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JP2017206483A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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JP2017206483A
JP2017206483A JP2016101883A JP2016101883A JP2017206483A JP 2017206483 A JP2017206483 A JP 2017206483A JP 2016101883 A JP2016101883 A JP 2016101883A JP 2016101883 A JP2016101883 A JP 2016101883A JP 2017206483 A JP2017206483 A JP 2017206483A
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久美子 長尾
Kumiko Nagao
久美子 長尾
美喜 田尻
Yoshiki Tajiri
美喜 田尻
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Mandom Corp
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Abstract

【課題】すすぎ時の毛髪の指通りに優れ、乾燥後には毛髪にハリ・コシ感及びボリューム感を与える毛髪化粧料を提供する。また、染料を配合したカラーリンス等の毛髪化粧料の場合には、優れた染色性を発揮する毛髪化粧料を提供する。
【解決手段】本発明の毛髪化粧料は、成分A:シリコーンパウダーを0.05〜2.0質量%、成分B:融点が72℃以上であるマイクロクリスタリンワックス、及び/又は、融点が83℃以上であるポリエチレンワックスを0.5〜6.0質量%、及び成分C:カチオン性ポリマーを0.1〜2.0質量%含有することを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は毛髪化粧料に関する。詳しくは、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアマニキュア等として好ましく用いられる毛髪化粧料に関する。
従来、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、又はヘアトリートメントなどの、シャンプー後の毛髪に塗布した後洗い流す方法で使用し、すすぎ時の毛髪の指通り、乾燥後の毛髪の櫛通り、さらさら感、しっとり感などを向上させる効果を発揮する毛髪化粧料が広く用いられている(例えば、特許文献1〜3参照)。
また、加齢により毛髪が細くなることに伴う毛髪全体のボリューム感の低下を改善する目的で、毛髪にハリ・コシやボリューム感を与える効果を有するヘアリンス組成物などが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2010−265195号公報 特開2012−171890号公報 特開2014−111574号公報 特開2009−120557号公報
しかしながら、上記先行技術の効果は未だ十分ではなく、さらに優れたハリ・コシやボリューム感が求められているのが現状である。
そこで、本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、すすぎ時の毛髪の指通りに優れ、乾燥後には毛髪にハリ・コシ感及びボリューム感を与える毛髪化粧料を提供することを目的とする。また、染料を配合したカラーリンス等の毛髪化粧料の場合には、優れた染色性を発揮する毛髪化粧料を提供することを目的とする。
本発明者は鋭意検討の結果、シリコーンパウダー、融点が72℃以上であるマイクロクリスタリンワックス及び/又は融点が83℃以上であるポリエチレンワックス、及びカチオン性ポリマーを、特定の配合量で配合することにより、すすぎ時の毛髪の指通りに優れ、乾燥後には毛髪にハリ・コシ感及びボリューム感を与える毛髪化粧料が得られることを見出し、発明を完成した。
即ち、本発明は、下記成分Aを0.05〜2.0質量%、下記成分Bを0.5〜6.0質量%、及び下記成分Cを0.1〜2.0質量%含有することを特徴とする毛髪化粧料を提供する。
成分A:シリコーンパウダー
成分B:融点が72℃以上であるマイクロクリスタリンワックス、及び/又は、融点が83℃以上であるポリエチレンワックス
成分C:カチオン性ポリマー
上記毛髪化粧料は、さらに、下記成分Dを0.1〜5.0質量%含有することが好ましい。
成分D:揮発性シリコーン油、25℃における動粘度が1mm/s以上20mm/s未満のメチルポリシロキサン、及び25℃における動粘度が1mm/s以上20mm/s未満のメチルフェニルポリシロキサンからなる群より選ばれたシリコーン油
成分Aはメチルシロキサン網状重合体であることが好ましい。
成分Cは、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、及びビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩からなる群より選ばれたカチオン性ポリマーであることが好ましい。
上記毛髪化粧料は、さらに、下記成分Eを含有することが好ましい。
成分E:染料
上記毛髪化粧料は、成分Eを含有する場合、カチオン性界面活性剤を含有しないか、又は、0.5質量%未満含有することが好ましい。さらに、アニオン性界面活性剤を含有しないか、又は、0.1質量%未満含有することが好ましい。
上記毛髪化粧料は、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント又はヘアマニキュアであることが好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、上記構成を有することにより、毛髪に塗布した後に水ですすぐ際の指通りに優れる。また、乾燥後には毛髪にハリ・コシ感及びボリューム感を与える効果を有する。さらに、本発明の毛髪化粧料が染料を含有するカラーリンス等の毛髪化粧料である場合には、本発明の毛髪化粧料は染色性にも優れる。
