JP2017209106A - 自然薯栽培器及び自然薯栽培システム - Google Patents
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Abstract
Description
自然薯栽培器(1,100,200)において、
自然薯(5)の種芋(6)及び吸収根(7)を育成するための第1土壌(12)を蓄積するための容器(10,110,210)と、
前記容器(10,110,210)に設けられた開口部(20,120,220)と、
前記開口部(20,120,220)に、鉛直方向に対して所定の角度で取り付けられ、内部に自然薯(5)の新生芋(8)を育成するための第2土壌(32)を蓄積するための育成部(30,230)と、
を備えたことを要旨とする。
また、適用例1に記載の自然薯栽培器(1,100)において、前記容器(10,110)の内側において、前記育成部(30)に装着され、前記育成部(30)に装着されている部分から離れるにつれて広がった開口面を有する誘導部(40)を備えていることを要旨とする。
また、適用例1又は適用例2に記載の自然薯栽培器(1,200)において、前記開口部(20,220)は、前記容器(10,210)の底面に設けられることを要旨とする。
また、適用例1又は適用例2に記載の自然薯栽培器(100)において、前記開口部(120)は、前記容器(110)の側面に設けられることを要旨とする。
適用例1〜適用例4のいずれか1例に記載の自然薯栽培器(1,100,200)において、前記第1土壌(12)は、前記第2土壌(32)に比べ、養分が多く含まれていることを要旨とする。
適用例1〜適用例5のいずれか1例に記載の複数の自然薯栽培器(1)と、前記複数の自然薯栽培器(1)を、前記育成部(30)が交互に交差するように並べて固定するための固定部(50)を備えたことを要旨する自然薯栽培システム(2)である。
適用例6に記載の自然薯栽培システム(2)において、前記固定部(50)は、前記複数の自然薯栽培器(1)を、前記育成部(30)が交互に交差するように並べたときに、前記複数の自然薯栽培器(1)の前記容器(10)が交互に、水平面に対して所定の角度となるように固定し、前記容器(10)は、前記固定部(50)で固定されたときに、水平面からの高さが低くなる方の底面角部に排水用の穴が穿たれていることを要旨とする。
(自然薯栽培器1の構成)
図1に基づき、自然薯栽培器1の構成について説明する。図1は、自然薯栽培器1の概略の構成を示す断面図である。
容器10は、自然薯5の栽培の種芋6及び吸収根7を育成するための第1土壌12を蓄積するものであり、プラスチック、塩化ビニール、発泡スチロールなどの樹脂、ステンレスなどの金属、あるいは紙などの自然素材で形成された、略直方体の箱状の容器である。
容器10に蓄積される第1土壌12は、鹿沼土に肥料を混ぜたものなどの他に、いわゆる土ではないが、食物等の栽培に用いられる腐葉土など自然薯5の栽培のための養分が多く含まれている栽培用の用土を含む。
誘導部40は、育成部30に装着され、育成部30に装着されている部分から離れるにつれて広がった開口面を有するものであり、いわゆる漏斗状の形状となっている。
(自然薯栽培器1による栽培方法)
次に、図2に基づき、自然薯栽培器1を用いた自然薯5の栽培方法について説明する。図2は、自然薯栽培器1による自然薯の栽培方法を説明するための図である。
容器10の内部に第1土壌12を充填する際に、自然薯5の芽の部分が誘導部40の開口面の略中心になるようにし、さらに、種芋6が誘導部40の開口面の外縁よりも外側の位置に、横たえるように第1土壌12に埋め込むようにして、第1土壌12を容器10の内部に満たしていく。
これにより、容器10の養分の多い第1土壌12に種芋6が埋設されるとともに、種芋6の周囲に吸収根7が埋設されるため、第1土壌12から養分が吸収され、吸収された養分が新生芋8に供給される。
ここで、図3に基づき、自生地栽培をした場合の自然薯5の育ち方について説明する。図3は、自生栽培の場合の自然薯5の育ち方を説明するための図である。
土壌中には、芽9があり、芽9から種芋6、吸収根7及び新生芋8が伸びている。このうち種芋6及び新生芋8は、茎の一部であって、養分を吸収しない。むしろ、養分があると、芋が分岐したり腐ったりする場合がある。
(自然薯栽培器1の特徴)
以上のような自然薯栽培器1では、種芋6及び吸収根7が容器10で育成され、新生芋8が育成部30で栽培される。つまり、自然薯5の栽培の際に成長して長く伸張していく新生芋8が育成部30で育成されるため、長くて形状のよい新生芋8を栽培することができる。
図4に基づき、自然薯栽培システム2について説明する。図4は、自然薯栽培システム2の概略の構成を示す外観図であり、図4(a)は正面図、図4(b)は平面図、図4(c)は側面図である。
