレラチーズの外観は良好であった。
[実施例2]
一般的なナチュラルチーズの製造方法に準じて、殺菌して33℃まで冷却した原料乳に乳酸(10%乳酸)を添加してpH5.5まで調整し、その後に調整した原料乳にレンネット(RENCO社製(ニュージーランド))を46ppmとなるよう添加した。レンネットを添加した原料乳を40分間静置してチーズカードを形成させ、チーズカードを7mmの立方体にカッティングしてから再び30分間の静置をした。その後、ホエイを排出し、チーズカードを得た。得られたチーズカードを、排出したホエイと共に、出力500Wの電子レンジによる加熱をして、チーズカードの温度を33℃から57℃まで昇温させ、一般的なモッツァレラチーズの製法で採用されている混練処理をし、モッツァレラチーズを調製した。混練したモッツァレラチーズに、塩分濃度が0.6重量%となるように乾塩を混ぜ込み、丸型に成形した。成形されたモッツァレラチーズを、チーズ重量あたり当量の0.5重量%塩化ナトリウムの保存液に入れ、冷蔵保存した。得られたモッツァレラチーズの外観は良好であった。
一般的なナチュラルチーズの製造方法に準じて、殺菌して33℃まで冷却した原料乳に乳酸(10%乳酸)を添加してpH5.5まで調整し、その後に調整した原料乳にレンネット(RENCO社製(ニュージーランド))を46ppmとなるよう添加した。レンネットを添加した原料乳を40分間静置してチーズカードを形成させ、チーズカードを7mmの立方体にカッティングしてから再び30分間の静置をした。その後、ホエイを排出し、チーズカードを得た。得られたチーズカードを、排出したホエイと共に、出力500Wの電子レンジによる加熱をして、チーズカードの温度を33℃から57℃まで昇温させ、一般的なモッツァレラチーズの製法で採用されている混練処理をし、モッツァレラチーズを調製した。混練したモッツァレラチーズに、塩分濃度が0.6重量%となるように乾塩を混ぜ込み、丸型に成形した。成形されたモッツァレラチーズを、チーズ重量あたり当量の0.5重量%塩化ナトリウムの保存液に入れ、冷蔵保存した。得られたモッツァレラチーズの外観は良好であった。
[比較例1]
一般的なナチュラルチーズの製造方法に準じて、殺菌して33℃まで冷却した原料乳に乳酸(10%乳酸)を添加してpH5.5まで調整し、その後に調整した原料乳にレンネット(RENCO社製(ニュージーランド))を46ppmとなるよう添加した。レンネットを添加した原料乳を40分間静置してチーズカードを形成させ、チーズカードを7mmの立方体にカッティングしてから再び30分間の静置をした。その後、ホエイを排出し、チーズカードを得た。得られたチーズカードを、85℃の温水の中で、チーズカードの温度を33℃から57℃まで昇温させ、一般的なモッツァレラチーズの製法で採用されている混練処理をし、モッツァレラチーズを調製した。混練したモッツァレラチーズに、塩分濃度が0.6重量%となるように乾塩を混ぜ込み、丸型に成形した。成形されたモッツァレラチーズを、チーズ重量あたり当量の0.5重量%塩化ナトリウムの保存液に入れ、冷蔵保存した。得られたモッツァレラチーズの外観は良好であった。
一般的なナチュラルチーズの製造方法に準じて、殺菌して33℃まで冷却した原料乳に乳酸(10%乳酸)を添加してpH5.5まで調整し、その後に調整した原料乳にレンネット(RENCO社製(ニュージーランド))を46ppmとなるよう添加した。レンネットを添加した原料乳を40分間静置してチーズカードを形成させ、チーズカードを7mmの立方体にカッティングしてから再び30分間の静置をした。その後、ホエイを排出し、チーズカードを得た。得られたチーズカードを、85℃の温水の中で、チーズカードの温度を33℃から57℃まで昇温させ、一般的なモッツァレラチーズの製法で採用されている混練処理をし、モッツァレラチーズを調製した。混練したモッツァレラチーズに、塩分濃度が0.6重量%となるように乾塩を混ぜ込み、丸型に成形した。成形されたモッツァレラチーズを、チーズ重量あたり当量の0.5重量%塩化ナトリウムの保存液に入れ、冷蔵保存した。得られたモッツァレラチーズの外観は良好であった。
[官能評価試験]
実施例1、実施例2および比較例1について、専門パネラーの5名で、モッツァレラチーズの官能評価を実施した。この官能評価では、ミルク風味、食感を評価の項目とし、「5、4、3、2、1」の5段階で評価の程度を表現した。ここでいう、ミルク風味とは、口に含んだミルクの風味(香味や呈味など)の強さを意味し、評価5が「極めて良好」、評価4が「良好」、評価3が「製品として許容できるレベル」、評価2が「不良」、評価1が「極めて不良」を意味する。食感はモッツァレラチーズとしての適当な食感を意味し、評価5が「極めて良好」、評価4が「良好」、評価3が「製品として許容できるレベル」、評価2が「不良」、評価1が「極めて不良」を意味する。これらのモッツァレラチーズの官能評価における専門パネラーの5名の平均値を表1に示した。なお、この官能評価は、冷蔵保存の開始から4日後に実施した。
実施例1、実施例2および比較例1について、専門パネラーの5名で、モッツァレラチーズの官能評価を実施した。この官能評価では、ミルク風味、食感を評価の項目とし、「5、4、3、2、1」の5段階で評価の程度を表現した。ここでいう、ミルク風味とは、口に含んだミルクの風味(香味や呈味など)の強さを意味し、評価5が「極めて良好」、評価4が「良好」、評価3が「製品として許容できるレベル」、評価2が「不良」、評価1が「極めて不良」を意味する。食感はモッツァレラチーズとしての適当な食感を意味し、評価5が「極めて良好」、評価4が「良好」、評価3が「製品として許容できるレベル」、評価2が「不良」、評価1が「極めて不良」を意味する。これらのモッツァレラチーズの官能評価における専門パネラーの5名の平均値を表1に示した。なお、この官能評価は、冷蔵保存の開始から4日後に実施した。
表1より、ミルク風味の評価の項目においては、その平均値は、実施例1では4.4、実施例2では4.2、比較例1では3.0であった。実施例1、および実施例2は比較例1よりもミルク感の強いフレッシュなモッツァレラチーズであることがわかった。また、表2より、食感の項目においては、その平均値は、実施例1では4.2、実施例2では4.0、比較例1では3.8であった。実施例1、実施例2、比較例1は弾力性のあるモッツァレラチーズとして同等の食感であることがわかった。
