JP2017195128A - コネクタ付電線 - Google Patents
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Abstract
【課題】コネクタと絶縁電線との隙間に液体が侵入することを低コストかつ容易に低減する技術を提供する。
【解決手段】コネクタハウジング20に形成された端子収容室22の各々には、絶縁電線12の先端に取付けられた端子金具14が挿入されている。カバー部材30の屋根部32は、コネクタハウジング20の基端側から延び出る複数の絶縁電線12における延出部分124の周囲のうち一部を覆う。カバー部材30は、屋根部32における延出部分124に対向する主面320に基端部が連結された複数の足部34を備える。複数の足部34のうち一部は、コネクタハウジング20から延び出る複数の絶縁電線12の隙間に差し込まれることで、カバー部材30が複数の絶縁電線12に取付けられる。
【選択図】図1
【解決手段】コネクタハウジング20に形成された端子収容室22の各々には、絶縁電線12の先端に取付けられた端子金具14が挿入されている。カバー部材30の屋根部32は、コネクタハウジング20の基端側から延び出る複数の絶縁電線12における延出部分124の周囲のうち一部を覆う。カバー部材30は、屋根部32における延出部分124に対向する主面320に基端部が連結された複数の足部34を備える。複数の足部34のうち一部は、コネクタハウジング20から延び出る複数の絶縁電線12の隙間に差し込まれることで、カバー部材30が複数の絶縁電線12に取付けられる。
【選択図】図1
Description
この発明は、コネクタ付電線に関する。
自動車などの車両に搭載されるワイヤハーネスにおいて、電線とその端部に接続されたコネクタとの隙間への液体の浸入を防ぐ防水構造が採用される場合がある。
例えば、特許文献1のコネクタ付電線では、電線の端末に接続された複数の端子金具が、雌ハウジング設けられたキャビティに後方から挿入されて収容される一方、雌ハウジングの後面にカバーが装着されている。そして、雌ハウジングの後面から引き出された電線がカバーで覆われている。カバーは本体カバーと蓋カバーとに二つ割りされ、ヒンジにより開閉可能に連結されている。本体カバーは、雌ハウジングの後面に取り付けられる。一束にまとめられた複数の電線が直角に曲げられて本体カバー内に嵌められる。その状態で、蓋カバーが本体カバーの上面に合わせられ、所定のロック構造を介して合体状態とされる。
しかしながら、特許文献1のコネクタ付電線の場合、雌ハウジングにカバーを取付ける構造を設ける必要があり、製造コストが高くなる問題があった。また、コネクタの取付位置によっては、コネクタハウジングの後面に十分なスペースが確保できないことにより、カバーの取り付け作業が困難な場合もあった。
本発明は、コネクタと絶縁電線との隙間に液体が侵入することを低コストかつ容易に低減する技術を提供することを目的とする。
第1態様は、絶縁電線及びその絶縁電線の端部に取付けられた端子金具を含む複数の端子付電線と、先端側からその反対の基端側に向けて貫通する空間であって、前記端子付電線各々の前記端子金具を内側に収容する端子収容室が形成されたコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングから延び出る複数の前記絶縁電線における延出部分の周囲のうち一部を覆う屋根部、及び、基端部が当該屋根部における複数の前記絶縁電線の前記延出部分に対向する面に連結された1つ以上の足部を備えるカバー部材と、を備え、前記1つ以上の足部のうち少なくとも一部が、前記コネクタハウジングから延び出る複数の前記絶縁電線の間に通されている。
第2態様は、第1態様のコネクタ付電線であって、前記カバー部材は、前記足部を相互に間隔をあけて複数有する。
第3態様は、第2態様のコネクタ付電線であって、前記足部各々が、互いに接近又は離隔する方向に弾性変形可能である。
第4態様は、第1態様から第3態様のいずれか1つのコネクタ付電線であって、前記足部の先端部が中間部よりも細い。
第5態様は、第1態様から第4態様のいずれか1つのコネクタ付電線であって、前記カバー部材の前記屋根部は、一端側の部分が前記コネクタハウジングのうち少なくとも一部を覆い、他端側の部分が複数の前記絶縁電線の前記延出部分を覆う。