本発明の毛髪化粧料は、シリコーンパウダー;融点が72℃以上であるマイクロクリスタリンワックス、及び/又は、融点が83℃以上であるポリエチレンワックス;並びに、カチオン性ポリマーを少なくとも含有する。本明細書においては、上記「シリコーンパウダー」を「成分A」と称する場合がある。また、上記「融点が72℃以上であるマイクロクリスタリンワックス、及び/又は、融点が83℃以上であるポリエチレンワックス」を「成分B」と称する場合がある。さらに、上記「カチオン性ポリマー」を「成分C」と称する場合がある。本発明の毛髪化粧料は、成分Aと成分Bと成分Cとを少なくとも含有する。
本発明の毛髪化粧料は、用途に応じて、さらに、必須成分である上記成分A〜C以外の成分を含んでいてもよい。本発明の本発明の毛髪化粧料は、さらに、揮発性シリコーン油、25℃における動粘度が1mm/s以上20mm/s未満のメチルポリシロキサン、及び25℃における動粘度が1mm/s以上20mm/s未満のメチルフェニルポリシロキサンからなる群より選ばれたシリコーン油を含むことが好ましい。本明細書においては、上記「揮発性シリコーン油、25℃における動粘度が1mm/s以上20mm/s未満のメチルポリシロキサン、及び25℃における動粘度が1mm/s以上20mm/s未満のメチルフェニルポリシロキサンからなる群より選ばれたシリコーン油」を「成分D」と称する場合がある。
本発明の毛髪化粧料は、染料を含有する染毛料であってもよい。本明細書においては、上記「染料」を「成分E」と称する場合がある。
本発明の毛髪化粧料は、さらに上記A〜E以外の成分(他の成分)を含んでいてもよい。上記の成分、例えば、成分A、成分B、成分C、成分D、成分Eや他の成分は、それぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
本発明の毛髪化粧料は、毛髪に塗布して使用される化粧料である。中でも、本発明の毛髪化粧料は、水ですすぐ際の指通りに優れる観点から、毛髪に塗布した後に洗い流して使用される毛髪化粧料であることが好ましい。本発明の毛髪化粧料としては、例えば、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント等が挙げられる。なお、上記のヘアリンス、ヘアコンディショナー、及びヘアトリートメントは、それぞれ、明確に区別されるものではなく、同一物を表してもよい。さらに、本発明の毛髪化粧料は、染料を含有する染毛料であることが好ましい。上記染毛料である本発明の毛髪化粧料としては、例えば、カラーリンス、カラーコンディショナー、カラートリートメント、ヘアマニキュア等が挙げられる。なお、上記のカラーリンス、カラーコンディショナー、及びカラートリートメントは、それぞれ、明確に区別されるものではなく、同一物を表してもよい。
[成分A:シリコーンパウダー]
成分Aは、シリコーンパウダー(即ち、シリコーン微粒子)である。成分Aは、毛髪に吸着する。これにより、毛髪同士がひっかかり、毛髪全体にふんわりとボリューム感が出る。このため、成分Aを用いることにより、毛髪にボリューム感を与える効果が得られる。即ち、本発明の毛髪化粧料を毛髪に塗布し、水ですすいだ後、毛髪を乾燥させた後に、毛髪が立ち上がりやすくなり、毛髪全体がふんわりとボリューム感のある髪型(毛髪全体の体積が大きくなったような髪型)が形成できる。成分Aとしては、例えば、メチルシロキサン網状重合体が挙げられる。上記メチルシロキサン網状重合体は、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第15版,第2巻,2014年,p.2751‐2752):POLYMETHYLSILSESQUIOXANE(ポリメチルシルセスキオキサン)で表記される化合物である。成分Aは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
成分Aの形状は、特に限定されないが、洗い流し時の指どおりが向上する観点から、球状が好ましい。成分Aのアスペクト比は、特に限定されないが、0.9以上(0.9〜1.0)が好ましく、より好ましくは0.95以上である。
成分Aの平均粒径は、特に限定されないが、洗い流し時の指どおりとボリューム感を向上する観点から、2.0〜30.0μmが好ましく、より好ましくは5.0〜15.0μm、さらに好ましくは5.0〜11.0μmである。上記平均粒径は、体積平均粒径であり、例えば、レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置により測定することができる。
成分Aは、市販品を用いてもよい。上記市販品の具体例としては、例えば、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社社製、商品名「トスパール2000B」;モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社社製、商品名「トスパール1110」;モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社社製、商品名「トスパール145」;モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社社製、商品名「トスパール150KA」等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料100質量%中の、成分Aの含有量は、0.05〜2.0質量%であり、好ましくは0.1〜1.0質量%である。上記含有量が0.05質量%以上であることにより、毛髪にボリューム感を与える効果が得られる。また、上記含有量が2.0質量%以下であることにより、洗い流し時の指どおりが良く、毛髪同士がひっかかるのを防ぐことができる。上記成分Aの含有量は、本発明の毛髪化粧料中の全ての成分Aの含有量の合計量である。
[成分B:融点が72℃以上であるマイクロクリスタリンワックス、及び/又は、融点が83℃以上であるポリエチレンワックス]
成分Bは、融点が72℃以上であるマイクロクリスタリンワックス、及び/又は、融点が83℃以上であるポリエチレンワックスである。即ち、融点が72℃以上であるマイクロクリスタリンワックス、及び、融点が83℃以上であるポリエチレンワックスのうちの、一方又は両方である。成分Bは、毛髪の表面をコートすることで毛髪を補強するとともに毛髪表面のすべり性を向上させる。さらに、成分Aを吸着して髪にとどめることで、成分Aの効果を増強する。このため、成分Bを用いることにより、毛髪にハリ・コシを与える効果が得られる。また、毛髪にボリューム感を与える効果が向上する。さらに、毛髪に塗布した後に水ですすぐ際の指通りが向上する。本明細書においては、上記「融点が72℃以上であるマイクロクリスタリンワックス」を「成分B1」と称する場合があり、上記「融点が83℃以上であるポリエチレンワックス」を「成分B2」と称する場合がある。成分B1、成分B2は、それぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
