JP2017210638A - 水電解用炭素触媒及びその製造方法、及び該炭素触媒を用いた水電解用触媒インキ並びに水電解装置 - Google Patents
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Abstract
Description
イオン交換膜としては、主として、デュポン社製Nafion(登録商標)などのスルホ基を有するフッ素系高分子が用いられている。
また、触媒層は電極反応の反応場となる部分であり、一般に、電極用の触媒と固体高分子電解質との複合体からなる。
本発明に係る水電解用炭素触媒は、以下のような特徴を持っている。
第一に、X線光電子分光法(XPS)によって測定した、触媒表面の全元素に対する窒素原子のモル比をNとし、触媒表面の全窒素量に対する、XPSのN1sスペクトルのピーク分離により求めたN1型窒素原子量の割合とN2型窒素原子量の割合の合計(%)を(N1+N2)としたときの、表面末端窒素量{N×(N1+N2)}が1.0〜13.0であることが好ましい。
上記以外の窒素原子は、N3型窒素原子(主に炭素環の内部に存在する、3つの炭素原子と結合している4級のもの)、N4型窒素原子(酸化された状態で、酸素のような異種元素が結合しているもの)に分類される。
CuKα線をX線源として得られる水電解用炭素触媒のX線回折線図においては、24.0〜27.0°付近に炭素の(002)面回折ピークが現れる。炭素の(002)回折ピーク位置は、炭素網面の面間距離によって変化し、ピーク位置が高角側であるほど炭素網面の距離が近いことから、構造の黒鉛的規則性が高いことが示される。また、上記ピークがシャープであるほど、結晶子サイズが大きく、結晶構造が発達していることを示すものである。
しかし、酸素還元反応において触媒上では、基質である酸素の吸着、電子やプロトンの授受、結合の切断および生成、反応生成物である水の脱着が起こるが、プロトン還元反応では、プロトンの吸着、電子の授受、結合の生成、水素ガスの脱着が起こる。このように起こる反応が異なることから、要求される触媒性能は全く異なるものである。また、電位やpH等の触媒が置かれる環境が異なるため、それぞれ異なる耐性も要求される。
このように、両反応の機構が異なるものであるため、一般には、酸素還元反応用の触媒は、プロトン還元反応に対しては充分な触媒活性を示すものではない。
本発明における水電解用炭素触媒は、炭素源、窒素源及び遷移金属源を混合した後、熱処理することで得られる。
炭素源、窒素源、遷移金属源は、それぞれ異なる原料を用いてもよく、一つの原料が二つ以上の元素を含んでいてもよい。
樹脂成分としては、ポリアクリロニトリル、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、カルボキシルメチルセルロース等のセルロース樹脂、スチレン−ブタジエンゴムやフッ素ゴム等の合成ゴム、ポリアニリンやポリアセチレン等の導電性樹脂等が挙げられる。又、これらの樹脂の変性体、混合物、又は共重合体であっても良い。また、樹脂成分は、微粒化処理や加熱処理をされていてもよい。樹脂成分として、ポリアクリロニトリル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の窒素を含む樹脂を用いることは好ましい。
天然材料としては、未変性又は変性の、多糖類、天然ワックス、天然樹脂、および植物油からなる群から選ばれる天然材料等が挙げられる。
有機顔料としては、印刷インキ、インクジェット用インキ、カラーフィルター用レジストインキ等に使用される種々の顔料が挙げられる。このような顔料としては溶性アゾ顔料、不溶性アゾ顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、イソインドリノン顔料、イソインドリン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、ジオキサジン顔料、アントラキノン顔料、ジアンスラキノニル顔料、アンスラピリミジン顔料、アンサンスロン顔料、インダンスロン顔料、フラバンスロン顔料、ピランスロン顔料、ジケトピロロピロール顔料等があり、上記貴金属元素を含有しない大環状化合物としてはフタロシアニン顔料が該当する。
