JP2018006564A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】SiC n+型基板を使って、p+/p-/n+型構造を実現し、一素子で高電圧を保持でき、オン抵抗を小さく保ったまま、高電圧で短時間のパルスを発生させることを可能にする。【解決手段】n+型炭化珪素基板12のおもて面に第1p-型炭化珪素層1をエピタキシャル成長により形成し、第1p-型炭化珪素層1の、n+型炭化珪素基板12側に対して反対側に、第1p-型炭化珪素層1より不純物濃度の低い第2p-型炭化珪素層2をエピタキシャル成長により形成する。次に、第2p-型炭化珪素層2の、n+型炭化珪素基板12に対して反対側に、より厚さが薄いn型炭化珪素層3を形成し、n+型炭化珪素基板12を除去する。【選択図】図1
Description
この発明は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関する。
高耐圧、大電流を制御するパワー半導体素子の材料としては、従来シリコン(Si)単結晶が用いられている。シリコンパワー半導体素子にはいくつかの種類があり、用途に合わせてそれらが使い分けられているのが現状である。例えば、PiNダイオード(P−intrinsic−N diode)やバイポーラトランジスタ、さらにIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)は、いわゆるバイポーラ型デバイスである。これら素子は、電流密度は多く取れるものの高速でのスイッチングができず、バイポーラトランジスタは数kHzが、IGBTでは20kHz程度の周波数がその使用限界である。一方パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:絶縁ゲート型電解効果トランジスタ)は、大電流は取れないものの、数MHzまでの高速で使用できる。しかしながら、市場では大電流と高速性を兼ね備えたパワーデバイスへの要求は強く、シリコンIGBTやパワーMOSFETなどの改良に力が注がれ、現在ではほぼシリコン材料物性限界に近いところまで開発が進んできた。
またパワー半導体素子の観点からの材料検討も行われ、炭化珪素(SiC)が次世代のパワー半導体素子として、低オン電圧、高速・高温特性に優れた素子であることから、最近特に注目を集めている。というのも、SiCは化学的に非常に安定な材料であり、バンドギャップが3eVと広く、高温でも半導体として極めて安定的に使用できる。また、最大電界強度もシリコンより1桁以上大きいからである。SiCはシリコンにおける材料限界を超える可能性大であることからパワー半導体用途で今後の伸長が大きく期待される。特に、耐圧10kVを超えるような電力ならびにパルスパワーなどの超高耐圧用途では、バイポーラデバイスであるPiNダイオードへの期待も集まっている。
パルスパワー用途では、非常に短時間で高電圧のパルス電圧を必要としている。このパルス電圧を発生させるためにダイオードの逆回復特性を利用するのが一般的である。通常の高耐圧ダイオードであるPiNダイオードは、素子の破壊防止ならびにノイズ発生防止の観点から、その逆回復動作時の電圧・電流波形は、いわゆるソフトリカバリ波形が好まれる。これはパルスパワー用途で望まれる波形とは全く逆のもので、逆回復電流を小さく抑え、かつ電圧の発生も極力小さくするというものである。世の中に存在するPiNダイオードはほとんどがこのソフトリカバリ動作を目指した設計となっている。したがって、このソフトリカバリ特性を得るために設計されたPiNダイオードをパルスパワーに適用しても、当然ながら所望の特性を得ることができない。
以上の理由から、このパルスパワー用途に用いられているスイッチング素子にPiNダイオードを用いる例は少なく、クライストロンやサイラトロンなどの真空管が主に使われている。これは、パルスパワー用途の電源に用いられるスイッチング素子には、例えば10,000Vを超える超高電圧が印加されるが、現在主流のシリコンPiNダイオードではなかなかこれだけの高電圧に耐えるものが極めて少ない。そのため前述したクライストロンやサイラトロンが用いられている。しかしながら、これらクライストロンやサイラトロンは高速高電圧パルスを発生することは可能ではあるが、もともとは真空管のため、そのメンテナンスに極めて手間がかかること、寿命が短いこと、さらには非常に高価であることが課題となっている。よって、何とか半導体をスイッチング素子に適用するという試みもされている。例えばシリコンPiN構造を用いた、Drift Step Recovery Diode(ドリフトステップ回復ダイオード:DSRD)が開発され(例えば、非特許文献1参照)、一部加速器の電源に搭載されているようである。