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JP2017183834A - 車載アンテナ - Google Patents

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亮太 吉田
Ryota Yoshida
亮太 吉田
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AutoNetworks Technologies Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

【課題】携帯機の車室内外判定の精度を向上させ得る車載アンテナを提供する。
【解決手段】車輌に設けられ、車両ドアの施錠及び開錠のための所定の周波数帯域の無線信号を携帯機との間で送受信する車載アンテナにおいて、前記車輌の床面の略中央に車輌の前後方向に沿って配置されている棒状のコアと、該コアに巻回されているコイルとを備える。コイルの軸方向が車輌の前後方向に沿うから、車載アンテナにより形成される電磁場が車輌のドアの境界から漏れ出ることが防止される。なお波の出力範囲は少なくとも前記車輌の幅を覆うようにしてもよい。更に車載アンテナは、前記車輌の運転席及び助手席の間に設けられたセンターコンソールの内部に設置されているようにしてもよい。
【選択図】図1

Description

本願は、携帯機の車内外判定に用いられる車載アンテナに関する。
メカニカルキーを用いずに車輌ドアの施錠及び開錠を行う車輌用通信システムが実用化されている。具体的には、使用者が所持する携帯機からの遠隔操作により車輌ドアの施錠又は開錠を行うキーレスエントリシステム、携帯機を所持した使用者が車輌に近づき、又はドアハンドルに触れるのみで車輌ドアの開錠を行うスマートエントリー(登録商標)システム等が実用化されている。更に、メカニカルキー(イグニッションキー)を用いることなしに、車輌のエンジン又は駆動用バッテリシステムを始動させることを可能とする車輌用通信システムも実用化されている。具体的には、携帯機を所持した使用者がスタートボタンを押すだけで、エンジン又は駆動用バッテリシステムが始動するプッシュスタートシステム等と呼ばれるシステムが実用化されている。なおプッシュスタートシステムでは、車両用通信システムを構成する車載機が、車両に対応する正規の携帯機が車室内に存在するか否かを判定する車室内外判定処理が実行される。正規の携帯機が車室内に存在すると判定された場合にのみエンジン又は駆動用バッテリシステムを始動させることで、利便性及び安全性を高めるようにしてある。
車室内外判定処理では車載機及び携帯機間の無線信号の送受信による位置推定技術が利用されている。その中でもレンジベース方式には、車輌の異なる位置に設けられた複数の車載アンテナと携帯機との間で送受信される無線信号(電波)の受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indication )を測定し、測定結果に基づいて携帯機の位置を推定する方法がある。受信信号強度により精度よく詳細な位置を特定するために、予め車室の境界面内外で複数の車載アンテナからの受信信号強度を測定しておき、実際に測定された受信信号強度と予め記憶してある受信信号強度とを比較し、その類似度から車室内外を判定する方法が採用されている。この場合、複数の車載アンテナは例えば、左右両ドア内に夫々1つずつ、更に車輌の中央部に1つ等の配置で設けられていることが多い。
車輌の中央部に設けられる車載アンテナの多くはLF帯の電波を発信する棒状コイルアンテナ(バーアンテナ)であって、設置スペース及び該スペース内での配線の取り回しを考慮して、基本的に車幅方向に沿って設置されている。しかしながらこの場合、信号強度の等位分布は車幅方向に長軸を有する楕円球状となり、アンテナの電磁界がドア境界から漏れ出す状態では車室外でも中央部の車載アンテナからの受信信号強度が大きく測定されて車室内と誤って判定される要因となる。