中でも、窒素元素を含んだ複素環を1分子中に多数持つフタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ジオキサジン顔料等は、炭素材料表面に効率的に触媒活性要因となる金属元素や窒素元素を導入しやすくなるためより好ましい。
大環状化合物とは、9又はそれ以上の原子(全てが異原子である場合を含む)、及び、3又はそれ以上の結合原子を有する化合物と定義されている(Coordination Chemistry of Macrocyclic Compounds, G.A.Melson, Plenum Pres, New York & London, 1979)。
大環状化合物としては、基本骨格の中に4個の窒素原子が平面上に並んだN4構造を有するものが好ましく、フタロシアニン系化合物、ナフタロシアニン系化合物、ポルフィリン系化合物、テトラアザアヌレン系化合物などが該当する。
金属フタロシアニンは、大環状金属錯体の一種であり、フタロシアニン構造の中心に金属イオンが配位した分子構造である。中心の金属イオンには、窒素原子が平面上に4配位しており、この構造は一般的に「金属−N4構造」と呼ばれる。同構造はプロトン還元触媒の活性点として作用すると考えられ、本発明における炭素触媒においても、担体となる炭素材料の表面上に金属−N4構造が高密度に存在することが、高い触媒活性の発現に有利となる。そのため、炭素触媒の合成における熱処理工程においては、金属−N4構造が分解しない温度以下で行う必要がある。
炭素材料としては、カーボンブラック(ファーネスブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、ミディアムサーマルカーボンブラック)、活性炭、黒鉛、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、カーボンナノホーン、グラフェン、グラフェンナノプレートレット、ナノポーラスカーボン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
グラフェンナノプレートレットとは、炭素原子が6角形をなす平面構造を有するグラフェンシートが、ファンデルワールス力により弱く結合した複層構造を有している。グラフェンナノプレートレットは、欠陥の少ない平面構造を有しているため、高い電子伝導性、高い熱伝導性や高い機械的強度を示す。
複層構造のグラフェンナノプレートレットの厚みは特に限定されないが0.335nm(単層)以上、20nm以下であることが好ましい。20nm以下であると、電子伝導性や比表面積などが高く好ましい。
本明細書において、比表面積とは試料単位あたりの表面積のことであり、ガス(N2又はH2O)吸着法によって求めることができる。解析法はBET法を用い、相対圧(P/P0=0.05〜0.3)とガス吸着量のプロットより得られる直線の切片と勾配から、単分子吸着量を求めることで、BET比表面積を算出できる。
炭素触媒の製造方法としては、グラフェンナノプレートレットと、金属フタロシアニンとを混合する工程と、前記混合により得られる混合物を不活性ガス雰囲気中で熱処理し、炭素化する工程が好ましい。
グラフェンナノプレートレットと、金属フタロシアニンとを混合する混合装置としては、以下のような乾式処理機及び湿式処理機が使用できる。
2本ロールや3本ロールなどのロールミル、ヘンシェルミキサーやスーパーミキサーなどの高速撹拌機、遊星ボールミル、マイクロナイザーやジェットミルなどの流体エネルギー粉砕機、アトライター、ホソカワミクロン社製粒子複合化装置「ナノキュア」、「ノビルタ」、「メカノフュージョン」、奈良機械製作所社製粉体表面改質装置「ハイブリダイゼーションシステム」、「メカノマイクロス」、「ミラーロ」などが挙げられる。
ディスパー、ホモミキサー、若しくはプラネタリーミキサー等のミキサー類;
エム・テクニック社製「クレアミックス」、若しくはPRIMIX社製「フィルミックス」等のホモジナイザー類;
