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JP2017193918A - 屋根上取り付け金具 - Google Patents

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JP2017193918A JP2016086129A JP2016086129A JP2017193918A JP 2017193918 A JP2017193918 A JP 2017193918A JP 2016086129 A JP2016086129 A JP 2016086129A JP 2016086129 A JP2016086129 A JP 2016086129A JP 2017193918 A JP2017193918 A JP 2017193918A
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正 福原
安本 重一
Shigekazu Yasumoto
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Abstract

【課題】改修目的で折板屋根を固定する場合などで使用される屋根上取り付け金具において、固定時の高さを低くするとともに、荷重を効果的に分散させて強度を高める。
【解決手段】下葺屋根51の馳部63を左右に跨ぐ形状であり馳部63の一方側に当たる挟持部21を有した支持体12と、支持体12の他方側に添えられ馳部63の他方側に当たる挟持部31を有した締め付け体13を備える。支持体12は、馳部63の上に位置する上面部23と、これの他方側の端から下がる垂下片24を有し、上面部23には吊子14を固定する固定ボルト25を立設し、垂下片24には左右方向の他方側に向けて締め付けボルト29を固定する。締め付け体13は、上面部23の上に重なる重合片32と、これの他方側の端から下がる受圧片33を有し、重合片32には固定ボルト25が入る切り欠き34を形成し、受圧片33には締め付けボルト29を挿通する貫通穴37を形成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、たとえば馳締式の折板屋根などのような屋根の上に屋根板や設置物などの取り付け物を固定するのに好適な屋根上取り付け金具に関し、より詳しくは、小型でありながらも高い強度が得られるような屋根上取り付け金具に関する。
折板屋根の上に折板を固定する屋根上取り付け金具として、下記特許文献1のように、小型化をはかったものがある。
この金具(吊子支持部材)は、折板屋根の山部における馳部と頂面に固定されるものであり、馳部を収容する断面逆凹字状の収容部と、この収容部の片側から水平に延びて頂面に接触する接面部を有する本体金具を備えている。本体金具の収容部における接面部と反対側の側面には、馳部に対する締め付けを行う締め付けボルトが保持され、接面部には、折板固定用の吊子を取り付けるための取り付けボルトが上に向けて固定されている。
締め付けボルトの先端は馳部の上部の巻き返し部より下の重ね合わせ部を押圧する。このため、馳部を挟み込むための構造を馳部よりも上に設ける必要がなく、固定時における金具の小型化を実現できる。
一方で、上からかかる荷重は、収容部を構成する金属板の端面と、接面部の下面に露出している取り付けボルトの頭部で支えることになり、上へ引っ張られる力に対しては、締め付けボルトの押圧力で維持しなければならない。また、金属板の端面やボルトの先端が折板に強く当たることによって、折板に傷がついてしまうことにもなる。
特許文献2には、折板屋根の上に太陽電池モジュールを固定する屋根上取り付け金具が開示されている。
この金具は、折板屋根の頂部又は凸部に跨った状態で取り付けられる本体金具(下面開口凹金物)と、本体金具の片側にボルトで連結される締め付け金具(上面開口凹金物)を有する。本体金具は折板の頂部又は凸部の一方側に圧着する圧着片を有しており、締め付け金具は頂部又は凸部の他方側に圧着する圧着片を有している。これら一対の圧着片がボルトの締め付けによって頂部又は凸部を圧着状態に挟み込むことによって、折板屋根に対する金具の固定がなされる。
この金具でも本体金具が折板の頂部又は凸部を覆って、頂部又は凸部の上端よりも低い位置で締め付けて固定するので、固定時の高さが低い小型化を実現できる。