中央部に設けられるアンテナの配置に関し、特許文献1には、車輌の床面に垂直な方向を軸線とするアンテナが提案されている。特許文献2には、車輌の幅方向及び進行方向夫々に沿わせた2軸アンテナを設ける構成が開示されている。
特開2001−237626号公報 特開2011−208449号公報
特許文献1及び2に開示されているアンテナの配置を含む従来の配置の仕方では、精度を向上させるために、前方及び後方に更にアンテナを配置するなどしている。しかしながら、アンテナの設置数は少ない方が望ましい。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、携帯機の車室内外判定の精度を向上させ得る車載アンテナを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る車載アンテナは、車輌に設けられ、車両ドアの施錠及び開錠のための所定の周波数帯域の無線信号を携帯機との間で送受信する車載アンテナにおいて、前記車輌の床面の略中央に車輌の前後方向に沿って配置されている棒状のコアと、該コアに巻回されているコイルとを備える。
なお本願は、このような特徴的な構成部を有した車載アンテナを含む車輌用通信システムとして実現することができるだけでなく、かかる特徴的なステップを含む車輌用通信方法、及び各ステップをコンピュータに実行させるコンピュータプログラムとして実現することができる。また、車輌用通信システムの一部又は全部を含むその他のシステムとして実現することができる。
上記によれば、携帯機の車室内外判定の精度が向上する。
本実施の形態における車載アンテナの配置を示す模式図である。 車載アンテナの電波強度分布を示す概要図である。 比較例である従来の車載アンテナの電波強度分布を示す概要図である。 本実施の形態の車載アンテナと、比較例の車載アンテナ夫々からの信号受信強度を示す説明図である。 本実施の形態の車載アンテナと、比較例の車載アンテナ夫々からの信号受信強度を示す説明図である。 本実施の形態の車載アンテナと、比較例の車載アンテナ夫々からの信号受信強度を示す説明図である。 車載アンテナからの信号の受信強度分布を示すグラフである。 比較例の車載アンテナからの信号の受信強度分布を示すグラフである。 図8の一部の拡大図である。 車載アンテナを使用した場合の車室内外判定のシミュレーション結果を示すグラフである。 比較例の車載アンテナを使用した場合の車室内外判定のシミュレーション結果を示すグラフである。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本発明の一態様に係る車載アンテナは、車輌に設けられ、車両ドアの施錠及び開錠のための所定の周波数帯域の無線信号を携帯機との間で送受信する車載アンテナにおいて、前記車輌の床面の略中央に車輌の前後方向に沿って配置されている棒状のコアと、該コアに巻回されているコイルとを備える。
本発明の一態様では、コイルの軸方向が車輌の前後方向に沿うから、車載アンテナにより形成される電磁場が車輌のドアの境界から漏れ出ることが防止される。またこの場合、信号強度の等位面が車輌の前後方向に細長い形状となり、前後方向に細長い車室内空間の境界面との合致を図ることが可能になる。
(2)本発明の一態様に係る車載アンテナは、電波の出力範囲は少なくとも前記車輌の幅を覆うようにしてある。
本発明の一態様では、車載アンテナからの信号強度の車輌の幅方向における等位面と車輌のドア面という物理的な境界面とが合致し、ドア付近における車室内外判定の精度が向上する。また車載アンテナの出力範囲が車輌の長さをも覆うようにしてある場合、車輌の中央に設置される当該車載アンテナからの電波が後方にも到達し得るから、従来設けられていた後方用のアンテナを不要とすることが可能になる。
(3)本発明の一態様に係る車載アンテナは、前記車輌の運転席及び助手席の間に設けられたセンターコンソールの内部に設置されている。
本発明の一態様では、センターコンソールの筐体内に隠蔽されることで車室の意匠性を低下させることなく車載アンテナから最適な出力を得ることが可能となる。
(4)本発明の一態様に係る車載アンテナは、車輌の床面から高さ30cmまでの位置に設置されている。