(固定部50の構成)
図4に示すように、固定部50は、基部52、座部54及び支柱56を備えている。
以上のような構成の固定部50に、複数(本実施形態では6個(1列に3個を2列))の自然薯栽培器1を育成部30が交互に交差するように並べて座部54に載置して固定する。
(自然薯栽培システム2の特徴)
このような自然薯栽培システム2では、育成部30が交互に交差するように複数の自然薯栽培器1が並べられている。したがって、複数の自然薯栽培器1を並べたときに、設置面積が少なくて済むため、多数の自然薯栽培器1を面積効率よく配置でき、ひいては少ない面積で多くの自然薯を栽培することができる。
さらに、自然薯栽培システム2が車輪52aによって容易に移動できるようになっている。したがって、屋外栽培からハウス栽培への転換が容易にでき、防虫、妨害、温度管理(気温、土壌温度など)を行いやすくなり、いわゆる無農薬栽培が可能となる。
図5に基づき、自然薯栽培器100について説明する。図5(a)は自然薯栽培器100の概略の構成を示す断面図であり、図5(b)は自然薯栽培器100の配置の一例を示す外観図である。
図6に基づき、自然薯栽培器200の構成について説明する。図6は、自然薯栽培器200の概略の構成を示す断面図である。
(1)上記実施形態において、容器10、110をプラスチック、塩化ビニール、発泡スチロールなどを略直方体の箱状としていたが、塩化ビニールの袋(排水用の穴を穿ったものでもよい)や目の細かい網状の袋、あるいは、発泡スチロールに土壌などを蓄積して容器としてもよい。
(3)上記実施形態では、育成部30を筒状の部材であるとしたが、育成部30の一部に開口となる切欠きが形成され第2土壌32が露出した構造の筒状のものであってもよい。また、育成部230を一面に開口面が形成された箱状の部材であるとしたが、断面形状が凹状で第2土壌32が露出した構造の箱状のものであってもよい。
(5)上記第2実施形態では、自然薯栽培器1を6個(1列に3個を2列)並べていたが、並べる自然薯栽培器1の数は、これに限定されるものではない。
(7)上記第2実施形態では、固定部50に育成部30が交互に交差するように並べていたが、育成部30を交互に交差させないように並べてもよい。
(9)上記第1実施形態では、誘導部40は、育成部30に装着されているとしたが、容器10の内側における開口部20に装着されていてもよい。そして、容器10の外側における開口部20には、育成部30が装着されていてもよい。
(11)上記第4実施形態の自然薯栽培システム202では、2個の自然薯栽培器200が上下二段となるように固定されていたが、3個以上の自然薯栽培器200が多段で固定される構造の固定部を利用してもよい。
Claims (7)
- 自然薯の種芋及び吸収根を育成するための第1土壌を蓄積するための容器と、
前記容器に設けられた開口部と、
前記開口部に、鉛直方向に対して所定の角度で取り付けられ、内部に自然薯の新生芋を育成するための第2土壌を蓄積するための育成部と、
を備えたことを特徴とする自然薯栽培器。 - 請求項1に記載の自然薯栽培器において、
前記容器の内側において、前記育成部に装着され、前記育成部に装着されている部分から離れるにつれて広がった開口面を有する誘導部を備えていることを特徴とする自然薯栽培器。 - 請求項1又は請求項2に記載の自然薯栽培器において、
前記開口部は、前記容器の底面に設けられることを特徴とする自然薯栽培器。 - 請求項1又は請求項2に記載の自然薯栽培器において、
前記開口部は、前記容器の側面に設けられることを特徴とする自然薯栽培器。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の自然薯栽培器において、
前記第1土壌は、前記第2土壌に比べ、養分が多く含まれていることを特徴とする自然薯栽培器。 - 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の、複数の自然薯栽培器と、前記複数の自然薯栽培器を、前記育成部が交互に交差するように並べて固定するための固定部を備えたことを特徴とする自然薯栽培システム。
- 請求項6に記載の自然薯栽培システムにおいて、
前記固定部は、前記複数の自然薯栽培器を、前記育成部が交互に交差するように並べたときに、前記複数の自然薯栽培器の前記容器が交互に、水平面に対して所定の角度となるように固定し、
前記容器は、前記固定部で固定されたときに、水平面からの高さが低くなる方の底面角部に排水用の穴が穿たれている
ことを特徴とする自然薯栽培システム。
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