特許文献2の金具と同様の金具は、特許文献3にも開示されている。特許文献2、3いずれの金具でも、折板屋根の馳部等を挟持する一対の挟持片を一対の部材にそれぞれ備え、それら一対の部材を折板屋根の馳部等の高さに位置するボルトを用いて締め付けて固定するので、固定時の高さを低く抑えられる。そのうえボルトで直接締め付けるのではないので折板に傷を付けにくいという利点がある。
特許文献2、3の金具と同様の構成で折板を固定する金具としては、下記特許文献4、5も開示されている。
しかし、特許文献2、3、4、5いずれの金具でも、挟持片を有する左右一対の部材は左右方向にのびる1本のボルトで連結されている構成であるので、このボルトに集中してせん断荷重がかかる。特許文献3の金具は一対の部材の上端部に互いにスライド可能に重なり合う天板材を有するものの、取り付けボルトを有する本体金具の天板材が上に位置しているので、荷重を支持する部位はボルト以外には天板材同士のスライド構造だけであり、スライド構造にはクリアランスがあるため、ボルトにかかる荷重を効果的に分散するものではない。
特許第5043375号公報 特許第3299877号公報 特許第4252973号公報 意匠登録第1435449号公報 意匠登録第1435450号公報
そこでこの発明は、固定時の高さを低くする小型化が実現できる上に、一部に集中しやすい荷重を効果的に分散して強度を高められるようにすることを主な目的とする。
そのための手段は、屋根に有する突条部を左右一対の挟持部で挟持して屋根上に取り付けられ、上に取り付け物を支持する屋根上取り付け金具であって、前記突条部を左右に跨ぐ形状であり前記突条部の一方側に当たる一方の挟持部を下端に有した支持体と、該支持体の他方側に添えられ前記突条部の他方側に当たる他方の挟持部を下端に有した締め付け体を備え、前記支持体が、前記突条部の上方に位置する上面部と、該上面部の他方側の端から下がる垂下片を有し、前記上面部には、前記取り付け物固定のために先端を上に向ける固定ボルトが固定され、前記垂下片には、先端を左右方向の他方側に向ける締め付けボルトが固定され、前記締め付け体が、前記上面部の上に重なる重合片と、該重合片の他方側の端から下がる受圧片を有し、前記重合片には、前記固定ボルトの直径よりも幅広の切り欠きが一方側の端から形成され、前記受圧片には、前記締め付けボルトを挿通する貫通穴が形成され、前記締め付けボルトには、前記受圧片を前記垂下片側に移動させるナットが備えられる屋根上取り付け金具である。
この構成では、支持体と締め付け体を組み合わせて屋根の突条部を挟み、締め付けボルトにナットを螺合して締め付けると、支持体の一方の挟持部と締め付け体の他方の挟持部が突条部を左右に挟み付けて、屋根上取り付け金具の屋根に対する取り付けがなされる。この取り付けに際しては、締め付けボトルが重合片とともに締め付け体の左右方向の移動に際して案内の機能を果たすとともに、重合片の切り欠きが固定ボルトの進入を許容する。屋根に対する取り付けで、屋根上取り付け金具の支持体と締め付け体は、垂下片と受圧片が締め付けボルトを介して結合一体化される。
この結合に加えて、屋根上取り付け金具に対する取り付け物の固定によって、支持体の上面部と締め付け体の重合片が固定ボルトを介して結合一体化される。上面部と重合片は面接触して一体化し、正圧がかかったときはもちろん負圧が作用した場合でも、荷重を各部に分散して、締め付けボルトにかかる荷重を低減する。
以上のようにこの発明によれば、固定時の高さを低くする小型化を実現できる上に、一部に集中しやすい荷重を効果的に分散して強度を高められる。
屋根上取り付け金具の使用状態の要部の断面図。 屋根構造の正面図。 屋根上取り付け金具の斜視図。 屋根上取り付け金具の分解状態の斜視図。 屋根上取り付け金具の平面図。 挟持部を離間した状態の屋根上取り付け金具の斜視図。 図6の状態の一部断面正面図。 取り付け方法を示す正面図。 他の例に係る屋根上取り付け金具の斜視図。 他の例に係る屋根上取り付け金具の斜視図。 他の例に係る屋根上取り付け金具の斜視図。 他の例に係る屋根上取り付け金具の斜視図。 他の例に係る屋根上取り付け金具の平面図。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
この発明の屋根上取り付け金具(以下、「取り付け金具」という)は、上面に突条部を有した屋根に固定されるもので、突条部を左右一対の挟持部で挟持して屋根上に取り付けられ、上に取り付け物を支持する。取り付け金具は、改修の目的で取り付け物としての屋根板を固定したり、機能付与の目的で取り付け物としての太陽電池パネルや雪止め金具などの設置物を固定したりするのに使用される。この説明では、前者の改修目的に使用する取り付け金具を用いた屋根構造の例を説明する。