第6態様は、第5態様のコネクタ付電線であって、前記屋根部の前記足部が形成されている側とは反対側の面は、前記コネクタハウジングの前記先端側から前記基端側に向かう方向に関して、前記絶縁電線各々の前記延出部分に接近するように傾斜する傾斜面を有する。
第7態様は、第1態様から第6態様のいずれか1つのコネクタ付電線であって、前記絶縁電線各々の前記延出部分が曲げられている。
第1態様のコネクタ付電線によると、コネクタハウジングから延び出る絶縁電線の延出部分の周囲の一部が、カバー部材の屋根部に覆われるため、その延出部分に液体が付着することを低減できる。したがって、絶縁電線とコネクタハウジングの隙間から、端子収容室内に液体が浸入することを低減できる。カバー部材は、その1つ以上の足部が複数の絶縁電線の隙間に差し込まれることで、複数の絶縁電線に取付けされる。すなわち、コネクタの配置位置によって、コネクタハウジングの基端側のスペースが小さい場合にも、容易にカバー部材を取付けできる。
第2態様のコネクタ付電線によると、複数の足部を介してカバー部材が複数の絶縁電線に差し込まれることで、カバー部材の姿勢を安定化できる。
第3態様のコネクタ付電線によると、複数の足部各々が弾性変形するため、複数の絶縁電線の隙間の位置に合わせて、足部を弾性変形させつつ各隙間に差し込むことができる。
第4態様のコネクタ付電線によると、足部の先端部を細くすることによって、絶縁電線間への足部の差し込みが容易となる。
第5態様のコネクタ付電線によると、コネクタハウジングまで覆うことができるため、液体がコネクタハウジング内に進入することを低減できる。
第6態様のコネクタ付電線によると、傾斜面に液体が付着した際に、コネクタ本体側である屋根部の一端側から、絶縁電線側である他端側に移動できる。したがって、コネクタハウジングの接続相手側に液体が移動することを低減できる。
第7態様のコネクタ付電線によると、絶縁電線が延出部分で曲げられているため、端子収容室の絶縁電線が延び出る出口部分と、その絶縁電線との大きな隙間が形成されるおそれがある。この曲げられている延出部分を、容易に取付け可能なカバー部材の屋根部で覆うことで、端子収容室内への液体の侵入を抑制できる。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。図面においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数が誇張又は簡略化して図示されている場合がある。
<1. 第1実施形態>
図1及び図2は、第1実施形態のコネクタ付電線100の主要部の概略斜視図である。なお、図1は、カバー部材30が装着された状態のコネクタ付電線100を示しており、図2は、30が外された状態のコネクタ付電線100を示す図である。図3は、第1実施形態のコネクタ付電線100の主要部の概略上面図である。図4は、第1実施形態のコネクタ付電線100の主要部の概略側面図である。図5は、第1実施形態の端子付電線10の主要部の概略斜視図である。
図1及び図2は、第1実施形態のコネクタ付電線100の主要部の概略斜視図である。なお、図1は、カバー部材30が装着された状態のコネクタ付電線100を示しており、図2は、30が外された状態のコネクタ付電線100を示す図である。図3は、第1実施形態のコネクタ付電線100の主要部の概略上面図である。図4は、第1実施形態のコネクタ付電線100の主要部の概略側面図である。図5は、第1実施形態の端子付電線10の主要部の概略斜視図である。
コネクタ付電線100は、端子付電線10と、コネクタハウジング20と、カバー部材30とを備える。
<端子付電線>
端子付電線10は、絶縁電線12と、端子金具14とを備える。図3が示すように、端子金具14は、絶縁電線12の端部に取付けられている。
端子付電線10は、絶縁電線12と、端子金具14とを備える。図3が示すように、端子金具14は、絶縁電線12の端部に取付けられている。
<絶縁電線>
絶縁電線12は、長尺の導体である芯線120及び芯線120の周囲を覆う絶縁体である絶縁被覆122を有する。芯線120は、銅又はアルミニウムを主成分とする素線が撚り合わされた撚線か、あるいは、単線とされる。絶縁電線12の端部は、芯線120の周囲から一定の長さの絶縁被覆122を剥ぎ取ることによって、芯線120が外部に露出した状態とされている。
