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JP2017185525A - かしめ方法 - Google Patents

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JP2017185525A
JP2017185525A JP2016076061A JP2016076061A JP2017185525A JP 2017185525 A JP2017185525 A JP 2017185525A JP 2016076061 A JP2016076061 A JP 2016076061A JP 2016076061 A JP2016076061 A JP 2016076061A JP 2017185525 A JP2017185525 A JP 2017185525A
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JP2016076061A
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康晃 竹内
Yasuaki Takeuchi
康晃 竹内
智久 藪田
Tomohisa Yabuta
智久 藪田
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Chuo Hatsujo Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Chuo Hatsujo Kogyo Co Ltd
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Abstract

【課題】従来よりも簡便に、かしめ状態を得ることができる、かしめ方法を提供する。【解決手段】バーリングパンチ3を上プレート貫通孔2へ挿入し、バーリングダイ穴部5Aの内壁に上プレート突起基端部6Bを押し当て、上プレート突起先端部6Aをバーリングダイ穴部5Aの内壁に押し当てる前にバーリングパンチ3の挿入を止めて、上プレート突起先端部6Aの厚みが上プレート突起基端部6Bの厚みよりも厚くなった上プレート突起部6を形成する。これと同様に突起部が形成された下プレートと、上プレート1を、突起部を対向させた状態で配置し、かつ、コイルばねの両端を各突起部の外側に配置する。かしめパンチを上プレート貫通孔2へ挿通させて上プレート突起先端部6Aを外側へ押し、コイルばねのコイル素線を挟んで上プレート1にコイルばねの一端を結合させ、かしめパンチを下プレート貫通孔へ挿通させて下プレートにコイルばねの他端を結合させる。【選択図】図3

Description

本発明はかしめ方法に関する。詳しくは、例えば金属プレートとコイルばねとをかしめる、かしめ方法に係るものである。
かしめ方法は、半永久的に結合し、剛性力をもたせ、作業時間の短縮を図ることができるため、分解する必要がない箇所について利用されている。
また、かしめ方法には、「スピンかしめ」と呼ばれる方法や、「バーリングかしめ」と呼ばれる方法など様々な方法がある。
例えば「スピンかしめ」と呼ばれる方法は、貫通孔が形成された部材にリベットを通し、パンチを回転させながらリベットを加圧変形させて接合する方法であり、また、「バーリングかしめ」と呼ばれる方法は、貫通孔が形成された部材に、バーリング加工された部材を挿通して加圧変形させて接合する方法である。
また、かしめ方法を利用して金属プレートとコイルばねを結合し、ばね組立体を製造することが行なわれている。
例えば特許文献1には、図9および図10に示すような、円環状プレートの一部にかしめ加工を施して圧縮コイルばねを組み付ける、ばね組立体の製造方法が記載されている。
すなわち、特許文献1に記載の方法は、円環状プレート101Aに形成されている大径突起部103に圧縮コイルばね102の大径座巻部102Aを組み付ける。