ペイントコンディショナー(レッドデビル社製)、ボールミル、サンドミル(シンマルエンタープライゼス社製「ダイノミル」等)、アトライター、パールミル(アイリッヒ社製「DCPミル」等)、若しくはコボールミル等のメディア型分散機;
湿式ジェットミル(ジーナス社製「ジーナスPY」、スギノマシン社製「スターバースト」、ナノマイザー社製「ナノマイザー」等)、エム・テクニック社製「クレアSS−5」、若しくは奈良機械製作所社製「マイクロス」等のメディアレス分散機;
又は、その他ロールミル、ニーダー等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。又、湿式処理機としては、装置からの金属混入防止処理を施したものを用いることが好ましい。
ペイントコンディショナー(「レッドデビル」や「スキャンデックス」の商品名で市販されているもの)などのメディア型の粉砕・分散機、又、自転に加えて公転による遠心力を利用する遊星ボールミルやシンキー社製のナノ型粉砕機「NP-100」や、ボールミル、アトライター、湿式ジェットミルなどが挙げられる。
ボールミル、ビーズミル、乾式ジェットミル、自転に加えて公転による遠心力を利用する遊星ボールミルなどが挙げられる。
グラフェンナノプレートレットと、金属フタロシアニンとを含有する材料の混合物を熱処理する方法においては、加熱温度はグラフェンナノプレートレットと、金属フタロシアニンの質量比によって異なるものであるが、500〜1000℃が好ましく、700〜1000℃であることがより好ましい。
加熱時間は特に限定されないが、通常は1時間から5時間であることが好ましい。
一方、加熱温度が1000℃以下である場合、金属フタロシアニンの熱分解や昇華が抑制され、グラフェンナノプレートレット表面に触媒活性サイトとして考えられている金属−N4構造部位が残存するため、良好な触媒活性が得られ、好ましい。
ちなみに、酸洗浄により表面の金属成分が除去されることで、質量あたりの触媒活性が向上する場合があるが、これは、活性点と考えられる金属−N4構造の絶対数が増加するためではなく本質的に触媒活性が増加しているわけではない。
次に、本発明における水電解用炭素触媒を用いた水電解用触媒インキについて説明する。
本発明の水電解用触媒インキは、水電解用炭素触媒、バインダー、溶剤を最低限含むものである。バインダー成分は、プロトン伝導性があり、耐酸化性のある材料が好ましい。炭素触媒、バインダー、溶剤の割合は、特に限定されるものではなく、広い範囲内で適宜選択される。
分散剤の含有量は、水電解用触媒インキ中の炭素触媒に対し、0.01〜5質量%、好ましくは0.02〜3質量%である。この範囲の含有量とすることにより、水電解用炭素触媒の分散安定性を十分に達成できると同時に、炭素触媒の凝集を効果的に防止でき、かつ触媒層表面への分散剤の析出を防止できる。
バインダーとしては、水性樹脂微粒子やプロトン伝導性を有する樹脂が好ましい。
水性樹脂微粒子は、樹脂が水中で溶解せずに微粒子の状態で存在するもので、その水分散体は一般的に水性エマルションとも呼ばれる。
使用できるエマルションとしては、(メタ)アクリル系エマルション、ニトリル系エマルション、ウレタン系エマルション、ジエン系エマルション(SBRなど)、フッ素系エマルション(PVDFやPTFEなど)等が挙げられる。粒子間の結着性と柔軟性(膜の可とう性)に優れるエマルションは、より好ましい。
プロトン伝導性樹脂としては、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニルスルホン酸などスルホ基を導入したオレフィン系樹脂、スルホ基を導入したポリイミド系樹脂、スルホ基を導入したフェノール樹脂、スルホ基を導入したポリエーテルケトン系樹脂、スルホ基が導入されたポリベンズイミダゾール系樹脂、酸とイミダゾール部分で塩形成したポリベンズイミダゾール系樹脂、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン共重合体のスルホン酸ドープ品、パーフルオロスルホン酸系樹脂などが挙げられる。