絶縁電線12は、長尺の導体である芯線120及び芯線120の周囲を覆う絶縁体である絶縁被覆122を有する。芯線120は、銅又はアルミニウムを主成分とする素線が撚り合わされた撚線か、あるいは、単線とされる。絶縁電線12の端部は、芯線120の周囲から一定の長さの絶縁被覆122を剥ぎ取ることによって、芯線120が外部に露出した状態とされている。
<端子金具>
端子金具14は、一方向に沿って形成された被覆圧着部140、芯線圧着部142、接点部144を備える。
端子金具14は、一方向に沿って形成された被覆圧着部140、芯線圧着部142、接点部144を備える。
端子金具14は、金属の板材を打ち抜き加工及び折り曲げ加工することで得られる部材である。端子金具14を構成する板材は、銅又は銅合金など、銅を主成分とする金属材料とされる。端子金具14の板材の表面が、錫(Sn)もしくは錫に銀(Ag)、銅(Cu)、ビスマス(Bi)などが添加された錫合金など、錫を主成分とする金属材料でメッキされていてもよい。
被覆圧着部140は、曲がった板状に形成された部分であり、底板部から起立する一対の圧着片を有している。一対の圧着片が絶縁電線12の絶縁被覆122の端部にかしめ圧着されることで、端子金具14が絶縁電線12に接続される。なお、被覆圧着部140は必須ではなく、省略されてもよい。
芯線圧着部142は、曲がった板状に形成された部分であり、底板部から起立する一対の圧着片を有する。その一対の圧着片は、絶縁被覆122から露出した芯線120の先端部にかしめ圧着されることで、端子金具14が絶縁電線12に機械的及び電気的に接続される。なお、端子金具14と絶縁電線12との電気的な接続は、超音波溶接、抵抗溶接、又は、半田付けなどによって実現されていてもよい。
接点部144は、相手側端子に直接接触することで、相手側端子に電気的に接続される部分である。接点部144は、ここでは、四角筒状に形成されており、先端側から相手側端子であるピン状のオス型端子が挿入可能とされている。
<コネクタハウジング>
コネクタハウジング20は、略直方体状に形成された非導電性の部材であり、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、又はポリアミド(PA)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)又はABS樹脂などの絶縁性の樹脂材料で一体成型されている。
コネクタハウジング20は、略直方体状に形成された非導電性の部材であり、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、又はポリアミド(PA)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)又はABS樹脂などの絶縁性の樹脂材料で一体成型されている。
コネクタハウジング20には、先端側(相手側コネクタ部材90に接続される前面側)から基端側(先端側とは反対の後面側)に貫通する端子収容室(「キャビティ」とも称される。)22が少なくとも1つ(図示の例では8つ)形成されている。端子収容室22は、絶縁電線12の先端部に取付けられた端子金具14を内側に収容する空間である。
端子収容室22には、端子金具14の基端側から端子金具14が挿入される。端子収容室22各々の内部には、端子金具14を抜止め係止可能な係止構造としてランスなどが設けられており、端子金具14が端子収容室22内に挿入されると、ランスなどが端子金具14に抜止め係止することで、当該端子金具14が端子収容室22内に保持される。そして、端子金具14の基端側では、端子収容室22各々の開口から絶縁電線12が延び出ている。
コネクタハウジング20の基端側から延び出た絶縁電線12各々は、コネクタハウジング20から延び出た部分である絶縁電線12の延出部分124で、同一の方向に曲げられている。本例では、絶縁電線12各々は、端子収容室22の長手方向(端子金具14の長手方向)に対して直交する方向に延ばされている。複数の絶縁電線12は、例えば、不図示の結束部材(テープ、結束バンドなど)で束ねられている。なお、カバー部材30の屋根部32、又は、複数の足部34の一部(例えば、一端に配された足部34)に結束部材の一部を固定して、結束部材を介してカバー部材30を複数の絶縁電線12に固定してもよい。