図1に、取り付け金具11の使用状態の要部の断面図を示す。この取り付け金具11は、図2に示したように、下葺屋根51の上に取り付けられて上葺屋根52を固定する。下葺屋根51と上葺屋根52は折板屋根61であり、複数の折板62を馳部63で結合して形成される。図面では丸馳式の折板屋根61を描いたが、角馳式など他の形態の折板屋根であってもよい。
屋根について付言すると、一例である前述の折板屋根61は山部と谷部を繰り返す波形で、山部の頂面に、左右の平面部64,65と、これらに挟まれた突条部としての馳部63を有する。平面部64,65は、図示例では若干傾斜させて描いたが、水平なものもある。屋根は馳式の折板屋根のほか、嵌合式の折板屋根や瓦棒屋根、立平屋根などでもよい。
図1に示したように取り付け金具11は、支持体12と締め付け体13を有する。支持体12は、折板屋根61の平面部64,65のうち一方の平面部64から他方の平面部65へ馳部63を跨ぐ形状であり、馳部63の一方側に先端を当て平面部64に載る一方の挟持部21を下端に有している。締め付け体13は、支持体12の他方側に添えられ、馳部63の他方側に先端を当て平面部65に載る他方の挟持部31を下端に有している。支持体12と挟持体13は金属板をプレスして形成される。支持体12と挟持体13はそれぞれ1枚の金属板から製造した例を示したが、複数の部材を組み合わせて構成してもよい。
支持体13と締め付け体13を組み合わせた状態の斜視図が図3であり、分解した状態の斜視図が図4である。
これらの図に示したように、支持体12は、所定幅の金属板を折り曲げて形成され、その正面視の概略形状は逆凹字形である。支持体12は、左右方向の一方側(図面上左側。以下同じ)に垂直片22を有し、この垂直片22の下端に内方、つまり他方側(図面上右側。以下同じ)に向けて前述の一方の挟持部21を有する。挟持部21の先端縁には上方に曲がる折曲縁21aが形成されている。垂直片22の上端には、馳部63の上方に位置する上面部23を有し、この上面部23の他方側の端には垂下片24が形成されている。
上面部23は、左右方向の中間部に、他方側を一方側よりも低くする段差部23aと、この段差部23aで高さが低くなる下位面23bと、下位面23bよりも高さが高い上位面23cを有している。下位面23bの高さは、取り付け対象である下葺屋根51の馳部63を収められる高さのうち極力低く設定され、上位面23cの高さも極力低く設定される。段差部23aは、少なくとも締め付け体13を構成する板材の厚さより高く設定される。図示例で段差部23aは垂直に形成したが、斜めに形成してもよい。
下位面23bは、上葺屋根52を固定するための吊子14(図1、図2参照)を固定する部位であり、中央部には先端を上に向ける固定ボルト25が固定されている。固定ボルト25は頭部25aを有するもので、下位面23bの下から挿入され、頭部25a側の根元部をかしめて固定される。固定ボルト25の先端の高さは、上位面23cの高さ以下に設定されている。
段差部23aの幅方向の両端には、左右方向に貫通する挿通部26が形成されている。挿通部26は、段差部23aの下端部分における幅方向の端から切り込んで形成され、挿通部26の高さは、締め付け体13を構成する板材の厚さに嵌合対応する高さである。つまり挿通部26の下端位置は下位面23aの上面高さと同じ高さであり、挿通部26には下位面23bの上に重なる締め付け体13の一部が真っ直ぐに突き刺さることになる。挿通部26の幅は適宜設定される。
段差部23aから上位面23c、垂直片22、一方の挟持部21にかけては、幅方向の中央部に補強のためのリブ27が、内側に凸に形成されている。下位面23bから垂下片24には、固定ボルト25を避けた幅方向両側位置に補強用のリブ28が内側に凸に形成されている。
垂下片24の中央部には、先端を左右方向の外方、つまり他方側に向ける締め付けボルト29が固定されている。締め付けボルト29は、平面視において固定ボルト25と同一直線状に位置する。この締め付けボルト29も垂下片24の内側から通して、頭部29a側の根元部をかしめて固定される。締め付けボルト29の長さは、上葺屋根52の固定が可能な範囲で長めであるとともに、締め付け体13の挟持部31の先を支持体12の垂下片24の内側に近接させたときに、締め付けボルト29の先端が締め付け体13に接触しない長さに設定されている。