このDSRDは通常多く市販されているシリコンPiNダイオードとは異なる設計となっており、例えばPiN構造のp型層の拡散深さが100μm以上の深い層になっている。通常のPiNダイオードでは、上記p型層は数μm(おおよそ5μm以下)となっており、この深い層の形成が高速パルス発生のキーポイントとなっている。しかしながら、パルスパワー用途では、このスイッチング素子に大きな電圧が印加されるため、DSRDを適用する場合には素子を例えば10個程度直列に接続し印加される超高電圧に耐えるような設計にしなくてはならない。これにより、10,000Vを超える超高電圧には耐えるものの、電流導通時の抵抗が大きくなってしまい電源としての効率が低下することが課題となる。
さらに、最近では炭化珪素を半導体材料として用いたPiNダイオードの研究も行われている。例えば、ロシアのグループは、n+型SiC基板上に高電圧保持層であるp-型層をエピタキシャル成長させ、さらにその上にp+型層を形成する構造(p+/p-/n+型構造)を発表している(例えば、非特許文献2、3参照)。図9は、従来のSiC−PiNダイオードの構造を示す断面図である。図9において、符号101〜106は、それぞれ、n+型炭化珪素基板、n-型炭化珪素層、p型炭化珪素層、p+型炭化珪素層、アノード電極およびカソード電極である。また、符号111〜116は、それぞれ、p+型炭化珪素基板、p-型炭化珪素層、n型炭化珪素層、n+型炭化珪素層、アノード電極およびカソード電極である。SiCを使ったPiNダイオードの場合、高速・高電圧パルスを発生させるためのPiNダイオードの設計として、図9(a)に示す通常のp+/n-/n+型構造よりも、図9(b)に示すp+/p-/n+型構造のほうが良いということが知られている(例えば、非特許文献4参照)。これはSiCではシリコンのように不純物層を、100μmといった深い層を拡散で形成することが困難なため、前述のシリコンDSRDのような構造が不可能であり、そのため同様の効果を得るためにp+/p-/n+型構造を、不純物を拡散しないプロセスで作成している。
非特許文献3によると、パルス電圧の立ち上がり時間が900psecと高速で、しかもピーク電圧10,000Vを超える高電圧パルスを発生させることに成功している。しかしながら、これらの文献で示された素子構造では、前述のシリコンDSRD同様、8個の素子を直列に接続した構造となっており、電流導通時の抵抗も高い。非特許文献2によると、このSiC−PiNダイオードのn+型基板上に形成された前記p-型層の厚さを9μmとしている。その結果、一素子当たりの素子耐圧はシリコン素子並みの1,000V程度低いため、8個の素子を直列に接続しなくてはならない。では、なぜ前記p-型層を例えば、100μmのような厚膜に形成しなかったのか?これは、pn接合の形成されている深さと、素子耐圧を保持する周辺耐圧構造の形成に関係がある。図10は、従来のSiC−PiNダイオードの周辺耐圧領域の構造を示す断面図である。図10に示すように、高耐圧半導体素子は、素子構造が形成されオン状態のときに電流が流れる活性領域20の他に、活性領域20の周囲を囲んで耐圧を保持する周辺耐圧構造30を形成しなくてはならない。周辺耐圧構造30は、例えば、接合終端(JTE:Junction Termination Extension)構造として、隣接して配置した第1JTE領域117、第2JTE領域118が設けられている。また、第2JTE領域118の外側(チップ端部側)にチャネルストッパとして機能するn+型領域119が設けられている。SiCの場合は不純物の拡散プロセスが使えないので、図10に示すようにSiCの一部をメサエッチングして周辺耐圧構造30を形成する。この時重要なことが、素子耐圧を保持するpn接合までの深さをエッチングしなくてはならないことである。SiCは非常にエッチングが難しい材料であることが知られており、特に20μm以上のエッチングプロセスは不可能に近い。非特許文献2に記載された素子も、p-型層が例えば100μmと厚ければ一素子で耐圧10,000V以上を保持できる能力は理屈上あるが、pn接合が素子表面から100μmと深くなってしまうため、実際の素子を作るとなると周辺耐圧構造30を形成する際のSiCのエッチングが事実上できない。そのため、仕方なくp-型層の厚さをエッチングが可能な約9μmと設定したと考えられる。
本来であれば、SiC p+型基板を使えばその上に厚いp-型層(例えば、100μm)/薄いn型層(例えば、2μm)を形成することで、pn接合は表面からわずか2μmのところに形成され、上記のような問題は発生しない。しかし現在実用に供するだけの、例えば直径4インチ以上の、大口径で低抵抗のSiC p+型基板は存在していない。よって、現在使用できるSiC n+型基板を使ってp+/p-/n+型構造を実現しようとすると上述のように耐圧保持層であるp-型層の厚さを厚くできず、一素子で高耐圧特性が示せないため、前述のような素子を積層する構造にする必要が出てくるのである。