<カバー部材>
カバー部材30は、屋根部32と、1つ以上の足部34を備える。カバー部材30は、樹脂材料又は金属材料などで一体成型された部材としてもよいし、あるいは、屋根部32及び1つ以上の足部34が別部材で構成されていてもよい。
カバー部材30は、屋根部32と、1つ以上の足部34を備える。カバー部材30は、樹脂材料又は金属材料などで一体成型された部材としてもよいし、あるいは、屋根部32及び1つ以上の足部34が別部材で構成されていてもよい。
屋根部32は、コネクタハウジング20から延び出る複数の絶縁電線12における延出部分124の周囲のうち一部を覆う板状部分である。
カバー部材30は、液体が絶縁電線12の延出部分124に付着することを低減し、端子収容室22内に液体が浸入することを抑制する。例えば、端子付電線10において、絶縁電線12の芯線120がアルミニウム線であり、端子金具14が銅を主成分とする場合、芯線120及び端子金具14の芯線圧着部142に雨水又は結露水などの電解液が付着したとき、異種金属接触腐食によって芯線120が腐食するおそれがある。この異種金属接触腐食の発生を、カバー部材30を取付けることによって低減することができる。
足部34は、長尺の棒状に形成された部分である。足部34の基端部は、屋根部32における複数の絶縁電線12の延出部分124に対向する側に連結されている。
足部34は、1つ以上設けられておればよいが、好ましくは複数設けられる。本実施形態では、5つの足部34が、相互に間隔をあけて一列に設けられている。
図1が示すように、足部34各々の中間部は、コネクタハウジング20の基端部から延び出る絶縁電線12のうち、隣接する2本の絶縁電線12,12に挟み持たれている。なお、必ずしも全部の足部34の各々が絶縁電線12,12に挟み持たれていることは必須ではなく、一部の足部34のみが絶縁電線12,12に挟み持たれておればよい。すなわち、5つの足部34のうち、1つ以上の足部34が一対の絶縁電線12,12に挟み持たれておればよい。
図4が示すように、屋根部32の一端側の部分は、コネクタハウジング20の基端部を覆っており、屋根部32の他端側の部分は、複数の絶縁電線12の延出部分124各々を覆っている。すなわち、屋根部32は、コネクタハウジング20の基端部から、コネクタハウジング20から延び出る絶縁電線12の延出部分124までの領域を覆っている。このため、液体が、コネクタハウジング20の基端側の端子収容室22の開口を通じて端子収容室22内に侵入することを低減できる。
屋根部32は、互いに対向しており、他よりも面積が大きい2つの主面320,322を有する。主面320は、複数の足部34が所定の間隔を隔てて連結されている面であって、かつ、コネクタハウジング20から延び出る絶縁電線12の延出部分124と向き合う面となっている。
図4が示すように、屋根部32の主面322は、コネクタハウジング20の先端側から基端側に向けて、複数の絶縁電線12に接近する方向に傾斜している。ここでは、屋根部32は、対向する主面320,322が平行な板状に形成されている。このため、屋根部32全体が、斜めに傾斜している。屋根部32の主面322は、足部34の長手方向に対して直交でない角度で交差する面をなしている。
このように主面322を傾斜させることによって、コネクタハウジング20が相手側コネクタ部材90に接続された状態において、液体が屋根部32の主面322に付着した場合、その液体が、屋根部32の一端側、すなわち、コネクタハウジング20側に移動することを抑制できる。このため、屋根部32に付着した液体が、コネクタハウジング20の接続相手である相手側コネクタ部材90、さらには、接続相手である電気機器本体などに向けて移動することを抑制できる。
図1などが示すように、屋根部32のコネクタハウジング20側の端縁部に、主面322から起立する壁部324を設けてもよい。壁部324は、例えば、コネクタハウジング20の幅方向に対応する方向に延ばせばよい。壁部324を設けることによって、屋根部32の主面322に付着した液体をその壁部324で受け止めることができる。このため、液体が屋根部32を越えてコネクタハウジング20側に移動することを抑制できる。なお、壁部324が主面322に対して起立する方向は、任意に定め得る。例えば、主面322に対して壁部324を垂直に起立させてもよいし、垂直でない方向に起立させてもよい。