特に、電気陰性度の高いフッ素原子を導入する事で化学的に安定性が高く、スルホ基の解離度が高く、高いイオン電子伝導性が実現可能なパーフルオロスルホン酸系樹脂は、実用性が高く好ましい。このようなプロトン伝導性を有する樹脂の具体例としては、デュポン社製の「Nafion」、旭硝子社製の「Flemion」、旭化成社製の「Aciplex」、ゴア(Gore)社製の「Gore Select」などが挙げられる。通常、プロトン伝導性を有する樹脂は、固形分として5〜30質量%程度含むアルコール水溶液として使用される。アルコールとしては、例えば、メタノール、プロパノール、エタノールジエチルエーテルなどが使用される。
溶剤としては、特に限定されるものではない。主溶剤としては、水または水と親和性が高い溶剤が好ましく、特にアルコールが好適に使用できる。このようなアルコールとしては、例えば、沸点80〜200℃程度の1価のアルコールないし多価アルコールが利用でき、好ましくは炭素数が4以下のアルコール系溶剤が挙げられる。具体的には、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、t−ブタノールなどが挙げられる。アルコールは、1種単独で又は2種以上混合して使用される。これらの1価のアルコールの中でも、2−プロパノール、1−ブタノール及びt−ブタノールが好ましい。多価アルコールとしては具体的には、プロトン伝導性を有する樹脂との相溶性、及び触媒インキとした場合の乾燥効率の問題から、例えば、プロピレングリコール、エチレングリコールなどが好ましく、中でもプロピレングリコールが特に好ましい。
水電解用触媒層は、上記触媒インキを給電体(カーボンペーパーなど)や固体高分子電解質膜に直接塗布及び乾燥することにより形成されてもよく、また触媒インキをテフロン(登録商標)シート等の剥離可能な転写シート(基材)に塗布乾燥して形成した触媒層転写シートを作製し、その後、固体高分子電解質膜に転写し、同様に給電体(カーボンペーパーなど)に密着することにより形成されてもよい。
<水電解用電極膜接合体>
固体高分子電解質膜としては、例えば、パーフルオロスルホン酸系のフッ素イオン交換樹脂等が挙げられる。電気陰性度の高いフッ素原子を導入する事で化学的に非常に安定し、スルホ基の解離度が高く、高いイオン導電性が実現できる。このようなプロトン伝導性高分子電解質の具体例としてはデュポン社製の「Nafion」、旭硝子(株)製の「Flemion」、旭化成(株)製の「Aciplex」、ゴア(Gore)社製の「Gore Select」等を用いて形成した膜が挙げられる。電解質膜の膜厚は、通常20〜250μm程度、好ましくは20〜80μm程度である。
給電体は導電性を有し、気体が通過および拡散できる材料であれば良いが、好ましくは炭素繊維からなるカーボンペーパーなどがよい。
転写基材は触媒インキを塗布することで水電解用触媒層を形成し、転写基材上にある触媒層をナフィオンなどの固体高分子電解質膜に転写するためのフィルム基材である。転写基材としては、安価で入手が容易な高分子フィルムが好ましく、ポリテトラフルオロエチレン、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート等がより好ましい。転写基材の厚さは、取り扱い性及び経済性の観点から、通常6〜100μm程度、好ましくは10〜50μm程度、より好ましくは15〜30μm程度とするのがよい。
以下に、水電解装置の構成の一例を示す。上記の水電解用電極膜接合体を角型の試料とし、その両側からチタン製の通電板を2枚装着して作製する。通電板に設けた流路を通して両極へ水を供給し、電圧を印加することで、水電解を行う。
・表面末端窒素量、結合状態の検出;X線分光分析(XPS)(島津/KRATOS社製 AXIS−HS)
・親水度、BET比表面積の測定;ガス吸着量測定(日本ベル社製 BELSORP−max)
・X線回折ピークの位置、半値幅;X線回折(XRD)測定(リガク社製 SmartLab)
・平均一次粒子径の観察;透過型電子顕微鏡(TEM:JEOL社製JEM1010)、走査型電子顕微鏡SEM:日立製作所社製S−4300)
・平均二次粒子径の測定;レーザー回折法による粒度分布計(Malvern Instruments社製 マスターサイザー2000)