I.V.Grekhov et al,Solid−StateElectronics,vol.28,pp.597−599,(1985)
A.V.Afanasyev et al,MaterialScienceForum,vol.821−823,pp.632−635,(2015)
V.A.llyin et al,Abstract of ICSCRM2015
I.V.Grekhov et al,Solid−StateElectronics,vol.47,pp.1769−1774,(2003)
SiCはシリコンにおける材料限界を超える可能性大であることからパワー半導体用途、特に高耐圧用途で今後の伸長が大きく期待される。しかしながら、実用に供するだけの大口径で低抵抗のSiC p+型基板は存在しない。従って、この発明は、SiC n+型基板を使って、p+/p-/n+型構造を実現し、一素子で高電圧を保持でき、オン抵抗を小さく保ったまま、高電圧で短時間のパルスを発生させることが可能な半導体装置および半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するため、この発明にかかる半導体装置は、次の特徴を有する。半導体装置は、第1導電型の第1半導体層と、第1導電型の第2半導体層と、第2導電型の第3半導体層と、第1電極と、第2電極と、を備える。第1導電型の第2半導体層は、前記第1半導体層上に設けられ、前記第1半導体層より不純物濃度が低い。第2導電型の第3半導体層は、前記第2半導体層の、前記第1半導体層側に対して反対側に設けられ、前記第1半導体層および前記第2半導体層よりも厚さが薄い。第1電極は、前記第1半導体層の、前記第2半導体層側に対して反対側に設けられ、第2電極は、前記第3半導体層の、前記第2半導体層側に対して反対側に設けられる。前記第1半導体層の厚さは50μm以上である。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第1半導体層の厚さが80μm以上であることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第3半導体層と前記第2電極との間に設けられた、前記第3半導体層より不純物濃度の高い第2導電型の第4半導体層と、前記第1半導体層と前記第1電極との間に設けられた、前記第1半導体層より不純物濃度の高い第1導電型の第5半導体層と、をさらに備えることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第1導電型はp型、前記第2導電型はn型であることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記半導体層の半導体材料は、炭化珪素であることを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するため、この発明にかかる半導体装置の製造方法は、次の特徴を有する。まず、炭化珪素基板のおもて面に第1導電型の第1半導体層をエピタキシャル成長により、形成する第1工程を行う。次に、前記第1半導体層の、前記炭化珪素基板側に対して反対側に、前記第1半導体層より不純物濃度の低い第1導電型の第2半導体層をエピタキシャル成長により、形成する第2工程を行う。次に、前記第2半導体層の、前記炭化珪素基板側に対して反対側に、前記第1半導体層および前記第2半導体層よりも厚さが薄い第2導電型の第3半導体層を形成する第3工程を行う。次に、前記炭化珪素基板を除去する第4工程を行う。次に、前記第1半導体層の、前記第2半導体層側に対して反対側に、第1電極を形成する第5工程を行う。次に、前記第3半導体層の、前記第2半導体層側に対して反対側に、第2電極を形成する第6工程を行う。前記第1工程は、前記第1半導体層の厚さを50μm以上に形成する。
また、この発明にかかる半導体装置の製造方法は、上述した発明において、前記第1工程は、前記第1半導体層の厚さを80μm以上に形成する。