なお、屋根部32の主面322が、端子収容室22の長手方向に対して傾斜することは必須ではなく、例えば、端子収容室22の長手方向と平行であってもよい。この場合、屋根部32に付着した液体がコネクタハウジング20側に移動するおそれがある。主面322に壁部324を設けることによって、液体がコネクタハウジング20側に移動することを抑制できる。
屋根部32の主面322が平面であることは必須ではない。例えば、屋根部32の主面322が凹状又は凸状に湾曲した面を含んでいてもよい。
屋根部32の主面320,322が平行であることは必須ではない。例えば、屋根部32を断面台形状として、主面320,322が非平行であるようにしてもよい。
足部34は、好ましくは、弾性変形可能に形成されている。例えば、足部34を屋根部32よりも柔軟性を有するように構成することが考えられる。例えば、複数の足部34は、互いに接近又は離隔する方向に変形するとよい。これによって、コネクタハウジング20から延び出る複数の絶縁電線12の延出部分124同士の隙間の位置に合わせて足部34を弾性変形させて、足部34をその隙間に差し込むことができる。例えば、絶縁電線12の外径が、変形前の自然状態における2つの足部34,34の間隔よりも大きい場合、足部34,34が弾性的に広がることで、絶縁電線12を挟み込むことができる。絶縁電線12の外径が足部34,34の間隔よりも小さい場合であっても、足部34,34の間に複数の絶縁電線12を挟み込むことが可能である。なお、足部34各々が弾性変形可能に形成されていることは必須ではない。
好ましくは、足部34の先端部は、先端部から基端側に寄った中間部よりも細くなるように形成されている。ここでは、足部34は、その基端部から先端部にかけて次第に細くなる先細り状に形成されている。このように足部34の先端部を細くすることによって、その足部34の先端部を延出部分124,124の隙間に差し込みやすくなる。これによって、カバー部材30を複数の絶縁電線12への取付けが容易となる。なお、足部34の先端部を細くすることは必須ではない。例えば、足部34が均一な太さを有する棒状に形成されていてもよい。
屋根部32の側部において、絶縁電線12の延在方向に対応する方向に張り出す舌状に形成された板部326を設け、複数の絶縁電線12とともにその板部326をテープ350で巻付けてもよい。これによって、複数の絶縁電線12をカバー部材30に連結できる。なお、板部326の代わりに、棒状などの他の形状に形成された部分を設けてもよい。
<効果>
以上のように、コネクタ付電線100を採用した場合、コネクタハウジング20の基端部から延び出る複数の絶縁電線12における延出部分124の周囲のうち一部が、カバー部材30の屋根部32で覆われる。このため、延出部分124に液体が付着することを屋根部32によって低減できるため、コネクタハウジング20の端子収容室22内にその液体が侵入することを低減できる。カバー部材30の足部34を複数の絶縁電線12の隙間に差し込むことで、そのカバー部材30を取付けできる。このため、複数の絶縁電線12とコネクタハウジング20との接続部分を容易に防水できる。
以上のように、コネクタ付電線100を採用した場合、コネクタハウジング20の基端部から延び出る複数の絶縁電線12における延出部分124の周囲のうち一部が、カバー部材30の屋根部32で覆われる。このため、延出部分124に液体が付着することを屋根部32によって低減できるため、コネクタハウジング20の端子収容室22内にその液体が侵入することを低減できる。カバー部材30の足部34を複数の絶縁電線12の隙間に差し込むことで、そのカバー部材30を取付けできる。このため、複数の絶縁電線12とコネクタハウジング20との接続部分を容易に防水できる。
複数の足部34を複数の絶縁電線12の隙間に差し込むことによって、カバー部材30が絶縁電線12に取付けられる。このため、コネクタハウジング20の基端側のスペースが小さい場合であっても、カバー部材30を容易に取付けできる。
特に、絶縁電線12が曲げられていることで、絶縁電線12と端子収容室22の壁部との間に大きな隙間が形成される可能性があり、その隙間を通じて、端子収容室22内に液体が侵入してしまうおそれがある。コネクタ付電線100においては、この隙間が形成されやすい端子収容室22の端部を、容易に取付け可能なカバー部材30で覆うことができる。このため、高い防水効果を容易に得ることができる。