・グラフェンナノプレートレット(GNP):xGnP−C−750(XGscience社製:平均一次粒子径0.3μm、厚み2nm、比表面積670m2/g)
・ケッチェンブラック(KB):EC−600JD(アクゾ社製)
・ポリアクリロニトリル(PAN):(シグマアルドリッチ社製)
・鉄フタロシアニン(FePc):P−26(山陽色素社製:平均一次粒子径80nm、平均二次粒子径20μm)
・コバルトフタロシアニン(CoPc):フタロシアニンコバルト(II)(東京化成社製:平均一次粒子径300nm、平均二次粒子径5.0μm)
[製造例1]
コバルトフタロシアニンをスパイラルジェットミル(ホソカワミクロン社製「AS50」)で乾式粉砕し、コバルトフタロシアニン微粒子(1)を得た。コバルトフタロシアニン微粒子(1)の平均一次粒子径が200nm、平均二次粒子径が3μmであった。
鉄フタロシアニン20部とエタノール80部を秤量し、分散溶液を作製後、メディアとしてジルコニアビーズを添加した後、自転に加えて公転による遠心力を利用するナノ型粉砕機(シンキー社製「NP−100」)で、湿式粉砕し、得られたスラリーを乾燥させ、鉄フタロシアニン微粒子(1)を得た。鉄フタロシアニン微粒子(1)の平均一次粒子径が50nm、平均二次粒子径が40μmであった。
鉄フタロシアニン微粒子(1)をスパイラルジェットミル(ホソカワミクロン社製「AS50」)で乾式粉砕し、鉄フタロシアニン微粒子(2)を得た。鉄フタロシアニン微粒子(2)の平均一次粒子径が50nm、平均二次粒子径が5μmであった。
グラフェンナノプレートレットとコバルトフタロシアニンを、質量比1/0.5(グラフェンナノプレートレット/コバルトフタロシアニン)で秤量し、粒子複合化装置メカノフュージョン(ホソカワミクロン社製)にて乾式混合を行い、混合物を得た。上記混合物を、アルミナ製るつぼに充填し、電気炉にて窒素雰囲気下、800℃で2時間熱処理を行い、水電解用炭素触媒(1)を得た。
コバルトフタロシアニンの代わりに、コバルトフタロシアニン微粒子(1)を使用した他は、実施例1と同様にして、水電解用炭素触媒(2)を得た。
[実施例3;水電解用炭素触媒(3)]
グラフェンナノプレートレットとコバルトフタロシアニンを、質量比1/0.5(グラフェンナノプレートレット/コバルトフタロシアニン)で秤量し、メディアとしてジルコニアビーズを添加した後、スキャンデックスを用いて湿式混合し、スラリーを得た。得られたスラリーからジルコニアビーズを除去した後、乾燥させ、混合物を得た。上記混合物を、アルミナ製るつぼに充填し、電気炉にて窒素雰囲気下、800℃で2時間熱処理を行い、水電解用炭素触媒(3)を得た。
[実施例4;水電解用炭素触媒(4)]
コバルトフタロシアニンの代わりに、鉄フタロシアニンを使用した他は、実施例1と同様にして、水電解用炭素触媒(4)を得た。
[実施例5;水電解用炭素触媒(5)]
コバルトフタロシアニンの代わりに、鉄フタロシアニン微粒子(2)を使用した他は、実施例1と同様にして、水電解用炭素触媒(5)を得た。
[実施例6;水電解用炭素触媒(6)]
グラフェンナノプレートレットの代わりに、ケッチェンブラックを使用した他は、実施例1と同様にして、水電解用炭素触媒(6)を得た。
[実施例7;水電解用炭素触媒(7)]
ポリアクリロニトリルを、アルミナ製るつぼに充填し、電気炉にて空気雰囲気下、230℃で1時間熱処理を行い、不融化ポリアクリロニトリルを得た。
グラフェンナノプレートレットの代わりに、上記不融化ポリアクリロニトリルを使用した他は、実施例1と同様にして、水電解用炭素触媒(7)を得た。
グラフェンナノプレートレットとコバルトフタロシアニンを、質量比1/0.5(グラフェンナノプレートレット/コバルトフタロシアニン)で秤量し、粒子複合化装置メカノフュージョン(ホソカワミクロン社製)にて乾式混合を行い、混合物を得た。上記混合物を、アルミナ製るつぼに充填し、電気炉にて窒素雰囲気下、400℃で2時間熱処理を行い、水電解用炭素触媒(8)を得た。
[比較例2;水電解用炭素触媒(9)]