また、この発明にかかる半導体装置の製造方法は、上述した発明において、前記第3工程の後、前記第4工程の前に、前記第3半導体層の、前記炭化珪素基板側に対して反対側に、前記第3半導体層より不純物濃度の高い第2導電型の第4半導体層を形成する工程と、前記第4工程の後、前記第5工程の前に、前記第1半導体層の、前記第2半導体層側に対して反対側に、前記第1半導体層より不純物濃度の高い第1導電型の第5半導体層を形成する工程と、をさらに備えることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置の製造方法は、上述した発明において、前記第1導電型はp型、前記第2導電型はn型であることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置の製造方法は、上述した発明において、前記半導体層の半導体材料は、炭化珪素であることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置の製造方法は、上述した発明において、前記炭化珪素基板の半導体材料は、n型の炭化珪素であることを特徴とする。
上述した発明によれば、n+型炭化珪素基板上に比較的厚い第1p-型炭化珪素層、比較的厚く、第1p-型炭化珪素層より不純物濃度の低い第2p-型炭化珪素層および比較的薄いn型炭化珪素層を形成後、n+型炭化珪素基板を除去することで、SiC n+型基板を活用し、高電圧を保持するpn接合が素子表面から2μm程度のところに位置し、さらには高電圧保持層であるp-型層の厚みを十分確保できるp+/p-/n+型構造を実現できる。これにより、周辺耐圧構造形成時のSiCメサエッチング深さは、たかだか2μm程度と十分プロセス可能なレベルで、素子が作成しやすくなる。このため、パルスパワー用途向けの超高耐圧PiNダイオードを、素子を直列に多段に接続することなく、一素子で高電圧を保持でき、オン抵抗を小さく保ったまま、高電圧で短時間のパルスを発生させることが可能となる。
本発明にかかる半導体装置および半導体装置の製造方法によれば、SiC n+型基板を使って、p+/p-/n+型構造を実現し、一素子で高電圧を保持でき、オン抵抗を小さく保ったまま、高電圧で短時間のパルスを発生させることが可能になるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置および半導体装置の製造方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。本明細書および添付図面においては、nまたはpを冠記した層や領域では、それぞれ電子または正孔が多数キャリアであることを意味する。また、nやpに付す+および−は、それぞれそれが付されていない層や領域よりも高不純物濃度および低不純物濃度であることを意味する。なお、以下の実施の形態の説明および添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本明細書では、ミラー指数の表記において、“−”はその直後の指数につくバーを意味しており、指数の前に“−”を付けることで負の指数をあらわしている。
(実施の形態)
本発明にかかる半導体装置は、シリコンよりもバンドギャップが広い半導体(以下、ワイドバンドギャップ半導体とする)を用いて構成される。ここでは、ワイドバンドギャップ半導体として例えば炭化珪素(SiC)を用いた半導体装置(炭化珪素半導体装置)の構造を例に説明する。図1は、実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の構造を示す断面図である。
本発明にかかる半導体装置は、シリコンよりもバンドギャップが広い半導体(以下、ワイドバンドギャップ半導体とする)を用いて構成される。ここでは、ワイドバンドギャップ半導体として例えば炭化珪素(SiC)を用いた半導体装置(炭化珪素半導体装置)の構造を例に説明する。図1は、実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の構造を示す断面図である。
図1に示すように、実施の形態にかかる半導体装置は、炭化珪素からなる半導体基体(以下、炭化珪素基体(半導体基板(半導体チップ))とする)40に、活性領域20と、活性領域20の周囲を囲む周辺耐圧領域30と、を備える。活性領域20は、オン状態のときに電流が流れる領域である。周辺耐圧領域30は、ドリフト領域の基体おもて面側の電界を緩和し耐圧を保持する領域である。
炭化珪素基体40は、第1p-型炭化珪素層(第1導電型の第1半導体層)1のおもて面に、第2p-型炭化珪素層(第1導電型の第2半導体層)2と、n型炭化珪素層(第2導電型の第3半導体層)3と、n+型炭化珪素層(第2導電型の第4半導体層)4と、を順に積層し、第1p-型炭化珪素層1の裏面にp型炭化珪素層(第1導電型の第5半導体層)5を積層してなる。