締め付け体13は、支持体12と同じ幅の金属板を折り曲げて形成され、正面視略コ字形である。締め付け体13は、支持体12の上面部23のうち下位面23bの上に重なる重合片32と、この重合片32の他方側の端から下がる受圧片33と、受圧片33の下端から内方、つまり一方側に向けてのびる他方の挟持部31を有する。挟持部31の先端縁には上方に曲がる折曲縁31aが形成されている。
重合片32の本体部分は、下位面32bに略対応する大きさに形成され、一方側の端を支持体12の段差部23aに近接させたときに受圧片33が支持体12の垂下片24に接触又は近接する大きさである。この重合片32には、固定ボルト25の直径よりも幅広の切り欠き34が一方側の端から切り込んで形成されている。つまり切り欠き34は、一端が開放された長穴形状である。切り欠き34の幅は、固定ボルト25の直径に嵌合対応する幅、換言すれば直径よりも若干幅広に設定される。このため、図5に示したように、固定ボルト25にナット15を螺合して締め付けたときに、ナット15、詳しくは図示例のようにナット15の下に一体に備えたワッシャや、図示しない別体に備えたワッシャで締め付けられる被締め付け部35が、切り欠き34の周囲に形成されることになる。
また重合片32における切り欠き34を挟む幅方向の両側における一方側の端には、支持体12の挿通部に差し込まれる差し込み部36が一対形成されている。差し込み部36と重合片32の上面高さは同じ、つまり面一である。差し込み部36は挿通部26の幅に嵌合対応する幅の板状であり、適宜の剛性を有する細幅に設定されている。
差し込み部36の長さは、図6、図7に示したように、締め付け体13の挟持部31の先を支持体12の垂下片24の内側に近接させたときに、先端を挿入部26に近接させる長さである。具体的には、挟持部31の先端の折曲縁31aを垂下片24の下端の内側に引っ掛けたときに、先端が挿入部26の入り口の手前側に位置する長さである。
受圧片33の中央部であって、重合片32を支持体12の下位面32bに重ねたときに締め付けボルト29に対応する位置には、締め付けボルト29を挿通する貫通穴37が形成されている。貫通穴37は締め付けボルト29の直径と嵌合対応する大きさである。
締め付けボルト29にはナット16が備えられる。ナット16は、図3に示したように、締め付け体13を組み合わせた状態の締め付けボルト29に螺合され、螺合により受圧片33の貫通穴37の周囲を支持体12の垂下片24側に押圧して締め付け体13を移動させるものである。
以上のような各部材で構成された取り付け金具11は、支持体12に締め付け体13を組み付けて使用に供される。
組み付けは、締め付け体13の挟持部31の折曲縁31aを支持体12の垂下片24の下端の内側に引っ掛けて回転させ、重合片32を下位面23bの上に重ねると、簡単である。これは、差し込み部36の長さを、締め付け体13の挟持部31の先を支持体12の垂下片24の内側に近接させたときに先端を挿入部26に近接させる長さとし、締め付けボルト29の長さを、締め付け体13の挟持部31の先を支持体12の垂下片24の内側に近接させたときに先端を締め付け体13に接触させない長さとし、重合片32の切り欠き34を形成したからである。
下位面23bとこれの上に重なった重合片32は両者の位置関係を規制する。このため、締め付け体13を支持体12側に向けて移動させるときの案内の機能を果たす。支持体12と締め付け体13を近接方向に相対移動すると、差し込み部36が段差部23aの挿通部26に進入するとともに、固定ボルト25が切り欠き34に進入し、締め付けボルト29が受圧片33の貫通穴37に進入する。これらも案内の機能を果たす。したがって、両者を接近させる相対移動は真っ直ぐに円滑に行え、所望の組み付けが行いやすい。
特に、差し込み部36を有し、差し込み部36の長さを前述のように最大限に設定しているので、差し込み部36を有しない場合と比べて、案内が行われる長さを長くすることができ、操作性は良好である。しかも、差し込み部36は重合片の幅方向の両側に一対形成されているので、安定性は良好で、不測に傾いたりすることも回避できる。このため、締め付けボルト29の貫通穴37に対する挿通も、特に意識せずとも自然に行える。
前述の各部が案内となって所望の組み付けを行ったあとは、締め付けボルト29にナット16を螺合すると、組み付け状態が維持される。