本発明の弾力性があるナチュラルチーズおよびその製造方法において、ホエイを排出してチーズカードを得た後に、当該チーズカードを液状乳性食品と共に緩やかに加熱しながら、チーズカードを混練することにより、フレッシュ感およびミルク感を向上させた、弾力性があるナチュラルチーズとなることを見出した。つまり、原料乳のpHを4〜7にして凝乳させ、ホエイを排出して、チーズカードを得た後に、当該チーズカードを液状乳性食品と共に緩やかに加熱しながら、チーズカードを混練することにより、フレッシュ感およびミルク感を向上させた、弾力性があるナチュラルチーズとなることを見出した。弾力性という独特の食感を維持しつつ、フレッシュチーズらしいフレッシュ感およびミルク感が向上した、嗜好性が高くて、弾力性があるナチュラルチーズを連続的に製造(大量生産)できる。
表1より、ミルク風味の評価の項目においては、その平均値は、実施例1では4.4、実施例2では4.2、比較例1では3.0であった。実施例1、および実施例2は比較例1よりもミルク感の強いフレッシュなモッツァレラチーズであることがわかった。また、表1より、食感の項目においては、その平均値は、実施例1では4.0、実施例2では3.8、比較例1では4.2であった。実施例1、実施例2、比較例1は弾力性のあるモッツァレラチーズとして同等の食感であることがわかった。
Claims (10)
- チーズカードを混練することを含むナチュラルチーズを製造する方法であって、チーズカードを液状乳性食品中で混練する工程を含む、前記方法。
- チーズカードが、原料乳をpH4〜7で凝乳させ、ホエイを排出して調製される、請求項1に記載の方法。
- チーズカードが、原料乳を凝乳酵素により凝乳させ、ホエイを排出して調製される、請求項1または2に記載の方法。
- 液状乳性食品が、生乳、殺菌乳、脱塩乳、脱脂乳、部分脱脂乳、脱塩脱脂乳、成分調整乳、ホエイ、濃縮乳、脱脂濃縮乳、れん乳、クリーム、乳原料由来のパーミエイト、還元乳、還元脱脂乳および還元ホエイからなる群から選択される1種または2種以上を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- チーズカードの温度を50〜100℃にして、チーズカードを液状乳性食品中で混練する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
- チーズカードおよび液状乳性食品を内部加熱方式により加熱しながら混練する、請求項5に記載の方法。
- 内部加熱方式が、ジュール加熱方式またはマイクロウエーブ加熱方式である、請求項6に記載の方法。
- ナチュラルチーズが、パスタフィラータチーズである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
- 原料乳が、生乳のタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンおよびミネラルからなる群から選択される1種または2種以上の成分の濃度が調整されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法で製造したナチュラルチーズ。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014197286 | 2014-09-26 | ||
JP2014197286 | 2014-09-26 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016550306A Division JP6224260B2 (ja) | 2014-09-26 | 2015-09-18 | 弾力性があるナチュラルチーズの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018019693A true JP2018019693A (ja) | 2018-02-08 |
Family
ID=55581123
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016550306A Active JP6224260B2 (ja) | 2014-09-26 | 2015-09-18 | 弾力性があるナチュラルチーズの製造方法 |
JP2017152184A Pending JP2018019693A (ja) | 2014-09-26 | 2017-08-07 | 弾力性があるナチュラルチーズの製造方法 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016550306A Active JP6224260B2 (ja) | 2014-09-26 | 2015-09-18 | 弾力性があるナチュラルチーズの製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP6224260B2 (ja) |
WO (1) | WO2016047596A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016063808A (ja) * | 2014-09-19 | 2016-04-28 | 株式会社明治 | 風味が良い包餡型ナチュラルチーズおよびその製造方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6941921B2 (ja) * | 2016-03-17 | 2021-09-29 | 株式会社明治 | 内部加熱を用いたチーズの製造方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01148147A (ja) * | 1987-12-03 | 1989-06-09 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | 食品素材を均一に分散して含有するパスタフイラタチーズ及びその調製方法 |
JP2004508840A (ja) * | 2000-09-22 | 2004-03-25 | ニュージーランド デアリー ボード | 増粘剤を含むチーズの製造方法 |