活性領域20には、炭化珪素基体40に第2p-型炭化珪素層2とn型炭化珪素層3からなるpn接合が設けられている。周辺耐圧領域30は、全域にわたってn型炭化珪素層3とn+型炭化珪素層4が除去され、炭化珪素基体40のおもて面に周辺耐圧領域30を活性領域20よりも低くした(アノード側に凹ませた)段差31が形成され、段差31の底面31aに第2p-型炭化珪素層2が露出されている。また、周辺耐圧領域30には、外側(チップ端部側)に配置されるほど不純物濃度を低くした第1JTE領域6、第2JTE領域7が隣接して設けられている。また、第2JTE領域7の外側(チップ端部側)にチャネルストッパとして機能するp+型領域8が設けられている。
第1p-型炭化珪素層1は、炭化珪素半導体装置では除去されたn+型炭化珪素基板12のおもて面に設けられ、エピタキシャル成長により形成される。第1p-型炭化珪素層1は、比較的厚く設けられており、例えば50μm以上であり、好ましくは80μm以上である。第1p-型炭化珪素層1の厚みは、プロセス中にウェハが割れることを防ぐために厚く設定している。
第2p-型炭化珪素層2は、第1p-型炭化珪素層1上に設けられ、第1p-型炭化珪素層1より不純物濃度が低くなるようにエピタキシャル成長により形成される。第2p-型炭化珪素層2は、比較的厚く設けられており、この厚さは、必要とする素子耐圧、例えば13,000V以上を確保するために設定される。n型炭化珪素層3は、第2p-型炭化珪素層2上に比較的薄く設けられ、エピタキシャル成長により形成される。n+型炭化珪素層4は、n型炭化珪素層3の内部に設けられ、イオン注入によりn型炭化珪素層3より不純物濃度が高くなるように形成される。n+型炭化珪素層4は、以下で説明するカソード電極10とのコンタクト抵抗を低減するために設けられている。p型炭化珪素層5は、第1p-型炭化珪素層1の内部、第2p-型炭化珪素層2側に対して反対側に設けられ、イオン注入により第1p-型炭化珪素層1より不純物濃度が高くなるように形成される。
フィールド酸化膜9は、炭化珪素基体40のおもて面側の全面に設けられている。カソード電極10は、フィールド酸化膜9に開口されたコンタクトホールを介して、n+型炭化珪素層4に接する。炭化珪素基体40の裏面には、p型炭化珪素層5上にアノード電極11が設けられている。
(実施の形態にかかる半導体装置の製造方法)
実施の形態にかかる半導体装置の製造方法について、半導体材料として炭化珪素を用い、縦型PiNダイオードを作製(製造)する場合を例に説明する。図2〜4は、実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。図2〜4には、1枚の炭化珪素ウェハ上に作りこまれる複数の半導体チップのうちの1個の有効チップとなる領域の製造途中の状態を示す。
実施の形態にかかる半導体装置の製造方法について、半導体材料として炭化珪素を用い、縦型PiNダイオードを作製(製造)する場合を例に説明する。図2〜4は、実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。図2〜4には、1枚の炭化珪素ウェハ上に作りこまれる複数の半導体チップのうちの1個の有効チップとなる領域の製造途中の状態を示す。
まず、図2に示すように、n+型炭化珪素基板12を用意する。次に、n+型炭化珪素基板12のおもて面の上に、第1p-型炭化珪素層1となる炭化珪素エピタキシャル層を堆積する。次に、第1p-型炭化珪素層1上に、第2p-型炭化珪素層2となる炭化珪素エピタキシャル層を堆積する。次に、第2p-型炭化珪素層2上に、n型炭化珪素層3となる炭化珪素エピタキシャル層を堆積する。次に、n型不純物のイオン注入により、n型炭化珪素層3の表面層に、n+型炭化珪素層4を形成する。ここまでの状態が図3に記載される。
次に、フォトリソグラフィおよびドライエッチングにより、周辺耐圧領域30におけるn型炭化珪素層3およびn+型炭化珪素層4の表面をメサエッチングし、第2p-型炭化珪素層2を露出させる。エッチング深さTが例えば2.5μm程度であれば、通常のドライエッチングプロセスで容易に可能である。次に、n型不純物のイオン注入により、周辺耐圧領域30の第2p-型炭化珪素層2の表面層に、第1JTE領域6、第2JTE領域7を選択的に形成する。次に、p型不純物のイオン注入により、周辺耐圧領域30の第2p-型炭化珪素層2の表面層に、p+型領域8を選択的に形成する。
次に、支持基板として用いていたn+型炭化珪素基板12を、例えば剥がすことにより除去する。ここまでの状態が図4に記載される。次に、n+型炭化珪素基板12を除去することによって、現れた第1p-型炭化珪素層1の表面に、p型不純物のイオン注入により、p型炭化珪素層5を形成する。