成分B1の融点は、成分Aの吸着の観点から、72℃以上であり、好ましくは72〜104℃、より好ましくは85〜91℃である。成分B1としては、具体的には、例えば、融点が75℃のマイクロクリスタリンワックス、融点が88℃のマイクロクリスタリンワックス、融点が101℃のマイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
成分B2の融点は、成分Aの吸着の観点から、83℃以上であり、好ましくは83〜105℃、より好ましくは95〜105℃である。成分B2としては、具体的には、例えば、融点が83〜90℃のポリエチレンワックス、融点が95〜105℃のポリエチレンワックス等が挙げられる。
成分B1は、市販品を用いてもよい。上記市販品の具体例としては、例えば、日本精蝋社製、商品名「HI−MIC−2065」(融点75℃);日本精蝋社製、商品名「HI−MIC−1090」(融点88℃);日本精蝋社製、商品名「HI−MIC−2095」(融点101℃)等が挙げられる。
成分B2は、市販品を用いてもよい。上記市販品の具体例としては、例えば、New Phase Technologies社製、商品名「PERFORMALENE PL POLYETHYLENE」(融点83〜90℃);New Phase Technologies社製、商品名「PERFORMALENE 655 POLYETHYLENE」(融点95〜105℃)等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料100質量%中の、成分Bの含有量は、0.5〜6.0質量%であり、好ましくは1.0〜4.0質量%である。上記含有量が0.5質量%以上であることにより、毛髪にボリューム感を与える効果が得られる。また、上記含有量が6.0質量%以下であることにより、洗い流し時の指どおりが良く、ボリューム感を維持することができる。上記成分Bの含有量は、本発明の毛髪化粧料中の全ての成分Bの含有量の合計量であり、即ち、本発明の毛髪化粧料中の全ての成分B1及び成分B2の含有量の合計量である。
成分Bとしては、洗い流し時の指通りの観点から、成分B1がより好ましい。本発明の毛髪化粧料100質量%中の、成分B1の含有量は、0.5〜6.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜4.0質量%である。上記成分B1の含有量は、本発明の毛髪化粧料中の全ての成分B1の含有量の合計量である。
[成分C:カチオン性ポリマー]
成分Cは、カチオン性ポリマーである。成分Cは、毛髪表面のマイナス電荷を帯びた部位に付着することで、水洗時のきしみ感を低減し、毛髪を補強する効果がある。このため、成分Cを用いることにより、毛髪に塗布した後に水ですすぐ際に優れた指通りが得られる。また、毛髪にハリ・コシを与える効果が向上する。成分Cは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
上記カチオン性ポリマー(カチオンポリマー)としては、例えば、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース等の第4級窒素含有セルロースエーテル誘導体;塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グァーガム等の第4級窒素含有グァーガム誘導体;塩化ジメチルメチレンピペリジニウム等のジアリル第4級アンモニウム塩重合物;塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体等のジアリル第4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物;ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩等の第4級化ポリビニルピロリドン誘導体;カチオン性澱粉;ポリグリコールポリアミン縮合物;アジピン酸・ジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミン共重合物;カチオン化デキストランなどが挙げられる。上記の中でも、毛髪表面に蓄積し毛髪を補強する効果が高く、繰り返し使用時のハリ・コシを与える効果が特に優れる観点から、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩が好ましく、より好ましくは、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースである。
本発明の毛髪化粧料100質量%中の、成分Cの含有量は、0.1〜2.0質量%であり、好ましくは0.3〜1.0質量%である。上記含有量が0.1質量%以上であることにより、水ですすぐ際の優れた指通りが発揮される。また、上記含有量が2.0質量%以下であることにより、乾燥後の柔軟性を維持し、また、染料を配合したカラーリンス等の毛髪化粧料の場合においては染料の染着性の低下を防げる。上記成分Cの含有量は、本発明の毛髪化粧料中の全ての成分Cの含有量の合計量である。特に、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、及びビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩の含有量の合計量が上記範囲を満たすことが好ましい。
さらに、本発明の毛髪化粧料100質量%中の、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースの含有量が、0.1〜2.0質量%であることが好ましく、より好ましくは0.3〜1.0質量%である。
[成分D:揮発性シリコーン油等]