この場合、図9に示すように、大径突起部103の外周に圧縮コイルばね102の大径座巻部102Aをセットする状態を得て、圧縮コイルばね102の小径座巻部102Bの内側から大径突起部103内に、大径突起部103の内径D1よりも大きな径部D2を有するパンチ105を挿入して、大径突起部103を外側に拡径する。
これにより、圧縮コイルばね102の大径座巻部102Aが大径突起部103の外周面と円環状プレート101Aの内側面との間で全周において挟持されることになる。
次に、円環状プレート101Bに形成されている小径突起部104に圧縮コイルばね102の小径座巻部102Bを組み付ける。
この場合、図10に示すように、一方の円環状プレート101Aと他方の円環状プレート101Bの間で、各自の大径突起部103と小径突起部104とを個々に対向させて、小径突起部104の外周に圧縮コイルばね102の小径座巻部102Bをセットする。
そして、小径突起部104の内径D4よりも大きな径部D5を有するパンチ106を用いて、既にかしめられて対向する大径突起部103の内側から、小径突起部104方向に挿入して、小径突起部104を外側に拡径する。
これにより、圧縮コイルばね102の小径座巻部102Bが小径突起部104の外周面と円環状プレート101Bの内側面との間で全周において挟持されることになる。
また、例えば特許文献2にも、円環状プレートに形成された突起部をかしめることにより、円環状プレートに圧縮コイルばねを組み付けるばね組立体の製造方法が記載されている。
すなわち、特許文献2に記載の方法は、円環状プレート側に突起部を形成して、突起部の周方向に複数の大径壁と小径壁を交互に付与し、突起部の大径壁と小径壁の内側に小径壁同士間の内径よりも大きな径部を有するパンチを挿入して拡径することにより、突起部の小径壁の拡径に伴って、各小径壁と隣接する大径壁を拡径させる。
特許第4077375号公報 特許第4077374号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法は、かしめ状態を得るために、図9に示すようにパンチ105を、大径突起部103が突起した側から大径突起部103内に挿入する工程と、図10に示すように別のパンチ106を、大径突起部103が突起した側とは反対側から大径突起部103内に挿通し、大径突起部103と対向した小径突起部104内に、小径突起部104が突起した側から挿入する工程という2つの工程を行わなければならなかった。
一方、特許文献2に記載の方法は、かしめ状態を得るために、パンチを挿入する工程は1つであるものの、突起部の周方向に複数の大径壁と小径壁を交互に付与する工程が必要であった。
そのため、より簡便に、かしめ状態を得ることができる方法が求められていた。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、従来よりも簡便に、かしめ状態を得ることができる、かしめ方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のかしめ方法は、一方の面と同一方の面と対向する他方の面との間を貫通した貫通孔が形成された基材の同貫通孔へ、同貫通孔の内径よりも大きい外径を有するパンチを挿入させて、同貫通孔と同心状に突起した、かつ、先端部の厚みが基端部の厚みよりも厚い突起部を形成するバーリング工程と、前記基材と共にかしめる対象物であるかしめ対象物を、前記貫通孔と同心状に形成された前記突起部の外側に配置する配置工程と、外側に前記かしめ対象物が配置された前記突起部が同心状に形成された前記貫通孔へ、同突起部の先端部で囲まれた開口部の内径よりも大きいと共に前記バーリング工程で使用したパンチの外径と略同じ外径を有するパンチを挿通させる、かしめ工程とを備える。
ここで、先端部の厚みが基端部の厚みよりも厚い突起部を形成するバーリング工程によって、先端部の厚みと基端部の厚みとが略同じ突起部を形成する場合よりも貫通孔へのパンチの挿入量を抑えることができる。