次に、活性化アニールを実施する。次に、炭化珪素基体40のおもて面側の全面にフィールド酸化膜9を成膜し、フィールド酸化膜9にコンタクトホールを形成する。次に、ニッケル(Ni)をn+型炭化珪素層4の表面に成膜して、熱処理することでカソード電極10を形成する。次に、保護膜をニッケル膜の表面に形成しても良い。次に、アルミニウム(Al)をp型炭化珪素層5の表面に成膜することで、アノード電極11を形成する。このようにして、図1に示す縦型PiNダイオードが完成する。
(実施例1)
実施例1では、素子耐圧16,500Vの縦型PiNダイオードを作製した。n+型炭化珪素基板12として、ウェハ径4インチ、厚さおよそ400μmの不純物として窒素(N2)を2×1019/cm3程度含む低抵抗SiC半導体とした。n+型炭化珪素基板12の(0001)に対して4°ほど傾いた面の上に、5.0×1017/cm3程度の不純物濃度となるようにアルミニウム(Al)などのp型不純物をドーピングした第1p-型炭化珪素層1を200μm程度の厚さでエピタキシャル成長させた。また、第1p-型炭化珪素層1の上に、5.0×1014/cm3程度の不純物濃度となるようにアルミニウムなどのp型不純物をドーピングした第2p-型炭化珪素層2を120μm程度の厚さでエピタキシャル成長させた。また、第2p-型炭化珪素層2の上に、5.0×1017/cm3程度の不純物濃度となるように窒素などのn型不純物をドーピングしたn型炭化珪素層3を2μm程度の厚さでエピタキシャル成長させた。また、n型炭化珪素層3の表面に、n+型炭化珪素層4を、n型の不純物の窒素のイオン注入により、不純物の濃度を5.0×1019/cm3程度、厚さ0.3μm程度に形成した。
実施例1では、素子耐圧16,500Vの縦型PiNダイオードを作製した。n+型炭化珪素基板12として、ウェハ径4インチ、厚さおよそ400μmの不純物として窒素(N2)を2×1019/cm3程度含む低抵抗SiC半導体とした。n+型炭化珪素基板12の(0001)に対して4°ほど傾いた面の上に、5.0×1017/cm3程度の不純物濃度となるようにアルミニウム(Al)などのp型不純物をドーピングした第1p-型炭化珪素層1を200μm程度の厚さでエピタキシャル成長させた。また、第1p-型炭化珪素層1の上に、5.0×1014/cm3程度の不純物濃度となるようにアルミニウムなどのp型不純物をドーピングした第2p-型炭化珪素層2を120μm程度の厚さでエピタキシャル成長させた。また、第2p-型炭化珪素層2の上に、5.0×1017/cm3程度の不純物濃度となるように窒素などのn型不純物をドーピングしたn型炭化珪素層3を2μm程度の厚さでエピタキシャル成長させた。また、n型炭化珪素層3の表面に、n+型炭化珪素層4を、n型の不純物の窒素のイオン注入により、不純物の濃度を5.0×1019/cm3程度、厚さ0.3μm程度に形成した。
周辺耐圧領域30では、ドライエッチングにより、n型炭化珪素層3およびn+型炭化珪素層4の表面を深さTを2.5μm、ベベル角度θを約45°でメサエッチングした。第1JTE領域6、第2JTE領域7をn型の不純物の窒素のイオン注入により、不純物の濃度を2×1017/cm3程度、厚さ0.3μm程度に形成した。
また、n+型炭化珪素基板12を剥がした後、p型炭化珪素層5をp型の不純物のアルミニウムのイオン注入により、厚さ0.3μm程度に形成した。また、活性化アニール熱処理の温度、時間は、1800℃、2分で実施した。
図5は、実施例1にかかるSiC−PiNダイオードと従来のPiNダイオードとの電気特性の測定結果を示す表である。実施例1にかかるSiC−PiNダイオードは、チップサイズは5mm角であり、活性面積はおよそ9.0mm2である。図5において、従来例1は、非特許文献1に準拠した構成のシリコンDSRDであり、従来例2は、非特許文献2、3に準拠した構成のSiCダイオードである。
図5に示すように、実施例1にかかるSiC−PiNダイオード(以下、本発明の素子)では、素子耐圧は、16,500Vと13kV素子としては十分な高耐圧特性を示した。また、電流導通時のオン電圧Vf(電流密度J=100A/cm2)は、Vf=5.0V(@Room Temperature)となった。これはSiCダイオードを8段直列につないだ素子のオン電圧Vf=20V以上に比べて格段に小さくなっており(非特許文献3参照)、本発明の素子で低抵抗化が実現できていることを確認した。
次に、図5のピークパルス電圧とパルス立ち上がり時間について説明する。図6は、実施例1にかかるSiC−PiNダイオードの高速・高電圧パルスシミュレーションの解析結果を示すグラフである。また、図7は、実施例1にかかるSiC−PiNダイオードの高速・高電圧パルスの解析回路の一例を示す図である。図7において、DSRDを本発明の素子にして、シミュレーションを行った。なお、図6の波形を計算するため図7の回路は、以下の参考文献1に記載の図を参考にした。