成分Dは、揮発性シリコーン油、25℃における動粘度が1mm/s以上20mm/s未満のメチルポリシロキサン、及び25℃における動粘度が1mm/s以上20mm/s未満のメチルフェニルポリシロキサンからなる群より選ばれたシリコーン油(少なくとも1種のシリコーン)である。成分Dを用いることにより、毛髪にボリューム感を与える効果を阻害することなく、水ですすぐ際の優れた指通りをより一層向上できる。なお、本明細書において、「揮発性シリコーン油」とは、気圧1atmにおける沸点が250℃以下であるシリコーン油をいう。上記揮発性シリコーン油の気圧1atmにおける沸点は、100〜250℃が好ましく、より好ましくは100〜230℃である。成分Dは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
成分Dとしては、例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサン等の環状シリコーン;オクタメチルトリシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサン、25℃における動粘度が1mm/s以上20mm/s未満(好ましくは10mm/s以下)のメチルポリシロキサン、及び25℃における動粘度が1mm/s以上20mm/s未満(好ましくは10mm/s以下)のメチルフェニルポリシロキサン等の鎖状シリコーンなどが挙げられる。上記の中でも、乾燥後において毛髪への付着量が少なく毛髪のボリューム感を阻害しない観点から、揮発性シリコーン油が好ましく、環状シリコーンが特に好ましい。
本発明の毛髪化粧料100質量%中の、成分Dの含有量は、0.1〜5.0質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜3.0質量%である。上記含有量が0.1質量%以上であることにより、水ですすぐ際の優れた指通りがより一層向上する。また、上記含有量が5.0質量%以下であることにより、乾燥後の髪が重たくならずボリュームアップ感が維持できる。上記成分Dの含有量は、本発明の毛髪化粧料中の全ての成分Dの含有量の合計量である。
中でも、本発明の毛髪化粧料100質量%中の、揮発性シリコーン油の含有量が、0.1〜5.0質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜3.0質量%である。さらには、本発明の毛髪化粧料100質量%中の、環状シリコーンの含有量が、0.1〜5.0質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜3.0質量%である。
[成分E:染料]
本発明の毛髪化粧料は、染料(成分E)を含む染毛料であってもよい。成分Eとしては、塩基性染料、HC染料、ニトロ染料、分散染料、天然染料などが挙げられる。中でも、塩基性染料、HC染料が好ましい。成分Eは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
上記塩基性染料としては、塩基性青75、塩基性青77、塩基性青99、塩基性青124、塩基性茶16、塩基性茶17、塩基性赤51、塩基性赤76、塩基性黄57、塩基性黄87、塩基性橙2、塩基性橙31などが挙げられる。
上記HC染料としては、HC青2、HC青5、HC青11、HC青12、HC青13、HC赤1、HC赤13、HC橙1、HC黄2、HC黄4、HC紫1などが挙げられる。
本発明の毛髪化粧料100質量%中の、成分Eの含有量は、特に限定されないが、染色性向上と地肌汚れ防止の観点から、0.005〜2.0質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜1.0質量%である。上記成分Eの含有量は、本発明の毛髪化粧料中の全ての成分Eの含有量の合計量である。中でも、本発明の毛髪化粧料100質量%中の、塩基性染料の含有量及びHC染料の含有量の合計量が、0.005〜2.0質量%であることが好ましく、より好ましくは0.01〜1.0質量%である。
好ましい成分Eの具体例としては、例えば、本発明の毛髪化粧料100質量%中の、塩基性青75の含有量が0.01〜0.05質量%、塩基性茶16の含有量が0.05〜1.0質量%、HC黄2の含有量が0.01〜0.1質量%、HC青2の含有量が0.05〜1.0質量%である組み合わせが挙げられる。
本発明の毛髪化粧料は、製剤の安定性と染料の溶解性の観点から、多価アルコールを含有することが好ましい。上記多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、グルコース、マルトース、マルチトール、スクロース、マンニトール、ソルビトール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオールなどが挙げられる。本発明の毛髪化粧料100質量%中の、多価アルコールの含有量は、特に限定されないが、0.5〜10.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜5.0質量%である。上記多価アルコールの含有量は、本発明の毛髪化粧料中の全ての多価アルコールの含有量の合計量である。
本発明の毛髪化粧料は、経時での安定性の観点から、高級アルコールを含有することが好ましい。上記高級アルコールとしては、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、オレイルアルコールなどが挙げられる。本発明の毛髪化粧料100質量%中の、高級アルコールの含有量は、特に限定されないが、1.0〜10.0質量%が好ましく、より好ましくは3.0〜8.0質量%である。上記高級アルコールの含有量は、本発明の毛髪化粧料中の全ての高級アルコールの含有量の合計量である。
本発明の毛髪化粧料は、塗布時のなじみやすさの観点から、炭化水素油を含有することが好ましい。上記炭化水素油としては、例えば、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、合成スクワラン、植物性スクワラン、流動イソパラフィン、流動パラフィンなどが挙げられる。本発明の毛髪化粧料100質量%中の、炭化水素油の含有量は、特に限定されないが、0.5〜10.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜5.0質量%である。上記炭化水素油の含有量は、本発明の毛髪化粧料中の全ての炭化水素油の含有量の合計量である。