本発明の一態様では、高さ30cmまでの範囲の位置に設置されることで、車室内空間を狭めることなく、さらに車室外に存在する携帯機が通常想定される高さ(地面から例えば100cm以下)に存在する場合に車室内と誤って判定されることを抑制することが可能である。
(5)本発明の一態様に係る車輌用通信システムは、車輌の床面の中央に車輌の前後方向に沿って配置されている棒状のコアと、該コアに巻回されているコイルとを備える車載アンテナを含む複数の車載アンテナと、該複数の車載アンテナから各発信される電波を受信する携帯機と、該携帯機から送信される無線信号を受信する車載装置を含み、該携帯機は前記複数の車載アンテナから各発信される電波の受信強度を測定して前記車載装置へ送信する送信部を備え、前記車載装置は受信した受信強度に基づき前記携帯機の車室内外を判定する判定部を更に備える。
本発明の一態様にあっては上述の態様(1)同様に、コイルの軸方向が車輌の前後方向に沿うから、車載アンテナにより形成される電磁場が車輌のドアの境界から漏れ出ることが防止される。またこの場合、信号強度の等位面が車輌の前後方向に細長い形状となり、前後方向に細長い車室内空間の境界面との合致を図ることが可能になる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係る車載空調システムの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、本実施の形態における車載アンテナ1の配置を示す模式図である。車載アンテナ1は、断面が矩形又は正方形の棒状のフェライト製のコア11と、コア11の両端を所定長さ残した中心部に所定回数分だけ巻回されているコイル12とを備える。コイル12は例えば銅性の導線を用いる。車載アンテナ1はLF(Low Frequency )帯(30kHz〜300kHz)の周波数帯域の電波を発信するようにしてある。
車載アンテナ1は、図1に示すように運転席及び助手席の間に設けられているセンターコンソール3の内部に、車輌の床面に、コア11が車輌の前後方向に沿うようにして設置されている。
図2は、車載アンテナ1の電波強度分布を示す概要図である。図2は車輌の車室内空間の水平面による模式断面図上に、電波到達範囲を破線により示している。図2に示すように車載アンテナ1からの電波が達する範囲10は車室内空間30を含むようにしてあり、範囲10のコイルの軸方向の長さは車輌の長さよりも長く、コイルの軸方向に直交する方向の長さは車輌の幅と略同幅である。
また図2に示すように車輌には車載アンテナ1のみならず車載アンテナ2が設置されている。車載アンテナ2も棒状のフェライト製のコア21及び該コア21に巻回されているコイル22を備える。車載アンテナ2は、車輌ドアの内部に、コア21が車輌の前後方向に沿うようにして設置されている。
車載アンテナ2からの電波が達する範囲20は、図2に示すように、コイルの軸方向の長さは前方座席ドア及び後方座席ドアの長さを覆う長さとしてあり、車輌の長さよりも短い。範囲20のコイルの軸方向と直交する方向の長さは車幅と略同幅である。
また図2に示すように、車載アンテナ1からの電波が達する範囲10は、車載アンテナ2からの電波が達する範囲20の一部を含むが、全部を含まない。これにより図2中一点鎖線で示す車室内外の判定面に対する内外の判断精度を向上させることが期待される。
上述したように配置される車載アンテナ1からのLF帯信号の受信強度について具体的な例を示す。なお以下の具体例では従来の車載アンテナとの比較にてその差異を明確に示す。
図3は、比較例である従来の車載アンテナ9の電波強度分布を示す概要図である。図3は図2に対応し、車輌の車室内空間30の水平面による模式断面図上に、電波到達範囲を破線により示している。従来の車載アンテナ9は車載アンテナ1同様に、棒状のフェライト製のコア91及び該コア91に巻回されているコイル92を備える。ただし従来の車載アンテナ9は、コア91が車輌の幅方向に沿うようにして設置されている。