(参考文献1)LM.Merensky et al,IEEE TRANSACTIONS ON PLASMASCIENCE,VOL.41,NO.11,NOVEMBER2013
図6によると、本発明の素子で、ピーク電圧12,000V以上,立ち上がり時間800psecの超高電圧で高速パルス発生が確認された。このように、図6によると、本発明の素子を試作し、多段接続のシリコンDSRDならびにSiCダイオード特性を比較した結果、同等以上の特性を、一素子で実現できていることがわかる。
(実施例2)
実施例2では、実施例1と同様の製造工程で、第1p-型炭化珪素層1を薄くした素子を作成した。例えば、実施例2では、第1p-型炭化珪素層1を50μm以上、より好ましくは、80μmとした。
実施例2では、実施例1と同様の製造工程で、第1p-型炭化珪素層1を薄くした素子を作成した。例えば、実施例2では、第1p-型炭化珪素層1を50μm以上、より好ましくは、80μmとした。
第1p-型炭化珪素層1は、n+型炭化珪素基板12を除去した後のプロセスにおいて、ウェハが割れない、および欠けないようにするために厚くしているが、この層が厚いとオン抵抗Vfが高くなってしまうという懸念がある。そのため、本実施例では第1p-型炭化珪素層1をどこまで薄くできるかを確認する目的で実験をした。図8は、実施例2にかかるSiC−PiNダイオードのウェハ割れ・かけ不良率の評価結果を示すグラフである。第1p-型炭化珪素層1の厚さを20μm〜200μmまで振って実験したところ、図8に示すように厚さ50μm以上であればほとんどプロセス中では割れず、割れ不良率3.0%以下となりほとんど問題にならず、さらに80μm以上で割れ不良率0%となり、まったく問題ないことが確認できた。
以上、説明したように、実施の形態によれば、n+型炭化珪素基板上に比較的厚い第1p-型炭化珪素層、比較的厚く、第1p-型炭化珪素層より不純物濃度の低い第2p-型炭化珪素層および比較的薄いn型炭化珪素層を形成後、n+型炭化珪素基板を除去することで、SiC n+型基板を活用し高電圧を保持するpn接合が素子表面から2μm程度のところに位置し、さらには高電圧保持層であるp-型層の厚みを十分確保できるp+/p-/n+構造を実現できる。これにより、周辺耐圧構造形成時のSiCメサエッチング深さは、たかだか2μm程度と十分プロセス可能なレベルで、素子が作成しやすくなる。このため、パルスパワー用途向けの超高耐圧PiNダイオードを、素子を直列に多段に接続することなく、一素子で高電圧を保持でき、オン抵抗を小さく保ったまま、高電圧で短時間のパルスを発生することが可能となる。
また、第1p-型炭化珪素層の厚さを50μm以上、より好ましくは80μmとすることで、オン抵抗を低くして、かつ、割れ不良率を低くすることにより、プロセス中に、ウェハが割れない、および欠けないようにすることができる。
また、n型炭化珪素層とカソード電極との間に、不純物濃度が高いn+型炭化珪素層を設けることで、カソード電極とのコンタクト抵抗を低減することができる。
以上において本発明は本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であり、上述した各実施の形態において、例えば各部の寸法や不純物濃度等は要求される仕様等に応じて種々設定される。
以上のように、本発明にかかる半導体装置および半導体装置の製造方法は、高耐圧大電流を制御できるパワー半導体装置、特にワイドバンドギャップ材料のひとつである炭化珪素を半導体として用いた縦型PiNダイオードに適している。
1 第1p-型炭化珪素層
2 第2p-型炭化珪素層
3 n型炭化珪素層
4 n+型炭化珪素層
5 p型炭化珪素層
6 第1JTE領域
7 第2JTE領域
8 p+型領域
9 フィールド酸化膜
10 カソード電極
11 アノード電極
12 n+型炭化珪素基板
20 活性領域
30 周辺耐圧領域
40 炭化珪素基体
101 n+型炭化珪素基板
102 n-型炭化珪素層
103 p型炭化珪素層
104 p+型炭化珪素層
105、115 アノード電極
106、116 カソード電極
111 p+型炭化珪素基板
112 p-型炭化珪素層
113 n型炭化珪素層
114 n+型炭化珪素層
117 第1JTE領域
118 第2JTE領域
119 n+型領域
2 第2p-型炭化珪素層
3 n型炭化珪素層
4 n+型炭化珪素層
5 p型炭化珪素層
6 第1JTE領域
7 第2JTE領域
8 p+型領域
9 フィールド酸化膜
10 カソード電極
11 アノード電極
12 n+型炭化珪素基板
20 活性領域
30 周辺耐圧領域
40 炭化珪素基体
101 n+型炭化珪素基板
102 n-型炭化珪素層
103 p型炭化珪素層