本発明の毛髪化粧料は、経時での安定性の観点から、ノニオン性界面活性剤(ノニオン界面活性剤)を含有することが好ましい。上記ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリグリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン(硬化)ヒマシ油、脂肪酸アルキロールアミドなどが挙げられる。本発明の毛髪化粧料100質量%中の、ノニオン性界面活性剤の含有量は、特に限定されないが、0.5〜10.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜5.0質量%である。上記ノニオン性界面活性剤の含有量は、本発明の毛髪化粧料中の全てのノニオン性界面活性剤の含有量の合計量である。
本発明の毛髪化粧料は、水を含む。水は、特に限定されないが、精製水が好ましい。本発明の毛髪化粧料100質量%中の、水の含有量は、特に限定されないが、50.0〜90.0質量%が好ましく、より好ましくは60.0〜80.0質量%である。
本発明の毛髪化粧料は、成分B及び成分Cにより水ですすぐ際の優れた指通りを発揮し得る観点から、カチオン性界面活性剤を実質的に含有しなくてもよい。より具体的には、本発明の毛髪化粧料は、カチオン性界面活性剤を含有しないか、又は、0.5質量%未満含有することが好ましい。さらに、本発明の毛髪化粧料は、カチオン性界面活性剤を含有しないか、又は、0.1質量%未満含有することがより好ましい。特に、本発明の毛髪化粧料が成分Eを含む場合に上記の条件を満たすことが好ましい。カチオン性界面活性剤は、分子量が比較的小さく染料と近い分子量を有することにも起因すると考えられるが、染料の染着を阻害して、毛髪化粧料(染毛料)の染色性を低下させる場合がある。これに対して、成分Cは染料の染着を阻害しないため好ましい。上記カチオン性界面活性剤としては、例えば、モノアルキル型4級アンモニウム塩、ジアルキル型4級アンモニウム塩、トリアルキル型4級アンモニウム塩、モノアルキルエーテル型4級アンモニウム塩、アルキルアミン、脂肪酸アミドアミンなどが挙げられる。
本発明の毛髪化粧料は、染色性の観点から、アニオン性界面活性剤を実質的に含有しないことが好ましい。より具体的には、本発明の毛髪化粧料は、アニオン性界面活性剤を含有しないか、又は、0.1質量%未満含有することが好ましい。さらに、本発明の毛髪化粧料は、アニオン性界面活性剤を含有しないか、又は、0.01質量%未満含有することがより好ましい。上記アニオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ミリスチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;テトラデセンスルホン酸ナトリウムなどのα−オレフィンスルホン酸塩;ミリストイルメチルタウリンナトリウム、パルミトイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、オレオイルメチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウムなどのN−アシルメチルタウリン塩;スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、スルホコハク酸ラウリルニナトリウムなどのスルホコハク酸アルキル塩;スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウリル二ナトリウムなどのスルホコハク酸ポリオキシエチレンアルキル塩;ラウリルリン酸ナトリウム、セチルリン酸ナトリウム、セチルリン酸ジエタノールアミンなどのモノアルキルリン酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸トリエタノールアミンなどのポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩;ラウロイルサルコシンカリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ミリストイルサルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウムなどのN−アシルサルコシン塩;ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルアラニントリエタノールアミン、ミリストイルメチルアラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウムなどのN−アシル−N−メチル−β−アラニン塩;ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸二ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミンなどのN−アシルグルタミン酸塩;ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウムなどのN−アシルグリシン塩;ラウリルグリコール酢酸ナトリウム(ドデカン−1,2−ジオール酢酸ナトリウム)、ラウリルグリコール酢酸カリウム、ミリスチルグリコール酢酸ナトリウム、ミリスチルグリコール酢酸カリウム、パルミチルグリコール酢酸ナトリウム、パルミチルグリコール酢酸カリウム、ステアリルグリコール酢酸ナトリウム、ステアリルグリコール酢酸カリウム、ベヘニルグリコール酢酸ナトリウム、ベヘニルグリコール酢酸カリウムなどのアルキルエーテルグリコール酢酸塩など挙げられる。
本発明の毛髪化粧料は、ボリュームアップ感の維持の観点から、不揮発性シリコーン油を含有しないことが好ましい。より具体的には、本発明の毛髪化粧料は、不揮発性シリコーンを含有しないか、又は、0.1質量%未満含有することが好ましい。さらに、本発明の毛髪化粧料は、不揮発性シリコーンを含有しないか、又は、0.01質量%未満含有することがより好ましい。上記不揮発性シリコーンとしては、例えば、平均重合度が650〜7000である高重合メチルポリシロキサンなどが挙げられる。
本発明の毛髪化粧料は、l−メントール、1,8−シネオール、カンファ等の清涼剤;フェノキシエタノール等の防腐剤;オリーブ油、マカデミアナッツ油、アルガンオイル等の植物油;シリカ等の吸湿剤;ヒアルロン酸又はその誘導体、コラーゲン又はその誘導体、アミノ酸又はその誘導体、抗酸化剤、金属封鎖剤、ビタミン類、動植物抽出エキス、パール化剤、着色剤、香料、pH調整剤(例えば、クエン酸またはその塩類、乳酸またはその塩類等)などを含んでいてもよい。