このように組み立てられた取り付け金具11は、現場において次のように使用される。
図8に示したように、下葺屋根51に対して取り付けるため、締め付け体13を支持体12から離れる方向に移動させ、一対の挟持部21,31間の間隔をひらく。このとき必要であればナット16を締め付けボルト29から外してもよい。
つぎに、挟持部21,31間を広げた取り付け金具11を下葺屋根51の馳部63に対して上からかぶせ、一対の挟持部21,31をそれぞれ水平部64,65に載せ、支持体12と締め付け体13を相対移動して接近させる。この相対移動は、差し込み部36と挿通部26、固定ボルト25と切り欠き34、締め付けボルト29と貫通穴37、それに下位面23aと重合片32が案内の機能を果たすので左右方向に真っ直ぐ、しかも円滑に行える。
一対の挟持部21,31の間隔を狭めて、馳部63の下側部分を挟んだ状態にしてから、馳部63の横に位置する締め付けボルト29に対するナット16による締め付けを行う。ナット16の螺合によって上述の相対移動をしてもよい。前述のように複数の部位が案内の機能を果たすので、ナット16の回転と相対移動は円滑に行える。
ナット16を締めると取り付け金具11が下葺屋根51の馳部63に固定される。このとき、支持体12の垂下片24と締め付け体13の受圧片33は互いに近づき、または面接触して締め付けボルト29によって結合一体化された状態になる。
このあと、取り付け金具11の上に吊子14を固定する。すなわち、支持体12の下位面23bから締め付け体13の重合片32の切り欠き34を通って上にのびる固定ボルト25に、図1に示したように吊子14の貫通穴14aを挿嵌して、固定ボルト25に螺合するナット15で吊子14の貫通穴14aの周囲を締め付ける。この締め付けによって、吊子14の下面が締め付け体13の重合片32の被締め付け部35を支持体12の下位面23bに対して押しつけて、重合片32を挟み込んだ状態での接合一体化がなされる。
これにより固定ボルト25を有する部分では支持体12と締め付け体13が密に接触し合い、接触面積が増えて高い一体性を得るので、かかる荷重を他の部位に分散し、締め付けボルト29部分のみに高い負荷がかかることを抑制する。
つまり、上からの荷重がかかった場合には、固定ボルト15と重合片32と下位面23bにかかる荷重や上位面23cにかかる荷重は即座に他の部位に伝えられ、主に垂直片22と垂下片24と受圧片33が支える。上へ引っ張られる荷重が作用した場合には、固定ボルト15から下位面23bと重合片32にかかる荷重は即座に垂直片22や垂下片24と受圧片33に伝えられる。そして、いずれの場合も一対の挟持部21,31は、方向性が異なる固定ボルト15部分と締め付けボルト29部分の一体性により強固な固定を維持する。つまり荷重分散と強固な固定が効果的になされる。
以上のように、取り付け金具11を用いた屋根構造では、締め付けボルト29が馳部63の横に位置するものであり、これによって下葺屋根51に対する取り付けを行うので、取り付け金具11の固定時の高さを低くすることができる。
しかも、別部材である支持体12と締め付け体31は、使用時には結合のための軸(固定ボルト25、締め付けボルト29)の方向性が異なる2箇所で結合一体化なされ、主に荷重がかかる固定ボルト25部分で接触面積を多くとれるので、かかる荷重を効果的に分散して、正圧に対しても負圧に対しても、強度を高めることができる。固定ボルト25部分の結合一体化では重合片32の切り欠き34の周囲に被締め付け部35を有するので、積極的な挟み付けがなされ、この点でも強固な固定が行える。
また、締め付けボルト29は支持体12に固定され、螺合はナット16で行うので、金属板にバーリングを行って雌ねじを形成したもので螺合するのに比べてかかり合うねじ山の数を多くできるので、より強力な締結ができる点でも、強度を高めることができる。
以下、他の例を説明する。この説明において前述の構成と同一の部位については同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
図9は、他の例に係る組み付け状態の取り付け金具11の斜視図である。この図に示すように締め付け体13の重合片32と差し込み部36の両外側に、リブ38を形成してもよい。リブ38は縁を下方に折り曲げて形成される。このリブ38は強度を向上するとともに、案内の機能を有する。リブ38は、図10に示したように受圧片33にも連続して形成することもできる。