図3に示すように従来の車載アンテナ9からの電波が達する範囲90は、車室内空間30を含むようにしてあり、範囲90のコイルの軸方向の長さは車輌の長さとほぼ等しく、コイルの軸方向に直交する方向の長さは車輌の幅よりも長い。また図3に示すように従来例では図2に示したものと同様に車載アンテナ2が設置されている。図3に示すように、ドア内部に設けられる車載アンテナ2からの電波が達する範囲20の大部分を、従来の車載アンテナ9からの電波が達する範囲90が占めている。
図2に示した車輌の前後方向にコア11が沿うように設置された車載アンテナ1、及び図3に示した従来の幅方向にコア91が沿うように設置された車載アンテナ9について夫々からの信号受信強度を具体的に実験によって取得した。なお信号受信強度はいずれも、図2及び図3中に示す測定点R1〜R10にて測定した。図2及び図3に示すように測定点R1〜5は車室外であり、測定点R6〜10は車室内である。夫々車室内外でも測定点の高さが異なる。測定点R1及びR6は地面から30cmの高さであって車両の床面と略同じ高さである。そして測定点R2及びR7は地面から40cm、測定点R3及びR8は地面から50cm、測定点R3及びR8は地面から50cm、測定点R4及びR9は地面から70cmの高さにある。更に測定点R5及びR10は地面から90cmの高さにあり、車両の使用者が所持している場合に想定される高さである。
図4〜図6は、本実施の形態の車載アンテナ1と、比較例の車載アンテナ9夫々からの信号受信強度を示す説明図である。図4では車載アンテナ1及び比較例の車載アンテナ9に対し、測定点R1〜R10で測定した信号強度の数値例を示している。なお図4は、車載アンテナ1及び比較例の車載アンテナ9について異なる高さに配置した場合の配置パターンについての実験結果も示している。図4では、車載アンテナ1からの受信信号強度は配置パターンDの欄に示されており、比較例の車載アンテナ9からの受信信号強度は配置パターンAの欄に示されている。更に図4では、車載アンテナ1を車輌の床面から15cmの高さに設置した場合を配置パターンE、車載アンテナ1を車両の床面から30cmの高さに設置した場合を配置パターンFとして示している。更に比較例の車載アンテナ9を床面から15cmに設置した場合を配置パターンB、車載アンテナ9を車輌の床面から30cmの高さに設置した場合を配置パターンCとして示している。
図5及び図6は、図4の信号受信強度の数値例を配置パターン別及び車室内外別に棒グラフにて表したグラフである。図5は車室外の測定点R1〜R5における信号受信強度の分布を示し、図6は車室内の測定点R6〜R10における信号受信強度の分布を示している。
図4及び図6に示すように、車室内における車載アンテナ1からの受信信号強度の分布は、従来の車載アンテナ9からの受信信号強度の分布同様に、いずれの位置でも十分な強度で測定されている。しかも従来の車載アンテナ9からの受信信号強度と比較して、高さが異なっても信号強度はほぼ一定である。
そして注目すべきは、車室内外における車載アンテナ1からの受信信号強度の差異と、従来の車載アンテナ9からの受信信号強度の車室内外における差異との比較である。図4〜図6に示すように、従来の車載アンテナ9の配置パターンAでは、車室内の測定点R1と、車室外の測定点R6とでは、即ち特に車輌の床面と同じ高さにおいては受信信号強度に大きな差異がない。これと比較して車載アンテナ1の配置パターンDでは、車室内の測定点R1〜R5と、車室外の測定点R6〜R10とで高さによらず受信信号強度に大きな差異がある。
図7は、車載アンテナ1からの信号の受信強度分布を示すグラフである。これに対して図8は、比較例の車載アンテナ9からの信号の受信強度分布を示し、図9はその一部の拡大図である。図7及び図8は、高さ30cmにおける信号受信強度をグレースケールの濃淡で示している。横軸に車輌の長さ方向の位置をcm単位で示し、縦軸に車輌の幅方向における位置をcm単位で示している。なお横軸の車輌の長さ方向における原点は、センターコンソール内の車載アンテナ1(又は車載アンテナ9)が設置されている場所に対応する。そして縦軸の幅方向における原点は、車輌のドア、即ち車室内外の判定面に対応し、幅方向の位置が負の値である場合は車室内、正の値である場合は車室外に対応する。