本発明の毛髪化粧料としては、具体的には、例えば、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメントなどが挙げられる。また、染料を含む本発明の毛髪化粧料としては、具体的には、例えば、カラー(ヘア)リンス、カラー(ヘア)コンディショナー、カラー(ヘア)トリートメント、ヘアマニキュアなどが挙げられる。
本発明の毛髪化粧料のpHは、特に限定されないが、染色性等の観点から、4.0〜8.0が好ましく、より好ましくは5.0〜8.0である。
本発明の毛髪化粧料の剤型は、特に限定されないが、例えば、液状、粘性液状、ジェル状、乳液状、クリーム状などが挙げられる。中でも、染色性や風合い等の観点から、クリーム状が好ましい。
染料を含む本発明の毛髪化粧料は、特に限定されないが、例えば、毛髪を灰色、黒色、茶色、緑色、青紫色等に染色することができる。より好ましくは、灰色、黒色、茶色である。このため、白髪染め、おしゃれ染め等の染毛料として用いることができ、色調の観点から、好ましくは白髪染め用の染毛料である。
上記ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、カラーリンス、カラーコンディショナー、及びカラートリートメント等の毛髪化粧料は、一般的に洗髪時に用い、洗髪後に毛髪に塗布した後に洗い流して使用される毛髪処理剤である。上記毛髪化粧料は、例えば、シャンプーにより毛髪を洗浄した後、上記毛髪化粧料を毛髪に塗布し、塗布後直ぐに又は3〜10分間程度毛髪に馴染ませた後、洗い流す使用方法で用いられる。なお、上記毛髪化粧料は、洗髪前に用いてもよい。その場合には、上記毛髪化粧料は、例えば、濡れた毛髪に塗布し、塗布後直ぐに又は3〜10分間程度毛髪に馴染ませた後洗い流し、さらにシャンプーにより洗髪する使用方法で用いられる。
上記ヘアマニキュアは、一般的に乾いた毛髪に塗布して使用される毛髪処理剤である。上記ヘアマニキュアは、例えば、乾いた毛髪にヘアマニキュアを塗布し、塗布後5〜30分間程度放置した後洗い流し、さらにシャンプーにより洗髪する使用方法で用いられる。
本発明の毛髪化粧料の製造方法は、特に限定されず、常法に従って、製造することができる。具体的には、以下の方法などが挙げられる。例えば、カラーリンス、カラーコンディショナー、カラートリートメントの場合には、70〜90℃に加熱して十分溶解させた水相に、70〜90℃に加熱した油相を徐々に入れ、5分間しっかり攪拌し、乳化を行う。乳化後、20〜40℃まで冷却し、精製水に溶解させた染料を入れ、十分に均一攪拌した後、pH調整剤を入れ、十分に均一攪拌してクリーム状の毛髪化粧料を得る。
本発明の毛髪化粧料は、上記成分A〜成分Cを必須成分として含有する。成分Aと成分Bを配合することにより、成分Bが成分Aを髪にとどめ、成分Aが毛髪同士をひっかけることによりボリューム感を付与し、さらに成分Cが毛髪表面をコートすることによりハリ・コシ感を増強する。さらに、成分Dを配合することによりすすぎ時の指どおりがよく、乾燥後に髪が重たくならずにボリューム感を維持できる効果がより一層向上する。本発明の毛髪化粧料は配合成分が毛髪へ付着しやすい組成であるため、染料をさらに配合する場合には、染料の付着性が向上するためであると考えられるが、染色性が向上する。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。なお、表中の配合量(毛髪化粧料100質量%中の配合量)は、純分の配合量(単位:質量%)で示した。
実施例1〜24、比較例1〜7
下記の表の配合成分及び配合量(単位は質量%)に従い、各成分を配合し、毛髪化粧料を調製した。上記毛髪化粧料はヘアリンス(ヘアトリートメント、ヘアコンディショナー)であり、中でも、実施例18〜24の毛髪化粧料はカラーリンス(カラートリートメント、カラーコンディショナー)である。得られた毛髪化粧料の性状はクリーム状であった。また、得られた毛髪化粧料のpHは全て5.0であった。上記pHは、pHメーター(堀場製作所社製、商品名「卓上型pHメータ F−74」)を用いて測定した。
上記実施例及び比較例で得られた毛髪化粧料を下記評価試験に供した。評価結果は表に併記する。
試験例1:指通りの評価
試験用ヘアシートとして、未処理のヘアシート(ビューラックス社製、長さ25cm、3.5cm四方に毛髪が植えてあるヘアシートを使用。毛髪の重さ4g)を用いた。
上記試験用ヘアシートを市販のシャンプーを用いて洗浄した後、軽く水気を切り、以下の調製に用いた。上記試験用ヘアシートに、製造直後の実施例および比較例で得られた各毛髪化粧料5.0gを塗布し、1分間ハケを用いて毛束(毛髪)全体に馴染ませ、5分間放置し、評価用ヘアシート(1)を調製した。
上記で得られた評価用ヘアシート(1)を、40℃のぬるま湯を用いて、指で毛髪化粧料を十分に洗い流す時の指通りを以下の基準で評価した。なお、指通りの評価は、4名の専門評価員が行った。
<指通りの評価基準>
◎(優れる):非常に指通りが良い。
○(良好):十分に指通りが良い。
×(不良):指通りが悪い。
試験例2:ボリューム感、ハリ・コシの評価
上記試験例1において評価用ヘアシート(1)から毛髪化粧料を十分に洗い流した後、タオルドライを行った。その後、一日かけて風燥し、評価用ヘアシート(2)を得た。
上記で得られた評価用ヘアシート(2)を目視観察し、ボリューム感を以下の基準で評価した。また、上記で得られた評価用ヘアシート(2)を手で触り、ハリ・コシを以下の基準で評価した。上記評価は、4名の専門評価員が行った。
<ボリューム感の評価基準>
◎(優れる):非常にボリューム感がある。
○(良好):十分にボリューム感がある。
×(不良):ボリューム感がない。
<ハリ・コシの評価基準>
◎(優れる):非常にハリコシ感がある。
○(良好):十分にハリコシ感がある。
×(不良):ハリコシ感がない。
さらに、実施例18〜24の実施例で得られた毛髪化粧料(染毛料)については、以下の試験例3の染色性の評価を行った。
試験例3:染色性の評価
試験用毛束として、未処理のヤク毛毛束(スタッフス社製、長さ10cm、重さ1g)を用いた。
試験用毛束を市販のシャンプーを用いて洗浄した後、軽く水気を切り、以下の調製に用いた。上記試験用毛束に、製造直後の毛髪化粧料1.0gを塗布し、1分間ハケを用いて毛束(毛髪)全体に馴染ませた。次いで、5分間放置後、40℃のぬるま湯を用いて、毛束から毛髪化粧料を十分に洗い流し、タオルドライを行った後、ドライヤーを用いて十分に乾燥し、評価用毛束を調製した。