リブ38は、縁に折り曲げて形成するほか、図11に示したように、打ち出しにより膨出形成してもよい。この場合のリブ38は、受圧片33の幅方向の両側で上下方向にのびる線状に形成するとよい。
図12は、他の例に係る組み付け状態の取り付け金具11の斜視図であり、この図に示すように締め付け体13の差し込み部36(図3参照)を省略してもよい。これに伴い、支持体12の段差部23aの挿通部26(図3参照)も省略する。
図13は、他の例に係る組み付け状態の取り付け金具11の平面図であり、この図に示すように重合片32の切り欠き34を固定ボルト25の直径に比して大きく形成してもよい。切り欠き34の大きさは固定ボルト25に螺合するナット15で締め付けられる被締め付け部35(図5参照)を有しない大きさ、つまり、ナット15の圧着面よりも幅広に形成される。このように構成しても、吊子14の下面が重合片32を挟み付けるので、強固な結合一体化がなされる。
この発明は前述の構成のみに限定されるものではなく、その他の構成を採用することもできる。
たとえば、取り付け物を固定するための固定ボルト25は、剣先ボルトなどの他のボルトであってもよく、屋根上取り付け金具11で固定する物(取り付け物)に応じて適宜設定される。
差し込み部36は、重合片32と面一ではなく、段差を介してそれよりも高く形成し、これに伴って、挿通部26の高さを段差部23aの高さの中間部などに設定することもできる。
11…屋根上取り付け金具
12…支持体
13…締め付け体
14…吊子
15,16…ナット
21…一方の挟持部
23…上面部
23a…段差部
23b…下位面
24…垂下片
25…固定ボルト
26…挿通部
29…締め付けボルト
31…他方の挟持部
32…重合片
33…受圧片
34…切り欠き
35…被締め付け部
36…差し込み部
37…貫通穴
51…下葺屋根
61…折板屋根
63…馳部

Claims (7)

  1. 屋根に有する突条部を左右一対の挟持部で挟持して屋根上に取り付けられ、上に取り付け物を支持する屋根上取り付け金具であって、
    前記突条部を左右に跨ぐ形状であり前記突条部の一方側に当たる一方の挟持部を下端に有した支持体と、該支持体の他方側に添えられ前記突条部の他方側に当たる他方の挟持部を下端に有した締め付け体を備え、
    前記支持体が、前記突条部の上方に位置する上面部と、該上面部の他方側の端から下がる垂下片を有し、
    前記上面部には、前記取り付け物固定のために先端を上に向ける固定ボルトが固定され、
    前記垂下片には、先端を左右方向の他方側に向ける締め付けボルトが固定され、
    前記締め付け体が、前記上面部の上に重なる重合片と、該重合片の他方側の端から下がる受圧片を有し、
    前記重合片には、前記固定ボルトの直径よりも幅広の切り欠きが一方側の端から形成され、
    前記受圧片には、前記締め付けボルトを挿通する貫通穴が形成され、
    前記締め付けボルトには、前記受圧片を前記垂下片側に移動させるナットが備えられる
    屋根上取り付け金具。
  2. 前記上面部に、他方側を一方側よりも低くする段差部と、該段差部で高さが低くなり前記固定ボルトが固定される下位面が形成され、
    前記段差部には、左右方向に貫通する挿通部が形成され、
    前記重合片に、前記挿通部に差し込まれる差し込み部が形成された
    請求項1に記載の屋根上取り付け金具。
  3. 前記差し込み部が、前記重合片の幅方向の両側に一対形成された
    請求項2に記載の屋根上取り付け金具。
  4. 前記差し込み部が、前記締め付け体の挟持部の先を前記支持体の垂下片の内側に近接させたときに、先端を前記挿入部に近接させる長さである
    請求項2または請求項3に記載の屋根上取り付け金具。
  5. 前記重合片の前記切り欠きの周囲に、前記固定ボルトに螺合するナットで締め付けられる被締め付け部が形成された
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の屋根上取り付け金具。
  6. 前記固定ボルトに、屋根板を固定する吊子が固定される
    請求項1から請求項5のうちのいずれか一項に記載の屋根上取り付け金具。
  7. 請求項1から請求項6のうちのいずれか一項に記載の屋根上取り付け金具を用いた
    屋根構造。
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