カバー部材30は、絶縁電線12に取付ける構造を有するため、コネクタハウジング20にカバー部材30を取付けるための構造を設ける必要がなく、コストを抑制できる。カバー部材30が形状の異なる様々なコネクタハウジングに適用可能であるため、部品共通化による低コスト化を図ることができる。
<2. 第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、以降の説明において、既に説明した要素と同様の機能を有する要素については、同じ符号又はアルファベット文字を追加した符号を付して、詳細な説明を省略する場合がある。
次に、第2実施形態について説明する。なお、以降の説明において、既に説明した要素と同様の機能を有する要素については、同じ符号又はアルファベット文字を追加した符号を付して、詳細な説明を省略する場合がある。
図6は、第2実施形態のカバー部材30aの概略正面図である。カバー部材30aは、屋根部32と複数の足部34aを備えている。複数の足部34aは、直線状に延びる1つの長尺状の基部36に間隔を開けて設けられており、その基部36は屋根部32の一方側の主面320に設けられている。
複数の足部34aは、カバー部材30における複数の足部34の間隔よりも狭い間隔で形成されている。又、足部34aの太さは、その長手方向に渡って足部34よりも細く、より弾性変形しやすくなっている。
足部34aが図1〜図4に示されるコネクタハウジング20と複数の絶縁電線12の接続部分に取付けられる場合、隣接する絶縁電線12の延出部分124同士の隙間に、複数の足部34aが差し込まれる。そして、隣接する足部34a,34aの間に1つ以上の延出部分124が挟み込まれることによって、カバー部材30aがコネクタハウジング20及び複数の絶縁電線12の接続部分に取付けられる。
カバー部材30aを採用した場合においても、カバー部材30を採用した場合と同様に、コネクタハウジング20及び複数の絶縁電線12の接続部分の防水を簡単な構成で実現できる。
<3. 第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。図7は、第3実施形態のカバー部材30bの概略正面図である。カバー部材30bは、屋根部32と、複数の足部34bを備えている。複数の足部34bは、本例では板状に形成されている。隣接する足部34b,34b間の隙間は、足部34bの幅よりも小さい。複数の足部34bのうち少なくとも一部が絶縁電線12の隙間に差し込まれることで、カバー部材30bが複数の絶縁電線12に取付けられる。
次に、第3実施形態について説明する。図7は、第3実施形態のカバー部材30bの概略正面図である。カバー部材30bは、屋根部32と、複数の足部34bを備えている。複数の足部34bは、本例では板状に形成されている。隣接する足部34b,34b間の隙間は、足部34bの幅よりも小さい。複数の足部34bのうち少なくとも一部が絶縁電線12の隙間に差し込まれることで、カバー部材30bが複数の絶縁電線12に取付けられる。
カバー部材30bは、例えばコネクタハウジング20が延び出る絶縁電線12が細い場合に好適である。すなわち、比較的細い絶縁電線12を足部34b,34b間で挟み込むことで、カバー部材30bが複数の絶縁電線12に取付けられる。
この発明は詳細に説明されたが、上記の説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせたり、省略したりすることができる。
10 端子付電線
12 絶縁電線
124 延出部分
14 端子金具
142 芯線圧着部
144 接点部
20 コネクタハウジング
22 端子収容室
30,30a,30b カバー部材
32 屋根部
320,322 主面
34,34a,34b 足部
36 基部
100 コネクタ付電線
12 絶縁電線
124 延出部分
14 端子金具
142 芯線圧着部
144 接点部
20 コネクタハウジング
22 端子収容室
30,30a,30b カバー部材
32 屋根部
320,322 主面
34,34a,34b 足部
36 基部
100 コネクタ付電線
Claims (7)
- 絶縁電線及びその絶縁電線の端部に取付けられた端子金具を含む複数の端子付電線と、