また、先端部の厚みが基端部の厚みよりも厚い突起部を形成するバーリング工程によって、先端部の厚みと基端部の厚みの差がある突起部を形成できるので、この厚み差を利用して、かしめ加工を行うことができ、また、突起部が形成された側からだけでなく、突起部が形成された側とは反対側から、貫通孔へパンチを挿通させて、かしめ加工を行うことができ、かしめ工程数を最小限に抑えることができる。
また、先端部の厚みが基端部の厚みよりも厚い突起部を形成するバーリング工程によって、かしめるためのパンチは、突起部の先端部で囲まれた開口部の内径よりも大きいと共にバーリング工程で使用したパンチの外径と略同じ外径を有していればよいので、単純形状のパンチを用意するだけでよい。
また、本発明のかしめ方法において、バーリング工程は、穴部が形成されたバーリングダイの穴部と貫通孔とを同心状にしてバーリングダイを配置し、貫通孔へパンチを挿入させて、貫通孔と同心状に配置された穴部の内壁に突起部の基端部を押し当てると共に、突起部の先端部が穴部の内壁に押し当てられる前に、パンチを挿入前の位置まで戻すものとすることができる。
この場合、先端部の厚みが基端部の厚みよりも厚い突起部を形成しやすい。
また、本発明のかしめ方法において、バーリング工程およびかしめ工程のパンチは、先端に向けて徐々に外径が小さくなった尖頭部を有し、バーリング工程およびかしめ工程は、パンチの尖頭部から貫通孔へ挿入させるものとすることができる。
ここで、バーリング工程のパンチが、先端に向けて徐々に外径が小さくなった尖頭部を有し、バーリング工程が、パンチの尖頭部から貫通孔へ挿入させる場合、小さい貫通孔へも挿入させることができ、また、先端部の厚みが基端部の厚みよりも厚い突起部を形成しやすい。
また、かしめ工程のパンチが、先端に向けて徐々に外径が小さくなった尖頭部を有し、かしめ工程が、パンチの尖頭部から貫通孔へ挿通させる場合、突起部が形成された側から貫通孔へパンチを挿通させやすくなる。
本発明に係るかしめ方法は、従来よりも簡便に、かしめ状態を得ることができる。
本発明を適用したかしめ方法のバーリング工程において、バーリングパンチを貫通穴に挿入する様子の一例を示す概略断面図である。 本発明を適用したかしめ方法のバーリング工程において、突起部を形成した様子の一例を示す概略図である。 本発明を適用したかしめ方法において、突起部を形成した後にバーリングパンチを貫通穴から離脱する様子の一例を示す概略断面図である。 本発明を適用したかしめ方法を使用して組み立てられる、ばね組立体の一例を示す概略図である。 本発明を適用したかしめ方法のかしめ工程において、かしめパンチを突起部が同心状に形成された貫通穴に挿通する前の様子の一例を示す概略断面図である。 本発明を適用したかしめ方法のかしめ工程において、かしめパンチを突起部が同心状に形成された上プレート貫通孔に挿通した様子の一例を示す概略図である。 本発明を適用したかしめ方法のかしめ工程において、かしめパンチを突起部が同心状に形成された下プレート貫通孔に挿通した様子の一例を示す概略図である。 本発明を適用したかしめ方法のかしめ工程において、かしめパンチを貫通穴から引き抜く様子の一例を示す概略断面図である。 従来の方法における、かしめ工程の第1段階を示す概略断面図である。 従来の方法における、かしめ工程の第2段階を示す概略断面図である。
本発明のかしめ方法は、バーリング工程と、配置工程と、かしめ工程とを備える。
ここで、バーリング工程は、一方の面と同一方の面と対向する他方の面との間を貫通した貫通孔が形成された基材の貫通孔へ、貫通孔の内径よりも大きい外径を有するパンチを挿入させて、貫通孔と同心状に突起した、かつ、先端部の厚みが基端部の厚みよりも厚い突起部を形成する工程である。
また、基材は具体的には例えば、平板形状であり、かつ、金属製のプレートである。
また、基材に形成される貫通孔は、通常の貫通孔を形成する方法で形成することができる。
また、貫通孔の形状は、具体的には例えば、貫通孔に挿入するパンチの、長手方向に対して略直交する方向における形状と略同じ形状である。すなわち、貫通孔の形状は例えば略円形状である。
また、配置工程は、基材と共にかしめる対象物であるかしめ対象物を、貫通孔と同心状に形成された突起部の外側に配置する工程である。