上記で得られた評価用毛束を目視観察し、染色性を以下の基準で評価した。なお、染色性の評価は、4名の専門評価員が行った。
<染色性の評価基準>
◎(優れる):非常に濃く染色されている。
○(良好):十分に染色されている。
×(不良):染色が薄い。
Figure 2017206483
Figure 2017206483
Figure 2017206483
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なお、表に記載の主な成分の詳細は、以下の通りである。
(成分A)
ポリメチルシスセスキオキサン※1:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社社製、商品名「トスパール2000B」
ポリメチルシスセスキオキサン※2:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社社製、商品名「トスパール145」
ポリメチルシスセスキオキサン※3:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社社製、商品名「トスパール1110」
ポリメチルシスセスキオキサン※4:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社社製、商品名「トスパール150KA」
(成分A以外)
シリカ:日本アエロジル株式会社製、商品名「AEROSIL 300」
(成分B)
マイクロクリスタリンワックス※5:日本精蝋株式会社、商品名「HI−MIC−1090」、融点88℃
マイクロクリスタリンワックス※6:日本精蝋株式会社、商品名「HI−MIC−2065」、融点75℃
(成分B以外)
マイクロクリスタリンワックス※7:日本精蝋株式会社、商品名「HI−MIC−2045」、融点64℃
ミツロウ:三木化学工業株式会社製、商品名「コウサンダッシュウミツロウ」
(成分C)
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース:東邦化学工業株式会社製、商品名「カチナールHC−100」
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グァーガム:東邦化学工業株式会社製、商品名「カチナールCG−100」
塩化ジメチルメチレンピペリジニウム:ナルコ社製、商品名「マーコート100」、純分40質量%
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体:ナルコ社製、商品名「マーコート550」、純分8.5質量%
ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩:大阪有機化学工業株式会社製、商品名「H.C.ポリマー1N」、純分20質量%
(成分D)
デカメチルシクロペンタシロキサン:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社社製、商品名「TSF405」
(成分E)
塩基性青75:保土ヶ谷化学工業株式会社製、商品名「AHC BLUE SP」
塩基性茶16:保土ヶ谷化学工業株式会社製、商品名「AHC BROWN SP」
HC黄2:テルカ社製、商品名「COLOREX HCY2」
HC青2:テルカ社製、商品名「COLOREX HCB2」
(その他)
ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.):青木油脂工業株式会社製、商品名「ブラウノン CH−320L」
ステアリン酸グリセリル:BASF社製、商品名「CUTINA GMS-V」
さらに、以下に、本発明の毛髪化粧料の処方例を示す。
(処方例1)コンディショナー(クリーム)
ステアリルアルコール 6.0質量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0質量%
ステアリン酸グリセリル 1.5質量%
マイクロクリスタリンワックス(融点88℃) 1.0質量%
流動パラフィン 3.0質量%
デカメチルシクロペンタシロキサン 1.0質量%
ポリメチルシルセスキオキサン 0.5質量%
ジプロピレングリコール 3.0質量%
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース 0.5質量%
エタノール 3.0質量%
クエン酸 適量(pH5に調整)
クエン酸ナトリウム 適量(pH5に調整)
安息香酸ナトリウム 0.5質量%
水溶性コラーゲン(3) 0.1質量%
ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム液 0.1質量%
精製水 残量
合計 100質量%
(処方例2)カラーリンス(クリーム)
塩基性青75 0.03質量%
塩基性茶16 0.15質量%
HC黄2 0.03質量%
HC青2 0.8質量%
ステアリルアルコール 7.0質量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0質量%
ステアリン酸グリセリル 1.5質量%
マイクロクリスタリンワックス(融点88℃) 0.5質量%
マイクロクリスタリンワックス(融点75℃) 0.5質量%
流動パラフィン 3.0質量%
デカメチルシクロペンタシロキサン 1.0質量%
ポリメチルシルセスキオキサン 0.5質量%
ジプロピレングリコール 3.0質量%
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース 0.5質量%
エタノール 3.0質量%
クエン酸 適量(pH5に調整)
クエン酸ナトリウム 適量(pH5に調整)
安息香酸ナトリウム 0.5質量%
ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム液 0.1質量%
ヒバマタエキス 0.1質量%
精製水 残量
合計 100質量%
(処方例3)カラーリンス(クリーム)
塩基性青77 0.05質量%
塩基性茶17 0.5質量%
HC黄4 0.1質量%
HC青2 0.4質量%
セタノール 5.0質量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル(40E.O.) 4.0質量%