図7に示すように、車載アンテナ1を使用した場合、車室外の高さ30cmの位置における車載アンテナ1からの信号受信強度は、金属製のドア(判定面)を境界として急激に減衰している。これと比較して図6で示したように、車室内における車載アンテナ1からの信号受信強度は十分に大きい。車載アンテナ1からの受信信号強度は車室内外で大きく差異が生じるため、判定の精度を向上させ得る。
比較例の車載アンテナ9を使用した場合には、図8及び図9に示すように、車室外の高さ30cmの位置における車載アンテナ9からの信号受信強度は、金属製のドア近くでも減衰の程度が低い箇所がある。図9に示すようにドア付近では車室内と同程度の信号受信強度を示しており、車室内外の判定に影響を及ぼしかねない。なおこのドア近くで減衰が小さい原因は、車載アンテナ9のコア91の軸方向、即ち車幅方向へ強い電波が発生するところ、コア91の軸方向の先には前方座席のドアと後方座席のドアとの境界が存在し、その隙間からの電波の漏れが一因となることが推測される。
実際の車室内外の判定についてのシミュレーション結果を、グラフを参照して説明する。図10は、車載アンテナ1を使用した場合の車室内外判定のシミュレーション結果を示すグラフである。これに対し図11は、比較例の車載アンテナ9を使用した場合の車室内外判定のシミュレーション結果を示すグラフである。図10及び図11はいずれも、受信信号強度に基づき、車室外であるにも拘わらず車室内であると誤って判定されたときのその受信強度の測定点を示している。図10及び図11は横軸の車輌の長さ方向の位置を車輌の中央部を原点として示し、縦軸は判定面(ドア)からの距離を示している。なお図10及び図11における誤判定がされた測定点を結ぶ線種は、測定点の高さ(30cm,70cm,100cm,110cm,120cm,130cm,147cm)によって夫々区別されている。
図10及び図11を比較すると、車載アンテナ9を用いた場合、図11では図中細い破線で示す高さ30cmの測定点での誤判定がドアから10cm離れた場所でも発生するなど全体的にも誤判定に大きく影響していたことと比較して、車載アンテナ1を用いた場合には誤判定が大幅に抑制されている。なお他の高さの測定点での誤判定は同程度で発生していると言え、全体的に判定精度が向上している。
このように比較例の車載アンテナ9からの信号の受信強度分布と比較して明らかなように、コア11を車輌の前後方向に沿うようにして配置した車載アンテナ1を、中央部の車載アンテナとして使用した場合、車室内外判定の精度が向上する。
なお図2では、範囲10のコイルの軸方向の長さは車輌の長さよりも長いとした。範囲10の車輌の長さ方向で車輌を覆うことができるか否かは車種にもよるが、例えば車輌が後方の荷室容量が少ない乗用車である場合、コア11を車輌の前後方向に沿うように設置した車載アンテナ1を使用することにより後方も十分に覆うことが可能となる。この場合、後方(例えばリアウィンドウ)に設けられていた従来の車載アンテナ(図示せず)を使用せずとも十分な車室内外判定が可能となる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車載アンテナ
11 コア
12 コイル
2 車載アンテナ
21 コア
22 コイル
3 センターコンソール
9 車載アンテナ
91 コア
92 コイル

Claims (3)

  1. 車輌に設けられ、車両ドアの施錠及び開錠のための所定の周波数帯域の無線信号を携帯機との間で送受信する車載アンテナにおいて、
    前記車輌の床面の略中央に車輌の前後方向に沿って配置されている棒状のコアと、
    該コアに巻回されているコイルと
    を備える車載アンテナ。
  2. 電波の出力範囲は少なくとも前記車輌の幅を覆うようにしてある
    請求項1に記載の車載アンテナ。
  3. 前記車輌の運転席及び助手席の間に設けられたセンターコンソールの内部に設置されている
    請求項1又は2に記載の車載アンテナ。
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