104 p+型炭化珪素層
105、115 アノード電極
106、116 カソード電極
111 p+型炭化珪素基板
112 p-型炭化珪素層
113 n型炭化珪素層
114 n+型炭化珪素層
117 第1JTE領域
118 第2JTE領域
119 n+型領域
Claims (11)
- 第1導電型の第1半導体層と、
前記第1半導体層上に設けられた、前記第1半導体層より不純物濃度の低い第1導電型の第2半導体層と、
前記第2半導体層の、前記第1半導体層側に対して反対側に設けられた、前記第1半導体層および前記第2半導体層よりも厚さが薄い第2導電型の第3半導体層と、
前記第1半導体層の、前記第2半導体層側に対して反対側に設けられた第1電極と、
前記第3半導体層の、前記第2半導体層側に対して反対側に設けられた第2電極と、
を備え、
前記第1半導体層の厚さが50μm以上であることを特徴とする半導体装置。 - 前記第1半導体層の厚さが80μm以上であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記第3半導体層と前記第2電極との間に設けられた、前記第3半導体層より不純物濃度の高い第2導電型の第4半導体層と、
前記第1半導体層と前記第1電極との間に設けられた、前記第1半導体層より不純物濃度の高い第1導電型の第5半導体層と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。 - 前記第1導電型はp型、前記第2導電型はn型であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体装置。
- 前記半導体層の半導体材料は、炭化珪素であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体装置。
- 炭化珪素基板のおもて面に第1導電型の第1半導体層をエピタキシャル成長により、形成する第1工程と、
前記第1半導体層の、前記炭化珪素基板側に対して反対側に、前記第1半導体層より不純物濃度の低い第1導電型の第2半導体層をエピタキシャル成長により、形成する第2工程と、
前記第2半導体層の、前記炭化珪素基板側に対して反対側に、前記第1半導体層および前記第2半導体層よりも厚さが薄い第2導電型の第3半導体層を形成する第3工程と、
前記炭化珪素基板を除去する第4工程と、
前記第1半導体層の、前記第2半導体層側に対して反対側に、第1電極を形成する第5工程と、
前記第3半導体層の、前記第2半導体層側に対して反対側に、第2電極を形成する第6工程と、
を備え、
前記第1工程は、前記第1半導体層の厚さを50μm以上に形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記第1工程は、前記第1半導体層の厚さを80μm以上に形成することを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第3工程の後、前記第4工程の前に、
前記第3半導体層の、前記炭化珪素基板側に対して反対側に、前記第3半導体層より不純物濃度の高い第2導電型の第4半導体層を形成する工程と、
前記第4工程の後、前記第5工程の前に、
前記第1半導体層の、前記第2半導体層側に対して反対側に、前記第1半導体層より不純物濃度の高い第1導電型の第5半導体層を形成する工程と、
をさらに備えることを特徴とする請求項6または7に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記第1導電型はp型、前記第2導電型はn型であることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記半導体層の半導体材料は、炭化珪素であることを特徴とする請求項6〜9のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記炭化珪素基板の半導体材料は、n型の炭化珪素であることを特徴とする請求項6〜10のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
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CN113380874A (zh) * | 2021-05-26 | 2021-09-10 | 西安交通大学 | 一种皮秒碳化硅漂移阶跃恢复二极管 |
-
2016
- 2016-06-30 JP JP2016131076A patent/JP2018006564A/ja active Pending
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