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 0.08質量%
ポリエチレンワックス 1.0質量%
流動パラフィン 5.0質量%
オクタメチルトリシロキサン 1.0質量%
ポリメチルシルセスキオキサン 0.5質量%
プロピレングリコール 3.0質量%
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体 0.2質量%
乳酸 適量(pH5に調整)
フェノキシエタノール 0.1質量%
グルタミン酸 0.1質量%
ツバキ油 0.1質量%
精製水 残量
合計 100質量%
(処方例4)カラーリンス(乳液)
塩基性青75 0.05質量%
塩基性茶16 1.0質量%
HC黄2 0.08質量%
HC青2 1.2質量%
セタノール 3.0質量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル(5E.O.) 1.5質量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 1.5質量%
マイクロクリスタリンワックス 1.0質量%
流動パラフィン 5.0質量%
1,3‐ブチレングリコール 3.0質量%
カプリン酸グリセリル 2.0質量%
ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム液 0.1質量%
メチルポリシロキサン(動粘度5mm/s) 1.0質量%
ポリメチルシルセスキオキサン 0.5質量%
クエン酸 適量(pH5に調整)
クエン酸ナトリウム 適量(pH5に調整)
安息香酸ナトリウム 0.3質量%
ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム 0.5質量%
ヒバマタエキス 0.1質量%
l−メントール 0.1質量%
精製水 残量
合計 100質量%
(処方例5)ヘアマニキュア(ジェル)
塩基性青77 0.1質量%
塩基性茶16 1.0質量%
塩基性橙31 0.1質量%
HC黄2 0.05質量%
HC青2 1.0質量%
ポリメチルシルセスキオキサン 0.5質量%
ヒドロキシエチルセルロース 2.5質量%
エタノール 10.0質量%
ベンジルアルコール 5.0質量%
プロピレングリコール 3.0質量%
イソノナン酸イソノニル 1.0質量%
マイクロクリスタリンワックス 0.5質量%
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース 0.5質量%
メチルフェフェニルポリシロキサン(動粘度20mm/s) 0.5質量%
高重合メチルポリシロキサン(1) 0.008質量%
エデト酸二ナトリウム 0.2質量%
グリコール酸 適量(pH5に調整)
ツバキ油 0.1質量%
パンテノール 0.1質量%
加水分解コンキオリン液 0.1質量%
精製水 残量
合計 100質量%
(処方例6)カラーシャンプー
塩基性青75 0.05質量%
塩基性茶16 0.2質量%
HC黄2 0.2質量%
HC青2 1.5質量%
ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム 1.5質量%
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 9.0質量%
ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド 2.0質量%
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース 0.2質量%
ジプロピレングリコール 3.0質量%
カプリン酸グリセリル 1.0質量%
モノラウリン酸ポリグリセリル 0.1質量%
デカメチルシクロペンタシロキサン 0.5質量%
クエン酸 適量(pH5に調整)
フェノキシエタノール 0.3質量%
水溶性コラーゲン(3) 0.1質量%
ホホバ油 0.1質量%
精製水 残量
合計 100質量%

Claims (8)

  1. 下記成分Aを0.05〜2.0質量%、下記成分Bを0.5〜6.0質量%、及び下記成分Cを0.1〜2.0質量%含有することを特徴とする毛髪化粧料。
    成分A:シリコーンパウダー
    成分B:融点が72℃以上であるマイクロクリスタリンワックス、及び/又は、融点が83℃以上であるポリエチレンワックス
    成分C:カチオン性ポリマー
  2. さらに、下記成分Dを0.1〜5.0質量%含有する請求項1に記載の毛髪化粧料。
    成分D:揮発性シリコーン油、25℃における動粘度が1mm/s以上20mm/s未満のメチルポリシロキサン、及び25℃における動粘度が1mm/s以上20mm/s未満のメチルフェニルポリシロキサンからなる群より選ばれたシリコーン油
  3. 前記成分Aがメチルシロキサン網状重合体である請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
  4. 前記成分Cが、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、及びビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩からなる群より選ばれたカチオン性ポリマーである請求項1〜3のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
  5. さらに、下記成分Eを含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
    成分E:染料
  6. カチオン性界面活性剤を含有しないか、又は、0.5質量%未満含有する請求項5に記載の毛髪化粧料。
  7. アニオン性界面活性剤を含有しないか、又は、0.1質量%未満含有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
  8. ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント又はヘアマニキュアである請求項1〜7のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
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