先端側からその反対の基端側に向けて貫通する空間であって、前記端子付電線各々の前記端子金具を内側に収容する端子収容室が形成されたコネクタハウジングと、
前記コネクタハウジングから延び出る複数の前記絶縁電線における延出部分の周囲のうち一部を覆う屋根部、及び、基端部が当該屋根部における複数の前記絶縁電線の前記延出部分に対向する面に連結された1つ以上の足部を備えるカバー部材と、
を備え、
前記1つ以上の足部のうち少なくとも一部が、前記コネクタハウジングから延び出る複数の前記絶縁電線の間に通されている、コネクタ付電線。 - 請求項1のコネクタ付電線であって、
前記カバー部材は、前記足部を相互に間隔をあけて複数有する、コネクタ付電線。 - 請求項2のコネクタ付電線であって、
前記足部各々が、互いに接近又は離隔する方向に弾性変形可能である、コネクタ付電線。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項のコネクタ付電線であって、
前記足部の先端部が中間部よりも細い、コネクタ付電線。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項のコネクタ付電線であって、
前記カバー部材の前記屋根部は、一端側の部分が前記コネクタハウジングのうち少なくとも一部を覆い、他端側の部分が複数の前記絶縁電線の前記延出部分を覆う、コネクタ付電線。 - 請求項5のコネクタ付電線であって、
前記屋根部の前記足部が形成されている側とは反対側の面は、前記コネクタハウジングの前記先端側から前記基端側に向かう方向に関して、前記絶縁電線各々の前記延出部分に接近するように傾斜する傾斜面を有する、コネクタ付電線。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項のコネクタ付電線であって、
前記絶縁電線各々の前記延出部分が曲げられている、コネクタ付電線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016085739A JP2017195128A (ja) | 2016-04-22 | 2016-04-22 | コネクタ付電線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016085739A JP2017195128A (ja) | 2016-04-22 | 2016-04-22 | コネクタ付電線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017195128A true JP2017195128A (ja) | 2017-10-26 |
Family
ID=60156412
Family Applications (1)
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JP2016085739A Pending JP2017195128A (ja) | 2016-04-22 | 2016-04-22 | コネクタ付電線 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017195128A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019235176A1 (ja) * | 2018-06-08 | 2019-12-12 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネスのコネクタと機器筐体との間における浸水抑制構造 |
-
2016
- 2016-04-22 JP JP2016085739A patent/JP2017195128A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019235176A1 (ja) * | 2018-06-08 | 2019-12-12 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネスのコネクタと機器筐体との間における浸水抑制構造 |
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