コバルトフタロシアニンの代わりに、鉄フタロシアニンを使用した他は、比較例1と同様にして、水電解用炭素触媒(9)を得た。
実施例1〜7及び、比較例1〜2で得た水電解用炭素触媒(1)〜(9)の表面末端窒素量、BET比表面積、親水度、半値幅を測定した。
結果を表1に示す。
島津/KRATOS社製AXIS−HSを用いて、X線光電子分光法(XPS)により材料表面の全元素に対する窒素原子のモル比(N)を測定した。続いて、XPSのN1sスペクトルのピーク分離により、材料表面の全窒素量に対する、N1型窒素原子量の割合(N1)(%)とN2型窒素原子量の割合(N2)(%)を求めた。これらの値から、表面末端窒素量{N×(N1+N2)}を算出した。
ピーク分離は、各成分をガウス関数としてピーク強度、ピーク位置、ピーク半値全幅をパラメーターとして最適化することにより行った。
日本ベル社製BELSORP−maxを用いて、窒素を吸着種としたガス吸着測定(定容法)を実施した。吸着温度は−196℃とした。BET法に基づいて、窒素を吸着種としたBET比表面積(BETN2)を算出した。
BETN2と同様にして、吸着温度40℃において、水を吸着種としたBET比表面積(BETH2O)を測定した。BETH2Oと、BETN2から、親水度(BETH2O/BETN2)を算出した。
試料をガラス試料板の凹部に入れ、試料表面と試料板の基準面の高さが一致するように均一に充填し、リガク社製SmartLabにてCuKα線をX線源とするX線回折図を測定した。X線管球への印加電圧は40kV、電流は40mA、測定範囲(2θ)は5〜100°とした。回折角(2θ)15〜20°付近と30〜35°付近を結んだ直線をバックグラウンドとして差し引いてバックグラウンド補正を行った。回折角(2θ)が24.0〜27.0°の位置にあるピークを検出し、プロファイルフィッティングにより該ピークの半値幅を算出した。
実施例1〜7及び、比較例1〜2で得た水電解用炭素触媒(1)〜(9)をそれぞれグラッシーカーボン上に分散させた電極を作製し、RRDE−3A回転リーディング電極装置を用いて、リニアスイープボルタンメトリー測定でプロトン還元活性評価を行なった。評価方法は以下の通りである。
水電解用炭素触媒8部を秤量し、固体高分子電解質としてナフィオン分散液(デュポン社製;固形分5%、水15〜20%、プロパノール75〜80%)500部に添加したあと、超音波(45kHz)で60分間分散処理を行ない水電解用触媒インキとした。
水電解用触媒インキを1.5μL採取し、回転電極のガラス状炭素上に塗付し、乾燥させた。
乾燥させた回転電極を作用極、可逆水素電極(RHE)を参照極、白金線を対極とし、電解液である0.1M−過塩素酸水溶液中、25℃において、窒素ガスで30分間脱気した。掃引速度10mV/s、回転速度3600rpmで、0.0V vs RHEから−0.5V vs RHEの範囲で測定を行った。尚、プロトン還元電位は、プロトン還元電流密度−1.59mA/cm2の時のデータを読み取り、プロトン還元電流密度はプロトン還元電位−0.5Vの時のデータを読み取った。プロトン還元電位が高く、プロトン還元電流密度の絶対値が高いものほど、プロトン還元触媒能(活性)が優れていることを示す。
実施例1の水電解用炭素触媒(1)5.4部を秤量し、1−ブタノール58.6部とナフィオン分散液(デュポン社製;固形分5%、水15〜20%、プロパノール75〜80%)36質量部の混合溶液中に添加後、ディスパー(プライミクス社製、T.Kホモディスパー)にて撹拌混合することで水電解用触媒インキ(1)(固形分濃度9質量%、触媒インキ100質量%としたときの水電解用炭素触媒とバインダーを合計した割合)を調製した。
また、水電解用炭素触媒(1)の代わりに比較例1の水電解用炭素触媒(8)を用いて、水電解用触媒インキ(2)を調製した。
水電解用触媒インキ(1)及び(2)を、ドクターブレードにより、乾燥後のプロトン還元触媒の目付け量が10mg/cm2になるように給電体(炭素繊維からなるカーボンペーパー、TGP−H−090、東レ(株)製)上に塗布し、大気雰囲気下、95℃で15分間乾燥することにより、水電解用触媒層1(1)及び(2)を作製した。