ここで、かしめ対象物は具体的には例えば、金属製もしくは樹脂製のプレート、金属製もしくは樹脂製のコイル素線が略同一径で巻回された、巻回中心を有するコイルばねである。
また、かしめ対象物がプレートである場合、具体的には例えば、プレートの外側縁もしくはプレートに形成された貫通孔の内側縁を、突起部の外側に配置する。
また、かしめ対象物がコイルばねである場合、具体的には例えば、コイルばねの巻回中心を基材の貫通孔と同心状に配置する。
また、かしめ工程は、外側にかしめ対象物が配置された突起部が同心状に形成された貫通孔へ、突起部の先端部で囲まれた開口部の内径よりも大きいと共にバーリング工程で使用したパンチの外径と略同じ外径を有するパンチを挿通させる工程である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
図1は、本発明を適用したかしめ方法のバーリング工程において、バーリングパンチを貫通穴に挿入する様子の一例を示す概略断面図である。
また、図2は、本発明を適用したかしめ方法のバーリング工程において、突起部を形成した様子の一例を示す概略図である。
また、図3は、本発明を適用したかしめ方法において、突起部を形成した後にバーリングパンチを貫通穴から離脱する様子の一例を示す概略断面図である。
また、図4は、本発明を適用したかしめ方法を使用して組み立てられる、ばね組立体の一例を示す概略図である。
バーリング工程を行う前に、平板円環形状であり金属製である上プレート1に、一方の面と、この一方の面と対向する他方の面との間を貫通した上プレート貫通孔2を形成する。
ここで、上プレート貫通孔2の内径Aは、バーリング工程において上プレート貫通孔2に挿入するバーリングパンチ3の外径Bよりも小さい。
また、上プレートは基材の一例である。
また、上プレート貫通孔2の内径Aは、具体的には例えば約3.3mmであり、バーリングパンチ3の外径Bは、具体的には例えば約5.3mmである。
また、バーリングパンチ3は、図1に示すように、先端に向けて徐々に外径が小さくなって先端が尖ったバーリングパンチ尖頭部3Aを有する。
また、バーリングパンチ3は、図1に示すように、バーリングパンチ尖頭部3Aの先端側とは反対方向へバーリングパンチ尖頭部3Aから延出した、かつ、上プレート貫通孔2の内径Aよりも大きい外径Bを含むバーリングパンチストレート部3Bを有する。
また、バーリングパンチ3は長手方向を有しており、長手方向に対して略直交する方向における断面形状は略円形状である。
そして、図1に示すように、バーリングパンチ3を保持したバーリングパンチホルダ4の、バーリングパンチ3が通る空間と略直交する面に上プレート1を載置する。
このとき、上プレート貫通孔2とバーリングパンチ3が通る空間とが同心状に配置された状態で上プレート1を載置する。
また、図1に示すように、バーリングパンチホルダ4に載置された上プレート1に、バーリングダイ5を載置する。
このとき、バーリングダイ5に形成されたバーリングダイ穴部5Aと、上プレート貫通孔2とが同心状に配置された状態でバーリングダイ5を載置する。
そして、バーリング工程を行う。
すなわち、図1に示すように、バーリングパンチ3を挿入方向Cへ動かして、バーリングパンチ3のバーリングパンチ尖頭部3Aから上プレート貫通孔2へ挿入させようとする。
なお、バーリングパンチ3を上プレート貫通孔2へ挿入させることができるのであれば、バーリングパンチ3は固定しておき、上プレート1と、バーリングパンチホルダ4と、バーリングダイ5とを動かすこともできる。
バーリングパンチ3を挿入方向Cへ動かして、バーリングパンチ3を上プレート貫通孔2へ挿入させると、図2に示すように上プレート貫通孔2の内側縁が突起して上プレート突起部6が形成されると共に、上プレート貫通孔2の内径が拡径される。
このとき、バーリングダイ穴部5Aの内壁に上プレート突起部6の基端部である上プレート突起基端部6Bを押し当てるが、上プレート突起部6の先端部である上プレート突起先端部6Aをバーリングダイ穴部5Aの内壁に押し当てる前に、バーリングパンチ3の挿入を止めて、バーリング工程を完了する。