WO2004095936A1 (ja) * | 2003-04-30 | 2004-11-11 | Morinaga Milk Industry Co., Ltd. | チーズの製造方法 |
JP2010148473A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Taisei Kisetsu Kk | チーズの製造方法並びにその装置 |
US20140170276A1 (en) * | 2012-12-13 | 2014-06-19 | Johnson Industries International, Inc. | Methods and apparatuses for making pasta filata |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8241690B2 (en) * | 2008-11-14 | 2012-08-14 | Kraft Foods Global Brands Llc | Method of making fresh cheese with enhanced microbiological safety |
-
2015
- 2015-09-18 WO PCT/JP2015/076684 patent/WO2016047596A1/ja active Application Filing
- 2015-09-18 JP JP2016550306A patent/JP6224260B2/ja active Active
-
2017
- 2017-08-07 JP JP2017152184A patent/JP2018019693A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01148147A (ja) * | 1987-12-03 | 1989-06-09 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | 食品素材を均一に分散して含有するパスタフイラタチーズ及びその調製方法 |
JP2004508840A (ja) * | 2000-09-22 | 2004-03-25 | ニュージーランド デアリー ボード | 増粘剤を含むチーズの製造方法 |
WO2004095936A1 (ja) * | 2003-04-30 | 2004-11-11 | Morinaga Milk Industry Co., Ltd. | チーズの製造方法 |
JP2010148473A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Taisei Kisetsu Kk | チーズの製造方法並びにその装置 |
US20140170276A1 (en) * | 2012-12-13 | 2014-06-19 | Johnson Industries International, Inc. | Methods and apparatuses for making pasta filata |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016063808A (ja) * | 2014-09-19 | 2016-04-28 | 株式会社明治 | 風味が良い包餡型ナチュラルチーズおよびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6224260B2 (ja) | 2017-11-01 |
WO2016047596A1 (ja) | 2016-03-31 |
JPWO2016047596A1 (ja) | 2017-04-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6479879B2 (ja) | チーズおよびその調製 | |
RU2741528C2 (ru) | Способ получения подкисленного белкового продукта из казеина и полученный таким образом продукт | |
RU2636351C2 (ru) | Сыр и его получение | |
JP2004508840A (ja) | 増粘剤を含むチーズの製造方法 | |
AU2007336286A1 (en) | A method for producing cheese | |
JP2016052321A (ja) | チーズおよびその製造方法 | |
JP6224260B2 (ja) | 弾力性があるナチュラルチーズの製造方法 | |
RU2612157C1 (ru) | Способ получения мягкого сычужного сыра | |
JP6941921B2 (ja) | 内部加熱を用いたチーズの製造方法 | |
AU2014279967B2 (en) | Cheese and method for its manufacturing | |
JP6677990B2 (ja) | 風味が良い包餡型ナチュラルチーズおよびその製造方法 | |
JP3409026B2 (ja) | 耐熱性及び耐水性を有するナチュラルチーズ及びその製造方法 | |
WO2016043177A1 (ja) | 耐熱保形性を有するナチュラルチーズおよびその製造方法 | |
KR101210959B1 (ko) | 수리미를 함유한 치즈 및 이의 제조방법 | |
JP7372791B2 (ja) | 低脂肪フレッシュチーズおよびその製造方法 | |
RU2575101C1 (ru) | Способ производства мягкого сыра | |
JP2024123747A (ja) | 低脂肪チーズの製造方法 | |
EP2568817B1 (en) | Method of obtaining fresh spun cheese |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180803 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180927 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20190221 |