白金黒17部(ジョンソンマッセイ社製)とポリテトラフルオロエチレン(PTFE)分散液2部(ダイキン社製)とを混合し、窒素雰囲気中350℃の条件で1時間加熱することにより、白金黒―PTFE複合体を作製した。白金黒―PTFE複合体19部と、イリジウムブラック8部(ジョンソンマッセイ社製)、5質量%ナフィオン(Nafion)溶液(プロトン伝導性ポリマー、デュポン社製、溶剤:水及び1−プロパノール)20部を添加し、ミキサーに入れて混合した。次いで、サンドミルに入れて分散し、スラリーを作製した。得られたスラリーをイリジウムブラックの目付け量が0.8mg/cm2になるようにテフロン(登録商標)フィルム上に塗布し、大気雰囲気中95℃の条件で15分間乾燥することにより、水電解用触媒層2を作製した。
水電解用触媒層1(1)または(2)と、水電解用触媒層2とを、それぞれ固体高分子電解質膜(Nafion212、デュポン社製、膜厚50μm)の両面に密着して、150℃、5MPaの条件で狭持した後、テフロン(登録商標)フィルムを剥離することにより、水電解用電極膜接合体を作製した。
水電解用電極膜接合体の両側に給電体を設け、その外側に流路を設けたチタン製の通電板を2枚装着し、水電解装置を作製した。
大気圧80℃で水の電気分解を行い、電流および電圧を測定した。電解性能として、セル電圧1.6Vにおける電流密度を求めたところ、実施例1の水電解用触媒インキ(1)から得られた水電解装置では、比較例1の水電解用触媒インキ(2)から得られた水電解装置と比較して10倍の優れた電流密度が得られた。
Claims (11)
- 窒素を含有し、X線光電子分光法(XPS)によって測定した、触媒表面の全元素に対する窒素原子のモル比をNとし、触媒表面の全窒素量に対する、XPSのN1sスペクトルのピーク分離により求めたN1型窒素原子量の割合とN2型窒素原子量の割合の合計(%)を(N1+N2)としたときの、表面末端窒素量{N×(N1+N2)}が1.0〜13.0であることを特徴とする水電解用炭素触媒。
- 水を吸着種としたBET比表面積(BETH2O)と、窒素を吸着種としたBET比表面積(BETN2)の比(BETH2O /BETN2)で示される親水度が、0.1〜2.5であることを特徴とする請求項1記載の水電解用炭素触媒。
- CuKα線をX線源として得られるX線回折図において、回折角(2θ)が24.0〜27.0°の位置にピークを有し、該ピークの半値幅が7°以下であることを特徴とする請求項1または2記載の水電解用炭素触媒。
- 窒素を吸着種としたBET比表面積(BETN2)が、100〜500m2/gであることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の水電解用炭素触媒。
- Co及び/またはFeを含有することを特徴とする、請求項1〜4いずれか記載の水電解用炭素触媒。
- グラフェンナノプレートレットと、金属フタロシアニンとを混合する工程と、前記混合により得られた混合物を不活性ガス雰囲気中、500〜1000℃で熱処理し、炭素化する工程とを含む請求項1〜5いずれか記載の水電解用炭素触媒の製造方法。
- グラフェンナノプレートレットに対する金属フタロシアニンの質量比が、0.3/1〜2/1であり、前記熱処理は、700〜1000℃で行われることを特徴とする請求項6記載の水電解用炭素触媒の製造方法。
- 前記金属フタロシアニンが、鉄フタロシアニンまたはコバルトフタロシアニンである請求項6または7記載の水電解用炭素触媒の製造方法。
- 前記鉄フタロシアニンは、平均一次粒子径が10〜100nm、且つ平均二次粒子径が0.1〜10μmであり、前記コバルトフタロシアニンは、平均一次粒子径が10〜500nm、且つ平均二次粒子径が0.1〜10μmである請求項8記載の水電解用炭素触媒の製造方法。
- 請求項1〜5いずれか記載の水電解用炭素触媒と、バインダーと、溶剤とを含有する水電解用触媒インキ。
- 請求項1〜5いずれか記載の水電解用炭素触媒を、固体高分子電解質膜の一方、又は双方の面に配置させた電極膜接合体を有する水電解装置。
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