すなわち、上プレート突起基端部6Bは、バーリングパンチ3とバーリングダイ穴部5Aの内壁とである程度圧縮されているが、上プレート突起先端部6Aは、バーリングパンチ3とバーリングダイ穴部5Aの内壁とで圧縮されない。
その結果、上プレート突起先端部6Aの厚みが上プレート突起基端部6Bの厚みよりも厚くなった上プレート突起部6が、上プレート貫通孔2と同心状に突起して形成される。
なお、本明細書で言う「厚み」とは、一般的に定義される厚みである。すなわち、「上プレート突起先端部の厚み」とは、上プレート突起先端部を構成する2つの対向する面の間の長さであり、「上プレート突起基端部の厚み」とは、上プレート突起基端部を構成する2つの対向する面の間の長さである。
また、上プレート突起先端部6Aは、バーリングパンチ3とバーリングダイ穴部5Aの内壁とで圧縮されていないので、上プレート突起先端部6Aの外側面の色はその他の領域の色に比べて白く見える。
また、バーリングパンチ3とバーリングダイ穴部5Aの内壁とである程度圧縮された上プレート突起基端部6Bの突起高さは、例えば、かしめようとするコイルばねのコイル素線の線径の半分以上である。
そして、図3に示すように、バーリングパンチ3を離脱方向Dへ動かしてバーリングパンチ3を上プレート貫通孔2から離脱させ、挿入前の位置まで戻す。
本発明のかしめ方法のバーリング工程においてバーリング加工された上プレート1を、金属製もしくは樹脂製のプレート、または金属製もしくは樹脂製のコイルばねと、かしめて結合させることができる。
なお、ここでは、金属製のコイルばねとかしめて結合させる場合、すなわち図4に示すばね組立体10を組み立てる場合を例に挙げて説明する。
図4に示すように、ばね組立体10は、金属製のコイルばね8を上プレート1と、平板円環形状であり金属製である下プレート11とで挟持した構造を有する。
すなわち、下プレート11に対しても、上プレート1に対して行ったバーリング工程と同じようにバーリング工程を行い、上プレート1および下プレート11に対するバーリング工程が済んだ後、配置工程と、かしめ工程を行う。
図5は、本発明を適用したかしめ方法のかしめ工程において、かしめパンチを突起部が同心状に形成された貫通穴に挿通する前の様子の一例を示す概略断面図である。
また、図6は、本発明を適用したかしめ方法のかしめ工程において、かしめパンチを突起部が同心状に形成された上プレート貫通孔に挿通した様子の一例を示す概略図である。
また、図7は、本発明を適用したかしめ方法のかしめ工程において、かしめパンチを突起部が同心状に形成された下プレート貫通孔に挿通した様子の一例を示す概略図である。
また、図8は、本発明を適用したかしめ方法のかしめ工程において、かしめパンチを貫通穴から引き抜く様子の一例を示す概略断面図である。
下プレート11に対してもバーリング工程を行うことにより、図5に示すような下プレート突起部12が下プレート11に形成される。
下プレート11に対しても、上プレート1に対して行ったバーリング工程と同じようにバーリング工程を行うので、下プレート突起先端部12Aの厚みが下プレート突起基端部12Bの厚みより厚くなった下プレート突起部12が、下プレート貫通孔13と同心状に突起して形成される。
なお、「下プレート突起先端部の厚み」および「下プレート突起基端部の厚み」の定義は、「上プレート突起先端部の厚み」および「上プレート突起基端部の厚み」の定義と同じである。
また、図5に示すように、上プレート突起部6および下プレート突起部12はそれぞれ、内側に傾いている。
すなわち、上プレート突起先端部6Aで囲まれた開口部である上プレート突起先端開口部の内径Eは、上プレート突起基端部6Bで囲まれた開口部の内径よりも小さく、また、下プレート突起先端部12Aで囲まれた開口部である下プレート突起先端開口部の内径Fは、下プレート突起基端部12Bで囲まれた開口部の内径よりも小さい。
次に、配置工程を行う。
すなわち、本発明のかしめ方法のバーリング工程においてバーリング加工された、上プレート1および下プレート11を、図5に示すように上プレート突起部6および下プレート突起部12を対向させた状態で配置する。
また、図5に示すように、巻回中心を有するコイルばね8の巻回中心を、上プレート1および下プレート11それぞれの上プレート貫通孔2および下プレート貫通孔13と同心状に、かつ、コイルばね8の両端を、上プレート突起部6および下プレート突起部12それぞれの外側に配置する。
また、図示していないが、上プレート1と、下プレート11と、コイルばね8それぞれを固定する部材を使用して、上プレート1と、下プレート11と、コイルばね8それぞれを固定する。
そして、かしめ工程を行う。
かしめ工程においては、かしめパンチ7を使用する。
また、かしめパンチ7は、図5に示すように、先端に向けて徐々に外径が小さくなって先端が尖った、かしめパンチ尖頭部7Aを有する。
また、かしめパンチ7は、図5に示すように、かしめパンチ尖頭部7Aの先端側とは反対方向へかしめパンチ尖頭部7Aから延出した、かつ、上プレート突起先端開口部の内径Eよりも大きい外径Gを含むかしめパンチストレート部7Bを有する。
また、かしめパンチ7は長手方向を有しており、長手方向に対して略直交する方向における断面形状は略円形状である。
また、かしめパンチ7の外径Gは、下プレート突起先端開口部の内径Fよりも大きい。
かしめ工程において、図5に示すように、上プレート突起部6が形成された側とは反対側から、かしめパンチ7を挿通方向Hへ動かして、かしめパンチ7のかしめパンチ尖頭部7Aから、本発明のかしめ方法の配置工程において配置された上プレート1の、上プレート突起部6が同心状に形成された上プレート貫通孔2へ挿通させようとする。
また、かしめパンチ7の外径Gは、上プレート突起先端開口部の内径Eよりも大きい。
また、バーリングパンチ3の外径Bと、かしめパンチ7の外径Gは略同じである。
また、バーリングパンチ尖頭部3Aの形状と、かしめパンチ尖頭部7Aの形状は略同じである。
このように、バーリングパンチと、かしめパンチは互いに略同形状であり、略同寸法であるから、バーリング工程において用いたパンチを、かしめ工程において用いることもできる。
さらに、図6に示すように、かしめパンチ7を挿通方向Hへ動かして、上プレート貫通孔2へ、かしめパンチ7を挿通させる。
すると、図6に示すように、上プレート突起先端開口部の内径Eよりも大きい外径Gを含むかしめパンチストレート部7Bによって、上プレート突起先端部6Aが外側に押される。
その結果、上プレート突起先端部6Aと上プレート1との間に、上プレート突起部6の外側に配置されたコイルばね8を構成するコイル素線を挟み込んで、上プレート1にコイルばね8の一端を結合させる。
さらに、かしめパンチ7を挿通方向Hへ動かして、図7に示すようにコイルばね8内を通して、下プレート貫通孔13へ、かしめパンチ7を挿通させる。
すると、図7に示すように、下プレート突起先端開口部の内径Fよりも大きい外径Gを含むかしめパンチストレート部7Bによって、下プレート突起先端部12Aが外側に押される。
その結果、下プレート突起先端部12Aと下プレート11との間に、下プレート突起部12の外側に配置されたコイルばね8を構成するコイル素線を挟み込んで、下プレート11にコイルばね8の他端を結合させる。
そして、図8に示すように、かしめパンチ7を引き抜き方向Iへ動かして、かしめパンチ7を下プレート貫通孔13および上プレート貫通孔2から引き抜く。
このようにして、本発明のかしめ方法を使用して、図4に示すばね組立体10を組み立てることができる。
すなわち、かしめ工程の回数を1回に抑えることができる。
また、上プレートと下プレートという2枚のプレートを用いてかしめる方法を説明したが、本発明のかしめ方法は、1枚のプレートと、かしめ対象物例えばコイルばねとをかしめることもできる。
以上のように、本発明のかしめ方法は、先端部の厚みが基端部の厚みよりも厚い突起部を形成するバーリング工程を備えているので、先端部の厚みと基端部の厚みの差がある突起部を形成でき、この厚み差を利用して、かしめ加工を行うことができ、また、突起部が形成された側からだけでなく、突起部が形成された側とは反対側から、貫通孔へパンチを挿通させて、かしめ加工を行うことができ、かしめ工程数を最小限に抑えることができる。
従って、本発明のかしめ方法は、従来よりも簡便に、かしめ状態を得ることができる。
すなわち、本発明のかしめ方法は、バーリング工程において積極的に突起先端部の厚みと、突起基端部の厚みとの間に差を設けるだけで、その他の余計な工程を行うことなく、かしめパンチを貫通孔へ1回挿通させて、かしめ状態を得ることができる方法である。
また、本発明のかしめ方法は、工程数を減らすことができるので、安価に製品を提供できる。
また、バーリング工程に用いるバーリングパンチは、基材の貫通孔の内径よりも大きい外径を有するものであればよく、また、かしめ工程に用いるかしめパンチは、突起部の先端部で囲まれた開口部の内径よりも大きいと共にバーリングパンチの外径と略同じ外径を有するものであればよいので、単純形状のパンチを使用することができ、安価なパンチを使用できる。
また、バーリング工程において、突起部の先端部をバーリングダイ穴部の内壁に押し当てずにバーリング工程を完了するので、バーリングパンチや、バーリングダイの摩耗を抑え、金型のメンテナンス回数を減らすことができる。
1 上プレート
2 上プレート貫通孔
3 バーリングパンチ
3A バーリングパンチ尖頭部
3B バーリングパンチストレート部
4 バーリングパンチホルダ
5 バーリングダイ
5A バーリングダイ穴部
6 上プレート突起部
6A 上プレート突起先端部
6B 上プレート突起基端部
7 かしめパンチ
7A かしめパンチ尖頭部
7B かしめパンチストレート部
8 コイルばね
10 ばね組立体
11 下プレート
12 下プレート突起部
12A 下プレート突起先端部
12B 下プレート突起基端部
13 下プレート貫通孔
A 上プレート貫通孔の内径
B バーリングパンチの外径
C 挿入方向
D 離脱方向
E 上プレート突起先端開口部の内径
F 下プレート突起先端開口部の内径
G かしめパンチの外径
H 挿通方向
I 引き抜き方向

Claims (3)

  1. 一方の面と同一方の面と対向する他方の面との間を貫通した貫通孔が形成された基材の同貫通孔へ、同貫通孔の内径よりも大きい外径を有するパンチを挿入させて、同貫通孔と同心状に突起した、かつ、先端部の厚みが基端部の厚みよりも厚い突起部を形成するバーリング工程と、
    前記基材と共にかしめる対象物であるかしめ対象物を、前記貫通孔と同心状に形成された前記突起部の外側に配置する配置工程と、
    外側に前記かしめ対象物が配置された前記突起部が同心状に形成された前記貫通孔へ、同突起部の先端部で囲まれた開口部の内径よりも大きいと共に前記バーリング工程で使用したパンチの外径と略同じ外径を有するパンチを挿通させる、かしめ工程とを備える
    かしめ方法。
  2. 前記バーリング工程は、穴部が形成されたバーリングダイの同穴部と前記貫通孔とを同心状にして同バーリングダイを配置し、前記貫通孔へ前記パンチを挿入させて、前記貫通孔と同心状に配置された前記穴部の内壁に前記突起部の基端部を押し当てると共に、同突起部の前記先端部が同穴部の内壁に押し当てられる前に、同パンチを挿入前の位置まで戻す
    請求項1に記載の、かしめ方法。
  3. 前記バーリング工程および前記かしめ工程のパンチは、先端に向けて徐々に外径が小さくなった尖頭部を有し、
    前記バーリング工程および前記かしめ工程は、前記パンチの前記尖頭部から前記貫通孔へ挿入させる
    請求項1または請求項2に記載の、かしめ方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005024002A (ja) * 2003-07-02 2005-01-27 Piolax Inc ばね組立体の製造方法

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